JP2022509812A - 細菌感染症の治療と予防のための三環式化合物 - Google Patents

細菌感染症の治療と予防のための三環式化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2022509812A
JP2022509812A JP2021529338A JP2021529338A JP2022509812A JP 2022509812 A JP2022509812 A JP 2022509812A JP 2021529338 A JP2021529338 A JP 2021529338A JP 2021529338 A JP2021529338 A JP 2021529338A JP 2022509812 A JP2022509812 A JP 2022509812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indole
pyrido
difluoro
methyl
aminomethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021529338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7465266B2 (ja
Inventor
デイ,ファビアン
フー,イミン
リウ,ヨーンチエン
シェン,ホーン
シー,ホウグワーン
タン,シュエフェイ
ヤン,シーシアン
ジャーン,ウエイシーン
ジャーン,ジーウエイ
ジョウ,チェンガーン
ジョウ,ミーンウエイ
ジュウ,ウエイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2022509812A publication Critical patent/JP2022509812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7465266B2 publication Critical patent/JP7465266B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

Figure 2022509812000001
本発明は、式(I)の新規の化合物、
Figure 2022509812000079
(式中、R、R、R、R、R及びRは、本明細書に記載される通りである)、及びそれらのプロドラッグ、又はその薬学的に許容される塩、エナンチオマー若しくはジアステレオマー、及び当該化合物を含む組成物、並びに細菌感染症の治療及び/又は予防におけるDNAジャイレース阻害剤及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤として当該化合物を使用する方法に関する。

Description

本発明は、哺乳動物の治療及び/又は予防に有用な有機化合物に関し、詳細には、細菌感染症の治療及び/又は予防に有用なDNAジャイレース阻害剤及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤に関する。
抗菌薬は最終的にそれらが使用されている細菌に耐性を生じさせるため、細菌感染症は継続的な医学的問題を引き起こす。ほとんどすべての現在の抗生物質に対する細菌耐性は増加している。抗生物質耐性の多くの形態は、国境さえも越えて、驚くべき速度で広がる可能性がある。したがって、新しいクラスの抗菌化合物が早急に求められている。
抗菌薬開発のターゲットの1つは、DNAの複製、転写、組換えに起因するDNAトポロジーの問題を解決する、細胞の生命に不可欠な、DNAジャイレースとトポイソメラーゼIV(細菌型IIAトポイソメラーゼ)である。DNAジャイレースは、DNAスーパーコイルを制御し、複製中などにおいてDNA鎖がねじられていないときに発生するトポロジカルストレスを緩和する。トポイソメラーゼIVは、主に、DNA複製の終了時において、結合した染色体二量体を解く。どちらの酵素も、二本鎖DNA切断を導入し、第2のDNA鎖をその切断部を通過させ、切断された鎖を再結合することができる。両方の酵素の活性は、ATPの結合と加水分解によって駆動される。細菌のDNAジャイレースは、2つのA(GyrA)サブユニットと2つのB(GyrB)サブユニットで構成されている。DNAの結合と切断はGyrAに関連しており、一方、ATPはGyrBによって結合及び加水分解される。細菌のトポイソメラーゼIVもまた、2つのC(ParC)サブユニットと2つのE(ParE)サブユニットからなるヘテロ四量体である。後者のサブユニットは、酵素の触媒の代謝回転に必要なエネルギーを供給するために、GyrBのようにATPに結合する。
DNAジャイレースとトポイソメラーゼIVの阻害は、広域抗生物質の開発の可能性を秘めている。上記酵素は、グラム陽性菌とグラム陰性菌の広い範囲において高度に保存されている。そのような作用機序を示した抗生物質には2つのクラスがある。キノロンによってよく代表される最初のクラスは、切断されたDNA-酵素複合体を安定化することによってGyrAサブユニット及びParCサブユニットを阻害し、その結果、ジャイレースの機能全般を阻害し、細胞死をもたらす。もう1つのクラスで唯一市販されている薬剤であるノボビオシンは、酵素のATPase活性をブロックすることによってその効果を発揮する。ノボビオシンは1950年代に同定された。しかし、その使用は急速に減少し、多くの細菌株における浸透性の低さ、自発的耐性発現の上昇、及び1960年代と1970年代にペニシリナーゼ安定ペニシリンや最初のセファロスポリンなどのより効果的な薬剤が開発されたことを主な原因として、ノボビオシンは最終的に市場から撤退した。
近年、酵素の阻害剤によって処理された細菌株における低耐性の発現のために、DNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの両方を強力に阻害することが重要であることが認められた。広く使用されているキノロンと比較して作用機序が異なる細菌DNAジャイレース阻害剤及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤は、最小限の交差耐性を示し、過去数年間で著しく増加したキノロン耐性に対抗するのに役立つ可能性がある。
本発明は、式(I)の新規の化合物に関し、
Figure 2022509812000002
(式中、
は、オキソピリジニル;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル;シアノ、C1~6アルコキシカルボニル若しくはC1~6アルキルアミノカルボニルC1~6アルキルによって置換されたピリジニル;又はC1~6アルコキシ若しくはカルボキシC3~7シクロアルキルによって置換されたピリミジニルのいずれかであり、
は、(アミノC1~6アルキル)C3~7シクロアルキル、
(C1~6アルキル)アミノ、
1~6アルキルによって置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル、
3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
アミノC1~6アルキルによって置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[3.4]オクタニル、
ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
アミノC1~6アルキルによって置換されたモルホリニル、
アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピペリジニル、又は、
アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回、2回若しくは3回置換されたピロリジニルのいずれかであり、
は、H、C1~6アルキル又はハロゲンであり、
は、ハロゲン又はハロC1~6アルキルであり、
は、H又はハロゲンであり、
は、C1~6アルキルである。)
又は、その薬学的に許容される塩に関する。
本発明の目的は、式(I)の新規化合物、それらの製造、本発明による化合物に基づく医薬、及びそれらの製造、並びに、DNAジャイレース阻害剤及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤としての、及び、細菌感染症の治療又は予防のための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗菌活性を示した。さらに、式(I)の化合物はまた、良好な溶解性及びCC50のプロファイルを示した。
他の意味であると定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、以下の定義は、本発明を説明するために使用される様々な用語の意味及び範囲を説明及び定義するために示されている。
定義
「C1~6アルキル」という用語は、1~6個、特に1~4個の炭素原子を含有する飽和直鎖又は分枝鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。特定の「C1~6アルキル」基は、メチル、エチル、及びプロピルである。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。特定の「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピルである。
「C1~6アルコキシ」という用語は、C1~6アルキル-O-の基を意味する。C1~6アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ及びtert-ブトキシが含まれるが、これらに限定されない。特定の「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ、エトキシ及びイソプロポキシである。
「ハロゲン」及び「ハロ」という用語は、本明細書で相互交換可能に使用されており、フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを意味する。
用語「ハロC1~6アルキル」とは、アルキル基の水素原子の少なくとも1つが、同じ又は異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置き換えられているアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノフルオロメチル、ジフルオロメチル、若しくはトリフルオロメチル、モノフルオロエチル、ジフルオロエチル、若しくはトリフルオロエチル、又はモノフルオロプロピル、ジフルオロプロピル、若しくはトリフルオロプロピル、例えば3,3,3-トリフルオロプロピル、2-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、及びトリフルオロエチルが挙げられる。
「カルボニル」という用語は、-C(O)-基を意味する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、生物学的に又は他の状態で望ましくないものではない、塩を意味する。薬学的に許容される塩は、酸性付加塩及び塩基性付加塩の両方を含む。
「薬学的に許容される酸性付加塩」という用語は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸等の無機酸と、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、アスパラギン酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アントラニル酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、エンボン酸、フェニル酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエルホン酸、及びサリチル酸等の、有機酸の脂肪族、脂環式、芳香族、芳香脂肪族(araliphatic)、複素環式、カルボン酸、及びスルホン酸類から選択される有機酸とで形成されるような薬学的に許容される塩を意味する。
「薬学的に許容される塩基性付加塩」という用語は、有機塩基又は無機塩基で形成されるような薬学的に許容される塩を意味する。許容される無機塩基の例は、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、及びアルミニウム塩を含む。薬学的に許容される有機非毒性塩基から得られる塩は、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、2-ジエチルアミノエタノール、トリメタミン、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペリジン(piperizine)、ピペリジン、N-エチルピペリジン、及びポリアミン樹脂などの、第一級アミン、第二級アミン、及び第三級アミン、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂の塩を含む。
「治療有効量」という用語は、対象へ投与されると、(i)特定の疾患、容態若しくは障害を治療する若しくは予防する、(ii)特定の疾患、容態若しくは障害のうちの1つ以上の症状を減弱させる、寛解させる、若しくは除去する、又は(iii)本明細書に説明する特定の疾患、容態若しくは障害のうちの1つ以上の症状の発症を予防する若しくは遅延させる、本発明の化合物又は分子の量を意味する。治療有効量は、化合物、治療される病状、治療される疾患の重症度、対象の年齢及び相対的健康、投与の経路及び形態、主治医又は獣医の判断、及びその他の要因によって異なる。
「医薬組成物」という用語は、該医薬組成物を必要とする哺乳動物、例えば、ヒトへ投与されるべき、治療有効量の活性のある医薬成分を薬学的に許容される賦形剤とともに含む合剤又は液剤を意味する。
DNAジャイレース阻害剤及び/又はトポイソメラーゼIV阻害剤
本発明は、式(I)の化合物に関し、
Figure 2022509812000003
(式中、
は、オキソピリジニル;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル;シアノ、C1~6アルコキシカルボニル若しくはC1~6アルキルアミノカルボニルC1~6アルキルによって置換されたピリジニル;又はC1~6アルコキシ若しくはカルボキシC3~7シクロアルキルによって置換されたピリミジニルのいずれかであり、
は、(アミノC1~6アルキル)C3~7シクロアルキル、
(C1~6アルキル)アミノ、
1~6アルキルによって置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル、
3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
アミノC1~6アルキルによって置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル、
アミノによって置換されたアザスピロ[3.4]オクタニル、
ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
アミノC1~6アルキルによって置換されたモルホリニル、
アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピペリジニル、又は、
アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回、2回若しくは3回置換されたピロリジニルのいずれかであり、
は、H、C1~6アルキル又はハロゲンであり、
は、ハロゲン又はハロC1~6アルキルであり、
は、H又はハロゲンであり、
は、C1~6アルキルである。)
又は、その薬学的に許容される塩に関する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)式(I)の化合物であって、式中、
が、オキソピリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、シアノピリジニル、メトキシカルボニルピリジニル、メチルアミノカルボニルメチルピリジニル、エトキシピリミジニル、メトキシピリミジニル又はカルボキシシクロプロピルピリミジニルのいずれかであり、
が、(アミノメチル)アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、(アミノメチル)シクロプロピル、(アミノメチル)モルホリニル、(アミノメチル)ピペリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル、3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル、アミノアザスピロ[3.3]ヘプタニル、アミノアザスピロ[3.4]オクタニル、アミノピペリジニル、アミノピロリジニル、ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ジフルオロ(アミノメチル)ピロリジニル、ジメチルアミノ、フルオロ(アミノメチル)ピペリジニル、フルオロ(アミノメチル)ピロリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル-2,3,3a,4,6,6a-へキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリルのいずれかであり、
はH、メチル又はフルオロのいずれかであり、
が、クロロ、フルオロ又はトリフルオロメチルであり、
が、H又はフルオロであり、
が、エチル又はメチルである、化合物、
又は、その薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(i)による式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩であり、式中、Rはシアノピリジニル又はC1~6アルコキシピリミジニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(i)から(iii)による式(I)の化合物であり、式中、Rは、シアノピリジニル又はメトキシピリミジニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(v)(i)から(iv)による式(I)の化合物であり、式中、Rは、(C1~6アルキル)アミノ;アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピペリジニル;又は、アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピロリジニルのいずれかである。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(i)から(v)による式(I)の化合物であり、式中、Rは、ジメチルアミノ、アミノピペリジニル、(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、アミノピロリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル(アミノメチル)ピロリジニルのいずれかである。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)(i)から(vi)による式(I)の化合物であり、式中、
はシアノピリジニル又はC1~6アルコキシピリミジニルであり、
が、(C1~6アルキル)アミノ;アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル;アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピペリジニル;又は、アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回若しくは2回置換されたピロリジニルのいずれかであり、
が、ハロゲンであり、
が、ハロゲンであり、
が、Hであり、
が、C1~6アルキルである、化合物、
又は、その薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)(i)から(vii)による式(I)の化合物であって、式中、
が、シアノピリジニル又はメトキシピリミジニルであり、
が、ジメチルアミノ、アミノピペリジニル、(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、アミノピロリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル(アミノメチル)ピロリジニルのいずれかであり、
が、フルオロであり、
が、フルオロ又はクロロであり、
が、Hであり、
が、メチル又はエチルである、化合物、
又は、その薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、(ix)以下の式(I)の特定の化合物:
5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-6-クロロ-8-(エチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-クロロ-8-(エチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[3-(アミノメチル)-3-メチル-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[3-(アミノメチル)-3-メチル-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-[4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
メチル5-[4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボキシレート、
5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
5-(4-(3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-5-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
5-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
4-(3-アミノピペリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-(7-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
5-(4-(1-アミノ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
4-[シス-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1H-ピリジン-2-オン、
(S)-4-(3-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル)-N-エチル-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
(S)-4-(3-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル)-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
2-[4-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-2-ピリジル]-N-メチル-アセトアミド、
4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-3-(2-エトキシピリミジン-5-イル)-6-フルオロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5,6-ジフルオロ-N4,N4,N8-トリメチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4,8-ジアミン、
5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸、
1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸、
1-(5-(4-(ジメチルアミノ)-6,7-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸、
5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
シス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
トランス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、及び、
4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
又は、それらの薬学的に許容される塩である。
合成
スキーム1
Figure 2022509812000004
、X、Xはハロゲンである。
式(I)の化合物は、スキーム1に従って調製することができる。オルトフルオロニトロベンゼン(Ia)をアミンR-NHで求核置換すると、アニリン(Ib)が得られる。アニリン(Ib)は、ジ-tert-ブチルカーボネートで保護することができ、保護されたアニリン(Ic)が得られる。アニリン(Ic)のニトロ基は、パラジウム触媒を用いたHなどの還元剤によって還元することができ、式(Id)の化合物が得られる。式(Id)の化合物とトリハロゲン化ピリジンとのカップリングは、パラジウム触媒及びホスフィン配位子を使用して達成することができ、式(Ie)の化合物が得られる。パラジウム触媒とホスフィン配位子を使用して式(Ie)の化合物を環化することにより、式(If)の化合物が得られる。式(Ig)の化合物は、ピリジンの酸化とそれに続くPOCl の処理による式(If)の化合物の塩素化によって得ることができる。Rを導入するための式(Ig)の化合物のカップリングは、アミン及び特定のC-N結合形成のための塩基(Rが求核性Nを有する)による求核置換、又は、特定のC-N結合形成のためのBuchwald-Hartwigクロスカップリング反応(Rが塩基性Nを有する)、又は、C-C結合形成のためのパラジウム触媒による鈴木カップリング(Rをボロン酸エステル又はボロン酸とする)、のいずれかによって達成することができ、式(Ih)の化合物が得られる。Rを導入するための式(Ih)の化合物のさらなるカップリングは、パラジウム触媒による鈴木カップリングを使用して達成することができ、式(Ii)の化合物が得られる。トリフルオロ酢酸などの酸の存在下での式(Ii)の化合物の脱保護により、式(I)の化合物が得られる。
本発明はまた、式(Ii)の化合物の反応を含む式(I)の化合物の調製のためのプロセスに関する。
Figure 2022509812000005
例えばトリフルオロ酢酸であり得る酸を用いて、
式中、RからRは上で定義され、X、X及びXはハロゲンである。上記のプロセスによって製造される場合の式(I)の化合物も、本発明の目的である。
医薬組成物及び投与
別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤又は賦形剤とを含有する医薬組成物又は医薬、並びにこのような組成物及び医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物が、周囲温度で、適切なpHで、及び所望の程度の純度で、生理学的に許容される担体、すなわち、使用される投与量及び濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、生薬投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の用途及び化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲である。一例では、式(I)の化合物が、pH5の酢酸緩衝剤に製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体若しくは非結晶組成物として、凍結乾燥製剤として、又は水溶液として保管され得る。
組成物は、良好な医事に合わせた様式で製剤化、投薬、及び投与される。この観点で考慮する因子としては、処置されている具体的な障害、処置されている具体的な哺乳動物、個々の患者の臨床状態、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与のスケジュール及び医学実務家には既知の他の因子が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、そのような考慮事項によって管理され、かかる量は、細菌負荷を低減するか、又は細菌のDNAジャイレース及び/又はトポイソメラーゼIVの阻害を通じて宿主の生存を改善するために必要な最小量である。例えば、かかる量は、正常な細胞、又は全体として哺乳動物に毒性である量を下回り得る。
一例では、1回の投与当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり患者の体重の約0.1~1000mg/kg、あるいは約1~100mg/kgの範囲となる。別の実施形態では、錠剤及びカプセル剤などの経口単位剤形が、好ましくは約5~約5000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側及び舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、クモ膜下腔内、並びに硬膜外及び鼻腔内、並びに局所治療で所望する場合、病変内投与を含む、任意の好適な手段によって投与され得る。非経口注入は、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内又は皮下投与を含む。
本発明の化合物は、任意の便利な投与形態、例えば、錠剤、粉末、カプセル、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー、坐剤、ゲル、乳濁液、パッチなどで投与することができる。そのような組成物は、医薬製剤における従来の成分、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味料、増量剤、及びさらなる活性剤を含み得る。
典型的な製剤は、本発明の化合物と担体又は賦形剤とを混合することによって調製される。適切な担体及び賦形剤は、当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004、Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000、及び、Rowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005、に詳細に記載されている。
製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物又はその医薬組成物)の的確な提示を提供するか、又は医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、オペーク剤(opaquing agent)、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤、及び他の既知の添加剤も含み得る。
適切な経口剤形の例は、約40~400mgの無水ラクトース、約5~50mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~50mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、及び約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約10~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。得られた組成物を乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、従来の機器を使用して、錠剤形態に圧縮する。エアゾール製剤の例は、例えば5~1000mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えばリン酸緩衝剤に溶解し、所望であれば、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液は、不純物及び汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用してフィルタにかけてもよい。
したがって、一実施形態は、式(I)の化合物、又はその立体異性体又は薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を含む。さらなる実施形態において、式(I)の化合物、又はその立体異性体又は薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される担体又は賦形剤と共に含む医薬組成物が含まれる。
別の実施形態は、細菌感染症の治療及び/又は予防に使用するための式(I)の化合物を含む医薬組成物を含む。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、単回又は複数回の投与計画の一部として、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、直腸的に、経鼻的に、頬側に、膣内に、あるいは移植されたリザーバーを介して投与され得る。使用される非経口的という用語には、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病巣内及び頭蓋内の注射又は注入技術が含まれる。典型的には、本発明の医薬組成物は、1日あたり約1から5回、あるいは、患者の状態の改善時に持続注入として投与されるであろう。
適応症及び治療方法
本発明の化合物は、人間又は他の動物における細菌感染症の治療及び/又は予防において、治療有効量の式(I)の化合物、又は薬学的に許容される塩、又はエナンチオマー又はそのジアステレオマーを必要とする被験者に投与することで役に立つ。本発明の化合物及び方法は、黄色ブドウ球菌、大腸菌、肺炎桿菌、アシネトバクター・バウマンニ及び緑膿菌を含む病原体に感染したヒト患者に特によく適している。本発明の化合物によって制御され得る細菌性生物の例には、以下のグラム陽性及びグラム陰性生物も含まれるが、これらに限定されない。肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、フェカリス菌、フェシウム菌、エンテロバクター菌種、プロテウス菌種、セラチア・マルセセンス、黄色ブドウ球菌、コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、インフルエンザ菌、バチルス・アンスレース、マイコプラズマ・ニューモニアエ、モラクセラ・カタラーリス、クラミドフィラ・ニューモニエ、クラミディア・トラコマチス、レジオネラ・ニューモフィラ、マイコバクテリウム・ツベルクローシス、ヘリコバクター・ピロリ、スタフィロコッカス・サプロフィティカス、スタフィロコッカス・エピデルミデス、フランシセラ・ツラレンシスフランシセラ・ツラレンシス、ペスト菌、クロストリジウム・ディフィシル、バクテロイデス菌種、ナイセリア・ゴノレー、ナイセリア・メニンギティディス、バークホルデリア・シュードマレイ、バークホルデリア・マレイ、ボレリア・ブルグドルフェリ、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス、マイコバクテリウム・アブセサス、マイコバクテリウム・カンサシ、及び、マイコバクテリウム・ウルセランス。
細菌感染症の例には、上気道感染症、下呼吸器感染症、耳感染症、胸膜肺及び気管支感染症、複雑な尿路感染症、合併症のない尿路感染症、腹腔内感染症、心血管感染症、血流感染症、敗血症、細菌血症、CNS感染症、皮膚及び軟組織感染症、GI感染症、骨及び関節感染症、生殖器感染症、眼感染症、又は肉芽腫性感染症が含まれるが、これらに限定されない。特定の細菌感染症の例には、合併症のない皮膚及び皮膚構造感染症(uSSSI)、複雑な皮膚及び皮膚構造感染症(cSSSI)、カテーテル感染症、咽頭炎、副鼻腔炎、外耳炎、中耳炎、気管支炎、気腫、肺炎、地域感染性細菌性肺炎(CABP)、病院性肺炎(HAP)、病院性細菌性肺炎、換気装置関連肺炎(VAP)、糖尿病性足感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、嚢胞炎及び腎盂腎炎、腎結石、前立腺炎、腹膜炎、複雑な腹腔内感染症(cIAI)及びその他の腹腔内感染症、透析関連腹膜炎、内臓膿瘍、心内膜炎、心筋炎、心膜炎、輸血関連敗血症、髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、骨髄炎、関節炎、外陰部潰瘍、尿道炎、膣炎、子宮頸管炎、歯肉炎、結膜炎、角膜炎、眼内炎、嚢胞性感染症線維症患者又は発熱性好中球減少症患者の感染症が含まれるが、これらに限定されない。
さらに、本発明は、細菌感染症の治療及び/又は予防のための式(I)の化合物の使用に関する。本発明は、細菌感染症の治療及び/又は予防のための医薬を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。別の実施形態は、有効量の式(I)の化合物、又は薬学的に許容される塩、若しくはそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーを投与することを含む、細菌感染症の治療又は予防のための方法を含む。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
略称
本明細書で使用する略語は、次のとおりである。
[α]D20 摂氏20度での旋光度
BINAP 2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフタレン
BOMCl ベンジルクロロメチルエステル
計算された 計算値
CC50 細胞の50パーセントの死をもたらす濃度
Ct サイクルしきい値
d(日)
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン
DIAD ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
EtOAc又はEA 酢酸エチル
h(s)又はhr(s)時間
HATU:1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
HPLC-UV:紫外線検出器を備えた高速液体クロマトグラフィー
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MIC 最小発育阻止濃度
OD 光学密度
PBS リン酸緩衝生理食塩水
prep-HPLC 分取高速液体クロマトグラフィー
qPCR 定量的ポリメラーゼ連鎖反応
qRT-PCR 定量的リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応
rel 相対的
rt 室温
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
TFA トリフルオロ酢酸
UV 紫外線検出器
一般的な実験条件
中間体及び最終化合物を、以下の機器のうちの1つを用いたフラッシュクロマトグラフィーによって精製した:i)Biotage SP1システム及びQuad 12/25 Cartridgeモジュール。ii)ISCOコンビフラッシュクロマトグラフィー機。シリカゲルブランドと細孔径:i)KP-SIL 60A、粒径:40~60μm、ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47-60ミクロンシリカゲル、iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdのZCX、細孔:200~300又は300~400。
中間体及び最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラム又はSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムで分取HPLCによって精製した。
キラル分離は、ChiralPak AD-10μ(200×50mm I.D.)を使用し、移動相AをCOに、Bをエタノールに使用してThar350分取SFCで実施した。LC/MSスペクトルは、Waters UPLC-SQD Massを使用して取得した。標準のLC/MS条件は次のとおりである(実行時間:3分)。
酸性条件:A:HO中の0.1%ギ酸と1%アセトニトリル、B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸、
基本条件:A:HO中0.05%NH・HO、B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを用いて取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、別段の記述がない限り、さらに精製することなく、商業的供給元から受け取ったまま使用した。
調製実施例
中間体A1
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000006
標題化合物を、以下のスキームに従って調製した。
Figure 2022509812000007
ステップ(a)5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(化合物A1.2)の調製
メチルアミン溶液(355g、2.866mol、エタノール中25%)を2,4-ジフルオロニトロベンゼン(147g、0.924mol)に0℃で15分間かけて滴下添加した。上記添加が完了した後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。当該溶液をエタノール(500mL)で希釈し、2Lの氷水に注いだ。得られた沈殿物をフィルタにかけて収集し、真空で乾燥させて、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(143g、収率63%)を黄色の固体として得た。
ステップ(b)tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.3)の調製
乾燥テトラヒドロフラン(2.0L)中、水素化ナトリウム(141g、3.5mol、鉱油中60%分散液)の懸濁液に、5-フルオロ-N-メチル-2-ニトロアニリン(60g、0.35mol、化合物A1.2)を0℃で少量ずつ加えた。当該溶液を0℃で1時間撹拌した。次に、テトラヒドロフラン(0.5L)中、二炭酸ジ-tert-ブチル(115g、0.53モル)の溶液を滴下添加し、反応を15℃でさらに15時間続けた。当該反応混合物を1.6Lの氷水に注ぎ、EtOAc(1.6L)で2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中の1~5%酢酸エチル)によって精製して、tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70g、収率73%)黄色の固体として得た。MS(ESI):293.0([M+Na]),171.0([M-C-CO+H]).
ステップ(c)tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.4)の調製
メタノール(1.0L)中、tert-ブチルN-(5-フルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(70.0g、259mmol、化合物A1.3)の溶液に、パラジウム炭素(5.0g、10wt.%のローディング)を加えた。反応混合物をH雰囲気(50psi)下、16℃で18時間撹拌した。残ったパラジウム触媒をフィルタにかけて除去した。濾液を真空で濃縮して、tert-ブチルN-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(60g、収率96%)を白色固体として得た。MS(ESI):263.1([M+Na]),185.0([M-C+H]),141.0([M-C-CO+H]).
ステップ(d)tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1.5)の調製
ジオキサン(2.0L)中、tert-ブチル N-(2-アミノ-5-フルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(80.0g、333mmol、化合物A1.4)及び2,3,5-トリクロロピリジン(66.8g、366mmol、CAS:16063-70-0)の溶液に、炭酸セシウム(217g、666mmol)、酢酸パラジウム(II)(3.74g、16.7mmol)及びBINAP(20.7g、33.3mmol、CAS:98327-87-8)を加えた。反応は、窒素雰囲気下、120℃で16時間継続した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(800mL)で希釈した。沈殿物を濾過により除去した。濾液を真空で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中0.2%から5%のEtOAc)で精製して、tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(75g、収率58%)を得た。MS(ESI):390.1([{37Cl}M+H]),388.1([{37Cl+35Cl}M+H]),386.1([{35Cl}M+H]).
o-キシレン(7.5mL)及びN、N-ジメチルアセトアミド(7.5mL)の混合物中、tert-ブチルN-[2-[(3,5-ジクロロ-2-ピリジル)アミノ]-5-フルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(5.0g、12.95mmol)及びDBU(3.94g、25.9mmol、CAS:6674-22-2)の溶液に、酢酸パラジウム(II)(727mg、3.24mmol)及びトリシクロヘキシルホスフィンテトラフルオロボレート(2.38g、6.48mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を160℃で6時間撹拌し、次に室温に冷却し、水(100mL)に注いだ。次に、当該混合物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を回収し、水(50ml)で2回、ブライン(30ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を真空で濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ジクロロメタン中の0.5%から20%のEtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(873mg、収率19.3%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):352.1([{37Cl}M+H]),350.1([{35Cl}M+H]).
ステップ(e)tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A1)の調製
ジクロロメタン(200mL)中、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.7mmol、化合物A1.5)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で3-クロロ過安息香酸(9.47g、54.9mmol)を加えた。反応を30℃で12時間続けた。反応混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(10%、150mL)に注ぎ、1時間撹拌した後、酢酸エチル(750mL)で3回抽出した。合わせた有機層を重曹水溶液(5N、200mL)及びブライン(250mL)で洗浄し、次に硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1)-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、収率96%)を褐色の固体として得た。MS(ESI):368.1([{37Cl}M+H]),366.1([{35Cl}M+H]).
ジメチルホルムアミド(100mL)中、tert-ブチルN-(3-クロロ-6-フルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(4.8g、13.1mmol)の溶液に、-5℃でオキシ塩化リン(V)(22.1g、144mmol)を滴下添加した。当該混合物を-5℃から0℃で1時間撹拌し、次に0℃の重炭酸ナトリウム水溶液(飽和、350mL)に注いだ。当該混合物をEtOAc(500mL)で3回抽出し、混合有機層を水(200mL)で3回、ブライン(150ml)で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮した。粗生成物をメタノール(120mL)で洗浄して、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(2.16g、収率42.9%)を淡黄色の固体として得た。MS(ESI):388.1([{37Cl+37Cl}M+H]),386.1([{37Cl+35Cl}M+H]),384.1([{35Cl+35Cl}M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:12.55(s,1H),8.65(s,1H),8.05(d,J=7.0Hz,1H)7.49(dd,J=10.3,2.5Hz,1H)3.26(s,3H)1.19-1.62(m,9H).
中間体A2
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート
Figure 2022509812000008
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート(中間体A2)を、ステップ(a)における、メチルアミン溶液をエチルアミン溶液(エタノール中30%)に置き換え、2,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):420.1([{37Cl+37Cl}M+H]),418.1([{37Cl+35Cl}M+H]),416.2([{35Cl+35Cl}M+H]).H NMR(400MHz,CDCl)δppm:8.63(s,1H),7.30(d,J=6.8Hz,1H),3.79(q,J=7.2Hz,2H),1.42(s,9H),1.17(t,J=7.2Hz,3H).
中間体A3
tert-ブチルN-(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート
Figure 2022509812000009
tert-ブチルN-(3-ブロモ-4,6-ジクロロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート(中間体A3)を、ステップ(a)におけるメチルアミン溶液をエチルアミン溶液(エタノール中30%)に置き換え、2,4-ジフルオロニトロベンゼンを4-クロロ-2-フルオロニトロベンゼンに置き換え、また、ステップ(d)における2,3,5-トリクロロピリジンを2,3,5-トリブロモピリジンを置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。
MS(ESI):463.9([{37Cl+37Cl+81Br}M+H]),461.9([{37Cl+37Cl+79Br}/{35Cl+37Cl+81Br}M+H]),459.9([{35Cl+37Cl+79Br}/{35Cl+35Cl+81Br}M+H]),457.9([{35Cl+35Cl+79Br} M+H]).
中間体A4
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート
Figure 2022509812000010
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-エチル-カルバメート(中間体A4)を、ステップ(a)におけるメチルアミン溶液をエチルアミン溶液(エタノール中30%)に置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):402.0([{37Cl+37Cl}M+H]),400.0([{37Cl+35Cl}M+H]),398.0([{35Cl+35Cl}M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:12.57(s,1H),8.65(s,1H),8.08(d,J=7.2Hz,1H)7.42(dd,J=10.4,2.4Hz,1H)3.67(br,2H)1.06-1.51(m,12H).
中間体A5
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000011
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A5)を、ステップ(a)における2,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,4,5-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):406.1([{37Cl+37Cl}M+H]),404.1([{37Cl+35Cl}M+H]),402.1([{35Cl+35Cl}M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:12.84(br.s,1H),8.64(s,1H),7.70(m,1H),3.22(s,3H),1.22-1.50(m,9H).
中間体A6
tert-ブチルN-[3,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-エチル-カルバメート
Figure 2022509812000012
tert-ブチルN-[3,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-エチル-カルバメート(中間体A6)を、ステップ(a)における、メチルアミン溶液をエチルアミン溶液(エタノール中30%)に置き換え、2,4-ジフルオロニトロベンゼンを3-フルオロ-4-ニトロベンゾトリフルオリドに置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):452.1([{37Cl+37Cl}M+H]),450.1([{37Cl+35Cl}M+H]),448.1([{35Cl+35Cl}M+H]).
中間体A7
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-5-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(エチル)カルバメート
Figure 2022509812000013
tert-ブチル(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-5-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(エチル)カルバメート(中間体A7)を、ステップ(a)における、メチルアミン溶液をエチルアミン溶液(エタノール中30%)に置き換え、また、2,4-ジフルオロニトロベンゼンを1,5-ジフルオロ-2-メチル-4-ニトロベンゼンに置き換えることによって、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):412.1([{35Cl}M+H]),414.1([{37Cl}M+H]).
中間体A8
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6,7-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000014
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6,7-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A8)を、ステップ(a)における2,4-ジフルオロニトロベンゼンを2,5,6-トリフルオロニトロベンゼンに置き換えることにより、中間体A1と同様に調製した。MS(ESI):406.1([{37Cl+37Cl}M+H]),404.1([{37Cl+35Cl}M+H]),402.1([{35Cl+35Cl}M+H]).H NMR(400MHz,DMSO-d)δppm:12.84(br.s,1H),8.64(s,1H),7.72(m,1H),3.22(s,3H),1.22-1.50(m,9H)
中間体A9
tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000015
標題化合物を、以下のスキームに従って調製した。
Figure 2022509812000016
ステップ(a)4,5-ジフルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(化合物A9.2)の調製
エタノール(2.0L)中、1,2,4-トリフルオロ-5-ニトロベンゼン(1.0kg、5.65mol)の溶液に、メチルアミン溶液(1.06kg、11.29mmol、エタノール中33%)を0℃で3時間かけて滴下添加した。上記添加が完了した後、反応混合物を0℃でさらに1時間撹拌した後、氷水(15.0L)に注いだ。得られた沈殿物をフィルタにかけて収集し、石油エーテル/EtOAc(10.0L、v/v=4:1)に再懸濁した。副生成物をフィルタにかけて除去し、濾液を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して、粗生成物を得た。次にそれをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1~20:1)で精製して、4,5-ジフルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(250.0g、収率23.5%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):189.1([M+H]).
ステップ(b)tert-ブチルN-(4,5-ジフルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A9.3)の調製
THF(1.0L)中、4,5-ジフルオロ-N-メチル-2-ニトロ-アニリン(250.0g、1.33mol)、BocO(580.0g、2.66mol)及びEtN(403.0g、3.99mol)を溶解してなる混合溶液に、DMAP(32.5g、0.266mmol)を加え、得られた反応混合物を60℃で3時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=10:1)が反応の完了を示した後、MeOH(100.0mL)を加えた。混合溶液を真空で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=100:1~10:1)によって精製して、tert-ブチルN-(4,5-ジフルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(305.0g、収率79.6%)を白色固体として得た。MS(ESI):189.1([M-Boc+H]),233.1([M-Bu+H]),311.1([M+Na]).
ステップ(c)tert-ブチルN-(2-アミノ-4,5-ジフルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(化合物A9.4)の調製
MeOH(1.2L)中、tert-ブチルN-(4,5-ジフルオロ-2-ニトロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(104.0g、360.8mmol)の溶液に、N下でPd/C(10.0g、50%HO)を加えた。懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした後、反応混合物をH(50psi)下で30℃で18時間撹拌した。反応混合物をセライトでフィルタにかけ、フィルタにかけた液を真空で濃縮して、tert-ブチルN-(2-アミノ-4,5-ジフルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(92.0g、98.7%収量)の粗生成物を白色固体として得た。MS(ESI):159.1([M-Boc+H]),203.1([M-Bu+H]),281.1([M+Na]).これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ(a)tert-ブチルN-[2-[(3-クロロ-2-ピリジル)アミノ]-4,5-ジフルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(化合物A9.5)の調製
ジオキサン(1.5L)中、tert-ブチルN-(2-アミノ-4,5-ジフルオロ-フェニル)-N-メチル-カルバメート(142.0g、0.55mol、化合物A1.4)及び2,3-ジクロロピリジン(81.4g、0.55mol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(358.6g、1.10mol)を加えた。当該混合物を窒素で2分間脱気した後、酢酸パラジウム(II)(12.3g、0.055mol)及びBINAP(68.5g、0.110mmol、CAS:98327-87-8)を窒素下で加えた。次に、得られた懸濁液を110℃に加熱し、3時間撹拌した。次に、反応混合物を冷却して室温に戻し、EtOAc(1.0L)で希釈し、フィルタにかけた。フィルタにかけた液を真空で濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=500:1~20:1)によって精製して、tert-ブチルN-[2-[(3-クロロ-2-ピリジル)アミノ]-4,5-ジフルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(175.0g、収率86.1%)を白色固体として得た。MS(ESI):370.1([{35Cl}M+H]),372.1([{37Cl}M+H]).
ステップ(b)tert-ブチルN-(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A9.6)の調製
tert-ブチルN-[2-[(3-クロロ-2-ピリジル)アミノ]-4,5-ジフルオロ-フェニル]-N-メチル-カルバメート(175.0g、473.24mmol)、Pd(dba)(65.0g、71.0mmol、CAS:51364-51-3)、x-phos(67.7g、142.0mmol、CAS:564483-18-7)、及びDBU(144g、946.5mmol、CAS:6674-22-2)をo-キシレン/DMAの混合溶液(v/v=1:1、260.0mL)に溶解した。当該混合溶液を窒素で5分間脱気した後、130℃で3時間加熱した。その後、冷却して室温に戻し、EtOAc(500mL)で希釈した。当該混合物をフィルタにかけて触媒及び配位子の一部を除去し、フィルタにかけた液を水(1.0L)に注ぎ、EtOAc(2.0L)で3回抽出した。次に、合わせた有機物をCaCl水溶液(1N、500mL)で4回、ブライン(500mL)で2回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して、粗生成物を得た。次にそれをMeOH(800mL)中で再結晶化して、tert-ブチルN-(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(110g、収率69.7%)を白色固体として得た。当該母液をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:EtOAc=50:1~1:1)で精製して、さらにtert-ブチルN-(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(35.0g、収率22.2%)を白色固体として得た。合計で、145gの化合物A9.6(収率91.9%)が得られた。MS(ESI):334.1([M+H]).
ステップ(c)tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A9.7)の調製
THF(2.0L)中、tert-ブチルN-(5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(140.0g、0.420mol)及びピリジン(166.1g、2.1mol)の撹拌溶液に、-60℃で臭素(335.6g、2.1mol)を加えた。添加後、混合物を温め、15℃で2時間撹拌した。LC-MSが反応完了を示した後、当該混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(5.0L、10%)に滴下添加し、0℃で炭酸ナトリウム水溶液を用いてpH=8.0に調整し、25℃でさらに1時間撹拌した。次に、当該混合物をEtOAc(2.0L)で3回抽出した。次に、合わせた有機物を炭酸ナトリウム水溶液(1.0L)で2回、ブライン(1.0L)で3回洗浄した。分離した有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して粗生成物を得、これをMeOH(1.0L)中で再結晶化して、tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(150.0g、収率86.6%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):412.1([{79Br}M+H]),414.1([{81Br}M+H]).
ステップ(d)tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(化合物A9.8)の調製
THF(1.2L)中、tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(150.0g、363.9mmol)の撹拌溶液に、3-クロロベンゾペルオキソ酸(148.0g、727.8mmol、85%wt)を加えた。当該混合物を窒素で2分間脱気した後、50℃で2時間撹拌した。TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)が出発物質が完全に消費されたことを示した後、反応物を冷却して室温に戻した。そして当該混合物を亜硫酸ナトリウム水溶液(6.0L、10%)水に注ぎ、1時間撹拌した。得られた沈殿物をフィルタにかけて収集し、亜硫酸ナトリウム水溶液(1.0L、5%)水で洗浄した。濾滓を減圧下で蒸発乾固させて、tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(150.0g、収率96.3%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):428.1([{79Br}M+H]),430.1([{81Br}M+H]).
ステップ(e)tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体9)の調製
DMF/THF(2.5L、v/v=1:1)中、tert-ブチルN-(3-ブロモ-5,6-ジフルオロ-1-オキシド-9H-ピリド[2,3-b]インドール-1-イウム-8-イル)-N-メチル-カルバメート(150g、0.35mol)の撹拌溶液に、氷塩浴下でオキシ塩化リン(V)(421.3g、2.75mol)を滴下添加した。上記添加の後、TLC(石油エーテル:EtOAc=2:1)が出発物質が完全に消費されたことを示すまで、当該混合物を-5℃~0℃で4時間撹拌した。次に当該混合物を炭酸ナトリウム(5.0L)の飽和水溶液に0℃で注ぎ、EtOAc(3.0L)で2回抽出した。次に、合わせた有機物をNaCO(1.0L)の飽和水溶液で2回、CaCl水溶液(1N、1.5L)で4回、ブライン(1.0L)を2回洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して粗生成物を得、これをMeOH(1.2L)中で再結晶化して、tert-ブチルN-(3-ブロモ-4-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(142.0g、収率90.8%)を白色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:12.85(br,s,1H),8.75(s,1H),7.69~7.74(dd,J=11.6,6.8Hz,1H),3.22(s,3H),1.22~1.50(m,9H).MS(ESI):446.0([{79Br}M+H]),448.0([{81Br}M+H]).
中間体B1
[2-(1-エトキシカルボニルシクロプロピル)ピリミジン-5-イル]ボロン酸
Figure 2022509812000017
表題の化合物は、以下のスキームに従って合成された。
Figure 2022509812000018
ステップ(a)エチル1-(5-ブロモピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボキシレート(化合物B2.2)
エチル2-(5-ブロモ-2-ピリミジニル)アセテート(化合物B2.1、245mg、1.0mmol、Accela ChemBio、カタログ番号:SY009334)、ジフェニルビニルスルホニウムトリフラート(724mg、1.0mmol、Synthonix、カタログ番号:D6369)、及びDBU(456mg、3.0mmol)をDMF(1.5mL)に溶解した。当該溶液を窒素雰囲気下、100℃で1時間撹拌し、室温に冷却し、真空で濃縮した。残留物をDCM(20mL)に溶解し、水(10mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、1-(5-ブロモピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸エチル(240mg、収率89%)を無色の油状物として得た。MS(ESI):273.1([{81Br}M+H]),271.1([{79Br}M+H]
ステップ(b)[2-(1-エトキシカルボニルシクロプロピル)ピリミジン-5-イル]ボロン酸(化合物B2)
1-(5-ブロモピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸エチル(化合物B2.2、500mg、1.84mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(702mg、2.77mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(135mg、0.18mmol)及び酢酸カリウム(362mg、3.69mmol)をジオキサン(20mL)に溶解した。当該溶液をアルゴンで5分間脱気した。反応は還流温度で12時間続けた。反応混合物を室温に冷却した。沈殿物をフィルタにかけて除去した。フィルタにかけた後の液を真空で濃縮した。残留物を逆相クロマトグラフィーにより精製して、[2-(1-エトキシカルボニルシクロプロピル)ピリミジン-5-イル]ボロン酸を黄色の固体として得た(221mg、収率51%)。MS(ESI):231.1([M+H]).
実施例1.01
5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2022509812000019
ステップ(a)(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000020
DMSO(5.0mL)中、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1、100.0mg、0.261mmol、表1の「コア」として)の溶液に、(R)-3-(Boc-アミノ)ピロリジン(53.0mg、0.287mmol、表1の「アミン」として)及びトリエチルアミン(53.0mg、0.522mmol)を加えた。当該混合物を120℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(110.0mg、収率78%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):536.2([{37Cl}M+H]),534.2([{35Cl}M+H]).
ステップ(b)(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022509812000021
ジオキサン(5.0mL)及び水(3滴)中、(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(100.0mg、0.188mmol)、3-シアノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステル(86.0mg、0.375mmol、表1の「ボロン酸試薬」として)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(34.0mg、0.038mmol)、XPhos(18.0mg、0.038mmol)及びリン酸リン酸カリウム三塩基性(119.0mg、0.564mmol)の溶液を100℃で窒素雰囲気下、12時間撹拌した。当該混合物を室温に冷却し、水(50.0mL)に注いだ。次に、当該混合物をEtOAc(100mL)で3回抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50.0mg、収率44%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):624.3([M+Na]),602.3([M+H]).
ステップ(c)5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリルの調製
ジクロロメタン(2.0mL)中、(R)-tert-ブチルN-[4-[3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50.0mg、0.083mmol)の溶液に、TFAを(1.0mL)を加えた。当該溶液を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル(8.0mg、収率24%)を黄色の固体として得た。H NMR(メタノール-d、400MHz)δppm:8.96(s,1H),8.87(d,J=1.6Hz,1H),8.29(s,1H),8.09(s,1H),6.89(d,J=7.6Hz,1H),6.49(d,J=11.6Hz,1H),3.41-3.60(m,4H),3.01(s,3H),2.80(m,1H),2.32(m,1H),1.79(m,1H).MS(ESI):402.1([M+H]).
以下の実施例は、ステップ(a)の「コア」としてのtert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)、ステップ(a)の「アミン」としての(R)-3-(Boc-アミノ)ピロリジン、ステップ(b)の「溶媒」としてのTHF/HO、ステップ(b)の「触媒」としてのAdnBuPビフェニル、及びステップ(b)の「ボロン酸試薬」としての3-シアノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステルを、それぞれ表1に示す試薬に置き換えることにより、実施例1.01と同様に調製した。
Figure 2022509812000022
Figure 2022509812000023
Figure 2022509812000024
Figure 2022509812000025
Figure 2022509812000026
Figure 2022509812000027
Figure 2022509812000028
Figure 2022509812000029
Figure 2022509812000030
Figure 2022509812000031
Figure 2022509812000032
Figure 2022509812000033
Figure 2022509812000034
Figure 2022509812000035
Figure 2022509812000036
Figure 2022509812000037
Figure 2022509812000038
Figure 2022509812000039
Figure 2022509812000040
Figure 2022509812000041
Figure 2022509812000042
Figure 2022509812000043
Figure 2022509812000044
Figure 2022509812000045
Figure 2022509812000046
Figure 2022509812000047
Figure 2022509812000048
Figure 2022509812000049
Figure 2022509812000050
Figure 2022509812000051
Figure 2022509812000052
Figure 2022509812000053
実施例2.01
1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸
Figure 2022509812000054
ステップ(a)エチル1-[5-[8-[tert-ブトキシカルボニル(エチル)アミノ]-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボキシレート(化合物2.01a)の調製
Figure 2022509812000055
化合物2.01aを以下の手順で実施例1.01のステップ(a)及び(b)と同様に調製した。すなわち、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(「コア」としての中間体A1)を使用し、ステップ(a)における「アミン」として、(R)-3-(Boc-アミノ)ピロリジンを塩酸ジメチルアミンで置き換え、ステップ(b)における「ボロン酸試薬」として、3-シアノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステルを2-(1-エトキシカルボニルシクロプロピル)ピリミジン-5-イル]ボロン酸(中間体B1)に置き換えることによって調整した。
ステップ(b)1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]の調製シクロプロパンカルボン酸(実施例2.01)
THF(0.4mL)及び水(0.1mL)中、エチル1-[5-[8-[tert-ブトキシカルボニル(エチル)アミノ]-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボキシレート(45.0mg、0.077mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(154.0mg、3.85mmol)を加えた。反応を30℃で12時間継続し、その後、反応混合物を水(10mL)に注いだ。HCl(1N)を注意深く加えることにより、反応混合物のpHを約7に調整した。次に、当該混合物をDCM/メタノール(10:1、50mL)で3回抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で2回洗浄し、NaSO上で乾燥し、真空中で濃縮した。高真空下でさらに乾燥させ、粗製の1-[5-[8-[tert-ブトキシカルボニル(エチル)アミノ]-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸(50.0mg)を黄色の固体として得た。MS(ESI):535.23([M+H]+).
上記の粗製1-[5-[8-[tert-ブトキシカルボニル(エチル)アミノ]-4-(ジメチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸(48.0mg、0.070mmol)を乾燥DCM(2.0mL)に溶解し、それにTFA(1.0mL)を滴下添加した。当該溶液を30℃で1時間撹拌した。LCMS分析が反応の完了を示した。次に、反応物を室温に冷却し、真空で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸(26.0mg、収率63%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δppm:8.73(s,2H),8.04(s,1H),6.96(d,1H),6.43(d,1H),3.23(m,2H),2.84(s,6H),1.76(d,4H),1.31(m,3H).MS(ESI):435.2([M+H]).
以下の実施例は、以下の手順で実施例2.01と同様に調整した。すなわち、ステップ(a)における「コア」としてのtert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)を、ステップ(a)における「アミン」としてのジメチルアミン塩酸塩、「溶媒」としてのTHF/HOを、ステップ(a)における「触媒」としてのAdnBuPビフェニルを、ステップ(a)の「ボロン酸試薬」としての[2-(1-エトキシカルボニルシクロプロピル)ピリミジン-5-イル]ボロン酸(中間体B1)を、それぞれ表2に示す試薬に置き換えて調製した。
Figure 2022509812000056
実施例3.01
5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル
Figure 2022509812000057
ステップ(a)tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022509812000058
1,4-ジオキサン(5.0mL)中、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(表3の「コア」として、中間体A1、150mg、0.40mmol)及びtert-ブチルN-[(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)メチル]カルバメート(「アミン」として、142mg、0.60mmol)の溶液に、CsCO(260mg、0.60mmol)を加えた。当該混合物を窒素で2分間脱気した。「触媒」として組み合わされたPd(OAc)(4.6mg、0.02mmol)とBINAP(24mg、0.04mmol)を窒素下で加えた。懸濁液を80℃に加熱し、12時間撹拌した。次に、反応混合物を水(50mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1N CaCl(50mL)で2回洗浄し、ブライン(100mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。生成物を分取HPLCにより精製して、tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(198.2mg、収率83%)を白色固体として得た。MS(ESI):584.2([{35Cl}M+H])、586.2([{37Cl}M+H]).
ステップ(b)tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022509812000059
tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(90.0mg、0.154mmol)、3-シアノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステル(表3の「ボロン酸試薬」として、45.7mg、0.199mmol)、CsF(7.0mg、0.462mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(28.2mg、0.03mmol、Alfa Aesar社)、及びXPhos(14.3mg、0.03mmol、Sigma-Aldrich社)のジオキサン混合物(5.0mL)並びに水(0.5mL)をN雰囲気下、100℃で12時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、水(50mL)に注いだ。当該混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1N CaCl (50mL)で2回、ブライン(50mL)で2回洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(51.2mg、収率51%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):652.2([M+H]).
ステップ(c)5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリルの調製
乾燥DCM(2.0mL)中、tert-ブチルN-[4-[4-[(tert-ブトキシカルボニルアミノ)メチル]-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-3-(5-シアノ-3-ピリジル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(45.2mg、0.069mmol)の溶液に、TFA(0.4mL)を加えた。当該溶液を室温で0.5時間撹拌し、真空で濃縮した。残留物を分取HPLC(水中の0.5%TFA)によって精製して、5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル(22.5mg、収率72%)を黄色の固体として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4):δ9.03(d,J=1.6Hz,1H),8.93(s,1H),8.36(m,1H),8.24(s,1H),6.97(m,1H),6.56(m,1H),3.95(m,1H),3.78(m,1H),3.65(m,1H),3.37(m,1H),3.09-3.20(m,3H),3.03(s,3H).MS(ESI):452.2([M+H]).
以下の実施例は、以下の手順で実施例3.01と同様に調整した。すなわち、ステップ(a)における「コア」としてのtert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1)を、ステップ(a)における「触媒」としてのPd(OAc)及びBINAPを、ステップ(a)における「アミン」としてのtert-ブチルN-[(4,4-ジフルオロピロリジン-3-イル)メチル]カルバメートを、ステップ(a)における「ボロン酸試薬」としての3-シアノピリジン-5-ボロン酸ピナコールエステルを、それぞれ表3に示す試薬を置き換えて調製した。
Figure 2022509812000060
Figure 2022509812000061
実施例4.01
4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000062
表題の化合物を以下のスキームに従って合成した。
Figure 2022509812000063
ステップ(a)エチル2-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]-2-シアノ-アセテート(化合物4.01a)の調製
tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(中間体A1 3.0g、7.81mmol、1当量)と、炭酸カリウム(3.2g、23.42mmol、3当量)の溶液に対して、シアノ酢酸エチル(50.0mL、469.9mmol、60.18当量)を加え、次に当該混合物を140℃で6時間撹拌した。当該混合物をEtOAc(100mL)で希釈した後、水(200.0mL)に注ぎ、EtOAc(100.0mL)で3回抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、濃縮して、2-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]]インドール-4-イル]-2-シアノ-アセテート(5.3g、11.55mmol、収率51.4%)の粗化合物として黄色の油状物を得、これを次のステップで直接使用した。MS(ESI):461.1([{35Cl}M+H])、405.0([{35Cl}M-tBu+H])、361.1([{35Cl}M-Boc+H])、483.1([{35Cl}M+Na]).
ステップ(b)tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(シアノメチル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(化合物4.01b)の調製
DMSO(20mL)水(10mL)中、エチル2-[8-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]-3-クロロ-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4-イル]-2-シアノ-アセテート(5.3g、3.91mmol、1当量)の溶液に、塩化ナトリウム(1.1g、19.55mmol、5当量)を加え、反応混合物を100℃で2時間撹拌した。当該混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、これを水(200mL)に注ぎ、そしてEtOAc(200mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、濃縮して粗生成物を得、これを(石油エーテル:EtOAc=3:1、v/v)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(シアノメチル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(1500mg、3.86mmol、収率98.7%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):389.0([{35Cl}M+H]),333.0([{35Cl}M-tBu+H]),289.0([{35Cl}M-Boc+H]).
ステップ(c)tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(化合物4.01c)の調製
tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(シアノメチル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(800.0mg、2.06mmol、1当量)、ジフェニル(ビニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホネート(894.74mg、2.47mmol、1.2当量)、亜鉛トリフルオロメタンスルホネート(897.55mg、2.47mmol、1.2当量)及び1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(0.92mL、6.17mmol、3当量)を無水DMF(5mL)に混合してなる混合物を20℃で12時間撹拌した。当該混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、これを水(100mL)に注ぎ、そしてEtOAc(100mL)で抽出した。有機層を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、濃縮して粗生成物を得、これを(石油エーテル:EtOAc=5:1)で溶出するシリカゲルのカラムクロマトグラフィーにより精製して、tert-ブチルN-[3-クロロ-4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(665mg、1.6mmol、収率70.4%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):415.1([{35Cl}M+H]),359.0([{35Cl}M-tBu+H]),315.0([{35Cl}M-Boc+H]).
ステップ(d)tert-ブチル(4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物4.01d)の調製
tert-ブチル(3-クロロ-4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(70.0mg、0.169mmol)、(2-メトキシピリミジン-5-イル)ボロン酸(78.0mg、0.506mmol)及びKPO(143.0mg、0.676mmol)をTHF/HO(3.0mL、v/v=10:1)に溶解し、次に、グローブボックス内の当該混合物に、アルゴン下で、Pd-AdnBuPビフェニル(23.0mg、0.064mmol)を加えた。当該混合物をアルゴン下で70℃で12時間撹拌した。TLCが出発物質が消費され、生成物が見つかったことを示した。当該混合物を水(50mL)に注ぎ、EA(100mL)で2回抽出した。有機層をブライン(50ml)で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をPrep-TLC(DCM:MeOH=30:1)で精製して、tert-ブチル(4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物1.56.2)(70.0mg、収率84.92%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):489.1(M+H)
ステップ(e)tert-ブチル(4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物4.01e)の調製
THF(2.0mL)中、tert-ブチル(4-(1-シアノシクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物1.56.2)(70.0mg、0.143mmol)及びNH/MeOH(2.0mL、1M)の溶液に、N下でRaney-Ni(20.0mg)を加え、次に当該懸濁液を真空下で脱気し、Hで数回パージした。反応混合物をH(50psi)下で28℃で4時間撹拌した。LCMSは、SMが消費され、生成物が形成されたことを示した。当該混合物をフィルタにかけ、濾液を濃縮して、tert-ブチル(4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)(メチル)カルバメート(化合物1.56.3)(60.0mg、収率92.10%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):493.2(M+H)
ステップ(f)4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(例4.01)の調製
乾燥DCM(1.5mL)中、tert-ブチル(4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル(メチル)カルバメート(化合物4.01e)(60.0mg、0.122mmol)の溶液に、TFA(1.5mL)を加え、28℃で1時間撹拌した。LCMSが、反応が完了したことを示した。当該混合物を濃縮して粗生成物を得、これをHPLC(添加剤として0.5%TFA)によって精製して、4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(32.0mg、収率66.94%)を黄色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δppm:11.72(s,1H),8.71(s,2H),8.23(s,1H),7.94(br s,3H),7.37~7.36(dd,J=12.0,2.0Hz,1H),6.49~6.53(dd,J=12.4,2.0Hz,1H),4.03(s,3H),3.30~3.84(m,2H),2.94(s,3H),1.58~1.62(m,1H),0.87~1.06(m,2H),0.60~0.62(m,1H)MS(ESI):393.2(M+H),197.2(M/2+H)
実施例5.01
シス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000064
ステップ(a)シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート、
及びトランス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022509812000065
スルホラン(10mL)中、tert-ブチルN-(3,4-ジクロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル)-N-メチル-カルバメート(778mg、1.94mmol、中間体A5)及びtert-ブチル5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-1-イルカルバメート(500mg、2.36mmol)の溶液に、DIPEA(750mg、5.80mmol)に加え、当該溶液を100℃で2時間撹拌した。当該混合物を室温に冷却した後、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(80mL)で2回抽出した。合わせた有機物を無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(HO(0.225%TFA)-ACN)によって精製して、シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ))-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク1、Rt=12.18分、515mg、収率46.0%)を黄色の固体として得、そして、トランス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク2、Rt=13.40分、448mg、収率40.0%)を別の黄色の固体として得た。MS(ESI):578.1([{35Cl}M+H]).
ステップ(b)シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000066
ジオキサン(2mL)及び水(0.5mL)中の、シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50mg、0.087mmol)の溶液に、6-(4,4,5,5-)添加した。テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、cataCXium A-Pd-G2(Sigma-Aldrich社、カタログ番号:761311)(12mg、0.017mmol)、及びKPO(55.1mg、0.26mmol)をアルゴン雰囲気下で加え、得られた溶液を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)によって精製して、シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50mg、収率87.5%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):661.6[{35Cl}(M+H)].
ステップ(c)シス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミンの調製
DCM(0.5mL)中の、シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(40mg、0.06mmol)の溶液に、TFA(0.07mL)を加え、当該溶液を20℃で1時間撹拌した。
反応混合物を真空で濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(水(1%TFA)-ACN)によって精製して、シス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(11.5mg、収率41.1%)を緑色の固体として得た。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(MeOH-d4,400MHz)δ9.09(d,1H,J=1.5Hz),8.66(d,1H,J=2.1Hz),8.2-8.4(m,2H),6.83(d,1H,J=2.2Hz),6.67(m,1H),3.5-3.8(m,2H),3.3-3.5(m,1H),3.2-3.3(m,1H),3.00(s,3H),2.66(m,1H),2.0-2.2(m,2H),1.0-1.1(m,1H),0.98(m,1H)
実施例5.02
トランス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000067
表題化合物を以下の手順で実施例5.01と同様に調製した。すなわち、ステップ(b)におけるシス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、トランス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートに置き換えることによって調整した。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(MeOH-d4,400MHz)δ9.07(d,1H,J=1.2Hz),8.66(d,1H,J=2.1Hz),8.2-8.3(m,2H),6.83(d,1H,J=2.3Hz),6.65(m,1H),3.4-3.6(m,4H),3.0(s,3H),2.75(dd,1H,J=4.3,7.8Hz),2.1-2.2(m,1H),1.8-1.9(m,1H),1.21(t,1H,J=7.3Hz),0.8-0.9(m,1H).
実施例6.01
4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000068
ステップ(a)tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート及び、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート及び、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート及び、tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022509812000069
の調製
シス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(289mg、0.5mmol)をキラルSFC分離にかけた。最初に収集した溶離液のピークを真空で濃縮して、tert-N-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロブチル-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク1’、Rt=4.859分、120mg)を黄色の固体として得、2番目に収集した溶離液のピークを真空で濃縮して、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク2’、Rt=5.150分、130mg)を別の黄色の固体として得た。SFCの条件:カラム:ChiralPak AD(150×4.6mm、3μm);移動相:CO2の場合はA、イソプロパノール(0.05%DEA)の場合はB。流量(mL/min):2.5mL/分。
トランス-tert-ブチルN-[4-[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(289mg、0.5mmol)をキラルSFC分離にかけた。最初に収集した溶離液のピークを真空で濃縮して、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロを-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク3’、Rt=6.439分、120mg)を黄色の固体として得、2番目に収集溶離液のピークを真空で濃縮して、tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(ピーク4’、Rt=6.551分、140mg)を別の黄色の固体として得た。SFCの条件:カラム:ChiralPak AD(150×4.6mm、3μm);移動相:CO2の場合はA、イソプロパノール(0.05%DEA)の場合はB。流量(mL/min):2.5mL/分。
ステップ(b)tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートの調製
Figure 2022509812000070
ジオキサン(2mL)及び水(0.5mL)中、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50mg、0.087mmol)の溶液に、6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン、cataCXium A-Pd-G2(Sigma-Aldrich社、カタログ番号:761311)(12mg、0.017mmol)及びKPO(55.1mg、0.26mmol)をアルゴン雰囲気下で加え、得られた溶液を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、水(10mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で3回抽出した。合わせた有機物をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥し、フィルタにかけ、真空で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)で精製して、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(50mg、収率87.5%)を黄色の固体として得た。MS(ESI):661.6[{35Cl}(M+H)].
ステップ(c)4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミンの調整
DCM(0.5mL)中、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメート(40mg、0.06mmol)の溶液にTFA(0.07mL)を加え、当該溶液を20℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して粗生成物を得、これを分取HPLC(水(1%TFA)-ACN)によって精製して、4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン(11.5mg、41.1%収率)を緑色の固体として得た。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(MeOH-d4,400MHz)δ9.1-9.1(m,1H),8.68(d,1H,J=2.2Hz),8.28(d,1H,J=2.4Hz),8.27(s,1H),6.83(d,1H,J=2.3Hz),6.66(dd,1H,J=6.4,13.3Hz),3.6-3.7(m,3H),3.3-3.6(m,1H),3.00(s,3H),2.74(dd,1H,J=4.3,7.9Hz),2.0-2.1(m,1H),1.93(dd,1H,J=5.7,12.0Hz),1.21(t,1H,J=7.4Hz),0.86(dd,1H,J=4.4,6.8Hz).
実施例6.02
4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000071
表題化合物を以下の手順で実施例6.01と同様に調整した。すなわち、ステップ(b)におけるtert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2S,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートに置き換えることによって調製した。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(メタノール-d4,400MHz)δ9.10(dd,1H,J=0.9,2.1Hz),8.67(d,1H,J=2.1Hz),8.29(s,1H),8.28(d,1H,J=2.4Hz),6.83(dd,1H,J=0.9,2.4Hz),6.66(dd,1H,J=6.4,13.2Hz),3.5-3.7(m,4H),3.00(s,3H),2.75(dd,1H,J=4.4,7.9Hz),2.1-2.2(m,1H),1.9-2.0(m,1H),1.21(t,1H,J=7.4Hz),0.85(dd,1H,J=4.6,6.7Hz).
実施例6.03
4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000072
表題化合物を以下の手順で実施例6.01と同様に調整した。すなわち、ステップ(b)において、tert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2S,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートに置換することによって調製した。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(MeOH-d4,400MHz)δ9.0-9.0(m,1H),8.54(d,1H,J=2.2Hz),8.19(s,1H),8.15(d,1H,J=2.3Hz),6.70(d,1H,J=2.4Hz),6.53(dd,1H,J=6.4,13.1Hz),3.4-3.6(m,3H),3.3-3.4(m,1H),3.1-3.2(m,1H),2.9(s,3H),2.53(dd,1H,J=4.4,7.9Hz),2.0-2.1(m,1H),1.9-2.0(m,1H),0.96(t,1H,J=7.4Hz),0.86(dd,1H,J=4.5,6.7Hz).
実施例6.04
4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン
Figure 2022509812000073
表題化合物を以下の手順で実施例6.01と同様に調整した。すなわち、ステップ(b)におけるtert-ブチルN-[4-[(2R,3R)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートを、tert-ブチルN-[4-[(2R,3S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-3-クロロ-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-イル]-N-メチル-カルバメートに置き換えることによって調製した。MS(ESI):461.0[M+H]H NMR(MeOH-d4,400MHz)δ8.97(dd,1H,J=0.9,2.1Hz),8.54(d,1H,J=2.1Hz),8.1-8.2(m,2H),6.70(dd,1H,J=0.9,2.4Hz),6.51(m,1H),3.5-3.6(m,2H),3.3-3.4(m,1H),3.1-3.2(m,1H),2.88(s,3H),2.51(m,1H),1.9-2.1(m,2H),0.9-1.1(m,1H),0.86(m,1H).
生物学的実施例
実施例7
50%成長阻害濃度(IC50)測定アッセイ:
黄色ブドウ球菌(ATCC29213)、K.ニューモニアエ(ATCC10031)、及びA.バウマンニ(ATCC17978)に対する上記化合物のインビトロ抗菌活性は、以下の手順に従って決定した。
このアッセイでは、10ポイントのIso-Sensitestブロス培地を使用して、黄色ブドウ球菌 ATCC29213、K.ニューモニアエ ATCC10031、及びA.バウマンニ ATCC17978に対する化合物のインビトロ活性を定量的に測定した。
DMSO中のストック化合物を384ウェルマイクロタイタープレートで段階的に2倍に希釈し(最終濃度50~0.097μMの範囲)、Iso-Sensitestブロス培地で細菌懸濁液49μLを接種して、最終容量50μLで最終細胞濃度~5×10CFU/mLを得た。マイクロタイタープレートを35±2℃でインキュベートした。
細菌細胞の増殖を、16時間の時間経過にわたって20分ごとにλ=600nmでの光学密度の測定によって決定した。
50%阻害濃度(IC50)を決定することにより細菌細胞の対数増殖中の増殖阻害を計算した。
GP-6(WO 2012/125746 A1に開示されている実施例4.131)を表6-8の参照化合物として使用した。
Figure 2022509812000074
本発明の化合物について、50%阻害濃度(IC50)を試験した。黄色ブドウ球菌(ATCC29213)、K.ニューモニアエ(ATCC10031)及びA.バウマンニ(ATCC17978)のIC50のデータを表4に示す。本発明の特定の化合物が、IC50≦1μMを有することが見出された。
Figure 2022509812000075
「*」:検出限界
実施例8
凍結乾燥溶解度アッセイ(LYSA):
本発明の化合物の溶解度をLYSAアッセイによって評価した。30μLの純粋なDMSOで希釈した10mM DMSOストック溶液(20μL)から2つ組のサンプルを調製した。遠心真空蒸発器でDMSOを蒸発させた後、残留物を0.05Mリン酸緩衝液(150μL、pH6.5)に溶解し、これを1時間撹拌し、2時間振とうした。一晩後、マイクロタイターフィルタープレートを使用して溶液をフィルタにかけた。次に、ろ液とその1/10希釈液をHPLC-UVで分析した。さらに、10mMストック溶液から4点検量線を作成し、化合物の溶解度測定に使用した。結果はμg/mLで、表5にまとめた。本発明の特定の化合物は、GP-6と比較してはるかに改善された溶解度 LYSA>10μg/mLを有することが見出された。
Figure 2022509812000076
「*」:検出限界

Claims (20)

  1. 式(I)の化合物、
    Figure 2022509812000077
    (式中、
    は、オキソピリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、シアノ若しくはC1~6アルコキシカルボニル若しくはC1~6アルキルアミノカルボニルC1~6アルキルによって置換されたピリジニル、又はC1~6アルコキシ若しくはカルボキシC3~7シクロアルキルによって置換されたピリミジニルのいずれかであり、
    は、(アミノC1~6アルキル)C3~7シクロアルキル、
    (C1~6アルキル)アミノ、
    1~6アルキルによって置換された2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリル、
    3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
    アミノC1~6アルキルによって置換されたアザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、
    アミノによって置換されたアザスピロ[2.4]ヘプタニル、
    アミノによって置換されたアザスピロ[3.3]ヘプタニル、
    アミノによって置換されたアザスピロ[3.4]オクタニル、
    ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、
    アミノC1~6アルキルによって置換されたモルホリニル、
    アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されたピペリジニル、若しくは、
    アミノ、アミノC1~6アルキル、C1~6アルキル及びハロゲンから独立して選択される置換基によって1回、2回又は3回置換されたピロリジニルのいずれかであり、
    は、H、C1~6アルキル又はハロゲンのいずれかであり、
    は、ハロゲン又はハロC1~6アルキルであり、
    は、H又はハロゲンであり、
    は、C1~6アルキルである)
    又はその薬学的に許容される塩。
  2. が、オキソピリジニル、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジニル、シアノピリジニル、メトキシカルボニルピリジニル、メチルアミノカルボニルメチルピリジニル、エトキシピリミジニル、メトキシピリミジニル又はカルボキシシクロプロピルピリミジニルであり、
    が、(アミノメチル)アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、(アミノメチル)シクロプロピル、(アミノメチル)モルホリニル、(アミノメチル)ピペリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル、3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル、アミノアザスピロ[3.3]ヘプタニル、アミノアザスピロ[3.4]オクタニル、アミノピペリジニル、アミノピロリジニル、ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ジフルオロ(アミノメチル)ピロリジニル、ジメチルアミノ;フルオロ(アミノメチル)ピペリジニル、フルオロ(アミノメチル)ピロリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル-2,3,3a,4,6,6a-へキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロリルのいずれかを示し、
    が、H、メチル又はフルオロのいずれかであり、
    が、クロロ、フルオロ又はトリフルオロメチルであり、
    が、H又はフルオロであり、
    が、エチル又はメチルである、請求項1に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  3. が、シアノピリジニル又はC1~6アルコキシピリミジニルである、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  4. が、シアノピリジニル又はメトキシピリミジニルを示す、請求項3に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  5. が、(C1~6アルキル)アミノ、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル、アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されたピペリジニル、又は、アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されたピロリジニルのいずれかを示す、請求項3又は4に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. が、ジメチルアミノ、アミノピペリジニル、(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、アミノピロリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル(アミノメチル)ピロリジニルのいずれかである、請求項5に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. が、シアノピリジニル又はC1~6アルコキシピリミジニルであり、
    が、(C1~6アルキル)アミノ、アミノアザスピロ[2.4]ヘプタニル、アミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されたピペリジニル、又はアミノ及びアミノC1~6アルキルから独立して選択される置換基によって1回又は2回置換されたピロリジニルであり、
    が、ハロゲンであり、
    が、ハロゲンであり、
    が、Hであり、
    が、C1~6アルキルである、請求項5に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  8. が、シアノピリジニル又はメトキシピリミジニルであり、
    が、ジメチルアミノ、アミノピペリジニル、(アミノメチル)ピペリジニル、メチル(アミノメチル)ピペリジニル、アミノピロリジニル、(アミノメチル)ピロリジニル又はメチル(アミノメチル)ピロリジニルであり、
    が、フルオロであり、
    が、フルオロ又はクロロであり、
    が、Hであり、
    が、メチル又はエチルである、請求項7に記載の化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  9. 5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-6-クロロ-8-(エチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-6-クロロ-8-(エチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-[(3R)-3-アミノピロリジン-1-イル]-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-(3-アミノピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-6-(トリフルオロメチル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[3-(アミノメチル)-3-メチル-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[1-(アミノメチル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-[2-(アミノメチル)モルホリン-4-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[シス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[トランス-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[3-(アミノメチル)-3-メチル-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-[2-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-[4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    メチル5-[4-[(3S)-3-(アミノメチル)-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボキシレート、
    5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    5-(4-(3-(アミノメチル)ピロリジン-1-イル)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-5-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    5-(4-(3-アミノピペリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    4-(3-アミノピペリジン-1-イル)-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-(7-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    5-(4-(1-アミノ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    4-[シス-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-1H-ピリジン-2-オン、
    (S)-4-(3-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル)-N-エチル-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    (S)-4-(3-(アミノメチル)ピペリジン-1-イル)-N-エチル-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-[3-(アミノメチル)-3-フルオロ-1-ピペリジル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    2-[4-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-2-ピリジル]-N-メチル-アセトアミド、
    4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-3-(2-エトキシピリミジン-5-イル)-6-フルオロ-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-(4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ニコチノニトリル、
    4-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-イル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5,6-ジフルオロ-N4,N4,N8-トリメチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-4,8-ジアミン、
    5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-8-(エチルアミノ)-6-フルオロ-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸、
    1-[5-[4-(ジメチルアミノ)-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリミジン-2-イル]シクロプロパンカルボン酸、
    1-(5-(4-(ジメチルアミノ)-6,7-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンカルボン酸、
    5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    5-[4-[4-(アミノメチル)-3,3-ジフルオロ-ピロリジン-1-イル]-5,6-ジフルオロ-8-(メチルアミノ)-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]ピリジン-3-カルボニトリル、
    4-(1-(アミノメチル)シクロプロピル)-6-フルオロ-3-(2-メトキシピリミジン-5-イル)-N-メチル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    シス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    トランス-4-(2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[(2R,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[(2S,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、
    4-[(2S,3R)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミン、及び、
    4-[(2R,3S)-2-アミノ-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル]-5,6-ジフルオロ-N-メチル-3-ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-6-イル-9H-ピリド[2,3-b]インドール-8-アミンから選択される化合物、
    又はその薬学的に許容される塩。
  10. 式(Ii)の化合物、
    Figure 2022509812000078
    (式中、前記Rから前記Rは、請求項1から8のいずれか一項に記載のように定義される)と酸との反応を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の調製するためのプロセス。
  11. 治療活性物質として使用するための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物と治療的に不活性である担体とを含む、医薬組成物。
  13. DNAジャイレース阻害剤又はトポイソメラーゼIV阻害剤としての請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  14. DNAジャイレース阻害剤及びトポイソメラーゼIV阻害剤としての請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  15. 細菌感染症の治療又は予防のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  16. 細菌感染症の治療又は予防のための薬剤の調製のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の使用。
  17. 細菌感染症の治療又は予防のための、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  18. 請求項10の方法に従って製造されたときの、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
  19. 細菌感染症の治療又は予防のための方法であって、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物の有効量を投与することを含む方法。
  20. 上記の発明。
JP2021529338A 2018-11-27 2019-11-25 細菌感染症の治療と予防のための三環式化合物 Active JP7465266B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN2018117718 2018-11-27
CNPCT/CN2018/117718 2018-11-27
PCT/EP2019/082335 WO2020109190A1 (en) 2018-11-27 2019-11-25 Tricyclic compounds for the treatment and prophylaxis of bacterial infection

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022509812A true JP2022509812A (ja) 2022-01-24
JP7465266B2 JP7465266B2 (ja) 2024-04-10

Family

ID=68696416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021529338A Active JP7465266B2 (ja) 2018-11-27 2019-11-25 細菌感染症の治療と予防のための三環式化合物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210309657A1 (ja)
EP (1) EP3887370B1 (ja)
JP (1) JP7465266B2 (ja)
CN (1) CN113166145A (ja)
WO (1) WO2020109190A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023546363A (ja) * 2020-10-13 2023-11-02 エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー 1-メチル-6-[6-R2-5-メチル-8-(メチルアミノ)-4-[(3aS,6aS)-5-メチル-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロピロロ[2,3-c]ピロール-1-イル]-9H-ピリド[2,3-b]インドール-3-イル]-4-オキソ-1,8-ナフチリジン-3-カルボン酸ヒドロクロリドの調製のための方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MX345780B (es) 2011-03-15 2017-02-15 Trius Therapeutics Inc Inhibidores triciclicos de girasa.
JP7344125B2 (ja) 2017-03-30 2023-09-13 エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー 細菌感染の治療及び予防のための新規ピリド[2,3-b]インドール化合物
EP3802549B1 (en) 2018-05-28 2023-03-01 F. Hoffmann-La Roche AG Novel oxoquinolizine compounds for the treatment and prophylaxis of bacterial infection
JP7463369B2 (ja) 2018-11-27 2024-04-08 エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー 細菌性感染症の処置および予防のためのアリール化合物

Also Published As

Publication number Publication date
EP3887370A1 (en) 2021-10-06
US20210309657A1 (en) 2021-10-07
CN113166145A (zh) 2021-07-23
JP7465266B2 (ja) 2024-04-10
WO2020109190A1 (en) 2020-06-04
EP3887370B1 (en) 2023-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2953798C (en) Aminopyridazinone compounds as protein kinase inhibitors
WO2017158388A1 (en) 2-cyanoisoindoline derivatives for treating cancer
EP3414234A1 (en) Bruton's tyrosine kinase inhibitors
JP7296992B2 (ja) 細菌感染症の処置および予防のための新規オキソキノリジン化合物
AU2023255024A1 (en) Sulfone pyridine alkyl amide-substituted heteroaryl compounds
JP7463369B2 (ja) 細菌性感染症の処置および予防のためのアリール化合物
JP7443351B2 (ja) 細菌感染症の治療及び予防のための、置換ピリドインドール
JP7465266B2 (ja) 細菌感染症の治療と予防のための三環式化合物
JP2023533849A (ja) Alk5阻害剤としてのピリダジニルアミノ誘導体
WO2017046605A1 (en) Antibacterial compounds
US20210323981A1 (en) Free amino compounds for the treatment and prophylaxis of bacterial infection
JP2022514300A (ja) 細菌感染症の処置および予防のためのオキソピリド[1,2-a]ピリミジン化合物
WO2023166103A1 (en) Benzamide compounds for treatment of bacterial infections
EP3414246A1 (en) Antibacterial compounds
GB2547740A (en) Antibacterial compounds

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7465266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150