JP2022508313A - ロボットアーム内の故障検出反応 - Google Patents

ロボットアーム内の故障検出反応 Download PDF

Info

Publication number
JP2022508313A
JP2022508313A JP2021531648A JP2021531648A JP2022508313A JP 2022508313 A JP2022508313 A JP 2022508313A JP 2021531648 A JP2021531648 A JP 2021531648A JP 2021531648 A JP2021531648 A JP 2021531648A JP 2022508313 A JP2022508313 A JP 2022508313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
phase
failure
drive circuit
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021531648A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7198929B2 (ja
Inventor
クロニン・アイヴァン
ヘンダーソン・ハミッシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CMR Surgical Ltd
Original Assignee
CMR Surgical Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CMR Surgical Ltd filed Critical CMR Surgical Ltd
Publication of JP2022508313A publication Critical patent/JP2022508313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7198929B2 publication Critical patent/JP7198929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P1/00Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/34Testing dynamo-electric machines
    • G01R31/343Testing dynamo-electric machines in operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1674Programme controls characterised by safety, monitoring, diagnostic
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/26Testing of individual semiconductor devices
    • G01R31/2607Circuits therefor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】ロボットアームの始動手順中に、ロボットアームのモータの故障をテストする方法を提供する。【解決手段】ロボットアームは、連結部によって第2のリンクに接続された第1のリンクを備え、連結部は、第2のリンクが第1のリンクに対して移動することを可能にする。モータは連結部を駆動し、多相モータであり、モータの各相は、モータ巻線と、電源レールからモータ巻線に電力を供給するための、かつ、モータ巻線に駆動信号を印加するためのモータ駆動回路を含む。本方法は、以下の順序で、(i)モータを既知の状態に駆動するステップと、(ii)モータの第1の相のみを電源レールに接続するステップと、(iii)モータの第1の相のモータ駆動回路を通してパルス幅変調(PWM)信号を駆動するステップと、(iv)モータを既知の状態に駆動するステップと、(v)モータの第1の相が電源レールから切り離された状態で、モータの第1の相のモータ駆動回路を通してPWM信号を駆動するステップと、(vi)モータの他の相の各々についてステップ(ii)から(v)を繰り返すステップとを含み、ステップ(i)~(vi)の各々の間に、電源レールからモータ駆動回路への電流が電流制限を超過するかどうかをテストすることをさらに含む。【選択図】図7

Description

本発明は、ロボットアームの制御に関し、特にロボットアームにおける故障の検出、および故障への反応に関する。
図1は、オペレーションを実行するための典型的なロボット100を示す。ロボット100は、基部101、ロボットアーム102、および機器103で構成されている。基部101は、ロボットを支持し、それ自体が、例えば、フロア、天井、またはカートに堅固に取り付けられている。ロボットアーム102は、基部と機器との間に延在している。ロボットアームは、可撓性連結部105と共に散在する剛性リンク104で構成されている。それによりロボットアームは関節式になっており、作業スペース内でその遠位端を、したがって機器を動かすことができる。機器は、シャフト106およびエンドエフェクタ107を備えている。エンドエフェクタ107は、ロボットアームから機器の最も遠位にある位置に配置されている。エンドエフェクタは、ロボットが請け負っているオペレーションに従事する。例えば、ロボットは、自動車にオペレーションを実行するための自動車製造工場内の産業用ロボットであり得る。別の例として、ロボットは、手術を支援するための、または実行するための外科手術ロボットであり得る。
各ロボットアームの連結部105は、モータによって駆動される。ロボットアームにおける故障の検出に応じて、故障が評価されている間にロボットアームを所定の位置に保持することが望ましくなることがある。ロボットアーム内の各モータに機械式ブレーキをかけることによって、これを実行することが知られている。しかしながら、各モータのドライブトレインに機械式ブレーキを組み込むと、ロボットアームの重量が増加し、ロボットアーム内のスペースが占有される。より軽量でよりコンパクトな解決策が必要とされている。
第1の態様によれば、ロボットアームの始動手順中に、ロボットアームのモータの故障をテストする方法が提供されており、ロボットアームは、連結部によって第2のリンクに接続された第1のリンクと、第2のリンクが第1のリンクに対して移動することを可能にする連結部と、連結部を駆動するためのモータと、を備え、モータは多相モータになっており、モータの各相は、モータ巻線、および電源レールからモータ巻線に電力を印加するための、かつ、駆動信号をモータ巻線に印加するためのモータ駆動回路を備えており、本方法は、以下の順序で、(i)モータを既知の状態に駆動するステップと、(ii)モータの第1の相のみを電源レールに接続するステップと、(iii)モータの第1の相のモータ駆動回路を通してパルス幅変調(PWM)信号を駆動するステップと、(iv)モータを既知の状態に駆動するステップと、(v)モータの第1の相が電源レールから切り離された状態で、モータの第1の相のモータ駆動回路を介してPWM信号を駆動するステップと、(vi)モータの他の相の各々についてステップ(ii)から(v)を繰り返すステップと、を含み、本方法は、ステップ(i)から(vi)の各々の間に、電源レールからモータ駆動回路への電流が電流制限を超過するかどうかをテストすることをさらに含む。
本方法は、ステップ(i)~(vi)の各々の間に、モータの第1の相のモータ巻線に供給される電圧が、電源レール電圧および接地の各々と対応する値よりも多く異なっているかをテストすることをさらに含み得る。
モータの各相について、モータは、電源レールをその相のモータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備えることができ、各モータ駆動回路は、PWM信号をその相のモータ巻線へ駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備えることができ、ここでステップ(i)および/または(iv)は、モータのすべての相の負荷スイッチを開くこと、およびモータのすべての相のローサイドトランジスタをオンにすることを含み得る。
モータの各相について、モータは、電源レールをその相のモータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備えることができ、ここでステップ(ii)は、モータの第1の相の負荷スイッチを開いているモータの他のすべての相の負荷スイッチと共に閉じることを含み得る。
モータの各相について、モータは、電源レールをその相のモータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備えることができ、ここでステップ(v)は、モータのすべての相のすべての負荷スイッチが開いた状態で、モータの第1相のモータ駆動回路を介したPWM信号を駆動することを含み得る。
テストステップは、PWM信号の高パルス中に巻線に供給される電圧を高閾値と比較すること、およびPWM信号の低パルス中に巻線に供給される電圧を低閾値と比較することを含み得る。
本方法は、巻線に供給される電圧が高閾値を下回る場合に故障を検出すること、および/または巻線に供給される電圧が低閾値を上回る場合に故障を検出することを含み得る。
モータの各相について、モータは、電源レールをその相のモータ駆動回路に接続するための負荷スイッチ、および負荷スイッチとモータ駆動回路との間の電流センサーを備えることができ、本方法は、電源レールからモータ駆動回路への電流が、電流制限を超過していることを電流センサーで感知したことに応答して、故障を検出することを含み得る。
電力が複数の電源のうちの1つから電源レールに印加されることができ、本方法は、時間tで供給される電圧を時間tにわたる閾値電圧値と比較することを含み得る。
本方法は、時間tで供給された電圧が、時間tにわたる閾値電圧値よりも低い場合に故障を検出することを含み得る。
各モータ駆動回路は、PWM信号をその相のモータ巻線に駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを含み得、本方法は、巻線に供給される電圧が高閾値を下回る場合にハイサイドトランジスタの故障を検出すること、および/または、巻線に供給される電圧が低閾値を上回る場合にローサイドトランジスタの故障を検出することを含み得る。
モータの各相について、モータは、電源レールをその相のモータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備えることができ、本方法は、請求項1に記載のステップ(v)でPWM信号を駆動する所定の期間後に、巻線に供給される電圧が高閾値を上回っている場合に、第1の相の負荷スイッチで故障を検出することを含み得る。
各モータ駆動回路は、PWM信号をその相のモータ巻線に駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを含むことができ、本方法は、電源レールからモータ駆動回路への電流が電流制限を超過することを感知して、第1相の負荷スイッチ、および/またはハイサイドトランジスタ、および/またはローサイドトランジスタの故障を検出することを含み得る。
本方法は、時間tにおけるその電源からの電圧が時間tにわたる閾値電圧値を下回ることを感知して、電源の故障を検出することを含み得る。
本方法は、故障の検出に応答して、制動電流をモータに印加し、重力に逆らって連結部の位置を維持するようにすることを含み得る。
本方法は、第1の対の第1の相から第1の対の第2の相に、モータの第1の対の相の間にのみ制動電流を印加することを含み得る。
本方法は、故障が所定の期間後も検出され続ける場合、第2の対の第1の相から第2の対の第2の相に、モータの第2の対の相の間にのみ制動電流を印加することをさらに含み得る。
本方法は、故障が所定の期間後も検出され続ける場合、第3の対の第1の相から第3の対の第2の相に、モータの第3の対の相の間のみに制動電流を印加することをさらに含み得る。
本方法は、故障が所定の期間後も検出され続ける場合、第1の対の第2の相から第1の対の第1の相に、モータの第1の対の相の間のみに制動電流を印加することをさらに含み得る。
本方法は、故障が所定の期間後も検出され続ける場合、第2の対の第2の相から第2の対の第1の相に、モータの第2の対の相の間のみに制動電流を印加することをさらに含み得る。
本方法は、故障が所定の期間後も検出され続ける場合、第3の対の第2の相から第3の対の第1の相に、モータの第3の対の相の間にのみ制動電流を印加することをさらに含み得る。
ここで、添付図面を参照して、本発明を例として説明する。図面は、以下の通りである。
既知のロボットアームを示している。 関節式ロボットアームを示している。 ロボットアームの連結部を駆動するためのモータを示している。 図3のモータの相の例示的な構造を示している。 モータに組み込まれたセンサーを示している。 図3の電源の一例示的構造を示している。 連結部モータの始動手順を示すフローチャートである。 故障検出後の一連の保持状態を示している。
以下の開示は、図2に示されるタイプのロボット200の制御に関する。ロボットは、一端が基部201に接続され、他端が機器203に接続されたロボットアーム202で構成されている。ロボットアーム202は、可撓性連結部205が散在する一連のリンク204を備えている。各可撓性連結部は、接続しているリンクが互いに対して移動することを可能にしている。可撓性連結部は、回転式連結部を含むことができ、それらの各々は、接続しているリンクが軸を中心に互いに対して回転することを可能にしている。可撓性連結部は、伸縮式連結部を含み得、それらの各々は、それが接続するリンクが、軸に沿って互いに対して延びることを可能にする。機器203は、オペレーションを実行するためのシャフト206およびエンドエフェクタ207を備えている。
各連結部は、モータ208によって駆動される。連結部制御装置209は、連結部を駆動するようにモータを制御する。ロボットアームの各連結部は、個別のモータで駆動され得る。好適にも、そのモータは連結部の近位に配置されている。例えば、モータは、連結部が接続する2つのリンクのうち、ロボットアームの基部に最も近位にあるリンク上に配置され得る。しかしながら、状況によっては、モータは、ロボットアームの基部から最も遠位にあるリンク上に配置されることもある。各連結部モータは、モータを制御するための専用の連結部制御装置を有し得る。あるいは、連結部制御装置は、2つ以上の連結部モータを制御することができる。
図3は、ロボットアーム202の連結部205を駆動するための一例示的なモータ300を示している。モータ300は、多相モータである。モータは、ローターおよびステーター、ならびにローターとステーターの一方に取り付けられ、ローターとステーターの他方に作用するための複数の巻線を有する。各巻線は、一端が他の巻線に接続され、他端がモータ相に接続されている。電流は巻線を介して順次駆動され、ローターをステーターに対して回転させ、それによって連結部205を駆動するために使用できるトルクを生成する。図3に示す例では、モータは3相モータであり、第1の巻線U302に接続された第1の相U301、第2の巻線V304に接続された第2の相V303、および第3の巻線W306に接続された第3の相W305を有している。しかしながら、より一般的には、モータは3相を上回る相を有し得る。
モータ301、303、305の各相は、負荷スイッチ307、308、309、およびモータ駆動回路310、311、312を備えている。負荷スイッチは、連結部制御装置317からの制御入力314、315、316に応答して、電源レール313からの電力をその相のモータ駆動回路に接続する。モータ駆動回路は、制御入力321、322、323に応答して、その相のモータ巻線に駆動信号318、319、320を印加する。電力が電源324からの電源レール313へ供給されている。
図4は、図3のモータ相301、303、305の一例示的な構造を示している。負荷スイッチ307、308、309は、トランジスタによって実装され得るスイッチ400を備えている。例えば、スイッチ400は、電界効果トランジスタ(FET)によって実装され得る。モータ駆動回路310、311、312は、2つのトランジスタ、すなわち、ハイサイドトランジスタ401およびローサイドトランジスタ402を備え得る。トランジスタ401、402の各々は、FETによって実装され得る。ハイサイドトランジスタ401とローサイドトランジスタ402は直列に接続されている。負荷スイッチ400、ハイサイドトランジスタ401、およびローサイドトランジスタ402はすべて直列に接続されており、ハイサイドトランジスタ401はローサイドトランジスタ402と負荷スイッチ400との間に接続されている。負荷スイッチ400の反対側は電源レール313に接続されている。ローサイドトランジスタ402の反対側は、接地403に接続されている。駆動信号318、319、320は、ハイサイドトランジスタとローサイドトランジスタとの間に接続されている駆動信号ライン410に出力されている。モータ駆動回路は、ハイサイドトランジスタ401およびローサイドトランジスタ402と並列に接続されたコンデンサ411をさらに備えることができる。具体的には、コンデンサ411は、ハイサイドトランジスタ401の一方の側およびローサイドトランジスタ402の反対側に接続されている。言い換えれば、コンデンサ411は、スイッチ400とハイサイドトランジスタ401との間、およびローサイドトランジスタ402と接地403との間に接続されている。コンデンサ411は、モータ駆動回路へ流れる過電流を引き起こす負荷スイッチの故障の場合に、ハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを保護する。このシナリオでは、コンデンサ411は、ハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタに流れる電流の一部を妨げ、これによって、これらの破損を防止する。
連結部制御装置317は、制御入力407を生成し、負荷スイッチ400に出力するための負荷スイッチ制御ユニット404を備える。制御入力407は、負荷スイッチ400を閉じるように制御し、それにより、電源レールからモータ駆動回路に電力を接続する。制御入力407はまた、負荷スイッチ400を開くように制御し、それにより、電源レールからモータ駆動回路への電力を遮断する。連結部制御装置317は、ハイサイドゲート入力408を生成し、ハイサイドトランジスタ401に出力するためのハイサイドゲートドライバ405を備える。ハイサイドゲート入力408は、ハイサイドトランジスタ401を制御して、それを通る電流の流れを有効にし、また無効にする。連結部制御装置317は、ローサイドゲート入力409を生成し、ローサイドトランジスタ402に出力するためのローサイドゲートドライバ406を備えている。ローサイドゲート入力409は、ローサイドトランジスタ402を制御して、それを通る電流の流れを有効にし、また無効にする。
連結部制御装置は、ハイサイドトランジスタ401およびローサイドトランジスタ402のゲートを駆動して、それにより駆動信号ライン410上にパルス幅変調(PWM)駆動信号を生成する。したがって、オペレーション中、連結部制御装置は、第1のモータ相Uの負荷スイッチを制御して閉じ、ハイサイドおよびローサイドゲートドライバ入力を供給して、モータ駆動回路に第1の巻線Uを駆動するためのPWM駆動信号を生成させることによってモータを駆動する。次に、連結部制御装置は、ハイサイドおよびローサイドゲートドライバ入力を供給して、モータ駆動回路にPWM駆動信号の生成を停止させる。連結部制御装置は、他のモータ巻線の各々で、このプロセスを順番に繰り返す。任意選択で、連結部制御装置は、その時点では開くためのPWM駆動信号を生成していないモータ相の負荷スイッチを制御することができる。このことが、電力がこれらの相のモータ駆動回路に接続されていることを防止している。
図5は、図3に示されるような、一例示的な三相モータを示しており、ここでは、連結部制御装置317および各モータ相301、303、305は、図4に示される構造を有している。連結部制御装置317の負荷スイッチ制御ユニットは、制御入力407a、407b、407cを各モータ相の負荷スイッチ400a、400b、400cにそれぞれ提供する。連結部制御装置317のハイサイドゲートドライバ405は、ハイサイドゲート入力408a、408b、408cを各モータ相のハイサイドトランジスタ401a、401b、401cにそれぞれ提供する。連結部制御装置317のローサイドゲートドライバ406は、各モータ相のローサイドトランジスタ402a、402b、402cにそれぞれローサイドゲート入力409a、409b、409cを提供する。
図5のモータはまた、複数のセンサーを備えている。各モータ相は、その相の負荷スイッチとモータ駆動回路との間に配置された電流センサー500a、500b、500cを備える。電流センサーは、例えば、電流感知抵抗器であり得る。電流センサーには電流制限がある。電流制限は事前に決定されることができる。例えば、電流制限は20Aであってもよい。電流センサー出力は、連結部制御装置317(図示せず)に接続されている。電流センサーは、電流センサーを通過する電流が電流制限を超えた場合に、連結部制御装置317に信号送信するように構成されている。
各モータ相は、モータ巻線への駆動信号の電圧が、PWM信号の高パルス中に高閾値を上回り、PWM信号の低パルス中に低閾値を下回るかどうかを検出するためのセンサー回路を備えている。好適にも、この回路はパルスの端部に向かう電圧を検出する。例えば、電圧はパルスの後半で検出され得る。この時点までに、電圧は安定しているはずである。図5は、2つのコンパレータを備えるセンサー回路の実装例を示している。回路は、3つのモータ相の各々で同じものである。第1のモータ相Uを監視するための回路について、ここで説明する。
2つのコンパレータ501a、502aはそれぞれ、1つの入力503a、506aとしての駆動信号318を有している。第1のコンパレータ501aは、他の入力504aとして上述の高閾値を有している。その高閾値は、例えば、供給レール313上の供給電圧の小数になり得る。その小数は、0.8から0.99の間の小数であってよく。その小数は、0.9から0.95の間の小数であってよく。小数部は0.95であってもよい。第1のコンパレータは、駆動信号電圧を高閾値と比較する。第1のコンパレータの出力505aは、駆動信号電圧が、その高閾値を上回っているか下回っているかを示す。第2のコンパレータ502aは、他の入力507aとして、上述の低閾値を有している。その低閾値は、例えば、供給レール313上の供給電圧の小数になり得る。その小数は、0.01から0.2の間の小数であってよく。その小数は、0.05から0.1の間の小数であってよく。小数は0.05であってもよい。第2のコンパレータは、駆動信号電圧を低閾値と比較する。第2のコンパレータの出力508aは、駆動信号電圧がその低閾値を上回っているか下回っているかを示す。コンパレータ501a、502aの各々の出力は、連結部制御装置317(図示せず)に接続されている。これによって、コンパレータは、駆動信号電圧が高閾値と低閾値を上回っているか下回っているかを連結部制御装置に信号送信する。
図6は、図3および5に示される電源324の一例示的な構造を示す。電源324は、一次電源601を備える。一次電源は、主電源によって供給され得る。これは、システムの他のコンポーネントを介してロボットアームにルーティングされてもよい。例えば、ロボットアームが、マスタースレーブマニピュレータのスレーブコンポーネントを形成し、リモートコンソールに配置されたマスターコンポーネントの制御下で動作する場合、一次電源は、コンソールからロボットアームに供給され得る。
電源324はまた、バックアップ電源602を備え得る。バックアップ電源602は、一次電源601とは異なる電源を有している。その電源は、一次電源とは異なる場所にあってもよい。その電源は、異なる電力線を介して電源レール313に接続されることができ、例えば、異なるケーブルを介して、一次電源601を電源レール313に接続する電力線に接続されることができる。バックアップ電源は、ロボットアームに局部的に収納されているバッテリーであってもよい。例えば、バッテリーは、ロボットアームが装着されたカート内に収納することができる。好適には、バックアップ電源は充電式バッテリーである。バックアップ電源は、一次電源601が故障した場合に電力を電源レール313に供給するように制御されている。好適には、バックアップ電源は、ロボットアームの操作に電力供給するために蓄えられた十分なエネルギーを有しており、一次電源が故障した後にロボットアームが意図したオペレーションを所定期間にわたり動作し続けることを可能にしている。この所定期間は、5~10時間の間であり得る。
電源324はまた、さらなるバックアップ電源603を備え得る。さらなるバックアップ電源603は、一次電源601およびバックアップ電源602への異なる電源を有する。その電源は、一次電源および/またはバックアップ電源の場所とは異なる場所にあってもよい。その電源は、異なる電力線を介して電源レール313に接続されることができ、例えば、異なるケーブルを介して、一次電源601およびバックアップ電源602を電源レール313に接続する電力線に接続されることができる。さらなるバックアップ電源は、カートまたはロボットアームに収納されたバッテリーであってもよい。バッテリーは、バックアップ電源602の充電式バッテリーよりも著しく小さくなっている。バッテリーは、非充電式であってもよい。さらなるバックアップ電源603は、バックアップ電源602が故障した場合に、電源レール313に電力を供給するように制御されている。さらなるバックアップ電源は、バックアップ電源が故障した後の非常に短い期間にわたるロボットアームの操作に電力を供給するために蓄えられた十分なエネルギーを有している。この所定の期間は5分以下であってもよい。所定の期間は30秒であってもよい。
図6は、各電力供給源と電源レール313との間に各1つある、いくつかのダイオード604を示している。これらのダイオード604は、電力が電源から電源レール313に一方向に供給され、電源レール313からいずれかの電源に電流が逆流しないことを確実にしている。
図6はまた、電源324によって供給される電圧を感知するための回路605を示している。この回路は、入力として電源レール313およびさらなる入力を有するコンパレータ605を含む。そのさらなる入力は、アクティブな電源に応じて可変であり得る。例えば、そのさらなる入力は、アクティブ電源からの予期された供給電圧の小数であり得る。その小数は、例えば、0.95であり得る。この場合、コンパレータ605からの出力は、電源レールが、その予期される最大供給電圧の5%以内の範囲にあるかどうかを識別する。システムは、テストプロセス中の異なる時間に、同じ電源によって異なる電圧で駆動されることができる。さらなる入力は、その時点でシステムが駆動されている電圧に応じて可変であり得る。コンパレータの出力は、連結部制御装置317に入力されることができる。
以下に、ロボットアームの始動手順中に、本明細書に記載されたモータ構成の故障のテストを説明している。テスト手順はロボットアームによって内部で実行され、したがって、パワーオンセルフテスト(POST)と称され得る。好適には、連結部制御装置は、モータから受信した官能データを故障制御装置に渡す。故障制御装置は、ロボットアームの外部に配置された集中型制御装置であることができ、これはロボットアームの各個別の連結部制御装置から官能データを受信する。故障制御装置は、POSTを実行するために連結部制御装置を制御し、故障を検出すると、故障制御装置は、以下に説明するように、故障検出への応答を実行するように連結部制御装置を制御する。
図7は、起動時にロボットアームの連結部モータをテストするための例示的なPOSTシーケンスを示している。ステップ701では、テストされるモータ相は、第1のモータ相、すなわちi=1に設定される。図3のモータでは、これはモータ相Uになっている。次のステップ702では、モータは既知の状態へと駆動される。好適にも、この既知の状態は、モータ電圧が既知である状態である。例えば、既知の状態は、多相モータの各巻線の両端の電圧がゼロである状態であり得る。本明細書に記載の三相モータでは、これは、制御入力407a、407b、407cを介して開くための各モータ相の負荷スイッチ307、308、309を制御する連結部制御装置317によって達成され得る。さらに、連結部制御装置は、各モータ相のローサイドトランジスタを制御して、電流がローサイドゲート入力409a、409b、409cを介して流れることを可能にすることができる。これら2つの動作は共に、モータが“パッシブ制動”状態に入るようにさせ、そこでは、モータ巻線が連結部を駆動するためのトルクを生成しない。
次のステップ703では、第1のモータ相Uが電力に接続される。好適にも、このことは、閉じるための第1の相の負荷スイッチ400aを制御する連結部制御装置317によって実行されており、それにより、電源レール313から第1のモータ相Uのモータ駆動回路310への電力を接続する。連結部制御装置317が、負荷スイッチ400aを制御して閉じる一方で、その他のモータ相の負荷スイッチ400b、400cを制御して開状態を維持する。好適にも、この間、連結部制御装置は、すべてのモータ相のローサイドトランジスタを制御し続け、オンの状態を維持する。
次のステップ704では、PWM信号は、第1のモータ相Uのモータ駆動回路310を通して駆動される。好適にも、上述のように、このことは、ゲート駆動入力408a、409aをPWMシーケンスのハイサイドトランジスタ401aおよびローサイドトランジスタ402aに適用する連結部制御装置317によって実行される。それによってPWM駆動信号318が生成され、モータ駆動回路310から第1の相の巻線U302へ出力される。この間、連結部制御装置は、第1のモータ相Uの負荷スイッチ400aが閉じ、その他のモータ相V、Wの負荷スイッチ400b、400cを開状態にする制御を継続する。
次のステップ705では、モータは既知の状態に駆動される。好適にも、このことは、ステップ702に関して説明したものと同じ方法で実行されている。ステップ705におけるモータの既知の状態は、ステップ702のモータの既知の状態と同じであってもよい。ステップ705におけるモータの既知の状態は、ステップ702のモータの既知の状態と異なっていてもよい。したがって、連結部制御装置は、すべてのモータ相の負荷スイッチ400a、400b、400cを制御して、開にする。連結部制御装置はまた、各モータ相のローサイドトランジスタをオン状態に制御することができる。
次のステップ706では、PWM信号は、第1のモータ相Uのモータ駆動回路310を通して駆動されている。この時点では、第1のモータ相Uの負荷スイッチ400aは開いており、したがって、第1のモータ相Uは電源レール313から切断されている。連結部制御装置317は、ステップ704に対してゲートドライブ入力408a、409aを、PWMシーケンスでハイサイドトランジスタ401aおよびローサイドトランジスタ402aに適用する。この間に、連結部制御装置は、他方のモータ相V、Wの負荷スイッチ400b、400cを開状態にする制御を継続する。モータ駆動回路が任意選択のコンデンサ411aを備える場合、負荷スイッチ400aを開き、PWMシーケンスを印加することによって、コンデンサ411aに放電させる。
次のステップ707では、現在のモータ相の後にモータ相があるかどうかが判断される。換言すると、i=i+1が存在するか?が判断される。本明細書で説明されるモータについては、第2のモータ相が存在する。したがって、ステップ707での質問に対する答えはYESであり、方法はステップ708に進み、iはi+1に設定される。換言すると、iは2に設定される。ステップ702~706は、その後、第2のモータ相Vに関して繰り返す。この繰り返しでステップ707に到達すると、第3のモータ相が存在する。したがって、ステップ707での質問に対する答えはYESであり、方法はステップ708に進み、iはi+1に設定される。換言すると、iは3に設定される。ステップ702~706は、その後、第3のモータ相Wに関して繰り返す。この繰り返しでステップ707に達すると、第3のモータ相に関する質問に対する回答はNOとなる。したがって、プロセスはステップ709に移動し、ここでこのシーケンスが終了する。3つ以上のモータ相を有する多相モータでは、図7のフローチャートのさらなる反復が、各モータ相に対して1回、完了することになる。
図7のフローチャートの各ステップは、次のステップに進む前に、所定の期間にわたって実施され得る。図7のステップは、示されている順序で実施される。
図7のシーケンスが行われる一方で、モータからの官能データは、モータが期待通りに動作しているかどうかをテストするために、故障制御装置にフィードバックされる。好適には、以下の記載のテストが、図7に示すフローチャートの各ステップの間に実施される。
第1に、故障制御装置は、各モータ相について、電源レールからモータ駆動回路への電流が電流制限を超過するかをテストすることができる。例えば、故障制御装置は、電流センサーを通過する電流が電流制限を超過するかを判断するために、各モータ相の電流センサー500a、500b、500cの出力を使用することができる。電流制限は事前に決定されることができる。代替的に、電流センサーの電流制限は、再構成可能である。例えば、電流制限は、電源レールから供給される期待電流に近い値にリアルタイムで設定され得る。したがって、予期される供給電流が変化すると、電流センサーの電流制限はそれに応じて再構成される。好適にも、電流制限は、最大供給電流の期待値に設定される。故障制御装置は、電流制限を超えたという電流センサーからの指摘を受信すると、故障を検出する。
第2に、故障制御装置は、各モータ相について、そのモータ相のモータ巻線に供給される電圧が、電源レール電圧および接地の各々と対応する量を超えて異なるかどうかテストすることができる。例えば、図7のステップ704で第1のモータ相がPWMモードで駆動されている間、故障制御装置は、コンパレータ501aおよび502aの出力を使用して、第1の巻線に供給される電圧が、PWM信号の高パルス中に高閾値を上回るかどうか、および/または第1の巻線に供給される電圧が、PWM信号の低パルスの低閾値を下回るかどうかを判断することができる。故障制御装置は、図7のステップ704において他のモータ相がPWMモードで駆動されているとき、それらに対して同じプロセスを実行する。故障制御装置は、巻線に供給される電圧が高閾値を下回ると、故障を検出する。故障制御装置は、巻線に供給される電圧が低閾値を上回ると、故障を検出する。
図7のステップ706で第1のモータ相がPWMモードで駆動されている間、故障制御装置は、コンパレータ501aの出力を使用して、PWM信号の高パルス中に第1の巻線に供給される電圧が高閾値を上回るかを判断できる。故障制御装置は、図7のステップ706において他のモータ相がPWMモードで駆動されているとき、それらに対して同じプロセスを実行する。故障制御装置は、巻線に供給される電圧が高閾値を上回ると、故障を検出する。
コンパレータ501a、501b、501cおよび502a、502b、502cの高閾値および低閾値は、供給電圧の比率である。この比率は、予め設定されてもよい。代替的に、この比率は、リアルタイムで構成可能であり得る。
第3に、故障制御装置は、モータに供給される電圧が閾値電圧値を下回るかどうかをテストすることができる。例えば、故障制御装置は、コンパレータ605の出力を使用して、時間tにおける電源レール313に供給される電圧が、時間tにおける閾値電圧値を下回るかどうかを判断することができる。その閾値電圧値は、どの電源が電源レール313に電力を供給しているかに応じて、再構成可能であり得る。例えば、閾値電圧値は、そのアクティブ電源からの期待供給電圧の小数であり得る。コンパレータ605の出力が、供給された電圧が閾値電圧値よりも低いことを示す場合、故障制御装置は故障を検出する。
故障制御装置はまた、以下のように、モータからの官能出力に応じて、故障のソースを識別することができる。
(i)故障制御装置は、そのモータ相で巻線に供給される電圧が、図7のステップ704のPWMモード中にコンパレータ501の高閾値を下回る場合、モータ相のハイサイドトランジスタでの故障を検出する。例えば、故障は、ハイサイドトランジスタが短絡で故障したか、または開にある場合がある。
(ii)故障制御装置は、そのモータ相で巻線に供給される電圧が、図7のステップ704のPWMモード中にコンパレータ502の低閾値を上回る場合、モータ相のローサイドトランジスタでの故障を検出する。例えば、故障は、ローサイドトランジスタが短絡で故障したか、または開にある場合がある。
(iii)故障制御装置は、図7のステップ706でPWMモードを駆動する所定の期間の後、巻線に供給される電圧がコンパレータ501の高閾値を上回る場合、モータ相の負荷スイッチでの故障を検出する。例えば、故障は、負荷スイッチが短絡で故障した場合がある。
(iv)故障制御装置は、電流制限を超過したという電流センサー500からの指示を受信すると、モータ相の負荷スイッチでの故障、および/または、そのモータ相のハイサイドトランジスタでの故障、および/またはそのモータ相のローサイドトランジスタでの故障を検出する。
(v)故障制御装置は、電源からの電圧が、その電源の時間tにわたる閾値電圧値を下回ったというコンパレータ605からの指示を受信すると、電源での故障を検出する。
故障制御装置は、モータからの官能出力の組み合わせに応じて、他の故障源を特定することができる。例えば、モータ巻線が開にあるか、またはハイサイドコンパレータまたはローサイドコンパレータのうちの1つが正しく機能していないことを特定することができる。
各故障評価中、故障制御装置は、モータから受信するすべての官能データおよび状況情報の出力を評価することができ、この評価の後、上に列記した故障状態の1つ以上をゼロと検出し得る。
図7のフローチャートの各ステップについて、そのステップが所定の期間にわたって実行され、上述のテストによって故障が検出されない場合、プロセスは次のステップに進む。しかしながら、ステップ中に故障が検出された場合、プロセスは、FAULT(故障)状態になり得る。
FAULT状態に入ると、連結部制御装置は、モータを電気的に制動することによって応答する。これを実行するために、モータに制動電流を印加し、それにより、モータが重力に逆らって駆動する連結部の位置を維持する。連結部は1つの構成に保持されており、それによって、連結部が接続するロボットアームのリンクが重力下で垂れ下がるのを防止する。連結部が回転式連結部である場合、制動電流は、連結部の回転位置をロックするような固定トルクを連結部に提供する。固定トルクの値は、アームの姿勢に依存している。換言すると、その回転位置をロックするために連結部に印加される固定トルクは、ロボットアームの1つの構成では、1つの値を有し、ロボットアームの異なる構成では別の値を有している。したがって、固定トルクの値、および、したがって制動電流の値は、連結部が保持される位置に依存し、それに応じて連結部制御装置によって制御され得る。
固定トルクは、連結部の回転位置を重力に逆らって保持するのに十分である。FAULT状態に入る時点で、連結部が閾値速度未満で移動する場合、固定トルクは、時間Tで連結部の移動を停止し、重力に逆らってその停止位置に連結部を保持するのに十分である。しかしながら、FAULT状態が入る時点で、連結部が閾値速度を上回って移動している場合、固定トルクは、時間Tで連結部の動きを停止するのに十分ではない。この場合、連結部制御装置は、固定トルクよりも高い値を有する初期トルクを提供する制動電流を印加することによってモータを電気的に制動する。この初期トルクは、時間Tにおける連結部の動きを停止するのに十分である。一旦、連結部が停止すると、連結部制御装置は、次いで固定トルクを印加することによって、重力に逆らって停止位置に連結部を保持してモータを電気的に制動する。
制動電流は電力を必要とするため、電気ブレーキは、連結部を所定の位置に保持するために電力を必要とする。電気ブレーキは、同じ連結部制御装置の制御下で、連結部の関節運動を駆動する同じモータによって適用される。電気ブレーキには別個のエンティティは含まれていない。
連結部制御装置は、モータのすべての相に制動電流を印加することによってモータを電気的に制動することができる。例えば、連結部制御装置は、(i)閉じられる各モータ相の負荷スイッチを制御して、それによって、電源レール313からその相のモータ駆動回路に電力を接続することによって、および(ii)各モータ相のモータ駆動回路を制御して、その相のモータ巻線にブレーキ電流を接続することによって、これを実施することができる。
故障制御装置が、モータ相のうちの1つに位置しているとして、故障源を特定した場合、連結部制御装置は、次いで、そのモータ相の負荷スイッチを開いて、それによって、その単相のモータ巻線をモータから分離し、モータの他の相にのみ制動電流を印加することによって応答する。例えば、故障制御装置が、第1のモータ相Uに故障があることを特定した場合、連結部制御装置は、(i)第1のモータ相の負荷スイッチ307を制御して開き、(ii)第2のモータ相の負荷スイッチ308を制御して閉じ、および(iii)第3のモータ相の負荷スイッチ309を制御して開く。このようにして、第2のモータ相と第3のモータ相との間に制動電流を印加し、それによって連結部をその現在の構成に保持する。
故障状態の間、連結部制御装置は、上述のセンサーから官能データを受信し続ける。
図8は、保持状態のセットを示し、これらの各々が、異なるコンポーネントを介してモータに制動電流を印加する。連結部制御装置は、以下の状況において、保持状態のセットを繰り返すようにモータを制御することができ、それらは、
(i)故障の発生源が特定されていない場合、
(ii)複数の故障が検出された場合、
(iii)モータのすべての相に制動電流を印加した後、故障制御装置によって受信された官能データが故障制御装置に引き続き故障を検出させる場合、または
(iv)モータの2つの相に制動電流を印加した後、故障制御装置によって受信された知覚データが故障制御装置に故障を検出させる場合、である。
図8は、6つの保持状態を示し、それらの各々がモータの2つの相の間に制動電流を印加する。状態801は、モータの第1の相と第2の相との間に、第1の相から第2の相への制動電流を印加する。状態802は、モータの第2の相と第3の相との間に、第2の相から第3の相への制動電流を印加する。状態803は、モータの第1の相と第3の相との間に、第1の相から第3の相への制動電流を印加する。状態804は、モータの第2の相と第1の相との間に、第2の相から第1の相への制動電流を印加する。状態805は、モータの第3の相と第2の相との間に、第3の相から第2の相への制動電流を印加する。状態806は、モータの第3の相と第1の相との間に、第3の相から第1の相への制動電流を印加する。
概して、X相からY相への制動電流を印加するために、X相の負荷スイッチは閉じられ、電源レール313からその相のモータ駆動回路へ電流が流れることを可能にしており、Y相の負荷スイッチは開いている。さらに、Y相のローサイドトランジスタがローサイドゲートドライバによって接地に駆動されている。Y相のハイサイドトランジスタは開いている。他のZ相の負荷スイッチは開いている。Z相のローサイドトランジスタは、フローティングであり、すなわち、電源レールまたは接地に接続されていない。Z相のハイサイドトランジスタは開いている。
連結部制御装置は、状態801から状態802、状態803、状態804、状態805、状態806へと、そして状態801に戻り、それを続けるような一連の保持状態を繰り返すようにモータを制御する。故障源が特定されていない場合、複数の故障が検出される場合、またはモータのすべての相に制動電流が印加されたときに故障が検出される場合、連結部制御装置は、図8に示す保持状態のいずれかで最初に制動電流を印加するようにモータを制御することができる。例えば、連結部制御装置は、モータが状態801で開始するように制御できる。単一のモータ相で故障が特定された場合、連結部制御装置は、モータを制御して、そのモータ相を除外する保持状態で最初に制動電流を印加する。例えば、第1のモータ相において故障が検出された場合、連結部制御装置は、最初に保持状態802または805に進入して、これらのいずれも、第1の相と別の相との間に保持電流を印加しないようモータを制御できる。連結部制御装置は、この状況では、例えば、常に状態802のように、常に同じ保持状態に入るようにモータを制御できる。
連結部制御装置は、モータを制御して、図8の保持状態で所定の時間にわたって制動電流を印加する。この所定の時間の後に、故障状態がもはや検出されない場合、連結部制御装置はモータを制御して、この保持状態で制動電流を維持する。所定の時間の後に、故障状態が引き続き検出される場合、連結部制御装置は、モータを制御して移動させ、サイクル中の次の保持状態で制動電流を印加する。プロセスは、図8にある状態を繰り返し、故障が検出され続ける場合は、次の状態に移るまで、所定の時間にわたり保持状態で制動電流を毎回印加する。
図8は、状態のサイクル順序の一例を示していることが、理解されるべきである。サイクル順序は、図8に示されるものとは異なってもよい。サイクル順序は、任意の順序での状態801~806のセットであってもよい。
概して、連結部制御装置は、一次電源601からモータ300に供給される電力を制御することによってモータを電気的に制動するように構成されている。検出された故障が電力の喪失である場合、連結部制御装置は、一次電源601からモータ300に供給される制動電流を初めに制御することができる。故障制御装置が官能データを受信し続け、それにより電力の喪失を検出した場合、連結部制御装置に、一次電源601を電源レール313から切り離させ、代わりに、モータに制動電流を供給するために、バックアップ電源602を電源レール313に接続させる。故障制御装置が官能データを受信し続け、それにより電力の喪失を検出した場合、連結部制御装置に、バックアップ電源602を電源レール313から切り離させ、代わりに、モータに制動電流を供給するために、さらなるバックアップ電源603を電源レール313に接続させる。
あるいは、故障制御装置は、電力喪失の初期検出に応答して、連結部制御装置にバックアップ電源602からモータに供給される制動電流を制御させることができる。故障制御装置が官能データを受信し続け、それにより電力の喪失を検出した場合、連結部制御装置にバックアップ電源602を電源レール313から切り離させ、代わりにモータに制動電流を供給するために、さらなるバックアップ電源603を電源レール313に接続させる。
図7を参照して説明したPOSTプロセスは、ロボットアームの連結部を駆動する各モータ上で有用に実行される。しかしながら、故障制御装置は、一部の連結部の連結部制御装置のみを制御して、それらのモータに電気ブレーキをかけることができる。これらの連結部は、このような構成の連結部であることができ、これらは、それらが能動的に駆動されない場合、重力下でアームが垂れる原因となり得る。これらの連結部は、バック駆動可能な連結部であり得る。
故障制御装置は、ロボットアームの単一の連結部モータで単一の故障を検出すると、ロボットアーム全体を、FAULT状態にすることができる。換言すると、故障制御装置は、ロボットアーム全体をその構成を固定させ、それによって、ロボットアームのモータ内の故障を検出することに応答して、ロボットアーム全体を重力に対抗する位置に保持し得る。したがって、故障制御装置は、連結部制御装置が、それ自体が故障していないが、ロボットアーム内の別のモータで検出された故障の結果として、モータに制動電流を印加するようさせることができる。
故障状態に移行すると、故障制御装置は1つ以上の警告信号を発する。これは、警報などの可聴信号、ロボットアームおよび/またはその基部上に表示される視覚信号、および/またはロボットアームの運転者のディスプレイ、ならびにロボットアームを操作するためのハンド制御装置を介してロボットアームの運転者が感じることができるハプティック信号のうちのいずれか1つまたは組み合わせであってもよい。さらなるバックアップ電源が電源レールに電力を供給するように制御される場合、異なる警報が生成され得る。
ロボットアームの連結部モータがPOST手順に無事に移行すると、ロボットアームは通常使用を継続することができる。ロボットアームの通常動作中、故障制御装置は、連結部モータの一部の故障を監視し続けることができる。好適にも、POSTプロセス中に監視される故障のサブセットのみが、ロボットアームの通常使用中に監視される。故障制御装置は、以下のテストを続行することができる。
(i)モータ相の負荷スイッチ307、308、309において故障が発生した場合である。これは電流センサー500a、500b、500cから官能データを受信することによって実施される。その官能データは、モータ相のモータ駆動回路に負荷スイッチを通って流れる電流が、いつ電流センサーの電流制限を超過するかを示す。電流制限を超過すると、故障制御装置は故障を検出する。
(ii)電源装置に故障が発生した場合である。これはコンパレータ605からセンサーデータを受信することによって実施される。その官能データは、供給電圧がいつ閾値電圧を下回ったかを示す。供給電圧が閾値電圧を下回った場合、故障制御装置は故障を検出する。
故障制御装置は、上述のように、FAULT状態に入り、モータを電気的に制動することによって、通常オペレーション中に故障の検出に応答する。
本明細書に記載される装置および方法は、故障のあるモータ相を分離し、モータの他の相の間に制動電流を印加することによって、例えば、単一のモータ巻線または単一のトランジスタの故障のような、モータの単一の故障点に対して、連結部モータが保護されることを可能にする。故障のあるモータ相は、負荷スイッチを開くことによって分離される。負荷スイッチを開くと、電源もモータ相から分離し、このことはモータ相内の短絡の場合に有用である。
本明細書に記載のモータは、負荷スイッチを介して回路を有効に提供し、電源レールから独立して各モータ相を切断する。この回路は、モータ駆動信号を生成するために使用されているモータ駆動回路の回路(例えば、トランジスタ)から独立している。
好適にも、本明細書に記載の方法は、非同期的に実施される。言い換えれば、これらはシステムクロックに依存しない。したがって、システムクロックが故障した場合であっても、故障検出および応答を行うことができる。
本明細書に記載される方法および装置は、連結部制御装置によって制御されるいくつかの機能、および故障制御装置によって制御されるその他の機能について説明している。本明細書に記載の機能は、連結部制御装置と故障制御装置との間に異なる形で分散配置され得ることが理解されよう。この機能は、連結部制御装置および故障制御装置よりも多くの制御装置の間で分散配置され得る。単一の制御装置は、記載されたすべての機能を実行することができる。各制御装置は、本明細書に記載の方法を実施する命令を実行するためのプロセッサを備えている。これら命令は、コンピュータ実行可能であり、メモリなどの任意のコンピュータ可読媒体を使用して提供することができる。本明細書に記載の方法は、有形記憶媒体上の機械可読形態のソフトウェアによって実行され得る。ソフトウェアは、本明細書に記載の方法を実施するために、コンピューティングベースのデバイスで提供され得る。
電流の感知およびテストに対する参照は、当業者によって既知の方法に従って、電圧を感知およびテストすることによって、代わりに実施され得る。同様に、電圧の感知およびテストに対する参照は、当業者によって既知の方法に従って、電流を感知およびテストすることによって、代わりに実施され得る。
本明細書に記載のロボットは、外科手術エンドエフェクタを備えた外科手術機器の付属装置を有する外科手術ロボットであり得る。あるいは、ロボットは、産業用ロボットまたは別の機能のためのロボットであることもある。機器は産業用ツールであることもある。
本明細書によって、本出願人は、本明細書に記載の各個々の特徴および二つ以上のかかる特徴の任意の組み合わせを、かかる特徴または組み合わせが、当業者に共通する一般知識に照らして、全体として本明細書に基づいて行うことができるような程度まで、かかる特徴または特徴の組み合わせが、本明細書に開示する任意の問題を解決するかにかかわらず、かつ特許請求の範囲を限定することなく、分離して開示する。本出願人は、本発明の態様が、任意のかかる個々の特徴または特徴の組み合わせからなり得ることを示している。前述の説明を考慮すると、本発明の範囲内で様々な修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。
本明細書によって、本出願人は、本明細書に記載の各個々の特徴および二つ以上のかかる特徴の任意の組み合わせを、かかる特徴または組み合わせが、当業者に共通する一般知識に照らして、全体として本明細書に基づいて行うことができるような程度まで、かかる特徴または特徴の組み合わせが、本明細書に開示する任意の問題を解決するかにかかわらず、かつ特許請求の範囲を限定することなく、分離して開示する。本出願人は、本発明の態様が、任意のかかる個々の特徴または特徴の組み合わせからなり得ることを示している。前述の説明を考慮すると、本発明の範囲内で様々な修正を行うことができることは当業者には明らかであろう。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
[態様1]
ロボットアームの始動手順中に前記ロボットアームのモータの故障をテストする方法であって、前記ロボットアームが、連結部によって第2のリンクに接続された第1のリンクと、前記第2のリンクが前記第1のリンクに対して移動することを可能にする前記連結部と、前記連結部を駆動するための前記モータであって、多相モータである、モータと、を備え、前記モータの各相が、モータ巻線と、電源レールから前記モータ巻線に電力を印加するため、かつ、前記モータ巻線に駆動信号を印加するためのモータ駆動回路と、を備え、前記方法が、以下の順序で、
(i)前記モータを既知の状態に駆動するステップと、
(ii)前記モータの第1の相のみを前記電源レールに接続するステップと、
(iii)前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通してパルス幅変調(PWM)信号を駆動するステップと、
(i)前記モータを既知の状態に駆動するステップと、
(v)前記モータの前記第1の相が前記電源レールから切り離された状態で、前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通して前記PWM信号を駆動するステップと、
(vi)前記モータの他の相の各々についてステップ(ii)~(v)を繰り返すステップと、を含み、
前記方法が、ステップ(i)~(vi)の各々の間に、前記電源レールから前記モータ駆動回路への前記電流が電流制限を超過するかどうかをテストすることをさらに含む、方法。
[態様2]
ステップ(i)~(vi)の各々の間に、前記モータの前記第1の相の前記モータ巻線に供給される電圧が、前記電源レール電圧および接地の各々と、それぞれの値だけ異なっているかどうかをテストすることをさらに含む、態様1に記載の方法。
[態様3]
前記モータの各相について、前記モータが、その相の前記モータ駆動回路に前記電源レールを接続するための負荷スイッチを備え、各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線へと駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、ステップ(i)および/または(iv)が、前記モータのすべての相の前記負荷スイッチを開くことと、前記モータのすべての相の前記ローサイドトランジスタをオンにすることと、を含む、態様1または2に記載の方法。
[態様4]
前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、ステップ(ii)が、前記モータの他のすべての相の前記負荷スイッチが開いている状態で、前記モータの前記第1の相の前記負荷スイッチを閉じることを含む、態様1~3のいずれかに記載の方法。
[態様5]
前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、ステップ(v)が、前記モータのすべての相のすべての負荷スイッチが開いている状態で、前記PWM信号を前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通して駆動することを含む、態様1~4のいずれかに記載の方法。
[態様6]
前記態様2に記載のテストステップが、前記PWM信号の高パルスの間に前記巻線に供給された電圧を高閾値と比較することと、前記PWM信号の低パルスの間に前記巻線に供給された電圧を低閾値と比較することと、を含む、態様2に記載の方法、または態様2に従属するときの態様3~5のいずれかに記載の方法。
[態様7]
前記巻線に供給された前記電圧が前記高閾値を下回る場合に故障を検出すること、および/または前記巻線に供給された前記電圧が前記低閾値を下回る場合に故障を検出すること、を含む、態様6に記載の方法。
[態様8]
前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチ、および前記負荷スイッチと前記モータ駆動回路との間の電流センサーを備え、前記方法が、前記電流センサーにおいて、前記電源レールから前記モータ駆動回路への電流が、電流制限を超過すること感知することに反応して故障を検出することを含む、態様1~7のいずれかに記載の方法。
[態様9]
複数の電源のうち1つから前記電源レールに電力が印加され、前記方法が、時間tにおいて供給された電圧を、前記時間tの閾値電圧値に比較することを含む、態様1~8のいずれかに記載の方法。
[態様10]
時間tにおいて前記供給された電圧が、前記時間tの前記閾値電圧値を下回る場合、故障を検出することを含む、態様9に記載の方法。
[態様11]
各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線へ駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、前記方法が、前記巻線に供給される電圧が前記高閾値を下回る場合に、前記ハイサイドトランジスタの故障を検出すること、および/または前記巻線に供給される電圧が前記低閾値を上回る場合に、前記ローサイドトランジスタの故障を検出することを含む、態様7に記載の方法、または態様7に従属するときの態様8~10のいずれかに記載の方法。
[態様12]
前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、前記方法が、態様1に記載のステップ(v)において前記PWM信号を駆動する所定期間の後に前記巻線に供給される電圧が前記高閾値を上回る場合、前記第1の相の前記負荷スイッチの故障を検出することを含む、態様7もしくは11に記載の方法、または態様7に従属するときの態様8~10のいずれかに記載の方法。
[態様13]
各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線に駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、前記方法が、前記電源レールから前記モータ駆動回路への前記電流が電流制限を上回ることを感知して、前記第1の相の前記負荷スイッチ、ならびに/または前記ハイサイドトランジスタおよび/もしくは前記ローサイドトランジスタの故障を検出することを含む、態様8に記載の方法、または態様8に従属するときの態様9~12のいずれかに記載の方法。
[態様14]
時間tにおける前記電源からの電圧が、前記時間tの前記閾値電圧値を下回ることを感知して、電源の故障を検出することを含む、態様9に記載の方法、または態様9に従属するときの態様10~13のいずれかに記載の方法。
[態様15]
前記故障を検出することに反応して、前記モータに制動電流を印加して、それによって、重力に逆らって前記連結部の位置を維持することを含む、態様7~14いずれかに記載の方法。
[態様16]
前記モータの第1の対の相の間のみに、前記第1の対の前記第1の相から前記第1の対の前記第2の相に前記制動電流を印加することを含む、態様15に記載の方法。
[態様17]
故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第2の対の相の間のみに、前記第2の対の前記第1の相から前記第2の対の前記第2の相に制動電流を印加することをさらに含む、態様16に記載の方法。
[態様18]
故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの相の第3の対の間のみに、前記第3の対の前記第1の相から前記第3の対の前記第2の相に制動電流を印加することをさらに含む、態様17に記載の方法。
[態様19]
故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第1の対の相の間のみに、前記第1の対の前記第2の相から前記第1の対の前記第1の相に、制動電流を印加することをさらに含む、態様18に記載の方法。
[態様20]
故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第2の対の相の間のみに、前記第2の対の前記第2の相から前記第2の対の前記第1の相に制動電流を印加することをさらに含む、態様19に記載の方法。
[態様21]
故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第3の対の相の間のみに、前記第3の対の前記第2の相から前記第3の対の前記第1の相に制動電流を印加することをさらに含む、態様20に記載の方法。

Claims (21)

  1. ロボットアームの始動手順中に前記ロボットアームのモータの故障をテストする方法であって、前記ロボットアームが、連結部によって第2のリンクに接続された第1のリンクと、前記第2のリンクが前記第1のリンクに対して移動することを可能にする前記連結部と、前記連結部を駆動するための前記モータであって、多相モータである、モータと、を備え、前記モータの各相が、モータ巻線と、電源レールから前記モータ巻線に電力を印加するため、かつ、前記モータ巻線に駆動信号を印加するためのモータ駆動回路と、を備え、前記方法が、以下の順序で、
    (i)前記モータを既知の状態に駆動するステップと、
    (ii)前記モータの第1の相のみを前記電源レールに接続するステップと、
    (iii)前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通してパルス幅変調(PWM)信号を駆動するステップと、
    (i)前記モータを既知の状態に駆動するステップと、
    (v)前記モータの前記第1の相が前記電源レールから切り離された状態で、前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通して前記PWM信号を駆動するステップと、
    (vi)前記モータの他の相の各々についてステップ(ii)~(v)を繰り返すステップと、を含み、
    前記方法が、ステップ(i)~(vi)の各々の間に、前記電源レールから前記モータ駆動回路への前記電流が電流制限を超過するかどうかをテストすることをさらに含む、方法。
  2. ステップ(i)~(vi)の各々の間に、前記モータの前記第1の相の前記モータ巻線に供給される電圧が、前記電源レール電圧および接地の各々と、それぞれの値だけ異なっているかどうかをテストすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記モータの各相について、前記モータが、その相の前記モータ駆動回路に前記電源レールを接続するための負荷スイッチを備え、各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線へと駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、ステップ(i)および/または(iv)が、前記モータのすべての相の前記負荷スイッチを開くことと、前記モータのすべての相の前記ローサイドトランジスタをオンにすることと、を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、ステップ(ii)が、前記モータの他のすべての相の前記負荷スイッチが開いている状態で、前記モータの前記第1の相の前記負荷スイッチを閉じることを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、ステップ(v)が、前記モータのすべての相のすべての負荷スイッチが開いている状態で、前記PWM信号を前記モータの前記第1の相の前記モータ駆動回路を通して駆動することを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記請求項2に記載のテストステップが、前記PWM信号の高パルスの間に前記巻線に供給された電圧を高閾値と比較することと、前記PWM信号の低パルスの間に前記巻線に供給された電圧を低閾値と比較することと、を含む、請求項2に記載の方法、または請求項2に従属するときの請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記巻線に供給された前記電圧が前記高閾値を下回る場合に故障を検出すること、および/または前記巻線に供給された前記電圧が前記低閾値を下回る場合に故障を検出すること、を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチ、および前記負荷スイッチと前記モータ駆動回路との間の電流センサーを備え、前記方法が、前記電流センサーにおいて、前記電源レールから前記モータ駆動回路への電流が、電流制限を超過すること感知することに反応して故障を検出することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 複数の電源のうち1つから前記電源レールに電力が印加され、前記方法が、時間tにおいて供給された電圧を、前記時間tの閾値電圧値に比較することを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 時間tにおいて前記供給された電圧が、前記時間tの前記閾値電圧値を下回る場合、故障を検出することを含む、請求項9に記載の方法。
  11. 各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線へ駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、前記方法が、前記巻線に供給される電圧が前記高閾値を下回る場合に、前記ハイサイドトランジスタの故障を検出すること、および/または前記巻線に供給される電圧が前記低閾値を上回る場合に、前記ローサイドトランジスタの故障を検出することを含む、請求項7に記載の方法、または請求項7に従属するときの請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記モータの各相について、前記モータが、前記電源レールをその相の前記モータ駆動回路に接続するための負荷スイッチを備え、前記方法が、請求項1に記載のステップ(v)において前記PWM信号を駆動する所定期間の後に前記巻線に供給される電圧が前記高閾値を上回る場合、前記第1の相の前記負荷スイッチの故障を検出することを含む、請求項7もしくは11に記載の方法、または請求項7に従属するときの請求項8~10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 各モータ駆動回路が、前記PWM信号をその相の前記モータ巻線に駆動するためのハイサイドトランジスタおよびローサイドトランジスタを備え、前記方法が、前記電源レールから前記モータ駆動回路への前記電流が電流制限を上回ることを感知して、前記第1の相の前記負荷スイッチ、ならびに/または前記ハイサイドトランジスタおよび/もしくは前記ローサイドトランジスタの故障を検出することを含む、請求項8に記載の方法、または請求項8に従属するときの請求項9~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 時間tにおける前記電源からの電圧が、前記時間tの前記閾値電圧値を下回ることを感知して、電源の故障を検出することを含む、請求項9に記載の方法、または請求項9に従属するときの請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記故障を検出することに反応して、前記モータに制動電流を印加して、それによって、重力に逆らって前記連結部の位置を維持することを含む、請求項7~14いずれか一項に記載の方法。
  16. 前記モータの第1の対の相の間のみに、前記第1の対の前記第1の相から前記第1の対の前記第2の相に前記制動電流を印加することを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第2の対の相の間のみに、前記第2の対の前記第1の相から前記第2の対の前記第2の相に制動電流を印加することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの相の第3の対の間のみに、前記第3の対の前記第1の相から前記第3の対の前記第2の相に制動電流を印加することをさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第1の対の相の間のみに、前記第1の対の前記第2の相から前記第1の対の前記第1の相に、制動電流を印加することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第2の対の相の間のみに、前記第2の対の前記第2の相から前記第2の対の前記第1の相に制動電流を印加することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
  21. 故障が所定の期間後も検出され続ける場合、前記モータの第3の対の相の間のみに、前記第3の対の前記第2の相から前記第3の対の前記第1の相に制動電流を印加することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
JP2021531648A 2019-10-11 2020-10-09 ロボットアームのモータの故障をテストする方法 Active JP7198929B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1914735.4 2019-10-11
GB1914735.4A GB2592556B (en) 2019-10-11 2019-10-11 Fault detection response in a robot arm
PCT/GB2020/052529 WO2021069926A1 (en) 2019-10-11 2020-10-09 Fault detection response in a robot arm

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022508313A true JP2022508313A (ja) 2022-01-19
JP7198929B2 JP7198929B2 (ja) 2023-01-04

Family

ID=68619704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021531648A Active JP7198929B2 (ja) 2019-10-11 2020-10-09 ロボットアームのモータの故障をテストする方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP4042555A1 (ja)
JP (1) JP7198929B2 (ja)
CN (1) CN114514432A (ja)
GB (1) GB2592556B (ja)
WO (1) WO2021069926A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010122861A1 (ja) * 2009-04-20 2010-10-28 日産自動車株式会社 インバーター保護装置
JP2015089294A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 負荷駆動装置
WO2015136918A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 日本精工株式会社 モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両
JP2016146184A (ja) * 2015-02-03 2016-08-12 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 緊急停止方法、緊急停止システム及びその自己診断方法
WO2019053974A1 (ja) * 2017-09-13 2019-03-21 日本電産株式会社 電力変換装置、モータモジュールおよび電動パワーステアリング装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4874997A (en) * 1986-11-20 1989-10-17 Unimation, Inc. Digital robot control providing pulse width modulation for a brushless DC drive
US7414425B2 (en) * 2004-05-10 2008-08-19 Temic Automotive Of North America, Inc. Damping control in a three-phase motor with a single current sensor
JP5209924B2 (ja) * 2006-10-03 2013-06-12 国立大学法人 筑波大学 動作補助装置及び動作補助装置の保守管理システム
US9065364B2 (en) * 2011-05-26 2015-06-23 Mitsubishi Electric Corporation Motor control device
US8872455B2 (en) * 2012-05-22 2014-10-28 Deere & Company Method and controller for an electric motor with fault detection
JP2016201922A (ja) * 2015-04-10 2016-12-01 東洋電機製造株式会社 交流電動機駆動システム及び交流電動機配線異常検出装置
GB2552855B (en) * 2017-01-31 2019-02-13 Cmr Surgical Ltd Surgical instrument engagement detection

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010122861A1 (ja) * 2009-04-20 2010-10-28 日産自動車株式会社 インバーター保護装置
JP2015089294A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 負荷駆動装置
WO2015136918A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 日本精工株式会社 モータ制御装置、これを使用した電動パワーステアリング装置および車両
JP2016146184A (ja) * 2015-02-03 2016-08-12 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 緊急停止方法、緊急停止システム及びその自己診断方法
WO2019053974A1 (ja) * 2017-09-13 2019-03-21 日本電産株式会社 電力変換装置、モータモジュールおよび電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
GB2592556B (en) 2022-10-26
JP7198929B2 (ja) 2023-01-04
US20240094295A1 (en) 2024-03-21
EP4042555A1 (en) 2022-08-17
WO2021069926A1 (en) 2021-04-15
GB201914735D0 (en) 2019-11-27
CN114514432A (zh) 2022-05-17
GB2592556A (en) 2021-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6659730B2 (ja) アクチュエータ駆動ロボットジョイントの開ループ/閉ループ制御のための方法および装置
JP7361905B2 (ja) ロボットアーム内の故障検出応答
CN107431450B (zh) 机器人系统
US9676103B2 (en) Multi-axis robot power shut-off device and multi-axis robot
US7956762B2 (en) Method and apparatus for power generation failure diagnostics
US9063202B2 (en) Method and apparatus for detecting phase current imbalance in a power generator
JP2014506778A (ja) 電力供給前診断を具備した機械システム
US7996163B2 (en) Method and apparatus for detecting a short circuit in a DC link
US11329577B2 (en) Multiaxial motor control system
JP2003037929A5 (ja)
CN106842004A (zh) 用于测试电力驱动器中的安全转矩关断电路的方法和装置
WO2015145610A1 (ja) 電力遮断装置
JP7385618B2 (ja) 電動モータ用の制御装置及びそれを備えるロボット、並びに電動モータの制御方法
EP3633465B1 (en) Diagnostic apparatus
JP2022508313A (ja) ロボットアーム内の故障検出反応
US12000893B2 (en) Fault detection response in a robot arm
US20160261107A1 (en) Control Device with Safety Shutdown
GB2619652A (en) Fault detection response in a robot arm
CN105743409A (zh) 伺服电动机控制装置
JP7195479B2 (ja) 多関節ロボット
Benslimane A new technique for simultaneous detection of one to two open-switch faults in three phase voltage-inverter-fed pm brushless DC motor drive
EP4065025A1 (en) Detecting a trigger in a surgical robotic system
JP2022021849A5 (ja)
WO2023086339A1 (en) Safety switching system and method for braking electric motor
WO2016199197A1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210602

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7198929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150