JP2022514535A - Bldc逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法、装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法、装置及び記憶媒体を提供する。前記方法は、前記ブラシレス直流モータの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得ること(S101)と、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定すること(S102)と、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ること(S103)と、得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することと、を含む。

Description

本開示は、モータ制御技術分野に関し、特にブラシレス直流モータ(BLDC:Brush Less Direct Current)の逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法、装置及び記憶媒体に関する。
高速小型化BLDCの適用分野は、現在ますます広くなっており、特に、手持ち式真空掃除機などのような小型電動工具分野に広く用いられている。BLDCセンサレス駆動制御技術は、位置センサに依存せずに相変換を実現できるため、優位性が著しい。
現在、BLDCセンサレス駆動制御技術分野において、モータのロータ位置検出方法は、複数ある。そのうち、逆起電力ゼロクロス点による方法は、簡単で効果的であるため、広く用いられている。逆起電力ゼロクロス点による方法の基本的な原理として、BLDCのいずれか1つの相巻線の逆起電力がゼロクロスする場合、ロータの直線軸と該相巻線の軸線がぴったり重なり合うため、各相巻線の逆起電力ゼロクロス点を判定することでモータのロータ位置を知ることができることである。
関連技術において、パルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)のハイレベル期間において、アナログデジタル変換器(ADC:Analog-to-Digital Converter)モジュールにより、BLDC端子電圧信号を収集し、続いて、逆起電力ゼロクロス点の発生位置を判定する。
しかしながら、実際に適用される時、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じ、モータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になることがある。この場合、検出された端子電圧のゼロクロス点信号にオフセットが生じることにより、相変換誤差を最終的に招き、更に駆動性能に影響を及ぼす。
関連技術に存在する技術的課題を解決するために、本願の実施例は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法、装置及び記憶媒体を提供する。
本願の実施例は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法を提供する。前記方法は、
前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得ることと、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することと、
決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、
得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することであって、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる、ことと、を含む。
上記の解決策において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む。
上記の解決策において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む。
上記解決策において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ると共、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ると共に、前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、
前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することと、を含む。
上記の解決策において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、前記BLDC本体の機械的周期における半分の周期に対応するセクタの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を決定し、少なくとも2つの第2時間間隔を得ることと、
得られた少なくとも2つの第2時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定することと、を含む。
上記の解決策において、決定された逆起電力ゼロクロス点誤差信号に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることは、
比例積分(PI:Proportional Integral)コントローラを利用して、決定された逆起電力ゼロクロス点誤差信号に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることを含む。
上記の解決策において、前記方法は、
端子電圧と決定された逆起電力ゼロクロス点閾値を比較し、比較結果を得ることと、
比較結果に基づいて、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定することと、を更に含む。
本願の実施例は、BLDCの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置を更に提供する。前記装置は、
前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得るように構成される検出ユニットと、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定するように構成される第1決定ユニットと、
決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される第2決定ユニットと、
前記逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成される第3決定ユニットであって、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる、第3決定ユニットと、を備える。
上記の解決策において、前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニットは、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される。
上記の解決策において、前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニットは、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される。
上記の解決策において、前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ると共に、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニットは、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ると共に、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成され、
第3決定ユニットは、前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成される。
本願の実施例は、BLDCの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置を更に提供する。前記装置は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記いずれか1つの方法のステップを実行するように構成される。
本願の実施例は、記憶媒体を更に提供する。前記記憶媒体には、プロセッサにより実行される時、上記のいずれか一項に記載の方法のステップを実現させるコンピュータプログラムが記憶されている。
本願の実施例で提供されるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法、装置及び記憶媒体は、前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得ると共に、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定し、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得て、得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定する。本開示の実施例で提供される解決策は、BLDCの逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することで、実際の逆起電力ゼロクロス点閾値を決定し、更に、逆起電力ゼロクロス点の発生位置を正確に検出し、BLDCの駆動性能を確保し、製品の信頼性を向上させる。それと同時に、本開示の実施例は、ソフトウェア方式で、望ましくない要因による相変換誤差を解消するため、ハードウェアコストを増加させることなく、実現しやすくて、便利である。
関連技術における逆起電力ゼロクロス点検出時のA相巻線端子電圧波形を示す概略図である。 関連技術における逆起電力ゼロクロス点検出時のA相端子電圧波形を示す概略図である。 本願の実施例によるBLDCが電子機器に適用されるハードウェアシステム構造を示す概略図である。 本願の実施例によるBLDCの理想的な逆起電力波形及びセクタ番号を示す概略図である。 本願の実施例によるBLDCの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法を示すフローチャートである。 本願の適用実施例によるBLDCが電子機器に適用されるハードウェアシステム構造を示す概略図である。 本願の適用実施例によるBLDCの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定システムの構造を示す概略図である。 本願の適用実施例によるBLDCの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法の原理の実現モジュールを示す概略図である。 本願の適用実施例による3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる実際の逆起電力信号モデルと理想的な逆起電力信号モデルとの関係を示す概略図である。 本願の適用実施例によるコントローラの制御アルゴリズムの同等構造を示す概略図である。 本願の適用実施例によるモータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による実際の逆起電力信号モデルと理想的な逆起電力信号モデルとの関係を示す概略図である。 本願の適用実施例によるBLDCが相変換を実現させることを示すフローチャートである。 本願の実施例によるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置の構造を示す概略図である。 本願の実施例によるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置のハードウェア構造を示す概略図である。 本願の実施例の技術的解決手段の条件を用いない場合、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じてモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になる相変換位置を示す概略図である。 本願の実施例の技術的解決手段の条件を用いる場合、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じてモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になる相変換位置を示す概略図である。
本願の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例の図面を参照しながら、発明の具体的な技術的解決手段を更に詳しく説明する。下記実施例は、本願を説明するためのものであるが、本願の範囲を限定するものではない。
上述したように、関連技術において、BLDCに対して制御を行う過程において、各PWM制御周期のハイレベル期間において、ADCモジュールの収集機能により、BLDCの逆起電力に対して複数回サンプリングを行い、サンプリングを完了した後、浮遊相端子電圧と逆起電力参照電圧との関係を比較することで、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定する。A相を例として、1つのモータ本体の機械的周期内に、A相巻線端子電圧波形は、図1aに示すとおりである。ここで、BC及びCB期間において、A相は、浮遊状態であり、その端子電圧波形は、図1bに示すとおりである。PWMオンの場合、A相端子電圧
Figure 2022514535000002
である(ここで、eは、A相逆起電力であり、
Figure 2022514535000003
は、逆起電力参照電圧である)。
Figure 2022514535000004
である場合、e=0である。つまり、A相逆起電力のゼロクロス点時刻である。図1bにおけるa1時刻で、
Figure 2022514535000005
であり、逆起電力は、ゼロクロスしていない。次のPWM制御周期のa2時刻で、
Figure 2022514535000006
であり、この場合、逆起電力がゼロクロスしたことを検出した。同様に、CB期間において、A相端子電圧は、降下する傾向にある。b2時刻で、
Figure 2022514535000007
であり、逆起電力は、ゼロクロスしておらず、b3時刻で、
Figure 2022514535000008
であり、この場合、逆起電力がゼロクロスしたことを検出した。
関連技術において、逆起電力ゼロクロス点検出方策の使用上の前提条件は、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値が決まっており、モータ抵抗、インダクタのパラメータが完全に対称であることである。しかしながら、実際の過程において、下記現象が発生する。
1、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値は、昇温又は老化などの外部要因による影響で変動し、分圧割合にオフセットが生じ、更に、端子電圧検出の正確度に影響を及ぼす。上記状況が発生する場合、分圧抵抗によりサンプリングを行うことで得られた端子電圧と実際値との間に偏差がある。
2、高速モータは抵抗、インダクタのパラメータが小さいため、実際の製造プロセスにおいて、抵抗、インダクタのパラメータが非対称になるという現象が生じやすい。その可能な発生原因は、モジュール化製造、非対称なターン数、等しくない線路接触抵抗などを含む。上記現象が発生した後、浮遊相端子電圧とその逆起電力信号との間に偏差がある。
上記2つの現象が発生した後、逆起電力ゼロクロス点検出に基づいた従来のセンサレスBLDC駆動方法は、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセット及びモータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性という理想的ではない要因による影響を及ぼす。上記2つの理想的ではない状況を発生した後、端子電圧ゼロクロス点信号にオフセットが生じ、相変換誤差を最終的に招き、駆動性能に影響を及びす。
これを基に、本願の各実施例において、BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得ると共に、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定し、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得て、得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定する。決定された逆起電力ゼロクロス点閾値に基づいて、逆起電力ゼロクロス点の位置を正確に検出し、更に相変換の正確度を向上させることができる。
図2は、BLDCが電子機器に適用されるハードウェアシステム構造を示す概略図である。図2に示すように、前記ハードウェアシステムは、BLDC 201、3相端子電圧分圧抵抗202、3相フルブリッジ203、キャパシタ204、バッテリ205、電流サンプリング抵抗206及びマイクロコントローラユニット(MCU:MicroController Unit)207を備える。MCU 207は、駆動信号により3相フルブリッジ203を制御し、BLDC 201の制御を実現させる。BLDC 201は、3相にそれぞれ、3組の分圧抵抗である3相端子電圧分圧抵抗202が接続され、3相端子電圧は、MCU 207におけるADCモジュールにより収集される。BLDC 201に抵抗及びインダクタが配置される。
ここで、本願の実施例は、3相端子電圧分圧抵抗202の抵抗値オフセット及び/又はBLDC 201における抵抗、インダクタの非対称性がモータ駆動性能に及ぼす影響に対して、改良手段を提出した。
図3は、BLDCの理想的な逆起電力波形及びセクタ番号を示す。図3において、波形301、波形302及び波形303はそれぞれ、BLDCのA相、B相及びC相の逆起電力波形である。3つの位相間の位相差は、120°である。1つのモータ本体の機械的周期は、6個のセクタを含み、それらの番号は、セクタ1、セクタ2、セクタ3、セクタ4、セクタ5及びセクタ6であり、セクタ境界は、BLDC相変換の角度位置であり、理想的な状態で、各セクタ間の角度間隔は、60°である。
相変換の角度位置と逆起電力ゼロクロス点の角度位置との間隔は、30°である。1つのモータ本体の機械的周期
Figure 2022514535000009
は、6個の逆起電力ゼロクロス点の間隔を含む。理想的な状態で、隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の角度間隔が60°である。しかしながら、モータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になるか又は3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値が変わる場合、端子電圧信号のゼロクロス点の角度位置にオフセットが生じ、隣接するセクタの逆起電力ゼロクロス点の間隔は、60°ではない。これにより、BLDCの相変換誤差を招き、駆動性能を低下させる。実際の適用において、逆起電力ゼロクロス点の時間間隔は、ソフトウェアにより検出されやすく、且つ逆起電力ゼロクロス点の時間間隔tと逆起電力ゼロクロス点の角度θとは、式1における対応関係がある(ここで、θ及びtは、図3における同一の横座標領域を指す)。
Figure 2022514535000010
従って、本願の実施例は、実際の逆起電力ゼロクロス点の時間間隔の検出を始めとして、一連の補正手段により、隣接するセクタの逆起電力ゼロクロス点の間隔を均一な60°に補正するという目的を達成する。
本願の実施例は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法を提供する。図4に示すように、下記ステップを含む。
S101において、前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得る。
ここで、実際に適用される時、本願の実施例のBLDCは、センサレス駆動制御技術を用いる。
前記BLDCが6個のセクタを有する場合、隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔は、図3における6個の隣接する逆起電力ゼロクロス点の時間間隔である。該6個の隣接する逆起電力ゼロクロス点の間隔の番号は、
Figure 2022514535000011
であり、これらの時間間隔は、1つのモータ本体の機械的周期の時間長を構成する。ここで、番号の添え字は、セクタの番号を表し、例えば、
Figure 2022514535000012
は、隣接するセクタ1、セクタ2の間の逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を表す。
実際の適用において、前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔は、タイマーによる計時の方式で得られてもよい。
S102において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定する。
ここで、前記逆起電力ゼロクロス点の誤差は、理想的ではない要因によりBLDCの逆起電力にオフセットが発生した後の実際の逆起電力信号と理想的な逆起電力信号との差の信号である。理想的な逆起電力信号と理想的逆起電力信号に対してオフセットが発生した実際の逆起電力信号との関係を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定する。また、前記逆起電力ゼロクロス点の誤差は、得られた少なくとも2つの第1時間間隔により算出されてもよい。
実際に適用される場合、上述したように、理想的ではない要因は、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセット、及び/又は、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性を含んでもよい。
S103において、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得る。
ここで、前記収束は、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して処理を行い、逆起電力ゼロクロス点の誤差を0に近くし、誤差を無くすという目的を達成することである。逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行うための技術的手段は、多くあり、例えば、コントローラなどを用いる。
ここで、前記逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分は、理想的ではない要因による逆起電力ゼロクロス点のオフセットに対する補正値であり、例えば、図1bに示す
Figure 2022514535000013
近傍での、逆起電力に対する縦方向の微小な補正量である。
S104において、得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定し、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる。
ここで、実際に適用される場合、前記BLDCが6個のセクタを有すると、前記逆起電力ゼロクロス点閾値は、6個の隣接するセクタの間の逆起電力ゼロクロス点閾値
Figure 2022514535000014
であり、つまり、図1bに示す逆起電力の実際値である。本願の実施例の技術的解決手段により得られた逆起電力ゼロクロス点閾値は、モータのために正確な相変換根拠を提供し、理想的ではない要因による相変換誤差を無くすという目的を達成することができる。
本願の実施例で提供されるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法は、BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得て、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定し、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得て、得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定する。BLDC逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することで、実際の逆起電力ゼロクロス点閾値を決定し、更に、逆起電力ゼロクロス点の発生位置を正確に検出し、BLDCの駆動性能を確保し、製品の信頼性を向上させる。それと同時に、本願の実施例の技術的解決手段は、ハードウェアコストを増加させることなく、ソフトウェアアルゴリズムである逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムで、望ましくない要因による相変換誤差を無くすため、実現しやすい。
実際に適用される時、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じ、且つモータ抵抗、インダクタのパラメータが対称である場合、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる影響のみを無くすことができる。
これを基に、一実施例において、S102及びS103において、得られた少なくとも2つの時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む。
ここで、実際に適用される時、このような誤差は、縦方向誤差と呼ばれてもよい。
実際に適用される時、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが発生しておらず、且つモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称である場合、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による影響のみを無くすことができる。
これを基に、一実施例において、S102及びS103において、得られた少なくとも2つの時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む。
ここで、実際に適用される時、このような誤差は、横方向誤差と呼ばれてもよい。
3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じ、且つモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称である場合、該2つの要因による影響を無くす必要がある。
これを基に、一実施例において、S102から104において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得て、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得て、前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、
前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することと、を含む。
ここで、一実施例において、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定することは、
得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、前記BLDC本体の機械的周期における半分の周期に対応するセクタの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を決定し、少なくとも2つの第2時間間隔を得ることと、
少なくとも2つの第2時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定することと、を含む。
以下、具体的な適用例を参照しながら、本願を詳しく説明する。
適用実施例において、BLDCは、6個のセクタを有し、且つ、図5に示すBLDCが電子機器に適用されるハードウェアシステムにより実現される。図5に示すように、該システムは、BLDC 501、3相端子電圧分圧抵抗502、3相フルブリッジ503、キャパシタ504、バッテリ505、電流サンプリング抵抗506及びMCU 507を備える。
ここで、図5に示す各構成は、図2に示す各構成と類似し、3相端子電圧分圧抵抗502のみで相違している。ここで、図2において、抵抗分圧式逆起電力サンプリング方策を用い、図5において、仮想中性点逆起電力サンプリング方策を用いる。図5に、図2に示す抵抗分圧式逆起電力サンプリング方策を利用しないが、実際に適用される時、図5に示すシステムにも、モータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になり、3相端子抵抗の抵抗値がオフセットする(3相端子電圧分圧抵抗502における抵抗の抵抗値にオフセットが生じる)という問題が生じる。ここで、3相端子抵抗の抵抗値のオフセットという影響要因の表現形式は、3相端子抵抗の抵抗値にオフセットが発生したことであってもよく、抵抗の抵抗値のオフセットと同等である他の状況であってもよい。例えば、3相支流側の電圧降下が不一致すること、3相分岐路におけるスイッチ管のオン電圧降下が不一致することであってもよい。
適用実施例において、図6に示すBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定システムにより実現する。図6に示すように、前記制御システムは、回転数ループコントローラ601、電流ループコントローラ602、相変換ロジックモジュール603、PWMモジュール604、3相フルブリッジ605、BLDC 606、タイマーB 607、タイマーA 608、逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムモジュール609、ゼロクロス点検出モジュール610、ADCサンプリングモジュール611及び3相端子電圧分圧抵抗モジュール612を備える。
ここで、タイマーA 608により、BLDCの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を少なくとも6回測定し、1つのモータ本体の機械的周期時間長内の6個の逆起電力ゼロクロス点時間間隔を得て、続いて、測定された6個の最新の隣接する2つのセクタのゼロクロス点時間間隔
Figure 2022514535000015
を逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムモジュール609に送り込み、逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムモジュール609により、逆起電力ゼロクロス点閾値を生成する。
ADCサンプリングモジュール611(図5における3相端子電圧分圧抵抗502の機能及びMCU 507の逆起電力サンプリング機能に対応する)は、分圧抵抗モジュール612(図5における3相端子電圧分圧抵抗502に対応する)により、PWMモジュール604のハイレベル期間において、端子電圧に対してリアルタイム収集を行う。収集された端子電圧信号と前記逆起電力ゼロクロス点閾値との差をゼロクロス点検出モジュール610(図5におけるMCU 507のゼロ点検出実行機能に対応する)に入力する。端子電圧信号と逆起電力ゼロクロス点閾値との差が0である場合、逆起電力ゼロクロス点が発生する。逆起電力ゼロクロス点が発生するたびに、まず、タイマーB 607により、30°遅延を起動して相変換ロジックモジュール603をトリガする。BLDCの逆起電力ゼロクロス点時間間隔の測定から、上記プロセスは、制御システムにおいて繰り返して実行される。各回で逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムモジュール609によりゼロクロス点閾値を算出し、該閾値は、次のモータ本体の機械的周期におけるゼロクロス点の発生の判定に用いられる。これにより、逆起電力ゼロクロス点の発生位置を正確に検出し、更に、相変換の正確度を大幅に向上させることができる。
図6に示す構造は、回転数電流二重閉ループ制御構造を用いる。つまり、回転数ループコントローラ601及び電流ループコントローラ602によりシステムの機能を実現させる。所定の回転数信号とフィードバック回転数信号との差を求め、回転数コントローラ601により電流所定値信号を電流コントローラ602に出力し、続いて、電流所定値信号と電流フィードバック信号との差を求め、電圧信号を相変換ロジックモジュールに出力し、最後に、PWMモジュール604、3相フルブリッジ605により、BLDC 606を駆動する。ここで、回転数電流二重閉ループ制御構造は、回転数シングルループ又は電力電流二重閉ループなどの任意の構造であってもよい。つまり、回転数ループコントローラ601及び電流ループコントローラ602は、実際の適用需要に応じて、回転数ループコントローラ又は電力ループコントローラ及び電流ループコントローラ又は該機能を実現できる他の同等の構造で置き換えられてもよい。
適用実施例において、具体的には、図7に示すBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定アルゴリズムにより、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の補正を行う。
図7に示すように、補正アルゴリズムは主に、縦方向補正アルゴリズム、横方向補正アルゴリズム及び閾値フィードバックアルゴリズムを含む。ここで、縦方向補正アルゴリズムは主に、縦方向誤差(3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる誤差)を算出するために用いられ、横方向補正アルゴリズムは主に、横方向誤差(モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による誤差)を算出するために用いられ、閾値フィードバックアルゴリズムは主に、実際の逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するために用いられる。
実際に適用される時、プロセッサは、縦方向補正アルゴリズム及び横方向補正アルゴリズムを同時に利用して、該当する誤差をそれぞれ算出することができる。両者は、互いに影響を及ぼしない。これらはそれぞれ、異なる理想的ではない要因による相変換誤差を補正するために用いられる。実際に適用される時、具体的な適用に、1つのみの理想的ではない要因がある場合、つまり、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセット又はモータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性のみが存在する場合、そのうちの該当する補正アルゴリズムを単独で用いて補正機能を実現させることができる。2つの理想的ではない要因が存在する場合、最も複雑であり、且つ2つの理想的ではない要因が存在する場合、上記いずれか1つの補正モジュールの実現形態が含まれるため、ここで、2つの理想的ではない要因がいずれも存在する場合、3つの補正アルゴリズムを実現させることに対して詳しく説明する。1つのみの理想的ではない要因が存在する場合、該当する縦方向補正アルゴリズム又は横方向補正アルゴリズムの1つを用いて、閾値フィードバックアルゴリズムに基づいて、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正の目的を達成することができることは、当業者であれば理解すべきである。
以下、図7における各アルゴリズムに対して詳しく説明する。
まず、縦方向補正アルゴリズムを詳しく説明する。
理想的な状況で、端子電圧により得られた逆起電力信号は、
Figure 2022514535000016
の両側に対称に分布する。つまり、
Figure 2022514535000017
の両側に、半周期180°の逆起電力信号が均一に分布する。3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じると、分圧後の端子電圧信号と理想的な設計値との間に直流偏差がある。具体的には、実際の逆起電力信号が
Figure 2022514535000018
の両側に均一に分布することなく、理想的な逆起電力信号を基に、一定の縦方向オフセットを発生し、これにより、ゼロクロス点検出誤差を招く。
図8は、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる実際の逆起電力信号モデルと理想的な逆起電力信号モデルとの関係を示す概略図である。ここで、801は、B相(ランダムに列挙した位相)の理想的な逆起電力信号モデルであり、802は、B相において3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットにより縦方向オフセットが発生した実際の逆起電力信号モデルである。なお、B相において、
Figure 2022514535000019
でそれぞれ、理想的な逆起電力信号の上半周期角度及び下半周期角度を表す。
Figure 2022514535000020
でそれぞれ、実際の逆起電力信号の上半周期角度及び下半周期角度を表す。
Figure 2022514535000021
は、B相の逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差を表す。
図8において、下記基本的な関係が存在する。
Figure 2022514535000022
Figure 2022514535000023
であるため、以下を得ることができる。
Figure 2022514535000024
ここで、
Figure 2022514535000025
で、B相の上半周期時間間隔を表し、
Figure 2022514535000026
で、B相の下半周期時間間隔を表すと、
Figure 2022514535000027
との関係、
Figure 2022514535000028
との関係は、以下のとおりである。
Figure 2022514535000029
式(4)を式(3)に代入し、以下を得る。
Figure 2022514535000030
同様に、他の2つの位相(A相及びC相)の縦方向逆起電力ゼロクロス点の誤差を得ることができる。
Figure 2022514535000031
ここで、上記導出過程から分かるように、理想的な逆起電力信号の半周期角度と実際の逆起電力信号の該当する半周期角度との関係により、BLDCの各相の、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差と逆起電力ゼロクロス点時間間隔の関係式を得て、ソフトウェア方式により縦方向誤差を決定する。
タイマーにより、BLDCの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を連続的に6回測定することで、1つのモータ本体の機械的周期の6個の逆起電力ゼロクロス点時間間隔
Figure 2022514535000032
を得て、続いて、A相、B相、C相に対応する2つの半周期の2つの逆起電力ゼロクロス点時間間隔
Figure 2022514535000033
をそれぞれ得る。
上記A相、B相、C相に対応する2つの半周期の2つの逆起電力ゼロクロス点時間間隔に対して上記関係式で演算を行い、BLDCの各相の逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差を得る。つまり、ここで、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差集合(即ち、第1誤差集合)を決定した。
BLDCのA相、B相、C相の逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差をそれぞれコントローラに送り込む。ここのコントローラとして、PIコントローラを用いることができる。従来のPIパラメータチューニング法により、起電力ゼロクロス点誤差信号に対する収束を実現させ、誤差除去の目的を達成することができる。
ここで、PIコントローラの具体的な実現形態は、図9に示すコントローラの制御アルゴリズム等価構造により実現してもよい。各相のPIコントローラはいずれも、図9に示す制御アルゴリズム等価構造により実現してもよい。
その開ループ伝達関数
Figure 2022514535000034
は以下のとおりである。
Figure 2022514535000035
ここで、
Figure 2022514535000036
は、PI比例と積分ゲインであり、ωは、モータの回転数であり、λは、永久磁石の鎖交磁束数であり、
Figure 2022514535000037
は、1つのモータ本体の機械的周期である。従来のPIパラメータチューニング法によれば、
Figure 2022514535000038
を以下に設定してもよい。
Figure 2022514535000039
ここで、
Figure 2022514535000040
は、望ましい制御帯域幅角周波数である。例えば、帯域幅を10Hzとすれば、
Figure 2022514535000041
である。
ここで、BLDCのA相、B相、C相の逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差をPIコントローラに送り込み、逆起電力ゼロクロス点閾値の縦方向補正増分
Figure 2022514535000042
を得る。
以下、横方向補正アルゴリズムを詳しく説明する。
図10は、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による実際の逆起電力信号モデルと理想的な逆起電力信号モデルとの関係を示す概略図である。図10において、1001、1002及び1003はそれぞれ、A相、B相及びC相の理想的な逆起電力信号モデルであり、1004、1005及び1006はそれぞれ、A相、B相及びC相の、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性により横方向が発生した後の実際の逆起電力信号モデルであり、
Figure 2022514535000043
は、理想的な逆起電力信号の隣接する2つのセクタのセロ点角度間隔であり、
Figure 2022514535000044
は、実際の隣接する2つのセクタのセロ点角度間隔であり、
Figure 2022514535000045
はそれぞれ、A、B、C相の逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差である。
モータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称である場合、例えば、図10に示すA相のインピーダンスがB相のインピーダンスより大きいと(ランダムに列挙した2つの位相)と、セクタ5の端子電圧は、理想的な値未満であり、セクタ5の端子電圧は、理想的な値より大きい。具体的には、C相の実際の逆起電力信号は、C相の理想的な逆起電力信号に対して右へオフセットした(図10において、1002から1005まで)。従って、以下を推断することができる。
C相の逆起電力信号は、AB相の抵抗、インダクタのパラメータによる影響を受ける。
B相の逆起電力信号は、AC相の抵抗、インダクタのパラメータによる影響を受ける。
A相の逆起電力信号は、BC相の抵抗、インダクタのパラメータによる影響を受ける。
具体的な影響は、進み又は遅れとして表現される。これは、該当する抵抗、インダクタのパラメータの相対的大きさによって決まる。
図10において、下記基本的な関係が存在する。
Figure 2022514535000046
それと同時に、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による影響の特徴によれば、例えば、図10におけるA相のインピーダンスは、B相のインピーダンスより大きいと、C相の逆起電力信号は、右へオフセットする(遅れ)。A相のインピーダンスは、B相のインピーダンスより小さいと、C相の逆起電力信号は、左へオフセットする(進み)。該ロジックの循環性によれば、3相のオフセット値の合計が0であることを得ることができる。つまり、下記関係が存在する。
Figure 2022514535000047
また、
Figure 2022514535000048
はいずれも
Figure 2022514535000049
であり、式(12)を式(11)に代入すると、等価誤差信号
Figure 2022514535000050
を得ることができる。ここで、
Figure 2022514535000051
は、冗長情報であり、アルゴリズムにおいてその解を求める必要がない。
Figure 2022514535000052
図10に示す関係によれば、式13において、括弧内と括弧外の変数は、理論上、同じ数値を有し、つまり、
Figure 2022514535000053
である。また、逆起電力ゼロクロス点の時間間隔と逆起電力ゼロクロス点の角度との対応関係(式1)により、式10における等価誤差の演算関係式を得ることができる。
Figure 2022514535000054
ここで、上記導出過程から分かるように、理想的な逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と実際の逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係により、BLDCの各相の、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差と逆起電力ゼロクロス点時間間隔との関係式を得て、ソフトウェア方式で、横方向誤差を決定する。
実際に適用される時、ここで、A相、B相に関わる関係式において、必ずしも該2つの位相であるとは限らない、3つの位相のうちのランダムな2つの位相であることに留意されたい。また、関係式14においてA相、B相ではなく、他の2つの位相である場合、それに対応する逆起電力ゼロクロス点時間間隔を調整する必要があり、具体的な調整方法は、上記プロセスを参照する。
タイマーにより、BLDCの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を連続的に6回測定することで、1つのモータ本体の機械的周期の6個の逆起電力ゼロクロス点の時間間隔
Figure 2022514535000055
を得る。続いて、A相、B相に対応する2つの逆起電力ゼロクロス点時間間隔
Figure 2022514535000056
をそれぞれ得る。
上記A相、Bに対応する2つの逆起電力ゼロクロス点時間間隔に対して、上記関係式で演算を行い、BLDCのA相、B相の逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差を得る。C相の逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差は、A相、B相の逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差の加算値の反数である。つまり、ここで、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差集合(即ち、第2誤差集合)を決定した。
BLDCのA相、B相、C相の逆起電力ゼロクロス点の横方向誤差をそれぞれコントローラに送り込む。ここのコントローラとして、PIコントローラを用いることができる。従来のPIパラメータチューニング法により、起電力ゼロクロス点誤差信号に対する収束を実現させ、誤差除去の目的を達成することができる。
PIコントローラの具体的な実現形態は、縦方向補正アルゴリズムにおける実現形態と同じであり、ここで、詳細な説明を省略する。
ここで、BLDC的A相、B相、C相の逆起電力ゼロクロス点の縦方向誤差をPIコントローラに送り込み、逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分
Figure 2022514535000057
を得る。
以下、閾値フィードバックアルゴリズムを詳しく説明する。
ここで、前記逆起電力ゼロクロス点閾値の縦方向補正増分及び前記逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定する。
ここで、ゼロクロス点の方向が正から負への方向である場合、前記逆起電力ゼロクロス点閾値の縦方向補正増分と逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分との差を求め、前記逆起電力ゼロクロス点閾値を得る。ゼロクロス点の方向が負から正への方向である場合、前記逆起電力ゼロクロス点閾値の縦方向補正増分と逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分との和を求め、前記逆起電力ゼロクロス点閾値を得る。
続いて、前記逆起電力ゼロクロス点の補正閾値増分と前記逆起電力ゼロクロス点の参照電圧値との和を求め、逆起電力ゼロクロス点の補正閾値を得る。
ここで、6個のセクタに対応する6個のゼロクロス点閾値
Figure 2022514535000058
の算出方法は、以下のとおりである。
Figure 2022514535000059
式15において、セクタ1、3及び5から、逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分を減算する。セクタ2、4及び6に、逆起電力ゼロクロス点閾値の横方向補正増分を追加する。これにより、論理上で、負のフィードバックを形成することができる。図10におけるA相を例として、実際に検出されたゼロクロス点信号は、理想的なゼロクロス点
Figure 2022514535000060
よりも進んでいる。この場合、セクタ6の閾値を高くしてセクタ3の閾値を低くすると、実際のゼロクロス点の位置を同時に右へ移すことができる。
Figure 2022514535000061
が0までに収束した後、実際のゼロクロス点の位置は、理想的なゼロクロス点の位置と重なり合う。
ここで、実際の状況に応じて、縦方向補正又は横方向誤差に対応する閾値補正のみが実行された場合、式15において、用いられていない該当する逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を除去する必要があることに留意されたい。
図11は、本願の適用実施例によるBLDCが相変換を実現させることを示すフローチャートである。図11に示すように、前記プロセスは以下を含む。
(1)において、逆起電力がゼロクロスしたことを検出する。
(2)タイマーAの停止、読み取り及び再起動プロセスを実行し、ゼロクロス点の時間間隔
Figure 2022514535000062
を得る。
(3)にいて、縦方向補正を実行し、
Figure 2022514535000063
を得る。
(4)において、横方向補正を行い、
Figure 2022514535000064
を得る。
(5)において、閾値フィードバックを実行し、
Figure 2022514535000065
を算出する。
(6)において、
Figure 2022514535000066
と端子電圧との比較を実行し、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定する。
(7)において、判定結果は、逆起電力がゼロクロスしたことである場合、タイマーBを設定して起動する。
(8)において、相変換順番に応じて、相変換操作を実行する。
(9)タイマーBを停止する。
上記(1)-(9)を繰り返して実行することで、BLDCの正確な相変換を実現させることができる。
上述から分かるように、本願の実施例において、隣接するセクタのゼロクロス点間の時間間隔を測定し、数学的関係により、各ゼロクロス点と理想的な位置との誤差を再構築することができる。更に、PIコントローラにより、逆起電力ゼロクロス点閾値を絶え間なく調整し、各ゼロクロス点を理想的な位置に収束させ、相変換の正確度を向上させる。補正は2つの部分に分けられる。ここで、縦方向補正は、分圧抵抗の抵抗値のオフセットによる相変換誤差の補正を行い、横方向補正は、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性による相変換誤差の補正を行う。2組のコントローラは、同時に動作することができ、互いに影響を与えず、最終的に誤差除去の目的を達成することができる。
本願の実施例の方法を実現させるために、本願の実施例は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置を更に提供する。図12は、本願の実施例による装置の構成構造を示す概略図である。図12に示すように、前記装置1200は、検出ユニット1201と、第1決定ユニット1202と、第2決定ユニット1203と、第3決定ユニット1204と、を備え、
前記検出ユニット1201は、前記BLDCの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得て、
前記第1決定ユニット1202は、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定するように構成され、
前記第2決定ユニット1203は、決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成され、
前記第3決定ユニット1204は、前記逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成され、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる。
一実施例において、前記第1決定ユニット1201は、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニット1202は、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される。
一実施例において、前記第1決定ユニット1201は、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニット1202は、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される。
一実施例において、前記第1決定ユニット1201は、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得て、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記BLDCの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
前記第2決定ユニット1202は、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得て、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成され、
第3決定ユニット1203は、前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成される。
実際に適用される時、前記検出ユニット1201、第1決定ユニット1202、第2決定ユニット1203、第3決定ユニット1204は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置におけるプロセッサにより実現してもよい。
上記実施例で提供されるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置がBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定を行う場合、上記各プログラムモジュールの分割のみを例として説明するが、実際の適用において、必要に応じて、異なるプログラムモジュールにより上記処理を実行することができ、つまり、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割し、上述した全て又は一部の処理を実行することに留意されたい。なお、上記実施例で提供されるBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置とBLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法は、同一の構想に属し、その具体的な実現プロセスは、方法の実施例を参照する。ここで、詳細な説明を省略する。
上記プログラムモジュールの実現を基に、本願の実施例の方法を実現させるために、本願の実施例は、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置を提供する。図13に示すように、前記装置1300は、プロセッサ1301と、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリ1302と、を備え、
前記プロセッサ1301は、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記1つ又は複数の技術的解決手段で提供される方法を実行するように構成される。
実際に適用される時、図13に示すように、前記装置1300における各ユニットは、バスシステム1303を介して結合される。バスシステム1303は、これらのユニット間の接続通信の実現に用いられることが理解されるべきである。バスシステム1303は、データバスに加えて、電源バス、制御バス及び状態信号バスを更に含む。明確に説明するために、図13において、各種のバスをいずれもバスシステム1303と表記する。
例示的な実施例において、本願の実施例は、記憶媒体を更に提供する。該記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムを含むメモリ1302である。上記コンピュータプログラムは、BLDC逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置1300のプロセッサ1301により実行されて、前記方法に記載のステップを完了する。コンピュータ可読記憶媒体は、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM:ferromagnetic random access memory)、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable Read-Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又はコンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)などのメモリであってもよい。
本願の実施例の技術的解決手段が誤差を除去できることをより好適に説明するために、相変換位置の実験を行った。
実験条件として、BLDCの回転数ωは、20000r/minであり、また下記の条件である。
1、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセットは、表1に示すとおりである。
Figure 2022514535000067
2、モータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性は、表2に示すとおりである。
Figure 2022514535000068
これにより、本実験は、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値のオフセット及びモータ抵抗、インダクタのパラメータの非対称性という2つの理想的ではない要因の条件下で行われた。
図14は、本願の実施例を用いた相変換位置及び本願の実施例を用いない相変換位置を示す。ここで、図14aは、本願の実施例の条件を用いない場合、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じてモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になる相変換位置を示す概略図である。図14aから分かるように、2つの理想的ではない要因による影響で、BLDC逆起電力の隣接するセクタのゼロクロス点の角度間隔は、理想的な60°ではなく、相変換位置は不均一であり、相電流に明らかな変動が存在する。
図14bは、本願の実施例の技術的解決手段の条件を用いる場合、3相端子電圧分圧抵抗の抵抗値にオフセットが生じてモータ抵抗、インダクタのパラメータが非対称になる相変換位置を示す概略図である。図14bから分かるように、本願の実施例の技術的解決手段を用いた後、BLDC逆起電力の隣接するセクタのゼロクロス点角度閾値は、いずれも60°であり、相変換位置が均一であり、相電流の変動がなくなる。従って、逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法は、BLDCの逆起電力ゼロクロス点の誤差を自動的かつ動的に補正するという目的を達成する。
「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、特定の順番又は優先順位を説明するためのものではない。
なお、矛盾しない限り、本願の実施例に記載の技術的解決手段を任意に組み合わせることができる。
以上は、本願の好適な実施例だけであり、本願の保護範囲を限定するものではない。
502 3相端子電圧分圧抵抗
503 3相フルブリッジ
504 キャパシタ
505 バッテリ
506 電流サンプリング抵抗
601 回転数コントローラ
602 電流ループコントローラ
603 相変換ロジックモジュール
605 3相フルブリッジ
609 逆起電力ゼロクロス点閾値決定アルゴリズムモジュール
610 ゼロクロス点検出モジュール
611 サンプリングモジュール
612 分圧抵抗モジュール
1201 検出ユニット
1202 第1決定ユニット
1203 第2決定ユニット
1204 第3決定ユニット
1301 プロセッサ
1302 コンピュータプログラムを含むメモリ
1303 バスシステム

Claims (13)

  1. ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法であって、
    前記ブラシレス直流モータの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得ることと、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することと、
    決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、
    得られた逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することであって、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる、ことと、を含む、
    ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定方法。
  2. 得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
    前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
    前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  4. 得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定することは、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ると共に、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得ることであって、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号である、ことと、
    前記第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ると共に、前記第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることと、
    前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定することと、を含む、
    請求項1に記載の方法。
  5. 得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定することは、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、前記ブラシレス直流モータ本体の機械的周期における半分の周期に対応するセクタの逆起電力ゼロクロス点時間間隔を決定し、少なくとも2つの第2時間間隔を得ることと、
    得られた少なくとも2つの第2時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定することと、を含む、
    請求項2又は4に記載の方法。
  6. 決定された逆起電力ゼロクロス点誤差信号に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることは、
    比例積分PIコントローラを利用して、決定された逆起電力ゼロクロス点誤差信号に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ることを含む、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記方法は、
    端子電圧と決定された逆起電力ゼロクロス点閾値を比較し、比較結果を得ることと、
    比較結果に基づいて、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定することと、を更に含む、
    請求項1に記載の方法。
  8. ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置であって、
    前記ブラシレス直流モータの隣接する2つのセクタの逆起電力ゼロクロス点の時間間隔を検出し、少なくとも2つの第1時間間隔を得るように構成される検出ユニットと、
    得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、逆起電力ゼロクロス点の誤差を決定するように構成される第1決定ユニットと、
    決定された逆起電力ゼロクロス点の誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される第2決定ユニットと、
    前記逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成される第3決定ユニットであって、決定された逆起電力ゼロクロス点閾値は、逆起電力がゼロクロスしたかどうかを判定するために用いられる、第3決定ユニットと、を備える、
    ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置。
  9. 前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
    前記第2決定ユニットは、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される、
    請求項8に記載の装置。
  10. 前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
    前記第2決定ユニットは、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成される、
    請求項8に記載の装置。
  11. 前記第1決定ユニットは、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の半周期角度と第2逆起電力信号の該当する半周期角度との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第1誤差を決定し、第1誤差集合を得ると共に、得られた少なくとも2つの第1時間間隔を利用して、第1逆起電力信号の隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔と第2逆起電力信号の該当する隣接する2つのセクタのゼロ点角度間隔との関係に基づいて、前記ブラシレス直流モータの相ごとの第2誤差を決定し、第2誤差集合を得るように構成され、前記第1逆起電力信号は、理想的な逆起電力信号であり、前記第2逆起電力信号は、実際の逆起電力信号であり、
    前記第2決定ユニットは、決定された第1誤差集合における誤差に対して収束を行い、第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得ると共に、決定された第2誤差集合における誤差に対して収束を行い、第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を得るように構成され、
    第3決定ユニットは、前記第1逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分及び前記第2逆起電力ゼロクロス点閾値の補正増分を利用して、逆起電力ゼロクロス点閾値を決定するように構成される、
    請求項8に記載の装置。
  12. ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置であって、前記装置は、プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、を備え、
    前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法のステップを実行するように構成される、ブラシレス直流モータの逆起電力ゼロクロス点閾値の決定装置。
  13. 記憶媒体であって、前記記憶媒体には、プロセッサにより実行される時、請求項1から7のうちいずれか一項に記載の方法のステップを実現させるコンピュータプログラムが記憶されている、記憶媒体。
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