以下、図面を参照して、本発明に係る照明装置及び照明方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
[第1実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る照明装置のブロック構成を示す図である。図1に示すように、照明装置10は、人感センサ11と、明るさセンサ12と、天井照明器具13と、導光板14と、制御部15とを備えている。
ここで、図2及び図3を参照して、照明装置10が適用されるオープンオフィス1について説明する。
図2は、図1に示す照明装置が適用されるオープンオフィスの断面図であり、図3は、図2に示すオープンオフィスの平面図である。図2及び図3に示すように、照明装置10が適用されるオープンオフィス1は、多数の部門やグループが協働して執務を行う床面積の広いオフィスであって、間仕切壁のない連続した空間となっている。
オープンオフィス1は、複数のエリア4に分けられており、各エリア4に、執務者が執務を行う机2及び椅子3が4つずつ設置されている。そして、このエリア4が、オープンオフィス1において、横8つ×縦5つの升目状に配置されている。なお、図3において、黒丸に塗り潰された椅子3は、執務者が在席していることを示している。また、オープンオフィス1には、各執務者の執務能率を向上させるために、机2やエリア4を区切る背の低いローパーティション5と、机2やエリア4を区切る背の高いハイパーティション6とが適宜設置されている。なお、机2、椅子3、ローパーティション5及びハイパーティション6は、オープンオフィス1内に設置されるオフィス家具である。
オープンオフィス1の天井には、エリア4ごとに、各机2に光を照射する複数の天井照明器具13が埋設されている。この天井照明器具13は、オープンオフィス1のベース照明であって、机上面に必要十分な輝度を与えるものである。そして、天井照明器具13は、エリア4ごとに独立して点灯及び消灯することが可能となっている。
また、オープンオフィス1の天井には、エリア4ごとに、赤外線を使用して執務者の存在を検知する複数の人感センサ11と、輝度や照度などを測定する複数の明るさセンサ12とが設置されている。人感センサ11は、エリア4内の執務者を検知するものであり、人感センサ11の検知情報を分析することで、執務者が在席している在席エリアと、執務者が不在の不在席エリアとを判断することができる。なお、本実施形態では、便宜上、人感センサ11と明るさセンサ12とを一体的に形成されるものとして説明するが、別体であってもよい。
そして、オープンオフィス1内の空間には、面状照明体である導光板14が複数台設置されている。導光板14は、面発光を行う照明器具であり、ローパーティション5に立設される据置型導光板14aと、ハイパーティション6に立設される間仕切型導光板14bと、床に立設される衝立型導光板14cと、天井から吊り下げられる垂壁型導光板14dとが、オープンオフィス1内の空間に設置されている。
図4は、導光板の構成図であり、(a)は縦断面図、(b)は横断面図を示している。図4に示すように、導光板14は、平板状に形成された面状照明体である。導光板14は、平板状に形成された透明のアクリル板141を主構成要素としており、アクリル板141の一端小口面に、光を出射するLED(Light Emitting Diode)142が取り付けられている。また、アクリル板141の裏面には、LED142から出射された光を受けて発光する発光加工面143が所定の間隔で複数形成されている。そして、アクリル板141の他端小口面には、LED142から出射された光を反射してアクリル板141内に戻す反射板144が取り付けられている。このため、導光板14は、透明なアクリル板141により透過性を有するため、消灯時は、導光板14の背面が透けて見える。
そして、導光板14を点灯させると、LED142が発光し、LED142から出射された光が、アクリル板141の一端小口面から他端小口面に向けて進行して、発光加工面143を発光させる。一方、発光加工面143を発光させなかった光は、反射板144によって反射されることで、発光加工面143を発光させる。そして、発光加工面143で発光した光がアクリル板141の前面から出射されることで、導光板14の前面が発光する。なお、アクリル板141の裏面に発光加工面143のみを形成したり、アクリル板141の表面にも発光加工面143を形成したりすることで、導光板14の表裏面を面発光させることができる。なお、以下の実施形態では、導光板14の表裏面が発光するものとして説明する。
据置型導光板14aは、その発光面が水平方向に向けて配置されている。すなわち、据置型導光板14aは、執務者の視方向を遮る方向に向けられている。そして、据置型導光板14aは、ローパーティション5の上面に鉛直方向上方に向けて立設されて、執務者の視線位置又は執務者の視線位置の少し上方に配置されている。このため、据置型導光板14aは、執務者が自然に前方を向いたときに、視方向を遮るように視野の略正面に配置される。
間仕切型導光板14bは、その発光面が水平方向に向けて配置されている。すなわち、間仕切型導光板14bは、執務者の視方向を遮る方向に向けられている。そして、間仕切型導光板14bは、ハイパーティション6の上面において鉛直方向上方に向けて立設されて、執務者の視線位置の上方に配置されている。このため、据置型導光板14aは、執務者が自然に前方を向いたときに、視方向を遮るように視野の上方に配置される。なお、間仕切型導光板14bは、天井に到達しており物理的には間仕切壁のように構成されているが、透明なアクリル板141により透過性を有するため、視覚上の視空間において連続性を保持している。
衝立型導光板14cは、その発光面が水平方向に向けて配置されている。すなわち、衝立型導光板14cは、執務者の視方向を遮る方向に向けられている。そして、衝立型導光板14cは、オープンオフィス1の床に鉛直方向上方に向けて直接立設されて、執務者の視線位置又は執務者の視線位置の少し下方又は上方に配置されている。このため、据置型導光板14aは、執務者が自然に前方を向いたときに、視方向を遮るように視野の略正面に配置される。なお、衝立型導光板14cは、可搬性を有しており、オープンオフィス1の空間内において、通路などの任意のスペースに設置することが可能となっている。このため、衝立型導光板14cの設置位置を変えることで、執務者の視野内において衝立型導光板14cを任意の位置に配置することができる。
垂壁型導光板14dは、その発光面が水平方向に向けて配置されている。すなわち、垂壁型導光板14dは、執務者の視方向を遮る方向に向けられている。そして、垂壁型導光板14dは、垂壁のようにオープンオフィス1の天井から鉛直方向下方に向けて吊り下げられて、執務者の視線位置又は執務者の視線位置の少し上方に配置されている。このため、垂壁型導光板14dは、執務者が自然に前方を向いたときに、視方向を遮るように視野の上方に配置される。そして、垂壁型導光板14dは、各エリア4を囲うように、グリッド状に配置されている。
そして、制御部15は、人感センサ11、明るさセンサ12、天井照明器具13及び導光板14と電気的に接続されており、人感センサ11及び明るさセンサ12の検知信号に基づいて、天井照明器具13の点灯制御及び導光板14の点灯制御を行うものである。なお、制御部15は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。そして、以下に説明する制御部15の機能は、CPUやRAM上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで実現される。以下、制御部15の機能について詳しく説明する。
制御部15は、人感センサ11の検知信号に基づいて、各エリア4内の執務者の有無を判断する。そして、制御部15は、執務者がいると判断したエリア4の天井照明器具13を点灯させ、執務者がいないと判断したエリア4の天井照明器具13を消灯させる。
また、制御部15は、在席している執務者が感じる明るさ感に基づいて、導光板14の点灯制御を行う。具体的に説明すると、制御部15は、明るさ感を推定するための所定の指標(推定式)に基づいて、明るさ感の指標値を算出する。そして、この算出した指標値に基づいて、在席している執務者が感じる明るさ感を推定する。
ここで、明るさ感とは、空間全体から感じる明るさの印象の感覚量である。明るさ感は、平均輝度、平均照度、輝度分布、照度分布、発光部の輝度、発光部の大きさ、ハイライトと陰影、輝度・照度分布の不均一性などによって影響される。このため、明るさ感は、様々な指標(推定式)によって表すことができる。
明るさ感の指標は、例えば、文献(1)住宅照明設計技術指針,照明学会編,2007、文献(2)「特集 明るさ感の研究と活用事例」 照明学会誌,照明学会編,第86巻,第10号,pp.746〜786,2002年10月、文献(3)「正距円筒図法の明るさ画像を用いた明るさ感の推定」 鹿島技術研究所年報,第56号,pp.77〜82,2008年9月30日、文献(4)「照明設計ツールとしての輝度−明るさ変換システムの構築」 日本建築学会環境系論文集,第597号,pp.13〜17,2005年11月、文献(5)「光の到来バランスを考慮した空間の明るさ感の評価」,日本建築学会環境系論文集,第568号,pp.17〜23,2003年6月、文献(6)「仮想輝度分布方による実大空間の明るさ感推定に関する検討」 日本建築学会環境系論文集,第583号,pp.7〜14,2004年9月、文献(7)「輝きにより室内の明るさ感を高める技術」 照明学会誌,第82巻,第10号,pp.818〜820,1998年、文献(8)「空間の輝度分布が室内の明るさ感に与える影響」 日本建築学会環境系論文集,第487号,pp.33〜41,1996年9月、などに記載されたものがある。
文献(2)を代表して、明るさ感の指標について説明すると、空間のある視対象について、対数をとった輝度分布画像に重み付けを行うN−フィルタリング処理を行ってコントラスト・プロファイルを作成し、このコントラスト・プロファイルを空間上のあらゆる点について作成して明るさ感分布を作成し、この明るさ感の平均をとることで、明るさ感を推定している。
一方で、上述した各文献に記載されているように、明るさ感は平均輝度(輝度分布)と相関性があるため、執務者の視野全体における平均輝度を、明るさ感の指標値とすることもできる。明るさ感と平均輝度との相関については、更に、文献(9)「室内の輝度分布に関する研究 その3.明るさ感と視野全体の平均輝度の関係」 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿),4082,pp163〜164,1989年10月、文献(10)「室内の輝度分布に関する研究 その1.輝度分布データを画像処理機に入力する方法」 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿),4224,pp447〜448,1987年10月、文献(11)「室内の輝度分布に関する研究 その2.輝度分布状態の表現方法」 日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿),4224,pp449〜450,1987年10月、などにも記載されている。
そこで、本実施形態では、明るさ感の指標(推定式)として、天井照明器具13及び導光板14の各照明体から発せられる光エネルギーの物理量(輝度など)に各照明体の大きさ(立体角や形態係数など)を掛け合わせた平均輝度により、明るさ感の指標値を算出するものとする。
具体的に説明すると、明るさ感の指標値の算出は、下記に示す式(1)を用いて、各照明体の輝度及び立体角から、明るさ感の指標値である平均輝度xを算出する。
x=Σ(輝度×立体角)/Σ(立体角) …(1)
そして、制御部15は、このように算出される明るさ感の指標値が所定値以上となるように、点灯させる導光板14を選択するとともに、点灯させる導光板14の調光率を設定して、この選択した導光板14を設定した調光率で点灯させる。
なお、制御部15は、各照明装置の情報が設定された照明情報データベースを保有している。この照明情報データベースは、エリア4ごとに対応して設けられており、各エリアから各照明装置までの距離、各エリア4に在席する執務者の視線位置から見た各照明装置の立体角、各照明装置の各調光率に対応した発光データなどが設定されている。そして、制御部15は、この照明情報データベースを参照することで、明るさ感の推定や、点灯させる導光板14の選択、点灯させる導光板14の調光率などを算出する。
次に、図5〜図7を参照しながら、制御部15による天井照明器具13及び導光板14板の点灯処理動作について説明する。図5は、制御部の処理動作を示すフローチャート、図6は、図5における導光板の点灯処理動作を示すフローチャート、図7は、図6における導光板の選定処理及び調光率の設定処理動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、制御部15は、まず、明るさ感の指標値を算出するための明るさ感指標(推定式)を選択する(ステップS1)。ここで選択する明るさ感指標は、上述した文献に記載された如何なる明るさ感指標であってもよいが、本実施形態では、上述した明るさ感指標として、式(1)を選択する。すなわち、本実施形態では、天井照明器具13及び導光板14の各照明体から発せられる光の輝度に、各照明体の立体角を掛け合わせた平均輝度を算出することで、明るさ感の指標値を算出するものとする。
次に、制御部15は、ステップS1で選択した明るさ感指標で明るさ感の指標値を算出した場合に、オープンオフィス1内に在席する執務者が執務に適切な明るさ感を感じることができる指標値の所要値を設定する(ステップS2)。
次に、制御部15は、人感センサ11による検知情報が変動したか否かを判定する(ステップS3)。
そして、制御部15は、人感センサ11による検知情報が変動していないと判定すると(ステップS4:NO)、オープンオフィス1内での人の移動がないと判断して、点灯処理を一旦終了する。
一方、制御部15は、人感センサ11による検知情報が変動したと判定すると(ステップS4:YES)、オープンオフィス1内で人の移動があったと判断して、執務者が在席している在席エリアの推定を行う(ステップS5)。すなわち、所定時間内に検知情報が変動した人感センサ11が設置されているエリア4が、執務者が在席している在席エリアであると推定する。
次に、制御部15は、ステップS5で推定した在席エリア以外の天井照明器具13を消灯する(ステップS6)。
次に、制御部15は、点灯している天井照明器具13により得られる明るさ感を推定する(ステップS7)。ここで、明るさ感の推定は、ステップS1で選択した明るさ感指標により明るさ感の指標値を算出することにより行う。なお、輝度は、各エリア4に設置された明るさセンサ12で計測することができる。また、輝度及び立体角は、上述した照明情報データベースを参照することで、容易に算出することができる。そして、このように計測又は算出された輝度及び立体角から、式(1)により明るさ感指標値である平均輝度を算出する。
次に、制御部15は、天井照明器具13により得られる明るさ感の指標値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS8)。すなわち、ステップS8では、ステップS7により算出された明るさ感の指標値が、ステップS2で設定した所要値以下であるか否かに基づき判定する。
そして、制御部15は、天井照明器具13により得られる明るさ感の指標値が所定値よりも大きいと判定すると(ステップS8:NO)、執務者の感じる明るさ感が十分であると判断して、導光板14の点灯処理を行うことなく、処理を終了する。
一方、制御部15は、天井照明器具13により得られる明るさ感の指標値が所定値以下であると判定すると(ステップS8:YES)、執務者の感じる明るさ感が不十分であると判断して、導光板14の点灯処理を行う(ステップS9)。
図6に示すように、ステップS9の導光板14の点灯処理では、まず、導光板14の選定処理・調光率の設定処理を行う(ステップS11)。
図7に示すように、導光板14の選定処理・調光率の設定処理では、まず、何れかの導光板14が点灯しているか否かを判定する(ステップS21)。
そして、制御部15は、導光板14が一つも点灯していないと判定すると(ステップS21:YES)、点灯させる導光板14の選定条件の設定を行う(ステップS22)。点灯させる導光板14の選定条件は、予めプログラムに組み込んでおくなど種々の方法で設定することができる。そして、本実施形態では、点灯させる導光板14の選定条件として、在席エリアからの距離と、在席エリアから見た導光板14の立体角とを採用するものとする。なお、この点灯させる導光板14の選定条件は、ステップS1で選択した明るさ感指標や、ステップS2で設定した所要値などによって、様々な条件とすることができる。
次に、制御部15は、各導光板14について、在席エリアとの距離と、在席エリアから見た立体角とを推定する(ステップS23)。なお、在席エリアとの距離や在席エリアから見た立体角は、例えば、上述した照明情報データベースなどを参照することで推定することができる。
次に、制御部15は、ステップS22で設定した選定条件に基づいて、在席エリアから所定距離内の導光板14を検索する(ステップS24)。
また、制御部15は、ステップS22で設定した選定条件に基づいて、在席エリアから見た所要立体角を満たす導光板14を検索する(ステップS25)。すなわち、立体角の合計値が所要立体角以上となるような1又は複数の導光板14を検索する。なお、ステップS25では、在席エリアから見た立体角が大きい順に導光板14を検索してもよく、また、立体角の合計値が所定値以上となるように導光板14を検索してもよい。
次に、制御部15は、ステップS24及びステップS25で検索した導光板14について、立体角と在席エリアとの距離によって点灯させる優先順位を設定し、優先順位の高い導光板14を、点灯させる導光板14として選択する(ステップS26)。優先順位は、オープンオフィス1の形状や、各照明装置の配置、大きさなどによって適宜選択することができる。例えば、在席エリアから見た立体角の大きい順に優先順位を定めてもよく、全ての導光板14が同じ大きさであれば、在席エリアから近い順に優先順位を定めてもよい。そして、在席エリアから見た立体角の大きい順に優先順位を定めた場合は、立体角の合計値が所定値以上となるように導光板14を選択する。
そして、制御部15は、ステップS26で選択された導光板14を最低の調光率で点灯させる(ステップS27)。
一方、制御部15は、上述したステップS21において、何れかの導光板14が点灯していると判定すると(ステップS21:NO)、点灯している導光板14の調光率が最大であるか否かを判定する(ステップS28)。
そして、制御部15は、点灯している導光板14の調光率が最大であると判定すると(ステップS28:YES)、ステップS22に進み、上述したステップS22〜ステップS27を繰り返す。
一方、制御部15は、点灯している導光板14の調光率が最大ではないと判定すると(ステップS28:NO)、点灯している導光板14の調光率を1段階上げる(ステップS29)。
このようにして、導光板の選定処理・調光率の設定処理が終了すると、図6に示すように、制御部15は、照明情報データベースに基づいて明るさ感の指標値を算出して、明るさ感の推定を行う(ステップS12)。この明るさ感の推定は、ステップS1で選択した明るさ感指標に基づいて行う。すなわち、ステップS12では、まず、照明情報データベースから、点灯している天井照明器具13及び導光板14の各照明装置について、各エリアからの距離、各照明装置の立体角、各照明装置の各調光率に対応した発光データを取得する。そして、各エリアからの距離と各照明装置の各調光率に対応した発光データとから、各照明装置の各調光率に対応した輝度を算出する。そして、式(1)を用いて、照明情報データベースから取得した立体角とこの算出した輝度とから明るさ感の指標値である平均輝度を算出する。
次に、制御部15は、ステップS12で算出した明るさ感の指標値が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS13)。すなわち、ステップS13では、オープンオフィス1内に在席する執務者が執務に適切な明るさ感を感じることができる指標値の許容範囲(例えば、60〜100cd/m2)を定めておき、ステップS12により算出された明るさ感の指標値がこの定めた許容範囲内であれば、明るさ感の指標値が許容範囲内であると判定する。一方、ステップS12により算出された明るさ感の指標値が許容範囲の下限値以下の場合(例えば、40cd/m2)は、明るさ感が不足していると判定し、ステップS12により算出された明るさ感の指標値が許容範囲の上限値以上の場合(例えば、110cd/m2)は、明るさ感が過剰であると判定する。
そして、制御部15は、指標値が許容範囲の下限値以下で明るさ感が不足している、又は、指標値が許容範囲の上限値以上で明るさ感が過剰であると判定すると(ステップS13:YES)、ステップS11に戻り、上述したステップS11及びステップS12を繰り返す。
このとき、ステップS13において指標値が許容範囲の上限値以上で明るさ感が過剰であると判定してステップS11に戻った場合は、ステップS21〜ステップS29として以下の処理を行う
まず、ステップS21において何れかの導光板14が点灯していると判定すると、ステップS28において、点灯している導光板14の調光率が最小であるか否かを判定する。なお、ここでは導光板14の点灯により明るさ感が過剰であると判断された場合の処理であるため、ステップS21では常に何れかの導光板14が点灯していると判定する。そして、ステップS28において点灯している導光板14の調光率が最小ではないと判定すると、ステップS29において、点灯している導光板14の調光率を1段階下げて、明るさ感が過剰な場合の導光板の選定処理・調光率の設定処理を終了する。
一方、ステップS28において点灯している導光板14の調光率が最小であると判定すると、点灯している導光板14の調光率を下げることができないため、ステップS22において、消灯させる導光板14の選定条件を設定する。次に、上述と同様にステップS23〜ステップS25を行い、ステップS26において、消灯させる導光板14の選択を行う。そして、ステップS27において、ステップS26で選択された導光板14を消灯させて、明るさ感が過剰な場合の導光板の選定処理・調光率の設定処理を終了する。
そして、上述したステップS13において、制御部15は、指標値が許容範囲内であると判定すると(ステップS13:NO)、導光板14の点灯処理を終了する。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る照明装置20は、昼光利用できる昼光利用窓が設置されたオープンオフィス1に適用したものである。この昼光利用窓は、オープンオフィス1の外壁に設置された窓であり、必ずしも、昼光利用窓から直射日光がオープンオフィス1内に入射する必要は無く、昼光利用窓を通してオープンオフィス1外の明るい景色を見ることができる窓であればよい。
図8は、第2の実施形態における照明装置のブロック構成を示す図である。図8に示すように、照明装置20は、人感センサ11と、明るさセンサ12と、昼光センサ26と、日射遮蔽装置27と、天井照明器具13と、導光板14と、制御部25とを備えている。
昼光センサ26は、昼光利用窓の近辺に設置されており、この窓から入射する光の量を測定するものである。そして、昼光センサ26の検知レベルを分析することで、昼光により得られる明るさ感の推定の必要の有無を判断することができる。
日射遮蔽装置27は、昼光利用窓から入射する光を遮蔽することが可能なブラインド装置(不図示)を駆動するものである。そして、日射遮蔽装置27は、ブラインド装置を閉状態とすることで、昼光利用窓から入射する光を遮断して執務者の作業性悪化を防止する。一方、日射遮蔽装置27は、日射遮蔽装置27を制御してブラインド装置を開状態とすることで、昼光利用窓から昼光を取り入れてオープンオフィス1内を明るくする。
そして、制御部25は、人感センサ11、明るさセンサ12、天井照明器具13、導光板14、昼光センサ26及び日射遮蔽装置27と電気的に接続されており、人感センサ11、明るさセンサ12及び昼光センサ26の検知信号と、日射遮蔽装置27の制御状態とに基づいて、天井照明器具13の点灯制御及び導光板14の点灯制御を行うものである。なお、制御部25は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。そして、以下に説明する制御部15の機能は、CPUやRAM上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで実現される。以下、制御部25の機能について詳しく説明する。
制御部25は、第1の実施形態と同様に、人感センサ11の検知信号に基づいて、各エリア4内の執務者の有無を判断する。そして、制御部25は、執務者がいると判断したエリア4の天井照明器具13を点灯させ、執務者がいないと判断したエリア4の天井照明器具13を消灯させる。
また、制御部25は、点灯している照明装置と昼光利用窓とによって在席している執務者が感じる明るさ感に基づいて、導光板14の点灯制御を行う。具体的に説明すると、制御部25は、明るさ感を推定するための式(1)を用いて、明るさ感の指標値を算出する。そして、この算出した指標値に基づいて、在席している執務者が感じる明るさ感を推定する。
そして、制御部15は、このように算出される明るさ感の指標値が所定値以上となるように、点灯させる導光板14を選択するとともに、点灯させる導光板14の調光率を設定して、この選択した導光板14を設定した調光率で点灯させる。
次に、図9及び図10を参照しながら、制御部25による天井照明器具13及び導光板14の点灯処理動作について説明する。図9は、制御部の処理動作を示すフローチャート、図10は、図9における昼光により得られる明るさ感の推定処理動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御部25は、第1の実施形態と同様に、ステップS1〜ステップS7を行う。すなわち、制御部25は、明るさ感指標を選択し(ステップS1)、明るさ感の指標値の所要値を設定する(ステップS2)。そして、制御部25は、人感センサ11による検知情報の変動を検出することにより、所定のエリア4に執務者が在席しているか否かを判定する(ステップS3、ステップS4)。そして、制御部25は、人感センサ11の検知情報が変動しない場合は点灯制御を終了し、人感センサ11の検知情報が変動した場合は点灯制御を継続する。そして、制御部25は、在席エリアの推定を行い(ステップS5)、不在席エリアの天井照明器具13を消灯させ、点灯している天井照明器具13により、在席エリアに在席する執務者の感じる明るさ感を推定する(ステップS7)。
その後、制御部25は、昼光センサ26による検知情報が変動したか否かを判定する(ステップS31)。
そして、制御部25は、昼光センサ26による検知情報が変動していないと判定すると(ステップS32:NO)、昼光により得られる明るさ感を新たに推定する必要が無いと判断して、後述するステップS35に進む。
一方、制御部25は、昼光センサ26による検知情報が変動した判定すると(ステップS32:YES)、昼光により得られる明るさ感を推定する(ステップS33)。ここで、明るさ感の推定は、ステップS7と同様に、ステップS1で選択した明るさ感指標により明るさ感の指標値を算出することにより行う。
図10に示すように、ステップS33の昼光により得られる明るさ感の推定では、まず、天候データの取得を行う(ステップS41)。天候データの取得は、作業者が手入力することで行ってもよく、屋外に予め設置した照度計(不図示)又は日射計(不図示)によって行ってもよい。
次に、制御部25は、日射遮蔽装置27の制御状態に関するデータの取得を行う(ステップS42)。日射遮蔽装置27の制御状態は、ブラインドの開閉状態を示している。そして、制御部25は、日射遮蔽装置27からブラインドの開閉状態を取得することで、日射遮蔽装置27の制御状態に関するデータを取得することができる。
次に、制御部25は、ステップS41で取得したデータと、ステップS42で取得した日射遮蔽装置27の制御状態とに基づいて、ステップS1で選択した明るさ感指標により、昼光により得られる明るさ感の指標値を算出する(ステップS43)。すなわち、昼光利用窓を導光板14のように面状照明体と捉え、まず、昼光利用窓の輝度と昼光利用窓の立体角とにより、上述した式(1)を用いて昼光利用窓により得られる平均輝度を明るさ感の指標値として算出する。
このようにして、昼光により得られる明るさ感の推定が終了すると、図9に示すように、制御部25は、ステップS7で推定した天井照明器具13により得られる明るさ感と、ステップS33で推定した昼光により得られる明るさ感とを加算し、天井照明器具13及び昼光により得られる明るさ感を推定する(ステップS34)。
次に、制御部25は、天井照明器具13及び昼光により得られる明るさ感の指標値が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS35)。すなわち、ステップS35では、ステップS34により算出された明るさ感の指標値が、ステップS2で設定した所要値以下であるか否かに基づき判定する。
そして、制御部25は、天井照明器具13及び昼光により得られる明るさ感の指標値が所定値よりも大きいと判定すると(ステップS35:NO)、執務者の感じる明るさ感が十分であると判断して、導光板14の点灯処理を行うことなく、処理を終了する。
一方、制御部25は、天井照明器具13及び昼光により得られる明るさ感の指標値が所定値以下であると判定すると(ステップS35:YES)、執務者の感じる明るさ感が不十分であると判断して、第1の実施形態と同様に、導光板14の点灯処理を行う(ステップS9)。
ここで、図11を参照して、導光板14のない従来の照明装置との対比において、本実施形態に係る照明装置10の作用を説明する。図11は、明るさ感を説明するための図であり、(a)は、従来の照明装置における天井照明器具の点灯状態を示した図、(b)は、従来の照明装置において明るさ感を損なわないように天井照明器具を点灯させた状態を示した図、(c)は、本実施形態において導光板14を点灯させた状態を示した図である。なお、図において、グレーに色付けした照明は点灯している状態を示しており、破線円は照明光により明るく照らされた部分を示している。
図11(a)に示すように、従来の照明装置では、執務者が不在のエリア4は天井照明器具13が消灯されて、執務者が在席しているエリア4の天井照明器具13のみ点灯される。すると、天井照明器具13の点灯により、執務者の机上面が明るく照らされるとともに、机上面からの反射によって天井面の一部が明るくてらされるが、執務者の周囲の天井面や壁面が暗くなる。これにより、天井照明器具13の消灯により暗くなった天井面や壁面が執務者の視野を大きく占めるため、明るさ感が大幅に低下して執務者に不快感を与えてしまう。
そこで、図11(b)に示すように、執務者が不在のエリア4の天井照明器具13を点灯させると、執務者の周囲の天井面や壁面が明るく照らされる。これにより、明るく照らされた天井面や壁面が執務者の視野を大きく占めるため、執務者は、十分な明るさ感により快適に執務を行うことができる。しかしながら、執務者が十分な明るさ感を感じる程度に天井面や壁面を明るく照らすためには、より多くの天井照明器具13を点灯させなければならないため、多大な消費電力が必要になる。
これに対して、本実施形態では、図11(c)に示すように、執務者から所定距離内に配置された導光板14を点灯させる。すると、執務者の視野内における、天井照明器具13の消灯により暗くなった天井面や壁面の多くを、図11(b)で点灯させた天井照明器具13よりも少ない数の導光板14で隠すことができ、この隠した部分を点灯した導光板14に置き換えることができる。これにより、不在席エリアの天井照明器具13を点灯させるよりも少ない消費電力で、執務者に対して、天井照明器具13を点灯させたと同等の明るさ感を与えることができる。
次に、本実施形態の実施例について説明する。本実施例では、約60m2のオープンオフィス1に、90Wの天井照明器具13を15台設置した。そして、図12及び図13に示すように、執務者の机2の奥側に設置されたローパーティション5の上面に、据置型導光板14aを立設した。据置型導光板14aは、幅120cm、高さ20cmの寸法のものを用い、据置型導光板14aと執務者との離間距離を70cmとした。
そして、下記3状態(1)〜(3)を再現して、執務者の視点位置からデジタル写真を撮像するとともに、執務者の視点位置から魚眼レンズで撮像したデジタル写真からコンターマップを生成した。
状態(1)は、全ての天井照明器具13を点灯し、据置型導光板14aを消灯した状態である。
状態(2)は、天井照明器具13を在席エリア周り以外消灯し、据置型導光板14aも消灯した状態である。すなわち、天井照明器具13は、在席周りの6台のみ点灯し、それ以外を消灯した。
状態(3)は、天井照明器具13を在席エリア周り以外消灯し、据置型導光板14aを点灯した状態である。すなわち、天井照明器具13は、在席周りの6台のみ点灯し、それ以外を消灯した。
図14は、状態(1)を示した図であり、(a)は輝度分布、(b)はコンターマップを示している。図15は、状態(2)を示した図であり、(a)は輝度分布、(b)はコンターマップを示している。図16は、状態(3)を示した図であり、(a)は輝度分布、(b)はコンターマップを示している。
そして、各状態において、(a)輝度分布、(b)平均輝度(明るさ感の指標)、(c)電力量の3項目について測定した。なお、(a)輝度分布は、図14(a)〜図16(a)のA点及びB点の2点の輝度[cd/m2]を測定値で示し、(b)平均輝度は、視野内の全ての点の輝度の平均値で示し、(c)電力量は、天井照明器具13と据置型導光板14aとを点灯させるために消費した電力量により示した。
表1に示すように、天井照明器具13を全点灯した状態(1)では、A点の輝度が180[cd/m2]、B点の輝度が70[cd/m2]と高く、平均輝度も85[cd/m2]と高いが、電力量も21.9[W/m2]と高くなっている。そして、天井照明器具13を在席エリア廻り以外消灯した状態(2)では、電力量は8.8[W/m2]と下がったが、A点の輝度が15[cd/m2]と極端に低くなり、平均輝度も40[cd/m2]と低下した。
これに対し、据置型導光板14aを点灯した状態(3)では、電力量が9.3[W/m2]に下がったにもかかわらず、A点の輝度が70[cd/m2]と状態(2)よりもかなり高く、しかも、平均輝度が85[cd/m2]と状態(1)と同レベルとなった。
これらの結果から、不在席エリアの天井照明器具13を消灯した場合に、導光板14を点灯させることで、僅かな消費電力の増加で、明るさ感の指標の一つである平均輝度を極めて高く維持することができることが分かった。
このように、本実施形態に係る照明装置10によれば、オープンオフィス1の天井に設置された天井照明器具13の一部又は全部が消灯されると、オープンオフィス1の天井面や壁面が暗くなるが、導光板14を点灯させることで、オープンオフィス1内に在席している執務者の視野内から、天井照明器具13の消灯により暗くなった天井面や壁面を発光する導光板14で隠すことができる。このため、空間の連続性を阻害する間仕切壁などを設置することなく、明るさ感を向上させることができる。しかも、導光板14は、この導光板14により隠される天井面や壁面よりも執務者に近接した位置に配置されるため、小面積の導光板14で、大面積の天井面や壁面を隠すことができる。これにより、天井面や壁面を直接照らす場合に比べて、少ない消費電力で明るさ感を向上させることができる。
そして、導光板14を透明にすることで、導光板14を消灯させているときは執務者から導光板14の背後が透けて見えるため、導光板14を設置することによるオープンオフィス1の圧迫感を緩和することができる。
また、本実施形態によれば、制御部15により、執務者の視点位置における明るさ感に応じて導光板14が自動的に点灯されるため、一部の天井照明器具13が消灯されたとしても、明るさ感の低下を抑制することができる。
そして、執務者の視点位置から見た導光板14の立体角が大きくなるほど、執務者の視野における導光板14の占める割合が増加して、執務者の感じる明るさ感が増加するため、執務者の視点位置から見た各導光板14の立体角に基づいて明るさ感の指標値を算出することで、効率的に導光板14の点灯制御を行うことができる。
また、制御部15により、導光板14の立体角の合計が所定値以上となるように、点灯させる導光板14を選択することで、執務者の視野における発光する導光板14の占める割合を所定値以上とすることができるため、一部の天井照明器具13が消灯されたとしても、所定の明るさ感を維持することができる。
そして、制御部15により、点灯させる導光板14を立体角が大きい順に選択することで、より効率的に明るさ感を向上させることができる。
また、導光板14の調光率を変えることによっても、執務者の視点位置における明るさ感が変化するため、制御部15により、点灯させる導光板14の調光率を設定することで、執務者の視点位置における明るさ感を更に細かく調整することができる。
そして、導光板14を執務者の視方向を遮る方向に向けることで、執務者から見た導光板14の立体角を大きくすることができるため、明るさ感を効果的に向上させることができる。
そして、導光板14を水平方向に向けることで、導光板14の表裏側から見た導光板14の立体角を同じにすることができるため、在席位置の相違による明るさ感の相違を抑制することができる。
また、据置型導光板14a及び間仕切型導光板14bをオフィス家具であるローパーティション5やハイパーティション6に立設することで、面状照明体をより執務者に近接させることができる。これにより、執務者から見た導光板14の立体角を大きくすることができるため、より少ない消費電力で効果的に明るさ感を向上させることができる。
また、垂壁型導光板14dをオープンオフィス1の天井から吊り下げることで、執務者の通常の視線位置よりも上方に面状照明体を配置することができる。このため、執務者に違和感を与えることなく、より自然な状態で、明るさ感を向上させることができる。
また、衝立型導光板14cをオープンオフィス1の床面に直接立設することで、オフィス家具が設置されていない空間においても面状照明体を配置することができる。このため、家具などが配置されていない空間を通して執務者の視野内に天井照明器具13の消灯により暗くなった天井面や壁面が入る場合でも、この天井面や壁面を発光する衝立型導光板14cで隠すことができるため、明るさ感を向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る照明装置20によれば、制御部25が、昼光利用できる昼光利用窓により得られる明るさ感を考慮して点灯させる導光板14を選択することで、点灯させる導光板14の数を削減することができるため、より少ない消費電力で明るさ感を確保することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、面状照明体の一例として導光板14を用いて説明したが、面発光を行い、消灯時に透過性を有するものであれば如何なる素材、形状、構造のものであってもよい。例えば、アクリル板141の代わりにガラス板を用いてもよい。
また、オフィス家具に立設される据置型導光板14a及び間仕切型導光板14bは、ローパーティション5及びハイパーティション6に立設されるものとして説明したが、これらの導光板14は、オープンオフィス1内に配置される様々なオフィス家具に立設するものとしてもよく、例えば、机や本棚に立設するものとしてもよい。
また、上記実施形態において、制御部15は、導光板14の立体角と、在室エリアから導光板14の距離とに基づいて、明るさ感の指標値を算出するものとして説明したが、例えば、導光板14の形態係数や、導光板14の照度・輝度などに基づいて、明るさ感の指標値を算出するものとしてもよい。
また、上記実施形態において、制御部15は、エリア4単位で、明るさ感の評価や導光板14の選択などを行うものとして説明したが、人感センサ7の精度に応じて、執務者単位で行ってもよく、更に広い面積単位で行ってもよい。
また、上記実施形態において、導光板の点灯処理(S9)では、データベースに基づく明るさ感の推定を行うものとして説明したが、明るさセンサ12などを用いた実測に基づく明るさ感の推定を行うものとしてもよい。
また、第2の実施形態では、昼光利用窓から昼光を利用できるか否かを判断するために昼光センサ26を設けるものとして説明したが、例えば、タイマー機能により日の出から日没までの時間を検知することで、昼光利用窓から昼光利用できるか否かを判断するものとしてもよい。