JP2003272404A - 照明評価方法と評価システム及び照明方法と照明器具 - Google Patents

照明評価方法と評価システム及び照明方法と照明器具

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JP2003272404A
JP2003272404A JP2002077575A JP2002077575A JP2003272404A JP 2003272404 A JP2003272404 A JP 2003272404A JP 2002077575 A JP2002077575 A JP 2002077575A JP 2002077575 A JP2002077575 A JP 2002077575A JP 2003272404 A JP2003272404 A JP 2003272404A
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Wataru Iwai
彌 岩井
Takuya Shinoda
卓哉 信田
Yuji Sugiyama
雄治 杉山
Hiroyuki Sekii
広行 関井
Koki Noguchi
公喜 野口
Manabu Inoue
学 井上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「くつろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、
「広さ感」の各心理量をより適切に評価できる評価方法
と、これら評価方法に基づく適切な照明方法と照明装置
を提供する。 【解決手段】 壁面における床面からの高さ150cmの最
大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
とした時のW/Hを用いて、人が感じる「くつろぎ感」と
「部屋への入りやすさ」と「広さ感」を評価する。「く
つろぎ感」評価値PVRを、PVR=−17.8(W/H) 2
+ 26.1(W/H) − 4.5 を用いて評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の居間空間
や、オフィスでの休憩室、病院のディルーム等の良い雰
囲気が求められる空間の照明に対する評価方法と評価シ
ステム、及び、これら空間の照明方法と照明装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、照明設計においては、机上面照度
や、床面照度などの水平面照度が重視され、必要な水平
面照度が得られるような照明が設計されてきた。水平面
照度は、机上面や床面を照らす照明の強さを表現する測
光量であることから、机上での読書時における書面の見
やすさや床面に落ちているものの見えやすさなどの照明
の機能面を評価するのには適した測光量である。従っ
て、机上面での作業が重視されるオフィス空間や、路面
上の落下物の視認性が重視される屋外の道路照明や街路
灯などの性能評価には、水平面照度を用いるのが適切で
ある。
【0003】しかしながら、住宅の居間空間や、オフィ
スでの休憩室、病院のディルーム等のくつろぎが求めら
れる空間では、ものの見やすさなどの機能的な面が求め
られることは少なく、雰囲気の良い空間が求められる。
これら良い雰囲気が求められる空間においては、机上面
や床面等の下方への注視は少なく、視線は壁面方向へと
集中する。よって、これらの空間に対してまで、従来か
らの水平面照明に基づく評価や照明設計を行うのには問
題がある。
【0004】また、これら空間は、くつろぐための空間
のみならず、入りやすい空間である必要がある。例えば
居間空間では、お客様を迎える空間にもなるため、お客
様にとって入りやすい空間である必要がある。休憩室や
ディルーム等も、入りやすい空間であれば、皆が気持良
く部屋を使用できる。
【0005】「部屋への入りやすさ」は、部屋に入った
瞬間に知覚する感覚であるため、多くは部屋に入った瞬
間見える壁面を注視して感じていることがほとんどであ
る。従って、部屋に入りやすい照明を検討する上でも、
従来からの水平面照明に基づく評価や照明設計を採用す
ることには問題がある。
【0006】さらに、日本の部屋空間は以前に比べると
広い空間になってきているとは言え、諸外国と比べると
まだまだ狭い空間である。従って、空間がより広く感じ
られて見えることは望ましいことである。部屋の広さは
奥行きの知覚であるから、部屋の広さに対する感覚もま
た、壁面の注視による影響が大きい。よって、空間の
「広さ感」を高める照明の検討でも、床面等の下方への
注視に基づく従来の水平面照度を用いるのはやはり問題
がある。
【0007】以上述べてきたように、住宅の居間空間
や、オフィスでの休憩室、病院のディルーム等の空間で
求められる「くつろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、
「広さ感」の各心理量を適切に得ることのできる照明
は、従来の照明評価値である水平面照度で検討すること
には問題がある。なお、照明の評価を行うシステムにあ
って、連続空間の照度変化や輝度変化に応じて、開放
感、連続感、落ち着き感等のような評価指標を設定し、
該評価指標を用いて評価することが知られているが(例
えば、特開2000−164003号公報参照)、この
システムにおいても、専ら水平面照度を基に評価するも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、住宅の居間空間や、オフィスでの休憩室、病院のデ
ィルーム等の照明を、従来の照明評価値である水平面照
度を用いて評価することには問題があり、水平面照度に
基づき設計された照明空間では、これら空間に求められ
る「くつろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、「広さ
感」の心理量を充分に得ることができる快適な照明を計
画することはできない。
【0009】従って、これら空間を快適な照明空間で設
計するためには、「くつろぎ感」、「部屋への入りやす
さ」、「広さ感」の心理量を適切に評価できる評価方法
の提供が課題であると言える。そして、これら評価方法
に基づき照明を計画することで、「くつろぎ感」、「部
屋への入りやすさ」、「広さ感」の各心理量を適切に得
ることのできる照明空間を作り出すことが可能となる。
【0010】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、従来の照明評価方法である水平面照度に基づく評価
方法に比べて、「くつろぎ感」、「部屋への入りやす
さ」、「広さ感」の各心理量をより適切に評価できる評
価方法の提供と、これら評価方法に基づく、適切な「く
つろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、「広さ感」を得
ることのできる照明方法と照明装置を提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の照明評価方法は、壁面に
おける床面からの高さ150cmの最大鉛直面照度をWと
し、高さ50cmの水平面最大照度をHとした時のW/Hを
用いて、人が感じる「くつろぎ感」と「部屋への入りやす
さ」と「広さ感」を評価するものである。以下に、その
根拠を説明する。図1は、天井、壁、床のそれぞれの方
向に対する照度を変化させることのできる照明器具を、
一般的な内装を有する8畳洋室の天井略中央に設置し、
天井、壁、床のそれぞれの方向に対する照度を変化させ
た計13の照明条件に対して、部屋内のソファに座らせた
被験者に「くつろぎ感」を7段階で主観評価させる実験
をして得られたものである。この時の被験者は12名であ
り、図1の結果は、これら12名の結果の平均値をプロッ
トしたものである。この図1は、従来の水平面照度によ
る評価方法の一つとして良く用いられる器具直下の水平
面照度である50cm高さの机上面の最大水平面照度と「く
つろぎ感」評価値との関係を示したものであると言え
る。この結果によれば、「くつろぎ感」評価値と水平面
照度との相関関係が見られない。従って、図1は、「く
つろぎ感」を水平面照度で評価することは適切ではない
ことを示している。
【0012】同様の実験方法で、「部屋への入りやすさ」
と「広さ感」の各心理量と水平面照度との関係を求める主
観評価実験を実施した。その結果得られたのが図2と図3
である。図2は、50cm高さの机上面の水平面照度を用い
て「部屋への入りやすさ」評価値との関係を示している
が、「部屋への入りやすさ」評価値と水平面照度との相
関関係は見られない。図3は、机上面の照度同様、従来
の評価方法として良く用いられている床面の水平面平均
照度を用いて、「広さ感」評価値との関係を示したもので
ある。しかし、ここでもまた「広さ感」評価値と水平面
照度との相関関係は見られない。以上の図1乃至図3の結
果は、「くつろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、そして
「広さ感」の各心理量は、従来の評価方法である水平面照
度を用いて評価することができないことを示している。
【0013】一方、図4は、図1乃至図3を得た実験の実
験結果であり、50cm高さの机上面の最大水平面照度Hと
壁面における150cm高さの最大鉛直面照度をWとした時
のW/Hと、「くつろぎ感」評価値との関係を示したも
のである。図1の水平面照度の結果とは異なり、「くつろ
ぎ感」評価値はW/Hの2次関数の形で推測することが可
能となる。また、図5と図6が示すように、「部屋への入
りやすさ」と「広さ感」の各評価値もまた、以下に示す
W/Hの2次関数で推測できることができる。従って、
本発明の評価方法は、W/Hを用いて、部屋空間の 「く
つろぎ感」と「部屋への入りやすさ」、そして「広さ感」を
評価することを特徴としている。
【0014】また、図4に示されている2次関数式は、
「くつろぎ感」評価値をPVRとすると、 PVR = -17.8(W/H) 2 + 26.1(W/H) - 4.5・・・・(1) で示されることから、請求項2に記載の評価方法は、式
(1)を用いて、部屋空間の「くつろぎ感」を評価するこ
とを特徴としている。
【0015】また、同様に、図5と図6に示される二次関
数式は、それぞれ、「部屋への入りやすさ」をPVE、
「広さ感」をPVOとすると、次の式のようになる。 PVE = -24.9(W/H) 2 + 37.8(W/H) − 8.7・・・・(2) PVO = -20.4(W/H) 2 + 32.7(W/H) − 7.5・・・・(3) 以上のことから、請求項3に記載の評価方法は、式
(2)を用いて「部屋への入りやすさ」を評価することを
特徴としており、請求項4に記載の評価方法は、式
(3)を用いて「広さ感」を評価することを特徴としてい
る。
【0016】さらに、請求項5に記載の評価システムの
構成図を図7に示す。この評価システムは、入力部1
と、計算部2と、表示部3とから構成されており、入力
部1は、WとHとを入力する機能を有し、計算部2は、
入力部1から得られたWとHのデータから式(1)乃至式
(3)の式を用いて「くつろぎ感」、「部屋への入りやす
さ」、「広さ感」の各評価値を自動的に計算する。表示
部3は、計算部2で得られた計算結果を表示する。
【0017】請求項6に記載の評価システムは、図8の
構成図に示すように、請求項5に記載の入力部1の一部
が照度計1aで構成されていることを特徴としている。
照度計1aにより測定して得られたWとHが計算部2に
入力されると、計算部2で式(1)乃至式(3)の式を用い
て、「くつろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、「広さ
感」の各評価値が自動的に計算され、表示部3にその計
算結果が呈示される。
【0018】図9と図10は、それぞれ従来からある一般
的な照明方法の中で、最も壁面方向への光が強く、最も
W/Hの値が高い天井直付け型照明器具10の外観と配
光曲線を示す。図4には、この図10に示す配光での照明
に対する実験結果も同時に示しておいたが、そのW/H
値は0.50である。そして、W/H値0.50の時の「くつろ
ぎ感」評価値よりも高い「くつろぎ感」が得られるW/H
値の範囲は、図4の実験値が良く当てはめる式(1)に示
される「くつろぎ感」評価値の推定関数から読み取る
と、0.50<W/H<0.97である。すなわち、この範囲の
W/Hとなるような照明方法で照明することにより、従
来の照明方法に比べて、より「くつろぎ感」の高い空間を
得ることができる。
【0019】また、以上述べてきた一連の実験で被験者
は、 1から7の数字を7段階のカテゴリーに対応させた評
価尺度に従い心理評価をしている。「くつろぎ感」評価
を行った実験での数字と評価カテゴリーとの対応は、
7:非常にくつろぐ、6:くつろぐ、5:ややくつろぐ、
4:どちらでもない、3:ややくつろげない、2:くつろ
げない、1:非常にくつろげない、である。このような
評価を採用した場合、得られた評価結果の値が1以上違
うと言うことは、異なった評価カテゴリーで被験者に評
価されたことを意味する。従って、評価値で1以上の差
は顕著な心理効果の差が生じていることになる。
【0020】図4から、従来の照明方法に対するW/H
値0.5の条件での「くつろぎ感」評価値に対して、1以上
の評価値の差が生じるW/H値の範囲は、0.70≦W/H
≦0.77である。従って、この範囲のW/H値を実現する
照明方法は、従来照明方法に比べて顕著に高い「くつろ
ぎ感」を得ることのできる照明方法である。
【0021】次に、「部屋への入りやすさ」と「広さ
感」に関しても、以上述べてきた「くつろぎ感」評価値
に対する検討と同様の検討をしてみると、図5と図6とか
ら、従来の照明方法に対するW/H値0.5の条件より
も、より高い「部屋への入りやすさ」評価値とより高い
「広さ感」評価値が得られるW/H値はそれぞれ、0.50
<W/H<1.02と0.50<W/H<1.11である。
【0022】また、W/H値が最大0.5である従来の照
明方法に比べて、評価値が1以上差のある顕著に高い
「部屋への入りやすさ」と「広さ感」の得られるW/H
値はそれぞれ、図5と図6より、0.59≦W/H≦0.77と0.
59≦W/H≦1.02である。
【0023】以上の一連の検討から、請求項7に記載の
照明方法によるW/H値は、従来照明方法よりも、より
高い「広さ感」評価の得られる0.50<W/H<1.11の範
囲にあることを特徴としており、請求項8に記載の照明
方法によるW/H値は、従来照明方法よりも、より高い
「部屋に入りやすさ」評価の得られる0.50<W/H<1.
02の範囲にあることを特徴とし、そして、請求項9に記
載の照明方法によるW/H値は、従来照明方法よりも、
より高い「くつろぎ感」評価の得られる0.50<W/H<
0.97の範囲にあることを特徴としている。
【0024】また、評価値が1以上差のある顕著に高い
心理効果が得られる照明方法の検討結果より、請求項1
0に記載の照明方法によるW/H値は、従来照明方法に
比べて顕著に高い「広さ感」評価の得られる0.59≦W/
H≦1.02の範囲にあることを特徴としており、請求項1
1に記載の照明方法によるW/H値は、従来照明方法に
比べて顕著に高い「部屋に入りやすさ」評価の得られる
0.59≦W/H≦0.77の範囲にあることを特徴とし、そし
て、請求項12に記載の照明方法によるW/H値は、従
来照明方法に比べて顕著に高い「くつろぎ感」評価の得
られる範囲である0.59≦W/H≦1.02であることを特徴
としている。
【0025】また、図11は、W/Hと、従来照明方法の
W/H値0.50の値で正規化された1000 lm当たりのHと
の関係を示したものである。Hは50cm高さの水平面最大
照度であり、従来照明設計のよりどころとなっている測
光量である一方で、机上面においた新聞等の机上面での
視作業に深く関係する測光値である。従って、くつろぎ
や部屋への入りやすさ等の良い雰囲気が求められる空間
であっても、これら良い雰囲気が確保されているのであ
れば、机上面での視作業をする水平面照度Hも充分に確
保されていたほうが望ましい。
【0026】図11では、W/Hの値が大きくなるほど、
1000lmあたりのH、すなわち同光束の光源を用いた場合
のHが減少していくことを示している。照度計等の測光
機器の測定誤差は一般的に10%程度あることと、人間の
視覚特性から10%以内の照度変化はほとんど差を感じな
いことから(鹿倉他:“オフィス照明環境における明る
さの変動知覚に関する研究”、照明学会誌、Vol.85、N
o.5、pp.346-351(2001))、10%以内であれば照度低下
は問題にならないと考えて良い。図11より、従来の照明
方法のW/H値が0.50時の照度に対して10%以上低下す
るのは、W/Hが0.66以上となる範囲であるので、W/
H値がW/H<0.66であれば、従来の照明方法による照
明下での視作業と変わらない作業性を確保できる。
【0027】従って、請求項13に記載の照明方法によ
るW/H値は、従来照明方法よりも、より高い「くつろ
ぎ感」、「部屋への入りやすさ」、「広さ感」を得ることが
できながら、机上での視作業性も確保できる範囲である
0.50<W/H<0.66であることを特徴としている。さ
らに、請求項14に記載の照明方法によるW/H値は、
従来照明方法よりも顕著な「部屋への入りやすさ」と「広
さ感」を得ることができながら、机上での視作業性も確
保できる範囲である 0.59≦W/H<0.66であることを
特徴としている。
【0028】これら請求項13と請求項14に記載の照
明方法は、良い雰囲気と作業性とを両立させる照明方法
であると言えるが、請求項7乃至請求項12に記載され
ている照明方法による良い雰囲気の照明と、W/H値が
0.5以下である水平面での作業に適した従来照明方法に
よる照明とを必要に応じて切り替えることができれば、
それもまた、良い雰囲気と作業性とを両立させる照明方
法である。従って、請求項15に記載の本発明の照明方
法は、水平面での作業時には W/H<0.50となる照明
方法で照明し、それ以外の行為の時には、請求項7乃至
請求項14に記載のいずれかの照明方法で照明すること
を特徴としている。
【0029】以上述べてきた「くつろぎ感」、「部屋へ
の入りやすさ」、「広さ感」の各雰囲気を実現する請求
項7乃至請求項14の照明方法は、フロアスタンド照明
器具やブラケット照明器具等の補助照明器具を用いて複
数の照明器具で実現することも可能であるが、複数の照
明器具の購入が必要であったり、各照明器具の配置をそ
れぞれ検討しなければならなかったり等の問題がある。
従って、これら雰囲気を複数灯で実現するよりも、部屋
空間における現在の照明方法の主流である天井略中央に
一台の照明器具を設置する照明方法で実現できることが
望ましい。
【0030】請求項7乃至請求項14に記載の照明方法
が示すように、「くつろぎ感」、「部屋への入りやす
さ」、「広さ感」の各雰囲気は、壁面における150cm高
さでの鉛直面照度の影響を強く受ける。そして、この位
置へと向かう光束量の器具全光束量に対する比率を従来
照明方法に比べて多くすることで、従来照明方法よりも
高いW/H値を実現でき、請求項7乃至請求項14に記
載の照明方法を実現することができる。
【0031】図12に示すように、 天井11に取り付ら
れた照明器具10から壁面12での150cm高さの位置へ
と向かう光のほとんどは、その高さの壁面に向かう光2
3そのものと、その高さよりも高い位置の壁面または天
井面へと向かう光が天井や壁に反射してきた光21,2
2,24によるものである。一方、150cm高さよりも低
い位置の壁面へと向かう光の多くは、壁面反射後に、反
射率の低い床面13で反射してからその位置へと向かう
ため(25)、これら光による壁面12での150cm高さ
の位置での鉛直面照度度に与える影響は少ない。図12
において、光の線が太いほど光の強いことを表す。
【0032】住宅の居間空間や、オフィスでの休憩室、
病院のディルーム等の雰囲気が求められる部屋空間の一
般的な大きさである8畳から12畳で、かつ短辺に対する
長辺の比が1.5以下で、かつ天井高さ2.3m以上2.7mの部
屋空間において、天井略中央から見たとき壁面での150c
m高さは、直下方向を0度とした時に鉛直角50度以上の範
囲に位置する。そして、図10に示す従来照明方法の中で
最も高いW/H値0.5となる照明器具の配光において
は、この鉛直角50度以上の範囲の総光束量は全光束量に
対して39%であるので、この割合が40%以上であれば、
請求項7乃至請求項14に記載の0.5より高いW/Hと
なる照明方法を実現することができる。
【0033】よって、請求項16に記載の本発明は、一
般的な大きさの部屋空間である8畳から12畳で、かつ短
辺に対する長辺の比が1.5以下で、かつ天井高さ2.3m以
上2.7mの部屋空間の天井略中央に設置される直付け照明
器具において、直下方向を0度とした時に鉛直角50度以
上の範囲(X)の光束量が全光束量に対して40%以上で
ある図13の一例に示すような配光を有することを特徴と
している。
【0034】また、「広さ感」を高める上では、請求項
16に記載の発明を実現させるだけでなく、器具高さを
低くして照明器具をすっきりと見せることができれば、
より高い「広さ感」を実現することができる。従って、
請求項17に記載の本発明の照明器具は、請求項16に
記載の発明を実現し、かつ天井をすっきりと見せるため
に、器具高さは150mm以下であることを特徴としてい
る。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について以下に説
明する。図14は、コンピューターで良く用いられるMicr
osoft社製のExcelに代表される表計算ソフトの表計算シ
ートを使っての請求項1乃至4に記載の発明の実施例で
ある。本実施例の表計算シートは、他セルの入力値から
自動的に計算をしてセルにその計算値を表示する表計算
シートの機能を活用し、あらかじめ測定したWとHの各
値を指定したセル(31,32)に入力すると、それら
値から、式(1)乃至(3)の式を用いて「くつろぎ感」、「部
屋への入りやすさ」、そして「広さ感」の各評価値を計算
し、評価値を呈示するセル(33,34,35)にその
計算結果を表示する。
【0036】図15は、請求項5に記載の発明の実施例で
ある。入力部がカーソルキー3aとテンキー3bで構成
されており、これらカーソルキーとテンキーを用いて、
あらかじめ測定したWとHを表示部3で確認しながら入
力すると、計算部に具備された計算回路により、式(1)
乃至(3)の式を用いて「くつろぎ感」、「部屋への入りやす
さ」、そして「広さ感」の各評価値が計算され、表示部3
にその計算結果である各評価値が表示される。
【0037】図16は、請求項6に記載の発明の実施例で
あり、入力部がW値入力用照度計1bとH値入力用照度
計1cで構成されており、これら照度計を用いて直接測
定されたWとHの値が伝送ケーブル1d,1eを経て計
算部を備える装置3cに入力されると、計算部に具備さ
れた計算回路により、式(1)乃至(3)の式を用いて「くつ
ろぎ感」、「部屋への入りやすさ」、そして「広さ感」の各
評価値が計算され、表示部3にその計算結果である各評
価値が表示される。
【0038】図17は、本発明の請求項7乃至請求項1
4、及び請求項16に記載される照明方法を実現可能な
直付け照明器具の実施例を示す。本実施例の照明器具で
は、環状の蛍光ランプ41を有する器具外側に、ランプ
41からの光の一部を透過する乳白色のセード45が配
されている。この時の乳白色セード45の透過率は位置
によって異なっており、それら透過率分布は請求項7乃
至請求項14に記載される照明方法のいずれかが実現で
きるように適切な分布となっている。すなわち、本実施
例では、セードの透過率の違いにより、請求項7乃至請
求項14に記載の照明方法を実現する。また、本実施例
は、1台の照明器具で請求項7乃至請求項14に記載の
照明方法を実現することから、請求項16に記載される
照明器具の配光も実現している。なお、42はランプ保
持バネ、43は天井面と接する反射板、44は反射板、
46は点灯回路である(以下、同等部材には同番号を付
す)。
【0039】図18は、本発明の請求項7乃至請求項1
4、及び請求項16に記載される照明方法を実現するこ
とのできる直付け照明器具の実施例を示す。本実施例の
照明器具では、部屋空間14の床方向を照明するための
環状の蛍光ランプ41を有する器具の上に壁面を照明す
るための球型ランプ48を反射板49と共に配したもの
である。この時、球形ランプ48から発せられる光の中
で最も出力の高い方向である光軸方向は、図19に示すよ
うに、1.5m高さの壁面12に向かっており(光軸5
2)、15m高さの壁面12の領域を強く照明する。そし
て、蛍光ランプ41からの光出力と球形ランプ48から
の光出力の比は、請求項7乃至請求項14に記載される
照明方法のいずれかが実現できるように適切な比となっ
ている。すなわち、本実施例では、蛍光ランプ41から
の光出力と壁面照明用球形ランプ48からの光出力の違
いにより、請求項7乃至請求項14に記載の照明方法を
実現する。また、本実施例も、1台の照明器具で請求項
7乃至請求項14に記載の照明方法を実現していること
から、請求項16に記載される照明器具の配光も実現し
ている。47は天井面と接する器具保持具、50は図1
8に記載の照明器具、51は球型ランプ48と反射板4
9から成る照明器具である。
【0040】図20は、本発明の請求項7乃至請求項1
4、及び請求項16に記載の照明方法を実現可能な直付
け照明器具の実施例を示し、壁を照明することに特化し
た蛍光ランプ53と、主として床面方向を照明する蛍光
ランプ41の2種類の蛍光ランプから構成されている照
明器具である。各蛍光ランプの間には反射板54が設置
されており、壁方向と床方向がそれぞれ別々の蛍光ラン
プにより重点的に照明されるような構造となっている。
ここで、各蛍光ランプからの光出力の比は、請求項7乃
至請求項14のいずれかに記載の照明方法が実現できる
ように適切な比となっている。すなわち、本実施例で
は、壁方向と床方向がそれぞれ重点的に照明する各蛍光
ランプからの光出力の違いにより、請求項7乃至請求項
14に記載の照明方法を実現する。本実施例もまた、1
台の照明器具で請求項7乃至請求項14に記載の照明方
法を実現することから、請求項16に記載される照明器
具の配光も実現している。
【0041】図21は、本発明の請求項7乃至請求項1
4、及び請求項16に記載される照明方法を実現可能な
吊り下げ型照明器具の実施例を示し、床方向を照明する
ための環状の蛍光ランプ41を有する器具の上に壁面を
照明するための球型ランプ48を反射板49と共に配し
たものである。この時、球形ランプ48から発せられる
光の中で最も出力の高い方向である光軸方向は、図18に
示す実施例の球形ランプと同様、1.5m高さの壁面に向か
っており、1.5m高さの壁面の領域を強く照明する。そし
て、蛍光ランプ41からの光出力と球形ランプ48から
の光出力の比は、請求項7乃至請求項14に記載される
照明方法のいずれかが実現できるように適切な比となっ
ている。すなわち、本実施例では、蛍光ランプ41から
の光出力と球形ランプ48からの光出力との違いによ
り、請求項7乃至請求項14に記載の照明方法を実現す
る。本実施例もまた、1台の照明器具で請求項7乃至請
求項14に記載の照明方法を実現することから、請求項
16に記載される照明器具の配光も実現している。な
お、図21において、55は内側が反射部材で構成され
た傘、56は天井と器具との連結と電源供給のためのコ
ード、57は天井と器具との連結具である。
【0042】図22は、本発明の請求項7乃至請求項14
に記載される照明方法を実現可能な吊り下げ型照明器具
の実施例を示し、壁を照明することに特化した蛍光ラン
プ53と主として床面方向を照明する蛍光ランプ41の
2種類の蛍光ランプから構成されている照明器具であ
る。ここで、各蛍光ランプからの光出力の比は、請求項
7乃至請求項14に記載される照明方法のいずれかが実
現できるように適切な比となっている。すなわち、本実
施例では、壁方向と床方向をそれぞれ重点的に照明する
各蛍光ランプからの光出力の違いにより、請求項7乃至
請求項14に記載の照明方法を実現する。本実施例もま
た、1台の照明器具で請求項7乃至請求項14に記載の
照明方法を実現することから、請求項16に記載される
照明器具の配光も実現している。
【0043】図23は、本発明の請求項7乃至請求項14
に記載される照明方法を実現することのできる照明シス
テムの実施例であり、図9に示した従来の照明器具10
を、水平面を重点的に照明する目的で部屋天井の略中央
に配する一方、壁面12を重点的に照明するための照明
器具53を、天井壁側に別途配している。59は、照明
器具53による壁面を照明するための照明の最大光度方
向を示す。そして、中央部の照明器具10からの光出力
と壁側照明器具53からの光出力の比は、請求項7乃至
請求項14に記載される照明方法のいずれかが実現でき
るように適切な比となっている。すなわち、本実施例で
は、中央部の照明器具10からの光出力と壁側照明器具
53からの光出力の違いにより、請求項7乃至請求項1
4に記載の照明方法を実現する。
【0044】図24は、請求項15に記載の照明方法の実
施例に係る照明システムであり、図20に示した器具と同
様の構造をしている照明器具内に、2種類の蛍光ランプ
41,53からの光出力をコントロールするための制御
回路60が組み込まれており、器具外部には、水平面で
の作業行為時の照明方法と、その他の作業行為用の照明
方法を選択するためのスイッチ61があり、制御回路6
0とスイッチ61とは、スイッチ61からの情報を制御
回路60に伝えるためのコード62で接続されている。
そして、スイッチ61により水平面での作業行為が選択
された時には、コード62を介してその信号が制御回路
60に送られ、W/Hが0.5以下となる照明方法になる
ように制御回路60が器具内の2種類の蛍光ランプから
の光出力をコントロールする。一方、その他の作業が選
択された時には、制御回路60が、請求項7乃至請求項
14に記載のいずれかの照明方法を実現するように2種
類の蛍光ランプからの光出力をコントロールする。
【0045】図25は、請求項15に記載の照明方法の実
施例に係る照明システムであり、図23に示した照明シス
テムと同様のシステムに、2種類の照明器具10,53
からの光出力をコントロールするための制御回路60
と、水平面での作業行為時の照明方法と、その他の作業
行為用の照明方法を選択するためのスイッチ61がそれ
ぞれ配されており、制御回路60とスイッチ61は、ス
イッチ61からの情報を制御回路60に伝えるためのコ
ード62で接続されている。そして、スイッチ61によ
り水平面での作業行為が選択された時には、コード62
を介してその信号が制御回路60に送られ、W/Hが0.
5以下となる照明方法になるように、制御回路60が器
具内の2種類の蛍光ランプからの光出力をコントロール
する。一方、その他の作業が選択された時には、制御回
路60が、請求項7乃至請求項14に記載のいずれかの
照明方法を実現するように2種類の蛍光ランプの光出力
をコントロールする。
【0046】図26と図27は、環状の蛍光ランプ71で実
現した請求項17に記載の照明器具の実施例を示す。蛍
光ランプ71の上下に光源からの光を一部透過する半透
過部材72,73と、点灯回路を内包しランプ内側に天
井に対して略垂直な反射部材74を配している。下部の
半透過部材73と、器具保持部も兼ねている上部の半透
過部材72、そして、反射部材74は、蛍光ランプ71
から発せられる光を請求項16に記載の照明器具の配光
となるように適切な透過率並びに反射率を有している。
この器具高さは125mmと150mm以下である。図26にお
いて、75は上下の半透過部材を接続するための止め
具、76はランプ固定具、77は天井である。そして、
本実施例の照明器具の配光は図28に示すように、直下方
向を0度とした時に鉛直角50度以上の範囲の光束量が全
光束量に対して40%以上である。本発明は上記実施例構
成に限られることなく、種々の変形が可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る評価方法を採用することにより、従来の水平面照度に
基づく評価方法では評価することができなかった「くつ
ろぎ感」や「部屋への入りやすさ」、そして、「広さ感」の
各心理効果を評価することができるようになる。さら
に、請求項2に示される式(1)を用いることで、「くつろ
ぎ感」を、請求項3に示される式(2)を用いることで、
「部屋への入りやすさ」を、そして、請求項4に記載の式
(3)を用いることで、「広さ感」を、それぞれW/H値か
ら精度良く評価することが可能となる。
【0048】請求項5に記載の評価システムは、上記の
効果を有する評価方法で「くつろぎ感」や「部屋への入り
やすさ」、そして、「広さ感」の各心理効果を評価するこ
とができとともに、より高い効率で実際の視環境に対し
て評価ができるように、評価式への代入値であるWとH
とを入力するための機能を付加しており、入力終了後に
ただちに各心理効果に対する評価値を得ることができ
る。
【0049】請求項6に記載の評価システムは、そのW
とHとを測定する照度計で入力部を構成しており、この
照度計を用いてWとHを測定しておけば、後は自動的に
速やかに各心理効果の評価値を表示部で見ることができ
る。
【0050】請求項7に記載の照明方法によれば、従来
照明方法で照明された空間よりも、より高い「広さ感」を
得ることができる。
【0051】請求項8に記載の照明方法によれば、従来
の照明方法よりも、より高い「広さ感」が得られるだけで
なく、より高い「部屋への入りやすさ」の心理効果も得る
ことが可能となる。
【0052】請求項9に記載の照明方法によれば、「広
さ感」と「部屋への入りやすさ」に加えて、「くつろぎ感」
の心理効果に対しても、従来照明方法よりもより高い心
理効果を得ることのできる照明空間の提供が可能とな
る。
【0053】請求項10に記載の照明方法によれば、従
来照明方法による照明に比べて顕著に「広さ感」の心理
効果が高い照明空間の提供が可能となる。
【0054】請求項11に記載の照明方法によれば、
「広さ感」と「部屋への入りやすさ」の2つの心理効果にお
いて、従来照明方法による照明に比べて顕著に高い心理
効果を得ることができる。
【0055】請求項12に記載の照明方法によれば、
「広さ感」と「部屋への入りやすさ」に「くつろぎ感」を加え
た3つの心理効果において、従来照明方法による照明に
比べて顕著に高い心理効果を得ることができる。
【0056】請求項13に記載の照明方法によれば、従
来照明方法による照明に比べて、より高い「広さ感」や
「部屋への入りやすさ」、そして、「くつろぎ感」が得ら
れるだけでなく、従来照明方法とほとんど変わらない照
度で水平面が照明されるため、机上での読書作業等の水
平面での視作業を、従来照明方法と変わらずに実施する
ことができる。
【0057】請求項14に記載の照明方法によれば、請
求項13と同様、従来照明方法による照明に比べて、よ
り高い「広さ感」や「部屋への入りやすさ」、そして、
「くつろぎ感」が得られるだけでなく、机上での読書作業
等の水平面での視作業を、従来照明方法と変わらずに実
施することができるが、特に、「広さ感」と「部屋への入
りやすさ」の2つの心理効果においては、従来照明方法に
よる照明よりも顕著に高い心理効果を得ることができ
る。
【0058】請求項15に記載の照明方法を実現するこ
とで、机上面での読書や床面の清掃等の水平面での作業
行為時には、従来の水平面照度を重視した照明に切り替
えることで、より充分な照明の下でそれら作業行為を行
うことができ、水平面での作業を必要としない行為の時
には、請求項7乃至請求項12に記載のいずれかの照明
方法に切り替えことにより、雰囲気を重視した照明の下
で、それら行為を行うことができる。すなわち、請求項
15に記載の照明方法では、行為に応じて適した照明を
使用者に提供することができる。
【0059】請求項16に記載の照明器具を実現するこ
とで、この器具1台を部屋の天井略中央に設置するだけ
で、請求項7乃至請求項14のいずれかに記載の照明方
法を実現することができる。
【0060】請求項17に記載の照明器具を実現するこ
とで、高い「広さ感」を照明方法だけからでなく、器具外
観からも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 被験者に「くつろぎ感」を主観評価させた実
験結果であり、50cm高さの机上面水平面照度と「くつろ
げる」評価値との関係を示した図。
【図2】 50cm高さの机上面水平面照度と「部屋への入
りやすさ」評価値との関係を示した図。
【図3】 床面平均照度と「広さ感」評価値との関係を
示す図。
【図4】 W/Hと「くつろげる」評価値との関係を示
した図。
【図5】 W/Hと「部屋への入りやすさ」評価値との
関係を示した図。
【図6】 W/Hと「広さ感」評価値との関係を示した
図。
【図7】 本発明の評価システムの構成図。
【図8】 本発明の評価システムの構成図。
【図9】 従来のW/Hの高い照明器具の外観図。
【図10】 同上照明器具の配光曲線を示す図。
【図11】 W/HとW/H値0.5で正規化された10
00lmあたりのHとの関係を示す図。
【図12】 器具と壁面での150cm 高さの位置へと向か
う光の関係図。
【図13】 本発明による照明器具の配光の一例を示す
図。
【図14】 本発明の照明方法の実施例を示す図。
【図15】 本発明の評価システムの実施例を示す図。
【図16】 本発明の評価システムの実施例を示す図。
【図17】 本発明を直付け照明器具に適用した実施例
を示す図。
【図18】 本発明を直付け照明器具に適用した実施例
を示す図。
【図19】 同上照明器具を部屋空間に設置した状況を
示す図。
【図20】 本発明を直付け照明器具に適用した実施例
を示す図。
【図21】 本発明を吊り下げ照明器具に適用した実施
例を示す図。
【図22】 本発明を吊り下げ照明器具に適用した実施
例を示す図。
【図23】 本発明を照明システムに適用した実施例を
示す図。
【図24】 本発明を直付け照明器具に適用した実施例
を示す図。
【図25】 本発明を照明システムに適用した実施例を
示す図。
【図26】 本発明の照明器具の実施例を示す断面図。
【図27】 同上照明器具の斜視図。
【図28】 同上照明器具の配光曲線を示す図。
【符号の説明】
1 入力部 2 計算部 3 表示部 41、71 蛍光ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 雄治 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 関井 広行 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 野口 公喜 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 井上 学 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時のW/Hを用いて、人が感じる「くつろぎ感」と
    「部屋への入りやすさ」と「広さ感」を評価することを
    特徴とした照明評価方法。
  2. 【請求項2】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時に、人が感じる「くつろぎ感」評価値PVRを、
    PVR=−17.8(W/H) 2 + 26.1(W/H) − 4.5 を
    用いて評価することを特徴とした照明評価方法。
  3. 【請求項3】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時に、人が感じる「部屋への入りやすさ」PVE
    を、PVE=−24.9(W/H) 2 + 37.8(W/H) − 8.7
    を用いて評価することを特徴とした照明評価方法。
  4. 【請求項4】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時に、人が感じる「広さ感」PVOを、PVO=−
    20.4(W/H) 2 + 32.7(W/H) −7.5 を用いて評価
    することを特徴とした照明評価方法。
  5. 【請求項5】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度W及び高さ50cmの水平面最大照度Hを入力
    する入力部と、この入力部から算出されたW/Hを用い
    て請求項1に記載の照明評価方法により、「くつろぎ感」
    と「部屋への入りやすさ」と「広さ感」の各評価値を自
    動的に計算する計算部と、その計算結果を示す表示部と
    から構成されることを特徴とする照明評価システム。
  6. 【請求項6】 入力部の一部が照度計で構成されること
    を特徴とする請求項5記載の照明評価システム。
  7. 【請求項7】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時のW/Hが、0.50<W/H<1.11となることを
    特徴とした照明方法。
  8. 【請求項8】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時のW/Hが、0.50<W/H<1.02となることを
    特徴とした照明方法。
  9. 【請求項9】 壁面における床面からの高さ150cmの最
    大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度をH
    とした時のW/Hが、0.50<W/H<0.97となることを
    特徴とした照明方法。
  10. 【請求項10】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時のW/Hが、0.59≦W/H≦1.02となること
    を特徴とした照明方法。
  11. 【請求項11】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時のW/Hが、0.59≦W/H≦0.93となること
    を特徴とした照明方法。
  12. 【請求項12】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時のW/Hが、0.70≦W/H≦0.77となること
    を特徴とした照明方法。
  13. 【請求項13】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時のW/Hが、0.50<W/H<0.66となること
    を特徴とした照明方法。
  14. 【請求項14】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時のW/Hが、0.59≦W/H<0.66となること
    を特徴とした照明方法。
  15. 【請求項15】 壁面における床面からの高さ150cmの
    最大鉛直面照度をWとし、高さ50cmの水平面最大照度を
    Hとした時に、水平面での作業時には W/H≦0.50と
    なる照明方法で照明され、それ以外の行為の時には、請
    求項7乃至請求項14のいずれかに記載の照明方法で照
    明されることを特徴とした照明方法。
  16. 【請求項16】 8畳から12畳で、かつ短辺に対する長
    辺の比が1.5以下で、かつ天井高さ2.3m以上2.7mの部屋
    空間の天井略中央に設置される直付け照明器具におい
    て、直下方向を0度とした時に鉛直角50度以上の範囲の
    光束量が全光束量に対して40%以上となる配光を有し、
    請求項7乃至請求項14のいずれかに記載の照明方法を
    実現する照明器具。
  17. 【請求項17】 器具高さが150mm以下であることを特
    徴とする請求項16に記載の照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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