JP2022509127A - 昆虫繁殖施設の気候ゾーンの温度制御 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022509127000001
本発明は、昆虫を格納するための気候ゾーン(Z1、Z2)を含む昆虫繁殖施設に関する。上記施設は空調システムからなる空調ゾーン(Z4)を含み、空気を第一の温度にすると同時に、空気を第二の温度(T2)にする。第一の管(C1)のセットは、第一の温度の空気を空調ゾーン(Z4)から気候ゾーン(Z1、Z2)に輸送し(transport)、そこに送達する(deliver)ように構成されており、第二の管(C2)のセットは、第二の温度の空気を空調ゾーン(Z4)から気候ゾーン(Z1、Z2)に輸送し、そこに送達するように構成されている。上記施設は、気候ゾーン(Z1、Z2)から空気を抽出するための装置も含む。本発明はまた、昆虫繁殖施設の気候ゾーン(Z1、Z2)における空調のための対応する方法にも関する。

Description

本発明は、昆虫の飼育の分野に関する。
本発明に関係する昆虫は、たとえば甲虫目[Coleoptera]、ハエ目[Diptera]、チョウ目[Lepidoptera]、等翅目[Isoptera]、バッタ目[Orthoptera]、ハチ目[Hymenoptera]、ゴキブリ目[Blattoptera]、カメムシ目[Hemiptera]、カメムシ亜目[Heteroptera]、カゲロウ目[Ephemeroptera]、およびシリアゲムシ目[Mecoptera]、好ましくは甲虫目、ハエ目、バッタ目、チョウ目に関する。
用語「昆虫」は、卵または卵莢から成虫への任意の発生段階を示すために使用され、本発明はより具体的には幼虫期から成虫までの昆虫の飼育を対象とする。
昆虫農業[Insect farming]はブームのようなものを経験している。特定の種の食用昆虫はタンパク質が豊富であるため、昆虫の生産には、農業産業であろうと、他の産業分野であろうと、多くの魅力がある。通常、昆虫の外骨格は主にキチンで構成されており、その誘導体として知られているのはキトサンである。キチンおよび/またはキトサンの用途はたくさんある: 化粧品(化粧品組成物)、医療および医薬品(医薬品組成物、火傷の治療、生体材料、角膜包帯、外科用縫合糸)、食事療法(dietetic)および食事療法(dietary)、技術(特に水のろ過または汚濁防止のためのろ過剤、テクスチャー剤、凝集剤、または吸着材)吸着剤等。実際、キチンおよび/またはキトサンは、生体適合性、生分解性、および非毒性の材料である。
文書FR3034622は、工業的規模での昆虫の飼育に適したファームを示している。飼育は、基本的な飼育ユニットを形成するために、一つまたは複数の列に積み重ねることが可能な飼育容器(通常は桶(tub))を使用する。基本的な飼育ユニットは格納し、飼育作業(rearing operation)を行う場合、容器を操作を行うために構成されたステーションに運び、基本的な飼育ユニットにグループ化し、または個別にグループ解除する(ungrouped singly)。
したがって、昆虫は、飼育作業の合間に成長および発育するゾーンに生息する。したがって、このゾーンでは、健康、幸福、および急速な成長に有利な環境条件を維持することが重要である。
環境条件とは、具体的には空気の温度、湿度計、および空気中に存在する二酸化炭素(CO2)のレベルを指す。
文書CN107372375は、一般論として、カイコ養殖場の温度、湿度、およびCO2レベルを制御することの重要性を示している。この文書は、温度、空気中の湿度、およびCO2のセンサーを備えた養殖施設(farming facility)について記載している。
工業的規模での昆虫飼育の文脈においては、しかしながら、最先端技術において、適切に制御された均一な環境条件の取得および維持を可能にする装置は知られていない。たとえば、飼育ファームの温度管理に関しては、非常に大規模な飼育で2つの大きな問題が発生する。一つの問題は、非常に大量の昆虫(通常、飼育ファームでは数十トンの昆虫)が非常に大量の熱を産生することである。さらに、温度の十分な均一性を確保することは困難である。
しかしながら、昆虫の成長に最適な温度範囲は一般的にかなり制限されている。たとえば、Tenebrio molitorミールワームに関しては、15℃から40℃の間で活動し、わずかに低いまたはわずかに高い温度で生存することができるが、この種の成長速度は約25℃の温度で最大となる。同様に、昆虫の最大成長は求められていないが、たとえば産卵しているファームのゾーンでは、かなり正確な温度を維持する必要がある。
大きなサイズの飼育ゾーンでそのような温度を比較的均一に取得し、時間的および空間的変動の可能性があるにもかかわらずそれを維持することは未知の問題であり、したがって当技術分野では何にもまして未解決の問題である。
同じことが空気中の湿度レベルにも当てはまる。実際のところ、かなり広い範囲の相対湿度が許容されるが、湿度が低すぎるとその昆虫の成長が遅くなり、湿度が高すぎると真菌性疾患の発症が促進される可能性がある。
したがって、本発明は、環境条件、特に温度に関して、大規模な農業用に設計された空調システムによって制御される気候ゾーンを含む昆虫飼育ファームを提供する。
したがって、本発明は、昆虫を飼育容器に格納するための一組のラックを含む気候ゾーンと、空気を第一の温度に調節するように構成された空調システムを含む空調ゾーンとを含む昆虫飼育ファームに関する。ファームは、第一の温度の空気を空調ゾーンから気候ゾーンに輸送し、上記第一の温度の空気を上記気候ゾーンに送達するように構成された第一の管のセットを含む。空調システムはさらに、空気の第一の温度への温度調節と併せて、空気の温度を第二の温度に調節するように構成されている。ファームはまた、第二の温度の空気を空調ゾーンから気候ゾーンに輸送し、上記第二の温度の空気を上記気候ゾーンに送達するように構成された第二の管のセットを含む。上記気候ゾーンでは、第一の温度の空気と第二の温度の空気が混合する。
ファーム内に2つの異なる温度の空気を供給することで、周囲温度を効果的かつ迅速に制御することができる。さらに、本発明に従って設備が整ったファームでは、空気の流れを生成することが可能であり、空気の適切な更新を可能にするだけでなく、気候ゾーンの温度の良好な均一性も可能にする。最後に、2つの異なる体制に従って空気を供給することで、飼育ファームを冷却するために必要なエネルギーを最適化することができる。
特定の実施形態では、空気抽出装置は、気候ゾーンから空調ゾーンへの還気のために構成された第三の管のセットを含む。
考慮される気候ゾーンからの空気の抽出は、第三の管のセットを介して部分的に実行され、これにより、ファームから来る空気の一部のリサイクル、および空調ゾーンで冷却して(第一の管のセットおよび/または第二の管のセットを介して)ファームに戻すことが可能になる。第三の管のセットによって抽出されない空気の部分は、好適な空気抽出器によってファームの外の大気に抽出することができる。ファームの外への抽出は、空気の亢進を可能にし、外気が気候ゾーンで目標とする温度より低い温度である場合に有利であることが証明される(これにより、新鮮な空気を取得するためにエネルギーを消費する必要がなく、気候ゾーンを冷却することができるため、「フリークーリング」と言える)。
第一の管のセットは、第一の温度で空気を分配する複数の送気管を含んでもよく、それぞれは第一の温度で空気を分配する送気管(51)に沿って配置されている空気噴出ノズルを含む縦走する管から形成されている、およびここで第二の管のセットは、第二の温度で空気を分配する複数の送気管を含んでもよく、それぞれは第二の温度で空気を分配する送気管に沿って配置されている空気噴出ノズルを含む管から形成されている。
気候ゾーンのラックは、平行な通路の反対側に構築されており、次に、2つに1つの通路(8)は気候ゾーンの飼育容器の通過、ならびに気候ゾーンへの飼育容器の進入および気候ゾーンからの飼育容器(1、2)の進出のために構成されたハンドリング通路[handling aisle]である、および2つに1つの通路は一連の第一の温度で空気を分配する送気管および第二の温度で空気を分配する送気管を所定の順序で含む換気通路[ventilation aisle]であり、上記第一の温度および上記第二の温度で空気を分配するための上記送気管はラックの間で実質的に垂直に延びている。
換気通路は、空気抽出装置の空気抽出送気管をさらに含んでもよく、上記空気抽出送気管はラックの間で実質的に垂直に延びている。
空気を分配する送気管および空気抽出送気管は、以下の単一または複数回繰り返される順序に従って各換気通路に配置することができる: 空気抽出送気管、第一の温度で空気を分配する送気管、第二の温度で空気を分配する送気管、第一の温度で空気を分配する送気管、第二の温度で空気を分配する送気管、第一の温度で空気を分配する送気管、空気抽出送気管。
あるいは、空気分配送気管は、以下の単一または複数回繰り返される順序に従って各換気通路に配置することができる: 第一の温度で空気を分配する送気管、第二の温度で空気を分配する送気管、第一の温度で空気を分配する送気管、第二の温度で空気を分配する送気管。
空気抽出装置を含む昆虫飼育ファームにおいて、ファームは上記通路の末端に位置する空気抽出装置の還気孔をさらに含んでもよい。
昆虫飼育ファームは、気候ゾーンからファームの外へ空気を抽出するために構成された空気抽出器[air extractor]をさらに含んでもよい。
空気抽出器は、ファームの壁に対して並置された塔上の気候ゾーンの上部にあってもよい。
第一の温度で空気を分配する送気管および第二の温度で空気を分配する送気管は、ラックの上に配置されていてもよい。
次に、ラックは、一つまたは複数の層に構築されており、それぞれが同じ水平面に複数の平行な列[row]を含み、ここで第一の温度で空気を分配する送気管および第二の温度で空気を分配する送気管はそれぞれの列の上に配置されており、空気抽出装置の空気抽出送気管はそれぞれのラックの下に配置されていてもよい。たとえば、2つの連続する層は、断熱床によって分離されていてもよい。
気候ゾーンのラックは、気候ゾーンの飼育容器の通過、ならびに気候ゾーンへの飼育容器の進入および気候ゾーンからの飼育容器の進出のために構成された平行な通路の反対側の一つまたは複数の層に構築されていてもよく、ここで各ラックの上には第一の温度で空気を分配する送気管および第二の温度で空気を分配する送気管が延びており、各通路の上には第一の温度で空気を分配する送気管が延びている。
ラックは、ラックのグループに構築することができ、各ラックのグループは、通路およびその通路の反対側に直接配置されたラックから形成され、断熱壁によって、ラックの各グループを隣接するラックのグループから分離することが可能である。
気候ゾーンのラックは、平行な通路の反対側に構築されていてもよく、次に2つに1つの通路は気候ゾーンの飼育容器の通過、ならびに気候ゾーンへの飼育容器の進入および気候ゾーンからの飼育容器の進出のために構成されたハンドリング通路[handling aisle]である、および2つに1つの通路は第一の温度で空気を分配する送気管が上に延びている換気通路であり、第一の温度で空気を分配する送気管の空気排出ノズルはファームの地面に向けられている。
第二の温度T2で空気を分配する送気管の空気排出ノズルは第一の温度で空気を分配する送気管に向けられていてもよい。
任意の実施形態において、温度の均一化を可能にするために、空気分配送気管とラックとの間に自由空間を有利に構成してもよい。
空気分配送気管の空気排出ノズルに面して壁を設けて、それぞれ第一の温度および第二の温度で気候ゾーンに導入された空気の混合を促進することができる。
空調システムはさらに、第一の温度および/または第二の温度の空気の湿度レベルの制御を可能にしてもよい。
気候ゾーンはさらに、少なくとも一つの水噴霧器[water mister.]をさらに含んでもよい。
第一の温度は第二の温度より高くてもよく、空調システムは第二の温度の空気よりも第一の温度の空気を2~4倍多く生成するよう設計されている。
第一の管のセットおよび第二の管のセットは、それぞれ、分岐のそれぞれへの空気の流れの速度を調節することを可能にする制御弁を備えた該分岐を含んでもよい。
複数の別個の気候ゾーンを含む昆虫飼育ファームでは、第一の管のセットおよび第二の管のセットは、気候ゾーンごとに少なくとも一つの別個の分岐を含んでいてもよい。
別の態様によれば、本発明は昆虫飼育ファームの気候ゾーンの空調方法であって、ここで該方法は第一の温度の空気を気候ゾーンに導入すると同時に、第二の温度の空気を気候ゾーンに導入すること、および上記気候ゾーンから導入された空気の量と同様の量の空気を抽出すること、および温度設定値と気候ゾーンの一つまたは複数の場所(point)で測定された温度との差に応じて、第一の温度および第二の温度でそれぞれ導入される空気の量を制御することを含む、方法に関する。
本発明のさらに他の特徴および利点は、以下の記載で明らかになるであろう。
添付の図面は、非限定的な例として与えられている。
図1は、本発明の一つの実施形態による昆虫飼育ファームの一般的な構成の一例を三次元概略図で示す。 図2は、昆虫ファームにおいて使用できる一組の飼育容器を三次元概略図で示す。 図3は、概念図(concept diagram)において、本発明の一つの実施形態による、昆虫飼育ファームの気候ゾーンの一般的な構成の第一の例を示す。 図4は、概略平面図における、図3の構成による気候ゾーンを示す。第1の実施形態による。 図5は、三次元概略図における、図3および図4の構成による気候ゾーンを示す。 図6は、概略平面図における、図3の構成による気候ゾーンを示す。第二の実施形態による。 図7は、図6の気候ゾーンの変形の概略平面図を示す。 図8は、本発明の一つの実施形態による昆虫飼育ファームの一般的な構成の一例の三次元概略図を示す。 図9は、本発明による昆虫飼育ファームの気候ゾーンの第一の管のセットおよび第二の管のセットの構成例の二次元図を示す。 図10は、本発明の一つの実施形態による昆虫飼育ファームの気候ゾーンの第二の一般的構成の例の三次元概略図を示す。 図11は、二次元平面上の図10の構成の概略図を示す。 図12は、三次元の部分投影図における、図10および11の構成の変形を示す。 図13は、二元平面上の図12の変形を示す。 図14は、二次元平面上における、本発明の一つの実施形態による昆虫飼育ファームの気候ゾーンの一般的構成の第三の例を示す。 図15は、図14の気候ゾーンの変形の三次元概略図を示す。
図1は昆虫飼育ファームを示し、ここでは三次元概略図として示している。
昆虫の飼育は、特に成虫が幼虫を産むために産卵することを可能にする組織化された施設として構想することができ、一部の幼虫は新しい卵を産むために成虫期に到達するために飼育され、新しい産卵を確実にする若い成虫等により、成虫は定期的に更新される(彼らの死に至るまでの例)。生産の最終製品は、卵、および/または幼虫、および/または若虫、および/または成虫であってもよい。
例として表されるファームは、成長中の昆虫の格納のために組織された第一の気候ゾーンZ1を含む。
この第一の気候ゾーンZ1では、昆虫は、制御され、指示され、最適化された環境条件(温度、湿度計等の環境パラメータによって定義される)の下でサイズが大きくなる。
上記のように、昆虫を飼育するという概念は、成虫が望ましい段階まで成長することを含むが、また、産卵(または卵莢)およびそれらの孵化、幼虫期、任意の若虫期、蛹(すべての中間期)等の、成虫(または成虫)[adult insect (or imago)]を得る前のすべての段階を含んでもよい。したがって、示されたファームは、昆虫の繁殖および産卵専用の第二の気候ゾーンZ2を含む。繁殖および産卵のゾーンは、あるいは第一の気候ゾーンZ1の一部またはサイロに提供することもできる。
本発明の例として機能を果たすファームは、二つの気候ゾーンZ1、Z2を含むが、本発明のファームはもちろん単一の気候ゾーン、または二つ以上の気候ゾーンを含んでもよい。
本明細書で表されるファームはまた、一つ以上の飼育シーケンス(rearing sequence)または飼育作業を実行するために構成された第三のゾーンZ3を含む。飼育の管理は、一連の飼育作業または飼育シーケンスの実施を含む。シーケンスまたは「作業シーケンス」は、一つ以上の連続した所定の作業を含み、成長の2つのフェーズの間で実行される(これが昆虫を別のプロセスに送る場合を除く)。
飼育作業は、生命の維持、良好な成長、および/または昆虫の飼育条件の最適化のために実施しなければならない作業に対応する。
第三のゾーンZ2は、具体的には、一つ以上の飼育作業を行うための、一つ以上の専門のワークステーションP1、P2を含む。
昆虫(卵、幼虫、若虫、または成虫)は容器で飼育され、飼育は基本的な飼育ユニットと呼ばれるセットにグループ化することができる。成長期においては、容器は第一の気候ゾーンZ1に、たとえばパレットラック(racks for pallets)に格納される。
基本的な飼育ユニットの一例は、三次元概略図で図2に示されている。その取り扱いを容易にするために、各基本的な飼育ユニットは、図2に示されるように、パレットによって運ぶことができる。
具体的には、飼育容器1、2は積み重ねることが可能な木箱(crate)または桶であってもよい。積み重ねることが可能な木箱または桶とは、具体的には、わずかに入れ子になった方法で互いに重ね合わされ、こうして形成された木箱の柱に対して一定の安定性を達成する桶または木箱を意味する。
図2に示すように、容器1、2はパレットにのせられている、すなわち、積み込みパレット3の上に基本的ユニットBUにグループ化される。パレット3は、具体的には、しかし排他的にではなく、従来のサイズのパレット、すなわち、典型的には「パレットヨーロッパ」タイプのパレット、またはそのタイプのハーフパレットであってもよい。
例として、基本的な飼育ユニットBUは、通常、8~100個の容器を一緒にグループ化することができ、1つ、2つ、3つ、または4つの容器の積み重ね、あるいはそれ以上を含む。基本的な飼育ユニット全体の高さは、たとえば、160~230cmの間で構成されてもよく、典型的には、200cmのオーダーであってもよい。
成長期と呼ばれる時期には、各基本的なユニットは、サイロと呼ばれる最初の気候ゾーンZ1の一部に格納することができ、それは考慮される基本的なユニットの昆虫の発育段階(または成熟段階)に最適化された環境条件を備えている。
サイロは、適切なパーティションによって互いに分離されている。このサイロの仕切りは、エアカーテン、または任意の他の仕切り手段、特に物理的な仕切りを利用することができ、2つの異なる大気条件(温度、湿度等)およびサイロ間の衛生的な分離を確保できるように、2つのゾーンを分離することを可能にする。第一の気候ゾーンZ1は複数の別個のサイロを含んでもよい。
そのように構成されたサイロは、本発明の実施形態に従って、昆虫の成熟の異なる段階、または複数の飼育プロセス専用であってもよく、それらはファームで並行して実施される。
たとえば、飼育の実施は、異なる飼育条件、すなわち、異なる最適な環境パラメータに関連付けることができる複数のサイクルを含んでいてもよい。通常、飼育は次のものを含む:
- 繁殖力のある成虫が幼虫を生産するためのインキュベーションサイクル、このサイクルは、比較的高温多湿で実行される;
- 好適な環境条件下での蛹化を経て、幼若虫(juvenile)から繁殖力のある成熟した若い成虫までの繁殖サイクル;
- 上記のサイクルよりも温度および湿度が低い、屠殺のための、幼虫から成熟した幼虫(larva)までの生産サイクル(または「肥育」サイクル)。
本明細書で示した昆虫飼育ファームの例では、昆虫は生産サイクルの時点で第一の気候ゾーンZ1に格納されている。繁殖サイクルは、第二の気候帯Z2の第一のサイロS1で行われる。インキュベーションサイクルは、第二の気候ゾーンZ2の第二のサイロS2で行われる。
以下の本明細書では、気候ゾーンという用語は、気候ゾーン自体だけでなく、気候ゾーンのサイロにも使用される。これは、サイロが特定の環境条件を確立し、維持する必要がある別個のゾーンと見なされる可能性があるためである。
制御された環境条件を気候ゾーン(単数または複数)で確立できるようにするために、昆虫飼育ファームは空調ゾーンZ4をさらに含む。空調ゾーンは、具体的には、気候ゾーンZ1、Z2に供給される大量の空気を所望の温度に制御することを可能にする。温度制御は一般的に空気の冷却に関係する。実際のところ、何百万もの昆虫を飼育すると大量の熱が発生するため、気候ゾーンを所望の目標温度に維持することは、基本的に新鮮な空気の供給によってファームに存在する空気を更新することからなる。
空気の冷却は、空調ゾーンZ4において、様々な空気冷却装置を含むことができる空調システムによって得ることができる。これらの装置の中で、空調システムは、たとえば、一つまたは複数の空気冷却塔を含み含んでもよい。空調システムは、一つまたは複数の冷却ユニット、たとえば、遠心タイプの一つまたは複数の冷却ユニットを含んでもよい。空調ゾーンZ4は、異なる温度で2つの空気の流れを同時に生成できるという特徴を有する。
気候ゾーンの外側(通常はファームの外側)の温度が十分に低い場合、つまりファームで目標とする温度よりも大幅に低い場合、空気の冷却は、外部由来の空気をファームに取り入れることによって取得され、または補われる。このために、空気抽出器は、気候ゾーンから外部に空気を排出する。これは、外部から気候ゾーンへの(新鮮な)空気の取り込みによって補償される。
本発明によれば、気候ゾーン、または気候ゾーンのサイロの熱制御は、異なる温度で2つの空気流をそれらに送達することによって行われる。たとえば、気候ゾーンまたはサイロで25℃のオーダーの特定の目標温度(設定温度とも呼ばれる)の場合、空調システムは、第一の温度T1で第一の空気流を生成し、第二の温度T2で第二の空気流を生成することができる。たとえば、第一の温度T1は、14℃のオーダーであってもよい。たとえば、第二の温度T2は、8℃のオーダーであってもよい。
したがって、温度制御は、設定温度よりも低い温度で2つの空気流を実施することができる。たとえば、第一の温度の空気流は、気候ゾーンZ1、Z2の温度を部分的に下げ、ほとんどの場合、気候ゾーンの空気を更新することができる。さらに、第一の温度の空気流は、気候ゾーンZ1、Z2において大量の空気を移動させ、必要に応じて、上記気候における空気の撹拌および混合を促進するためにそれに渦流(swirl)を与えることができる。第二の温度の空気は、目標温度に到達するために温度を迅速に制御することを可能にすることができる。第二の温度の空気は、たとえば、気候ゾーンに大量の冷気を供給することを可能にすることができ、それは、第一の温度の空気の流れと迅速かつ均一に混合されるであろう。
各気候ゾーンZ1、Z2に空気を供給するために、昆虫飼育ファームは少なくとも2セットの管を含む。第一の管のセットC1は、第一の温度T1の空気が空調ゾーンZ4から各気候ゾーンZ1、Z2に輸送されることを可能にする。第二の管のセットC2は、第二の温度T2の空気が各気候ゾーンZ1、Z2に輸送されることを可能にする。
本明細書で示されるファームの例において、第三の管のセットC3は気候ゾーンZ1、Z2から空調ゾーンZ4への還気を可能にする。
空調ゾーンZ4への還気は、特に、第一の温度T1および第二の温度T2で空気流を制御された方法で生成するために、目標温度または設定温度に近い温度の空気のファームでの回収を可能にする。周囲温度(ファームの外)が第三の管のセットC3によって空調ゾーンZ4に戻る空気の温度よりも高い場合、空気の冷却のために使用される電力に関する利点も大きくなる。
それにもかかわらず、気候ゾーンZ1、Z2から抽出された空気の全部または一部は、たとえばファームの屋根の位置(最も高温の空気が蓄積する可能性がある)に配置された従来の抽出器によって抽出できる。
第一の管のセットおよび第二の管のセットによって供給される空気の気候ゾーンへの均一な分配を確実にするために、様々な構成が可能である。以下に3つの一般的な構成について記載する。これらの構成のそれぞれで、多数の変形を想定することができる。
特に、第一の構成は、図3~9を参照して記載されている。第二の構成は、図10~14を参照して記載されている。
第一および第二の構成では、第一の管のセットおよび第二の管のセットは、気候ゾーン(単数または複数)に空気を分配するための送気管を備える。分配送気管は、直線または曲線の管であり、送気管の内側から外側にガス(通常は空気)を排出できるノズルを含む。ノズルは、具体的には、分配送気管の伸長方向に対して垂直な配向を有してもよい。半径方向の分配方向という用語は、送気管が円形の断面を有する場合に使用され、これは一般的に当てはまる。
ノズルは分配送気管の壁に設けられた特定の口径の単純な開口部で構成されていてもよい。
分配送気管は、気候ゾーンZ1、Z2に導入された空気を拡散させることができる。気候ゾーンの第一の構成および第二の構成は、空気分配送気管の異なる配置を有し、気候ゾーンにおいて十分に均一な温度を得ることを可能にし、そして空気の十分な更新を可能にする。
図3に示す第一の一般的な構成は、気候ゾーンの空気分配送気管の垂直分布に基づいている。図3~9は、この第一の一般的な構成に従って構築された、図2に従ったファームの第一の気候ゾーンZ1をより具体的に示している。
したがって、この第一の構成によれば、使用される換気システムは、気候ゾーンZ1の上部(たとえば、天井の下を走る)に空気輸送管4を備える。空気輸送管4は、それぞれ、第一の管のセットC1、第二の管のセットC2、または第三の管のセットC3に属する。
空気分配送気管5は、気候ゾーンZ1において垂直に延びている。各空気分配送気管5は、第一の管のセットC1、または第二の管のセットC2のいずれかに属し、したがって、第一の温度T1、または第二の温度T2のいずれかでファームに空気を導入することを可能にする。
任意選択で、第三の管のセットC3に接続された空気抽出送気管6を備えていてもよい。次に、空気抽出送気管6は、有利には、この第一の気候ゾーン構成において、空気分配送気管5と同様の垂直方向の配置を有利に有する。
この換気システムの構成は、昆虫の容器を受け入れるために備えられた平行なラック7を含む気候ゾーンに特に好適である(たとえば、図2のようなパレットセットにグループ化されている)。
平行なラック7は、それらの間に平行通路8を形成している。この第一の構成では、それらの機能的特性に応じて2つのタイプの通路8を区別することができる。換気通路9と呼ばれるいくつかの通路は、分配送気管5、および必要に応じて空気抽出送気管6を含む。したがって、空気輸送送気管4は、換気システムに割り当てられた通路の上に有利に延びる。したがって、分配送気管5は、それらが配置されている通路に隣接するラック7に調整空気を供給する。ハンドリング通路10と呼ばれるいくつかの通路は、気候ゾーンにおける飼育容器の移動、ならびに気候ゾーンへの飼育容器の進入および気候ゾーンからの飼育容器の進出(たとえば、ファームの第三のゾーンZ3で飼育作業を行うため)に備える。
換気通路に空気抽出送気管がない場合、空気の抽出は、従来の抽出器および/または第三の管のセットC3に接続された空気抽出手段によって、通路内に向けられた空気の流れを定義するために、通路の端または通路の端の1つで行うことができる。あるいは、空気の流れの所望の方向に従って、空気の抽出をファームの任意の側で行うことができる。この配置は、空気抽出送気管に加えて実装することもできる。
コンテナの移動は、個別に、または基本的な飼育ユニットBUの形で、様々なシステムを使用して行うことができる。具体的には、ハンドリング通路10のラックに沿って、またはハンドリング通路のラック間を移動することができる収納庫(storage)および回収機(retrieval machine)を設けることができる。収納庫および回収機は、たとえば基本的な飼育ユニットBUを第三のゾーンZ3との接合部分に向かって、または第三のゾーンZ3との接合部分から移動するように構成されている。この接合部分は、ベルトコンベヤーを含んでもよい。他のハンドリングシステムまたはより一般的には輸送システムは、ラックからの飼育容器の回収(またはラック7への飼育容器の設置)およびそれらの移動のために想定されうる。ロボット、オートマトン、または自律輸送車両を使用することができ、任意選択で上記ロボット、オートマトン、または自律車両をラック7の垂直レベル間で移動させることを可能にする好適なエレベーターを備えている。
したがって、ハンドリング通路10は、基本ユニットBU(収納庫および回収機、エレベータ)を輸送するための固定構造を含む装置を備えているか、または自律手段(ロボット、オートマトン、または自律車両)の移動を容易にするために実質的に障害がない。
図4は、上から見た平面図において、図3の一般的な構成による気候ゾーンを示している。各換気通路9において、第一の温度の空気を分配するための送気管51が、第二の温度の空気を分配するための送気管52と交互に配置されている。
この交互の配置(alternation)は、気候ゾーンの温度の良好な均一性を確保することを目的としている。空気分配送気管の交互の配置(alternation)は、以下の順序からなっていてもよい: 第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51等。それにもかかわらず、気温の最適な均一性を確保するために、他の順番の変更を想定することができる。同様に、空気抽出送気管6は、好ましくは規則的な順序で、空気分配送気管の間に配置することができる。空気分配送気管と空気抽出送気管の間の分配は、ファーム内の温度の均一性および空気の更新を可能にする流れの確立に関与する。この流れは、任意選択で、空気分配送気管間の部分的な分割によって最適化される。その例を、図5を参照して以下に記載する。
本明細書に示す例においては、次の順序が各換気通路9に沿って備えられている: 空気抽出送気管6、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて空気抽出送気管6、続いて必要に応じて新しい同一のものが続く順序(つまり、新しい空気抽出送気管6で始まる)等。
図4において、分配送気管51、52からの矢印は、上記分配送気管からの空気の主な導入方向を示している。同様に、抽出送気管6に向けられた矢印は、空気が上記空気抽出送気管6に吸引する方向を示している。
したがって、第一の温度の空気を分配するための送気管51は、飼育容器内の空気の良好な更新を確実にするために、空気をラック7に向かって吹き付ける傾向がある。第二の温度の空気を分配するための送気管52は、比較的均一な空気の流れが飼育容器に到達する前に、第二の温度の空気が第一の温度の空気と混ざり合うようにするため、第二の温度の空気を換気通路9の方向に第一の温度の空気を分配するための送気管51に向かって吹き付ける傾向がある。
空気抽出送気管6は、空気更新流が上記ラック内で適切に確立されるように、ラック7から空気を吸引する。
図4は二次元の平面図である。それにもかかわらず、気候ゾーンの高さ全体にわたって、または少なくとも気候ゾーンのいくつかの垂直レベルで同一の流れが提供され、気候ゾーンの高さ全体にわたって実質的に同一で許容される温度を提供する。
図5は、この態様を示している。具体的には、図5は、ラック7と、このラック7に隣接する分配送気管および抽出送気管との三次元概略図である。
空気流の3つの平面P1、P2、P3は、通常は地面に近い気候ゾーンの下部(第一の平面P1のレベル)だけでなく、気候ゾーンの中間部分(平面P2のレベル)および通常は天井に近い気候ゾーンの上部(平面P3のレベル)における空気流の確率を図示するために示されている。
図5はまた、仕切り11を設置する可能性を示しており、それは気候ゾーン内の上記空気流を誘導し、ラック7および飼育容器に到達する空気の温度均一性を改善するために、空気流を偏向させることを可能にする。
典型的には、仕切り11は、空気分配送気管5の反対側の出口ノズルに面して配置することができる。第一の温度の空気を分配するための送気管51に関して、これは、特に、第一の温度の空気を分配するための上記送気管51からの直接的な空気流のラックへの進入を回避することを可能にする。そのような直接的な空気流は、速度が速すぎる可能性があり、さらに、第一の温度T1の空気と第二の温度T2の空気との良好な混合に対して有害である可能性がある。
さらに、仕切り11は、ラック7に存在する飼育容器内の空気の更新に関与しない気候ゾーンに導入される空気の割合を制限するために、空気分配送気管5と抽出送気管6との間に設けることができる。
図6は、第二の例示的な実施形態による、図3の一般的な構成による気候ゾーンを上からの平面図で示している。図4の実施形態と同様に、各換気通路9において、第一の温度の空気を分配するための送気管51は、第二の温度で空気を分配するための送気管52と交互に配置されている。
具体的には、本明細書に示される例では、以下の順序が各換気通路9に沿って備えられている: 第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52等。
この構成では、空気の抽出は、ファームの一つまたは複数の側面の場所で行われる。この場合、還気孔62は、気候ゾーンの第一の面に形成され、有利には、空調ゾーンZ4の近くまたは空調ゾーンZ4に向かって配置される。具体的には、還気孔62は、ファームの通路(特に換気通路9)の一端に有利に配置されている。還気孔は、第三の管のセットC3に供給し、気候ゾーンから空調ゾーンへの還気を可能にする。したがって、第三の管のセットからくる空気は、再び温度制御される、すなわち全体的または部分的に第一の温度T1または第二の温度T2で温度制御される。
空気抽出器63は、気候ゾーンの一つまたは複数の側面に配置されている。空気抽出器63は、最も高温の空気が配置される傾向がある気候帯の上部に有利に配置される。空気抽出器63は、ファーム内に存在する熱気を外部に抽出することを可能にし、その結果、このように抽出された空気は、外部から来る空気に置換される。したがって、空気の更新は、第一および第二の管のセットから来る空気の導入を介して、またはあるいは気候ゾーンの開口部を介して行うことができる。外気がファームで目標とする温度よりも大幅に低い場合、この外気の供給により、空気の温度を下げる手段(同等の空調システム)を使用せずに気候ゾーンでの冷却が可能になるため、この冷却のエネルギーコストのみが空気抽出器63による気候ゾーンの空気抽出に必要なエネルギーに対応する。したがって、これは「自由冷却」と呼ぶことができる。
図7は、図6と同様の見方で、気候ゾーンにおける気温の均一性を最適化するための図6の実施形態の変形を示している。
図7に示す構成によれば、各換気通路9に沿って設けられている順序は、図6の構成と同一である: 第一の温度で空気を分配する送気管51に続いて第二の温度で空気を分配する送気管52があり、続いて第一の温度で空気を分配する送気管51、続いて第二の温度で空気を分配する送気管52等。それにもかかわらず、それぞれ第一の温度および第二の温度の空気分配送気管は、二つの連続する換気通路の間に互い違いに配置されている。したがって、横方向(通路が長手方向を定義することを考慮すると)では、第一の温度の空気を分配するための各送気管51は、第二の温度の空気を分配するための送気管52によって囲まれており、および第二の温度の空気を分配するための各送気管52は、第一の温度の空気を分配するための送気管51によって囲まれている。当然、気候ゾーンの端の通路にある送気管は除外する。
同様に、示されていない変形によれば、異なるオフセットが、2つの連続する換気通路の送気管の間に適用されうる(たとえば、2つの分配送気管間の長手方向距離の半分のオフセット)。
さらに、空気抽出器はファームの上部に配置されているため、塔の上部に設置してファームの構造を強化することができる。具体的には、空気抽出器63は、ファームの壁に対して並置された塔64の上部に設置することができ、その結果、空気抽出器63は、ファームの構造を支える荷重を構成しないだけでなく、それらを支持する塔が上記ファームの構造を強化することができる。このような構成を図8に示している。
図3に示す構成例では、空気分配送気管は、気候ゾーンの天井の下に伸びる管のセットによって供給される。同様に、空気回収送気管[air recovery flue]は、ファームの上部にも延びる第三の管のセットに接続されている。
それにもかかわらず、他の構成も可能である。図9は、気候ゾーンの二次元平面における代替的な構成の例を示している。この構成によれば、ラックはすべて、図3~8を参照して記載した構成のように配置される。具体的には、平行ラック7は、それらの間に、換気通路9およびハンドリング通路10(通常、2つに1つは換気通路であり、2つに1つはハンドリング通路である)を含む平行通路8を形成する。
収納庫および回収機、または任意の他の好適なハンドリング手段(具体的には、ロボット、オートマトン、または自律輸送車両)を各ハンドリング通路10に設けることができる。
図3の構成とは対照的に、気候ゾーンへの空気の導入を可能にする2組の管のうちの1つ、この場合、第二の温度の空気を分配するための送気管52を供給する第二の管のセットC2は、気候ゾーンの下部に伸びている。示されている例では、第一の温度の空気を分配するための送気管51を供給する第一の管のセットC1は、気候ゾーンの上部に伸びている。
管のセットが下部に配置されているという事実は、その上部の気候ゾーンの構造によって支えられなければならない基盤の質量を制限することを可能にする。これにより、ファーム内の管の全長を制限することも可能になり、経済的および信頼性の点で有利である。
もちろん、図9に提示されたものとは逆の構成、すなわち、下部に延びる第一の温度の空気を分配するための送気管を供給する第一の管のセット、および上部に延びる第二の温度の空気を分配するための送気管を供給する第二の管のセットを想定することができる。一般的に、第一の管のセット、第二の管のセット、および任意選択で(空気の抽出のための)第三の管のセットは、気候ゾーンの下部に延びていてもよい。
ファームの上部または下部では、管のセットは空気収集機[air collector]またはプレナムを含むか、またはそれらで構成されていてもよい。
下から供給される空気分配送気管では、空気流が上昇し、一方、上から供給される空気分配送気管では、空気流は下降する。それにもかかわらず、いずれの場合でも、各送気管の空気排出ノズルは、排出される空気流が気候ゾーンのラック7の全高にわたって(数、分布、形状、断面の点で)実質的に均一になるように有利に構成される。
一般に、飼育容器に到達して通過する空気流は低速であることが好ましく、その結果、この空気流は、容器内に存在する飼育用資材を上昇させる可能性が低い。
上記のような垂直方向の空気分配送気管を使用するすべての構成において、空気分配は、昆虫飼育容器が存在する高さ全体にわたって有利に分配される。具体的には、空気分配は、最も低い容器(通常は木枠)の約50cm下まで行われる。最も低い飼育容器は、ファームの床に対して特定の高さ、たとえば床から約1.5メートルに配置することができ、これにより、特定の数の技術システム(上記の収納庫および回収機のメカニズム、管のセット等)を収容することができる。また、たとえば掃除ロボットを使用して、ファームの簡単な掃除を可能にする。
第二の一般的な構成は、気候ゾーンの空気分配送気管の水平分布に基づいている。通常、空気分配送気管はラック7の上に配置される。図10~15は、この第二の一般的な構成に従って編成された、図1によるファームの第一の気候ゾーンZ1をより具体的に示している。
図10は、この第二の構成の第一の変形を三次元の投影図で示し、図11は図10の変形を二次元平面図で示している。
第二の構成によれば、ラック7は、一つまたは複数の垂直に重ね合わされた層に編成され、それぞれが、同じ水平面内に、いくつかの平行な列71、72、73を含む。図10および11は、3つの層、すなわち、下部層S1、中間層S2、および上部層S3を含む気候ゾーンを表す。
図10および11に示される第二の構成の変形例では、第一の温度の空気を分配するための送気管51および第二の温度の空気を分配するための送気管52が各列71、72、73の上に配置されている。空気抽出送気管6は、各列の下に配置されている。この構成は、ラックに含まれる基本ユニット(または単一の飼育容器)の周囲の空気を更新するために、ラックを通る空気流を確保する。
各層に均一な温度を提供するために、具体的には上部層S3がその下の層よりも実質的に高い温度を有するのを防ぐために、層は、断熱床によって互いに分離することができる。さらに、この構成では、各層S1、S2、S3において第1の温度および第2の温度の空気のそれぞれ異なる導入速度を制御することにより、異なる層の間で近い温度を確保することが可能である。典型的には、第一の温度の空気は第二の温度の空気よりも冷たくないので、考慮される層の高さが高くなるにつれて増加する量の第二の温度の空気(第一の温度の空気に比例する)を分配するように設けることができる。
第二の一般的な構成では、気候ゾーンが図10および11の第一の変形に従って、図12および13の第二の変形に従って、または別の代替の変形に従って編成されているかどうかにかかわらず、上記気候ゾーンは、気候ゾーンの飼育容器の通過、ならびに気候ゾーンへの飼育容器の進入および気候ゾーンからの飼育容器の進出のために構成された平行な通路を有利に含んでもよい。コンテナのこれらの移動は、必要に応じて、または基本的なユニットにグループ化することができ、収納庫および回収機、ベルトコンベヤー、ロボット、オートマトン、または自律車両等の様々な装置によって行うことができる。
図12および13に示されている第二の構成の変形によれば、各列の下に空気抽出送気管は設けられていない。空気の抽出は、通路の端で、従来の抽出器によって、および/または第三の管C3のセットに連結された空気抽出手段によって行うことができる。さらに、通路の一方の端で空気を抽出することにより、通路の向きに応じて、気候ゾーン内で規則的で向きのある空気流を生み出すことができる。あるいは、空気の抽出は、空気流の所望の方向に応じて、気候ゾーンの任意の側で行うことができる。さらに、示されている変形では、気候ゾーンはラックのグループに編成されている。ラックの各グループは、通路と、通路の両側に配置されたラック、つまり通路に直接隣接するラックで構成されている。したがって、図12および13は、それぞれ単一のラックグループを表している。第二の構成に従って編成された気候ゾーンの層は、一般に、隣接するラックの複数のグループを含む。任意選択で、たとえば、ラックの2つのグループを異なるサイロに割り当てるために、上記隣接するラックのグループは、断熱壁によって分離することができる。
示される例では、ラックのグループにおいて、各ラック7の上に、第一の温度の空気を分配するための送気管51および第二の温度の空気を分配するための送気管52が延びており、各通路8の上に第一の温度の空気を分配するための送気管51が延びている。
示されている層のラックは2つの層を有する。すなわち、基本的なユニットBUを2つのレベルに格納するように構成されている。
第二の温度の空気を分配するための送気管52は、有利には、第一の温度の空気を分配するための送気管51の上に配置されている。この構成は、第二の温度(第二の温度T2は第一の温度T1よりも低い)の空気を分配する送気管52をラック7および飼育容器から最も遠くに配置することを可能にし、これにより、飼育容器への冷たすぎる空気の供給を防ぐ(第二の温度T2の空気は、飼育容器の近くに達する前に、より冷たくない空気、通常は第一の温度の空気と混合する必要がある)。
仕切り11は、分配送気管から出てくる空気流を偏向させて、空気流を気候ゾーンに導き、ラック7およびそれらが含む飼育容器に達する空気の温度均一性を改善するように、空気分配送気管の間に配置することができる。
具体的には、仕切り11は、各送気管から来る空気流がそれぞれ上記送気管の反対側に配置された仕切りに衝突するように、各空気分配送気管のノズルの反対側に面して配置することができる。例示として、図13において、分配送気管51、52から延びる矢印は、上記分配送気管からの空気の主な導入方向を示している。ラック7の真上に位置する第一の温度の空気を分配するための送気管51および第二の温度の空気を分配するための送気管52は、ラックを分離する通路8の中心に向かって実質的に水平に吹き、上記送気管とラックの間に直接空気流を生成する。通路8の上に位置する第一の温度で空気を分配するための送気管51は、異なる空気分配送気管から来る空気の混合を促進し、通路8の下部に向かう直接の流れの生成を防ぐ仕切り11に向かって下向きに吹く。最上部(ラック7の上部)にあるゾーンは冷却が最も難しく、熱気がそこに蓄積する傾向がある。
図14は、二次元平面図で、昆虫飼育ファームの気候ゾーンの第三の一般的な構成例を示している。この構成によれば、ラックはすべて、図3~9を参照して記載した構成で配置される。具体的には、平行ラック7は、それらの間に、換気通路9およびハンドリング通路10(通常、2つに1つの通路は換気通路であり、2つに1つの通路はハンドリング通路である)を含む平行通路8を形成する。
収納庫および回収機、または任意の他の好適なハンドリング手段(具体的には、ロボット、オートマトン、または自律輸送車両)を各ハンドリング通路10に設けることができる。
第一の温度の空気を分配するための送気管51は、各換気通路9の上に延びている。第一の温度の空気を分配するための各送気管51の空気排出ノズルは、各気候ゾーンおよび対応する換気通路9の地面に向けられている。したがって、第一の温度の空気を分配するための送気管51は、気候ゾーンへの空気の供給およびその中の空気流の大部分を供給する。第二の温度の空気を分配するための送気管52は、第一の温度の空気を分配するための送気管51の間に延びている。たとえば、一つまたは二つの第二の温度の空気を分配するための送気管52は、二つの連続する第一の温度の空気を分配するための送気管51の間に設けることができる。
第二の温度の空気を分配するための送気管52は、隣接する第一の温度の空気を分配する送気管(単数または複数)に向けられた分配ノズルを含む。したがって、第二の温度T2の空気は、ラック7に達する前に第一の温度T1の空気と混合され、第一の温度の空気を分配するための送気管51から来る空気流の大部分によって駆動される。
図15は、図14の気候ゾーンの変形の三次元概略図を示している。
本明細書に示す実施形態では、空気の抽出は、空気抽出器によって通路8の端部で行われる。抽出器は、ハンドリング通路10の上部に有利に配置される。地上に向かう換気通路内の気候ゾーンにおける空気分配の主流と連携して、そのような抽出は、上記のラック7のすべてのレベルでラック7を貫通する換気ゾーン内の一般的な空気流を組織化する。これにより、すべてのラック内の空気の更新、および気候ゾーン全体の空気の良好な均一性(温度、湿度、およびCO2含有量)が可能になる。図15の構成はまた、空調ゾーンが気候ゾーンに直接隣接しているという特殊性(この構成ではオプションであり、さらに本発明のすべての構成、特に上記の詳細な構成に適用可能であり、図7に示される)を有する。具体的には、空調ゾーンZ4は、ここでは気候ゾーンの上に配置されている。特に気候ゾーンZ4は、具体的にはいくつかの空気処理ステーション61を含む。各空気処理ステーション61は、空気を第一の温度T1または第二の温度T2にすることを可能にする。
空調ゾーンZ4の他の配置は、特に片側、床、天井、または気候ゾーンの壁に対して想定することができる。昆虫飼育ファームはまた、いくつかの空調ゾーンを含んでもよく、これは、たとえば、それぞれが一つ以上の空気処理ステーション61を含んでもよい。
したがって、上記で想定される3つの構成では、空気温度の均一化を可能にするために、空気分配送気管とラックとの間に自由空間が設けられる。これらの空間は、図3~9に示す第一の一般的な構成の換気通路9内、または図10~13に示す第二の一般的な構成のラックの上、または図14および15に示す第三の一般的な構成のようにラックの上にある。それぞれ第一の温度および第二の温度の空気分配送気管の空気排出ノズルの反対側に面して設けられた壁11は、気候ゾーンにそれぞれ第一の温度および第二の温度で導入された空気の撹拌をさらに促進する。
気候ゾーンの温度の制御は、設定温度と気候ゾーンの一つまたは複数の地点で測定された温度との差に応じて、第一の温度および第二の温度でそれぞれ導入される空気の量を調節することによって行うことができる。異なる設定温度が必要な場合(たとえば、気候ゾーンが複数のサイロに分割されている場合、またはいくつかの温度センサーが気候ゾーンの異なる地点間で温度に大きな違いがあることを示している場合)、第一の温度の空気および第二の温度の空気の量および比率は、第一の管のセットの異なる分岐および第二の管のセットの異なる分岐において、制御弁によって制御することができる。図1に示す昆虫飼育ファームの例では、第一の管C1のセットは、第一の気候ゾーンZ1に空気を導入するための第一の分岐B1と、第二の気候ゾーンZ2に空気を導入するための第二の分岐B2とを有する。制御弁V1、V2は、それぞれ第一の気候ゾーンZ1および第二の気候ゾーンZ2に導入された空気の配分を可能にする。
同様の構成を第二の管のセットに設けることができる。同様に、同じ気候ゾーン内で、管の各セットは、空気の流れを独立して制御できるいくつかの分岐を有してもよい。
上記に示したように、湿度レベルは別の環境パラメータを構成し、その制御と管理は昆虫の成長を促進し、特定の病気の発症リスクを制限するために重要である。空調ゾーンZ4に存在する空調システムは、第一の温度の空気の湿度レベルおよび/または第二の温度の空気の湿度レベルを制御するように有利に構成されている。第一の温度の空気と第二の温度の空気の湿度レベルの一方だけが制御可能である場合、もう一方の温度の空気の湿度のレベルに応じて、および第一の温度の導入される空気および第二の温度の導入される空気の間の比率に従って変化することができる。さらに、各気候ゾーンは、目標湿度レベルを達成するために、湿度レベルを補正することを可能にする追加の空気加湿装置(例えば、噴霧器(mister))を含んでもよい。考慮される気候ゾーンへの、および気候ゾーンからの空気の導入および抽出によって生成される空気流、および気候ゾーンの温度の制御に関して説明される空気の動力学は、気候ゾーンの空気の湿度レベルの良好な均一性を可能にする。
最後に、二酸化炭素のレベルも、制御が重要な環境パラメータを構成する。二酸化炭素のレベルを許容レベル(事前定義された制限未満)に維持することは、空気を十分に更新することによって達成される。そのために、最低空気更新率を設定することができる。空気の更新は、十分な量の空気の導入と抽出とを同時に行うことによってもたらされる。したがって、気候ゾーンの二酸化炭素のレベルに応じて、気候ゾーンのより低温でないが大量の空気を導入する必要がある可能性がある。たとえば、第二の温度T2(第一の温度T1の空気よりも低温であると予想されうる)で導入される空気の量は制限され、第一の温度で導入される空気の量は増加する場合がある。
このように開発された本発明は、特に工業的規模での農業の文脈において、昆虫飼育ファームにおける環境パラメータの効果的な制御を可能にする。この制御、特に温度の制御は、同じ気候ゾーンに二つの異なる温度の空気を導入することによってもたらされる。したがって、空気流は主に異なる役割を有してもよい。たとえば、第一の温度で導入された空気は、気候ゾーンの空気の冷却に関与することができるが、空気抽出手段と連携して、気候ゾーンの空気流の大部分を生成することもできる。生成された空気流は、気候ゾーンの空気を更新する機能、および温度、湿度、二酸化炭素のレベルに関係なく、空気を均一化する機能を有する。一般に第一の温度よりも低い第二の温度で導入された空気は、気候ゾーンの温度の迅速な補正を可能にする。したがって、第一の温度で気候ゾーンに導入される空気のスループットは、通常(および冷却の必要性に応じて)、第二の温度で気候ゾーンに導入される空気のスループットよりも2倍から4倍多くなりうる。
大きなサイズの気候ゾーン(特に、数百平方メートル、屋根の下の高さが数メートル)の環境パラメータを効果的に制御することで、最大の収量およびファームの昆虫の生活と成長のためのよい条件を備えた昆虫ファームを工業的規模で想定することができる。

Claims (21)

  1. 昆虫を飼育容器(1、2)に格納するための一組のラック(7)、および空気を第一の温度(T1)に調整するように構成された空調システムを含む空調ゾーン(Z4)を含む、昆虫飼育ファーム(insect rearing farm)であって、
    前記ファームは、第一の温度の空気を空調ゾーン(Z4)から気候ゾーン(Z1、Z2)に輸送し(transport)、前記第一の温度(T1)の空気を前記気候ゾーン(Z1、Z2)に送達する(deliver)ように構成されている、第一の管(C1)のセットを含み、
    さらに、空調システムは、空気の温度を第一の温度(T1)にすると同時に、空気の温度を第二の温度(T2)にするように構成されており、前記ファームは、第二の温度(T2)の空気を前記空調ゾーン(Z4)から前記気候ゾーン(Z1、Z2)に輸送し、前記第二の温度(T2)の空気を前記気候ゾーン(Z1、Z2)に送達するように構成されている、第二の管(C2)のセットを含み、前記第一の温度の空気および前記第二の温度の空気を前記気候ゾーンで混合することを特徴とする、
    昆虫飼育ファーム。
  2. 前記ファームは、気候ゾーン(Z1、Z2)から空調ゾーン(Z4)への還気のために構成された第三の管のセットを含む空気抽出装置を含む、請求項1に記載の昆虫飼育ファーム。
  3. 前記第一の管(C1)のセットは、前記第一の温度で空気を分配する複数の送気管(51)を含み、それぞれは前記第一の温度で空気を分配する前記送気管(51)に沿って配置されている空気噴出ノズルを含む管から形成されている、および前記第二の管(C2)のセットは、前記第二の温度で空気を分配する複数の送気管(52)を含み、それぞれは前記第二の温度で空気を分配する前記送気管(52)に沿って配置されている空気噴出ノズルを含む管から形成されている、請求項1または2に記載の昆虫飼育ファーム。
  4. 前記気候ゾーン(Z1、Z2)の前記ラック(7)は、平行な通路(8)の反対側に構築されており、ここで2つに1つの通路(8)は前記気候ゾーン(Z1、Z2)の前記飼育容器(1、2)の通過、ならびに前記気候ゾーン(Z1、Z2)への前記飼育容器(1、2)の進入および前記気候ゾーン(Z1、Z2)からの前記飼育容器(1、2)の進出のために構成されたハンドリング通路[handling aisle](10)である、および2つに1つの通路(8)は一連の前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)および前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)を所定の順序で含む換気通路[ventilation aisle](9)であり、前記第一の温度および前記第二の温度で空気を分配するための前記送気管(51、52)はラック(7)の間で実質的に垂直に延びている、請求項3に記載の昆虫飼育ファーム。
  5. 前記換気通路(9)は前記空気抽出装置の空気抽出送気管(6)をさらに含み、前記空気抽出送気管はラックの間で実質的に垂直に延びている、請求項2および4に記載の昆虫飼育ファーム。
  6. 前記空気を分配する送気管(51、52)および空気抽出送気管(6)は、以下の単一または複数回繰り返される順序に従って各換気通路(9)に配置することができる、請求項5に記載の昆虫飼育ファーム: 空気抽出送気管(6)、前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)、前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)、前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)、前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)。
  7. 空気を分配する送気管(51、52)(6)は、以下の単一または複数回繰り返される順序に従って各換気通路(9)に配置される、請求項4に記載の昆虫飼育ファーム: 前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)、前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)、前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)、前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)。
  8. 前記通路(8)の末端に位置する前記空気抽出装置の還気孔(62)をさらに含む、請求項2および請求項4~7のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  9. 前記気候ゾーンから前記ファームの外へ空気を抽出するために構成された空気抽出器[air extractor](63)をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  10. 前記空気抽出器(63)は、ファームの壁に対して並置された塔(64)上の気候ゾーンの上部にある、請求項9に記載の昆虫飼育ファーム。
  11. 前記第一の温度で空気を分配する前記送気管(51)および前記第二の温度で空気を分配する前記送気管(52)は、ラック(7)の上に配置されている、請求項3に記載の昆虫飼育ファーム。
  12. 前記ラック(7)は、一つまたは複数の層(S1、S2、S3)に構築されており、それぞれが同じ水平面に複数の平行な列[row](71、72、73)を含み、ここで前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)および前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)はそれぞれの列(71、72、73)の上に配置されており、前記空気抽出装置の空気抽出送気管(6)はそれぞれの列(71、72、73)の下に配置されている、請求項11に記載の昆虫飼育ファーム。
  13. 前記気候ゾーン(Z1、Z2)の前記ラック(7)は、前記気候ゾーン(Z1、Z2)の前記飼育容器(1、2)の通過、ならびに前記気候ゾーン(Z1、Z2)への前記飼育容器(1、2)の進入および前記気候ゾーン(Z1、Z2)からの前記飼育容器(1、2)の進出のために構成された平行な通路(8)の反対側の一つまたは複数の層(S1、S2、S3)に構築されており、ここで各ラック(7)の上には前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)および前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)が延びており、各通路(8)の上には前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)が延びている、
    請求項12に記載の昆虫飼育ファーム。
  14. 前記気候ゾーンの前記ラック(7)は、平行な通路(8)の反対側に構築されており、ここで2つに1つの通路(8)は前記気候ゾーン(Z1、Z2)の前記飼育容器(1、2)の通過、ならびに前記気候ゾーン(Z1、Z2)への前記飼育容器(1、2)の進入および前記気候ゾーン(Z1、Z2)からの前記飼育容器(1、2)の進出のために構成されたハンドリング通路[handling aisle](10)である、および2つに1つの通路(8)は前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)が上に延びている換気通路[ventilation aisle](9)であり、前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)の前記空気排出ノズルはファームの地面に向けられている、請求項12に記載の昆虫飼育ファーム。
  15. 前記第二の温度で空気を分配する送気管(52)の前記空気排出ノズルは前記第一の温度で空気を分配する送気管(51)に向けられている、請求項14に記載の昆虫飼育ファーム。
  16. 壁(11)は、それぞれ前記第一の温度(T1)および前記第二の温度(T2)で前記気候ゾーン(Z1、Z2)に導入された前記空気の混合を促進するように、前記空気分配送気管(51、52)の前記空気排出ノズルに面して設けられている、請求項3~15のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  17. 前記空調システムはさらに、前記第一の温度(T1)の前記空気および/または前記第二の温度(T2)の前記空気の湿度レベルの制御を可能にする、請求項1~16のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  18. 前記第一の温度(T1)は前記第二の温度(T2)よりも高く、前記空調システムは前記第二の温度(T2)の空気よりも前記第一の温度(T1)の空気を2~4倍多く生成するよう構成されている、請求項1~17のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  19. 前記第一の管(C1)のセットおよび前記第二の管(C2)のセットは、それぞれ、分岐(B1、B2)のそれぞれへの空気の流れの速度を調節することを可能にする制御弁(V1、V2)を備えた前記分岐(B1、B2)を含んでもよい、請求項1~18のいずれか一項に記載の昆虫飼育ファーム。
  20. 昆虫飼育ファームの気候ゾーンの空調方法であって、ここで前記方法は第一の温度(T1)の空気を気候ゾーン(Z1、Z2)に導入すると同時に、第二の温度(T2)の空気を気候ゾーン(Z1、Z2)に導入すること、および前記気候ゾーン(Z1、Z2)から前記導入された空気の量と同様の量の空気を抽出すること、および温度設定値と気候ゾーンの一つまたは複数の場所(point)で測定された温度との差に応じて、第一の温度(T1)および第二の温度(T2)でそれぞれ導入される空気の量を制御することを含む、方法。
  21. 前記第一の温度(T1)は前記第二の温度(T2)よりも高く、前記第一の温度(T1)および前記第二の温度(T2)は両方とも設定温度よりも低い、請求項20に記載の空調方法。
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