JP2022513749A - 勾配によるタンパク質濃度定量を伴う使用のためのシステム適合性方法 - Google Patents

勾配によるタンパク質濃度定量を伴う使用のためのシステム適合性方法 Download PDF

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Abstract

パテントブルー色素又はAMGブルー色素を使用して可変長分光光度計の適合性を決定する方法が開示される。本明細書では、タンパク質試料のタンパク質濃度を決定するための固定経路長分光光度計の適合性を決定する方法も開示される。AMGブルー色素はまた、固定経路長分光光度計の適合性を決定するために使用され得る。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2018年12月14日に出願された米国特許出願第62/780,184号に対する優先権を主張する。
配列表
本出願は、電子フォーマットの配列表とともに出願されている。「A_2335_WO_PCT_sequence_ST25.txt」という名称のファイルとして提出された配列表は、2019年12月11日に作成され、サイズはおよそ264,014バイトである。電子フォーマットの配列表における情報は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
提示される主題は、タンパク質分析の分野に関する。具体的には、提示される主題は、タンパク質濃度を定量する機器の適合性を決定することに関する。
タンパク質濃度は、それが患者の投薬に直接的に関係があるため、非常に重要な品質属性である。タンパク質濃度定量のための確立された方法は、分光法のランベルト・ベールの法則に従う公定書収載の方法に基づき、且つ従来の固定経路長又は可変経路長技術のいずれかの使用を考慮している。
1.第1の態様において、本明細書では、タンパク質試料のタンパク質濃度を定量するための可変長分光光度計の適合性を決定する方法であって、パテントブルー色素(PBD)又はAMGブルー色素(ABD)の吸光度を、280nmの第1の波長並びにそれに続く310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される波長である少なくとも2つの波長で測定することを含む方法が開示される。第2の態様において、本明細書では、タンパク質試料のタンパク質濃度を定量するための固定経路長分光光度計の適合性を決定する方法であって、AMGブルー色素(ABD)の吸光度を、280nmの第1の波長並びにそれに続く310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される波長である少なくとも2つの波長で測定することを含む方法が開示される。いくつかの下位の態様又はこれらの最初の2つの態様において、第3の波長が使用され、第3の波長は、第2の波長とは異なり、且つ310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される。また、下位の態様におけるこれらの最初の2つの態様において、PBD又はABDは、タンパク質試料のタンパク質濃度を測定する前に2つの波長で各波長に関して3回測定され、且つPBDは、タンパク質試料のタンパク質濃度を測定した後に2つの波長で各波長に関して3回測定される。下位の態様において、第1の波長は280nmであり、且つ第2の波長は310nmである。いくつかの下位の態様において、可変長分光光度計又は固定経路長分光光度計は、PBD又はABDの吸光度測定値が、PBD又はABDとともに提供される分析証明書において提供されるそれらの値と等しいか又はその10%未満である場合、好適であると考えられる。他の下位の態様において、可変長分光光度計又は固定経路長分光光度計は、PBD又はABDの吸光度測定値が、PBD又はABDとともに提供される分析証明書において提供されるものと少なくとも等しいか又はその5%未満である場合、好適であると考えられる。他の下位の態様において、測定値は、≦5%の相対標準偏差(RSD)パーセンテージを有する。
これらの態様及び下位の態様のいずれかにおいて、タンパク質試料は、抗原結合タンパク質、抗体、二重特異性抗体、三重特異性抗体、BiTE分子、又はそのフラグメント若しくは誘導体などの治療用タンパク質を含む。
可変長分光光度計に向けられる態様及び下位の態様において、可変長分光光度計は、SoloVPE分光光度計(C Technologies,Inc.;Bridgewater,NJ)である。
これらの態様のいずれかにおいて、AMGブルー色素は、PBDより好ましい。
パテントブルー色素(PBD)に関するUV吸光度スペクトルを示す。 PBDの測定値において得られる未加工のデータを示す。 3つのタンパク質試料(mAb1及びmAb2、mAb2は2つの異なる濃度)の測定値において得られる未加工のデータを示す。 指定の波長でのPBDに関する保証値(供給業者によって提供される)からの測定値の差のプロットのグラフを示す。 280nmでのPBD測定値の正規分布のグラフを示す。 310nmでのPBD測定値の正規分布のグラフを示す。 機器に関連する変動値又は誤差、及びPBD測定値の保証値の信頼度を考慮した、データセットの正規二変量等高線を示す(280nm)。 機器に関連する変動値又は誤差、及びPBD測定値の保証値の信頼度を考慮した、データセットの正規二変量等高線を示す(310nm)。 低濃度(左パネル;mAb2)及び中程度の濃度(右パネル;mAb2)でのタンパク質濃度定量の比較のグラフを示す。 タンパク質濃度定量値(mAb1;右パネル)と310nmでのPBD(左パネル)の比較のグラフを示す。 280nm(左)、310nm(中央)及びmAb1でPBDに影響を与えるCary 60分光光度計の推定波長シフトのグラフを示す。 実施例において分析された3つのタンパク質濃度の変動係数oのブートストラップ分析のグラフを示す。 Solo VPEデバイスの固定勾配モードに関するスクリーン表示を示す。 AMGブルー色素のUV/可視スペクトルのグラフを示す。 タンパク質濃度定量に必要となる機器経路長を示す。
ランベルト・ベールの法則は、A=αlcとして表される(式中、Aは測定された吸光度であり、αはモル吸光係数であり、lは経路長であり、且つcは試料濃度である)。この式は、勾配分光法との使用のために再編成され得る。A/l=αc。勾配及び経路長を比較する測定に関して、線形回帰式は、A=ml+bと書くことができる(式中、mは回帰線の勾配であり、且つbはy切片である)。次に、次元等式は、上の第2の式の左辺を第3の式の勾配の項で置き換えることを可能にし、次の式をもたらす:m=αc。その得られた式は、勾配分光法の式である。これは、モル吸光係数が知られている場合、勾配をそれで割ることによって試料の濃度を計算するために使用され得る:c=m/α。試料濃度が知られている場合、モル吸光係数は、勾配を濃度で割ることによって計算され得る:α=m/c(Huffman et al 2014)。
可変長分光光度計において、経路長の選択はコンピューターにより制御され、得られる吸光度に基づいて最適化される。例えば、Solo VPE分光法システム(C Technologies,Inc.;Bridgewater、NJ)は、機器の直線範囲内で試料の吸光度を決定できるコンピューター制御された直線ステージを備える。次に、その直線範囲内で、連続的に大きい又は小さい経路長で5~10回の吸光度測定を行うことになる。次に、提供されるソフトウェアが、結果として得られる吸光度及び経路長データのための線形回帰式を計算し、プロットして、勾配、切片、及びR2値を生成する。次に、勾配値を、目的の化合物に関するユーザーにより与えられた吸光係数とともに使用して、ランベルト・ベールの法則を使用して試料中の実際の分析物濃度を逆算する(Huffman et al 2014)。
システムの性能を保証するための未知の分析の前又はその間にシステムを点検するために使用されるシステム適合性アッセイにおいて、標準物質が使用される。
定義
「パテントブルー色素」又はPBDは、CHEM013測定標準物質(SKU CHEM013-KIT;C Technologies,Inc.;Bridgewater、NJ)又は均等物を意味する。この色素は、GFS Chemicals、Columbus Ohioの仕様に基づいて作製され、品目:8416(「In-Spec(登録商標)Patent Blue Color Standard Custom UV-Visible Reference Material」と呼ばれる)である。組成は、90~100%水、1~<3%メチルアルコール、及び<0.1%パテントブルーバイオレット(アシッドブルー1及びCI 42045(CAS 129-17-9)としても知られる)である。指定される波長は310nmである。本開示に関して、経路長は、5μm~50μmの経路長である。
「AMGブルー色素」は、1×リン酸緩衝食塩水(PBS)中の0.15%パテントブルーVF、5%グリセロール緩衝液を意味し、PBSは、塩化カルシウム及び塩化マグネシウムを含まないダルベッコPBSであり、パテントブルーVFは、アシッドブルー1、スルファンブルーとしても知られ、C27H31N2NaO6S2の実験式(ヒル表示法);CAS番号129-17-9を有する。
AMGブルー色素は、開示され且つ特許請求される方法において好ましい。
「タンパク質」、「ペプチド」及び「ポリペプチド」は、互換的に使用されて、各アミノ酸がペプチド結合によって隣と接続されているアミノ酸の鎖を意味する。
「抗体」(Ab)及び同義語「免疫グロブリン」(Ig)は、同じ構造特性を有する糖ポリペプチドである。抗体は特異的抗原に対し結合特異性を示すが、免疫グロブリンは抗体及び抗原特異性を欠く他の抗体様分子の両方を含む。後者の種類のポリペプチドは、例えば、リンパ系によっては低いレベルで、また骨髄腫によっては高いレベルで産生される。したがって、用語「抗体」又は「抗体ペプチド」は無傷の抗体、抗体誘導体、抗体類似体、遺伝子改変抗体、検出可能な標識を有する抗体、指定の抗体と特異的結合について競合する抗体、又は無傷の抗体と特異的結合について競合するその抗原結合フラグメント(例えば、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、単一ドメイン抗体)を指し、キメラ抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、及び二重特異性抗体を含む。いくつかの場合において、抗原結合フラグメントは、例えば、組換えDNA技術によって作製される。他の場合において、抗原結合フラグメントは、無傷の抗体の酵素的又は化学的切断によって作製される。抗原結合フラグメントとしては、Fab、Fab’、F(ab)2、F(ab’)2、Fv、及び一本鎖抗体が挙げられる。
モノクローナル抗体及び抗体コンストラクトとしては、重鎖及び/若しくは軽鎖の一部が特定の種に由来するか又は特定の抗体クラス若しくはサブクラスに属する抗体中の対応する配列と同一若しくは相同である一方、鎖の残部は、所望の生物活性を示す限り、別の種に由来するか又は別の抗体のクラス若しくはサブクラスに属する抗体並びにそのような抗体の断片中の対応する配列と同一若しくは相同である「キメラ」抗体が挙げられる。キメラ抗体としては、非ヒト霊長類(例えば、旧世界ザル、類人猿など)に由来する可変ドメイン抗原結合配列及びヒト定常領域配列を含む「霊長類化」抗体が挙げられる。
モノクローナル抗体及び抗体コンストラクトとしては、「ヒト」又は「完全ヒト」と呼ばれる抗体が挙げられる。用語「ヒト抗体」及び「完全ヒト抗体」はそれぞれ、ヒト免疫グロブリンライブラリーから又は1つ以上のヒト免疫グロブリン遺伝子を導入した動物から単離された抗体を含む、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有し、内因性免疫グロブリンを発現しない抗体、例えば、Xenomouse(登録商標)抗体、及びKucherlapati et al.によって米国特許第5,939,598号明細書に記載されるとおりの抗体を指す。
「遺伝子改変抗体」は、アミノ酸配列が天然抗体の配列から変更された抗体を意味する。抗体の生成における組換えDNA技術の関連性のために、天然の抗体に見出されるアミノ酸の配列に限定される必要はなく、抗体は、所望の特性を得るために再設計することができる。多くの可能な変動値があり、その範囲は、たった1個又は数個のアミノ酸への変化から、例えば可変領域及び/又は定常領域の完全な再設計にまで及ぶ。定常領域の変化は、一般に、補体の結合、膜との相互作用、及び他のエフェクター機能、並びに製造性及び粘度などの特徴を改善又は変更するためになされる。可変領域における変化は、抗原結合特性を改善するためになされ得る。
「Fabフラグメント」は、1つの軽鎖及び1つの重鎖のCH1及び可変領域で構成される。Fab分子の重鎖は、別の重鎖分子とジスルフィド結合を形成することができない。
「Fab’フラグメント」は、1つの軽鎖及びCH1ドメインとCH2ドメインの間の定常領域を多く含有する1つの重鎖を含有し、その結果、2つの重鎖間に鎖間ジスルフィド結合が形成されて、F(ab’)2分子を形成し得る。
「F(ab’)2フラグメント」は、2つの軽鎖並びにCH1ドメインとCH2ドメインの間の定常領域の一部を含有する2つの重鎖を含有し、その結果、鎖間ジスルフィド結合が2つの重鎖の間に形成される。
「Fvフラグメント」及び「一本鎖抗体」は、重鎖及び軽鎖の両方の抗体可変領域を含有するが、定常領域を欠くポリペプチドを指す。無傷の抗体のように、Fvフラグメント又は一本鎖抗体は、特定の抗原に選択的に結合することができる。わずか約25kDaの分子量を有するFvフラグメントは、通常の抗体(150~160kD)よりもはるかに小さく、Fabフラグメント(約50kDa、1つの軽鎖及び半分の重鎖)よりもさらに小さい。
「単一ドメイン抗体」は、単一ドメインFv単位、例えば、VH又はVLからなる抗体フラグメントである。無傷の抗体のように、単一ドメイン抗体は、特定の抗原に選択的に結合することができる。わずか12~15kDaの分子量を有する単一ドメイン抗体は、2つの重ポリペプチド鎖及び2つの軽鎖で構成される通常の抗体(150~160kDa)よりもはるかに小さく、Fabフラグメント(約50kDa、1つの軽鎖及び半分の重鎖)及び一本鎖可変フラグメント(約25kDa、2つの可変ドメイン、軽鎖由来の1つ及び重鎖由来の1つ)よりもさらに小さい。軽鎖に由来するナノボディはまた、標的エピトープに特異的に結合することが示されている。
導入及び実施例からの知見の概要
システム適合性、アッセイ及び試料許容基準は、可変経路長機器、SoloVPE(C Technologies,Inc.;Bridgewater,NJ;米国特許第7,808,641号明細書も参照のこと)を要するタンパク質濃度の定量のために確立された。これらの基準の確立のためのデータは、3つのタンパク質濃度でSoloVPEを使用して得られ、且つPBDの測定値と一括された。これらのデータの統計分析は、280nm及び310nmで分析証明書(CoA)値の±5%が、システム適合性基準としての使用のために許容できることを明らかにした。システム適合性測定値の正確度は、PBD及びAMGブルー色素測定値の初めと終わりの両方について≦5%の相対標準偏差(RSD)パーセンテージを有しなければならない。アッセイ許容基準に関して、SoloVPEソフトウェアを使用するこの試験は、36個の個々のタンパク質測定値が試料間で一貫した結果とともに作成できることを示した。タンパク質試料は、≦5% RSD基準が適用された三つ組で読まれるべきである。
パテントブルーVFの濃度、AMGブルー色素溶液のpH(好適な緩衝液に関する実施例を参照のこと)及び有機組成は、AMGブルー溶液の非常に重要な属性である。試験のためのSoloVPEデバイスにおけるMulti-モードの実行により、機器性能の効果的な評価に必要な感度を維持しながら、システムの適合性手順が大幅に簡略化される。
治療用ポリペプチド
以下の1つ以上に結合するものを含むタンパク質は、開示される方法に有用であり得る。これらには、受容体結合を妨害するものを含む、CD3、CD4、CD8、CD19、CD20、CD22、CD30及びCD34を含むCDタンパク質が含まれる。HER2、HER3、HER4及びEGF受容体を含むHER受容体ファミリータンパク質。細胞接着分子、例えば、LFA-I、MoI、pl50、95、VLA-4、ICAM-I、VCAM、及びアルファ v/ベータ 3インテグリン。増殖因子、例えば、血管内皮増殖因子(「VEGF」)、成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、成長ホルモン放出因子、副甲状腺ホルモン、ミュラー管阻害物質、ヒトマクロファージ炎症タンパク質(MIP-I-アルファ)、エリスロポエチン(EPO)、NGF-ベータなどの神経成長因子、血小板由来増殖因子(PDGF)、例えば、aFGF及びbFGFなどを含む線維芽細胞増殖因子、上皮増殖因子(EGF)、特に、TGF-α及びTGF-βを含む、例えば、TGF-β1、TGF-β2、TGF-β3、TGF-β4又はTGF-β5を含むトランスフォーミング増殖因子(TGF)、インスリン様増殖因子I及びインスリン様増殖因子II(IGF-I及びIGF-II)、des(l-3)-IGF-I(脳IGF-I)、及び骨誘導因子。インスリン並びにインスリン、インスリンA鎖、インスリンB鎖、プロインスリン、及びインスリン様増殖因子結合タンパク質を含むインスリン関連タンパク質。とりわけ第VIII因子、組織因子、フォン・ヴィレブランド因子、プロテインC、α-1-アンチトリプシンなどの凝固及び凝固関連タンパク質、例えば、ウロキナーゼ及び組織プラスミノーゲン活性化因子(「t-PA」)などのプラスミノーゲン活性化因子、ボンバジン(bombazine)、トロンビン及びトロンボポエチン;(vii)アルブミン、IgE及び血液型抗原を含むがそれらに限定されない他の血液タンパク質及び血清タンパク質。以下の、特に、M-CSF、GM-CSF及びG-CSF並びに例えばCSF-1受容体(c-fms)などのそれらの受容体を含む、コロニー刺激因子及びそれらの受容体。例えば、flk2/flt3受容体、肥満(OB)受容体、LDL受容体、成長ホルモン受容体、トロンボポエチン受容体(「TPO-R」、「c-mpl」)、グルカゴン受容体、インターロイキン受容体、インターフェロン受容体、T細胞受容体、c-Kitなどの幹細胞因子受容体及び他の受容体を含む、受容体及び受容体関連タンパク質。例えば、OX40受容体のリガンドであるOX40Lを含む、受容体リガンド。骨由来神経栄養因子(BDNF)及びニューロトロフィン-3、-4、-5又は-6(NT-3、NT-4、NT-5又はNT-6)を含む、神経栄養因子。リラキシンA鎖、リラキシンB鎖、及びプロリラキシン;例えば、インターフェロン-α、-β、及び-γ、並びにそれらの受容体を含むインターフェロン及びインターフェロン受容体。IL-I~IL-33及びIL-I~IL-33受容体、例えば、とりわけIL-8受容体を含む、インターロイキン及びインターロイキン受容体。AIDSエンベロープウイルス抗原を含む、ウイルス抗原。リポタンパク質、カルシトニン、グルカゴン、心房性ナトリウム利尿因子、肺界面活性物質、腫瘍壊死因子アルファ及びベータ、エンケファリナーゼ、ランテス(RANTES;regulated on activation normally T-cell expressed and secreted)、マウスゴナドトロピン関連ペプチド、DNAse、インヒビン及びアクチビン。インテグリン、プロテインA又はD、リウマチ因子、免疫毒素、骨形成タンパク質(BMP)、スーパーオキシド・ジスムターゼ、表面膜タンパク質、崩壊促進因子(DAF)、AIDSエンベロープ、輸送タンパク質、ホーミング受容体、アドレシン、調節タンパク質、イムノアドヘシン、抗体。ミオスタチン、TALL-Iを含むTALLタンパク質、限定されずにアミロイドβタンパク質を含むアミロイドタンパク質、胸腺間質性リンパ球新生因子(「TSLP」)、RANKリガンド(「OPGL」)、c-kit、TNF受容体1型を含むTNF受容体、TRAIL-R2、アンジオポエチン並びに前述のいずれかの生物活性断片又は類似体又は変異体。
例示的なポリペプチド及び抗体は、Activase(登録商標)(アルテプラーゼ);アリロクマブ、Aranesp(登録商標)(ダルベポエチン-アルファ)、Epogen(登録商標)(エポエチンアルファ、又はエリスロポエチン);Avonex(登録商標)(インターフェロンβ-Ia);Bexxar(登録商標)(トシツモマブ);Betaseron(登録商標)(インターフェロン-β);ボコシズマブ(L1L3と呼ばれる抗PCSK9モノクローナル抗体、米国特許第8,080,243号明細書を参照のこと);Campath(登録商標)(アレムツズマブ);Dynepo(登録商標)(エポエチンデルタ);Velcade(登録商標)(ボルテゾミブ);MLN0002(抗α4β7 Ab);MLN1202(抗CCR2ケモカイン受容体Ab);Enbrel(登録商標)(エタネルセプト);Eprex(登録商標)(エポエチンアルファ);Erbitux(登録商標)(セツキシマブ);エボロクマブ;Genotropin(登録商標)(ソマトロピン);Herceptin(登録商標)(トラスツズマブ);Humatrope(登録商標)(ソマトロピン[rDNA起源]注射用);Humira(登録商標)(アダリムマブ);Infergen(登録商標)(インターフェロンアルファコン-1);Natrecor(登録商標)(ネシリチド);Kineret(登録商標)(アナキンラ);Leukine(登録商標)(サルグラモスチム);LymphoCide(登録商標)(エプラツズマブ);Benlysta(商標)(ベリムマブ);Metalyse(登録商標)(テネクテプラーゼ);Mircera(登録商標)(メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ);Mylotarg(登録商標)(ゲムツズマブオゾガマイシン);Raptiva(登録商標)(エファリズマブ);Cimzia(登録商標)(セルトリズマブペゴル);Soliris(商標)(エクリズマブ);パキセリズマブ(抗C5補体);MEDI-524(Numax(登録商標));Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ);エドレコロマブ(Panorex(登録商標));Trabio(登録商標)(レルデリムマブ);TheraCim hR3(ニモツズマブ);Omnitarg(ペルツズマブ、2C4);Osidem(登録商標)(IDM-I);OvaRex(登録商標)(B43.13);Nuvion(登録商標)(ビシリズマブ);カンツズマブメルタンシン(huC242-DMl);NeoRecormon(登録商標)(エポエチンベータ);Neumega(登録商標)(オプレルベキン);Neulasta(登録商標)(ペグ化フィルグラスチム、ペグ化G-CSF、ペグ化hu-Met-G-CSF);Neupogen(登録商標)(フィルグラスチム);Orthoclone OKT3(登録商標)(ムロモナブ-CD3)、Procrit(登録商標)(エポエチンアルファ)、Remicade(登録商標)(インフリキシマブ)、Reopro(登録商標)(アブシキマブ)、Actemra(登録商標)(抗IL6受容体Ab)、Avastin(登録商標)(ベバシズマブ)、HuMax-CD4(ザノリムマブ)、Rituxan(登録商標)(リツキシマブ)、Tarceva(登録商標)(エルロチニブ)、Roferon-A(登録商標)-(インターフェロンアルファ-2a)、Simulect(登録商標)(バシリキシマブ)、Stelara(商標)(ウステキヌマブ)、Prexige(登録商標)(ルミラコキシブ)、Synagis(登録商標)(パリビズマブ);146B7-CHO(抗IL15抗体、米国特許第7,153,507号明細書を参照のこと)、Tysabri(登録商標)(ナタリズマブ);Valortim(登録商標)(MDX-1303、抗炭疽菌(B.anthracis)防御抗原Ab);ABthrax(商標);Vectibix(登録商標)(パニツムマブ);Xolair(登録商標)(オマリズマブ)、ETI211(抗MRSA Ab)、IL-I Trap(ヒトIgG1のFc部分及びIL-I受容体成分の両方の細胞外ドメイン(I型受容体及び受容体アクセサリータンパク質))、VEGF Trap(IgGl Fcに融合されたVEGFRlのIgドメイン)、Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ);Zenapax(登録商標)(ダクリズマブ)、Zevalin(登録商標)(イブリツモマブチウキセタン)、Zetia(エゼチミブ)、Atacicept(TACI-Ig)、抗α4β7 Ab(ベドリズマブ);ガリキシマブ(抗CD80モノクローナル抗体)、抗CD23 Ab(ルミリキシマブ);BR2-Fc(huBR3/huFc融合タンパク質、可溶性BAFFアンタゴニスト);Simponi(商標)(ゴリムマブ);マパツズマブ(ヒト抗TRAIL受容体-1 Ab);オクレリズマブ(抗CD20ヒトAb);HuMax-EGFR(ザルツムマブ);M200(ボロシキシマブ、抗α5β1インテグリンAb);MDX-010(イピリムマブ、抗CTLA-4 Ab及びVEGFR-I(IMC-18F1);抗BR3 Ab;抗C.ディフィシル(C.difficile)毒素A及び毒素B C Abs MDX-066(CDA-I)及びMDX-1388);抗CD22 dsFv-PE38コンジュゲート(CAT-3888及びCAT-8015);抗CD25 Ab(HuMax-TAC);抗TSLP抗体;抗TSLP受容体抗体(米国特許第8,101,182号明細書を参照のこと);A5と呼ばれる抗TSLP抗体(米国特許第7,982,016号明細書を参照のこと);(抗CD3 Ab(NI-0401)を参照のこと;アデカツムマブ(MT201、抗EpCAM-CD326 Ab);MDX-060、SGN-30、SGN-35(抗CD30 Ab);MDX-1333(抗IFNAR);HuMax CD38(抗CD38 Ab);抗CD40L Ab;抗Cripto Ab;抗CTGF特発性肺線維症I期フィブロジェン(FG-3019);抗CTLA4 Ab;抗eotaxinl Ab(CAT-213);抗FGF8 Ab;抗ガングリオシドGD2 Ab;抗スクレロスチン抗体(米国特許第8,715,663号明細書又は米国特許第7,592,429号明細書を参照のこと)、Ab-5と呼ばれる抗スクレロスチン抗体(米国特許第8,715,663号明細書又は米国特許第7,592,429号明細書を参照のこと);抗ガングリオシドGM2 Ab;抗GDF-8ヒトAb(MYO-029);抗GM-CSF受容体Ab(CAM-3001);抗HepC Ab(HuMax HepC);MEDI-545、MDX-1103(抗IFNα Ab);抗IGFIR Ab;抗IGF-IR Ab(HuMax-Inflam);抗IL12/IL23p40 Ab(ブリアキヌマブ);抗IL-23p19 Ab(LY2525623);抗IL13 Ab(CAT-354);抗IL-17 Ab(AIN457);抗IL2Ra Ab(HuMax-TAC);抗IL5 受容体Ab;抗インテグリン受容体Ab(MDX-Ol8、CNTO 95);抗IPIO潰瘍性大腸炎Ab(MDX- 1100);抗LLY抗体;BMS-66513;抗マンノース受容体/hCGβ Ab(MDX-1307);抗メソセリンdsFv-PE38コンジュゲート(CAT-5001);抗PDlAb(MDX-1 106(ONO-4538));抗PDGFRα抗体(IMC-3G3);抗TGFβ Ab(GC-1008);抗TRAIL受容体-2ヒトAb(HGS-ETR2);抗TWEAK Ab;抗VEGFR/Flt-1 Ab;抗ZP3 Ab(HuMax-ZP3);NVS抗体#1;NVS抗体#2;並びに配列、配列番号8及び配列番号6を含むアミロイド-ベータモノクローナル抗体(米国特許第7,906,625号明細書を参照のこと)を含む。
開示される方法に好適な抗体の例としては、表1に示される抗体が挙げられる。好適な抗体のその他の例としては、インフリキシマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、ラニビズマブ、パリビズマブ、アバゴボマブ、アブシキシマブ、アクトクスマブ、アダリムマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブ、アラシズマブペゴル、ald518、アレムツズマブ、アリロクマブ、アレムツズマブ、アルツモマブ、アマツキシマブ、アナツモマブマフェナトクス、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アセリズマブ、アルチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、トシリズマブ、バピヌズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロトクスマブ、ビシロマブ、ビバツズマブ、ビバツズマブメルタンシン、ブリナツモマブ、ブロソズマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カツマキソマブ、cc49、セデリズマブ、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトクス、シクスツムマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コナツムマブ、クレネズマブ、cr6261、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダラツムマブ、デミシズマブ、デノスマブ、デツモマブ、ドルリモマブアリトクス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エロツズマブ、エルシリモマブ、エナバツズマブ、エンリモマブペゴル、エノキズマブ、エノキズマブ、エノチクマブ、エノチクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エクスビビルマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファルレツズマブ、ファシヌマブ、fbta05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フランボツマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ギレンツキシマブ、グレムバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、gs6624、イバリズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ、イゴボマブ、イムシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラブタンシン、インフリキシマブ、インテツムマブ、イノリモマブ、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、イラツムマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、レブリキズマブ、レマレソマブ、レルデリムマブ、レキサツムマブ、リビビルマブ、リゲリズマブ、リンツズマブ、リリルマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルミリキシマブ、マパツズマブ、マスリモマブ、マブリリムマブ、マツズマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミツモマブ、モガムリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モキセツモマブパスドトクス、ムロモナブ-cd3、ナコロマブタフェナトクス、ナミルマブ、ナプツモマブエスタフェナトクス、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブメルペンタン、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリモマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オポルツズマブモナトクス、オレゴボマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パジバキシマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ピジリズマブ、ピンツモマブ、プラクルマブ、ポネズマブ、プリリキシマブ、プリツムマブ、PRO 140、クイリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サマリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セビルマブ、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプシズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビズマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトクス、テフィバズマブ、テリモマブアリトクス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、TGN1412、トレメリムマブ、チシリムマブ、チルドラキズマブ、チガツズマブ、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トシツモマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、バパリキシマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビジリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマフォドチン、ボツムマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ、及びゾリモマブアリトクスが挙げられる。開示される製剤及び方法における使用のための最も好ましい抗体は、アダリムマブ、ベバシズマブ、ブリナツモマブ、セツキシマブ、コナツムマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エレヌマブ、エボロクマブ、インフリキシマブ、ナタリズマブ、パニツムマブ、リロツムマブ、リツキシマブ、ロモソズマブ、及びトラスツズマブ、並びに表1から選択される抗体である。
Figure 2022513749000002
Figure 2022513749000003
いくつかの実施形態では、治療用ポリペプチドは、BiTE(登録商標)分子である。BiTE(登録商標)分子は、癌細胞に対してT細胞の細胞傷害活性を指示する遺伝子組換え二重特異性モノクローナル抗体である。それらは、約55キロダルトンの単一ペプチド鎖上の様々な抗体の2つの一本鎖可変断片(scFv)又は4個の異なる遺伝子由来のアミノ酸配列の融合である。scFvの一方はCD3受容体を介してT細胞に結合し、他方は腫瘍特異的分子を介して腫瘍細胞に結合する。ブリナツモマブ(BLINCYTO(登録商標))は、CD19に対して特異的であるBiTE(登録商標)分子の1つの例である。それらの半減期を延長させるように修飾された分子などの修飾されているBiTE(登録商標)分子も又、本明細書に開示した方法において使用できる。
実施例1-概観
これらの試験において使用される機器の全ては、Agilent Cary 60紫外線(UV)分光光度計システム(Agilent Technologies;Santa Clara、CA)に接続されたSoloVPEを含む。濃度定量を行うために、SoloVPEは、試料の吸光度に応じて0.005mm~15mmの光路長に自動的に調整する。各試料に関して、経路長に対する吸光度の線形回帰プロットは、10種の経路長の最大値を使用して作成される(5つの点が最小限必要とされる)。試料許容基準は、この試料分析プロットの回帰線に基づき、R2は、妥当な結果をもたらすためにSoloVPEに関して≧0.999であるべきである。SoloVPEシステムの勾配測定能力及び経路長範囲に基づいて、製造業者が主張するタンパク質試料濃度定量能力の範囲は、希釈を必要としない0.01~300mg/mL(ウシ血清アルブミン)である(米国特許第7,808,641号明細書 実施例4)。
この試験の目的は、SoloVPEソフトウェアのバージョン3を用いてシステム適合性標準物質としてPBDを使用してシステム適合性基準、アッセイ及び試料許容基準の科学的根拠を確立することであった。
実施例2-材料及び方法、実験、並びにデータ分析
0.12% PBDの調製(0.12%~0.5%が、当業者によって使用され、且つ最適化され得る)
1.120±5mgのPBDを適切な大きさのビーカーに加える。
2.99mLのHPLCグレード水をビーカーに加える。
3.1mLのメタノールをビーカーに加える。
4.撹拌子と十分に混合する。
5.HPLCボトルに移す。
6.暗所において室温で保管する。
PBD UV/可視スペクトル
PBDのUV/可視スペクトルは、図1に示される。280nm、310nm、及び639nmの3つの波長は、図において強調される。PBDは、280nm及び310nmの勾配(吸光度値)の正確度について保証されており、米国国立標準技術研究所(National Institute of Standards and Technology)(NIST)を通じて追跡可能な分析証明書(CoA)とともに出荷される。639nmでの勾配(吸光度)は、PBD製造業者又はNISTによって保証されない。280nm及び310nmでの保証されたPBD測定値は、機器に関する正確度の評価に関する根拠を提供し、各アッセイの前に評価された。
実施例において、「機器」が引用されるとき、その参照は、SoloVPE機器に接続されたCary 60分光光度計を含む。タンパク質は、モノクローナル抗体(mAb)であった。
表2.1は、分析されたタンパク質及びそれらの濃度を示す。
Figure 2022513749000004
実験の実行
各試験順序又は行程は、3種の異なる濃度で36回のタンパク質定量からなり(各濃度レベルで12回の測定:9.7(mAb2)、48.7(mAb2)、及び135.8mg/mL(mAb1))、一括され(試料試験の初めと終わり)、システム適合性を評価し、且つアッセイ許容基準を確立するために280nm及び310nmの両方でPBDの三つ組の測定値を有した。試験の戦略は、通例の試験を模倣し、且つPBDによるシステム適合性の使用を評価するために設計された。
システム適合性を評価するために使用される試験順序:
PBDの3回の標準的な測定(280nm)
PBDの3回の標準的な測定(310nm)
12回の低いタンパク質濃度での実施(9.7mg/mL)
12回の中程度のタンパク質濃度での実施(48.7mg/mL)
12回の高いタンパク質濃度での実施(135.8mg/mL)
PBDの3回の標準的な測定(280nm) PBDの3回の標準的な測定(310nm)
全体として、14個のデータセットが得られた。
2つの波長でのPBD測定値を評価する戦略を使用して、機器に要求される広い範囲のタンパク質濃度を包含した。比較的高いタンパク質濃度(実施例において試験されたものなど、135.8mg/mL)は、5μm~50μmの最も狭い範囲の経路長を必要とした。310nmでのPBD測定値は、50μm未満の経路長での機器性能を評価した。中程度の範囲の濃度の定量に関して(48.7mg/mL(mAb2)試料など)、機器は、20μm~65μmに及ぶ経路長を使用した。タンパク質濃度の残りの範囲(すなわち、これらの実施例において試験される≦48.7mg/mL)を包含するために、280nmでの測定値は、50μmを超える経路長での機器性能を評価した。
使用される全ての機器は、C Technologies,IncからのQuick Slopeソフトウェアのバージョン3を起動していた。2つの機器モードが使用され、要求されるシステム適合性基準を有する試料を試験するために要求された:
1)Quick Slopeモード(Quick-M):目的の吸光度のために実施される閾値経路長検索、所望の数のデータポイントに基づく適応アルゴリズムを使用して収集されるセクションデータ。
2)Fixed Slopeモード(Fixed-M):最初の経路長検索はない。データは、ユーザーにより指定された初期経路長、経路長段階サイズ及び収集されることになるデータポイントの数に基づいて収集される。
PBDに特異的なFixed Slopeモードのサブルーチンが作成され、310nm波長でのデータを得るために使用された。このサブルーチンは、機器に5μm~50μmの経路長を使用させて、比較的高いタンパク質濃度に関する機器性能を評価する。SoloVPEによる試料セットの吸光度の測定が、3名の分析者によって実施されて、生じる可能性のある結果において任意の関連する差を観察した。タンパク質濃度の定量値及びPBD測定値は、測定時にSoloVPE分光光度計によって分析された。
データ分析
この報告における全ての統計分析は、SAS9.4(登録商標)(TS1M3;Cary、NC)を使用して実施された。4種の統計分析が、この試験において実施された:
1)10回の異なる実施にわたるPBD測定値の分布を比較するために、箱ひげ図を280nm及び310nmに関して作成した。箱ひげ図は、データの中心及びその広がりの簡単な図示を提供し、実施全体にわたる比較を容易にする。
2)最悪の場合の影響を評価するために、PBDの280nm及び380nmについて、試験・再試験誤差並びに±4%及び±5%の仕様の正規密度曲線を作成した。曲線は、特定の試験・再試験誤差がある場合の測定値の分布を示す。最悪の場合の試験・再試験誤差は、試験・再試験に対する95%信頼上限として定義された。
3)SoloVPE測定値に対するPBD入力の影響を評価するために、PBDとSoloVPE測定値の間の相関を考慮して、二変量正規等高線プロットを作成した。等高線は、誤判別確率を評価するための仕様に対して比較された。
4)置換によるランダムサンプリングを用いるブートストラップサンプリングを使用して、変動係数の分布、及び上限に対するその近似を評価した。タンパク質試料に関する変動係数(%RSD)の定量値は、目的の限度の5%未満であった。
さらなる情報:測定値
図2及び3において示される表は、それぞれPBD測定値及びタンパク質定量値に関する未加工のデータを示す。各波長(280nm及び310nm)でのタンパク質濃度レベル当たり168個の測定値のうちの120個及び84個のPBD測定値のうちの60個を使用して、システム適合性、アッセイ許容及び試料許容基準を実証した。これらのデータは3台の機器に由来し、測定値が保証された吸光度値の±5%以内にあり、且つ三つ組の測定値の≦5% RSDを満たしたため、システム適合性基準を示すために使用された。このデータセットにおける無効な測定値は、280nm又は310nmでのPBDの60個の測定値のうちの0個の測定値であった(10個の実施のうちの0個の実施が無効であった)。
試験において使用される第4の機器は、「準最適に」機能することが知られており、PBDを使用して開発されたシステム適合性の有用性を実証するために使用された。この機器の使用は、生じる可能性のある誤差の種類に対して価値のある見識を与えた。この機器からの全てのデータは、実用的なシステム適合性基準の決定において考慮されなかったが、代わりにPBDに基づく基準がどのように不十分に機能している機器を明らかにできたかを示すために使用された。
この機器は、3回の試験日のうち2回は動作が不十分であり、3回目のデータセットは、その日に関しては基準を満たしていたにもかかわらず、機器が不安定であったため計算に入れられなかった。図2及び3における表の影付きのデータは、実用的なシステム適合性基準を満たさなかった試験実施である。これらの定量値及び測定値は、妥当であると考えられなかったため、システム適合性基準の判断における考慮事項から除外された。
加えて、1134機器を使用する実施12(図2)、310nmでのPBD測定値の三つ組のセットのうちの1つの測定値は、システム適合性を不合格にし、この実施からのデータは、システム適合性の判断から除外された。この不合格は、PBDの用法の誤りではなかったが、PBDシステム適合性が、機器による1つの変則的な測定値を現実化したことを実証し、それは、その三つ組のセットの後続の測定値が、期待される値の範囲内であったためである。これが無効なものに含まれる場合、その無効なものは、単一の変則的な測定値に起因する11個の実施のうちの1個又は310nmでのPBDの72個の測定値のうちの1個の測定値及び280nmでの72個の測定値のうちの0個の測定値であろう。
実施例3-システム適合性標準物質としてのPBDの評価
この節は、システム適合性標準物質としてのPBDの使用について、4台の機器の測定値の正確度及び精度の点から論じる。正確度は、CoA上で参照されるとおりの保証値に対して個々の測定値をプロットすることによって評価された。保証値からの測定値の差は、図4に示されるとおりにプロットされた。箱ひげ図は、PBD CoAの目標値から5%の差にある全ての境界線が許容できることを示す。4%の差の同様のプロットは、4%の境界線上に属するデータポイントを示し、それによりPBD測定値に関する目標からの%差に関する基準が5%であるべきであることを示している。
これらのデータプロットに関して、2つの観察がなされ得る。第一に、試験の最初の数日において(R01-R04)、310nm波長で吸光度測定値が増加する傾向(4日間にわたって+3%)が観察された。この傾向は、4%の境界線の上限に近づいているが、5%の境界線の範囲内に収まる。測定値(すなわち、各日の6個のPBD測定値)は、同じ機器上で同じ試料ロットを使用して同じ分析者によって得られた。このことは、この傾向が無秩序ではなく、且つ機器の日間変動を示すことを示唆している。
次に、280nmでの7日目(R07)及び9日目(R09)において不整合な測定値が存在し(図4)、1つのデータポイントが箱の範囲の外部にあった。310nm波長を使用して得られたデータ(図4)は、測定値が目標の中央に寄っている一方で、平均値からの逸脱がより顕著である(6、7、及び9日目(R06、R07、及びR09))ことを示した。
機器による予測不可能なこれらの測定値は、目標値又は保証値からの変動値の主要な例であるが、これらの逸脱は水平方向の破線によって示されるとおり5%の範囲内のままである。
PBDを使用して機器の正確度に対する基準を確実に設定するために、試験・再試験が計算された。試験・再試験は、機器及び分析者の同じ群に対して一定期間かけて複数回同じ試験を施すことによって得られる再現性の尺度として定義される。表3.1は、波長及び95%信頼上限又は「最悪の場合」(CoA値から計算される)の両方に関する試験・再試験結果(測定されたPBD測定値から得られる)を列挙する。
Figure 2022513749000005
試験・再試験及び未加工のデータセットから確立された最悪の場合の値(表3.1)により、機器の正確度に関する基準が計算され得る。提案された4%又は5%の機器の目標の変動は、真の値から3標準偏差と考えられた。合格基準のために、保証値の1標準偏差が計算されるべきである(保証値の4%又は5%を3で割った値)。これらの計算の商は、最悪の場合を表す。提案された基準(目標の4%又は5%)が最悪の場合を超える場合、不合格の確率が高い。
図5は、4%の目標曲線(真ん中の線、破線の曲線と重複している部分、5%の目標曲線(最も低いピークの曲線)、及び最悪の場合(破線)に基づいて1標準偏差を使用して測定値の正規分布を示す。x軸は、グラフの中心線を目標として目標からの測定値の偏差を示す一方で、y軸は、測定値が目標に達する確率を示す。4%及び5%の曲線を使用して、提案された基準を評価し、いずれかの許容性が、CoA値から導き出されるとおりの最悪の場合の曲線から評価された。4%又は5%の目標基準が最適であったかどうかを評価するために、PBD測定値の値は、最悪の場合の上限未満でなければならない。
280nmでの4%目標値の密度プロット(図5)は、最悪の場合が、CoA値の1標準偏差以内であることを示す(真ん中の線の曲線は、赤色の破線の曲線より下にある)。したがって、目標の4%でのシステム適合性は、280nmで合格するであろう。しかしながら、310nm(図6)では、4%の目標曲線(最も高いピークを有する曲線)は、最悪の場合のはるか上にあり、したがって、システム適合性基準は、目標から4%で設定される場合に不合格になるであろう。
或いは、0.029125の商(0.5825の5%)である目標の5%で設定される基準により、1標準偏差は、標準偏差を3で割ることによって0.009708になることが見出される。
この値は、PBD測定値に関して最悪の場合である。280nmでの試験・再試験は0.0062であり、これは、最悪の場合(0.0076)未満であり、そのため5%の目標が許容される。
310nmでPBDに関して同様の計算を実施するとき、CoA目標が1.2849であり、そのため目標の5%は0.064245である。目標の5%の1標準偏差は0.021415である。310nmでの試験・再試験の最悪の場合の値(0.0202)と標準偏差の比較は、5%目標が許容されることを証明する。
試験・再試験分析は、機器の正確度における変動値のみを考慮したが、保証されたPBDの吸光度に関連する変動も考慮されるべきである。CoAに記述されるとおり、各波長でのPBDの保証値測定値と関連する誤差は、±5%である。この誤差の評価は、下の式に基づく二変量正規分布を使用して記載され得る測定値と真の値の間の関係を通してなされ得る:
測定値=(PBD目標+PBD誤差)+Solo VPE測定誤差(式1)
図7及び8は、機器に関連する変動値又は誤差、及びPBD測定値の保証値の信頼度を考慮した、データセットの正規二変量等高線を示す。CoA範囲(垂直線)の外部の全てのPBD測定値が棄却される。同様に、水平線の外部の機器測定値が棄却される。まとめると、これらの境界は、測定値の全体的な変動に基づいて、SoloVPE及びPBD試料並びに試験許容に関する許容される範囲を設定する。下の図において示されるとおりの影付きの輪郭は、許容範囲(すなわち、中心の箱)内への包含に関して評価される。図7及び8に示されるとおり、280nm及び310nmでのPBD測定値は、±4%の目標仕様の境界と重複する。両方の波長でのPBD測定値は、等高線の全てが中心の箱内にあるため、±5%の目標仕様を許容する。したがって、SoloVPE機器に関する変動値及びPBD結果の変動を考慮した二変量統計分析に基づいて、5%の差の基準が支持される。
実施例4-機器性能:タンパク質定量値とPBD測定値の相関
この節は、タンパク質濃度定量に関する機器性能を予測するためのPBD測定値の有用性を論じる。全体として、システム適合性基準は、不十分な機器性能を識別することができた。表3.1における%RSDによって示されるとおり、2.2%未満のレベルの%RSDによって証明されるとおり3台の機器(1134、1174及び1711)に関する280nm波長でのPBD測定値において例外的な変動値はなかった。この波長でのPBD測定値はまた、保証値と比較して5%の基準内であった(図7)。さらに、低及び中程度の濃度レベルでの全ての及び後続のタンパク質定量値は、不十分に機能する機器を除いて保証値から±5%の範囲内であった(図9)。高濃度のタンパク質試料(例えば、135.8mg/mL;mAb1)に関して、310nm波長でのPBD測定値は、評価される経路長に基づく機器性能の予測因子としての使用に最も適用できるものであろう。直接的な比較のプロットは、図10において示される。
図10における円によって強調されるデータポイントは、不十分に機能する機器により得られた変則的な測定値に焦点を当てている。310nmでのPBD測定値及びmAb1定量値に関する図2及び3における表からの個々の測定値は、パターンの識別のために図で比較された。全体として、プロットは、4種全ての機器(1711、1134、1174、PP)にわたるタンパク質定量値と比較して同様のパターンのPBD測定値を示す。この類似性は、PBDが機器性能の良好な予測因子であることを示した。PBD測定値及びタンパク質定量値は、主として目標値(青色の線)の5%以内であったが、下で論じられるとおり注目すべき例外が存在した。
円#1の焦点は、310nmでの試験実施からの2つのPBD測定値である。%RSDが≦5%RSDの基準を満たさない原因となったのはこれらのデータポイントであった(10.5%RSDが観察された)。これらの2つの測定値がブラケットの端で発生し(図3)、試験順序全体にわたって機器が不安定であったことを示唆したことは注目に値する。翌日、PP機器は、mAb1に関してCoA値の±5%範囲の外部にあった(青色及び緑色の菱形)低いタンパク質濃度の定量値を提供した(円#2)。これらの変則的な低い結果は、この節において後で論じられる。
円3及び4におけるデータは、タンパク質濃度定量値に対するPBD測定値の予測的な有用性を明らかに実証している。310nmでの目標値からの逸脱が大きかったため、変則的なデータの原因をさらに調査することが正当化された。しかし、要約すると、PBDに基づくシステム適合性基準は、この不十分な機器性能を識別することができた。
この調査は、PP機器の測定値が中心となった。図2中の表に示されるデータから、310nmでのより低いPBD測定値とは対照的に、280nmでのPBDに関する測定値は、保証値より有意に高かった。これらの所見は、Cary 60分光光度計のモノクロメーターによる比較的長い波長へのシフトにより説明され得る。PBDのスペクトルは、280nmにおいて吸光度ピークが依然として上昇しているが、310nmにおいて最大値が存在することを示す。さらに、モノクロメーターの波長誤差もまた、タンパク質が280nmで最大値を有し、280nmよりも長い波長でのタンパク質測定値が最大値から逸脱することになり、したがって、吸光度を減少させるため、タンパク質濃度測定値が低いと認識されることを説明するであろう。図11は、スペクトルを図で提示し、280nm、310nmのPBD測定値、及びmAb1タンパク質定量値の吸光度に対する波長シフトの影響を示す。Cary 60が波長をシフトさせるならば、SoloVPEによって使用される吸光係数はシフトした波長に対して不適切であるため、濃度が不正確に計算されるであろう。
この実施に関するSoloVPE又はCary 60のいずれかの調査が測定時に実施されなかったため、変則的な測定値の正確な根本原因を指定することができない。しかしながら、この試験実施におけるPBDの測定値及びタンパク質定量値に関して観察されたオフセットの差の割合は、この試験における他の機器の平均合格値と比較され得る。次に、その差は、全ての測定値に適用され得る。例えば、この実施のデータセットにおける280nmでの変則的なPBD測定値の平均は、0.7892であったか又は280nmでの合格結果の平均より137.7%高かった(0.5738、図2中の表において列挙される実施1~6、10~11、及び13~14の平均)。280nmでの固定経路長スペクトルデータからの吸光度は、0.3029AUであった。観察された吸光度測定値は、137.7%の差について調整すると、0.4150AUの吸光度となり、これをスペクトル曲線上にプロットした場合、290.9nmの波長に相当するか又は公称波長より10.8nm高いであろう(図11)。同じ計算が、他の波長及びタンパク質資料で実施された。
測定値におけるこれらの差は、吸光度値が、公称からおよそ8.8nm~10.8nm離れた不適切な波長で得られた可能性があることを示す。PBD及びタンパク質試料に関するデータの一貫性は、Cary 60のモノクロメーターが、この実施における異常なデータの原因に対する寄与因子であった可能性があることを示す。Agilentは、Cary 60分光光度計が起動時に波長を較正するため、月単位で機器の電源を落とすべきであると推奨している。機器が翌日により良好に機能したことは留意されるべきである(図5)。全体として、システム適合性基準は、この不十分な機器性能を識別することができた。
実施例5-試料許容基準の決定
この節は、タンパク質濃度に関する1つの定量値の代わりに反復実験の測定値の使用を検討する。固定経路長機器を使用する反復実験の測定値に関する許容基準は、二つ組及び三つ組の測定値の≦5%RSDで設定された。
先に述べたとおり、このデータは、変則的な1つの測定値の発生の予測不可能性が、データセット全体の妥当性に影響を及ぼし得ることを示す。3つのPBD測定値は、5%のRSD基準を満たさなかった(図2における表)。別の試験実施において、3つの測定値のうちの2つは、保証値より高く、%RSDが>5%になることによって(10.5% RSD)、基準を満たさなかった。同様に、さらに別の試験実施において、%RSD基準を満たさなかった(9.0% RSD)保証値を超える1つの測定値が記録された。実例実施の初めと終わりの両方の波長でPBDの使用を必要とすることによって、システム適合性は、機器のずれを識別することができた。これらの変則的な測定値が試料データセットにおいて観察されるならば、タンパク質定量値は無効になるであろう。1つの変則的な測定値が不合格の原因となった場合、反復実験の試料試験は、根本原因が試料に関連するものか又は機器の単なる偶発的な事象であるかを指定するためのリアルタイムのデータ(三つ組のセットの他の測定値を意味する)を調査者に提供するであろう。
実施例5-概要
要約すると、データの統計分析を使用するこの試験におけるデータに基づいて、分析値のPBD基準から±5%の機器の正確度の基準が確立される。第二に、この試験で使用され且つこの報告に要約された実用的なシステム適合性基準は、不十分に機能している機器を識別することができた。適切に機能している機器が、1711、1134、及び1174機器に関して使用されたとき、無効の測定値は本質的にない。PBDに基づくシステム適合性は、機器による変則的な1つの測定値がデータの妥当性に影響を及ぼし得るという証拠を提供することによってその有用性を実証した。アッセイ許容基準に関して、限定的な予備試験は、36個の個々のタンパク質測定値が試料間で一貫した結果とともに作成できることを示した。最後に、各タンパク質試料は、ブートストラップ分析に基づいて三つ組で試験されるべきである。この試験は2つのmAbを使用したが、第一原理に基づいて、全てのタンパク質は同様に振る舞うはずである。
実施例6-SoloVPEのプログラミング
Quick Slope
Quick Slopeツールの下で、表6.1及び6.2からパラメーターを選択する:
Figure 2022513749000006
Figure 2022513749000007
Fixed Slope
Quick Slopeツールの下で、表6.3及び6.4からパラメーターを選択する:
Figure 2022513749000008
Figure 2022513749000009
Fixed Slopeモードに関するスクリーンショットは、図13に示される。
実施例7-概観
システム適合性、アッセイ及び試料許容基準は、実施例7及び8における可変経路長機器、SoloVPEを要するタンパク質濃度の定量に関して再評価された。中間精度データは、機器の変動に関してAMGブルー(下を参照のこと)を使用して得られた。これらの基準の修正のためのデータは、6台の機器でSoloVPEを使用して得られた。AMGブルーは、5%(v/v)グリセロール水混合物中において0.15%(w/v)で緩衝されたパテントブルー色素溶液(pH6.8)である。このデータの分析により、280、310、510、及び615nmでの固定経路長値の≦4%は許容できることが明らかになった。システム適合性測定値の精度は、全ての波長で≦5%の相対標準偏差(RSD)パーセンテージを有しなければならない。ConfiRM(登録商標)標準物質は、使用される経路長及び段階吸光度に基づいてシステム適合性標準物質としての使用に適さない。
この試験において使用される機器の全ては、Agilent Cary 60紫外線(UV)分光光度計システムに接続されたSoloVPEを含んだ。濃度定量を行うために、SoloVPEは、試料の吸光度に応じて0.005mm~15mmの光路長に自動的に調整した。各試料に関して、経路長に対する吸光度の線形回帰プロットは、10種の経路長の最大値を使用して作成された(5つの点が最小限必要とされる)。試料許容基準は、この試料分析プロットの回帰線に基づいたが、R2は、妥当な結果をもたらすためにSoloVPEに関して≧0.999であるべきである。SoloVPEシステムの勾配測定能力及び経路長範囲に基づいて、製造業者が主張するタンパク質試料濃度定量能力の範囲は、希釈を必要としない0.01~300mg/mL(ウシ血清アルブミン)である。結果として、Cary分光光度計に結合されたSoloVPEは、品質管理及び製造現場での試験速度の向上による効率化に十分に適した。
この試験の目的は、システム適合性標準物質としてのAMGブルーの使用のための科学的根拠を確立し、システム適合性の手順を簡略化することであった。
実施例8-材料及び方法、実験、並びにデータ分析
AMGブルー色素の調製
AMGブルー色素のUV/可視スペクトルは、図14に示される。280nm、310nm、510nm及び615nmの4つの波長は、図において強調される。現在使用されている色素溶液CHEM013(PBD)は、機器の資格証明のためにC Technologies,Inc.によって提供されているが、低濃度であり且つ異なる配合を有する。
AMGブルー色素(1×PBS中の0.15%パテントブルーVF、5%グリセロール緩衝液)を調製するために、次の手順を行った:
1.10mLの10×ダルベッコリン酸緩衝食塩水*(DPBS;CaCl2なし、MgCl2なし;Gibco、p/n 14200-075;Thermo Fisher Scientific;Waltham、MA)を、100mLのメスシリンダー又はメスフラスコに加える。
2.10mLの無菌50%グリセロール(Teknova、p/n G1799;Hollister、CA)をメスシリンダー又はフラスコに加える。
3.精製水によりメスシリンダー又はフラスコ中の体積を100mLにする。
4.シリンダー/フラスコに蓋をするか又は密封し、複数回反転させて溶液を十分に混合する。
5.別々のビーカーにおいて、150±2mgのパテントブルーVF(アシッドブルー1、スルファンブルーとしても知られる、式(ヒル表示法)、C27H31N2NaO6S2;CAS番号129-17-9;Sigma、p/n 198218;Millipore Sigma、St.Louis、MO)を秤量する。
6.はねないように注意しながらDPBS/グリセロール溶液をビーカーにゆっくりと加える。
7.磁性撹拌子をビーカーに加え、10分間撹拌する。
8.pHが7.0±0.2になっていることを確認する。
9.保管ボトルに移す。
10.暗所において室温で保管する。
*DPBSに加えて、6.8~9.0のpHで緩衝する任意の緩衝系が好適である。例示的な緩衝液は、表Aにおいて示される。
Figure 2022513749000010
Figure 2022513749000011
実験デザイン
中間精度試験では、異なる所在地での複数の機器にわたるAMGブルーの再現性を検討した。
6台の機器がこの試験において使用された。使用された全ての機器は、C Technologies,IncからのQuick Slopeソフトウェアのバージョン3に製造業者によって更新された。機器のモードは、Multi-モードであった。機器のソフトウェアは、3つのモードを有した:
1)Quick Slopeモード(Quick-M):目的の吸光度のために実施される閾値経路長検索、所望の数のデータポイントに基づく適応アルゴリズムを使用して収集されるセクションデータ。
2)Multi-モード(Multi-M):複数の波長が、Quick Slopeモードアルゴリズムを使用して試験される。
3)Fixed Slopeモード(Fixed-M):最初の経路長検索はない。データは、ユーザーにより指定された初期経路長、経路長段階サイズ及び収集されることになるデータポイントの数に基づいて収集される。
この試験に関して、以下の設定が使用された:
Multi-モードの波長:280.00、310.00、510.00、615.00
平均化時間:0.5秒;機器当たり12回の実施(6回の反復実験の2セット)
ブルー色素に特異的なFixed Slopeモードサブルーチンが作成され、310nm波長でのデータを得るために使用された。このサブルーチンは、機器に5μm~50μmの経路長を使用させて、高タンパク質濃度に関する機器性能を評価し、記載される。このサブルーチンは、システム適合性実施のためにバージョン3のソフトウェアを必要とする。
実験の実行
実験は、二つ組及び三つ組の測定値の≦5%RSDで設定された固定経路長機器を使用する反復実験の測定値に関する許容基準を使用して実行された。このRSD基準が使用され、この試験において評価された。
各試験順序は、システムの適合性基準を評価するために、280、310、510、615nmの各波長で1台の機器当たり12回のAMGブルーの定量からなった。試験戦略は、全体的な操作者の時間及び労力を減少させるように設計された。8個のデータセットが得られた。試験戦略は、AMGブルー溶液で機器間の差を評価するために設計された。成功への重要な属性は、50μmの経路長での機器の吸光度が一貫して1吸光単位(AU)以上であることであった。既存のPBD溶液は、50μmで1AUを測定することはできないが、代わりにアルゴリズムが1AUの測定に対して経路長を移動させる。SoloVPEによって測定されるときのAMGブルー溶液は、一貫して50μmで1AUをもたらす。
複数の波長でAMGブルー色素測定値を評価する戦略を利用して、機器に要求される広い範囲のタンパク質濃度を包含した。比較的高いタンパク質濃度(すなわち、>45mg/mLのモノクローナル抗体(mAb))は、5μm~50μmの最も狭い範囲の経路長を必要とした。615nmでのブルー色素測定値は、50μm未満の経路長での機器性能を評価した。タンパク質濃度の残りの範囲(すなわち、≦48mg/mL)を包含するために、510nmでの測定値は、非常に低い濃度の試料のために使用される経路長50μmでの機器性能を評価した。280nm及び310nmでの定量値は、先行する実施の間での比較のために加えられた。タンパク質濃度は通常、280nmで定量された。
AMGブルー色素は、複数の波長でQuick SlopeモードであるMulti-モードを使用する手順を可能にした。機器のアルゴリズムが最適な試験戦略(すなわち、閾値経路長及び段階吸光度)を決定したため、定量前に指定された経路長は必要とされなかった。SoloVPEによる吸光度の測定が、6台の機器で実施されて、生じる可能性のある結果において任意の関連する差を観察した。勾配及びRSD%に関するAMGブルー色素測定値の計算は、測定時にSoloVPEソフトウェアによって実施された。
データ分析
全ての統計分析は、Microsoft(登録商標)Excelソフトウェアを使用して実施された。中間精度試験は、AMGブルー色素を使用して実行された。
この節は、システム適合性標準物質としてのAMGブルー色素の使用について、6台の機器の測定値の正確度及び精度の点から論じる。表8.1において示されるとおり、6台の機器からのデータは、固定経路長の≦5%以内であり、反復実験の測定値の%RSD基準に基づいて三つ組の測定値の≦5%RSDを満たした。表8.2は、それぞれAMGブルー色素の測定値及びタンパク質定量値に関する未加工のデータを提示する。この試験において、波長当たり95個の測定値を使用して、システム適合性基準を実証した。正確度は、固定経路長機器(Cary 60)に対して個々の測定値をプロットすることによって評価された。これらのデータは、Microsoft(登録商標)Excel形式において利用可能であった。
Figure 2022513749000012
先行する実験において、639nmでの吸光度は、高濃度モデルとして使用された。目的は、639nmでの勾配(abs/mm)を決定し、固定経路長機器の測定値を比較することであった。機器検出器の制約及びベールの法則の逸脱に起因して、固定経路長とSoloVPE定量値の間の勾配決定において一致はなかった。低い相関の可能性が高い原因は、SoloVPEの検出器の飽和のためであると考えられる。この差を克服するために、波長設定の615nmへの変更によって、固定光路長(希釈され、1mmのセルで測定される)とSoloVPEの間の勾配の直接的な相関を許容した。技術プラットフォーム間の勾配の直接的な相関は、SoloVPEから勾配の検定を可能にした。
Figure 2022513749000013
Figure 2022513749000014
システム適合性標準物質としてのAMGブルー色素の評価
この節は、システム適合性標準物質としてのAMGブルー色素の使用について、機器の経路長の点から論じる。図15は、定量に必要とされる経路長が、48mg/mLのタンパク質B(タンパク質B-48)のための0.005mmの最小値から最も薄められたもの(1mg/mL;タンパク質A)のための最大の経路長としての約2.3mmの範囲であったことを示す。表8.3において、図15のタンパク質及びSoloVPEで使用される標準溶液に関する段階吸光度が報告される。大きい経路長は、低濃度のタンパク質(1.0mg/mL)に起因するタンパク質Aのために必要となる。利用される経路長の範囲は、AMGブルー色素の適合性において使用される経路長の範囲に相関した。
Slope Spectroscopy(商標)(SoloVPE)において、線の勾配は、吸光係数を介して濃度に正比例する。勾配の重要な属性は、各光スロットを通過することが許容される光の量であり、したがって、感度はSoloVPE分析の個々の段階の吸光度に基づく。経路長(PL)段階が大きいほど、吸光度が大きくなると考えられる。有効なシステム適合性のための吸光度は、SoloVPE検出器の性能の範囲内でなければならない。光の量が少なすぎる場合、検出器は、各試験で故障の危機に瀕するであろう。タンパク質の濃度と比較して光の量が多すぎる場合、システムの適合性は感度を欠いて、光路及び機器の光学系の若干の変動(すなわち、ミラーの誤整列及び直線性のゆらぎ)を検出する。好ましくは、段階吸光度は、SoloVPEアルゴリズムによって決定されるとおりにタンパク質濃度全体にわたって維持されなければならない。
実施例9-AMGブルー色素標準物質の重要な属性
AMGブルー色素溶液の望ましい属性は、段階吸光度によって制御されるとおりのAMGブルー色素スペクトル全体にわたる測定値を介して全ての濃度で機器性能を評価するために設計された。既存のデータは、SoloVPEをMulti-モードで使用することによって、SoloVPEアルゴリズムが試料測定のための閾値経路長を決定できることを示す。
色素濃度
SoloVPEをQuick Slopeモードで使用してPBDを分析するとき、経路長は、高濃度に適用できない。さらに濃縮された溶液が要求される。実験は、色素の最適な濃度を見出すために実行された。0.1%、0.12%、0.15%、0.2%及び0.5%(w/v)を含有するパテントブルーVF溶液が調製され、試験された。最適なスペクトル特性(50μmで約1AU)は、0.15% w/vで見出された。
配合物のpH
パテントブルーVF色素は、トリフェニルメタンファミリーの色素である。結果的に、分子はpH変化に対して感受性である。スキーム1に示されるとおりの環化は、π電子雲を変え、したがって色を変えることになる。
スキーム1:パテントブルーVFの環化
Figure 2022513749000015
溶液が不適切に作製される場合、0.15% w/vの濃縮形態における溶液のpH及びその結果としての色は、溶液が緑がかった青に見えることになる酸性(すなわち、pH3.2)になる可能性がある。不適切なpHでのAMGブルー色素溶液は、固定経路長の測定値(13.5abs/mm)と一致しなかったが、代わりにSoloVPEを使用して10.5の勾配を示した。しかしながら、溶液がpH6.8に緩衝されるとき、溶液は、その青色及び固定経路長機器との相関を維持した。
有機組成
グリセロールは、PBD溶液中のメタノールの揮発性のために使用された。5%(v/v)の濃度が、AMGブルー色素において実装された。
したがって、要約すると、以下が観察された:
・AMGブルー色素は、6台の機器にわたって≦5%の精度を示した。
・AMGブルー色素は、280nm、310nm、510nm、及び615nmで固定経路長分光光度計を使用する値から≦5%であった。
・0.15%(w/v)AMGブルー色素を使用する615nmでの測定値は、固定勾配を使用する310nmでの測定値と置き換えることができる。
・段階吸光度の測定値に基づいて、ConfiRM(登録商標)標準物質は、タンパク質を模倣するのに不適切である。
要約すると、データの分析は、6台の機器を使用するAMGブルー色素溶液の測定値における変動が、固定経路長測定値から±5%の正確度を維持することを実証した。パテントブルーVFの濃度、AMGブルー色素溶液のpH及び有機組成は、AMGブルー溶液の非常に重要な属性である。試験のためのMulti-モードの実行により、機器性能の効果的な評価に必要な感度を維持しながら、システムの適合性手順が大幅に簡略化される。
参考文献一覧
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上述の一般的説明及び以下の詳細な説明はどちらも、例示的且つ説明的に過ぎず、限定するものではない。単数形の使用は、特に他に明記しない限り、複数形を含む。「又は」の使用は、他に明記しない限り「及び/又は」を意味する。用語「含んでいる」並びに「含む」及び「含まれる」などの他の形態の使用は、限定的ではない。「要素」又は「構成要素」などの用語は、特に他に明記しない限り、1つのユニットを含む要素及び構成要素並びに2つ以上のサブユニットを含む要素及び構成要素の両方を包含する。用語「部分」の使用は、部分の一部又は部分全体を含むことができる。例えば1~5などの数値範囲が言及される場合、1、2、3、4及び5並びに1.5、2.2、3.4及び4.1などのそれらの分数などの全ての介在値は明示的に含まれる。
「約」又は「~」は、量を修飾する場合(例えば「約」3mM)、修飾された量の前後で変動が発生し得ることを意味する。これらの変動は、典型的な測定手順及び処理手順、不注意による誤り、成分の純度などの様々な手段によって発生し得る。
「含んでいる」及び「含む」は、方法が列挙された要素を含むが、その他の列挙されていない要素を除外しないことを意味することが意図されている。用語「~から本質的になっている」及び「~から本質的になる」は、本明細書に開示した方法において使用される場合、列挙された要素を含み、本方法の基本的性質を変更させる列挙されていない要素は除外するが、その他の列挙されていない要素は除外しない。用語「~からなっている」及び「~からなる」は、方法を規定するために使用される場合、実質的な方法ステップを除外する。これらの移行語の各々によって定義される実施形態は、本開示の範囲内に含まれる。
「結合(した)」は、直接的並びに間接的に関連していることを意味する。例えば、デバイス若しくはプロセスは別のデバイス若しくはプロセスと直接的に関連し得るか、又はこれらのデバイス及び/若しくはプロセスは、例えば、別のデバイス若しくはプロセスを介して相互に間接的に関連し得る。

Claims (12)

  1. タンパク質試料のタンパク質濃度を定量するための可変長分光光度計の適合性を決定する方法であって、パテントブルー色素(PBD)又はAMGブルー色素(ABD)の吸光度を、280nmの第1の波長、並びにそれに続く310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される波長の少なくとも2つの波長で測定することを含む方法。
  2. タンパク質試料のタンパク質濃度を定量するための固定経路長分光光度計の適合性を決定する方法であって、ABDの吸光度を、280nmの第1の波長、並びにそれに続く310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される波長の少なくとも2つの波長で測定することを含む方法。
  3. 少なくとも第3の波長が使用され、前記第3の波長が、第2の波長とは異なり、310nm、412nm、510nm及び615nmからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記PBD又はABDが、前記タンパク質試料の前記タンパク質濃度を測定する前に各波長に関して3回測定され、前記PBD又はABDが、前記タンパク質試料の前記タンパク質濃度を測定した後に各波長に関して3回測定される、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記第1の波長が280nmであり、前記第2の波長が310nmである、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
  6. 前記可変長分光光度計が、前記PBD又はABDの吸光度測定値が、前記PBD又はABDとともに提供される分析証明書において提供されるそれらの値と等しいか又はその10%未満である場合、好適であると考えられる、請求項3に記載の方法。
  7. 前記可変長分光光度計又は固定経路長分光光度計が、前記PBD又はABDの吸光度測定値が、前記PBD又はABDとともに提供される分析証明書において提供されるものと少なくとも等しいか又はその5%未満である場合、好適であると考えられる、請求項1又は2に記載の方法。
  8. 前記測定値が、≦5%の相対標準偏差(RSD)パーセンテージを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記タンパク質試料が、治療用タンパク質を含む、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記タンパク質試料が、抗原結合タンパク質、抗体、二重特異性抗体、三重特異性抗体、BiTE分子、又はそのフラグメント若しくは誘導体を含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記可変長分光光度計が、SoloVPE分光光度計(C Technologies,Inc.;ニュージャージー州ブリッジウォーター)である、請求項1に記載の方法。
  12. 前記治療用ポリペプチドが、インフリキシマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、ラニビズマブ、パリビズマブ、アバゴボマブ、アブシキシマブ、アクトクスマブ、アダリムマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブ、アラシズマブペゴル、ald518、アレムツズマブ、アリロクマブ、アルツモマブ、アマツキシマブ、アナツモマブマフェナトクス、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アセリズマブ、アルチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、トシリズマブ、バピネウズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルチリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロトクスマブ、ビシロマブ、ビバツズマブ、ビバツズマブメルタンシン、ブリナツモマブ、ブロソズマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カツマキソマブ、cc49、セデリズマブ、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトクス、シクスツムマブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コナツムマブ、クレネズマブ、cr6261、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダラツムマブ、デムシズマブ、デノスマブ、デツモマブ、ドルリモマブアリトクス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エロツズマブ、エルシリモマブ、エナバツズマブ、エンリモマブペゴル、エノキズマブ、エノチクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エボロクマブ、エキシビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファルレツズマブ、ファシヌマブ、fbta05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フランボツマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリモマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ギレンツキシマブ、グレムバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、gs6624、イバリズマブ、イブリツモマブチウキセタン、イクルクマブ、イゴボマブ、イムシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラブタンシン、インフリキシマブ、インテツムマブ、イノリモマブ、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、イラツムマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、レブリキズマブ、レマレソマブ、レルデリムマブ、レキサツムマブ、リビビルマブ、リゲリズマブ、リンツズマブ、リリルマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルミリキシマブ、マパツズマブ、マスリモマブ、マブリリムマブ、マツズマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミツモマブ、モガムリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モキセツモマブパスドトクス、ムロモナブ-cd3、ナコロマブタフェナトクス、ナミルマブ、ナプツモマブエスタフェナトクス、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブメルペンタン、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリモマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オポルツズマブモナトクス、オレゴボマブ、オルチクマブ、オテリキシズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パジバキシマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペキセリズマブ、ピジリズマブ、ピンツモマブ、プラクルマブ、ポネズマブ、プリリキシマブ、プリツムマブ、PRO 140、クイリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツムマブ、リツキシマブ、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サマリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セビルマブ、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプシズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビズマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトクス、テフィバズマブ、テリモマブアリトクス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テゼペルマブ、TGN1412、トレメリムマブ、チシリムマブ、チルドラキズマブ、チガツズマブ、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トシツモマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、TRBS07、トレガリズマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、バパリキシマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビジリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマフォドチン、ボツムマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ、ゾリモマブアリトクス、糖タンパク質、CDポリペプチド、HER受容体ポリペプチド、細胞接着ポリペプチド、成長因子ポリペプチド、インスリンポリペプチド、インスリン関連ポリペプチド、凝固ポリペプチド、凝固関連ポリペプチド、アルブミン、IgE、血液型抗原、コロニー刺激因子、受容体、神経栄養因子、インターフェロン、インターロイキン、ウイルス抗原、リポタンパク質、カルシトニン、グルカゴン、心房性ナトリウム利尿因子、肺界面活性剤、腫瘍壊死因子α及びβ、エンケファリナーゼ、マウスゴナドトロピン関連ペプチド、DNAse、インヒビン、アクチビン(activing)、インテグリン、プロテインA、プロテインD、リウマチ因子、イムノトキシン、骨形成タンパク質、スーパーオキシド・ジスムターゼ、表面膜ポリペプチド、崩壊促進因子、AIDSエンベロープ、輸送ポリペプチド、ホーミング受容体、アドレシン、調節ポリペプチド、イムノアドヘシン、ミオスタチン、TALLポリペプチド、アミロイドポリペプチド、胸腺間質リンホポエチン、RANKリガンド、c-kitポリペプチド、TNF受容体及びアンギオポエチン、表1に示される抗体並びにそれらの生物活性断片、類似体又は変異体からなる群から選択される、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
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