JP2022521307A - 定照度調光を備える照明システム - Google Patents

定照度調光を備える照明システム Download PDF

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Abstract

Figure 2022521307000001
本発明は、第1の光源(10)と、第2の光源(20)と、制御システム(30)とを含む照明システム(100)であって、
- 第1の光源(10)は、制御可能な第1の放射束を有する第1の光源光(11)を生成するように構成され、第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能であり、第1の光源光(11)は、照明システム(100)に対する第1の角度分布を有し、
- 第2の光源(20)は、制御可能な第2の放射束を有する第2の光源光(21)を生成するように構成され、第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能であり、第2の光源光(21)は、第1の角度分布とは異なる、照明システム(100)に対する第2の角度分布を有し、
- 制御システム(30)は、第1の光源(10)及び第2の光源(20)を制御するように構成され、制御システム(30)の制御モードにおいて、制御システム(30)は、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成される、照明システムを提供する。

Description

本発明は、照明システムに関する。また、本発明は、そのような照明システムの使用に関する。
空間を照らすための照明システムは、当技術分野で既知である。例えば、US 9,310,029 B2には、空間を照らすための方法であって、当該方法は、複数のLED照明モジュールを用い、複数のLED照明モジュールは、配光条件に応じて、鉛直面照度と水平面照度との相互配分比を制御し、一定体積を有する空間内のあるポイントにおいて異なる鉛直面照度及び水平面照度を提供する、方法を述べている。配光条件は、放射角度の制御、又は、放射角度の制御及び配光パターンの分割である。放射角度は10~90°であり、配光パターンは少なくとも2つの領域に分割される。
US2017348506は、第1の光源と、第2の光源と、第1の光源及び第2の光源を相互に負の比例依存性で制御するように構成されるコントローラとを含む照明システムを開示している。
屋内照明システムの照明器具の位置及び強度分布は、例えば、机の上のタスク照明の所要レベル、効率/照明器具利用率(適切なスポット上の光量)、グレア、部屋の外観(壁及び天井の照度値及び均一性)、室内の物及び人々の外観(円筒面照度、モデリングインデックス等)、生物学的光量(WELL building standardに規定されている、等価メラノピックルクス(EML:Equivalent Melanopic Lux))等の1つ以上に関連する照明基準を満たすように慎重に設計される。最適条件は、アプリケーションの詳細に依存し得る。
設計トレードオフの例は、例えば、吊り下げ式照明器具での直接(下向き)照明と間接(上向き)照明との比率であり得る。直接照明は、より高い利用率を有し得、エネルギを節約し得(ほとんどの光は、水平のタスクエリアに効率的に集中される)、一方、間接照明は、より高い天井面照度及び壁面照度をもたらし得、それによってより快適で明るい部屋の外観が作り出され得る。
さらに、間接照明は、高いEMLレーティング(rating)を有し、斯くしてより強い生物学的影響(例えば、睡眠、幸福感(wellbeing)、パフォーマンス等への影響)を与え得る。
したがって、本発明の一態様は、代替的な照明システムを提供することである。本発明は、有用な代替(useful alternative)を提供することを目的として有してもよい。
照明器具が増光又は減光される場合、すべての照明パラメータ(水平面タスク照度、壁面照度、EML等)が変化する。前述のように、異なる光ビームは異なる影響を与え得る。例えば、高角度における強度カットオフを有する直接照明は、水平面照度値に比較的強い影響を与え得るが、鉛直面照度値に対しては比較的少ない。例えば、拡散光(ランバート(Lambertian)、ワイドビーム、又は間接照明)は、鉛直面照度値に比較的強い影響を与え得る(水平面照度値に対しては比較的少ない)。複数のタイプのビームを有する照明システム又は照明器具を調光するための制御は、ビームタイプごとに1つの調光制御を提供し得る。不利な点は、ユーザが、この場合、室内の意図した配光を結果として生み出すようにどのようにして異なる光ビームのバランスを取るかについての知識を必要とし得ることである。
したがって、第1の態様では、本発明は、第1の光源と、第2の光源と、任意選択的に制御システムとを含む照明システムであって、
- 第1の光源は、特に制御可能な第1の放射束を有する、第1の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能であり、第1の光源光は、当該照明システムに対する第1の角度分布を有し、
- 第2の光源は、特に制御可能な第2の放射束を有する、第2の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能であり、第2の光源光は、(ある実施形態では)第1の角度分布とは異なる、当該照明システムに対する第2の角度分布を有し、
- (任意選択的な)制御システムは、第1の光源及び第2の光源を制御するように構成され、ある実施形態では、制御システムの制御モードにおいて、制御システムは、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部(respective part)にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性(negative proportional dependence)で制御するように構成され、
第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1のうちの1つ以上を提供する第1の光源光を生成するように構成され、等しいパワーにおける第1の光源及び第2の光源の両方の動作中、第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2のうちの1つ以上を提供する第2の光源光を生成するように構成され、Eh1>Eh2であり、Ev2>Ev1である、照明システムを提供する。
このような照明システムでは、例えば、タスク照明の最小レベル又は最大レベルを提供する等の特定の目的のために、一方の光源を調光する、又は一方の光源のパワーを増加させ、同時に、他方の光源を自動的に制御することが可能である。ある実施形態では、他方の光源は、照明システムに対する(空間内の)1つ以上の位置で提供される放射照度(irradiance)又は照度(illuminance)に直接的に、又は(壁、天井、床及び/又は机等での反射を介して)間接的に影響を与える可能性がある。したがって、自動カップリング(automatic coupling)が望ましくあり得る。したがって、本発明では、例えば、光源のうちの一方を調光又はパワーを増加させながら、特定の方向又は特定の位置において望ましい照明特性を保つことが可能である。
したがって、ある実施形態では、第1及び第2の光源のうちの一方(又は両方)のパワーを変化させながら、特定の指向性照明特性又は空間照明特性が一定に保たれる。さらなる実施形態では、例えば、照度が一定に保たれる。照度は、空間的な態様(位置)及び方向的な態様(表面配向(surface orientation )及び任意選択的な角度フィルタ(optional angular filter))を持ち得る。
本明細書では、用語「調光(dimming)」及び「調光する(dim)」並びに同様の用語は、(束(flux)を増加させる)増光(up dimming)及び(束を減少させる)減光(down dimming)の両方のオプションを指す。
したがって、本明細書における実施形態でもとりわけ、特に少なくとも2つの別個に調光可能なビームを有し、(a)ある実施形態では、2つのビームは、異なる強度プロファイル(ビーム幅、形状及び/又は方向)を有してもよく、及び/又は、(b)ある実施形態では、2つのビームは、異なるスペクトルを有してもよく、特に少なくとも前者を有してもよい、照明システムが提案される。このようにして、2つのビームは、ある実施形態では、例えば、部屋の水平面照度分布及び鉛直面照度分布に異なる影響を与え得る。さらなる説明、実施形態、及び例が以下で提供される。
上述したように、一態様では、本発明は、第1の光源と、第2の光源と、制御システムとを含む照明システムを提供する。
用語「光源」は、発光ダイオード(LED)、共振空洞発光ダイオード(RCLED:resonant cavity light emitting diode)、垂直共振器型レーザダイオード(VCSEL:vertical cavity laser diode)、エッジ放射レーザ(edge emitting laser)等の半導体発光デバイスを指してもよい。用語「光源」はまた、パッシブマトリクス(PMOLED)又はアクティブマトリクス(AMOLED)等の有機発光ダイオードを指してもよい。特定の実施形態では、光源は、(LED又はレーザダイオード等の)固体光源を含む。一実施形態では、光源は、LED(発光ダイオード)を含む。用語「LED」はまた、複数のLEDを指してもよい。さらに、用語「光源」はまた、実施形態では、いわゆるチップオンボード(COB:chips-on-board)光源を指してもよい。用語「COB」は、特に、封入されても接続されてもいないが、PCB等、基板上に直接載置された半導体チップの形態のLEDチップを指す。したがって、複数の半導体光源が、同じ基板上に構成されてもよい。実施形態では、COBは、単一の照明モジュールとして一緒に構成されるマルチLEDチップである。用語「光源」はまた、2~2000個の固体光源等、複数の光源に関連してもよい。例えば、照明システムは、複数の第1の光源及び/又は複数の第2の光源を含んでもよい。したがって、用語「第1の光源」は、複数の(本質的に同一の)第1の光源を指してもよい。用語「第1の光源」は、第1のタイプの光源を指してもよい。用語「第2の光源」は、複数の(本質的に同一の)第2の光源を指してもよい。用語「第2の光源」は、第2のタイプの光源を指してもよい。本質的に同一の光源は、同じビンからの固体光源等、光源光の本質的に同一のスペクトル分布及び空間分布を有する光源光を生成するように構成される。
ある実施形態では、光源は、LED等、単一の固体光源の下流に、又は複数の固体光源の下流に(すなわち、例えば、複数のLEDによって共有される)1つ以上のマイクロ光学要素(マイクロレンズのアレイ)を含んでもよい。ある実施形態では、光源は、オンチップ光学系を有するLEDを含んでもよい。ある実施形態では、光源は、(ある実施形態ではオンチップビームステアリング(on-chip beam steering)を提供する)(光学系を有する又は有さない)ピクセル化された単一のLEDを含む。
しかしながら、代替的又は追加的に、高圧ランプ、放電灯、白熱灯、蛍光灯等、(第1の光源及び/又は第2の光源について)他のタイプの光源が適用されてもよい。
第1の光源及び第2の光源の各々について、上記が適用されてもよい。第1の光源は、ハロゲンランプ及び固体光源等、第2の光源とタイプが異なってもよい。しかしながら、特に、第1の光源及び第2の光源は、各々固体光源である。
ある実施形態では、第1の光源及び第2の光源の両方が、白色光を生成するように構成される。他の実施形態では、第1の光源及び第2の光源のうちの1つ以上が、色を調整可能な光源光を提供してもよい。これについては、本明細書ではさらに論じられない。本明細書では、本発明は、第1の光源の光又は第2の光源の光のスペクトル分布が必ずしも変えられない制御モードに関連して説明される。しかしながら、そのような実施形態は、本明細書では除外されない。また、スペクトル分布の変化は、(放射束(斯くして、照度)の)比例関係(proportionality)に影響を与え得ることに留意されたい。
本願明細書における用語「白色光」は、当業者に既知である。これは、特に、約2000~20000K、特に2700~2000K、一般照明の場合は特に約2700K~6500Kの範囲における相関色温度(CCT:correlated color temperature)を有し、特にBBL(黒体軌跡(black body locus))から約15SDCM(等色標準偏差(standard deviation of color matching))以内、特にBBLから約10SDCM以内、さらに特にBBLから約5SDCM以内の光に関する。
上述したように、第1の光源及び第2の光源の両方が、白色光源光(すなわち、それぞれ第1の光源光及び第2の光源光)を生成するように構成されてもよい。しかしながら、これらは、提供する光のタイプが異なってもよい。例えば、第1の光源光及び第2の光源光は、色点(color point)及び相関色温度(CCT)のうち1つ以上が異なってもよい。しかしながら、ある実施形態では、第1の光源光及び第2の光源光は、色点及び相関色温度(CCT)のうちの1つ以上の観点で、CIE x座標、CIE y座標、及び色温度(K)のうちの1つ以上で10%未満、特に5%未満の差である等、本質的に同じであってもよい。例えば、ある実施形態では、スペクトル分布は異なってもよいが、本質的に同じ色点(CIE)を有してもよい。ある実施形態では、第1の光源光及び第2の光源光のスペクトル分布は、特にシアン領域で異なる。このようにして、異なる生物学的光量(EML)が、異なるタイプの光源光を用いて提供されてもよい。さらに以下も参照されたい。略語「CIE」は、特に、当業者に知られるように、1931年に国際照明委員会(CIE:International Commission on Illumination)によって定義されたCIE 1931 RGB色空間を指す。
第1の光源及び第2の光源の光発生手段が、同じビンからの固体光源等、本質的に同一である場合でも、光発生手段の下流で使用される光学系に起因して、光源光の強度分布は、ランバート(Lambertian)、バットウィング等、異なってもよい。上述したように、本明細書では、固体光源等、光発生手段と、光学系との組み合わせが、「光源」として示されてもよい。したがって、光源は、(関連する光源に対応する)光源光の強度分布が異なってもよい。しかしながら、特定の実施形態では、それらはまた、同じであってもよい(以下をさらに参照されたい)。
本願明細書では、本発明は、第1の光源及び第2の光源に関連して定義される。しかしながら、原理は、3タイプ以上の光源に拡張されてもよい。ある実施形態における本発及びの文脈では、水平照明及び鉛直照明が関連し得るので、光源は、水平照明及び鉛直照明の一方に相対的により多くの影響を与える1つ以上の光源と、水平照明及び鉛直照明の他方に相対的により多くの影響を与える1つ以上の他の光源とに分けられてもよい。
上述したように、第1の光源は、特に、特に制御可能な第1の放射束を有する第1の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能である。特に、第1の光源光は、照明システムに対して第1の角度分布を有する。上述したように、第2の光源は、特に、特に制御可能な第2の放射束を有する第2の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能である。特に、第2の光源光は、照明システムに対して第2の角度分布を有する。特定の実施形態では、第2の角度分布は、第1の角度分布とは異なる。
したがって、光源光のビームが定義される、点(point)が定義されてもよい。このような点は、第1の光源及び第2の光源を含む照明モジュール又は照明器具の重心点であってもよい。特定の実施形態では、基準点として、光源の発光面の(数平均)幾何学的中心点が適用されてもよい。
第1の光源及び第2の光源の両方が本質的に同じ方向に光源光を提供する場合、光源は、同じ支持体上で利用可能であってもよい。例えば、支持体、支持体を通る平面、第1の光源及び第2の光源を含むハウジング、又は照明モジュール若しくは照明器具の重心が、基準として、又は、特に上述の(数平均)幾何学的中心点として用いられてもよい。
したがって、フレーズ「第2の角度分布は、第1の角度分布とは異なる」及び同様の表現は、必ずしも第1の光源光及び第2の光源光の角度分布自体が異なることを意味するものではなく、同一であってもよいが、第1の光源光及び第2の光源光が異なる方向に出ていてもよい。例えば、照明モジュール又は照明器具におけるアップライト(uplighter)及びダウンライト(downlighter)として使用される同一の光源は、同じ角度分布を有するが、照明システム(又はそのモジュール又は照明器具)に対して異なる角度分布を提供してもよい。特に、照明システムに対する(特に、第1の光源及び第2の光源の両方を含むモジュールに対する)光源の強度の角度分布が異なる。
したがって、第1の光源及び第2の光源は、照明システムに含まれる。照明システムは、照明器具又はモジュールを含んでもよい。このような照明器具又はモジュールは、第1の光源及び第2の光源を含んでもよい。照明器具又はモジュールは、ハウジングを含んでもよい。ハウジングは、第1の光源及び/又は第2の光源を少なくとも部分的に含んでもよい。また、照明器具又はモジュールは、制御システムを含んでもよい。しかしながら、制御システムは、モジュールの外部に構成されてもよい。
以下では、用語「モジュール」又は「照明器具」は、同じアイテムを指すことがある。
上述したように、第1の光源は調光可能であってもよく、第2の光源は調光可能であってもよい。したがって、(第1及び/又は第2の)光源は、調光範囲にわたって調光可能であり、フレーズ「制御可能な第1の放射束」、「第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能である」、「制御可能な第2の放射束」、「第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能である」及び同様のフレーズを用いて示される。
したがって、一態様では、本発明はまた、
- 第1の光源は、特に制御可能な第1の放射束を有する、第1の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能であり、第1の光源光は、照明システムに対する第1の角度分布を有し、
- 第2の光源は、特に制御可能な第2の放射束を有する、第2の光源光を生成するように構成され、ある実施形態では、第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能であり、第2の光源光は、ある実施形態では第1の角度分布とは異なる、照明システムに対する第2の角度分布を有し、
- 任意選択的に、制御システムは、第1の光源及び第2の光源を制御するように構成され、ある実施形態では、制御システムの制御モードにおいて、制御システムは、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成され、
第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1のうちの1つ以上を提供する第1の光源光を生成するように構成され、等しいパワーにおける第1の光源及び第2の光源の両方の動作中、第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2のうちの1つ以上を提供する第2の光源光を生成するように構成され、Eh1>Eh2であり、Ev2>Ev1である、照明器具を提供する。
用語「照明器具」は、ある実施形態では、複数の(異なる)照明器具を指してもよい。例えば、ある実施形態では、照明システムは、(斯くして)、複数の本質的に同一の照明器具を含んでもよい。しかしながら、他の実施形態では、照明システムは、(複数の)第1の光源を含む((複数の)第2の光源を含まない)第1の照明器具及び(複数の)第2の光源を含む((複数の)第1の光源を含まない)第2の照明器具等、異なる照明器具の2つ以上のサブセットを有する、複数の照明器具を含んでもよいが、もちろん他の例も可能であり得る。
要するに、照明システムは、
- コントローラと、組み込まれた第1及び第2の光源とを有するランプユニット、
- コントローラと、少なくとも1つの第1の光源及び少なくとも1つの第2の光源を収容するハウジングとを有する単一の照明器具、
- 第1の光源のみを含む複数の第1のモジュール及び第2の光源のみを含む複数の第2のモジュール、
- 複数のランプユニット及び/又は照明器具並びに少なくとも1つのコントローラ、
のいずれかであってもよい。
光源が最大パワーを有する場合、調光範囲は、最大パワーの例えばx~y%にわたってもよく、xは0%であってもよく、0より大きくてもよく(しかしながら、100%より小さく、yより小さい)、yは100%以下(しかしながら、xより大きい)であってもよい。ある実施形態では、調光範囲は、x~100%にわたり、xは、20%以下であってもよい。これは、特に、両方の光源に適用されてもよいが、x及びyの値は、両方の光源で異なってもよい。この調光挙動(dimming behavior)は、(第1及び/又は第2の)光源自体の調光を指すことに留意されたい。以下では、調光範囲の少なくとも一部のカップリング(coupling)が論じられる。
照明システムはさらに、ある実施形態では、制御システムを含む。したがって、光源は、特に、制御システムに機能的に結合される。制御システムは、第1の光源及び第2の光源を制御するように構成される。言い換えれば、制御システムは、第1の光源光及び第2の光源光を制御するように構成される。より特に、制御システムは、第1の放射束及び第2の放射束を制御するように構成される。したがって、ユーザが第1の放射束及び/又は第2の放射束を手動で変更し得ることが除外されなくてもよいが、一般に、変更は、制御システムによって実行される。
用語「制御する」及び同様の用語は、特に、要素の挙動を決定する、又は要素の実行を監視する(supervise)ことを少なくとも指す。したがって、本明細書では、「制御する」及び同様の用語は、例えば、測定、表示、作動、開放、シフト、温度変更等のような、挙動を要素に課すこと(要素の挙動を決定する、又は要素の実行を監視すること)等を指してもよい。そのほか、「制御する」という用語及び同様の用語は加えて、モニタリングを含んでもよい。したがって、「制御する」という用語及び同様の用語は、要素に挙動を課すこと、及び要素に挙動を課し、要素をモニタリングすることを含んでもよい。要素の制御は、「コントローラ」としても示され得る、制御システムを用いて行われることができる。斯くして、制御システム及び要素は、少なくとも一時的に、又は恒久的に、機能的に結合されてもよい。要素は、制御システムを含んでもよい、実施形態では、制御システム及び要素は物理的に結合されなくてもよい。制御は、有線及び/又は無線制御を介して行われることができる。「制御システム」という用語はまた、特に機能的に結合され、それらのうちの例えば1つの制御システムが、マスタ制御システムであってもよく、1つ以上の他の制御システムが、スレーブ制御システムであってもよい、複数の異なる制御システムを指してもよい。制御システムは、ユーザインターフェースを含んでもよく、又はユーザインターフェースに機能的に結合されてもよい。
また、制御システムは、リモートコントロールからの命令を受信及び実行するように構成されてもよい。ある実施形態では、制御システムは、スマートフォン又はI-phone、タブレット等のポータブルデバイス等、デバイス上のアプリ(App)を介して制御されてもよい。斯くして、デバイスは、必ずしも照明システムに結合されず、照明システムに(一時的に)機能的に結合されてもよい。
したがって、ある実施形態では、制御システムは(また)、リモートデバイス上のアプリによって制御されるように構成されてもよい。このような実施形態では、照明システムの制御システムは、スレーブ制御システムであってもよいし、スレーブモードで制御してもよい。
システム、装置、又はデバイスは、「モード」、「動作モード(operation mode)」又は「動作のモード(mode of operation)」においてアクションを実行してもよい。同様に、方法において、アクション、段階、又はステップは、「モード」、「動作モード」又は「動作のモード」において実行されてもよい。「モード」という用語はまた、「制御モード」として示されてもよい。これは、システム、装置、又はデバイスが、別の制御モード、又は複数の他の制御モードを提供するように適合されてもよいことを除外するものではない。同様に、これは、モードを実行する前に、及び/又はモードを実行した後に、1つ以上の他のモードが実行されてもよいことを除外しない。
しかしながら、ある実施形態では、少なくとも制御モードを提供するように適合される、制御システムが、利用可能であってもよい。他のモードが利用可能であれば、そのようなモードの選択は、センサ信号又は(時間)スキームに依存してモードを実行する等他のオプションも可能であるが、特にユーザインターフェースを介して実行されてもよい。動作モードは、ある実施形態では、単一の動作モード(すなわち、「オン」であり、さらなる調整可能性なし)においてのみ動作することができるシステム、装置、又はデバイスを指してもよい。
したがって、ある実施形態では、制御システムは、ユーザインターフェースの入力信号、(センサの)センサ信号、及びタイマのうちの1つ以上に依存して制御してもよい。用語「タイマ」は、時計及び/又は所定の時間スキーム(time scheme)を指してもよい。
したがって、ある実施形態では、より多くの制御モードがあってもよい。しかしながら、制御システムは、少なくとも、本明細書で定義される制御モードを提供する。それゆえ、ある実施形態では、制御システムは、第1の光源及び第2の光源を制御するように構成され、制御システムの制御モードにおいて、制御システムは、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成される。斯くして、用語「制御モード」は、複数の異なる制御モードを指してもよい。
フレーズ「第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御する」及び同様のフレーズは、特に、放射束の一方が増加する場合、他方が減少する(逆もまた然り)ことを示している。同様に、「第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の正の比例依存性(positive proportional dependence)」は、放射束の一方が増加する場合、他方も増加する(逆もまた然り、すなわち、一方が減少する場合、他方も減少する)ことを示すことになる。これは、第1の光源及び第2の光源がカップリングされ、強度制御によってシステム光の強度が制御されることができる照明システムの場合であり得る。
したがって、第1の放射束がW(ワット)として示され、第2の放射束がWとして示される場合、W及びWは、例えば、W=W1,0-*W又はW=W2,0-*Wとして関係してもよい。斯くして、以下が適用されてもよい。W1,0=W2,0/c及びc=1/c。なぜなら、両関係は、2つの束間の同じ線形関係を記述しているからである。W1,0及びW2,0は、他方の放射束がゼロの場合のそれぞれの放射束として定義されてもよい(しかしながら、これらの値は調光範囲外にあってもよく、実際には到達されなくてもよい)。
放射束が変更される場合、調光範囲の少なくとも一部において、照明システムが照明システム光を提供する空間内のある位置における照度、又はあるエリアで平均化される照度が、本質的に一定であることが可能であり得ることに留意されたい。これは、照明システムに対して異なる角度分布(並びに/又は、例えば壁及び/若しくは天井における、反射)に起因する。用語「照明システム光」は、照明システムによって生成され、第1の光源光及び第2の光源光のうちの1つ以上を含む光を指す。一般に、本明細書で定義される制御モードにおいて、放射束が負の比例依存性に従ってカップリングされる調光範囲のかなりの部分にわたり、照明システム光は、第1の光源光及び第2の光源光の両方を含むであろう。したがって、異なるビーム束間の負の比例関係のため、ある実施形態では、照度値の一方が一定に保たれることができ、他方が変えられることができる。
したがって、Wは、第1の光源の0~W1maxの範囲内の任意の値を指し、W1maxは、第1の光源(光)の最大の第1の放射束であってもよい。同様に、W2は、第2の光源の0~W2maxの範囲内の任意の値を指し、W2maxは、第2の光源(光)の最大の第2の放射束であってもよい。
しかしながら、第1の放射束及び第2の放射束の両方の調光範囲全体にわたって放射束をカップリングすることが常に可能でなくてもよい。したがって、ある実施形態では、このような関係は、第1の調光範囲内の第1の放射束のサブセットに適用されてもよく、及び/又は、第2の調光範囲内の第2の放射束のサブセットに適用されてもよい。したがって、負の比例依存性は、第1の調光範囲の少なくとも一部にわたってもよく、及び/又は、負の比例依存性は、第2の調光範囲の少なくとも一部にわたってもよい。したがって、ある実施形態では、負の比例依存性は、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたってもよい。調光範囲は0%及び100%の間で制限され、両者の間には線形関係があるため、本発明による調光範囲はまた、他方のチャネルが0%又は100%のハード境界(hard boundary)に達する場合に(少なくとも)制限されてもよい。
したがって、照度は、光源のうちの一方が最大調光レベル又は最小調光レベルに達するまでだけ一定に保たれてもよい。それゆえ、放射束(又は照度(他の箇所も参照))が負の比例依存性に従って互いに関連する本明細書で述べられる制御モードにおいて、光源のうちの一方が0%又は100%の調光に達する場合に限界に達する可能性があるので、光源は、全調光範囲にわたって使用されない可能性がある。
斯くして、本発明は、特に、平行に構成される光軸を持つ同一の(第1及び第2の)光源のアレイには関係しない。しかしながら、本発明は、とりわけ、同一の(又は異なるタイプの)光源がノンコリニア光軸を有するように構成される実施形態を含む。用語「ノンコリニア(non-collinear)」は、逆平行、すなわち、平行な光軸ではあるが、相対する方向を向いていることも指してもよい。光ビームに関連する「光軸」という用語は、当技術分野では知られており、例えば、ビームの経路又は方向を示す、発光面から始まる線又はベクトルを指してもよい。ベクトル又は線の方向は、回転対称又は象限対称の光度分布の対称軸と一致する。非対称強度分布の場合、光度分布の平均的な方向、又はピーク光度の方向のいずれかが選択される。光軸という用語の代わりに、方向性を示すために、「平均方向ベクトル」という用語が適用されてもよい。
したがって、ある実施形態では、第1の光源光は、第1の光軸を有し、第2の光源光は、第2の光軸を有し、第1の光源及び第2の光源は、これらの光軸が相互角度α1≠0°を有する第1の光源光及び第2の光源光を提供するように構成される。光源がコリニアではない光軸を有する場合、光軸間の角度は、一般に、0°よりも実質的に大きく、例えば≧45°であってもよい。特定の実施形態では、これらの光軸は、相互角度90°≦α1≦180°を有してもよい。さらに他の実施形態では、これらの光軸は、相互角度45°≦α1≦135°を有してもよい。さらに他の特定の実施形態では、これらの光軸は、180°の相互角度を有してもよい。
特に(排他的ではないが)、例えば、これらの光軸が180°の相互角度を有し得る、さらなる特定の実施形態では、第1の光源はダウンライトとして構成され、第2の光源はアップライトとして構成されてもよい。本発明は、空間への適用に限定されるものではなく、それ自体がシステムにも関する。しかしながら、システム(又は照明器具)は、適用時に、第1の光源がダウンライトとして構成され、第2の光源がアップライトとして構成されるように構成されてもよい。ダウンライトは、本質的に、作業又は食事等、タスク照明に使用されてもよく、アップライトは、特に、天井及び/又は壁の一部を照らすことによる等、間接照明に使用されてもよい。
したがって、間接的にアップライトは、ダウンライトからの光も受ける面の照明にも寄与し得る。用語「アップライティング(uplighting)」又は「アップライト(uplighter)」及び同様の用語に代えて、それぞれ「間接照明(indirect lighting)」又は「間接ライト(indirect lighter)」(又は間接光を発生させる光源)又は同様の用語が使用されてもよい(以下もさらに参照されたい)。
他の特定の実施形態では、第1の光源光は、第1の光軸を有し、第2の光源光は、第2の光軸を有し、第1の光源及び第2の光源は、これらの光軸が相互角度α1=0°を有する第1の光源光及び第2の光源光を提供するように構成される。このような実施形態では、光源自体が、特に、それぞれの光源に対するそれぞれの光源の角度分布が異なるという意味で、異なってもよい。したがって、このような実施形態では、特に、(光軸がコリニアであるため)ビーム形状が異なってもよい。例えば、これは、第1の光源及び第2の光源のうちの一方が、バットウィングタイプの配光を有する光源光を生成するように構成され、第1の光源及び第2の光源のうちの他方が、ランバートタイプの配光を有する光源光を生成するように構成される場合であり得る。
したがって、特に、照明システムに対する光の角度分布が異なってもよい。これらは、複数の観点(平均方向、方向の広がり又はビーム幅、ましては非対称分布対対称分布)で異なることができる。このようにして、これらは、異なる向きを有する平面上に異なる照度値を生み出す。
許容誤差の観点から、「α1≠0°」は、α1が0~5°の範囲から選択されないと解釈されてもよく、「α1=0」は、α1が0~5°の範囲から選択されると解釈されてもよい。
上述したように(又は暗に示されたように)、第1の光源の照明を受ける表面は、第2の光源からの照明も受けてもよく、及び/又は、第2の光源の照明を受ける別の表面は、第1の光源からの照明も受けてもよい。したがって、ある表面は、直接第1の光源光を受け、任意選択的に間接的にも第1の光源光を受けてもよく、このような表面が、直接第2の光源光を受け、任意選択的に間接的にも第2の光源光を受けてもよい。例えば、アップライト及びダウンライトを含む上述の照明システムの場合、照明システムの下方にある水平面は、ダウンライトの光とアップライトの間接光とを受けてもよい。しかしながら、鉛直面は、アップライトの間接光と、ダウンライトのいくらかの間接光とを受けてもよい。したがって、照度値には、直接光の経路だけでなく、(ある実施形態では)間接光も含まれると考えられてもよい。
斯くして、第1の光源の放射束と第2の光源の放射束との間の上記の負の比例依存性は、例えば、平均的なオフィスルーム、平均的なオープンプランオフィス、平均的な病室、平均的なリビングルーム、平均的なベッドルーム、平均的なミーティングルーム等、推定されたアプリケーション条件に基づいてもよい。このような部屋の望ましい、又は必須の一般照明条件は(当業者には)知られており、鉛直面(鉛直面照度)、又は(照明システムの下方等)水平面(水平面照度)等、異なる位置における照度の推定がなされることができる。したがって、負の比例依存性は、アプリケーションに関連するパラメータと負の比例依存性との間の予め定められた関係に基づいて(製造中又は本質的に製造直後に)選択又は事前設定されてもよい(又は、設置若しくは改修中になされてもよい)。アプリケーションに関連するパラメータは、(a)照明システムが適用される空間の大きさ、(b)照明システムが適用される空間内の要素の反射率、及び(c)空間内で適用されるアクティビティのタイプのうちの1つ以上に基づいて定義されてもよい。
例えば、空間のサイズが比較的大きい場合、空間のサイズが比較的小さい場合に比べて、壁の反射による間接光の影響が小さくなり得る。
空間内の要素の反射率は、例えば、壁、天井、家具、(例えば、カーペットを含む)床の反射率(及び(照度に対する)それらの影響)を指してもよい。特に家庭用機器又は一部のホスピタリティ機器(例えば、ホテル)で異なる場合があるが、異なるタイプのアプリケーションについて、現実的な平均値が選択されてもよい。例えば、病院の部屋の場合、負の比例依存性は、部屋間、病院の異なる部門の部屋間、異なる病院の部屋間で異なるかもしれないが、平均値が、それらの部屋の多くでうまく機能し得る。ましては、平均値は、すべてのタイプの部屋で比較的うまく機能し得る。負の比例依存性の値は、例えば、空間のタイプだけでなく、光源のタイプ及びパワーにも依存し得るため、「平均値」という用語に代えて、用語「関数」又は「平均関数」が適用されてもよい。無論、後者は、照明システム、特に照明器具の製造者に既知である。したがって、負の比例依存性は、要素の反射率(及びそれらの影響)の仮定に基づいてもよい。
空間に適用されるアクティビティのタイプは、例えば、リビングルーム、ベッドルーム、オフィスルーム、ミーティングルーム等の区別等を(も)指してもよい。例えば、このようなアクティビティは、平均的なサイズ、要素の平均的な反射率、机、椅子、ベッド等の他の要素の利用可能性、それらの平均的な反射率及び向き等を示してもよい。
したがって、負の比例依存性は、アプリケーションに関連するパラメータと負の比例依存性との間の予め定められた関係に基づいて(製造中又は本質的に製造直後に)選択又は事前設定されてもよい。
代替的に、ある実施形態では、負の比例依存性は、ロケーションで選択されてもよい。例えば、第1の光源及び第2の光源の1つ以上の放射束における1つ以上の位置での照度が、光センサで測定されてもよく、これに基づいて、制御システムは、光センサ信号と負の比例依存性との予め定められた関係に基づいて負の比例依存性を決定してもよい。それゆえ、ある実施形態では、制御システムはさらに、較正プロシージャ中に光センサ信号を受信する、及び、制御モードにおいて、光センサ信号と負の比例依存性との予め定められた関係に依存して第1の光源及び第2の光源を制御するように構成されてもよい。
代替的又は追加的に、制御システムは、ユーザが好ましい設定を定義することができるプロシージャ(「反復プロセス(iteration process)」)を実行するように構成されてもよい。例えば、制御システムは、放射束の異なる比率を順次提案してもよく、ユーザ(すなわち、照明システムの設置者を含む)は、例えば、空間における照明システム光への人的な暴露に基づいて、比率を適応させることができる。例えば、第1の段階において、ユーザに放射束の第1の比率が提供されることができる。第2の段階において、当該人は、空間内の1つ以上のロケーションで照明システム光を自身で浴び、アプリを介して、又はバランスコントローラ(ノブ、タッチキー、又はユーザからの指示を受ける他のセンサ等)を使用して、望ましい比率を定義することができる。この比率は、制御システムによって少なくとも一時的に保存される。ある実施形態では、第1の段階及び第2の段階は、2つ以上の異なる第1の比率で繰り返されてもよく、これは、異なる望ましい比率につながる可能性がある。放射束の(1つ以上の)望ましい比率に基づいて、制御システムは、望ましい比率と負の比例依存性との予め定められた関係に基づいて、(当該空間に構成される)システムに対する負の比例依存性を決定することができる。
負の比例依存性を得るための上記の方法の1つ以上が組み合わされてもよく、例えば、工場出荷時の設定が、現場で微調整されてもよい。
用語「予め定められた関係」は、特に、制御システムに含まれてもよく、又は制御システムが(リモート)アクセスしてもよく、関数の形態又は特にテーブルの形態等、2つのパラメータの関係が示される、データベースを指してもよい。
このようにして又はこれらのやり方で、空間の照度を(効果的に)制御することが可能であり得る。斯くして、このようにして、(他方の光源の放射束は、(予め定められた)負の比例依存性を介して制御され得るため)所望の照度を維持しながら、一方の光源の放射束を変化させることが可能であり得る。また、このようにして又はこれらのやり方で、cを決定することが可能である。それゆえ、(可変)放射束に基づいて、及び、推定、測定、又は反復プロセスに基づいて、cは決定されることができる。効果的に、照度は、このようにして制御されてもよい。
特に、水平面照度は、点(point)において、又は、エリアの平均値として定義されることができる(通常は、点の値の格子の平均として算出される)。オフィス照明に関連する水平面照度値は、典型的には、机の上の平均値、又は(机の位置がわからない場合)机の高さにおける完全な水平面での平均値である。机の高さは、典型的には、約0.75~0.85mである。他のアプリケーション、例えば廊下照明では、水平面照度は、床面高さで定義されてもよい。このようなアプリケーションでは、高さは、0mであってもよい。鉛直面照度は、ある実施形態では、壁で測定されてもよい(場合によっては、壁エリア全体の平均、場合によっては、目の高さのバンド(band)のみであってもよい)。したがって、このような実施形態では、測定の高さは、0mから部屋の全高まで、又は例えば0.5~2mの高さ範囲におけるバンドであることができる。倉庫又は店舗等、他のアプリケーションでは、鉛直面照度は、商品が保管され得るラック又はキャビネットの位置で、ラックの全高にわたって定義される。別のアプリケーションでは、鉛直面照度は、座っている人の目の高さ(床から約1.2m)、又はあまりないことであるが、立っている人の目の高さ(床から約1.8m)で定義されてもよい。
したがって、ある実施形態では、水平面照度は、0.0~1.0mの範囲から選択される床又は底面から第1の高さ(H1)における水平面での照度と定義され、鉛直面照度は、0.0~2.5mの範囲から選択される床又は底面から第2の高さ(H2)における鉛直面での照度と定義される。鉛直面照度は、特に、0.5~5m、例えば1~4mの範囲から選択される第1の光源及び第2の光源からの第2の水平方向距離で決定されてもよい。例えば、この距離は、基準点から選択されてもよい(上記も参照されたい)。さらに、鉛直面照度は、特に、0.0~2.5mの範囲から選択される床又は底面から第2の高さ、例えば、1.2m等、0.5~2mの範囲から選択される高さで決定されてもよい。
用語「空間」は、例えば、レストラン、ホテル、診療所、病院等のホスピタリティエリア(の一部)に関してもよい。また、用語「空間」は、オフィス、デパート、倉庫、映画館、教会、劇場、図書館等の(一部の)に関してもよい。しかしながら、用語「空間」は、トラックのキャビン、航空機のキャビン、船舶のキャビン、自動車のキャビン、クレーンのキャビン、トラクター等のエンジニアリング車両のキャビン等、車両内の作業空間(の一部)に関してもよい。また、用語「空間」は、オフィス、(生産)工場、(原子力発電所、ガス発電所、石炭発電所等の)発電所等の作業空間(の一部)に関してもよい。例えば、用語「空間」は、制御室、セキュリティルーム等に関してもよい。「空間」という用語は、特に、壁、天井又は屋根、及び床又は底面によって定義される空間に関する。
上記において、用語「水平面照度」及び「鉛直面照度」が既に適用された。特に、用語「照度」は、入射光としても知られる、表面に当たる光の量であり、「入射(incident)」は、実際に表面に降り注ぐ光ビームである。照度は、単位面積当たりのルーメンの密度lux(ルーメン/平方メートル)として算出されてもよい。照度は、例えば、当業者に知られるように、露出計を使用して測定されてもよい。水平面照度は、机又は床等、水平面に降り注ぐ光の量を表し、鉛直面照度は、壁等、鉛直面に降り注ぐ照度を表す。照度の別の例は、天井照度である(別の箇所も参照されたい)。
具体的には、第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1のうちの1つ以上を提供する第1の光源光を生成するように構成され、第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2のうちの1つ以上を提供する第2の光源光を生成するように構成される。これらの照度は、第1の光源及び/又は第2の光源の直接光源光によって提供されてもよく、及び/又は、第1の光源及び/又は第2の光源の間接光源光によって提供されてもよいことに留意されたい。したがって、第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1を提供する第1の光源光を生成するように構成され、第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2を提供する第2の光源光を生成するように構成され、少なくとも第1の光源及び第2の光源の両方が同じ等しいパワーで動作される場合、Eh1>Eh2であり、Ev2>Ev1である。無論、第1の光源及び第2の光源が著しく異なるパワーで動作される場合、又は、一方のタイプの光源がオフされ、他方のタイプの光源が依然動作している場合、Eh>Eh及びEv>Ev、又はEh>Eh及びEv>Evとなることも起こり得る。しかしながら、典型的には、照明システムは、第1の光源及び第2の光源が各々等しいパワー(それぞれの公称電力でもよい)で動作される場合、Eh1>Eh2及びEv2>Ev1であるように構成される。言い換えれば、照明システムにおいて、第1の光源は、例えば、その向き、又は、第1のリフレクタ、導光板、レンズ等の第1のそれぞれの、特定の光リダイレクション光学手段を備えることによって、鉛直面照度よりも水平面照度を多く提供するように構成され、一方、第2の光源は、第2のリフレクタ、導光板、レンズ等の第2のそれぞれの、特定の光リダイレクション光学手段を備えることによって、水平面照度よりも鉛直面照度を多く提供するように構成される。
ある実施形態では、Eh1>Eh2である。さらに、ある実施形態では、Ev2>Ev1である。言い換えれば、ある実施形態では、第1の光源は、ダウンライト等、水平面照度にはより強く寄与してもよく、第2の光源は、鉛直面照度により強く寄与してもよい。
上述したように、第1の調光範囲及び第2の調光範囲の一方の少なくとも一部にわたる制御モードにおいて、水平面照度の合計又は鉛直面照度の合計は一定に保たれてもよい。
上述したように、光源は、特に、同じビンの固体光源(ビンの中でわずかに異なるかもしれないが、本質的に同じであると考えられる)等、本質的に同じであってもよい。それゆえ、特定の実施形態では、第1の光源光は、第1のスペクトル組成を有し、第2の光源光は、第1のスペクトル組成と同一の第2のスペクトル組成を有する。ここで、同一とは、例えば、本質的に同じ色点、及び(本質的に同じR1~R8値、ましては同じR1~R15値等)本質的に異なる色の同じ演色性ををもたらす、本質的に同じスペクトル分布を指してもよい。
しかしながら、他の実施形態では、第1の光源光は、第1のスペクトル組成を有し、第2の光源光は、第1のスペクトル組成とは異なる、第2のスペクトル組成を有する。このような実施形態では、特に両方の光源が、白色光を生成するように構成されるが、異なる相関色温度を有してもよい。さらなる特定の実施形態では、主に水平照明を提供する光源の相関色温度は、主に垂直照明を提供する光源の相関色温度よりも低くてもよく、例えば、少なくとも100K低くてもよく、例えば、少なくとも500K低くてもよく、例えば、少なくとも700K低くてもよい。したがって、特定の実施形態では、第1の光源及び第2の光源の両方は、白色の(第1及び第2の)光源光を提供するように構成されるが、色点、CCT、演色性、メラノピック応答、及び任意の他のα-opic応答(alpha-opic response)からなる群から選択される1つ以上の態様において異なってもよい。
放射照度、すなわち、(仮想)表面における放射束(ワット)は、ワット/mで決定される。照度は、(ルクスとしても示される)ルーメン/mで決定される、(仮想)表面における光束(ルーメン)である。ワットからルーメンに変更するために、フォトピック光度関数(photopic luminosity function)又はフォトピック感度曲線(photopic sensitivity curve)が適用される。したがって、ルーメン/mにおける照度は、「フォトピック照度(photopic illuminance)」(又は「フォトピック放射照度(photopic irradiance)」)として示されてもよい。また、(眼球内の異なる光受容体の)特定の感度に関連する、他のスペクトル重み関数が適用されてもよい。このような感度曲線は、とりわけ、Phillip H. Ewing et al., in "Simulating Circadian Light: Multi-Dimensional Illuminance Analysis", Proceedings of the 15th IBPSA Conference, San Francisco, CA, USA, Augustus 7-9, 2017, (例えば. http://www.ibpsa.org/proceedings/BS2017/BS2017_660.pdf、又は、https://www.researchgate.net/publication/3262152_Simulating_Circadian_Light_Multi-Dimensional_Illuminance_Analysis) DOI: 10.26868/252708.2017.660によって述べられている(本文献は、参照により本明細書に組み込まれる(特にこの文献の図1))、α-opic感度曲線として示される。ここで、記号「α」は、杆体、3つの錐体のいずれか、又は光の非視覚的効果とつながりがある内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC:intrinsically photosensitive retinal ganglion cell)若しくはメラノプシン含有光受容体(melanopsin containing photoreceptor)等、眼球内のいずれかの光受容体を表す。厳密に言えば、非フォトピック(non-photopic)「照度」は、「放射照度」と称されるべきであるが、実際には、照度という用語は、フォトピック照度だけでなく、その他のαーopic「照度」にも適用されることが多い。
したがって、照度を制御する場合、照度は、フォトピック照度(photopic illuminance)、クリトロピック照度(crythropic illuminance)、クロロピック照度(chloropic illuminance)、ロドピック照度(rhodopic illuminance)、メラノピック照度(melanopic illuminance)、及びシアノピック照度(cyanopic illuminance)のうちの1つ以上であってもよい。したがって、上記ではフォトピック照度が照度を論じる際に想定されてもよいが、照度に関する上記の実施形態は、他の変形例では、他の照度の1つ(又は複数)を指してもよい。
それゆえ、照明システムは、ある実施形態では、第1の光源光及び第2の光源光のうちの1つ以上を含む照明システム光を(制御モードにおいて)生成するように構成され、照明システムは、空間において空間的に異なる位置で制御可能な第1の照度及び制御可能な第2の照度を有する照明システム光を提供するように構成される。特に、制御システムの制御モードにおいて、制御システムは、第1の照度及び第2の照度のうちの一方の値を制御するように構成される。さらに特に、制御モードにおいて、第1の照度及び第2の照度の一方が一定に維持され、第1の照度及び第2の照度の他方が調光される。調光は、ユーザによって行われてもよい。代替的又は追加的に、調光は(光)センサのセンサ信号に基づいてもよい。さらに、代替的又は追加的に、調光はタイムスケジュールに基づいてもよい。
特定の実施形態では、第1の照度及び第2の照度は、フォトピック照度、シアノピック照度、クロロピック照度、エリトロピック照度(erytrhopic illuminance)、ロドピック照度、及びメラノピック照度からなる群から選択される。
照度が空間内の異なる位置で異なってもよい又は異なる空間で異なってもよいという事実は、照度自体が(放射束を介して)効果的に制御されないことを意味するものではない。
用語「第1の照度」及び「第2の照度」は、特に、空間的に異なる照度を指すが、さらに、異なるタイプの照度を指してもよい。したがって、ある実施形態では、照度は、それらが異なる位置にある(及び/又は異なる向きを有する)ために異なってもよいが、(追加的に(又は代替的に))異なるα-opic照度に関連しているために異なってもよい。
多くの間接照明が使用される場合、天井は明るくなりすぎる可能性がある。それゆえ、ある実施形態では、あり得るアプリケーションは、(空間の一定した明るさの印象を保ち、高すぎる明るさレベルを避けるために)天井照度を一定値に設定し、タスク照明を変化させることであってもよい。このような実施形態では、天井は、(他の実施形態で述べられる)壁照度と同様の役割を有してもよい。したがって、ある実施形態では、第1の照度又は第2の照度は、天井照度及び壁照度からなる群から選択されてもよい。例えば、第1の照度は、天井照度であってもよく、第2の照度は、(オフィスアプリケーション等、特定の条件下で想定、評価、又は推定される)目に対する照度であってもよい。他の実施形態では、第1の照度は、天井から下の高さ、例えば、2m下、例えば、床における水平面照度であってもよく、第2の照度は、天井照度であってもよい。本明細書において、用語「水平面照度」は、一般に、天井照度ではなく、例えば、床、机等における照度を意味する。
上述したように、照明システムは、制御モードにおいて、第1の光源光及び第2の光源光のうちの1つ以上を含む照明システム光を生成するように構成されてもよい。さらに、上述したように、照明システムはさらに、ユーザインターフェースを含んでもよく、又は、ユーザインターフェースに機能的に結合されてもよい。ユーザインターフェースは、特に、制御システムに機能的に結合される。特に、ある実施形態では、制御システムは、ユーザインターフェースを介して、(i)照明システム光の総パワー、(ii)第1の光源光のパワー、(iii)第2の光源光のパワー、(iv)第1の光源光及び第2の光源光のパワーのバランス、(v)アプリケーションに関連するパラメータからなる群から選択される1つ以上のユーザ指示を受けるように構成され、制御システムは、制御モードにおいて、アプリケーションに関連するパラメータと負の比例依存性との予め定められた関係に依存して第1の光源及び第2の光源を制御するように構成され、アプリケーションに関連するパラメータは、(a)照明システムが適用される空間の大きさ、(b)照明システムが適用される空間内の要素の反射率、及び(c)空間内で適用されるアクティビティのタイプのうちの1つ以上に基づいて定義されてもよい。空間内の要素の反射率は、ある実施形態では、平均反射率、又は、壁の反射率、天井の反射率、床の反射率、家具の反射率等を指してもよい。
用語「大きさ(dimension)」は、特に空間の、長さ、幅、高さ、(該当する場合)径のうちの1つ以上を指してもよい。
したがって、ある実施形態では、例えば、一定の照度を維持しながら光源のうちの一方を調光する、定照度調光(constant illuminance dimming)を可能とする、照明システムが提供される。
それゆえ、一態様では、本発明はまた、第1の照度を一定に維持しながら、第1の照度とは異なる、第2の照度を変化させるための本明細書で述べられる照明システムの使用であって、第1の照度及び第2の照度は、水平面照度及び鉛直面照度からなる群から選択される、使用を提供する。ある実施形態では、第1の照度及び第2の照度は、フォトピック照度、シアノピック照度、クロロピック照度、エリトロピック照度、ロドピック照度、及びメラノピック照度からなる群から選択される。したがって、水平面照度及び鉛直面照度は、例えば、両方ともフォトピック照度であってもよいが、他の実施形態では、例えば、これらのうちの一方がメラノピック照度であってもよい。
特定の実施形態では、第1の照度及び第2の照度は、60°よりも小さい等、90°よりも小さい関連する基準面への入射角内で決定されてもよい。これにより、効果的に角度依存フィルタが適用される。例えば、机に座っている場合、水平方向の光は、水平とより大きな角度の下での光よりも(望ましくない)影響を有する可能性がある。また、例えば、生物学的光量について鉛直面照度を決定する場合、上方から入射する光は、下方から入射する光よりも高い重みを有してもよい。異なる角度は異なる影響を有し得るため、一種のカットオフ角度依存フィルタを使用することが可能であるだけでなく、角度に重み付けをすることも可能であり、これにより、(望ましいか否かにかかわらず)特定の目的又は効果についてより関連性の高い入射角は、他の角度よりも大きな(又は小さな)重みを有してもよい。それゆえ、ある実施形態では、第1の照度及び第2の照度のうちの1つ以上が、90°よりも小さい等、関連する基準面への入射角に依存して評価される。したがって、ある実施形態では、照度を評価する場合、目における照度のための角度フィルタが適用されてもよい。それゆえ、角度フィルタに依存して評価する場合、特に、入射光線の寄与が入射角に依存する重み付け関数で重み付けされることを意味してもよい。
制御システムは、第1の放射束及び第2の放射束を制御することにより第1の照度及び第2の照度を制御するように構成されてもよい。第1の照度及び第2の照度は、照明システムが適用される空間内の、(表面における)特定の点、又は特定の表面における照度であってもよい。
正確な空間及び空間内の要素は事前に知られない可能性があるため、制御は、第1の放射束の値と第2の放射束の値との所定の関係を定義することを可能にする、平均的な空間に関するデータ又は仮定に基づいてもよく、これにより、第1の光源の調光範囲又は第2の光源の調光範囲の少なくとも一部にわたって、(表面における)特定の点、又は特定の表面における所望の第1の照度及び第2の照度が得られてもよい。したがって、制御システムは、照明システムが適用され得る空間における照度に関連する仮定に基づく予め定められた設定に基づいて第1の放射束及び第2の放射束を制御することによって第1の照度及び第2の照度を制御するように構成されてもよい。また、ある実施形態では、照明システム、特に、制御システムはメニューを提供してもよく、ユーザ(設置者を含む)が、限られた可能なアプリケーションのセット(小さなオフィスルーム、大きなオフィスルーム、小さなミーティングルーム、大きなミーティングルーム、仮眠室、ホール、ホテルの受付等)の中から選択し、この選択に基づいて、制御システムは、関連する依存性を決定し得ることも可能であり得る。
代替的又は追加的に、制御システムは、空間内の照度を示すセンサ信号に基づいて、第1の放射束及び第2の放射束を制御することにより第1の照度及び第2の照度を制御するように構成されてもよい。これは、設置プロシージャ(原則として1回)に基づいてもよく、又は、これは、フィードバックループ(原則としてシステムの使用中に常時又は断続的)であってもよい。
代替的又は追加的に、制御システムは、ユーザが好ましい設定を定義することができるプロシージャ(「反復プロセス」)を実行するように構成されてもよい(上記も参照されたい)。
照明システムは、例えば、オフィス照明システム、産業用照明システム、倉庫照明システム、家庭用アプリケーションシステム、店舗照明システム、家庭用照明システム、アクセント照明システム、スポット照明システム、劇場照明システム等の一部であってもよく、又はこれらに適用されてもよい。
ここで、本発明の実施形態を、対応する参照符号が対応する部分を示す添付の概略図を参照して、単なる例として説明する。
図1は,ダウンライトの配光を有し、強度IDLを有する第1の光源の相対強度と、マイクロレンズ光学系に基づく、第2の光源の相対強度IMLOと、ランバート(Lambertian)の相対強度Iとを示し、x軸において、照明システムに対する法線に対する角度θが°で示され,y軸において、相対強度(RI:relative intensity)がcd/lmで示されている。この第1の光源は、ダウンライトとしても示され、比較的狭い分布を有する(本明細書では、第1の光源は必ずしもダウンライトである必要はなく、これはあくまでも例示のためのものであることに留意されたい)。 図2は、照明システムの可能な配置、又は複数のモジュール若しくは照明器具を含む照明システムを概略的に示す。 図3は、第1の光源光及び第2の光源光の2つの異なる角度分布も示す、このような照明システム又はモジュールを断面図で概略的に示す。 図4は、x軸において、dDL(ダウンライト強度分布を有する第1の光源の調光度(dimming factor))、y軸において、d(ランバート強度分布を有する第2の光源の調光度)を有する、調光レベルを示し、曲線dL,CTは、一定のタスク照明(Constant Task lighting)を示し、曲線dL,CBは、一定の(部屋の)明るさ(Constant (room) Brightness)を示す。CBにおいて、dの値は本質的に0から0.5の間でのみ変化できることに留意されたい。実際には、横軸及び縦軸が入れ替えられてもよい(d及びdDLは平等に線形に依存する)。したがって、(線形)関係は逆にプロットされてもよい。 図5a及び図5bは、一定のタスク(CT)照明(図5a)又は一定の部屋の明るさ(CB)(図5b)における水平面照度(EH)(図5a及び図5bの上側の曲線)及び鉛直面照度(EV)(図5a及び図5bの下側の曲線)を示す。一定のタスク照明のシナリオでは、水平面照度は500ルクスに固定され、鉛直面照度は160ルクスから300ルクスの間で変化する。一定の部屋の明るさのシナリオでは、鉛直面照度は150ルクスに固定され、水平面照度は250ルクスから500ルクスの間で変化する。y軸において、照度Eがルクスで示され、x軸において、dDLが示されている。EV,CT(図5aの下側の曲線)は、一定のタスク照明における鉛直面照度の指標(知覚される又は部屋の明るさの指標)であり、EH,CT(図5aの上側の曲線)は、例えば、一定のタスク照明における水平面照度(タスク照度の指標)を示し、EH,CB(図5bの上側の曲線)は、一定の(部屋の)明るさにおける水平面照度又はタスク照度を示し、EV,CB(図5bの下側の曲線)は、一定の(部屋の)明るさにおける、部屋の明るさの指標である、鉛直面照度又は壁照度を示す。 図6は、机の配列及び吊り下げ式照明器具の配列を有するオフィス空間の断面側面図を概略的に示す。吊り下げ式照明器具はすべて、下方向にダウンライト強度分布を有する直接光ビーム、及び天井の均一な照明を提供するために上方向にバットウィングタイプの分布を有する間接光ビームを有する。天井から拡散的に反射している間接照明は、ランバート強度分布(図示せず)を有する。 図7は、ランバートタイプの光源及びダウン照明特性を有する上述した第1の光源の調光の関係を示し、(ランバートの)一定のタスク照明dの調光レベル、すなわち、dL,CT(dDL=0、d=1で始まる曲線)が示され、(ランバートの)一定の目の照度の照明dの調光レベル、すなわち、(dDL=0、d=0.75で始まる)dL,CEが示されている。CEは、一定の目の照度(Constant Eye illuminance)を示す(すなわち、目における照度が一定に保たれる)。これは、平面の法線に対して大きな角度で入射する光を遮断する角度フィルタを備える、目の高さにおける鉛直面照度である。この鉛直面照度値は、生物学的光量、すなわち、非視覚的効果を担う光量の指標とされる。比例関係は、限られた調光値の範囲で有効である。直接ビームの非常に低い調光レベル(dDL<0.2)では、設定された一定のタスクレベルに達することができない。さらに、CEの場合、dはさらに範囲が限られ、約0.5~0.75である。 図8a及び図8bは、一定のタスク照明のシナリオ(CT)(図8a)又は一定の目の照度のシナリオ(CE)(図8b)の水平面(タスク)照度及び鉛直面(目)照度を示し、x軸において、dDL、すなわち、ダウンライトタイプの第1の光源に対する調光レベルを示し、y軸において、照度(ルクス)を示している。一定のタスク照明のシナリオでは、水平面机照度は600ルクスに固定され、鉛直面目照度は87ルクスから209ルクスの間で変化する。一定の生物学的光量のシナリオでは、鉛直面目照度は150ルクスに固定され、水平面机照度は375ルクスから758ルクスの間で変化する。 図9a~図9cは、MLOタイプの光源の調光レベルを示し、図9aは、ランバート光源(拡散反射天井を介した間接照明)の調光レベルdに関し、図9b及び図9cは、MLOタイプの光源の調光レベルdMLOの関数としての照度(ルクス)に関する。図9aにおいて、dL,CT(上側の曲線)は、一定のタスクにおけるランバートの調光レベルを示し、dL,CB(下側の曲線)は、一定の(部屋の)明るさにおけるランバートの調光レベルを示す。図9bは、一定のタスクの条件下での照度E(ルクス)を示す。図9cは、一定の部屋の明るさにおける照度(ルクス)を示す。EV,CT(図9bの下側の曲線)は、一定のタスクにおける鉛直面照度を示し、EH,CT(図9bの上側の曲線)は、一定のタスクにおける水平面照度を示し、EH,CB(図9cの上側の曲線)は、一定の部屋の明るさにおける水平面照度を示し、EV,CB(図9cの下側の曲線)は、一定の部屋の明るさにおける鉛直面照度を示す。 図10aは、照明システムの一実施形態を概略的に示す。図10bは、照明システムのさらなる態様及びそのアプリケーションを概略的に示す。
概略図は必ずしも縮尺どおりではない。
本明細書における実施形態でもとりわけ、特に少なくとも2つの別個に調光可能なビームを有し、ある実施形態では、2つのビームは、異なる強度プロファイル(ビーム幅、形状及び/又は方向)を有してもよく、及び/又は、ある実施形態では、2つのビームは、異なるスペクトルを有してもよい、照明システムが提案される。このようにして、2つのビームは、ある実施形態では、例えば、部屋の水平面照度分布及び鉛直面照度分布に異なる影響を与え得る。例えば、水平面照度へ相対的に最も強い影響を有するビームは、相対調光レベル(relative dim level)H(0と1の間)を有してもよい。鉛直面照度へ相対的に最も強い影響を有するビームは、調光レベルV(0と1の間)を有してもよい。少なくとも2つのチャネル(H、V)を個別に制御可能にする代わりに、とりわけ、ある実施形態では、例えば、少なくとも調光レベルの(重要な)範囲で、負の比例関係(V=V0-a*H)にしたがう、2つのチャネルが同時に増光及び減光される実施形態が提案される。比例定数「a」は、照明システム又は照明器具が動作されるモードを決定する。例えば、ある実施形態では、制御モードにおいて、ある鉛直面照度値を維持しながら、水平面照度値を変化させてもよい。例えば、他の実施形態では、制御モードにおいて、ある水平面照度レベルを維持しながら、鉛直面照度レベルを変化させてもよい。第1のモードでは、例えば、ある実施形態では、部屋の外観又はEML値を変更することなく、タスク照明レベルを調光することができる。第2のモードでは、例えば、ある実施形態では、タスク照度を変更することなく(例えば、欧州規格EN 12464-1(2011)で規定されるように、500ルクスの固定最小レベルに保つ)、部屋の外観又は生物学的光量を変化させることができる。さらなる説明、実施形態、及び例が以下で提供される。
本明細書において、タスク照度は、特に、周囲照度(タスクエリアのすぐ近くのエリア)、背景照度(机から離れたエリア)、床照度、天井照度等、他のよく用いられる水平面照度と区別するために、(机の高さにおける)(水平)タスクエリア上の照度を指す。これらはすべて、照明設計において役割を果たし得、EN12464-1に述べられている。したがって、タスク照度は、特に「一定のタスク照明の調光(constant task lighting dimming)」において、タスクエリアにおける水平面照度として定義されてもよい。したがって、例えば、タスク照度を一定に保ちながら、別の照度を調光(増光又は減光)してもよい。
鉛直面照度値及び水平面照度値は、異なるスペクトル重み付け関数で決定されてもよいことに留意されたい。それゆえ、5つのα-opic放射照度(CEN/TR 16791:2017 "Quantifying irradiance for eye-mediated non-image-forming effects of light in humans"参照)の各々が、水平露光と鉛直露光とで異なることができる所望の値に設定されるように、鉛直面照度及び水平面照度のスペクトル組成が別々に変えられてもよい。これは、同一の強度分布を有するビームで実現されることができるが、向き又はビーム形状が異なるビームが使用されてもよい。
あるモードに対する比例定数「a」の値は、H及びVチャネルで到達し得る最大照度値と、(水平面照度値又は鉛直面照度値のいずれかに対する)ユーザが選択する固定値とによって決定されてもよい(上記も参照されたい)。ある実施形態では、固定値は、開始値(ユーザはまず、所要の照度値に達するまでHチャネル及びVチャネルを独立して調光し、その後、固定値モードに切り替えて他方の照度値を変化させる)であってもよく、又は、ユーザによって入力される数値であってもよい。Hチャネル及びVチャネルの最大照度値は、典型的な使用例に基づいて、制御において固定されているか、(最初にHチャネルをフルオン、Vをオフにし、その後Vチャネルをフルオン、Hをオフにして(特にアンビエント光(昼光)なく)関連する照度値を測定する)較正ステップ中に決定されるか、又は、照明システム若しくは照明器具のすべてのセンサのフォトセンサ入力を使用して較正される(ここでも典型的な部屋のパラメータ又はユーザが入力した部屋のパラメータを使用する)。独立して制御されるべき関連する照度値は、アプリケーションに依存してもよい。
典型的な使用例は、例えば、大規模なオープンプランオフィスである。他の典型的な使用例は、廊下、受付、小セルオフィス(small cell office)、産業用ホール、倉庫、店舗等である。
ルームコントロールの場合、関連する水平面照度値は、デスクの高さ(床面から~0.75mの高さで、壁から0.5mの距離以内のエリア域を除く)における平均水平面照度であってもよい。また、関連する鉛直面照度レベルは、部屋の平均値であってもよい。一定に保たれるべき照明品質メトリックに依存して、これは、平均壁照度、座っている人の目の高さ(床面から1.2m)における平均円筒面照度であることができる。平均化は、すべての方向から来る光の単純な加重平均であってもよいが、後述するように、制限された角度範囲からの光を考慮する鉛直面照度値である可能性もある。これはすべて、当業者に既知である。
生物学的光量については、目の高さにおける平均鉛直面照度レベル又は平均円筒面照度レベルが使用されることが多いであろう。しかしながら、人の視野は、比較的暗い照明条件下では、視線上約50度、視線下約70度(眉毛とまぶたで制限される)に制限されることが知られている。明るい空間では、人々は目を細め始め、視野は、視線に対して±15度に制限されることがある。屋内空間では、上限は、視線上約30~50度である可能性がある(図10bの(水平線上の)角度β2の部分参照)。平均的に、机に向かって仕事をしている人の視線は、水平、又はやや下向きであると想定される。それゆえ、生物学的効果に関連する光量は、特に、水平線上30~50度の間に上限の角度を持つ鉛直面照度値又は円筒面照度値であってもよい。下限の角度は、視野(水平線下70度)によって決定されることができるが、この光に対する受容体が網膜の上半分では感度が低いという指摘があるため、水平線であってもよい。
さらに、部屋の明るさの知覚は、水平線の目の高さにおける、40度のバンド内の輝度値によって支配的になり得ると思われる。
個々の制御について、水平面照度は、机上の平均照度値、又は机上のセンサによって測定される値とみなされてもよい。鉛直面照度は、机に座っている人の主視線方向の壁及び天井照度の組み合わせ、又は(上述のように視野が限られることを考慮することもあり得る)机に座っている人の目の高さにおける鉛直面照度として決定されてもよい。
強度パターン(光ビーム)は必ずしも形状が異なるものではないことに留意されたい。同一の照明器具を備える部屋は、例えば、照明されるべき机の真上に「H」照明器具が1つあり、いくつかの「V」照明器具が壁際に位置するといったようにクラスタ化されてもよい。タスク光を減らすためにH照明器具が調光される場合、H照明器具を減光することに起因するアンビエント光レベルの低下を補うために、V照明器具を僅かに増光されてもよい。照明システムではなく、単一の照明器具に関する実施形態では、ビーム方向又は強度パターンが特に異なってもよい。
ある実施形態では、少なくとも2つの異なる照明制御チャネルが、負の比例関係で調光されてもよい。これらのチャネルは、水平面照度対鉛直面照度の異なるバランスを提供するという意味で異なってもよい。照度値は、(机又は特定の観察者の位置における)局所的な値、又はあるエリア若しくは空間の平均値であってもよい。照度値は、入射光のすべての方向を考慮してもよいが(典型的には、タスク照明のための水平面照度の場合)、(例えば、生物学的光量に関連する目上の照度を決定するために、又は空間の明るさを決定するために)特定の方向からの光を除外してもよい。照度値は、アプリケーションに依存して、様々なスペクトル重み付け関数を用いて決定されてもよい。例えば、フォトピック(photopic)、スコトピック(scotopic)、又はメラノピック(melanopic)重み付け関数が使用されてもよい。
水平面照度と鉛直面照度とのバランスを特徴づける最も率直なやり方は、以下のモデリングインデックスである。
MI=E/E
ここで、Eは、鉛直面照度(又は水平面内のすべての方向で平均化される場合、円筒面照度)であり、Eは、水平面照度である。モデリングインデックスは、以下のように、任意の照明器具の測光データで提供される、強度分布I(φ,θ)から直接決定されてもよい。
Figure 2022521307000002
これらは、直接光のみによって提供され、水平面照度の場合は下向きの成分(正のcosθ値)を持つすべての発光方向で積分され、鉛直面照度の場合はφ=0方向の成分(正のcosφ値)を持つすべての方向で積分される、積分照度値である(壁及び床による光の反射の寄与は後ほど考慮する)。回転対称ビームI(θ)、非常に広い空間、入射方向の制限なしの場合、これらの式は以下のように単純化される。
Figure 2022521307000003
図1では、3つの異なる強度プロファイル、すなわち、高性能ダウンライトに典型的な、非常にシャープな強度カットオフを有するビーム(「DL」)、低グレアの埋め込み型器具に典型的な,ソフトなカットオフを有するビーム(「MLO」、すなわち、マイクロレンズオプティカルプレート(Micro Lens Optical plate))、及びランバート分布(拡散出口を有するトロファ等の拡散光源、又は間接照明に典型的な、一定の輝度)が示されている。
これら3つのビームのモデリングインデックスは、以下である。
Figure 2022521307000004
この表は、空間内の反射表面による光のリサイクル(light recycling)を無視した、3つのタイプの光ビームのモデリングインデックスを表している。モデリングインデックスは、(すべての方向の入射光を考慮して)従来的に、及び生物学的影響をほとんど有さない方向を除外して算出されている。
ここでは、Evは、すべての方向の入射光に対して(第1の行)又は鉛直方向に対して45~90度内の光のみに対して(第2の行)算出された。
実際の空間では、壁、床、物体、天井による反射によって、水平面照度値及び鉛直面照度値の両方に間接的な照度成分が加わる。モデリングインデックス(指向性スクリーニング(directional screening)あり、なし)が、7.2m×14m、高さ2.7mの部屋について再算出された。天井の反射率は70%、壁の反射率は50%、床の反射率は20%である。すべての部屋の表面はランバート散乱である。水平面照度は机の高さ(高さ0.75m)、鉛直面(円筒面)照度は座っている人の目の高さ(高さ1.2m)で算出されている。
Figure 2022521307000005
この表は、空間内の反射表面による光のリサイクルを考慮した、3つのタイプの光ビームのモデリングインデックスを表している。モデリングインデックスは、(すべての方向の入射光を考慮して)従来的に、及び生物学的影響をほとんど有さない方向を除外して算出されている。すべてのモデリングインデックスは、部屋の表面反射に起因する、追加の拡散背景光によって増加していることに留意されたい。さらに、異なる光源間の差は、部屋の反射によって低減される。スクリーニングされるMIへの影響はかなり小さいことに留意されたい。より小さな部屋、及び/又はより高い表面反射率値を有する部屋の場合、MIへの部屋の反射の影響はより大きくなる。
図2は、壁W及び床FLを有する空間Sを概略的に示している。この概略図では、天井は描かれていない。参照符号Dは、机(表面)を指す。概略的に、照明システム100が描かれている。ここでは、照明システム100は、複数のモジュール1000を含む。モジュール1000は、光を提供する。照明システム100によって提供される(ここではモジュールからの)光は、照明システム光101として示される。
照明システム100は、第1の光源と、第2の光源と、制御システム30とを含む。ある実施形態では、照明器具1000の少なくとも1つは、第1の光源10と第2の光源20とを含む。また、照明器具1000は、複数の第1の光源10と複数の第2の光源20とを含んでもよい。
(別個には見えない)第1の光源は、制御可能な第1の放射束を有する第1の光源光を生成するように構成される。第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能である。
第2の光源は、制御可能な第2の放射束を有する第2の光源光を生成するように構成される。第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能である。
照明システム光は、第1の光源光及び/又は第2の光源光を含む。単一のモジュールが、両方のタイプの光源を含んでもよく、及び/又は、第1のモジュールが第1光源のみ(又は主に)含み、第2のモジュールが第2の光源のみ(又は主に)含んでもよい。
第1の光源及び第2の光源は、照明システムに対して異なる角度分布(後述)を有するため、空間S内の異なる空間位置において、(照明システム(又はモジュール)から同じ距離であっても)異なる照度が体験され得る。
制御システム30は、第1の光源及び第2の光源を制御するように構成される。制御システム30の制御モードにおいて、制御システム30は、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成される。したがって、この制御モードでは、照明システム光は、一般に、第1の光源光及び第2の光源光の両方を含む。
このようにして、例えば、壁照度が、床FL若しくは机D等において、別の照度の調光範囲の一部にわたり一定に保たれてもよく、又は、例えば、天井照度が、床FL若しくは机Dにおける照度の調光範囲の一部にわたり一定に保たれてもよく、又は、例えば、壁照度が、床FL若しくは机Dにおける照度の調光範囲の一部にわたり一定に保たれてもよい。他のオプションも可能であり得る。
以下に、埋め込み型(recessed)ダウンライト(強度カットビーム)及び拡散型トロファを備える部屋の実施形態がさらに述べられる。この実施形態では、照明器具は、幅広い強度分布を有する光と、高角度で良好なカットオフを有する光を放出することができる。以下の例では、ランバートビーム、及び本明細書において参照符号「DL」としても示されるダウンライトランプの強度プロファイルが採用される。図3は、照明設計ソフトウェアパッケージ「Dialux」でシミュレートされた部屋の断面図を示している。
ここでは、各照明器具1000が、1つ以上の第1の光源10と1つ以上の第2の光源20とを含む実施形態が示されている。1つ以上の第1の光源10は、第1の光源光11を生成するように構成される。1つ以上の第2の光源20は、第2の光源光21を生成するように構成される。第1の光源光11及び第2の光源光21の角度分布は、オーバーレイで示されている。第1の光源光11は、図1も参照して、本質的にランバート分布を有し、第2の光源光21は、図1のIDLで示されるような光分布を有する。
図示のように、第1の光源光11は、照明システム100に対する第1の角度分布を有する。さらに、第2の光源光21は、第1の角度分布とは異なる、照明システム100に対する第2の角度分布を有する。
したがって、ある実施形態では、第1の光源光11は、照明器具1000に対する第1の角度分布を有してもよく、第2の光源光21は、第1の角度分布とは異なる、照明器具1000に対する第2の角度分布を有してもよい。
参考符号Cは天井を示す。
最大出力において、ランバートビームは、水平面照度Eh,L,maxを提供し、DLダウンライトは、水平面照度Eh,DL,maxを生成する。水平面照度値は、以下から得られる。
h,L=dh,L,max
h,DL=dDLh,DL,max
ここで、0<d<1及び0<dDL<1は、ランバート及びDL照明チャネルの相対調光レベルである。
鉛直面照度は、空間内の鉛直面(壁、柱、人々等)の明るさの指標である。鉛直面照度への寄与は、以下から得られる。
v,L=MIh,L
v,DL=MIDLh,DL
ここで、MI及びMIDLは,ランバートソース及びDLソースのモデリングインデックスである。(広いオフィス空間での部屋の表面反射を考慮して)表2の値が採用される。最大水平面照度値は両方とも500ルクスであると仮定される(両方のチャネルがフルオンの場合は1000ルクスになる)。
以下では、本発明による2つの異なる調光シナリオが例示される。
一定のタスク照明Eを保ちながら、部屋の明るさを調光する
2つの調光レベルの関係は以下のようになる。
=(E-dDLh,DL,max)/Eh,L,max
一定の「部屋の明るさ(room brightness)」Eを保ちながら、タスク照明を調光する
2つの調光レベルの関係は以下のようになる。
=(E-dDLv,DL,max)/Ev,L,max=(E-dDL MIDLh,DL,max)/(MIh,L,max
ランバート及びDL調光レベルの関係が、一定のタスクの照度のシナリオについて及び一定の部屋の明るさのシナリオについて図4に示されている。傾きの違いはあるものの、どちらも負の比例関係を示していることに留意されたい。
水平面照度値及び鉛直面照度値が、図5a~5bに示されている。一定のタスク照明のシナリオでは、水平面照度は500ルクスに固定され、鉛直面照度は160ルクスから300ルクスの間で変化する。一定の部屋の明るさのシナリオでは、鉛直面照度は150ルクスに固定され、水平面照度は250ルクスから500ルクスの間で変化する。図5a~5bも参照されたい。
以下では、一定の生物学的光量を有する吊り下げ式照明器具の実施形態がさらに述べられる。この実施形態では、部屋は、吊り下げ式照明器具によって照明される。下方への直接照明は、DLダウンライトと同様、シャープに画定されるビームを有し、天井を介した間接照明は、ランバートである。部屋は、先の実施形態と同様である。先の実施形態とは異なり、生物学的光量(限られた範囲の入射光による鉛直面照度、表2のモデリングインデックス参照)及び水平タスクライトを変化させたいとする。簡単にするために、スペクトル重み付けの影響は無視する(原則として、鉛直面照度は、フォトピック応答曲線ではなく、メラノピック応答曲線によって重み付けされるべきである)。図6も参照されたい。ここで、第1の光源10は、天井Cに向けて第1の光源光11を発生させる、アップライトであってもよく、第2の光源20は、床FL(及び壁W)に向けて第2の光源光21を発生させる、ダウンライトであってもよい。
ランバート及びDL調光レベルの関係が、一定のタスクの照度のシナリオについて及び一定の生物学的光量のシナリオについて図7に示されている。
比例関係は、限られた調光値の範囲で有効であることに留意されたい。直接ビームの非常に低い調光レベル(dDL<0.2)では、設定された一定のタスクレベルに達することができない。
水平面照度及び鉛直面照度(限られた入射光の範囲を有する)の値が図8a及び図8bに示されている。一定のタスク照明のシナリオでは、水平面照度は600ルクスに固定され、鉛直面照度は87ルクスから209ルクスの間で変化する。一定の生物学的光量のシナリオでは、鉛直面照度は150ルクスに固定され、水平面照度は375ルクスから758ルクスの間で変化する。図8a及び図8bも参照されたい。
以下では、直接MLOビーム、間接照明、及び一定の壁照度を有する吊り下げ式照明器具の実施形態がさらに述べられる。先の2つの実施形態では、モデリングインデックスの差が比較的大きい照明チャネルが使用された(実施形態1では約2倍の差、実施形態2では約4倍の差)。典型的な照明システム、例えば、吊り下げ式照明器具では、直接光はMLOタイプであり、間接光は天井からの反射後のランバートである。部屋の反射を考慮する場合、モデリングインデックスは、直射光で0.42、間接光で0.60である(1.4倍の差しかない)。セルオフィス等、より小さな部屋の場合、差はさらに小さくなる。
一定のタスク照度を600ルクスに固定し、一定の鉛直面照度を150ルクスに固定する、MLOビーム及びランバートビームの調光レベルが、図9a~図9cに示されるようにカップリングされる。この実施形態では、鉛直面照度は、(600ルクスの一定の水平面照度において)270ルクスから342ルクスの間で変化する。タスク照度は、150ルクスの一定の鉛直面照度の値において250ルクスから355ルクスの間で変化する。この実施形態では、変化の範囲が非常に限られることに留意されたい。本発明は、モデリングインデックスの差が大きいシステムに最良に適用される。
以下では、照度設定、センサ、制御及び接続性の実施形態がさらに述べられる。異なる配光の少なくとも2つのビームを有する照明システムにおいて、空間又は当該空間内のある位置における水平面照度レベルの量が、鉛直面照度レベルの変化なしに(又はその逆に)、個人の好みに応じて設定されることができるように、2つのビームの調光レベルの負の比例関係が、設置者又はエンドユーザによって調整されることができる。チャネル間の正しいバランスを設定するために、最大照度値(水平及び鉛直の両方、関連するスペクトル及び/又は指向性フィルタで重み付けされる)を知る必要がある。最も率直な方法は、関連するアンビエント照明条件の下、現場でこれらの値を測定することである。現場での較正が可能ではない場合、以下のようにして値が推定されてもよい。直接光の値は、測光データ(強度プロファイル及び最大束)から直接得られる。アンビエント光(室内の反射を介す又は窓から入るアンビエント光)の寄与は、推定されることができ、シミュレーションによって決定されることができ、又は部屋の大きさ及び部屋の表面反射率値に基づいて推定されることができる。例えば、(部屋の反射を含む)表2のMI値は、表1の直接算出から得られる値よりも高い。表2のMI値は、以下のように、(500ルクスの総水平面照度において算出される)水平面照度及び鉛直面照度の両方に~100ルクスの拡散アンビエント光を加えることにより表1のMI値から導出されることができる。
MIdirect+indirect=E/E=(Ev,direct+Eambient)/(Eh,direct+Eambient)=MIdirect(1-Eambient/E)+Eambient/E
表2のMI値は、(500ルクスの総水平面照度において算出される)水平面照度及び鉛直面照度の両方に~100ルクスの拡散アンビエント光を加えることにより表1のMI値から導出されることができる。指向性フィルタを用いるMI値は、鉛直面照度の寄与が指向性フィルタによって減少されるという事実が異なるだけで、以下のように、同様に算出されることができる。
MIdirect+indirect=E/E=(Ev,direct+Ev,ambient)/(Eh,direct+Eh,ambient)=MIdirect(1-Eh,ambient/E)+Ev,ambient/E
表2の値は、(500ルクスの総水平面照度において算出される)~100ルクスの水平面アンビエント照度及び~40ルクスの鉛直面アンビエント照度を加えることにより近似的に得られる。
これらのアンビエント光レベルは、昼光のないデフォルトの表面反射率値(天井、壁、床の反射率が0.7、0.5、0.2)を有する、比較的大きな部屋(7.2m×14.4m、高さ2.7m)の場合のものである。より高い反射率値を有するより小さな部屋、又は昼光を有する部屋の場合、より高いアンビエント部屋照度が加えられるべきである。この値は、ユーザによって調整されるべき、制御における調整パラメータであることができる。ユーザは、タスク光が一定のタスク照明モードで一定のままであり、鉛直面照度がその他のモードで一定であるように調整パラメータを設定する。
他のオプションは、水平面照度レベル又は鉛直面照度レベルが、センサ入力に基づいて自動的に決定されることである。このセンサ入力は、(照明器具内のセンサからの)ローカルであってもよいが、入力は、別個のセンサ又は他の照明器具から来てもよく、有線又は無線で通信されてもよい。センサは、フォトセンサ又はルクスメータであってもよく、入射光信号を修正するためにスペクトルフィルタ又は指向性フィルタ(シールド)を含んでもよい。センサにおけるこの照度レベルは、他の照度レベル(例えば、センサが水平面照度を測定している場合には鉛直面照度レベル、及び逆も然り)に影響を与えることなく設定される。照明器具は自律的であってもよく、又は設定は、ゾーン内、部屋内、フロア内、建物全体の照明器具のグループに対して決定されてもよい。
以下では、動的照明の実施形態がさらに述べられる。動的照明システムは、タスク照度を変えることなく、時間及び/又は場所に応じて鉛直面照度又は生物学的光量が制御されることができる照明リズムを提供する。
以下では、可変スペクトルの実施形態がさらに述べられる。上記の実施形態のいずれかで、2つのビームの光のスペクトル組成が(色、又は相関色温度のいずれかで)異なる。ビームは、強度分布において同一であってもよい。異なるスペクトルのため、2つのビームについてメラノピック光量は異なり、それゆえ、モデリングインデックスも異なる(鉛直面照度に対してのみメラノピック重み付け関数が使用される場合)。それゆえ、このようなシステムにおいて、水平面照度を変えることなく生物学的光量が変えられてもよく、その逆も可能である。
図10Aは、第1の光源10と、第2の光源20と、任意選択的に制御システム30とを含む照明システム100の一実施形態を概略的に示している。
第1の光源10は、制御可能な第1の放射束を有する第1の光源光11を生成するように構成される。第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能である。第1の光源光11は、光線(矢印)で概略的に描かれるような、照明システム100に対する第1の角度分布を有する。
第2の光源20は、制御可能な第2の放射束を有する第2の光源光21を生成するように構成される。第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能である。さらに、第2の光源光21は、第1の角度分布とは異なる、照明システム100に対する第2の角度分布を有する。
ここで、光源は同じであってもよいが、異なる方向に方向付けられる。したがって、概略的に、第1の光源光11は、第1の光軸O1を有し、第2の光源光21は、第2の光軸O2を有し、第1の光源10及び第2の光源20は、光軸O1、O2が、相互角度α1≠0°を有する、ここでは相互角度90°≦α1≦180°を有する第1の光源光11及び第2の光源光21を提供するように構成される、実施形態が描かれている。実際には、この概略的に描かれた実施形態では、α1=180°である。
システム100はさらに、制御システム30を含んでもよく、又は、制御システム30に機能的に結合されてもよい。制御システム30は、第1の光源10及び第2の光源20を制御するように構成される。上述したように、制御システム30の制御モードにおいて、制御システム30は、第1の放射束及び第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり第1の放射束及び第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成される。
参照符号101は、制御モードに依存して、第1の光源光及び/又は第2の光源光を含み得る、照明システム光を示している。
図10Aはまた、照明システム100がさらに、ユーザインターフェース35を含む、又は、このようなユーザインターフェースに機能的に結合される実施形態を概略的に示している。斯くして、ユーザインターフェースは、少なくとも、制御システム30に機能的に結合されてもよい。制御システム30は、ユーザインターフェース35を介して、(i)照明システム光101の総パワー、(ii)第1の光源光11のパワー、(iii)第2の光源光21のパワー、(iv)第1の光源光11及び第2の光源光21のパワーのバランス、(v)アプリケーションに関連するパラメータ等、1つ以上のユーザ指示を受けるように構成されてもよい。
水平面照度は、特に、机の高さ又は床面高さ等、第1の光源及び第2の光源の下方で決定(又は推定)されてもよい。例えば、広い部屋の場合、(0.75~0.85mの範囲から選択される)机の高さにおける平均(水平面)照度が、水平面照度として選択されてもよく、平均壁照度が、鉛直面照度として選択されてもよい。
水平面照度は、例えば、0.0~1.0mの範囲から選択される床又は底面から(参照符号H1で示される)第1の高さ、例えば、0.75mの第1の高さにおける水平面で決定されてもよい。水平面照度は、光源の下の水平面で決定されてもよいが、空間のどこかで決定されてもよい。参照のために、光源の下の位置が、水平面照度を決定するために使用されてもよい。
鉛直面照度は、特に、0.0~2.5mの範囲から選択される床又は底面から(参照符号H2で示される)第2の高さ、例えば、1~2mの範囲から選択される高さ、例えば、1.2mにおける鉛直面で決定されてもよい。鉛直面照度及び水平面照度は、同じ位置で決定されてもよく、異なる位置で決定されてもよい。異なる位置で決定される場合、特に、鉛直面照度は、0.5~5m、例えば、1~4mの範囲から選択される第1の光源及び第2の光源からの(参照符号L2で示される)第2の水平方向距離において決定されるが、他の位置が選択されてもよい。例えば、光源からのこの距離は、基準点(上記も参照)に関連して決定されてもよい。
上述したように、他の値が選択されてもよい。さらに、上述したように、例えば、第1の照度は、床面又は机の高さにおける照度であってもよく、又は、第1の照度は、天井照度等であってもよい。
図10bは、鉛直面照度が特定の照明角度のみで決定されてもよいことを概略的に示している。したがって、角度フィルタがあってもよく、又は、鉛直面若しくは水平面で異なる入射角を重み付けしてもよい。これは、角度β1及びβ2で示されている。照度が、β1及びβ2によって画定されるコーン内の入射角を有する光による照明に基づく評価のみであるという意味で、絶対角度フィルタ(absolute angular filter)が使用されてもよい。しかしながら、異なる角度(β1及び/又はβ2)を異なるように重み付けすることも可能である。例えば、角度の関連性は、法線に対する角度が増加するにつれて減少してもよい。この視野は平面に対して必ずしも対称的ではないことに留意されたい。上側のカットオフは、典型的には、下側のカットオフとは異なる角度にある。参照符号H2は、照度が評価されてもよい高さを示している。
用語「複数」は、2つ以上を指す。
本明細書の「実質的に(substantially)」又は「本質的に(essentially)」という用語は、当業者には理解されるであろう。用語「実質的に」又は「本質的に」はまた、「全体的に(entirely)」、「完全に(completely)」、「全て(all)」などを伴う実施形態も含み得る。それゆえ、実施形態では、この形容詞「実質的に」又は「本質的に」は、削除される場合もある。適用可能な場合、用語「実質的に」又は用語「本質的に」はまた、95%以上、特に99%以上、さらに特に99.5%以上等の、100%を含めた90%以上にも関連し得る。
用語「含む(comprise)」は、用語「含む(comprise)」が「から成る(consists of)」を意味する実施形態もまた含む。
用語「及び/又は」は、特に、「及び/又は」の前後で言及された項目のうちの1つ以上に関連する。例えば、語句「項目1及び/又は項目2」、及び同様の語句は、項目1及び項目2のうちの1つ以上に関連し得る。用語「含む(comprising)」は、一実施形態では、「から成る(consisting of)」を指す場合もあるが、別の実施形態ではまた、「少なくとも定義されている種、及びオプションとして1つ以上の他の種を包含する」も指す場合がある。
さらには、明細書本文及び請求項での、第1、第2、第3などの用語は、類似の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも、連続的又は時系列的な順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、本明細書で説明される本発明の実施形態は、本明細書で説明又は図示されるもの以外の、他の順序での動作が可能である点を理解されたい。
デバイス、装置、又はシステムは、本明細書では、とりわけ、動作中について述べられている。当業者には明らかとなるように、本発明は、動作の方法又は動作時のデバイス、装置、又はシステムに限定されるものではない。
上述した実施形態は本発明を限定するものではなく、例示するものであり、当業者は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく多くの代替的な実施形態を設計できることに留意されたい。
請求項では、括弧内のいかなる参照符号も、その請求項を限定するものとして解釈されるべきではない。
動詞「含む(to comprise)」及び活用形の使用は、請求項に記述されたもの以外の要素又はステップが存在することを排除するものではない。文脈上別段の意味を有することが明らかな場合を除き、明細書及び特許請求の範囲を通じて、「含む(comprise)」、「含んでいる(comprising)」等の用語は、排他的(exclusive)又は網羅的な(exhausitive)意味ではなく、包含的な(inclusive)意味、すなわち、「含むがそれに限定されない(including, but not limited to)」という意味で解釈されるべきである。
要素に先行する冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような要素が存在することを排除するものではない。
本発明は、いくつかの個別要素を含むハードウェアによって、及び、好適にプログラムされたコンピュータによって実装されてもよい。いくつかの手段を列挙するデバイスの請求項、装置の請求項、又はシステムの請求項では、これらの手段のうちのいくつかは、同一のハードウェアのアイテムによって具現化されてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。
本発明はまた、デバイス、装置、若しくはシステムを制御し得る、又は本明細書で述べられる方法若しくはプロセスを実行し得る、制御システムを提供する。またさらには、本発明はまた、デバイス、装置、又はシステムに機能的に結合されるか又はそれに含まれるコンピュータ上で実行されると、斯かるデバイス、装置、又はシステムの1つ以上の制御可能要素を制御するコンピュータプログラムプロダクトを提供する。
本発明はさらに、明細書本文で述べられる特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、デバイス、装置、又はシステムに適用される。本発明はさらに、明細書本文で説明される特徴及び/又は添付図面に示される特徴のうちの1つ以上を含む、方法又はプロセスに関する。
本特許で論じられている様々な態様は、さらなる利点をもたらすために組み合わされることも可能である。さらには、当業者は、実施形態が組み合わされることが可能であり、また、3つ以上の実施形態が組み合わされることも可能である点を理解するであろう。さらには、特徴のうちのいくつかは、1つ以上の分割出願のための基礎を形成し得るものである。

Claims (15)

  1. 第1の光源と、第2の光源と、制御システムとを含む照明システムであって、
    前記第1の光源は、制御可能な第1の放射束を有する第1の光源光を生成するように構成され、前記第1の放射束は、第1の調光範囲にわたり調光可能であり、前記第1の光源光は、当該照明システムに対する第1の角度分布を有し、
    前記第2の光源は、制御可能な第2の放射束を有する第2の光源光を生成するように構成され、前記第2の放射束は、第2の調光範囲にわたり調光可能であり、前記第2の光源光は、前記第1の角度分布とは異なる、当該照明システムに対する第2の角度分布を有し、
    前記制御システムは、前記第1の光源及び前記第2の光源を制御するように構成され、前記制御システムの制御モードにおいて、前記制御システムは、前記第1の放射束及び前記第2の放射束の一方の値を、それぞれの調光範囲の少なくともそれぞれの一部にわたり前記第1の放射束及び前記第2の放射束の他方の値の変化の負の比例依存性で制御するように構成され、
    前記第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1のうちの1つ以上を提供する第1の光源光を生成するように構成され、等しいパワーにおける前記第1の光源及び前記第2の光源の両方の動作中、前記第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2のうちの1つ以上を提供する第2の光源光を生成するように構成され、Eh1>Eh2であり、Ev2>Ev1である、照明システム。
  2. 前記第1の光源光は、第1の光軸を有し、前記第2の光源光は、第2の光軸を有し、前記第1の光源及び前記第2の光源は、これらの光軸が相互角度α1≠0°を有する前記第1の光源光及び前記第2の光源光を提供するように構成される、請求項1に記載の照明システム。
  3. 相互角度が90°≦α1≦180°である、請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記第1の光源は、ダウンライトとして構成され、前記第2の光源は、アップライトとして構成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明システム。
  5. 前記第1の光源光は、第1の光軸を有し、前記第2の光源光は、第2の光軸を有し、前記第1の光源及び前記第2の光源は、これらの光軸が相互角度α1=0°を有する前記第1の光源光及び前記第2の光源光を提供するように構成される、請求項1に記載の照明システム。
  6. 前記第1の光源は、第1の水平面照度Eh1及び第1の鉛直面照度Ev1を提供する第1の光源光を生成するように構成され、前記第2の光源は、第2の水平面照度Eh2及び第2の鉛直面照度Ev2を提供する第2の光源光を生成するように構成され、前記第1の調光範囲及び前記第2の調光範囲の一方の少なくとも一部にわたる制御モードにおいて、水平面照度の合計又は鉛直面照度の合計は一定に保たれる、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の照明システム。
  7. 水平面照度は、0.0~1.0mの範囲から選択される床又は底面から第1の高さにおける水平面での照度と定義され、鉛直面照度は、0.0~2.5mの範囲から選択される床又は底面から第2の高さにおける鉛直面での照度と定義される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の照明システム。
  8. 前記第1の光源光は、第1のスペクトル組成を有し、前記第2の光源光は、前記第1のスペクトル組成と同一の第2のスペクトル組成を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明システム。
  9. 前記第1の光源光は、第1のスペクトル組成を有し、前記第2の光源光は、前記第1のスペクトル組成とは異なる、第2のスペクトル組成を有する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明システム。
  10. 当該照明システムは、制御モードにおいて、前記第1の光源光及び第2の光源光のうちの1つ以上を含む照明システム光を生成するように構成され、当該照明システムは、当該照明システムが構成される空間において、前記空間内の空間的に異なる位置における制御可能な第1の照度及び制御可能な第2の照度を有する前記照明システム光を提供するように構成され、前記制御システムの制御モードにおいて、前記制御システムは、前記第1の照度及び前記第2の照度の一方の値を制御するように構成され、前記第1の照度及び前記第2の照度の一方は一定に維持され、前記第1の照度及び前記第2の照度の他方は調光され、前記第1の照度及び前記第2の照度は、フォトピック照度、シアノピック照度、クロロピック照度、エリトロピック照度、ロドピック照度、及びメラノピック照度からなる群から選択される、請求項9に記載の照明システム。
  11. 当該照明システムは、制御モードにおいて、前記第1の光源光及び前記第2の光源光のうちの1つ以上を含む照明システム光を生成するように構成され、当該照明システムは、前記制御システムに機能的に結合されるユーザインターフェースを含み、前記制御システムは、前記ユーザインターフェースを介して、(i)前記照明システム光の総パワー、(ii)前記第1の光源光のパワー、(iii)前記第2の光源光のパワー、(iv)前記第1の光源光及び前記第2の光源光のパワーのバランス、(v)アプリケーションに関連するパラメータからなる群から選択される1つ以上のユーザ指示を受けるように構成され、前記制御システムは、制御モードにおいて、アプリケーションに関連するパラメータと前記負の比例依存性との予め定められた関係に依存して前記第1の光源及び前記第2の光源を制御するように構成され、前記アプリケーションに関連するパラメータは、(a)当該照明システムが適用される空間の大きさ、(b)当該照明システムが適用される空間内の要素の反射率、及び(c)空間内で適用されるアクティビティのタイプのうちの1つ以上に基づいて定義され、当該照明システムは、照明器具を含み、前記照明器具は、前記第1の光源及び前記第2の光源を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の照明システム。
  12. 前記制御システムは、較正プロシージャ中に光センサ信号を受信する、及び、制御モードにおいて、前記光センサ信号と前記負の比例依存性との予め定められた関係に依存して前記第1の光源及び前記第2の光源を制御するように構成される、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の照明システム。
  13. 当該照明システムは、
    コントローラと、組み込まれた第1及び第2の光源とを有するランプユニット、
    コントローラと、少なくとも1つの第1の光源及び少なくとも1つの第2の光源を収容するハウジングとを有する単一の照明器具、
    第1の光源のみを含む複数の第1のモジュール及び第2の光源のみを含む複数の第2のモジュール、
    複数のランプユニット及び/又は照明器具並びに少なくとも1つのコントローラ、
    のいずれかである、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の照明システム。
  14. 第1の照度を一定に維持しながら、前記第1の照度とは異なる、第2の照度を変化させるための請求項1乃至13のいずれか一項に記載の照明システムの使用であって、前記第1の照度及び前記第2の照度は、水平面照度及び鉛直面照度からなる群から選択される、使用。
  15. 前記第1の照度及び前記第2の照度は、フォトピック照度、シアノピック照度、クロロピック照度、エリトロピック照度、ロドピック照度、及びメラノピック照度からなる群から選択される、及び/又は、前記第1の照度及び前記第2の照度のうちの1つ以上は、90°よりも小さい関連する基準面への入射角に依存して評価される、請求項14に記載の使用。
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