[00023]本明細書では、改善されたジッパスライダガレージ(「スライダガレージ」と呼ばれる場合がある)の実施形態、ならびにその使用方法および作製方法が説明される。改善されたジッパスライダガレージの多くの有利な態様の中で、スライダガレージは、ジッパのスライダとスライダガレージとの間の干渉嵌まりを提供する形状を含む。この干渉嵌まりは、ジッパの端部における封止を提供して、ジッパを防水にする。これは、スライダガレージを防水にする特徴であるが、使いやすくかつ最適な形でスライダガレージを機能させる働きをする、多くの追加の特徴が存在する。これらの特徴は、ジッパの雄側が雌側よりもさらにスライダガレージ内に延在すること、ジッパの摺動ロック機構、ジッパおよびスライダガレージの材料、ならびにスライダガレージの柔軟な設計を含む。
[00024]図1は、スライダガレージ100の1つの実施形態を示す。いくつかの構成では、スライダガレージ100は、オーバモールドされた押出品である。スライダガレージ100は、雄側120および雌側115を含む防水ジッパ101上にオーバモールドされる。ジッパ101の雄側120および雌側115は、それぞれ、ジッパ101を袋または他の物体に取り付けるために使用されるフランジ110、105を含む。動作にあたっては、ジッパ101の両側が一緒になって、袋または他の物体を閉じる。実際には、スライダが位置するであろうジッパ101の最端部は、完全に防水であることができず、また、スライダガレージ100が利用されなかった場合に開きやすくなり得る。
[00025]スライダガレージ100の多くの態様が、図1に見られる。スライダガレージ100は、オーバモールド雄部分130およびオーバモールド雌部分135を含む。オーバモールド雄部分130およびオーバモールド雌部分135は、スライダ(ここではスライダは示されていない)によって完全に係合されたときにスライダガレージ100とジッパ101の雄側120および雌側115との間(の移行部)に防水シールが形成されることを確実にするように、協働する。スライダがスライダガレージ100に係合するときに、スライダは、オーバモールド雄部分130およびオーバモールド雌部分135を水平方向に押し合わせる横方向内向きの圧力を加える。それと同時に、この内向きの圧力は、オーバモールド雌部分135を垂直方向上向きに押し、また、オーバモールド雄部分130の形状、およびオーバモールド雌部分135の相反的なオーバモールド形状により、この内向きの圧力は、オーバモールド雄部分130を垂直方向下向きに押し、そこで2つの部分が出会い、ロックされた封止位置において係合する。図6は、この封止位置を示す。ロックされた封止位置は、オーバモールド雄部分130を圧迫して、緊密なシールを形成する。
[00026]図1はまた、スライダガレージ100の側壁140、支持部150、151、152、153、154、空所160~165、および内壁170を示す。内壁170はまた、傾斜部分171、172を含む。最後に、スライダガレージ100はまた、袋または他の物品に対する柔軟性および封止性を提供するフランジ180を含む。スライダガレージ100の様々な実施形態は、これらの態様のうちのいくつかを含まずになおも機能することができるが、多くの実施形態では、傾斜部分171、172が、封止のために使用される。最適に機能することのためには、剛性と柔軟性のバランスを有するスライダガレージを維持することが重要である。このバランスは、ジッパ101およびスライダガレージ100上でのスライダの滑らかな動作を可能にする。
[00027]ジッパ101を封止する単純な構成要素まで分解した場合、移行点185を認識することが重要である。スライダがジッパ101を下ってスライダガレージ100に係合し始めるにつれて、スライダの内側部分は傾斜部分171、172に係合し始める。スライダの下向きの内側部分が移行点185を通過した後、防水シールが形成される。シールは、雄および雌のオーバモールド部分の係合、ならびにスライダとスライダガレージとの係合を含むがこれらに限定されないいくつもの理由から形を成し得る。これは、傾斜部分171、172を伴わずに達成されてもよく、また、スライダガレージ100は、いくつかの代替形態では、点185において、スライダの下向きの内側部分との接触および/または干渉を提供しないことからジッパ101およびスライダガレージ100を封止する干渉の量まで、きつい移行部を有することがある。理解され得るように、そのような状況では、スライダおよびスライダガレージ100は短い距離にわたって著しく曲がらざるを得ないので、スライダは動作するのが困難になるであろう。これは、使用者による多くの力を必要とするであろう。したがって、スライダガレージ100における本技術革新の第1の態様は、スライダが内壁170に接触して封止して、クロージャを防水にすることである。別の技術革新は、傾斜部分171、172が封止位置へのスライダの移行を緩やかにすることであり、傾斜部分171、172が提供するくさびを利用する。スライダをくさびに向かって引っ張ることにより、スライダの運動に対しておおよそ直角な上向きの力が提供される。傾斜部分171、172の態様は、ジッパ101をより動作しやすくする。
[00028]いくつかの構成では、傾斜部分171、172を含んだとしても、ジッパは、なおも動作するのが困難な場合がある。強力なシールを有するには、内壁170は、スライダと内壁170との間のシールを破壊するように曲がることを避けるのに十分に強固でなければならない。これを達成するために、内壁170は、厚くされるか、またはより堅い材料で作られ得る。これは、封止を確実にするが、スライダとスライダガレージ100との係合および係脱は、弾力性および柔軟性の不足により、より困難であり得る。より薄くかつより柔軟な内壁170を可能にするために、側壁140、支持部150、151、152、153、154、および空所160~165は、多くの実施形態に含まれている。これらの側壁140、支持部150、151、152、153、154、および空所160~165は、スライダガレージ100の柔軟性と、スライダとスライダガレージ100との間のシールの望ましくない解除に抵抗するための剛性の、両方を提供する。
[00029]支持部150、154は移行点185におおよそ一致することに、留意されたい。これは、スライダガレージ100上の重要な箇所である。移行点185は、封止が達成される主要点であるので、この点は、多くの構成において、同じ点に支持部150、154を含むことによって最適化される。したがって、スライダガレージ100は、この点において大きく屈曲することを防止されるが、それと同時に、空所160、161、164、165により、移行点185の前後でより大きな屈曲が可能とされる。他の支持部および空所は、屈曲および支持を可能にするために、同様に機能する。同様に、フランジ180は、デバイス全体に弾力性および屈曲を提供するのに役立ち得る。
[00030]スライダガレージ100の構造に加えて、使用される材料も最適化される。典型的には、ジッパ101、スライダ、およびスライダガレージ100は、TPU(熱可塑性ポリウレタン)で構成される。オレフィンをベースとするプラスチックとは異なり、TPUは、高デュロメータおよび低デュロメータにおいてゴム様の特性を示す、架橋ポリマーエラストマーである。TPUポリマーは、高いおよび低い最高最低気温において、極めて高い引張りおよび引裂き強さと、高い伸長特性とを示す。TPUポリマーはまた、優れた圧縮歪み耐性を示す。TPUポリマーは、極端な屋外用途での使用のために設計される。スライダガレージ部品などの封止用途では、比較的低いデュロメータの材料が、柔軟/可鍛性であることおよび粘着性を有する/それ自体に粘着することができることを含むその優れた封止特性により、使用される。これらの優れた封止特性の副次的な効果は、それらがまた粘着性を有して他の材料に接触するとそれに「粘着する」傾向があることである。スライダガレージ用途では、スライダとスライダガレージ100との間の干渉嵌まりにより、この効果は増幅され、スライダがスライダガレージ100と完全に係合および係脱するのをいくらか難しくする。いくつかの代替形態における解決策として、スライダガレージ100は、複合材料(compounded material)で作られる。複合物は、75AデュロメータのTPU材料および滑剤で構成される。この材料の特定の組合せは、優れた封止特性を保つのと同時にスライダがスライダガレージ100と容易に係合および係脱することを可能にする部品を作り出す。さらに、代替形態では、TPU材料は、テクスチャード加工され得る。つつましい規則的および不規則的なテクスチャが、TPU材料に加えられ得る。これらのテクスチャは、典型的には、奥行き、大きさ、および間隔において0.01ミリメートルから1ミリメートルの間であり、さらに、配置は、様々な奥行き、大きさ、および間隔の組合せであってよい。典型的には、これらのテクスチャは、0.1ミリメートル未満の奥行きである。テクスチャード加工されたTPUの性質は、TPUがそれ自体に粘着または接着するのを防ぐことができ、かつ、互いにすれ違う摺動部品での使用の容易さを高めることができる。
[00031]図2は、スライダガレージの斜視図を示す。この図では、ジッパ101およびスライダガレージ100の多くの態様が見られる。内壁170の隆起した性質のように、傾斜部分171、172の傾斜した性質が、この図に見られる。また、オーバモールド雄部分130およびオーバモールド雌部分135が、よりはっきりと見られる。ここでは、オーバモールド雄部分130がオーバモールド雌部分135内に嵌合して、雌側220のソケット115内に嵌合する雄側120の突出するボール部分210上にジッパ101を効果的に被せる方法を見ることができる。これは、より効果的なシールを作り出すのに役立つ。スライドガレージ100は、多くの実施形態において、図2に示されるようなボール-イン-ソケットタイプのジッパと連携するように設計される。このタイプのジッパでは、雄側120のボール部分210は、雌側115のソケット220に圧入される。雄および雌120、115は、この係合を生じさせるために互いに対して屈曲しかつ摺動し、また、ジッパ101の特定の部分は、必要であれば剛性を提供するために、また、係合を可能にするための柔軟性を提供するために、より柔軟にまたは柔軟性を抑えて作られ得る。滑り被覆、または滑り被覆に埋め込まれた材料もまた、利用され得る。また、この図では、フランジ180の一部分240が、屈曲線245、250の間でより容易に屈曲し得るように、分割されている。これらの屈曲線2245、250は、ジッパの機能のためのより補完的な場所におけるフランジ180の屈曲を提供し、かつ、スライダガレージ100の側260、261から離れる方向に屈曲を提供する傾向があり、かつ、代わりに端部262において屈曲を提供する。これは、防水封止にとって重要である、スライダガレージ100およびスライダガレージ100の内壁170の持続的な完全性を支持するのに役立つ。
[00032]図3は、完全に係合した位置におけるスライダガレージ100の斜視図を示す。この位置では、傾斜部分171、172は、きつく押し合わされており、スライダガレージ100材料の接着特性は、緊密な嵌合および水の浸透への耐性をさらに提供する。ここでは、ボール部分210がソケット220に係合してジッパ101の主要部分を閉じる方法が明らかである。
[00033]図4は、スライダ410が係合されたスライダガレージ100の側面図を示す。内壁170は、与えられた図では部分的に見られる底部内表面420と係合する。スライダ410のスライダ側壁430および開放領域440は、スライダガレージ100の側壁に徐々に圧力を加えるように機能し、かつ、しっかりした封止を保つのに役立つ。ここでは、図の多くでは示されていないスライダガレージ100の反対側もまたスライダ410の上方に面する内表面に係合する隆起した内壁であり得ることも、留意されたい。スライダガレージ100の底部は一般に、防水であるように意図されている袋または他の物体の内部に位置するので、上記のことは、一部の実施形態では省略され得る。
[00034]図5は、ジッパ101の雄側120が、線520まで延在する雌側115とは対照的に、スライダガレージ100内へと線510までさらに延在する様子を示す。これは、オーバモールド雌部分135に必要とされる空所はジッパ101の雌側115の空所よりも深いので、オーバモールド雌部分135がオーバモールド雄部分130を受け入れるためには、雌側115は雄側120よりも早く終端しなければならないという理由で、最適である。また、この図に見られるように、スライダガレージ100は、ジッパ101の動作を妨げることなく、雌側115をさらに下方に延在させ得る。
[00035]図6は、スライダとスライダガレージ100との係合中に及ぼされる様々な圧力を示す。スライダは、スライダガレージ100の端部に向かって前進するにつれて、スライダガレージ100の両側に内向きの水平方向圧力610を働かせる。スライダの水平方向圧力620は、オーバモールド雄部分130がオーバモールド雌部分135と相互作用するように、オーバモールド雄部分130を垂直下向き方向630に押す。線640において、オーバモールド雄部分130が線650まで延在している状態で、オーバモールド雄部分130とオーバモールド雌部分135とが出会いかつ係合して、水がシールを通過するのを防ぐ、ロックされた封止位置をもたらす。
[00036]図7は、スライダガレージ100の側壁140、支持部150、151、152、153、154、空所160~165、および内壁170の係合した図を示す。
[00037]図8は、ジッパ101の雄側120が線520Aまで延在する雌側115に類似したまたは同じ距離だけジッパ101の雄側120がスライダガレージ100内へと線510Aまで延在する様子の別の実施形態を示す。さらに、雌側は、オーバモールド雄部分130の挿入を可能にする斜め切断部511を含む。この斜め切断部なしでは、雄側120は、オーバモールド雄部分130の挿入を妨げるであろう。
[00038]図9Aは、スライダ410の側面図を示す。この図では、スライダ410の内部の傾斜した性質が見られる。底部内表面420は、点421から点422まで傾斜しており、同様に、内表面425は、点423から点424まで傾斜している。これにより、スライダ410の口は、点421、423に近い後端部よりも広くなる。図9Bは、スライダガレージ100の傾斜をさらに示す。スライダガレージ100は、スライダ410が最初にスライダガレージ100に係合する場所である、点901から点902までの傾斜路部分を含む。さらに、点902から点903まで、スライダガレージ100の厚さは徐々に増大して、底部内表面420に係合されているときの内壁170と内表面425との間に水密シールを提供する。実際には、スライダガレージとスライダの組合せは、スライダがスライダガレージに押し付けられるので、干渉タイプのシールを提供する。スライダガレージの得られる高さは、2つが完全に係合されたときのスライダの高さよりもわずかに低い。スライダおよびスライダガレージの材料は、それらがそれらのそれぞれの傾斜面に沿って互いに対して移動し、それらが完全に係合してシールを形成することができるように、柔軟かつ変型可能である。
[00039]多くの実施形態において、ジッパガレージ自体の内部は、雄および雌部分を含む。これは、オーバモールド雄部分130がオーバモールド雌部分135内に嵌合する様子を示す図2に見ることができる。さらに、ジッパ部分自体からガレージまで、ジッパスライドの連続性に中断がないことが、図から明らかである。これは、ガレージを含む歯を有する他のジッパシステムとは異なっており、ガレージから主要ジッパ部分への移行部は、継ぎ目がなく滑らかであり、ジッパの有用性を高めている。さらに、図6に見られるように、ジッパの主要な運動は、雄部分および雌部分が単一平面において互いに向かったり互いに離れたりするように移動することだけである。フックに依存する多くの他の歯無しジッパは、係合および係脱のために、2つの運動面における動作を必要とする。これは、示されたジッパでは必要とされない。同様に、ガレージ自体は、封止および開封のために、単一平面において移動するだけである。多くの実施形態において、スライダガレージは、u形状部分の一部として雄および雌部分を有するu形状部分を含む。多くの実施形態において、u形状部分の一部である雄および雌部分は、スライダがガレージ内に係合されたときにスライダガレージの両側が出会う場所であるスライダガレージの内部に位置する。多くの実施形態において、ジッパは、邪魔されること無くスライダガレージと協調する。多くの実施形態において、ジッパ部分は、デバイスの上縁部上で連続する。多くの実施形態において、フランジは、ジッパとスライダガレージとの間で露出されない。多くの実施形態において、ジッパの長さに沿って、ジッパに途切れは存在しない。多くの実施形態において、ジッパの長さに沿ったジッパとスライダガレージとの間に途切れが存在しない。多くの実施形態において、ジッパおよびスライダガレージは、それらが接触するように直接隣接する。多くの実施形態において、スライダガレージは、ジッパの一部分上に成形される。
[00040]図10Aおよび図10Bは、ジッパの2つの実施形態の断面の輪郭図を示す。図10Aでは、雄側120および雌側115を有する第1のジッパ設計が示されている。フランジ1010およびフランジ1020が、ジッパを袋または他の物品に取り付けるために使用され得る。図10Bは、別の実施形態を示す。この実施形態では、雌部分1025が、雄部分1030を受け入れる。それら2つの間に真空空洞域1032が作り出される。さらに、第2の中間空間1033が、雄部分1030を受け入れる雌部分1025と雄部分1030との間に形成されてよく、この第2の中間空間1033は、中間空間/空所は、システムにおけるさらなる弾力性を提供する領域を提供するので、この第2の中間空間1033は、両側のより素早い分離を提供する。さらに、十字形部分1031が、先の実施形態と比較して、より滑らかかつより整然と作られている。この改善された断面は、摩擦をより少なくして、スライダ部分のより容易な移動を可能にする。
[00041]図11は、ジッパガレージ1110の代替実施形態を示す。この実施形態では、雄部分1115が、雌部分1120内に嵌合する。雄部分1115は、それが位置する側上の雄突出部を越えて延在し、ジッパの内部上の角度付き縁部は、雄部分1115からジッパの内部への緩やかな移行を提供する。これはまた、より急な突出部と比較するとこの部分は両側の分離の角度に従って角度を付けられるので、円滑な挿入および対応する雌部分からの移転を提供する。さらに、ジッパガレージ1110は、隆起フランジ1120(これは、ジッパの両側に存在する)を含む。この隆起フランジは、ジッパの内部に接触して封止して、ガレージの中央にある開口に水が入るのを防ぐ。さらに、ジッパガレージは、隆起部分1130を含む。この部分は、デバイスの成形を支援し、かつ、ガレージを満たすために十分な材料が押し出されることを確実にするのに役立つ。さらに、これは、スライダがジッパガレージに係合するときにスライダを所定の位置に保持する助けとなる。
[00042]図12Aおよび12Bは、ジッパガレージとは反対側のジッパの端部を示す。ここでは、ジッパ1240のフランジは、下部ガレージのフランジ1230に熱溶接され得る。下部接続部分は、水密の形でジッパを完全に取り囲むように位置決めされる。切断部1220が、柔軟性および接続またはオーバモールド過程中の散熱を援助するために含まれ得る。12Bの断面は、雄部分1025および雌部分1030が、それらが水密であるように係合した形で下部接続部分に位置する様子を示す。
[00043]図13、14A、および14Bは、スライダガレージの空所部分内に嵌合する中心柱と、スライダガレージの幅広端部の形状と相補的な開放端部と、動作時にジッパに沿って伸びる平行ガイドとを基本的に有する、スライダの実施形態を示す。
[00044]図15~18は、防水スライダガレージを含むジッパの実施形態を利用する防水袋の2つの実施形態を示す。図15および16は、防水スライダガレージを含むジッパの実施形態を利用する防水袋の1つの実施形態の斜視図を示す。袋1510は、スライダガレージを含む防水ジッパ1520を具備する。さらに、袋1510は、引き手1530を含む。引き手1530は、ジッパの開閉に使用されるべきてこ点(leverage point)を提供し、また、それらは、ストラップまたは他の取付けシステムに適応し得る。多くの実施形態において、袋1510は、様々なタイプの防水材料で構成され、ジッパ1520は、袋1510内の所定の位置に溶接(熱溶接)される。図17および18は、防水スライダガレージを含むジッパの実施形態を利用する防水袋の1つの実施形態の斜視図を示す。袋1710は、スライダガレージを含む防水ジッパ1720を具備する。さらに、袋1710は、引き手1730、1740を含む。引き手1730、1740は、ジッパの開閉に使用されるべきてこ点を提供し、また、それらは、ストラップまたは他の取付けシステムに適応し得る。多くの実施形態において、袋1710は、様々なタイプの防水材料で構成され、ジッパ1720は、袋1710内の所定の位置に溶接(熱溶接)される。示されるように、袋1710は、不透明部分1760および透明部分1750を含む。これは、使用者がそれを解放することなく袋の中を見ることを可能にする。さらに、デバイスの背面図では、袋をベルトまたは他の物品に取り付ける際に使用するためのループ1810が示されている。
[00045]これまでの詳細な説明は、スライダガレージを作り出すためのシステムおよび方法とスライダガレージおよびジッパのシステムとを実践するための少数の実施形態のものであり、範囲を限定するようには意図されていない。以下の特許請求の範囲は、スライダガレージを作り出すためのシステムおよび方法ならびにより詳細に開示されたスライダガレージのシステムのいくつかの実施形態を明記する。