JP2022518019A - 重水素化エラゴリクス様組成物及び方法 - Google Patents
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Abstract
エラゴリクスの新規重水素化類似体を提供する。新規の重水素化エラゴリクス類似体は、化合物の特定の部位での重水素の排除及び他の部位での重水素の包含に基づいて、構造において以前に開示された唯一の重水素化エラゴリクス類似体とは異なる。重水素化エラゴリクス化合物の新規の製剤、及びそのような化合物及び製剤を哺乳動物の生理機能の改変、特に子宮内膜症関連疼痛及び子宮筋腫の状態を含む多くの疾患及び障害の治療及び予防に使用する方法も提供される。
Description
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年1月15日に出願された米国仮特許出願62/792,822の優先権を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2019年1月15日に出願された米国仮特許出願62/792,822の優先権を主張し、その全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、新しい医薬化合物、製剤、及び特定の状態の治療などにおいて、哺乳動物の生理学的状態の調節のためにそのような化合物又は製剤を使用する新規かつ発明的な方法に関する。
医薬品有効成分(「API」)の重水素化は、非重水素化(プロテオ)類似体から開始して新しい化学物質を生成する公知の戦略である。しかし、ファイザー社やメルク社などの大手製薬会社による50年近くの研究開発の報告、及び新薬開発のプラットフォームとしての重水素化に焦点を当てたコンサート・ファーマスーティカル社などの企業による研究にもかかわらず、化学データベースには多くの化合物が記載されているものの、開発に成功した重水素化医薬品の数は非常に限られたままである。
この結果は、一部には、重水素化によって数十、更には数百(数千ではないにしても)の変異体が生じる可能性があり、実験データや鋭い発明的洞察が不在の、特定の化合物について記載されたそのような化学変異体のほとんどではないとしても多くが、インビトロデータがそのような有効性の存在(例えば、CT-499)を示す場合であっても依然として乏しい又は負の相対的有効性をもたらす可能性があり、及び/又は望ましくない生理化学的特性(例えば、5カルバゼラン及びCP-409092の場合のように、タンパク質類似体と比較して乏しい薬物動態)をもたらす可能性があり、及び/又は更に若しくは代わりに、「代謝スイッチング」に起因して生じ得る望ましくない代謝産物(例えば、1,2-ジブロモエタン及び重水素化フルダラビンアラニン)などの有害効果をもたらす可能性があるためである。重水素化は、化学結合(長さ及び強度)を変化させ、極性及び他の特性/相互作用(双極子モーメント、疎水性、修飾された酸性度/塩基性度、及びファンデルワールス力)を変化させることができる。したがって、過去40年間、重要な研究にもかかわらず、代謝率に対する重水素置換の影響は、承認された薬剤のごくわずかな割合でのみ報告されている(例えば、Blake,MI et al,J Pharm Sei,1975,64:367-91;Foster,AB,Adv Drug Res,1985,14:1-40(「Foster」);Kushner,DJ et al,Can J Physiol Pharmacol,1999,79-88;Fisher,MB et al,Curr Opin Drug Discov Devel,2006,9:101-09(「Fisher」)を参照のこと)。重水素化医薬品の開発の結果は変動し、予測不可能であった。一部の化合物では、重水素化によりインビボでの代謝クリアランスが低下した。他の化合物では、代謝に変化はなかった。更に他の化合物は、代謝クリアランスの増加を示した。重水素化の効果の変動性は、専門家に、有害な代謝を阻害するための実行可能な薬物設計戦略としての重水素修飾に疑問を抱かせるか、又はそれを放棄させてきた(Fosterの35ページ及びFisherの101ページを参照されたい)。
更に、多くのAPIが重水素化戦略の対象となっているが、概念レベルと研究開発レベルの両方で、エラゴリクスの特定の重水素化類似体(4-({2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-{[2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}-4-メチル-2,6-ジオキソ-1,2,3,6-テトラヒドロピリミジン-1-イル]-1-フェニルエチル}アミノ)ブタン酸)、すなわち下垂体におけるGnRH受容体への競合的結合を介して内因性GnRHシグナル伝達を阻害するゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体アンタゴニストに関する教示又は開示は、当技術分野においてほとんどない。このような競合的結合は、黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の用量依存的な抑制をもたらし、卵巣ホルモンのエストラジオールとプロゲステロンの血中濃度を低下させる。
中国特許出願第108129400号(「‘400出願」)は1つの例外のようである。‘400出願は、エラゴリクスの少数の重水素化誘導体を開示し、エラゴリクスと比較して、そのような化合物の相対的バイオアベイラビリティの有意な増加を報告している。
エラゴリクスは30個の水素を含む。したがって、エラゴリクスの1,073,741,824個の重水素化誘導体は、重水素化置換のみで可能である(他の置換も問題になっている場合は、明らかにこの数は大幅に増加する)。しかし、’400出願では、エラゴリクス構造の2つの部位で重水素化を示す6つの特定の化合物(及びそれらのエナンチオマー)のみが開示されている。
‘400出願で最初に開示された部位/開示された戦略は、2-フルオロ-1-メトキシ-3-メチルベンゼン環のエーテル側鎖上の3つ全てのメトキシ水素の重水素化に焦点を当てている(この明細書に提示される化合物及び式中の文字「D」は、重水素を表す-トリ重水素メチルエステル基のシェーディングが便宜上提供されている):
しかし、‘400出願は、実際には、これらの重水素化エラゴリクス誘導体の2つの変形を開示しており、2番目のセットは、以下のシェーディングによって例示的に示されるように、エラゴリクスの2-フルオロ-1-メトキシ-3-メチルベンゼン環に通常見られるフッ素の塩素置換を更に含む。
‘400出願はまた、6つの化合物を生成する方法、そのような化合物を含む製剤、そのような化合物を使用する一般的な方法、並びに化合物2及び化合物4を用いた単一の動物試験及び単一のインビトロ試験におけるそのような化合物の実際の使用の説明を提供し、これは、インビトロで化合物1よりも、並びにインビトロ及び動物試験の両方で非重水素化エラゴリクスよりも優れた結果を示した。
‘400出願の開示は、そこに記載されているエラゴリクス化合物の範囲に関して、特に重水素化から生じる潜在的な化合物の数に関して、及びそのような化合物が臨床開発の経路に沿った様々な点で失敗する可能性を考慮して、非常に限定されている。‘400出願の開示は、重水素化エラゴリクス組成物及び製剤を使用する方法に関して更に制限されている。
エラゴリクスの新規重水素化誘導体(4-({2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-{[2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}-4-メチル-2,6-ジオキソ-1,2,3,6-テトラヒドロピリミジン-1-イル]-1-フェニルエチル}アミノ)ブタン酸)及びエラゴリクス様化合物(類似体)を本明細書において開示する。エラゴリクスの重水素化誘導体及びエラゴリクス類似体を含む新規医薬製剤及び他の組成物、並びにそのような化合物、製剤、及び組成物の投与及び/又は本発明により提供される新規方法の適用により治療可能な状態を有すると診断された哺乳動物、特にヒト患者における生理学的状態の改変及び/又は疾患の治療若しくは予防のための重水素化エラゴリクス化合物及び類似体、関連製剤、及び関連組成物の使用のための本発明の方法を本明細書において開示する。
エラゴリクス(4-({(1R)-2-[5-(2-フルオロ-3メトキシフェニル)-3-{[2-フルオロ-6-(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}-4-メチル-2,6-ジオキソ-3,6ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル]-1-フェニルエチル}アミノ)ブタノアート)(この化合物のナトリウム塩としてORILISSA(Abbvie社が販売)のブランド名で市販されている)の化学構造を、以下に示し、化合物の各原子には本明細書のエラゴリクス誘導体の議論で使用するために番号を付けた。
上記で見ることができるように、エラゴリクスは、3つの芳香環及びシクロアルケン(ウラシル)環(「A」環);ベンゼン環(「B」環)を含む3つの芳香環;2つのフッ素化環(2-フルオロ-1-メトキシ-3-メチルベンゼン環(「C」環)及び1-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)ベンゼン環(「D」環))を含む4つの環を含む。D環はトリフルオロメタン側鎖を有し、C環はメチルエーテル側鎖を有し、A環はメチル側鎖を有し、A鎖とB鎖の間の結合はアミノ酪酸(ブチラート)側鎖を含む。同定された環を有するエラゴリクスの図を以下に示す。
エラゴリクス及び関連する化合物、製剤、及び使用方法は、米国特許第6,872,728号、同第7,056,927号、同第7,176,211号、同第7,179,815号、同第7,419,983号、及び同第7,462,625号に記載されている。本明細書に開示さされる化合物及び組成物に関して適用可能であり得るエラゴリクス組成物及び適用に関する更なる開示としては、国際公開第WO/2017/040841号、同第WO/2018/224063号、同第WO/2017/221144号、及び同第WO/2018/198086号が挙げられる。
構造原理
本明細書で提供される開示を理解する際には、以下の原則を考慮すべきである。
本明細書で提供される開示を理解する際には、以下の原則を考慮すべきである。
上記で引用した特許及び特許出願を含む、本明細書で引用される出版物、特許出願、及び特許を含む全ての参考文献は、各参考文献が参照により組み込まれることが個別にかつ具体的に示され、その全体が本明細書に記載されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。文脈又は明示的な陳述によって明確に矛盾しない限り、化合物の製剤、製造方法、及び使用方法に関連するそのような用途の開示は、有用な組成物及び用途を提供するために本明細書で提供される教示と組み合わせることができる。本明細書における特許文書の引用及び組み込みは、便宜のためにのみ行われ、そのような特許文書の有効性、特許性、及び/又は執行可能性のいかなる見解も反映していない。
全ての見出し及び小見出しは、本明細書では便宜のためにのみ使用されており、いかなる方法でも本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書において別段の指示がない限り、単に、端点を含んである桁数の範囲内に入る各別個の値を個々に言及する省略方法として役立つことが意図され(例えば、1~2の範囲は、1.0、1.1、1.2、1.3、...1.9及び2.0に対応すると解釈されるべきであり;10~20の範囲は、10、11、12、13、...19及び20に対応すると解釈されるべきである)、各別個の値は、本明細書に個々に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。特に明記しない限り、本明細書で提供される全ての正確な値は、対応する近似値を代表するものである(例えば、特定の因子又は測定値に関して提供される全ての正確な例示的値は、適切な場合に「約」によって修飾された対応する近似測定値も提供すると考えることができ、例えば、「約10」の開示は、正確に10にも対応すると理解されるべきである)。「約」などの近似の用語は、測定が、測定問題、例えば、検出のアッセイ限界、又はアッセイの変動係数(アッセイ内CV)などの変動性、又は臨床試験の結果などの集団における変動性に起因して変動すると理解される場合に本明細書で使用される。そのような用語の範囲は、問題の要素の文脈及び当業者の理解に依存するであろう。関連する教示又は例による当技術分野でのそのような指針がない場合、「約」は、示された値の+/-10%を意味すると理解されるべきである。
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、特に明記しない限り、複数の言及を含む。本明細書における「又は」という用語の使用は、明確に述べられているか、又は文脈によって明確に矛盾しない限り、代替案が相互に排他的であることを意味するものではない。したがって、本出願において、「又は」の使用は、当業者によって明示的に述べられ、又は理解されない限り、「及び/又は」を意味する。態様/実施形態のセット又はリストにおける複数従属請求項又は複数従属実施形態又は態様の文脈において、「又は」の使用は、2つ以上の先行する独立請求項又は従属請求項を指す。
本明細書に記載の全ての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈によって明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実行することができる。文脈によって明確に示されるか又は矛盾しない限り、本明細書に開示される組成物の要素(例えば、医薬製剤)は、任意の適切な様式及び任意の適切な方法によって製剤化することができる。別段の明示がない限り、又は文脈によって明確に矛盾しない限り、本明細書に記載の本発明の態様の様々な要素、ステップ、構成要素、及び/又は特徴の任意の組み合わせ、及びそれらの全ての可能な変形は、本発明に含まれると見なされるべきである。
本明細書で提供されるありとあらゆる例、又は例示的な文言(例えば、「など」)の使用は、単に本発明をよりよく明らかにすることを意図しており、別段の指示がない限り、本発明の範囲を制限するものではない。明細書のいかなる文言も、明示的に述べられていない限り、本発明の実施に不可欠な要素を示すと解釈されるべきではない。本発明の幅及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの同等物に従ってのみ定義されるべきである。
要素、組成物、あるいは組成物又は要素のセットに関して「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、又は「含有する(containing)」などの用語を使用する本発明の任意の態様又は実施形態の本明細書における説明は、明示的に述べられているか否かにかかわらず、特に明記されていないか又は文脈によって明らかに否定されない限り、その特定の要素、複数の要素、組成物、又は複数の組成物「からなる」、「から本質的になる」、「実質的に含む」、「主に含む」、及び「実質的にからなる」という本発明の同様の態様又は実施形態に対応するものと解釈されるべきである(例えば、特定の要素を含むものとして本明細書に記載される組成物は、別段の記載がない限り、又は文脈によって明らかに否定されない限り、その要素からなり、その要素を主に含み、その要素から実質的になる組成物を記載するものとしても理解されるべきである)。
「主に含む」という語句は、関連するタイプの組成物、化合物、又は組成物の他の要素の半分超(すなわち、50%超)が問題の要素で構成されていることを意味する(例えば、組成物が要素/種Aを「主に含む」として記載されている場合、分子及び/又は重量ベースでの組成物の50%超が元素/種Aで構成される)。明確に示されない限り、この用語は、重量濃度及び分子濃度パーセンテージの両方に対応するものとして理解されるべきである(例えば、特定の医薬品有効成分を主に含む組成物の記載は、分子種ベースで50%を超えるAPI及び文脈に基づいて製剤全体又は製剤中の化学物質のクラスであり得る議論中の他の要素に対して50重量%を超える目的のAPIを含む両方の組成物に対応ものとして理解されるべきである)。「実質的に含む」は、同様に、ただし、(分子、組成物の重量、又は他の要素対要素基準の)少なくとも約1%(並びに典型的には少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、及び少なくとも約20%、これらの各々は、実質的に含むという語句が使用される各場合において開示されていると解釈されるべきである)のレベルで解釈されるべきである。「実質的にからなる」とは、少なくとも約90%を意味する(並びに、少なくとも約95%、少なくとも約99%、及び少なくとも約99.9%に対応する)。本明細書で使用されるそのような語句及び同様に記載された語句の時制への変更(例えば、「主に含む(predominately comprising)」、「主に含む(predominately comprises)」、又は「主に構成される(predominately comprised of)」)は、別途明確に示されない限り、本明細書で具体的に定義又は記載される任意の語句と同じ/同様の意味を維持する。
本明細書で提供される特定の実施形態の記載は、本発明の一般的な性質を明らかにし、その結果、他者は、当業者の範囲内の知識を適用することによって、過度の実験を行うことなく、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を種々の適用のために容易に修正及び/又は適合させ得る。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示される教示及び指針に基づいて、開示された実施形態の同等物の意味及び範囲内にあることが意図されている。本明細書の語法又は用語が教示及び指針に照らして当業者によって解釈されるべきであるように、本明細書の語法又は用語は、説明を目的とするものであり、限定ではないことが理解されるべきである。
本発明の化合物
一態様では、本明細書に記載の本発明は、エラゴリクスに典型的に存在する水素原子の1つ又は複数の代わりにいくつかの重水素原子を含む、エラゴリクスの類似体である新規化合物を提供する。本発明の化合物の全て、数個の、及びいくつかに関連する特徴を以下に提供する。一般に、本発明の化合物は、安定であり、薬学的に許容され、そして生理学的に(そして好ましくは薬学的に)有効である。本発明の化合物において、典型的には、エラゴリクス中の水素原子の50%未満が重水素で置換され、典型的には、エラゴリクス中の水素の14個以下、13個以下、12個以下、10個以下、又は9個以下が重水素で置換される。場合によっては、以下に数回例示するように、1~12個、より一般的には1~9、多くの場合1~8、1~7、1~6、1~4、又はその中の別の範囲(例えば、2~12個、3~12個、4~12個、5~12個、6~12個、7~12個、8~12個、2~10個、3~10個、4~10個、5~10個、6~10個、7~10個、8~10個、2~9個、3~9個、4~9個、5~9個、6~9個、7~9個、又は8~9個)の、エラゴリクス中の水素原子が重水素原子で置換されている)。
一態様では、本明細書に記載の本発明は、エラゴリクスに典型的に存在する水素原子の1つ又は複数の代わりにいくつかの重水素原子を含む、エラゴリクスの類似体である新規化合物を提供する。本発明の化合物の全て、数個の、及びいくつかに関連する特徴を以下に提供する。一般に、本発明の化合物は、安定であり、薬学的に許容され、そして生理学的に(そして好ましくは薬学的に)有効である。本発明の化合物において、典型的には、エラゴリクス中の水素原子の50%未満が重水素で置換され、典型的には、エラゴリクス中の水素の14個以下、13個以下、12個以下、10個以下、又は9個以下が重水素で置換される。場合によっては、以下に数回例示するように、1~12個、より一般的には1~9、多くの場合1~8、1~7、1~6、1~4、又はその中の別の範囲(例えば、2~12個、3~12個、4~12個、5~12個、6~12個、7~12個、8~12個、2~10個、3~10個、4~10個、5~10個、6~10個、7~10個、8~10個、2~9個、3~9個、4~9個、5~9個、6~9個、7~9個、又は8~9個)の、エラゴリクス中の水素原子が重水素原子で置換されている)。
第1の態様において、本発明は、以下に示される式Iによる構造を有する化合物(様々な実施形態の説明のために、式Iに含まれる各原子に原子番号が含まれる)、
あるいはその立体異性体又は薬学的に許容される塩を提供し、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は重水素又は水素のいずれかであり、(b)R7はフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物は1~15個の重水素原子を含む。そのような化合物は、典型的には、エラゴリクス(すなわち、重水素化されていないエラゴリクス)と比較して、1つ又は複数の調節された特性に関連している。このような特性の例としては、より長い半減期、シトクロムP450アイソフォームアッセイにおけるより長い保持、1体又は複数体の哺乳動物対象に投与された場合の肝臓トランスアミナーゼレベルの減少、処置期間(例えば、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、及び/又は最大約6ヶ月、最大約9ヶ月、最大約12ヶ月、最大約18ヶ月、最大約24ヶ月、最大約30ヶ月、又は最大約35ヶ月)にわたって効力を失うことのないより低い投薬量及び/又はより少ない頻度の投薬量、並びに処置期間にわたって有害事象の発生の減少(例えば、それぞれの化合物の十分に制御された適切な臨床試験において測定されるような)が挙げられ得る。
あるいはその立体異性体又は薬学的に許容される塩を提供し、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は重水素又は水素のいずれかであり、(b)R7はフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物は1~15個の重水素原子を含む。そのような化合物は、典型的には、エラゴリクス(すなわち、重水素化されていないエラゴリクス)と比較して、1つ又は複数の調節された特性に関連している。このような特性の例としては、より長い半減期、シトクロムP450アイソフォームアッセイにおけるより長い保持、1体又は複数体の哺乳動物対象に投与された場合の肝臓トランスアミナーゼレベルの減少、処置期間(例えば、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、及び/又は最大約6ヶ月、最大約9ヶ月、最大約12ヶ月、最大約18ヶ月、最大約24ヶ月、最大約30ヶ月、又は最大約35ヶ月)にわたって効力を失うことのないより低い投薬量及び/又はより少ない頻度の投薬量、並びに処置期間にわたって有害事象の発生の減少(例えば、それぞれの化合物の十分に制御された適切な臨床試験において測定されるような)が挙げられ得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、15個未満の重水素原子を含む。一態様では、本発明の化合物は、14個以下又は13個以下の重水素原子を含む。別の態様では、本発明の化合物は、12個以下の重水素原子を含む。別の態様では、本発明の化合物は、1~15個の重水素原子、1~12個の重水素原子、1~11個の重水素原子、1~10個の重水素原子、1~9個の重水素原子、1~8個の重水素原子、1~7個の重水素原子、1~6個の重水素原子、1~5個の重水素原子、1~3個の重水素原子、又は1~2個の重水素原子を含む。重水素原子の最小数は、2個、3個、4個、又は5個などの1個より多くてもよく、この段落で提供される範囲は、適宜調整され得る(例えば、一実施形態では、本発明は、2~15個、2~14個、2~12個、2~10個、2~9個、2~8個、2~6個、又は2~3個、あるいは3~15個、3~12個、3~10個、3~9個、3~8個、又は3~6個の重水素原子を含む)。以下の追加の例示的な態様に反映されるように、いくつかの実施形態では、重水素原子の少なくとも約50%、少なくとも約66.6%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%が、R1、R2、R3、R4、R5、R6;H73、H74、及びH75;又は、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6とH73、H74、及びH75の組み合わせなどの化合物の選択位置に位置する。この点で、化合物の重水素原子は、式I又は本明細書で提供される他の式中の任意の適切な水素(「H」)を置換することができることが理解されるであろう。重水素原子はまた、更なる誘導化合物を開発するために、このような式への化学基の付加によって付加され得る。多くの場合、重水素原子のほとんど、実質的に全て、又は全てが、エラゴリクスに存在する水素と置き換わる。
一実施形態によれば、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも1つ(又は1つのみ)が重水素である。特定の実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つ(又は2つのみ)が重水素である。より具体的な態様では、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つ(又は3つ)、少なくとも4つ(又は4つ)、又は少なくとも5つ(又は5つ)が重水素である。一実施形態では、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である。特定の実施形態では、化合物中の重水素原子のみがR1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの1つ又は複数に位置している。
別の実施形態によれば、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は全て水素である。そのような一実施形態では、H73、H74、及びH75に位置する水素のうちの少なくとも1つ又は少なくとも2つが重水素で置換されている。そのような一実施形態では、H73、H74、及びH75のうちの1つのみが重水素である。一実施形態では、H73、H74、及びH75のうちの2つのみが重水素である。別の実施形態では、H73、H74、及びH75の3つ全てが重水素である。いくつかのそのような実施形態では、組成物は、9個以下、7個以下、6個以下、5個以下、又は3個以下の重水素原子を含む。
式Iの化合物は、少なくとも1つのキラル/キラリティー中心を含み、したがって、立体異性体を有することができる。いくつかの態様では、そのような立体異性体は、「化合物」という用語の範囲内にあることが理解される。しかし、本発明の他の態様では、式Iの化合物の立体異性体は、式Iによる化合物の範囲から除外される。したがって、本明細書におけるそのような化合物及びそれらの使用の説明は、立体異性体が含まれる、及び除外される両方の態様に関するものとして理解されるべきである。
特に明記しない限り、位置、原子、又は基が、本発明の式又は構造において潜在的に「D」又は「重水素」であるか又はそれを含むと具体的に指定され、本開示が組成物の量(例えば、0.1マイクログラム(μg又はmcg)、1mcg、1mg、100mg、150mg、200mg、250mg、又は少なくとも1,000個の分子を含むその他の量)に関する場合、その位置は、0.015%である重水素の天然存在度よりも少なくとも3000倍大きい存在度で重水素を有すると理解される(すなわち、重水素の少なくとも45%の取り込み)。他の態様では、本発明の化合物は、各指定重水素原子について、少なくとも3500(各指定重水素原子で52.5%重水素取り込み)、少なくとも4000(60%重水素取り込み)、少なくとも4500(67.5%重水素取り込み)、少なくとも5000(75%重水素)、少なくとも5500(82.5%重水素取り込み)、少なくとも6000(90%重水素取り込み)、少なくとも6333.3(95%重水素取り込み)、少なくとも6466.7(97%重水素取り込み)、又は少なくとも6600(99%重水素取り込み)、又は少なくとも6633.3(99.5%重水素取り込み)の同位体濃縮係数を有する。当然ながら、いくつかの点で、本発明は、示された重水素化化合物自体を、単離された化合物及びそのような化合物の組成物として提供するが、典型的には、「化合物」などの単語は、少なくとも1000個の分子の組成物の文脈で使用される場合、化合物、生成方法、使用される精製方法、及び類似の因子に依存して、ある測定可能な量のアイソトポログが存在することを可能にする。
「アイソトポログ(isotopologue)」(あるいは「アイソトポログ(isotopolog)」)という用語は、化学構造がその同位体組成のみにおいて本発明の特定の化合物と異なる種を指す。式Iによる化合物を含む組成物など、本発明の任意の化合物の組成物中の分子の構成原子間に同位体変動があり得る。したがって、示された重水素原子を含有する特定の化学構造によって表される化合物は、任意の有意な量(例えば、少なくとも0.1mcg、少なくとも1mcg、少なくとも10mcg、少なくとも1mg、少なくとも10mg、又は少なくとも20mg)で存在する場合、典型的には(明示的に別段の記載がない限り)、その構造中の指定された重水素位置の1つ又は複数に水素原子を有するより少ない量のアイソトポログも含有することが当業者には明らかであろう。本発明のこのような「化合物」(すなわち、化合物の組成)におけるこのようなアイソトポログの相対量は、化合物を作成するために使用される重水素化試薬の同位体純度、及び化合物を調製するために使用される様々な合成ステップにおける重水素の取り込みの効率を含む多くの因子に依存する。しかし、上記のように、全体におけるそのようなアイソトポログの相対量は、55%未満であり、通常、化合物の49.9%未満である。他の実施形態では、全体におけるそのようなアイソトポログの相対量は、「化合物」の47.5%未満(分子及び/又は重量ベースでの組成物中の化合物の数)、40%未満、32.5%未満、25%未満、17.5%未満、10%未満、5%未満、3%未満、1%未満、化合物の0.5%未満、化合物の0.2%未満、化合物の0.1%未満、化合物の0.05%未満、又は化合物の0.01%未満(すなわち、そのようなアイソトポログの組成物中の化合物の数)である。
これらのパーセンテージはまた、非重水素化類似体(例えば、エラゴリクス)に対して重水素化になるか、又は重水素化される化合物中の水素原子の割合又はパーセントを示す、用語「平均重水素化パーセンテージ」(又はパーセント)又は「平均重水素化率」と関連付けることができる。したがって、例えば、少なくとも65%の平均重水素化パーセントを有する重水素化化合物組成物の開示は、化合物の平均65%が、重水素置換が起こる1つ又は複数の部位に重水素原子を含むことを意味する。本発明は、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、少なくとも約99.5%、及び/又は少なくとも約99.9%の平均重水素化パーセンテージを特徴とする組成物を提供する。いくつかの実施形態では、組成物中の全ての化学物質は、少なくとも関連する検出レベル内で重水素化されている。
特定の実施形態では、本発明の化合物は、誘導体化され得、化合物を、特定の化合物又は本発明の式による化合物の化学構造を含む化合物(「誘導体」)に変換する。いくつかの実施形態によれば、したがって、例えば式Iの化合物の説明において使用される「化合物」という用語は、式Iの化合物の誘導体化から得られるありとあらゆる許容可能な誘導体又は化合物を包含することが意図される。更に、化合物の製剤は、本明細書に具体的に記載された本発明の化合物、又は追加的に若しくは代替的にそのような化合物の誘導体、又は本発明の化合物とその1つ又は複数の誘導体との混合物を含んでもよい。同じ原理が、式Iに記載されているものを超えて、本明細書に開示されている他の化合物及び式を含む他の化合物にも適用される。したがって、化合物が本明細書に開示される場合、そのような開示は、その誘導体にも対応すると見なすことができる。一般的な誘導体には、化合物の結合を促進し、化合物の特性(例えば、溶解度)を変化させ、化合物の重量を増加させ、又は化合物の検出可能性を増加させるために1つ又は複数の官能基が付加される化学物質が含まれる。誘導体を調製する方法及び誘導体化戦略及び誘導体化基は、当技術分野で公知である。
本発明の化合物は、一般に、遊離酸又は遊離塩基として利用することができる。あるいは、本発明の化合物は、酸付加塩又は塩基付加塩の形態で使用することができる。
本発明の遊離アミノ化合物の酸付加塩は、当技術分野で公知の方法によって調製することができ、有機酸及び無機酸から形成することができる。適切な有機酸としては、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、マンデル酸、桂皮酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリコール酸、グルタミン酸、及びベンゼンスルホン酸が挙げられる。適切な無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、及び硝酸が挙げられる。塩基付加塩としては、カルボキシラートアニオンで形成される塩が挙げられ、アルカリ及びアルカリ土類金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、バリウム及びカルシウム)から選択されるものなどの有機及び無機カチオンで形成される塩、並びにアンモニウムイオン及びその置換誘導体(例えば、ジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウムなど)が挙げられる。
本発明の遊離アミノ化合物の酸付加塩は、当技術分野で公知の方法によって調製することができ、有機酸及び無機酸から形成することができる。適切な有機酸としては、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、マンデル酸、桂皮酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、グリコール酸、グルタミン酸、及びベンゼンスルホン酸が挙げられる。適切な無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、及び硝酸が挙げられる。塩基付加塩としては、カルボキシラートアニオンで形成される塩が挙げられ、アルカリ及びアルカリ土類金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、バリウム及びカルシウム)から選択されるものなどの有機及び無機カチオンで形成される塩、並びにアンモニウムイオン及びその置換誘導体(例えば、ジベンジルアンモニウム、ベンジルアンモニウム、2-ヒドロキシエチルアンモニウムなど)が挙げられる。
式Iの化合物及び本明細書に記載の他の式は、典型的には、記載された化合物の塩として存在し、典型的には、そのような塩は「薬学的に許容される」。したがって、式Iの「薬学的に許容される塩」という用語は、この式(構造)に含まれる化合物のありとあらゆる許容可能な塩形態を包含することを意図している。同じ原理が、本明細書に開示される他の化合物及び式に適用される。
本明細書で使用される「薬学的に許容される」という用語(例えば、本発明の組成物、塩、及び他の賦形剤、希釈剤、担体などに関して)は、健全な医学的及び/又は薬学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などを伴わずにヒト及び他の哺乳動物の1つ又は複数の組織と接触させて使用するのに適しており、妥当な利益/リスク比に相応する成分を指す。
「薬学的に許容される塩」とは、レシピエントへの投与時に、直接的又は間接的に、本発明の化合物を提供することができる任意の非毒性の塩を意味する。「薬学的に許容される対イオン」は、レシピエントへの投与時に塩から放出された際に毒性がない塩のイオン性部分である。本発明の化合物の塩は、酸と、化合物のアミノ官能基などの塩基性基との間、又は塩基と、化合物のカルボキシル官能基などの酸性基との間に形成される。別の実施形態によれば、化合物は、薬学的に許容される酸付加塩である。
薬学的に許容される塩を形成するために一般的に使用される酸としては、二硫化水素、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸及びリン酸などの無機酸、並びにパラトルエンスルホン酸、サリチル酸、酒石酸、ビ酒石酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ベンジル酸、フマル酸、グルコン酸、グルクロン酸、ギ酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、乳酸、シュウ酸、パラブロモフェニルスルホン酸、炭酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸及び酢酸などの有機酸、並びに関連する無機酸及び有機酸が挙げられる。したがって、そのような薬学的に許容される塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、硫酸水素塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、リン酸塩、一水素リン酸塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプリン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、β-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、マンデル酸塩及び他の塩が挙げられる。一実施形態では、薬学的に許容される酸付加塩としては、塩酸及び臭化水素酸などの鉱酸で形成されたもの、特にマレイン酸などの有機酸で形成されたものが挙げられる。
式Iの化合物及び本明細書に開示される他の化合物の文脈において特に有利な塩は、そのような化合物のナトリウム塩である。
化合物が本明細書で議論される場合、本開示は、記載されているかどうかにかかわらず、適切な塩形態の化合物を含むことが理解される。
本発明の組成物及び製剤は、典型的かつ有利に安定している。本明細書で使用される「安定な化合物」及び「安定な製剤」に関する「安定な」という用語は、それらの製造を可能にするのに十分な安定性を有し、本明細書で詳述される目的(例えば、治療用生成物への製剤化、治療用化合物の製造における使用のための中間体、単離可能若しくは貯蔵可能な中間体化合物、及び/又は治療剤に応答する疾患若しくは状態の処置)に有用であるのに十分な期間にわたって化合物の完全性を維持する化合物及び組成物/製剤を指す。
一態様では、本発明は、式IのR7がフッ素である式Iによる化合物を提供する。より特定の態様によれば、本発明は、化合物を定義する組成物(式)が塩素を全く含まない化合物、製剤、及びそれらを使用する方法を提供する。他の実施形態によれば、本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、式I(又は本明細書の他の箇所に提示される対応する式、例えば、式2~30のいずれか1つ)の位置H56、H57、及びH58における水素の少なくとも1つ、少なくとも2つ、又は3つ全てが維持される(すなわち、重水素で置換されていない)ことを特徴とし得る。したがって、例えば、本発明は、R1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ又は全てが重水素であるが、H56、H57及びH58が水素として維持されている化合物を提供する。そのような態様の別の例では、本発明は、H73、H74、及びH75の1つ又は2つ、及び他の態様では3つ全てが重水素で置換されているが、H56、H57、及びH58が水素として維持されている化合物を提供する。更に別の実施形態では、本発明は、R1、R2、R3、R4、R5及びR6の少なくとも1つが重水素であり、H73、H74及びH75の少なくとも1つが水素で置換され、H56、H57及びH58が水素として維持される化合物を提供する。
他の実施形態では、以下に更に反映されるように、本明細書に提供される式/構造のうちの1つによる化合物のH56、H57、及びH58のうちの1つ、2つ、又は3つ全ては、単独で、又は他の重水素置換と組み合わせて、重水素で置換される(例えば、H73、H74、及びH75のうちの少なくとも1つ、及び/又はR1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも1つは、重水素である)。
一態様では、本発明は、式Iによる化合物を提供し、式中、エラゴリクス中の水素原子の1~12個、典型的には1~10個、より典型的には1~9個が重水素で置換されている。特定の態様では、式Iの化合物中の重水素原子の少なくとも約65%、より典型的には少なくとも約75%、更により典型的には少なくとも約90%が、R1、R2、R3、R4、R5若しくはR6位に位置するか、又はH56、H57、H58、H73、H74若しくはH75位の水素を置換する。更により特定の態様では、式Iの化合物中の重水素原子の全てが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置に位置し、及び/又はH56、H57、H58、H73、H74、及びH75から選択される位置で水素を置換する。実施形態によれば、H73、H74、及びH75のうちの2つ以下が重水素で置換されている。更なる実施形態によれば、H73、H74、及びH75のうちの1つのみが重水素で置換されている。
他の態様では、本発明は、そのような化合物(式Iに従い、上記のその変形形態のいずれか)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
前述の開示によって提供されるいくつかの化合物の表現は、本明細書では式IIとして提供され、
式中、R1~R6及びR8~R13は、重水素又は水素である(「式II」又は「式2」)。典型的には、式IIによる化合物において、R11~R13のうちの1~2個、1個のみが重水素であるか、又はいずれも重水素でない。追加的に又は代替的に、式IIの化合物は、いくつかの実施形態では、R8~R10のうちの2つのみ、1つのみが重水素であるか、又はいずれも重水素ではないことによって特徴付けられ得る。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式2による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R1~R6及びR8~R13は、重水素又は水素である(「式II」又は「式2」)。典型的には、式IIによる化合物において、R11~R13のうちの1~2個、1個のみが重水素であるか、又はいずれも重水素でない。追加的に又は代替的に、式IIの化合物は、いくつかの実施形態では、R8~R10のうちの2つのみ、1つのみが重水素であるか、又はいずれも重水素ではないことによって特徴付けられ得る。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式2による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
いくつかの実施形態では、式I及び/又は式IIによる化合物中の1~12個、1~10個、又は1~9個の重水素原子の少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、又は少なくとも約90%(理にかなった程度まで)は、位置R1、R2、R3、R4、R5、若しくはR6に位置するか、又は位置H56、H57、若しくはH58の水素を置換する(式IIに関するそのような実施形態を考慮すると、これらの位置の対応するR基は、関連する開示によって修飾されていると見なすことができる)。実施形態によれば、位置H73、H74、及びH75の水素は、式I又は式IIのそのような化合物において維持される。より特定の実施形態によれば、式I又は式IIの化合物中の1~9個の重水素原子の全ては、位置R1、R2、R3、R4、R5若しくはR6に位置するか、又は位置H56、H57若しくはH58で水素を置換する。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式1又は式2に従い、上記で論じたそれらの変形形態のいずれかによって修飾されたもの)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
実施形態によれば、本発明は、化合物が少なくとも2個の重水素原子を含む、上記又は下記のより特定の特徴/限定のいずれかによって修飾された式I(又は式II)による化合物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、5つ以下の原子が重水素である式Iによる化合物を提供する。更に他の態様では、本発明は、少なくとも3個の重水素原子、少なくとも4個の重水素原子、及び少なくとも5個の重水素原子、又は正確には2、3、4、又は5個の重水素原子を含む化合物を提供する。特定の実施態様では、本発明は、組成物が少なくとも2個(又は2個)(例えば、2~5個)、少なくとも3個(又は3個)(例えば、3~5個)、又は少なくとも4個(又は4個)(例えば、4~5個)、又は少なくとも5個(又は5個)の重水素原子を含み、重水素原子の少なくとも1個が位置H56、H57、又はH58で水素を置換し、追加的に又は代替的に、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の少なくとも2個(又は2個)(又は少なくとも3個(又は3個)又は少なくとも4個(又は4個)が重水素である、式I又は式IIの化合物を提供する。いくつかの態様によれば、そのような化合物のいずれかにおけるH56、H57、及びH58のうちの2つ以下が重水素で置換されている。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式1又は式2に従い、上記で論じたそれらの変形形態のいずれかによって修飾されたもの)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
一実施形態では、本発明は、以下に示す式IIIによる組成物を提供し、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式III」又は「式3」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式3による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式III」又は「式3」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式3による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
別の例示的な態様では、本発明は、以下に示すように、式IVによる化合物を提供し、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素であり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つだけが重水素である(「式IV」又は「式4」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式4による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素であり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つだけが重水素である(「式IV」又は「式4」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式4による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
更に別の例示的な態様では、以下に示す式Vによる化合物を提供し、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式V」又は「式5」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物(式5による)を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式V」又は「式5」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物(式5による)を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
本発明の追加の例示的な態様は、以下に示すように、式VIによる化合物で具体化され、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VI」又は「式6」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式6による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VI」又は「式6」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式6による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
更に別の態様では、本発明は、式VIIによる組成物を提供し、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VII」又は「式7」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式7による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VII」又は「式7」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式7による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
本発明の更に別の例示的な態様は、以下に示すように、式VIIIによる化合物で具体化され、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VIII」又は「式8」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式8による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R8、R9、及びR10は水素又は重水素のいずれかであり、典型的には、R8、R9、及びR10の1つ又は2つのみが重水素である(「式VIII」又は「式8」)。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式8による)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
更に別の例示的な態様では、本発明は、ここに示す式IXによる化合物を提供し、
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の2つ、3つ、4つ、又は5つ(通常は2~4つ、通常は2~3つ)は重水素であり、残りは水素であり、R8、R9、及びR10の0、1つ、又は2つは重水素であり、R8、R9、及びR10の他のメンバーは水素である(「式IX」又は「式9」)。より特定の実施形態によれば、R1~R6の2個が重水素であり、R8~R10の0~2個、0個、1個、又は2個が重水素である、式IXによる化合物が提供される。他の特定の実施形態によれば、R1~R6の3~5個、典型的には3~4個、及び一般的に3個が重水素(基の残りは水素である)であり、R8~R10の0、1又は2個が重水素であり、R8~R10の残りは水素である式IXによる化合物が提供される。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式IXによるものであり、その示された可能な変形のいずれかを含む)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
式中、R7は塩素又はフッ素、典型的にはフッ素であり、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の2つ、3つ、4つ、又は5つ(通常は2~4つ、通常は2~3つ)は重水素であり、残りは水素であり、R8、R9、及びR10の0、1つ、又は2つは重水素であり、R8、R9、及びR10の他のメンバーは水素である(「式IX」又は「式9」)。より特定の実施形態によれば、R1~R6の2個が重水素であり、R8~R10の0~2個、0個、1個、又は2個が重水素である、式IXによる化合物が提供される。他の特定の実施形態によれば、R1~R6の3~5個、典型的には3~4個、及び一般的に3個が重水素(基の残りは水素である)であり、R8~R10の0、1又は2個が重水素であり、R8~R10の残りは水素である式IXによる化合物が提供される。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式IXによるものであり、その示された可能な変形のいずれかを含む)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
他の態様では、本発明は、そのような化合物(式11~36のいずれか1つによる)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を処置又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
他の実施形態では、6つ以上の重水素原子、典型的には6~12個の重水素原子、より典型的には6~10個の重水素原子又は6~9個の重水素原子(例えば、6~7又は6~8個の重水素原子)を含む式I又は式IIによる化合物重水素原子も提供される。実施形態によれば、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つは、そのような化合物において重水素である。実施形態によれば、H56、H57、及びH58の1個、2個、又は3個(又は式IIの同じ位置にある対応するR基)は重水素であるが、典型的には、そのような化合物中のH56、H57、及びH58のうちの2個以下が重水素で置換されている(多くの場合、位置のうちの1つのみが重水素原子で満たされている)。他の態様では、本発明は、そのように修飾された式I又は式IIによるそのような化合物を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
特定の一連の態様において、本発明は、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素原子である式Iによる化合物を提供する。そのような組成物は、7、8、又は9個の重水素原子を含み得る。一実施形態では、組成物中の重水素原子のみが、位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に見られる6個である。他の態様では、本発明は、そのような化合物(式1に従い、上記で論じたそれらの変形形態のいずれかによって修飾されたもの)を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
他の態様では、本発明は、式Xによるそのような化合物を含む医薬製剤、及び哺乳動物宿主の生理機能を調節するために、そのような調節に関連する1つ又は複数の状態を治療又は予防する際などに(例えば、ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛の治療)、そのような化合物を使用する方法を提供する。本発明のそのような態様の詳細は、本明細書の他の場所で提供される。
上に提示した様々な一般式(例えば、式I)及び特定の式(例えば、式17~36)の化合物の組成物は、典型的には、非晶質及び/又は吸湿性であると特徴付けることができるが、態様による化合物は結晶形態であってもよく、及び/又は本発明の組成物は、結晶形態と非晶質形態との混合物で上に提示した式による化合物を含むことができる。多くの態様では、本明細書で提供される化合物は、典型的な貯蔵条件下で、又はヒト患者などの哺乳動物宿主への投与後にインビボで、多形を自発的に形成(又は変換)しない。
上記の式は、本発明に含まれる、又は本発明の本発明の方法に含まれる特定の化合物を開発するために容易に使用することができる。
本発明の組成物に組み込むことができ、及び/又は本発明の方法で使用することができる化合物の例は、エラゴリクス-d3であり、以下の構造に反映されるように、H73、FT74、及びH75は全て重水素で置換されている。
上に示したように、エラゴリクス-d3の特定の構造は、図の下部に示されているベンジル環(つまり、環B)への結合の周りの立体異性体を反映している。いくつかの実施形態では、例えば、式I(上記)に反映されるように、環Bの近くに示されるアミノ基の周りに異性化が追加的に又は代替的に存在し得る。本発明の化合物(例えば、式I又は本明細書に提供される式のいずれかによる化合物)は、これら及び他の示された位置の周りの異性化のいずれか又は両方の形態(例えば、アミノ基の周りの異性化のいずれかのタイプ及び/又は環Bの周りの異性化のいずれかのタイプ)を含むことができる。
本発明の特定の態様では、哺乳動物対象、特に男性患者又は女性患者のいずれかであってもよいヒト患者に、エラゴリクス-d3又は類似の化合物(例えば、H73、H74及びH75のうちの2つが重水素で置換されているか、又はH73、H74及びH75のうちの1つが重水素で置換されており、まとめて、エラゴリックス-d3とともに「メトキシ側鎖重水素化エラゴリクス化合物」と呼ばれ得る重水素化エラゴリクス類似体)を、代表的には薬学的に許容される組成物中で、そして一般にこのようなメトキシ側鎖重水素化エラゴリクス化合物の塩(例えば、エラゴリクス-d3のナトリウム塩)として投与して、エラゴリクス及び本発明の組成物に関して本明細書中に記載される効果のいずれかを達成する(例えば、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRHR)活性を調節するか、又は女性における子宮内膜症関連疼痛を治療することなどのこのような化合物に関連する種々の状態のいずれかを治療する)。典型的には、そのような方法は、治療レジメンに従った治療の過程を表す期間にわたって、メトキシ側鎖重水素化エラゴリクス化合物組成物を繰り返し投与することを含む。実施形態によれば、患者に投与されるそのような組成物の量は、実質的に同様の処置レジメンにおいて治療的に同様の結果を達成するのに必要なエラゴリクスの量と比較して、ある期間にわたって(例えば、12時間の期間あたり、1日あたり、2日ごとに、1週間あたり、及び/又は1ヶ月あたりなど)著しく減少する(例えば、同様の結果を達成するのに必要なエラゴリクスの量よりも少なくとも約10%少ない、少なくとも約20%少ない、少なくとも約30%少ない、少なくとも約40%少ない、少なくとも約50%少ない、少なくとも約60%少ない、少なくとも約70%少ない、又は少なくとも約80%少ない)。実施形態によれば、そのような方法は、例えば、約20~180mg(すなわち、約20~約180mg)、約25~175mg、約25~125mg、約20~160mg、約20~140mg、約20~120mg、約30~180mg又は約30~150mg、約30~120mg、約30~90mg、約25~175mg、約25~150mg、約25~100mg、約25~75mg、約40~160mg、約40~120mg、約40~100mg、約40~80mg、又は約50~150mg、50~125mg、又は約50~100mgのメトキシ側鎖重水素化化合物(又は対応する塩化合物)を1日2回投与することによる、子宮内膜症関連疼痛の有効な治療を含み得る。そのような化合物を含む組成物は、対象に投与される量を、約10%、約20%、約25%、約50%、約75%、約100%(すなわち、対象に投与される量の2倍にしてもよい)、約150%、約200%、約250%、約300%、約350%超、約400%、約500%、若しくは約1000%(化合物医薬品有効成分の量の5倍)又はこれらの量のいずれかによって定義される範囲(例えば、約50%~500%、約100%~1000%、又は約75%~約400%)増加させることができる。本発明の化合物を含む例示的な剤形/製剤に関する特定の態様は、本明細書の他の場所に記載されている。
そのような化合物の別の特定の例は、その変化が、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素で置換されているものであるエラゴリクスの類似体であり、その化合物(本明細書でエラゴリクス-d6と呼ばれる)の構造を以下に示す。
上に示したように、エラゴリクス-d6の特定の形態は、ベンジル環(環B)への結合の周りの異性化の存在を反映している。上記のように、本発明のいくつかの実施形態では、本発明の化合物は追加的に又は代替的に、環Bの近くに示されるアミノ基の周りの異性化によって特徴付けられる(例えば、式Iを参照のこと)。他の場所で述べたように、本発明の化合物は、いずれか又は両方の形態、すなわち、アミノ基の周りの異性化及び/又は環Bの周りの異性化を含むことができる。
エラゴリクス-d6及びR1~R6のうちの1つ、2つ、3つ、又は4つが重水素化されていない化合物などの同様の化合物は、エラゴリクスと同様、対象又は患者における生理学的効果の調節において有効であり、男性及び女性のヒト患者に関して本明細書中に記載される状態を治療するために(例えば、子宮内膜症関連疼痛の治療)使用され得ることが予測される。実施形態によれば、ある期間にわたって(例えば、12時間ごとに、毎日、2日ごとに、毎週、及び/又は毎月)患者に投与されるそのような化合物(例えば、エラゴリクス-d6)又は対応する塩化合物(例えば、エラゴリクス-d6ナトリウム)の量は、同様の投与/治療レジメンにおいて同様の結果を達成するのに必要なエラゴリクスの量と比較して、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約25%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、又は更に少なくとも約50%低減される。実施形態によれば、エラゴリクスd6又はこの段落に記載されているそのような類似化合物を用いて、本明細書に記載されているものなどの状態を治療する方法は、約75~135mg、約75~125mg、約75~105mg、約80~140mg又は約80~120mg、約90~140mg、約90~130mg、約90~120mg、約95~145mg、約95~135mg、約95~125mg又は約100~140mgのエラゴリクス-d6、類似化合物又はそれらのいずれかの塩を、典型的には1日1回又は2回投与することを含む。
いくつかの態様では、本明細書に開示される本発明は、本明細書に記載の式のいずれか1つ又は複数を有する化合物のいずれか1つ又は組み合わせで標的状態を治療することを含む治療方法である。いくつかの態様では、標的状態は、本明細書に記載の式のいずれか1つ又は組み合わせを有する任意の1つ又は複数の化合物の投与を通じて改善できることが示されている任意の標的状態であってもよい。本明細書に記載の化合物を使用する治療から利益を得る可能性のあるそのような状態は、本開示内の他の場所に開示され、そのような状態は、場合によっては、女性のヒト、男性のヒト、男性及び女性のヒト、又は全ての哺乳動物に影響を及ぼし得る。
特定の態様によれば、本明細書に記載の本発明は、雌の哺乳動物(例えば、女性のヒト患者)における子宮内膜症関連疼痛を治療する方法である。特定の態様によれば、この方法は、本明細書に記載の式のいずれかによる式を有する1つ又は複数の化合物を含む薬学的に許容される組成物の投与を含む。特定の態様では、化合物は、少なくとも1個の重水素原子を含む重水素化エラゴリクス化合物又はその許容可能な塩である。特定の実施形態では、記載される組成物中の化合物は、1~9個の総重水素原子、例えば、1個の重水素原子、2個の重水素原子、3個の重水素原子、4個の重水素原子、5個の重水素原子、6個の重水素原子、7個の重水素原子、8個の重水素原子又は9個の重水素原子を含む。いくつかの実施形態によれば、化合物の任意の1つ又は複数の位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6(本明細書で前述したように)は、重水素原子によって保持されている。いくつかの実施形態によれば、化合物の任意の1つ又は複数の位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、水素原子によって保持されている。特定の態様では、本明細書で前述した位置R7は、フッ素原子によって保持されている。他の態様では、位置R7は塩素原子によって保持されている。特定の更なる態様では、重水素原子は、R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に配置されるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素原子を置換する。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の重水素分子が存在し得る化合物内の唯一の位置は、R1、R2、R3、R4、R5、又はR6であり、又は重水素は、H73、H74、及び/又はH75で水素を置換することができる。いくつかの態様では、重水素分子が存在する化合物内に他の位置は存在しない。いくつかの態様では、女性ヒト患者における子宮内膜症関連疼痛を治療するための方法において使用される組成物の化合物は、150mg未満、例えば約150mg未満、約140mg未満、約130mg未満、約120mg未満、又は約110mg未満、例えば約10~120mg、約20~120mg、約30~120mg、例えば約40~120mg、約60~110mg、又は約70~105mgの量で存在する。
特定の態様では、子宮内膜症関連疼痛を、本明細書に記載の1つ又は複数の化合物を約40~120mgの量で含む組成物で治療する方法は、組成物を少なくとも1日1回又は少なくとも1日2回投与することを含む。特定の態様では、本明細書の他の場所に記載されるように、ヒト対象におけるGnRH受容体活性を調節する方法、及び/又は治療若しくは生理学的操作の他の方法は、約40~120mgの化合物(例えば、ヒトにおけるGnRH受容体活性を調節する化合物)を1日1回投与することを含む。特定の実施形態によれば、本発明の化合物を含む治療レジメンは、治療期間の少なくとも一部の間、1日1回(「毎日」)又は1日2回(「1日2回」)の投与を含み得る。治療期間は、本明細書に記載の化合物が投与される任意の期間であってもよい。例えば、治療期間は、約1ヶ月、約2ヶ月、約3ヶ月、約4ヶ月、約5ヶ月、約6ヶ月、約7ヶ月、又は約8ヶ月以上、例えば約9ヶ月、約10ヶ月、約11ヶ月、約12ヶ月又はそれ以上、例えば約18ヶ月若しくは約24ヶ月、又は更にそれ以上、例えば少なくとも1ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも12ヶ月、少なくとも15ヶ月、少なくとも18ヶ月、少なくとも21ヶ月、若しくは少なくとも24ヶ月であってもよい。治療期間の一部は、例えば、少なくとも1ヶ月(例えば、1ヶ月以上)続く治療期間中の1ヶ月の期間など、治療期間の任意の部分であってもよい。特定の実施形態によれば、投与される化合物の量、化合物投与の頻度、又は投与される化合物の量及び化合物投与の頻度の両方は、治療期間の過程で変化し得る。特定の態様では、化合物投与の頻度は、治療期間の過程にわたって増加し得る。特定の態様では、化合物投与の頻度は、治療期間の過程にわたって減少し得る。特定の態様では、投与される化合物の量は、治療期間の過程にわたって増加し得る。特定の態様では、投与される化合物の量は、治療期間の過程にわたって減少し得る。いくつかの態様では、約40mg~約120mg、例えば約60mg~約110mg、又は例えば約70~105mgなどの量で本明細書に記載される1つ又は複数の化合物を含む組成物を用いて子宮内膜症関連疼痛を治療する方法は、治療期間の少なくとも一部又は少なくとも数日間、組成物を1日1回投与することを含む。特定の実施形態によれば。
より一般的には、本発明による化合物は、実施形態によれば、非重水素化エラゴリクスの対応する製剤/用量又は量のインビボ半減期に対して少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、又は少なくとも約33%増加したインビボ半減期を有することによって、追加的に又は代替的に特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、本発明は、インビボ半減期が約5~15時間、より一般的には約6~12時間であることを特徴とする化合物を提供する。例示的な態様では、本発明は、約6時間、約7時間、約8時間、約9時間、約10時間、約11時間、及び/又は約12時間のインビボ半減期を有する化合物を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、少なくとも約7時間、少なくとも約8時間、又は少なくとも約9時間の半減期を有し、一般的に約10時間、約10.5時間、約11時間、約11.5時間、又は約12時間の最大半減期を有する化合物を提供する。
一態様では、本明細書に記載の本発明は、そのような活性の適切なアッセイに反映されるように(例えば、以下の例1を参照)、1つ又は複数のヒトシトクロムP450(CYP)酵素による代謝が、エラゴリクスによって経験される代謝よりも遅い化合物を提供する。いくつかの態様では、本明細書に記載の重水素化化合物は、(エラゴリクス-d6及びエラゴリクス-d3を用いて本明細書に記載の例1に例示されているように)残存する親化合物の平均パーセンテージを維持することができ、これは、エラゴリクスの2倍超、エラゴリクスの約3倍超、エラゴリクスの約4倍超、場合によってはエラゴリクスのほぼ5倍以上、又はそのような活性の範囲(例えば、匹敵する期間及び条件にわたって適切な測定又はアッセイで測定した場合、保持された化合物又は対応する効果の約100%~約1000%の増加、保持された化合物又は対応する効果の約100%~500%の増加、保持された化合物又は対応する効果の約100%~400%の増加、保持された化合物の約100%~300%の増加、保持された化合物の約200%~1000%、又は保持された化合物の約200%~500%の増加)である。エラゴリックス-d3及び類似の化合物(H73、H74、及びH75の1つ、2つ、又は3つの重水素置換を有する化合物)は、例えば、120分後のシトクロムP450(CYP)酵素アッセイにおいて親化合物の平均量を維持することができ、これはエラゴリクスの約400%を超える。エラゴリクス-d6及び類似の化合物(例えば、R1~R6に多くの修飾がある化合物)は、120分後のCYP酵素アッセイにおいて、エラゴリックスの約100%超、約120%超、又は約130%超(例えば、136%)である親化合物の平均量を維持することができる。
本発明は、本発明の化合物、本発明の化合物及び標的疾患又は状態(例えば、子宮内膜症関連疼痛、子宮内膜症又は子宮筋腫-例えば、エラゴリクスを含む)の治療において有用である1つ又は複数の更なるAPI、本発明の化合物の2つ以上のアイソトポログ、及び/又は本発明の2つ以上の化合物を含むか、実質的に含むか、実質的にそれらからなるか、本質的にそれらからなるか、又はそれらのみからなる組成物を提供する。そのような組成物は、単離され得るか、又はデバイス又は他の化学物質(例えば、希釈剤、結合剤、担体など)と組み合わされて、製剤を形成し得る。本発明の一態様は、治療有効量の本発明の化合物を含む医薬製剤である。本明細書中で使用される場合、「有効量」という用語は、適切な投薬レジメンで投与された場合に、標的障害を治療するのに十分である量、及び/又は少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において集団の有意な割合で障害を治療し得ることが実証されている量、及び/又は特定の患者における状態を治療するために有効であると医学的に決定された量(例えば、個別化された医学関連診断方法を介して)を指す。「十分に制御された適切な研究」という語句は、アメリカ食品医薬品局(FDA)の前に承認のための薬物を開発することに関して米国の規制当局実務に順守されるような、化合物の規制承認を支持するための要件を満たすために所与の文脈において十分である研究を意味するものとして、薬学的開発及び臨床実務の当業者によって理解されるであろう。
一例示的な態様では、本発明の化合物は、経口投与用に製剤化される。一態様では、化合物は、カプセル又は錠剤、最も典型的には錠剤として製剤化される。特定の実施形態によれば、本発明は、上記の式のいずれかによる治療有効量の化合物を含むフィルムコーティングされた即時放出錠剤を提供する。特定の実施形態では、治療効果は、用量依存的であってもよい。実施形態によれば、錠剤などの医薬製剤のためのAPIとして作用する化合物は、典型的には、少なくとも約5重量%、少なくとも約10重量%、少なくとも約15重量%、少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%の、その中に含有される本発明の化合物(複数可)と組み合わせて、1つ又は複数の結合剤、希釈剤、又は他の機能性賦形剤(抗酸化剤、保存剤など)を含む。特定の態様では、錠剤などの製剤中にAPIとして含まれる化合物の量は、約7~約42重量%、例えば約8~約40重量%、例えば約9~約36重量%(例えば、約10~35重量%又は約10~40重量%又は約10~45重量%又は約15~35、~40、又は~45重量%又は約20~30、~35、~40、又は45重量%)の範囲である。典型的には、例えば経口投与用の単一錠剤中に含有される化合物の量は、約20~250mg、例えば約30~250mg又は約40~240mg、例えば約45~225mgであってもよいが、より多くの場合、約50~約175mg又は約50~約135mg又は約50~約125mgの範囲に入り、特定の態様では、錠剤は、約35~約135mg、約65~約165mg、例えば約70~約140mg、例えば約75mg~約125mg(例えば、約60mg、約80mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約150mg、約170mg、又は約180mg、あるいはそれらのいずれかによって定義される重量の範囲内に入る1つ又は複数の値、例えば、約40~140mg、約30mg~約120mg、約60~約110mg、又は約80~約120mg)を含み得る。一般に、本発明の化合物/組成物を投与することを含む治療レジメンは、典型的には錠剤などの経口剤形で、1日1回又は2回、多くの場合1日2回、そのような量の化合物を投与することを含み、そのような方法で受容される1日用量は、上記で提供された量のいずれかの2倍である(例えば、約75mg~約275mg/日又は約80mg~約280mg/日、例えば約120~約280mg/日、約160~約280mg/日、約100~約280mg/日又は約100~約260mg/日、約140~約280mg/日、又は約140~240mg/日、約140~220mg/日、又は約150~210mg/日又は約150~200mg/日、例えば約150mg/日、約75mg/日、約100mg/日、又は約200mg/日)。
特定の実施形態によれば、API並びに全ての追加の機能性賦形剤、結合剤、希釈剤、担体、コーティング及び標的患者への送達のための最終生成物を含み得る要素を含む総最終錠剤重量は、約100mg~約900mg、より典型的には約200mg~約800mg、例えば約300mg~約700mg、約400mg~約650mg、又は約450mg~約650mgの範囲であり得るが、いくつかの態様では、総錠剤重量は、例えば約125~約450mg、例えば約150~約400mg、約175mg~約375mg又は約175mg~約350mg、例えば約200~約400mg、約250~約400mg、約250~350mg、又は約300~400mg又は約350~450mgであってもよい。別の態様では、このような賦形剤の量は、化合物に関連する重水素化の特定の効果に起因する化合物の改変された特性に起因して活性成分の量も減少するという点で減少し、その結果、賦形剤の量は、上記の量のいずれよりも約10%少ない、約20%少ない、約25%少ない、約30%少ない、約40%少ない、又は約10~80%少ない、例えば、約15~約75%少ない。
本発明による錠剤を製剤化するために使用できる例示的な製剤要素としては、マンニトール、炭酸ナトリウム一水和物、アルファ化デンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、二酸化チタン、ポリエチレングリコール、及びタルクを挙げることができる。実施形態によれば、錠剤は、実質的にホイル及び/又はフィルム材料から構成され得るブリスターパックなどの標準的な包装に包装することができる。典型的には、製剤は、典型的な条件下で、例えば2~30℃で少なくとも約12ヶ月間、より典型的には少なくとも約18ヶ月間又は約24ヶ月間保存しても安定である。
本発明の態様に従って、化合物、いくつかのアイソトポログ、誘導体、あるいは化合物又は化合物と1つ又は複数の二次薬剤との組み合わせと共に医薬製剤に組み込むことができる追加の薬学的に許容される担体としては、デンプン、アルファ化デンプン、ラクトース、粉末セルロース、微結晶性セルロース、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、マンニトール、ソルビトール、糖など;結合剤、例えば、アカシア、グアーガム、トラガカント、ゼラチン、アルミノメタケイ酸マグネシウム)、ポリビニルピロリドン(PVP)(例えば、ポリビニルピロリドンK30(PVPK-30))、ポリエチレングリコール、コポビドン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、又はアルファ化デンプンを挙げることができる。
いくつかの態様では、製剤は、デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、アルファ化デンプン、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素などの崩壊剤;ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛などの滑沢剤;コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤;アニオン性又はカチオン性又は中性界面活性剤などの可溶性又は湿潤促進剤;様々なグレードのシクロデキストリン又は樹脂などの複合体形成剤;ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース(CMHEC)、ヒドロキシエチルカルボキシメチルセルロース(HECMC)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、酢酸フタル酸セルロース(CAP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、酢酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCA)、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCP)、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAS)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-L)、エチルセルロース、メチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、酢酸ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、Syloid(登録商標)、様々なグレードのメタクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリラート(EUDRAGIT(登録商標))、ワックス、Soluplus(登録商標)などの放出速度制御剤を1つ又は複数含むことができる。実施形態に従って組み込まれ得る他の薬学的に許容される賦形剤としては、フィルム形成剤、可塑剤、着色剤、香味料、甘味料、増粘剤、防腐剤、抗酸化剤などが挙げられ、これらの例は当技術分野で公知である。
製剤に含まれる担体は、通常、「薬学的に許容される担体」として特徴付けられる。担体は、製剤の他の成分と適合性があるという意味で「許容可能」であり、薬学的に許容される担体の場合、薬剤で使用される量でそのレシピエントに有害ではない。同じ原理を適用して、希釈剤、結合剤、一般的な賦形剤、及び本発明の製剤で使用することができる上記の任意のクラスの賦形剤を特徴付け、限定することができる。
本発明の医薬組成物において追加的に又は代替的に使用され得る追加の薬学的に許容される担体、アジュバント、ビヒクルなどとしては、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清タンパク質、例えば、ヒト血清アルブミン、緩衝物質、例えば、ホスファート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩又は電解質、例えば、硫酸プロタミン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリラート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、及びポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態の化合物は、その意図される使用を実施するのに好適であることが実証された任意の手段、例えば、限定されないが、注射によって、粘膜吸収によって、又は経口摂取によって投与することができる。特定の実施形態では、化合物は経口投与される。経口投与に適した本発明の組成物は、それぞれ所定量の活性成分を含有するカプセル剤、サシェ剤又は錠剤;散剤又は顆粒剤;水性液体又は非水性液体中の溶液又は懸濁液;水中油型液体エマルジョン;油中水型液体エマルジョン;リポソーム中に充填されたもの;又はボーラスなどの個別単位として提供することができる。軟ゼラチンカプセルは、このような懸濁液を含有するのに有用であり得、これは、化合物の吸収速度を有益に増加させ得る。
経口用錠剤の場合、製剤に一般的に使用される担体としては、ラクトース及びコーンスターチが挙げられる。ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤も典型的に添加される。カプセル形態での経口投与の場合、有用な希釈剤としては、ラクトース及び乾燥コーンスターチが挙げられる。水性懸濁液を経口投与する場合、有効成分は乳化剤及び懸濁剤と組み合わされる。必要に応じて、特定の甘味料及び/又は香味料及び/又は着色剤を添加することができる。
経口投与に適した組成物はまた、香味基剤、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に成分を含むロゼンジ;並びにゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性基剤中に活性成分を含む香錠を含むことができる。
本発明の医薬組成物では、本発明の化合物は、典型的には、生理学的、予防的、及び最も典型的には治療的に有効な量で存在する。子宮内膜症に関連する中等度から重度の疼痛の管理における重水素化エラゴリクスの有効な投与量は、共存状態の存在に応じて、200mg未満、150mg未満であり、好ましい範囲は約100mg又は75mgである。終末消失半減期の増加に依存して、共存状態の存在下での子宮内膜症に関連する中等度から重度の疼痛の管理のための投薬頻度の減少が可能であり得る。したがって、例えば、本発明の化合物の1日おきの投与は、臨床的有効性を保持しながら、本発明の化合物を用いて可能であり得る。他の適応症のための投薬量は、関連する適応症及び/又は使用のためのエラゴリクスに有効であることが実証されている投薬量(量及び/又はタイミング)と同様の関係を有するか、又はいくつかの場合において、本開示及び当技術分野における知識を考慮して、日常的な実験の適用によって投与のこれらの量及び/又はタイミングから改変され得る。
本発明の組成物は、重水素化されていないエラゴリクス(すなわち、エラゴリクス)と比較して、検出可能に遅い化学反応速度及び/又は検出可能に増加した速度論的安定性(KIE)に関連し得る。
本発明はまた、上記の化合物及び製剤の様々な用途を提供する。
一態様では、本発明は、ヒト患者などの哺乳動物における生理機能を変化させるための方法を提供し、化合物がGnRH受容体占有について内因性GnRHと検出可能に競合する、ある量の本発明の化合物を、場合により上記のような製剤で投与することを含む。実施形態によれば、本発明の化合物は、受容体を生物学的に刺激することなく、GnRH受容体に結合する。この態様の更なる実施形態では、化合物はまた、黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、又はその両方を検出可能に抑制することができる。更に別の態様では、生理学的に有効な量の化合物をヒト患者などの哺乳動物に十分な投与過程にわたって投与すると、卵巣性ホルモン、例えば、エストロゲン、例えば、エストロゲン(例えばエストラジオール)及びプロゲステロンの血中濃度が低下する。
いくつかの態様では、本発明は、本明細書に記載の製剤を有する任意の1つ又は複数の化合物を含む薬学的に許容される製剤を記載し、この化合物は、受容体調節を介して起こり得るような生理学的状態への変化を引き起こすことができる。本発明の化合物、したがってそれらが組み込まれ得る組成物又は製剤は、いくつかの実施形態では、受容体に結合して、レシピエントにおける生理学的変化を引き起こすことができる。そのような受容体は、その受容体の活性に生理学的変化又は調節を引き起こすために、化合物が十分な程度に結合することができる任意の受容体であってもよい。特定の態様では、本発明は、本明細書に記載される製剤のいずれか1つ又は複数を有する化合物のいずれか1つ又は複数を含む薬学的に許容される製剤であり、化合物は、組成物、製剤内に存在する場合にヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節するか、又はそうでなければ約150mg未満の量で投与される。いくつかの態様では、GnRH受容体はヒト男性患者に存在する。特定の代替の態様では、GnRH受容体は、ヒトの女性患者に存在する。
特定の態様によれば、本明細書に記載される本発明は、本明細書に開示される化合物の代わりにエラゴリクスを含む他の点では同等の製剤を使用して同じ程度のGnRH受容体調節を得るのに必要な量よりも少なくとも5%少ない、例えば少なくとも10%少ない、少なくとも15%少ない、少なくとも20%少ない、少なくとも30%少ない、少なくとも35%少ない、少なくとも40%少ない、少なくとも45%少ない、又は更に少なくとも50%少ない量の化合物を使用して任意の所与の程度までGnRH受容体活性を調節するための、本明細書に開示される式のいずれか1つ又は複数を有する化合物のいずれか1つ又は複数を含む製剤である。特定の態様では、そのような製剤中に存在する化合物の量は、約150mg未満、例えば約140mg未満、約130mg未満、又は約120mg未満、例えば約10mg~150mg、約20mg~150mg、約30mg~150mg、又は例えば約40mg~150mg、例えば約40mg~140mg、約40mg~130mg、又は約40mg~120mgである。
ある特定の態様では、エラゴリクスの使用によって必要とされる濃度よりも低い濃度の化合物を使用してGnRH受容体活性を有益な程度まで調節することができる製剤は、式中、化合物が、少なくとも1個の重水素原子を含む重水素化エラゴリクス化合物又はその許容される塩である式を有する化合物を含む。特定の実施形態では、記載される組成物中の化合物は、1~9個の総重水素原子、例えば、1個の重水素原子、2個の重水素原子、3個の重水素原子、4個の重水素原子、5個の重水素原子、6個の重水素原子、7個の重水素原子、8個の重水素原子又は9個の重水素原子を含む。いくつかの実施形態によれば、化合物の任意の1つ又は複数の位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6(本明細書で前述したように)は、重水素原子によって保持されている。いくつかの実施形態によれば、化合物の任意の1つ又は複数の位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、水素原子によって保持されている。特定の態様では、本明細書で前述した位置R7は、フッ素原子によって保持されている。他の態様では、位置R7は塩素原子によって保持されている。特定の更なる態様では、重水素原子は、R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に配置されるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素原子を置換する。いくつかの実施形態では、1つ又は複数の重水素分子が存在し得る化合物内の唯一の位置は、R1、R2、R3、R4、R5、又はR6であり、又は重水素は、H73、H74、及び/又はH75で水素を置換することができる。いくつかの態様では、重水素分子が存在する化合物内に他の位置は存在しない。
実施形態によれば、本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、シトクロム(CYP)P450 3Aの誘導物質、典型的には比較的弱から中程度の誘導物質として作用する。更に他の実施形態では、本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、CYP3A及び/又は少なくとも1つの他のCYP450酵素によって代謝される。他の実施形態では、本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、排出トランスポーターp糖タンパク質(P-gp)の阻害剤である。なお更なる実施形態では、本発明の生理学的に有効な量の化合物の投与は、化合物とOATP1B1との間の検出可能な結合をもたらす。実施形態によれば、本発明の化合物及び組成物の医学的応用において、多くの場合、患者又は医療提供者は、CYP3A阻害剤(又は少なくとも強力なCYP3A阻害剤)の使用を(例えば、約6ヶ月以下の期間などの期間に)制限又は限定すること、及び/又はCYP3Aを誘導し得る薬物との共投与を制限又は除外すること(そのような薬物は本発明の化合物の有効性を損ない得るため)、及び有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)1B1阻害剤、特に強力なOATP 1B1阻害剤(例えばシクロスポリン及びゲムフィブロジル)の併用を制限又は除外することを助言される。
実施形態によれば、化合物は、1日1回の経口投与用に製剤化され、約25~約100mgの本発明の化合物を含み、本方法で使用される製剤を用いて行われる1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験(そのアメリカ食品医薬品局(FDA)ラベルに反映されているエラゴリクスのAUCを報告するために使用される試験と同等)における化合物のAUCは、少なくとも約1500ng*h/mL(例えば、少なくとも約1600ng*h/mL、例えば少なくとも約1700ng*h/mL、少なくとも約1800ng*h/mL、又は少なくとも約2000ng*h/mL(例えば、約1400~2400ng*h/mL、約1500~2250ng*h/mL、約1600~2200ng*h/mL、約1650~2150ng*h/mL、約1700~2100ng*h/mL、約1750~2050ng*h/mL、又は約1800~2050ng*h/mL)である。
他の実施形態によれば、2回の1日投与のそれぞれにおける化合物の量は、約50mg~約125mgである。そのような実施形態に関して、化合物の1日2回の投与による方法の実施によって達成される少なくとも1つの十分に制御された適切な試験において測定される平均AUCは、少なくとも約1850ng*h/mL、例えば少なくとも約1900ng*h/mLであってもよく、典型的には少なくとも約2000ng*h/mL(例えば、少なくとも約2200ng*h/mL、又は少なくとも約2350ng*h/mL)である。いくつかの実施形態では、そのような1日2回投与レジメンの実施による平均AUCは、少なくとも約2500ng*h/mL(例えば、少なくとも約2650ng*h/mL)、例えば少なくとも約2750ng*h/mL(例えば、約1900~約2900ng*h/mL、例えば約2000~約2800ng*h/mL、例えば約2150~約2850ng*h/mL、例えば約2250~2750ng*h/mL)である。
本発明の化合物(又は製剤)を使用する1日1回、1日2回、又は代替の投薬戦略のいずれかによれば、本方法は、いくつかの実施形態では、インビボでの化合物の蓄積が同様のタイミングの投薬レジメンにおける同量のエラゴリクスの蓄積よりも少なくとも約20%大きい(例えば、少なくとも約25%以上又は少なくとも約33%以上)。実施形態によれば、本発明の方法は、追加的に又は代替的に、化合物に関連するインビボクリアランス(例えば、見かけの経口クリアランス)が、同じ量又は対応する量のエラゴリクスの対応する投与戦略のクリアランスよりも少なくとも約20%低い(例えば、見かけの経口クリアランス速度などのクリアランス速度が、対応する投薬戦略及び/又は量のエラゴリクスの対応する見かけの経口クリアランス又は他のクリアランス速度よりも少なくとも約25%低い、少なくとも約30%低い、少なくとも約33%低い、又は更に少なくとも約40%若しくは少なくとも約50%低い)ことを特徴とすることができる。
上記の1日1回又は2回の投与戦略で適用される場合、本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、投与後約1時間、約75分、約80分、約90分、又は約120分で生じるCmaxを有することによって更に特徴付けることができる。このような方法の実行によって達成されるCmax値は、約500~約1000ng/mL、例えば約550~950ng/mL、例えば約575~875ng/mLの範囲であってもよい。
本発明の化合物及び組成物は、子宮筋腫に関連する障害の治療及び/又は子宮内膜症関連疼痛の治療など、様々な障害及び疾患の治療のための治療方法において使用することができる。
一実施形態では、患者は、子宮内膜症に罹患している、及び/又は子宮内膜症関連疼痛、典型的には中等度から重度の子宮内膜症疼痛を経験している女性であり、本方法は、疼痛を検出可能に治療するか、又は本方法は、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において子宮内膜症関連疼痛(例えば、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛)を治療することが実証されている。本明細書で提供される各治療方法について、予防(発症予防)の方法も提供される。したがって、例えば、子宮内膜症の疼痛を予防する方法が提供され、この方法は、患者における子宮内膜症の疼痛の発生の可能性を減少させ、その後に発症する子宮内膜症の疼痛の重症度を低減し、子宮内膜症関連疼痛の領域を減少させ、及び/又はその後に発生する子宮内膜症の疼痛の期間を減少させるために、本発明の化合物の予防有効量を患者に投与することを含み、典型的には、この方法のそのような効果は、追加的に又は代替的に、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験を通して、関連する疾患又は状態に対して予防的に有効であることが実証される。
別の実施形態では、患者は、子宮筋腫に関連する状態に追加的に又は代替的に罹患していると診断された女性であり、方法の実施は、女性を検出可能に治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において、その状態又は医学的に類似の状態を有する女性の有意な割合の治療に関連する。
本発明の別の態様では、本発明の化合物及び/又は本発明の方法は、典型的には、妊娠の開始及び/又は妊娠女性における子供の生児出生の成功の機会を検出可能に増加させることによって(例えば、臨床経験によって、及び/又は十分に制御された適切な臨床試験を通して決定されるように)、不妊症を治療するための生殖補助技術(「ART」)として、又はそれを適用する文脈において適用される。ARTは、典型的には、体外受精(IVF)を伴う。実施形態によれば、(本発明の化合物及び/又は組成物の投与に関連する)本明細書に記載される方法の実施は、患者における、又は患者の有意な量(割合)、例えば、そのような状態の十分に制御された適切な試験における患者の割合における、サイクルキャンセルの機会を検出可能に減少させる。
実施形態によれば、本発明の方法は、患者におけるエストラジオールの量を制御、最適化、又は調節するために使用される。特定の実施形態では、本明細書で提供される方法の適用は、対象におけるエストラジオール又は他のエストロゲン量の増加をもたらすことさえあり得、そのような結果は、例えば、ART、又は他の状態の治療及び/又は予防を助けることができる。
実施形態によれば、本明細書で提供される方法の実施は、追加的に又は代替的に、患者における、又はARTを受けている患者などのそのような割合の患者における黄体形成ホルモン(LH)の増加(又は「サージ」)の可能性、量、持続時間などを検出可能に減少させる。したがって、例えば、そのようなLHサージの発生率及び/又は大きさは、動物モデル、ヒト患者、又はその両方における臨床観察及び/又は関連する十分に制御された適切な臨床試験によって決定されるように、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、若しくはそれ以上、又は何らかの他の統計的に有意な量だけ低減され得る。
更に別の実施形態では、本発明の方法及び/又は化合物は、追加的に又は代替的に、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸及び/又は視床下部-副腎-性腺(HPG)軸の活性を検出可能に調節する。
特定の実施形態では、本明細書に記載される本発明の方法及び/又は化合物は、追加的に又は代替的に、同等レベルの臨床結果を達成することが可能な用量のエラゴリクスを与えられた標的対象が経験し得る負の副作用のレベル未満に、標的対象が経験し得る負の副作用のレベルを検出可能に低下させる。すなわち、特定の実施形態によれば、標的の臨床結果を達成するために必要なエラゴリクスの用量は、本明細書に記載の式のいずれか1つ又は複数を有する任意の1つ又は複数の化合物の必要な用量よりも高くなり得、したがって、同等の臨床結果を達成するためにより低い用量の本発明の化合物が必要であると期待することができる。より低い必要用量が与えられた場合、エラゴリクスの代わりに本発明の化合物を投与された使用者は、エラゴリクスを受けた使用者よりも治療による低いレベルの副作用を経験し得ることが期待できる。当技術分野で言及されているエラゴリクス使用者によって報告される副作用としては、肝機能若しくは肝臓の健康の低下(肝障害)、腎機能若しくは腎臓の健康の低下(腎障害)、骨損失(例えば、骨ミネラル密度の低下)、顔面紅潮、寝汗、頭痛、悪心、不眠症、無月経、不安、関節痛、うつ病、気分変化、月経出血パターンの変化、妊娠を認識する能力の低下が挙げられるが、これらに限定されない。
このような副作用の軽減は、適切に実施された臨床試験又は適切に強化された消費者調査で測定及び報告されたとおりである可能性がある。そのような研究は、同等の適応症について、エラゴリクスを投与された集団におけるよりも、本発明の化合物を投与された集団において、少なくとも1%、少なくとも3%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、又は更に少なくとも50%低い頻度である副作用(例えば、疼痛スコア、血液マーカー、疾患危険因子、器官機能マーカーなどによって測定される)の実証をもたらすことが期待できる。追加的に又は代替的に、そのような研究は、同等の適応症についてエラゴリクスを投与された集団よりも、本発明の化合物を投与された対象の集団において、副作用が少なくとも1%、少なくとも3%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、又は更に少なくとも50%重症度が低いことを実証することが期待できる。
エラゴリクスの使用に関する前のいくつかの段落及び次のいくつかの段落に関連する方法及び原理は、Struthers et al.,J Clin Endocrinol Metab.2009 Feb;94(2):545-551及びNg et al.,J Clin Endocrinol Metab.2017 May 1,102(5):1683-1691に提供されている。先行及び後続の方法で有用なエラゴリクス及び他のGnRHアンタゴニストに関する追加の開示としては、米国特許公開20150335701及び国際特許出願W02018060438に見られるものが挙げられる。投与のタイミングは、エラゴリクスに関して公知の方法と同様であり得る(1日1回、1日2回など)が、本発明の化合物の有効用量は、対応するエラゴリクス法で使用されるものと典型的には等しく、多くの場合それより少ない、例えば少なくとも約10%少ない、少なくとも約15%少ない、少なくとも約20%少ない、少なくとも約30%少ない、少なくとも約40%少ない、又は少なくとも約50%少ない(例えば、約5%~約75%少ない、例えば約7.5%~約67.5%少ない、例えば約10%~約60%少ない、例えば約12.5%~約50%少ない)と予想される。エラゴリクスを含む対応する方法と比較して、本発明の化合物、組成物、及び方法に関連する比較的低い有効量のこの原理は、一般に、本明細書に記載の対象における治療及び生理化学的活性の調節の様々な方法全体に適用可能である。
更に他の例示的な実施形態では、本発明の方法、化合物、及び/又は組成物は、組織において、典型的にはインビボで妊娠患者などの女性において(臨床経験、インビトロ試験、及び/又は1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験を通して決定される特定の患者又は患者のかなりの割合において)、卵母細胞成熟、排卵、及び/又はステロイドホルモン産生を検出可能にかつ典型的に有意に調節する。例示的な実施形態によれば、本発明の化合物又は組成物の投与は、黄体形成ホルモン(LH)及び/又は卵胞刺激ホルモン(FSH)の用量依存的抑制をもたらし、卵巣性ホルモンであるエストラジオール及びプロゲステロンの血中濃度の低下をもたらす。本発明の同様の態様は、本明細書の他の場所に記載されている。
実施形態によれば、本発明の化合物及び組成物は、追加的に又は代替的に、ヒト女性などの哺乳動物におけるゴナドトロピン分泌を検出可能に減少させる(例えば、臨床試験によって決定されるように)。本発明の化合物又は組成物の投与によるこの物理的プロセス及び他の物理的プロセスの調節の程度は、本発明の化合物のほとんどがGnRH受容体などの受容体/リガンドの非活性化競合アンタゴニストであるので、投与される化合物又は組成物の量及びタイプに依存する。
実施形態によれば、子宮内膜症及び/又は子宮内膜症関連疼痛の治療を受けている患者などの、本方法の投与によって治療される患者は、子宮内膜症又は子宮内膜症関連疼痛などの別の疾患又は状態を伴うことが多い月経困難症(月経痙攣)に罹患していると診断されたヒト女性であり、本方法は、患者における月経困難症を検出可能に治療することを含むか、又は本方法は、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において月経困難症を治療することが実証されている。別の態様では、本方法は、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断された女性において実施され、本方法は、患者におけるNMPPを検出可能に治療することを含むか、又は本方法は、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験においてNMPPを治療することが実証されている。
更に別の実施形態では、本発明の方法によって治療される患者は女性であり、本方法は、プラセボに対して、又はエラゴリクスに関連する臨床データ(以前に又は同時に得られた)と比較してのいずれかで、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における顔面潮紅、寝汗、又は両方の統計的に有意な減少に関連する。このような患者は、例えば、子宮内膜症関連疼痛、又はこのような効果が有益である本明細書中に記載される他の適応症の1つに罹患している患者であってもよい。
子宮内膜症性疼痛の治療に関する方法などの上記の治療方法は、典型的には約6ヶ月までの期間にわたって実施されるが、場合によっては、患者が共存する状態を有さない場合、又は治療方法のより限定された使用を指示し得る状態を有する場合など、治療コースを約12ヶ月、約18ヶ月、又は更に約24ヶ月まで延長することができる。同様に、本方法において投与される化合物の量、及び化合物が1日2回投与されるか、1日1回投与されるか、又は代替の投薬戦略によって投与されるかは、関連する状態に依存する。一態様では、治療方法の適用は、エラゴリクスの示差的投薬戦略(すなわち、治療すべき状態に応じて、相対的に高い及び低い投与頻度と投与量のセットを有すること)に対応し、例えば、子宮内膜症関連疼痛及び性交疼痛症の両方を有する女性においては、より高い用量(例えば、本発明の化合物を約100~175mg)、及び高頻度(1日2回)で短期間(約6ヶ月以下)に投与し、他の状態を有さない中程度から重度の子宮内膜症疼痛のみを有する女性においては、低用量(例えば、約25~100mg)、低頻度(例えば、1日1回)で長期間(例えば、12ヶ月、18ヶ月、又は最大約24ヶ月)に投与する。
いくつかの実施形態では、患者は、前立腺癌又は良性前立腺肥大症(前立腺肥大)と診断された男性であり、本方法は、男性患者における前立腺癌、良性前立腺肥大、又はその両方を治療することを含むか、又は本方法は、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、前立腺癌、良性前立腺肥大、又はその両方を治療することが実証されている。
いくつかの実施形態において、本方法は、プラセボ、エラゴリクス、又はその両方よりも本発明の化合物での治療によって、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、又は少なくとも約35%多くの患者において有効である。実施形態によれば、少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において治療される患者の少なくとも40%、典型的には、本方法を受ける患者の少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、又は更に少なくとも約70%が、有効に治療されるか、又は疾患若しくは状態の1つ又は複数の症状、マーカー、若しくは指標において統計的に有意な改善を少なくとも示す。
これらの状態に対する有効性の測定は、当技術分野において公知であり、エラゴリクス治療及び開発に関して適用されている。例えば、Daily Endometriosis Pain Impact Scaleは、エラゴリクスの開発に関連してAbbvieによって使用されており、これは同様に、本明細書で提供される本発明の方法の文脈において状態を診断するために、また治療の有効性を判断するために使用することができる。この点で関連する参考文献としては、ORILISSA[添付文書]が挙げられる。イリノイ州ノースシカゴ:AbbVie社及びTaylor HS、Giudice LC、Lessey BAら、Treatment of endometriosis-associated pain with elagolix, an oral GnRH antagonist、N Engl JMed.2017;377(l):28-40。エラゴリクスに関連してAbbvieによって使用されたスケールの例を以下に示す。
実施形態によれば、上述のスケール又は実質的に類似のスケールにおける疼痛スコアにおいて、本方法の実施は、統計的に有意な数の患者において少なくとも約1ポイントの減少をもたらし(少なくとも1つの十分に制御された適切な研究によって決定される)、いくつかの実施形態では、平均的な減少は、少なくとも約1.25、少なくとも約1.5、少なくとも約1.75、少なくとも約2、少なくとも約2.25、又は更に少なくとも約2.5である。実施形態によれば、疼痛スケールでの疼痛の減少は、追加的に又は代替的に、プラセボよりも(平均で)少なくとも約0.5、少なくとも約0.75、少なくとも約1、又は少なくとも約1.25大きい減少に反映される。減少は、本発明の化合物のより高い投薬及び/又はより高い頻度の投薬で治療された患者において増加し得る。
ある特定の態様では、本方法の実施は、エラゴリクスの対応する投薬頻度及び/又は量で観察されるものよりも、頭痛の有意に低い発生率、悪心の有意に低い発生率、骨塩密度損失の有意に低い発生率及び/又はより低い重症度、及び/又は虫垂炎、腹痛、及び/又は背痛の有意に低い発生率と関連する。更に別の実施形態では、本方法の実施に伴う血清ALT(肝酵素)の上昇は、エラゴリクスの対応する投薬頻度及び/又は量で観察される対応するレベルよりも少なくとも25%低い、少なくとも33%低い、少なくとも約40%低い、又は少なくとも約50%低い。更に別の実施形態では、本発明の方法を受ける対象における気分変動、うつ病、又はその両方の頻度及び/又は重症度は、エラゴリクスの対応する投薬頻度及び/又は量で観察される対応する頻度及び/又は重症度レベルよりも少なくとも約25%低い、少なくとも33%低い、少なくとも約40%低い、又は少なくとも約50%低い。
更に別の態様では、上記の本発明の方法は、終末消失半減期の増加を示す化合物と、問題の投与レジメン及び状態の状況においてエラゴリクスの対応する用量と比較して少なくとも15%、少なくとも22.5%、少なくとも30%、少なくとも37.5%、又は少なくとも45%低減された用量とを用いて実施され、その結果、エラゴリクスと比較して、化合物の投与から生じる肝臓トランスアミナーゼレベルの上昇に起因する肝損傷の可能性などの有害な副作用の低減がもたらされる。
本発明の化合物、組成物、及び方法は、追加的に又は代替的に、多嚢胞性卵巣疾患、多毛症、思春期早発症、睡眠時無呼吸、過敏性腸症候群、及び月経前症候群から選択される1つ又は複数の状態を治療及び/又は予防するために使用することができ、また、追加的に又は代替的に、避妊及び不妊症に関する手順(例えば、インビトロ受精のような生殖補助療法)において有用であり得る。
本発明の化合物、組成物、及び方法は、追加的に又は代替的に、良性前立腺肥大症、性腺ステロイド依存性新生物、例えば前立腺、乳房及び卵巣の癌、及び性腺栄養性下垂体腺腫を治療及び/又は予防するために使用することができる。
本発明の化合物は、追加的に又は代替的に、成長ホルモン欠乏症及び低身長の治療の補助として、並びに全身性エリテマトーデスの治療のために有用である。
化合物1~4及び‘400出願に開示される他の2つの化合物、並びに任意の1つ又は複数のこのような化合物の任意の誘導体は、追加的に又は代替的に、上記の方法において使用することができ、そして本明細書中に記載される製剤に組み込むことができる。‘400出願における限定された開示を考慮すると、そのような方法における、化合物1、化合物2、化合物3、化合物4、及び/又は‘400出願において明示的に開示された他の2つの化合物、及び/又はそのような化合物の任意の1つ又は複数の任意の誘導体の使用、並びに本発明の製剤中へのそのような化合物の示された量での、示された賦形剤などとの、それ自体の組み込みは、本発明であると予想される。
上記のように、本発明の化合物は、疾患又は状態の治療又は予防において、互いに組み合わせるか、又は他の薬剤と組み合わせることができ、‘400出願に開示されている6つの化合物のいずれか1つ、それらの誘導体、及び/又はエラゴリクス及び/又はエラゴリクス誘導体、類似体、及び本明細書に参照により組み込まれている参考文献を含む当技術分野で記載されている製剤のいずれかを含む。
例えば、本発明の化合物は、子宮内膜症、類線維腫の治療及び避妊のために、例えば、エストロゲン(例えば、エストラジオール及びエストラジオール類似体、誘導体など)、プロゲステロン(及びプロゲステロン類似体、誘導体など)並びに抗エストロゲン及び抗プロゲストゲンと組み合わせて、並びに子宮筋腫の治療のために、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト又はレニン阻害剤と組み合わせて有用であり得る。更に、本化合物は、カルシウム、リン酸及び骨代謝の障害の治療及び/又は予防のためにビスホスホナート及び他の薬剤と組み合わせて、並びにGnRHアンタゴニストを用いた治療中の骨量減少又は顔面潮紅などの性機能低下症状の予防又は治療のためにエストロゲン(例えば、エストラジオール又はエストラジオール誘導体及び/又は類似体)、プロゲステロン及び/又はアンドロゲンと組み合わせて使用することができる。
特定の態様によれば、本発明の方法は、高脂肪食の摂取がない状態で実施される。特定の態様によれば、本発明の方法は、高脂肪食の摂取の存在下で実施される。
本明細書に開示される化合物の生成に適用することができる重水素化化合物を製造する方法は、当技術分野で公知である。そのような方法は、一般に、「水素-重水素交換」又は「H-D交換」又は「H/D交換」、共有結合した水素原子が重水素原子によって置換されるか、又はその逆である化学反応を含む。酸、塩基、又は金属触媒を使用すると、温度と圧力が上昇する条件と相まって、交換不可能な水素原子の交換が容易になる。
例
例1:ヒトシトクロムP450アイソフォームによるエラゴリクス代謝に対する重水素化の影響
ヒトシトクロムP450(CYP)酵素によるエラゴリクスの代謝に対する重水素化の影響を決定するための研究が行われた。cDNA発現CYP酵素による4-[[(1R)-2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-[[2-フルオロ-6(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-3,6-ジヒドロ-4-メチル-2,6-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]-1-フェニルエチル]アミノ]ブタン酸-d3(エラゴリクス-d3)ナトリウム塩及び4-[[(1R)-2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-[[2-フルオロ-6(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-3,6-ジヒドロ-4-メチル-2,6-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]-1-フェニルエチル]アミノ]ブタン酸-d6(エラゴリクス-d6)ナトリウム塩の代謝をインビトロで調べ、重水素化されていないエラゴリクスを用いて得られた結果と比較して、どのヒトシトクロムP450(CYP)酵素がエラゴリクス、エラゴリクス-d3及びエラゴリクス-d6の代謝に関与するかを決定した。
例1:ヒトシトクロムP450アイソフォームによるエラゴリクス代謝に対する重水素化の影響
ヒトシトクロムP450(CYP)酵素によるエラゴリクスの代謝に対する重水素化の影響を決定するための研究が行われた。cDNA発現CYP酵素による4-[[(1R)-2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-[[2-フルオロ-6(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-3,6-ジヒドロ-4-メチル-2,6-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]-1-フェニルエチル]アミノ]ブタン酸-d3(エラゴリクス-d3)ナトリウム塩及び4-[[(1R)-2-[5-(2-フルオロ-3-メトキシフェニル)-3-[[2-フルオロ-6(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]-3,6-ジヒドロ-4-メチル-2,6-ジオキソ-1(2H)-ピリミジニル]-1-フェニルエチル]アミノ]ブタン酸-d6(エラゴリクス-d6)ナトリウム塩の代謝をインビトロで調べ、重水素化されていないエラゴリクスを用いて得られた結果と比較して、どのヒトシトクロムP450(CYP)酵素がエラゴリクス、エラゴリクス-d3及びエラゴリクス-d6の代謝に関与するかを決定した。
この研究には、市販のcDNA発現ヒトCYP酵素を使用した。
酵素タンパク質、NADPH生成系(1.3mM NADP+、3.3mMグルコース-6-リン酸、0.4U/mLグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、3.3mM塩化マグネシウム)及び100mMリン酸カリウム(pH7.4)中2つの濃度(例えば、1μM及び10μM)の各試験物質(エラゴリクス、エラゴリクス-d3、エラゴリックス-d6)を含有する600μLの反応混合物を37℃でインキュベートした。2つの時点(0及び120分)で、アリコートを取り、それを内部標準を含有する等体積の冷アセトニトリルと組み合わせることによって反応を停止させ(重水素化エラゴリクスをエラゴリクスの内部標準として使用し、エラゴリクスをエラゴリクス-d3及び-d6の内部標準として使用した)、氷上に置いた。サンプルを遠心分離してタンパク質をペレット化し、上清を-20℃で凍結して、続いてLC-MS/MSにより分析した。
タンパク質濃度は、各実験内の全てのアイソフォームで一定であり、対照ミクロソームの添加によって標準化した。インキュベーションは2回行った。ベクター対照酵素調製物を含むインキュベーション、及び酵素源を含まないインキュベーションを陰性対照として含めた。
陽性対照クマリン(CYP2A6)については、酵素タンパク質、NADPH生成系(1.3mM NADP+、3.3mMグルコース-6-リン酸、0.4U/mLグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、3.3mM塩化マグネシウム)及び100mMリン酸カリウム(pH7.4)中の1濃度の基質を含有する400μLの反応混合物を37℃で20分間インキュベートした(CYP2A6)。内部標準(ラベタロール)を含む100μLの冷アセトニトリルを添加することにより反応を停止させた。7-ヒドロキシクマリンの形成は、検量線に基づいて定量した。
他の全ての陽性対照は、上記の方法に従って、1濃度で2回アッセイした。インキュベーションの最後に残っている親のパーセントを、基質と内部標準のピーク面積比に基づいて0分と比較した。
エラゴリクス、エラゴリクス-d3、及びエラゴリクス-d6のLC-MS/MS法を開発した。0分と比較して残存する親化合物の画分を、ピーク面積比(分析物/内部標準)に基づいて決定した。
1.0μM及び10μMのエラゴリクス、エラゴリクス-d3、及びエラゴリクス-d6を、cDNA発現CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4、及びCYP3A5の存在下でそれぞれ120分間インキュベートした。全てのアイソフォーム及び濃度について残存する親化合物の平均パーセントは、エラゴリックスについて11%超、エラゴリクス-d3について60%超、エラゴリクス-d6について26%超であった。
特に、1μMの重水素化されていないエラゴリクスは、cDNA発現CYP2D6及びCYP3A5によって代謝された際に有意な損失を示し、それぞれ62%及び11%が残存していた。予期せぬことに、エラゴリクス-d3はcDNA発現CYP2D6による枯渇を示さず、この条件でcDNA発現CYP3A5による60%の残存を示した。これらの研究の結果は、エラゴリクスメトキシ側鎖の重水素化が、cDNA発現CYP2D6及びCYP3A5によるエラゴリクス代謝に有意な速度論的同位体効果を有することを示す。
発明の例示的な態様
以下は、本発明の例示的な態様の非限定的なリストであり、本発明の様々な実施形態のいくつかを強調することを意図している。以下のリストの任意の1つ又は複数の態様は、本開示内に記載される任意の1つ又は複数の実施形態又は態様と同様に、任意の他の1つ又は複数の実施形態若しくは態様又は実施形態若しくは態様の組み合わせと組み合わせることが可能であると解釈されるべきであり、上記の様々な態様及び実施形態に関する場合も同様である(明示的に別段の記載がある場合又は明らかに矛盾する場合を除く)。
1. 式Iによる構造を有する化合物
、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(b)R1、R2、R3、R4、R5、又はR6の少なくとも1つが重水素であるか、又は重水素がH56、H57、H58、H73、H74、又はH75の位置で水素を置換し、(b)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物が1~9個の重水素原子を含み、式Iの水素原子の0~8個が重水素で置換されている、式Iによる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩。
2. R7がフッ素である、態様1に記載の化合物。
3. 化合物中の1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様1又は態様2に記載の化合物。
4. 化合物中の1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様3に記載の化合物。
5. 1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様4に記載の化合物。
6. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様5に記載の化合物。
7. 1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様6に記載の化合物。
8. 化合物が少なくとも2つの重水素原子を含む、態様7に記載の化合物。
9. 化合物が少なくとも4つの重水素原子を含み、重水素原子の少なくとも1つが位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様8に記載の化合物。
10. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様9に記載の化合物。
11. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つが重水素である、態様10に記載の化合物。
12. 2つ以下の重水素原子が、位置H56、H57、及びH58で水素を置換する、態様11に記載の化合物。
13. 化合物が5つ以下の重水素原子を含む、態様1から12のいずれか一項に記載の化合物。
14. 化合物が6~9個の重水素原子を含む、態様1から12のいずれか一項に記載の化合物。
15. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様14に記載の化合物。
16. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様15に記載の化合物。
17. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様16に記載の化合物。
18. 化合物が6~8個の重水素原子を含む、態様17に記載の化合物。
19. 化合物が6~7個の重水素原子を含む、態様18に記載の化合物。
20. 化合物が6個の重水素原子を含む、態様19に記載の化合物。
21. 態様1から20の化合物のいずれか1つの塩形態を含む化合物。
22. 化合物が、態様1から20のいずれか一項に記載の化合物のナトリウム塩である、態様21に記載の化合物。
23. 化合物がヒト対象において約6~約12時間の半減期を有する、態様1から22のいずれか一項に記載の化合物。
24. 化合物が少なくとも約7時間の半減期を有する、態様23に記載の化合物。
25. 化合物が少なくとも約8時間のインビボ半減期を有する、態様24に記載の化合物。
26. 少なくとも1mcgの少なくとも2つのアイソトポログの混合物を含む組成物であって、少なくとも2つのアイソトポログのうちの少なくとも1つが態様1から25のいずれか一項に記載の化合物である、組成物。
27. 水素が重水素に置き換えられている全ての位置において、平均重水素化率が少なくとも約75%である、態様26に記載の組成物。
28. 平均重水素化率が少なくとも約95%である、態様27に記載の組成物。
29. 平均重水素化率が少なくとも99%である、態様28に記載の組成物。
30. 平均重水素化率が少なくとも99.5%である、態様29に記載の組成物。
31. 治療有効量の態様1から25のいずれか一項に記載の化合物又は態様26から29のいずれか一項に記載の組成物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含む薬学的に許容される製剤。
32. 製剤が約25~250mgの化合物又は組成物を含む、態様31に記載の製剤。
33. 製剤が約35mg~約200mgの化合物又は組成物を含む、態様32に記載の製剤。
34. 製剤が約40mg~約150mgの化合物又は組成物を含む、態様33に記載の製剤。
35. 製剤が約50mg~約135mgの化合物又は組成物を含む、態様34に記載の製剤。
36. 製剤が約65mg~約130mgの化合物又は組成物を含む、態様35に記載の製剤。
37. 製剤が、約75mg、約100mg、又は約125mgの化合物又は組成物を含む、態様36に記載の製剤。
38. 製剤が経口投与用の錠剤の形態である、態様31から37のいずれか一項に記載の製剤。
39. 製剤が2℃~30℃で少なくとも24ヶ月間安定である、態様38に記載の製剤。
40. 製剤が、マンニトール、炭酸ナトリウム一水和物、アルファ化デンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、二酸化チタン、ポリエチレングリコール、及びタルクからなる群から選択される3つ以上の賦形剤を含む、態様39の製剤。
41. 哺乳動物対象に、生理学的に有効な量の態様1から25のいずれか一項に記載の化合物、態様26から30のいずれか一項に記載の組成物、又は態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を投与することを含む、GnRH受容体活性を調節する方法。
42. 化合物が、GnRH活性を刺激することなく哺乳動物のGnRH受容体に結合する、態様41に記載の方法。
43. 化合物の投与に関連する生理学的効果が哺乳動物の集団において統計的に有意なレベルで生じるまで、この方法が繰り返される、態様42に記載の方法。
44. 方法が、哺乳動物において黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、又はその両方の検出可能な抑制をもたらす、態様43に記載の方法。
45. 哺乳動物が雌であり、方法が、哺乳動物におけるエストラジオール、プロゲステロン、又はその両方の血中濃度の検出可能な減少をもたらす、態様44に記載の方法。
46. 方法の実施が、シトクロムP450(CYP)3Aを検出可能に誘導し、排出トランスポーターp-糖タンパク質(P-gp)を検出可能に阻害し、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)に検出可能に結合し、又はそれらのいずれか若しくは全ての組み合わせをもたらす、態様41から45のいずれか一項に記載の方法。
47. 哺乳動物が雌であり、方法の実施が卵母細胞の成熟及び/又は排卵を検出可能に調節する、態様41から46のいずれか一項に記載の方法。
48. 方法の実施が、哺乳動物におけるゴナドトロピン分泌を検出可能かつ有意に減少させる、態様41から47のいずれか一項に記載の方法。
49. 哺乳動物がヒトである、態様41から48のいずれか一項に記載の方法。
50. ヒトが、方法によって治療可能又は予防可能な疾患又は状態を発症している、又は発症する実質的なリスクがあると診断された患者である、態様49に記載の方法。
51. 方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な(十分に強化されているものを含む)臨床試験において、統計的に有意な数の患者における疾患又は状態の治療又は予防に有効であることが実証されている、態様50に記載の方法。
52. 患者が、生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の適用が、妊孕性及び/又は体外受精の成功を促進する十分に制御された適切な臨床試験において、女性集団の有意な割合において妊孕率を増加させる、態様50又は態様51に記載の方法。
53. 方法が、態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を1日1回患者に投与することを含む、態様52に記載の方法。
54. 患者に1日1回投与される化合物の量が約25mg~約100mgである、態様53に記載の方法。
55. 方法が、最大24ヶ月間毎日の投与を繰り返すことを含む、態様54に記載の方法。
56. 患者が女性であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量(すなわち、数)の中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様53から55のいずれか一項に記載の方法。
57. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様53から56のいずれか一項に記載の方法。
58. ヒト患者が女性であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施が、患者における月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様49から57のいずれか一項に記載の方法。
59. ヒト患者が女性であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施が、患者においてNMPPを治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様49から58のいずれか一項に記載の方法。
60. ヒト患者が男性であり、方法が前立腺癌、良性前立腺肥大症(前立腺肥大)、又はその両方を治療するために使用される、49から51に記載の方法。
61. 方法で使用される製剤を用いて実施される1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験における化合物の平均AUCが少なくとも約1500ng*h/mLである、態様49から60のいずれか一項に記載の方法。
62. 1つ又は複数の研究における化合物の平均AUCが少なくとも1800ng*h/mLである、態様61に記載の方法。
63. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、及びクリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様61又は態様62に記載の方法。
64. 方法が、態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を1日2回患者に投与することを含む、態様49に記載の方法。
65. 1日2回の投与のそれぞれにおける化合物の量が約50mg~約125mgである、態様64に記載の方法。
66. 患者が女性であり、子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において子宮内膜症関連疼痛を治療することが実証されている、態様65に記載の方法。
67. 子宮内膜症性疼痛が性交疼痛症を含み、化合物が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計学的に有意な量の、性交疼痛症を含む子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様66に記載の方法。
68. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様64から67のいずれか一項に記載の方法。
69. 方法の実施によって達成される少なくとも1つの十分に制御された適切な研究で測定された平均AUCが少なくとも約2000ng*h/mLである、態様64から68のいずれか一項に記載の方法。
70. 測定された平均AUCが少なくとも約2500ng*h/mLである、態様69に記載の方法。
71. 測定された平均AUCが少なくとも約2750ng*h/mLである、態様70に記載の方法。
72. 患者が月経困難症(月経痙攣)に罹患していると診断された女性であり、方法が月経困難症を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において月経困難症を治療することが実証されている、態様64から71のいずれか一項に記載の方法。
73. 患者が非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断された女性であり、方法がNMPPを治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験においてNMPPを治療することが実証されている、態様64から72のいずれか一項に記載の方法。
74. 患者が前立腺癌又は良性前立腺肥大症(前立腺肥大)と診断された男性であり、方法が男性患者における前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することが実証されている、態様64から65又は69から71のいずれか一項に記載の方法。
75. 患者が生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の実施が女性の受精を促進する、態様64から65又は69から71のいずれか一項に記載の方法。
76. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様64から75のいずれか一項に記載の方法。
77. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における顔面潮紅、寝汗、又はその両方の統計的に有意な減少に関連する、態様64から73及び75から76のいずれか一項に記載の方法。
78. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験における月経出血の強度及び/又は持続時間の統計的有意差に関連する、態様49から59、61から73のいずれか一項に記載の方法。
79. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における悪心の発生の統計的に有意な減少に関連する、態様49から78のいずれか一項に記載の方法。
80. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の量の統計的有意差に関連する、態様49から79のいずれか一項に記載の方法。
81. 気分変動、うつ病、又は同様の状態の発生が、エラゴリクスについての臨床データ又はエラゴリクスとの直接比較(直接比較研究における)と比較して、少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において方法を受けた集団の統計的に有意な割合においてより低い、態様49から80のいずれか一項に記載の方法。
82. 方法が、エラゴリクスについての臨床データと比較して、トリグリセリドレベル、コレステロールレベル、又はその両方の統計的有意差に関連する、態様49から81のいずれか一項に記載の方法。
83. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様11に記載の化合物。
84. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様83に記載の化合物。
85. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様84に記載の化合物。
86. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも1つが重水素である、態様83から85のいずれか一項に記載の化合物。
87. H56、H57、及びH58のうちの2つが重水素である、態様86に記載の化合物。
88. H56、H57、及びH58の全てが重水素である、態様86に記載の化合物。
89. 位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6以外に化合物中に重水素原子が存在しない、態様83から85のいずれか一項に記載の化合物。
90. 化合物がエラゴリクス-d6である、態様89に記載の化合物。
91. 態様83から90のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
92. 態様83から91のいずれかに記載の化合物及び1つ又は複数の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤。
93. 製剤がヒト患者への経口投与用に製剤化され、約20~約140mgの化合物を含む、態様92に記載の製剤。
94. 態様83から90のいずれか一項に記載の有効量の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるGnRH受容体活性を調節する方法。
95. 方法が、少なくとも1ヶ月間、及び任意に36、30、又は24ヶ月未満の期間、化合物を1日1回又は1日2回の投与することを含む、態様94に記載の方法。
96. 対象がヒト女性患者であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、それを治療するために実施される、態様95に記載の方法。
97. 少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している統計的に有意な量(すなわち、数)の患者を治療することが実証されている、態様96に記載の方法。
98. 対象がヒト女性患者であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、それを治療するために方法が使用される、態様95に記載の方法。
99. 対象がヒト女性患者であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様95に記載の方法。
100. 対象がヒト女性患者であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様94に記載の方法。
101. 対象がヒト男性患者であり、方法が、男性患者で診断された前立腺癌、良性前立腺肥大症(肥大した前立腺)、又はその両方を治療するために使用される、態様94に記載の方法。
102. 約40mg~約120mgの、ヒトのGnRH受容体活性を調節し、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む化合物をヒト対象に経口投与することを含む、ヒト対象のGnRH受容体活性を調節する方法であって、式中、(a)前記化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
103. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方を満たす位置に位置する、態様102に記載の方法。
104. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様102又は103のいずれか一項に記載の方法。
105. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様102から104のいずれか一項に記載の方法。
106. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様102から105のいずれか一項に記載の方法。
107. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様102から106のいずれか一項に記載の方法。
108. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つのみが重水素で置換されている、態様104から108のいずれか一項に記載の方法。
109. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
110. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
111. 製剤が、少なくとも1ヶ月の治療期間中、少なくとも数日間、1日1回又は2回、化合物を患者に投与することを含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
112. 治療期間が少なくとも3ヶ月続く、態様111に記載の方法。
113. 治療期間が少なくとも6ヶ月続く、態様112に記載の方法。
114. 化合物が、治療期間の少なくとも数日間、1日1回投与される、態様111に記載の方法。
115. 方法が、治療期間中に投与される化合物の量、投与の頻度、又はその両方を低減することを含む、態様111に記載の方法。
116. ヒト対象が、(a)子宮内膜症関連疼痛、(b)子宮筋腫関連状態、(c)月経困難症、(d)非月経性骨盤痛、又は(e)(a)~(d)のいずれかの組み合わせ又は全てから選択される状態を有するか、又は発症する実質的なリスクがあると診断されたヒト女性であり、方法が、状態を治療又は予防するために実施される、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
117. 女性が子宮内膜症関連疼痛と診断され、方法が、その疼痛を治療するために実施される、態様116に記載の方法。
118. ヒト対象が、(a)前立腺癌、(b)良性の前立腺肥大症、又は(c)前立腺癌及び良性前立腺肥大症の両方から選択される状態と診断されたヒト男性であり、方法が、状態を治療するために実施される、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
119. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも1つが置換されている、態様6による有効量の化合物を投与することを含む、哺乳動物におけるGnRH受容体活性を調節する方法。
120. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも2つが置換されている、態様119に記載の方法。
121. H56、H57、及びH58の3つ全てが置換されている、態様120の方法。
122. H56、H57、又はH58に位置するもの以外に化合物中に重水素原子が存在しない、態様119から121のいずれか一項に記載の方法。
123. 化合物がエラゴリクス-d3である、態様122に記載の方法。
124. 方法が、化合物の薬学的に許容される塩を投与することを含む、態様119から123のいずれか一項に記載の方法。
125. 化合物が、経口投与用の1つ又は複数の賦形剤を含む薬学的に許容される製剤で製剤化される、態様119から124のいずれか一項に記載の方法。
126. 方法が、少なくとも1ヶ月、及び任意に36、30、又は24ヶ月未満の期間、化合物を1日1回又は1日2回投与することを含む、態様119から125のいずれか一項に記載の方法。
127. 対象がヒト女性患者であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、それを治療するために実施される、態様126に記載の方法。
128. 少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している統計的に有意な量(すなわち、数)の患者を治療することが実証されている、態様127に記載の方法。
129. 対象がヒト女性患者であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的なリスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、それを治療するために方法が使用される、態様126に記載の方法。
130. 対象がヒト女性患者であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様126に記載の方法。
131. 対象がヒト女性患者であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様126に記載の方法。
132. 対象がヒト男性患者であり、方法が、男性患者で診断された前立腺癌、良性前立腺肥大症(肥大した前立腺)、又はその両方を治療するために使用される、態様126に記載の方法。
133. 方法が、約20mg~約140mgの化合物を1日1回又は1日2回、対象に投与することを含む、態様119から132のいずれか一項に記載の方法。
134. 方法が、約40mg~約120mgの化合物を1日1回又は1日2回、対象に投与することを含む、態様133に記載の方法。
135. H56、H57、及びH58の少なくとも1つが置換されている、約20mg~約140mgの態様6に記載の化合物を含む経口投与用の医薬組成物。
136. 化合物中のH56、H57、及びH58のうちの少なくとも2つが置換されている、態様135に記載の組成物。
137. 化合物中のH56、H57、及びH58の3つ全てが置換されている、態様136に記載の組成物。
138. H56、H57、又はH58に位置するもの以外の化合物中に重水素原子が存在しない、態様135から137のいずれか一項に記載の組成物。
139. 化合物がエラゴリクス-d3である、態様138に記載の組成物。
140. 組成物が、そのような態様に記載された化合物のいずれかの薬学的に許容される塩を含む、態様135から139のいずれか一項に記載の組成物。
141. 組成物が約20~約120mgの化合物を含む、態様135から140のいずれか一項に記載の組成物。
142. 組成物が約25~約100mgの化合物を含む、態様141に記載の組成物。
143. ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛を治療する方法であって、式
による化学構造を含む化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的に許容される組成物を患者に経口投与することを含み、式中、(a)化合物が少なくとも1個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1個がR1、R2、R3、R4、R5及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74又はH75で水素を置換する、方法。
144. 化合物が1~9個の重水素原子を含む、態様143に記載の方法。
145. R7がフッ素である、態様143又は144のいずれか一項に記載の方法。
146. 薬学的に許容される組成物が約40mg~約120mgの化合物を含む、態様143から145のいずれか一項に記載の方法。
147. 化合物中の重水素原子のみがR1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、又は位置H73、H74、及びH75で水素を置換する、態様143から146のいずれか一項に記載の方法。
148. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様147に記載の方法。
149. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間の少なくとも一部の間に、1日1回又は1日2回、組成物を患者に投与することを含む、態様148に記載の方法。
150. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、1日1回、組成物を患者に投与することを含む、態様149に記載の方法。
151. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約60mg~約110mgの組成物を患者に投与することを含む、態様149又は150のいずれか一項に記載の方法。
152. H73、H74、及びH75の全てが重水素で置換されている、態様151に記載の方法。
153. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様152に記載の方法。
154. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約70mg~約105mgの組成物を患者に投与することを含む、請求項151に記載の方法。
155. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約150mg未満の化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が少なくとも1個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1個がR1、R2、R3、R4、R5及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74又はH75で水素を置換する、経口投与用の薬学的に許容される製剤。
156. 化合物が1~9個の重水素原子を含む、態様155に記載の製剤。
157. R7が塩素である、態様155から156のいずれか一項に記載の製剤。
158. 化合物が約40mg~約120mgの量で存在する、態様155から157のいずれか一項に記載の製剤。
159. 組成物中の重水素原子のみが、R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、又はH73、H74及びH75位で水素を置換するか、又は位置R1、R2、R3、R4、R5及びR6の1つ又は複数に存在し、かつ位置H73、H74及びH75で1つ又は複数の水素を置換する、態様155に記載の製剤。
160. 重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様156に記載の製剤。
161. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様160に記載の製剤。
162. 位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様161に記載の製剤。
163. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様162に記載の製剤。
164. 位置H73、H74、及びH75の水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様158のいずれか一項に記載の製剤。
165. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様155から157又は態様159から164のいずれか一項に記載の製剤。
166. 態様1から25のいずれか一項に記載の化合物40mg~120mgを含む医薬製剤。
167. 経口投与用に製剤化された態様166の医薬製剤。
168. 式Iによる構造を有する化合物
、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、重水素又は水素のいずれかであり、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の少なくとも1つが重水素であり、(b)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物が1~9個の重水素原子を含み、式Iの水素原子の0~8個が重水素で置換されている、式Iによる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩。
169. R7がフッ素である、態様168に記載の化合物。
170. 化合物中の1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様168又は態様169に記載の化合物。
171. 化合物中の1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様170に記載の化合物。
172. 1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様171に記載の化合物。
173. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様172に記載の化合物。
174. 1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様173に記載の化合物。
175. 化合物が少なくとも2つの重水素原子を含む、態様174に記載の化合物。
176. 化合物が少なくとも4つの重水素原子を含み、重水素原子の少なくとも1つが位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様175に記載の化合物。
177. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様176に記載の化合物。
178. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つが重水素である、態様177に記載の化合物。
179. 2つ以下の重水素原子が、位置H56、H57、及びH58で水素を置換する、態様178に記載の化合物。
180. 化合物が5つ以下の重水素原子を含む、態様168から179のいずれか一項に記載の化合物。
181. 化合物が6~9個の重水素原子を含む、態様168から179のいずれか一項に記載の化合物。
182. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様181に記載の化合物。
183. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様182に記載の化合物。
184. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様183に記載の化合物。
185. 化合物が6~8個の重水素原子を含む、態様184に記載の化合物。
186. 化合物が6~7個の重水素原子を含む、態様185に記載の化合物。
187. 化合物が6個の重水素原子を含む、態様186に記載の化合物。
188. 態様168から187の化合物のいずれか1つの塩形態を含む化合物。
189. 化合物が、態様168から187のいずれか一項に記載の化合物のナトリウム塩である、態様188に記載の化合物。
190. 化合物がヒト対象において約6~約12時間の半減期を有する、態様168から189のいずれか一項に記載の化合物。
191. 化合物が少なくとも約7時間の半減期を有する、態様190に記載の化合物。
192. 化合物が少なくとも約8時間のインビボ半減期を有する、態様191に記載の化合物。
193. 少なくとも1mcgの少なくとも2つのアイソトポログの混合物を含む組成物であって、少なくとも2つのアイソトポログのうちの少なくとも1つが態様168から192のいずれか一項に記載の化合物である、組成物。
194. 水素が重水素に置き換えられている全ての位置において、平均重水素化率が少なくとも約75%である、態様193に記載の組成物。
195. 平均重水素化率が少なくとも約95%である、態様194に記載の組成物。
196. 平均重水素化率が少なくとも99%である、態様195に記載の組成物。
197. 平均重水素化率が少なくとも99.5%である、態様196に記載の組成物。
198. 治療有効量の態様168から192のいずれか一項に記載の化合物又は態様193から197のいずれか一項に記載の組成物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含む薬学的に許容される製剤。
199. 製剤が約25~250mgの化合物又は組成物を含む、態様198に記載の製剤。
200. 製剤が約35mg~約200mgの化合物又は組成物を含む、態様199に記載の製剤。
201. 製剤が約40mg~約150mgの化合物又は組成物を含む、態様200に記載の製剤。
202. 製剤が約50mg~約135mgの化合物又は組成物を含む、態様201に記載の製剤。
203. 製剤が約65mg~約130mgの化合物又は組成物を含む、態様202に記載の製剤。
204. 製剤が、約75mg、約100mg、又は約125mgの化合物又は組成物を含む、態様203に記載の製剤。
205. 製剤が経口投与用の錠剤の形態である、態様198から204のいずれか一項に記載の製剤。
206. 製剤が2℃~30℃で少なくとも24ヶ月間安定である、態様205に記載の製剤。
207. 製剤が、マンニトール、炭酸ナトリウム一水和物、アルファ化デンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、二酸化チタン、ポリエチレングリコール、及びタルクからなる群から選択される3つ以上の賦形剤を含む、態様206の製剤。
208. 哺乳動物対象に、生理学的に有効な量の態様168から192のいずれか一項に記載の化合物、態様193から197のいずれか一項に記載の組成物、又は態様198から207いずれか一項に記載の製剤を投与することを含む、GnRH受容体活性を調節する方法。
209. 化合物が、GnRH活性を刺激することなく哺乳動物のGnRH受容体に結合する、態様208に記載の方法。
210. 化合物の投与に関連する生理学的効果が哺乳動物の集団において統計的に有意なレベルで生じるまで、この方法が繰り返される、態様209に記載の方法。
211. 方法が、哺乳動物において黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、又はその両方の検出可能な抑制をもたらす、態様210に記載の方法。
212. 哺乳動物が雌であり、方法が、哺乳動物におけるエストラジオール、プロゲステロン、又はその両方の血中濃度の検出可能な減少をもたらす、態様211に記載の方法。
213. 方法の実施が、シトクロムP450(CYP)3Aを検出可能に誘導し、排出トランスポーターp-糖タンパク質(P-gp)を検出可能に阻害し、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)に検出可能に結合し、又はそれらのいずれか若しくは全ての組み合わせをもたらす、態様209から212のいずれか一項に記載の方法。
214. 哺乳動物が雌であり、方法の実施が卵母細胞の成熟及び/又は排卵を検出可能に調節する、態様209から213のいずれか一項に記載の方法。
215. 方法の実施が、哺乳動物におけるゴナドトロピン分泌を検出可能かつ有意に減少させる、態様209から214のいずれか一項に記載の方法。
216. 哺乳動物がヒトである、態様208から215のいずれか一項に記載の方法。
217. ヒトが、方法によって治療可能又は予防可能な疾患又は状態を発症する、又は発症する実質的なリスクがあると診断された患者である、態様216に記載の方法。
218. 方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な(十分に強化されたものを含む)臨床試験において、統計的に有意な数の患者における疾患又は状態の治療又は予防に有効であることが実証されている、態様217に記載の方法。
219. 患者が、生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の適用が、妊孕性及び/又は体外受精の成功を促進する十分に制御された適切な臨床試験において、女性集団の有意な割合において妊孕率を増加させる、態様217又は態様218に記載の方法。
220. 方法が、態様198から207のいずれか一項に記載の製剤を1日1回患者に投与することを含む、態様219に記載の方法。
221. 患者に1日1回投与される化合物の量が約25mg~約100mgである、態様220に記載の方法。
222. 方法が、最大24ヶ月間毎日の投与を繰り返すことを含む、態様221に記載の方法。
223. 患者が女性であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量(すなわち、数)の中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様220から222のいずれか一項に記載の方法。
224. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様220から222のいずれか一項に記載の方法。
225. ヒト患者が女性であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施が、患者における月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様216から224のいずれか一項に記載の方法。
226. ヒト患者が女性であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施が、患者において月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様216から225のいずれか一項に記載の方法。
227. ヒト患者が男性であり、方法が前立腺癌、良性前立腺肥大症(前立腺肥大)、又はその両方を治療するために使用される、216から218に記載の方法。
228. 方法で使用される製剤を用いて実施される1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験における化合物の平均AUCが少なくとも約1500ng*h/mLである、態様216から227のいずれか一項に記載の方法。
229. 1つ又は複数の研究における化合物の平均AUCが少なくとも1800ng*h/mLである、態様228に記載の方法。
230. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様228又は態様229に記載の方法。
231. 方法が、態様198から207のいずれか一項に記載の製剤を1日2回患者に投与することを含む、態様219に記載の方法。
232. 1日2回の投与のそれぞれにおける化合物の量が約50mg~約125mgである、態様231に記載の方法。
233. 患者が女性であり、子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において子宮内膜症関連疼痛を治療することが実証されている、態様232に記載の方法。
234. 子宮内膜症性疼痛が性交疼痛症を含み、化合物が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計学的に有意な量の、性交疼痛症を含む子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様233に記載の方法。
235. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様231から234のいずれか一項に記載の方法。
236. 方法の実施によって達成される少なくとも1つの十分に制御された適切な研究で測定された平均AUCが少なくとも約2000ng*h/mLである、態様231から235のいずれか一項に記載の方法。
237. 測定された平均AUCが少なくとも約2500ng*h/mLである、態様236に記載の方法。
238. 測定された平均AUCが少なくとも約2750ng*h/mLである、態様237に記載の方法。
239. 患者が月経困難症(月経痙攣)に罹患していると診断された女性であり、方法が月経困難症を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において月経困難症を治療することが実証されている、態様231から238のいずれか一項に記載の方法。
240. 患者が非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断された女性であり、方法がNMPPを治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験においてNMPPを治療することが実証されている、態様231から239のいずれか一項に記載の方法。
241. 患者が前立腺癌又は良性前立腺肥大症(前立腺肥大)と診断された男性であり、方法が男性患者における前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することが実証されている、態様231から232又は236から238のいずれか一項に記載の方法。
242. 患者が生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の実施が女性の受精を促進する、態様231から232又は236から238のいずれか一項に記載の方法。
243. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様231から242のいずれか一項に記載の方法。
244. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における顔面潮紅、寝汗、又はその両方の統計的に有意な減少に関連する、態様231から240及び242から243のいずれか一項に記載の方法。
245. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験における月経出血の強度及び/又は持続時間の統計的有意差に関連する、態様216から230、225から237及び239から240のいずれか一項に記載の方法。
246. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における悪心の発生の統計的に有意な減少に関連する、態様216から245のいずれか一項に記載の方法。
247. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の量の統計的有意差に関連する、態様216から246のいずれか一項に記載の方法。
248. 気分変動、うつ病、又は同様の状態の発生が、エラゴリクスについての臨床データ又はエラゴリックスとの直接比較(直接比較研究における)と比較して、少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において方法を受けた集団の統計的に有意な割合においてより低い、態様216から247のいずれか一項に記載の方法。
249. 方法が、エラゴリクスについての臨床データと比較して、トリグリセリドレベル、コレステロールレベル、又はその両方の統計的有意差に関連する、態様216から248のいずれか一項に記載の方法。
250. ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛を治療する方法であって、約40~約120mgの、式
による化学構造を含む化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的に許容される組成物を患者に経口投与することを含み、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
251. 化合物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方を満たす位置に位置する、態様250に記載の方法。
252. 化合物中の重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様251に記載の方法。
253. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様252に記載の方法。
254. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間の少なくとも一部の間に、1日1回又は1日2回、組成物を患者に投与することを含む、態様253に記載の方法。
255. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、1日1回、組成物を患者に投与することを含む、態様254に記載の方法。
256. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約60mg~約110mgの組成物を患者に投与することを含む、態様254に記載の方法。
257. H73、H74、及びH75の全てが重水素で置換されている、態様256に記載の方法。
258. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様257に記載の方法。
259. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約70mg~約105mgの組成物を患者に投与することを含む、態様256に記載の方法。
260. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約40mg~約120mgの化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、製剤。
261. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様260に記載の製剤。
262. 重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様261に記載の製剤。
263. 位置H73、H74、及びH75の水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様262に記載の製剤。
264. 位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様263に記載の製剤。
265. 式
による構造を含む薬学的に許容される化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、(a)化合物が1~11個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(d)1~11個の重水素原子の少なくとも1個が、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択された位置にあり、(e)H73、H74、及びH75の少なくとも1個が水素である、薬学的に許容される化合物又はその薬学的に許容される塩。
266. 化合物が少なくとも2個の重水素原子を含み、化合物中の2~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様265に記載の化合物。
267. 式の位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様266に記載の化合物。
268. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様267に記載の化合物。
269. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様268に記載の化合物。
270. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約40mg~約120mgの化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、製剤。
271. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様270に記載の製剤。
272. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様271に記載の製剤。
273. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様272に記載の製剤。
274. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様273に記載の製剤。
275. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様274に記載の製剤。
276. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様270に記載の製剤。
277. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様270から276のいずれか一項に記載の製剤。
278. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様277に記載の製剤。
279. 40mg~120mgの、ヒトのGnRH受容体活性を調節し、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を経口投与することを含む、ヒト対象のGnRH受容体活性を調節する方法であって、式中、(a)前記化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
280. 式の位置H56、H57、及びH58の水素が維持されている、態様279に記載の方法。
281. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様280に記載の方法。
282. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様281に記載の方法。
283. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様282に記載の方法。
284. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様283に記載の方法。
285. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様283に記載の方法。
286. 式の位置H73、H74、及びH75の水素のうちの1つ又は2つのみが重水素で置換されている、態様281に記載の方法。
287. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
288. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
289. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間中、少なくとも数日間、1日1回又は2回、化合物を患者に投与することを含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
290. 治療期間が少なくとも3ヶ月続く、態様289に記載の方法。
291. 治療期間が少なくとも6ヶ月続く、態様290に記載の方法。
292. 化合物が、治療期間の少なくとも数日間、1日1回投与される、態様289に記載の方法。
293. 方法が、治療期間中に投与される化合物の量、投与の頻度、又はその両方を低減することを含む、態様289に記載の方法。
294. ヒト対象が、(a)子宮内膜症関連疼痛、(b)子宮筋腫関連状態、(c)月経困難症、(d)非月経性骨盤痛、又は(e)(a)~(d)のいずれかの組み合わせ又は全てから選択される状態を有するか、又は発症する実質的なリスクがあると診断されたヒト女性であり、方法が、状態を治療又は予防するために実施される、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
295. 女性が子宮内膜症関連疼痛と診断され、方法が、その疼痛を治療するために実施される、態様294に記載の方法。
296. ヒト対象が、(a)前立腺癌、(b)良性の前立腺肥大症、又は(c)前立腺癌及び良性前立腺肥大症の両方から選択される状態と診断されたヒト男性であり、方法が、状態を治療するために実施される、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
297. 式
による構造を含む薬学的に許容される化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)化合物が1~11個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(d)1~11個の重水素原子の少なくとも1個が、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択された位置にあり、(e)H73、H74、及びH75の少なくとも1個が水素である、薬学的に許容される化合物又はその薬学的に許容される塩。
298. R7がフッ素である、態様297に記載の化合物。
299. 化合物が少なくとも2個の重水素原子を含み、化合物中の2~11個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様298に記載の化合物。
300. 前記化合物中の全ての重水素原子が、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される1つ又は複数の位置に位置するか、(b)位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方の一部又は全てを満たす位置にある、態様299に記載の化合物。
301. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
302. 重水素原子のうちの1つ又は2つが、H56、H57、又はH58の位置で水素を置換する、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
303. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
304. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様303に記載の化合物。
305. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様304に記載の化合物。
306. 化合物が6つの重水素原子を含む、態様305に記載の化合物。
307. 式の位置H56、H57、及びH58の水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様305に記載の化合物。
308. 態様297から300のいずれか一項に記載の化合物40mg~120mgを含む、経口投与用に処方された医薬製剤。
309. 態様308に記載の化合物40mg~120mgを含む医薬製剤。
310. 態様309に記載の化合物60mg~110mgを含む医薬製剤。
以下は、本発明の例示的な態様の非限定的なリストであり、本発明の様々な実施形態のいくつかを強調することを意図している。以下のリストの任意の1つ又は複数の態様は、本開示内に記載される任意の1つ又は複数の実施形態又は態様と同様に、任意の他の1つ又は複数の実施形態若しくは態様又は実施形態若しくは態様の組み合わせと組み合わせることが可能であると解釈されるべきであり、上記の様々な態様及び実施形態に関する場合も同様である(明示的に別段の記載がある場合又は明らかに矛盾する場合を除く)。
1. 式Iによる構造を有する化合物
、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(b)R1、R2、R3、R4、R5、又はR6の少なくとも1つが重水素であるか、又は重水素がH56、H57、H58、H73、H74、又はH75の位置で水素を置換し、(b)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物が1~9個の重水素原子を含み、式Iの水素原子の0~8個が重水素で置換されている、式Iによる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩。
2. R7がフッ素である、態様1に記載の化合物。
3. 化合物中の1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様1又は態様2に記載の化合物。
4. 化合物中の1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様3に記載の化合物。
5. 1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様4に記載の化合物。
6. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様5に記載の化合物。
7. 1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様6に記載の化合物。
8. 化合物が少なくとも2つの重水素原子を含む、態様7に記載の化合物。
9. 化合物が少なくとも4つの重水素原子を含み、重水素原子の少なくとも1つが位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様8に記載の化合物。
10. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様9に記載の化合物。
11. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つが重水素である、態様10に記載の化合物。
12. 2つ以下の重水素原子が、位置H56、H57、及びH58で水素を置換する、態様11に記載の化合物。
13. 化合物が5つ以下の重水素原子を含む、態様1から12のいずれか一項に記載の化合物。
14. 化合物が6~9個の重水素原子を含む、態様1から12のいずれか一項に記載の化合物。
15. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様14に記載の化合物。
16. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様15に記載の化合物。
17. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様16に記載の化合物。
18. 化合物が6~8個の重水素原子を含む、態様17に記載の化合物。
19. 化合物が6~7個の重水素原子を含む、態様18に記載の化合物。
20. 化合物が6個の重水素原子を含む、態様19に記載の化合物。
21. 態様1から20の化合物のいずれか1つの塩形態を含む化合物。
22. 化合物が、態様1から20のいずれか一項に記載の化合物のナトリウム塩である、態様21に記載の化合物。
23. 化合物がヒト対象において約6~約12時間の半減期を有する、態様1から22のいずれか一項に記載の化合物。
24. 化合物が少なくとも約7時間の半減期を有する、態様23に記載の化合物。
25. 化合物が少なくとも約8時間のインビボ半減期を有する、態様24に記載の化合物。
26. 少なくとも1mcgの少なくとも2つのアイソトポログの混合物を含む組成物であって、少なくとも2つのアイソトポログのうちの少なくとも1つが態様1から25のいずれか一項に記載の化合物である、組成物。
27. 水素が重水素に置き換えられている全ての位置において、平均重水素化率が少なくとも約75%である、態様26に記載の組成物。
28. 平均重水素化率が少なくとも約95%である、態様27に記載の組成物。
29. 平均重水素化率が少なくとも99%である、態様28に記載の組成物。
30. 平均重水素化率が少なくとも99.5%である、態様29に記載の組成物。
31. 治療有効量の態様1から25のいずれか一項に記載の化合物又は態様26から29のいずれか一項に記載の組成物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含む薬学的に許容される製剤。
32. 製剤が約25~250mgの化合物又は組成物を含む、態様31に記載の製剤。
33. 製剤が約35mg~約200mgの化合物又は組成物を含む、態様32に記載の製剤。
34. 製剤が約40mg~約150mgの化合物又は組成物を含む、態様33に記載の製剤。
35. 製剤が約50mg~約135mgの化合物又は組成物を含む、態様34に記載の製剤。
36. 製剤が約65mg~約130mgの化合物又は組成物を含む、態様35に記載の製剤。
37. 製剤が、約75mg、約100mg、又は約125mgの化合物又は組成物を含む、態様36に記載の製剤。
38. 製剤が経口投与用の錠剤の形態である、態様31から37のいずれか一項に記載の製剤。
39. 製剤が2℃~30℃で少なくとも24ヶ月間安定である、態様38に記載の製剤。
40. 製剤が、マンニトール、炭酸ナトリウム一水和物、アルファ化デンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、二酸化チタン、ポリエチレングリコール、及びタルクからなる群から選択される3つ以上の賦形剤を含む、態様39の製剤。
41. 哺乳動物対象に、生理学的に有効な量の態様1から25のいずれか一項に記載の化合物、態様26から30のいずれか一項に記載の組成物、又は態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を投与することを含む、GnRH受容体活性を調節する方法。
42. 化合物が、GnRH活性を刺激することなく哺乳動物のGnRH受容体に結合する、態様41に記載の方法。
43. 化合物の投与に関連する生理学的効果が哺乳動物の集団において統計的に有意なレベルで生じるまで、この方法が繰り返される、態様42に記載の方法。
44. 方法が、哺乳動物において黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、又はその両方の検出可能な抑制をもたらす、態様43に記載の方法。
45. 哺乳動物が雌であり、方法が、哺乳動物におけるエストラジオール、プロゲステロン、又はその両方の血中濃度の検出可能な減少をもたらす、態様44に記載の方法。
46. 方法の実施が、シトクロムP450(CYP)3Aを検出可能に誘導し、排出トランスポーターp-糖タンパク質(P-gp)を検出可能に阻害し、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)に検出可能に結合し、又はそれらのいずれか若しくは全ての組み合わせをもたらす、態様41から45のいずれか一項に記載の方法。
47. 哺乳動物が雌であり、方法の実施が卵母細胞の成熟及び/又は排卵を検出可能に調節する、態様41から46のいずれか一項に記載の方法。
48. 方法の実施が、哺乳動物におけるゴナドトロピン分泌を検出可能かつ有意に減少させる、態様41から47のいずれか一項に記載の方法。
49. 哺乳動物がヒトである、態様41から48のいずれか一項に記載の方法。
50. ヒトが、方法によって治療可能又は予防可能な疾患又は状態を発症している、又は発症する実質的なリスクがあると診断された患者である、態様49に記載の方法。
51. 方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な(十分に強化されているものを含む)臨床試験において、統計的に有意な数の患者における疾患又は状態の治療又は予防に有効であることが実証されている、態様50に記載の方法。
52. 患者が、生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の適用が、妊孕性及び/又は体外受精の成功を促進する十分に制御された適切な臨床試験において、女性集団の有意な割合において妊孕率を増加させる、態様50又は態様51に記載の方法。
53. 方法が、態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を1日1回患者に投与することを含む、態様52に記載の方法。
54. 患者に1日1回投与される化合物の量が約25mg~約100mgである、態様53に記載の方法。
55. 方法が、最大24ヶ月間毎日の投与を繰り返すことを含む、態様54に記載の方法。
56. 患者が女性であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量(すなわち、数)の中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様53から55のいずれか一項に記載の方法。
57. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様53から56のいずれか一項に記載の方法。
58. ヒト患者が女性であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施が、患者における月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様49から57のいずれか一項に記載の方法。
59. ヒト患者が女性であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施が、患者においてNMPPを治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様49から58のいずれか一項に記載の方法。
60. ヒト患者が男性であり、方法が前立腺癌、良性前立腺肥大症(前立腺肥大)、又はその両方を治療するために使用される、49から51に記載の方法。
61. 方法で使用される製剤を用いて実施される1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験における化合物の平均AUCが少なくとも約1500ng*h/mLである、態様49から60のいずれか一項に記載の方法。
62. 1つ又は複数の研究における化合物の平均AUCが少なくとも1800ng*h/mLである、態様61に記載の方法。
63. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、及びクリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様61又は態様62に記載の方法。
64. 方法が、態様31から40のいずれか一項に記載の製剤を1日2回患者に投与することを含む、態様49に記載の方法。
65. 1日2回の投与のそれぞれにおける化合物の量が約50mg~約125mgである、態様64に記載の方法。
66. 患者が女性であり、子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において子宮内膜症関連疼痛を治療することが実証されている、態様65に記載の方法。
67. 子宮内膜症性疼痛が性交疼痛症を含み、化合物が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計学的に有意な量の、性交疼痛症を含む子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様66に記載の方法。
68. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様64から67のいずれか一項に記載の方法。
69. 方法の実施によって達成される少なくとも1つの十分に制御された適切な研究で測定された平均AUCが少なくとも約2000ng*h/mLである、態様64から68のいずれか一項に記載の方法。
70. 測定された平均AUCが少なくとも約2500ng*h/mLである、態様69に記載の方法。
71. 測定された平均AUCが少なくとも約2750ng*h/mLである、態様70に記載の方法。
72. 患者が月経困難症(月経痙攣)に罹患していると診断された女性であり、方法が月経困難症を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において月経困難症を治療することが実証されている、態様64から71のいずれか一項に記載の方法。
73. 患者が非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断された女性であり、方法がNMPPを治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験においてNMPPを治療することが実証されている、態様64から72のいずれか一項に記載の方法。
74. 患者が前立腺癌又は良性前立腺肥大症(前立腺肥大)と診断された男性であり、方法が男性患者における前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することが実証されている、態様64から65又は69から71のいずれか一項に記載の方法。
75. 患者が生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の実施が女性の受精を促進する、態様64から65又は69から71のいずれか一項に記載の方法。
76. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様64から75のいずれか一項に記載の方法。
77. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における顔面潮紅、寝汗、又はその両方の統計的に有意な減少に関連する、態様64から73及び75から76のいずれか一項に記載の方法。
78. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験における月経出血の強度及び/又は持続時間の統計的有意差に関連する、態様49から59、61から73のいずれか一項に記載の方法。
79. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における悪心の発生の統計的に有意な減少に関連する、態様49から78のいずれか一項に記載の方法。
80. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の量の統計的有意差に関連する、態様49から79のいずれか一項に記載の方法。
81. 気分変動、うつ病、又は同様の状態の発生が、エラゴリクスについての臨床データ又はエラゴリクスとの直接比較(直接比較研究における)と比較して、少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において方法を受けた集団の統計的に有意な割合においてより低い、態様49から80のいずれか一項に記載の方法。
82. 方法が、エラゴリクスについての臨床データと比較して、トリグリセリドレベル、コレステロールレベル、又はその両方の統計的有意差に関連する、態様49から81のいずれか一項に記載の方法。
83. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様11に記載の化合物。
84. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様83に記載の化合物。
85. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様84に記載の化合物。
86. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも1つが重水素である、態様83から85のいずれか一項に記載の化合物。
87. H56、H57、及びH58のうちの2つが重水素である、態様86に記載の化合物。
88. H56、H57、及びH58の全てが重水素である、態様86に記載の化合物。
89. 位置R1、R2、R3、R4、R5、及びR6以外に化合物中に重水素原子が存在しない、態様83から85のいずれか一項に記載の化合物。
90. 化合物がエラゴリクス-d6である、態様89に記載の化合物。
91. 態様83から90のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容される塩。
92. 態様83から91のいずれかに記載の化合物及び1つ又は複数の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤。
93. 製剤がヒト患者への経口投与用に製剤化され、約20~約140mgの化合物を含む、態様92に記載の製剤。
94. 態様83から90のいずれか一項に記載の有効量の化合物を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるGnRH受容体活性を調節する方法。
95. 方法が、少なくとも1ヶ月間、及び任意に36、30、又は24ヶ月未満の期間、化合物を1日1回又は1日2回の投与することを含む、態様94に記載の方法。
96. 対象がヒト女性患者であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、それを治療するために実施される、態様95に記載の方法。
97. 少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している統計的に有意な量(すなわち、数)の患者を治療することが実証されている、態様96に記載の方法。
98. 対象がヒト女性患者であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、それを治療するために方法が使用される、態様95に記載の方法。
99. 対象がヒト女性患者であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様95に記載の方法。
100. 対象がヒト女性患者であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様94に記載の方法。
101. 対象がヒト男性患者であり、方法が、男性患者で診断された前立腺癌、良性前立腺肥大症(肥大した前立腺)、又はその両方を治療するために使用される、態様94に記載の方法。
102. 約40mg~約120mgの、ヒトのGnRH受容体活性を調節し、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む化合物をヒト対象に経口投与することを含む、ヒト対象のGnRH受容体活性を調節する方法であって、式中、(a)前記化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
103. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方を満たす位置に位置する、態様102に記載の方法。
104. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様102又は103のいずれか一項に記載の方法。
105. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様102から104のいずれか一項に記載の方法。
106. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様102から105のいずれか一項に記載の方法。
107. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様102から106のいずれか一項に記載の方法。
108. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つのみが重水素で置換されている、態様104から108のいずれか一項に記載の方法。
109. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
110. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
111. 製剤が、少なくとも1ヶ月の治療期間中、少なくとも数日間、1日1回又は2回、化合物を患者に投与することを含む、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
112. 治療期間が少なくとも3ヶ月続く、態様111に記載の方法。
113. 治療期間が少なくとも6ヶ月続く、態様112に記載の方法。
114. 化合物が、治療期間の少なくとも数日間、1日1回投与される、態様111に記載の方法。
115. 方法が、治療期間中に投与される化合物の量、投与の頻度、又はその両方を低減することを含む、態様111に記載の方法。
116. ヒト対象が、(a)子宮内膜症関連疼痛、(b)子宮筋腫関連状態、(c)月経困難症、(d)非月経性骨盤痛、又は(e)(a)~(d)のいずれかの組み合わせ又は全てから選択される状態を有するか、又は発症する実質的なリスクがあると診断されたヒト女性であり、方法が、状態を治療又は予防するために実施される、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
117. 女性が子宮内膜症関連疼痛と診断され、方法が、その疼痛を治療するために実施される、態様116に記載の方法。
118. ヒト対象が、(a)前立腺癌、(b)良性の前立腺肥大症、又は(c)前立腺癌及び良性前立腺肥大症の両方から選択される状態と診断されたヒト男性であり、方法が、状態を治療するために実施される、態様102から108のいずれか一項に記載の方法。
119. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも1つが置換されている、態様6による有効量の化合物を投与することを含む、哺乳動物におけるGnRH受容体活性を調節する方法。
120. H56、H57、及びH58のうちの少なくとも2つが置換されている、態様119に記載の方法。
121. H56、H57、及びH58の3つ全てが置換されている、態様120の方法。
122. H56、H57、又はH58に位置するもの以外に化合物中に重水素原子が存在しない、態様119から121のいずれか一項に記載の方法。
123. 化合物がエラゴリクス-d3である、態様122に記載の方法。
124. 方法が、化合物の薬学的に許容される塩を投与することを含む、態様119から123のいずれか一項に記載の方法。
125. 化合物が、経口投与用の1つ又は複数の賦形剤を含む薬学的に許容される製剤で製剤化される、態様119から124のいずれか一項に記載の方法。
126. 方法が、少なくとも1ヶ月、及び任意に36、30、又は24ヶ月未満の期間、化合物を1日1回又は1日2回投与することを含む、態様119から125のいずれか一項に記載の方法。
127. 対象がヒト女性患者であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、それを治療するために実施される、態様126に記載の方法。
128. 少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している統計的に有意な量(すなわち、数)の患者を治療することが実証されている、態様127に記載の方法。
129. 対象がヒト女性患者であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的なリスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、それを治療するために方法が使用される、態様126に記載の方法。
130. 対象がヒト女性患者であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様126に記載の方法。
131. 対象がヒト女性患者であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施がそれを治療する、態様126に記載の方法。
132. 対象がヒト男性患者であり、方法が、男性患者で診断された前立腺癌、良性前立腺肥大症(肥大した前立腺)、又はその両方を治療するために使用される、態様126に記載の方法。
133. 方法が、約20mg~約140mgの化合物を1日1回又は1日2回、対象に投与することを含む、態様119から132のいずれか一項に記載の方法。
134. 方法が、約40mg~約120mgの化合物を1日1回又は1日2回、対象に投与することを含む、態様133に記載の方法。
135. H56、H57、及びH58の少なくとも1つが置換されている、約20mg~約140mgの態様6に記載の化合物を含む経口投与用の医薬組成物。
136. 化合物中のH56、H57、及びH58のうちの少なくとも2つが置換されている、態様135に記載の組成物。
137. 化合物中のH56、H57、及びH58の3つ全てが置換されている、態様136に記載の組成物。
138. H56、H57、又はH58に位置するもの以外の化合物中に重水素原子が存在しない、態様135から137のいずれか一項に記載の組成物。
139. 化合物がエラゴリクス-d3である、態様138に記載の組成物。
140. 組成物が、そのような態様に記載された化合物のいずれかの薬学的に許容される塩を含む、態様135から139のいずれか一項に記載の組成物。
141. 組成物が約20~約120mgの化合物を含む、態様135から140のいずれか一項に記載の組成物。
142. 組成物が約25~約100mgの化合物を含む、態様141に記載の組成物。
143. ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛を治療する方法であって、式
による化学構造を含む化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的に許容される組成物を患者に経口投与することを含み、式中、(a)化合物が少なくとも1個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1個がR1、R2、R3、R4、R5及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74又はH75で水素を置換する、方法。
144. 化合物が1~9個の重水素原子を含む、態様143に記載の方法。
145. R7がフッ素である、態様143又は144のいずれか一項に記載の方法。
146. 薬学的に許容される組成物が約40mg~約120mgの化合物を含む、態様143から145のいずれか一項に記載の方法。
147. 化合物中の重水素原子のみがR1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、又は位置H73、H74、及びH75で水素を置換する、態様143から146のいずれか一項に記載の方法。
148. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様147に記載の方法。
149. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間の少なくとも一部の間に、1日1回又は1日2回、組成物を患者に投与することを含む、態様148に記載の方法。
150. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、1日1回、組成物を患者に投与することを含む、態様149に記載の方法。
151. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約60mg~約110mgの組成物を患者に投与することを含む、態様149又は150のいずれか一項に記載の方法。
152. H73、H74、及びH75の全てが重水素で置換されている、態様151に記載の方法。
153. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様152に記載の方法。
154. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約70mg~約105mgの組成物を患者に投与することを含む、請求項151に記載の方法。
155. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約150mg未満の化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が少なくとも1個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1個がR1、R2、R3、R4、R5及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74又はH75で水素を置換する、経口投与用の薬学的に許容される製剤。
156. 化合物が1~9個の重水素原子を含む、態様155に記載の製剤。
157. R7が塩素である、態様155から156のいずれか一項に記載の製剤。
158. 化合物が約40mg~約120mgの量で存在する、態様155から157のいずれか一項に記載の製剤。
159. 組成物中の重水素原子のみが、R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、又はH73、H74及びH75位で水素を置換するか、又は位置R1、R2、R3、R4、R5及びR6の1つ又は複数に存在し、かつ位置H73、H74及びH75で1つ又は複数の水素を置換する、態様155に記載の製剤。
160. 重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様156に記載の製剤。
161. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様160に記載の製剤。
162. 位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様161に記載の製剤。
163. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様162に記載の製剤。
164. 位置H73、H74、及びH75の水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様158のいずれか一項に記載の製剤。
165. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様155から157又は態様159から164のいずれか一項に記載の製剤。
166. 態様1から25のいずれか一項に記載の化合物40mg~120mgを含む医薬製剤。
167. 経口投与用に製剤化された態様166の医薬製剤。
168. 式Iによる構造を有する化合物
、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6は、重水素又は水素のいずれかであり、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の少なくとも1つが重水素であり、(b)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)化合物が1~9個の重水素原子を含み、式Iの水素原子の0~8個が重水素で置換されている、式Iによる構造を有する化合物、又はその薬学的に許容される塩。
169. R7がフッ素である、態様168に記載の化合物。
170. 化合物中の1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様168又は態様169に記載の化合物。
171. 化合物中の1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様170に記載の化合物。
172. 1~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様171に記載の化合物。
173. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様172に記載の化合物。
174. 1~9個の重水素原子の全てが位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様173に記載の化合物。
175. 化合物が少なくとも2つの重水素原子を含む、態様174に記載の化合物。
176. 化合物が少なくとも4つの重水素原子を含み、重水素原子の少なくとも1つが位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、態様175に記載の化合物。
177. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様176に記載の化合物。
178. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも3つが重水素である、態様177に記載の化合物。
179. 2つ以下の重水素原子が、位置H56、H57、及びH58で水素を置換する、態様178に記載の化合物。
180. 化合物が5つ以下の重水素原子を含む、態様168から179のいずれか一項に記載の化合物。
181. 化合物が6~9個の重水素原子を含む、態様168から179のいずれか一項に記載の化合物。
182. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様181に記載の化合物。
183. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも5つが重水素である、態様182に記載の化合物。
184. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様183に記載の化合物。
185. 化合物が6~8個の重水素原子を含む、態様184に記載の化合物。
186. 化合物が6~7個の重水素原子を含む、態様185に記載の化合物。
187. 化合物が6個の重水素原子を含む、態様186に記載の化合物。
188. 態様168から187の化合物のいずれか1つの塩形態を含む化合物。
189. 化合物が、態様168から187のいずれか一項に記載の化合物のナトリウム塩である、態様188に記載の化合物。
190. 化合物がヒト対象において約6~約12時間の半減期を有する、態様168から189のいずれか一項に記載の化合物。
191. 化合物が少なくとも約7時間の半減期を有する、態様190に記載の化合物。
192. 化合物が少なくとも約8時間のインビボ半減期を有する、態様191に記載の化合物。
193. 少なくとも1mcgの少なくとも2つのアイソトポログの混合物を含む組成物であって、少なくとも2つのアイソトポログのうちの少なくとも1つが態様168から192のいずれか一項に記載の化合物である、組成物。
194. 水素が重水素に置き換えられている全ての位置において、平均重水素化率が少なくとも約75%である、態様193に記載の組成物。
195. 平均重水素化率が少なくとも約95%である、態様194に記載の組成物。
196. 平均重水素化率が少なくとも99%である、態様195に記載の組成物。
197. 平均重水素化率が少なくとも99.5%である、態様196に記載の組成物。
198. 治療有効量の態様168から192のいずれか一項に記載の化合物又は態様193から197のいずれか一項に記載の組成物と、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤とを含む薬学的に許容される製剤。
199. 製剤が約25~250mgの化合物又は組成物を含む、態様198に記載の製剤。
200. 製剤が約35mg~約200mgの化合物又は組成物を含む、態様199に記載の製剤。
201. 製剤が約40mg~約150mgの化合物又は組成物を含む、態様200に記載の製剤。
202. 製剤が約50mg~約135mgの化合物又は組成物を含む、態様201に記載の製剤。
203. 製剤が約65mg~約130mgの化合物又は組成物を含む、態様202に記載の製剤。
204. 製剤が、約75mg、約100mg、又は約125mgの化合物又は組成物を含む、態様203に記載の製剤。
205. 製剤が経口投与用の錠剤の形態である、態様198から204のいずれか一項に記載の製剤。
206. 製剤が2℃~30℃で少なくとも24ヶ月間安定である、態様205に記載の製剤。
207. 製剤が、マンニトール、炭酸ナトリウム一水和物、アルファ化デンプン、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアルコール、二酸化チタン、ポリエチレングリコール、及びタルクからなる群から選択される3つ以上の賦形剤を含む、態様206の製剤。
208. 哺乳動物対象に、生理学的に有効な量の態様168から192のいずれか一項に記載の化合物、態様193から197のいずれか一項に記載の組成物、又は態様198から207いずれか一項に記載の製剤を投与することを含む、GnRH受容体活性を調節する方法。
209. 化合物が、GnRH活性を刺激することなく哺乳動物のGnRH受容体に結合する、態様208に記載の方法。
210. 化合物の投与に関連する生理学的効果が哺乳動物の集団において統計的に有意なレベルで生じるまで、この方法が繰り返される、態様209に記載の方法。
211. 方法が、哺乳動物において黄体形成ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、又はその両方の検出可能な抑制をもたらす、態様210に記載の方法。
212. 哺乳動物が雌であり、方法が、哺乳動物におけるエストラジオール、プロゲステロン、又はその両方の血中濃度の検出可能な減少をもたらす、態様211に記載の方法。
213. 方法の実施が、シトクロムP450(CYP)3Aを検出可能に誘導し、排出トランスポーターp-糖タンパク質(P-gp)を検出可能に阻害し、有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)に検出可能に結合し、又はそれらのいずれか若しくは全ての組み合わせをもたらす、態様209から212のいずれか一項に記載の方法。
214. 哺乳動物が雌であり、方法の実施が卵母細胞の成熟及び/又は排卵を検出可能に調節する、態様209から213のいずれか一項に記載の方法。
215. 方法の実施が、哺乳動物におけるゴナドトロピン分泌を検出可能かつ有意に減少させる、態様209から214のいずれか一項に記載の方法。
216. 哺乳動物がヒトである、態様208から215のいずれか一項に記載の方法。
217. ヒトが、方法によって治療可能又は予防可能な疾患又は状態を発症する、又は発症する実質的なリスクがあると診断された患者である、態様216に記載の方法。
218. 方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な(十分に強化されたものを含む)臨床試験において、統計的に有意な数の患者における疾患又は状態の治療又は予防に有効であることが実証されている、態様217に記載の方法。
219. 患者が、生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の適用が、妊孕性及び/又は体外受精の成功を促進する十分に制御された適切な臨床試験において、女性集団の有意な割合において妊孕率を増加させる、態様217又は態様218に記載の方法。
220. 方法が、態様198から207のいずれか一項に記載の製剤を1日1回患者に投与することを含む、態様219に記載の方法。
221. 患者に1日1回投与される化合物の量が約25mg~約100mgである、態様220に記載の方法。
222. 方法が、最大24ヶ月間毎日の投与を繰り返すことを含む、態様221に記載の方法。
223. 患者が女性であり、中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量(すなわち、数)の中等度から重度の子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様220から222のいずれか一項に記載の方法。
224. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様220から222のいずれか一項に記載の方法。
225. ヒト患者が女性であり、月経困難症(月経痙攣)と診断されており、方法の実施が、患者における月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様216から224のいずれか一項に記載の方法。
226. ヒト患者が女性であり、非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断されており、方法の実施が、患者において月経困難症を治療するか、又は十分に制御された適切な臨床試験において患者集団の統計的に有意な割合で月経困難症を治療することが実証されている、態様216から225のいずれか一項に記載の方法。
227. ヒト患者が男性であり、方法が前立腺癌、良性前立腺肥大症(前立腺肥大)、又はその両方を治療するために使用される、216から218に記載の方法。
228. 方法で使用される製剤を用いて実施される1つ又は複数の十分に制御された適切な臨床試験における化合物の平均AUCが少なくとも約1500ng*h/mLである、態様216から227のいずれか一項に記載の方法。
229. 1つ又は複数の研究における化合物の平均AUCが少なくとも1800ng*h/mLである、態様228に記載の方法。
230. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日1回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様228又は態様229に記載の方法。
231. 方法が、態様198から207のいずれか一項に記載の製剤を1日2回患者に投与することを含む、態様219に記載の方法。
232. 1日2回の投与のそれぞれにおける化合物の量が約50mg~約125mgである、態様231に記載の方法。
233. 患者が女性であり、子宮内膜症関連疼痛に罹患していると診断され、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において子宮内膜症関連疼痛を治療することが実証されている、態様232に記載の方法。
234. 子宮内膜症性疼痛が性交疼痛症を含み、化合物が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計学的に有意な量の、性交疼痛症を含む子宮内膜症関連疼痛に罹患している患者を治療することが実証されている、態様233に記載の方法。
235. 患者が女性であり、子宮筋腫関連状態に罹患しているか又はそれを発症するリスク(例えば、発症の実質的リスク又は差し迫ったリスク)があると診断されており、方法が、少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、統計的に有意な量の子宮筋腫関連状態に罹患している患者を治療することが実証されている、態様231から234のいずれか一項に記載の方法。
236. 方法の実施によって達成される少なくとも1つの十分に制御された適切な研究で測定された平均AUCが少なくとも約2000ng*h/mLである、態様231から235のいずれか一項に記載の方法。
237. 測定された平均AUCが少なくとも約2500ng*h/mLである、態様236に記載の方法。
238. 測定された平均AUCが少なくとも約2750ng*h/mLである、態様237に記載の方法。
239. 患者が月経困難症(月経痙攣)に罹患していると診断された女性であり、方法が月経困難症を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において月経困難症を治療することが実証されている、態様231から238のいずれか一項に記載の方法。
240. 患者が非月経性骨盤痛(NMPP)に罹患していると診断された女性であり、方法がNMPPを治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験においてNMPPを治療することが実証されている、態様231から239のいずれか一項に記載の方法。
241. 患者が前立腺癌又は良性前立腺肥大症(前立腺肥大)と診断された男性であり、方法が男性患者における前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することを含むか、又は方法が少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において前立腺癌、良性前立腺肥大症、又はその両方を治療することが実証されている、態様231から232又は236から238のいずれか一項に記載の方法。
242. 患者が生殖補助医療技術を受けている女性であり、方法の実施が女性の受精を促進する、態様231から232又は236から238のいずれか一項に記載の方法。
243. インビボでの化合物の蓄積が、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合の蓄積よりも少なくとも約20%大きい、クリアランスが、同じ量のエラゴリクスを1日2回投与した場合のクリアランスよりも少なくとも約20%低い、又はその両方である、態様231から242のいずれか一項に記載の方法。
244. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における顔面潮紅、寝汗、又はその両方の統計的に有意な減少に関連する、態様231から240及び242から243のいずれか一項に記載の方法。
245. 患者が女性であり、方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験における月経出血の強度及び/又は持続時間の統計的有意差に関連する、態様216から230、225から237及び239から240のいずれか一項に記載の方法。
246. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における悪心の発生の統計的に有意な減少に関連する、態様216から245のいずれか一項に記載の方法。
247. 方法が、エラゴリクスに関連する臨床データと比較して、患者の少なくとも1つの十分に制御された適切な臨床試験において、患者における血清アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の量の統計的有意差に関連する、態様216から246のいずれか一項に記載の方法。
248. 気分変動、うつ病、又は同様の状態の発生が、エラゴリクスについての臨床データ又はエラゴリックスとの直接比較(直接比較研究における)と比較して、少なくとも1つの十分に制御された適切な研究において方法を受けた集団の統計的に有意な割合においてより低い、態様216から247のいずれか一項に記載の方法。
249. 方法が、エラゴリクスについての臨床データと比較して、トリグリセリドレベル、コレステロールレベル、又はその両方の統計的有意差に関連する、態様216から248のいずれか一項に記載の方法。
250. ヒト女性患者における子宮内膜症関連疼痛を治療する方法であって、約40~約120mgの、式
による化学構造を含む化合物又はその薬学的に許容される塩を含む薬学的に許容される組成物を患者に経口投与することを含み、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
251. 化合物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方を満たす位置に位置する、態様250に記載の方法。
252. 化合物中の重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様251に記載の方法。
253. H73、H74、及びH75のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様252に記載の方法。
254. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間の少なくとも一部の間に、1日1回又は1日2回、組成物を患者に投与することを含む、態様253に記載の方法。
255. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、1日1回、組成物を患者に投与することを含む、態様254に記載の方法。
256. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約60mg~約110mgの組成物を患者に投与することを含む、態様254に記載の方法。
257. H73、H74、及びH75の全てが重水素で置換されている、態様256に記載の方法。
258. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様257に記載の方法。
259. 方法が、治療期間の少なくとも一部において、約70mg~約105mgの組成物を患者に投与することを含む、態様256に記載の方法。
260. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約40mg~約120mgの化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、製剤。
261. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様260に記載の製剤。
262. 重水素原子の少なくとも1つが位置H73、H74、又はH75に位置する、態様261に記載の製剤。
263. 位置H73、H74、及びH75の水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様262に記載の製剤。
264. 位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様263に記載の製剤。
265. 式
による構造を含む薬学的に許容される化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、(a)化合物が1~11個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(d)1~11個の重水素原子の少なくとも1個が、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択された位置にあり、(e)H73、H74、及びH75の少なくとも1個が水素である、薬学的に許容される化合物又はその薬学的に許容される塩。
266. 化合物が少なくとも2個の重水素原子を含み、化合物中の2~9個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様265に記載の化合物。
267. 式の位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様266に記載の化合物。
268. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様267に記載の化合物。
269. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様268に記載の化合物。
270. ヒト患者におけるGnRH受容体活性を調節する、約40mg~約120mgの化合物を含み、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を含む、経口投与用の薬学的に許容される製剤であって、式中、(a)化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、製剤。
271. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様270に記載の製剤。
272. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様271に記載の製剤。
273. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様272に記載の製剤。
274. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様273に記載の製剤。
275. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様274に記載の製剤。
276. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様270に記載の製剤。
277. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様270から276のいずれか一項に記載の製剤。
278. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様277に記載の製剤。
279. 40mg~120mgの、ヒトのGnRH受容体活性を調節し、式
による化学構造又はその薬学的に許容される塩を経口投与することを含む、ヒト対象のGnRH受容体活性を調節する方法であって、式中、(a)前記化合物が1~9個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(c)重水素原子の少なくとも1つが、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される位置にあるか、又は位置H73、H74、又はH75で水素を置換する、方法。
280. 式の位置H56、H57、及びH58の水素が維持されている、態様279に記載の方法。
281. 組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、態様280に記載の方法。
282. 重水素原子の少なくとも1つが式の位置H73、H74、又はH75に位置する、態様281に記載の方法。
283. 式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、態様282に記載の方法。
284. 式の位置H73、H74、及びH75の全ての水素が重水素で置換されている、態様283に記載の方法。
285. 化合物が3つの重水素原子を含む、態様283に記載の方法。
286. 式の位置H73、H74、及びH75の水素のうちの1つ又は2つのみが重水素で置換されている、態様281に記載の方法。
287. 製剤が60mg~110mgの化合物を含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
288. 製剤が65mg~105mgの化合物を含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
289. 方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間中、少なくとも数日間、1日1回又は2回、化合物を患者に投与することを含む、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
290. 治療期間が少なくとも3ヶ月続く、態様289に記載の方法。
291. 治療期間が少なくとも6ヶ月続く、態様290に記載の方法。
292. 化合物が、治療期間の少なくとも数日間、1日1回投与される、態様289に記載の方法。
293. 方法が、治療期間中に投与される化合物の量、投与の頻度、又はその両方を低減することを含む、態様289に記載の方法。
294. ヒト対象が、(a)子宮内膜症関連疼痛、(b)子宮筋腫関連状態、(c)月経困難症、(d)非月経性骨盤痛、又は(e)(a)~(d)のいずれかの組み合わせ又は全てから選択される状態を有するか、又は発症する実質的なリスクがあると診断されたヒト女性であり、方法が、状態を治療又は予防するために実施される、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
295. 女性が子宮内膜症関連疼痛と診断され、方法が、その疼痛を治療するために実施される、態様294に記載の方法。
296. ヒト対象が、(a)前立腺癌、(b)良性の前立腺肥大症、又は(c)前立腺癌及び良性前立腺肥大症の両方から選択される状態と診断されたヒト男性であり、方法が、状態を治療するために実施される、態様279から286のいずれか一項に記載の方法。
297. 式
による構造を含む薬学的に許容される化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、(a)化合物が1~11個の重水素原子を含み、(b)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6が重水素又は水素のいずれかであり、(c)R7がフッ素又は塩素のいずれかであり、(d)1~11個の重水素原子の少なくとも1個が、R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択された位置にあり、(e)H73、H74、及びH75の少なくとも1個が水素である、薬学的に許容される化合物又はその薬学的に許容される塩。
298. R7がフッ素である、態様297に記載の化合物。
299. 化合物が少なくとも2個の重水素原子を含み、化合物中の2~11個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、態様298に記載の化合物。
300. 前記化合物中の全ての重水素原子が、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される1つ又は複数の位置に位置するか、(b)位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方の一部又は全てを満たす位置にある、態様299に記載の化合物。
301. 位置H73、H74、及びH75の水素が維持されている、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
302. 重水素原子のうちの1つ又は2つが、H56、H57、又はH58の位置で水素を置換する、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
303. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、態様297から300のいずれか一項に記載の化合物。
304. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、態様303に記載の化合物。
305. R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、態様304に記載の化合物。
306. 化合物が6つの重水素原子を含む、態様305に記載の化合物。
307. 式の位置H56、H57、及びH58の水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、態様305に記載の化合物。
308. 態様297から300のいずれか一項に記載の化合物40mg~120mgを含む、経口投与用に処方された医薬製剤。
309. 態様308に記載の化合物40mg~120mgを含む医薬製剤。
310. 態様309に記載の化合物60mg~110mgを含む医薬製剤。
Claims (39)
- 前記組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、請求項1に記載の製剤。
- 重水素原子の少なくとも1つが、前記式の位置H73、H74、又はH75に位置する、請求項2に記載の製剤。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、請求項3に記載の製剤。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある全ての水素が重水素で置換されている、請求項4に記載の製剤。
- 前記化合物が3つの重水素原子を含む、請求項5に記載の製剤。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、請求項1に記載の製剤。
- 前記製剤が60mg~110mgの前記化合物を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の製剤。
- 前記製剤が65mg~105mgの前記化合物を含む、請求項8に記載の製剤。
- 前記組成物中の重水素原子のみが、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6に位置するか、(b)位置H73、H74、及びH75で水素を置換するか、又は(c)(a)と(b)の両方を満たす位置にある、請求項10に記載の方法。
- 重水素原子の少なくとも1つが、前記式の位置H73、H74、又はH75に位置する、請求項11に記載の方法。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの少なくとも2つが重水素で置換されている、請求項12に記載の方法。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある全ての水素が重水素で置換されている、請求項13に記載の方法。
- 前記化合物が3つの重水素原子を含む、請求項14に記載の方法。
- 前記式の位置H73、H74、及びH75にある水素のうちの1つ又は2つのみが重水素で置換されている、請求項11に記載の方法。
- 前記製剤が60mg~110mgの前記化合物を含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記製剤が65mg~105mgの前記化合物を含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記方法が、少なくとも1ヶ月の治療期間中、少なくとも数日間、1日1回又は2回、化合物を患者に投与することを含む、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記治療期間が少なくとも3ヶ月続く、請求項19に記載の方法。
- 前記治療期間が少なくとも6ヶ月続く、請求項20に記載の方法。
- 前記化合物が、前記治療期間中、少なくとも数日間、1日1回投与される、請求項19に記載の方法。
- 前記方法が、前記治療期間中、投与される化合物の量、投与の頻度、又はその両方を低減することを含む、請求項19に記載の方法。
- 前記ヒト対象が、(a)子宮内膜症関連疼痛、(b)子宮筋腫関連状態、(c)月経困難症、(d)非月経性骨盤痛、又は(e)(a)~(d)のいずれかの組み合わせ又は全てから選択される状態を有するか、又は発症する実質的なリスクがあると診断されたヒト女性であり、前記方法が、前記状態を治療又は予防するために実施される、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記女性が、子宮内膜症関連疼痛と診断され、前記方法が疼痛を治療するために実施される、請求項25に記載の方法。
- 前記ヒト対象が、(a)前立腺癌、(b)良性の前立腺肥大症、又は(c)前立腺癌及び良性前立腺肥大症の両方から選択される状態と診断されたヒト男性であり、前記方法が、前記状態を治療するために実施される、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法。
- R7がフッ素である、請求項28に記載の化合物。
- 前記化合物が少なくとも2個の重水素原子を含み、前記化合物中の2~11個の重水素原子の少なくとも75%が位置R1、R2、R3、R4、R5、又はR6に位置するか、又は位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換する、請求項29に記載の化合物。
- 前記化合物中の全ての重水素原子が、(a)R1、R2、R3、R4、R5、及びR6から選択される1つ又は複数の位置に位置するか、(b)位置H56、H57、H58、H73、H74、又はH75で水素を置換するか、又は(c)(a)及び(b)の両方の一部又は全てを満たす位置にある、請求項30に記載の化合物。
- 位置H73、H74、及びH75の前記水素が維持されている、請求項28から31のいずれか一項に記載の化合物。
- 前記重水素原子のうちの1つ又は2つが、位置H56、H57、又はH58で水素を置換する、請求項28から31のいずれか一項に記載の化合物。
- R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも2つが重水素である、請求項28から31のいずれか一項に記載の化合物。
- R1、R2、R3、R4、R5、及びR6のうちの少なくとも4つが重水素である、請求項34に記載の化合物。
- R1、R2、R3、R4、R5、及びR6の全てが重水素である、請求項35に記載の化合物。
- 前記化合物が6個の重水素原子を含む、請求項36に記載の化合物。
- 前記式の位置H56、H57、及びH58の水素のうちの1つ又は2つが重水素で置換されている、請求項36に記載の化合物。
- 請求項28から31のいずれか一項に記載の化合物40mg~120mgを含む、経口投与用に処方された医薬製剤。
- 請求項34に記載の化合物40mg~120mgを含む医薬製剤。
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