JP2022518778A - 嚢胞性線維症の治療のための化合物および方法 - Google Patents

嚢胞性線維症の治療のための化合物および方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式Iの化合物、式Iの化合物およびその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物、かかる化合物を含む医薬組成物ならびに嚢胞性線維症の治療を必要とする被験体に、式Iの化合物の治療有効量を投与する工程を含む嚢胞性線維症を治療する方法に関する。

Description

関連出願
本願は、2019年1月28日に出願された米国仮出願第62/797,743号および2019年11月6日に出願された米国仮出願第62/931,502号の利益を主張する。前記出願の全教示は、参照により本明細書に援用される。
背景
嚢胞性線維症(CF)は、白人の約2500人の生児出生のうち1人に影響を及ぼす致死性、逆行性の遺伝的疾患である。(Cohen-Cymberknoh, M. et al., Am. J. Respir. Crit. Care Med. 1463-1471, 2011; Boat et al., The Metabolic Basis of Inherited Disease, 6th ed., pp 2649-2680, McGraw Hill, NY (1989))。25名のうち約一人がこの疾患の保有者である。嚢胞性線維症の主要な症状としては、慢性肺性疾患、膵臓外分泌不全および汗の電解質レベルの増加が挙げられる。該症状は、外分泌障害である嚢胞性線維症と一致する。(Hantash F: 米国特許出願第20060057593号)。
CF遺伝子は、一般的に多くの分泌上皮の頂上部細胞膜において見られるcAMP/PKA依存性の、ATPを必要とする膜塩素イオンチャンネルをコードし、CFTR (嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子)として知られる。現在、CTFRに影響を及ぼす1900を超える既知の変異があり、その多くは疾患表現型を生じる。CF対立遺伝子の約75%は、トリプレットコドンが消失して、タンパク質の508位でフェニルアラニンの欠失をもたらすΔF508変異を含む。この変化したタンパク質は、細胞内の正しい位置に輸送されることができず、一般的にプロテアソームにより破壊される。少量のものは正しい位置に達し、不十分に機能する。(Cuthbert AW, British Journal of Pharmacology, 163(1), 173-183, 2011)。
CFTR遺伝子中の変異は、特定の上皮の表面で頂上部細胞膜を超えて輸送されるイオン輸送を調節するタンパク質の非存在または機能不全をもたらす。CFTRは主に塩素チャンネルとして機能するが、CFTRは、上皮ナトリウムチャンネルを通って輸送されるナトリウムの阻害、外側に矯正する塩素チャンネルの制御、ATPチャンネル、細胞内小胞輸送、および内因性カルシウム活性化塩素チャンネルの阻害を含む多くの他の役割を有する。CFTRはまた、重炭酸塩-塩素交換に関与する。重炭酸塩分泌の欠損は、管腔ムチンの乏しい溶解性および凝集をもたらす。濃くなった分泌物による膵臓内管の閉塞は、膵臓の本体の脂肪での置き換えによる膵臓組織の自己溶解を引き起こし、膵臓機能不全、その後の栄養失調をもたらす。肺において、CFTR機能不全は、気道表面液(airway surface liquid)(ASL)の枯渇および気道表面に接着する濃くなった粘性の粘液をもたらす。結果は、粘膜線毛清浄能(MCC)の低下および宿主防御の低減である。脱水され、濃くなった分泌物は、限定されたスペクトルの特有の細菌、主に黄色ブドウ球菌および緑膿菌による気管支内感染、ならびに悪化した炎症応答をもたらし、気管支拡張および進行性の閉塞性気道疾患の発症をもたらす。肺機能不全は、ほとんどのCF関連死の原因である。(Cohen-Cymberknoh, M. et al., Am. J. Respir. Crit. Care Med. 1463-1471, 2011)。
CFの治療の予後は、過去40年にわたり向上している。これは、肺感染を治療し、炎症を低減し、粘膜線毛洗浄能を高めるように設計された薬物である膵臓酵素補充物を向上させることにより達成された。現在、治療的な課題は、CFの生化学的欠損を修正すること、および慢性肺感染のための有効な治療を同定することである。(Frerichs C. et al., Expert Opin Pharmacother. 10(7), 1191-202, 2009)。
発明の概要
一態様において、本発明は式(I)
Figure 2022518778000002
の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関し、
式中:
RおよびR1は独立して、水素、任意に置換されるアルキル; 任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリール、任意に置換されるアリールアルキル、任意に置換されるヘテロアリールもしくは任意に置換されるヘテロアリールアルキルから選択され;または
RおよびR1は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換される3~7員ヘテロシクリルを形成し;
R2は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアリール、任意に置換されるアリールアルキル、任意に置換されるヘテロアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールアルキルであり;ある態様において、R2は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるアリールアルキルであり;
R3は、水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-もしくはR7NHC(O)-であり;または
R2およびR3は、それらが結合する原子と一緒になって、任意に置換される3~7員ヘテロシクリルを形成し;
それぞれのR4は、独立して、ハロゲン、任意に置換されるアルキル、CN、任意に置換されるアルコキシ、NR12R13またはヒドロキシであり;
R5は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニルまたは任意に置換されるシクロアルキルであり;
R6は、OR8もしくはNR9R10であり;またはR6は-SR8であり;
R7は、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるアリールアルキルであり;
R8は、水素、任意に置換されるアルキル;任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールであり;
R9は、水素、OR11、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル;任意に置換されるアリールもしくは任意に置換されるヘテロアリールであり;またはR9は任意に置換されるヘテロシクリル、SO2R8、SO2NRaRbもしくはN(Ra)Rbであり;
RaおよびRbは、それぞれ独立して水素、任意に置換されるアルキル;任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールであり;
R10は、水素;任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル;任意に置換されるアリールもしくは任意に置換されるヘテロアリールであり;または
R9およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
R11は、水素または任意に置換されるアルキルであり;
R12およびR13は、それぞれ独立して水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-もしくはR7NHC(O)-であり;または
R12およびR13は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
nは、0、1、2、3または4であり;好ましくは、nは1または2である。
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩および薬学的に許容され得る担体または賦形剤を含む医薬組成物に関する。
別の態様において、本発明は、嚢胞性線維症などのCFTR-媒介性疾患または障害の治療を必要とする被験体に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の治療有効量を投与する工程を含む、該被験体において嚢胞性線維症などのCFTR-媒介性疾患または障害を治療する方法に関する。
発明の詳細な説明
本発明は、式(I)の化合物およびその薬学的な塩、かかる化合物を含む医薬組成物ならびにCFTR-媒介性疾患または状態の治療を必要とする被験体においてCFTR-媒介性疾患または状態を治療するためにかかる化合物を使用する方法に関する。
ある態様において、本発明の化合物は、式(Ia)または式(Ib)
Figure 2022518778000003
に示される絶対立体化学を有する。
本発明の化合物のある態様において、R1は、任意に置換されるアリール、任意に置換されるヘテロアリール、任意に置換されるアリールアルキル、例えば任意に置換されるアリール-C1-C6-アルキル(alky;l);または任意に置換されるヘテロアリールアルキル、例えばヘテロアリール-C1-C6-アルキル;好ましくは任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される6員ヘテロアリールである。
本発明の化合物のある態様において、Rは、水素、任意に置換されるC1-C6-アルキル;任意に置換されるC3-C8-シクロアルキルであり;ある態様において、Rは、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、任意に置換されるC3-C6-シクロアルキル、任意に置換されるC3-C6-シクロアルキルメチル、2-ジメチルアミノエチルまたは3-ヒドロキシシクロブチルである。ある態様において、Rは、任意に置換されるC3-C12-シクロアルキル-C1-C6-アルキル、好ましくは 任意に置換されるC3-C12-シクロアルキル-メチルである。ある態様において、Rは、水素またはC1-C6-アルキル、例えば水素またはメチルである。ある態様において、Rは、分岐C3-C10-アルキル、好ましくは分岐C3-C8-アルキルである。ある態様において、Rは、β-分岐C4-C10-アルキル、例えば2,2,3,3,-テトラメチルブチルまたは2,2,-ジメチルプロピルである。
本発明の化合物のある態様において、R2は、水素、任意に置換されるC1-C6-アルキル、任意に置換されるアリール-C1-C6-アルキルまたは任意に置換されるヘテロアリール-C1-C6-アルキルである。ある態様において、R2は、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、任意に置換されるアリールメチルまたは任意に置換されるヘテロアリールメチルである。ある態様において、R2は、水素、ベンジル、任意に置換されるフェニル-CF2-、任意に置換されるヘテロアリール-CF2-、ベンジル-O-CH2-、CF3、CF3CH2-またはイソプロピルである。ある態様において、R2は、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、1~5個のハロゲンで任意に置換されるアリールまたは1~5個のハロゲンで任意に置換されるアリール-C1-C2-アルキルである。ある態様において、R2は、水素、CF3、イソプロピル、ベンジル、ベンジル-O-CH2-、3-ヒドロキシ-n-プロピルまたはα,α-ジフルオロベンジルである。
本発明の化合物のある態様において、R3は、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルC(O)-、アリール-C1-C4-アルキルC(O)-、アリール-C1-C4-アルキルS(O)2-、アリール-C1-C4-アルキルNHC(O)-またはアリールNHC(O)-である。ある態様において、R3は、水素、メチル、CF3CH2-、アセチル、プロピオニル、フェネチルC(O)-、フェネチルSO2-、ベンジルNHC(O)-またはフェニルNHC(O)-である。
本発明の化合物のある態様において、R2およびR3の少なくとも1つは水素である。
ある態様において、R2およびR3は、それらが結合する原子と一緒になって、任意に置換される飽和4~6員ヘテロシクリル、好ましくは任意に置換される飽和5員ヘテロシクリル、およびより好ましくは任意に置換されるピロリジンを形成する。ある態様において、R2およびR3は、それらが結合する原子と一緒になって、任意に置換される飽和6員ヘテロシクリル、例えば任意に置換されるピペリジニルまたは任意に置換されるモルホリルを形成する。ある態様において、飽和4~6員ヘテロシクリルは、非置換であるかまたはハロゲン、CN、ヒドロキシル、C1-C3-アルコキシ、ハロ-C1-C3-アルコキシ、C1-C3-アルキル、ハロ-C1-C3-アルキル、スピロシクロアルキル、スピロヘテロシクリルもしくは任意に置換されるC1-C3-アルキリデンから独立して選択される1つ以上の置換基により置換される。
本発明の化合物(compouns)のある態様において、それぞれのR4は、独立して、ハロ、例えば塩素またはフッ素である。
本発明の化合物のある態様において、R5は、水素またはC1-C6-アルキル;好ましくは水素またはメチルである;
本発明の化合物のある態様において、R6はOR8であり、R8は、水素、任意に置換されるC1-C10-アルキルまたは任意に置換されるC2-C10-アルケニルである。ある態様において、R8は、水素または任意に置換されるC1-C10-アルキルである。ある態様において、R8は、水素、C1-C4-アルキルまたはアリルである。ある態様において、R8は、-CH2-O-Rcであり、ここでRcは、-C(O)-C1-C8-アルキルまたは
Figure 2022518778000004
である。
本発明の化合物のある態様において、R6はNR9R10である。ある態様において、R9およびR10は、両方がC1-C4-アルキル、好ましくはメチルである。ある態様において、R9は、OHまたはO-C1-C2-アルキル、好ましくはメチルであり、R10は、水素またはC1-C3-アルキル、好ましくは水素またはメチルである。ある態様において、R9は、SO2R8またはSO2NRaRbである。ある態様において、R9は、-SO2-C1-C4-アルキル、-SO2-フェニル、-SO2NH2または-SO2N(CH3)2である。
本発明の化合物のある態様において、R1は、任意に置換されるアリールもしくはヘテロアリール、好ましくは任意に置換されるフェニルもしくは任意に置換される6員ヘテロアリールであり、Rは、水素、C1-C8-アルキルもしくはC1-C6-アルキル;好ましくは水素、メチルもしくはβ-分岐C4-C10-アルキルであり;R5は、水素もしくはC1-C6-アルキル;好ましくは水素またはメチルであり;R6は、OR8であり、R8は、水素もしくは任意に置換されるC1-C10-アルキルであり;またはR8は、水素、任意に置換されるC1-C10-アルキル;もしくは任意に置換されるC2-C6-アルケニルである。
ある態様において、式(I)の化合物は、式(II)
Figure 2022518778000005
で表され、
式中、mは、0、1、2、3、4、5または6であり;
それぞれのR14は独立して、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、シアノ、アミノ、保護されたアミノ、ハロゲン、任意に置換されるアルコキシもしくは任意に置換されるアルキルであり;または
2つの隣接するR14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、任意に置換される縮合3~7員のカルボシクリル(carbocylyl)もしくはヘテロシクリルを形成し;または
2つのジェミナルな(geminal)R14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、任意に置換されるスピロ3~7員のカルボシクリルもしくはヘテロシクリルを形成し;または
2つのジェミナルなR14基は、一緒になって(R15)2C=を形成し、ここでそれぞれのR15は独立して、水素、ハロゲン、C1-C4-アルキルもしくはハロ-C1-C4-アルキルである。式IIの化合物のある態様において、mは0または2である。ある態様において、mは2であり、両方のR14基は、同じ炭素原子に結合する。
ある態様において、式(II)の化合物は、式(IIa)または式(IIb)
Figure 2022518778000006
に示される絶対立体化学を有する。
ある態様において、式Iの化合物は、式(III)
Figure 2022518778000007
で表され、
式中、Xは、OまたはC(Ra)2であり、それぞれのRaは独立して、水素、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、シアノ、アミノ、保護されたアミノ、ハロゲン、任意に置換されるアルコキシまたは任意に置換されるアルキルである。
ある態様において、式(III)の化合物は、式(IIIa)または式(IIIb)
Figure 2022518778000008
に示される絶対立体化学を有する。
ある態様において、式Iの化合物は、式(IV)
Figure 2022518778000009
で表されるかまたはその薬学的に許容され得る塩であり、式中R14は、以前に定義されるとおりであり、pは0、1または2である。
ある態様において、式(IV)の化合物は、式(IVa)または式(IVb)
Figure 2022518778000010
に示される絶対立体化学を有する。
ある態様において、式Iの化合物は、式(V)
Figure 2022518778000011
で表されるか、またはその薬学的に許容され得る塩であり、式中R14およびpは、以前に定義されるとおりである。
ある態様において、式(V)の化合物は、式(Va)または式(Vb)
Figure 2022518778000012
に示される絶対立体化学を有する。
本発明の化合物のある態様において、R1は、任意に置換されるアリールまたは任意に置換される5-もしくは6員ヘテロアリール、例えばフェニル、ナフチル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリルまたはピロリルである。ある態様において、R1は、任意に置換される縮合二環式ヘテロアリール、例えばキノリル、キナゾリル、ナフチル、ベンゾイミダゾリル、イソキノリル、ピラゾピリジル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジル、インドリルまたはインダゾリルである。ある態様において、R1は、任意に置換されるフェニル-C1-C6-アルキル、任意に置換されるヘテロアリール-C1-C6-アルキルまたは任意に置換されるビアリール基、例えば任意に置換されるビフェニル、フェニルヘテロアリールまたはヘテロアリールフェニル、例えばフェニルピラジルである。
好ましくは、R1は、非置換であるか、またはC1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、ハロゲン、C1-C4-アルコキシおよびハロ-C1-C4-アルコキシから独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換される。より好ましくは、置換基は、メチル、メトキシ、フッ素、塩素、メトキシ、CHF2、CF3、CHF2O-およびCF3O-から独立して選択される。
ある態様において、R1は、以下の基
Figure 2022518778000013
から選択される。
ある態様において、R1は、
Figure 2022518778000014
で表され、
式中、X1-X4は、それぞれ独立して、NまたはCR17であり、ここでそれぞれのR17は独立して、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルコキシまたはハロゲンである。ある態様において、それぞれのR17は独立して、H、CF3、CH3、OCH3、OCF3またはハロゲンである。好ましくは、X1、X2、X3およびX4の2つ以下はNである。より好ましくは、X1、X2、X3およびX4の1つ以下はNである。
ある態様において、R1は、以下に示される基:
Figure 2022518778000015
から選択される。
本発明の化合物のある態様において、R1は、
Figure 2022518778000016
で表され、
式中、Y1、Y2、Y3およびY4の1つはO、SまたはNR16であり、残りは独立して、NまたはCR17であり、ここでR16は、水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-またはR7NHC(O)-であり、R17は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルコキシ、CNまたはハロゲンである。好ましくは、R16は、水素またはメチルである。好ましくは、R17はH;CF3;CN;C1-C4-アルキル、例えばCH3;OCH3;OCF3またはハロゲンである。好ましくは、Y1~Y4の少なくとも1つはCR17である。ある態様において、Y3は、C-CF3であり、Y1、Y2およびY4の1つはO、SまたはNR16であり、残りは独立して、NまたはCR17である。ある態様において、R1は、以下に示される基:
Figure 2022518778000017
Figure 2022518778000018
から選択される。
式IIの化合物のある態様において、
Figure 2022518778000019
は、以下に示される基:
Figure 2022518778000020
Figure 2022518778000021
から選択される。
式IIの化合物の他の態様において、
Figure 2022518778000022
は、以下に示される基:
Figure 2022518778000023
から選択される。
式IIの化合物の好ましい態様において、
Figure 2022518778000024
は、以下に示される基:
Figure 2022518778000025
から選択される。
本発明の化合物のある態様において、
Figure 2022518778000026
は、以下の基:
Figure 2022518778000027
から選択される。
本発明の代表的な化合物は、以下の表に記載される化合物およびそれらの薬学的に許容され得る塩を含む。
Figure 2022518778000028
Figure 2022518778000029
Figure 2022518778000030
Figure 2022518778000031
Figure 2022518778000032
Figure 2022518778000033
Figure 2022518778000034
Figure 2022518778000035
Figure 2022518778000036
Figure 2022518778000037
Figure 2022518778000038
Figure 2022518778000039
Figure 2022518778000040
Figure 2022518778000041
Figure 2022518778000042
Figure 2022518778000043
Figure 2022518778000044
Figure 2022518778000045
Figure 2022518778000046
Figure 2022518778000047
Figure 2022518778000048
Figure 2022518778000049
Figure 2022518778000050
Figure 2022518778000051
Figure 2022518778000052
Figure 2022518778000053
Figure 2022518778000054
Figure 2022518778000055
Figure 2022518778000056
Figure 2022518778000057
Figure 2022518778000058
立体化学が示されない本明細書において例示される化合物において、化合物は、好ましくは式(Ia)、(IIa)、(IIIa)、(IVa)および(Va)または式(Ib)、(IIb)、(IIIb)、(IVb)および(Vb)に示される絶対立体化学を有する立体異性体である。ある態様において、好ましい立体異性体は、式(Ia)、(IIa)、(IIIa)、(IVa)および(Va)に示される絶対立体化学を有する。
本発明の化合物は、CFTRの調節因子として有用でありCFTRにより媒介される疾患または障害を治療する。したがって、本発明は、CFTRにより媒介される疾患または障害の治療を必要とする被験体に、本発明の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、該被験体において、CFTRにより媒介される疾患または障害を治療する方法を提供する。CFTRにより媒介される疾患または障害としては、嚢胞性線維症、喘息、便秘、膵炎、胃腸性疾患または障害、不妊、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固線維素溶解(Coagulation-Fibrinolysis)欠損、例えばプロテインC欠損、1型遺伝性血管性水腫、脂質処理欠損(Lipid processing deficiency)、例えば家族性高コレステロール血症、1型乳び血症、無βリポ蛋白血症、リソソーム蓄積症(Lysosomal storage disease)、例えばI細胞病(I-cell disease)/偽ハーラー(Pseudo-Hurler)、ムコ多糖症、サンドホフ/テイ-サックス、クリグラー-ナジャII型、多発性内分泌腺症/高インスリン血症(Hyperinsulemia)、真正糖尿病、ラロン小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノーシス(Glycanosis)CDG 1型、遺伝性気腫、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全、遺伝性低フィブリノーゲン血症、ACT欠損、尿崩症(DI)、ニューロフィシン性(neurophyseal)DI、腎原性(Neprogenic)DI、シャルコー-マリー-ツース症候群、ペリツェウス-メルツバッハー病(Perlizaeus-Merzbacher disease)、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺、ピック病、いくつかのポリグルタミン神経学的障害、例えばハンチントン病、脊髄小脳性運動失調(Spinocerebullar ataxia)I型、脊髄および延髄筋萎縮症、歯状核赤核・淡蒼球ルイ体症(Dentororubal pallidoluysian)、および筋緊張性ジストロフィー、ならびに海綿状脳症、例えば遺伝性クロイツフェルト-ヤコブ病、ファブリー病、シュトロイスラー-シャインカー病;分泌性下痢、多発性嚢胞腎疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、眼乾燥疾患、シェーグレン症候群、先天性両側精管欠損症(congenital bilateral absence of vas deferens) (CBAVD)、播種性気管支拡張症、アレルギー性肺性アスペルギルス症、慢性静脈洞炎、プロテインC欠損、A-リポ蛋白血症(lipoproteinemia)、中等度肺性疾患、脂質処理欠損、凝固線維素溶解(coagulation fibrinolyis)、CFTR関連代謝症候群、慢性気管支炎、便秘、膵不全、黒色腫、グリカノーシスCDG 1型、ACT欠損、アレルギー性肺性アスペルギルス症;セリアック病;脈管炎症-アテローム硬化性疾患、グルカゴン産生の増加、胆汁うっ滞肝臓疾患(例えば原発性胆汁性肝硬変(PBC)および原発性硬化性胆管炎(sclerosing cholangitis) (PSC))が挙げられる。
ある態様において、CFTRにより媒介される疾患または障害は、先天性両側精管欠損症;急性、再発性または慢性の膵炎;播種性気管支拡張症;喘息;アレルギー性肺性アスペルギルス症;喫煙関連肺疾患(例えば慢性閉塞性肺疾患、COPD);乾燥眼疾患;シェーグレン症候群;慢性静脈洞炎;胆汁うっ滞肝臓疾患、例えば原発性胆汁性肝硬変および原発性硬化性胆管炎;ならびに多発性嚢胞腎疾患(常染色体優性)から選択される。
ある態様において、CFTRにより媒介される疾患または障害は、セリアック病;脈管炎症-アテローム硬化性疾患;自己免疫疾患に関連するかまたは関連しない乾燥眼(乾性角結膜炎);多発性嚢胞腎疾患;嚢胞性線維症関連真正糖尿病;グルカゴン産生の増加;非アトピー性喘息;非CF気管支拡張症;および便秘から選択される。
本発明の化合物は、1つ以上のさらなる治療剤、例えば抗生物質、抗炎症薬、気管支拡張薬または粘液低希薄薬(mucus-thinning medicine)と組み合わせて投与され得る。特に、細菌ムコイド型シュードモナス属(mucoid Pseudomonas)の治療のための抗生物質は、本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。トブラマイシン、コリスチンおよびアズトレオナムなどの吸入される抗生物質は、本発明の化合物を用いた治療と組み合わせて使用され得る。CFTR関連疾患を治療するために、抗炎症性医薬も本発明の化合物を組み合わせて使用され得る。CFTR関連疾患を治療するために、気管支拡張薬が本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。ある態様において、本発明の化合物は、CFTR調節剤である第2の化合物と組み合わせて投与される。
一態様において、本発明は、嚢胞性線維症またはその症状の治療を必要とする被験体に、本発明の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、該被験体において嚢胞性線維症またはその症状を治療する方法を提供する。本発明の化合物は任意に、CFTR調節剤である化合物、例えばCFTRの発現、活性および/または機能の調節剤である化合物などの嚢胞性線維症の治療に有用な1つ以上のさらなる医薬剤と組み合わせて投与される。適切なさらなる医薬剤としては、限定されないが、ゲンタマイシンアタルレン(gentamicin ataluren)、イバカフトル(ivacaftor) (KALYDECOTM)、ルマカフトル(lumacaftor)、テザカフトル(tezacaftor)、VX-445 PTI-428、PTI-801、PTI-808、GLPG1837、GLPG2222、GLPG2737、FDL169およびFDL176が挙げられる。ある態様において、本発明の化合物は、2つ以上のさらなるCFTR調節剤と組み合わせて投与される。例えば、一態様において、本発明の化合物は、FDL169および/またはFDL176と組み合わせて投与される。一態様において、本発明の化合物は、FDL169およびFDL176の両方と組み合わせて投与される。一態様において、本発明は、本発明の化合物および薬学的に許容され得る賦形剤または担体を含む医薬組成物に関する。組成物は、1つ以上の本発明の化合物および薬学的に許容され得る担体、アジュバントまたはビヒクルを含み得る。ある態様において、これらの組成物はさらに、CFTR媒介性の疾患または障害の治療に有用な1つ以上のさらなる治療剤を含む。
医薬組成物
本発明の医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容さ得る担体または賦形剤と一緒に製剤化される本発明の化合物を含む。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容され得る担体または賦形剤」は、任意の型の無毒性で、不活性な固体、半固体、ゲルまたは液体充填剤、希釈剤、封入材料または製剤化補助剤を意味する。薬学的に許容され得る担体として働き得る材料のいくつかの例は、糖、例えばラクトース、グルコースおよびスクロース;シクロデキストリン、例えばアルファ-(α)、ベータ-(β)およびガンマ-(γ)シクロデキストリン;デンプン、例えばトウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプン;セルロースおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース;粉末状トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;賦形剤、例えばココアバターおよび坐剤ワックス;油、例えばラッカセイ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油;グリコール、例えばプロピレングリコール;エステル、例えばオレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル;寒天;緩衝化剤、例えば水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム;アルギン酸;発熱原非含有水;等張性食塩水;リンガー溶液;エチルアルコールおよびリン酸バッファ溶液、ならびに他の無毒性の適合性滑沢剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムであり、着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味料、矯味矯臭剤および香料剤、保存剤および酸化防止剤も、調製者の判断に従って、組成物中に存在し得る。
本発明の医薬組成物は、経口的、非経口的、吸入スプレーにより、局所的、直腸的、口内、経腟または埋め込みレザバーを介して投与され得る。好ましい態様において、投与は経口投与である。経口投与のための液体剤型は、薬学的に許容され得るエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ剤およびエリキシル剤を含む。活性化合物に加えて、液体剤型は、例えば水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤などの当該技術分野で一般的に使用される不活性希釈剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、EtOAc、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物を含み得る。不活性希釈剤に加えて、経口組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁剤、甘味料、矯味矯臭剤ならびに香料剤などの佐剤も含み得る。
本発明の医薬組成物は、任意の従来の無毒性の薬学的に許容され得る担体、佐剤またはビヒクルを含み得る。いくつかの場合、製剤のpHは、製剤化された化合物またはその誘導体形態の安定性を高めるために薬学的に許容され得る酸、塩基またはバッファにより調整され得る。用語非経口は、本明細書で使用する場合、皮下、皮内、静脈内、筋内、関節内、動脈内、滑液包内、胸骨内、鞘内、病変内および頭蓋内の注射または注入技術を含む。
別の態様において、投与は、注射による非経口投与である。注射可能調製物、例えば滅菌注射可能水性または油性懸濁液は、適切な分散または湿潤剤および懸濁剤を使用して、公知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射可能製剤も、INTRALIPID(登録商標)、LIPOSYN(登録商標)もしくはOMEGAVEN(登録商標)などの滅菌注射可能な懸濁液もしくはエマルジョン、または例えば1,3-ブタンジオール中の溶液としての無毒性の非経口的に許容され得る希釈剤もしくは溶媒中の溶液であり得る。INTRALIPID(登録商標)は、10~30%ダイズ油、1~10%卵黄リン脂質、1~10%グリセリンおよび水を含む静脈内脂質エマルジョンである。LIPOSYN(登録商標)はまた、2~15%ベニバナ油、2~15%ダイズ油、0.5~5%卵ホスファチド1~10%グリセリンおよび水を含む静脈内脂質エマルジョンである。OMEGAVEN(登録商標)は、約5~25%魚油、0.5~10%卵ホスファチド、1~10%グリセリンおよび水を含む注入のためのエマルジョンである。使用され得る許容され得るビヒクルおよび溶媒のうち、水、リンガー液、USPおよび等張性塩化ナトリウム溶液がある。また、滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒体として通常使用される。この目的で、合成モノ-またはジグリセリドを含む任意の刺激の少ない固定油が使用され得る。また、オレイン酸などの脂肪酸が、注射可能物の調製に使用される。
注射可能製剤は、例えば細菌保持フィルターを通した濾過または使用前に滅菌水もしくは他の滅菌注射可能媒体中に溶解もしくは分散され得る滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を組み込むことにより滅菌され得る。
直腸または膣投与のための組成物は、好ましくは本発明の化合物と、適切な非刺激性賦形剤または担体、例えば周囲温度で固体であるが体温で液体であり、そのために直腸または膣腔で溶解して活性化合物を放出するココアバター、ポリエチレングリコールまたは坐剤ワックスを混合することにより調製され得る坐剤である。
経口投与のための固形剤型としては、カプセル剤、錠剤、丸薬、散剤および顆粒剤が挙げられる。かかる固形剤型中、活性化合物は、少なくとも1つの不活性の薬学的に許容され得る賦形剤または担体、例えばクエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムおよび/または:a)充填剤または増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸;b)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアラビアゴムなど;c)湿潤剤、例えばグリセロール;d)崩壊剤、例えば寒天-寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸および炭酸ナトリウム;e)溶解遅延剤、例えばパラフィン;f)吸収促進剤、例えば第4級アンモニウム化合物;g)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなど;h)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイトクレー;ならびにi)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ならびにそれらの混合物と混合される。カプセル剤、錠剤および丸薬の場合、剤型はまた、緩衝化剤を含み得る。
同様の型の固形組成物は、ラクトースまたは乳糖および高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用して、軟性および硬性充填ゼラチンカプセル中の充填剤としても使用され得る。
錠剤、糖剤、カプセル剤、丸薬および顆粒剤の固形剤型は、腸溶性コーティングおよび医薬製剤化分野で周知の他のコーティングなどのコーティングおよびシェルを用いて調製され得る。該剤型は任意に、不透明化剤を含み得、剤型が有効成分(1つまたは複数)のみを、または優先的に腸管の特定の部分で、任意に遅延様式で放出する組成物でもあり得る。使用され得る埋め込み組成物の例としては、ポリマー性物質およびワックスが挙げられる。
本発明の化合物の局所または経皮投与のための剤型としては、軟膏、ペースト剤、クリーム、ローション剤、ゲル、散剤、溶液、シロップ剤、吸入剤またはパッチ剤が挙げられる。活性成分は、滅菌条件下で薬学的に許容され得る担体、および必要とされ得る場合は任意の必要な保存剤またはバッファと混合される。眼性製剤、点耳薬、眼用軟膏、散剤および溶液も、本発明の範囲内にあると企図される。
軟膏、ペースト剤、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物および植物脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含み得る。
散剤およびスプレーは、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含み得る。スプレーはさらに、クロロフルオロヒドロカーボンなどの通例の高圧ガス(propellant)を含み得る。
経皮パッチは、化合物の身体への制御された送達を提供するという追加の利点を有する。かかる剤型は、化合物を適切な媒体に溶解または分散させることにより作製され得る。吸収促進剤はまた、皮膚を通過する化合物のフラックスを増加するために使用され得る。速度は、速度制御膜を提供することまたは化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散させることのいずれかにより制御され得る。
肺系送達のために、本発明の治療組成物は、固体または液体の微粒子形態で製剤化され、直接投与、例えば呼吸器系への吸入により患者に投与される。本発明の実施のために調製された活性化合物の固体または液体微粒子形態は、呼吸可能なサイズの粒子、すなわち、吸入の際に口および咽頭を通って肺の気管支および肺胞へと通るのに十分に小さいサイズの粒子を含む。エアロゾル化治療薬の送達は、当該技術分野で公知である(例えば、Van Devanterらに対する米国特許第5,767,068号、Smithらに対する米国特許第5,508,269号およびMontgomeryによるWO 98/43650参照)。
本明細書に記載される組成物は、単位剤型で製剤化され得る。用語「単位剤型」は、治療を受けている被験体への単位用量(unitary dosage)として適切な物理的に別個の単位をいい、それぞれの単位は、任意に適切な医薬担体と共に、所望の治療効果を生じるように計算された所定量の活性材料を含む。単位剤型は、単一の日用量または複数の日用量の1つ(例えば1日当たり約1~4回以上)のためのものであり得る。複数の日用量が使用される場合、単位剤型は、それぞれの用量について同じであり得るかまたは異なり得る。単位剤型中の活性化合物の量は、例えば治療される宿主および投与の特定の形式に応じて変化する。一態様において、単位剤型は、約10mg、20mg、30mg、40mg、50mg、100mg、150mg、200mg、250mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、750mg、800mg、900mg、1000mgまたは1,250mgの量の活性成分として、本発明の化合物の1つを有し得る。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、少なくとも約10mg/日~少なくとも約1500mg/日の用量で投与され得る。いくつかの態様において、本発明の化合物は、少なくとも約300mg(例えば少なくとも約450mg、少なくとも約500mg、少なくとも約750mg、少なくとも約1,000mg、少なくとも約1250mgまたは少なくとも約1500mg)の用量で投与される。
緩やか、中度または重度の肝臓障害(チャイルド-ピュー分類A)を有する患者に対して用量調整がなされ得る。さらに、1つ以上のシトクロムP450阻害剤および誘発物質、特にCYP3A4、CYP2D6、CYP2C9、CYP2C19およびCYP2B6阻害剤および誘発物質を受けている患者に対して用量調整がなされ得る。乏しい、中間、広範囲および超迅速な代謝群(metabolizer)などの損なわれたシトクロムP450機能を有する患者に対しても用量調整がなされ得る。
定義
本発明を説明するために使用される種々の用語の定義が以下に列挙される。これらの定義は、個々にまたはより大きな群の一部としてのいずれかで具体例においてそうではないと限定されない限り、それらが本明細書および特許請求の範囲を通じて使用されるように、用語に適用される。
用語「アルキル」は、特定の数の炭素を有する分岐鎖および直鎖の両方の、置換または非置換の飽和脂肪族炭化水素ラジカル/基を含むことを意図する。好ましいアルキル基は、約1~約24個の炭素原子を含む(「C1-C24」)。他の好ましいアルキル基は、約1~約8個の炭素原子(「C1-C8」)、例えば約1~約6個の炭素原子(「C1-C6」)、または例えば約1~約3個の炭素原子を含む(「C1-C3」)。C1-C6アルキルラジカルの例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチルおよびn-ヘキシルラジカルが挙げられる。
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する線形または分岐のラジカルをいう。かかるラジカルは、好ましくは約2~約24個の炭素原子を含む(「C2-C24」)。他の好ましいアルケニルラジカルは、2~約10個の炭素原子を有する(「C2-C10」)「低級アルケニル」ラジカル、例えばエテニル、アリル、プロペニル、ブテニルおよび4-メチルブテニルである。好ましい低級アルケニルラジカルは、2~約6個の炭素原子を含む(「C2-C6」)。用語「アルケニル」および「低級アルケニル」は、「シス」および「トランス」配位または代替的には「E」および「Z」配位を有するラジカルを含む。
用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を有する直鎖または分岐のラジカルをいう。かかるラジカルは、好ましくは約2~約24個の炭素原子を含む(「C2-C24」)。他の好ましいアルキニルラジカルは、2~約10個の炭素原子を有する「低級アルキニル」ラジカル、例えばプロパルギル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチン、2-ブチニルおよび1-ペンチニルである。好ましい低級アルキニルラジカルは、2~約6個の炭素原子を含む(「C2-C6」)。
用語「アリール」は、本明細書で使用する場合、少なくとも1つの芳香族環を含む単環式または多環式の炭素環式環系、例えば限定されないが、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルおよびインデニルをいう。多環式アリールは、少なくとも1つの芳香族環を含む多環式環系である。多環式アリールは、縮合した環、共有結合した環またはそれらの組合せを含み得る。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書で使用する場合、S、OおよびNから選択される1つ以上の環原子を有し;残りの環原子が炭素である単環式または多環式の芳香族ラジカルをいい、ここで環に含まれる任意のNまたはSは任意に、酸化され得る。ヘテロアリールとしては、限定されないが、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、フラニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノキサリニルが挙げられる。多環式ヘテロアリールは、縮合した環、共有結合した環またはそれらの組合せを含み得る。
本明細書で使用する場合、用語「アリールアルキル」は、アルキレン鎖が、アリール基に結合される官能基、例えば-CH2CH2-フェニルを意味する。用語「置換されるアリールアルキル」は、アリール基が置換されるアリールアルキル官能基を意味する。同様に、用語「ヘテロアリールアルキル」は、アルキレン鎖がヘテロアリール基に結合する官能基を意味する。用語「置換されるヘテロアリールアルキル」は、ヘテロアリール基が置換されるヘテロアリールアルキル官能基を意味する。
本明細書で使用する場合、単独でまたは他の用語と組み合わせて使用される用語「アルコキシ」は、そうではないと記載されない限り、酸素原子を介して分子の残りに連結される指定の数の炭素原子を有するアルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、1-プロポキシ、2-プロポキシ(イソプロポキシ)ならびに高次のホモログおよび異性体などを意味する。好ましいアルコキシは(C1-C3)アルコキシである。
用語「シクロアルキル」は、3~約12個の炭素原子を有する(「C3-C12」)飽和炭素環式ラジカルをいう。用語「シクロアルキル」は、3~約12個の炭素原子を有する飽和炭素環式ラジカルを含む。かかるラジカルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが挙げられる。
用語「アルコキシ」は、アルキル-O-ラジカルをいうことを意図する。
用語「シクロアルケニル」は、3~12個の炭素原子を有する部分不飽和炭素環式ラジカルをいう。2つの二重結合を含む(共役してもしなくてもよい)部分不飽和炭素環式ラジカルであるシクロアルケニルラジカルは、「シクロアルキルジエニル」と称され得る。より好ましいシクロアルケニルラジカルは、4~約8個の炭素原子を有する「低級シクロアルケニル」ラジカルである。かかるラジカルの例としては、シクロブテニル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。
用語「ヘテロシクリル」、「複素環」「複素環式」または「ヘテロシクロ」は、飽和、部分不飽和および不飽和のヘテロ原子含有環形状のラジカルをいい、対応して「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクロアルケニル」および「ヘテロアリール」とも称され得、ここでヘテロ原子は、窒素、硫黄および酸素から選択され得る。飽和ヘテロシクリルラジカルの例としては、1~4個の窒素原子を含む飽和3~6員ヘテロ単環式基(例えばピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル等);1~2個の酸素原子および1~3個の窒素原子を含む飽和3~6員ヘテロ単環式基(例えばモルホリニル等);1~2個の硫黄原子および1~3個の窒素原子を含む飽和3~6員ヘテロ単環式基(例えばチアゾリジニル等)が挙げられる。部分不飽和ヘテロシクリルラジカルの例としては、ジヒドロチオフェン、ジヒドロピラン、ジヒドロフランおよびジヒドロチアゾールが挙げられる。ヘテロシクリルラジカルとしては、五価の窒素、例えばテトラゾリウムおよびピリジニウムラジカルが挙げられ得る。用語「複素環」はまた、ヘテロシクリルラジカルがアリールまたはシクロアルキルラジカルと縮合するラジカルを包含する。かかる縮合する二環式ラジカルの例としては、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン等が挙げられる。
用語「ハロゲン」または「ハロ」は、本明細書で使用する場合、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される原子をいう。好ましいハロゲンは、フッ素および塩素である。
用語「ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲン置換基を含むアルキル基をいう。
用語「ハロアルコキシ」は、1つ以上のハロゲン置換基を含むアルコキシ基をいう。
用語「置換される(substituted)」は、水素原子の1つ、2つまたは3つ以上の、限定されないが、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、C1-C12-アルキル;C2-C12-アルケニル、C2-C12-アルキニル、-C3-C12-シクロアルキル、保護されたヒドロキシ、-NO2、-N3、-CN、-NH2、保護されたアミノ、オキソ、チオキソ、-NH-C1-C12-アルキル、-NH-C2-C8-アルケニル、-NH-C2-C8-アルキニル、-NH-C3-C12-シクロアルキル、-NH-アリール、-NH-ヘテロアリール、-NH-ヘテロシクロアルキル、-ジアルキルアミノ、-ジアリールアミノ、-ジヘテロアリールアミノ、-O-C1-C12-アルキル、-O-C2-C8-アルケニル、-O-C2-C8-アルキニル、-O-C3-C12-シクロアルキル、-O-アリール、-O-ヘテロアリール、-O-ヘテロシクロアルキル、-C(O)-C1-C12-アルキル、-C(O)-C2-C8-アルケニル、-C(O)-C2-C8-アルキニル、-C(O)-C3-C12-シクロアルキル、-C(O)-アリール、-C(O)-ヘテロアリール、-C(O)-ヘテロシクロアルキル、-CONH2、-CONH-C1-C12-アルキル、-CONH-C2-C8-アルケニル、-CONH-C2-C8-アルキニル、-CONH-C3-C12-シクロアルキル、-CONH-アリール、-CONH-ヘテロアリール、-CONH-ヘテロシクロアルキル、-OCO2-C1-C12-アルキル、-OCO2-C2-C8-アルケニル、-OCO2-C2-C8-アルキニル、-OCO2-C3-C12-シクロアルキル、-OCO2-アリール、-OCO2-ヘテロアリール、-OCO2-ヘテロシクロアルキル、-CO2-C1-C12アルキル、-CO2-C2-C8アルケニル、-CO2-C2-C8アルキニル、CO2-C3-C12-シクロアルキル、-CO2-アリール、CO2-ヘテロアリール、CO2-ヘテロシクロ(heterocylo)アルキル、-OCONH2、-OCONH-C1-C12-アルキル、-OCONH-C2-C8-アルケニル、-OCONH-C2-C8-アルキニル、-OCONH-C3-C12-シクロアルキル、-OCONH-アリール、-OCONH-ヘテロアリール、-OCONH-ヘテロシクロ-アルキル、-NHC(O)H、-NHC(O)-C1-C12-アルキル、-NHC(O)-C2-C8-アルケニル、-NHC(O)-C2-C8-アルキニル、-NHC(O)-C3-C12-シクロアルキル、-NHC(O)-アリール、-NHC(O)-ヘテロアリール、-NHC(O)-ヘテロシクロ-アルキル、-NHCO2-C1-C12-アルキル、-NHCO2-C2-C8-アルケニル、-NHCO2-C2-C8-アルキニル、-NHCO2-C3-C12-シクロアルキル、-NHCO2-アリール、-NHCO2-ヘテロアリール、-NHCO2-ヘテロシクロアルキル、-NHC(O)NH2、-NHC(O)NH-C1-C12-アルキル、-NHC(O)NH-C2-C8-アルケニル、-NHC(O)NH-C2-C8-アルキニル、-NHC(O)NH-C3-C12-シクロアルキル、-NHC(O)NH-アリール、-NHC(O)NH-ヘテロアリール、-NHC(O)NH-ヘテロシクロアルキル、NHC(S)NH2、-NHC(S)NH-C1-C12-アルキル、-NHC(S)NH-C2-C8-アルケニル、-NHC(S)NH-C2-C8-アルキニル、-NHC(S)NH-C3-C12-シクロアルキル、-NHC(S)NH-アリール、-NHC(S)NH-ヘテロアリール、-NHC(S)NH-ヘテロシクロアルキル、-NHC(NH)NH2、-NHC(NH)NH-C1-C12-アルキル、-NHC(NH)NH-C2-C8-アルケニル、-NHC(NH)NH-C2-C8-アルキニル、-NHC(NH)NH-C3-C12-シクロアルキル、-NHC(NH)NH-アリール、-NHC(NH)NH-ヘテロアリール、-NHC(NH)NH-ヘテロシクロアルキル、-NHC(NH)-C1-C12-アルキル、-NHC(NH)-C2-C8-アルケニル、-NHC(NH)-C2-C8-アルキニル、-NHC(NH)-C3-C12-シクロアルキル、-NHC(NH)-アリール、-NHC(NH)-ヘテロアリール、-NHC(NH)-ヘテロシクロアルキル、-C(NH)NH-C1-C12-アルキル、-C(NH)NH-C2-C8-アルケニル、-C(NH)NH-C2-C8-アルキニル、-C(NH)NH-C3-C12-シクロアルキル、-C(NH)NH-アリール、-C(NH)NH-ヘテロアリール、-C(NH)NH-ヘテロシクロアルキル、-S(O)-C1-C12-アルキル、-S(O)-C2-C8-アルケニル、-S(O)-C2-C8-アルキニル、-S(O)-C3-C12-シクロアルキル、-S(O)-アリール、-S(O)-ヘテロアリール、-S(O)-ヘテロシクロアルキル、-SO2NH2、-SO2NH-C1-C12-アルキル、-SO2NH-C2-C8-アルケニル、-SO2NH- C2-C8-アルキニル、-SO2NH-C3-C12-シクロアルキル、-SO2NH-アリール、-SO2NH-ヘテロアリール、-SO2NH-ヘテロシクロアルキル、-NHSO2-C1-C12-アルキル、-NHSO2-C2-C8-アルケニル、-NHSO2-C2-C8-アルキニル、-NHSO2-C3-C12-シクロアルキル、-NHSO2-アリール、-NHSO2-ヘテロアリール、-NHSO2-ヘテロシクロアルキル、-CH2NH2、-CH2SO2CH3、-アリール、-アリールアルキル、-ヘテロアリール、-ヘテロアリールアルキル、-ヘテロシクロアルキル、-C3-C12-シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、ポリアルコキシ、-メトキシメトキシ、-メトキシエトキシ、-SH、-S-C1-C12-アルキル、-S-C2-C8-アルケニル、-S-C2-C8-アルキニル、-S-C3-C12-シクロアルキル、-S-アリール、-S-ヘテロアリール、-S-ヘテロシクロアルキル、またはメチルチオ-メチルを含む置換基での独立した置き換えによる置換をいう。ある態様において、置換基は独立して、ハロ、好ましくはClおよびF;C1-C4-アルキル、好ましくはメチルおよびエチル;ハロ-C1-C4-アルキル、例えばフルオロメチル、ジフルオロメチルおよびトリフルオロメチル;C2-C4-アルケニル;ハロ-C2-C4-アルケニル;C3-C6-シクロアルキル、例えばシクロプロピル;C1-C4-アルコキシ、例えばメトキシおよびエトキシ;ハロ-C1-C4-アルコキシ、例えばフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオロメトキシ;-CN;-OH;NH2;C1-C4-アルキルアミノ;ジ(C1-C4-アルキル)アミノ;ならびにNO2から選択される。アリール、ヘテロアリール、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル等はさらに置換され得ることが理解される。いくつかの場合、置換される部分におけるそれぞれの置換基は、可能な場合、1つ以上の基でさらに任意に置換され、それぞれの基は独立して、C1-C4-アルキル;-CF3、-OCH3、-OCF3、-F、-Cl、-Br、-I、-OH、-NO2、-CNおよび-NH2から選択される。好ましくは、置換されるアルキル基、例えば置換されるメチル基は、1つ以上のハロゲン原子、より好ましくは1つ以上のフッ素または塩素原子で置換される。
用語「任意に置換される」は、本明細書で使用する場合、参照される基が置換または非置換であり得ることを意味する。一態様において、参照される基は、0個の置換基で任意に置換され、すなわち参照される基は非置換である。別の態様において、参照される基は、本明細書に記載される基から個々におよび独立して選択される1つ以上のさらなる基で任意に置換される。
本発明の化合物は、本明細書に記載される式を有する化合物の塩形態、特に薬学的に許容され得る塩、共結晶、溶媒和物、水和物、多形体、エナンチオマー、ジアステレオアイソマー、ラセミ化合物等を含む種々の形態で生じ得る。ある態様において、本発明の化合物は、例えば式(Ia)、(IIa)、(IIIa)および(IVa)ならびに式(Ib)、(IIb)、(IIIb)および(IVb)の立体化学を有する立体異性体のラセミ混合物として生じる。他の態様において、化合物は、1つのエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有する2つのエナンチオマーの混合物として存在する。さらに他の態様において、化合物は、例えば少なくとも90%、95%、98%または99%の1つのエナンチオマーのエナンチオマー過剰を有する実質的に純粋な単一のエナンチオマーとして存在する。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容され得る塩」は、正常な医学的判断の範囲内にある、過度な毒性、刺激、アレルギー応答等がなくヒトおよび下等動物の組織との接触における使用に適切で、妥当な利益リスク比に釣り合う塩をいう。薬学的に許容され得る塩は当該技術分野で周知である。例えばS. M. Bergeらは、J. Pharmaceutical Sciences, 66: 1-19 (1977)において薬学的に許容され得る塩を詳細に記載する。塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製の間にインサイチュで、または遊離塩基官能基と適切な有機酸を反応させることにより別々に調製され得る。薬学的に許容され得る塩の例としては、限定されないが、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸により、または有機酸、例えば酢酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸により、またはイオン交換などの当該技術分野で使用される他の方法を使用して形成されるアミノ基の塩である無毒性の酸付加塩が挙げられる。他の薬学的に許容され得る塩としては、限定されないが、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、蟻酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩(pectinate)、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩等が挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が挙げられる。さらに、薬学的に許容され得る塩としては、酸性薬物と、無毒性アンモニア、第4級アンモニアおよびアミンカチオンの塩が挙げられる。
用語「ヒドロキシ保護基」は、本明細書で使用する場合、合成手順の間に望ましくない反応に対してヒドロキシル基を保護することが当該技術分野で知られる不安定な化学部分をいう。前記合成手順(1つまたは複数)の後、本明細書に記載されるように、ヒドロキシ保護基は選択的に除去され得る。当該技術分野で公知のヒドロキシ保護基は、一般的にT.H. Greene and P.G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley & Sons, New York (1999)に記載される。ヒドロキシル保護基の例としては、ベンジルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、tert-ブトキシ-カルボニル、イソプロポキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニル、2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ベンゾイル、メチル、t-ブチル、2,2,2-トリクロロエチル、2-トリメチルシリルエチル、アリル、ベンジル、トリフェニル-メチル(トリチル)、メトキシメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、2-(トリメチルシリル)-エトキシメチル、メタンスルホニル、トリメチルシリル、トリイソプロピルシリル等が挙げられる。
用語「保護されたヒドロキシ」は、本明細書で使用する場合、例えばベンゾイル、アセチル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、メトキシメチル基を含む、上で定義されるようにヒドロキシ保護基で保護されたヒドロキシ基をいう。
用語「アミノ保護基」は、本明細書で使用する場合、合成手順の間に望ましくない反応に対してアミノ基を保護することが当該技術分野で公知である不安定な化学部分をいう。前記合成手順(1つまたは複数)の後、本明細書に記載されるアミノ保護基は選択的に除去され得る。当該技術分野で公知のアミノ保護基は、一般的にT.H. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, John Wiley & Sons, New York (1999)に記載される。アミノ保護基の例としては、限定されないが、メトキシカルボニル、t-ブトキシカルボニル、9-フルオレニル-メトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル等が挙げられる。
用語「保護されたアミノ」は、本明細書で使用する場合、上で定義されるアミノ保護基で保護されたアミノ基をいう。
本発明は、全ての薬学的に許容され得る同位体的に標識されまたは富化された本発明の化合物を含む。これらの化合物は、1つ以上の位置に、同位体存在度または示される元素を含み、該元素についての天然の同位体分布とは異なる。例えば、水素原子が示される位置は、重水素の天然の存在度よりも高い存在度で重水素を含み得る。
本発明の化合物における包含のために適切な同位体の例は、水素の同位体、例えば2Hおよび3H、炭素の同位体、例えば11C、13Cおよび14C、窒素の同位体、例えば13Nおよび15N、酸素の同位体、例えば15O、17Oおよび18O、塩素の同位体、例えば36Cl、フッ素の同位体、例えば18F、ヨウ素の同位体、123Iおよび125I、リンの同位体、例えば32Pならびに硫黄の同位体、例えば35Sを含む。
結合の可変的な点を通じて結合するように示される置換基は、環構造上の任意の利用可能な位置に結合され得る。
本明細書で使用する場合、主題の治療方法に関して、用語「主題の化合物の治療有効量」は、所望の投与養生法の一部として送達される場合、疾患または障害の管理を臨床的に許容され得る標準まで成し遂げる主題の化合物の量をいう。
「治療」または「治療すること(treating)」は、患者において有益または所望の臨床結果を得るためのアプローチをいう。本発明の目的で、有益または所望の臨床結果としては、限定されないが、以下:症状の軽減、疾患の程度の減少、疾患の状態の安定化(すなわち悪化しない)、疾患の拡散(すなわち転移)の予防、疾患の発生または再発の予防、疾患進行の遅延または遅くすること、疾患状態の改善、および寛解(部分的または全体的のいずれか)の1つ以上が挙げられる。
本発明の化合物および方法は、例示のみとして意図され、本発明の範囲を限定しない以下の実施例に関して、より良く理解される。開示される態様についての種々の変化および変更は、当業者に明らかであり、限定されることなく、本発明の化学構造、置換基、誘導体、製剤および/または方法に関するものを含むかかる変化および変更は、本発明の精神および添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなくなされ得る。
実施例
Figure 2022518778000059
Figure 2022518778000060
実施例1:化合物の合成
本発明の化合物は、以下の方法Aまたは方法Bのいずれかにより合成された。方法Aは、対応するスクシンイミド化合物の開環を介して進行する。これらのスクシンイミド化合物は、その全体において参照により本明細書に援用されるWO 2017/117239に記載されるように調製された。
方法A
この方法は、以下のスキームに図示されるように、5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロ-4-(ジフルオロメトキシ)フェニル)カルバモイル)-6',6'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(化合物8)の調製について例示される。
Figure 2022518778000061
THF(33mL)中の化合物A(100mg、0.165mmol)の撹拌された溶液に、1%水性NaHCO3(66mL)をrtで添加し、反応混合物をrtで24hr撹拌した。反応混合物を0°に冷却し、1N HCl (pH約4)で酸性化し、次いでEtOAc(2 X 30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して真空下で蒸発させ、粗製の生成物を得た。これを調製用HPLC (0.05% HCOOH/CH3CN/H2O)で精製して、40mg(39%収率)の8を固体として得た。LCMS: 621.9 [M+H]+; (97.2%純度). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ = 12.28 (bs, 1H), 10.89 (s, 1H), 10.51 (s, 1H), 8.16 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.82 (s, 2H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.11 (t, J = 72.5 Hz, 1H), 4.20-4.13 (m, 2H), 3.47 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.49 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.93 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.61-1.58 (m, 1H), 1.29-1.23 (m, 1H), 1.00 (s, 3H), 0.91 (s, 3H); 19F NMR (470.59 MHz, DMSO-d6): -80.26, -80.10. キラルSFC精製(97.9% ee).
調製用(Prep)HPLC条件
カラム:SYMMETRY-C8 (300*19)、7u;移動相:H2O中0.1%蟻酸:CH3CN勾配:(T%B):0/30、8/80、8.1/98、10/98、10.1/30、13/30流速:20ml/分;希釈剤:CH3CN+H2O+THF。
方法B
この方法は、(1'R,2'S,3R,7a'R)-1'-((3-(tert-ブチル)フェネチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(化合物44)の調製について例示される。
Figure 2022518778000062
(Z)-4-(アリルオキシ)-4-オキシブタ-2-エン酸(A)
Figure 2022518778000063
アリルアルコール(200mL)中の無水マレイン酸(15.0g、152mmol)の溶液をrtで16hr撹拌した。反応混合物を真空下で残渣まで濃縮して、これをEt2O(1.0 L)に溶解し、H2O(3 x 1L)、ブライン(500mL)で洗浄し、次いで無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して12.0g(50%収率)のAを、無色液体として得た。LCMS: m/z 157.0 [M+H]+; (99.5%純度).
2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸(E)。
Figure 2022518778000064
THF(70mL)中のB(5g、32.0mmol)の撹拌された溶液に、5,7-ジクロロイサチン(C)(6.9g、32.0mmol)および4,4-ジフルオロ-L-プロリンTFA塩(D)(7.9g、32.0mmol)をrtで添加した。反応混合物を80°で3hr撹拌し、次いでrtに冷却し、真空下で蒸発させて、ジアステレオマーの混合物として粗製の生成物を得た。これを、カラムクロマトグラフィーにより精製し、Pet.エーテル:EtOAc(80:20)で溶出して、褐色固体として粗製の生成物を得た。この褐色材料をCH2Cl2で粉砕して濾過し、真空下で乾燥後、1.3g(9%収率)のEを白色固体(単一異性体)として得た。LCMS: m/z 461.0 [M+H]+; (99.2%純度). 1H NMR (500 MHz, アセトン-d6) δ 11.8-10.9 (br s, 1H), 9.96 (s, 1H), 7.85 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 2Hz, 1H), 5.56-5.53 (m, 1H), 5.15-5.07 (m, 2H), 4.33-4.32 (m, 2H), 4.22-4.20 (m, 1H), 4.10-4.09 (m, 1H), 3.82-3.79 (m, 1H), 3.30-3.25 (m, 1H), 2.53-2.45 (m, 1H), 2.34-2.20 (m, 1H). 所望のジアステレオマー(すなわち式(Ia)、(IIa)および(IIIa)に記載される相対的な立体化学を有する)を2D NMRにより確認した。
(E)-1-(tert-ブチル)-3-(2-ニトロビニル)ベンゼン(F)。
Figure 2022518778000065
CH3NO2 (150mL)中のNH4OAc (4.2g、55.1mmol)の溶液に、3-(tert-ブチル)ベンズアルデヒド(F)(3g、18.3mmol)を90°で添加して、得られた混合物を120°で16hr撹拌した。反応混合物をrtに冷却して、真空下で濃縮して、粗製の生成物を褐色液体として得た。これをカラムクロマトグラフィーで精製し、Pet.エーテル:EtOAc(80:20)で溶出して、2.9g (65%収率)の生成物Gを明褐色固体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.03 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 14 Hz, 1H), 7.55-7.53 (m, 2H), 7.39-7.38 (m, 2H).
2-(3-(tert-ブチル)フェニル)エタン-1-アミン(I)。
Figure 2022518778000066
無水THF(20mL)中のNaBH4(847mg、22.4mmol)の撹拌された溶液に、BF3・Et2O (3.3mL、26.8mmol)を0°で添加した。0°で15分間撹拌した後、反応混合物をrtに温めて、次いで無水THF(10mL)中の(H)(920mg、4.48mmol)の溶液を添加した。得られた混合物を85°で5hr撹拌し、次いで0°に冷却した。H2O(40mL)および1N HCl(40mL)を、反応混合物に20分かけて添加し、得られた混合物を85°で2hr撹拌した。反応混合物を0°に冷却し、5N NaOH溶液を使用して塩基性化した(pH約12)。得られた混合物をEtOAc(2 x 100mL)で抽出し、次いで合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して700mg(88%収率)の生成物(I)を液体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。LCMS: m/z 178.1 [M+H]+; (99.5%純度).
アリル1'-((3-(tert-ブチル)フェネチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(J)。
Figure 2022518778000067
DMF(10mL)中のE(200mg、0.43mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(0.15mL、0.86mmol)、HATU(196mg、0.51mmol)およびI(115mg、0.65mmol)をrtで添加した。得られた反応混合物をrtで30分間撹拌し、次いで氷冷H2Oに注ぎ、10分間撹拌した。得られた沈殿物を回収し、冷H2Oで洗浄して、真空下で乾燥させ、250mg(94%収率)の生成物Jを白色固体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。LCMS: m/z 620.1 [M+H]+; (10.9% + 83.3%純度).
1'-((3-(tert-ブチル)フェネチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(44)。
Figure 2022518778000068
無水THF(5mL)中のJ(200mg、0.32mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(30mg、0.32mmol)およびPd(PPh3)4(37mg、0.032mmol)をrtで添加した。得られた混合物をrtで1hr撹拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈して、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で濃縮して粗製の生成物を液体として得た。粗製の生成物を、以下の条件を使用して調製用HPLCで精製して、95mg(50%収率)の生成物44を得た:カラム-INERTSIL-ODS (250mm x 20mm x 5uM);移動相-A- H2O中0.1%蟻酸、B- CH3CN中0.05% 蟻酸;時間(分)/%B:0/60、8/85、9/85、12/95、12.1/60、15/60;流速-20mL/分。
LCMS: m/z 580.1 [M+H]+; (98.9% de). 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): δ 12.40 (s, 1H), 10.95 (s, 1H), 8.25 (br s, 2H), 7.43 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.24 - 7.20 (m, 2H), 7.07 - 7.05 (m, 1H), 3.96 - 3.90 (m, 2H), 3.46 - 3.44 (m, 2H), 3.17 - 3.13 (m, 2H), 2.77 - 2.71 (m, 2H), 2.58 - 2.51 (m, 1H), 2.10 - 2.07 (m, 1H), 1.99 - 1.85 (m, 1H), 1.28 (s, 9H).
化合物1~65を本明細書に記載されるように調製し、LCMSにより特徴付けした。それぞれの化合物について、使用した合成方法を最後の列に示す。
Figure 2022518778000069
Figure 2022518778000070
Figure 2022518778000071
Figure 2022518778000072
実施例66:5,7-ジクロロ-4'-((3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-5'-(ジフルオロ(ピリジン-4-イル)メチル)-2-オキソスピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸、66.9a、66.9b1、66.9b2、66.9b3の合成
Figure 2022518778000073
66.2の合成
DMSO(30mL)中の活性化Cu粉末(3.8g、60.9mmol)、CuI(2.3g、12.2mmol)の撹拌された懸濁液に、4-ヨードピリジン、66.1(5.0g、24.4mmol)およびエチル2-ブロモ-2,2-ジフルオロアセテート(12.4g、60.9mmol)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで16h撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、氷水(50mL)に注ぎ、ジエチルエーテル(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)で撹拌して、66.2(4g、81%)を液体として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3): 8.81 (br s, 2H), 7.53 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 4.32 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.0 Hz, 3H).
66.3の合成
MeOH(50mL)中の66.2(2.2g、10.9mmol)の撹拌された溶液に、NaBH4(289mg、7.6mmol)を-60℃で滴下した。得られた反応混合物を-60℃で4h撹拌した。反応混合物を、-60℃で、NH4Cl溶液でクエンチし、EtOAc(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮し、66.3(1.8g)を固体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.90 (br s, 2H), 7.56 (br s, 2H), 7.33 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.89 (q, J = 6.0 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H).
66.4の合成
トルエン(30mL)中の66.3(1.8g、9.49mmol)の撹拌された溶液に、(S)-2-アミノ-2-フェニルエタン-1-オール(1.3g、9.49mmol)、PTSA(180mg、0.94mmol)をRTで添加した。得られた混合物を、Dean-Stark装置を使用して、2hかん流した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中10% EtOAc)で精製して、ジアステレオマーの混合物66.4(2.1g、80%)を無色液体として得た。LCMS: (37.2+52.1%, m/z [M+H]+ = 277.0.
66.5の合成
CH2Cl2(50mL)中の66.4(2.0g、7.23mmol)の撹拌された溶液に、TMSCN(1.4g、14.5mmol)およびBF3.Et2O(2g、14.5mmol)を-78℃で10分間かけて添加した。得られた反応混合物を-78℃で8h撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液(80mL)に注ぎ、CH2Cl2(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、ジアステレオマーの混合物66.5(1.8g、81%)を淡褐色固体として得た。LCMS: (30.5+66.2%), m/z [M+H]+ = 304.3.
66.6の合成
MeOH(50mL)およびCH2Cl2(80mL)中の66.5(2.4g、7.91mmol)の撹拌された溶液に、Pb(OAc)4(5.2g、11.9mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で2h撹拌した。反応混合物を0.2Mリン酸バッファ溶液(50mL)にRTでそそぎ、次いでセライトパッドで濾過した。水層をCH2Cl2(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をH2O(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮して、ジアステレオマーの混合物66.6(1.8g)を、褐色粘性材料として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。
66.7の合成
濃HCl(60mL)中の66.6(1.7g、6.26mmol)の撹拌された溶液を100℃で6h加熱した。反応混合物をRTに冷却して、50℃で、真空下で濃縮した。得られた残渣をCH2Cl2で粉砕して、ジアステレオマーの混合物66.7(550mg)を、淡褐色固体として得た。LCMS: 87.5%, m/z [M+H]+ = 203.2.
66.8aおよび66.8bの合成
EtOH(40mL)中の66.7(500mg、2.47mmol)の撹拌された溶液に、1-(3,5-ジクロロフェニル)-1H-ピロール-2,5-ジオン(598mg、2.47mmol)、5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(534mg、2.47mmol)をRTで添加した。反応混合物を90℃で2h撹拌した。揮発性成分を真空下で除去した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、50% EtOAc/petエーテル)で精製し、66.8a(120mg、8%)および66.8b(240mg、16%)を固体として得た。
66.8a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.18 (s, 1H), 8.76 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 7.78 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 4.60-4.49 (m, 2H), 3.93 (s, 2H); LCMS: 97.5%, m/z [M+H]+ = 597.1.
66.8b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.07 (br s, 1H), 8.73 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.78 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.02-4.94 (m, 1H), 4.35 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 3.90 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 3.67 (d, J = 8.0 Hz, 1H); LCMS: 99.4%, m/z [M+H]+ = 597.1.
66.9aの合成
THF(30mL)中の66.8a(80mg、0.13mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(60mL)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで96h撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣を調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150 x 30)mm、5μ;A:H2O中0.1% HCOOH、B:アセトニトリル;勾配:(時間/%B):25mL/分で0/40、8/80、9/80、9.1/98、14/98、14.1/40、17/40]で精製して、66.9a(32mg、39%)を固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.91 (br s, 1H), 11.21 (br s, 1H), 11.03 (br s, 1H), 8.71 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 7.54-7.52 (m, 4H), 7.44 (br s, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.25-7.16 (m, 1H), 4.80-4.69 (m, 1H), 4.30-4.15 (m, 2H), 3.54-3.51 (m, 1H); LCMS: 97.0%, m/z [M+H]+ = 615.1.
66.9b.1、66.9b.2および66.9b.3の合成
THF(60mL)中の66.8b(180mg、0.3mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(120mL)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで96h撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。得られた残渣を調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ;A:H2O中0.1% HCOOH、B:アセトニトリル;勾配:(時間/%B):25mL/分で0/45、8/80、10/80、10.1/98、12/98、12.1/45、15/45]で精製して、66.9b.1(7mg、4%)を固体として、66.9b.2(7mg、4%)を固体としておよび66.9b.3(64mg、35%)を固体として得た。
66.9b.1: LCMS: 93.8%, m/z [M+H]+ = 615.1;
66.9b.2: LCMS: 87.0%, m/z [M+H]+ = 615.1;
66.9b.3: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.46 (br s, 1H), 10.95 (s, 1H), 10.57 (s, 1H), 8.66 (d, J = 5.0 Hz, 2H), 8.19 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.51 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.34-4.28 (m, 1H), 4.00-3.90 (m, 1H), 3.76-3.73 (m, 1H), 3.60-3.59 (m, 1H); LCMS: 99.4%, m/z [M+H]+ = 615.1.
実施例67:5,7-ジクロロ-5'-((4-クロロフェニル)ジフルオロメチル)-4'-((3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-2-オキソスピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸、67.9aおよび67.9bの合成
Figure 2022518778000074
67.2の合成
DCM(50mL)中のエチル2-(4-クロロフェニル)-2-オキソアセテート67.1(5.0g、23.6mmol)の撹拌された溶液に、DAST(11mL、82.5mmol)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで16h撹拌した。反応混合物を0°に冷却して、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。有機層を分離して、水(2x50mL)およびブライン(15mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、67.2(5.0g)を淡褐色液体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.55 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.30 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
67.3の合成
MeOH(25mL)中の67.2(5g、21.3mmol)の撹拌された溶液にNaBH4(800mg、21.3mmol)を-60℃で滴下した。得られた反応混合物を-60℃で1h撹拌した。反応混合物を、0℃で、1N HCl溶液(50mL)によりクエンチし、Et2O(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(30mL)、ブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮して、67.3(5.0g)を淡黄色液体として得て、これを精製および分析することなく次の工程に使用した。
67.4の合成
トルエン(50mL)中の67.3(5.0g、22.4mmol)の撹拌された溶液に、(S)-2-アミノ-2-フェニルエタン-1-オール(2.99g、22.4mmol)、PTSA(112mg、0.44mmol)をRTで添加した。反応混合物を、Dean-Stark機器を使用して1hかん流した。次いで反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc]で精製して、ジアステレオマーの混合物67.4(6.5g、94%)を無色液体として得た。LCMS: (47.7 + 40.0)%, m/z [M+H]+ = 310.
67.5の合成
CH2Cl2(100mL)中の67.4(6.5g、21.0mmol)の撹拌された溶液に、TMSCN(5.2mL、42.0mmol)およびBF3.Et2O(5.1mL、42.0mmol)を-78℃で10分間かけて添加した。得られた反応混合物をRTで16h撹拌した。反応混合物を0℃に冷却して、飽和NaHCO3溶液(80mL)でクエンチして、CH2Cl2(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して真空下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、ジアステレオマーの混合物67.5(5.8g、82%)を固体として得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.52-7.22 (m, 7H), 7.02 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 4.13-3.96 (m, 1H), 3.81-3.59 (m, 2H), 3.53-3.46 (m, 1H), 2.61-2.59 (m, 1H), 1.73-1.65 (m, 1H); LCMS: (31.1 + 68.3)%, m/z [M+H]+ = 337.1.
67.6の合成
MeOH(100mL)およびCH2Cl2(200mL)中の67.5(5.8g、17.2mmol)の撹拌された溶液に、Pb(OAc)4(11.5g、25.8mmol)を0℃で添加した。得られた反応混合物を0℃で30分撹拌した。反応混合物を0.2Mリン酸バッファ溶液(50mL)にRTでそそぎ、次いでセライトパッドで濾過した。水層をCH2Cl2(2x40mL)で抽出した。合わせた有機層をH2O(2x50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、真空下で濃縮して、67.6(6.0g)を液体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。1H NMR (500 MHz, CDCl3): 8.45 (s, 1H), 7.74 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.54-7.42 (m, 7H), 5.22-5.19 (m, 1H).
67.7の合成
濃HCl(20mL)中の67.6(1.5g、6.36mmol)の撹拌された溶液を、110℃で16h加熱した。反応混合物をRTに冷却して、真空下、50℃で濃縮した。得られた残渣をCH2Cl2で粉砕して、67.7(550mg)を淡褐色固体として得た。LCMS: 89.0%, m/z [M+H]+ = 236.1.
67.8aおよび67.8bの合成
EtOH(20mL)中の66.7(1.0g、4.25mmol)の撹拌された溶液に、1-(3,5-ジクロロフェニル)-1H-ピロール-2,5-ジオン(1.09g、4.25mmol)、5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(0.91g、4.25mmol)をRTで添加した。反応混合物は80℃で2h加熱した。次いで反応混合物を真空下で濃縮して、残渣を得た。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、50% EtOAc/petエーテルの勾配溶出)により精製して、少量のジアステレオマー67.8a(170mg、6%)を白色固体としておよび大部分のジアステレオマー678b(600mg、22%)を固体として得た。
67.8a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.18 (br s, 1H), 7.78 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64-7.55 (m, 4H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 4.52-4.49 (m, 2H), 3.91 (s, 2H); LCMS: 95.7%, m/z [M-H]- = 628.1.
67.8b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.07 ( br s, 1H), 7.79 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.00-4.92 (m, 1H), 4.32 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.86 (t, J = 8.5 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 6.5 Hz, 1H); LCMS: 99.1%, m/z [M-H]- = 628.1.
67.9aの合成
THF(75mL)中の67.8a(170mg、0.269mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(150mL)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで2日間撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、酢酸エチル(2x40mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を調製用HPLC [X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ;A:H2O中0.1%蟻酸;B:アセトニトリル;勾配:(時間/%B):25mL/分で0/50、8/80、10/80、13/98、14/98、14.1/50、17/50]で精製して、67.9a(12mg、7%)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.91 (br s, 1H), 11.23 (br s, 1H), 10.92 (br s, 1H), 7.55-7.27 (m, 9H), 4.85-4.68 (m, 1H), 4.25-4.05 (m, 1H), 3.55-3.40 (m, 1H); LCMS: 96.9%, m/z [M-H]- = 646.1.
67.9bの合成
THF(150mL)中の67.8b(400mg、0.633mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(300mL)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで2日間撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整して、酢酸エチル(2x60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を、調製用HPLC [X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ;A:H2O中0.1%蟻酸;B:アセトニトリル;勾配:(時間/%B):25mL/分で0/65、8/90、10/90、10.1/98、12/98、12.1/65、15/65]で精製して、67.9b(40mg、10%)を白色固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.48 (br s, 1H), 10.94 (br s, 1H), 10.52 (br s, 1H), 8.18 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.54-7.45 (m, 5H), 7.30 (br s, 1H), 4.35-4.22 (m, 1H), 3.95-3.86 (m, 1H), 3.72-3.62 (m, 1H), 3.60-3.50 (m, 1H); LCMS: 96.1%, m/z [M-H]- = 646.1.
表1:
実施例66および67に従って、以下のジアステレオマーの例を作製した。対応する類似の中間体66.8aまたは66.8b上の置換基に依存して、エピマー化された生成物が見られ得、または対応する類似の中間体67.8aまたは67.8bの場合、エピマー化することなく所望の生成物を単離した。
Figure 2022518778000075
Figure 2022518778000076
Figure 2022518778000077
実施例80:5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-1'-((6-メトキシ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)カルバモイル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸、80.7a.1、80.7a.2、80.7b.1および80.7b.2の合成
Figure 2022518778000078
80.2の合成:
NH4OH(150mL)中の80.1(15g、69.4mmol)の溶液を、スチールボム(steel bomb)中180℃で16h撹拌した。反応混合物をRTに冷却して、H2Oで希釈し、EtOAc(3x200mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、80.2(7g、51%)を固体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3): 6.85 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 4.96 (br s, 2H); LCMS: 76.1%, m/z [M+H]+ = 197.0.
80.3の合成:
80.2(12g、61.0mmol)をMeOH(120mL)溶液中の25% NaOHに溶解した。スチールボム中100℃で16h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却して、H2Oで希釈し、EtOAc(3x200mL)で抽出した。合わせた有機層を真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、80.3(9.8g、83%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 6.28 (s, 1H), 6.23 (s, 1H), 4.56 (br s, 2H), 3.87 (s, 3H); LCMS: 88.1%, m/z [M+H]+ = 193.1.
80.4の合成:
MTBE(100mL)中のフラン-2,5-ジオン(4.49g、45.8mmol)の撹拌された溶液に、80.3(8.8g、45.8mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、沈殿した固体を濾過して真空下で乾燥させた。残渣をMTBEで洗浄し、80.4(13.0g、66%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 8.46 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.54 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 6.41 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H); LCMS: 98.4%, m/z [M+H]+ = 291.0.
80.5の合成:
Ac2O(50mL)中の80.4(5.0g、19.2mmol)の撹拌された溶液に、NaOAc(1.57g、19.2mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却して、過剰のAc2Oを減圧下で蒸発させた。残渣をDCM(50mL)で希釈し、水(2x25mL)で洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、80.5(3.0g、64%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.14 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.90 (s, 2H), 3.97 (s, 3H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 273.0.
80.6の合成:
EtOH(30mL)中の80.5(2.5g、9.19mmol)の撹拌された溶液に、5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(1.98g、9.19mmol)、(S)-4,4-ジフルオロピロリジン-2-カルボン酸(2.27g、9.19mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(120gシリカゲルカートリッジ、30% EtOAc/petエーテル)で精製し、大部分のジアステレオマー80.6(4.4g、84%)を、黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.40 (s, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.99-3.91 (m, 1H), 3.90 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.09-3.05 (m, 1H), 2.69-2.63 (m, 1H), 2.57-2.51 (m, 1H), 2.36-2.30 (m, 1H); LCMS: 96.9%, m/z [M-H]- = 574.8; キラル純度: (46.6+47.9)%.
80.6aおよび80.6b(エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されない)の分離:
キラルパックIG(250x30)mm、5μ;n-ヘキサン中0.2% TFA:イソプロパノール(85:15)をRTで使用して、80.6(4.4g)を、キラルSFCにより精製した(イソクラティック(isocratic)42.0mL/分、13分ラン時間、254nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、480mgの80.6a(エナンチオマー-1)を黄色固体として、および470mgの80.6b(エナンチオマー-2)を黄色固体として得た。
80.6a:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.40 (s, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.98 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.90 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.09-3.07 (m, 1H), 2.71-2.65 (m, 1H), 2.60-2.51 (m, 1H), 2.36-2.29 (m, 1H); LCMS: 99.5%, m/z [M+H]+ = 576.9; キラル純度: 98.0%.
80.6b:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.04 (s, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.14 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.44-4.39 (m, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.98 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.90 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.11-3.05 (m, 1H), 2.69-2.63 (m, 1H), 2.57-2.51 (m, 1H), 2.35-2.30 (m, 1H); LCMS: 98.6%, m/z [M+H]+ = 576.9; キラル純度: 99.9%.
80.7a.1および80.7a.2の合成:
THF(100mL)中の80.6a(300mg、0.52mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(200mL)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで16h撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮し、残渣を得た。残渣を調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ;A:H2O中0.1%蟻酸、B:アセトニトリル;勾配:(時間/%B):25mL/分で0/40、8/80、9/80、9.1/98、14/98、14.1/40、17/40]で精製して、80.7a.1(11mg)を白色固体として、および80.7a.2(208mg)を白色固体として得た。
80.7a.1:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.74 (br s, 1H), 11.11 (br s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.05 (br s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.25-4.15 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.78 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.55-3.50 (m, 1H), 3.24-3.15 (m, 1H), 2.85-7.73 (m, 1H), 2.40-2.30 (m, 1H); LCMS: 98.6%, m/z [M+H]+ = 595.2.
80.7a.2:1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.49 (br s, 1H), 11.08 (br s, 1H), 11.04 (br s, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.48 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 4.08-4.04 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.85-3.78 (m, 1H), 3.17-3.14 (m, 1H), 2.67-2.63 (m, 1H), 2.50-2.44 (m, 1H), 2.08-1.90 (m, 1H); LCMS: 98.2%, m/z [M+H]+= 595.2.
80.7b.1および80.7b.2の合成:
THF(100mL)中の80.6b(300mg、0.519mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(200mL)をRTで添加した。得られた反応混合物を、RTで16h撹拌した。反応の完了後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、EtOAc(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、残渣を得た。残渣を調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/50、9/80、11/80、11.1/98、12/98、12.1/50、15/50]で精製して、80.7b.1(13mg)を白色固体として、および80.7b.2(135mg)を白色固体として得た。
80.7b.1: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.76 (br s, 1H), 11.12 (br s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.06 (br s, 1H), 6.89 (s, 1H), 4.26-4.05 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.78 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.55-3.49 (m, 1H), 3.28-3.11 (m, 1H), 2.82-2.77 (m, 1H), 2.38-2.36 (m, 1H); LCMS: 98.6%, m/z [M+H]+ = 595.2.
80.7b.2: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.50 (br s, 1H), 11.08 (br s, 1H), 11.02 (br s, 1H), 8.06 (br s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.49 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 4.09-4.04 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.85-3.78 (m, 1H), 3.19-3.12 (m, 1H), 2.69-2.62 (m, 1H), 2.50-2.40 (m, 1H), 2.08-1.90 (m, 1H); LCMS: 98.0%, m/z [M+H]+ = 595.2.
実施例81: 5,7-ジクロロ-4'-((3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-1'-メチル-2-オキソ-5'-(トリフルオロメチル)スピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000079
81.2_1および81.2_2の合成:
EtOH(40mL)中の81.1(1g、6.98mmol)の撹拌された溶液に、1-(3,5-ジクロロフェニル)-1H-ピロール-2,5-ジオン(1.69g、6.98mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(1.50g、6.98mmol)を添加した。80℃で3hの撹拌の後、反応混合物をRTに冷却して濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中10% EtOAc)で精製して、少量のジアステレオマー81.2_1(400mg、10%)を固体として、および大部分のジアステレオマー81.2_2(2.2g、59%)を固体として得た。
81.2_1: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.28 (br s, 1H), 7.78 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 4.88 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.50-4.46 (m, 1H), 4.12 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.95-3.92 (m, 1H); LCMS: 98.8%, m/z [M-H]- = 535.9.
81.2_2: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.17 (br s, 1H), 7.79 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.88-4.83 (m, 2H), 4.06-4.01 (m, 1H), 3.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H); LCMS: 98.3%, m/z [M-H]- = 535.9.
81.2_2aおよび81.2_2bの分離:
(R、R) Whelk-01 (30x250mm)、5μ;80% CO2: 20%アセトニトリルをRTで使用して、81.2_2(2.2 g)をキラルSFCで精製して(イソクラティック90g/分、214nmで検出)、81.2_2a(エナンチオマー-1、900mg、82%)を固体として、および81.2_2b(エナンチオマー-2、850mg、77%)を固体として得た。(エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されなかった)
81.2_2a: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.17 (br s, 1H), 7.80 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.07 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.91-4.84 (m, 2H), 4.05-4.01 (m, 1H), 3.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H); LCMS: 99.4%, m/z [M-H]- = 535.9.
81.2_2b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.18 (br s, 1H), 7.80 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.07 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.89-4.84 (m, 2H), 4.05-4.01 (m, 1H), 3.71 (d, J = 8.0 Hz, 1H); LCMS: 99.3%, m/z [M-H]- = 535.9.
81.3の合成:
DCM(5mL)中の81.2_2b(200mg、0.37mmol)の撹拌された溶液に、TEA(0.3mL、2.14mmol)、次いでメチルトリフラート(methyltriflate)(0.3mL、2.74mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水でクエンチして、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、真空圧力下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: INERTSIL-ODS 2 (250x19mm)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 18mL/分で-0/55、8/80、11/90、11.1/98、13/98、13.1/55、17/55]で精製して、81.3(14mg、7%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.51 (br s, 1H), 7.80 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.57-4.54 (m, 1H), 4.11 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 2.13 (s, 3H); LCMS: 98.7%, m/z [M-H]- = 549.9.
81の合成:
THF(20mL)中の81.3(30mg、0.054mmol)の撹拌された溶液に、1% NaHCO3溶液(41mL)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、溶液のpHを1N HCl溶液で約6~7に調整し、EtOAc(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: SYMMETRY-C8 (300x19mm)、7μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 18mL/分で-0/65、8/90、10/90、10.1/98、12/98、12.1/65、16/65]で精製して、81(6mg、19%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.61 (br s, 1H), 11.02 (br s, 1H), 10.70 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.67 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.39 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 4.13-4.03 (m, 1H), 3.81-3.70 (m, 1H), 3.62-3.55 (m, 1H), 2.05 (s, 3H); LCMS: 98.7%, m/z [M-H]- = 567.9.
実施例82: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(82.6a)および(1'S,2'R,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸、(82.6b)の合成
Figure 2022518778000080
82.4_1および82.4_2の合成
MeCN(100mL)中の(S)-ピロリジン-2-カルボン酸、82.1(10g、66.2mmol)の溶液に、(Z)-4-(アリルオキシ)-4-オキシブタ-2-エン酸、82.2(10.3g、66.2mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン、82.3(14.3g、66.2mmol)をRTで添加した。2hかん流した後、反応混合物をRTに冷却した。得られた沈殿物を濾過して、MeCN(2x20mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させ、82.4_1および82.4_2 (LCMS比: 26:35)を得た。
82.4_1: rac-(1'R,2'S,3R,7a'R)-2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸. 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.56 (br s, 1H), 11.00 (s, 1H), 7.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 5.10-5.05 (m, 2H), 4.26 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.06 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.97-3.96 (m, 1H), 3.55-3.52 (m, 1H), 2.64-2.62 (m, 1H), 2.26-2.23 (m, 1H), 1.91-1.78 (m, 3H), 1.53-1.49 (m, 1H); LCMS: 94.0%, m/z [M+H]+ = 425.0; キラル純度: (49.7 + 50.2 )%. 位置化学(regiochemistry)および相対立体化学は2D NMR試験により確認した。
82.4_2: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.40 (br s, 1H), 10.95 (s, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.86-5.80 (m, 1H), 5.27-5.15 (m, 2H), 4.45-4.39 (m, 2H), 4.27-4.25 (m, 1H), 3.64 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.47-3.44 (m, 1H), 2.51-2.48 (m, 1H), 2.42-2.35 (m, 1H), 2.10-2.00 (m, 1H), 1.90-1.80 (m, 1H), 1.73-1.71 (m, 2H); LCMS: 80.7%, m/z [M+H]+ = 425.0. 不明の相対位置化学。
82.4_1aおよび82.4_1bの分離
キラルパックIG (4.6 x 250)mm、5μ; イソプロパノール中0.5% TFAをRTで使用して、82.4_1(10 g)をキラルSFCにより分離して(イソクラティック42.0mL/分、16分ラン時間、214nmで検出)、1.8gの82.4_1a(ピーク-1)を白色固体として、および3.8gの82.4_1b(ピーク-2)を固体として得た。(エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されない)。
82.4_1a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.55 (br s, 1H), 11.00 (s, 1H), 7.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 5.10-5.05 (m, 2H), 4.26 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.97-3.96 (m, 1H), 3.54-3.51 (m, 1H), 2.64-2.62 (m, 1H), 2.26-2.23 (m, 1H), 1.91-1.80 (m, 3H), 1.53-1.49 (m, 1H); LCMS: 99.0%, m/z [M+H]+ = 425.0; キラル純度: 99.9%.
82.4_1b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.58 (br s, 1H), 11.04 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.47 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.53-5.43 (m, 1H), 5.11-5.05 (m, 2H), 4.27 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 4.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.04-3.97 (m, 1H), 3.58-3.54 (m, 1H), 2.70-2.65 (m, 1H), 2.30-2.27 (m, 1H), 1.93-1.75 (m, 3H), 1.59-1.52 (m, 1H); LCMS: 97.2%, m/z [M+H]+ = 425.0; キラル純度: 97.7%.
82.5aの合成
塩化チオニル(6mL)を82.4_1a(300mg、0.70mmol)にRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。CH2Cl2(3mL)中の得られた酸塩化物に、CH2Cl2(2mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(245mg、1.05mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチし、CH2Cl2(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20% EtOAc/petエーテル)で精製して、82.5a(200mg、50%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.97/10.92 (s, 1H), 8.22/7.70 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.54-7.40 (m, 3H), 5.52-5.43 (m, 1H), 5.21-5.08 (m, 2H), 4.34-4.28 (m, 1H), 4.22-4.15 (m, 2H), 3.83-3.77 (m, 1H), 3.71-3.58 (m, 3H), 2.70-2.64 (m, 1H), 2.20-2.14 (m, 1H), 1.97-1.83 (m, 1H), 1.81-1.73 (m, 2H), 1.57-1.50 (m, 1H), 0.89-0.78 (m, 9H); LCMS: 98.8%, m/z [M+H]+ = 638.0.
82.6aの合成
THF(4mL)中の82.5a(200mg、0.31mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(30mg、0.31mmol)およびPd(PPh3)4(72mg、0.06mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O 中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(分の時間/%B): 20mL/分で0/70、8/90、11/95、11.1/98、13/98、13.1/70、15/70]で精製して、82.6a(58mg、37%)を固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.44 (br s, 1H), 10.90/10.84 (s, 1H), 8.37/7.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62-7.61 (m, 1H), 7.53-7.38 (m, 3H), 4.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.99-3.97 (m, 1H), 3.69-3.65 (m, 1H), 3.52-3.45 (m, 2H), 2.72-2.68 (m, 1H), 2.13-2.12 (m, 1H), 1.91-1.87 (m, 1H), 1.77-1.70 (m, 2H), 1.52-1.48 (m, 1H), 0.83 (s, 9H); LCMS: 98.7%, m/z [M+H]+ = 598.0; キラル純度: 98.0%.
82.5bの合成:
塩化チオニル(6mL)をRTで82.4_1b(350mg、0.82mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。CH2Cl2(3mL)中の得られた酸塩化物に、CH2Cl2(2mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(286mg、1.23mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチして、CH2Cl2(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20% EtOAc/petエーテル)で精製して、82.5b(155mg、30%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38 (br s, 1H), 7.33 (br s, 1H), 7.26-7.18 (m, 2H), 5.49-5.44 (m, 1H), 5.14-5.06 (m, 2H), 4.36-4.31 (m, 1H), 4.24-4.19 (m, 1H), 4.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.91-3.86 (m, 1H), 3.75-3.70 (m, 2H), 3.48-3.44 (m, 1H), 2.85-2.79 (m, 1H), 2.38-2.33 (m, 1H), 2.06-2.01 (m, 1H), 1.96-1.91 (m, 1H), 1.88-1.81 (m, 1H), 1.72-1.65 (m, 1H), 0.91 (m, 9H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 638.0.
82.6bの合成
THF(4mL)中の82.5b(155mg、0.24mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(22mg、0.24mmol)およびPd(PPh3)4(56mg、0.05mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(分の時間/%B): 22mL/分で0/50、8/90、10/90、10.1/98、12/98、12.1/50、14/50)で精製して、82.6b(88mg、61%)を固体として得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.50 (br s, 1H), 11.00/10.99 (s, 1H), 8.37/7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63-7.62 (m, 1H), 7.53-7.40 (m, 3H), 4.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.01-3.98 (m, 1H), 3.76-3.60 (m, 2H), 3.47-3.45 (m, 1H), 2.80-2.69 (m, 1H), 2.27-2.20 (m, 1H), 1.93-1.90 (m, 1H), 1.81-1.75 (m, 2H), 1.57-1.54 (m, 1H), 0.84 (s, 9H); LCMS: 97.4%, m/z [M+H]+ = 598.0; キラル純度: 96.0%.
表2:
列挙されるアニリンを使用して、実施例82と同様に以下の化合物を作製した。相対的立体化学を2D NMR試験により割り当てた(assign)。エナンチオマーペア(aおよびb)について絶対立体化学は不明。
Figure 2022518778000081
Figure 2022518778000082
実施例85a: (1'S,2'R,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((シクロペンチルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000083
85.1の合成:
CH3CN(5mL)中の84a(110mg、0.17mmol)の撹拌された溶液に、Cs2CO3(66mg、0.20mmol)、次いでMeI(72mg、0.50mmol)を添加して、RTで6h撹拌した。反応混合物を水(10mL)でクエンチして、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、85.1(110mg)を固体として得て、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS: 88.2%, m/z [M+H]+ = 666.0.
85の合成:
THF(3mL)中の85.1(110mg、0.16mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(15mg、0.16mmol)およびPd(PPh3)4 (38mg、0.03mmol)をRTで添加した。得られた反応混合物をRTで2h撹拌した。反応の完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/75、8/90、10/95、12/98、12.1/75、14/75]で精製して、85(39mg、38%)を固体として得た。エナンチオマーペア(aおよびb)について絶対立体化学は不明。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.40 (br s, 1H), 8.48/8.03 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.68/7.56 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45/7.41 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.38/7.34 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 4.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.90-3.88 (m, 1H), 3.67-3.65 (m, 1H), 3.55-3.51 (m, 1H), 3.45/3.43 (s, 3H), 3.40-3.37 (m, 1H), 2.68-2.60 (m, 1H), 2.12-2.05 (m, 1H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.80-1.69 (m, 2H), 1.63-1.58 (m, 5H), 1.57-1.46 (m, 2H), 1.38-1.28 (m, 1H), 1.18-1.10 (m, 1H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 624.0; キラル純度: 97.4%.
実施例85b: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((シクロペンチルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-1-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000084
化合物85bは、実施例85aについて記載される手順に従って、84bから調製した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.39 (br s, 1H), 8.48/8.03 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.68/7.56 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45/7.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.38-7.34 (m, 2H), 4.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.92-3.87 (m, 1H), 3.67-3.65 (m, 1H), 3.55-3.51 (m, 1H), 3.45/3.42 (s, 3H), 3.40-3.37 (m, 1H), 2.68-2.60 (m, 1H), 2.10-2.04 (m, 1H), 1.92-1.87 (m, 2H), 1.80-1.69 (m, 2H), 1.63-1.57 (m, 5H), 1.55-1.42 (m, 2H), 1.38-1.27 (m, 1H), 1.17-1.10 (m, 1H); LCMS: 99.6%, m/z [M+H]+ = 624.0; キラル純度: 97.6%. エナンチオマーペア(aおよびb)について絶対立体化学は不明。
実施例90および91: (1'R,2'S,3R,6'S,7a'R)-6'-(ベンジルオキシ)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(90)および(1'R,2'S,3R,6'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6'-ヒドロキシ-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(91)の合成:
Figure 2022518778000085
90.2の合成:
乾燥THF(6L)中のCH3MgBr(Et2O中3M、728mL、2.18mol)の撹拌された溶液に、さらなる漏斗を通して、-40℃で2hの期間にわたり乾燥THF(2L)中の90.1(200g、872mmol)の溶液を滴下した。ゆっくりRTに温めてRTで16h撹拌した後、反応混合物を-5℃に冷却し、反応混合物が透明な溶液になるまで1N HClでクエンチして、EtOAc(3 x3L)で抽出した。合わせた有機層を、H2Oで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、DCM中2% MeOH)で精製して、90.2(85g、40%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.50-12.30 (br s, 1H), 4.95-4.75 (br s, 1H), 4.14-4.08 (m, 1H), 3.26-3.18 (m, 2H), 2.15-2.08 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 1H), 1.39/1.34 (s, 9H), 1.21 (s, 3H); LCMS: 99.3%, m/z [M-H]- = 244.1.
90.3の合成:
THF(150ml)中の90.2(15g、61.1mmol)の撹拌された溶液に、NaH(14.6g、367mmol)を0℃で添加した。65℃で30分撹拌(stiurring)した後、臭化ベンジル(10.9mL、91.7mmol)を65℃で添加した。65℃で16h撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、10%クエン酸溶液でクエンチして、EtOAc(3 x 100mL)で抽出した。合わせた有機層をH2Oで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、90.3(12g、58%)を淡褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.44 (br s, 1H), 7.33-7.22 (m, 5H), 4.42-4.34 (m, 2H), 4.24-4.17 (m, 1H), 3.47 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.32-3.27 (m, 1H), 2.28-2.16 (m, 2H), 1.04-1.36 (m, 12 H); LCMS: 94.8%, m/z [M-H]- = 334.1.
90.4の合成:
CH2Cl2(240mL)中の90.3(12g、35.7mmol)の撹拌された溶液に、TFA(12mL)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、90.4(12g)を褐色固体として得た。LCMS: 86.2%, [M-TFA+H]+ = 236.1.
90.7の合成:
MTBE(100mL)中の90.4(3.2g、13.6mmol)の撹拌された溶液に、Et3N(1.9mL、13.6mmol)、90.5(2.12g、13.6mmol)および90.6(2.93g、13.6mmol)をRTで添加した。80℃で16h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、90.7(2.1g、30%)を固体として得た。90.7の位置立体化学および相対的立体化学は、2D NMR分析により確認した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.65 (br s, 1H), 11.00 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.27-7.22 (m, 5H), 5.55-5.42 (m, 1H), 5.10-5.04 (m, 2H), 4.38-4.26 (m, 5H), 4.00 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.64-3.60 (m, 1H), 2.67 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 2.54-2.48 (m, 1H), 2.16-2.09 (m, 1H), 1.61-1.53 (m, 1H), 1.26 (s, 3H); LCMS: 80.2%, m/z [M+H]+ = 545.1.
90.9の合成:
SOCl2(5mL)を、90.7(1.0g、1.83mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、SOCl2を40℃、減圧下で蒸発させて、酸塩化物中間体を得た。CH2Cl2 (10mL)中の90.8(638mg、2.75mmol)の溶液に、酸塩化物中間体をRTで添加した。50℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中10% EtOAc)で精製して、90.9(950mg、70%)を黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.95/10.91 (s, 1H), 8.14/7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.64-7.63 (m, 1H), 7.54-7.42 (m, 3H), 7.33-7.21 (m, 5H), 5.67-5.45 (m, 1H), 5.12-5.10 (m, 2H), 4.37-4.30 (m, 4H), 4.24-4.23 (m, 1H), 4.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.95-3.88 (m, 1H), 3.74-3.66 (m, 2H), 2.73 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 2.50-2.46 (m, 1H), 2.15-2.05 (m, 1H), 1.69-1.59 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 0.84/0.82 (s, 9H); LCMS: 96.0%, m/z [M+H]+ = 760.6.
90の合成:
THF(5mL)中の90.9(200mg、0.26mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(29mg、0.32mmol)およびPd(PPh3)4(61mg、0.05mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈した。有機溶液を回収して、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、次いでジエチルエーテルで粉砕して、90(45mg、24%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.49 (br s, 1H), 10.90/10.88 (s, 1H), 8.31/7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61-7.40 (m, 4H), 7.32-7.20 (m, 5H), 4.39-4.29 (m, 2H), 4.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.96-3.89 (m, 2H), 3.61-3.59 (m, 1H), 3.51 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.74 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 2.43 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.03-2.00 (m, 1H), 1.62-1.58 (m, 1H), 1.26 (s, 3H), 0.87/0.85 (s, 9H); LCMS: 99.0%, m/z [M+H]+ = 718.0; キラル純度: 98.8%.
91の合成:
CH2Cl2(3mL)中の90(150mg、0.21mmol)の撹拌された溶液に、TFA(0.3mL)およびCF3SO3H(0.3mL)をRTで添加した。16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をEtOAc(25mL)で希釈して、水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。残渣を調製用HPLC[カラム: X-SELECT-C18 (150x19)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/50、8/90、10/90、10.1/98、11/98、11.1/50、14/50]で精製して、91(45mg、38%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.38/12.32 (br s, 1H), 10.90/10.82 (br s, 1H), 8.30/7.79 (s, 1H), 7.62-7.39 (m, 4H), 4.65/4.54 (s, 1H), 4.17-3.80 (m, 3H), 3.62-3.49 (m, 2H), 2.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.20/2.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.71-1.69 (m, 1H), 1.55-1.51 (m, 1H), 1.15 (s, 3H), 0.83 (s, 9H); LCMS: 99.1%, m/z [M+H]+ = 628.0; キラル純度: 99.6%.
表3:
列挙されるアニリンを使用して、中間体90.7および列挙されるアニリンを用いて、実施例90または91と同様に以下の化合物を作製した。
Figure 2022518778000086
Figure 2022518778000087
Figure 2022518778000088
実施例97: (1'R,2'S,3R,6'S,7a'R)-6'-(ベンジルオキシ)-5,7-ジクロロ-1'-((シクロペンチルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-1,6'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000089
97.2の合成:
SOCl2(10mL)を90.7(1.2g、2.20mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、SOCl2を減圧下で蒸発させて、酸塩化物中間体(intermeidate)を得た。CH2Cl2(15mL)中の97.1(805mg、3.30mmol)の溶液に、上で調製した酸塩化物中間体をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中15% EtOAc)で精製して、97.2(800mg、50%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.35 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.36 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.33-7.17 (m, 7H), 5.51-5.44 (m, 1H), 5.14-5.06 (m, 2H), 4.40-4.32 (m, 3H), 4.27-4.17 (m, 2H), 4.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.89-3.84 (m, 1H), 3.67-3.61 (m, 1H), 3.36 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 2.86 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 2.64 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.10-2.00 (m, 2H), 1.80-1.66 (m, 5H), 1.39 (s, 3H), 1.29-1.24 (m, 3H), 0.93-0.83 (m, 1H); LCMS: 97.3%, m/z [M+H]+ = 772.49.
97.3の合成:
CH3CN(5mL)中の97.2(300mg、0.39mmol)の撹拌された溶液に、K2CO3(80mg、0.58mmol)およびCH3I(0.05mL、0.78mmol)をRTで添加した。RTで5h撹拌した後、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈した。有機溶液を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中5% EtOAc)で精製して、97.3(220mg、72%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.37 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.37-7.16 (m, 9H), 5.52-5.48 (m, 1H), 5.17-5.07 (m, 2H), 4.41-4.15 (m, 5H), 4.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.89-3.84 (m, 1H), 3.65-3.60 (m, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.39-3.35 (m, 1H), 2.78 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.56 (d, J = 8.8 4Hz, 1H), 2.06-2.02 (m, 2H), 1.76-1.53 (m, 6H), 1.39 (s, 3H), 1.28-1.24 (m, 3H); LCMS: 94.4%, m/z [M+H]+ = 786.4.
97の合成:
THF(3mL)中の97.3(220mg、0.28mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(26mg、0.28mmol)およびPd(PPh3)4(64mg、0.06mmol)をRTで添加した。2h撹拌した後、反応混合物を圧力下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ, A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル(Acetontrile);勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/80、8/95、11/95、11/98、12.1/98、12.1/80、15/80]で精製して、97(58mg、27%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.43 (s, 1H), 8.42/8.00 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.67/7.56 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43-7.41 (m, 2H), 7.37-7.23 (m, 5H), 4.36-4.29 (m, 2H), 4.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.92-3.88 (m, 2H), 3.57-3.53 (m, 1H), 3.50-3.45 (m, 1H), 3.45/3.41 (s, 3H), 2.67 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.37 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 2.05-1.95 (m, 1H), 1.95-1.87 (m, 1H), 1.65-1.58 (m, 5H), 1.48-1.44 (m, 2H), 1.35-1.28 (m, 1H), 1.28 (s, 3H), 1.19-1.12 (m, 1H); LCMS: 99.1%, m/z [M+H]+ = 743.9; キラル純度: 99.8%.
実施例100: rac-(1'R,2'S,7a'R)-6,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(100.6b)の合成
Figure 2022518778000090
100.4aおよび100.4bの合成
EtOH(10mL)中の100.2(500mg、3.18mmol)の溶液に、100.1(789mg、3.18mmol)および100.3(680mg、3.18mmol)をRTで添加した。2hかん流した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、30%~35% EtOAc/petエーテル)で精製して、少量のジアステレオマー100.4a(150mg、10%)を白色固体として、および大部分のジアステレオマー100.4b(250mg、17%)を白色固体として得た。
100.4a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.65 (s, 1H), 11.13 (s, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.86-5.80 (m, 1H), 5.27-5.15 (m, 2H), 4.47-4.39 (m, 3H), 3.73-3.68 (m, 2H), 3.10-2.95 (m, 1H), 2.88-2.76 (m, 1H), 2.62-2.40 (m, 2H); LCMS: 88.6%, m/z [M+H]+ = 461.0. 位置化学および相対的立体化学は2D NMR試験により確認した。
100.4b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.80 (s, 1H), 11.17 (s, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.53-5.44 (m, 1H), 5.11-5.04 (m, 2H), 4.34-4.22 (m, 2H), 4.15-4.09 (m, 1H), 3.92 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.76-3.72 (m, 1H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.75-2.67 (m, 1H), 2.51-2.40 (m, 1H), 2.35-2.15 (m, 1H); LCMS: 89.1%, m/z [M-H]- = 459.0. 位置化学および相対的立体化学は2D NMR試験により確認した。
100.5bの合成
塩化チオニル(3mL)を100.4b(250mg、0.54mmol)にRTで添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、酸塩化物の残渣を得た。CH2Cl2(5mL)中の酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(144mg、0.81mmol)の溶液を添加した。RTで16h撹拌した後、反応を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC (X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5u; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B) : 20mL/分で-0/70、8/85、11/85、11.1/98、12/98、12.1/70、15/70)で精製して、100.5b(80mg、24%)を固体として得た。LCMS: 96.6%, m/z [M+H]+ = 618.1.
100.6bの合成
THF(2mL)中の100.5b(80mg、0.13mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(10mg、0.13mmol)およびPd(PPh3)4(29mg、0.03mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、調製用HPLC [ATLANTIS-T3 (250x20)mm、5μ; A: H2O中10mM重炭酸アンモニウム、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/55、8/80、11/90、11.1/98、13/98、13.1/55、16/55]で精製して、100.6b(25mg、34%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.44 (br s, 1H), 11.10/11.01 (s, 1H), 8.20/7.80 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.66-7.20 (m, 4H), 4.25-4.07 (m, 1H), 3.99 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.85-3.82 (m, 1H), 3.55 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 3.39/3.23 (s, 3H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.42-2.35 (m, 1H), 2.25-2.05 (m, 1H); LCMS: 95.2%, m/z [M+H]+ = 578.0; キラル純度: (49.1+48.6)%.
表4:
6,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン、100.3の代わりに種々のイサチンを使用して、実施例100と同様に、以下の化合物を作製した。
Figure 2022518778000091
Figure 2022518778000092
実施例110: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(110)の合成
Figure 2022518778000093
110.4_1および110.4_2および110.4_3および110.4_4の合成
MTBE(200mL)中の(S)-4,4-ジフルオロピロリジン-2-カルボン酸、110.1(10g、66.2mmol)の溶液に、(Z)-4-(アリルオキシ)-4-オキシブト-2-エン酸、110.2(10.3g、66.2mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン、110.3(14.3g、66.2mmol)をRTで添加した。かん流で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、100~200メッシュ、勾配20%~25% EtOAc/petエーテル)で精製して、110.4_1、110.4_2、110.4_3および110.4_4を得た。(LCMS比: 25:15:6:5)。
110.4_1: rac-(1'R,2'S,3R,7a'R)-2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.89 (br s, 1H), 11.15 (s, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.47-5.44 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 2H), 4.07-4.02 (m, 2H), 3.64 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.23-3.15 (m, 1H), 2.75-2.65 (m, 1H), 2.51-2.49 (m, 1H), 2.19-2.08 (m, 1H), 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -89.57 (d, J = 226 Hz), -94.10 (d, J = 226 Hz); LCMS 98.0%, m/z [M+H]+ = 461.0. 相対的位置化学は2D NMR試験により確認した。
110.4_2: rac-(1'R,2'R,3R,7a'R)-2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 8.96 (br s, 1H), 7.62 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.85-5.79 (m, 1H), 5.30-5.13 (m, 2H), 4.48-4.35 (m, 3H), 3.56-3.53 (m, 2H), 3.00-2.79 (m, 2H), 2.51-2.40 (m, 2H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -92.55 (d, J = 228 Hz), -100.21 (d, J = 228 Hz); LCMS 97.8%, m/z [M+H]+ = 461.0. 相対的位置化学は2D NMR試験により確認した。
110.4_3: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.75 (br s, 1H), 11.09 (s, 1H), 7.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.01-5.91 (m, 1H), 5.42-5.37 (m, 1H), 5.26 (dd, J = 10.4 Hz, 1.6 Hz, 1H), 4.71-4.61 (m, 2H), 4.06-3.94 (m, 2H), 3.62 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 3.18-3.09 (m, 1H), 2.70-2.61 (m, 1H), 2.49-2.32 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 1H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -89.13 (d, J = 231 Hz), -92.96 (d, J = 231 Hz); LCMS 99.6%, m/z [M+H]+ = 460.9. 相対的位置化学は不明。
110.4_4: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.87 (br s, 1H), 11.42 (s, 1H), 7.54 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.76-5.66 (m, 1H), 5.23-5.16 (m, 2H), 4.51-4.35 (m, 3H), 3.87 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.58 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.08-3.01 (m, 1H), 2.89-2.67 (m, 1H), 2.58-2.32 (m, 2H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -92.33 (d, J = 230 Hz), -101.91 (d, J = 230 Hz); LCMS 95.2%, m/z [M+H]+ = 461.0. 相対的位置化学は不明。
110.4_1aおよび110.4_1bの分離
キラルパックIG (250x30)mm、5μ; n-ヘキサン中0.2% TFA: イソプロパノール(85:15)をrtで使用して、110.4_1(45g)をキラルSFCにより精製した(イソクラティック42.0mL/分、13分ラン時間、254nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、20gの110.4_1a(ピーク-1)および14.7gの110.4_1b(ピーク-2)を白色固体として得た。
110.4_1a: (1'R,2'S,3R,7a'R)-2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸. [α]25 D +78.8 (c 1.0, MeOH); 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.86 (s, 1H), 11.16 (s, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.49-5.43 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 2H), 4.07-4.02 (m, 2H), 3.64 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.21-3.18 (m, 1H), 2.69-2.52 (m, 1H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.15-2.05 (m, 1H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -89.56 (d, J = 226 Hz), -94.08 (d, J = 226 Hz); LCMS 98.9%, m/z [M+H]+ = 461.2; キラル純度: 99.8%. 絶対立体化学は単結晶x線回析分析により決定した。
110.4_1b: (1'S,2'R,3S,7a'S)-2'-((アリルオキシ)カルボニル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボン酸[α]25 D -73.2 (c 1.0, MeOH); 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.88 (br s, 1H), 11.16 (s, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.50-5.42 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 2H), 4.28-4.26 (m, 2H), 4.09-4.01 (m, 2H), 3.64 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.23-3.14 (m, 1H), 2.74-2.65 (m, 1H), 2.53-2.44 (m, 1H), 2.16-2.08 (m, 1H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -89.56 (d, J = 226 Hz), -94.08 (d, J = 226 Hz); LCMS 98.7%, m/z [M+H]+ = 461.0; キラル純度: 99.9%.
110.5aの合成
塩化チオニル(8mL)をRTで110.4_1a(500mg、1.08mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。CH2Cl2(10mL)に溶解された得られた残渣に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(500mg、2.16mmol)の溶液であった。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチして、CH2Cl2(2 x 20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、勾配 10% EtOAc/petエーテル)で精製して、110.5a(410mg、53%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.28 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.34 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.27-7.26 (m, 2H), 5.48-5.42 (m, 1H), 5.14-5.06 (m, 2H), 4.36-4.31 (m, 1H), 4.24-4.19 (m, 1H), 4.04-3.97 (m, 2H), 3.81-3.68 (m, 2H), 3.51 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.33-3.26 (m, 1H), 2.77-2.69 (m, 1H), 2.31-2.17 (m, 2H), 0.91 (s, 9H); LCMS 99.3%, m/z [M+H]+ = 674.0.
110の合成
THF(10mL)中の110.5a(400mg、0.59mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(55mg、0.59mmol)およびPd(PPh3)4(136mg、0.11mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC (KROMOSIL-C18 (150 x 30)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸; B: アセトニトリル; 勾配:(分の時間/%B): 24mL/分で0/70、8/90、10/95)で精製して、110(161mg、42%)を固体として得た。
[α]25 D -6.41 (c 0.5, MeOH); 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.65 (br s, 1H), 10.98 (s, 1H), 8.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.81-7.43 (m, 4H), 4.05 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.84-3.69 (m, 1H), 3.60 (dd, J = 7.5 Hz, J = 6.5 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.63-2.52 (m, 1H), 2.40-2.32 (m, 1H), 2.11-2.04 (m, 1H), 0.84/0.82 (s, 9H); 19F NMR (470.59 MHz, DMSO-d6): -89.21 (d, J = 226 Hz), -97.17 (d, J = 226 Hz); LCMS 99.3%, m/z [M+H]+ = 633.9; キラル純度: 98.9%.
実施例111: (1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000094
111.1bの合成
塩化チオニル(5mL)を、RTで110.4_1b(300mg、0.65mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。CH2Cl2(3mL)に溶解された得られた残渣に、CH2Cl2(2mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(217mg、0.93mmol)の溶液であった。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチして、CH2Cl2(2 x 20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、勾配 15% EtOAc/petエーテル)で精製して、111.1b(125mg、30%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.10/11.04 (s, 1H), 8.13 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.71-7.44 (m, 4H), 5.46-5.36 (m, 1H), 5.18-5.05 (m, 2H), 4.28-4.19 (m, 2H), 4.14 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.87-3.78 (m, 2H), 3.70 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.28-3.26 (m, 1H), 2.67-2.57 (m, 1H), 2.44-2.38 (m, 1H), 2.16-2.07 (m, 1H), 0.84 (s, 9H); LCMS 94.5%, m/z [M+H]+ = 674.0.
111の合成
THF(3mL)中の111.1b(125mg、0.18mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(17mg、0.18mmol)およびPd(PPh3)4(42mg、0.03mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC (XSELECT-C18 (150 x 30)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸; B: アセトニトリル; 勾配:(分の時間/%B): 24mL/分で0/70、8/95、12/98)で精製して、111(40mg、34%)を固体として得た。
[α]25 D +9.70 (c 0.5, MeOH); 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.69 (br s, 1H), 11.05/10.99 (s, 1H), 8.27 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.82-7.43 (m, 4H), 4.05 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.60 (dd, J = 7.5 Hz, J = 6.5 Hz, 1H), 3.45 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.29-3.27 (m, 1H), 2.60-2.54 (m, 1H), 2.38-2.34 (m, 1H), 2.10-2.05 (m, 1H), 0.85/0.82 (s, 9H); 19F NMR (376.49 MHz, DMSO-d6): -89.21 (d, J = 226 Hz), -97.18 (d, J = 226 Hz); LCMS 95.9%, m/z [M+H]+ = 634.0; キラル純度: 97.6%.
表5:
110.4_1aまたは110.4_1bのいずれかおよび以下のアミドカップリング手順(110.5aまたは111.1bを作製するために使用されるように)および脱保護(110.6aまたは111.2b)を使用して、以下の例を作製した。
Figure 2022518778000095
Figure 2022518778000096
Figure 2022518778000097
Figure 2022518778000098
Figure 2022518778000099
Figure 2022518778000100
Figure 2022518778000101
Figure 2022518778000102
Figure 2022518778000103
Figure 2022518778000104
Figure 2022518778000105
Figure 2022518778000106
Figure 2022518778000107
Figure 2022518778000108
Figure 2022518778000109
Figure 2022518778000110
Figure 2022518778000111
Figure 2022518778000112
Figure 2022518778000113
Figure 2022518778000114
Figure 2022518778000115
Figure 2022518778000116
Figure 2022518778000117
Figure 2022518778000118
Figure 2022518778000119
Figure 2022518778000120
Figure 2022518778000121
Figure 2022518778000122
実施例200: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-1-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000123
200.1の合成:
塩化チオニル(6mL)をRTで110.4_1a(300mg、0.65mmol)に添加して、2h撹拌した。過剰な塩化チオニルを減圧下で濃縮して、酸塩化物誘導体を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(228mg、1.3mmol)の溶液を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチして、有機層を分離した。水層をCH2Cl2(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、200.1(280mg、69%)を固体として得た。LCMS: 62.1%, m/z [M+H]+ = 620.0.
200.2の合成:
MeCN(10mL)中の200.1(280mg、0.45mmol)の撹拌された溶液に、K2CO3(62mg、0.45mmol)、次いでMeI(69mg、0.48mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチして、EtOAc(15mL)で抽出した。有機層を水(15mL)、ブライン(15mL)で洗浄して、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、200.2(270mg)を淡褐色固体として得た。精製することなく残渣を次の工程に使用した。LCMS: 58.1%, m/z [M+H]+ = 634.2.
200の合成:
THF(10mL)中の200.2(260mg、0.41mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(38mg、0.41mmol)およびPd(PPh3)4(95mg、0.08mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル:n-ペンタンで粉砕した。得られた残渣を調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/60、8/85、10/90、10.1/98、13/98、13.1/60、16/60]で精製して、200(45mg、17%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.53 (br s, 1H), 8.40/7.98 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.67-7.42 (m, 4H), 4.11-4.02 (m, 1H), 3.82-3.78 (m, 1H), 3.58-3.55 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.23 (s, 3H), 3.22-3.16 (m, 1H), 2.57-2.50 (m, 1H), 2.38-2.30 (m, 1H), 2.11-2.04 (m, 1H); LCMS: 95.0%, [M+H]+ = 592.0.
表6:
110.4_1aおよび列挙されるアニリンを使用して、以下の化合物を実施例200と同様に作製した。
Figure 2022518778000124
Figure 2022518778000125
Figure 2022518778000126
実施例208: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1-シクロプロピル-1'-((シクロプロピルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000127
208.1の合成:
208.1は、200.1の合成について記載される手順に従って、110.4_1aから合成した。
208.2の合成:
DCM(10mL)中の208.1(300mg、0.45mmol)の撹拌された溶液に、ホウ酸シクロプロピル(78mg、0.91mmol)およびTEA(0.12mL、0.91mmol)を添加した。酸素を10分間パージした後、Cu(OAc)2(82mg、0.45mmol)を添加して、再度酸素を5分間パージした。RTで16h撹拌した後、反応混合物をDCM(20mL)で希釈して、セライトの小さいパッドで濾過して、パッドをDCM(50mL)で洗浄した。濾過物を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中20% EtOAc)を使用してフラッシュクロマトグラフィーで精製して、208.2(120mg、37%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.32 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.41-7.40 (m, 1H), 7.30-7.26 (m, 1H), 7.24-7.17 (br s, 2H), 5.48-5.40 (m, 1H), 5.16-5.07 (m, 2H), 4.28-4.23 (m, 1H), 3.97-3.93 (m, 2H), 3.72-3.67 (m, 1H), 3.60-3.55 (m, 1H), 3.51-3.45 (m, 1H), 3.35-3.32 (m, 1H), 3.22-3.13 (m, 1H), 2.94-2.92 (m, 1H), 2.65-2.57 (m, 1H), 2.29-2.15 (m, 2H), 1.12-1.10 (m, 2H), 0.98-0.86 (m, 3H), 0.52-0.50 (m, 2H), 0.21-0.19 (m, 2H); LCMS: 98.6%, m/z [M+H]+ = 700.0.
208の合成:
THF(10mL)中の208.2(100mg、0.14mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(13mg、0.14mmol)およびPd(PPh3)4(33mg、0.02mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: KROMOSIL-C18 (150x25mm)、10u; A: H2O中0.1%蟻酸(Formic)、アセトニトリル; 勾配:(時間/%B) : 22mL/分で0/60、8/85、12/95、12.1/98、14/98、14.1/60、16/60]で精製して、208(80mg、85%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.53 (br s, 1H), 8.36/7.98 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.68/7.60 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51-7.38 (m, 3H), 4.12-3.98 (m, 1H), 3.79-3.75 (m, 2H), 3.44-3.40 (m, 2H), 3.18 (m, 1H), 2.96-2.94 (m, 1H), 2.51-2.50 (m, 1H), 2.41-2.32 (m, 1H), 2.15-1.93 (m, 1H), 1.13-0.96 (m, 2H), 0.88-0.85 (m, 2H), 0.80-0.65 (m, 1H), 0.42-0.40 (m, 2H), 0.17- 0.16 (m, 1H), 0.07-0.02 (m, 1H); LCMS: 98.2% , m/z [M+H]+ = 657.9.
実施例216: (1'S,2'R,3S,7a'S)-5-クロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6',7-トリフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸および(1'R,2'S,3R,7a'R)-5-クロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6',7-トリフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(216.8aおよび216.8b)の合成:
Figure 2022518778000128
216.2の合成:
濃H2SO4(15mL)およびCH3SO3H(15mL)中の216.1(3.0g、18.2mmol)の撹拌された溶液に、トリクロロイソシアヌール酸(2.1g、9.08mmol)を0℃で添加した。RTで4h撹拌した後、反応を0℃に冷却し、氷冷H2O(100mL)でクエンチした。得られた沈殿物を濾過して、H2O(200mL)で洗浄して、回収して、真空下で乾燥させて、216.2(3.5g、97%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.66 (s, 1H), 7.77 (dd, J = 2.0 Hz, 10.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H); GCMS: 97.7%, m/z [M+H]+ = 200.8.
216.5aおよび216.5bの合成:
MTBE (100mL)中の216.3(3g、12.1mmol)の撹拌された溶液に、216.2(2.4g、12.1mmol)および216.4(1.88g、12.1mmol)をRTで添加した。80℃で16h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、次いで減圧下で濃縮した。ジアステレオマー混合物(LCMSによりdr 7%:26%:27%:5%)を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、20~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、必要なジアステレオマー216.5(1.7g、32%)を灰白色固体として得た。位置化学および相対的絶対立体化学は2D NMR試験により確認した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.86 (br s, 1H), 11.23 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 1.5 Hz, 9.5 Hz, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 2H), 4.09-4.05 (m, 1H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.21-3.18 (m, 1H), 2.69-2.68 (m, 1H), 2.50-2.46 (m, 1H), 2.19-2.09 (m, 1H); LCMS: 97.9%, m/z [M+H]+ = 445.0; キラル純度: (50.5+49.4)%.
216.5aおよび216.5bの分離
Chiralcel OX-H (30x250)mm、5μ; A: 75% CO2%, B: 25% (メタノール中0.5% DEAをRTで使用して、216.5(1.7 g)をキラルSFCにより分離した(イソクラティック90g/分、214nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、216.5a(エナンチオマー-1、760mg、89%)を灰白色固体として、および216.5b(エナンチオマー-2、670mg、79%)を灰白色固体として得た。
216.5a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.88 (br s, 1H), 11.23 (s, 1H), 7.58 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 2.0 Hz, 10.0 Hz, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 5.12-5.06 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 2H), 4.10-4.05 (m, 1H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.21-3.18 (m, 1H), 2.74-2.65 (m, 1H), 2.50-2.45 (m, 1H), 2.20-2.09 (m, 1H); LCMS: 97.5%, m/z [M+H]+ = 445.0; キラル純度: 99.7%.
216.5b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.86 (br s, 1H), 11.23 (s, 1H), 7.58 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 2.0 Hz, 10.0 Hz, 1H), 5.50-5.45 (m, 1H), 5.12-5.06 (m, 2H), 4.29-4.27 (m, 2H), 4.08-4.06 (m, 1H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.21-3.18 (m, 1H), 2.74-2.65 (m, 1H), 2.50-2.44 (m, 1H), 2.20-2.09 (m, 1H); LCMS: 98.7%, m/z [M+H]+ = 445.0; キラル純度: 99.8%.
216.7aの合成:
216.5a(200mg、0.44mmol)にSOCl2(3mL)を添加した。RTで2h撹拌した後、SOCl2を減圧下で蒸発させて、中間体酸塩化物を得た。上で調製した中間体酸塩化物にRTで、CH2Cl2中の216.6(150mg、0.64mmol)の溶液を添加した。50℃で16h撹拌した後、反応混合物を蒸発させ、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中15% EtOAc)で精製して、216.7a(150mg、53%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.60 (br s, 1H), 7.34 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 2.0 Hz, 9.6 Hz, 1H), 5.50-5.42 (m, 1H), 5.15-5.06 (m, 2H), 4.37-4.32 (m, 1H), 4.25-4.20 (m, 1H), 4.05-3.98 (m, 2H), 3.81-3.68 (m, 2H), 3.54-3.49 (m, 1H), 3.34-3.29 (m, 1H), 2.75-2.70 (m, 1H), 2.31-2.10 (m, 2H), 0.92 (s, 9H); LCMS: 96.1%, m/z [M+H]+ = 660.0.
216.8aの合成:
THF(3mL)中の化合物216.7a(130mg、0.19mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(18mg、0.19mmol)およびPd(PPh3)4(46mg、0.04mmol)をRTで添加した。1h撹拌した後、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈した。有機溶液を回収して、ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ、A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/70、8/90、9/90、9.1/98、11/98、11.1/70、14/70]で精製して、216.8a(47mg、38%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.59/12.45 (s, 1H), 11.10/11.06 (s, 1H), 8.16/7.71 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.61-7.34 (m, 4H), 4.06-4.00 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.61-3.58 (m, 1H), 3.44 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.36-3.29 (m, 1H), 2.59-2.50 (m, 1H), 2.38-2.34 (m, 1H), 2.13-2.06 (m, 1H), 0.85/0.82 (s, 9H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 618.0; キラル純度: 99.9%.
216.7bの合成:
216.5b(200mg、0.44mmol)にSOCl2(3mL)を添加した。RTで2h撹拌した後、SOCl2を減圧下で蒸発させて、中間体酸塩化物を得た。上で調製した中間体酸塩化物にRTでCH2Cl2中の化合物216.6(150mg、0.64mmol)の溶液を添加した。50℃で16h撹拌した後、反応混合物を蒸発させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中15% EtOAc)で精製して、216.7b(180mg、63%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.65 (br s, 1H), 7.34 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.26 (s, 1H), 7.08 (dd, J = 1.6 Hz, 9.2 Hz, 1H), 5.50-5.42 (m, 1H), 5.14-5.06 (m, 2H), 4.37-4.32 (m, 1H), 4.25-4.20 (m, 1H), 4.05-3.98 (m, 2H), 3.81-3.68 (m, 2H), 3.54-3.50 (m, 1H), 3.36-3.27 (m, 1H), 2.76-2.68 (m, 1H), 2.31-2.05 (m, 2H), 0.92 (s, 9H); LCMS: 90.2%, m/z [M+H]+ = 660.0.
216.8bの合成:
THF(3mL)中の化合物216.7b(160mg、0.24mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(23mg、0.24mmol)およびPd(PPh3)4(56mg、0.05mmol)をRTで添加した。1h撹拌した後、反応混合物をEtOAc(15mL)で希釈した。有機溶液を回収し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ, A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/60、8/90、10/90、10.1/98、11/98、11.1/60、14/60]で精製して、216.8b(93mg、62%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.59/12.45 (s, 1H), 11.10/11.06 (s, 1H), 8.16/7.71 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.61-7.34 (m, 4H), 4.06-4.00 (m, 2H), 3.85-3.80 (m, 1H), 3.60 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 14 Hz, 1H), 3.36-3.28 (m, 1H), 2.59-2.50 (m, 1H), 2.38-2.34 (m, 1H), 2.11-2.06 (m, 1H), 0.85/0.82 (s, 9H); LCMS: 97.4%, m/z [M+H]+ = 618.0; キラル純度: 99.6%.
表7:
5-クロロ-7-フルオロインドリン-2,3-ジオン、216.2の代わりに列挙されたイサチンを用いて、実施例216と同様に以下の例を作製した。位置化学および相対的立体化学は、2D NMR試験により割り当てた。エナンチオマーペア(aおよびb)について絶対立体化学は不明であった。
Figure 2022518778000129
Figure 2022518778000130
実施例219: rac-(1'R,2'S,3R,8a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-2-オキソ-1',5',6',7',8',8a'-ヘキサヒドロ-2'H-スピロ[インドリン-3,3'-インドリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000131
219.4の合成:
アセトニトリル(acetontrile)(50mL)中の219.1(3.0g、23.2mmol)の溶液に、219.2(5.0g、23.2mmol)および219.3(3.62g、23.2mmol)をRTで添加した。90℃で16h撹拌した後、反応混合物を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、30% EtOAc/petエーテル)で精製して、ジアステレオマーの混合物(dr=7:10:10:2)を得た。ジアステレオマー(diasteromers)の混合物を、調製用HPLC [カラム: X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ、A: H2O中 0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/30、8/70、11/70、12/98、12.1/98、15/9]で精製して、219.4(200mg、2%)を灰白色固体として得た。位置化学および相対的立体化学は2D NMR分析により確認した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6, 100℃で): 11.93 (br s, 1H), 10.62 (br s, 1H), 7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.51-5.45 (m, 1H), 5.08-5.03 (m, 2H), 4.23-4.21 (m, 2H), 3.72 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.36-3.33 (m, 1H), 3.27-3.24 (m, 1H), 2.29-2.20 (m, 2H), 1.83-1.72 (m, 2H), 1.48-1.46 (m, 1H), 1.22-1.17 (m, 3H); LCMS: 95.5%, m/z [M+H]+ = 439.0; キラル純度: (50.8+49.2)%.
219.6の合成:
塩化チオニル(2mL)を、RTで219.4(110mg、0.25mmol)に添加した。2h撹拌した後、塩化チオニルを減圧下で蒸発させ、酸塩化物を得た。上述の中間体酸塩化物に、RTでCH2Cl2(3mL)中の219.5(66mg、0.38mmol)の溶液を添加した。50℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、20% EtOAc/petエーテル)で精製して、219.6(30mg、20%)を明褐色固体として得た。LCMS: 69.9%, m/z [M+H]+ = 598.0.
219の合成:
THF(2mL)中の219.6(30mg、0.05mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(5mg、0.05mmol)およびPd(PPh3)4(11mg、0.01mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/60、8/80、9/80、9.1/98、12/98、12.1/60、14/60]で精製して、219(3mg、10%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.40/12.30 (s, 1H), 10.94/10.90 (s, 1H), 8.32/8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63/7.53 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.46-7.35 (m, 3H), 3.64 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.53 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 3.43/3.22 (s, 3H), 3.01-2.99 (m, 1H), 2.20-2.13 (m, 2H), 1.68-1.66 (m, 1H), 1.54-1.51 (m, 1H), 1.43-1.40 (m, 1H), 1.19-1.05 (m, 3H); LCMS: 90.1%, m/z [M+H]+ = 556.1; キラル純度: (46.7+45.2)%.
実施例220: 5,7-ジクロロ-8'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-2-オキソ-1',3',4',7',8',8a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,6'-ピロロ[2,1-c][1,4]オキサジン]-7'-カルボン酸220.7aおよび220.7cの合成:
Figure 2022518778000132
220.4a、220.4bおよび220.4cの合成:
THF(100mL)中の220.1(3.0g、22.9mmol)の撹拌された溶液に、220.2(4.94g、22.9mmol)、220.3(3.57g、22.9mmol)およびDIPEA(2.95g、22.9mmol)をRTで添加した。80℃で16h撹拌した後、反応混合物を水(30mL)で希釈して、EtOAc(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、ジアステレオマーの粗製の混合物(dr=5+3+6%)を得た。粗製のジアステレオマーの混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、220.4a(250mg)、220.4b(60mg)、220.4c(450mg)を固体として得た。
220.4a: 1H NMR (500 MHz, アセトン-d6): 11.11 (s, 1H), 9.90 (s, 1H), 7.98 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.61-5.52 (m, 1H), 5.14-5.05 (m, 2H), 4.31-4.28 (m, 2H), 4.09-4.06 (m, 1H), 3.85 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.71-3.68 (m, 1H), 3.62-3.55 (m, 2H), 3.29-3.24 (m, 2H), 2.60-2.59 (m, 1H), 2.28-2.26 (m, 1H); LCMS: 93.0%, m/z [M+H] + = 441.0.
220.4b: LCMS: 80%, m/z [M+H] + = 441.1
220.4c: LCMS: 68 %, m/z [M+H] + = 441.1
220.6aの合成:
SOCl2(5mL)を、RTで220.4a(250mg、0.59mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。上述の酸塩化物に、DCM(10mL)中の220.5(158mg、0.68mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、220.6_1(40mg、11%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, アセトン-d6): 9.82 (s, 1H), 8.43 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.58-7.54 (m, 2H), 7.48 (d, J = 2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.63-5.50 (m, 1H), 5.15-5.11 (m, 2H), 4.42-4.40 (m, 1H) 4.29-4.21 (m, 1H), 3.89-3.83 (m, 4H), 3.62-3.60 (m, 2H), 3.31-3.24 (m, 3H), 2.52-2.49 (m, 1H), 2.25-2.23 (m, 1H), 0.91 (s, 9H); LCMS: 93.5%, m/z [M+H]+ = 656.
220.7aの合成:
THF(2mL)中の220.6a(40mg、0.06mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(6mg、0.06mmol)およびPd(PPh3)4(14mg、0.01mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/60、8/70、8.1/98、9/98、9.1/60、12/60]で精製して、220.7_1(3.0mg、8%)を固体として得た。
LCMS: 95.1%, m/z [M+H]+ = 614.1
220.6cの合成:
SOCl2(10mL)をRTで220.4c(450mg、1.02mmol)に添加した。窒素雰囲気下で2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。上で調製した酸塩化物にDCM(15mL)中の220.5(273mg、1.18mmol)を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100~200シリカゲル、30% EtOAc/petエーテル)で精製して、220.6c(250mg、37%)を橙色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.24 (s, 1H), 7.81-7.68 (m, 3H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.34-5.26 (m, 1H), 5.06-5.00 (m, 2H), 4.26-4.21 (m, 1H), 4.15-3.97 (m, 3H), 3.87 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.27-3.03 (m, 4H), 2.50-2.45 (m, 2H), 2.15-2.11 (m, 1H), 0.80 (s, 9H). LCMS: 85.3%, m/z [M+H]+ = 656.
220.7cの合成:
THF(10mL)中の220.6a(250mg、0.38mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(35mg、0.38mmol)およびPd(PPh3)4(88mg、0.08mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-SELECT-C18 (150x19)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/10、8/80、11/89、11.1/98、13.98、15/98]で精製して、220.7c(35mg、15%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6 ): 12.80 (s, 1H), 11.18 (s, 1H), 7.79 (s, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 4.14 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.94 (m, J = 10.0 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 3.30-3.20 (m, 2H), 3.09-3.01 (m, 2H), 2.50-2.46 (m, 1H), 2.42-2.36 (m, 1H), 2.10-2.07 (m, 1H), 0.77 (s, 9H). LCMS: 97.7%, m/z [M+H]+ = 614.0; キラル純度: (51.5+48.4)%.
実施例225: 5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N2'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(225aおよび225b)の合成
Figure 2022518778000133
DMF(15mL)中の225.1(350mg、0.64mmol)の撹拌された溶液に、TEA(1.33mL、9.58mmol)およびN-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(534mg、6.39mmol)を、密封チューブ中0℃で添加した。RTまでゆっくり温めて16h撹拌した後、反応混合物をEtOAc(20mL)で希釈して、H2O(2x20mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー、その後SFC精製[カラム: Chiralpak IC (4.6x250)mm、5μ; 75% CO2: 25%メタノール、RT(イソクラティック20mL/分、214nmで検出)]で精製して、225a(20mg、5%)を灰白色固体として、および225b(45mg、12%)を灰白色固体として得た。絶対立体化学は、225aおよび225bについては確立されなかった。
225a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.20 (br s, 1H), 10.06 (br s, 1H), 10.03 (br s, 1H), 7.55 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.29 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.10 (br s, 1H), 4.58-4.52 (m, 1H), 4.47-4.42 (m, 1H), 3.83-3.74 (m, 1H), 3.34-3.32 (m, 1H), 3.08 (s, 3H), 3.01-2.90 (m, 1H), 2.83-2.78 (m, 1H), 2.37-2.31 (m, 1H); LCMS: 94.8%, m/z [M+H]+ = 593.1.
225b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.85 (br s, 1H), 10.32 (s, 1H), 9.86 (br s, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 4.13-4.09 (m, 1H), 3.49-3.38 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.47-2.39 (m, 1H), 2.26-2.13 (m, 1H); LCMS: 95.8%, m/z [M+H]+ = 593.1.
実施例226: 5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(226aおよび226b)の合成
Figure 2022518778000134
DMF(3mL)中の225.1(200mg、0.37mmol)の撹拌された溶液に、NH2OH.HCl(127mg、1.83mmol)およびTEA(0.25mL、1.83mmol)をRTで添加した。RTで4h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(15mL)に注ぎ、10分間、良く撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、冷水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させた。残渣を、調製用HPLC[カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/45、8/70、9.4/70、9.5/98、11/98、11.1/45、13/45]で精製して、226a(30mg、14%)を白色固体として、および226b(17mg、8%)を白色固体として得た。226aおよび226bについては、絶対立体化学は確立されなかった。
226a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.14 (br s, 1H), 10.53 (br s, 1H), 10.06 (s, 1H), 8.88 (s, 1H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44-7.35 (m, 2H), 7.30-7.29 (m, 2H), 4.29-4.24 (m, 1H), 4.00-3.97 (m, 1H), 3.65-3.60 (m, 1H), 3.50 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.00-2.81 (m, 1H), 2.79-2.76 (m, 1H), 2.34-2.27 (m, 1H); LCMS: 97.5%, m/z [M-H]- = 576.9.
226b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.08 (br s, 1H), 10.40 (br s, 1H), 10.17 (br s, 1H), 8.92 (s, 1H), 7.70-7.65 (m, 2H), 7.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.40-4.35 (m, 1H), 4.24-4.21 (m, 1H), 3.79-3.64 (m, 1H), 3.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.10-2.95 (m, 1H), 2.75-2.70 (m, 1H), 2.37-2.28 (m, 1H); LCMS: 95.6%, m/z [M-H]- = 576.9.
実施例227: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-メトキシ-N2'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000135
THF(10mL)中の227.1(300mg、0.53mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(87μL、0.79mmol)およびイソブチルクロロホルメート(62μL、0.64mmol)を0℃で添加した。5分間撹拌した後、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(103mg、1.06mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: SYMMETRY-C8 (300x19)mm、7u; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 20mL/分で0/50、8/80、8.1/98、10/98、10.1/50、13/50]、次いで順相(normal phase)調製用HPLC [カラム: Chiracel OX-H (250 x30)mm、5u、移動相: アセトニトリル、RT(イソクラティック42.0mL/分、215nmで検出)]で精製して、227(59mg、18%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.89 (s, 1H), 10.38 (s, 1H), 7.70-7.68 (m, 3H), 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 7.2 Hz, J = 6.8 Hz, 1H), 3.54-3.40 (m, 2H), 3.44 (s, 3H), 2.67 (s, 3H), 2.61-2.54 (m, 1H), 2.49-2.46 (m, 1H), 2.25-2.16 (m, 1H); LCMS: 98.3%, m/z [M+H]+ = 606.9.
実施例228: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド の合成
Figure 2022518778000136
THF(20mL)中の227.1(200mg、0.35mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(58μL、0.53mmol)およびイソブチルクロロホルメート(41μL、0.42mmol)を0℃で添加した。5分間撹拌した後、NH3ガスを反応混合物に10分間、0℃でパージした。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE C18 (250 x19)mm、5; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 20mL/分で0/50、8/80、8.1/98、10/98、10.1/50、13/50]で精製して、228(96mg、47%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.89 (s, 1H), 10.74 (s, 1H), 7.71-7.70 (m, 3H), 7.53 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.00 (br s, 1H), 6.66 (br s, 1H), 4.55-4.50 (m, 1H), 4.25 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.49-3.41 (m, 1H), 2.84 (t, J = 11.5 Hz, 1H), 2.41-2.35 (m, 1H), 2.16-2.06 (m, 1H); LCMS: 96.9%, m/z [M+H]+ = 562.9.
実施例229: rel-(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N1',N2'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドおよび5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N1',N2'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド (229aおよび229b)の合成:
Figure 2022518778000137
229aおよび229bは、260aおよび260bの合成について記載される手順に従って、250.2から合成した。229aおよび229bについては、絶対立体化学は確立されなかった。
229a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.88/10.79 (s, 1H), 10.07/9.95 (s, 1H), 7.72/7.54 (s, 1H), 7.51-7.30 (m, 4H), 4.55/4.42 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.17-4.05 (m, 1H), 3.51-3.36 (m, 2H), 3.36/3.22 (s, 3H), 2.99/2.97 (s, 3H), 2.74-2.50 (m, 2H), 2.23-2.10 (m, 1H); LCMS: 96.0%, m/z [M+H]+ = 607.0.
229b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.75/10.69 (s, 1H), 9.90/9.82 (s, 1H), 7.95/7.82 (s, 1H), 7.77/7.63 (s, 1H), 7.60-7.45 (m, 3H), 4.22/4.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.85-3.77 (m, 1H), 3.56-3.35 (m, 2H), 3.24 (s, 3H), 2.72 (s, 3H), 2.50-2.32 (m, 2H), 2.22-2.10 (m, 1H); LCMS: 95.1%, m/z [M+H]+ = 607.0.
実施例230: rel-(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-メチル-2-オキソ-N2'-(フェニルスルホニル)-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000138
DMF(5mL)中の250.2(200mg、0.34mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(0.12mL、0.69mmol)およびHATU(196mg、0.51mmol)をRTで添加した。15分撹拌した後、ベンゼンスルホンアミド(81mg、0.51mmol)を添加した。RTで12h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(5mL)でクエンチして、EtOAc(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を、調製用HPLC[カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 23mL/分で0/40、8/80、11/90、11.1/98、12/98、12.1/40、15/40]で精製して、230(24mg、10%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.00 (br s, 1H), 10.86/10.66 (s, 1H), 7.74-7.39 (m, 10H), 4.60/4.21 (m, 1H), 4.00-3.92 (m, 1H), 3.67-3.63 (m, 1H), 3.27-3.23 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 2.96-2.87 (m, 1H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.14-2.02 (m, 1H); LCMS: 93.0%, m/z [M-H]- = 715.0.
実施例231: rel-(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-メチル-N2'-(メチルスルホニル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成。
Figure 2022518778000139
DMF(15mL)中の252.2(1.0g、1.72mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(0.47mL、2.59mmol)およびHATU(0.98g、2.59mmol)をRTで添加した。30分間撹拌した後、メタンスルホンアミド(0.27g、2.59mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチして、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)、次いで調製用HPLC[カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 23mL/分で0/50、8/80、9/80、9.1/98、10/98、10.1/50、12/50]で精製して、231(71mg、6%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.32 (br s, 1H), 11.10/11.93 (s, 1H), 7.75-7.48 (m, 5H), 4.58/4.25 (m, 1H), 4.00 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.75-3.71 (m, 1H), 3.39-3.33 (m, 1H), 3.22 (s, 3H), 3.01/2.98 (s, 3H), 2.92-2.86 (m, 1H), 2.50-2.43 (m, 1H), 2.15-2.07 (m, 1H); LCMS: 99.0, m/z [M+H]+ = 655.0; キラル純度: 96.4%.
実施例232: (1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-メチル-2-オキソ-N2'-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(232.1a)および(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-メチル-2-オキソ-N2'-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(232.1b)の合成
Figure 2022518778000140
DMF(5mL)中の250.2(200mg、0.34mmol)の撹拌された溶液に、HATU(196mg、0.52mmol)およびEt3N(0.14mL、1.04mmol)をRTで添加した。15分間撹拌した後、2,2,2-トリフルオロエタンアミン塩酸塩(92mg、0.69mmol)を添加した。RTで3h撹拌した後、反応混合物を冷水(50mL)でクエンチして、EtOAc(2x60mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 22mL/分で0/30、8/80、11/85、11.1/98、13/98、13.1/30、15/30]で精製して、232(110mg、50%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.95/10.74 (s, 1H), 7.82-7.45 (m, 6H), 4.26 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 4.00-3.97 (m, 1H), 3.88-3.84 (m, 1H), 3.77-3.72 (m, 1H), 3.65-3.60 (m, 1H), 3.46-3.39 (m, 1H), 3.39/3.21 (s, 3H), 2.89-2.85 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.25-2.10 (m, 1H); LCMS: 96.4%, m/z [M-H]- = 657.0; キラル純度: (49.9% + 50.0%).
232aおよび232bの分離:
232(100mg)をキラルSFC [カラム: (R,R) Whelk-01 (30x250mm)、5μ; 90% CO2: 10%アセトニトリル、RTで分離して(イソクラティック70g/分、214nmで検出)]、232a(エナンチオマー-1、17mg、34%)を灰白色固体として、および232b(エナンチオマー-2、20mg、40%)を灰白色固体として得た。絶対立体化学は決定されなかった。
232a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.95/10.74 (s, 1H), 7.82-7.44 (m, 6H), 4.26 (t, J = 10 Hz, 1H), 3.99-3.97 (m, 1H), 3.90-3.84 (m, 1H), 3.77-3.72 (m, 1H), 3.67-3.62 (m, 1H), 3.46-3.39 (m, 1H), 3.39/3.21 (s, 3H), 2.89-2.85 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.25-2.10 (m, 1H); LCMS: 99.1%, m/z [M-H]- = 657.0; キラル純度: 98.65%.
232b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.95/10.74 (s, 1H), 7.76-7.44 (m, 6H), 4.26 (t, J = 10 Hz, 1H), 3.99-3.97 (m, 1H), 3.90-3.84 (m, 1H), 3.77-3.72 (m, 1H), 3.65-3.62 (m, 1H), 3.48-3.37 (m, 1H), 3.41/3.21 (s, 3H), 2.89-2.85 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.25-2.10 (m, 1H); LCMS: 99.1%, m/z [M-H]- = 657.0; キラル純度: 99.7%.
実施例233: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-メトキシ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000141
DMF(15mL)中の233.1(WO2017117239)(200mg、0.39mmol)の撹拌された溶液にメトキシアミン塩酸塩(326mg、3.9mmol)およびTEA(1.6mL、11.7mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水でクエンチして、EtOAc(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C8 (150 x19)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で- 0/40、8/80、9/80、9.1/98、11/98、11.1/40、14/40]で精製して、233(7mg、3%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.96 (br s, 1H), 10.79 (br s, 1H), 10.12 (br s, 1H), 7.67 (s, 2H), 7.57-7.49 (m, 2H), 7.26 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.22-4.10 (m, 1H), 4.10-4.01 (m, 1H) 3.40 (s, 3H), 3.25-3.12 (m, 2H), 2.07-1.98 (m, 1H), 1.97-1.65 (m, 4H); LCMS: 94.6%, m/z [M+H]+ = 557.0. 位置化学は不明である。
実施例234: 5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-ヒドロキシ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(234aおよび234b)の合成
Figure 2022518778000142
DMF(5mL)中の233.1(200mg、0.39mmol)の撹拌された溶液に、NH2OH(137mg、1.96mmol)およびNEt3(0.27mL、1.96mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(15mL)に注いで、十分に撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させた。残渣を、調製用HPLC[カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/10、9/80、9.1/98、11/98、11.1/10、13/10]で精製して、234a(40mg、19%)を灰白色固体として、および234b(150mg、71%)を灰白色固体として得た。
234a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.99 (br s, 1H), 10.44 (br s, 1H), 9.88 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.25 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.07-4.02 (m, 1H), 3.91-3.88 (m, 1H), 3.55-3.51 (m, 1H), 3.09-3.05 (m, 1H), 2.37-2.30 (m, 1H), 2.09-2.05 (m, 1H), 1.92-1.85 (m, 1H), 1.84-1.77 (m, 1H), 1.70-1.62 (m, 1H); LCMS: 84.6%, m/z [M+H]+ = 542.9. 位置化学は不明である。
234b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.93 (br s, 1H), 10.22 (br s, 1H), 10.13 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.68 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.49 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.16-4.12 (m, 1H), 4.02-3.99 (m, 1H), 3.16-3.11 (m, 1H), 2.27-2.23 (m, 1H), 2.02-1.99 (m, 1H), 1.92-1.85 (m, 1H), 1.81-1.65 (m, 3H); LCMS: 85.1%, m/z [M+H]+ = 542.9. 位置化学は不明である。
実施例235: 5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-ヒドロキシ-N2'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000143
DMF(10mL)中の233.1(200mg、0.39mmol)の撹拌された溶液に、NEt3(0.27mL、1.96mmol)およびN-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(164mg、1.96mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(15mL)に注ぎ、15分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させた。残渣を、調製用HPLC[カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/30、8/80、10/90、10.1/98、12/98、12.1/30、14/30]で精製して、235a(15mg、7%)を白色固体として、および235b(30mg、14%)を白色固体として得た。
235a: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.01 (br s, 1H), 9.85 (br s, 2H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.25-7.24 (m, 2H), 4.54-4.50 (m, 1H), 4.27-4.18 (m, 1H), 3.35-3.25 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 2.37-2.33 (m, 1H), 2.12-2.05 (m, 1H), 1.92-1.83 (m, 2H), 1.69-1.60 (m, 1H); LCMS: 86.30%, m/z [M+H]+ = 557.0. 位置化学は不明である。
235b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.67 (s, 1H), 10.20 (s, 1H), 9.72 (s, 1H), 7.78 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.96-3.94 (m, 1H), 3.35-3.30 (m, 1H), 2.82-2.80 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.17-2.09 (m, 1H), 1.88-1.77 (m, 3H), 1.58-1.48 (m, 1H); LCMS: 99.7%, m/z [M+H]+ = 557.0. 位置化学は不明である。
実施例236: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロフェニル)-2'-(ヒドラジンカルボニル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボキサミドの合成
Figure 2022518778000144
THF(5mL)中の233.1(500mg、0.97mmol)の撹拌された溶液に、ヒドラジン一水和物(98mg、1.85mmol)をRTで添加した。RTで4h撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2(5mL)で粉砕して、236(320mg、60%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.92 (s, 1H), 10.13 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 7.68 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.52 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 4.19-4.13 (m, 1H), 4.08-4.06 (m, 3H), 3.40 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.16-3.10 (m, 1H), 2.30-2.26 (m, 1H), 1.99-1.88 (m, 2H), 1.78-1.68 (m, 2H); LCMS: 92.3%, m/z [M+H]+ = 542.3; キラル純度: 98.7%. 位置化学は不明である。
実施例237: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-(1-メチル-1H-イミダゾル-4-イル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000145
237.3の合成:
DMF(20mL)中の237.2(1g、8.84mmol)の撹拌された溶液に、NaH(0.7g、17.7mmol)を、0℃で10分かけて滴下した。0℃で1h撹拌した後、MeI(1.5g、10.6mmol)を添加した。rtで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(3x200mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、237.3(300mg、27%)をゴム状物質として得て、これを精製することなく次の工程に持ち越した。LCMS: 95.7 %, m/z [M+H]+ = 128.1.
237.4の合成:
EtOH(20mL)中の237.3(1g、7.86mmol)の撹拌された溶液に、10% Pd/C (0.2g)をRTで添加した。バルーン圧を使用してrtで16h、水素化した後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過した。濾過物を減圧下で濃縮して、237.4(800mg)を灰白色固体として得た。LCMS: 40.9 %, m/z [M+H]+ = 98.1.
237の合成:
THF(10mL)中の237.1(0.3g、0.57mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(86mg、0.85mmol)およびイソブチルクロロホルメート(93mg、0.68mmol)を0℃で添加した。0℃で30分間撹拌した後、237.4(69mg、0.68mmol)を添加した。60℃で16h撹拌した後、反応混合物を水で希釈して、EtOAc(3x60mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、DCM中3% MeOH)で精製して、237(18mg、5%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.94 (s, 1H), 10.07 (s, 1H), 9.94 (s, 1H), 7.64 (br s, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.30-7.20 (m, 4H), 4.34-4.22 (m, 2H), 3.62-3.57 (m, 1H), 3.61 (s, 3H), 3.26-3.20 (m, 1H), 2.35-2.33 (m, 1H), 2.18-2.14 (m, 1H), 1.90-1.80 (m, 2H), 1.72-1.62 (m, 1H); LCMS: 95.2%, m/z [M+H]+ = 607.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例238: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-(1-メチル-1H-イミダゾル-2-イル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000146
238.2の合成:
DMF(10mL)中の238.1(0.2g、1.76mmol)の撹拌された溶液に60% NaH(0.14g、3.54mmol)を0℃で滴下した。1h撹拌した後、MeI(0.25g、1.77mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて濃縮し、238.2(0.14g)をゴム状物質として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.14 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.08 (s, 3H); LCMS: 57.04%, m/z [M+H]+ = 127.9.
238.3の合成:
1,4-ジオキサン(5mL)中の238.2(0.1g、0.79mmol)の撹拌された溶液に、10% Pd/C(50%湿潤、20mg)を添加した。バルーン圧を使用してRTで16h水素化した後、反応混合物を、セライトパッドを通して濾過した。濾過物を減圧下で濃縮して、238.3(70mg)を灰白色固体として得た。LCMS: 98.2%, m/z [M+H]+ = 98.2.
238の合成:
THF(10mL)中の237.1(0.25g、0.47mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(72mg、0.71mmol)およびイソブチルクロロホルメート(77mg、0.57mmol)を0℃で添加した。0℃で30分間撹拌した後、238.3(69mg、0.71mmol)を添加した、60℃で24h撹拌した後、反応混合物を水で希釈して、EtOAc(3x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、DCM中3% MeOH)、次いで調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/30、7/70、7.1/98、9/98、9.1/30、11/30]で精製して、238(11mg、4%)を淡桃色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.82 (br s, 1H), 10.61 (s, 1H), 10.54 (s, 1H), 7.76 (s, 2H), 7.45 (s, 2H), 7.25 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.21-4.11 (m, 1H), 4.06 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 2.96 (s, 3H), 2.91-2.83 (m, 1H), 2.50-2.40 (m, 1H), 1.81-1.72 (m, 2H), 1.61-1.48 (m, 2H); LCMS: 96.2%, m/z [M-H]- = 605.2. 絶対立体化学は不明である。
実施例239: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-(1-メチル-1H-ピラゾル-5-イル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000147
N-メチルモルホリン(151mg、1.50mmol)を-10℃でTHF(40mL)中の237.1(400mg、0.75mmol)、次いでイソブチルクロロホルメート(204mg、1.50mmol)に添加した。-10℃で20分間撹拌した後、1-メチル-1H-ピラゾル-5-アミン(220mg、2.26mmol)を添加して、同じ温度で1h撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残渣を得て、これを逆相クロマトグラフィー[カラム: Buchi Reveleris C18 (40g); B: H2O中0.05%蟻酸、B: アセトニトリル]で精製した。純粋な画分を凍結乾燥して、239(40mg、8%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.07 (s, 1H), 10.16 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 7.66 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 5.90 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.31-4.26 (m, 2H), 3.63 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.20-3.18 (m, 1H), 2.36-2.33 (m, 1H), 2.12-2.02 (m, 1H), 1.92-1.79 (m, 2H), 1.71-1.63 (m, 1H); LCMS: 96.9 %, m/z [M+H]+ = 607.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例240: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-(1-メチル-1H-ピラゾル-3-イル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000148
THF(10mL)中の237.1(100mg、0.18mmol)の撹拌された溶液に、0℃でN-メチルモルホリン(38mg、0.37mmol)およびイソブチルクロロホルメート(51mg、0.37mmol)を添加した。15分間撹拌した後、1-メチル-1H-ピラゾル-3-アミン(36mg、0.37mmol)を添加した。0℃で1h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、逆相クロマトグラフィー[カラム: Buchi Reveleris C18 (40g); B: H2O中0.05%蟻酸、B: アセトニトリル]で精製して、240(20mg、17%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.97 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 7.65 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.25 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.35-4.25 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.57 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.26-3.20 (m, 1H), 2.36-2.32 (m, 1H), 2.15-2.09 (m, 1H), 1.92-1.88 (m, 1H), 1.83-1.80 (m, 1H), 1.68-1.66 (m, 1H); LCMS: 93.1 %, m/z [M+H]+ = 607.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例241: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-メトキシ-N2'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000149
DMF(10mL)中の237.1(300mg、0.56mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(0.09mL、0.85mmol)およびイソブチルクロロホルメート(0.1mL、0.73mmol)を0℃で添加した。15分後、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(276mg、2.83mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(20mL)に注ぎ、20分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過した。固体を回収し、水(20mL)で洗浄して高真空下で乾燥させた。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/50、8/80、10/80、10.1/98、11/98、11.1/50、13/50]で精製して、241(17mg、5%収率)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.72 (br s, 1H), 10.24 (br s, 1H), 7.81 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.01-3.95 (m, 1H), 3.43 (s, 3H), 3.37-3.35 (m, 1H), 2.90-2.82 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.17-2.10 (m, 1H), 1.90-1.72 (m, 3H), 1.61-1.53 (m, 1H); LCMS: 95.2%, m/z [M+H]+ = 571.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例242: (1'R,2'S,7a'R)-2'-(2-アセチルヒドラジン-1-カルボニル)-5,7-ジクロロ-N-(3,5-ジクロロフェニル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1'-カルボキサミドの合成
Figure 2022518778000150
THF(3mL)中の237.1(100mg、0.18mmol)の撹拌された溶液に、トリエチルアミン(0.1mL、0.75mmol)およびアセチルヒドラジド(acetichydrazide)(28mg、0.37mmol)をRTで添加した。10分後、無水プロピルリン酸溶液(EtOAc中50%wt、0.24mL、0.75mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/40、8/90、8.1/98、10/98、10.1/40、12/40]で精製して、242(27mg、24%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.89 (s, 1H), 10.22 (s, 1H), 9.83 (s, 1H), 9.71 (s, 1H), 7.71-7.68 (m, 2H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.27 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 4.18-4.12 (m, 1H), 4.08-4.04 (m, 1H), 3.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.96-2.90 (m, 1H), 2.28-2.24 (m, 1H), 1.88-1.68 (m, 4H), 1.77 (s, 3H); LCMS: 95.6%, m/z [M+H]+= 584.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例243: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-モルホリノ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000151
DMF(10mL)中の237.1(200mg、0.37mmol)の撹拌された溶液に、0℃でN-メチルモルホリン(0.05mL、0.49mmol)およびイソブチルクロロホルメート(0.07mL、0.56mmol)を添加した。10分後、モルホリン-4-アミン塩酸塩(0.07mL、0.56mmol)を0℃で添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(15mL)に注ぎ、15分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、水(10mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させた。化合物材料を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中10mM NH4OAc、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/50、8/80、9/80、9.1/50、11/50]で精製して、243(35mg、15%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.81 (br s, 1H), 10.15 (br s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.90 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 1.2 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.18 (s, 1H), 4.12 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 3.79-3.74 (m, 1H), 3.57-3.47 (m, 2H), 3.39-3.25 (m, 3H), 2.71-2.60 (m, 2H), 2.26-2.10 (m, 2H), 2.02-2.00 (m, 1H), 1.75-1.69 (m, 3H), 1.41-1.37 (m, 1H), 1.02-1.00 (m, 1H); LCMS: 99.6%, m/z [M+H]+ = 612.0. 絶対立体化学は不明である。
実施例244: (1'R,2'S,6'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6'-ヒドロキシ-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000152
メタノール性アンモニア(10mL)を244.1(WO2017117239)(250mg、0.46mmol)にRTで添加した。16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: YMC TRIART-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/20、8/60、10/60、10.1/20、12/20]で精製して、244(32mg、12%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.74 (s, 1H), 10.61 (s, 1H), 7.71 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.65 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.30 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 4.50-4.47 (m, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.32-4.28 (m, 1H), 3.81 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 2.92 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 2.30 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.69-1.65 (m, 1H), 1.50-1.45 (m, 1H), 1.21 (s, 3H); LCMS: 99.5%, m/z [M+H]+ = 557.0; キラル純度: 99.9%. 位置化学は不明である。
実施例245: (1'R,2'S,6'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2',6'-ジヒドロキシ-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000153
DMF(15mL)中の244.1(500mg、0.92mmol)の撹拌された溶液に、NH2OH.HCl(320mg、4.61mmol))およびEt3N(0.64mL、4.61mmol)をRTで添加して、得られた反応混合物を16h撹拌した。反応混合物を氷冷水(20mL)で希釈して、得られた沈殿物を濾過して、残渣を得、これを、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/20、8/60、8/98、10/98、10.1/20、13/20]で精製して、245(30mg、5%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 10.91 (br s, 1H), 10.21 (br s, 1H), 10.08 (br s, 1H), 8.75 (br s, 1H), 7.67 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 7.50 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.25 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 4.51-4.42 (m, 1H), 4.00 (s, 1H), 4.22-4.18 (m, 1H), 3.23 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.20-2.14 (m, 2H), 1.69-1.65 (m, 1H), 1.20 (s, 3H); LCMS: 90.5%, m/z [M+H]+ = 573.0. 位置化学は不明である。
実施例246: (1'R,2'S,6'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6'-ヒドロキシ-N2'-メトキシ-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000154
DMF(15mL)中の244.1(300mg、0.55mmol)の撹拌された溶液に、Et3N(1.1mL、8.31mmol)およびCH3ONH2.HCl(462mg、5.54mmol)をRTで添加した。RTで48h撹拌した後、反応混合物を水(50mL)で希釈して、EtOAc(2x30mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、窒素発泡により蒸発させた。得られた残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/40、7/65、7.1/98、9/98、9.1/40、11/40]で精製して、246(25mg、12%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.00 (s, 1H), 10.80 (s, 1H), 10.13 (s, 1H), 7.66 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.26 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.57-4.48 (m, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.27-4.23 (m, 1H), 3.45 (s, 3H), 3.32-3.24 (m, 1H), 3.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.24-2.14 (m, 2H), 1.68-1.61 (m, 1H); LCMS: 96.4%, m/z [M+H]+ = 587.0. 位置化学は不明である。
実施例247: (6'S)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6'-ヒドロキシ-6'-メチル-N2'-(メチルスルホニル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000155
247.2の合成:
DMF(5mL)中の247.1(1g、4.13mmol)の撹拌された溶液に、メタンスルホンアミド(393mg、4.13mmol)およびTEA(1.72mL、12.4mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、247.2(1.39 g)を濃褐色液体として得て、これを何ら精製することなく次の工程に使用した。LCMS: 57.2%, m/z [M-H]- = 334.7.
247の合成:
THF(20mL)中の247.2(1.2g、3.55mmol)の撹拌された溶液に、(2S,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1l4-ピロリジン-2-カルボン酸(860mg、3.55mmol)のTFA塩および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(767mg、3.55mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、EtOAcで希釈した。有機溶液を回収して、氷冷水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、窒素ガス流を使用して濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/45、7/55、7.1/98、10/98、10.1/45、12/45]で精製して、247(26mg)を灰白色固体として得た。位置化学は確認しなかった。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.75 (br s, 1H), 11.02 (br s, 1H), 9.98 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.41 (d, J = 2 Hz, 2H), 7.26 (s, 1H), 7.12 (br s, 1H), 4.56-4.42 (m, 2H), 4.28-4.19 (m, 1H), 3.39 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.22-3.10 (m, 4H), 2.25-2.10 (m, 2H), 1.80-1.75 (m, 1H), 1.24 (s, 3H); LCMS: 90.9%, m/z [M+H]+ = 634.9.
実施例248: (6'S)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-N2'-(N,N-ジメチルスルファモイル)-6'-ヒドロキシ-6'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000156
248.2の合成:
DMF(3mL)中の247.1(500mg、2.06mmol)および248.1(256mg、2.06mmol)の撹拌された溶液に、Et3N(0.86mL、6.19mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で蒸発させて、248.2を得て、これをこのように次の工程に使用した。LCMS: (13+39)%, m/z [M-H]- = 364.0.
248の合成:
THF(10mL)中の248.2(300mg、0.81mmol)の撹拌された溶液に、(2S,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチル-1-(2,2,2-トリフルオロアセチル)-1l4-ピロリジン-2-カルボン酸のTFA塩(197mg、0.81mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(176mg、0.81mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、EtOAc(20mL)で希釈した。有機溶液を回収し、氷冷水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を調製用HPLC [カラム: KROMASIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 25mL/分で0/40、8/70、8.1/40、10/40]で精製して、248(16mg、3%)を灰白色固体として得た。位置化学は確認しなかった。LCMS: 92.6%, m/z [M+H]+ = 664.0.
実施例249: (1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3-クロロ-5-メトキシフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(249a)および(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3-クロロ-5-メトキシフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(249b)の合成:
Figure 2022518778000157
249aおよび249bは、265aおよび265bの合成について記載される手順に従って、110.4_1から合成した。
249a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.55 (br s, 1H), 10.97 (br s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.47-7.44 (m, 1H), 7.05-6.86 (m, 3H), 4.15-3.95 (m, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.79 (s, 3H), 3.60-3.50 (m, 1H), 3.32-3.25 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.60-2.49 (m, 1H), 2.45-2.30 (m, 1H), 2.14-2.07 (m, 1H); LCMS: 93.1%, m/z [M+H]+ = 574.1.
249b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.51 (br s, 1H), 11.04/10.97 (br s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.47-7.44 (m, 1H), 7.05-6.85 (m, 3H), 4.15-3.95 (m, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.79/3.68 (s, 3H), 3.60-3.50 (m, 1H), 3.37-3.24 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.45-2.30 (m, 1H), 2.14-2.07 (m, 1H); LCMS: 92.2%, m/z [M+H]+ = 574.1.
実施例250: rac-(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イル)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(250.3a)およびrac-(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イル)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-1-((5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イル)メチル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(250.3b)の合成
Figure 2022518778000158
250.1の合成:
塩化チオニル(20mL)を、RTで110.4_1(1.5g、3.25mmol)に添加した。2h撹拌した後、過剰な塩化チオニルを減圧下で除去して、酸塩化物を得た。CH2Cl2(25mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(1.24g、7.08mmol)の溶液をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、250.1(1.4g、73%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10/11.05 (br s, 1H), 8.20/7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.68/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50-7.42 (m, 3H), 5.45-5.36 (m, 1H), 5.10-5.06 (m, 2H), 4.29-4.18 (m, 2H), 4.13 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.64-3.60 (m, 1H), 3.41/3.24 (s, 3H), 3.35-3.24 (m, 1H), 2.67-2.55 (m, 1H), 2.43-2.33 (m, 1H), 2.17-2.09 (m, 1H); LCMS: 95.1%, m/z [M+H]+ = 620.2.
250.2の合成:
THF(20mL)中の250.1(1.4g、2.26mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(210mg、2.26mmol)およびPd(PPh3)4(522mg、0.45mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC[カラム: X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1% HCOOH、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18ml/分で0/45、8/80、10/80、10.1/98、13/98、13.1/45、15/45]で精製して、250.2(430mg、33%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在):12.54 (br s, 1H), 11.07/10.99 (br s, 1H), 8.30/7.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66-7.37 (m, 4H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.56-3.53 (m, 1H), 3.40/3.24 (s, 3H), 3.30-3.24 (m, 1H), 2.64-2.55 (m, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 2.19-2.03 (m, 1H); LCMS: 91.4%, m/z [M-H]- = 576.2.
250.3aの合成および250.3bの合成:
THF(10mL)中の250.2(300mg、0.51mmol)および4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1,3-ジオキソル-2-オン(100mg、0.77mmol)の撹拌された溶液に、トリフェニルホスフィン(160mg、0.62mmol)およびDIAD(130mg、0.62mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して残渣を得た。残渣を、調製用HPLC [X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/45、8/80、10/80、10.1/98、13/98、13.1/45、15/45]で精製して、250.3a(81mg、23%)を固体として、および250.3b(21mg、5%)を固体として得た。
250.3a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマーとして存在): 11.14/11.06 (s, 1H), 8.18/7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.45-7.37 (m, 3H), 4.91-4.87 (m, 1H), 4.66/4.59 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 4.15 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.82-3.79 (m, 1H), 3.66-3.63 (m, 1H), 3.32-3.19 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 2.61-2.56 (m, 1H), 2.38-2.36 (m, 1H), 2.13-2.03 (m, 1H), 2.03/2.02 (s, 3H); LCMS: 98.7%, m/z [M+H]+ = 689.9.
250.3b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマーとして存在): 8.33/7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.53-7.42 (m, 3H), 5.12-5.03 (m, 2H), 4.94-4.91 (m, 1H), 4.54/4.42 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 4.31/4.23 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.82-3.80 (m, 1H), 3.67-3.65 (m, 1H), 3.41/3.24 (s, 3H), 3.19-3.12 (m, 1H), 2.58-2.50 (m, 1H), 2.41-2.30 (m, 1H), 2.17/2.13 (s, 3H), 2.07-2.04 (m, 1H), 2.02/2.01 (s, 3H); LCMS: 95.5%, m/z [M+H]+ = 801.9.
実施例251: rac-(ピバロイルオキシ)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(251a)、(ピバロイルオキシ)メチル5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(251b)およびrac-(ピバロイルオキシ)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1-((ピバロイルオキシ)メチル)-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(251c)の合成
Figure 2022518778000159
251a、251bおよび251cの合成:
CH3CN(10mL)中の250.2(200mg、0.35mmol)およびクロロメチルピバレート(80mg、0.51mmol)の撹拌された溶液にK2CO3(100mg、0.69mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X- BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/70、8/90、10/95、14/98、14.1/70、17/70]で精製して、251a(19mg、8%)を固体として、251b(20mg、8%)を固体として、および251c(49mg、17%)を固体として得た。
251a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.01/10.91 (br s, 1H), 7.84-7.68 (m, 2H), 7.57-7.30 (m, 3H), 5.54 (s, 2H), 4.34 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.03-3.99 (m, 1H), 3.75-3.73 (m, 1H), 3.48-3.41 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.75-2.70 (m, 1H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.37-2.20 (m, 1H), 1.07/1.05 (s, 9H); LCMS: 96.9%, m/z [M+H]+ = 692.0;
251b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10 (br s, 1H), 8.20 (br s, 1H), 7.71 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56-7.44 (m, 3H), 5.54-5.47 (m, 2H), 4.14 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.79-3.76 (m, 1H), 3.68-3.66 (m, 1H), 3.40/3.21 (s, 3H), 3.18-3.05 (m, 1H), 2.64-2.51 (m, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 2.13-2.00 (m, 1H), 1.15-1.03 (m, 9H); LCMS: 95.5%, m/z [M+H]+ = 692.0; (エピマー化された材料-絶対立体化学は決定されない)
251c: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 8.01 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.77 (br s, 1H), 7.68-7.65 (m, 1H), 7.55-7.45 (m, 2H), 5.78-5.71 (m, 2H), 5.56-5.43 (m, 2H), 4.45 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.96-3.92 (m, 1H), 3.76-3.71 (m, 1H), 3.48-3.37 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.72-2.67 (m, 1H), 2.55-2.50 (m, 1H), 2.38-2.23 (m, 1H), 1.10-1.06 (m, 18H); LCMS: 93.7%, m/z [M+H]+ = 806.0.
実施例252: (5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イル)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレートの合成
Figure 2022518778000160
252.1の合成:
塩化チオニル(10mL)をRTで110.4_1a(500mg、1.08mmol)に添加した。2h撹拌した後、過剰な塩化チオニルを減圧下で除去して、中間体酸塩化物を得た。CH2Cl2(5mL)中の中間体酸塩化物にCH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(380mg、2.16mmol)の溶液をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)で精製して、252.1(510mg、74%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10/11.05 (br s, 1H), 8.20/7.76 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.68/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50-7.42 (m, 3H), 5.44-5.38 (m, 1H), 5.10-5.06 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 2H), 4.13 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.63-3.61 (m, 1H), 3.41/3.24 (s, 3H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 1H), 2.40-2.36 (m, 1H), 2.19-2.09 (m, 1H); LCMS: 88.4%, m/z [M+H]+ = 620.2.
252.2の合成:
THF(10mL)中の252.1(500mg、0.80mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(46mg、0.50mmol)およびPd(PPh3)4(144mg、0.12mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/45、8/80、10/80、10.1/98、13/98、13.1/45、15/45]で精製して、252.2(165mg、35%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在):12.54 (br s, 1H), 11.07/10.99 (br s, 1H), 8.30/7.88 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.66-7.43 (m, 4H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.55-3.53 (m, 1H), 3.40/3.24 (s, 3H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.42-2.32 (m, 1H), 2.14-2.06 (m, 1H); LCMS: 94.7%, m/z [M+H]+= 578.0; キラル純度: 99.8%.
252の合成:
THF(5mL)中の252.2(300mg、0.51mmol)および4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1,3-ジオキソル-2-オン(101mg、0.77mmol)の撹拌された溶液に、トリフェニルホスフィン(163mg、0.62mmol)およびDIAD(125mg、0.62mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)、次いで調製用HPLC [X-SELECT-C18 (150x25)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/65、8/80、10/90、10.1/65、13/65]で精製して、252(120mg、33%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.14/11.06 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.76-7.69 (m, 1H), 7.57-7.37 (m, 3H), 4.91-4.87 (m, 1H), 4.68-4.65 (m, 1H), 4.23-4.14 (m, 1H), 3.82-3.81 (m, 1H), 3.66-3.63 (m, 1H), 3.32-3.19 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.61-2.54 (m, 1H), 2.41-2.36 (m, 1H), 2.09-2.03 (m, 1H), 2.03 (s, 3H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 689.9; キラル純度: 97.2%.
実施例253: (5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イル)メチル(1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレートの合成
Figure 2022518778000161
253.1の合成:
塩化チオニル(8mL)を、RTで110.4_1b(400mg、0.86mmol)に添加した。2h撹拌した後、過剰な塩化チオニルを減圧下で除去して、中間体酸塩化物を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物にCH2Cl2 (5mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(308mg、1.75mmol)の溶液をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(10mLx2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% 酢酸エチル)で精製して、253.1(410mg、74%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.13/11.05 (br s, 1H), 8.20/7.76 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.68/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50-7.42 (m, 3H), 5.42-5.38 (m, 1H), 5.10-5.06 (m, 2H), 4.26-4.19 (m, 2H), 4.13 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.63-3.61 (m, 1H), 3.41/3.24 (s, 3H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.64-2.58 (m, 1H), 2.42-2.34 (m, 1H), 2.20-2.09 (m, 1H); LCMS: 84.1%, m/z [M+H]+ = 620.2.
253.2の合成:
THF(10mL)中の253.1(400mg、0.64mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(60mg、0.64mmol)およびPd(PPh3)4(138mg、0.12mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後。反応の完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1% HCOOH, B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/45、8/80、10/80、10.1/98、13/98、13.1/45、15/45]で精製して、253(140mg、37%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.55 (br s, 1H), 11.07/11.00 (s, 1H), 8.30/7.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.66/7.56 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.49-7.43 (m, 2H), 4.02 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.84-3.80 (m, 1H), 3.56-3.53 (m, 1H), 3.40/3.24 (s, 3H), 3.32-3.24 (m, 1H), 2.64-2.54 (m, 1H), 2.41-2.31 (m, 1H), 2.17-2.02 (m, 1H); LCMS: 90.8%, [M+H]+ = 578.0; キラル純度: 99.8%.
253の合成:
THF(5mL)中の253.2(300mg、0.51mmol)および4-(ヒドロキシメチル)-5-メチル-1,3-ジオキソル-2-オン(101mg、0.77mmol)の撹拌された溶液に、トリフェニルホスフィン(163mg、0.62mmol)およびDIAD(125mg、0.62mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中30% EtOAc)、次いで調製用HPLC [KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/50、8/70、12/98、14/98、14.1/50、16/50]で精製して、253(134mg、37%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10/11.06 (s, 1H), 8.18 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.76-7.69 (m, 1H), 7.57-7.37 (m, 3H), 4.91-4.87 (m, 1H), 4.68-4.65 (m, 1H), 4.23-4.14 (m, 1H), 3.82-3.81 (m, 1H), 3.66-3.63 (m, 1H), 3.31-3.21 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.60-2.54 (m, 1H), 2.40-2.36 (m, 1H), 2.11-2.02 (m, 1H), 2.02 (s, 3H); LCMS: 99.0%, m/z [M+H]+ = 689.9; キラル純度: 99.5%.
実施例254: (ピバロイルオキシ)メチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(254a)および(ピバロイルオキシ)メチル(1'R,2'R,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(254b)の合成:
Figure 2022518778000162
CH2Cl2:CH3CN(4:1、5mL)中の252.2(350mg、0.60mmol)およびクロロメチルピバレート(273mg、1.81mmol)の撹拌された溶液に、DBU(275mg、1.81mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(5mL)、ブライン(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X BRIDGE-C18 (150x25)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 24mL/分で0/65、8/85、10/90、14/98、17/98、17.1/65、20/65]で精製して、254a(95mg、22%)を固体として、および254b(58mg、14%)(エピマー化材料)を固体として得た。
254a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.15/11.06 (br s, 1H), 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.84-7.70 (m, 1H), 7.55-7.44 (m, 3H), 5.54-5.47 (m, 2H), 4.15-4.13 (m, 1H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.68-3.65 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 3.20-3.10 (m, 1H), 2.60-2.54 (m, 1H), 2.38-2.33 (m, 1H), 2.07-2.04 (m, 1H), 1.07/1.03 (m, 9H); LCMS: 99.4%, m/z [M+H]+ = 691.9; キラル純度: 94.6%. 立体化学は2D NMR試験により確認した。
254b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.08/10.92 (br s, 1H), 7.84 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.54-7.44 (m, 3H), 5.60-5.50 (m, 2H), 4.34 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.11-3.97 (m, 1H), 3.77-3.71 (m, 1H), 3.50-3.41 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.75-2.70 (m, 1H), 2.55-2.45 (m, 1H), 2.31-2.20 (m, 1H), 1.07 (s, 9H); LCMS: 97.8%, m/z [M+H]+ = 691.9; キラル純度: 95.7%. 立体化学は2D NMR試験により確認した。
実施例255: (ピバロイルオキシ)メチル(1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(255a)および(ピバロイルオキシ)メチル(1'S,2'S,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(255b)の合成:
Figure 2022518778000163
CH2Cl2:CH3CN(4:1、5mL)中の253.2(350mg、0.60mmol)およびクロロメチルピバレート(273mg、1.81mmol)の撹拌された溶液に、DBU(275mg、1.81mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(5mL)、ブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/70、8/90、10/95、12/98、14/98、14.1/70、16/70]で精製して、255a(65mg、15%)を固体として、および255b(108mg、25%)を固体として得た。
255a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.07/10.91 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.54-7.44 (m, 3H), 5.56-5.54 (m, 2H), 4.43-4.33 (m, 1H), 4.03-3.99 (m, 1H), 3.77-3.71 (m, 1H), 3.50-3.40 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.75-2.64 (m, 1H), 2.54-2.50 (m, 1H), 2.47-2.25 (m, 1H), 1.07 (s, 9H); LCMS: 99.2%, m/z [M+H]+ = 692.0; キラル純度: 99.6%.
255b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.06/10.90 (br s, 1H), 8.20 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.84-7.70 (m, 1H), 7.55-7.45 (m, 3H), 5.54-5.47 (m, 2H), 4.18-4.13 (m, 1H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.68-3.65 (m, 1H), 3.21 (s, 3H), 3.21-3.10 (m, 1H), 2.65-2.50 (m, 1H), 2.40-2.30 (m, 1H), 2.11-1.98 (m, 1H), 1.15-1.03 (m, 9H); LCMS: 99.6%, m/z [M+H]+ = 691.9; キラル純度: 97.1%.
実施例256: アセトキシメチル(1'R,2'R,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(256a)およびアセトキシメチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレート(256b)の合成:
Figure 2022518778000164
DCM(6mL)およびCH3CN(1.5mL)中の252.2(300mg、0.52mmol)の撹拌された溶液に、DBU(87mg、0.52mmol)および酢酸ブロモメチル(87mg、0.52mmol)を0℃で添加した。RTで12h撹拌した後、反応混合物を水(30mL)で希釈して、DCM(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC (カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:23mL/分で0/60、8/80、10/85、13/98、15/98、15.1/60、18/60)で精製して、256a(ピーク-1、30mg、9%)を灰白色固体として、および256b(ピーク-2、60mg、18%)を固体として得た。
256a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10/10.93 (s, 1 H), 7.81 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.56-7.44 (m, 3H), 5.54 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.45 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 4.01-3.97 (m, 1H), 3.78-3.73 (m, 1H), 3.51-3.44 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 2.77-2.72 (m, 1H), 2.51-2.49 (m, 1H), 2.37-2.36 (m, 1H), 2.01 (s, 3H); LCMS: 96.7%, m/z [M+H]+ = 650.0; キラル純度: 99.9%.
256b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.10/11.05 (s, 1H), 8.18/7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.70 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58-7.45 (m, 3H), 5.52/5.48 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.40-5.38 (m, 1H), 4.14 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.80-3.77 (m, 1H), 3.68-3.65 (m, 1H), 3.40/3.23 (s, 3H), 3.21-3.17 (m, 1H), 2.64-2.63 (m, 1H), 2.37-2.35 (m, 1H), 2.11-2.08 (m, 1H), 1.97/1.89 (s, 3H); LCMS: 98.0%, m/z [M+H]+ = 650.1; キラル純度: 99.5%.
実施例257: アセトキシメチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレートの合成:
Figure 2022518778000165
257は、256aおよび256bの合成について記載される手順に従って、250.2から合成した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.15/11.05 (s, 1H), 8.18/7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.69/7.57 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51-7.45 (m, 3H), 5.52/5.48 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 5.40-5.38 (m, 1H), 4.14 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.82-3.77 (m, 1H), 3.66 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.40/3.23 (s, 3H), 3.21-3.17 (m, 1H), 2.61-2.51 (m, 1H), 2.42-2.30 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 1H), 1.97/1.89 (s, 3H); LCMS: 97.5%, m/z [M+H]+ = 650.
実施例258: 2-(ジメチルアミノ)-2-オキソエチル(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレートの合成:
Figure 2022518778000166
CH2Cl2:CH3CN(4:1、8mL)中の252.2(400mg、0.69mmol)および2-ブロモ-N,N-ジメチルアセトアミド(230mg、1.38mmol)の撹拌された溶液に、DBU(210mg、1.38mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物をCH2Cl2(10mL)で希釈した。有機層を水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過した。有機層を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/60、8/80、11/90、11.1/98、13/98、13.1/60、16/60]で精製して、258(198mg、43%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.13/11.05 (s, 1H), 8.17/7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.68-7.67 (m, 1H), 7.56-7.45 (m, 3H), 4.69-4.44 (m, 2H), 4.25-4.07 (m, 1H), 3.84-3.81 (m, 1H), 3.74-3.71 (m, 1H), 3.22 (s, 3H), 3.19-3.00 (m, 1H), 2.83/2.82 (s, 3H), 2.77 (s, 3H), 2.63-2.57 (m, 1H), 2.35-2.34 (m, 1H), 2.13-2.10 (m, 1H); LCMS: 99.2%, m/z [M+H]+ = 663.2; キラル純度: 97.3%.
実施例259: S-(2-アセトアミドエチル)(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボチオエートの合成:
Figure 2022518778000167
THF(8mL)中の252.2(400mg、0.69mmol)の撹拌された溶液に、N-メチルモルホリン(140mg、1.38mmol)およびイソブチルクロロホルメート(141mg、1.38mmol)を0℃で添加した。30分後、N-(2-メルカプトエチル)アセトアミド(246mg、2.07mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層を、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中10mM重炭酸アンモニウム、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/50、8/80、10/80、10.1/98、11/98、11.1/50、14/50]で精製して、259(38mg、8%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.00 (br s, 1H), 7.93-7.76 (m, 3H), 7.57-7.46 (m, 3H), 4.68-4.35 (m, 1H), 4.07-4.03 (m, 1H), 3.80-3.79 (m, 1H), 3.54-3.49 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 3.00-2.98 (m, 2H), 2.78-2.73 (m, 3H), 2.57-2.50 (m, 1H), 2.36-2.23 (m, 1H). 1.75 (s, 3H); LCMS: 98.6%, m/z [M+H]+ = 679.2.
実施例260: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N1',N2'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(260a)および(1'R,2'R,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N1',N2'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(260b)の合成:
Figure 2022518778000168
DMF(20mL)中の252.2(900mg、1.55mmol)の撹拌された溶液に、HATU(709mg、1.86mmol)およびDIPEA(0.5mL、3.10 mmol,)をRTで添加した。15分後、N-メチルヒドロキシルアミン(193mg、2.33mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷水(20mL)で希釈して、EtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層を冷水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMASIL C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 23mL/分で0/50、8/65、11/65、11.1/98、12/98、12.1/50、14/50]で精製して、260a(83mg)を灰白色固体として、および260b(55mg、6%)を灰白色固体として得た。
260a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.88/10.78 (br s, 1 H), 10.07/9.95 (br s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.54-7.30 (m, 4H), 4.63-4.41 (m, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.51-3.39 (m, 2H), 3.37/3.22 (s, 3H), 2.99/2.97 (s, 3H), 2.74-2.69 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.22-2.10 (m, 1H); LCMS: 98.3%, m/z [M+H]+ = 607.2; キラル純度: 98.9%.
260b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.69 (s, 1H), 9.81 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.51 (s, 2H), 7.45 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.83-3.79 (m, 1H), 3.50-3.44 (m, 1H), 3.36 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.24 (s, 3H), 2.72 (s, 3H), 2.50-2.33 (m, 2H), 2.21-2.12 (m, 1H); LCMS: 95.4%, m/z [M+H]+ = 607.1; キラル純度: 87.9%.
実施例261: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-メチル-2-オキソ-N2'-(フェニルスルホニル)-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成:
Figure 2022518778000169
DMF(6mL)中の252.2(400mg、0.69mmol)の撹拌された溶液に、HATU(395mg、1.04mmol)およびDIPEA(0.23mL、1.39mmol)をRTで添加した。15分後、ベンゼンスルホンアミド(163mg、1.04mmol)を添加した。RTで48h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(80mL)で希釈して、EtOAc(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:23mL/分で0/60、8/75、10/75、10.1/98、12/98、12.1/60、15/60]で精製して、261(102mg、21%)を固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.00 (br s, 1H), 10.85/10.65 (br s, 1H), 7.73-7.40 (m, 10H), 4.65-4.52 (m, 1H), 4.28-4.10 (m, 1H), 4.01-3.92 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 3.00-2.80 (m, 1H), 2.51-2.40 (m, 1H), 2.15-2.00 (m, 1H); LCMS: 94.2%, m/z [M+H]+ = 716.9; キラル純度: 94.5%.
実施例265: (1'S,2'R,3S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロ-2-フルオロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(265a)および(1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロ-2-フルオロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(265b)の合成:
Figure 2022518778000170
265.2の合成:
MeOH(10mL)中の265.1(500mg、2.77mmol)の撹拌された溶液にパラホルムアルデヒド(0.083g、2.77mmol)およびAcOH(0.1mL、cat.)をRTで添加した。RTで3h撹拌した後、NaCNBH3(523mg、8.33mmol)を添加した。60℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で蒸発させ、H2O(25mL)で希釈して、EtOAc(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を(シリカゲル100~200メッシュ、2% EtOAc/ヘキサン)で精製して、265.2(200mg、37%)を黄色液体として得た。
1HNMR (400 MHz, CDCl3): 6.69-6.63 (m, 1H), 6.55-6.49 (m, 1H), 4.12 (br s, 1H), 2.87 (d, J = 5.2 Hz, 3H); LCMS: 94.7%, m/z [M+H]+ = 194.0.
265.3の合成:
塩化チオニル(5mL)を、化合物110.4_1(350mg、0.76mmol)にRTで添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。CH2Cl2(3mL)中の中間体酸塩化物にCH2Cl2(2mL)中の265.2(221mg、1.13mmol)の溶液を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(25mL)でクエンチし、CH2Cl2(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、(シリカゲル100~200メッシュ、10% EtOAc/ヘキサン)で精製して、265.3(200mg、41%)を固体として得た。LCMS: 57.1%, m/z [M-H]- = 636.2.
265aおよび265bの合成:
THF(5mL)中の265.3(200mg、0.31mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(29.0mg、0.31mmol)およびPd(PPh3)4(72.0mg、0.062mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、SFC [Chiralpak IE (30x250)mm、5μ; 80% CO2: イソプロパノール中の20%の0.5%イソプロピルアミン、RT(イソクラティック70g/分、214nmで検出)で精製して、265a(7mg)および265b(7mg)を固体として得た。
265a: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.83-12.14 (br s, 1H), 10.99 (br s, 1H), 8.26/8.22 (s, 1H), 7.88-7.82 (m, 2H), 7.70-7.43 (m, 1H), 4.15-3.88 (m, 3H), 3.31-3.26 (m, 1H), 3.20 (s, 3H), 2.73-2.43 (m, 2H), 2.10-1.95 (m, 1H); LCMS: 98.1%, m/z [M+H]+ = 595.9, キラル純度: 96.9%. 絶対立体化学は決定されなかった。
265b: 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.19-10.24 (br s, 1H), 8.28/8.22 (br s, 1H), 7.83-7.38 (m, 3H), 4.13-3.83 (m, 4H), 3.32-3.25 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 2.60-2.44 (m, 1H), 2.30-2.25 (m, 1H); LCMS: 95.7%, m/z [M+H]+ = 595.9; キラル純度: 90.9%. 絶対立体化学は決定されなかった。
実施例266: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000171
266.1の合成:
塩化チオニル(10mL)を、82.4_1(500mg、1.17mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、酸塩化物中間体を得た。酸塩化物中間体に、CH2Cl2(10mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(395mg、2.26mmol)の溶液を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、15% EtOAc/petエーテル)で精製して、266.1(200mg、29%)を淡褐色固体として得た。LCMS: 96.1%, m/z [M-H]- = 581.8.
266の合成:
THF(5mL)中の266.1(100mg、0.17mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(16.1mg、0.17mmol)およびPd(PPh3)4(39.6mg、0.03mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [Kromasil C18 (150x25)、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B) : 25mL/分で0/60、8/90、9/80、9.1/80、10/98、10.1/60、14/60]で精製して、266(60mg、9%収率)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.47 (brs, 1H), 10.98 (br s, 1H), 8.41/7.91 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.68-7.54 (m, 1H), 7.47-7.40 (m, 3H), 4.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.80-3.77 (m, 1H), 3.59-3.50 (m, 1H), 3.41/3.23(s, 3H), 2.88-2.79 (m, 1H), 2.30-2.19 (m, 1H), 1.98-1.88 (m, 1H), 1.75-1.70 (m, 2H), 1.60-1.50 (m, 1H); LCMS: 91.4%, m/z [M+H]+ = 542.1.
実施例267: 1'-((3-(tert-ブチル)フェネチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-7',7'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成:
Figure 2022518778000172
267.2の合成:
DCM(50mL)中の267.1(5.0g、19.4mmol)の撹拌された溶液に、DAST(7.8mL、58.3mmol)を-78℃で滴下した。RTに温めてRTで16h撹拌した後、反応混合物を飽和NaHCO3溶液、0℃でクエンチし、DCM(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、267.2(5.0g、92%)を液体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) (ロータマー形態で存在): 4.44-4.40 (m, 1H), 4.30-4.23 (m, 2H), 3.78-3.75 (m, 1H), 3.57-3.55 (m, 1H), 2.60-2.30 (m, 2H), 1.48-1.42 (m, 9H), 1.33-1.29 (m, 3H).
267.3の合成:
267.2(8g、28.6mmol)に6N HCl(80mL)をRTで添加した。65℃で6h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製の残渣をEtOAc:DCM(1:3;40mL)で3回洗浄し、高真空下で乾燥させ267.3(5.6g、73%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): 4.64-4.58 (m, 1H), 3.66 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.74-2.62 (m, 2H).
267.4の合成:
EtOH(50mL)中の(Z)-4-(アリルオキシ)-4-オキシブト-2-エン酸(4.5g、28.8mmol)の溶液に、267.3(5.39g、28.8mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(6.23g、28.8mmol)をRTで添加した。かん流で2h撹拌した後、反応混合物を濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、100% EtOAc)で精製して、267.4(4.2g、32%)を褐色固体として得た。
LCMS: (28+32+10+6)%, m/z [M+H]+ = 461.0).
267.5の合成:
DMF(10mL)中の267.4(1.5g、3.25mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(1.7mL、9.75mmol)およびHATU(1.48g、3.90mmol)をRTで添加した。10分間撹拌した後、2-(3-(tert-ブチル)フェニル)エタン-1-アミン(0.86g、4.87mmol)を添加した。RTで3h撹拌した後、反応混合物を氷冷水に注ぎ、10分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、冷水(2x20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた(1.3g)。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-SELECT-C18 (150x19)mm、5μ; A: H2O中10mM重炭酸アンモニウム、B:アセトニトリル; 勾配:(T%B): 18mL/分で0/50、8/80、10/80、14/98、16/98、16.1/50、18/50]で精製して、大部分のジアステレオマー(600mg)を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)でさらに精製して、267.5(200mg、10%)を固体として得た。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.20 (s, 1H), 8.57-8.54 (m, 1H), 7.58 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.23-7.14 (m, 3H), 7.07-7.01 (m, 2H), 5.33-5.24 (m, 1H), 5.06-5.02 (m, 2H), 4.21-4.16 (m, 2H), 4.01-3.96 (m, 3H), 3.67-3.61 (m, 2H), 2.72-2.50 (m, 4H), 2.50-2.33 (m, 2H), 1.27 (s, 9H); LCMS: 95.5%, m/z [M+H]+ = 620.0).
267の合成:
THF(2mL)中の267.5(200mg、0.33mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(30mg、0.32mmol)およびPd(PPh3)4(74mg、0.064mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X BRIDGE-C18 (150x25)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 24mL/分で0/60、8/90、8.1/98、10/98、10.1/60、13/60]で精製して、267(160mg、85%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.65 (br s, 1H), 11.13 (br s, 1H), 8.49 (br s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.23-7.18 (m, 3H), 7.11 (s, 1H), 7.07-7.01 (m, 1H), 4.02-3.90 (m, 2H), 3.60-3.56 (m, 1H), 3.32-3.22 (m, 2H), 2.71-2.67 (m, 2H), 2.50-2.22 (m, 4H), 1.27 (s, 9H); LCMS: 97.8%; m/z [M+H]+ = 580.1; 絶対立体化学は不明であった。ラセミ化合物として試験した。
実施例268: 5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-7',7'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(268aおよび268b)の合成:
Figure 2022518778000173
268.1aおよび268.1bの合成
DCM(8mL)中の267.4(500mg、1.08mmol)の撹拌された溶液に、3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(230mg、1.30mmol)、TEA(0.36mL、2.61mmol)およびDMAP(39mg、0.32mmol)をRTで添加した。30分撹拌した後、DCM(1mL)に溶解したPOCl3(0.10mL、1.084mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(5mL)でクエンチし、DCM(2x10mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/70、8/90、10/90、10.1/98、12/98、12.1/70、15/70]で精製して、268.1a(ピーク-1、390mg、58%)を白色固体として、および268.1b(ピーク-2、140mg、21%)を白色固体として得た。
268.1a: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.05 (br s, 1H), 7.90-7.44 (m, 5H), 5.80-5.64 (m, 1H), 5.25-4.90 (m, 2H), 4.90-4.75 (m, 1H), 4.39 (br s, 2H), 3.90-3.50 (m, 2H), 3.40-3.10 (m, 4H), 2.57-2.50 (m, 1H), 2.32-2.25 (m, 2H); LCMS: 95.8%, m/z [M+H]+= 620.0.
268.1b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.24 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.58-7.56 (m, 3H), 6.42 (s, 1H), 5.35-5.27 (m, 1H), 5.07-5.03 (m, 2H), 4.31-4.19 (m, 3H), 3.93-3.88 (m, 1H), 3.78-3.73 (m, 1H), 3.40-3.20 (m, 4H), 2.63-2.50 (m, 1H), 2.30-2.21 (m, 2H); LCMS: 86.9%, m/z [M+H]+ = 620.2.
268aの合成:
THF(8mL)中の268.1a(400mg、0.65mmol)の撹拌された溶液にアニリン(60μL、0.65mmol)およびPd(PPh3)4(149mg、0.13mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X-SELECT-C18 (150x19)、5μ; A: H2O中10mM NH4HCO3、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 18mL/分で0/20、8/70、8.1/98、11/98、11.1/20、13/20]で精製して、268a(86mg、23%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.90-12.70 (br s, 1H), 11.00-10.80 (br s, 1H), 7.61-6.50 (m, 5H), 4.84-4.79 (m, 1H), 4.60-4.30 (m, 1H), 3.85-3.68 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.30-3.10 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 2.40-2.15 (m, 2H); LCMS: 86.1%; m/z [M+H]+ = 578.0; 絶対立体化学は不明であった。ラセミ化合物として試験した。
268bの合成:
THF(3mL)中の268.1b(150mg、0.24mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(20μL、0.24mmol)およびPd(PPh3)4(55mg、0.05mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [KROMOSIL-C18 (150x25mm)、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 23mL/分で0/50、8/75、9/75、9.1/98、11/98、11.1/50、13/50]で精製して、268b(50mg、35%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 13.01 (br s, 1H), 11.17 (s, 1H), 7.76-7.55 (m, 4H), 6.43 (s, 1H), 4.10 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.88-3.84 (m, 1H), 3.73-3.68 (m, 1H), 3.27 (s, 3H), 2.64-2.59 (m, 1H), 2.50-2.36 (m, 1H), 2.25-2.14 (m, 2H); LCMS: 99.3%, m/z [M+H]+ = 578.1; 絶対立体化学は不明であった。ラセミ化合物として試験した。
実施例269: (269aおよび269b)の合成:
269.2_1および269.2_2の合成:
Figure 2022518778000174
EtOH(70mL)中の269.1(2g、13.9mmol)の撹拌された溶液に、(Z)-4-(アリルオキシ)-4-オキシブト-2-エン酸(2.18g、13.9mmol)および5,7-ジクロロインドリン-2,3-ジオン(3g、13.9mmol)をRTで添加した。80℃で3h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、真空下で濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中40% EtOAc)で精製して、大部分のジアステレオマー269.2_1(750mg、12%)を固体として、および少量のジアステレオマー269.2_2(36mg)を固体として得た。
269.2_1: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.78 (br s, 1H), 11.04 (s, 1H), 7.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.47-5.39 (m, 1H), 5.08-5.04 (m, 2H), 4.40-4.35 (m, 2H), 4.25 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.94 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.65 (t, J = 7.0 Hz, 1H). 位置化学および相対的立体化学は2D NMR試験により確認した。
269.2_2: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.65 (br s, 1H), 10.98 (br s, 1H), 7.98 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.96-5.89 (m, 1H), 5.42-5.37 (m, 2H), 4.65-4.57 (m, 2H), 4.42-4.38 (m, 2H), 3.88-3.71 (m, 1H), 3.69-3.65 (m, 1H); LCMS: 90.5%, m/z [M+H]+ = 453.2.
269.3の合成:
ピリジン(10mL)中の269.2(700mg、1.54mmol)の撹拌された溶液に、EDC-HCl(592mg、3.09mmol)をRTで添加した。10分間撹拌した後、3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(408mg、2.31mmol)を添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で蒸発させた。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、269.3(180mg、19%)を固体として得た。
269.3aおよび269.3bの分離(エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されなかった):
269.3(280mg)をキラルSFCで精製した(Chiralcel OX-H (30x250)mm、5μ; 50% CO2: 50%アセトニトリル、RT(イソクラティック90g/分、214nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、269.3a(エナンチオマー-1、90mg、64%)を固体として、および269.3b(エナンチオマー-2、90mg、64%)を固体として得た。
269.3a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.24 (s, 1H), 7.78 (br s, 1H), 7.61-7.55 (m, 2H), 7.49 (br s, 1H), 6.51 (br s, 1H), 5.33-5.28 (m, 1H), 5.06-5.03 (m, 2H), 4.57 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.85 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.76-3.72 (m, 1H), 3.25 (s, 3H); LCMS: 90.5%, m/z [M+H]+ = 611.9; キラル純度: 99.8%.
269.3b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 11.24 (s, 1H), 7.78 (br s, 1H), 7.66-7.55 (m, 2H), 7.49 (br s, 1H), 6.51 (br s, 1H), 5.33-5.28 (m, 1H), 5.06-5.03 (m, 2H), 4.57 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.24-4.18 (m, 3H), 3.85 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.77-3.72 (m, 1H), 3.26 (s, 3H); LCMS: 90.2%, m/z [M+H]+ = 611.9.
269aの合成:
THF(3mL)中の269.3a(80mg、0.13mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(18mg、0.19mmol)およびPd(PPh3)4(30mg、0.026mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈して、1N HClで酸性化した。反応混合物をEtOAc(20mL)で抽出した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して蒸発させた。残渣を、調製用HPLC [カラム: X BRIDGE-C18 (150x25)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配 (T%B) : 22mL/分で0/50、8/80、10/80、10.1/98、12/98、12.1/50、15/50]で精製して、269a(40mg、38%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 13.08 (br s, 1H), 11.20 (br s, 1H), 7.76-7.32 (m, 4H), 6.53 (br s, 1H), 4.49-4.46 (m, 1H), 4.14-4.11 (m, 1H), 3.81-3.58 (m, 2H), 3.27 (s, 3H); LCMS: 99.4%, [M-H]- = 567.9. (絶対立体化学は決定されなかった).
269bの合成:
THF(3mL)中の269.3b(90mg、0.15mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(21mg、0.22mmol)およびPd(PPh3)4(17mg、0.015mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈して、1N HClで酸性化した。反応混合物をEtOAc(20mL)で抽出して、有機層をブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X BRIDGE-C18 (150x25)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配 (T%B): 22mL/分で0/50、8/70、10/70、11.4/80、11.15/98、13/98、13.1/50、16/50]で精製して、269b(40mg、38%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 13.04 (br s, 1H), 11.20 (br s, 1H), 7.76-7.33 (m, 4H), 6.52 (br s, 1H), 4.55-4.42 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.82-3.68 (m, 2H), 3.27 (s, 3H); LCMS: 99.0 % [M-H]- = 568.0. (絶対立体化学は決定されなかった)
実施例270: (3'S,4'R,5'S)-5,7-ジクロロ-4'-((シクロプロピルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-2-オキソ-5'-(トリフルオロメチル)スピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸および(3'R,4'S,5'R)-5,7-ジクロロ-4'-((シクロプロピルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-2-オキソ-5'-(トリフルオロメチル)スピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸(270aおよび270b)の合成:
Figure 2022518778000175
270aおよび270bは、269aおよび269bの合成について記載される手順に従って、269.2_1から合成した。
270a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.69 (br s, 1H), 11.04 (br s, 1H), 8.23/7.93 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.69-7.26 (m, 4H), 4.06-3.98 (m, 2H), 3.87 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.66 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.44-3.40 (m, 1H), 0.89-0.85 (m, 1H), 0.42-0.36 (m, 2H), 0.19-0.12 (m, 1H), 0.02-0.00 (m, 1H); LCMS: 98.1 % [M+H]+ = 609.9; キラル純度: 99.0%. 絶対立体化学は不明である。
270b:
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.69 (br s, 1H), 11.04 (s, 1H), 8.23/7.93 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.69-7.26 (m, 4H), 4.06-3.98 (m, 2H), 3.87 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.80-3.76 (m, 1H), 3.66 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 3.44-3.40 (m, 1H), 0.89-0.85 (m, 1H), 0.42-0.37 (m, 2H), 0.19-0.16 (m, 1H), 0.03-0.00 (m, 1H); LCMS: 96.2 % [M+H]+ = 609.9; キラル純度: 97.6%. 絶対立体化学は不明である。
実施例271: rac-(3'S,4'R,5'S)-5,7-ジクロロ-4'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-1-メチル-2-オキソ-5'-(トリフルオロメチル)スピロ[インドリン-3,2'-ピロリジン]-3'-カルボン酸(271)の合成:
Figure 2022518778000176
271.1の合成:
アセトニトリル(5mL)中の269.3(250mg、0.41mmol)の撹拌された溶液に、K2CO3 (169mg、1.22mmol)をRTで添加した。RTで30分間撹拌した後、MeI(0.05mL、0.81mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(25mL)でクエンチし、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中10% EtOAc)で精製して、271.1(130mg、51%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 7.78 (br s, 1H), 7.66-7.58 (m, 2H), 7.52 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.36 (br s, 1H), 6.54 (br s, 1H), 5.39-5.32 (m, 1H), 5.13-5.05 (m, 2H), 4.53 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.27-4.15 (m, 3H), 3.90-3.80 (m, 1H), 3.78-3.69 (m, 1H), 3.44 (s, 3H), 3.26 (s, 3H); LCMS: 93.9%, m/z [M+H]+ = 626.00.
271の合成:
THF(3mL)中の271.1(120mg、0.19mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(21mg、0.23mmol)およびPd(PPh3)4(22mg、0.019mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈して、1N HClで酸性化した。反応混合物をEtOAc(20mL)で抽出した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 20mL/分で0/70、8/90、10/90、10.1/98、12/98、12.1/70、15/70)で精製して、271(40mg、38%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 13.11 (br s, 1H), 7.82-7.33 (m, 4H), 6.57 (s, 1H), 4.55-4.45 (m, 1H), 4.26-4.16 (m, 1H), 3.80 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 3.72-3.68 (m, 1H), 3.45 (s, 3H), 3.26 (s, 3H); LCMS: 96.6%, m/z [M+H]+ = 584.0;
実施例272: (272)の合成:
Figure 2022518778000177
272.2の合成:
CH3NO2(150mL)中の272.1(3.0g、18.5mmol)の撹拌された溶液にNH4OAcをRTで添加した。120℃で16h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中2% EtOAc)で精製して、272.2(3.4g、89%)を液体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 8.03 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 7.55-7.54 (m, 2H), 7.41-7.37 (m, 2H), 1.35 (s, 9H); LCMS: 95.2%, m/z [M+H]+ = 206.2.
272.3の合成:
DMSO(50mL)中のt-BuOK (4.09g、36.5mmol)の撹拌された溶液に、TMSOI(8.03g、36.5mmol)をRTで滴下した。10分間撹拌した後、272.2(3.0g、14.6mmol)をRTで滴下した。30分間撹拌した後、反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAc(2x50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(25mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、petエーテル中20% EtOAc)で精製して、272.3(500mg、15%)を得た。LCMS: 82.8%, m/z [M+H]+ = 220.2.
272.4の合成:
イソプロパノール(15mL)中の272.3(140mg、0.63mmol)の撹拌された溶液に、1N HCl(4.2mL)およびZn(823mg、12.6mmol)をRTで添加した。2h撹拌した後、反応混合物を、セライトの小さなパッドを通して濾過し、濾過物を減圧下で濃縮して、272.4(110mg)を淡褐色液体として得て、これを精製することなく次の工程に使用した。LCMS: 70.1%, m/z [M+H]+ = 190.3.
272.5の合成:
DMF(5mL)中の110.4_1(364mg、0.79mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(0.16mL、0.94mmol)、HATU(300mg、0.79mmol)および272.4(150mg、0.79mmol)をRTで添加した。RTで30分間撹拌した後。反応混合物を氷冷水で希釈した。10分間撹拌した後、得られた沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥させて、272.5(450mg)を得て、これを精製することなく次の工程に使用した。LCMS: 38.4%, m/z [M+H]+ = 632.1.
272の合成:
THF(10mL)中の272.5(450mg、0.71mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(79mg、0.85mmol)およびPd(PPh3)4(82mg、0.038mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)で希釈して、1N HClによりpHを、pH約6に調整した。反応混合物をEtOAc(2x20mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(T%B): 20mL/分で0/50、8/80、10/80、12/98、14/98、14.1/50、17/50]で精製して、ジアステレオマーの混合物272(90mg、21%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.35 (br s, 1H), 10.98 (s, 1H), 8.51 (br s, 1H), 8.26 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 7.44-6.88 (m, 5H), 4.03-3.90 (m, 2H), 3.32-3.22 (m, 2H), 2.87-2.85 (m, 1H), 2.61-2.56 (m, 1H), 2.45-2.34 (m, 1H), 2.20-1.90 (m, 2H), 1.28 (s, 9H), 1.28-1.09 (m, 2H); LCMS: 95.48%, m/z [M+H]+ = 592.2.
実施例273: 1'-((4,6-bis(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)(メチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(273aおよび273b)の合成:
Figure 2022518778000178
273.3の合成:
スルホラン(75mL)中の273.1(12.0g、118mmol)の撹拌された溶液に、273.2(24.4g、58.4mmol)をRTで添加した。120℃で16h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、氷冷水に注ぎ、十分に撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、冷水(2x20mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、273.3(18g、56%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 13.03 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.62 (s, 1H); LCMS: 98.2%, m/z [M+H]+ = 275.0.
273.4の合成:
273.3(36g、131mmol)に、濃H2SO4(80mL)およびH2O(54mL)をRTで添加した。170℃で12h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、氷冷水に注ぎ、十分に撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、冷水(2x50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させて、273.4(20g、66%)を白色固体として得た。LCMS: 99.6%, m/z [M+H]+ = 232.
273.5の合成:
DCM(200mL)中の273.4(20g、86.6mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(16mL、95.2mmol)を0℃で添加した。20分間撹拌した後、無水トリフリル酸(triflic anhydride)(14.5mL、86.6mmol)を0℃で滴下した。RTで10分間撹拌した後、反応混合物を水(50mL)でクエンチし、有機層を分離した。水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ;2%~4% EtOAc/petエーテル)で精製して、273.5(20g、64%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.98 (s, 1H), 7.64 (s, 1H); 19F NMR (470 MHz, CDCl3): -64.56, -68.26, -72.05.
273.7の合成:
THF(60mL)中の273.5(10g、27.5mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(9.6mL、55.1mmol)を0℃で添加した。30分間撹拌した後、THF(40mL)中の273.6(4.15g、30.3mmol)をRTで添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(20mL)でクエンチし、EtOAc(2x60mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ; 10% EtOAc/petエーテル)で精製して、273.7(8.5g、88%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.29-7.26 (m, 2H), 7.09 (s, 1H), 6.90-6.87 (m, 2H), 6.71 (s, 1H), 4.50 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H); 19F NMR (470 MHz, CDCl3): -65.35. -69.07; LCMS: 87.6%, m/z [M+H]+ = 351.0.
273.8の合成:
DMF(15mL)中の273.7(1.0g、2.85mmol)の撹拌された溶液に、NaHMDS(1M、4.2mL、4.28mmol)およびMeI(0.18mL、2.85mmol)を0℃で滴下した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を水(5mL)でクエンチし、EtOAc(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ; 20% EtOAc/petエーテル)で精製して、273.8(0.85g、85%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.05 (s, 1H), 6.87-6.85 (m, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.79 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.11 (s, 3H); LCMS: 94.3%, m/z [M+H]+= 365.1.
273.9の合成:
DCM(5mL)中の273.8(0.700g、1.92mmol)の撹拌された溶液に、TFA(3.5mL)をRTで添加した。RTで1h撹拌した後、反応混合物をDCM(20mL)で希釈した。有機層を回収し、飽和NaHCO3(2x10mL)および水(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、273.9(0.35g、74%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.08 (s, 1H), 6.71 (s, 1H), 5.07 (br s, 1H), 3.01 (d, J = 5.5 Hz, 3H).
273.10aおよび273.10bの合成:
塩化チオニル(5mL)を、RTで110.4_1a(0.500g、1.08mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の273.9(0.45g、1.87mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチした。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE C18 (150x30)、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 23mL/分で0/70、8/80、10/98、14/98、16/98、16.1/70、20/70]で精製して、273.10a(ピーク-1、35mg、5%)を白色固体として、および273.10b(ピーク-2、25mg、3%)を白色固体として得た。
273.10a: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.22 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.30-5.21 (m, 1H), 5.02-4.98 (m, 2H), 4.24-4.11 (m, 3H), 4.09-3.99 (m, 3H), 3.60 (s, 3H), 2.91-2.72 (m, 2H), 2.54-2.50 (m, 1H); LCMS: 98.9%, m/z [M+H]+ = 687.2. 絶対立体化学は決定されなかった。
273.10b: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.20-11.10 (br s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.26 (s, 2H), 7.50 (s, 1H), 5.45-5.39 (m, 1H), 5.06-5.02 (m, 2H), 4.22-3.90 (m, 5H), 3.50 (s, 3H), 3.22-3.12 (m, 1H), 2.69-2.67 (m, 1H), 2.15-2.09 (m, 2H); LCMS: 97.1%, m/z [M+H]+ = 687.2. 絶対立体化学は決定されなかった。
273aの合成:
THF(2mL)中の273.10a(30mg、0.043mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(4μL、0.043mmol)およびPd(PPh3)4(9mg、0.008mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25mm)、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/20、8/80、10/80、10.1/98、12/98、12.1/20、14/20]で精製して、273a(14mg、50%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.82 (br s, 1H), 11.15 (br s, 1H), 8.39 (br s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.27 (br s, 1H), 4.13-4.10 (m, 1H), 4.01-3.93 (m, 2H), 3.57 (s, 3H), 2.86-2.83 (m, 1H), 2.78-2.72 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 2H). LCMS: 99.3%, m/z [M+H]+ = 647.0; キラル純度: 97.1%.
273bの合成:
THF(2mL)中の273.10b(20mg、0.029mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(2μL、0.029mmol)およびPd(PPh3)4(6mg、0.005mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25mm)、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸; B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 24mL/分で0/20、8/80、10/80、10.1/98、11/98、11.1/40、13/40]で精製して、273b(5mg、27%)を固体として得た。LCMS: 94.1%, m/z [M+H]+ = 647.0.
実施例274: (1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸および(1'S,2'R,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-6',6'-ジメチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(274.6aおよび274.6b)の合成:
Figure 2022518778000179
274.4_1および274.4_2の合成
MTBE(50mL)中の274.1(5g、20.8mmol)の溶液に、274.2(3.2g、20.8mmol)および274.3(4.4g、20.8mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却した。沈殿物を濾過して、EtOAcで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、50% EtOAc/petエーテル)で単離して、大部分のジアステレオマー274.4_1(ラセミ化合物、1.65g、17%)を白色固体として得た。
274.4_1: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.53 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 7.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.51-5.45 (m, 1H), 5.10-5.05 (m, 2H), 4.27-4.26 (m, 2H), 4.17-4.10 (m, 1H), 4.01 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.55 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.98 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.63-1.61 (m, 1H), 1.47-1.45 (m, 1H), 1.01 (s, 3H), 0.97 (s, 3H); LCMS: 99.1%, m/z [M+H]+ = 453.0; HPLC純度: 98.9%; キラル純度: (49.8 + 50.1)%. 位置化学および相対的立体化学は2D NMR試験により確認した。
274.4_2: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.35 (br s, 1H), 10.90 (s, 1H), 7.55 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.87-5.80 (m, 1H), 5.27-5.14 (m, 2H), 4.45-4.37 (m, 3H), 3.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 3.46-3.42 (m, 1H), 2.51-2.48 (m, 1H), 2.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.92-1.87 (m, 1H), 1.60-1.55 (m, 1H), 1.02 (s, 6H); LCMS: 92.6%, m/z [M+H]+ = 453.1. 位置化学および相対的立体化学は2D NMR試験により確認した。
274.4_1aおよび274.4_1bの分離
Lux Cellulose-4 (30x250)mm、5μ; 70% CO2:30% イソプロパノールをRTで使用して、274.4_1(1.6g)をキラルSFCにより精製した(イソクラティック100g/分、214nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、274.4_1a(ピーク-1、625mg、78%)を白色固体として、および274.4_1b(ピーク-2、650mg、81%)を固体として得た。(エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されなかった)。
274.4_1a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.50 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 7.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.51-5.45 (m, 1H), 5.10-5.05 (m, 2H), 4.28-4.26 (m, 2H), 4.17-4.10 (m, 1H), 4.01 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.55 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.98 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.63-1.61 (m, 1H), 1.48-1.45 (m, 1H), 1.01 (s, 3H), 0.97 (s, 3H); LCMS: 99.2%, m/z [M+H]+ = 453.1; キラル純度: 99.7%.
274.4_1b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.53 (s, 1H), 10.96 (s, 1H), 7.79 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.49-5.46 (m, 1H), 5.11-5.05 (m, 2H), 4.28-4.27 (m, 2H), 4.14-4.13 (m, 1H), 4.00 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.55 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.57 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.97 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.64-1.61 (m, 1H), 1.48-1.44 (m, 1H), 1.01 (s, 3H), 0.97 (s, 3H); LCMS: 98.9%, m/z [M+H]+ = 453.1; キラル純度: 99.7%.
274.5aの合成:
塩化チオニル(6mL)をRTで274.4_1a(300mg、0.66mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(296mg、1.27mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、274.5a(230mg、53%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.90/10.84 (s, 1H), 8.26 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.44-7.39 (m, 3H), 5.48-5.39 (m, 1H), 5.09-5.05 (m, 2H), 4.27-4.13 (m, 3H), 3.84-3.68 (m, 3H), 3.54 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 2.68 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.86 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.54-1.49 (m, 2H), 0.97 (s, 6H), 0.84/0.82 (s, 9H); LCMS: 98.8%, m/z [M+H]+ = 668.0.
274.6aの合成:
THF(10mL)中の274.5a(230mg、0.34mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(48mg、0.68mmol)およびPd(PPh3)4(80mg、0.06mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/70、8/90、10/70、10.1/98、12/98、12.1/70、15/70)で精製して、274.6a(118mg、55%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.40 (br s, 1H), 10.85/10.78 (s, 1H), 8.41/7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61/7.52 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.47-7.39 (m, 3H), 4.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.94 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.84-3.78 (m, 1H), 3.51 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.45 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.68 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.82 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.50-1.41 (m, 2H), 0.96 (s, 6H), 0.84/0.82 (s, 9H); LCMS: 99.3%, m/z [M+H]+ = 626.0; キラル純度: 99.8%.
274.5bの合成:
塩化チオニル(5mL)を、RTで274.4_1b(100mg、0.22mmol)に添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、酸塩化物中間体を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(98mg、0.42mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、274.5b(100mg、68%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.90/10.84 (s, 1H), 8.26/7.78 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.63/7.54 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44-7.39 (m, 3H), 5.48-5.39 (m, 1H), 5.09-5.04 (m, 2H), 4.30-4.12 (m, 3H), 3.85-3.67 (m, 3H), 3.54 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 2.68-2.66 (m, 1H), 1.86 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 1.54-1.49 (m, 2H), 0.97 (s, 6H), 0.84/0.81 (s, 9H); LCMS: 96.0%, m/z [M+H]+ = 667.9.
274.6bの合成:
THF(5mL)中の274.5b(100mg、0.15mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(17mg、0.18mmol)およびPd(PPh3)4(34.6mg、0.03mmol)をRTで添加した。RTで3h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/70、8/95、10/98、12/98、12.1/70、14/70]で精製して、274.6b(65mg、69%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.38 (br s, 1H), 10.80/10.77 (s, 1H), 8.41/7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.60/7.52 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.47-7.38 (m, 3H), 4.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.84-3.77 (m, 1H), 3.52 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.45 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 2.68 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 1.82 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 1.48-1.43 (m, 2H), 0.96 (s, 6H), 0.84/0.82 (s, 9H); LCMS: 99.0%, m/z [M+H]+ = 626.0; キラル純度: 99.4%.
実施例275: (5'R,6'S,7'R,7a'R)-5'',7''-ジクロロ-7'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-2''-オキソ-1',6',7',7a'-テトラヒドロ-3'H-ジスピロ[シクロプロパン-1,2'-ピロリジン-5',3''-インドリン]-6'-カルボン酸および(5'S,6'R,7'S,7a'S)-5'',7''-ジクロロ-7'-((3,5-ジクロロフェニル)(ネオペンチル)カルバモイル)-2''-オキソ-1',6',7',7a'-テトラヒドロ-3'H-ジスピロ[シクロプロパン-1,2'-ピロリジン-5',3''-インドリン]-6'-カルボン酸(275.7aおよび275.7b)の合成:
Figure 2022518778000180
275.2の合成:
DCM(100mL)中の275.1(10g、41.4mmol)の撹拌された溶液に、TFA(16mL、207mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をジエチルエーテル(200mL)で粉砕して、275.2(7.4g、75%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 9.47 (br s, 1H), 4.43 (dd, J = 8.4 Hz, J = 6.8 Hz, 1H), 3.16 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 3.12 (d, J = 11.2 Hz, 2H), 2.24-2.18 (m, 1H), 2.03-1.98 (m, 1H), 0.68-0.61 (m, 4H); LCMS: 87.6%, m/z [M+H]+ = 142.2.
275.5_1および275.5_2の合成:
MTBE(60mL)中の275.2(4.2g、17.6mmol)の溶液に、275.3(2.75g、17.6mmol)および275.4(3.81g、17.6mmol)をRTで添加した。80℃で2h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却した。得られた沈殿物を濾過して、EtOAcで洗浄した。濾過物を減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、10%~30% EtOAc/petエーテル)で精製した。大部分のジアステレオマーをDCM(50mL)で粉砕して、275.5_1(ラセミ化合物、3.0g、38%)を白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.60 (br s, 1H), 11.03 (s, 1H), 7.74 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.51-5.48 (m, 1H), 5.11-5.06 (m, 2H), 4.28 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.22-4.16 (m, 1H), 4.04 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.63-3.58 (m, 1H), 2.75 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 2.04 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.93-1.85 (m, 1H), 1.52-1.49 (m, 1H), 0.50-0.36 (m, 4H); LCMS: 96.8%, m/z [M+H]+ = 451.1; キラル純度: (49.9%+50.0%). 位置および相対的立体化学は2D NMR分析により確認した。
275.5_2: 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.45 (br s, 1H), 10.98 (s, 1H), 7.58 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.89-5.79 (m, 1H), 5.28-5.15 (m, 2H), 4.51-4.37 (m, 3H), 3.65-3.57 (m, 2H), 2.72 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 2.04-1.99 (m, 2H), 1.77-1.72 (m, 1H), 0.65-0.35 (m, 4H); LCMS: 91.9%, m/z [M+H]+ = 451.0.位置化学および相対的立体化学は2D NMR分析により確認した。
275.5_1aおよび275.5_1bの分離
Chiralpak AD-H (30x250)mm、5μ; A: 80% CO2%、B: イソプロパノール中20%の0.5% TFAをRTで使用して、275.5_1(3g)をキラルSFCにより精製した(イソクラティック100g/分、214nmで検出)。純粋な画分を減圧下で濃縮して、275.5_1a(ピーク-1、1.2g、80%)を固体として、および275.5_1b(ピーク-2、1.4g、93%)を固体として得た。エナンチオマー1および2の絶対立体化学は決定されなかった。
275.5_1a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.60 (br s, 1H), 11.10 (s, 1H), 7.71 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.53-5.49 (m, 1H), 5.13-5.07 (m, 2H), 4.31 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.26-4.24 (m, 1H), 4.05 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.69-3.63 (m, 1H), 2.88-2.82 (m, 1H), 2.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.97-1.90 (m, 1H), 1.55-1.52 (m, 1H), 0.52-0.36 (m, 4H); LCMS: 98.3%, m/z [M+H]+ = 451.0; キラル純度: 99.1%.
275.5_1b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.65 (br s, 1H), 11.10 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 5.55-5.48 (m, 1H), 5.12-5.07 (m, 2H), 4.31 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 4.27-4.23 (m, 1H), 4.05 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.69-3.66 (m, 1H), 2.85 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 2.09 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.97-1.93 (m, 1H), 1.55-1.52 (m, 1H), 0.51-0.37 (m, 4H); LCMS: 98.0%, m/z [M+H]+ = 451.0; キラル純度: 95.4%;
275.6aの合成:
塩化チオニル(5mL)を、RTで275.5_1a(300mg、0.66mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、酸塩化物中間体を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(296mg、1.27mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、275.6a(300mg、71%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.91/10.98 (s, 1H), 8.21/7.71 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.63/7.54 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.43-7.39 (m, 3H), 5.67-5.46 (m, 1H), 5.23-5.08 (m, 2H), 4.34-4.19 (m, 3H), 4.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.89-3.80 (m, 2H), 3.68-3.60 (m, 2H), 2.80 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 1.93-1.88 (m, 1H), 1.43-1.39 (m, 1H), 0.83/0.81 (s, 9H), 0.47-0.33 (m, 4H); LCMS: 98.2%, m/z [M+H]+ = 665.9.
275.7aの合成:
THF(10mL)中の275.6a(300mg、0.44mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(50mg、0.53mmol)およびPd(PPh3)4(104mg、0.08mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/70、8/95、10/98、12/98、12.1/70、14/70]で精製して、275.7a(113mg、40%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.43/12.30 (br s, 1H), 10.90/10.85 (s, 1H), 8.37/7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61/7.53 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.42/7.39 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.55 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.87 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 1.87-1.82 (m, 2H), 1.36-1.33 (m, 1H), 0.83/0.82 (s, 9H), 0.45-0.32 (m, 4H); LCMS: 99.0%, m/z [M+H]+ = 624.0; キラル純度: 98.3%.
275.6bの合成:
塩化チオニル(5mL)をRTで275.5_1b(300mg、0.66mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、酸塩化物中間体を得た。CH2Cl2(5mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の3,5-ジクロロ-N-ネオペンチルアニリン(296mg、1.27mmol)の溶液を添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20%~30% EtOAc/petエーテル)で精製して、275.6b(200mg、45%)を固体として得た。
LCMS: 92.9%, m/z [M+H]+ = 666.1.
275.7bの合成:
THF(10mL)中の275.6b(200mg、0.30mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(56mg、0.60mmol)およびPd(PPh3)4(104mg、0.08mmol)をRTで添加した。RTで3h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [カラム: KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ、A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/70、8/95、10/98、12/98、12.1/70、14/70]で精製して、275.7b(30mg、16%)を固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.42/12.30 (br s, 1H), 10.90/10.85 (s, 1H), 8.37/7.86 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.61/7.53 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 7.42/7.39 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.00 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.88-3.86 (m, 1H), 3.55 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 2.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 1.89-1.82 (m, 2H), 1.36-1.32 (m, 1H), 0.83/0.82 (s, 9H), 0.45-0.32 (m, 4H); LCMS: 95.8%, m/z [M+H]+ = 624.0; キラル純度: 95.8%.
実施例280: (1'R,2'R,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((シクロプロピルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000181
280は、110の合成について記載された手順に従って、280.1bから合成した。絶対立体化学は不明である。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.66 (br s, 1H), 10.91 (br s, 1H), 7.92-7.38 (m, 5H), 4.62-4.55 (m, 1H), 3.67-3.59 (m, 1H), 3.48-3.38 (m, 2H), 3.20-3.07 (m, 2H), 2.74-2.64 (m, 1H), 2.50-2.41 (m, 1H), 2.30-2.15 (m, 1H), 0.90-0.80 (m, 1H), 0.38-0.36 (m, 2H), 0.06-0.04 (m, 2H); LCMS: 92.6%, m/z [M+H]+ = 618.0; キラル純度: 95.1%.
実施例281: (1'S,2'S,7a'S)-5,7-ジクロロ-1'-((シクロプロピルメチル)(3,5-ジクロロフェニル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000182
281は、111の合成について記載された手順に従って、110.4_2から合成した。絶対立体化学は不明である。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 12.66 (br s, 1H), 10.91 (br s, 1H), 7.92-7.38 (m, 5H), 4.61-4.53 (m, 1H), 3.68-3.58 (m, 1H), 3.49-3.39 (m, 2H), 3.22-3.07 (m, 2H), 2.72-2.65 (m, 1H), 2.50-2.40 (m, 1H), 2.30-2.15 (m, 1H), 0.90-0.81 (m, 1H), 0.38-0.36 (m, 2H), 0.06-0.04 (m, 2H); LCMS: 90.3%, m/z [M+H]+ = 618.0.
実施例282:メチル(1'R,2'S,7a'R)-5,7-ジクロロ-1'-((3,5-ジクロロフェニル)(メチル)カルバモイル)-6',6'-ジフルオロ-2'-メチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボキシレートの合成
Figure 2022518778000183
282.4の合成:
THF(25mL)中の282.1(2.5g、22.3mmol)の撹拌された溶液に、282.2(5.5g、22.3mmol)および282.3(4.8g、22.3mmol)をRTで添加した。RTで8h撹拌した後、反応混合物を減圧下で蒸発させて、282.4(8.5g)を褐色固体として得て、これを、精製することなく次の工程におけるもののように使用した。LCMS: 16%, m/z [M+H]+ = 416.9.
282.5aおよび282.5bの合成:
アリルアルコール(50mL)中の282.4(8.5g、20.4mmol)の溶液を、90℃で16h加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(120gシリカゲルカートリッジ、30% EtOAc/petエーテル)で精製して、位置異性体の混合物を得た。位置異性体を調製用HPLCで精製して、282.5a(160mg、2%)を灰白色固体として、および282.5b(1.1g、11%)を灰白色固体として得た。位置化学および相対的立体化学は2D NMR分析により確認した。
282.5aデータ: 1H NMR (400 MHz, MeOH-d4): 7.89 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.56-5.47 (m, 1H), 5.11-5.05 (m, 2H), 4.35-4.24 (m, 2H), 3.82-3.78 (m, 1H), 3.74 (s, 1H), 3.07-2.98 (m, 1H), 2.73-2.64 (m, 1H), 2.38-2.32 (m, 1H), 2.19-2.10 (m, 1H), 1.59 (s, 3H); LCMS: 95.5%, m/z [M+H]+ = 475.0.
282.5b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 13.40 (br s, 1H), 11.10 (br s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 5.95-5.87 (m, 1H), 5.34 (dd, J = 17.5 Hz, J = 1.5 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 10.5 Hz, J = 1.5 Hz, 1H), 4.62-4.54 (m, 2H), 4.45-4.42 (m, 1H), 4.02 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 3.88-3.72 (m, 1H), 3.20-2.98 (m, 1H), 2.80-2.75 (m, 1H), 2.31-2.26 (m, 1H), 1.30 (s, 3H); LCMS: 91.5%, m/z [M+H]+ = 475.0.
282.6bの合成:
メタノール(8mL)中の282.5b(400mg、0.84mmol)の撹拌された溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中2M、2.1mL、4.2mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を0℃に冷却し、酢酸(0.5mL)でクエンチした。RTで1h撹拌した後、反応混合物を減圧下、低温で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、10%~25% EtOAc/petエーテル)で精製して、282.6b(260mg、63%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.31 (s, 1H), 7.67 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.94-5.86 (m, 1H), 5.37-5.25 (m, 2H), 4.59 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 4.54-4.47 (m, 1H), 4.11 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 3.77-3.69 (m, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.91-2.81 (m, 2H), 2.40-2.33 (m, 1H), 1.24 (s, 3H); LCMS: 91.0%, m/z [M-H]- = 486.9.
282.7bの合成:
THF(5mL)中の282.6b(240mg、0.49mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(46mg、0.49mmol)およびPd(PPh3)4(114mg、0.09mmol)をRTで添加した。RTで4h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル100~200メッシュ、30% EtOAc/petエーテル)で精製して、282.7b(120mg、55%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 12.90 (br s, 1H), 11.28 (s, 1H), 7.66 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.49-4.42 (m, 1H), 4.06-3.97 (m, 2H), 3.82-3.71 (m, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.97-2.84 (m, 1H), 2.39-2.30 (m, 1H), 1.19 (s, 3H); LCMS: 95.1%, m/z [M+H]+ = 450.4.
282の合成:
塩化チオニル(1mL)を、RTで282.7b(70mg、0.15mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。CH2Cl2(2mL)中のこの酸塩化物に、CH2Cl2(3mL)中の3,5-ジクロロ-N-メチルアニリン(38mg、0.21mmol)の溶液および触媒量のDMAP(2mg)をRTで添加した。55℃で16h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(12gシリカゲルカートリッジ、15%~20% EtOAc/petエーテル)で精製して、282(50mg、57%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 11.31/11.13 (s, 1H), 7.77-7.44 (m, 4H), 6.99-6.91 (m, 1H), 4.40/4.33 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.96-3.72 (m, 1H), 3.65/3.58 (s, 3H), 3.46-3.39 (m, 1H), 3.34/3.17 (s, 3H), 2.88-2.77 (m, 2H), 2.17-2.07 (m, 1H), 1.10/1.04 (s, 3H); LCMS: 94.5%, m/z [M+H]+ = 605.9.
実施例284: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N1'-ネオペンチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成:
Figure 2022518778000184
DMF(6mL)中の110(300mg、0.47mmol)の撹拌された溶液に、HATU(360mg、0.94mmol)およびDIPEA(0.51mL、2.83mmol)を室温で添加した。10分間撹拌した後、NH4Cl(128mg、2.36mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(50mL)で希釈し、10分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄して真空下で乾燥させた。粗製の化合物を調製用HPLC [KROMOSIL-C18 (150x25)mm、10μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/55、8/80、8.1/98、10/98、10.1/55、13/55]で精製して、284(70mg、23%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) (ロータマー形態で存在): 10.80/10.70 (s, 1H), 7.70 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.61-7.54 (m, 2H), 7.49 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.95 (br s, 1H), 6.42 (br s, 1H), 4.33-4.27 (m, 1H), 3.92 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.78 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.68-3.58 (m, 2H), 3.45-3.35 (m, 1H), 2.81-2.76 (m, 1H), 2.50-2.44 (m, 1H), 2.28-2.13 (m, 1H), 0.81 (s, 9H); LCMS: 99.1%, m/z [M+H]+ = 633.0; キラル純度: 94.7%.
実施例285: (1'R,2'S,3R,7a'R)-5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N2'-メチル-N1'-ネオペンチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミドの合成
Figure 2022518778000185
DMF(5mL)中の110(400mg、0.62mmol)の撹拌された溶液に、EDC.HCl(240mg、1.25mmol)、HOBt(255mg、1.88mmol)およびEt3N(0.88mL、6.29mmol)を室温で添加した。5分間撹拌した後、(Me)NHOH.HCl(420mg、5.03mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(50mL)で希釈して、10分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、水で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗製の化合物を、調製用HPLC [X-SELECT-C18 (250x19)mm、5μ; A: H2O中10mM重炭酸アンモニウム、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 20mL/分で0/65、8/80、10/80、10.1/98、12/98、12.1/65、15/65]で精製して、285(53mg、13%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.77 (s, 1H), 10.10 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.59-7.44 (m, 3H), 7.28 (s, 1H), 4.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.15-4.08 (m, 1H), 3.78 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 3.52 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.44-3.40 (m, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.71-2.66 (m, 1H), 2.64-2.55 (m, 1H), 2.21-2.10 (m, 1H), 0.82 (s, 9H); LCMS: 97.2%, m/z [M+H]+ = 662.9; キラル純度: 93.2%.
実施例286: 5,7-ジクロロ-N1'-(3,5-ジクロロフェニル)-6',6'-ジフルオロ-N2'-ヒドロキシ-N1'-ネオペンチル-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-1',2'-ジカルボキサミド(286aおよび286b)の合成
Figure 2022518778000186
DMF(5mL)中の110(400mg、0.62mmol)の撹拌された溶液に、HATU(360mg、0.94mmol)およびDIPEA(1.2mL、6.29mmol)をRTで添加した。10分間撹拌した後、NH2OH.HCl(352mg、5.03mmol)を添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷冷水(50mL)で希釈して、15分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過して、水(10mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。残渣を、調製用HPLC [X-SELECT-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中10mM重炭酸アンモニウム、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/60、8/90、11/90、11.1/98、15/98、15.1/60、19/60]で精製して、286a(ピーク-1、37mg、9%)を灰白色固体として、および286b(ピーク-2、38mg、9%)を灰白色固体として得た。
286a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 10.74 (br s, 1H), 9.96 (br s, 1H), 8.83 (s, 1H), 7.71-7.52 (m, 5H), 4.32 (t, J = 10.5 Hz, 1H), 3.80-3.75 (m, 1H), 3.71-3.63 (m, 3H), 3.38-3.32 (m, 1H), 2.87-2.83 (m, 1H), 2.64-2.50 (m, 1H), 2.23-2.16 (m, 1H), 0.80 (s, 9H); LCMS: 97.0%, m/z [M+H]+ = 648.9; キラル純度: 99.8%.
286b: LCMS: 95.9%, m/z [M+H]+ = 649.0.
実施例287: 1'-(((3s,5s,7s)-アダマンタン-1-イル)(メチル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸の合成
Figure 2022518778000187
287.1_1および287.1_2の合成:
塩化チオニル(3mL)を、Rtで110.4_1a(300mg、0.65mmol)に添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、中間体酸塩化物を得た。上で調製したCH2Cl2(5mL)中の酸塩化物に、CH2Cl2(5mL)中の(3s,5s,7s)-N-メチルアダマンタン-1-アミン(161mg、0.97mmol)の溶液を添加した。50℃で16h撹拌した後、反応を水(10mL)でクエンチして、CH2Cl2(2x15mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、20%~25% EtOAc/petエーテル)で精製して、287.1_1(ピーク-1、105mg、26%)を淡褐色固体として、および287.1_2(ピーク-2、84mg、21%)を淡褐色固体として得た。
287.1_1: LCMS: 24.6%, m/z [M+H]+ = 608.1.
287.1_2: LCMS: 81.9%, m/z [M+H]+ = 608.1.
287の合成:
THF(5mL)中の287.1_1(105mg、0.17mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(16mg、0.17mmol)およびPd(PPh3)4(39mg、0.03mmol)をRTで添加した。2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を、調製用HPLC [X-BRIDGE-C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B: アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 22mL/分で0/65、8/80、8.1/98、10/98、10.1/98、13/65]で精製して、287(16mg、15%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.40 (br s, 1H), 11.06 (br s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 4.13 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.89-3.85 (m, 1H), 3.72-3.67 (m, 1H), 3.06 (s, 3H), 2.86-2.64 (m, 3H), 2.50-2.47 (m, 1H), 2.13-2.04 (m, 9H), 1.65-1.60 (m, 6H); LCMS: 94.1%, m/z [M+H]+ = 568.1; キラル純度: 90.5%.
実施例288: 1'-((2-(3-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロピル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(288a)およびrac-(1'R,2'S,3R,7a'R)-1'-((2-(3-(tert-ブチル)フェニル)-2-メチルプロピル)カルバモイル)-5,7-ジクロロ-6',6'-ジフルオロ-2-オキソ-1',2',5',6',7',7a'-ヘキサヒドロスピロ[インドリン-3,3'-ピロリジン]-2'-カルボン酸(288b)の合成
Figure 2022518778000188
288.2の合成:
CH2Cl2(60mL)中の288.1(5g、33.2mmol)の撹拌された溶液に、ピリジン(2.9mL、36.5mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.1mL、36.5mmol)を0℃で添加した。RTで16h撹拌した後、反応混合物を氷水でクエンチした。有機層を分離して、水(60mL)、ブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中10% EtOAc)で精製して、288.2(3.9g、42%)を無色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.42-7.35 (m, 2H), 7.26-7.25 (m, 1H), 7.10-7.07 (m, 1H), 1.33 (s, 9H).
288.4の合成:
EtOH(40mL)および水(401mg、22.2mmol)中の288.3(3g、21.2mmol)の撹拌された溶液に、RTで、EtOH(20mL)中のカリウムtert-ブトキシド(2.4g、21.2mmol)の溶液を60℃で30分かけて添加した。60℃で2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルとEtOHの混合物で粉砕して、288.4(1.8g、56%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 1.29 (s, 6H).
288.5の合成:
メシチレン(20mL)中の288.2(2g、7.08mmol)、288.4(1.28g、8.5mmol)およびキサントホス(205mg、0.35mmol)の撹拌した懸濁液に、アルゴンを15分間パージして、次いでビス(アリル)ジクロロ二パラジウム(78mg、0.21mmol)を添加して、アルゴンをさらに5分間パージした。130℃で6h撹拌した後、反応混合物をRTに冷却し、氷水(30mL)に注いだ。有機層を分離して、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカートリッジ、petエーテル中10% EtOAcで精製して、288.5(1.2g、72%)を無色油状物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): 7.51 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.36-7.25 (m, 3H), 1.73 (s, 6H), 1.34 (s, 9H); GCMS: 99.4%, m/z [M+H]+ = 202.2.
288.6の合成:
THF(15mL)中の288.5(1g、4.96mmol)の撹拌された溶液に、LiAlH4溶液(THF中1M、7.5mL、7.45mmol)を0℃で添加した。0℃で4h撹拌した後、反応混合物を0℃で10% NaOH溶液によりクエンチし、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層を分離して、水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、n-ペンタン(10mL)で粉砕して、288.6(850mg、84%)を固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 7.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.34-7.13 (m, 3H), 3.62-3.59 (m, 1H), 2.67 (s, 2H), 1.78-1.76 (m, 1H), 1.28 (s, 9H), 1.23 (s, 6H); LCMS: 92.9%, m/z [M+H]+ = 206.2.
288.7の合成:
DMF(3mL)中の110.4_1(300mg、0.65mmol)の撹拌された溶液に、DIPEA(252mg、1.95mmol)およびHATU(297mg、0.77mmol)をRTで添加した。RTで15分間撹拌した後、288.6(200mg、0.97mmol)を添加した。RTで6h撹拌した後、反応混合物を水(10mL)でクエンチして、EtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、減圧下で濃縮して、288.7(500mg)のジアステレオマーの混合物を褐色ゴム状物質として得た。精製することなく残渣を次の工程に使用した。
288aおよび288bの合成:
THF(20mL)中の288.7(500mg、0.77mmol)の撹拌された溶液に、アニリン(70mg、0.77mmol)およびPd(PPh3)4(180mg、0.2mmol)をRTで添加した。RTで2h撹拌した後、反応混合物を減圧下で濃縮して、ジエチルエーテルおよびペンタンで粉砕した。残渣を、調製用HPLC [X-BRIDGE C18 (150x30)mm、5μ; A: H2O中0.1%蟻酸、B:アセトニトリル; 勾配:(時間/%B): 25mL/分で0/65、9/80、11/80、11.1/65、14/65]で精製して、少量のジアステレオマー288a(20mg、5%)を固体として、および大部分のジアステレオマー288b(57mg、14%)を固体として得た。
288a: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.50 (br s, 1H), 11.07 (br s, 1H), 7.54-7.39 (m, 2H), 7.31 (s, 1H), 7.24-7.17 (m, 3H), 7.10-7.07 (m, 1H), 4.15-4.05 (m, 2H), 3.57-3.47 (m, 2H), 3.32-3.20 (m, 2H), 2.76-2.64 (m, 2H), 2.31-2.24 (m, 1H), 1.39-1.30 (m, 9H), 1.28-1.26 (m, 6H); LCMS: 98.5%, m/z [M+H]+ = 608.3. (絶対立体化学は決定されなかった)
288b: 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6): 12.35 (br s, 1H), 10.93 (br s, 1H), 8.19 (br s, 1H), 7.88 (br s, 1H), 7.42 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 7.23-7.19 (m, 3H), 3.92-3.86 (m, 2H), 3.63-3.59 (m, 1H), 3.47-3.40 (m, 1H), 3.16-3.01 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 1H), 1.94-1.87 (m, 1H), 1.71-1.58 (m, 1H), 1.33-1.26 (m, 15H); LCMS: 98.5%, m/z [M+H]+= 608.3.
表8:
110.4_1および列挙されるアニリンを使用して、実施例288におけるものと同様に以下の化合物を作製した。
Figure 2022518778000189
Figure 2022518778000190
Figure 2022518778000191
dF508-CFTRチャンネルに対する化合物の効果を検出および測定するためのアッセイ
CFRT-YFPハイスループットアッセイ:
以下のプロトコルは、HTS YFP流動アッセイにおけるF508del CFTRコレクター(corrector)活性についての小分子化合物を選択的にスクリーニングするように設計される。このプロトコルにおいて、細胞は、試験化合物と24時間インキュベートして、PBSで洗浄し、フォルスコリンおよび標準的な強化剤で刺激し、Hamamatsu FDDD-6000などの384ウェルHTSプレートリーダー上で読み取る。
ヨウ化物バッファをアッセイ細胞に注入する前後にYFP蛍光強度を高速で取得する。ヨウ化物は、細胞膜中の活性CFTRチャンネルを介して細胞に侵入し、YFP蛍光をクエンチする。蛍光クエンチの速度は、細胞膜中の総CFTR活性に比例的に関係する。dF508-CFTRコレクターは、試験している細胞膜中のCFTR分子の数を増加させることにより、YFPクエンチを加速させる。
この方法は、ベンチトッププレートリーダーについて最初に開発され(Galietta et al., 2001)、HTS形式に適合された(Sui et al. Assay Drug Dev. Technol. 2010)。
ヒトΔF508-CFTRおよびハロゲン化物感受性黄色蛍光タンパク質(YFP-H148Q/I152L 25、22)の両方を安定に発現しているFisherラット甲状腺(FRT)細胞(Galietta et al., Am.J.Physiol Cell Physiol 281(5), C1734, 2001)を、FBS 10%、L-グルタミン2mM、ペニシリン100U/mLおよびストレプトマイシン100μg/mLを補充したCoon's改変Ham's F12培地のプラスチック表面上で培養した。ΔF508-CFTRおよびYFPを発現するFRT細胞の選択のためにG418(0.75~1.0mg/mL)およびゼオシン(3.2ug/mL)を使用した。一次スクリーニングについて、FRT細胞を、384ウェル黒色壁、透明底マイクロタイタープレート(Costar; Corning Inc.)中に、1ウェル当たり20,000~40,000の細胞密度で平板培養した。試験化合物を種々の濃度で細胞に適用した。細胞は、37℃、5% CO2で細胞培養インキュベーター中24~26hrインキュベートした。アッセイプレートを、DPBS培地(Thermo, cat#SH30028.02)で洗浄し、結合していない細胞および化合物を除去した。Hams F-12 Coon's改変培地中に20μMフォルスコリンおよび30μM P3[6-(エチル-フェニル-スルホニル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロ-キノリン-3-カルボン酸2-メトキシ-ベンジルアミド]を含む刺激培地(25μL)をプレートウェルに添加して、RTで60~120分間インキュベートした。次いで25μLのHEPES-PBS-Iバッファ(10mM HEPES、1mM MgCl2、3mM KCl、1mM CaCl2、150mM NaI)を添加して、蛍光クエンチ曲線(励起500nm/発光540nm、暴露136ms)を、FDSS-6000プレートリーダー(Hamamatsu)上ですぐに記録した。クエンチ速度は、Sui et al., (2010)に記載されるようにデータの最少二乗適合により導かれた。
参照:
Figure 2022518778000192
一次CF細胞における活性の決定:
細胞培養:
一次CF気道上皮細胞は、UNC嚢胞性線維症組織獲得および細胞培養コア(UNC Cystic Fibrosis Tissue Procurement and Cell Culture Core)から入手した。増殖培地(BEGM, Fischer)を使用して、細胞をHeracell 150iインキュベーター中37℃で増殖させる。次いで、細胞を、コーティングされたCostar snapwell上、分化培地(気道液体界面培地(ALI)培地;Lechner JF and LaVeck MA, J. Tissue Culture Methods 1985、9: 43-48)に最低で4週間移した。Ussingアッセイの2日前に、細胞の先端表面上の粘液を、200μLの分化培地を用いた最低30(30)分のインキュベーション後に吸引した。Ussingアッセイの1日前に、試験化合物を、DMSOに溶解した種々の試験濃度で細胞の基底外側表面に添加した。二連のウェルを調製して、n=3またはn=4のプロトコルを生じた。
電気生理学的手順
細胞を、試験物、参照標準(3μM VX809または3μM FDL169、陽性対照)の種々の組合せおよび濃度で24時間処理した。化合物ストック溶液は、DMSO中に調製し、ALI培地にそれらの最終アッセイ濃度まで1/1000希釈した。細胞を組合せ溶液(2mLのそれぞれの希釈物)で処理し、37℃で24hインキュベートした。
Ussingアッセイ:
Ussingアッセイについて、4つのSnapwell(6ウェル)プレート上の細胞を、実験の前に24時間処理した。翌日に個々のSnapwellからのフィルターをプレートから除去し、頂部および基底外側の側の両方で5mlのHBS(pH7.4)中37℃で予め平衡化されたUssingチャンバー中に垂直にマウントし、化合物の添加時に混合を促進させるように室内の空気で泡立たせた。休止電流を10分間記録して、安定なベースラインを確実にした。3μMベンザミル(benzamil)、ENaC阻害剤の頂部の添加により休止電流をブロックした。10分後、10μMフォルスコリンを、頂部および基底外側の両側に添加して、CFTRを刺激した。クロライド電流の増加は、トレースの上方の偏向として検出した。さらに10分後、増強剤VX770(1μM)を添加して、塩化物電流をさらに増加させた。最終的に、CFTR-172(CFTR阻害剤、20μM)および/またはブメタニド(bumetanide)(20μM)を添加して、CFTR媒介塩化物電流をブロックし、観察される電流の低下を生じた。
同等の電流アッセイ
同等の電流アッセイについて、4つのTranswell(24ウェル)プレート上の細胞を処理した。それぞれのTranswellプレートに、頂部表面で200μlのHBSおよび基底外側表面で2mlを充填した。プレートを37℃の加熱したマウント中で水平に配置し、数分間平衡化した。得られた電流を15分間測定し、次いで5μMベンザミルの頂部の添加によりブロックした。20分後、10μMフォルスコリンおよび1μM VX770を、頂部および基底外側の両側に添加して、CFTRを刺激した。トレースの上方の偏向として、塩化物電流の増加がみられる。さらに30分後、CFTR-172(CFTR阻害剤、20μM)および/またはブメタニド(20uM)を添加して、CFTR媒介塩化物電流をブロックした。
データ回収および分析方法
Ussingチャンバーについての生データ、電流 対 時間(サンプリング間隔:10s)ならびに同等の電流アッセイについての電圧 対 時間および抵抗 対 時間(サンプリング間隔:5分)を分析のためにExcel(Microsoft Office Professional、バージョン14.0.7106.5003)に変換した。CFTR特異的電流を、フォルスコリン添加時およびCFTRチャンネル特異的遮断薬CFTR-172の添加終了時の励起した電流の増加の平均振幅として測定した。この平均は、平均フォルスコリン活性化および平均VX770-増強の電流の合計と同等である。ビヒクル(0.1% DMSO)処理細胞において測定された平均電流IVを、試験物についての電流ITAまたはコレクター参照標準VX809(3uM ISTD)から引いた。反復測定のために、平均ビヒクルが引かれた試験物についての応答を、参照コレクターVX809(3μM)の平均ビヒクルが引かれた阻害剤応答に対して標準化した。
INSC = (ITA-IV) (ave)/(ISTD-IV)(ave) (式1)
同等の電流アッセイについての評価された第2の終点は、CFTR阻害剤の添加の直前の時点に対するフォルスコリンおよびVX770の添加後の応答を測定する標準化された曲線下面積(AUC)、NAUCであった。有効に、AUCは応答の持続時間をかけた平均応答である。次いで、同じ時間範囲にわたる平均ビヒクル応答、AUCV,ave を引いて試験物のAUC、AUCTAを補正し、コレクター参照標準VX809(3μM VX809r,ave )またはFDL176(3μM FDL176r,ave)とビヒクル応答の差に対する阻害剤感受性電流に関して標準化した:
Figure 2022518778000193
DMSOについての標準化された値は0.0であり、VX-809単独については1.0である。1.0より大きい標準化された値を生じる化合物とVX-809の組合せは、組合せアッセイにおける活性を示す。2の値は、試験化合物がVX-809単独に対して効果が2倍であることを意味する。
1濃度当たりn=4の反復の最小値を用いて試験を走らせた。2つの標準分布の比についての分布はコーシー分布であるので、平均についてメジアン値が使用されなければならず、全ての標準化されたデータの誤差について平均偏差が使用されなければならない。潜在力(EC50)および効力(最大応答)は、式3:
Figure 2022518778000194
(式中、Eは記録された応答であり、Sは、VX-809と組み合わせた試験化合物の濃度である)を使用して、用量応答データを、S字状用量応答モデル(GraphPad Prism 5.04、製造業者)に適合させることにより決定された。EC50のみの用量応答曲線において最大で8点あり、最大値(Emax)は変化可能であったので、最大値(Emin)を1.0のVX-809応答と等しく固定し、ヒル傾斜、nHは1と等しく固定した。
Excelにおいて平均および誤差の統計的比較(t検定およびマンホイットニー)および計算を行った。
以下の表は、組合せ溶液(2mLのそれぞれの希釈物:カラム5-1番目の部位コレクターにおいて記されるようなFDL169(3μM)またはVX-809(3μM)のいずれか)で処理し、37℃で24hインキュベートした細胞についての一次CF気道上皮における同等の電流アッセイにの結果を提供する。
NAUC「+++」は、陽性対照の>170%である観察されたNAUCをいい;NAUC「++」は、陽性対照の170~140%の観察されたNAUCをいい;NAUC「+」は、陽性対照の<140%の観察されたNAUCをいう。
Figure 2022518778000195
Figure 2022518778000196
Figure 2022518778000197
Figure 2022518778000198
Figure 2022518778000199
Figure 2022518778000200
Figure 2022518778000201
Figure 2022518778000202
Figure 2022518778000203
Figure 2022518778000204
本明細書に参照される特許および科学文献は、当業者に利用可能な知識を確立する。本明細書に引用される全ての米国特許および公開または未公開米国特許出願は、参照により援用される。本明細書に引用される全ての公開された外国特許および特許出願は、参照により本明細書に援用される。本明細書に引用される全ての他の公開された参照文献、文書、書類および科学文献は、参照により本明細書に援用される。

Claims (41)

  1. 式(I)
    Figure 2022518778000205
    (式中:
    RおよびR1は独立して、水素、任意に置換されるアルキル;任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリール、任意に置換されるアリールアルキル(arylalky)、任意に置換されるヘテロアリールもしくは任意に置換されるヘテロアリールアルキルから選択され;または
    RおよびR1は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換される3~7員ヘテロシクリルを形成し;
    R2は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアリール、任意に置換されるアリールアルキル、任意に置換されるヘテロアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールアルキルであり;
    R3は、水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-もしくはR7NHC(O)-であり;または
    R2およびR3は、それらが結合する原子と一緒になって、任意に置換される3~7員ヘテロシクリルを形成し;
    それぞれのR4は独立して、ハロゲン、任意に置換されるアルキル、CN、任意に置換されるアルコキシ、NR12R13またはヒドロキシであり;
    R5は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニルまたは任意に置換されるシクロアルキルであり;
    R6は、OR8、SR8またはNR9R10であり;
    R7は、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるアリールアルキルであり;
    R8は、水素、任意に置換されるアルキル;任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールであり;
    R9は、水素、OR11、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル;任意に置換されるアリール、任意に置換されるヘテロアリール、ヘテロシクリル、SO2-R8、SO2NRaRbまたはN(Ra)Rbであり;
    R10は、水素;任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル;任意に置換されるアリールもしくは任意に置換されるヘテロアリールであり;または
    R9およびR10は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
    RaおよびRbは、それぞれ独立して、水素、任意に置換されるアルキル;任意に置換されるアルケニル、任意に置換されるアルキニル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるヘテロアリールであり;
    R11は、水素または任意に置換されるアルキルであり;
    R12およびR13は、それぞれ独立して、水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-もしくはR7NHC(O)-であり;または
    R12およびR13は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、任意に置換されるヘテロシクリルを形成し;
    nは、0、1、2、3または4である)
    の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  2. R1が、任意に置換されるアリール、任意に置換されるヘテロアリール、任意に置換されるアリールアルキルまたは任意に置換されるヘテロアリールアルキル;好ましくは 任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される6員ヘテロアリールである、請求項1記載の化合物。
  3. Rが、水素、任意に置換されるC1-C6-アルキル;任意に置換されるC3-C8-シクロアルキルである、請求項1または2記載の化合物。
  4. Rが、水素、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-シクロアルキルメチル、2-ジメチルアミノエチルまたは3-ヒドロキシシクロブチルである、請求項3記載の化合物。
  5. R2が、水素、任意に置換されるC1-C6-アルキル、任意に置換されるアリール-C1-C6-アルキルまたは任意に置換されるヘテロアリール-C1-C6-アルキルである、請求項1~4いずれか記載の化合物。
  6. R2が、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、任意に置換されるアリールメチルまたは任意に置換されるヘテロアリールメチルである、請求項5記載の化合物。
  7. R2が、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、1~5個のハロゲンで任意に置換されるアリールまたは1~5個のハロゲンで任意に置換されるアリール-C1-C2-アルキルである、請求項6記載の化合物。
  8. R2が、水素、ベンジル、任意に置換されるフェニル-CF2-、任意に置換されるヘテロアリール-CF2-、CF3、CF3CH2-またはイソプロピルである、請求項7記載の化合物。
  9. R3が、水素、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、C1-C4-アルキルC(O)-、アリール-C1-C4-アルキルC(O)-、アリール-C1-C4-アルキルS(O)2-、アリール-C1-C4-アルキルNHC(O)-またはアリールNHC(O)-である、請求項1~8いずれか記載の化合物。
  10. R3が、水素、メチル、CF3CH2-、アセチル、プロピオニル、フェネチルC(O)-、フェネチルSO2-、ベンジルNHC(O)-またはフェニルNHC(O)-である、請求項9記載の化合物。
  11. R2およびR3の少なくとも1つが水素である、請求項1~10いずれか記載の化合物。
  12. R2およびR3が、それらが結合する原子と一緒になって、任意に置換される飽和4~6員ヘテロシクリルを形成する、請求項1~4いずれか記載の化合物。
  13. 飽和4~6員ヘテロシクリルが、非置換であるかまたはハロゲン、CN、ヒドロキシル、C1-C3-アルコキシ、ハロ-C1-C3-アルコキシ、C1-C3-アルキル、ハロ-C1-C3-アルキル、スピロシクロアルキル、スピロヘテロシクリルもしくは任意に置換されるC1-C3-アルキリデンから独立して選択される1つ以上の置換基で置換される、請求項12記載の化合物。
  14. 式II
    Figure 2022518778000206
    (式中、
    mは、0、1、2または3であり;
    それぞれのR14は独立して、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、シアノ、アミノ、保護されたアミノ、ハロゲン、任意に置換されるアルコキシ、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルキルSO2-、任意に置換されるアルキルC(O)-もしくは任意に置換されるアルキルC(O)NH-であるか;または
    2つの隣接するR14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって任意に置換される縮合3~7員のカルボシクリル(carbocylyl)もしくはヘテロシクリルを形成し;または
    2つのジェミナルなR14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって任意に置換されるスピロ3~7員のカルボシクリルもしくはヘテロシクリルを形成し;または
    2つのジェミナルなR14基は、一緒になって(R13)2C=を形成し、ここでそれぞれのR13は独立して、ハロゲン、C1-C4-アルキルもしくはハロ-C1-C4-アルキルである)
    で表される請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  15. 式III
    Figure 2022518778000207
    (式中、
    XはOまたはC(Ra)2であり;
    それぞれのR14は独立して、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、シアノ、アミノ、保護されたアミノ、ハロゲン、任意に置換されるアルコキシ、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルキルSO2-、任意に置換されるアルキルC(O)-もしくは任意に置換されるアルキルC(O)NH-であり;または
    2つの隣接するR14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、任意に置換される縮合3~7員のカルボシクリル(carbocylyl)もしくはヘテロシクリルを形成し;または
    2つのジェミナルなR14基は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、任意に置換されるスピロ3~7員のカルボシクリルもしくはヘテロシクリルを形成し;または
    2つのジェミナルなR14基は一緒になって、(R13)2C=を形成し、ここでそれぞれのR13は独立して、ハロゲン、C1-C4-アルキルもしくはハロ-C1-C4-アルキルであり;
    それぞれのRaは独立して、水素、ヒドロキシル、保護されたヒドロキシル、シアノ、アミノ、保護されたアミノ、ハロゲン、任意に置換されるアルコキシまたは任意に置換されるアルキルである)
    で表される請求項1記載の化合物。
  16. nが0~2である、請求項1~15いずれか記載の化合物。
  17. それぞれのR4がハロゲンである、請求項1~16いずれか記載の化合物。
  18. nが2であり、それぞれのR4が塩素である、請求項17記載の化合物。
  19. Figure 2022518778000208
    である、請求項16記載の化合物。
  20. Figure 2022518778000209
    が、
    Figure 2022518778000210
    である、請求項19記載の化合物。
  21. 式IV、
    Figure 2022518778000211
    (式中pは0、1または2である)
    で表される請求項14記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  22. pが1または2であり、それぞれのR14が独立して、アミノ、保護されたアミノ、シアノ、ヒドロキシル、フッ素、塩素、C1-C4-アルコキシ、ハロ-C1-C4-アルコキシ、C1-C4-アルキルSO2、C1-C4-アルキルC(O)、C1-C4-アルキルC(O)NH-ならびにヒドロキシル、フッ素、塩素およびアミノからなる群より独立して選択される1つ以上の置換基で任意に置換されるC1-C4-アルキルからなる群より選択され;または
    pが2であり、2つのR14基が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、スピロC3-C6-シクロアルキルもしくはスピロ-3~6員ヘテロシクロアルキルを形成し;または
    pが2であり、2つのR14基が一緒になって、(R13)2C=を形成し、ここでそれぞれのR13は独立して、水素、フッ素、塩素、メチル、CF3またはCHF2である、
    請求項21記載の化合物。
  23. pが2である、請求項22記載の化合物。
  24. それぞれのR14が独立して、ヒドロキシル、メチル、フッ素、塩素、アミノ、CH3SO2-、CF3、CHF2、CH2F、シアノ、アセトキシまたはアセトアミドである、請求項21記載の化合物。
  25. 2つのR14基が、それらが結合する炭素原子と一緒になって、スピロ-シクロプロピルを形成し;または
    2つのR14基が一緒になって、F2C=を形成する、請求項21記載の化合物。
  26. R1が、任意に置換されるフェニルまたは任意に置換される5-もしくは6員ヘテロアリールである、請求項1~25いずれか記載の化合物。
  27. R1が、フェニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、ピラゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、チアジアゾリルまたはトリアゾリルであり、それらのそれぞれが任意に置換される、請求項26記載の化合物。
  28. R1が、C1-C4-アルキル、ハロ-C1-C4-アルキル、ハロゲン、C1-C4-アルコキシおよびハロ-C1-C4-アルコキシから独立して選択される1~3個の置換基で置換される、請求項26または27記載の化合物。
  29. 置換基が、メチル、メトキシ、フッ素、塩素、CHF2、CF3、CHF2O-およびCF3O-から選択される、請求項28記載の化合物。
  30. R1が、以下に記載される基:
    Figure 2022518778000212
    から選択される、請求項27記載の化合物。
  31. R1が、
    Figure 2022518778000213
    (式中、X1-X4は、それぞれ独立してNまたはCR17であり、R17は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルコキシまたはハロゲンである)
    で表される、請求項26記載の化合物。
  32. R1が、以下に示される基:
    Figure 2022518778000214
    から選択される、請求項31記載の化合物。
  33. R1が、
    Figure 2022518778000215
    (式中、Y1、Y2、Y3およびY4の1つは、O、SまたはNR16であり、残りは独立して、NまたはCR17であり、R16は、水素、任意に置換されるアルキル、R7C(O)-、R7SO2-またはR7NHC(O)であり;R17は、水素、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるアルコキシまたはハロゲンであり;
    R7は、任意に置換されるアルキル、任意に置換されるシクロアルキル、任意に置換されるアリールまたは任意に置換されるアリールアルキルである)
    で表される、請求項26記載の化合物。
  34. Y3がC-CF3であり、Y1、Y2およびY4の1つがO、SまたはNR16であり、残りが独立して、NまたはCR17である、請求項33記載の化合物。
  35. R1が、以下に示される基:
    Figure 2022518778000216
    から選択される、請求項33記載の化合物。
  36. 以下の表
    Figure 2022518778000217
    Figure 2022518778000218
    Figure 2022518778000219
    Figure 2022518778000220
    Figure 2022518778000221
    Figure 2022518778000222
    Figure 2022518778000223
    Figure 2022518778000224
    Figure 2022518778000225
    Figure 2022518778000226
    Figure 2022518778000227
    Figure 2022518778000228
    Figure 2022518778000229
    Figure 2022518778000230
    Figure 2022518778000231
    Figure 2022518778000232
    Figure 2022518778000233
    Figure 2022518778000234
    Figure 2022518778000235
    Figure 2022518778000236
    Figure 2022518778000237
    Figure 2022518778000238
    Figure 2022518778000239
    Figure 2022518778000240
    Figure 2022518778000241
    Figure 2022518778000242
    Figure 2022518778000243
    Figure 2022518778000244
    Figure 2022518778000245
    Figure 2022518778000246
    Figure 2022518778000247
    Figure 2022518778000248
    に記載される化合物から選択される化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  37. 請求項1~36いずれか記載の化合物および薬学的に許容され得る担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
  38. 嚢胞性線維症経膜コンダクタンス調節因子(CFTR)により媒介される疾患または障害の治療を必要とする被験体に、請求項1~36いずれか記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、CFTRにより媒介される疾患または障害の治療を必要とする被験体において、CFTRにより媒介される疾患または障害を治療する方法。
  39. 該疾患または障害が、嚢胞性線維症、遺伝性気腫、遺伝性ヘモクロマトーシス、凝固線維素溶解欠損、1型遺伝性血管性水腫、脂質処理欠損、例えば家族性高コレステロール血症、1型カイロミクロン症、無βリポ蛋白血症、リソソーム貯蔵疾患、例えばI細胞病/偽ハーラー、ムコ多糖症、サンドホフ/テイ-サックス、クリグラー-ナジャII型、多発性内分泌腺症/高インスリン血症(hyperinsulemia)、真正糖尿病、ラロン小人症、ミエロペルオキシダーゼ欠損、原発性副甲状腺機能低下症、黒色腫、グリカノーシスCDG 1型、先天性甲状腺機能亢進症、骨形成不全、遺伝性低フィブリノーゲン血症、ACT欠損、尿崩症(DI)、ニューロフィシン性DI、腎原性DI、シャルコー-マリー-ツース症候群、ペリツェウス-メルツバッハー病、神経変性疾患、例えばアルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、進行性核上麻痺、ピック病、いくつかのポリグルタミン神経学的障害、例えばハンチントン病、脊髄小脳性運動失調I型、脊髄および延髄筋委縮症、歯状核赤核・淡蒼球ルイ体症、および筋緊張性ジストロフィー、ならびに海綿状脳症、例えば遺伝性クロイツフェルト-ヤコブ病、ファブリー病、シュトロイスラー-シャインカー病、分泌性下痢、多嚢胞性腎疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、眼乾燥疾患、またはシェーグレン症候群、先天性両側精管欠損症(CBAVD)、播種性気管支拡張症、アレルギー性肺性アスペルギルス症、慢性静脈洞炎、プロテインC欠損、A-リポ蛋白血症、中等度肺性疾患、脂質処理欠損、凝固線維素溶解、CFTR関連代謝症候群、慢性気管支炎、便秘、膵不全、黒色腫、グリカノーシスCDG 1型、ACT欠損、および胆汁うっ滞肝臓疾患からなる群より選択される、請求項38記載の方法。
  40. 嚢胞性線維症の治療を必要とする被験体に、請求項1~36いずれか記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、嚢胞性線維症の治療を必要とする被験体において嚢胞性線維症を治療するための方法。
  41. 被験体に、CFTR調節因子、粘液溶解薬(mucolytic)または抗生物質である化合物の治療有効量を投与する工程をさらに含む、請求項38~40いずれか記載の方法。
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