JP2022513476A - 多機能コネクタ - Google Patents

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Abstract

本開示は、経路(20a、21a)、特に電気経路、および/または油圧経路、および/または空気圧経路、の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための、車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1)に関する。多機能コネクタ(1)は、少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、平行四辺形機構(6)と、を備えている。平行四辺形機構(6)は、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態と、の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に、第1受容部材(2)に対して相対的に、第2受容部材(3)を移動させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、経路の接続部材を接続および接続解除するための、車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス(例えば、定置性/可動性の動作のための、農業、バイオガス、木材、または堆肥の技術システム)用の多機能コネクタに関する。当該経路は、特に、電気経路、および/または油圧経路、および/または空気圧経路である。本発明はさらに、受容部材および平行四辺形機構を備えているアセンブリユニットと、受容部材と、に関する。
トレーラーと牽引車両との間には、機械的接続の他にも、例えば、トレーラーの照明デバイス用の電流を伝送するために、付加的に、電気的接続が要求される。電気的接続は、牽引車両からトレーラーを結合解除する際に接続解除されなければならないため、牽引車両側の電気経路とトレーラー側の電気経路との電気的接続は、通常、プラグによって実施される。
例えば、特に農業トラクターにおいては、牽引車両とトレーラーとの間に、電気的接続に加えて、油圧接続もしくは空気圧接続、または、水経路もしくは肥料経路用の接続も要求され、当該接続もまた、対応する牽引車両側ホースとトレーラー側ホースとの間の好適な接続部材により実施される。適用分野に依存して、牽引車両およびトレーラーのそれぞれ1台につき多数の接続部材が使用されており、それらの部材の全てはトレーラーが牽引車両に結合される度に接続されなければならず、また、それらの部材の全てはトレーラーが牽引車両から結合解除される度に接続解除されなければならい。それ故に、この過程を労働集約的なものにする。また、特に採光が不良である場合、異なる経路の接続部材が入れ替わってしまい、同類のものではない2つの経路の接続部材が接続されてしまうというリスクが生じる。
EP 0 522 493 B2は、複数のコネクタプラグおよび/または継手の接続を同時に結合または結合解除するためのクイック継手を開示している。クイック継手は、その上に油圧エネルギ、空気圧エネルギ、および/または電気エネルギの伝送システムの、スリーブ部品およびプラグ部品が設けられている2つの支持プレートを備えている。支持プレートは、プラグおよび/または継手間の接続を確立するために、テンションレバーという手段によって共に押圧される。油圧継手のケースにおいては、ボールロックを用いない、ばね装荷フラットシール継手が使用されている。支持プレートの、互いに関しての相対的配置は、ガイドピンと、支持プレート内に形成されている関連付けられたガイド開口部と、によって決定される。DE 10 2017 200 743 A1は、継手機構であって、この継手機構という手段により、2つの接続ブロックが受容位置と結合位置との間で移動される継手機構を開示している。継手機構は、回転可能リンクおよびロールピンを備えており、ロールピンは、回転可能リンクのカムスリット内でガイドされている。
EP 0 787 905 B1は、圧力媒体を配送するためのユニットを開示しており、このユニットは、中間プレートおよび油圧ブロックから成る。中間プレートおよび油圧ブロックは、それぞれ研磨表面を備えている。研磨表面は、中間プレートおよび油圧ブロックの接続状態において互いに当接している。油圧ブロック内に形成されている内腔内への挿入が可能な接続片が、中間プレートから突出している。中間プレートは、ねじという手段により油圧ブロックと固定式に接続され、それにより、中間プレートの研磨表面は、油圧ブロックの研磨表面に対して堅固に押圧され、それ故に、中間プレートと油圧ブロックとの間に封止効果を達成する。
EP 2 476 941 B1は、複数の油圧経路または電気経路を同時に結合するためのデバイスを開示している。デバイスは、2つのプレート状部材を備えており、これらの部材の各々には、互いに相補的な継手が設けられている。2つのプレート状部材の相補的な継手は、レバーという手段により接続されており、このレバーという手段により、2つのプレート状部材は共に押圧される。
WO 2015/086648 A1は、多数の油圧経路、電気経路、および/または空気圧経路用のさらなるクイック継手を開示しており、この継手は、複数の継手を保持している2つのプレートを備えている。2つのプレートおよびプレートにより保持されている継手は、レバーという手段により接続可能である。継手は、部分的に、専用の継手である。2つのプレートを互いに接続する代わりに、単独の継手が、2つのプレートのうちの1つの継手と接続されてもよく、このことは、専用の用途のために、このさらなる継手を介した接続が要求されないケースにおいて生じる。
上記デバイスにおいて、相補的な継手の安全で密着した接続は、それぞれ、互いに密接に取り付けられており、かつ、共に押圧されるプレートによって達成される。プレートを接続する際にプレートの安全ガイディングを確実にするために、また、プレートの傾きを回避するために、ガイド部材が要求され得る。いくつかのケースにおいては、デバイスについて特定の目的に応ずるように作成された、それぞれ、電気経路、油圧経路、および/または空気圧経路用のプラグおよび接続部材が使用されなければならず、その一方で、デバイスの専用の構造により市販のプラグおよび接続部材の使用が往々にして不可能である。
EP 0 787 905 B1により開示されたユニットにおいて、中間プレートと油圧ブロックとの間の接続は、ねじという手段によりもたらされる。中間プレートと油圧ブロックを接続および接続解除する際に、ねじを締めることと緩めることは、労力と時間を要する。
この発明の根底をなす1つの課題が、市販の接続部材、特に、プラグおよびソケット、および/または、連動するプラグ部品およびスリーブ部品を有している継手を使用することにより、牽引車両側およびトレーラー側の電気経路および/または油圧経路/空気圧経路の、簡単で迅速かつ確実な接続および接続解除を可能にする多機能コネクタを提供することである。
本開示の1つの態様によると、経路、特に、電気経路、および/または油圧経路、および/または空気圧経路の接続部材を接続および接続解除するための、車両または車両トレーラー用の多機能コネクタは、少なくとも1つの第1接続部材を受容するための第1受容部材と、第1接続部材と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材を受容するための第2受容部材と、平行四辺形機構(移動機構)を備えている。平行四辺形機構は、第1接続部材および第2接続部材が互いから接続解除されている開放状態と、第1接続部材および第2接続部材が互いに接続されている閉鎖状態との間で、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に沿って実質的に線形に、第1受容部材に対して相対的に第2受容部材を移動させるように構成されている。この文脈において、「実質的に線形に」という用語は、移動が、例えば、水平方向において概して直線に沿ってもたらされることを意味し、ここでは、直線からの軽微な逸脱、例えば、垂直方向における10mmまでの、または5mmまでの、または2mmまでの、または1mmまでの逸脱が可能である。水平方向においては、10mmまでの、または5mmまでの、または2mmまでの、または1mmまでの逸脱が可能である。
一般に、平行四辺形機構は、例えば、互いに平行にガイドされる2つのガイドを備えている平行四辺形のガイディングとして理解されなければならない。これらの2つのガイドという手段により、第1部材および第2部材は、それらの相対的な配向を変化させずに、即ち、アラインメントから外れて捩れることなく、互いに対して相対的に移動される。2つのガイドの各々は、第1旋回点において第1部材と回転可能に接続されており、第2旋回点において第2部材と回転可能に接続されており、ここで、回転軸は互いに平行である。第1旋回点と第2旋回点との間の距離は、2つのガイドについて等しい。また、第1旋回点間の距離は、第2旋回点間の距離に等しい。旋回点は、旋回点の回転軸に対して直角をなす面内に位置しており、平行四辺形の隅角を形成しており、ここで、2つのガイドは、平行四辺形の対向している2つの辺を形成している。ガイドを同期的に旋回させることにより、平行四辺形を変形させ得る。
換言すると、平行四辺形機構という手段により、それぞれレバーおよびデュアルアームに取り付けられている部材は、それぞれレバーおよびデュアルアームの行路に沿って移動する際にも初期傾斜角で(レバー行路の面内で)保持されることが可能である。つまり、移動中に、部材の角度姿勢が維持される。平行四辺形機構においては、平行四辺形の定義に対応して等しい長さの2つのガイドが使用されており、これらのガイドは、それらの荷重点および旋回点における軸上で支持されており、それらの他端部においてレバーアームの長さにおけるさらなるガイドを介して互いに接続されている(Wikipediaの記事「平行四辺形のガイディング」参照)。
多機能コネクタにおいては、平行四辺形機構という手段により、第1受容部材および第2受容部材は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に沿って、即ち、第1接続部材および第2接続部材が互いに接続される方向(例えば、2つの相補的なプラグまたはホース継手が共に嵌合される方向)において、実質的に線形に、互いに対して相対的に、傾くことや捩れることなく、移動される。それ故に、接続部材を接続する際の例えば片持式突出(canting)のような問題が回避される。例えば、ガイドピンのような付加的なガイド部材の使用が、必ずしも要求される訳ではない。受容部材上に接続部材を配置することにより、複数の接続部材の、それぞれ、すばやく、確実であり、特に、入れ替え不可能であって並列かつ同時の、接続および接続解除、ならびに結合および結合解除が可能である。接続部材を受容部材に固定式に取り付けることが可能であるため、接続部材の意図しない入れ替わりが回避される。
平行四辺形機構には、平行四辺形機構を変形させるための、即ち、開放状態から閉鎖状態への、およびその逆の移行のための荷重印加ユニットが設けられ得る。荷重印加ユニットは、例えば、ハンドレバー、または、別の機械デバイス、電気デバイス、空気圧デバイス、もしくは油圧デバイスであり得る。
第1受容部材は、少なくとも1つの第1接続部材、即ち、1つまたは複数の第1接続部材を受容するように構成されている。第2受容部材は、少なくとも1つの第2接続部材、即ち、1つまたは複数の第2接続部材を受容するように構成されている。
平行四辺形機構は、第2受容部材を取り付けるためのホルダと、第1受容部材およびホルダを互いに接続しており、かつ、第1受容部材およびホルダに対して相対的に、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に平行である第1面内で旋回可能である第1側方部材(第1ガイド)と、第1受容部材およびホルダを互いに接続しており、かつ、第1受容部材およびホルダに対して相対的に、第1面と同一または平行である第2面内で旋回可能である第2側方部材(第2ガイド)を備え得る。第2側方部材は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向において、第1側方部材に対して相対的にシフトさせていることが可能である。
第1側方部材は、第1接続点において第1受容部材とヒンジ式に接続され、かつ、第2接続点においてホルダとヒンジ式に接続され得る。第2側方部材は、第3接続点において第1受容部材とヒンジ式に接続され、かつ、第4接続点においてホルダとヒンジ式に接続され得る。第1側方部材および第2側方部材の第1受容部材およびホルダとの接続点は、第1面および第2面に対して直角をなす方向において見たときに、平行四辺形の隅角点に配置され得る。
第1側方部材は、細長い構成要素、例えば平鉄であり得る。第1側方部材の長手方向における第1側方部材の第1端部は第1受容部材とヒンジ式に接続され、長手方向における第1側方部材の第2端部はホルダとヒンジ式に接続され得る。第2側方部材は、細長い構成要素、例えば平鉄であり得る。第2側方部材の長手方向における第2側方部材の第1端部は第1受容部材とヒンジ式に接続され、長手方向における第2側方部材の第2端部はホルダとヒンジ式に接続され得る。第1側方部材の長手方向は、第2側方部材の長手方向に実質的に平行であり得る。
平行四辺形機構はさらに、第1受容部材に取り付けられており、かつ、第1面および第2面に対して直角をなす第1軸の周囲を第1受容部材に対して相対的に回転可能である回転部材と、第1側方部材とヒンジ式に接続されており、かつ、回転部材の偏心部分とヒンジ式に接続されている中間部材を備え得る。中間部材は、第1軸の周囲における回転部材の回転に関連付けられた移動によって第1側方部材が第1受容部材に対して相対的に第1面内で旋回されるように、第1側方部材と接続され得る。
中間部材および回転部材は、ニーレバー機構を形成することがあってよく、ニーレバー機構の死点は、開放状態と閉鎖状態との間の移行時に越えられる。これにより、多機能コネクタの、例えば振動による意図しない開放が生じないことが保証される。中間部材および回転部材は、必ずしもニーレバー機構を形成しなければならない訳ではない。多機能コネクタの意図しない開放は、例えばロックによっても防止され得る。
平行四辺形機構は、第1面および第2面に対して直角をなす方向において、第3距離だけ互いを基準として変位されるように配置されている第1サブ機構および第2サブ機構を備え得る。第3距離は、例えば、少なくとも10cm、または少なくとも20cm、または少なくとも30cmであり得る。第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、第1側方部材および第2側方部材を備え得る。
第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、中間部材および回転部材を備え得る。第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、ホルダを備え得る。第1サブ機構および第2サブ機構は、1つのホルダを共有し得る。
第1サブ機構の回転部材および第2サブ機構の回転部材は、第1軸に沿って延在しているシャフトを介して互いに接続されることができ、それにより、それらは第1軸の周囲を一体的に回転可能となる。
平行四辺形機構は、荷重印加デバイスのための受容器を備えることができ、回転部材は、荷重印加デバイスという手段により、第1軸の周囲において回転され得る。荷重印加デバイスは、ハンドレバー、もしくは、別の機械式調整デバイスであってよく、または、電気式、空気圧式、もしくは油圧式調整デバイスであり得る。
第1受容部材は、少なくとも2つの第1接続部材を受容するように構成され得る。類似的に、少なくとも2つの第2接続部材を受容するように構成されている第2受容部材が使用されてよく、ここで、第1接続部材および第2接続部材の接続方向は、互いに平行に配向されている。具体的には、第1接続部材は、それぞれ対向している相補的な第2接続部材に関して同軸に配向されており、それにより、第2受容部材が第1受容部材に接近すると第1接続部材および第2接続部材が互いに接続される。例えば、2つの相補的なプラグが共に嵌合される。
このような構造においては、複数の接続部材に対し、それぞれ互いの接続および互いからの接続解除を、並列にまたは同時に、容易にかつ迅速に行うことが可能である。第2接続部材の数は、第1接続部材の数に対応することがあってよく、または、第1接続部材の数よりも少ないことがあり得る。
第1受容部材は、少なくとも1つの第1接続部材を受容するための少なくとも1つの開口部が形成されている第1プレートを備え得る。第2受容部材は、少なくとも1つの第2接続部材を受容するための少なくとも1つの第2開口部が形成されている第2プレートを備え得る。
第1プレートおよび第2プレートは、多機能コネクタの閉鎖状態において、共に押圧され得る。代替的に、閉鎖状態において、少なくとも1mmまたは少なくとも1cmとなる第1間隙が、第1プレートと第2プレートとの間に存在し得る。
第1受容部材またはホルダは、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に平行に配向されている筒状スリーブを備えることができ、第1受容部材およびホルダのうちのそれぞれ他方のものは、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に平行に配向されており、かつ、スリーブを経由して延在しているボルトを備え得る。具体的には、スリーブは第1受容部材に取り付けられていてよく、ボルトはホルダに取り付けられ得る。スリーブを経由して延在しているボルトという手段により、平行四辺形機構の移動の付加的なガイディング、および、それ故にそれぞれ第1受容部材とホルダと第2受容部材との間のアラインメントの安定化を達成することが可能である。
第1側方部材は互いに平行に配置されている2つの細長い平鉄を備えていてよく、第1受容部材は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向において配置されており、かつ、第1側方部材の互いに対して平行に配置されている2つの細長い平鉄間の中間空間を経由して延在している細長い平鉄を備え得る。第1受容部材の平鉄という手段により、平行四辺形機構の移動をガイドすることが可能になり、それぞれ、第1受容部材とホルダと第2受容部材との間の横方向の配向を安定化させることが可能になる。第2側方部材もまた、互いに平行に配置されている2つの細長い平鉄を備えていてよく、第2側方部材の互いに平行に配置されている2つの細長い平鉄間の中間空間を経由して第1受容部材の平鉄が延在し得る。
平行四辺形機構は、第1受容部材に直接的にまたは間接的にヒンジ接続され得る。
第2受容部材は、ホルダに取り外し可能に取り付け可能であり得る。取り外し可能な取り付けにより、第2受容部材は、ホルダから取り外すことが可能であり、それ故に、例えば、牽引車両からトレーラーを結合解除する際に、平行四辺形機構および第1受容部材から取り外すことが可能である。
第2受容部材は、把持部分を備え得る。ユーザによる把持部分の容易な把持が可能であるため、把持部分は、ホルダからの第2受容部材の取り外しを容易にする。
ホルダは、2つのボルトを備え得る。第2受容部材は、2つの凹部を備えることができ、2つの凹部を2つのボルト上に嵌合することによりホルダに取り付けられ得る。
多機能コネクタは、平行四辺形機構以外の移動機構に結合され得る。一般に、移動機構は、デバイスであって、このデバイスという手段により、2つの部材を互いに対して相対的に移動させることの可能なデバイスとして理解されるべきである。本開示の多機能コネクタにおいては、移動機構という手段により、第1受容部材および第2受容部材は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に沿って、即ち、第1接続部材および第2接続部材が互いに接続される方向(例えば、2つの相補的なプラグまたはホース継手が共にプラグ接続/嵌合される方向)において、実質的に線形に、互いに対して相対的に、傾くことや捩れることなく移動される。つまり、2つの受容部材のそれぞれ相対的な配向および角度姿勢は、移動中に維持される。それ故に、接続部材を接続する際の、例えば片持式突出といった問題を解消することが可能である。開示される移動機構により、受容部材の安定したガイディングが保証されるため、例えば、ガイドピンのような付加的なガイド部材の使用が必ずしも要求される訳ではない。
1つの実施形態において、移動機構は、第2受容部材を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダと、油圧シリンダ、または空気圧シリンダ、または電気シリンダであって、かつ、第1接続部材および第2接続部材の接続方向において移動可能であるピストンロッドが設けられている作動シリンダを備えている。作動シリンダは、受容部材に取り付けられ得る。移動機構は、ピストンロッドの変位という手段により、ホルダを、取り付けられた第2受容部材と共に、開放状態と閉鎖状態との間で移動させるように構成されている。
この実施形態による移動機構は、牽引車両において提供される油圧流体または加圧空気の使用により動作させてよく、第1受容部材に対して相対的であって、かつ、第2受容部材の配向を第1受容部材に対して相対的に変化させることのない第2受容部材の安定した移動を保証する。
移動機構は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に対して直角をなす方向において、少なくとも10cm、または少なくとも20cm、または少なくとも30cmという第3距離だけ互いを基準として変位されている第1サブ機構および第2サブ機構を備え得る。第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、作動シリンダを備えていてよく、作動シリンダは、ピストンロッドが設けられている油圧シリンダ、または空気圧シリンダ、または電気シリンダであり、ピストンロッドは、第1接続部材および第2接続部材の接続方向において移動可能であり、ピストンロッド上に第2受容部材を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダが設けられている。2つのサブ機構を有している構造により、2つの受容部材の互いに対して相対的な移動の特に安定したガイディングが可能になる。
第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、ホルダを備え得る。第1サブ機構および第2サブ機構は共通のホルダを共有し得る。
作動シリンダは、第1接続ポートおよび第2接続ポートを有している複動シリンダであってよく、このシリンダは、圧力媒体が第1接続ポートに供給されると、取り付けられた第2受容部材と共にホルダを閉鎖状態に移動させるように、および、圧力媒体が第2接続ポートに供給されると、取り付けられた第2受容部材と共にホルダを開放状態に移動させるように構成されている。この実施形態においては、多機能コネクタの開放および閉鎖の両方を、圧力媒体を使用して行うことが可能である。
代替的に、作動シリンダは、単動シリンダであってよい。単動シリンダのピストンロッドは、圧力媒体をシリンダに供給することにより、シリンダから押し出されることと、シリンダ内に引き込まれることがそれぞれ可能である。逆方向におけるピストンロッドの移動は、シリンダから圧力媒体を排出することにより、および、例えば、ばねという手段によりピストンロッドをその初期位置に戻すことにより達成され得る。
ホルダは、ピストンロッド上に設けられ得る。特に、ホルダは、ピストンロッド上に直接的に形成され得る。ホルダは、ピストンロッドに取り付けられる、別個に形成された部材であってよく、または、ホルダは、ピストンロッドと一体的に形成され得る。ホルダは、ピストンロッドにより部分的に形成され得る。ピストンロッドの一部には、例えば、雄ねじが設けられていてよく、この雄ねじ上に、第2受容部材を据え付けるためのフランジ部分およびナットがねじ締めされている。
移動機構には、作動シリンダの代わりに、第2受容部材に取り付けられているハンドレバーが設けられてよい。移動機構は、ハンドレバーの移動により、ホルダを、取り付けられた第2受容部材と共に、開放状態と閉鎖状態との間で移動させるように構成され得る。
移動機構はさらに、第1受容部材上で支持されており、かつ、軸の周囲を回転可能であるシャフトと、その一端部においてシャフトに固定式に取り付けられており、かつ、その他端部においてピストンロッドとヒンジ式に接続されている第1レバーと、その一端部においてシャフトに固定式に取り付けられており、かつ、その他端部においてホルダとヒンジ式に接続されている第2レバーを備え得る。第1レバー、シャフト、および第2レバーは、ピストンロッドの移動を、ホルダおよび取り付けられた第2受容部材の第1接続部材および第2接続部材の接続方向に沿った、実質的に線形の移動に変換するように構成され得る。具体的には、第1レバー、シャフト、および第2レバーは、ピストンロッドの移動を方向転換し得る。それ故に、作動シリンダの配置の自由度は、ホルダがピストンロッドに直接的に設けられている構造に比べて増大している。
さらなる一実施形態において、移動機構は、第1受容部材上で回転可能に支持されているピニオンと、第1接続部材および第2接続部材の接続方向において移動可能であり、かつ、ピニオンと噛み合っているラックと、ラックに取り付けられており、第2受容部材を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダを備えている。移動機構は、ピニオンの回転と、ラックの関連付けられた変位により、取り付けられた第2受容部材と共にホルダを閉鎖状態と開放状態との間で移動させるように構成されている。
さらなる一実施形態において、移動機構は、第2受容部材を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダと、チェーンドライブ、ロープドライブ、またはベルトドライブを備えている。チェーンドライブ、ロープドライブ、またはベルトドライブは、第1ホイールと、第2ホイールと、第1ホイールおよび第2ホイールの周囲に延在しており、かつ、その上にホルダが取り付けられているチェーン、ロープ、またはベルトを備えており、第1ホイールおよび第2ホイールの回転と、チェーン、ロープ、またはベルトの関連付けられた移動により、取り付けられた第2受容部材と共にホルダを閉鎖状態と開放状態との間で移動させるように構成されている。
移動機構には、取り外し可能に取り付け可能な荷重印加デバイスのための作用点が設けられていてよく、荷重印加デバイスという手段により、ピニオン、第1ホイールおよび第2ホイールのうちの少なくとも1つは回転可能である。荷重印加デバイスは、ハンドレバーまたは別の機械式調整デバイスであり得る。荷重印加デバイスという手段により、移動機構は、腕力により動作させることが可能である。
ラックと、チェーン、またはロープ、またはベルトをそれぞれ備えている実施形態の移動機構は、左サブ機構および右サブ機構も備え得る。左サブ機構および右サブ機構は、同じ構造を有し得る。左サブ機構および右サブ機構は、第3距離だけ互いに変位され得る。左サブ機構および右サブ機構のピニオンまたはギアといった回転部材は、それらが一体的に回転可能となるようにシャフトを介して接続され得る。
さらなる一実施形態において、移動機構は、第2受容部材を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダと、第1受容部材に取り付けられているスリーブと、スリーブ内において移動可能にガイドされ、かつ、その上にホルダが設けられているピストン部材と、ピストン部材とヒンジ式に接続されており、スリーブ内でピストン部材を摺動させるためのピストンロッド部材とが設けられているピストンロッドドライブと、その一端部において第1受容部材上で回転可能に支持されており、かつ、その他端部においてピストンロッド部材とヒンジ式に接続されているレバーと、を備えている。移動機構は、レバーの回転と、ピストンロッド部材によるピストン部材の関連付けられた変位という手段により、取り付けられた第2受容部材と共にホルダを開放状態と閉鎖状態との間で移動させるように構成されている。
この実施形態においても、移動機構は、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に対して直角をなす方向において、第3距離だけ互いを基準として変位されている第1サブ機構および第2サブ機構を備え得る。移動機構はさらに、シャフトを備え得る。第1サブ機構および第2サブ機構の各々は、ピストンロッドドライブと、第1受容部材上で支持されている端部がシャフトと固定式に接続されているレバーを備えることができ、それにより、レバーおよびピストンロッド部材という手段によりシャフトの回転移動がピストン部材の線形移動に変換される。
移動機構は、取り外し可能に取り付け可能なハンドレバーのための作用点を有していてよいく、ハンドレバーという手段により、レバーおよびシャフトはそれぞれ回転させることが可能となる。ハンドレバーは、レバーおよびシャフトとそれぞれ固定式に接続され得る。
平行四辺形機構以外の移動機構を使用する際にも、第1受容部材またはホルダには、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に平行に配向されているスリーブが設けられていてよく、第1受容部材およびホルダのうちのそれぞれ他方のものには、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に平行に配向されており、かつ、スリーブを経由して延在しているボルトが設けられ得る。
移動機構は、第1受容部材に、直接的にまたは間接的にヒンジ接続され得るか、または取り付けられ得る。
さらなる態様は、牽引車両への取り付けのための第1受容部材と、それぞれ、平行四辺形機構および移動機構を備えているアセンブリユニット、ならびに、車両トレーラーの、または、システム、マシン、もしくはデバイスの経路の接続部材を受容するための第2受容部材に関する。「車両トレーラー」という用語は、例えば、農薬配送用のデバイスといった農業デバイス、またはフロントエンドローダー、またはドーザブレードも含む。
さらなる一態様によると、牽引車両は、多機能コネクタを備えており、ここで、第1受容部材と、それぞれ平行四辺形機構および移動機構は、牽引車両に取り付けられている。第1受容部材は、牽引車両側経路の第1接続部材を受容している。
トレーラー側経路の第2接続部材は、第2受容部材により受容され得る。したがって、第1受容部材と、それぞれ平行四辺形機構および移動機構は、一度のみ、即ち、牽引車両上に設けられるだけでよく、一方、比較的簡単な形を有していてよく、例えば、プレートにより形成され得る、第2受容部材は、牽引車両に結合されることが意図されている様々なトレーラーおよび他の取り付け設備上にそれぞれ設けることができる。それ故に、コスト削減が可能である。
本多機能コネクタと共に、標準化されたプラグを使用することができる。専用のプラグ、特に、共に押圧されなければならないシールは要求されない。これにより、交換部品に関してコストおよび経費が削減される。個々の経路の個々のプラグを、受容部材上の対応するプラグ(接続部材)とは別個に接続することができる。つまり、例えば、第1受容部材は牽引車両上に設けることができ、車両トレーラー上の経路の個々のプラグは、車両トレーラー上の経路のプラグの第2受容部材への取り付けが要求されることなく、第1受容部材上の対応するプラグ(第1接続部材)と接続することができる。第1受容部材は、個々の第2受容部材と互換性を有している。それ故に、第2受容部材はオプションであり、第2受容部材を用いずに第1受容部材を使用することができる。
本開示のさらなる一態様によると、多機能コネクタは、少なくとも1つの第1接続部材を受容するための第1受容部材と、第1接続部材と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材を受容するための第2受容部材と、第1接続部材および第2接続部材が互いから接続解除されている開放状態と、第1接続部材および第2接続部材が互いに接続されている閉鎖状態との間で、第1接続部材および第2接続部材の接続方向に沿って実質的に線形に、第1受容部材に対して相対的に第2受容部材を移動させるように構成されている移動機構を備えている。ハンドレバーという手段により開放されることが可能なカバーを有しており、かつ、第1接続部材を形成しているクイック継手と、ロック部材が、第1受容部材に取り付けられている。第2接続部材をクイック継手と接続するためにカバーが開放されている位置において、ロック部材という手段により、ハンドレバーをロックすることが可能である。第2受容部材は、移動機構に取り外し可能に取り付けられている。
ロック部材は、ピンを有しているばねラッチであってよく、ピンは、ピンがハンドレバーの移動をブロックする位置と、ピンがハンドレバーの移動を妨げない位置との間で、ピンの長手方向に延在する軸に沿って、当該軸の周囲における回転により移動されるように構成されている。
本開示による多機能コネクタは、それぞれ、ドリー車両、トラクター/運搬車、トレーラー、セミトレーラー、附属設備、マシン、または、牽引車両/トラクターおよびモータ駆動ユニットの任意の牽引の組み合わせにおいて使用されることができ、自走式ユニット(なかでも、自走式ドリー/ドリーアクスル)においても使用され得る。
本開示のさらなる特徴および態様は、以下の説明および添付の図面から明らかになろう。
開放状態における、第1実施形態による多機能コネクタの左後ろから見た斜視図を示す。 開放状態における、第1実施形態による多機能コネクタの右後ろから見た側面図を示す。 閉鎖状態における、第1実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 第2受容部材の、後ろから見た平面図を示す。 開放状態における、第2実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 閉鎖状態における、第2実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 開放状態における、第3実施形態による多機能コネクタの右後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 開放状態における、第4実施形態による多機能コネクタの右後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 開放状態における、第4実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 閉鎖状態における、第4実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 開放状態における、第5実施形態による多機能コネクタの右後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 開放状態における、第5実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 閉鎖状態における、第5実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 開放状態における、第6実施形態による多機能コネクタの右後ろにおける位置から見た斜視図を示す。 開放状態における、第6実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 閉鎖状態における、第6実施形態による多機能コネクタの右から見た側面図を示す。 閉鎖状態における、第6実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た部分断面斜視図を示す。 開放状態における、第7実施形態よる多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た部分断面斜視図を示す。 開放状態における、第8実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た部分透視斜視図を示す。 閉鎖状態における、第8実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た部分透視斜視図を示す。 閉鎖状態における、第9実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た斜視図であって、透視的に例示された第2受容部材を伴った斜視図を示す。 開放状態における、第9実施形態による多機能コネクタの左後ろの高い位置から見た部分断面斜視図を示す。 開放状態における、第9実施形態による多機能コネクタの多機能コネクタの上方の左後ろにおける位置から見た斜視図を示す。 閉鎖状態における、第10実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 第10実施形態による、第1受容部材および平行四辺形機構を有しているアセンブリユニットの、アダプタプレートを有していない状態の右後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 第10実施形態による、第1受容部材および平行四辺形機構を有しているアセンブリユニットの、それぞれ、アダプタプレートならびに油圧式/空気圧式/加圧空気式/電気式/電子式および制御式の継手または接続部を有している状態の右後ろにおける高い位置から見た斜視図を示す。 第10実施形態による第2受容部材の、アダプタプレートを有していない状態の右前における高い位置から見た斜視図を示す。 第10実施形態による第2受容部材の、それぞれ、アダプタプレートならびに油圧式/空気圧式/加圧空気式/電気式/電子式および制御式の継手または接続部を有している状態の右前における高い位置から見た斜視図を示す。 閉鎖状態における、第11実施形態による多機能コネクタの左後ろにおける底部位置から見た斜視図を示す。
この発明の説明において、方向に関する情報は、多機能コネクタが取り付けられる車両または車両トレーラーの方向に対応し得る、図1に示される方向について言及している。例えば、図1において「前」と言及される方向は車両または車両トレーラーの運転方向であり、「後ろ」と言及される方向は運転方向とは反対であり得る。しかしながら、図1に示される方向は、必ずしも車両または車両トレーラーの方向に対応していなければならない訳ではない。例えば、「前」と言及される方向は運転方向とは反対の方向であってよく、「後ろ」と言及される方向は運転方向であってよい。「前」と言及される方向は右または左を対象としてもよく、「後ろ」と言及される方向は相応じて左または右を対象としてもよい。傾斜した配置または傾いた配置も可能である。
以下においては、図1から図4を参照して本開示の第1実施形態について説明する。
図1は、左後ろにおける高い位置からの斜視図において多機能コネクタ1を示す。図1に示される多機能コネクタ1の状態は、開放状態に対応する。多機能コネクタ1は、第1受容部材2および第2受容部材3を備えている。
第1受容部材2は、複数の第1穴4を有している第1プレート2aと、左側壁2bおよび右側壁2cを有している。例えば、電気経路、および/または制御経路、および/または油圧ホース、および/または空気圧ホース20aのプラグ/コネクタ/継手といった第1接続部材20が第1穴4内に取り付けられ得る。第1接続部材20は、例えば、溶接か、もしくは、ねじ締めといった確動(positive)接続により、または、ロックリングという手段により第1プレート2aに取り付けられ得る。
第2受容部材3は、複数の第2穴5を有している第2プレート3aを備えている。第1接続部材20と互換性を有しており、例えば、電気経路、および/または制御経路、および/または油圧ホース、および/または空気圧ホース21aのプラグ/コネクタ/継手といった第2接続部材21が、第2穴5内に取り付けられ得る。第2接続部材21は、例えば、溶接か、もしくは、ねじ締めといった確動接続により、または、ロックリングという手段により、第2プレート3aに取り付けられ得る。
図1には、単一の第1接続部材20および単一の第2接続部材21のみが示されているが、それぞれの経路20a、21aに関連付けられている第1接続部材20、21が、複数の穴内、特に、第1穴4および第2穴5の各々内に配置されていてよい。例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、またはそれよりも多くの第1接続部材20が、第1受容部材2に取り付けられていてよい。等しい数、それよりも少ない数、または、それよりも多い数の第2接続部材21が、第2受容部材3に取り付けられていてもよい。
接続部材20、21は、例えば、それぞれ、電気経路および電力経路/ケーブルか、油圧経路/ホース(なかでも、1/4インチ、3/4インチ、1と1/4インチ…)か、空気圧経路/ホースか、水経路/ホースか、肥料経路/ホースか、または、他のタイプの経路/ホースの、それぞれ、プラグおよびコネクタ/継手であり得る。接続部材20、21は、例えば、Fliegl Agro-Center GmbH,Kastlのメインカタログ2018/2019に列挙されているような、例えば、SVKスリーブまたはUDKスリーブといった専用のまたは標準化された接続部材であり得る。接続部材20、21は、共に押圧されることが可能なシール、または、標準化されたプラグであり得る。例えば、フラットシーリング油圧スリーブ/プラグ継手、フラットフェイス継手などといった、それぞれ標準的なホース継手および標準的なクイック継手が使用され得る。接続部材は、例えば、圧力下で取り外し可能および/または接続可能であり得る。第2受容部材3内においては、SVKプラグとのトレーラー側接続に関してのSVKスリーブのその後の装着に加えて、フラットシーリング油圧継手が統合され得る{トレーラー、附属設備、セミトレーラー上で通例使用されているSVK継手(農業セクタ)に関連して、フラットシーリング油圧継手においては事実上存在しない漏れによる「二重継手」(連続して配置されている複数の継手)に対応、環境上&用途上の着想}。第1受容部材2または第2受容部材3のいずれかはそれぞれ、牽引車両(トラック、トラクター、運搬車など)に装着される。
上記の二重継手を使用する際には、第1および第2受容部材2、3間を接続するための第1および/または第2接続部材20、21が、それぞれのフラットシーリング継手である。第1および/または第2接続部材20、21のそれぞれは、それぞれの第1または第2プレート2a、3aの反対側におけるSVKスリーブと接続される。牽引車両側および/または車両側のホース20a、21aにはSVKプラグを設けることが可能であり、ホース20a、21aはSVKスリーブと接続されることが可能であり、それ故に、SVKプラグを介してそれぞれの第1および第2接続部材20、21と接続されることが可能である。それ故に、多機能コネクタは、そのホース20a、21aにSVKプラグが設けられた既存の牽引車両および/またはセミトレーラー/トレーラー/デバイスへの取り付けと、そのホース20a、21aにSVKプラグが設けられた既存の牽引車両および/またはセミトレーラー/トレーラー/デバイスにおける使用が可能であり、この取り付けおよび使用は、それぞれのホース20a、21aを変更する必要なしにSVKプラグをSVKスリーブに嵌合することによって行われる。すると、フラットシーリング継手として形成されている第1および第2接続部材を介して、牽引車両側ホースとトレーラー側ホースとの間の接続がもたらされる。多機能コネクタという手段により、全ての種類のトレーラー、セミトレーラー、附属設備、マシンなどを、牽引車両に、特に、その前および後ろに、結合/接続することができる。
接続部材20、21は、接続部材20、21の同軸配向に関して公差を示しことがあり、この公差は、それぞれ接続および接続解除について要求されるものである。つまり、第1接続部材20および第2接続部材21は、それぞれの軸が当該公差よりも小さいかまたは当該公差に対応する角度を取って、互いを基準として傾けられた状態で互いに接続または互いから接続解除され得る。公差は、例えば、1°、または2°、または3°、または5°であり得る。
第1プレート2aおよび第2プレート3aは、互いに平行に配置されており、第1距離D1(図2および図3を参照)を取って互いに対向している。図1および図2に示される多機能コネクタ1の開放状態において、第1距離D1は、例えば、1cmから30cm、または10cmから30cm、好ましくは5cmから6cmの範囲内の第1値に対応する。第1距離は、例えば、5.4cmであり得る。
第2穴5の各々は、第1穴4の対向しているものに関して同軸に配置されている。第1接続部材20および第2接続部材21は、それらの接続方向が第1プレート2aおよび第2プレート3aに対して直角をなすように、対向している第1穴4および第2穴5内において配向されている。つまり、第1接続部材20および第2接続部材21は、第1プレート2aと第2プレート3aとの間の第1距離D1を短縮することにより、第1プレート2aおよび第2プレート3aを傾けることや捩ることなく互いに接続することが可能である。図に示される例示において、接続方向は、前後方向に、即ち、水平方向に、ならびに、第1プレート2aおよび第2プレート3aのそれぞれに対して直角をなす方向に対応する。
第1プレート2aは、第2プレート3aに面する側において、第1平坦面2afを有している。第2プレート3aは、第1プレート2aに面する側において、第2平坦面3afを有している。接続方向は、それぞれ、第1平坦面2afに対して直角をなす方向と、第2平坦面3afに対して直角をなす方向に対応する。
第1受容部材2および第2受容部材3は、平行四辺形機構6を介して互いに取り外し可能に接続されている。本実施形態において、平行四辺形機構6は第1受容部材2と固定式に接続されており、第2受容部材3は平行四辺形機構6に取り外し可能に取り付けられている。平行四辺形機構6は、右(第1)サブ機構6aおよび左(第2)サブ機構6bを有している。
図2は、開放状態における多機能コネクタ1を右から見た側面図を示す。図2に示されるように、右サブ機構6aには、第2側方部材3を取り付けるためのホルダ15Aと、細長い第1側方部材9と、細長い第2側方部材10が設けられている。本実施形態の第1側方部材9は、図1に示されるような、互いに平行に配置されている2つの細長い平鉄9dおよび9eから成る。代替的に、第1側方部材9は、単一の平鉄もしくは複数の平鉄、または、例えばロッドといった同様の構成要素から成っていてよい。本実施形態の第2側方部材10は、図1に示されるような、互いに平行に配置されている2つの細長い平鉄10dおよび10eから成る。代替的に、第2側方部材10は、単一の平鉄もしくは複数の平鉄、または、例えばロッドといった同様の構成要素から成っていてよい。第1側方部材9および第2側方部材10は同じ長さを有し得る。
第1側方部材9および第2側方部材10は、第1および第2接続部材20、21の接続方向(即ち、前後方向)に平行である面(図2における図面の面)内に実質的に配置されている。換言すると、第1側方部材9および第2側方部材10は、前後方向および上下方向により規定される面内に実質的に在る。ここで、「面内に実質的に」は、平鉄9dおよび10dが、平鉄9eおよび10eに関して左に僅かに変位されていることを意味する。代替的に、第1側方部材9および第2側方部材10は、第1および第2接続部材20、21の接続方向に平行である平行な面内に形成されていてよい。
第1側方部材9は、第2側方部材10に平行に配置されている。換言すると、平鉄9dおよび9eの長手方向は、平鉄10dおよび10eの長手方向に平行である。第2側方部材10は、接続部材20、21の接続方向において、第4距離D4だけ第1側方部材9に関して変位されている。第4距離D4は、例えば、少なくとも1cm、少なくとも5cm、少なくとも10cm、少なくとも20cm、または、少なくとも30cmである。第4距離D4は、例えば12cmである。
第1接続点22aにおいて、第1側方部材9の第1(下側)端部9aは、第1受容部材2の右側壁2cの、後方に向けて延在している下側部分の前部分と、第3側方部材7の第1(前)端部7aにピンという手段によりヒンジ式に接続されている。第2接続点22bにおいて、第1側方部材9の第2(上側)端部9bは、ホルダ15Aの前部分8aと、ピンという手段によりヒンジ式に接続されている。
第3接続点22cにおいて、第2側方部材10の第1(下側)端部10aは、第1受容部材2の右側壁2cの、後ろ向きに延在している下側部分の後ろ部分と、第3側方部材7の第2(後ろ)端部7bにピンという手段によりヒンジ式に接続されている。第4接続点22dにおいて、第2側方部材10の第2(上側)端部10bは、ホルダ15aの後ろ部分8bと、ピンという手段によりヒンジ式に接続されている。
ピンという手段によるヒンジ接続により、第1側方部材9および第2側方部材10は、第1受容部材2と、ホルダ15Aと、ホルダ15Aに取り付けられている第2受容部材3のそれぞれに関して、図2の図面の面内で、即ち、それぞれ、図面の面と、第1側方部材9および第2側方部材10が配置されている面とに対して直角をなすそれぞれの軸の周囲において旋回可能である。接続点22a、22b、22c、22dにおいて、ピンの代わりにねじが設けられてよい。
図2に示される例示において、それぞれ、側方部材9、10と、第1受容部材2と、ホルダ15Aとの接続点22a、22b、22c、22dは、平行四辺形の隅角を形成している。第1接続点22aと第2接続点22bの間の線は、平行四辺形の第1辺を形成している。第3接続点22cと第4接続点22dとの間の線は、平行四辺形の第1辺に平行である第2辺を形成している。第1接続点22aと第3接続点22cの間の線は、平行四辺形の第3辺を形成している。第2接続点22bと第4接続点22dの間の線は、平行四辺形の第3辺に平行である第4辺を形成している。平行四辺形の第1辺および第2辺は、同一の長さを有しており、即ち、第1接続点22aと第2接続点22bとの間の距離と、第3接続点22cと第4接続点22dとの間の距離とは同一である。平行四辺形の第3辺および第4辺は、同一の長さを有しており、即ち、第1接続点22aと第3接続点22cとの間の距離と、第2接続点22bと第4接続点22dとの間の距離とは同一である。
平行四辺形の第1辺と第3辺との間に、および、平行四辺形の第2辺と第4辺との間に、角αが形成されている。平行四辺形の第1辺と第4辺との間の角と、平行四辺形の第2辺と第3辺との間の角とは180°-αに対応する。
右サブ機構6aは、本実施形態において、平鉄として形成されている細長い中間部材11と、回転部材12を備えている。中間部材11として、代替的に、例えば、ロッドが使用されてよい。回転部材12は、第3側方部材7を介して第1受容部材2と接続されており、平行四辺形の面、即ち、図2の図面の面に対して直角をなして配置されている第1軸Xの周囲を回転可能である。第5接続点22fにおいて、中間部材11の長手方向における第1端部11aは、ピンという手段により第1側方部材9の中央部分9cとヒンジ式に接続されている。中央部分9cは、第1側方部材9の長手方向において、第1端部9aと第2端部9bの間に位置している。第6接続点22eにおいて、中間部材11の第2端部11bは、ピンという手段により回転部材12の偏心部分12aとヒンジ式に接続されている。偏心部分12は、第1軸Xを基準として第5距離dだけ変位されている。回転部材12および中間部材11は、ニーレバー機構を形成している。
第1受容部材2およびホルダ15Aとのヒンジ接続により、側方部材9、10の平行四辺形を変形させることができ、即ち、角αを変化させることができる。角αは、第1範囲内で可変である。平行四辺形の変形は、中間部材11および回転部材12により、第1範囲に限定される。第1範囲は、例えば、60°から120°、または70°から110°、または80°から100°の範囲である。
図2に示される例示において、多機能コネクタ1の開放状態に対応する角αは90°よりも小さい。例えば、角αは、85°よりも小さく、または、80°よりも小さい。図2における例示において、回転部材12を時計回りの方向に回転させることにより、図2における第1軸Xの上方の左、即ち、第6接続点22eに配置されている偏心部分12aは、第1軸Xの周囲において時計回りに回転される。それにより、その第2端部11bにおいて偏心部分12aと接続されている中間部材11は、第1側方部材9および第1プレート2aに向けて前向きに(図2において右に)押圧され、中央部分9cにおいて中間部材11の第1端部11aと接続されている第1側方部材9は、第1プレート2aに向けて押圧される。側方部材9の第1端部9aが第1受容部材2の右側壁2cとヒンジ式に接続されているため、第1側方部材9は、中間部材11によって印加された力により、第1端部9aの周囲において時計回りの方向に旋回され、それにより角αが増大する。それにより、平行四辺形が変形され、即ち、第2側方部材10もまた、第1端部10aおよび第3接続点22cの周囲においてそれぞれ時計回りの方向に旋回される。平行四辺形を変形させることにより、ホルダ15Aは、第2プレート3aに加えて、取り付けられた第2受容部材3と共に第1プレート2aに向けて前向きに(図2において右に)変位され、一方、第2受容部材3は、第1受容部材2に関してその配向を維持している。つまり、平行四辺形の第3および第4辺は、変形中に互いに平行なままである。
変形中に、第1プレート2aと第2プレート3aの間、および、第1平坦面2afと第2平坦面3afの間の第1距離D1はそれぞれ、開放状態における第1値を基準として減少する。換言すると、多機能コネクタ1は、図3に例示されるように、変形により閉鎖状態にされる。閉鎖状態において、第1距離D1は、例えば、0cmから10cm、または1mmから10cm、または1cmから10cmの範囲内にある第2値に対応し、角αは、例えば、それぞれ、少なくとも100°および110°である。好ましくは、閉鎖状態における第1距離D1は、5.4cmである。多機能コネクタ1の開放状態における第1値と多機能コネクタ1の閉鎖状態における第2値との間の差は、例えば、少なくとも3cmまたは少なくとも5cmであり得る。本実施形態においては、閉鎖状態における、第1平坦面2afと第2平坦面3afとの互いの当接が、必ずしも要求されている訳ではない。閉鎖状態において、第1平坦面2afと第2平坦面3afとの間には、少なくとも1mmまたは少なくとも1cmの距離があり得る。代替的に、閉鎖状態において、第1平坦面2afと第2平坦面3afとはそれぞれ、互いに当接して互いに対して押圧されていてよく、即ち、第2値は、0cmであってよい。
第1範囲内の角αが、概して90°であるため、平行四辺形の第3辺と第4辺との間の第2距離D2は、変形中に、実質的に不変のままであるか、または、僅かしか変化しない。つまり、第2受容部材3は、第1平坦面2afおよび第2平坦面3afに対して直角をなす方向に沿って、即ち、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に沿って、実質的に水平に第1受容部材2に向けて移動し、一方、垂直方向においては、実質的に移動しないか、または、僅かしか移動しない。第2距離D2は、例えば、少なくとも10cm、または少なくとも20cm、および、最大で50cmである。好ましくは、第2距離D2は、16.5cmである。変形中における第2距離D2の変化は、例えば、最大で2cm、または最大で5mm、または最大で2mm、好ましくは1.5mmである。
変形中に、第2受容部材3は、第1受容部材2に関して、その配向を実質的に維持しており、即ち、第1平坦面2afおよび第2平坦面3afは、互いを基準として傾くことも捩れることもない。第2受容部材3がホルダ15Aに取り付けられているということにより、第2受容部材3の軽微な傾きは可能である。第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向は、実質的に互いに平行なままである。第1接続部材20および第2接続部材21は、実質的に互いを基準として同軸に対向して配向されたままである。
図1に示されるように、および右サブ機構6aに類似して、左サブ機構6bもまたホルダ15B、第1側方部材9、第2側方部材10、第3側方部材7、中間部材11、および回転部材12を備えている上記の構造を有している。
右サブ機構6aの回転部材12と左サブ機構6bの回転部材12は、シャフト14を介して互いに接続されている。シャフト14は、第1軸Xに沿って延在しており、右サブ機構6aの回転部材12と左サブ機構6bの回転部材12との間でトルクを伝送し、それにより、2つの回転部材12は互いに一体的に回転され、右サブ機構6aの平行四辺形および左サブ機構6bの平行四辺形は互いを基準として同期的に変形される。つまり、平行四辺形の第1辺と第3辺との間の角αは、右サブ機構6aおよび左サブ機構についてどの時点においても同一である。シャフト14は省略され得る。
右サブ機構6aの回転部材12および左サブ機構6bの回転部材12は、右サブ機構6aの第3側方部材7および左サブ機構6bの第3側方部材7の上において、シャフト14を介して支持されている。図1に示されるように、第3側方部材7は、第2端部7bの前にある後ろ部分においてループ構造7cを有しており、このループ構造を経由して、シャフト14がガイドされている。シャフト14は、ループ構造7cと、第1受容部材2の対応する側壁2b、2cの後ろ向きに延在させた下側部分により支持されている。
右サブ機構6aと左サブ機構6bの間の第3距離D3は、例えば、少なくとも5cm、または少なくとも10cm、または少なくとも20cm、または最大で60cmであり、好ましくは31cmである。シャフト14の長さは、第3距離D3に実質的に対応しており、または、第3距離D3よりも数センチメートルだけ大きい。
図1から図3に示されるように、平行四辺形機構6には、ハンドレバー13を取り付けることが可能である。ハンドレバー13の第1端部13aは、シャフト14の右端部に取り付けられている。シャフト14は、ハンドレバー13により印加されたトルクを、右サブ機構6aの回転部材12と、左サブ機構6bの回転部材12に伝送する。図2に例示されるような多機能コネクタ1の開放状態から図3に例示されるような多機能コネクタ1の閉鎖状態への回転部材12の上記の時計回りの回転は、ハンドレバー13の第2端部13bを方向Hに沿って時計回りに旋回させることにより達成することができる。ハンドレバー13の第2端部13bを反時計回りの方向に旋回させることにより、および、シャフト14および回転部材12の反時計回りの方向における関連付けられた回転により、多機能コネクタ1を図3に例示されるような閉鎖状態から図2に例示されるような開放状態に戻すことができる。つまり、ハンドレバー13という手段による回転部材12の回転により、平行四辺形の上記の変形が生じる。
ハンドレバー13は、シャフト14の取り付け部分(受容部分)に、取り外し可能にまたは撤去可能に取り付けられている。具体的には、ハンドレバー13は、異なる位置において、シャフト14の取り付け部分に取り付けられ得る。代替的に、ハンドレバー13は、シャフト14に固定式に装着されていてよい。ハンドレバー13として、専用に形成されたレバー、または、従来のレンチが使用され得る。例示された実施形態において、ハンドレバー13は、シャフト14の右端部に取り付けられている。代替的な一実施形態において、ハンドレバー13は、シャフト14の右端部の代わりに左端部に取り付けられていてよく、または、ハンドレバー13は、シャフト14の左端部および右端部の両方に取り付けられてよい。
さらにオプションとして、ハンドレバー13には、例えば、SVKスリーブにおける圧力逃しデバイスと、必要な場合はオイル回収デバイスが統合されていてよい。このようなデバイスという手段により、SVKスリーブの接続を可能にするためにSVKスリーブにおける残留圧力を解放することができる。
平行四辺形機構6は、ハンドレバー13の代わりに、および、回転部材12と中間部材11の代わりに、平行四辺形の変形を生じる代替物、例えば、異なる機械式、または、電気式、油圧式、もしくは空気圧式の調整機構を備えていてよい。
図2に例示された多機能コネクタ1の開放状態において、中間部材11の第2端部11bが回転部材12に接続されている第6接続点22eは、第1軸Xと、中間部材11の第1端部11aが第1側方部材9の中央部分9cと接続されている第5接続点22fとを互いに接続する仮想直線の上方に位置している。図3において例示された多機能コネクタ1の閉鎖状態において、第6接続点22eは、当該仮想直線の下方に位置している。つまり、第6接続点22eは、開放状態と閉鎖状態の間の移行中に仮想直線を横切る。第6接続点22eが仮想直線上に位置している移行状態は、回転部材12および中間部材11により形成されているニーレバー機構の死点に対応し、ここで、角αはその最大値に到達する。多機能コネクタ1は、死点を通過することによって閉鎖状態に据え付けられ、閉鎖状態は、回転部材12に対して反時計回りの方向にトルクを印加することによってのみ反転させることができる。それ故に、多機能コネクタ1が振動の影響下にあるケースにおいてさえも閉鎖状態を確実に維持することが可能である。
第2受容部材3は、第2プレート3aを備えている。代替的に、第2プレート3aの代わりに異なる態様で形成された構成要素が使用されてよい。図4は、第2プレート3aを後ろから見た平面図を示す。第2プレート3aには、その上側表面にループ形の把持部分3bが設けられており、その右側および左側にそれぞれ下向きに開放している凹部3cが設けられている。動作を容易にする/改良するために、把持部分3bに加えてさらなる(第2)把持部分が設けられていてよい。第2プレート3aは、複数の第2穴5を備えている。第2穴5は、実質的に円形に形成されており、1cmから8cmの範囲の直径、好ましくは3cmの直径を有している。第2穴5は、異なる形状、例えば、正方形、矩形、または六角形の形状を有していてもよい。第2穴5は、第2接続部材21を、すなわち、例えば、電気経路のプラグ、および/または、油圧ホースおよび/または空気圧ホースのコネクタ/継手を、第2穴5内に取り付けることができるように形成されている。具体的には、この目的のために、それぞれ従来のプラグおよびコネクタ/継手を使用することができる。それぞれ、専用であって特注のプラグおよびコネクタ/継手の使用は要求されていない。
図1に例示されるように、第1プレート2aは、複数の第1穴4を備えている。第1穴4は、実質的に円形に形成されており、1cmから8cmの範囲の直径を有している。第1穴4は、異なる形状、例えば、正方形、矩形、または六角形の形状を有していてもよい。第1穴4は第2穴5に同軸に対向しており、即ち、第1穴(第1開口部)4のうちの1つは、それぞれ第2穴(第2開口部)5のうちの1つに同軸に対向している。第1穴4は、第1接続部材20を、すなわち、例えば、電気経路のプラグ、ならびに/または、油圧ホースおよび/もしくは空気圧ホースのコネクタ/継手を、第1穴4内に取り付けることができるように形成されている。具体的には、この目的のために、それぞれ、従来のプラグおよびコネクタ/継手を使用することができる。それぞれ、専用であって特注のプラグおよびコネクタ/継手の使用は要求されていない。第1穴4内に配置されている第1接続部材20は、対向している第2穴5内に配置されているそれぞれの第2接続部材21の相補的な相対物である。
多機能コネクタ1が開放状態から閉鎖状態にされると、第1穴4および第2穴5内に取り付けられている接続部材20、21が互いに接続される。多機能コネクタ1が閉鎖状態から開放状態にされると、接続部材20、21は互いから接続解除される。第1プレート2aおよび第2プレート3aが互いに平行に配置されているということにより、および、この平行な配向が多機能コネクタ1の開放および閉鎖中に実質的に維持されるということにより、例えば片持式突出といった接続部材20、21を接続および接続解除する際の問題が解消される。これにより、それぞれ、電気経路および油圧ホースまたは空気圧ホース20a、21aの簡単かつ迅速かつ確実な接続が可能になる。ここで、「油圧ホース」という用語は、なかでも、水ホースおよび肥料ホースを含む。
第2プレート3aは、ホルダ15Aおよびホルダ15Bという手段により、それぞれ、右サブ機構6aおよび左サブ機構6bに取り外し可能に取り付けられている。2つのホルダ15A、15Bの各々には雄ねじを有しているボルト15aが設けられており、このボルトの上に2つのナット15mおよび2つのフランジ部分15bが設けられている。ナット15mおよびフランジ部分15bは、それぞれ雌ねじを有している。ボルト15aの雄ねじと、ナット15mおよびフランジ部分15bの雌ねじにより、ボルト15a上におけるナット15mおよびフランジ部分15bの位置が、それぞれナット15mおよびフランジ部分15bを回転させることにより調整可能となっている。ナット15mの各々は、フランジ部分15bのそれぞれの対象に固定及び締められ、それにより、ボルト15a上におけるフランジ部分15bの位置が固定式に調整される。2つのフランジ部分15bは、第2プレート3aの厚さに対応する距離を取ってボルト15a上に配置される。フランジ部分15b間において、ホルダ15A、15Bのボルト15a上に、それぞれ、第2プレート3aの2つの凹部3cを上方から嵌合するかまたは取り付けることにより、第2プレート3aを有している第2受容部材3が平行四辺形機構6に取り付けられる。反対に、例えば、把持部分3bという手段により、第2受容部材3をボルト15aから持ち上げることにより、第2受容部材3を平行四辺形機構6から取り外すことができる。
オプションとして、ハンドレバー13の第2端部13bは、レンチのサイズがナット15mのサイズに合致している状態のオープンエンドレンチとして形成されることが可能である。それ故に、ハンドレバー13は、シャフト14の取り付け部分から取り外された状態において、ナット15mの調整、特に再調整のために使用されることが可能である。
上記のように、ボルト15aの長手方向、即ち前後方向におけるフランジ部分15bの位置は、自身の雌ねじでボルト15aの雄ねじ上にねじ締めされているフランジ部分15bを回転させることにより、それぞれ調整および適合されることが可能である。第2プレート3aは、第2プレート3aの取り付け/嵌合後に、例えば、オープンエンドレンチとして形成されているハンドレバー13の第2端部13bという手段によりフランジ部分15bを締めることにより、フランジ部分15b間にクランプされ得る。しかしながら、フランジ部分15bという手段による第2プレート3aのクランプが必ずしも要求される訳ではない。フランジ部分15b間の距離が第2プレート3aの厚さに実質的に対応するように調整される場合、第2プレートは、フランジ部分15b間において僅かなクリアランスを伴ってボルト15aに取り付けることが可能である。このケースにおいて、ボルト15aの長手方向におけるフランジ部分15bの位置は、再調整のためだけに調整可能であり得る。代替的に、ボルト15aの長手方向におけるフランジ部分15bの位置は、固定されていてよい。このケースにおいて、ボルト15aの雄ねじ、フランジ部分15bの雌ねじ、およびナット15mは、要求されない。
第1受容部材2および平行四辺形機構6は、アセンブリユニットを形成している。第1受容部材2および平行四辺形機構6は、例えば、牽引車両またはトレーラーに固定式に取り付けられ得る。したがって、第1受容部材2および平行四辺形機構6が取り付けられている牽引車両またはトレーラーの電気経路または油圧ホースおよび空気圧ホース20aは、それぞれ第1受容部材2に固定式に接続されることが可能である。一方で、第1受容部材2および平行四辺形機構6が取り付けられていない牽引車両またはトレーラーの電気経路または油圧ホースもしくは空気圧ホース21aは、第2受容部材3と固定式に接続されることが可能である。トレーラーから牽引車両を結合解除する際に、多機能コネクタ1は、牽引車両側ケーブルならびにトレーラー側ケーブルおよびホース20a、21aがそれぞれの接続部材20、21において互いから接続解除されている開放状態にされる。多機能コネクタ1の開放状態において、第2受容部材は、それぞれ平行四辺形機構6およびホルダ15A、15Bから取り外され、例えば、第1受容部材2および平行四辺形機構6が取り付けられていない牽引車両またはトレーラー上の対応する収納ホルダに取り付けられることが可能である。ホルダ15A、15Bと同様に、収納ホルダは、2つのボルト15aおよびフランジ部分15bを備えることができ、第2受容部材3の凹部3cは、収納ホルダのボルト15a上に嵌合され得る。牽引車両とトレーラーとを結合する際には、第1受容部材2および平行四辺形機構6が取り付けられていない牽引車両またはトレーラー上の収納ホルダから、第2受容部材を取り出すこと、および、第2受容部材を上記の方式で多機能コネクタ1の開放状態における平行四辺形機構6およびホルダ15A、15Bとそれぞれ接続することが可能である。その後、多機能コネクタ1が閉鎖状態にされ、それにより、牽引車両側およびトレーラー側のケーブルおよびホース20a、21aは接続部材20、21を介して互いに接続される。
以下においては、図5および図6を参照して、本開示の第2実施形態について説明する。第2実施形態の多機能コネクタ1Aは、第1実施形態の多機能コネクタ1に実質的に対応する。
第2実施形態の多機能コネクタ1Aにおいて、第1実施形態の第1受容部材2に実質的に対応する第1受容部材2Aには、図5に示されるように、ホルダ15A、15Bの高さにおける左側壁2bおよび右側壁2c上の左右方向における両側において、前後方向に配向されているそれぞれの筒状スリーブ2dが設けられている。第2実施形態において、ホルダ15A、15Bのボルト15aは、受容部材2Aに向けて突出している。第1受容部材2Aの側におけるボルト15aの各々の前端部15cは、対応するスリーブ2d内に挿入され、スリーブ2dによりガイドされている。ボルト15aの前端部15cを受容するためのブッシュが、スリーブ2d内に統合され得る。
ボルト15aの長さは、図5に示されるように、前端部が多機能コネクタ1Aの開放状態においても対応するスリーブ2d内に突出しているように選択される。ボルトの前端部15cは、第2プレート3aから前向きに第1プレート2aに向けて、例えば、少なくとも5cm、または10cm、または20cm、突出している。
ボルト15aの長さは、図5に示されるように、それらの前端部15cが多機能コネクタ1Aの開放状態においてスリーブ2dから前向きに突出しないように選択することが可能である。図6に示される多機能コネクタ1Aの閉鎖状態において、ボルト15aの前端部15cは、スリーブ2dから前向きに突出している。
ボルト15aは、スリーブ2d内に挿入されているそれらの前端部15cの領域において雄ねじを有していない。ボルト15aの前端部15cは、対応するスリーブ2d内にクリアランスを伴って挿入されており、即ち、前端部15cにおけるボルト15aの外径はスリーブ2dの内径よりも小さい。ボルト15aの前端部15cにおける外径は、例えば、0.1mmから2mmだけ、好ましくは0.5mmだけ、スリーブ2dの内径よりも小さい。ボルト15aの前端部15cにおける外径は、例えば、10mmから30mmの範囲内にある。好ましくは、ボルト15aの前端部15cにおける外径は、22mmである。スリーブ2dの内径は、例えば、12mmから38mmの範囲内にある。好ましくは、スリーブ2dの内径は、22.5mmである。
スリーブ2dを経由して延在しているボルト15aの前端部という手段により、ホルダ15A、15Bと第2受容部材3の移動は、平行四辺形機構6の変形中に、即ち、多機能コネクタ1Aの開放状態と閉鎖状態との間の移行中にガイドされる。ガイディングにより、例えば、左右方向における第2受容部材3の位置が安定化される。
本実施形態において、上に第2受容部材3が嵌合されかつ取り付けられているボルト15aは、それぞれ第2受容部材3の移動をガイドするためのスリーブ2dを経由して延在しているボルト15aと同一である。しかしながら、第2受容部材3を嵌合するかまたは取り付けるために、および、第2受容部材3の移動をガイドするために、別個のボルトが設けられていてもよい。
以下においては、図7に関して、本開示の第3実施形態について説明する。第3実施形態の多機能コネクタ1Bは、第1実施形態の多機能コネクタ1に実質的に対応する。
図7に示されるように、第3実施形態の多機能コネクタ1Bにおいて、第1実施形態の第1受容部材2に実質的に対応する第1受容部材2Bには、左側壁2bおよび右側壁2c上の左右方向の両側において、上下方向に、第1接続点22aと第2接続点22bの間の高さと、第3接続点22cと第4接続点22dの間の高さにそれぞれの細長い平鉄2sが設けられている。平鉄2sは、左側壁2bおよび右側壁2cから後ろ向きに突出している。本実施形態において、平鉄2sは、上下方向において、第5接続点22fと第2接続点22bの間の高さに設けられている。
平鉄2sはそれぞれ、第1側方部材9の平行に配置されている2つの平鉄9dと9eの間のクリアランス内、および、第2側方部材10の平行に配置されている2つの平鉄10dと10eの間のクリアランス内に突出している。左右方向における平鉄2sの横方向の表面は、それぞれ平鉄9dおよび9eと、平鉄10dおよび10eのそれぞれ対向している横方向の表面に当接し得る。
図7において示されるように、平鉄2sの長さは、多機能コネクタ1Bの開放状態においても、平鉄2sの後端部が第2側方部材10の2つの平鉄10dと10eの間の空間内に位置するように選択される。しかしながら、平鉄2sは、より短く形成されていてもよい。例えば、平鉄2sの長さは、平鉄2sが、第1側方部材9の2つの平鉄9dと9eの間の空間内に単に突出していても、第2側方部材10の2つの平鉄10dと10eの間の空間内には突出しないように選択されてよい。平鉄2sの長さは、例えば、少なくとも10cm、または少なくとも20cmである。好ましくは、平鉄2sの長さは、18.5cmである。
平鉄2sは、例えば、3mmから10mmの範囲内の厚さを有している。好ましくは、平鉄2sの厚さは8mmである。上下方向における平鉄2sの高さは、1cmから5cmの範囲内にあり得る。好ましくは、平鉄2sの高さは3cmである。図7に示されるように、平鉄2sは、例えば隅角が丸められた実質的に矩形の形状を有し得る。平鉄2sは、左側壁および右側壁2b、2cとそれぞれ一体的に形成されていてよく、または、例えば溶接により左側壁および右側壁2b、2cに取り付けられ得る。
平鉄9dと9eとの間、および平鉄10dと10eとの間の空間を経由して延在している平鉄2sという手段により、平行四辺形機構6、および、第2受容部材3の移動は、平行四辺形機構6の変形中に、即ち、多機能コネクタ1Bの開放状態と閉鎖状態との間の移行中にガイドされる。ガイディングにより、左右方向における第2受容部材3の位置が安定化される。
付加的にまたは代替的に、平行四辺形機構6の安定化は、第1から第3実施形態において設けられており、かつ、例えば図7において示されるような、上下方向において拡大されている左側壁および右側壁2b、2cの部分2gによってもたらされ得る。第1側方部材9の平鉄9dおよび9eの中間空間に向けて内向きに方向付けられている表面は、拡大部分2gの対向している表面に当接し得る。第1側方部材9の平鉄9dと9eとの間のそれぞれの中間空間を経由して延在している拡大部分2gの領域において、側壁2b、2cは、少なくとも3cmの高さを有し得る。好ましくは、側壁2b、2cの高さは、3.5cmである。
以下においては、図8から図10を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態の多機能コネクタ1Cは、平行四辺形機構6を除き、第1から第3実施形態の多機能コネクタ1、1A、1Bに実質的に対応する。
第1受容部材2および第2受容部材3は、移動機構106を介して取り外し可能に互いに接続されている。本実施形態において、移動機構106は第1受容部材2と固定式に接続されており、第2受容部材3は移動機構106に取り外し可能に取り付けられている。移動機構106は、右(第1)サブ機構106aおよび左(第2)サブ機構106bを備えている。
図9に示されるように、右サブ機構106aは、第2受容部材3を取り付けるためのホルダ15Aと、作動シリンダ101を備えている。作動シリンダ101は、移動可能なピストンロッド102を有している油圧シリンダである。代替的に、作動シリンダ101は、空気圧シリンダまたは電気シリンダであってよい。
作動シリンダ101は、第1受容部材2に取り付けられており、その長手方向が第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に実質的に平行であるように配向されている。ピストンロッド102の長手方向は、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に実質的に平行である。ピストンロッド102は、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向において移動可能である。作動シリンダ101は、油圧流体の供給のための第1接続ポート103および第2接続ポート104を有している。油圧流体は、圧力下で供給される。
第1接続ポート103という手段により油圧流体が供給されると、ピストンロッド102が作動シリンダ101内に引き込まれ、即ち、ホルダ15Aが、第2プレート3aに加えて、取り付けられた第2受容部材3と共に第1プレート2aに向けて前向きに(図9において右に)変位され、一方、第2受容部材3は、第1受容部材2を基準としてその配向を維持している。
変位中に、第1プレート2aと第2プレート3aの間、および、第1平坦面2afと第2平坦面3afの間の第1距離D1は、それぞれ開放状態における第1値に関して減少する。換言すると、多機能コネクタ1Cは、図10に示されるように、変位により閉鎖状態にされる。閉鎖状態において、第1距離D1は、例えば、0cmから10cm、または1mmから10cm、または1cmから10cmの範囲内にあり得る第2値に対応する。好ましくは、閉鎖状態における第1距離D1は、5.4cmである。多機能コネクタ1Cの開放状態における第1値と多機能コネクタ1Cの閉鎖状態における第2値の間の差は、例えば、少なくとも3cmまたは少なくとも5cmであり得る。本実施形態においては、閉鎖状態における第1平坦面2afと第2平坦面3afの互いの当接が要求されない。閉鎖状態において、第1平坦面2afと第2平坦面3afの間には、少なくとも1mmまたは少なくとも1cmの空間/間隙が存在し得る。代替的に、閉鎖状態において、第1平坦面2afと第2平坦面3afはそれぞれ、互いに当接して互いに対して押圧されていてよく、即ち、第2値は、0cmであってよい。
第2受容部材3は、第1平坦面2afおよび第2平坦面3afに対して直角をなす方向に沿って、即ち、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に沿って、実質的に水平に第1受容部材2に向けて移動し、接続方向に対して直角をなす方向には実質的に移動しないか、または、僅かしか移動しない。垂直方向における移動は、例えば、最大で5mm、または最大で2mmである。
変位中に、第2受容部材3は、第1受容部材2に関してその配向を実質的に維持しており、即ち、第1平坦面2afおよび第2平坦面3afは、互いを基準として傾くことも捩れることもない。第2受容部材3がホルダ15Aに取り付けられているということにより、第2受容部材3の僅かな傾きは可能である。第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向は、実質的に互いに平行なままである。第1接続部材20および第2接続部材21は、同軸に対向しているそれらの配向を実質的に維持している。
第1接続ポート104を介して油圧流体が供給されると、ピストンロッド102が作動シリンダ101から押し出され、即ち、ホルダ15Aが、第2プレート3aに加えて、取り付けられた第2受容部材3と共に後ろ(図10において左)に向けて、かつ、第1プレート2aから離れる方向に移動され、一方、第2受容部材3は、第1受容部材2を基準としてその配向を実質的に維持している。
変位中に、第1プレート2aと第2プレート3aの間、および、第1平坦面2afと第2平坦面3afの間の第1距離D1は、それぞれ閉鎖状態における第2値から開放状態における第1値へと増大する。換言すると、多機能コネクタ1Cは、変位という手段により、図9に例示された開放状態にされる。
右サブ機構106aに類似して、左サブ機構106bにも、ホルダ15Bおよび作動シリンダ101を備えている上記の構造が設けられている。右サブ機構106aおよび左サブ機構106bは、同期的に動作させる。
右サブ機構106aと左サブ機構106bの間の第3距離D3は、例えば、少なくとも5cm、または少なくとも10cm、または少なくとも20cmであり、最大で60cmであり、好ましくは31cmである。
第2プレート3aは、ホルダ15Aおよびホルダ15Bという手段により、それぞれ右サブ機構106aおよび左サブ機構106bに取り外し可能に取り付けられている。2つのホルダ15A、15Bの各々は、雄ねじを有しており、かつ、その上に2つのナット15mおよび2つのフランジ部分15bが設けられているボルト15aを備えている。本実施形態において、ボルト15aは、ピストンロッド102に対応する。ピストンロッド102の後ろ部分上に、雄ねじが形成されている。つまり、ホルダ15Aおよび15Bは、それぞれピストンロッド102の後ろ領域上に設けられている。
第1受容部材2および移動機構106は、アセンブリユニットを形成している。第1受容部材2および移動機構106は、例えば、牽引車両またはトレーラーに固定式に取り付けられ得る。
以下においては、図11から図13を参照して、本開示の第5実施形態について説明する。第5実施形態の多機能コネクタ1Dは、移動機構106の構造を除き、第4実施形態の多機能コネクタ1Cに実質的に対応する。
第5実施形態の多機能コネクタ1Dは、第4実施形態の移動機構106の代わりに、移動機構206を備えている。第1受容部材2の右側壁2cおよび左側壁2bのそれぞれには、それらの下側領域において後ろ向きに延在させた部分2eが設けられている。図12および図13に示されるように、後ろ向きに延在させた部分2eは、側面図において実質的に台形である。台形の上側脚は、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に実質的に平行に延在している。台形の下側脚は、第1受容部材2の下側端部から斜め上向きに、後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fに向けて延在している。
後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fにおいては、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に対して直角をなす軸Xの周囲を回転可能にシャフト214が支持されている。シャフト214は、左側壁2bおよび右側壁2cの後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2f間に延在している。シャフト214の長さは、第3距離D3に実質的に対応しており、または、第3距離D3よりも数センチメートルだけ大きい。
シャフト214には、第1レバー(旋回/スイベルレバー)211および2つの第2レバー(旋回/スイベルレバー212)が固定式に取り付けられている。第1レバー211は、シャフト214の長手方向において実質的に中央に配置されており、図11から図13に示される例示において、下向きに突出している。2つの第2レバー212は、それぞれシャフト214の長手方向において右側および左側に配置されており、図11から図13に示される例示において上向きに突出している。
移動機構206はさらに、作動シリンダ201を備えている。作動シリンダ201は、加圧空気の供給によって動作させる空気圧シリンダである。代替的に、作動シリンダ201は、油圧シリンダまたは電気シリンダであってよい。作動シリンダ201は、第1受容部材2に取り付けられている。作動シリンダ201は、第1受容部材2の下側端部上であって、第1受容部材2の第2受容部材3とは反対側に向いた側に配置されている。作動シリンダ201は、左右方向の中央に配置され得る。
作動シリンダ201は、実質的に前後方向において、第1受容部材2を経由して延在しているピストンロッド202を備えている。作動シリンダ201に加圧空気を供給することにより、ピストンロッド202は前後方向に移動可能である。
ピストンロッド202の後端部は、第1レバー211のシャフト214に対向している端部とヒンジ式に接続されている。ピストンロッド202の後ろ向きの移動という手段により、シャフト214は、図12および図13に示される例示において時計回りの方向に回転される。ピストンロッド202の前向きの移動という手段により、シャフト214は、図12および図13に示される例示において反時計回りの方向に回転される。
移動機構106に類似して、移動機構206は、ボルト15aと、フランジ部分15bと、ナット15mとを有している2つのホルダ15A、15Bを備えている。2つの第2レバー212のシャフト214と対向している端部は、それぞれ、第1ホルダ15Aおよび第2ホルダ15Bのボルト15aとヒンジ式に接続されている。
第1受容部材2は、左右方向の両側において、ホルダ15A、15Bの高さにおける上側部分の左側壁2bおよび右側壁2c上に、前後方向に配向されているそれぞれ1つの筒状スリーブ2dを備えている。ボルト15aの各々の前端部15cは、対応するスリーブ2d内に挿入され、スリーブ2dによりガイドされている。
ボルト15aの長さは、図12に示されるように、多機能コネクタ1Dの開放状態においても前端部15cがスリーブ2d内に突出しているように選択される。ボルトの前端部15cは、第2プレート3aから前向きに第1プレート2aに向けて、例えば、少なくとも5cm、または10cm、または20cm、突出している。
ボルト15aの長さは、図12に示されるように、多機能コネクタ1Dの開放状態において前端部15cがスリーブ2dから前向きに突出しないように選択され得る。図13に示されるような多機能コネクタ1Dの閉鎖状態において、ボルト15aの前端部15cは、スリーブ2dから前向きに突出している。
スリーブ2d内に挿入されている前端部15cの領域において、ボルト15aには雄ねじが設けられていない。ボルト15aの前端部15cは、クリアランスを伴ってスリーブ2d内に挿入されており、即ち、前端部15cにおけるボルト15aの外径は、スリーブ2dの内径よりも小さい。前端部15cにおけるボルト15aの外径は、例えば、0.1mmから2mm、好ましくは0.5mmだけ、スリーブ2dの内径よりも小さい。前端部15cにおけるボルト15aの外径は、例えば、10mmから30mmの範囲内にある。好ましくは、前端部15cにおけるボルト15aの外径は、22mmである。スリーブ2dの内径は、例えば、12mmから38mmの範囲内にある。好ましくは、スリーブ2dの内径は、22.5mmである。
作動シリンダ201は、例えば、接続ポート203を介して作動シリンダ201に加圧空気を供給することによってピストンロッド202が作動シリンダ201から後ろ方向に押し出される単動シリンダであり得る。加圧空気が作動シリンダ201から排出されると、ピストンロッド202は、例えば、作動シリンダ201内に配置されているばねの力によりその初期位置まで後退する。
ピストンロッド202の移動は、シャフト214、第1レバー211および第2レバー212により方向転換される。ピストンロッド202が作動シリンダ201から後ろ方向に押し出されるように加圧空気によって作動シリンダ201を動作させる場合、シャフト214は、図12の例示において時計回りに回転する。それにより、ボルト15aは、ホルダ15A、15Bおよび取り付けられた第2受容部材3と共に、第1受容部材2に向けて前向きに移動されて図13に示される閉鎖状態に入る。それ故に、第1距離D1は、第1値から第2値へと減少する。水平に、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に平行に、変位がもたらされる。第1受容部材2に関する第2受容部材3の配向は、変位中において維持される。
加圧空気の排出中に、ピストンロッド202が前向きに作動シリンダ201内に引き込まれるように、例えば、ばね力という手段により作動シリンダ201を動作させる場合、シャフト214は、図13に示される例示において反時計回りの方向に回転する。それ故に、ボルト15aは、ホルダ15A、15Bおよび取り付けられた第2受容部材3と共に、後ろ向きに第1受容部材2から離れる方向に変位されて、図12に例示される開放状態になる。それにより、第1距離D1は、第2値から第1値へと増大する。
代替的に、作動シリンダ201は、加圧空気が供給されるとピストンロッド202が作動シリンダ201から押し出され、また、加圧空気が供給されるとピストンロッド202が作動シリンダ201内に引き込まれる複動シリンダであってよい。
作動シリンダという手段による動作の代わりに、例えば、ハンドレバーを使用することによる手動動作もまた可能である。
スリーブ2dを経由して延在しているボルト15aの前端部15cという手段により、ホルダ15A、15B、および、第2受容部材3の移動は、多機能コネクタ1Dの開放状態と閉鎖状態の間の移行中にガイドされる。このガイディングという手段により、例えば、左右方向および上下方向における第2受容部材3の位置が安定化される。
本実施形態において、第2受容部材3が嵌合されかつ取り付けられているボルト15aは、それぞれ第2受容部材3の移動をガイドするためのスリーブ2dを経由して延在しているボルト15aと同一である。しかしながら、第2受容部材3を嵌合するかまたは取り付けるため、および、第2受容部材3の移動をガイドするために、別個のボルトが設けられることも考えられる。
以下においては、図14から図17を参照して、本開示の第6実施形態について説明する。第6実施形態の多機能コネクタ1Eは、移動機構106、206の構造を除き、第4および第5実施形態の多機能コネクタ1C、1Dに実質的に対応する。
第6実施形態の多機能コネクタ1Eは、第1および第2実施形態の移動機構106、206の代わりに、移動機構306を備えている。
第5実施形態の多機能コネクタ1Dとちょうど同じように、第1受容部材2の右側壁2cおよび左側壁2bは、その下側領域において後ろ向きに延在させた部分2eを有している。2つの側壁2b、2cの後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fにおいては、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に対して直角をなす軸Xの周囲において回転可能にシャフト314が支持されている。シャフト314は、左側壁2bおよび右側壁2cの後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2f間に延在している。シャフト314の長さは、第3距離D3に実質的に対応しており、または、第3距離D3よりも数センチメートルだけ大きい。
左端部について図17に示されるように、シャフト314の両端部には、1つのギア301がそれぞれ取り付けられている。ギア301は、ラック302と噛み合っている。ラック302は、ギア301の上方に配置されており、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に延在している。ラック302には、その下側側面にギア301と噛み合う歯が設けられている。ラック302は、後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fに取り付けられているスリーブ303によりガイドされる。スリーブ303は、下向きに開放されており、それにより、ギア301の歯とラック302の歯とが噛み合うことができる。ラック302は、前後方向に移動可能である。
移動機構106および206とちょうど同じように、移動機構306は、ボルト15aと、フランジ部分15bと、ナット15mとを有しているホルダ15A、15Bを備えている。ラック302は、ホルダ15A、15Bのボルト15aと固定式に接続されている。代替的に、ラック302は、ボルト15aと一体的に形成されていてよい。シャフト314およびギア301の回転により、ラック302は、ホルダ15A、15Bと共に前後方向に移動される。図15に例示されるように、シャフト314の時計回りの回転によりラック302は前向きに移動され、それにより、ホルダ15A、15Bは、取り付けられた第2受容部材3と共に第1受容部材2に向けて移動される。それにより、第1距離D1は、図15における第1値から図16における第2値へと減少し、多機能コネクタ1Eは閉鎖状態にされる。シャフト314およびギア301の反時計回りの回転により、多機能コネクタ1Eは、再び開放状態にされる。
図14から図17において、ハンドレバー13が例示されている。ハンドレバー13の第1端部13aは、シャフト314の右端部に取り付けられている。シャフト314は、ハンドレバー13により印加されたトルクをギア301に伝送する。ラック302を変位させるためのギア301の上記の回転は、方向Hに沿ってハンドレバー13の第2端部13bを旋回させることによりもたらされ得る。ハンドレバー13の第2端部13bを時計回りの方向に旋回させることにより、多機能コネクタ1Eは、図15に例示された開放状態から図16に例示された閉鎖状態にされる。ハンドレバー13の第2端部13bを反時計回りの方向に旋回させることにより、多機能コネクタ1Eは、閉鎖状態から開放状態に戻される。つまり、ハンドレバー13という手段によるギア301の回転により、ラック302、ホルダ15A、15B、および取り付けられた第2受容部材3の変位を生じる。
ハンドレバー13は、シャフト314上の取り付け点314aに取り外し可能にまたは撤去可能に取り付けられている。特に、ハンドレバー13の第1端部13aは、異なる位置においてシャフト314の取り付け点314aに取り付けることが可能である。代替的に、ハンドレバー13は、シャフト314に固定式にそれぞれ装着および接続されていてよい。例示された実施形態において、ハンドレバー13は、シャフト314の右端部に取り付けられている。代替的な一実施形態において、ハンドレバー13は、シャフト314の右端部に取り付けられる代わりに左端部に取り付けられていてよく、または、1つのハンドレバー13が、シャフト314の左端部および右端部の両方にそれぞれ取り付けられてよい。
以下においては、図18を参照して、本開示の第7実施形態について説明する。第7実施形態の多機能コネクタ1Fは、移動機構106、206、306の構造を除き、第4、第5、および第6実施形態の多機能コネクタ1C、1D、1Eに実質的に対応する。
第7実施形態による多機能コネクタ1Fは、第1、第2および第3実施形態の移動機構106、206、306の代わりに、移動機構406を備えている。移動機構406は、移動機構306と同様である。移動機構406は、第3実施形態のシャフト314およびギア301に実質的に対応しているシャフト414および2つの第2ギア408を備えている。シャフト414には、ハンドレバー13を取り付けることが可能である。シャフト414および移動機構406の全体は、それぞれ電気式に、および/または空気圧式に、および/または油圧式に、および/または電子式に動作可能であり得る。
付加的に、移動機構406は、その各々が2つの第2ギア408のうちの1つの前において水平方向にそれぞれ配置されている2つの第1ギア407を備えている。第1ギア407および第2ギア408は、同じ高さに配置されている。第1ギア407および第2ギア408の回転軸は互いに平行である。第1ギア407は、左側壁2bおよび右側壁2cの後ろ向きに延在させた部分2eにおいて回転可能に支持されている。前後方向における第1ギア407と第2ギア408との間の距離は、5cmから50cmの範囲内にある。
移動機構406は、ラック302の代わりに、2つのプッシュロッド402および2つの閉チェーン409を備えている。プッシュロッド402は、スリーブ403によってガイドされ、前後方向に移動可能である。プッシュロッド402は、それぞれ2つのチェーン409のうちの1つに取り付けられている。対応するチェーン409は、移動機構406のそれぞれ左サブ機構406bおよび右サブ機構406aにおいて、第1ギア407および第2ギア408の周囲に延在している。
移動機構106、206および306に類似して、移動機構406は、ボルト15aと、フランジ部分15bと、ナット15mとを有しているホルダ15A、15Bを備えている。プッシュロッド402は、ホルダ15A、15Bのボルト15aと固定式に接続されている。代替的に、プッシュロッド402は、ボルト15aと一体的に形成されていてよい。シャフト414および第2ギア408が回転すると、チェーン409が第1および第2ギア407、408の周囲を走り、プッシュロッド402は、ホルダ15A、15Bと共に前後方向に変位される。第1ギア407は、チェーン409の移動により第2ギア408と実質的に同期的に回転する。図18に例示されるような反時計回りの方向におけるシャフト414およびギア407、408の回転により、プッシュロッド402が前方向に移動され、それにより、ホルダ15A、15Bは、取り付けられた第2受容部材3と共に第1受容部材2に向けて移動される。それにより、多機能コネクタ1Fは、図18に示される開放状態から閉鎖状態にされる。時計回りの方向においてシャフト414およびギア407、408が移動すると、多機能コネクタ1Fは再び開放状態にされる。
代替的な一実施形態においては、チェーン409の代わりにロープまたはベルトが使用されてよく、第1および第2ギア407、408の代わりにロープもしくはベルトをガイドしおよび移動させるための巻取ロールもしくは巻取ホイールか、または、ベルトをガイドするとともに移動させるためのホイールが使用されてよい。
以下においては、図19および図20を参照して、本開示の第8実施形態について説明する。第8実施形態の多機能コネクタ1Gは、移動機構106、206、306、406の構造を除き、第4、第5、第6および第7実施形態の多機能コネクタ1C、1D、1E、1Fに実質的に対応する。
第8実施形態の多機能コネクタ1Gは、第4、第5、第6および第7実施形態の移動機構106、206、306、406の代わりに、移動機構506を備えている。移動機構506は、移動機構206および406と同様である。移動機構506は、シャフト514を備えている。シャフト514は、右側壁2cおよび左側壁2bの後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fにおいて支持されており、第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向に対して直角をなす軸Xの周囲を回転可能である。シャフト514は、左側壁2bおよび右側壁2cの後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2f間に延在している。シャフト514の長さは、第3距離D3に実質的に対応しており、または、第3距離D3よりも数センチメートルだけ大きい。
シャフト514には、2つのレバー(旋回/スイベルレバー)512が固定式に取り付けられている。2つのレバー512のそれぞれ一端部はシャフト514に取り付けられている。2つのレバー512は、それぞれシャフト514の長手方向における右側および左側に配置されており、図19および図20に示される例示において上向きに突出している。
移動機構506はさらに、後ろ向きに延在させた部分2eの後端部2fの上に取り付けられている2つの筒状スリーブ503を備えている。実施形態において、筒状スリーブ503は下向きの方向に開放している。2つのスリーブ503の各々の内部において、1つのピストン部材502が、それぞれ第1接続部材20および第2接続部材21の接続方向において移動可能にガイドされる。ピストン部材502の外径は、スリーブ503の内径よりも小さく、例えば、スリーブ503の内径よりも、0.1mmから2mmだけ小さいことがあり得る。ピストン部材502の後端部は、細長いピストンロッド部材513の端部とヒンジ式に接続されている。ピストンロッド部材513の他端部は、第2レバー512のうちの1つのシャフト514に取り付けられていない端部とヒンジ式に接続されている。シャフト514には、ハンドレバー13のための取り付け点514aが設けられている。
ピストン部材502の前端部には、2つのホルダ15A、15Bのボルト15aが固定式に取り付けられている。代替的に、ピストン部材502は、ボルト15aと一体的に形成されていてよい。ボルト15aの前端部は、スリーブ503の高さにおいて左側壁2bおよび右側壁2cに取り付けられている筒状スリーブ2dによりガイドされている。スリーブ2dの内径は、ボルト15aの外径よりも大きく、例えば、ボルト15aの外径よりも0.1mmから2mmだけ大きいことがあり得る。
ハンドレバー13という手段によるシャフト514の回転移動は、レバー512およびピストンロッド部材513を介してピストン部材502の線形移動に変換される。ピストン部材502の線形移動により、ホルダ15A、15Bは、取り付けられた第2受容部材3と共に、図19に示される開放状態と図20に示される閉鎖状態の間を往復して移動される。ボルト15aを有しているホルダ15A、15Bの線形移動は、スリーブ503、2dによりガイドされ、安定化される。
以下においては、図21から図23を参照して、第9実施形態について説明する。第9実施形態の多機能コネクタ1Hは、第1から第8実施形態の多機能コネクタ1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1Gに実質的に対応する。多機能コネクタ1Hは、第1受容部材2に対して相対的に第2受容部材3を移動させるために、移動機構106、206、306、406、506のうちのいずれか1つ、または、平行四辺形機構6を備え得る。
多機能コネクタ1Hにおいては、第2受容部材3に面する第1表面2af上において、第1受容部材2に、クイック継手40と、ばねラッチの形のロック部材50が取り付けられている。
本実施形態において、クイック継手40は、空気圧経路用の水平に配置されている2つの接続部/ポートを備えている「DUOMATIC」タイプ(登録商標)のクイック継手である。代替的に、異なるクイック継手が使用されてよい。クイック継手40は、ハンドレバー41およびカバー42を備えている。カバー42は、ハンドレバー41の旋回移動により開放および閉鎖されることが可能である。ハンドレバー41が垂直に上向きに延在している閉鎖状態において、カバー42は、空気圧経路用の2つの接続部/ポートを覆っている。図21から図23に示される例示において、クイック継手40は、第2接続部材21とクイック継手40の2つの接続ポートとの接続が可能である開放状態にある。開放状態において、ハンドレバー41は後ろ向きに延在している。
ロック部材50は、クイック継手40の隣、特に、ハンドレバー41の隣に配置されている。ロック部材50は、スリーブ52を有しており、かつ、上方から見てL字形状に曲げられたホルダ51を備えており、第1受容部材2に取り付けられている。スリーブ52内には、ピン53が受容されている。ピン53は、ピン53の長手方向に沿った軸の周囲を回転可能であり、軸に沿って移動可能である。軸の周囲においてピン53を回転させることができる手段である動作部分54が、ピン53の一端部に取り付けられている。動作部分54がピン53に取り付けられている側(図において左側)において、スリーブ52は、傾斜した縁端を有している。ピン53は、ばねという手段によりスリーブ52の他方側に向けて付勢され、それにより、動作部分54はスリーブ52の傾斜した縁端に対して押圧される。軸の周囲においてピン53が回転すると、ピン53は、動作部分54とスリーブ52の傾斜した縁端との間の相互作用により軸に沿って移動される。
図21および図23に示される例示において、動作部分54は上向きに延在する。この位置において、ピン53は、右側においてスリーブ52から突出して、開放状態におけるクイック継手40のハンドレバー41をブロックする。つまり、ハンドレバー41を上向きに旋回させることができない。それ故に、カバー42は開放され、第2接続部材21をクイック継手40と接続することができる。第2接続部材21は、第2受容部材3に取り付けることが可能であり、ジグザグばね21bまたは他の部材という手段によりクイック継手40に向けて付勢されることが可能である。図21から図23は、多機能コネクタ1Hの開放状態を例示している。例示された平行四辺形機構を変形させることにより多機能コネクタ1Hが閉鎖状態にされると、ジグザグばね21bは、第2接続部材21をクイック継手40の接続部に対して押圧し、それにより、第2接続部材21に取り付けられている経路21a(図21および図23では図示せず)とクイック継手40の接続部に取り付けられている経路20a(図21および図23では図示せず)の間の(密着した/間隔をあけた)接続が達成される。ジグザグばね21bは、平行四辺形機構6の死点を通過した後における第2受容部材3の第1受容部材2から離れる方向の僅かな変位を補償し、第2接続部材21とクイック継手40の接続部の間の密着した接続をもたらす。例示された実施形態においては、第2受容部材3に、クイック継手のハンドレバー41が経由して延在する凹部が形成されている。
第1受容部材2および平行四辺形機構6により形成されているアセンブリユニットは、第2受容部材3なしでも使用され得る。つまり、第2受容部材3に取り付けられていない第2接続部材21をクイック継手40と接続することができる。このような使用の間に、クイック継手40のカバー42が絶えず開放されていることは要求されない。第2接続部材21がクイック継手40から接続解除されると、クイック継手40の接続部を保護するために、カバー42を閉鎖することができる。この目的のために、動作部材54は、図21から図23に示される位置から、動作部材54とスリーブ52の傾斜した縁端の係合によりピン53が軸に沿って左向きに移動されるように、即ち、ピン53の右端部がスリーブ52に向けて移動されるように回転される。それにより、クイック継手40のハンドレバー41のロックが解放され、カバー42を閉鎖するためにハンドレバー41を上向きに旋回させることができる。
本実施形態において、平行四辺形機構6は移動機構として使用されている。しかしながら、クイック継手40およびロック部材50は、他の上述の移動機構のうちのいずれか1つとの互換性も有している。
以下においては、図24から図28を参照して、第10実施形態について説明する。第10の実施形態の多機能コネクタ1Jは、第1から第3および第9実施形態の多機能コネクタ1、1A、1B、1Hと同様に形成されている。多機能コネクタ1Jは、第1受容部材1002に対して相対的に、第2受容部材1003を移動させるための平行四辺形機構6を備えている。第1受容部材1002は、第1受容部材2、2A、2Bと同様に形成されており、それを経由してボルトの15aの前端部15cがガイドされるスリーブ2dと、平鉄2sを備えている。第2受容部材1003は、第2受容部材3と同様に形成されている。
ホルダ15A、15Bの水平に延在している下側縁端は、それぞれ対応する平鉄2sの上側縁端上に載置されており、それにより、ホルダ15A、15Bは、平行四辺形機構6の変形中に、ボルト15aの前端部15cによるガイディングに加え、スリーブ2dによる水平のガイディングを受ける。左サブ機構および右サブ機構6a、6bの第1側方部材9の第2端部9bと第2側方部材10の第2端部10bによりガイドされるピンは、ホルダ15A、15Bの前部分および後ろ部分8a、8bにおけるそれぞれの細長い穴内で、玉軸受を介して旋回可能にかつ垂直に移動可能に取り付けられており、それにより、第2端部9b、10bは、平行四辺形機構6の変形中に垂直方向に移動することが可能であり、一方、スリーブ2dと平鉄2s上の支持という手段によりガイドされるホルダ15A、15Bは、それぞれ、第1受容部材1002に向けて、および、第1受容部材1002から離れる方向に水平に移動させることが可能である。それ故に、変形中に、第2距離D2を実質的に一定に維持することが可能である。
第2側方部材10の平鉄10dには、それぞれ第1受容部材1002とは反対側に向いた側においてハンドレバー13を受容するためのホルダとして働く、上向きに配向されたフック10hが設けられている。ハンドレバー13には、オープンエンドレンチとして形成されている第2端部に、ナットを締めるためおよび緩めるために働き得る六角穴が設けられている。図24に示される穴に加えて、異なるサイズのさらなる穴が、多機能コネクタ1Jの異なるナット用に設けられていてよい。
第1受容部材1002は、例えば、牽引車両に取り付けることが可能なホルダ1060に固定されている。
図25および図27に示されるように、第1および第2受容部材1002、1003は、第1および第2プレート2a、3aに形成されている穴2m、3mを有している。本実施形態において、穴2m、3mは、丸められた隅角を有している実質的に正方形の形状を有している。第1受容部材1002には、6つの穴2mが設けられている。第2受容部材1003には、3つの穴3mが設けられている。穴2m、3mの数および形状は変動してよい。図26および図28に示されるように、穴2m、3mの領域内における第1および第2プレート2a、3aには、例えば、ねじという手段により、アダプタプレート70、80が取り付けられている。アダプタプレート70、80には、第1および第2接続部材20、21を受容するための第1および第2穴4、5が形成されている。穴3mの領域内に装着されているアダプタプレート80は、第2プレート3aを越えて下向きに突出している。加えて、第2プレート3aを越えて下向きに突出しており、かつ、第2接続部材21を受容するための第2穴5を有しているさらなるアダプタプレート80を、第2受容部材1003の下側領域に取り付けることが可能である。また、それぞれの接続部材20、21に従って、異なる構造、特に、異なる厚さと異なる態様で形作られた第1および第2穴4、5を有しているアダプタプレート70、80が使用され得る。複数個のアダプタプレート70、80が重ねられ得る。第9実施形態に関連して、図21から図23に示されるクイック継手40を、図24および図26に例示されるようなアダプタプレート70、80に取り付けることが可能である。
アダプタプレート70、80が第1受容部材および第2受容部材の両方のために使用されることが必ずしも要求される訳ではない。例えば、アダプタプレート70は、例えば、第9実施形態に関連して説明されたクイック継手40の牽引車両側部品が取り付けられている第1受容部材に取り付けることが可能である。クイック継手40のトレーラー側における相補的な部品は、直接的に、即ち、アダプタプレートなしで第2受容部材に固定され得る。
図29を参照して、第11実施形態の多機能コネクタ1Kについて説明する。第11実施形態の多機能コネクタ1Kは、第2実施形態の多機能コネクタ1Aと同様である。多機能コネクタ1Kには、ハンドレバー13を受容するためのフック10hが設けられている。第1受容部材2は、例えば、牽引車両に取り付けることが可能であるホルダ1061に取り付けられている。ホルダは、左右方向に対して直角をなす断面においてL字形状である。
例示された実施形態において、右ホルダ15Aおよび左ホルダ15Bは、互いに別個に形成されている。しかしながら、右ホルダ15Aおよび左ホルダ15Bは、互いに接続されていてもよく、単一のホルダを共に形成していてもよい。
第1受容部材2および/または第2受容部材3は、油/水漏れに備え、統合されているかまたは取り付けられている回収タンクを有し得る。回収タンクは、穴4、5の下方において、第1プレート2aおよび/または第2プレート3a上に取り付けられ得る。
上記の第4から第8実施形態の移動機構106、206、306、406、506、6は、第1受容部材2、1002を基準として第2受容部材3、1003を線形に移動させるように構成されている。
この発明の好ましい実施形態について、本明細書において説明してきたが、以下の請求項の範囲から逸脱することなく、改良物および変更物が組み込まれてよい。
本開示はさらに、特に図8から図23を参照している、それぞれ、以下の態様およびさらなる一般的な実施形態を備えている。
1.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1C、1D)であって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態との間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構(106、206)と、を備えており、
移動機構(106、206)はさらに、
第2受容部材(3)を移動機構(106、206)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、
油圧シリンダ(101)、または空気圧シリンダ(201)、または電気シリンダであって、かつ、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向において移動可能であるピストンロッド(102、202)を備えている作動シリンダ(101、201)と、を備えており、
移動機構(106、206)が、ピストンロッド(102、202)を移動させることにより、取り付けられた第2受容部材(3)と共にホルダ(15A、15B)を開放状態と閉鎖状態との間で移動させるように構成されている、多機能コネクタ(1C、1D)。
2.移動機構(106)が、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に対して直角をなす方向において、少なくとも10cmという第3距離(D3)だけ互いからオフセットされている第1サブ機構(106a)および第2サブ機構(106b)を備えており、
第1サブ機構(106a)および第2サブ機構(106b)の各々が作動シリンダ(101)を備えており、作動シリンダ(101)が、ピストンロッド(102)が設けられている、油圧シリンダ(101)、または空気圧シリンダ(201)、または電気シリンダであり、ピストンロッド(102)が、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向において移動可能であり、ピストンロッド(102)上に第2受容部材(3)を移動機構(106)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)が設けられている、態様1に記載の多機能コネクタ(1C)。
3.作動シリンダ(101、201)が、第1接続ポート(103)および第2接続ポート(104)を有している複動シリンダであり、
この複動シリンダが、
圧力媒体が第1接続ポート(103)に供給されると、ホルダ(15A、15B)を取り付けられた第2受容部材(3)と共に閉鎖状態に移動させ、および、
圧力媒体が第2接続ポート(104)に供給されると、ホルダ(15A、15B)を取り付けられた第2受容部材(3)と共に開放状態に移動させるように構成されている、態様1または2に記載の多機能コネクタ(1C、1D)。
4.ホルダ(15A、15B)が、ピストンロッド(102)に設けられている、態様1から3のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C)。
5.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタであって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構と、を備えており、
移動機構(106、206)はさらに、
第2受容部材(3)を移動機構に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、
第1受容部材(2)に取り付けられているハンドレバー(13)と、を備えており、
移動機構が、ハンドレバー(13)を移動させることにより、取り付けられた第2受容部材(3)と共にホルダ(15A、15B)を開放状態と閉鎖状態との間で移動させるように構成されている、多機能コネクタ。
6.移動機構(206)はさらに、
第1受容部材(2)に取り付けられており、かつ、軸(X)の周囲を回転可能であるシャフト(214)と、
一端部においてシャフト(214)に固定式に取り付けられており、かつ、他端部においてピストンロッド(202)またはハンドレバー(13)とヒンジ式に接続されている第1レバー(211)と、
一端部においてシャフト(214)に固定式に接続されており、かつ、他端部においてホルダ(15A、15B)とヒンジ式に接続されている第2レバー(212)と、を備えており、
第1レバー(211)、シャフト(214)、および第2レバー(212)が、ピストンロッド(202)またはハンドレバー(13)の移動を、ホルダ(15A、15B)および取り付けられた第2受容部材(3)の第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿った、実質的に線形の移動に変換するように構成されている、態様1から3、および5のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1D)。
7.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1E)であって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構(306)と、を備えており、
移動機構(306)はさらに、
第1受容部材(2)上で回転可能に支持されているピニオン(301)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向において移動可能であり、かつ、ピニオン(301)と噛み合っているラック(302)と、
ラック(302)に取り付けられており、第2受容部材(3)を移動機構(306)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、を備えており、
移動機構(306)が、ピニオン(301)の回転と、ラック(302)の対応する変位という手段により、取り付けられた第2受容部材(3)と共に、ホルダ(15A、15B)を閉鎖状態と開放状態の間で移動させるように構成されている、多機能コネクタ(1E)。
8.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1F)であって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構(406)と、を備えており、
移動機構(406)はさらに、
第2受容部材(3)を移動機構(406)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、
第1ホイール(407)と、第2ホイール(408)と、第1ホイール(407)および第2ホイール(408)の周囲にそれぞれ延在しており、かつ、ホルダ(15A、15B)が取り付けられているチェーン(409)およびロープまたはベルトとを備えているチェーンドライブ、ロープドライブ、またはベルトドライブ(401)であって、第1ホイール(407)および第2ホイール(408)の回転と、チェーン(409)およびロープまたはベルトのそれぞれの関連付けられた移動という手段により、取り付けられた第2受容部材(3)と共に、ホルダ(15A、15B)を閉鎖状態と開放状態の間で移動させるように構成されているチェーンドライブ、ロープドライブ、またはベルトドライブ(401)と、を備えている、多機能コネクタ(1F)。
9.移動機構(306、406)には取り外し可能に取り付け可能なレバー(13)のための作用点(314a)が設けられており、レバー(13)という手段により、ピニオン(301)と、第1ホイール(407)または第2ホイール(408)のうちの少なくとも1つをそれぞれ回転させることが可能である、態様7または8に記載の多機能コネクタ(1E、1F)。
10.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1G)であって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構(506)と、を備えており、
移動機構(506)はさらに、
第2受容部材(3)を移動機構(506)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、
第1受容部材(2)に取り付けられているスリーブ(503)と、スリーブ(503)内において移動可能にガイドされ、かつ、その上にホルダ(15A、15B)が設けられているピストン部材(502)と、ピストン部材(502)とヒンジ式に接続されておりスリーブ(503)内でピストン部材(501)を摺動させるためのピストンロッド部材(513)とを有しているピストンロッドドライブと、
一端部において第1受容部材(2)上で移動可能に支持されており、かつ、他端部においてピストンロッド部材(513)とヒンジ式に接続されているレバー(512)と、を備えており、
移動機構(506)が、レバー(512)の回転と、ピストンロッド部材(513)という手段によるピストン部材(502)の関連付けられた変位という手段により、取り付けられた第2受容部材(3)と共に、ホルダ(15A、15B)を開放状態と閉鎖状態の間で移動させるように構成されている、多機能コネクタ(1G)。
11.移動機構(506)が、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に対して直角をなす方向において、少なくとも10cmという第3距離(D3)だけ互いから変位されている少なくとも1つの第1サブ機構(506a)および少なくとも1つの第2サブ機構(506b)を備えており、さらにシャフト(514)を備えており、
第1サブ機構(506a)および第2サブ機構(506b)の各々が、ピストンロッドドライブと、その端部が第1受容部材(2)上で支持されているレバー(512)を備えており、レバー(512)およびピストンロッド部材(513)という手段によりシャフト(514)の回転移動がピストン部材(502)の線形移動に変換されるように、レバー(512)がシャフト(514)に固定式に接続されている、態様10に記載の多機能コネクタ(1G)。
12.移動機構(506)には取り外し可能に取り付け可能なハンドレバー(13)のための作用点(514a)が設けられており、ハンドレバー(13)という手段によりレバー(512)を回転させることが可能である、態様10または11に記載の多機能コネクタ(1G)。
13.経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1H)であって、
少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と第1接続部材(20)および第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に第1受容部材(2)に対して相対的に第2受容部材(3)を移動させるように構成されている移動機構と、を備えており、
ハンドレバー(41)という手段により開放されることが可能なカバー(42)を有しており、かつ、第1接続部材(20)として働くクイック継手(40)と、ロック部材(50)とが第1受容部材(2)上に取り付けられており、
第2接続部材(21)をクイック継手(40)と接続するためにカバー(42)が開放されている位置において、ロック部材(50)という手段によりハンドレバー(41)をロックすることが可能であり、
第2受容部材(3)が、移動機構に取り外し可能に取り付けられている、多機能コネクタ(1H)。
14.ロック部材(50)が、ブロック部材、例えば、ピンが設けられたばねラッチであり、ブロック部材(53)がハンドレバー(41)の移動をブロックする位置とブロック部材(53)がハンドレバー(41)の移動を妨げない位置の間で、ブロック部材(53)の長手方向に延在する軸に沿って、当該軸の周囲における回転という手段により変位されるように構成されている、態様13に記載の多機能コネクタ(1H)。
15.第1受容部材(2)が少なくとも2つの第1接続部材(20)を受容するように構成されており、第2受容部材(3)が少なくとも2つの第2接続部材(21)を受容するように構成されており、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向が互いに平行に配向されている、態様13および14のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C~1H)。
16.第1受容部材(2)またはホルダ(15A、15B)には、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に平行に配向されている筒状スリーブ(2d)が設けられており、
第1受容部材(2)および/またはホルダ(15A、15B)のうちのそれぞれ他方のものには、スリーブ(2d)を経由して延在しており、かつ、第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に平行に配向されているボルト(15a)が設けられている、態様13から15のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C~1H)。
17.第2受容部材(3)が把持部分(3b)を備えている、態様13から16のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C~1H)。
18.ホルダ(15A、15B)が2つのボルト(15a)を備えており、
第2受容部材(3)が2つの凹部(3c)を備えており、
2つの凹部(3c)を2つのボルト(15a)上に嵌合することにより、第2受容部材(3)をホルダ(15A、15B)に取り付けることが可能である、態様13から17のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C~1H)。
19.第1受容部材(2)が、少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための少なくとも1つの第1開口部(4)が形成されている第1プレート(2a)を備えており、
第2受容部材(3)が、少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための少なくとも1つの第2開口部(5)が形成されている第2プレート(3a)を備えている、態様13から18のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1C~1H)。
20.牽引車両に結合されるように構成されており、かつ、態様1から19のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1~1K)用の第1受容部材(2)および移動機構(6、106、206、306、406、506)を備えているアセンブリユニットであって、
第1受容部材(2)には、第1接続部材(20)を受容するための少なくとも1つの第1開口部(4)を有している第1プレート(2a)が設けられており、
移動機構(6、106、206、306、406、506)が、第1受容部材(2)にヒンジ接続されており、かつ、第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)を第1接続部材(20)および第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に移動させるように構成されており、第2受容部材(3)が、移動機構(6、106、206、306、406、506)に取り外し可能に取り付け可能である、アセンブリユニット。
21.ハンドレバー(41)という手段により開放されるカバー(42)を有しており、かつ、第1接続部材(20)として働くクイック継手(40)と、ロック部材(50)とが第1受容部材(2)に取り付けられており、
第2接続部材(21)をクイック継手(40)に接続するためにカバー(42)が開放されている位置において、ロック部材(50)という手段によりハンドレバー(41)をロックすることが可能である、態様20に記載のアセンブリユニット。
22.態様1から19のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1~1K)用の第2受容部材(3)であって、
第2接続部材(21)を受容するための少なくとも1つの第2開口部(5)が設けられている第2プレート(3a)と、
把持部分(3b)と、を備えている、第2受容部材(3)。
23.ドリー車両およびセミトレーラー、例えば、それぞれ、冷蔵車両における、態様1から19のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1~1K)の使用。
24.識別システム(例えば、RF識別システム、または、近接センサを有している安全スイッチ、または、近距離無線通信など)を備えている、態様1から19または請求項1から14のいずれか1つに記載の多機能コネクタであって、
第1および第2受容部材(2、3)のうちの1つに送信機/リーダ/アンテナが取り付けられており、
受容部材(3、2)のうちのそれぞれ他方のものに受信機/トランスポンダ/チップが取り付けられており、
識別システムが、
相補的な受容部材(2、3)の近接、または接続、または使用においては、接続部材(20、21)の承認(例えば、制動システムを動作させるための、それぞれ圧縮空気経路およびDUOMATICの承認、使用および制御のための、パワービヨンド接続の承認、油圧経路の承認など)に加えて、(例えば、評価ユニットにおける)コードの非接触の認識または読み取り処理がもたらされるように、および、
非相補的な受容部材(2、3)の近接、または接続、または使用においては、承認が発行されず、それにより、例えば、対応するセミトレーラー、またはトレーラー、または附属設備、またはマシンなどを使用および適用することができないように構築されている、多機能コネクタ。
25.第1受容部材(2)が、2つ以上の部品から成る、態様1から19および24のいずれか1つに記載の多機能コネクタ。
26.第2受容部材(3)が、2つ以上の部品で形成されている、態様1から19、24、および25のいずれか1つに記載の多機能コネクタ。
上記の態様24に記載の多機能コネクタは、例えば、盗難防止に関して有利であり、人の出入りが非常に多い物流会社、大きな配送場、様々な同様のセミトレーラーとジャストインタイム方式のサービスとを有している自動車企業(適切な時に適切な場所において適切な荷重の適切なトレーラー)における車両(例えば、トレーラー)の取り違えの危険性を解消する。複雑な物流センター、または悪天候の条件、または、外国人運転スタッフに関する「言葉の壁」のケースにおいて、専用のセミトレーラー、またはトレーラー、またはマシンの使用の正確な制御は、それぞれの配車係により、GPSを介して達成される。識別システムにより承認が発行されないケースにおいては、それぞれのセミトレーラーまたはトレーラーを使用することができない。承認がないケースにおいては、関連付けられた第1接続部材と第2接続部材との間の機械的接続にもかかわらず、電気経路が、例えば統合されたスイッチにより停止状態にされ得る。承認は、相補的な受容部材が使用される場合にのみ可能である。非相補的な受容部材が使用されるケースにおいては、例えば、警告が発行され得る。「相補的な受容部材」という用語は、第2受容部材が設けられたそれぞれのセミトレーラーまたはトレーラーを第1受容部材が設けられた牽引マシンに結合するための許可を含み得る。許可がないケースにおいては、識別システムが承認を発行しない。識別システムは、開示された実施形態による多機能コネクタのうちのいずれか1つと組み合わされ得る。
上記の態様25および/または26に記載の多機能コネクタは、例えば、それぞれトラクターおよび運搬車の背後の限られた空間条件下において有利である。

Claims (16)

  1. 経路(20a、21a)の接続部材(20、21)を接続および接続解除するための車両、または車両トレーラー、またはシステム、またはマシン、またはデバイス用の多機能コネクタ(1)であって、
    少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための第1受容部材(2)と、
    前記第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)と、
    前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)が互いから接続解除されている開放状態と前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)が互いに接続されている閉鎖状態の間で、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に前記第1受容部材(2)に対して相対的に前記第2受容部材(3)を移動させるように構成されている平行四辺形機構(6)と、を備えている、多機能コネクタ(1)。
  2. 前記平行四辺形機構(6)が、
    前記第2受容部材(3)を前記平行四辺形機構(6)に取り外し可能に取り付けるためのホルダ(15A、15B)と、
    前記第1受容部材(2)および前記ホルダ(15A、15B)を互いに接続しており、かつ、前記第1受容部材(2)および前記ホルダ(15A、15B)に対して相対的に前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向に対して平行である第1面内で旋回可能である第1側方部材(9)と、
    前記第1受容部材(2)および前記ホルダ(15A、15B)を互いに接続しており、かつ、前記第1受容部材(2)および前記ホルダ(15A、15B)に対して相対的に前記第1面と同一または平行である第2面内で旋回可能である第2側方部材(10)と、を備えており、
    前記第2側方部材(10)が、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向において、前記第1側方部材(9)に対して相対的にオフセットされている、請求項1に記載の多機能コネクタ。
  3. 前記第1側方部材(9)が、第1接続点(22a)において前記第1受容部材(2)とヒンジ式に接続されており、かつ、第2接続点(22b)において前記ホルダ(15A、15B)とヒンジ式に接続されており、
    前記第2側方部材(10)が、第3接続点(22c)において前記第1受容部材(2)とヒンジ式に接続されており、かつ、第4接続点(22d)において前記ホルダ(15A、15B)とヒンジ式に接続されており、
    前記第1側方部材(9)および前記第2側方部材(10)の前記第1受容部材(2)および前記ホルダ(15A、15B)との前記接続点(22a~22d)が、前記第1面および前記第2面に対して直角をなす方向において見たときに、平行四辺形の前記隅角点に配置されている、請求項2に記載の多機能コネクタ(1)。
  4. 前記第1側方部材(9)が細長い構成要素を備えており、前記第1側方部材(9)の前記長手方向において、前記第1側方部材(9)の前記細長い構成要素の第1端部(9a)が前記第1受容部材(2)とヒンジ式に接続されており、前記長手方向において、前記第1側方部材(9)の前記細長い構成要素の第2端部(9b)が前記ホルダ(15A、15B)とヒンジ式に接続されており、
    前記第2側方部材(10)が細長い構成要素を備えており、前記第2側方部材(10)の前記長手方向において、前記第2側方部材(10)の前記細長い構成要素の第1端部(10a)が前記第1受容部材(2)とヒンジ式に接続されており、前記長手方向において、前記第2側方部材(10)の前記細長い構成要素の第2端部(10b)が前記ホルダ(15A、15B)とヒンジ式に接続されており、
    前記第1側方部材(9)の前記細長い構成要素の前記長手方向が、前記第2側方部材(10)の前記細長い構成要素の前記長手方向に実質的に平行である、請求項2または3に記載の多機能コネクタ(1)。
  5. 前記平行四辺形機構(6)はさらに、
    前記第1受容部材(2)に取り付けられており、かつ、前記第1面および前記第2面に対して直角をなす第1軸(X)の周囲を前記第1受容部材(2)に対して相対的に回転可能である回転部材(12)と、
    前記第1側方部材(9)とヒンジ式に接続されており、かつ、前記回転部材(12)の偏心部分とヒンジ式に接続されている中間部材(11)と、を備えており、
    前記第1軸(X)の周囲における前記回転部材(12)の回転に関連付けられた前記中間部材(11)の移動により前記第1側方部材(9)が前記第1受容部材(2)に対して相対的に前記第1面内で旋回されるように、前記中間部材(11)が前記第1側方部材(9)と接続されており、
    前記中間部材(11)および前記回転部材(12)がニーレバー機構を形成しており、前記ニーレバー機構の前記死点が前記開放状態と前記閉鎖状態との間の前記移行時に越えられる、請求項2から4のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)。
  6. 前記平行四辺形機構(6)が、前記第1面および前記第2面に対して直角をなす方向において少なくとも3cmという第3距離(D3)だけ互いを基準としてオフセットされている第1サブ機構(6a)および第2サブ機構(6b)を備えており、
    前記第1サブ機構(6a)および前記第2サブ機構(6b)の各々が、第1側方部材(9)、第2側方部材(10)、中間部材(11)および回転部材(12)を備えており、
    前記第1サブ機構(6a)の前記回転部材(12)および前記第2サブ機構(6b)の前記回転部材(12)が、前記第1軸(X)に沿って延在しているシャフト(14)を介して互いに接続されている、請求項5に記載の多機能コネクタ(1)。
  7. 前記平行四辺形機構(6)が、荷重印加デバイス(13)のための受容器を備えており、前記回転部材(12)は、前記荷重印加デバイス(13)という手段により前記第1軸(X)の周囲において回転させることが可能である、請求項5または6に記載の多機能コネクタ(1)。
  8. 前記第1受容部材(2)が少なくとも2つの第1接続部材(20)を受容するように構成されており、前記第2受容部材(3)が少なくとも2つの第2接続部材(21)を受容するように構成されており、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向が互いに平行である、請求項1から7のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)。
  9. 前記第1受容部材(2A)および前記ホルダ(15A、15B)のうちの一方が、それぞれ前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向に対して平行に配向されている筒状スリーブ(2d)を備えており、
    前記第1受容部材(2A)および前記ホルダ(15A、15B)のうちのそれぞれ他方が、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向に平行に配向されており、かつ、前記スリーブ(2d)を経由して延在しているボルト(15a、15c)を備えている、請求項2から8のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1A)。
  10. 前記第1側方部材(9)が、互いに対して平行に配置されている2つの細長い平鉄(9d、9e)を備えており、
    前記第1受容部材(2B)が、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向において配向されており、かつ、前記第1側方部材(9)の互いに対して平行に配置されている前記2つの細長い平鉄(9d、9e)間の空間を経由して延在している細長い平鉄(2s)を備えている、請求項2から9のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1B)。
  11. 前記第2受容部材(3)が、把持部分(3b)を備えている、請求項1から10のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)。
  12. 前記ホルダ(15A、15B)が2つのボルト(15a)を備えており、
    前記第2受容部材(3)が2つの凹部(3c)を備えており、
    前記2つの凹部(3c)を前記2つのボルト(15a)上に嵌合することにより、前記第2受容部材(3)を前記ホルダ(15A、15B)に取り付けることが可能である、請求項2から11のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)。
  13. 前記第1受容部材(2)が前記少なくとも1つの第1接続部材(20)を受容するための少なくとも1つの第1開口部(4)が形成されている第1プレート(2a)を備えており、
    前記第2受容部材(3)が前記少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための少なくとも1つの第2開口部(5)が形成されている第2プレート(3a)を備えている、請求項1から12のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)。
  14. 前記平行四辺形機構(6)が、
    前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の前記接続方向に平行である第1面内で前記第1受容部材(2)に関して旋回可能である第1側方部材(9)と、
    前記第1面と同一または平行である第2面内で前記第1受容部材(2)に関して旋回可能である第2側方部材(10)と、を備えており、
    前記第1面および前記第2面に対して直角をなす方向において見たときに、前記第1側方部材(9)および前記第2側方部材(10)が、互いに対向しており、かつ、互いに平行である平行四辺形の2つの辺を形成している、請求項1から13のいずれか1つに記載の多機能コネクタ。
  15. 牽引車両、またはトレーラー/セミトレーラー、または附属設備、またはシステム、またはデバイス、またはマシンに装着されるように構成されているアセンブリユニットであって、
    前記アセンブリユニットが、請求項1から14のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)用の第1受容部材(2)および平行四辺形機構(6)を備えており、
    前記第1受容部材(2)が、第1接続部材(20)を受容するための少なくとも1つの第1開口部(4)が設けられている第1プレート(2a)を備えており、
    前記平行四辺形機構(6)が、前記第1受容部材(2)にヒンジ接続されているとともに前記第1接続部材(20)と接続可能である少なくとも1つの第2接続部材(21)を受容するための第2受容部材(3)を、前記第1接続部材(20)および前記第2接続部材(21)の接続方向に沿って実質的に線形に移動させるように構成されており、前記第2受容部材(3)が前記平行四辺形機構(6)に取り外し可能に取り付け可能である、アセンブリユニット。
  16. 請求項1から14のいずれか1つに記載の多機能コネクタ(1)用の第2受容部材(3)であって、
    第2接続部材(21)を受容するための少なくとも1つの第2開口部(5)が設けられている第2プレート(3a)と、
    把持部分3bと、を備えている、第2受容部材(3)。
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