以下では、例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながらさらに詳しく説明する。
背景技術のセクションで説明したように、3GPPは、最大100GHzの周波数範囲で動作する新無線(NR)アクセス技術の開発を含む、第5世代セルラー技術(簡潔に5Gと呼ばれる)の次のリリースの策定を進めている。3GPPは、市場の緊急なニーズと、より長期的な要求条件の両方を適切な時期に満たしながら、NRシステムの標準化を成功させるために必要な技術要素を明らかにして開発しなければならない。これを達成する目的で、検討項目「New Radio Access Technology(新無線アクセス技術)」では、無線インタフェースおよび無線ネットワークアーキテクチャを進化・発展させることが検討されている。結果および合意事項は、非特許文献1(その全体が参照により本明細書に組み込まれている)にまとめられている。
特に、全体的なシステムアーキテクチャに関して暫定的な合意がなされた。NG-RAN(次世代-無線アクセスネットワーク)(Next Generation - Radio Access Network)はgNBから構成され、これらのgNBは、UEに向かう次世代(NG)無線アクセスユーザプレーンプロトコルSDAP/PDCP/RLC/MAC/PHY(サービスデータアプリケーションプロトコル/パケットデータコンバージェンスプロトコル/無線リンク制御/媒体アクセス制御/物理)および制御プレーンプロトコルRRC(無線リソース制御)を終端させる。NG-RANアーキテクチャは、参照により本明細書に組み込まれている非特許文献2の4節に基づいて、図1に示してある。gNBは、Xnインタフェースによって互いに相互接続されている。またgNBは、次世代(NG)インタフェースによってNGC(次世代コア:Next Generation Core)に接続され、より具体的には、NG-CインタフェースによってAMF(アクセスおよびモビリティ管理機能)(Access and Mobility Management Function)(例:AMFを実行する特定のコアエンティティ)に接続され、NG-UインタフェースによってUPF(ユーザプレーン機能)(User Plane Function)(例:UPFを実行する特定のコアエンティティ)に接続される。
例えば非特許文献3に反映されているように、現在、さまざまな異なる配置シナリオが、サポートに関して検討されている。この文献には、例えば、非中央集中型の配置シナリオ(非特許文献3の5.2節)(中央集中型の配置は、参照により本明細書に組み込まれている5.4節に示されている)が提示されており、このシナリオでは、5G NRをサポートする基地局を配置することができる。図2は、例示的な非中央集中型の配置シナリオを示しており、この非特許文献3の図5.2.-1に基づいているが、LTE eNBおよびユーザ機器(UE)をさらに示しており、ユーザ機器(UE)は、gNBおよびLTE eNBの両方に接続されている。前に述べたように、NR 5Gにおける新しいeNBを例示的にgNBと呼ぶことができる。
前にも述べたように、第3世代パートナーシッププロジェクトの新無線(3GPP NR)では、IMT-2020によって多種多様なサービスおよびアプリケーションをサポートするように想定されている3つのユースケースが検討されている(非特許文献4を参照)。拡張モバイルブロードバンド(eMBB)のフェーズ1の仕様は、2017年12月に3GPPによって決定された。現在および今後の策定作業には、eMBBのサポートをさらに拡張することに加えて、超高信頼・低遅延通信(URLLC)および大規模マシンタイプ通信の標準化が含まれるであろう。(非特許文献4からの)図3は、IMT-2020以降における想定される使用シナリオのいくつかの例を示している。
URLLCのユースケースは、スループット、レイテンシ、可用性などの能力に関する厳しい要件を有し、産業製造や生産プロセスのワイヤレス制御、リモート医療手術、スマートグリッドにおける配電自動化、輸送の安全性など、将来の垂直アプリケーションを実現する手段の1つとして想定されている。現在のWID(作業項目説明)である非特許文献5では、非特許文献6によって設定される要件を満たすための技術を明らかにすることによって、URLLCの超高信頼性をサポートすることが合意されている。リリース15におけるNR URLLCでは、重要な要件としてユーザプレーンの目標レイテンシが含まれ、UL(アップリンク)で0.5ms、DL(ダウンリンク)で0.5msである。パケットの1回の送信における一般的なURLLCの要件は、1msのユーザプレーンレイテンシでパケットサイズ32バイトの場合にBLER(ブロック誤り率)1E-5である。
RAN1の観点からは、信頼性は、複数の可能な方法で向上させることができる。信頼性を向上させるための現在のスコープは、非特許文献7に記載されており、URLLCのための個別のCQIテーブルの定義、よりコンパクトなDCIフォーマット、PDCCHの繰り返しなどが挙げられる。しかしながら、NRがさらに安定し、開発が進むにつれて、超高信頼性を達成するためのスコープが広がりうる(NR URLLCの重要な要件については、参照により本明細書に組み込まれている非特許文献6も参照)。したがって、リリース15におけるNR URLLCは、1E-5のBLERに対応する成功確率で、1msのユーザプレーンレイテンシ以内に32バイトのデータパケットを送信できる必要がある。リリース15におけるNR URLLCの具体的なユースケースとしては、拡張現実/仮想現実(AR/VR)、e-ヘルス、e-セーフティ、ミッションクリティカルなアプリケーションが挙げられる(非特許文献4も参照)。
さらに、リリース15におけるNR URLLCが対象とする技術強化として、レイテンシの改善および信頼性の向上が目標とされている。レイテンシを改善するための技術強化としては、設定可能なヌメロロジー、柔軟なマッピングを使用する非スロットベースのスケジューリング、グラントフリー(設定済みグラント(configured grant))のアップリンク、データチャネルのスロットレベルの繰り返し、およびダウンリンクのプリエンプションが挙げられる。プリエンプションとは、リソースがすでに割り当てられている送信が停止され、すでに割り当てられているリソースが、後から要求された、より小さいレイテンシ/より高い優先度要件を有する別の送信に使用されることを意味する。したがって、すでに許可された送信が、より後の送信にプリエンプトされる。プリエンプションは、特定のサービスタイプに関係なく適用される。例えば、サービスタイプA(URLLC)の送信を、サービスタイプB(eMBBなど)の送信によってプリエンプトすることができる。信頼性向上に関連する技術強化としては、1E-5の目標BLERのための専用CQI/MCSテーブルが挙げられる(技術強化については、非特許文献8、非特許文献9、非特許文献10、非特許文献11(いずれも参照により本明細書に組み込まれている)も参照)。
mMTCのユースケースは、非常に多数の接続されたデバイスが、一般には遅延の影響が小さい比較的少量のデータを送信することを特徴とする。デバイスは、低コストでありかつ極めて長いバッテリ寿命を有する必要がある。NRの観点からは、非常に狭い帯域幅部分を利用することは、UEの観点からの省電力を達成して長いバッテリ寿命を可能にするための1つの可能な解決策である。
上に述べたように、NRにおける信頼性の範囲が広がることが予測される。あらゆるケース、特にURLLCおよびmMTCの場合に必要な1つの重要な要件は、高信頼性または超高信頼性である。無線の観点およびネットワークの観点から、信頼性を向上させるためのいくつかのメカニズムを考えることができる。一般に、信頼性の向上に役立つ可能性のある重要な領域がいくつか存在する。これらの領域としては、コンパクトな制御チャネル情報、データチャネル/制御チャネルの繰り返し、周波数領域、時間領域、および/または空間領域に関連するダイバーシチが挙げられる。これらの領域は、特定の通信シナリオには関係なく、一般的に信頼性に適用可能である。
NR URLLCリリース16では、ファクトリオートメーション、輸送産業、電力供給など、より厳しい要件を有するさらなるユースケースが認識されている(参照により本明細書に組み込まれている非特許文献12を参照)。より厳しい要件とは、ユースケースに応じて、より高い信頼性(最大10-6レベル)、より高い可用性、最大256バイトのパケットサイズ、数μsオーダーの時間同期(値は周波数範囲に応じて1μsないし数μs)、0.5~1msオーダーの短いレイテンシ(特にユーザプレーンの目標レイテンシ0.5ms)である(参照により本明細書に組み込まれている非特許文献13および非特許文献12も参照)。
さらに、リリース16のNR URLLCでは、RAN1の観点からのいくつかの技術強化が認識されている。特に、コンパクトなDCI、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)の繰り返し、PDCCHの監視の増大、に関連するPDCCHの強化が挙げられる。さらに、UCI(アップリンク制御情報)の強化は、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)の強化およびCSIフィードバックの強化に関連する。また、ミニスロットレベルのホッピングおよび再送信/繰り返しに関連する、PUSCHの強化も認識されている。用語「ミニスロット」は、スロット(14個のシンボルを有するスロット)より少ない数のシンボルを含む送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)を意味する。
一般的には、TTIは、スケジューリング割当てのタイミングの粒度を決める。1TTIは、所与の信号が物理層にマッピングされる時間間隔である。従来、TTI長は、14シンボル(スロットベースのスケジューリング)から2シンボル(非スロットベースのスケジューリング)まで変化することができる。ダウンリンク送信およびアップリンク送信は、10個のサブフレーム(持続時間1ms)から構成されるフレーム(持続時間10ms)に編成されるように規定されている。スロットベースの送信では、サブフレームが複数のスロットに分割され、スロットの数は、ヌメロロジー/サブキャリア間隔によって定義され、規定されている値は、サブキャリア間隔15kHzの場合の10スロットからサブキャリア間隔240kHzの場合の320スロットまでの範囲内である。スロットあたりのOFDMシンボルの数は、通常のサイクリックプレフィックスの場合には14個、拡張サイクリックプレフィックスの場合には12個である(参照により本明細書に組み込まれている非特許文献8の4.1節(一般的なフレーム構造)、4.2節(ヌメロロジー)、4.3.1節(フレームおよびサブフレーム)、および4.3.2節(スロット)を参照)。しかしながら、送信用の時間リソースの割当ては、非スロットベースであってもよい。特に、非スロットベースの割当てにおけるTTIが、スロットではなくミニスロットに対応することができる。例えば、データ/制御シグナリングの要求された送信に、1つまたは複数のミニスロットを割り当てることができる。非スロットベースの割当てでは、TTIの最小長さは、従来では2個のOFDMシンボルとすることができる。
その他の認識されている強化は、スケジューリング/HARQ/CSI処理タイムラインと、UE間のアップリンク送信の優先順位付け/多重化に関連する。さらに認識されている強化は、改善された設定済みグラント動作に焦点をあてたアップリンクの設定済みグラント(グラントフリー)送信、K回の繰り返しおよびスロット内のミニスロットの繰り返しを保証する明示的なHARQ-ACKなどの例示的な方法、およびMIMO(多入力多出力)に関連する他の強化である(非特許文献13も参照)。
本開示は、信頼性/レイテンシをさらに改善する目的と、非特許文献12に識別されているユースケースに関連する他の要件を目的とする、レイヤ1の可能な強化に関する。具体的には、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)の繰り返しの強化について説明する。本開示に提案する発想は、リリース16のNR URLLCに関する新しいSI(検討項目)/WI(作業項目)の主要スコープ内であるPUSCH繰り返しの強化に影響を及ぼすものと予測される。
[PUSCHの繰り返し]
可能な強化のためのスコープの1つは、スロット内でのPUSCHのミニスロット繰り返しに関連する。以下では、スロット内でのPUSCHの繰り返しをサポートする動機について説明し、このサポートにより、NR URLLCの新しい要件を満たす目的で、信頼性および/またはレイテンシをさらに改善するための繰り返しメカニズムの拡張が可能になりうる。
URLLC PUSCH送信におけるレイテンシ要件を達成するためには、信頼性の要件が満たされるならば、1回の(ワンショット)送信(すなわち1回の(TTI)割当て)が理想的である。しかしながら、1回の送信によって、目標BLERの1E-6が常に達成されるとは限らない。したがって、再送信または繰り返しのメカニズムが必要となる。
NR リリース15では、ワンショット送信が十分ではないとき、目標BLERを達成するために再送信および繰り返しの両方がサポートされる。HARQベースの再送信は周知であり、フィードバック情報を使用し、チャネル条件に従って後続の再送信を改善することによって、全体的な信頼性を向上させる。しかしながらHARQベースの再送信は、フィードバック処理タイムラインに起因して追加の遅延が生じる。したがって、遅延の影響が小さいサービスの場合には繰り返しが有用であり、なぜなら繰り返しでは、フィードバックを待機することなく以降に同じトランスポートブロックを送信するためである。
PUSCHの繰り返しは、「同じトランスポートブロックの以前の(1回または複数の)送信のフィードバックを待機することなく、同じトランスポートブロックを2回以上送信する」ものとして定義することができる。PUSCH再送信の利点は、全体的な信頼性が向上することと、フィードバックが必要ないためHARQと比較してレイテンシが減少することである。しかしながら一般的には、リンクアダプテーションが不可能であり、またリソースの使用が不十分でありうる。
NR リリース15では、繰り返しの限られたサポートが導入されている。繰り返しの半静的な設定のみが許可される。さらに、繰り返しは、スロット間でのみ許可される(スロットレベルのPUSCH繰り返し)。繰り返しは、前の送信のスロットに続くスロット内でのみ可能である。スロット間での繰り返しの場合、ヌメロロジーおよびサービスタイプ(例:URLLC、eMBB)によっては、繰り返しの間のレイテンシが長すぎることがある。
繰り返しのこのような限られたサポートは、主としてPUSCHマッピングタイプAの場合に有用である。このPUSCHマッピングタイプAでは、スロットの先頭から始まるPUSCH送信のみが許可される。繰り返しを使用する場合、最初のPUSCH送信および各繰り返しは、複数の連続するスロットの先頭から始まる。
繰り返しの限られたサポートは、PUSCHマッピングタイプBの場合には有用性が低い。PUSCHマッピングタイプBでは、PUSCH送信はスロット内の任意のシンボルから始まることが許可される。繰り返しを使用する場合、最初のPUSCH送信および各繰り返しは、複数の連続するスロット内の同じシンボルから始まる。
いずれの場合にも、このような限られたサポートでは、NRリリース15における厳しいレイテンシ要件(すなわち最大0.5msのレイテンシ)を達成できないことがある。このため、ミニスロットの繰り返しが必要となる。これに加えて、繰り返しの限られたサポートでは、ミニスロットから得られる利点(すなわち送信時間間隔(TTI)がスロットより少ない数のシンボルを含む(スロットは14個のシンボルを含む))が生かされない。
[PUSCH割当て]
可能性のある強化のもう1つのスコープは、スロット内でのPUSCHのミニスロット割当てに関連する。以下では、スロット内での複数の異なるPUSCH送信の割当てをサポートする動機について説明し、このようなサポートにより、NR URLLCの新しい要件をさらに満たすための信頼性要件を満たしながら、レイテンシをさらに改善するためのアップリンク使用法の潜在的な拡張が可能になりうる。
URLLC PUSCH送信におけるレイテンシ要件を達成するためには、この場合も、信頼性が満たされるならば、ワンショット送信(すなわち1回の(TTI)割当て)が理想的である。しかしながら、同時のPUSCH送信の場合、ユーザプレーンの目標レイテンシ0.5msが常に達成されるとは限らない。したがって、アップリンク割当ての拡張が必要となる。
NRリリース15では、アップリンクのスケジューリングは、TTIあたり1つのアップリンクグラントに制約される。1回のPUSCH送信の場合、このスケジューリング制約は制限ではなく、ワンショット送信を通じて、ユーザプレーンの目標レイテンシを達成することができる。しかしながら、同時のPUSCH送信の場合、このスケジューリング制約の結果として、ユーザプレーンの目標レイテンシを満たすのにワンショット送信が十分ではないことがある。
特に、同時のPUSCH送信では個別のアップリンクグラントが必要となるが、スケジューリング制約の理由で、個別のアップリンクグラントを連続するTTIでシグナリングしなければならない。したがって同時のPUSCH送信の場合、このスケジューリング制約によって不必要な遅延が発生する。また、PUSCHをスロット内の複数のミニスロットに割り当てることも不可能である。
いずれの場合にも、このようなスケジューリング制約に起因して、NRリリース15における厳しいレイテンシ要件(すなわち最大0.5msのレイテンシ)を達成できないことがある。このため、PUSCHのミニスロット割当てが必要となる。これに加えて、繰り返しの限られたサポートでは、ミニスロットから得られる利点(すなわち送信時間間隔(TTI)がスロットより少ない数のシンボルを含む(スロットは14個のシンボルを含む))が生かされない。
[アップリンクの一般的なシナリオ]
本開示の著者は、上記を考慮し、PUSCH送信のより柔軟なサポート(すなわち個別のアップリンクグラントを必要とするPUSCH送信に制約されないメカニズム)の必要性があることを認識した。
同時に、柔軟性の増大は、追加のシグナリングオーバーヘッドの代償として得られるものではない。言い換えれば、本開示の著者は、PUSCH送信の柔軟なサポートが、現在のアップリンクスケジューリングメカニズム(すなわちアップリンクグラントの現在のフォーマット)の変更を必要としないものとすることを認識した。言い換えれば、アップリンクグラントを伝えるための例えばダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0-0または0-1の形でのシグナリングメカニズムが同じままであり、したがってPUSCH送信をスケジューリングするときの追加のシグナリングオーバーヘッドが回避される。
したがって、本開示の提案は、必ずしも追加のシグナリングオーバーヘッドが発生しない柔軟なタイミングでのトランスポートブロック(TB)送信をサポートすることである。以下の開示は、アップリンク送信に焦点をあてて提示してある。しかしながら、これは制限と解釈されないものとし、なぜなら本明細書に開示されているコンセプトはダウンリンク送信にも等しく適用できるためである。
図4は、無線通信ネットワークにおけるユーザ機器(UE)410および基地局(BS)460を含む例示的な通信システムを示している。このような通信システムは、NRおよび/またはLTEおよび/またはUMTSなどの3GPPシステムとすることができる。例えば図に示したように、基地局(BS)はgNB(gNodeB、例えばNR gNB)またはeNB(eNodeB、例えばLTE gNB)とすることができる。しかしながら本開示は、これらの3GPPシステムまたは任意の他のシステムに制限されない。
実施形態および例示的な実装形態は、3GPPシステムのいくつかの用語を使用して説明されているが、本開示は、任意の別の通信システム、特に任意のセルラーシステム、ワイヤレスシステム、および/またはモバイルシステムにも適用可能である。
なお、本開示の基礎となる原理を明瞭かつ理解しやすく説明できるように、多くの想定がなされていることに留意されたい。しかしながらこれらの想定は、説明を目的とする単なる例にすぎず、本開示の範囲を制限しないことを理解されたい。当業者には、以下の開示の原理を、請求項に記載されているようにさまざまなシナリオに適用できる、および本明細書に明示的に説明されていない方法で適用できることが認識されるであろう。
移動端末は、LTEおよびNRではユーザ機器(UE)と称される。ユーザ機器は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、またはユーザ機器の機能を有するUSB(ユニバーサルシリアルバス)スティックなどのモバイルデバイスとすることができる。しかしながらモバイルデバイスという用語はこれらに限定されず、一般的には、中継器がこのようなモバイルデバイスの機能を有することもでき、モバイルデバイスが中継器として機能することもできる。
基地局(BS)は、相互接続されたユニット(例えば(中央の)ベースバンドユニットおよび様々な無線周波数ユニット)のシステムの少なくとも一部を形成し、端末にサービスを提供するためにネットワーク内の様々なアンテナパネルや無線ヘッドをインタフェースで接続する。言い換えれば、基地局は、端末への無線アクセスを提供する。
再び図を参照し、ユーザ機器410は、処理回路(またはプロセッサ)430および送信機/受信機(または送受信機)420を備えており、これらは図には個別の構成ブロックとして示してある。同様に、基地局460は、処理回路(またはプロセッサ)480および送信機/受信機(または送受信機)470を備えており、これらは図には個別の構成ブロックとして示してある。ユーザ機器410の送信機/受信機420は、基地局460の送信機/受信機470に、無線リンク450を介して、通信可能に結合されている。
[第1の一般的なアップリンクシナリオ]
図5および図6は、それぞれ、ユーザ機器410および基地局460の構成ブロックの第1の一般的なシナリオによる例示的な実装形態を描いている。この例示的な実装形態のユーザ機器410は、PUSCH config IE受信機520-a、テーブル設定処理回路530-a、DCI受信機520-b、設定済みグラントconfig IE受信機520-c、割当てリソース決定処理回路530-b、トランスポートブロック選択送信機520-d、PUSCH送信生成送信機520-e、およびPUSCH送信機520-fを備えている。
同様に、この例示的な実装形態の基地局460は、PUSCH config IE送信機670-a、テーブル設定処理回路580-a、DCI送信機570-b、設定済みグラントconfig IE送信機570-c、リソース割当て処理回路580-b、およびPUSCH受信機570-dを備えている。
一般的に本開示では、ユーザ機器410が、基地局460の通信範囲内にあり、ダウンリンクにおける少なくとも1つの帯域幅部分およびアップリンクにおける少なくとも1つの帯域幅部分を使用できるように設定されているものと想定している。これらの帯域幅部分は、基地局460によってサービス提供されるキャリア帯域幅の中に位置している。
さらに、本開示では、ユーザ機器410が無線リソース制御(RRC)接続状態(RRC_CONNECTEDと称する)で動作しており、したがってダウンリンクにおいてデータおよび/または制御信号を基地局460から受信することができ、アップリンクにおいてデータおよび/または制御信号を基地局460に送信することができるものと想定している。
本開示で提案するように複数のPUSCH送信を実行する前に、ユーザ機器410は、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)プロトコルレイヤにおいて定義される制御メッセージを受信する。言い換えればユーザ機器410は、様々な通信技術の異なるプロトコルレイヤにおいて容易に利用可能であるシグナリングメカニズムを採用する。
一般的には、RRCにおいて定義される制御メッセージと、MACにおいて定義される制御メッセージとの間には、実質的な違いがある。この違いは、RRC制御メッセージが通常では無線リソース(例:無線リンク)を半静的に設定するために使用されるのに対して、MAC制御メッセージは、各媒体アクセス(例:送信)を個別に動的に定義するために使用されることから、すでに明らかである。この点からただちに理解されるように、RRC制御が発生する頻度は、MAC制御より小さい。
したがって、過度なMAC制御シグナリングオーバーヘッドは、通信システムの性能を実質的に低下させることがあるのに対して、RRC制御メッセージは、標準化において寛容に扱われてきた。言い換えれば、MAC制御シグナリングオーバーヘッドは、システム性能に対する制約として一般に認識されている。
上記を考慮して、本開示の著者は、従来のメカニズムの欠点を克服し、アップリンクまたはダウンリンクにおける柔軟なトランスポートブロック(TB)送信を可能にすると同時に、MACシグナリングオーバーヘッドを回避するメカニズム、を提案する。
本開示の文脈においては、用語「トランスポートブロック」は、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信のデータ単位として理解されたい。例えば、用語「トランスポートブロック」は、MACレイヤのパケットデータユニット(PDU)と等価であることが広く理解されている。したがって、トランスポートブロックの送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信および/または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信として等しく理解される。
特に、PUSCH送信および/またはPDSCH送信は一般的にペイロードを伝えるため、本開示は、MAC PDUを伝えるPUSCH送信および/またはPDSCH送信について言及する。言い換えれば、用語「PUSCH送信および/またはPDSCH送信」は、PUSCHおよび/またはPDSCHでMAC PDUを送信することを記述しているものと理解されたい。
図7を参照し、動的なグラント、すなわち時間領域リソース割当てフィールドを伝えるDCI(例えばDCIフォーマット0-0のDCIまたはDCIフォーマット0-1のDCI)に基づいて、複数のPUSCH送信を実行することに関連する一般的なシナリオを説明する。
ただしこの説明は、本開示がPUSCH送信の拡張(例えばPUSCH送信の繰り返し)のみに制限されるようには理解されないものとする。本明細書に開示されているコンセプトは、ダウンリンク送信にも等しく適用できることが明らかになるであろう。
ユーザ機器410の受信機420は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を受信する(例えば図7のステップ710を参照)。このPUSCH config IEは、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信され、特定の帯域幅部分に適用可能である。PUSCH config IEは、その特定の帯域幅部分をサービス提供している基地局460から受信される。この受信動作は、例えば図5のPUSCH config IE受信機520-aによって実行することができる。
PUSCH config IEは、特に、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」と称される情報要素(IE)の形でパラメータのリストを伝え、このパラメータリストの各パラメータが「PUSCH-TimeDomainResourceAllocation」と称される。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する(例えば図7のステップ720を参照)。設定されたテーブルは、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む少なくとも1行を含む。
例えば、テーブルは行を含み、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。この設定動作は、例えば図5のテーブル設定処理回路530-aによって実行することができる。
例示的な一実装形態においては、RRCによって設定されるテーブルの各行は、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」と称されるパラメータリストの「PUSCH-TimeDomainResourceAllocation」と称される複数のパラメータの1つに対応する。しかしながらこのことは、次の代替シナリオから明らかであるように、本開示に対する制限として理解されないものとする。
この例示的な実装形態とは異なるシナリオも考えられ、すなわちそれらのシナリオでは、設定されたテーブルのいくつかの行が、パラメータリストを有するIEに含まれているそれぞれのパラメータに対応しており、他の行が、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに配置された原則をそのまま適用する事前に指定される一連の規則に従って設定される。
しかしながらこれらのシナリオにおいても、RRCによって設定されるテーブル全体がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されることに変わりない。
次いで、ユーザ機器410の受信機420が、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信する(例えば図7のステップ730を参照)。このDCIは、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝え、値mは、設定されたテーブルに行インデックスm+1を提供する。この受信動作は、例えば図5のDCI受信機520-bによって実行することができる。
本開示の文脈においては、このDCIはアップリンクグラントを伝え、なぜならこのDCIはPUSCH送信をトリガーする目的を果たすためである。この点において、受信されるDCIは、DCIフォーマット0-0またはDCIフォーマット0-1である。また、説明するシナリオは、PUSCHの繰り返しが動的なグラントによってスケジューリングされる状況を言及している。
ただしこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとし、なぜなら本明細書に開示されているコンセプトは、設定済みグラントまたはグラントフリーのスケジューリング手法にも等しく適用可能であるためである。グラントフリースケジューリング手法の詳しい説明は、図7に描いたメカニズムの代替形態として与えられる。
次いで、ユーザ機器410のプロセッサ430は、複数のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを決定する。明確さおよび簡潔さを目的として、以下の説明は、時間領域のリソースの割当てに焦点をあてている。この決定動作は、例えば図5の割当てリソース決定処理回路530-bによって実行することができる。
複数のPUSCH送信用にユーザ機器410によって使用される時間領域リソースは、基地局460によって前に割り当てられている。したがってこの文脈においては、プロセッサ430は、前に割り当てられたリソースのうち、どのリソースを複数のPUSCH送信に使用するかを決定する。参照を容易にするため、複数のPUSCH送信は、いずれも1つのDCIによってスケジューリングされる最初のPUSCH送信および少なくとも1回の後続のPUSCH送信を含むものと理解することができる。
プロセッサ430は、この決定動作の一部として、複数のPUSCH送信の最初の送信用に割り当てられる時間領域リソースを、(i)受信されたDCIを伝えるスロットのインデックス、および(ii)割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セット、に基づいて、決定する(図7の例えばステップ740を参照)。
例えば、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、(i)受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定することができる。このことは、PUSCHマッピングタイプを示す値がタイプBマッピングを示すことをプロセッサ430が以前に求めたことを意味する(PUSCH送信がスロット内の任意のシンボルから始まることが許可されるときにのみ、値SLIVに基づいて決定する必要がある)。
さらにこの例において、いま、受信されたDCIが、番号kを有するスロットにおいて伝えられており、このDCIが、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを有するものと想定する。この場合、プロセッサは、最初のPUSCH送信に関して、RRCによって設定されるテーブルの、行インデックスm+1を有する行に戻り、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVを使用する。これらの値を使用して、プロセッサは、最初のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースが、番号k+K2のスロットに含まれ、値SLIVに対応する、シンボルで表したこのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。
この例においてプロセッサ430は、割り当てられるリソースを決定するとき、第1の値セットにさらに含まれる、PUSCHマッピングタイプを示す値を使用することもできる。具体的には、この値がタイプAのPUSCHマッピングを示している場合、プロセッサ430は、開始・長さインジケータを示す値SLIVの長さのみを使用する。値がタイプBのPUSCHマッピングを示している場合には、プロセッサ430は、開始・長さインジケータを示す値SLIVの開始および長さの両方を使用する。
次にプロセッサ430は、後続のPUSCH送信に関する動作に進む。
これを目的として、プロセッサ430は、後続のPUSCH送信が異なる(または個別の)PUSCH送信であるのか、または繰り返されるPUSCH送信であるのかをユーザ機器410に示す第2のパラメータをチェックする(例えば図7のステップ750を参照)。言い換えれば、第2のパラメータは、後続のPUSCH送信がどのように利用されるか(すなわち異なるトランスポートブロックを伝える、または同じトランスポートブロックを伝えるために利用される)をプロセッサ430に指示する。
図7に描いたメカニズムでは、複数のPUSCH送信の最初の送信は、常に、固有なPUSCH送信、例えば異なる(または個別の)PUSCH送信であるものと理解されたい。したがって第2のパラメータは、後続のPUSCH送信がこの最初の(または他の先行する)PUSCH送信と異なっている(または異なっていない)かのみを指定する。これに関して、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信のための動作を完了した後に、第2のパラメータのチェックを実行することができる。
ここで強調しておくべき点として、第2のパラメータは、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるRRCによって設定されるテーブルの行に含まれる。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブル(全体)がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるため、このテーブルに含まれる第2のパラメータも、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
しかしながらこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとし、なぜなら本明細書に開示されているコンセプトは、複数のPUSCH送信すべてを対象とする相違(または異なっていない)(すなわちすべてのPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるか、または繰り返されるPUSCH送信であるか)を一様に指定する第2のパラメータにも等しく適用可能であるためである。この場合、プロセッサ430による異なる動作シーケンスも可能である。
後からさらに詳しく説明するが、例示的な一実装形態によれば、プロセッサ430は、第2のパラメータをチェックするため、RRCによって設定されるテーブルの行インデックスm+1の行に戻り、その行が第2のパラメータを含むか否かをチェックすることができる。しかしながら、別の例示的な実装形態によれば、プロセッサ430は、第2のパラメータが異なるPUSCH送信を示しているか、繰り返されるPUSCH送信を示しているかをチェックする目的で、受信されるDCIまたは物理層設定を使用することもできる。
チェックの結果として、異なる(または個別の)PUSCH送信を示している場合、図7に描いたメカニズムの動作シーケンスは、プロセッサ430が、異なる(または個別の)PUSCH送信の形の後続の(最初ではない)送信用に割り当てられる時間領域リソースを決定するステップ(例えば図7のステップ770を参照)に進む。
図7に描いたメカニズムでは、プロセッサ430は、必ずしも、基地局460からユーザ機器410にシグナリングされる明示的な指示情報に基づいて時間領域リソースを決定しなくてもよい。代わりに、プロセッサ430は、異なる(個別の)PUSCH送信用の時間領域リソースを決定するために、最初のPUSCH送信と後続のPUSCH送信との間の事前に指定される(例えば関連する標準規格に固定的に規定されている)タイミング関係に依存することもできる。
また、プロセッサ430は、第1の値セットに指定されているものと同じタイミング関係を、後続のPUSCH送信用の連続する複数のスロットに適用することによって、時間領域リソースを決定することができる。結果として、最初のPUSCH送信と後続の各PUSCH送信は、複数の連続するスロットの同じシンボルから始まり、同じシンボル長さを有する。ただし以下の代替形態から明らかであるように、このことは本開示に対する制限として理解されないものとする。
チェックの結果が、繰り返されるPUSCH送信を示している場合、図7に描いたメカニズムの動作シーケンスは、プロセッサ430が、最初の(または他の先行する)PUSCH送信の繰り返される送信の形の後続のPUSCH送信用の(明示的な)時間領域リソース割当てが存在するかをチェックするステップ(例えば図7のステップ755を参照)に進む。
これを目的として、プロセッサ430は、後続のPUSCH送信用の(明示的な)時間領域リソース割当てに関連する第3の値セットが存在するかをチェックする(例えば図7のステップ755を参照)。これを目的として、プロセッサ430は、行インデックスm+1の行に戻り、その行が、繰り返されるPUSCH送信の形における後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを指定している第3の値セット(例えば少なくとも1つの値)を含むか否かをチェックする。
チェックの結果が「いいえ」である場合、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信の繰り返しを対象に、従来のスロットベースの繰り返しメカニズム(設定されている場合)を使用する(例えば図7のステップ760を参照)。言い換えれば、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信とその繰り返しとの間の、事前に指定される(例えば関連する標準規格に固定的に規定されている)タイミング関係に依存する。例えばこの結果として、最初のPUSCH送信および各繰り返しが、複数の連続するスロットの同じシンボルから始まり、同じシンボル長さを有する。
再び本例を参照し、プロセッサ430は、少なくとも1回の後続のPUSCH送信を対象に、RRCによって設定されるテーブルの行インデックスm+1の行に戻り、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、番号k+K2+1(1は標準化によって固定されている事前定義される定数)のスロットに含まれ、同じ値SLIVに対応する、シンボルで表したそのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。
2回目の繰り返しが存在する場合、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信の2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、番号k+K2+2(2はこの場合にも標準化によって固定されている事前定義される定数)のスロットに含まれ、最初のPUSCH送信およびその1回目の繰り返しと同じ値SLIVに対応する、シンボルで表したそのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。
さらにこの例において、行インデックスm+1の行に示されているPUSCHマッピングタイプがタイプBであると想定し、かつ、値SLIVが、シンボル4から始まりシンボル長さが4であることを示していると想定すると、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信、その1回目の繰り返し、およびその2回目の繰り返しの各々が、それぞれ、番号k+K2、番号k+K2+1、番号k+K2+2のスロット内の、シンボル4、シンボル5、シンボル6、およびシンボル7に対応するリソースを有することを決定する。
明らかに、プロセッサ430によって決定されるこれらの割り当てられたリソースは、柔軟に設定することができない。このことは、プロセッサ430による以下の代替決定方法によって克服される。
チェックの結果が「はい」である場合、プロセッサ430は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第3の値セット(例えば少なくとも1つの値)を使用して、後続のPUSCH送信における、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定する(例えば図7のステップ770を参照)。言い換えれば、含まれる第3の値セットは、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定している。
ここで強調しておくべき点として、第3の値セット(例えば少なくとも1つの値)は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるRRCによって設定されるテーブルの行に含まれる。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブル(全体)がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるため、このテーブルに含まれる第3の値セットも、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
この制約を満たすためには、第3の値セットを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータによって(直接)規定することができる、またはこれに代えて、第3の値セットを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる関連するパラメータから(間接的に)推測することができる。いずれの場合も、第3の値セットは、最初のPUSCH送信の繰り返しを時間領域において指定する。
例示的な一実装形態においては、プロセッサ430は、第3の値セットに関して、別の開始・長さインジケータを示す値SLIV’を、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる修正されたSLIVパラメータから(間接的に)推測することができる。修正されたSLIVパラメータには、例えば、2倍、3倍、...の数のビットが提供される(例えば7ビットの代わりに14ビット、または7ビットの代わりに21ビット、以下同様)。したがってプロセッサ430は、テーブルを設定するとき、RRCによって設定されるテーブルの第1の値セットに含まれる値SLIVと、第3の値セットに含まれる値SLIV’を、この修正されたSLIVパラメータを使用して(間接的に)推測することができる。
認識すべき重要な点として、ユーザ機器410のプロセッサ430は、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの第3の値セットを使用して決定する。この方法は、従来のスロットベースの繰り返しメカニズムとは実質的に異なる。
図7には描いていないが、代替メカニズムにおいては、プロセッサ430は、異なる(または個別の)PUSCH送信の形における後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの第3の値セットを使用して決定することもできる。したがって第3の値セットは、繰り返されるPUSCH送信用に使用されることに制限されない。
この代替メカニズムの場合、プロセッサ430は、第2のパラメータのチェック(例えば図7のステップ750を参照)の結果が、異なる(または個別の)PUSCH送信を示した後、図7に描いたメカニズムから逸脱し、すなわち(明示的な)時間領域リソース割当てに関連する第3の値セットが存在するかをチェックする(例えば図7のステップ755に類似する)。
このチェックを行う場合、このメカニズムは図7に描いたメカニズムとは異なる。この違いが適用されるのは、異なる(または個別の)PUSCH送信が示された場合のみである。このチェックの結果が「はい」である場合、プロセッサ430は、異なる(または個別の)PUSCH送信の形における後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、第3の値セットを使用して決定する。
この方法は、以下の理由で従来のメカニズムとは異なる。
第一に、第3の値セットは、RRCによって設定されるテーブルの行のうち、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内の値mから導かれる行インデックスm+1によって(能動的に)インデックス付けされる行から取得される。この点において、受信されるDCIの時間領域リソース割当てフィールド内のインデックス値mを変化させることによって、後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを決定するために使用される第3の値セットを変化させることが可能となる。したがって、このように割り当てられるリソースの柔軟性が高まる。
第二に、第3の値セットは、RRCによって設定されるテーブルのうち、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内の値mから導かれる行インデックスm+1によって(すでに)インデックス付けされている(同じ)行から取得される。この点において、後続のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを決定するときに、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内のインデックス値m以外の追加のインデックス値が必要ない。したがって、追加のシグナリングオーバーヘッドが回避される。
結果として、これにより、シグナリングオーバーヘッドを回避しながら柔軟性を高めることが可能になり、すなわちユーザ機器410のプロセッサ430は、繰り返し用に割り当てられるリソースを、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの第3の値セットを使用して決定する。
その後、ユーザ機器410の送信機420が、最初のPUSCH送信および後続のPUSCH送信を含む複数のPUSCH送信において伝えられるデータのトランスポートブロックを選択する(例えば図7のステップ780を参照)。データのトランスポートブロックのこの選択は、第2のパラメータに基づく。
第2のパラメータが、異なる(または個別の)PUSCH送信を示している場合、送信機420は、複数のPUSCH送信の各々に対して、データの異なるトランスポートブロックを選択する。第2のパラメータが、繰り返されるPUSCH送信を示している場合、送信機420は、複数のPUSCH送信すべてに対して、データの同じトランスポートブロックを選択する。この選択動作は、例えば図5のトランスポートブロック選択送信機520-dによって実行することができる。
次に送信機420は、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCH送信を生成する(例えば図7のステップ790を参照)。この生成動作は、例えば図5のPUSCH送信生成送信機520-eによって実行することができる。
例示的な実装形態においては、この生成動作は、後からさらに詳しく説明するように、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行の中の、複数のPUSCHの生成に関連する少なくとも1つの第4の値に基づくことができる。さらに、この生成動作は、同様に後からさらに詳しく説明するように、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行の中の、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第5のパラメータに従うことができる。
最後に、ユーザ機器410の送信機420が、最初のPUSCH送信および後続のPUSCH送信(すなわち異なる(または個別の)PUSCH送信の形、または繰り返されるPUSCH送信の形における後続のPUSCH送信)用にそれぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する(図7には描いていない)。この送信動作は、例えば図5のPUSCH送信機520-fによって実行することができる。
要約すれば、TTIあたり1つのアップリンクグラントの結果としての、アップリンクスケジューリングの制約の軽減を促進するメカニズムを開示する。この目的のため、RRCによって設定されるテーブルは、ユーザ機器が、アップリンクグラントを含む1つのDCIしか受信していないにもかかわらず、複数のPUSCH送信(異なる(または個別の)PUSCH送信の形、または繰り返されるPUSCH送信の形)を送信することを可能にする。
したがって本開示は、PUSCH送信のより柔軟なサポートを可能にし、すなわち、連続するTTIにおける個別のアップリンクグラントが要求される個別のPUSCH送信に制限されないメカニズムを可能にする。
このメカニズムは、前述したように、後続のPUSCH送信のための(明示的な)時間領域リソース割当てを示す可能な方法と組み合わせることができる。結果として、シグナリングオーバーヘッドを回避しながら柔軟性の向上が促進され、すなわちユーザ機器410のプロセッサ430は、繰り返し用に割り当てられるリソースを、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの第3の値セットを使用して決定する。
上の説明は、ユーザ機器410の観点からなされている。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとする。基地局460は、本明細書に開示されている一般的なシナリオを等しく実行する。
基地局460の送信機470は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を送信する。このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。この送信動作は、例えば図6のPUSCH config IE送信機670-aによって実行することができる。
次に基地局460のプロセッサ480は、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。このRRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを有する。この設定動作は、例えば図6のテーブル設定処理回路680-aによって実行することができる。
次いで、基地局460の送信機470は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この送信動作は、例えば図6のDCI送信機670-bによって実行することができる。
基地局460のプロセッサ480は、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、(i)送信されたDCIを伝えるスロットのインデックス、および(ii)割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セット、に基づいて割り当てる。このリソース割当て動作は、例えば図6のリソース割当て処理回路680-bによって実行することができる。
次に基地局460の受信機470は、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して、複数のPUSCH送信を受信する。この受信動作は、例えば図6のPUSCH受信機670-dによって実行することができる。
さらに、基地局460の受信機470は、複数の受信されたPUSCH送信の中で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する。この処理動作は、例えば図6のトランスポートブロック処理受信機670-eによって実行することができる。
特に、データのトランスポートブロックは、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、第2のパラメータは、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるか、繰り返されるPUSCH送信であるかを示す。
以下では、設定済みグラント(またはグラントフリー)(すなわちRRCシグナリングの形で受信される設定済みグラントconfig IE)に基づいてPUSCH繰り返しを実行し、さらにPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを含むことに関連する、一般的なシナリオについて説明する。
ユーザ機器410の受信機420は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を受信する。このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。PUSCH config IEは、その特定の帯域幅部分をサービス提供する基地局460から受信される。この受信動作は、例えば図5のPUSCH config IE受信機520-aによって実行することができる。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。RRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを有する。この設定動作は、例えば図5のテーブル設定処理回路530-aによって実行することができる。
次いで、ユーザ機器410の受信機420は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で受信し、値mは、設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この受信動作は、例えば図5の設定済みグラントconfig IE受信機520-cによって実行することができる。
ユーザ機器410のプロセッサ430は、複数のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを、(i)受信された設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値、および(ii)割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セット、に基づいて決定する。この決定動作は、例えば図5の割当てリソース決定処理回路530-bによって実行することができる。
次にユーザ機器410の送信機420は、複数のPUSCH送信の中で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択する。この選択動作は、例えば図5のトランスポートブロック選択送信機520-dによって実行することができる。
特に、データのトランスポートブロックは、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて選択され、第2のパラメータは、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるか、繰り返されるPUSCH送信であるかを示す。
最後に、ユーザ機器410の送信機420は、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する。この送信動作は、例えば図5のPUSCH送信機520-fによって実行することができる。
上の説明は、ユーザ機器410の観点からなされている。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとする。基地局460は、本明細書に開示されている一般的なシナリオを等しく実行する。
基地局460の送信機470は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を送信し、このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。この送信動作は、例えば図6のPUSCH config IE送信機670-aによって実行することができる。
次に基地局460のプロセッサ480は、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。このRRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを有する。この設定動作は、例えば図6のテーブル設定処理回路680-aによって実行することができる。
次いで、基地局460の送信機470は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で送信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この送信動作は、例えば図6の設定済みグラントconfig IE送信機670-cによって実行することができる。
基地局460のプロセッサ480は、複数のPUSCH送信用のリソースを、(i)送信される設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値、および(ii)割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セット、に基づいて割り当てる。このリソース割当て動作は、例えば図6のリソース割当て処理回路680-bによって実行することができる。
次に基地局460の受信機470は、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して、複数のPUSCH送信を受信する。この受信動作は、例えば図6のPUSCH受信機670-dによって実行することができる。
さらに、基地局460の受信機470は、複数の受信されたPUSCH送信の中で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する。この処理動作は、例えば図6のトランスポートブロック処理受信機670-eによって実行することができる。
特に、データのトランスポートブロックは、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、第2のパラメータは、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるか、繰り返されるPUSCH送信であるかを示す。
[一般的なシナリオを補足する代替形態]
上の説明は、第2のパラメータが、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれることを、基地局460および/またはユーザ機器410が想定する実装形態に焦点をあてて、行ってきた。しかしながら前に述べたように、この説明は本開示を制限するようには理解されないものとする。
そうではなく、上の説明は、基地局460とユーザ機器410との間で第2のパラメータを明示的または暗黙的にシグナリングするという共通のコンセプトをいずれも共有する本開示の多数の代替実装形態の1つに対応しているにすぎない。
より詳細には、上に説明した実装形態のプロセッサ430は、後続のPUSCH送信について、これらの送信が異なる(または個別の)PUSCH送信であるか繰り返されるPUSCH送信であるかを、RRCによって設定されるテーブルの行インデックスm+1の行に含まれる第2のパラメータから判定する目的で、RRCによって設定されるテーブルのこのインデックス付き行に戻る。
当業者には、第2のパラメータが、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるRRCによって設定されるテーブルの行に含まれることが容易に理解されるであろう。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブル(全体)がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるため、このテーブルに含まれる第2のパラメータもPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
要するに、この一実装形態における第2のパラメータは、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEの形で、ユーザ機器410と基地局460との間で明示的にシグナリングされる。
本開示の代替実装形態は、PUSCH送信(またはPDSCH送信)をスケジューリングする受信されるDCIであって、第2のパラメータをユーザ機器410および/または基地局460に伝えるDCI、に焦点をあてる。このような場合、第2のパラメータを、基地局460とユーザ機器410との間で明示的または暗黙的にシグナリングすることができる。
より詳細には、これらの代替実装形態のプロセッサ430は、後続のPUSCH送信について、これらの送信が異なる(または個別の)PUSCH送信であるか繰り返されるPUSCH送信であるかを、受信されたDCIを介して伝えられる第2のパラメータから判定する目的で、複数のPUSCH送信をスケジューリングする受信されたDCIに戻る。
[代替実装形態の第1の例]
代替実装形態の第1の例では、第2のパラメータを、基地局460とユーザ機器410との間で送信されるDCIに含まれている個別の(例:新規の)ビットフィールドの形で、受信されるDCIを介して伝えることができる。この方法は、DCIフォーマット0-0のDCI、またはDCIフォーマット0-1のDCIに等しく適用される。したがって、DCIに含まれるこの個別の(例:新規の)ビットフィールドによって、ユーザ機器410と基地局460との間で第2のパラメータを明示的にシグナリングすることが可能になる。
DCIに含まれる個別の(例:新規の)ビットフィールドは、例えば「TBrepeat」と称することができ、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるか繰り返されるPUSCH送信であるかを示す1ビットのみのフォーマットを有することができる。1ビットのフォーマットを有するビットフィールドを考えると、ビット値「0」は、複数のPUSCH送信が、異なる(または個別の)PUSCH送信の形で送信されることを示すことができ、これに対してビット値「1」は、複数のPUSCH送信が、繰り返されるPUSCH送信の形で使用されることを示すことができる。
なおこの文脈では、ユーザ機器410の受信機420によって受信されるDCIは、次に送信機420によって送信される複数のPUSCH送信すべてを(少なくともPUSCH送信のタイミング関係に関して)一様にスケジューリングすることに留意されたい。したがって、DCIの個別の(例:新規の)ビットフィールド内の第2のパラメータに関して、最初のPUSCH送信と後続のPUSCH送信を区別することは、不自然に見えるかもしれない。
そのような不自然な区別を避ける目的で、DCIと、DCIに含まれる第2のパラメータの両方が、複数のPUSCH送信すべてを一様に特徴付けるものとする。ただしこのように述べることは、前に述べたことを次のように単純化するにすぎない。
第2のパラメータが、複数の繰り返されるPUSCH送信を示す場合、最初のPUSCH送信の繰り返しであるのは、後続のPUSCH送信である。第2のパラメータが、複数の異なる(または個別の)PUSCH送信を示す場合、最初のPUSCH送信とは異なるのは、後続のPUSCH送信である。
要約すれば、代替実装形態のこの第1の例では、RRCシグナリングオーバーヘッドと、DCIを送信するときのMACシグナリングオーバーヘッドとの間で良好なトレードオフを達成することが可能である。これに加えて、この第1の例では、第2のパラメータがDCIの中で明示的に提供されるため、時間領域リソース割当てのためのRRC設定に影響しないメカニズムを提供することが促進される。
[代替実装形態の第2の例]
代替実装形態の第2の例では、第2のパラメータを、基地局460とユーザ機器410との間で送信されるDCIの巡回冗長検査(CRC)ビットフィールドをスクランブルするために使用される特定の(例:新規の)無線ネットワーク一時識別子(RNTI)の形で、受信されるDCIを介して伝えることができる。この方法は、DCIフォーマット0-0のDCI、またはDCIフォーマット0-1のDCIに等しく適用される。したがって、特定の(例:新規の)RNTIによって、ユーザ機器410と基地局460との間で第2のパラメータを暗黙的にシグナリングすることが可能になる。
例えば、特定の(例:新規の)RNTIを使用するようにユーザ機器410を設定することができる。ユーザ機器410の受信機420は、DCIを受信した後、最初は、DCIのCRCフィールドをその特定の(例:新規の)RNTIによってスクランブルせずにDCIの復号を試みることができる。DCIが受信機420によって正常に復号される場合、プロセッサ430は、DCIが複数のPUSCH送信すべてを繰り返されるPUSCH送信の形でスケジューリングしていることを示す第2のパラメータを推測する。
受信機420は、DCIを復号する最初の試みが失敗する場合、DCIのCRCフィールドを特定の(例:新規の)RNTIによってスクランブルして、DCIの復号を試みることができる。DCIが受信機によって正常に復号される場合、プロセッサ430は、DCIが複数のPUSCH送信すべてを異なる(または個別の)PUSCH送信の形でスケジューリングしていることを示す第2のパラメータを推測する。
なおこの場合も、ユーザ機器410の受信機420によって受信されるDCIは、次に送信機420によって送信される複数のPUSCH送信すべてを(少なくともPUSCH送信のタイミング関係に関して)一様にスケジューリングすることに留意されたい。したがって、DCIの個別の(例:新規の)ビットフィールド内の第2のパラメータに関して、最初のPUSCH送信と後続のPUSCH送信を区別することは、不自然に見えるかもしれない。
そのような不自然な区別を避ける目的で、DCIと、DCIに含まれる第2のパラメータの両方が、複数のPUSCH送信すべてを一様に特徴付けるものとする。ただしこのように述べることは、前に述べたことを次のように単純化するにすぎない。
第2のパラメータが、複数の繰り返されるPUSCH送信を示す場合、最初のPUSCH送信の繰り返しであるのは、後続のPUSCH送信である。第2のパラメータが、複数の異なる(または個別の)PUSCH送信を示す場合、最初のPUSCH送信とは異なるのは、後続のPUSCH送信である。
要約すれば、代替実装形態のこの第2の例では、RRCシグナリングオーバーヘッドを回避し、またDCIを送信するときの追加のMACシグナリングオーバーヘッドを回避することが可能である。さらに、この第2の例では、第2のパラメータがDCIの中で暗黙的に提供されるため、時間領域リソース割当てのためのRRC設定に影響しないメカニズムを提供することが促進される。
本開示のさらなる代替実装形態では、例えばPUSCH config IEが適用可能である特定の帯域幅部分をブロードキャストしているセルに最初にアクセスするときに、基地局460から受信されるユーザ機器410の物理層設定に焦点をあてる。この物理層設定は、「送信/受信シナリオまたはサービスタイプの物理層識別」と呼ぶこともできる。
より詳細には、基地局460とユーザ機器410との間でシグナリングされる物理層設定が、第2のパラメータを伝える。したがって、これらの代替実装形態のプロセッサ430は、後続のPUSCH送信について、これらの送信が異なる(または個別の)PUSCH送信であるか繰り返されるPUSCH送信であるかを、物理層設定を介して伝えられる第2のパラメータから判定する目的で、受信された物理層設定に戻る。
[代替実装形態の第3の例]
代替実装形態の第3の例では、第2のパラメータを、物理(Phy-)パラメータIEに含まれる個別の(例:新規の)パラメータの形で、物理層設定を介して伝えることができる。
このPhy-パラメータIEは、RRCシグナリングの形でユーザ機器410の受信機420によって受信される。Phy-パラメータIEを受信した後、プロセッサ430は、同じ受信された第2のパラメータから、このパラメータが複数のPUSCH送信すべてを対象に異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示しているか否かを推測する。したがって、Phy-パラメータIEに含まれるこの個別の(例:新規の)パラメータによって、ユーザ機器410と基地局460との間で第2のパラメータを明示的にシグナリングすることが可能になる。
例えば、Phy-パラメータIEに含まれる個別の(例:新規の)パラメータは、「pusch-MultipleTrasmissions」と称することができ、フォーマット「ENUMERATED{repeatTB, differentTB]」とすることができる。このパラメータは、本開示の中心的な形態の場合のように、複数のPUSCH送信をスケジューリングするために1つのDCIが設定されるときにのみ考慮することができる。複数のPUSCH送信をスケジューリングするために1つのDCIが設定されない場合、このパラメータはユーザ機器410によって考慮されない。このような区別は、すべてのDCIに適用することができる、または特定のDCIに制限することができる。
[代替実装形態の第4の例]
代替実装形態の第4の例では、第2のパラメータを、特定の帯域幅部分を対象とする特定の無線周波数帯設定の形で、物理層設定を介して伝えることができる。
無線周波数帯設定は、RRCシグナリングの形でユーザ機器410の受信機420によって受信される。PUSCH config IEが適用可能である特定の帯域幅部分の無線周波数帯設定を受信した後、プロセッサ430は、無線周波数帯設定が、アンライセンス動作モードでのみ使用することのできる特定の無線帯域を示しているか否かをチェックすることによって、第2のパラメータを推測する。
例えば、産業、科学、および医療(ISM)無線帯域は、電気通信以外の産業、科学、および医療目的に無線周波数(RF)エネルギを使用するために国際的に予約されている無線帯域(無線周波数帯の一部)である。この専用目的の理由で、これらの無線帯域はアンライセンス動作モードでのみ使用することができる。
特定の無線帯域に関するチェックの結果が「はい」である場合、プロセッサ430は、複数のPUSCH送信すべてが、繰り返されるPUSCH送信の形で実行されることを示す第2のパラメータを推測する。特定の無線帯域に関するチェックの結果が「いいえ」である場合、プロセッサ430は、複数のPUSCH送信すべてが、異なる(または個別の)PUSCH送信の形で実行されることを示す第2のパラメータを推測する。
したがって、無線周波数帯設定によって、ユーザ機器410と基地局460との間で第2のパラメータを暗黙的にシグナリングすることが可能になる。より詳細には、無線周波数帯設定が、PUSCH config IEも適用可能である同じ特定の帯域幅部分に関連することにより、ユーザ機器410は、アンライセンス動作モードと、その特定の帯域幅部分でのPUSCH送信の信頼性を向上させる必要性(または要件)との間の関係を、暗黙的に確立することができる。
要約すれば、代替実装形態のこの第4の例では、DCIを送信するときにRRCシグナリングオーバーヘッドを回避し、また追加のMACシグナリングオーバーヘッドを回避することが可能である。さらに、この第4の例では、アンライセンス周波数帯における繰り返されるPUSCH送信を一貫して保証することのできるメカニズムの提供が促進される。
[代替実装形態の第5の例]
代替実装形態の第5の例では、第2のパラメータを、特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件を有するサービスタイプ設定の形で、物理層設定を介して伝えることができる。
このサービスタイプ設定は、RRCシグナリングの形でユーザ機器410の受信機420によって受信される。サービス設定を受信した後、プロセッサ430は、サービスタイプ設定の特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件が特定の目標値を超えているか否かを判定することによって、第2のパラメータを推測する。
例えば、プロセッサ430は、サービスタイプ設定の特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件がそれぞれの目標値より低い(よりゆるい)と判定する場合、複数のPUSCH送信が異なる(または個別の)PUSCH送信の形で実行されることを示す第2の値を推測する。プロセッサ430が、特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件がそれぞれの目標値より高い(より厳しい)と判定する場合、複数のPUSCH送信が、繰り返されるPUSCH送信の形で実行されることを示す第2の値を推測する。
したがって、特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件を有するサービスタイプ設定によって、ユーザ機器410と基地局460との間で第2のパラメータを暗黙的にシグナリングすることが可能になる。
[ダウンリンクの一般的なシナリオ]
すでに上述したように、本開示は、アップリンクでのトランスポートブロック(TB)送信に限定されず、ダウンリンク送信にも等しく適用することができ、すなわちダウンリンクにおけるトランスポートブロック送信の柔軟なサポートを達成することができる。この場合にも、トランスポートブロック(TB)送信は、追加のシグナリングオーバーヘッドが発生しない柔軟なタイミングでサポートされる。
言い換えれば、トランスポートブロック送信をスケジューリングするときの柔軟性が改善される恩恵は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の場合に達成可能であるのみならず、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信の場合にも等しく達成可能である。このことは、PUSCH時間領域リソース割当てリスト(PUSCH-Time Domain Resource Allocation List)情報要素(IE)とPDSCH時間領域リソース割当てリスト(PDSCH-Time Domain Resource Allocation List)IEとが極めて類似していることから容易に導かれる。
また、以下で説明するスケジューリングは、DCIフォーマット1-0または1-1の中のPDSCH時間領域リソース割当てフィールドに依存し、このフィールドが、前述したDCIフォーマット0-0または0-1の中のPUSCH時間領域リソース割当てフィールドに極めて類似しているため、追加のシグナリングオーバーヘッドが発生しない。
一般的には、ユーザ機器410の受信機420は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)config情報要素(IE)を受信する。PDSCH config IEは、基地局460によってサービス提供される特定の帯域幅部分に適用可能である。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPDSCH config IEの中で伝えられるPDSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。RRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、複数のPDSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを有する。
次いで、ユーザ機器410の受信機420は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。
ユーザ機器410のプロセッサ430は、複数のPDSCH送信用に割り当てられるリソースを、(i)受信されたDCIを伝えるスロットのインデックス、および(ii)割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セット、に基づいて決定する。
その後、ユーザ機器410の受信機420は、複数のPDSCH送信を、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPDSCH送信の中で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する。
特に、データのトランスポートブロックは、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、第2のパラメータは、複数のPDSCH送信が異なるPDSCH送信であるか繰り返されるPDSCH送信であるかを示す。
[第1の例示的な実装形態]
以下の第1の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行が、(ただ)1つの第2のパラメータを含み、この第2のパラメータが、後続のPUSCH送信が異なる(または個別の)PUSCH送信であることを示す値「Different(異なる)」、または、後続のPUSCH送信が繰り返されるPUSCH送信であることを示す値「Repeat(繰り返し)」、の一方を有するという理解に基づいて着想されたものである。
複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信は、常に、異なるPUSCH送信であるため、(ただ)1つの第2のパラメータの場合に、この最初のPUSCH送信と後続のPUSCH送信とを区別することは不自然に見えるかもしれない。これに関して、(ただ)1つの第2のパラメータがすべてのPUSCH送信に関連するものとする。
言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、複数のPUSCH送信すべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す少なくとも1つの第2のパラメータのうちの同じパラメータを含む。
ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例1として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
[第2の例示的な実装形態]
以下の第2の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行が、後続のPUSCH送信を対象とする個別の第2のパラメータを含むという理解に基づいて着想されたものである。第2のパラメータの各々は、それぞれの後続のPUSCH送信が、先行するPUSCH送信と比較して、異なる(例:個別の)PUSCH送信であることを示す値「Different(異なる)」、または、それぞれの後続のPUSCH送信が、先行するPUSCH送信と比較して、繰り返されるPUSCH送信であることを示す値「Repeat(繰り返し)」、の一方を有する。
言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く複数のPUSCH送信の各々について、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す少なくとも1つの第2のパラメータのうちの異なるパラメータを含む。
ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例2として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
[第3の例示的な実装形態]
以下の第3の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第3の値セットの少なくとも1つが、少なくとも1回の後続のPUSCH送信用の別のスロットオフセットを示す値K2’、少なくとも1回の後続のPUSCH送信用の別の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’、および/または、少なくとも1回の後続のPUSCH送信の回数を示す値、のうちの少なくとも1つであるという理解に基づいて着想されたものである。
特に、別の開始・長さインジケータ値SLIV’は、少なくとも1回の後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースの開始を指定するシンボル番号を示す値S’と、少なくとも1回の後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’とを含む。
上記の理解によれば、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを指定する第1の値セットからの値を含むだけではない。それに加えて、RRCによって設定されるテーブルは、少なくとも1回の後続のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを指定する値K2’および/またはSLIV’を含む第3の値セットを含む。さらに、第3の値セットは、少なくとも1回の後続のPUSCH送信の回数を示す値を含み、指定される割り当てられた時間領域リソースのうち、どの時間領域リソースを後続のPUSCH送信に使用するかをより柔軟に決定することを可能にすることにおいて、RRCによって設定されるテーブルをさらに補足する。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例3として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
[第4の例示的な実装形態]
以下の第4の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行が、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第4の値を含むという理解に基づいて着想されたものである。少なくとも1つの第4の値は、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCH送信を生成するときにユーザ機器を支援する。
言い換えれば、ユーザ機器410の送信機420は、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCH送信を、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第4の値に基づいて生成する。少なくとも1つの第4の値も、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる。
第4の値の一例は、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々を対象とする、異なる変調・符号化方式(MCS)インデックス値である。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、後続のPUSCH送信の各々を対象とする、異なる変調・符号化方式(MCS)インデックス値を含む。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例4-1として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
後続のPUSCH送信の各々を対象とするこのような異なるMCSインデックス値を使用することで、本開示では、各送信用のチャネルの条件に対して、MCSインデックスをより正確に合致させることができる。
第4の値の別の例は、複数のPUSCH送信すべてを対象とする同じ変調・符号化方式(MCS)インデックス値(例:最大の堅牢性のインデックス値)である。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、複数のPUSCH送信すべてを対象とする同じ変調・符号化方式(MCS)インデックス値を含む。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例4-2として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
第4の値のさらなる例は、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々を対象とする、異なる冗長バージョン(RV)オフセット値である。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、後続のPUSCH送信の各々を対象とする異なる冗長バージョン(RV)オフセット値を含む。
例えば、いま、値「1」を含むRVフィールドを有するDCIが、ユーザ機器410の受信機420によって受信されたと想定すると、送信機420は、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を、DCIの値「1」のRVフィールドによって決定される値「1」のRVを使用して生成する。さらに送信機は、複数のPUSCH送信の後続のPUSCH送信を、値「1」に、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの、後続のPUSCH送信の各々を対象とするそれぞれのRVオフセット値を加えた値のRVを使用して、生成する。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例4-3として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
後続のPUSCH送信の各々を対象とするこのような異なるRVオフセット値を使用することで、本開示では、異なるPUSCH送信をスケジューリングするときのより高い柔軟性が可能になる。言い換えれば、各PUSCH送信に対して独立したRVオフセットが使用可能となる。
第4の値のさらなる例は、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々を対象とする同じ冗長バージョン(RV)オフセット値である。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行は、後続のPUSCH送信の各々を対象とする同じ冗長バージョン(RV)オフセット値を含む。
例えば、いま、値「1」を含むRVフィールドを有するDCIが、ユーザ機器410の受信機420によって受信されると想定すると、送信機420は、最初のPUSCH送信のみならず、複数のPUSCH送信の後続のPUSCH送信を、値「1」に、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの、複数のPUSCH送信すべてを対象とする同じRVオフセット値を加えた値のRVを使用して、生成する。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、このテーブルを、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って設定する。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例4-4として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
[第5の例示的な実装形態]
以下の第5の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行が、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第5のパラメータを含むという理解に基づいて着想されたものである。少なくとも1つの第5のパラメータは、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCHを生成するときにユーザ機器を支援する。
複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第5のパラメータは、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480によって作成されるテーブルを定義するPUSCH時間領域リソース割当てリストIEにさらに含まれる。
言い換えれば、ユーザ機器410の送信機420は、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCHを、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第5のパラメータによって規定される原則に従って生成する。少なくとも1つの第5のパラメータも、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる。
複数のPUSCH送信の生成に関連する原則を規定する第5のパラメータの一例は、複数のPUSCH送信の各々についてトランスポートブロックサイズ(TBS)が個別に計算されるのか、またはすべてのPUSCH送信の結合されたトランスポートブロックサイズが計算されるのか、を示すパラメータである。
例えば、いま、複数のPUSCH送信のためのトランスポートブロックサイズ(TBS)を含むDCIが、ユーザ機器410の受信機420によって受信されると想定する。この場合、送信機420は、そのTBSがPUSCH送信の各々について個別に計算されているのか、またはすべてのPUSCH送信の結合されたTBSとして計算されているのかを知る必要がある。
最初のケースでは、送信機420は、DCIからの同じTBSをそれぞれが有するPUSCH送信を生成する。2番目のケースでは、送信機は、DCIからの結合されたTBSを、PUSCH送信の総数で除した値に対応するTBSをそれぞれが有するPUSCH送信を生成する。いずれのケースでも、少なくとも1つの第5のパラメータによって規定される原則に従う送信機420は、複数のPUSCH送信を生成することができる。
複数のPUSCH送信の生成に関連する原則を規定する第5のパラメータの別の例は、複数のPUSCH送信の各々に対して変調・符号化方式(MCS)インデックスが個別に決定されるのか、またはすべてのPUSCH送信に対して同じMCSインデックスが決定されるのか、を示すパラメータである。
言い換えれば、送信機420は、変調・符号化方式(MCS)インデックスの決定原則を示すこのパラメータを使用することで、後続のPUSCH送信を、最初の送信と同じMCSに従って生成する、または、後続の各送信のMCSを後続の各送信のトランスポートブロックサイズおよび利用可能なリソースに基づいて計算することによって、生成する。
各送信に同じMCSを使用するように示されているときには、トランスポートブロックサイズが異なる場合、各送信の長さが異なる可能性がある。この場合、送信機は、最初のPUSCH送信と同じ原則に従ってMCSを決定する。
最初のPUSCH送信の後の後続の各PUSCH送信についてMCSを決定する必要があるときには、トランスポートブロックサイズおよびリソースに応じて、最初の送信のMCS値と比較して最も近いMCS値を計算する。
変調・符号化方式(MCS)インデックスの決定原則を示すパラメータを含むPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例5として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
複数のPUSCH送信の生成に関連する原則を規定する第5のパラメータのさらなる例は、複数のPUSCH送信すべてに対して、受信されたDCI内のRVフィールドに基づいて同じ冗長バージョン(RV)を決定するか否かを示すパラメータである。
これに代えて、複数のPUSCH送信の後続のPUSCH送信のRVを示すための追加のパラメータを導入しないことができる。この場合、ユーザ機器410の送信機420は、受信機420によって受信されるDCIのRVフィールドによって明示的に決定される最初のPUSCH送信のRVと同じRVを再利用する。
複数のPUSCH送信の生成に関連する原則を規定する第5のパラメータのさらなる例は、復調用参照シンボル(DMRS)が、少なくとも最初のPUSCH送信または複数のPUSCH送信すべてに存在するか否かを示すパラメータである。
[第1の一般的なアップリンクシナリオの包括的な例]
次に図8および図9を参照し、第1の一般的なシナリオにおいて説明した効果と、多数の例示的な実装形態の効果とを組み合わせた包括的な例を提示する。ただしこの例は本開示に対する制限として理解されないものとし、なぜなら代替の組合せも考えられるためである。
特に、この例は、複数のPUSCH送信のためのRRCによって設定されるテーブルと、複数のPUSCH送信のための、対応する時間領域リソース割当ての形で提示してある。
RRCによって設定されるテーブルは、この例においても、ユーザ機器410のプロセッサ430によって、すなわちPUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って、設定される。このことは前に説明した。以下で重要なのは、プロセッサ430と送信機420が、RRCによって設定されるテーブルを利用しながらどのように協働して複数のPUSCH送信を行うかについて説明することである。
図8に示したこのテーブルでは、多数の値/パラメータが組み合わされており、これらは第1の値セット、第2のパラメータ、第3の値セット、第4の値、および第5のパラメータとして参照されている。番号は特定の理由に従うものではなく、例えば重要性の程度を区別するものではなく、使用順序を表すものでもない。そうではなく、番号は、これらを明確に区別するための一意の参照番号として与えられている。
例えば、値K2と値K2’を混同することはできず、なぜなら値K2は第1の値セットに含まれる(かつ属している)のに対して、値K2’は第3の値セットに含まれる(かつ属している)ためである。しかしながら、これらの多数の値/パラメータは、複数のPUSCH送信が行われる前にプロセッサ430および送信機420によって実行される類似する動作に関連付けられるように、その機能に基づいてグループ分けされている。
この例では、プロセッサ430が、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される図8に示したテーブルを設定し、受信機が、合計で3回のPUSCH送信をスケジューリングするDCIであって、値2のmを有する(したがって行インデックスm+1として3をテーブルに提供する)時間領域リソース割当てフィールドを伝えるDCI、を受信したものと想定する。
スケジューリングされる3回のPUSCH送信は、PUSCH送信#1,#2,および#3として個々に参照することができる、または、最初のPUSCH送信(#1)および後続のPUSCH送信(#2および#3)として理解することができる。
プロセッサ430は、最初のPUSCH送信(#1)用に割り当てられる時間領域リソースを決定するため、RRCによって設定されるテーブルの行インデックス3のインデックス付き行内の第1のパラメータセットに戻る。
プロセッサ430は、PUSCHマッピングタイプを示す値から、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを推測し、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、かつ必ずしもスロットの先頭から始まらなくてよいことを意味する。このタイプbは、最初のPUSCH送信に適用可能であるのみならず、後続のPUSCH送信にも適用可能である。
さらにプロセッサ430は、値K2から、最初のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースが、スロット番号k+2のスロットに含まれることを推測する。これに加えてプロセッサ430は、値Sおよび値Lから、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを推測する。
プロセッサ430は、後続のPUSCH送信(#2および#3)用に割り当てられる時間領域リソースを決定するため、行インデックス3を有するインデックス付き行内の第3のパラメータセットに戻る。
プロセッサ430は、値K2’から、後続のPUSCH送信#2,#3用に割り当てられる時間領域リソースが、受信されたDCIを伝えるスロットインデックスに対応する値kを基準として決まるスロットに含まれることを推測する。
したがって、後続のPUSCH送信#2,#3用に割り当てられる時間領域リソースは、それぞれ、スロット番号k+2のスロット、およびスロット番号k+3のスロットに含まれる。これに加えて、2つの値S’および2つの値L’が含まれており、これらの値は、後続のPUSCH送信#2,#3用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2およびk+3のそれぞれのスロットにおいて、シンボル番号6およびシンボル番号1から始まることを示している。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
プロセッサ430は、スケジューリングされたPUSCH送信において送信するデータのトランスポートブロックを選択するため、RRCによって設定されるテーブルの行インデックス3を有するインデックス付き行内の第2のパラメータに戻る。
プロセッサ430は、第2のパラメータとして含まれている値{R,D}から、後続のPUSCH送信#2,#3が、異なるPUSCH送信であるか、または繰り返されるPUSCH送信であるかを推測する。
後続のPUSCH送信#2については、先行するPUSCH送信の繰り返しを意味する値Rを有する第2のパラメータは、先行するPUSCH送信#1のトランスポートブロックを繰り返す、データの同じトランスポートブロックが選択されるべきことを示している。後続のPUSCH送信#3については、先行するPUSCH送信とは異なることを意味する値Dを有する第2のパラメータは、先行するPUSCH送信#2のトランスポートブロックとは異なる、データの新しいトランスポートブロックが選択されるべきことを示している。
言い換えれば、第2のパラメータは、後続のPUSCH送信が、先行するPUSCH送信の繰り返しであるかまたは異なることを定義する。
プロセッサ430は、データのトランスポートブロックをより効率的に選択するため、RRCによって設定されるテーブルの行インデックス3を有するインデックス付き行内の第5のパラメータのTBS決定パラメータに戻る。
プロセッサ430は、TBS個別計算を意味する値Cを有するTBS決定パラメータから、PUSCH送信の各々についてトランスポートブロックサイズが個別に計算されるべきことを推測する。この計算には、プロセッサ430によって取得されるさらなる情報が必要である。
特に、プロセッサ430は、RRCによって設定されるテーブルの行インデックス3を有するインデックス付き行内の同じ第5のパラメータのMCS決定パラメータにさらに戻る。
プロセッサ430は、同じMCSの決定を意味する値Sを有するMCS決定パラメータから、すべてのPUSCH送信に対して同じ変調・符号化方式(MCS)インデックスが決定されることを推測する。これに関して、プロセッサ430は、送信機420が、最初のPUSCH送信#1および後続のPUSCH送信#2,#3を、スケジューリングDCIの中のMCSフィールドに対応する同じMCSを使用して生成できるものと判断する。
送信機420は、実際に使用されるべきMCSインデックスに関して、スケジューリングDCIの中のMCSフィールドに戻り、また、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第4の値のMCSインデックス値に戻る。
より具体的には、送信機420は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に戻り、同じテーブルに含まれる第4の値の中にMCSインデックス値があるかをチェックする。この場合、送信機420は、MCSインデックス値4を見つける。MCSインデックス値が見つかったことと、PUSCH送信#1,#2,#3のすべてに対して同じMCS値が使用されるべきことを認識しているため、送信機は、PUSCH送信を生成するときに、スケジューリングDCIの中のMCSフィールドを参照する代わりに、このMCSインデックス値4を使用する。
したがってこの時点でプロセッサ430は、複数のPUSCH送信の各々について個別にTBSを計算することもできる。
特に、プロセッサ430は、すべてのPUSCH送信が同じシンボル長さ(L=4)を有することと、すべてのPUSCH送信が同じMCSを使用して生成されるべきことから、PUSCH送信の各々のトランスポートブロックサイズ(TBS)も同じに計算されることを決定する。言い換えれば、プロセッサ430は、MCS決定パラメータが、MCSを個別に計算することを示している場合でも、同じ量の時間領域リソース(すべてのPUSCHが同じ長さL=4を有する)と、同じMCSとから、個別に計算しても、すべてのPUSCH送信#1,#2,#3に対して同じTBSが得られることを推測する。
送信機420は、実際に使用されるべきTBS値について、複数のPUSCH送信をスケジューリングするDCIに含まれるTBS値に戻り、DCIからのTBS値をPUSCHの総数で除することによって各TBS値を計算する。
さらにプロセッサ430は、同じRVインデックスではないことを意味する第5のパラメータのRVパラメータNから、PUSCH送信のすべてを生成するときに使用される冗長バージョン(RV)インデックスが、すべてのPUSCH送信に対して同じではないことを推測する。冗長バージョン(RV)インデックスが同じではないため、送信機420は、第4のパラメータ、すなわちRVオフセット値に戻り、このRVオフセット値を使用して、後続のPUSCH送信のRVインデックスを決定する。
実際に使用されるべきRVについて、送信機420は、複数のPUSCH送信をスケジューリングするDCIに含まれるRVフィールドに戻り、また、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第4の値のRVオフセット値に戻る。
より具体的には、送信機420は、PUSCH送信を生成するとき、最初のPUSCH送信#1に対しては、DCIのRVフィールドに基づいてRV0を決定し、後続のPUSCH送信#2,#3に対しては、DCIのRVフィールドに、RRCによって設定されるテーブルの行インデックス3を有するインデックス付き行内の第4のパラメータに対応するRVオフセット1を加えることに基づいてRV1を決定する。
最後にプロセッサ430は、テーブルのインデックス付き行に含まれる第5のパラメータのDMRSパラメータに戻り、最初のみDMRSを意味するDMRSパラメータFから、復調用参照シンボル(DMRS)が複数のPUSCH送信のうち最初のPUSCH送信にのみ存在することを推測する。
最後にPUSCH送信#1,#2,#3が生成され、PUSCH送信機が、割り当てられた時間領域リソースを使用してこれらを送信する。このことは図9に示してある。
[第2の一般的なアップリンクシナリオ]
図10および図11は、それぞれ、ユーザ機器410の構成ブロックおよび基地局460の構成ブロックの第2の一般的なシナリオによる、別の例示的な実装形態を描いている。この例示的な実装形態のユーザ機器410は、PUSCH config IE受信機1020-a、テーブル設定処理回路1030-a、DCI受信機1020-b、設定済みグラントconfig IE受信機1020-c、割当てリソース決定処理回路1030-b、およびPUSCH送信機1020-dを備えている。
同様に、この例示的な実装形態の基地局460は、PUSCH config IE送信機1170-a、テーブル設定処理回路1180-a、DCI送信機1170-b、設定済みグラントconfig IE送信機1170-c、リソース割当て処理回路1180-b、およびPUSCH受信機1170-dを備えている。
一般的に本開示では、ユーザ機器410が、基地局460の通信範囲内にあり、ダウンリンクにおける少なくとも1つの帯域幅部分およびアップリンクにおける少なくとも1つの帯域幅部分を使用できるように設定されているものと想定している。これらの帯域幅部分は、基地局460によってサービス提供されるキャリア帯域幅の中に位置している。
さらに、本開示では、ユーザ機器410が無線リソース制御(RRC)接続状態(RRC_CONNECTEDと称する)で動作しており、したがってダウンリンクにおいてデータおよび/または制御信号を基地局460から受信することができ、アップリンクにおいてデータおよび/または制御信号を基地局460に送信することができるものと想定している。
本開示で提案するようにPUSCHの繰り返しを実行する前に、ユーザ機器410は、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤおよび媒体アクセス制御(MAC)プロトコルレイヤにおいて定義される制御メッセージを受信する。言い換えればユーザ機器410は、様々な通信技術の異なるプロトコルレイヤにおいて容易に利用可能であるシグナリングメカニズムを採用する。
一般的には、RRCにおいて定義される制御メッセージと、MACにおいて定義される制御メッセージとの間には、実質的な違いがある。この違いは、RRC制御メッセージが通常では無線リソース(例:無線リンク)を半静的に設定するために使用されるのに対して、MAC制御メッセージは、各媒体アクセス(例:送信)を個別に動的に定義するために使用されることから、すでに明らかである。この点からただちに理解されるように、RRC制御が発生する頻度は、MAC制御より小さい。
したがって、過度なMAC制御シグナリングオーバーヘッドは、通信システムの性能を実質的に低下させることがあるのに対して、RRC制御メッセージは、標準化において寛大に扱われてきた。言い換えれば、MAC制御シグナリングオーバーヘッドは、システム性能に対する制約として一般に認識されている。
この理由から、PUSCHの繰り返しの従来のメカニズムは、最初のPUSCH送信とその繰り返しとの間の事前に指定される(例えば関連する標準規格に固定的に規定されている)タイミング関係に依存する。言い換えれば、システム性能を低下させる危険性の方が、PUSCH繰り返しをより柔軟に使用する恩恵よりも重要であることが判明した。
上記を考慮して、本開示の著者は、従来のメカニズムの欠点を克服し、トランスポートブロック(TB)の柔軟な繰り返しを可能にすると同時に、シグナリングオーバーヘッドを回避するメカニズム、を提案する。
本発明の文脈においては、用語「トランスポートブロック」は、アップリンク送信および/またはダウンリンク送信のデータ単位として理解されたい。例えば、用語「トランスポートブロック」は、MACレイヤのパケットデータユニット(PDU)と等価であることが広く理解されている。したがって、トランスポートブロックの送信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信および/または物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信として等しく理解される。
特に、PUSCH送信および/またはPDSCH送信は一般的にペイロードを伝えるため、本開示は、MAC PDUを伝えるPUSCH送信および/またはPDSCH送信について言及する。言い換えれば、用語「PUSCH送信および/またはPDSCH送信」は、PUSCHおよび/またはPDSCHでMAC PDUを送信することを記述しているものと理解されたい。
図12を参照し、動的なグラント、すなわち時間領域リソース割当てフィールドを伝えるDCI(例えばDCIフォーマット0-0のDCIまたはDCIフォーマット0-1のDCIなど)に基づいて、PUSCHの繰り返しを実行することに関連する一般的なシナリオについて説明する。
ただしこの説明は、本開示がPUSCH送信の拡張(より具体的にはPUSCH送信の繰り返し)のみに制限されるようには理解されないものとする。本明細書に開示されているコンセプトは、ダウンリンク送信にも等しく適用できることが明らかになるであろう。
ユーザ機器410の受信機420は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を受信する(例えば図12のステップ1210を参照)。このPUSCH config IEは、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信され、特定の帯域幅部分に適用可能である。このPUSCH config IEは、その特定の帯域幅部分をサービス提供している基地局460から受信される。この受信動作は、例えば図10のPUSCH config IE受信機1020-aによって実行することができる。
PUSCH config IEは、特に、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」と称される情報要素(IE)の形でパラメータのリストを伝え、このパラメータリストの各パラメータが「PUSCH-TimeDomainResourceAllocation」と称される。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する(例えば図12のステップ1220を参照)。このテーブルは行を備えており、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。この設定動作は、例えば図10のテーブル設定処理回路1030-aによって実行することができる。
例示的な一実装形態においては、RRCによって設定されるテーブルの各行は、「PUSCH-TimeDomainResourceAllocationList」と称されるパラメータリストの「PUSCH-TimeDomainResourceAllocation」と称される複数のパラメータの1つに対応する。しかしながらこのことは、次の代替シナリオから明らかであるように、本開示に対する制限として理解されないものとする。
この例示的な実装形態とは異なるシナリオも考えられ、すなわちこれらのシナリオでは、設定されたテーブルのいくつかの行が、パラメータリストを有するIEに含まれているそれぞれのパラメータに対応しており、他の行が、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに配置された原則をそのまま適用する事前に指定される一連の規則に従って設定される。
しかしながらこれらのシナリオにおいても、RRCによって設定されるテーブル全体がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されることに変わりない。
次いで、ユーザ機器410の受信機420が、ダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信する(例えば図12のステップ1230を参照)。このDCIは、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝え、値mは、設定されたテーブルに行インデックスm+1を提供する。この受信動作は、例えば図10のDCI受信機1020-bによって実行することができる。
本開示の文脈においては、このDCIはアップリンクグラントを伝え、なぜならこのDCIはPUSCH繰り返しをトリガーする目的を果たすためである。この点において、受信されるDCIは、DCIフォーマット0-0またはDCIフォーマット0-1である。この点において、説明しているシナリオは、PUSCH繰り返しが動的なグラントによってスケジューリングされる状況を言及している。
ただしこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとし、なぜなら本明細書に開示されているコンセプトは、設定済みグラントまたはグラントフリーのスケジューリング手法にも等しく適用可能であるためである。このグラントフリーのスケジューリング手法の詳しい説明は、図12に描いたメカニズムの代替形態として与えられる。
次いで、ユーザ機器410のプロセッサ430は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定する。明確さおよび簡潔さを目的として、以下の説明は、時間領域のリソースの割当てに焦点をあてている。この決定動作は、例えば図10の割当てリソース決定処理回路1030-bによって実行することができる。
最初のPUSCH送信およびその(1回または複数の)繰り返し用にユーザ機器410によって使用されるリソースは、基地局460によって前に割り当てられている。したがってこの文脈においては、プロセッサ430は、前に割り当てられたリソースのうち、PUSCH送信およびその(1回または複数の)繰り返し用にどのリソースを使用するかを決定する。
この決定動作の一部として、プロセッサ430は、初めに、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを、(i)受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定する(例えば図12のステップ1240を参照)。このことは、PUSCHマッピングタイプを示す値がタイプBのマッピングを示していることをプロセッサ430が前に求めたことを意味する。
例えば、いま、受信されたDCIが、番号kを有するスロットで伝えられ、さらにDCIが、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを有すると想定する。この場合、プロセッサは、最初のPUSCH送信に対しては、RRCによって設定されるテーブルのインデックスm+1の行に戻り、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを使用する。プロセッサは、これらの値を使用して、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、番号k+K2のスロットに含まれ、値SLIVに対応する、シンボルで表したこのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。
割り当てられるリソースを決定するとき、プロセッサ430は、RRCによって設定されるテーブルの行インデックスm+1の行にさらに含まれる、PUSCHマッピングタイプを示す値も使用する。特に、この値がタイプAのPUSCHマッピングを示している場合、プロセッサ430は、開始・長さインジケータを示す値SLIVの長さのみを使用する。この値がタイプBのPUSCHマッピングを示している場合、プロセッサ430は、開始・長さインジケータを示す値SLIVの開始および長さの両方を使用する。
次にプロセッサ430は、この決定動作の一部として、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定する。これを目的として、プロセッサ430は、繰り返し用として、時間領域リソース割当てに関連する(明示的な)パラメータ(例:タイミング)が存在するかをチェックする(例えば図12のステップ1250を参照)。これを目的として、プロセッサ430は、行インデックスm+1の行に戻り、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域のリソースを指定する追加の値(例:少なくとも1つの値)がこの行に含まれているか否かをチェックする。
チェックの結果が「いいえ」である場合、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信の繰り返しに対して、従来のスロットベースの繰り返しメカニズムを使用する(例えば図12のステップ1260を参照)。言い換えれば、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信とその繰り返しとの間の事前に指定される(例えば関連する標準規格に固定的に規定されている)タイミング関係に依存する。例えばこの結果として、最初のPUSCH送信および各繰り返しが、複数の連続するスロットの同じシンボルから始まり、同じシンボル長さを有する。
本例を参照し、プロセッサ430は、少なくとも1回の繰り返しに対して、RRCによって設定されるテーブルの行インデックスm+1の行に戻り、最初のPUSCH送信の最初の繰り返し用に割り当てられるリソースが、番号k+K2+1(1は標準化によって固定された事前定義される定数)のスロットに含まれ、同じ値SLIVに対応する、シンボルで表したそのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。
2回目の繰り返しが存在する場合、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信の2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、番号k+K2+2(2はこの場合も標準化によって固定されている事前定義される定数)のスロットに含まれ、最初のPUSCH送信およびその1回目の繰り返しの場合と同じ値SLIVに対応する、シンボルで表したそのスロットにおける開始位置および長さを有することを決定する。さらなる繰り返しは、連続するスロットにおいて続く。
さらにこの例において、行インデックスm+1の行に示されるPUSCHマッピングタイプがタイプBであると想定し、また値SLIVが、開始がシンボル4であり長さが4個のシンボルであることを示していると想定すると、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信、そのPUSCH送信の1回目の繰り返し、および2回目の繰り返しの各々が、それぞれ、番号k+K2、番号k+K2+1、番号k+K2+2のスロット内の、シンボル4、シンボル5、シンボル6、およびシンボル7に対応するリソースを有することを決定する。
明らかに、プロセッサ430によって決定されるこれらの割り当てられたリソースは、柔軟に設定することができない。このことは、プロセッサ430による以下の代替決定方法によって克服される。
チェックの結果が「はい」である場合、プロセッサ430は、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定する目的で、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる追加の値(例:少なくとも1つの値)を使用する(例えば図12のステップ1270を参照)。言い換えれば、含まれる少なくとも1つの追加の値は、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを指定している。
ここで強調しておくべき点として、少なくとも1つの追加の値は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるRRCによって設定されるテーブルの行に含まれる。言い換えれば、RRCによって設定されるテーブル(全体)がPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるため、このテーブルに含まれる少なくとも1つの追加の値も、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
この制約を満たすためには、少なくとも1つの追加の値を、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータによって(直接)規定することができる、またはこれに代えて、少なくとも1つの追加の値を、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる関連するパラメータから(間接的に)推測することができる。いずれの場合にも、少なくとも1つの追加の値は、最初のPUSCH送信の繰り返しを時間領域において指定する。
なお認識すべき重要な点として、ユーザ機器410のプロセッサ430は、繰り返し用に割り当てられるリソースを決定する目的に、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの追加の値を使用する。この方法は、従来のスロットベースの繰り返しメカニズムとは以下の理由で実質的に異なる。
第一に、少なくとも1つの追加の値は、RRCによって設定されるテーブルの行のうち、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内の値mから導かれる行インデックスm+1によって(能動的に)インデックス付けされる行から取得される。この点において、受信されるDCIの時間領域リソース割当てフィールド内のインデックス値mを変化させることによって、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定するために使用される少なくとも1つの追加の値を変化させることが可能となる。したがって、このように割り当てられるリソースの柔軟性が高まる。
第二に、少なくとも1つの追加の値は、RRCによって設定されるテーブルの行のうち、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内の値mから導かれる行インデックスm+1によって(すでに)インデックス付けされている(同じ)行から取得される。この点において、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを決定するときに、受信されたDCIの時間領域リソース割当てフィールド内のインデックス値m以外の追加のインデックス値が必要ない。したがって、追加のシグナリングオーバーヘッドが回避される。
結果として、これにより、シグナリングオーバーヘッドを回避しながら柔軟性を高めることが可能になり、すなわちユーザ機器410のプロセッサ430は、繰り返し用に割り当てられるリソースを、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行からの少なくとも1つの追加の値を使用して決定する。
最後に、ユーザ機器410の送信機420は、最初のPUSCH送信およびその少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる、それぞれ決定されたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する(図12には示していない)。この送信動作は、例えば図5のPUSCH送信機520-fによって実行することができる。
上の説明は、ユーザ機器410の観点からなされている。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとする。基地局460は、本明細書に開示されている一般的なシナリオを等しく実行する。
基地局460の送信機470は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を送信する。このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。この送信動作は、例えば図11のPUSCH config IE送信機1170-aによって実行することができる。
次に基地局460のプロセッサ480は、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。このRRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。この設定動作は、例えば図11のテーブル設定処理回路1180-aによって実行することができる。
次いで、基地局460の送信機470は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この送信動作は、例えば図11のDCI送信機1170-bによって実行することができる。
基地局460のプロセッサ480は、(i)送信されるDCIを伝えるスロットのインデックス、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2、および(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIV、に基づいて、最初のPUSCH送信用のリソースを割り当て、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを割り当てる。
特に、割り当てられるリソースの決定は、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域のリソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値に基づく。このリソース割当て動作は、例えば図11のリソース割当て処理回路1180-bによって実行することができる。
最後に、基地局460の受信機470は、最初のPUSCH送信用と、その少なくとも1回の繰り返し用とにそれぞれ割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信する。この受信動作は、例えば図11のPUSCH受信機1170-dによって実行することができる。
以下では、設定済みグラント(またはグラントフリー)(すなわちRRCシグナリングの形で受信される設定済みグラントconfig IE)に基づいてPUSCH繰り返しを実行し、さらにPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを含むことに関連する、一般的なシナリオについて説明する。
ユーザ機器410の受信機420は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を受信する。このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。PUSCH config IEは、その特定の帯域幅部分をサービス提供する基地局460から受信される。この受信動作は、例えば図10のPUSCH config IE受信機1020-aによって実行することができる。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。このRRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。この設定動作は、例えば図10のテーブル設定処理回路1030-aによって実行することができる。
次いで、ユーザ機器410の受信機420は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で受信し、値mは、設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この受信動作は、例えば図10の設定済みグラントconfig IE受信機1020-cによって実行することができる。
ユーザ機器410のプロセッサ430は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを、(i)受信された設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2、および(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIV、に基づいて決定する。
特に、割り当てられるリソースの決定は、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域のリソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値に基づく。この決定動作は、例えば図10の割当てリソース決定処理回路1030-bによって実行することができる。
最後に、ユーザ機器410の送信機420は、最初のPUSCH送信用と、その少なくとも1回の繰り返し用のそれぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する。この送信動作は、例えば図10のPUSCH送信機1030-dによって実行することができる。
上の説明は、ユーザ機器410の観点からなされている。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として理解されないものとする。基地局460は、本明細書に開示されている一般的なシナリオを等しく実行する。
基地局460の送信機470は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を送信し、このPUSCH config IEは、特定の帯域幅部分に適用可能である。この送信動作は、例えば図11のPUSCH config IE送信機1170-aによって実行することができる。
次に基地局460のプロセッサ480は、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。このRRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。この設定動作は、例えば図11のテーブル設定処理回路1180-aによって実行することができる。
次いで、基地局460の送信機470は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で送信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。この送信動作は、例えば図11の設定済みグラントconfig IE送信機1170-cによって実行することができる。
基地局460のプロセッサ480は、(i)送信される設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2、および(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIV、に基づいて、最初のPUSCH送信用のリソースを割り当て、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを割り当てる。
特に、割り当てられるリソースの決定は、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域のリソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値に基づく。このリソース割当て動作は、例えば図11のリソース割当て処理回路1180-bによって実行することができる。
最後に、基地局460の受信機470は、最初のPUSCH送信用と、その少なくとも1回の繰り返し用とにそれぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信する。この受信動作は、例えば図11のPUSCH受信機1170-dによって実行することができる。
[ダウンリンクの一般的なシナリオ]
すでに上述したように、本開示は、アップリンクにおけるトランスポートブロック(TB)の繰り返しに限定されず、ダウンリンク送信にも等しく適用することができ、すなわちダウンリンクにおける繰り返しの柔軟なサポートを達成することができる。この場合にも、トランスポートブロック(TB)の繰り返しは、追加のシグナリングオーバーヘッドが発生しない柔軟なタイミングでサポートされる。
言い換えれば、トランスポートブロックの繰り返しをスケジューリングするときの柔軟性が改善される恩恵は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信の場合に達成可能であるのみならず、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)送信の場合にも等しく達成可能である。このことは、PUSCH時間領域リソース割当てリスト情報要素(IE)とPDSCH時間領域リソース割当てリストIEとが極めて類似していることから容易に導かれる。
また、以下で説明するスケジューリングは、DCIフォーマット1-0または1-1の中のPDSCH時間領域リソース割当てフィールドに依存し、このフィールドが、前述したDCIフォーマット0-0または0-1の中のPUSCH時間領域リソース割当てフィールドに極めて類似しているため、追加のシグナリングオーバーヘッドが発生しない。
一般的には、ユーザ機器410の受信機420は、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)config情報要素(IE)を受信する。PDSCH config IEは、基地局460によってサービス提供される特定の帯域幅部分に適用可能である。
次にユーザ機器410のプロセッサ430は、受信されたPDSCH config IEの中で伝えられるPDSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定する。RRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、PDSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVとを有する。
次いで、ユーザ機器410の受信機420は、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、値mは、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する。
ユーザ機器410のプロセッサ430は、最初のPDSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPDSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースとを、(i)受信されたDCIを伝えるスロットのインデックス、(ii)RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2、および(iii)開始・長さインジケータを示す値SLIV、に基づいて決定する。
特に、割り当てられるリソースの決定は、最初のPDSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域のリソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値に基づく。
最後に、ユーザ機器410の受信機420は、最初のPDSCH送信用およびその少なくとも1回の繰り返し用にそれぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PDSCH送信を受信する。
[第6の例示的な実装形態]
以下の第6の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値が、少なくとも1回の繰り返し用の第2のスロットオフセットを示す値K2’と、少なくとも1回の繰り返し用の第2の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’と、オプションとして少なくとも1回の繰り返しの回数を示す値、の少なくとも1つであるという理解に基づいて着想されたものである。
特に、第2の開始・長さインジケータ値SLIV’は、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの開始を指定するシンボル番号を示す値S’と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’とを含む。
上記の理解によれば、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを指定する値を含むだけではない。それに加えて、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを指定する追加の値K2’および/またはSLIV’を含む。さらに、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの追加の値は、指定される割り当てられるリソースのうち、どのリソースを繰り返し用に使用するかをより柔軟に決定することを可能にすることにおいて、RRCによって設定されるテーブルをさらに補足する。
特に、この第6の例示的な実装形態では、RRCによって設定されるテーブルは行を備えており、各行は、PUSCHマッピングタイプを示す値と、最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVと、追加の値として、少なくとも1回の繰り返し用の第2のスロットオフセットを示す値K2’と、少なくとも1回の繰り返し用の第2の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’と、を含む。
下の表1は、このようなRRCによって設定されるテーブルの一例を再現している。
この例示的な表1では、値SLIVおよび値SLIV’は、それぞれ、割り当てられるリソースの開始を指定するシンボル番号を示す値S,S’と、割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L,L’とを含むように示してある。
特に、このRRCによって設定されるテーブルは、追加の値K2’およびSLIV’(より良好にはK2’,S’,L’)の1セットのみを含むのではなく、ユーザ機器410によって送信されるPUSCH繰り返しの各々を対象とする、そのような追加の値のセットを含む。これにより、追加のシグナリングオーバーヘッドを発生させることなく、PUSCH繰り返しの各々における高いレベルの柔軟性が達成される。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って、すなわちPUSCH時間領域リソース割当てと称されるパラメータのリストに従って、このテーブルを設定する。言い換えれば、このテーブルは、RRCシグナリングの形で受信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例6として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
この例6から理解できるように、PUSCH時間領域リソース割当てパラメータは、PUSCHマッピングタイプを示す値と、最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVのみならず、繰り返しの回数を示す値(リソースインジケータ値(RIV)割当ての回数と称される)と、繰り返しの各々を対象とする(RIV割当てと称される)、少なくとも1回の繰り返し用の第2のスロットオフセットを示す値K2’と、少なくとも1回の繰り返し用の第2の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’と、をさらに含む。
例6のPUSCH時間領域リソース割当てリストIEと、表1のRRCによって設定されるテーブルを比較すると、IEにおける、繰り返しの回数を示す値(RIV割当ての回数と称される)は、RRCによって設定されるテーブルでは間接的に(すなわち値K2’、値S’、および値L’の各々の総数の形で)反映されているにすぎないことを理解できる。しかしながらこの値を、RRCによって設定されるテーブルに直接含めることもできる。
図13~図18に描いた、第6の例示的な実装形態の様々な使用に関連して、追加の値についてさらに詳しく説明する。
[第6の例示的な実装形態の1つの使用]
第6の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの1つの使用を、図13および図14に描いてあり、ここでは第6の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値を提示してあり、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、2つの追加の値K2’を含み、これらの値K2’は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、受信されたDCIを伝えるスロットの番号に対応する値kを基準として決まるスロット、または、受信された設定済みグラントconfig IEの中で追加的に伝えられる時間領域オフセットフィールドの値に対応する値kを基準として決まるスロット、に含まれることを示している。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、それぞれ、スロット番号k+2のスロット、およびスロット番号k+3のスロットに含まれる。さらに2つの値S’および2つの値L’が含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、それぞれ、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号6のシンボルから、および、スロット番号k+3のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから、始まることを示している。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
[第6の例示的な実装形態の別の使用]
第6の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの別の使用を、図15および図16に描いてあり、ここでは第6の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、2つの追加の値K2’を含み、これらの値K2’は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返しの両方のために割り当てられるリソースが、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが含まれるスロット番号k+2を基準として決まるスロット、に含まれることを示している。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、それぞれ、スロット番号(k+2)+0のスロット、およびスロット番号(k+2)+1のスロットに含まれる。さらに2つの値S’および2つの値L’が含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、それぞれ、スロット番号(k+2)+0のスロットにおいてシンボル番号6のシンボルから、および、スロット番号(k+2)+1のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから、始まることを示している。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
[第6の例示的な実装形態のさらなる使用]
第6の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの別の使用を、図17および図18に描いてあり、ここでは第6の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、2つの追加の値K2’を含み、これらの値K2’は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを含むスロット番号k+2を基準として決まるスロットに含まれ、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースを含むスロット番号(k+2)+1を基準として決まるスロットに含まれることを示している。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、それぞれ、スロット番号(k+2)+1のスロット、およびスロット番号((k+2)+1)+1のスロットに含まれる。さらに2つの値S’および2つの値L’が含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、それぞれ、スロット番号(k+2)+1のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから、および、スロット番号((k+2)+1)+1のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから、始まることを示している。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
言い換えれば、第2のスロットオフセットは、少なくとも1回の繰り返しのうちの後続の繰り返し用に割り当てられるリソースを、少なくとも1回の繰り返しのうちの先行する繰り返し用に割り当てられるリソースが含まれるスロットのインデックスを基準として指定する。
[第7の例示的な実装形態]
以下の第7の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値が、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの前のギャップのシンボル数を示す値G’と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの値、のうちの少なくとも1つであるという理解に基づいて着想されたものである。
上記の理解によれば、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを指定する値を含むだけではない。それに加えて、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを指定する追加の値G’および/または値L’を含む。さらに、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの追加の値は、指定される割り当てられたリソースのうち、どのリソースを繰り返し用に使用するかをより柔軟に決定することを可能にすることにおいて、RRCによって設定されるテーブルをさらに補足することができる。
下の表2は、このようなRRCによって設定されるテーブルの一例を再現している。
特に、RRCによって設定されるテーブルは、追加の値G’およびL’の1セットのみを含むのではなく、すべての繰り返しに適用される1つの追加の値L’と、ユーザ機器410によって送信されるPUSCH繰り返しの各々を対象とする追加の値G’のセットとを含む。これにより、追加のシグナリングオーバーヘッドを発生させることなく、PUSCH繰り返しの各々における高いレベルの柔軟性が達成される。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って、すなわちPUSCH時間領域リソース割当てと称されるパラメータのリストに従って、このテーブルを設定する。言い換えれば、このテーブルは、RRCシグナリングの形で受信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例7として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
この例7から理解できるように、PUSCH時間領域リソース割当てパラメータは、PUSCHマッピングタイプを示す値と、最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVのみならず、各繰り返しの長さをシンボル数で示す値L’(各繰り返しの長さと称される)と、繰り返しの回数を示す値(繰り返しの回数と称される)と、繰り返しの各々を対象とする(繰り返しギャップと称される)、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの前のギャップのシンボル数を示す値G’、をさらに含む。
例7のPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを、表2のRRCによって設定されるテーブルと比較すると、IEにおける、繰り返しの回数を示す値(繰り返しの回数と称される)は、RRCによって設定されるテーブルでは間接的に(すなわち値G’の総数の形で)反映されているにすぎないことを理解できる。しかしながらこの値を、RRCによって設定されるテーブルに直接含めることもできる。
図19~図22に描いた、第7の例示的な実装形態の様々な使用に関連して、追加の値についてさらに詳しく説明する。
[第7の例示的な実装形態の1つの使用]
第7の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの1つの使用を、図19および図20に描いてあり、ここでは第7の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返しの各々に対して割り当てられるリソースの、シンボル数としての長さが4であることを示す1つの追加の値L’と、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、割り当てられるリソースの前に1個および6個のシンボル数のギャップG’を含むようなシンボルから始まることを示す2つの追加の値G’を含む。
1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返しを対象に、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4を基準とする。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、スロット番号k+2のスロットに含まれる。特に、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号は4である。したがって、1個のシンボルのギャップにより、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+1+4で終わることが決まる。6個のシンボルのギャップにより、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+6+1から始まり、シンボル番号4+6+1+4で終わることが決まる。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
[第7の例示的な実装形態の別の使用]
第7の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの別の使用を、図21および図22に描いてあり、ここでは第7の例示的な実装形態の別の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返しの各々に対して割り当てられるリソースの、シンボル数としての長さが4であることを示す1つの追加の値L’と、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、割り当てられるリソースの前に1個および1個のシンボル数のギャップを含むようなシンボルから始まることを示す2つの追加の値G’を含む。
1回目の繰り返しの場合、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4を基準とする。2回目の繰り返しの場合、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4+1+4を基準とする。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、スロット番号k+2のスロットに含まれる。特に、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号は4である。したがって、1個のシンボルのギャップにより、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+4で終わることが決まる。さらに、1個のシンボルのギャップにより、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル4+1+4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+4+1+4で終わることが決まる。
言い換えれば、ギャップのシンボル数は、少なくとも1回の繰り返しのうちの後続の繰り返し用に割り当てられるリソースを、少なくとも1回の繰り返しのうちの先行する繰り返し用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号を基準として指定する。
[第8の例示的な実装形態]
以下の第8の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値が、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの前のギャップのシンボル数を示す値G’と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの値、のうちの少なくとも1つであるという理解に基づいて着想されたものである。
上記の理解によれば、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを指定する値を含むだけではない。それに加えて、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを指定する追加の値G’および/または値L’を含む。さらに、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの追加の値は、指定される割り当てられたリソースのうち、どのリソースを繰り返し用に使用するかをより柔軟に決定することを可能にすることにおいて、RRCによって設定されるテーブルをさらに補足することができる。
下の表3は、このようなRRCによって設定されるテーブルの一例を再現している。
特に、RRCによって設定されるテーブルは、追加の値G’およびL’の1セットのみを含むのではなく、ユーザ機器410によって送信されるPUSCH繰り返しの各々を対象とする、追加の値G’および値L’のセットを含む。これにより、追加のシグナリングオーバーヘッドを発生させることなく、PUSCH繰り返しの各々における高いレベルの柔軟性が達成される。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って、すなわちPUSCH時間領域リソース割当てと称されるパラメータのリストに従って、このテーブルを設定する。言い換えれば、このテーブルは、RRCシグナリングの形で受信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例8として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
この例8から理解できるように、PUSCH時間領域リソース割当てパラメータは、PUSCHマッピングタイプを示す値と、最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVのみならず、繰り返しの回数(繰り返しの回数と称される)を示す値と、繰り返しの各々を対象とする(各繰り返しギャップと称される)、各繰り返しの長さをシンボル数で示す値L’(各繰り返しの長さと称される)と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの前のギャップのシンボル数を示す値G’と、をさらに含む。
例8のPUSCH時間領域リソース割当てリストIEと、表3のRRCによって設定されるテーブルを比較すると、IEにおける、繰り返しの回数を示す値(繰り返しの回数と称される)は、RRCによって設定されるテーブルでは間接的に(すなわち値G’および値L’の各々の総数の形で)反映されているにすぎないことを理解できる。しかしながらこの値を、RRCによって設定されるテーブルに直接含めることもできる。
図23~図26に描いた、第8の例示的な実装形態の様々な使用に関連して、追加の値についてさらに詳しく説明する。
[第8の例示的な実装形態の1つの使用]
第8の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの1つの使用を、図23および図24に描いてあり、ここでは第8の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、2つの追加の値L’および2つの追加の値G’を含み、値L’は、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さをシンボル数4,3で示しており、値G’は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、割り当てられるリソースの前にシンボル数1,6のギャップG’が存在するようなシンボルから始まることを示している。
1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返しを対象に、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4を基準とする。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、スロット番号k+2のスロットに含まれる。特に、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号は4である。したがって、1個のシンボルのギャップにより、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+4で終わることが決まる。6個のシンボルのギャップにより、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+6+1から始まり、シンボル番号4+6+3で終わることが決まる。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
[第8の例示的な実装形態の別の使用]
第8の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの別の使用を、図25および図26に描いてあり、ここでは第8の例示的な実装形態の別の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は、2つの追加の値L’および2つの追加の値G’を含み、値L’は、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さをシンボル数4,3で示しており、値G’は、最初のPUSCH送信の1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースが、割り当てられるリソースの前にシンボル数1,1のギャップG’が存在するようなシンボルから始まることを示している。
1回目の繰り返しの場合、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4を基準とする。2回目の繰り返しの場合、値G’によって示されるギャップのシンボル数は、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースのスロットk+2内の最後のシンボルの番号4+1+4を基準とする。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、スロット番号k+2のスロットに含まれる。特に、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号は4である。したがって、1個のシンボルのギャップにより、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+4で終わることが決まる。さらに、1個のシンボルのギャップにより、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースがシンボル番号4+1+4+1+1から始まり、シンボル番号4+1+4+1+3で終わることが決まる。
言い換えれば、ギャップのシンボル数は、少なくとも1回の繰り返しのうちの後続の繰り返し用に割り当てられるリソースを、少なくとも1回の繰り返しのうちの先行する繰り返し用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号を基準として指定する。
[第9の例示的な実装形態]
以下の第9の例示的な実装形態は、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値が、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの値、のうちの少なくとも一方であるという理解に基づいて着想されたものである。
上記の理解によれば、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを指定する値を含むだけではない。それに加えて、RRCによって設定されるテーブルは、最初のPUSCH送信の繰り返し用に割り当てられるリソースを指定する追加の値L’を含む。さらに、少なくとも1回の繰り返しの回数を示すオプションの追加の値は、指定される割り当てられたリソースのうち、どのリソースを繰り返し用に使用するかをより柔軟に決定することを可能にすることにおいて、RRCによって設定されるテーブルをさらに補足することができる。
下の表4は、このようなRRCによって設定されるテーブルの一例を再現している。
特に、RRCによって設定されるテーブルは、1つの追加の値L’を含むのみではなく、ユーザ機器410によって送信されるPUSCH繰り返しの各々を対象とする追加の値L’のセットを含む。これにより、追加のシグナリングオーバーヘッドを発生させることなく、PUSCH繰り返しの各々における高いレベルの柔軟性が達成される。
特に、ユーザ機器410のプロセッサ430または基地局460のプロセッサ480は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれるパラメータに従って、すなわちPUSCH時間領域リソース割当てと称されるパラメータのリストに従って、このテーブルを設定する。言い換えれば、このテーブルは、RRCシグナリングの形で受信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義される。
このようなPUSCH時間領域リソース割当てリストIEの一例を、以下に、すなわち例9として再現してある。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
この例9から理解できるように、PUSCH時間領域リソース割当てパラメータは、PUSCHマッピングタイプを示す値と、最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVのみならず、繰り返しの回数を示す値(繰り返しの回数と称される)と、繰り返しの各々を対象とする(繰り返し長さと称される)、少なくとも1回の繰り返しの各繰り返しの長さをシンボル数で示す値L’(各繰り返しの長さと称される)とをさらに含む。
例9のPUSCH時間領域リソース割当てリストIEと、表4のRRCによって設定されるテーブルを比較すると、IEにおける、繰り返しの回数を示す値(繰り返しの回数と称される)は、RRCによって設定されるテーブルでは間接的に(すなわち値L’の総数の形で)反映されているにすぎないことを理解できる。しかしながらこの値を、RRCによって設定されるテーブルに直接含めることもできる。
図27および図28に描いた、第9の例示的な実装形態の異なる使用に関連して、追加の値についてさらに詳しく説明する。
[第9の例示的な実装形態の1つの使用]
第9の例示的な実装形態のRRCによって設定されるテーブルの1つの使用を、図27および図28に描いてあり、ここでは第9の例示的な実装形態の使用による、PUSCH繰り返し用のRRCによって設定される例示的なテーブルを提示してあり、時間領域における対応するリソース割当ても示してある。
このRRCによって設定される例示的なテーブルによれば、行インデックス3の行に値が与えられており、これらの値に対応する、時間領域におけるリソース割当ても示してある。RRCによって設定されるテーブルは、行インデックス3の行に、PUSCHマッピングタイプがタイプbであることを示す値を含み、これは、リソース割当てがスロット内で始まることができ、必ずしもスロットの先頭から始まらなくてもよいことを意味する。
さらにこの行は値K2を含み、値K2は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースがスロット番号k+2のスロットに含まれることを示している。さらに値Sおよび値Lが含まれており、これらの値は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースが、スロット番号k+2のスロットにおいてシンボル番号1のシンボルから始まり、4個のシンボルの長さを有することを示している。
さらにこの行は2つの追加の値L’を含み、値L’は、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを、シンボル数4,4で示している。
1回目の繰り返しの場合、割り当てられるリソースの開始は、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルに連続的に続き、2回目の繰り返しの場合、割り当てられるリソースの開始は、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースの最後のシンボルに連続的に続く。
したがって、1回目の繰り返しおよび2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、スロット番号k+2のスロットに含まれる。特に、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号は4である。したがって、1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、シンボル番号4+1から始まり、シンボル番号4+4で終わるように決まる。さらに、2回目の繰り返し用に割り当てられるリソースは、シンボル番号4+4+1から始まり、シンボル番号4+4+4で終わるように決まる。時間領域におけるそれぞれのリソース割当ても示してある。
[さらなる例示的な実装形態]
次にさらなる例示的な実装形態を参照し、この実施形態に従って、第1の例示的な実装形態または第2の例示的な実装形態の挙動を基地局460において設定することができる。この目的のため、例示的なPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを以下に、すなわち例10のように指定することができる。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
さらに別の例示的な実装形態においては、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、各PUSCH送信に対してトランスポートブロックサイズが個別に計算されるのか、またはすべてのPUSCH送信(最初のPUSCH送信およびその少なくとも1回の繰り返しを含む)の結合されたトランスポートブロックサイズが計算されるのか、を示すパラメータをさらに含む。
このさらなる例示的な実装形態を、第6~第9の例示的な実装形態のいずれかと組み合わせることができる。第6の例示的な実装形態と組み合わされる場合、例示的なPUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、以下に、すなわち例11のように再現したように指定することができる。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
重要な点として、例11は、トランスポートブロックサイズ(TBS)を計算するための2つの異なる計算メカニズム、すなわち結合されたTBSの計算と個別のTBSの計算を言及している。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として解釈されないものとする。そうではなく、3種類またはそれ以上の異なる計算メカニズムが使用される合意に達した場合、それら3種類またはそれ以上の異なる計算メカニズムのうちの適用可能なメカニズムをPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを介して示し得ることが、当業者には容易に理解されるであろう。
さらなる例示的な実装形態においては、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、各PUSCH送信に対して周波数ホッピングが個別に適用されるのか、またはすべてのPUSCH送信(最初のPUSCH送信およびその少なくとも1回の繰り返しを含む)に対して連続的な周波数ホッピングが適用されるのか、を示すパラメータをさらに含む。
このさらなる例示的な実装形態を、第6~第9の例示的な実装形態のいずれかと組み合わせることができる。第6の例示的な実装形態と組み合わされる場合、例示的なPUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、以下に、すなわち例12のように再現したように指定することができる。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
重要な点として、例12は、2つの異なる周波数ホッピングメカニズム(すなわち周波数ホッピングが個別に適用されるメカニズム、またはすべてのPUSCH送信に適用されるメカニズム)を言及している。しかしながらこのことは、本開示に対する制限として解釈されないものとする。そうではなく、3種類またはそれ以上の異なる周波数ホッピングメカニズムが使用される合意に達した場合、それら3種類またはそれ以上の異なる周波数ホッピングメカニズムのうちの適用可能なメカニズムをPUSCH時間領域リソース割当てリストIEを介して示し得ることが、当業者には容易に理解されるであろう。
さらに別の例示的な実装形態においては、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、復調用参照シンボル(DMRS)が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返しのすべてまたは個々の各繰り返しに存在するか否かを示すパラメータ、をさらに含む。
このさらなる例示的な実装形態を、第6~第9の例示的な実装形態のいずれかと組み合わせることができる。第6の例示的な実装形態と組み合わされる場合、例示的なPUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、以下に、すなわち例13のように再現したように指定することができる。専門用語は将来的に変更されうるため、この例は、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる追加のパラメータを伝える機能およびコンセプトに関して、より広く理解されるものとする。
第1の態様によれば、ユーザ機器(UE)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信する受信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、受信機と、動作時、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、プロセッサと、受信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)を、媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの形で受信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを、受信されたDCIを伝えるスロットの番号と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定し、動作時、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する送信機と、を備えており、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、ユーザ機器、を提供する。
第2の態様によれば、ユーザ機器(UE)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信する受信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、受信機と、動作時、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、プロセッサと、受信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で受信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを、受信された設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定し、動作時、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信する送信機と、を備えており、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、ユーザ機器、を提供する。
第1の態様または第2の態様に加えて提供される第3の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、少なくとも1回の繰り返し用の第2のスロットオフセットを示す値K2’と、少なくとも1回の繰り返し用の第2の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’と、少なくとも1回の繰り返しの回数を示す値、の1つである、および/または、第2の開始・長さインジケータ値SLIV’が、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの開始を指定するシンボル番号を示す値S’と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、を含む。
第2の態様または第3の態様に加えて提供される第4の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、第2のスロットオフセットを示す値K2’である場合、第2のスロットオフセットは、少なくとも1回の繰り返しすべての割り当てられるリソースを、受信されたDCIを伝えるスロットの番号を基準として、または、受信された設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられる時間領域オフセットフィールドの値を基準として、指定する。
第3の態様または第4の態様に加えて提供される第5の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、第2のスロットオフセットを示す値K2’である場合、第2のスロットオフセットは、少なくとも1回の繰り返しすべての割り当てられるリソースを、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを含むスロットの番号を基準として指定する。
第3の態様または第4の態様に加えて提供される第6の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、第2のスロットオフセットを示す値K2’である場合、第2のスロットオフセットは、少なくとも1回の繰り返しのうちの1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースを、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースを含むスロットの番号を基準として指定する、または、第2のスロットオフセットは、少なくとも1回の繰り返しのうちの後続の繰り返し用に割り当てられるリソースを、少なくとも1回の繰り返しのうちの先行する繰り返し用に割り当てられるリソースを含むスロットの番号を基準として指定する。
第1の態様または第2の態様に加えて提供される第7の態様によれば、少なくとも1つの追加の値は、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの前のギャップのシンボル数を示す値G’と、少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、少なくとも1回の繰り返しの回数を示す値、の1つである。
第7の態様に加えて提供される第8の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、ギャップのシンボル数を示す値G’である場合、ギャップのシンボル数は、少なくとも1回の繰り返しすべての割り当てられるリソースを、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号を基準として指定する。
第8の態様に加えて提供される第9の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、ギャップのシンボル数を示す値G’である場合、ギャップのシンボル数は、少なくとも1回の繰り返しのうちの1回目の繰り返し用に割り当てられるリソースを、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号を基準として指定する、または、ギャップのシンボル数は、少なくとも1回の繰り返しのうちの後続の繰り返し用に割り当てられるリソースを、少なくとも1回の繰り返しのうちの先行する繰り返し用に割り当てられるリソースの最後のシンボルの番号を基準として指定する。
第3の態様または第8の態様に加えて提供される第10の態様によれば、少なくとも1つの追加の値が、割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’である場合、シンボル数は、少なくとも1回の繰り返しすべての割り当てられるリソースの長さを指定する、または、シンボル数は、少なくとも1回の繰り返しのうちの個々の繰り返し用に割り当てられるリソースの長さを指定する。
第1の態様から第10の態様の一態様に加えて提供される第11の態様によれば、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、トランスポートブロックサイズが各PUSCH送信に対して個別に計算されるのか、または、最初のPUSCH送信およびその少なくとも1回の繰り返しを含むすべてのPUSCH送信の結合されたトランスポートブロックサイズが計算されるのか、を示すパラメータと、周波数ホッピングが各PUSCH送信に対して個別に適用されるのか、または、最初のPUSCH送信およびその少なくとも1回の繰り返しを含むすべてのPUSCH送信に対して、連続する周波数ホッピングが適用されるのか、を示すパラメータと、復調用参照シンボル(DMRS)が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返しのすべてまたは個々の各繰り返しに存在するか否かを示すパラメータ、の少なくとも1つ、をさらに含む。
第12の態様によれば、UEの方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)を、媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの形で受信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを、受信されたDCIを伝えるスロットの番号と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定するステップと、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信するステップと、を含み、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、方法、を提供する。
第13の態様によれば、UEの方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で受信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、最初のPUSCH送信用に割り当てられるリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられるリソースを、受信された設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて決定するステップと、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を送信するステップと、を含み、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、方法、を提供する。
第14の態様によれば、基地局(BS)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信する送信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、送信機と、動作時、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、プロセッサと、送信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)を、媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの形で送信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、最初のPUSCH送信用のリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを、送信されるDCIを伝えるスロットの番号と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて割り当て、動作時、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信する受信機と、を備えており、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、基地局、を提供する。
第15の態様によれば、基地局(BS)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信する送信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、送信機と、動作時、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、プロセッサと、送信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で送信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、最初のPUSCH送信用のリソースと、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを、送信される設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて割り当て、動作時、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信する受信機と、を備えており、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、基地局、を提供する。
第16の態様によれば、基地局(BS)の方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)を、媒体アクセス制御(MAC)シグナリングの形で送信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、送信されるDCIを伝えるスロットの番号と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて、最初のPUSCH送信用のリソースを割り当て、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを割り当てるステップと、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信するステップと、を含み、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、方法、を提供する。
第17の態様によれば、基地局(BS)の方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、各行が、PUSCHマッピングタイプを示す値と、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を有する、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝える設定済みグラントconfig IEを、RRCシグナリングの形で送信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、送信される設定済みグラントconfig IEの中でさらに伝えられかつ時間領域リソース割当てフィールドに関連付けられる時間領域オフセットフィールドの値と、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、スロットオフセットを示す値K2と、開始・長さインジケータを示す値SLIVと、に基づいて、最初のPUSCH送信用のリソースを割り当て、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用のリソースを割り当てるステップと、最初のPUSCH送信用と最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用の、それぞれ決定された割り当てられたリソースを使用して、PUSCH送信を受信するステップと、を含み、割り当てられるリソースの決定が、最初のPUSCH送信の少なくとも1回の繰り返し用に割り当てられる時間領域リソースを指定する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの追加の値、に基づく、方法、を提供する。
第18の態様によれば、ユーザ機器(UE)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信する受信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、受信機と、動作時、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、受信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定し、動作時、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、複数のPUSCH送信を、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して送信する送信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータ、に基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、ユーザ機器、を提供する。
第18の態様に加えて提供される第19の態様によれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、少なくとも1つの第2のパラメータ(R,D)のうちの同じパラメータが、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第18の態様に加えて提供される第20の態様によれば、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる、少なくとも1つの第2のパラメータのうちの異なるパラメータが、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々を対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第18の態様から第20の態様に加えて提供される第21の態様によれば、少なくとも1つの第2のパラメータは、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEに含まれる。
第22の態様によれば、ユーザ機器(UE)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信する受信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、受信機と、動作時、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、受信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定し、動作時、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、複数のPUSCH送信を、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して送信する送信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、受信されたDCIのシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、ユーザ機器、を提供する。
第22の態様に加えて提供される第23の態様によれば、少なくとも1つの第2のパラメータは、受信されるDCIの専用ビットフィールドに含まれており、少なくとも1つの第2のパラメータのうちの同じパラメータが、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第22の態様に加えて提供される第24の態様によれば、受信機は、動作時、受信されるDCIの巡回冗長検査(CRC)ビットフィールドをスクランブルするために使用される特定の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)から、少なくとも1つの第2のパラメータを推測し、推測される同じ少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第25の態様によれば、ユーザ機器(UE)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信する受信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、受信機と、動作時、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、受信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定し、動作時、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、複数のPUSCH送信を、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して送信する送信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、物理層設定のシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、ユーザ機器、を提供する。
第25の態様に加えて提供される第26の態様によれば、受信機は、動作時、RRCシグナリングの形での物理(Phy)パラメータIEに含まれる少なくとも1つの第2のパラメータを受信し、受信される同じ少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第25の態様に加えて提供される第27の態様によれば、受信機は、動作時、少なくとも1つの第2のパラメータを、特定の帯域幅部分の無線周波数帯設定から推測し、推測される同じ少なくとも1つの第2の値が、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第25の態様に加えて提供される第28の態様によれば、受信機は、動作時、少なくとも1つの第2のパラメータを、特定の信頼性要件および/またはレイテンシ要件を有するサービスタイプ設定から推測し、推測される同じ少なくとも1つの第2の値が、複数のPUSCH送信のすべてを対象に、異なるPUSCH送信または繰り返されるPUSCH送信を示す。
第18の態様から第28の態様に加えて提供される第29の態様によれば、割り当てられる時間領域リソースの決定が、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルの各行に含まれる第1の値セット、に基づき、第1の値セットが、複数のPUSCH送信のうちの少なくとも最初のPUSCH送信のPUSCHマッピングタイプを示す値と、複数のPUSCH送信のうちの少なくとも最初のPUSCH送信用のスロットオフセットを示す値K2と、複数のPUSCH送信のうちの少なくとも最初のPUSCH送信用の開始・長さインジケータを示す値SLIVと、を含む。
第18の態様から第29の態様に加えて提供される第30の態様によれば、割り当てられる時間領域リソースの決定が、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第3の値、にさらに基づき、少なくとも1つの第3の値が、複数のPUSCH送信のうちの後続のPUSCH送信用の別のスロットオフセットを示す値K2’と、複数のPUSCH送信のうちの後続のPUSCH送信用の別の開始・長さインジケータ値を示す値SLIV’と、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の総数を示す値、の少なくとも1つを含む。
第30の態様に加えて提供される第31の態様によれば、別の開始・長さインジケータ値SLIV’は、複数のPUSCH送信のうちの後続のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの開始を指定するシンボル番号を示す値S’と、複数のPUSCH送信のうちの後続のPUSCH送信用に割り当てられるリソースの長さを指定するシンボル数を示す値L’と、を含む。
第18の態様から第31の態様に加えて提供される第32の態様によれば、送信機は、動作時、データの選択されたトランスポートブロックを伝える複数のPUSCH送信を、複数のPUSCH送信の生成に関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行にさらに含まれる少なくとも1つの第4の値、に基づいてさらに生成し、少なくとも1つの第4の値が、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々に対する異なる変調・符号化方式(MCS)インデックス値、または、複数のPUSCH送信のすべてを対象とする同じ変調・符号化方式(MCS)インデックス値、および、複数のPUSCH送信の最初のPUSCH送信を除く、複数のPUSCH送信の各々に対する異なる冗長バージョン(RV)オフセット値、または、複数のPUSCH送信のすべてを対象とする同じ冗長バージョン(RV)オフセット値、のうちの少なくとも1つを含む。
第18の態様から第32の態様に加えて提供される第33の態様によれば、PUSCH時間領域リソース割当てリストIEは、複数のPUSCH送信の生成に関連する少なくとも1つの第5のパラメータをさらに含み、少なくとも1つの第5のパラメータが、トランスポートブロックサイズが複数のPUSCH送信の各々に対して個別に計算されるのか、またはすべてのPUSCH送信の結合されたトランスポートブロックサイズが計算されるのか、を示すパラメータ、変調・符号化方式(MCS)インデックスが複数のPUSCH送信の各々に対して個別に決定されるのか、またはすべてのPUSCH送信に対して同じMCSインデックスが決定されるのか、を示すパラメータ、複数のPUSCH送信のすべてに対して、受信されたDCI内のRVフィールドに基づいて同じ冗長バージョン(RV)が決定されるか否かを示すパラメータ、および、復調用参照シンボル(DMRS)が、複数のPUSCH送信の少なくとも最初のPUSCH送信またはすべてのPUSCH送信に存在するか否かを示すパラメータ、のうちの少なくとも1つを含む。
第34の態様によれば、UEの方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定するステップと、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して複数のPUSCH送信を送信するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータ、に基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
第35の態様によれば、UEの方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定するステップと、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して複数のPUSCH送信を送信するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、受信されたDCIのシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
第36の態様によれば、UEの方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で受信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、受信されたPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースを、受信されたDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて決定するステップと、複数のPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを選択し、それぞれ決定された割り当てられた時間領域リソースを使用して複数のPUSCH送信を送信するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、物理層設定のシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて選択され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
第37の態様によれば、基地局(BS)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信する送信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、送信機と、動作時、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、送信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当て、動作時、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する、受信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、基地局、を提供する。
第38の態様によれば、基地局(BS)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信する送信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、送信機と、動作時、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、送信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当て、動作時、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する、受信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、送信されるDCIのシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、基地局、を提供する。
第39の態様によれば、基地局(BS)であって、動作時、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信する送信機であって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、送信機と、動作時、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するプロセッサであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、プロセッサと、送信機が、動作時、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信し、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供し、プロセッサが、動作時、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当て、動作時、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理する、受信機と、を備えており、データのトランスポートブロックが、物理層設定のシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、基地局、を提供する。
第40の態様によれば、基地局の方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当てるステップと、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
第41の態様によれば、基地局の方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当てるステップと、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、送信されるDCIのシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
第42の態様によれば、基地局の方法であって、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)config情報要素(IE)を、無線リソース制御(RRC)シグナリングの形で送信するステップであって、PUSCH config IEが特定の帯域幅部分に適用可能である、ステップと、送信されるPUSCH config IEの中で伝えられるPUSCH時間領域リソース割当てリストIEによって定義されるテーブルを設定するステップであって、テーブルが行を備えており、少なくとも1つの行が、複数のPUSCH送信用に割り当てられる時間領域リソースに関連する第1の値セットを含む、ステップと、値mを有する時間領域リソース割当てフィールドを伝えるダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを送信するステップであって、値mが、RRCによって設定されるテーブルに行インデックスm+1を提供する、ステップと、複数のPUSCH送信用の時間領域リソースを、送信されるDCIを伝えるスロットのインデックスと、割り当てられる時間領域リソースに関連する、RRCによって設定されるテーブルのインデックス付き行に含まれる第1の値セットと、に基づいて割り当てるステップと、複数のPUSCH送信を、それぞれ割り当てられた時間領域リソースを使用して受信し、複数の受信されたPUSCH送信で伝えられるデータのトランスポートブロックを処理するステップと、を含み、データのトランスポートブロックが、物理層設定のシグナリングを介して伝えられる少なくとも1つの第2のパラメータに基づいて処理され、少なくとも1つの第2のパラメータが、複数のPUSCH送信が異なるPUSCH送信であるかまたは繰り返されるPUSCH送信であるかを示す、方法、を提供する。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。
上述した各実施形態の説明において使用される各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。
LSIは、チップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。
しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。
さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。
本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、LSIが将来の集積回路技術に置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
本開示は、通信の機能を有する任意の種類の装置、デバイス、またはシステム(通信装置と呼ばれる)によって実施することができる。
このような通信装置の非限定的ないくつかの例としては、電話(例:携帯電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例:ラップトップ、デスクトップ、ノートブック)、カメラ(例:デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤー)、ウェアラブルデバイス(例:ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、遠隔医療/テレメディシン(リモート医療・医薬)装置、通信機能を提供する車両(例:自動車、飛行機、船舶)、およびこれらのさまざまな組合せ、が挙げられる。
本通信装置は、携帯型または可搬型に限定されず、非携帯型または据え付け型である任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、例えば、スマートホームデバイス(例:電化製品、照明、スマートメーター、制御盤)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の任意の他の「モノ」なども含むことができる。
通信は、例えばセルラーシステム、無線LANシステム、衛星システム、その他、およびこれらのさまざまな組合せを通じて、データを交換するステップを含むことができる。
本通信装置は、本開示の中で説明した通信の機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラやセンサなどのデバイスを備えることができる。例えば、本通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号またはデータ信号を生成するコントローラまたはセンサ、を備えていることができる。
本通信装置は、インフラストラクチャ設備、例えば、上の非限定的な例における装置等の装置と通信する、またはそのような装置を制御する基地局、アクセスポイント、および任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどを、さらに含むことができる。