JP2022504596A - ヒトアミリンアナログペプチド及び使用方法 - Google Patents

ヒトアミリンアナログペプチド及び使用方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒトアミリンのアナログである単離ポリペプチドに関する。開示されたアミリンアナログポリペプチドは、より長い排出半減期(t1/2)及び改善された溶解度及び熱安定性などの、内因性アミリンと比較して有益な物理化学的特性を有する。本発明はまた、本発明で開示されたアミリンアナログポリペプチドを様々な治療適応症において使用する方法、ならびにこのアミリンアナログポリペプチドを製造する方法に関する。開示されたアミリンアナログポリペプチドは、代謝性疾患または障害、例として1型及び2型糖尿病を治療する方法、ならびに体重減少を提供する方法において特に有用である。

Description

本出願は、2018年10月11日出願の米国仮出願第62/744,236号の優先権及び利益を主張し、この出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出された配列表を含み、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。2019年10月10日作成の前記ASCIIコピーは616782_102487-055PC_SL-10-10-2019.txtと称され、サイズは123,647バイトである。
本発明は、ヒトアミリンのアナログである単離ポリペプチドに関する。開示されたアミリンアナログポリペプチドは、より長い排出半減期(t1/2)及び改善された溶解性及び熱安定性などの、内因性アミリンと比較して有益な物理化学的特性を有する。本発明はまた、本発明で開示されたアミリンアナログポリペプチドを様々な治療適応症において使用する方法、ならびにこのアミリンアナログポリペプチドを製造する方法に関する。以下でより詳細に説明するように、開示されたアミリンアナログポリペプチドは、1型及び2型糖尿病などの代謝性疾患または障害を治療し、体重減少を提供する方法において特に有用である。
ヒトアミリン、または膵島アミロイドポリペプチド(IAPP)は、37残基のポリペプチドホルモンである。アミリンは膵臓β細胞からインスリンとおよそ100:1(インスリン:アミリン)の比率で共分泌される。プロ膵島アミロイドポリペプチド(すなわち、プロIAPP)は、膵臓β細胞において67アミノ酸、7404ダルトンプロペプチドとして産生され、プロテアーゼ切断を含む翻訳後修飾を受けて、37残基のアミリンを産生する。1型糖尿病の初期に発生し、2型糖尿病の後期に発生する可能性のあるβ細胞機能の喪失は、インスリン及びアミリンの分泌の不足につながる。
アミリンは、ホルモンを合成及び分泌する膵臓内の細胞である膵内分泌組織の一部として機能する。アミリンは血糖制御に寄与しており、膵島から血液循環に分泌され、腎臓のペプチダーゼによってクリアランスされる。アミリンの代謝機能は、血漿中のグルコースなどの栄養素の出現の阻害剤としてよく特徴付けられている。したがって、アミリンは、血糖値を調節し、グルコースの体内の分布及び取り込みを調整するペプチドであるインスリンの相乗的パートナーとして機能する。体内でのインスリンの役割は、とりわけ、特に食後に血糖値が高くなりすぎるのを防ぐことである。
アミリンは、胃内容物排出を遅らせ、満腹感(すなわち、膨満感)を促進することにより、血糖調節において役割を果たし、それにより、摂食後(すなわち、食後)の血糖値の急上昇を防ぐと考えられている。全体的な効果は、食べた後の血中グルコースの出現速度を遅らせることである。アミリンはまた、膵臓によるグルカゴンの分泌を低下させる。体内でのグルカゴンの役割は、とりわけ、血糖値が低くなりすぎるのを防ぐことである。例えば、ある特定の1型糖尿病患者は、食事直後に血糖を上昇させる過剰量のグルカゴンを分泌する傾向があるため、このことは重要である。
多くの理由から、血清中での半減期が約13分のヒトアミリンは、治療剤としての使用には適していない。代わりに、プラムリンチド(Symlin(登録商標)、Amylin Pharmaceuticals, Inc.、San Diego、CA、USAによって開発され、AstraZeneca plc、Cambridge、UKによって販売されている)が、食事時インスリンを使用しているが、最適なインスリン療法にもかかわらず所望の血糖制御を達成することができない1型または2型糖尿病患者の治療のためのヒトアミリンの合成アナログとして開発された。プラムリンチドは、その37個のアミノ酸のうち3個がヒトアミリンと異なる。これらの修飾により、プラムリンチドには、ヒトにおいておよそ48分のより長い半減期が与えられ、ヒトアミリンに見られる特徴である凝集する傾向が低下する。
1型糖尿病患者の治療では、食後に投与されるインスリン療法の補助薬として、食前に皮下注射によりプラムリンチドを1日あたり4回まで投与する。プラムリンチドはインスリンと混合することはできず;別の注射器が使用される。プラムリンチドの報告されている副作用としては、吐き気及び嘔吐が挙げられる。有害反応としては、特に1型糖尿病患者の場合、重度の低血糖症を挙げることができる。その結果、プラムリンチドの投与を開始する患者の食事時インスリンの投与量が減少する。
2型糖尿病患者の治療では、プラムリンチドを毎食前に皮下注射により投与し、推奨開始用量で投与して、これを目標維持用量まで徐々に増加させる。ヒトアミリンの別の治験中のアナログであるダバリンチド(AC2307;これもAmylin Pharmaceuticals, Inc.によって開発された)の半減期は約26分である。
したがって、アミリン活性を模倣するが、内因性ヒトアミリン及びプラムリンチド及びダバリンチドなどの既存のアミリンアナログの両方よりも大きな治療可能性を有する改善されたアミリンアナログポリペプチドの必要性が存在する。
本発明のポリペプチド、及びその薬学的に許容される組成物がアミリンアナログとして有効であることがここで発見されている。そのようなポリペプチドは、配列番号:199:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TX37-(OH/NH)(配列番号:199)、(式中、
はS、K、k、HまたはIであり;XはNまたはSであり;XはSまたはAであり;XはTまたはSであり;XはAまたはKであり;X10はQまたはSであり;X12はLまたはKであり;X13はA、S、EまたはKであり;X14はN、n、d、YまたはQであり;X15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;X16は、k、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;X17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;X18はK、H、またはRであり;X19はSまたはAibであり;X20はSまたはAibであり;X22はNまたはEであり;X29はP、R、またはKであり;X31はk、K、N、またはHであり;X35は、e、E、N、K、G、A、Y、またはPであり;X37はYまたはPであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)の一般式、またはその薬学的に許容される塩を有する。
ある特定の参照ポリペプチドの比較配列アラインメントを示す表である:ヒトアミリン、配列番号300;ラットアミリン、配列番号301;プラムリンチド、配列番号302;ダバリンチド、配列番号303;hCT(ヒトカルシトニン)、配列番号304;sCT(サーモンカルシトニン)、配列番号305;及びベータカルシトニン遺伝子関連ペプチド(β-CGRP)、配列番号306。 Aは、hAMY3Rでのアシル化アミリンアナログA73の用量反応曲線を示す。Bは、hCTRでのアシル化アミリンアナログA73の用量反応曲線を示す。Cは、hAMY3Rでのプラムリンチドの用量反応曲線を示す。Dは、hCTRでのヒトカルシトニン(hカルシトニン)の用量反応曲線を示す。開示されたポリペプチドに関して本明細書で使用される「アシル化」という用語は、開示されたポリペプチドが、それぞれ任意選択でスペーサーを介して1つまたは複数の親油性置換基で置換されることを意味し、「親油性置換基」及び「スペーサー」は本明細書で定義される。 直鎖状、すなわち非アシル化ポリペプチドの静脈内注入後の腎臓からのポリペプチドクリアランス(CL)を評価するための薬物動態研究からのデータを示す。 コンジュゲート、すなわちアシル化ポリペプチドの静脈内注入後の腎臓からのポリペプチドクリアランス(CL)を評価するための薬物動態研究からのデータを示す。
1.本発明のある特定の実施形態の一般的な説明
本発明は、アミリンアナログである単離ポリペプチド、ならびにこれらのポリペプチドを含む医薬組成物に関する。本発明はまた、そのようなアミリンアナログポリペプチドを生成及び使用する方法に関する。これらのアミリンアナログポリペプチドは、代謝性疾患または障害、例として1型及び2型糖尿病、肥満を治療する方法、ならびに体重減少を提供する方法において特に有用である。
2.定義
本明細書において使用される専門用語は、特定の実施形態を説明する目的のためのものであり、限定することを意図しないことを理解されたい。本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈により別様に明確に示されない限り、複数形の指示対象を含む。したがって、例えば、「溶媒」への言及は、2つ以上のそのような溶媒の組み合わせを含み、「ペプチド」への言及は、1つまたは複数のペプチド、またはペプチドの混合物を含み、「薬物」への言及は、1つまたは複数の薬物を含み、「浸透圧送達デバイス」への言及は、1つまたは複数の浸透圧送達デバイスを含む、などである。具体的に述べられるか、文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される場合、「または」という用語は、包括的であることが理解され、「または」及び「及び」の両方を包含する。
具体的に述べられるか、文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される場合、「約」という用語は、当技術分野における通常の許容範囲内、例えば、平均の2標準偏差内にあるものと理解される。約は、述べられる値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、または0.01%以内にあるものと理解され得る。別段文脈から明確でない限り、本明細書において提供される全ての数値は、「約」という用語によって修飾されているものとする。
具体的に述べられるか、または文脈から明らかでない限り、本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語は、当技術分野における狭い範囲の変動またはそうでなければ通常の許容範囲内であると理解される。実質的には、記載値の5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、0.01%、または0.001%以内として理解することができる。
別段に定義されない限り、本明細書において使用される全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載の方法及び材料と同様または同等の他の方法及び材料を、本発明の実施において使用することができるが、本明細書において好ましい材料及び方法が説明される。
本発明を説明及び請求する上で、以下の専門用語が、以下に記載される定義に従って使用される。
「薬物」、「治療剤」、及び「有益な薬剤」という用語は、所望の有益な効果を生み出すために対象に送達される任意の治療活物質を指すために交換可能に使用される。本発明の一実施形態では、薬物はポリペプチドである。本発明の別の実施形態では、薬物は、小分子、例えば、アンドロゲンまたはエストロゲンなどのホルモンである。本発明のデバイス及び方法は、タンパク質、小分子、及びそれらの組み合わせの送達に非常に好適である。
「ペプチド」、「ポリペプチド」、及び「タンパク質」という用語は、本明細書で交換可能に使用され、典型的には、2つ以上のアミノ酸(例えば、最も典型的にはL-アミノ酸であるが、例えば、D-アミノ酸、修飾アミノ酸、アミノ酸アナログ、及びアミノ酸模倣物もまた含む)の鎖を含む分子を指す。
いくつかの実施形態では、天然に存在するL-アミノ酸は、表1の従来の3文字または大文字1文字のアミノ酸表記のいずれかによって表される。他の実施形態では、天然に存在するL-アミノ酸及びD-アミノ酸は両方とも、表1の従来の3文字または大文字1文字のアミノ酸表記のいずれかによって表される。さらに他の実施形態では、D-アミノ酸は、表1の1文字表記に対応する小文字1文字のアミノ酸表記、すなわち、g、a、l、m、f、w、k、q、e、s、p、v、i、c、y、h、r、n、d、及びt、によって表される。
Figure 2022504596000001
ペプチドは、天然に存在し得るか、合成的に生成され得るか、または組換え的に発現し得る。ペプチドはまた、アミノ酸鎖を修飾する追加の基、例えば、翻訳後修飾を介して付加される官能基を含み得る。翻訳後修飾の例としては、アセチル化、アルキル化(メチル化を含む)、ビオチン化、グルタミル化、グリシル化、グリコシル化、イソプレニル化、リポイル化、ホスホパンテテイニル化、リン酸化、セレン化、及びC末端アミド化が挙げられるが、これらに限定されない。ペプチドという用語はまた、アミノ末端及び/またはカルボキシ末端の修飾を含むペプチドを含む。末端アミノ基の修飾としては、デスアミノ修飾、N-低級アルキル修飾、N-ジ-低級アルキル修飾、及びN-アシル修飾が挙げられるが、これらに限定されない。末端カルボキシ基の修飾としては、アミド修飾、低級アルキルアミド修飾、ジアルキルアミド修飾、及び低級アルキルエステル修飾(例えば、低級アルキルはC1~C4アルキルである)が挙げられるが、これらに限定されない。ペプチドという用語はまた、アミノ末端とカルボキシ末端との間に位置するアミノ酸の、上記のものなどであるがこれらに限定されない修飾を含む。一実施形態では、ペプチドは、小分子薬の付加によって修飾され得る。
ペプチド鎖の一末端の末端アミノ酸は、典型的には、遊離アミノ基(すなわち、アミノ末端)を有する。鎖のもう一方の末端の末端アミノ酸は、典型的には、遊離カルボキシル基(すなわち、カルボキシ末端)を有する。典型的には、ペプチドを構成するアミノ酸は、アミノ末端から始まり、ペプチドのカルボキシ末端の方向に増加する順序で付番される。
本明細書で使用される「アミノ酸残基」という句は、アミド結合またはアミド結合模倣物によってペプチドに組み込まれるアミノ酸を指す。
本明細書で使用される「インスリン分泌性」という用語は、典型的には、化合物、例えばペプチドが、インスリンの産生及び/または活性を刺激するかまたはそれらに影響を与える能力を指す(例えば、インスリン分泌性ホルモン)。そのような化合物は、典型的には、対象におけるインスリンの分泌または生合成を刺激するか、または別様に、それに影響を与える。したがって、「インスリン分泌性ペプチド」は、インスリンの分泌または生合成を刺激するか、または別様に、それに影響を与えることができるアミノ酸含有分子である。
本明細書で使用される「インスリン分泌性ペプチド」という用語には、グルカゴン様ペプチド1(GLP-1)、ならびにその誘導体及びアナログ、GLP-1受容体アゴニスト、例として、エキセナチド、配列番号307のアミノ酸配列を有するエキセナチド、ならびにその誘導体及びアナログが含まれるが、これらに限定されない。
開示されたポリペプチドに関して本明細書で使用される「アシル化」という用語は、開示されたポリペプチドが、それぞれ任意選択でスペーサーを介して1つまたは複数の親油性置換基で置換されることを意味し、「親油性置換基」及び「スペーサー」は本明細書で定義される。ある特定の親油性置換基は、それぞれ任意選択でスペーサーを介して、アルブミンに結合し、得られたアシル化ポリペプチドにアルブミンへの親和性を与えることができる。程度は可変であり、多くの要因に応じて、親油性置換基が、それぞれ任意選択でスペーサーを介して、アルブミンに結合し、得られたアシル化ポリペプチドにアルブミンへの親和性を与える。多くの要因には、親油性置換基、任意選択のスペーサー、ポリペプチド、及びポリペプチドへの共有結合部位の同一性が含まれる。
本明細書で使用される「直鎖状」または「線状ポリペプチド」という用語は、「非アシル化」ポリペプチド、換言すれば、それぞれ任意選択でスペーサーを介した親油性置換基を有していない開示されたアミリンアナログポリペプチドを指し、「親油性置換基」及び「スペーサー」は本明細書で定義される。
本明細書で使用される「コンジュゲート」またはコンジュゲートポリペプチドという用語は、「アシル化」ポリペプチド、換言すれば、それぞれ任意選択でスペーサーを介して1つまたは複数の親油性置換基を有する開示されたアミリンアナログポリペプチドを指す。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、妥当な医学的判断の正常な範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー応答などがなく、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、かつ合理的な利益/リスク比と釣り合うような塩を指す。薬学的に許容される塩は当技術分野でよく知られている。例えば、S. M. Berge et al.は、参照により本明細書に組み込まれるJ. Pharmaceutical Sciences, 1977, 66, 1-19において薬学的に許容される塩を詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩には、好適な無機及び有機酸ならび塩基に由来するものが含まれる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸及び過塩素酸のような無機酸、または酢酸、トリフルオロ酢酸(TFA)、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸のような有機酸と形成されるか、あるいは、イオン交換のように、当技術分野において使用されている他の方法を使用することによって形成される、アミノ基の塩である。薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などが挙げられる。
適切な塩基に由来する塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、及びN+(C1~4アルキル)4塩が挙げられる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどが挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩としては、適切な場合、ハロゲン化物、水酸化物、カルボキシレート、サルフェート、ホスフェート、ニトレート、低級アルキルスルホネート及びアリールスルホネートなどの対イオンを使用して形成される、非毒性アンモニウム、第四級アンモニウム、及びアミンカチオンが挙げられる。
本明細書で使用される「インクレチン模倣物」という句には、GLP-1ペプチド、GLP-1受容体アゴニスト、GLP-1のペプチド誘導体、GLP-1のペプチドアナログ;エキセナチド、配列番号307のアミノ酸配列を有するエキセナチド、エキセナチドペプチド、エキセナチドのペプチド誘導体、及びエキセナチドのペプチドアナログ、が含まれるが、これらに限定されない。
好ましいインクレチン模倣物の例としては、エキセナチド、エキセンディン-4(エキセナチドの天然に存在する形態)のアミノ酸配列を有するエキセナチド、エキセナチド-LAR、リキシセナチド、GLP-1(7-36)、リラグルチド、セマグルチド、デュラグルチド、アルビグルチド、及びタスポグルチドが挙げられる。インクレチン模倣物は、本明細書では「インスリン分泌性ペプチド」とも呼ばれる。GLP-1受容体を標的とするインクレチン模倣物は、文献では「GLP-1受容体アゴニスト」または「GLP-1アゴニスト」としても知られており、本明細書では両方の用語が交換可能に使用されている。
本明細書で使用される「エキセナチド」という用語には、エキセナチド、(HGEGTFTSDLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS-NH)、配列番号307のアミノ酸配列を有するエキセナチド、天然エキセンディン-4、エキセナチドペプチド、エキセナチドペプチドアナログ、及びエキセナチドペプチド誘導体が含まれる。
「GLP-1」という用語は、主に回腸及び結腸に位置するL細胞によって、及びより少ない程度で十二指腸及び空腸に位置するL細胞によって産生されるポリペプチドを指す。GLP-1は、β細胞上のGタンパク質共役受容体であるGLP-1受容体(GLP-1R)の細胞外領域に結合し、アデニルシクラーゼ活性及びcAMPの産生を介して、腸から吸収される栄養素に対するインスリン応答を刺激する調節ペプチドである[Baggio 2007, “Biology of incretins: GLP-1 and GIP,” Gastroenterology, vol. 132(6):2131-57; Holst 2008, “The incretin system and its role in type 2 diabetes mellitus,” Mol Cell Endocrinology, vol. 297(1-2):127-36]。GLP-1R作動作用効果は多様である。GLP-1は、内在性グルコース依存性インスリン分泌を増強すること、β細胞にグルコース受容能力を与え、GLP-1に対して感受性にすること、グルカゴン放出を抑制すること、第1相及び第2相のインスリン分泌を回復させること、胃内容排出を遅らせること、食物摂取を低下させること、ならびに満腹度を増大させることによって、グルコース恒常性を維持する[Holst 2008 Mol. Cell Endocrinology; Kjems 2003 “The influence of GLP-1 on glucose-stimulated insulin secretion: effects on beta-cell sensitivity in type 2 and nondiabetic subjects,” Diabetes, vol. 52(2): 380-86; Holst 2013 “Incretin hormones and the satiation signal,” Int J Obes (Lond), vol. 37(9):1161-69; Seufert 2014, “The extra-pancreatic effects of GLP-1 receptor agonists: a focus on the cardiovascular, gastrointestinal and central nervous systems,” Diabetes Obes Metab, vol. 16(8): 673-88]。GLP-1の作用機構を考えると、低血糖のリスクは最小限である。
以下により詳細に記載されるように、いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるアミリンアナログポリペプチドは、インスリンによる治療の補助薬として、1型糖尿病の治療のための方法において提供される。本明細書で使用される「インスリン」という用語は、ヒトインスリンまたは任意のインスリンアナログを指す。例示的な非限定的インスリンアナログとしては、表2に列挙されているものが挙げられる:
Figure 2022504596000002
Figure 2022504596000003
Figure 2022504596000004
本明細書で使用される「食事時インスリン」という用語は、投与後およそ45~90分でピーク血中濃度に、及びおよそ1~3時間でピーク活性に達し、食事時またはその前後に投与される速効型インスリン製剤を指す。
本明細書で使用される「ビヒクル」という用語は、化合物、例えば、薬物または薬物を含む粒子を運搬するために使用される媒体を指す。本発明のビヒクルは、典型的には、ポリマー及び溶媒などの成分を含む。本発明の懸濁ビヒクルは、典型的には、薬物粒子製剤をさらに含む懸濁製剤を調製するために使用される溶媒及びポリマーを含む。
本明細書で使用される「相分離」という句は、懸濁ビヒクルが水性環境に接触するときなど、懸濁ビヒクルにおける複数の相(例えば、液相及びゲル相)の形成を指す。本発明のいくつかの実施形態では、懸濁ビヒクルは、およそ10%未満の水を有する水性環境と接触すると相分離を呈するように製剤化される。
本明細書で使用される「単相」という句は、全体にわたって物理的及び化学的に均一である固体、半固体、または液体の均質な系を指す。
本明細書で使用される「分散」という用語は、化合物、例えば、薬物粒子製剤を懸濁ビヒクル中に溶解、分散、懸濁、または別様に分布させることを指す。
本明細書で使用される「化学的に安定な」という句は、脱アミド化(通常は加水分解による)、凝集、または酸化などの化学経路によって定義された期間にわたって生成された分解生成物が、許容される百分率で製剤に形成されていることを指す。
本明細書で使用される「物理的に安定な」という句は、凝集体(例えば、二量体及び他の高分子量生成物)が、許容される百分率で製剤に形成されていることを指す。さらに、物理的に安定な製剤は、例えば、液体から固体へ、または非晶質から結晶形へのように、その物理的状態を変化させない。
本明細書で使用される「粘度」という用語は、典型的には、本質的に以下のように、剪断応力対剪断速度の比率から決定される値を指す(例えば、Considine, D. M. & Considine, G. D., Encyclopedia of Chemistry, 4th Edition, Van Nostrand, Reinhold, N.Y., 1984を参照のこと):
F/A=μ*V/L(方程式1)
式中、F/A=剪断応力(単位面積あたりの力)、
μ=a比例定数(粘度)、及び
V/L=層厚みあたりの速度(剪断速度)。
この関係から、剪断速度に対する剪断応力の比率が粘度を定義する。剪断応力及び剪断速度の測定値は、典型的には、選択された条件下(例えば、約37℃の温度)で行われる平行平板レオメトリーを使用して決定される。粘度を決定するための他の方法としては、粘度計、例えば、キャノンフェンスケ粘度計、キャノンフェンスケ不透明溶液用のウベローデ粘度計、またはオストワルド粘度計を使用する動粘度の測定が挙げられる。一般に、本発明の懸濁ビヒクルは、その中に懸濁した粒子製剤が、貯蔵中に沈降するのを防ぎ、かつ送達方法、例えば、植込み型薬物送達デバイスにおいて使用するのに十分である粘度を有する。
本明細書で使用される「非水性」という用語は、典型的には約10重量%以下、例えば、約7重量%以下、約5重量%以下、及び/または約4重量%未満の、例えば懸濁製剤の全含水量を指す。また、本発明の粒子製剤は、約10重量%未満、例えば約5重量%未満の残留水分を含む。
本明細書で使用される「対象」という用語は、ヒト、ならびにアカゲザル及び他のサル種、ならびにチンパンジー及び他の類人猿種などの非ヒト霊長類を含む他の霊長類;ウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ及びウマなどの家畜;イヌ及びネコなどの飼育用哺乳類;マウス、ラット及びモルモットなどのげっ歯類を含む実験動物;ニワトリ、シチメンチョウ及び他の家禽、アヒル、及びガチョウなどの、飼育用鳥、野生鳥及び狩猟鳥を含む鳥など含むがこれらに限定されない、脊索動物亜門の任意のメンバーを指す。この用語は、特定の年齢または性別を示さない。したがって、成体及び新生体の両方を包含することが意図される。
本明細書で使用される場合、「治療する」、「治療」、及び「治療すること」という用語は、本明細書に記載の疾患もしくは障害、またはその1つもしくは複数の症状を逆転させ、緩和し、その発症を遅延させ、またはその進行を阻害することを指す。いくつかの実施形態では、治療は、1つまたは複数の症状が発症した後に行われ得る。他の実施形態では、治療は、症状がない状態で行われ得る。例えば、治療は、症状の発症前に(例えば、症状の病歴に照らして、及び/または遺伝的もしくは他の感受性因子に照らして)感受性の高い個体に行われ得る。症状が回復した後、例えばその再発を予防または遅延させるために、治療を継続してもよい。
本明細書で使用される「浸透圧送達デバイス」という用語は、典型的には、対象への薬物(例えば、開示されたアミリンアナログポリペプチド)の送達に使用されるデバイスを指し、デバイスは、例えば、薬物(例えば、開示されたアミリンアアナログポリペプチド)及び浸透圧剤配合物を含む懸濁製剤を含有する内腔を有するリザーバ(例えば、チタン合金から作製された)を含む。内腔内に位置するピストンアセンブリは、浸透圧剤配合物から懸濁製剤を分離する。半透膜は、浸透圧剤配合物に隣接するリザーバの第1の遠位端に位置し、拡散モデレータ(懸濁製剤がデバイスを出る際に通る送達オリフィスを画定する)は、懸濁製剤に隣接する、リザーバの第2の遠位端に位置する。典型的には、浸透圧送達デバイスは、対象内の、例えば真皮下または皮下(例えば、上腕の内側、外側または後ろ側及び腹部領域)に植え込まれる。例示的な浸透圧送達デバイスは、DUROS(登録商標)(ALZA Corporation、Mountain View、Calif.)送達デバイスである。「浸透圧送達デバイス」と同義の用語の例としては、「浸透圧薬物送達デバイス」、「浸透圧薬物送達システム」、「浸透圧デバイス」、「浸透圧送達デバイス」、「浸透圧送達システム」、「浸透圧ポンプ」、「植込み型薬物送達デバイス」、「薬物送達システム」、「薬物送達デバイス」、「植込み型浸透圧ポンプ」、「植込み型薬物送達システム」、及び「植込み型送達システム」、が挙げられるが、これらに限定されない。「浸透圧送達デバイス」の他の用語は、当技術分野で知られている。
本明細書で使用される「連続送達」という用語は、典型的には、浸透圧送達デバイスから植込み部位の近くの組織、例えば、真皮下及び皮下組織への薬物の実質的に連続的な放出を指す。例えば、浸透圧送達デバイスは、浸透の原理に基づいて本質的に所定の速度で薬物を放出する。細胞外液は、半透膜を通って浸透圧送達デバイスの浸透圧エンジン内に直接入り、この浸透圧エンジンが拡張して、緩徐かつ一定の移動速度でピストンを動かす。ピストンの動きにより、薬物製剤は拡散モデレータのオリフィスを通って強制的に放出される。したがって、浸透圧送達デバイスからの薬物の放出は、緩徐な、制御された、一定の速度で行われる。
本明細書で使用される「実質的な定常状態送達」という用語は、典型的には、定義された期間にわたる、目標濃度で、または目標濃度近くでの薬物の送達を指し、浸透圧送達デバイスから送達される薬物の量は、実質的にゼロ次送達である。活性剤(例えば、開示されたアミリンアナログポリペプチド)の実質的なゼロ次送達は、送達される薬物の速度が一定であり、送達システムで利用可能な薬物とは無関係であることを意味し、例えば、ゼロ次送達については、標準的な方法(例えば、線形回帰)によって決定する場合、送達される薬物の速度が時間に対してグラフ化され、直線がデータに適合する場合、直線はおよそゼロの傾きを有する。
本明細書で使用される「薬物半減期」という句は、薬物がその濃度の半分まで血漿から排出されるのにかかる時間を指す。薬物の半減期は通常、注射によりまたは静脈内投与されたときに薬物がどのように分解するかを監視することによって測定される。薬物は通常、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)、クロマトグラフィー法、エレクトロケミルミネッセンス(ECL)アッセイ、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、または免疫酵素サンドイッチアッセイ(IEMA)を使用して検出される。
「μg」及び「mcg」及び「ug」という用語は、「マイクログラム」を意味すると理解される。同様に、「μl」及び「uL」という用語は「マイクロリットル」を意味すると理解され、「μM」及び「uM」という用語は「マイクロモル」を意味すると理解される。
「血清」という用語は、物質を検出することができる血液産物を意味することが意図される。したがって、血清という用語には、少なくとも全血、血清、及び血漿が含まれる。例えば、「対象の血清中の[物質]の量」は、「対象の血漿中の[物質]の量」を包含するするであろう。
ベースラインは、浸透圧送達デバイス(薬物またはプラセボを含有する)の最初の配置の日またはその前日の最後の評価として定義される。
3.内因性アミリン、関連ペプチド及びアミリン受容体
37残基のポリペプチドホルモンであるヒトアミリンは、膵臓β細胞からインスリンと共分泌される。1型糖尿病の初期に発生し、2型糖尿病の後期に発生する可能性のあるβ細胞機能の喪失は、インスリン及びアミリンの分泌の不足につながる。アミリンは、胃内容物排出を遅らせ、満腹感を促進することにより、血糖調節において役割を果たし、それにより、摂食後の血糖値の急上昇を防ぐと考えられている。全体的な効果は、食べた後の血中グルコースの出現速度を遅くすることである。
アミリンのアミノ酸配列は、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)のアミノ酸配列と最も密接に関連している。CGRPも同様に配置されたジスルフィド結合及びアミド化C末端を共有している。これは、カルシトニン、アドレノメデュリン、及びアドレノメデュリン2にも該当する。これらのペプチドは一緒になって、これらの特性によって統合された小ファミリーを形成する。その結果、各ペプチドの同族受容体の結合及び薬理活性にはある程度の重複がある。図1の表は、アミリン及びある特定の関連する参照ポリペプチドの比較配列アラインメントを示している。
カルシトニン(CT)ペプチドファミリーメンバーとして通常示されるペプチドには、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)、カルシトニン(CT)、アミリン(AMY)、アドレノメデュリン1、及びアドレノメデュリン2/インターミディン(それぞれADM1、ADM2)、が含まれる。2つのGタンパク質共役受容体タンパク質(カルシトニン受容体;CTR、及びカルシトニン受容体様受容体;CALCRL)及び3つの受容体活性修飾タンパク質(RAMP1、RAMP2、RAMP3)は、このペプチドファミリー全体において薬理学的に異なる受容体を構成する(CTR、AMY1、AMY2、AMY3、CGRPR、AM1、AM2)。アミリンが有意な親和性で結合する少なくとも5つの異なる受容体(AMY1、AMY2、AMY3、CTR、CGRPR)があると思われる。CTRはRAMP1、2、または3と二量体化し、AMY1、AMY2、またはAMY3受容体を、カルシトニンを上回るアミリンに対する薬理選択性により再構成する。RAMPが存在しない場合、CTR薬理はアミリンに対するよりもカルシトニン選択性になる。RAMP1と二量体化したCALCRLは、CGRPに対して高い親和性を有し、アミリンを含む他のすべてのペプチドファミリーメンバーに対して親和性が低下したCGRPRを生成する。CALCRLと、RAMP2またはRAMP3は、アミリンに対する親和性が非常に低い~まったくない状態で、それぞれAM1とAM2の薬理学を再構成する。
アミリン受容体複合体に結合親和性を有するアミリンアナログポリペプチドが開発された。例えば、プラムリンチドは、Amylin Pharmaceuticalsによって開発され、食事時のインスリンを使用しているが、最適なインスリン療法にもかかわらず、所望の血糖コントロールを達成できない1型及び2型糖尿病患者の治療のためのヒトアミリンの合成アナログとして米国食品医薬品局(FDA)によって承認された。プラムリンチドは、少なくともヒトアミリンと同様に強力なアミリン模倣剤である。また、37アミノ酸ポリペプチドであり、25(アラニン)、28(セリン)、及び29(セリン)位でアミノ酸がプロリンに置き換わっていることにより、ヒトアミリンとはアミノ酸配列が異なる。これらの置換の結果として、プラムリンチドは可溶性で、非接着性で、非凝集性であり、それにより、天然ヒトアミリンの多くの物理化学的不利益を克服する。プラムリンチドの半減期は、ヒトではおよそ48分であり、天然のヒトアミリンの半減期(およそ13分)よりも長い。プラムリンチドは頻繁かつ不便な投与を必要とする。
1型糖尿病患者の治療では、食後に投与されるインスリン療法の補助薬として、食前に皮下注射によりプラムリンチドを1日あたり4回まで投与する。プラムリンチドは、インスリンと混合することはできず、別の注射器が使用される。プラムリンチドは、少なくとも250カロリーもしくは30gの炭水化物からなる各食事もしくは間食と共にまたはその前に投与される。1型糖尿病患者に対する典型的な開始用量は、各食前に15μgの皮下プラムリンチドであり、その後、各食前に60μgの目標用量まで用量調節する。プラムリンチドの報告されている副作用としては、吐き気及び嘔吐が挙げられる。有害反応としては、特に1型糖尿病患者の場合、重度の低血糖症を挙げることができる。その結果、プラムリンチドの投与を開始する糖尿病患者の食事時インスリンの投与量が減少する。
2型糖尿病患者の治療では、プラムリンチドを、皮下注射により60μgの推奨開始用量で投与し、各食前に120μgの目標維持用量で投与する。
ダバリンチド(AC2307)は、ヒトアミリンの別のアナログである。ダバリンチドは、半減期が約26分の治験薬である。プラムリンチドと同様に、ダバリンチドも同様に注射による頻繁な投与を必要とする。
以下の表3のものを含む、ある特定の開示されたアミリンアナログポリペプチドは、優れた溶解度、安定性、生物学的活性及び特異性、ならびに内因性ヒトアミリン及び既知の合成アミリンアナログポリペプチドよりも長い半減期、のうちの1つまたは複数を呈する。ある特定の開示されたアミリンアナログポリペプチドは、プラムリンチドに必要とされるよりも少ない頻度の投与に対応するために開発された。ある特定の開示されたアミリンアナログポリペプチドは、毎週または毎月の注射による投与用に開発された。ある特定の開示されたアミリンアナログポリペプチドは、アミリンアナログポリペプチドを含む送達デバイスの植込みを介した投与のために開発され、送達デバイスは、最大3か月、6か月、9か月、1年、18か月、または2年のアミリンアナログポリペプチドの用量を含む。
4. 例示的実施形態の説明
ある特定の実施形態では、本発明は、アミリンアナログである単離ポリペプチドに関する。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号199:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TX37(OH/NH)(配列番号199)、(式中、
はS、K、k、HまたはIであり;
はNまたはSであり;
はSまたはAであり;
はTまたはSであり;
はAまたはKであり;
10はQまたはSであり;
12はLまたはKであり;
13はA、S、EまたはKであり;
14はN、n、d、YまたはQであり;
15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;
16はk、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;
17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
18はK、H、またはRであり;
19はSまたはAibであり;
20はSまたはAibであり;
22はNまたはEであり;
29はP、R、またはKであり;
31はk、K、N、またはHであり;
35はe、E、N、K、G、A、Y、またはPであり;
37はYまたはPであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)
のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号199のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端X37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端X37は、Y-(OH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端X37は、P-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端X37は、P-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。いくつかの実施形態では、XはHである。いくつかの実施形態では、XはIである。
本明細書で使用される場合、kは、D-リジンを指す。
いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはAである。
いくつかの実施形態では、XはTである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはAである。いくつかの実施形態では、XはKである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X12はLである。いくつかの実施形態では、X12はKである。
いくつかの実施形態では、X13はAである。いくつかの実施形態では、X13はSである。いくつかの実施形態では、X13はEである。いくつかの実施形態では、X13はKである。
いくつかの実施形態では、X14はNである。いくつかの実施形態では、X14はnである。いくつかの実施形態では、X14はdである。いくつかの実施形態では、X14はYである。いくつかの実施形態では、X14はQである。
本明細書で使用される場合、nはD-アスパラギンを指す。
本明細書で使用される場合、dはD-アスパラギン酸を指す。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。いくつかの実施形態では、X15はfである。いくつかの実施形態では、X15はYである。いくつかの実施形態では、X15はIである。いくつかの実施形態では、X15はKである。いくつかの実施形態では、X15はkである。いくつかの実施形態では、X15はAibである。
本明細書で使用される場合、fはD-フェニルアラニンを指す。
本明細書で使用される場合、Aibは、代わりに、2-アミノイソ酪酸、α-アミノイソ酪酸、α-メチルアラニン、または2-メチルアラニンを指す。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はlである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。いくつかの実施形態では、X16はAibである。いくつかの実施形態では、X16はN-MeLである。
本明細書で使用される場合、lは、D-ロイシンを指す。
本明細書で使用される場合、N-MeLは、N-メチルロイシンを指す。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。いくつかの実施形態では、X17はRである。いくつかの実施形態では、X17はKである。いくつかの実施形態では、X17はkである。いくつかの実施形態では、X17はAibである。
いくつかの実施形態では、X18はKである。いくつかの実施形態では、X18はHである。いくつかの実施形態では、X18はRである。
いくつかの実施形態では、X19はSである。いくつかの実施形態では、X19はAibである。
いくつかの実施形態では、X20はSである。いくつかの実施形態では、X20はAibである。
いくつかの実施形態では、X22はNである。いくつかの実施形態では、X22はEである。
いくつかの実施形態では、X29はPである。いくつかの実施形態では、X29はRである。いくつかの実施形態では、X29はKである。
いくつかの実施形態では、X31はkである。いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。いくつかの実施形態では、X31はHである。
いくつかの実施形態では、X35はeである。いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。いくつかの実施形態では、X35はKである。いくつかの実施形態では、X35はGである。いくつかの実施形態では、X35はAである。いくつかの実施形態では、X35はYである。いくつかの実施形態では、X35はPである。
本明細書で使用される場合、eはD-グルタミン酸を指す。
いくつかの実施形態では、配列番号199のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKである。X35はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X31はKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X35はEであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、配列番号199のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEであり、X37はYである。
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、P-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、P-(OH)である。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号200:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号200)、(式中、
はS、K、k、HまたはIであり;
はNまたはSであり;
はSまたはAであり;
はTまたはSであり;
はAまたはKであり;
10はQまたはSであり;
12はLまたはKであり;
13はA、S、EまたはKであり;
14はN、n、d、YまたはQであり;
15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;
16はk、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;
17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
18はK、H、またはRであり;
19はSまたはAibであり;
20はSまたはAibであり;
22はNまたはEであり;
29はP、R、またはKであり;
31はk、K、またはNであり;
35はe、E、またはNであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)
のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される、アミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号201:XCXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TKVGSETY-(OH/NH)(配列番号201)、(式中:
はS、K、k、HまたはIであり;
はNまたはSであり;
はSまたはAであり;
はTまたはSであり;
はAまたはKであり;
10はQまたはSであり;
12はLまたはKであり;
13はA、S、EまたはKであり;
14はN、n、d、YまたはQであり;
15はE、F、f、Y、I、k、K、またはAibであり;
16はk、K、L、Aib、N-MeLまたはlであり;
17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
18はK、H、またはRであり;
19はSまたはAibであり;
20はSまたはAibであり;
22はNまたはEであり;
29はP、R、またはKであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択される、アミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、配列番号200または配列番号201のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。いくつかの実施形態では、XはHである。いくつかの実施形態では、XはIである。
本明細書で使用される場合、kは、D-リジンを指す。
いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはAである。
いくつかの実施形態では、XはTである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはAである。いくつかの実施形態では、XはKである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X12はLである。いくつかの実施形態では、X12はKである。
いくつかの実施形態では、X13はAである。いくつかの実施形態では、X13はSである。いくつかの実施形態では、X13はEである。いくつかの実施形態では、X13はKである。
いくつかの実施形態では、X14はNである。いくつかの実施形態では、X14はnである。いくつかの実施形態では、X14はdである。いくつかの実施形態では、X14はYである。いくつかの実施形態では、X14はQである。
本明細書で使用される場合、nはD-アスパラギンを指す。
本明細書で使用される場合、dはD-アスパラギン酸を指す。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。いくつかの実施形態では、X15はfである。いくつかの実施形態では、X15はYである。いくつかの実施形態では、X15はIである。いくつかの実施形態では、X15はKである。いくつかの実施形態では、X15はkである。いくつかの実施形態では、X15はAibである。
本明細書で使用される場合、fはD-フェニルアラニンを指す。
本明細書で使用される場合、Aibは、代わりに、2-アミノイソ酪酸、α-アミノイソ酪酸、α-メチルアラニン、または2-メチルアラニンを指す。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はlである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。いくつかの実施形態では、X16はAibである。いくつかの実施形態では、X16はN-MeLである。
本明細書で使用される場合、lは、D-ロイシンを指す。
本明細書で使用される場合、N-MeLは、N-メチルロイシンを指す。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。いくつかの実施形態では、X17はRである。いくつかの実施形態では、X17はKである。いくつかの実施形態では、X17はkである。いくつかの実施形態では、X17はAibである。
いくつかの実施形態では、X18はKである。いくつかの実施形態では、X18はHである。いくつかの実施形態では、X18はRである。
いくつかの実施形態では、X19はSである。いくつかの実施形態では、X19はAibである。
いくつかの実施形態では、X20はSである。いくつかの実施形態では、X20はAibである。
いくつかの実施形態では、X22はNである。いくつかの実施形態では、X22はEである。
いくつかの実施形態では、X29はPである。いくつかの実施形態では、X29はRである。いくつかの実施形態では、X29はKである。
いくつかの実施形態では、X31はkである。いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はeである。いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
本明細書で使用される場合、eはD-グルタミン酸を指す。
いくつかの実施形態では、配列番号200または配列番号201のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、配列番号200または配列番号201のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号202:XCNTXTCATX10RLANX15161718SSNNFGPILPPTX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号202)、(式中、
はS、k、またはKであり;
はSまたはAであり;
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はk、K、またはLであり;
17はH、V、及びQであり;
18はK、H、またはRであり;
31はKまたはNであり;
35はEまたはNであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTXTC(配列番号308)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号203:XCNTXTCATX10RLANX15161718SSNNFGPILPPTKVGSETY-(OH/NH)(配列番号203)、(式中、
はS、k、またはKであり;
はSまたはAであり;
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はk、K、またはLであり;
17はH、V、及びQであり;
18はK、H、またはRであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTXTC(配列番号308)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、配列番号202または配列番号203のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはAである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、X18はKである。いくつかの実施形態では、X18はHである。いくつかの実施形態では、X18はRである。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号202または配列番号203のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、配列番号202または配列番号203のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号204:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号204)、(式中、
はS、K、またはkであり、
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
35はEまたはNであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTSTC(配列番号309)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号205:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSETY-(OH/NH)(配列番号205)、(式中、
はS、K、またはkであり、
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTSTC(配列番号309)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、配列番号204または配列番号205のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号204または配列番号205のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号206:SCNTSTCATQRLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号206)、(式中、
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
35はEまたはNであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、SCNTSTC(配列番号310)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号207:SCNTSTCATQRLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSETY-(OH/NH)(配列番号207)、(式中、
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、SC*NTSTC*の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、配列番号206または配列番号207のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はlであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、
SC*NTSTC*ATQRLANFkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号127)、これは、本明細書では化合物A127とも呼ばれる;
SC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号57)、これは本明細書では化合物A57とも呼ばれる;
SC*NTSTC*ATQRLANEKHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号128)、これは本明細書では化合物A128とも呼ばれる;
SC*NTSTC*ATQRLANEkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)配列番号129)、これは本明細書では化合物A129とも呼ばれる;及び
SC*NTSTC*ATQRLANFLVKSSNEFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号43)、これは本明細書では化合物A43とも呼ばれる、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列を含む:SC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号57)これは、本明細書では化合物A57とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:SC*NTSTC*ATQRLANFkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号127)を含み、これは、本明細書において化合物A127とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:SC*NTSTC*ATQRLANEk*((γGlu)-CO(CH14CH)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号27)を含み、これは、本明細書において化合物A27とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号208:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号208)、(式中、
は、Kまたはkであり;
10は、QまたはSであり;
15は、EまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
35は、EまたはNであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTSTC(配列番号318)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択される、アミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、配列番号209:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSETY-(OH/NH)(配列番号209)、(式中、
はKまたはkであり;
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
ここで、XCNTSTC(配列番号318)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含む。
いくつかの実施形態では、配列番号208または配列番号209のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、
KC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号130)、これは本明細書では化合物A130とも呼ばれる;及び
KC*NTSTC*ATQRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号131)、これは本明細書では化合物A131とも呼ばれる、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
5.任意選択でスペーサーを介した、ペプチドのいずれかへの親油性置換基のコンジュゲーション
いくつかの実施形態では、開示されたポリペプチドのいずれかは、それぞれ任意選択でスペーサーを介して、1つまたは複数の親油性置換基で任意選択で置換され、「親油性置換基」及び「スペーサー」は本明細書で定義される。いくつかの実施形態では、配列番号1~配列番号143のコンセンサス配列のいずれかによって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、開示されたポリペプチドのいずれかは、それぞれ任意選択でスペーサーを介して1つまたは複数の親油性置換基を含むか、またはそれぞれ任意選択でスペーサーを介して1つまたは複数の親油性置換基と共有結合することにより、修飾され得るか、またはさらに修飾され得る。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、親油性置換基のカルボキシル基によって、ポリペプチドのアミノ基(例えば、リジン残基のε-アミノ基)に結合することができ、または任意選択でスペーサーのアミノ基に結合することができ、スペーサーのカルボキシル基が、リジン残基のε-アミノ基とアミド結合を形成する。
親油性置換基
本発明の開示されたポリペプチドのいずれかへの、それぞれ任意選択で「スペーサー」を介した1つまたは複数の「親油性置換基」のコンジュゲーションは、血清アルブミンへの結合を促進して、コンジュゲートされたポリペプチドの腎クリアランスを遅延させることによってポリペプチドの作用を延長することを意図する。本明細書で使用される場合、「親油性置換基」は、4~40個の炭素原子、8~25個の炭素原子、12~22個の炭素原子、または6~20個の炭素原子を含む置換基を含む。親油性置換基は、親油性置換基のカルボキシル基によって、ポリペプチドのアミノ基(例えば、リジン残基のε-アミノ基)に結合することができ、または任意選択でスペーサーのアミノ基に結合することができ、スペーサーのカルボキシル基は、さらに、それが結合しているアミノ酸(例えば、リジン)残基のアミノ基とアミド結合を形成する。いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれが任意のスペーサーを伴うかまたは伴わない、3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含み、これは以下により詳細に定義される。
いくつかの実施形態では、親油性置換基は、直鎖または分岐鎖アルキル基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、直鎖または分岐鎖脂肪酸のアシル基である。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、直鎖または分岐鎖脂肪酸のアシル基であり、1つまたは複数のカルボン酸及び/またはヒドロキサム酸基でさらに置換されている。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれ任意選択のスペーサーを伴わない3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式I:
-CO-(CH-Z
式I
(式中、
Zは、-CH、または-COHであり;
mは、4~24である)の一価基であり、
この親油性置換基は、開示されたポリペプチドのアミノ基(例えば、リジンのε-アミノ基)と親油性置換基のCO-基との間にアミド結合を形成する。
いくつかの実施形態では、mは、4~20、8~20、12~20、14~20、16~20、14、16、18、及び20からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、Zは、-COHであり、親油性置換基は、式-CO-(CH-COHを有する。いくつかの実施形態では、-CO-(CH-Zは、-CO-(CH-COH、-CO-(CH-COH、-CO-(CH-COH、-CO-(CH-COH、-CO-(CH-COH、-CO-(CH-COH、-CO-(CH10-COH、-CO-(CH11-COH、-CO-(CH12-COH、-CO-(CH13-COH、-CO-(CH14-COH、-CO-(CH15-COH、-CO-(CH16-COH、-CO-(CH17-COH、-CO-(CH18-COH、-CO-(CH19-COH、-CO-(CH20-COH、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、親油性置換基は、-CO-(CH18-COHである。
いくつかの実施形態では、Zは-CHであり、親油性置換基は、式-CO-(CH-CHを有する。いくつかの実施形態では、-CO-(CH-Zは、-CO-(CH-CH、-CO-(CH-CH、-CO-(CH-CH、-CO-(CH-CH、-CO-(CH-CH、-CO-(CH-CH、-CO-(CH10-CH、-CO-(CH11-CH、-CO-(CH12-CH、-CO-(CH13-CH、-CO-(CH14-CH、-CO-(CH15-CH、-CO-(CH16-CH、-CO-(CH17-CH、-CO-(CH18-CH、-CO-(CH19-CH、及び-CO-(CH20-CH、からなる群から選択される。
スペーサー
いくつかの実施形態では、親油性置換基は、「スペーサー」によって親ペプチドに結合している。いくつかの実施形態では、本明細書に提供されるのは、親油性置換基を含む、配列番号1~配列番号143のコンセンサス配列のいずれかによって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、開示されたポリペプチドのいずれかであり、親油性置換基は、スペーサーを介してリジンのε-アミノ基に連結されており、このスペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、1つまたは複数のアミノ酸、例えば、単一アミノ酸、例としてGlu、Asp、GlyもしくはLys、ジペプチド、例として2(Glu)、Glu-Gly、またはポリペプチド、例として3(Glu)、4(Glu)(配列番号317)、2(Glu)-Glyなどを含む。いくつかの実施形態では、スペーサーが1つまたは複数のアミノ酸、例えば、Glu、Asp、GlyまたはLysを含む場合、スペーサーの1つのカルボキシル基は、開示されたポリペプチドのアミノ基とアミド結合を形成することができ、スペーサーのアミノ基は、親油性置換基のカルボキシル基とアミド結合を形成することができる。
いくつかの実施形態では、スペーサーが、カルボン酸末端側鎖をさらに含むGluまたはAspを含む場合、GluまたはAsp含有スペーサーの側鎖の末端カルボキシル基は、開示されたポリペプチドのアミノ基とアミド結合を形成することができ、GluまたはAsp含有スペーサー、すなわちγGluまたはβAspのアミノ基は、親油性置換基のカルボキシル基とアミド結合を形成することができる。いくつかの実施形態では、スペーサーは、γGluである。いくつかの実施形態では、スペーサーは2(γGlu)である。いくつかの実施形態では、スペーサーは3(γGlu)である。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式II:
-(Y)-CO-(CH-Z
式II
(式中、
Yは、γGlu、Asp、Lys、及びGlyからなる群から選択され;
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
nは1~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、Yは、γGlu及びGlyからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、YはγGluである。いくつかの実施形態では、YはGlyである。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式III:
-(γGlu)-CO-(CH-Z(「(γGlu)」は、配列番号311として開示される)
式III
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
nは1~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、Zは、-CHである。いくつかの実施形態では、Zは-COHである。
いくつかの実施形態では、mは、4~20、8~20、12~20、14~20、16~20、14、16、18、及び20からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9及び10からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。いくつかの実施形態では、nは4である。いくつかの実施形態では、nは5である。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式IV:
-(γGlu)-(Gly)-CO-(CH-Z(「(γGlu)n-(Gly)」は、配列番号312として開示)
式IV
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
nは1~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、(γGlu)は、γGlu;2(γGlu);3(γGlu);4(γGlu)(配列番号313);及び5(γGlu)(配列番号314)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、-(γGlu)-(Gly)-(「(γGlu)-(Gly)」(配列番号312として開示される)は、2(γGlu),Gly;及び3(γGlu),Gly(配列番号315)、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれ任意選択のスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式V:
-(Gly)-(γGlu)-(CO-(CH-Z(「(Gly)-(γGlu)」は配列番号316として開示される)
式V
(式中、
Zは-CHまたは-COHであり;
mは4~24であり;
nは1~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、式II、式III、式IV、または式Vで表されるある特定の変数には、以下が含まれる:
いくつかの実施形態では、Zは、-CHである。いくつかの実施形態では、Zは、-COHである。
いくつかの実施形態では、mは、4~20、8~20、12~20、14~20、16~20、14、16、18、及び20からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9及び10からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。いくつかの実施形態では、nは4である。いくつかの実施形態では、nは5である。
いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-COHである。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-CHである。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-COHである。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-CHである。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-COHである。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-CHである。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-COHである。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-CHである。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-COHである。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-CHである。
いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-COHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-COHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-COHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-COHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-CHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-CHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-CHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは1であり、Zは-CHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-COHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-COHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-COHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-COHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-CHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-CHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-CHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは2であり、Zは-CHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-COHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-COHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-COHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-COHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-CHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-CHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-CHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは3であり、Zは-CHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-COHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-COHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-COHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-COHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-CHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-CHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-CHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは4であり、Zは-CHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-COHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-COHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-COHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-COHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-CHであり、mは14~20である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-CHであり、mは14である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-CHであり、mは16である。いくつかの実施形態では、nは5であり、Zは-CHであり、mは18である。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式VI:
-(Y1)n1-(V)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式VI
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Vは、-[COCH(O(CHOCHNH]-であり、tは、1~8であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式VII:
-(Y1)n1-(dpeg)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式VII
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
dpegは、-[CO(CH)O(CHO(CH)NH]-であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、-(Y1)n1-(dpeg)-(Y2)n2-は、γGlu,dpeg,dpeg,γGlu;γGlu,dpeg,dpeg,2(γGlu);γGlu,dpeg,dpeg,3(γGlu);γGlu,dpeg,dpeg,4(γGlu);2(γGlu),dpeg,dpeg,γGlu;及び2(γGlu),dpeg,γGlu、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれ任意選択のスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式VIII:
-(V)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式VIII
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Vは、-[COCH(O(CHOCHNH]-であり、tは、1~8であり;
rは、1~8であり;
n2は、0~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式IX:
-(dpeg)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式IX
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
dpegは、-[CO(CH)O(CHO(CH)NH]-であり;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
rは、1~8であり;
n2は、0~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、-(dpeg)-(Y2)n2-は、γGlu;及びdpeg,dpeg,γGlu、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、ポリペプチドは、それぞれスペーサーを伴う3つ、2つ、または好ましくは1つの親油性置換基を含む。いくつかの実施形態では、親油性置換基は、式X:
-(Y1)n1-(dpeg)-CO-(CH-Z
式X
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
dpegは、-[CO(CH)O(CHO(CH)NH]-であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10である)の一価基である。
いくつかの実施形態では、-(Y1)n1-(dpeg)-は、2(γGlu),dpegである。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XI:
-N(R)(CHRCO-[N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]
式XI
(式中、
各R及びRは、水素またはC~Cアルキルであり;
各Rは、HまたはCOHであり;
pは、1、2、3、4、5、または6であり、
qは、1、2または3であり;
rは、0または1である)の二価基を含む。
このスペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XII:
[-N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]
式XII
(式中、
各Rは、水素またはC-Cアルキルであり;
qは1、2または3であり;
rは、0または1である)の二価基を含む。
このスペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。
いくつかの実施形態では、式XIまたは式XIIで表されるある特定の変数には、以下が含まれる:
いくつかの実施形態では、各Rは水素である。いくつかの実施形態では、各Rは水素である。いくつかの実施形態では、各R及び各Rは水素である。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのRはCOHである。いくつかの実施形態では、1つのRはCOHである。
いくつかの実施形態では、pは1である。いくつかの実施形態では、pは2である。いくつかの実施形態では、pは3である。いくつかの実施形態では、pは4である。いくつかの実施形態では、pは5である。いくつかの実施形態では、pは6である。
いくつかの実施形態では、qは1である。いくつかの実施形態では、qは2である。いくつかの実施形態では、qは3である。
いくつかの実施形態では、rは0である。いくつかの実施形態では、rは1である。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、γ-グルタミル、すなわち-NH(CHCOH)(CHCO--である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、γ-アミノブタノイル、すなわち、-NH(CHCO--である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、β-アスパラギル、すなわち、-NH(CHCOH)(CH)CO--である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NH(CHCO--である。いくつかの実施形態では、スペーサーはグリシルである。いくつかの実施形態では、スペーサーはβ-アラニルである。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NHCH(COH)(CHCO--[N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NH(CHCO--[N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NHCH(COH)(CHCO-NH((CHO(CHO)(CH)CO-である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NH(CHCO-NH((CHO(CH)2O)(CH)CO-である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NHCH(COH)CHCO--[N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]である。いくつかの実施形態では、スペーサーは、-NH(CHCO--[N(R)((CHO(CHO)(CH)CO-]である。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XIII:
-(Y)
式XIII
(式中、
Yは、γGlu、Asp、Lys、及びGlyからなる群から選択され;
nは1~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、Yは、γGlu及びGlyからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、YはγGluである。いくつかの実施形態では、YはGlyである。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XIV:
-(γGlu)-(「(γGlu)」は、配列番号311として開示される)
式XIV
(式中、
nは1~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9及び10からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。いくつかの実施形態では、nは4である。いくつかの実施形態では、nは5である。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XV:
-(γGlu)-(Gly)-(「(γGlu)-(Gly)」は、配列番号312として開示される)
式XV
(式中、
nは1~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、(γGlu)は、γGlu;2(γGlu);3(γGlu);4(γGlu)(配列番号313);及び5(γGlu)(配列番号314)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、-(γGlu)-(Gly)-(「(γGlu)-(Gly)」(配列番号312として開示される)は、2(γGlu),Gly;及び3(γGlu),Gly(配列番号315)、からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XVI:
-(Gly)-(γGlu)-(「(Gly)-(γGlu)」は配列番号316として開示される)
式XVI
(式中、
nは1~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
式XIII、式XIV、式XV、または式XVIのいくつかの実施形態では、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9及び10からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。いくつかの実施形態では、nは4である。いくつかの実施形態では、nは5である。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XVII:
-(Y1)n1-(V)-(Y2)n2
式XVII
(式中、
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Vは、-[COCH(O(CHOCHNH]-であり、tは、1~8であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XVIII:
-(Y1)n1-(dpeg)-(Y2)n2
式XVIII
(式中、
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
dpegは、-[CO(CH)O(CHO(CH)NH]-であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の二価基を含む。
いくつかの実施形態では、-(Y1)n1-(dpeg)-(Y2)n2-は、γGlu,dpeg,dpeg,γGlu;γGlu,dpeg,dpeg,2(γGlu);γGlu,dpeg,dpeg,3(γGlu);γGlu,dpeg,dpeg,4(γGlu);2(γGlu),dpeg,dpeg,γGlu;及び2(γGlu),dpeg,γGluからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、開示されたポリペプチドのアミノ基と親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する。いくつかの実施形態では、スペーサーの一端は、開示されたポリペプチドのアミノ基と共有結合を形成し、スペーサーの他端は、水素原子または保護基と共有結合を形成する。
したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で提供される単離ポリペプチドは、配列番号199、配列番号200、配列番号201、配列番号202、配列番号203、配列番号204、配列番号205、配列番号206、配列番号207、配列番号208、及び配列番号209、からなる群から選択されるコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列、からなる群から選択される、アミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、単離ペプチドは、親油性置換基をさらに含み、任意選択でスペーサーを含む。
一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号199のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式Iの親油性置換基をさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号199のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IX、及び式Xからなる群から選択される親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号199のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式IIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号199のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号199のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号200のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式Iの親油性置換基をさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号200のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IX、及び式Xからなる群から選択される親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号200のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式IIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号200のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号200のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号204のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式Iの親油性置換基をさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号204のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IX、及び式Xからなる群から選択される親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号204のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式IIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号204のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号204のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号206のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式Iの親油性置換基をさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号206のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IX、及び式Xからなる群から選択される親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号206のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式IIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号206のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号206のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号208のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式Iの親油性置換基をさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号208のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式II、式III、式IV、式V、式VI、式VII、式VIII、式IX、及び式Xからなる群から選択される親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号208のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式IIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号208のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。一実施形態では、単離ポリペプチドは、配列番号208のアミノ酸配列、またはその薬学的に許容される塩を含み、式VIIの親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供される単離ポリペプチドは、配列番号200:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号200)、(式中、
はS、K、k、H、またはIであり;XはNまたはSであり;XはSまたはAであり;XはTまたはSであり;XはAまたはKであり;X10はQまたはSであり;X12はLまたはKであり;X13はA、S、E、またはKであり;X14はN、n、d、Y、またはQであり;X15はE、F、f、Y、I、k、K、またはAibであり;X16はk、K、L、Aib、N-MeL、またはlであり;X17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;X18はK、H、またはRであり;X19はSまたはAibであり;X20はSまたはAibであり;X22はNまたはEであり;X29はP、R、またはKであり;X31はk、K、またはNであり;及びX35はe、E、またはNであり;各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;X31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含み;単離ペプチドは、式I:
-CO-(CH-Z
式I
(式中、
Zは、-CH、または-COHであり;
mは、4~24である)の親油性置換基をさらに含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供される単離ポリペプチドは、配列番号200:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号200)、(式中、
はS、K、k、H、またはIであり;XはNまたはSであり;XはSまたはAであり;XはTまたはSであり;XはAまたはKであり;X10はQまたはSであり;X12はLまたはKであり;X13はA、S、E、またはKであり;X14はN、n、d、Y、またはQであり;X15はE、F、f、Y、I、k、K、またはAibであり;X16はk、K、L、Aib、N-MeL、またはlであり;X17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;X18はK、H、またはRであり;X19はSまたはAibであり;X20はSまたはAibであり;X22はNまたはEであり;X29はP、R、またはKであり;X31はk、K、またはNであり;及びX35はe、E、またはNであり;各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;X31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含み;単離ペプチドは、式III:
-(γGlu)-CO-(CH-Z(「(γGlu)」は、配列番号311として開示)
式III
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
nは1~10である)の親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供される単離ポリペプチドは、配列番号200:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号200)、(式中、
はS、K、k、H、またはIであり;XはNまたはSであり;XはSまたはAであり;XはTまたはSであり;XはAまたはKであり;X10はQまたはSであり;X12はLまたはKであり;X13はA、S、E、またはKであり;X14はN、n、d、Y、またはQであり;X15はE、F、f、Y、I、k、K、またはAibであり;X16はk、K、L、Aib、N-MeL、またはlであり;X17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;X18はK、H、またはRであり;X19はSまたはAibであり;X20はSまたはAibであり;X22はNまたはEであり;X29はP、R、またはKであり;X31はk、K、またはNであり;及びX35はe、E、またはNであり;各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;X31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含み;単離ペプチドは、式VI:
-(Y1)n1-(V)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式VI
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Vは、-[COCH(O(CHOCHNH]-であり、tは、1~8であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供される単離ポリペプチドは、配列番号200:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号200)、(式中、
はS、K、k、H、またはIであり;XはNまたはSであり;XはSまたはAであり;XはTまたはSであり;XはAまたはKであり;X10はQまたはSであり;X12はLまたはKであり;X13はA、S、E、またはKであり;X14はN、n、d、Y、またはQであり;X15はE、F、f、Y、I、k、K、またはAibであり;X16はk、K、L、Aib、N-MeL、またはlであり;X17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;X18はK、H、またはRであり;X19はSまたはAibであり;X20はSまたはAibであり;X22はNまたはEであり;X29はP、R、またはKであり;X31はk、K、またはNであり;及びX35はe、E、またはNであり;各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;X31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択されるアミノ酸配列またはその薬学的に許容される塩を含み;単離ペプチドは、式VII:
-(Y1)n1-(dpeg)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
式VII
(式中、
Zは、-CHまたは-COHであり;
mは、4~24であり;
Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
dpegは、-[CO(CH)O(CHO(CH)NH]-であり;
rは、1~8であり;
n1は、0~10であり;
n2は、0~10である)の親油性置換基及びスペーサーをさらに含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X、X15、またはX16に親油性置換基を含む。
いくつかの実施形態では、位置X、X15、またはX16に親油性置換基を含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置Xに親油性置換基を含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X15に親油性置換基を含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X16に親油性置換基を含む。
いくつかの実施形態では、位置Xに親油性置換基を含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、位置X15に親油性置換基を含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、位置X16に親油性置換基を含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:SC*NTSTC*ATQRLANEk*((γGlu)-CO(CH14CH)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号27)を含み、これは、本明細書において化合物A27とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:K*((γGlu)(CO(CH18COH))C*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号64)を含み、これは、本明細書において化合物A64とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:K*((γGlu)(CO(CH16COH))C*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号65)を含み、これは、本明細書において化合物A65とも呼ばれる。
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、アミノ酸配列:K*(γGlu-CO(CH16COH)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号109)を含み、これは本明細書において化合物A109とも呼ばれる。
6.例示的な化合物:アミリンアナログポリペプチド
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、表3に列挙された以下のペプチドからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
Figure 2022504596000005
Figure 2022504596000006
Figure 2022504596000007
Figure 2022504596000008
Figure 2022504596000009
Figure 2022504596000010
Figure 2022504596000011
Figure 2022504596000012
Figure 2022504596000013
Figure 2022504596000014
Figure 2022504596000015
留意点:
・各K*は独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
・各k*は独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
・2位及び7位の2つのシステイン残基(C*)は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
・本明細書で使用される場合、(γGlu)と2(γGlu)は両方とも-(γGlu)-(γGlu)-を意味し;(γGlu)と3(γGlu)は両方とも-(γGlu)-(γGlu)-(γGlu)を意味する-;など;及び
・変数が所与の数式に複数回存在する場合、その変数の各出現は独立して決定される。例えば、-(Y)-基(式中、YはγGlu、Asp、Lys、またはGlyであってもよい)の場合、各Yは4つのアミノ酸のうちの1つであるように独立して選択される。したがって、非限定的な例により、-(Y)-は、-(γGlu)-(γGlu)-(γGlu)-、-(γGlu)-(Asp)-(γGlu)-、-(Gly)-(Asp)-(γGlu)-、または-(Gly)-(γGlu)-(γGlu)-であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、上記の表3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される塩は、酢酸塩である。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される塩は、トリフルオロ酢酸(TFA)塩である。いくつかの実施形態では、薬学的に許容される塩は、塩酸(HCl)塩である。一実施形態では、化合物はA27である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A27の酢酸塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A27のTFA塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A27のHCl塩である。一実施形態では、化合物はA57である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A57の酢酸塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A57のTFA塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A57のHCl塩である。一実施形態では、化合物はA64である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A64の酢酸塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A64のTFA塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、化合物A64のHCl塩である。
7.ポリペプチド中間体
ある特定の実施形態では、本発明はまた、アミリンアナログである単離ポリペプチドの合成中間体に関する。いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチド中間体は、配列番号210:
CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号210)、(式中:
はS、K、k、HまたはIであり;
はNまたはSであり;
はSまたはAであり;
はTまたはSであり;
はAまたはKであり;
10はQまたはSであり;
12はLまたはKであり;
13はA、S、EまたはKであり;
14はN、n、d、YまたはQであり;
15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;
16はk、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;
17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
18はK、H、またはRであり;
19はSまたはAibであり;
20はSまたはAibであり;
22はNまたはEであり;
29はP、R、またはKであり;
31はk、K、またはNであり;
35はe、E、またはNであり;
各Kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したL-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
各kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したD-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、配列番号210のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。いくつかの実施形態では、XはHである。いくつかの実施形態では、Xは、Iである。
いくつかの実施形態では、XはNである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはAである。
いくつかの実施形態では、XはTである。いくつかの実施形態では、XはSである。
いくつかの実施形態では、XはAである。いくつかの実施形態では、XはKである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X12はLである。いくつかの実施形態では、X12はKである。
いくつかの実施形態では、X13はAである。いくつかの実施形態では、X13はSである。いくつかの実施形態では、X13はEである。いくつかの実施形態では、X13はKである。
いくつかの実施形態では、X14はNである。いくつかの実施形態では、X14はnである。いくつかの実施形態では、X14はdである。いくつかの実施形態では、X14はYである。いくつかの実施形態では、X14はQである。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。いくつかの実施形態では、X15はfである。いくつかの実施形態では、X15はYである。いくつかの実施形態では、X15はIである。いくつかの実施形態では、X15はKである。いくつかの実施形態では、X15はkである。いくつかの実施形態では、X15はAibである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はlである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。いくつかの実施形態では、X16はAibである。いくつかの実施形態では、X16はN-MeLである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。いくつかの実施形態では、X17はRである。いくつかの実施形態では、X17はKである。いくつかの実施形態では、X17はkである。いくつかの実施形態では、X17はAibである。
いくつかの実施形態では、X18はKである。いくつかの実施形態では、X18はHである。いくつかの実施形態では、X18はRである。
いくつかの実施形態では、X19はSである。いくつかの実施形態では、X19はAibである。
いくつかの実施形態では、X20はSである。いくつかの実施形態では、X20はAibである。
いくつかの実施形態では、X22はNである。いくつかの実施形態では、X22はEである。
いくつかの実施形態では、X29はPである。いくつかの実施形態では、X29はRである。いくつかの実施形態では、X29はKである。
いくつかの実施形態では、X31はkである。いくつかの実施形態では、X31はKである。いくつかの実施形態では、X31はNである。
いくつかの実施形態では、X35はeである。いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号210のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、配列番号210のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、XはSであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X18はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X31はKである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X18はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、X18はKであり、X31はKであり、X35はEである。
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチド中間体は、配列番号211:
CNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号211)(式中:
はS、K、またはkであり、
10はQまたはSであり;
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
35はEまたはNであり;
各Kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したL-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
各kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したD-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
ここで、XCNTSTC(配列番号309)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号211のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはKである。いくつかの実施形態では、Xはkである。
いくつかの実施形態では、X10はQである。いくつかの実施形態では、X10はSである。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号211のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはSであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、XはKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X10はSである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、Xはkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X15はFである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X10はSであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、本開示のポリペプチド中間体は、配列番号212:
SCNTSTCATQRLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号212)(式中:
15はEまたはFであり;
16はL、K、またはkであり;
17はH、V、またはQであり;
35はEまたはNであり;
各Kは、独立して、任意選択で保護基に共有結合したL-リジン、または任意選択で保護基に結合したスペーサーを表し;
各kは、独立して、任意選択で保護基に共有結合したD-リジン、または任意選択で保護基に結合したスペーサーを表し;
ここで、SCNTSTC(配列番号310)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のコンセンサス配列によって表されるアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む単離ポリペプチドである。
いくつかの実施形態では、X35はEである。いくつかの実施形態では、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号212のコンセンサス配列によって表されるある特定のアミノ酸は、以下のものを含む:
いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(NH)である。いくつかの実施形態では、カルボキシ末端アミノ酸37は、Y-(OH)である。
いくつかの実施形態では、X15はEである。いくつかの実施形態では、X15はFである。
いくつかの実施形態では、X16はLである。いくつかの実施形態では、X16はKである。いくつかの実施形態では、X16はkである。
いくつかの実施形態では、X17はHである。いくつかの実施形態では、X17はVである。いくつかの実施形態では、X17はQである。
いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はEであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はLである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はKである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X16はkである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X15はFであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はLであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はKであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はHである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はVである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X17はQである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X16はkであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はHであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はVであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はEである。いくつかの実施形態では、X17はQであり、X35はNである。
いくつかの実施形態では、配列番号210、配列番号211、または配列番号212のアミノ酸配列を含む単離ペプチドは、保護基または保護基に任意に結合したスペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、保護基をさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、スペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、保護基に結合したスペーサーをさらに含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X、X15、またはX16で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、位置X、X15、またはX16で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置Xで、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X15で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、位置X16で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む。
いくつかの実施形態では、位置Xで、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、位置X15で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、位置X16で、保護基または保護基に任意選択で結合したスペーサーを含む単離ポリペプチドは、その位置でリジンを介してコンジュゲートされる。
いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、アリルオキシカルボニル、ベンジル、Boc、Cbz、Dmb、(ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル、Fmoc、tert-ブチル、またはトリチル、からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、アリルオキシカルボニル、ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル、Fmoc、tert-ブチル、またはトリチルである。いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、アリルオキシカルボニル、ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル、またはFmocである。
いくつかの実施形態では、スペーサーは、式XI、式XII、式XIII、式XIV、式XV、式XVI、式XVII、及び式XVIIIからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、単離ポリペプチドは、式XIIIのスペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、式XIVのスペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、式XVIIのスペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、単離ペプチドは、式XVIIIのスペーサーをさらに含む。いくつかの実施形態では、スペーサーは保護基に結合している。いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、アリルオキシカルボニル、ベンジル、Boc、Cbz、Dmb、(ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル、Fmoc、tert-ブチル、またはトリチルからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、アリルオキシカルボニル、ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル、Fmoc、tert-ブチル、またはトリチルである。いくつかの実施形態では、保護基は、アセチル、トリチル、またはtert-ブチルである。いくつかの実施形態では、スペーサーは保護基に結合していない。
例示的なポリペプチド中間体
いくつかの実施形態では、本開示の単離ポリペプチドは、表4に列挙された以下のペプチドからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。
Figure 2022504596000016
Figure 2022504596000017
いくつかの実施形態では、本発明は、上記の表4に記載されたペプチド中間体を提供する。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号129、配列番号144、配列番号145、または配列番号156のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号129のアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号145のアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号129、配列番号147、配列番号148、配列番号149または配列番号150のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号147のアミノ酸配列を有する。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号151、配列番号152、配列番号153、または配列番号154のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号151のアミノ酸配列を有する。
いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号155または配列番号156のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号155のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、ペプチド中間体は、配列番号157、配列番号158、配列番号159、または配列番号160のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号157のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号161、配列番号162、配列番号163、または配列番号164のアミノ酸配列を有するペプチドである。いくつかの実施形態では、ペプチド中間体は、配列番号164のアミノ酸配列を有するペプチドである。
8.使用、製剤化及び投与
使用方法
別の実施形態によれば、本発明は、治療を必要とする対象における代謝性疾患または障害を治療する方法であって、本開示の有効量のアミリンアナログポリペプチドまたはその医薬組成物を対象に提供することを含む、方法に関する。代謝性疾患または障害には、1型糖尿病、2型糖尿病、及び肥満が含まれる。さらに、本発明は、糖尿病対象を含む対象において体重減少をもたらす方法であって、本開示の有効量のアミリンアナログポリペプチドを対象に提供することを含む、方法に関する。
本開示のアミリンアナログポリペプチドは、糖尿病の治療に特に有用であり、方法は、糖尿病対象に有効量のアミリンアナログポリペプチドを提供することを含む。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドを1型または2型糖尿病を有する対象の治療に使用して、対象における血糖の濃度を制御または低下させ、ここで、血糖値は、糖化ヘモグロビン(ヘモグロビンA1c、HbA1c)の測定された血中濃度に基づいて監視または概算することができる。
(i) いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、1型糖尿病を有する対象を治療するために使用され;
(ii) いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、2型糖尿病を有する対象を治療するために使用され;
(iii) いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、肥満を治療するために使用され;
(iv) いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、糖尿病対象などの対象に体重減少をもたらすために使用され、
使用法(i)、(ii)、(iii)または(iv)のアミリンアナログポリペプチドは、配列番号199、200、204、206、127、57、128、129、43、209、130、64、65、131、109及び27、からなる群から選択されるものを含む本開示の任意のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、1型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、1型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号64のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、1型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号65のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、1型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号131のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、2型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、2型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号64のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、2型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号65のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、2型糖尿病を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号131のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、肥満を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、肥満を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号64のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、肥満を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号65のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、肥満を有する対象の治療に使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号131のアミノ酸配列を含む。
いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、対象に体重減少をもたらすために使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号27のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、対象に体重減少をもたらすために使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号64のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、対象に体重減少をもたらすために使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号65のアミノ酸配列を含む。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドは、対象に体重減少をもたらすために使用され、アミリンアナログポリペプチドは、配列番号131のアミノ酸配列を含む。
インスリンのような本開示のアミリンアナログポリペプチドは、対象における血糖濃度を維持、制御、または低下させるために、糖尿病対象に提供される(すなわち、投与される)。インスリン療法の補助薬としての本開示のアミリンアナログポリペプチドにより治療される糖尿病患者は、低血糖症(すなわち、低血糖)、特に重度の低血糖症のリスクがある。したがって、本開示のアミリンアナログポリペプチドにより治療する場合、糖尿病対象の食事時間インスリンの用量を低減させることは、低血糖症、特に、重度の低血糖症のリスクを低減させることを意図している。
本明細書で使用される重度の低血糖症は、別の個体の支援を必要とする(経口炭水化物の投与の助けを含む)、またはグルカゴンの投与、静脈内グルコースの投与、もしくは他の医学的介入を必要とする低血糖症の発症を指す。
したがって、インスリン療法、特に食事時インスリン治療の補助薬としての、本開示のアミリンアナログポリペプチドの投与は、一般に、対象において健康な血糖濃度を適切に維持するために必要な食事時インスリンの用量減少を必要とする。言い換えれば、本開示のアミリンアナログポリペプチドによる治療を開始する前に、特定の用量で食事時インスリンをすでに自己投与している1型または2型糖尿病患者では、本開示のアミリンアナログポリペプチドによる治療を開始すると、彼らが自己投与し続ける食事時インスリンの用量が減少する(例えば、25%、50%、75%,または100%)。
いくつかの実施形態では、この方法は、治療を必要とする対象に、注射を介して、本開示のアミリンアナログポリペプチドまたはその医薬組成物を提供することを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、治療を必要とする対象に、経口投与用に製剤化された、本開示のアミリンアナログポリペプチドまたはその医薬組成物を提供することを含む。
いくつかの実施形態では、この方法は、治療を必要とする対象に、植込みを介して、本開示のアミリンアナログポリペプチドまたはその医薬組成物を提供することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、浸透圧送達デバイスから、治療を必要とする対象へアミリンアナログポリペプチドの連続送達を提供することを含む。浸透圧送達デバイスなどの送達デバイスは、最大3か月、6か月、9か月、12か月、18か月、または24か月の連続投与のための本開示の十分なアミリンアナログポリペプチドを含む。したがって、浸透圧送達デバイスを介した本開示のアミリンアナログポリペプチドの連続投与によって、プラムリンチドなどの既存のアミリンアナログポリペプチドの1日投薬または複数回の1日投薬が省かれる。プラムリンチドで治療される糖尿病患者は、食前のプラムリンチドの投薬と、食後に投与される食事時インスリンとを調整する必要がある。対照的に、浸透圧送達デバイスを介して本開示のアミリンアナログポリペプチドで治療される糖尿病患者は、アミリンアナログポリペプチドの連続送達を受け、食事時インスリンを減量して投与するだけでよい。
浸透圧送達デバイスからのアミリンアナログポリペプチドの実質的な定常状態送達は、投与期間にわたって連続的である。いくつかの実施形態では、対象または患者は、ヒト対象またはヒト患者である。
本発明のいくつかの実施形態では、投与期間は、例えば、少なくとも約3か月、少なくとも約3か月~約1年、少なくとも約4か月~約1年、少なくとも約5か月~約1年、少なくとも約6か月~約1年、少なくとも約8か月~約1年、少なくとも約9か月~約1年、少なくとも約10か月~約1年、少なくとも約1年~約2年、少なくとも約2年~約3年、である。
さらなる実施形態では、本発明の治療方法は、(浸透圧送達デバイスの植込み前の対象の空腹時血漿グルコース濃度と比較して)対象における浸透圧送達デバイスの植込み後の対象の空腹時血漿グルコース濃度の有意な低下を提供し、この減少は、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後、約7日、6日、5日、4日、3日、2日、1日以下のうちに達成される。空腹時血漿グルコースの有意な低下は、適切な統計的検定の適用によって実証されるように、典型的には、統計的に有意であるか、または医師によって対象にとって有意であると考えられる。植込み前のベースラインと比較した空腹時血漿グルコースの有意な低下は、典型的には、投与期間にわたって維持される。
いくつかの実施形態では、本発明は、治療を必要とする対象における疾患または状態を治療する方法に関する。この方法は、浸透圧送達デバイスからの薬物の連続送達を提供することを含み、治療濃度での薬物の実質的な定常状態送達が対象において達成される。浸透圧送達デバイスからの薬物の実質的な定常状態送達は、少なくとも約3か月の投与期間にわたって連続的である。薬物は、典型的な対象における既知または決定された半減期を有する。ヒトは、本発明の実施のための好ましい対象である。本発明は、疾患または状態の治療に有効な薬物、ならびに治療を必要とする対象における疾患または状態を治療する本方法において使用するための薬物を含む浸透圧送達デバイスを含む。本発明の利点としては、ピーク関連薬物毒性の軽減、及びトラフに関連する最適ではない薬物療法の減弱が含まれる。
いくつかの実施形態では、治療濃度での薬物の実質的な定常状態送達は、対象に浸透圧送達デバイスを植え込んだ後、約1か月、7日、5日、3日または1日の期間内に達成される。
本発明はまた、体重減少の促進を必要とする対象における体重減少を促進するための方法、過剰な体重または肥満の治療を必要とする対象における過剰な体重または肥満を治療するための方法、及び/または食欲の抑制を必要とする対象における食欲を抑制するための方法を提供する。この方法は、単離アミリンアナログポリペプチドの送達を提供することを含む。いくつかの実施形態では、単離アミリンアナログポリペプチドは、植込み型浸透圧送達デバイスから連続的に送達される。いくつかの実施形態では、浸透圧送達デバイスからのアミリンアナログポリペプチドの実質的な定常状態送達が達成され、投与期間にわたって実質的に連続的である。いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
本発明は、単離アミリンアナログポリペプチド、ならびに治療を必要とする対象において本方法で使用するための単離アミリンアナログポリペプチドを含む浸透圧送達デバイスを含む。対象は2型糖尿病であり得る。治療を必要とする対象は、10.0%を超えるベースラインHbA1c%を有し得、すなわち、高ベースライン(HBL)対象であり得る。対象は、2型糖尿病を治療するための薬物を以前に受けたことがない場合がある。
さらなる実施形態では、本発明の治療方法は、(浸透圧送達デバイスの植込み前の対象の空腹時血漿グルコース濃度と比較して)対象における浸透圧送達デバイスの植込み後の対象の空腹時血漿グルコース濃度の有意な低下をもたらし、この有意な低下は、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約7日以下のうちに、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約6日以下のうちに、浸透圧送達デバイスの植込み後約5日以下のうちに対象において、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約4日以下のうちに、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約3日以下のうちに、浸透圧送達の植込み後約2日以下のうちに、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約1日以下のうちに達成される。本発明の好ましい実施形態では、植込み前の対象の空腹時血漿グルコース濃度と比較して、浸透圧送達デバイスの植込み後の対象の空腹時血漿グルコース濃度の有意な低下は、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約2日以下のうちに、好ましくは約1日以下のうちに、またはより好ましくは、対象における浸透圧送達デバイスの植込み後約1日以内で達成される。空腹時血漿グルコースの有意な低下は、適切な統計的検定の適用によって実証される場合に、典型的には、統計的に有意であるか、または医師によって対象にとって有意であると考えられる。移植前のベースラインと比較した空腹時血漿グルコースの有意な低下は、典型的には、投与期間にわたって維持される。
対象における疾患または状態を治療する方法に関する本発明のすべての態様の実施形態では、例示的な浸透圧送達デバイスは、以下、すなわち、内面及び外面ならびに第1及び第2の開口端を含む不浸透性リザーバと;リザーバの第1の開口端と密閉関係にある半透膜と;リザーバ内にあり半透膜に隣接する浸透圧エンジンと;浸透圧エンジンに隣接するピストンであって、ピストンは、リザーバの内面と可動シールを形成し、ピストンはリザーバを第1チャンバーと第2チャンバーとに分割し、第1のチャンバーは浸透圧エンジンを含む、ピストンと;薬物製剤または薬物を含む懸濁製剤であって、第2のチャンバーが薬物製剤または懸濁製剤を含み、流動性である薬物製剤または懸濁製剤と;リザーバの第2の開口端に挿入された拡散モデレータであって、懸濁製剤に隣接する拡散モデレータと、を含む。好ましい実施形態では、リザーバはチタンまたはチタン合金を含む。
対象の疾患または状態を治療する方法に関する本発明のすべての態様の実施形態では、薬物製剤は、薬物及びビヒクル製剤を含むことができる。あるいは、懸濁製剤が方法において使用され、例えば、薬物を含む粒子製剤及びビヒクル製剤を含むことができる。本発明の懸濁製剤を形成する際に使用するためのビヒクル製剤は、例えば、溶媒及びポリマーを含むことができる。
浸透圧送達デバイスのリザーバは、例えば、チタンまたはチタン合金を含み得る。
本発明のすべての態様の実施形態では、植え込まれた浸透圧送達デバイスを使用して、皮下送達を提供することができる。
本発明のすべての態様の実施形態では、連続送達は、例えば、ゼロ次制御連続送達であり得る。
組み合わせ
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、第2の薬剤と組み合わせて合剤にされる。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、第2の薬剤と組み合わせて合剤にされ、第2の薬剤は、インスリン分泌性ペプチドである。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、第2の薬剤と組み合わせて合剤にされ、第2の薬剤は、GLP-1受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、第2の薬剤と組み合わせて合剤にされ、第2の薬剤は、エキセナチド、エキセナチドの誘導体、エキセナチドのアナログ、またはセマグルチドなどの(GLP-1)アゴニストである。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストはエキセナチドである。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストはセマグルチドである。
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、第2の薬剤と合剤にされることなく、第2の薬剤と組み合わせて対象に投与され、第2の薬剤は、エキセナチド、エキセナチドの誘導体、エキセナチドのアナログ、またはセマグルチドなどの(GLP-1)アゴニストである。
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、インスリンまたはインスリン誘導体と組み合わせて合剤にされる。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、長時間作用型基礎インスリンまたは長時間作用型基礎インスリン誘導体と組み合わせて合剤にされる。
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、インスリンまたはインスリン誘導体と合剤にされることなく、インスリンまたはインスリン誘導体と組み合わせて、すなわちインスリン療法の補助薬として対象に投与される。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログペプチドは、インスリンまたはインスリン誘導体と合剤にされることなく、食事時インスリンと組み合わせて対象に投与される。いくつかの実施形態では、対象は1型糖尿病を有する。いくつかの実施形態では、対象は2型糖尿病を有する。
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、いわゆるデュアルホルモン「人工膵臓」療法を提供するために、インスリンまたはインスリン誘導体と共にヒト患者に同時投与される。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、インスリンまたはインスリン誘導体と合剤にされることなく、インスリンまたはインスリン誘導体と組み合わせて対象に同時投与されて、デュアルホルモン「人工膵臓」療法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログポリペプチドは、インスリンまたはインスリン誘導体と合剤にされ、したがって、インスリンまたはインスリン誘導体と組み合わせて対象に単剤で投与されて、デュアルホルモン「人工膵臓」療法を提供する。いくつかの実施形態では、人工膵臓療法は、速効型インスリンまたは速効型インスリン誘導体を含む。いくつかの実施形態では、人工膵臓療法は、長時間作用型もしくは基礎インスリン、または長時間作用型もしくは基礎インスリン誘導体を含む。
いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログのいずれかは、エキセナチドと組み合わせて製剤化される。いくつかの実施形態では、本開示のアミリンアナログのいずれかは、GLP-1受容体アゴニストと組み合わせて製剤化される。
本発明のいくつかの実施形態は、第2の治療剤、例として第2のポリペプチドの非限定的な例として、インスリン分泌性ペプチド、ペプチドホルモン、例えば、グルカゴン及びインクレチン模倣物(例えば、エキセナチドなどのGLP-1受容体アゴニスト)、ならびにそれらのペプチドアナログ及びペプチド誘導体;PYY(ペプチドYY、ペプチドチロシンチロシンとしても知られている)、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体、例えば、PYY(3-36);オキシントモジュリン、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体);及び胃抑制ペプチド(GIP)、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体など、と組み合わせたアミリンアナログポリペプチドの使用を含む。いくつかの実施形態では、GLP-1受容体アゴニストと組み合わせたアミリンアナログポリペプチドを含む医薬組成物は、2型糖尿病を治療するために使用される。
ペプチドの3つの形態、GLP-1(1-37)、GLP-1(7-37)及びGLP-1(7-36)アミドを含むGLP-1、ならびにGLP-1のペプチドアナログは、細胞によるグルコース取り込みを誘発し、血清グルコース濃度の低下をもたらすインスリン分泌を刺激する(すなわち、インスリン分泌性である)ことが示されている(例えば、Mojsov, S., Int. J. Peptide Protein Research, 40:333-343 (1992)を参照のこと)。
インスリン分泌性作用を示す多数のGLP-1受容体アゴニスト(例えば、GLP-1ペプチド誘導体及びペプチドアナログ)が、当技術分野において知られており(例えば、米国特許同第5,118,666号;同第5,120,712号;同第5,512,549号;同第5,545,618号;同第5,574,008号;同第5,574,008号;同第5,614,492号;同第5,958,909号;同第6,191,102号;同第6,268,343号;同第6,329,336号;同第6,451,974号;同第6,458,924号;同第6,514,500号;同第6,593,295号;同第6,703,359号;同第6,706,689号;同第6,720,407号;同第6,821,949号;同第6,849,708号;同第6,849,714号;同第6,887,470号;同第6,887,849号;同第6,903,186号;同第7,022,674号;同第7,041,646号;同第7,084,243号;同第7,101,843号;同第7,138,486号;同第7,141,547号;同第7,144,863号;及び同第7,199,217号を参照のこと);ならびに臨床試験において(例えば、タスポグルチド及びアルビグルチド)知られている。本発明の実施におけるGLP-1受容体アゴニストの一例は、Victoza(登録商標)(Novo Nordisk A/S、Bagsvaerd DK)(リラグルチド;米国特許第6,268,343号、同第6,458,924号、及び同第7,235,627号)である。1日1回の注射用Victoza(登録商標)(リラグルチド)は、米国、ヨーロッパ、及び日本において市販されている。GLP-1受容体アゴニストの別の例は、Ozempic(登録商標)(Novo Nordisk A/S、Bagsvaerd DK)(セマグルチド)である。本明細書での参照を容易にするために、インスリン分泌性活性を有するGLP-1受容体アゴニスト、GLP-1ペプチド、GLP-1ペプチド誘導体及びGLP-1ペプチドアナログのファミリーを総称して「GLP-1」と呼ぶ。
分子エキセナチドは、エキセンディン-4のアミノ酸配列を有し(Kolterman O. G.,et al., J. Clin. Endocrinol. Metab. 88(7):3082-9 (2003))、化学合成または組換え発現によって生成される。本明細書での参照を容易にするために、エキセナチドペプチド(例えば、エキセンディン-3、エキセンディン-4、およびエキセンディン-4-アミドを含む)、エキセナチドペプチド誘導体、及びエキセナチドペプチドアナログのファミリーを総称して「エキセナチド」と呼ぶ。
ペプチドYY(PYY)は、36アミノ酸残基のペプチドアミドである。PYYは、腸の運動性及び血流を阻害し(Laburthe, M., Trends Endocrinol Metab. 1(3):168-74 (1990)、腸の分泌を媒介し(Cox, H. M.,et al., Br J Pharmacol 101(2):247-52 (1990); Playford, R. J.,et al., Lancet 335(8705):1555-7 (1990))、正味吸収を刺激する((MacFayden, R. J.,et al., Neuropeptides 7(3):219-27 (1986))。2つの主要なインビボ変異体、すなわちPYY(1-36)及びPYY(3-36)が同定されている(例えば、 Eberlein, G. A.,et al., Peptides 10(4), 797-803 (1989))。PYYの配列、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体は、当技術分野で知られている(例えば、米国特許第5,574,010号及び第5,552,520号)。
オキシントモジュリンは、結腸に見出される天然に存在する37アミノ酸のペプチドホルモンであり、食欲を抑制し、体重減少を促進することが分かっている(Wynne K,et al., Int J Obes (Lond) 30(12):1729-36(2006))。オキシントモジュリンの配列、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体は、当技術分野で知られている(例えば、 Bataille D,et al., Peptides 2(Suppl 2):41-44 (1981);及び米国特許出願公開第2005/0070469号及び同第2006/0094652号)。
胃抑制ペプチド(GIP)は、インスリン分泌性ペプチドホルモンであり(Efendic, S.,et al., Horm Metab Res. 36:742-6 (2004))、吸収された脂肪及び炭水化物に応答して十二指腸及び空腸の粘膜によって分泌され、膵臓を刺激してインスリンを分泌する。GIPは、42アミノ酸の生物学的に活性なペプチドとして循環する。GIPは、グルコース依存性インスリン分泌性タンパク質としても知られている。GIPは、グルコースの存在下で膵臓ベータ細胞からのインスリン分泌を刺激する42アミノ酸の胃腸調節ペプチドである(Tseng, C.,et al., PNAS 90:1992-1996 (1993))。GIPの配列、ならびにそのペプチドアナログ及びペプチド誘導体は、当技術分野で知られている(例えば、Meier J. J., Diabetes Metab Res Rev. 21(2):91-117 (2005)及びEfendic S., Horm Metab Res. 36(11-12):742-6 (2004))。
グルカゴンは、膵臓のアルファ細胞によって産生されるペプチドホルモンであり、血流中のグルコースの濃度を上昇させる。その効果は、グルコース濃度を低下させるインスリンの効果とは逆である。血流中のグルコースの濃度が低くなりすぎると、膵臓はグルカゴンを放出する。グルカゴンは、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンをグルコースに変換させて、グルコースは血流に放出される。高い血糖値によりインスリンの放出が刺激される。インスリンによって、グルコースがインスリン依存性組織に取り込まれ、使用されることが可能になる。したがって、グルカゴン及びインスリンは、血糖値を安定したレベルに保つフィードバックシステムの一部である。
薬学的に許容される組成物
別の実施形態によれば、本発明は、本発明の化合物、すなわち単離ポリペプチドまたはその薬学的に許容される誘導体、ならびに薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む組成物を提供する。本発明の組成物中の化合物の量は、生体試料または患者において、1つまたは複数のアミリン及び/またはカルシトニン受容体を測定可能に活性化するのに有効であるような量である。ある特定の実施形態では、本発明の組成物中の化合物の量は、生体試料または患者において、ヒト血清アルブミンの非存在下または存在下において、ヒトアミリン3受容体(hAMY3)及び/またはヒトカルシトニン受容体(hCTR)を測定可能に活性化するのに有効であるような量である。特定の実施形態では、本発明の組成物は、そのような組成物を必要とする患者への投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、患者への注射剤投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本発明の組成物は、浸透圧送達デバイスなどの植込み型送達デバイスを介して患者に投与するために製剤化される。
本明細書で使用される「対象」という用語は、動物、好ましくは哺乳動物、最も好ましくはヒトを意味する。
「薬学的に許容される誘導体」とは、レシピエントへの投与時に、本発明の化合物、またはその阻害的に活性な代謝物もしくは残基を直接的または間接的に提供することができる、本発明の化合物の任意の非毒性塩、エステル、エステルの塩または他の誘導体を意味する。
本開示の単離ポリペプチド(本明細書では「活性化合物」とも呼ばれる)、及びそれらの誘導体、断片、アナログ、及びホモログを、投与に好適な医薬組成物に組み込むことができる。そのような組成物は、典型的には、単離ポリペプチドまたはその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体を含む。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、医薬投与と適合する、ありとあらゆる溶媒、分散媒、コーティング、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤などを含むことを意図している。好適な担体は、本分野における標準的参照テキストである、Remington’ s Pharmaceutical Sciencesの最新版に記載されており、これは、参照により本明細書に組み込まれる。このような担体または希釈剤の好ましい例としては、限定されないが、水、生理食塩水、リンゲル液、デキストロース溶液、及び5%ヒト血清アルブミンが挙げられる。リポソーム及び不揮発性油などの非水性媒体が用いられてもよい。薬学的に活性な物質のためのそのような媒体及び薬剤の使用は、当技術分野で周知である。任意の従来の媒体または薬剤が活性化合物と適合しない場合を除いて、組成物におけるその使用が企図される。補足的な活性化合物もまた、化合物中に組み込むことができる。
本発明の医薬組成物は、その意図される投与経路に適合するように製剤化される。投与経路の例としては、非経口、例えば、静脈内、皮内、真皮下、皮下、経口(例えば、吸入)、経皮(すなわち、局所)、経粘膜、直腸、またはそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、本開示の医薬組成物または単離ポリペプチドは、局所投与による投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本開示の医薬組成物または単離ポリペプチドは、吸入投与による投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、真皮下または皮下植込みに好適であり、医薬組成物を皮下に送達するデバイスまたは他の好適な送達機構による投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、真皮下または皮下植込みに好適であり、医薬組成物を皮下に送達する植込みデバイスによる投与のために製剤化される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、真皮下または皮下配置または他の植込みに好適であり、医薬組成物を皮下に送達する浸透圧送達デバイス、例えば、植込み型浸透圧送達デバイスによる投与のために製剤化される。非経口適用、皮内適用、真皮下適用、皮下適用、またはそれらの組み合わせに使用される溶液または懸濁液としては、以下の成分を挙げることができる:注射用水、生理食塩水、不揮発性油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、または他の合成溶媒などの滅菌希釈剤;ベンジルアルコールまたはメチルパラベンなどの抗菌剤;アスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤;エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などのキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩、またはリン酸塩などの緩衝液、ならびに塩化ナトリウムまたはデキストロースなどの等張性調節のための薬剤。pHは、塩酸または水酸化ナトリウムなどの酸または塩基により調整することができる。非経口調製物は、ガラスもしくはプラスチック製のアンプル、使い捨てシリンジ、または複数回投与バイアル内に封入することができる。
注射使用に好適な医薬組成物としては、滅菌注射液または分散体を即時調製するための滅菌水溶液(水溶性の場合)または分散体及び滅菌粉末が挙げられる。静脈内投与の場合、好適な担体としては、生理食塩水、静菌水、Cremophor EL((BASF、Parsippany、N.J.)またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)が挙げられる。全ての場合において、組成物は、滅菌でなければならず、容易に注射することができる程度に流動性であるべきである。組成物は、製造及び貯蔵の条件下において安定でなければならず、細菌または真菌などの微生物の汚染作用に対して保護されなければならない。担体は、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及び液体ポリエチレングリコールなど)、及びそれらの好適な混合物を含有する、溶媒または分散媒であり得る。適切な流動性は、例えば、レシチンなどのコーティングの使用によって、分散体の場合には必要とされる粒径の維持によって、及び界面活性剤の使用によって、維持することができる。微生物の作用の防止は、種々の抗菌剤及び抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン酸、チメロサールなどによって達成され得る。多くの場合、等張剤、例えば、砂糖、ポリアルコール、例としてマンニトール、ソルビトール、塩化ナトリウムを、組成物中に含むことが好ましい。注射用組成物の長期吸収は、吸収を遅延させる薬剤、例えば、モノステアリン酸アルミニウム及びゼラチンを組成物に含めることによってもたらすことができる。
滅菌注射液は、必要な量の活性化合物を、必要に応じて、上に列挙された成分のうちの1つまたはその組み合わせと共に適切な溶媒中に組み込み、続いて濾過滅菌することによって、調製することができる。一般に、分散体は、活性化合物を、基本的な分散媒及び上で列挙されたものからの必要とされる他の成分を含有する滅菌ビヒクル中に組み込むことによって、調製される。滅菌注射液の調製のための滅菌粉末の場合、調製方法は、減圧乾燥及びフリーズドライであり、これにより、活性成分と任意の追加的な所望の成分を添加した粉末が、その事前に滅菌濾過された溶液から得られる。
経口組成物は、一般に、不活性希釈剤または食用担体を含む。それらはゼラチンカプセル内に封入するか、または錠剤内に圧縮することができる。経口治療投与の目的で、活性化合物を、賦形剤とともに組み込み、錠剤、トローチ剤、またはカプセル剤の形態で使用することができる。経口組成物はまた、口腔洗浄薬として使用するために流動性担体を使用して調製することができ、流動性担体中の化合物は、経口的に適用され、口の中でごろごろされ(swished)、吐き出されるかまたは飲み込まれる。薬学的に適合性のある結合剤、及び/またはアジュバント材料を、組成物の一部として含めることができる。錠剤、丸薬、カプセル剤、トローチ剤などは、以下の成分のいずれか、または類似の性質の化合物を含有することができる:微結晶性セルロース、トラガカントガムもしくはゼラチンなどの結合剤;デンプンまたはラクトースなどの賦形剤、アルギン酸、Primogel、またはコーンスターチなどの崩壊剤;ステアリン酸マグネシウムやSterotesなどの潤滑剤;コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤;スクロースもしくはサッカリンなどの甘味剤;または、ペパーミント、サリチル酸メチル、もしくはオレンジフレーバーなどの香味剤。
吸入による投与の場合、化合物は、好適な噴射剤、例えば二酸化炭素などのガス、またはネブライザーを含有する加圧容器またはディスペンサーからエアロゾルスプレーの形態で送達される。
全身投与はまた、経粘膜的または経皮的手段によるものであり得る。経粘膜または経皮投与のために、浸透すべき障壁に適切な浸透剤が製剤に使用される。そのような浸透剤は、当技術分野で一般に知られており、例えば、経粘膜投与用に、界面活性剤、胆汁酸塩、及びフシジン酸誘導体が挙げられる。経粘膜投与は、経鼻スプレーまたは座薬を使用して行うことができる。経皮投与の場合、活性化合物は、当技術分野で一般に知られているように、軟膏、膏薬、ゲル、またはクリームに製剤化される。
一実施形態では、活性化合物は、植込み体及びマイクロカプセル化送達システムを含む制御放出製剤など、身体からの急速な排出から化合物を保護する担体と共に調製することができる。エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、及びポリ乳酸などの生分解性、生体適合性ポリマーを使用することができる。そのような製剤を調製するための方法は、当業者には明らかであろう。材料はまた、Alza Corporation及びNova Pharmaceuticals, Incから商業的に入手することができる。リポソーム懸濁液もまた、薬学的に許容される担体として使用することができる。これらは、例えば、米国特許第4,522,811号に記載されているような、当業者に知られている方法に従って調製することができる。
投与の容易性及び投薬量の均一性のために、経口または非経口組成物を投薬単位形態で製剤化することはとりわけ有利である。本明細書で使用される投薬単位形態は、対象を治療するための単位投薬量として適した物理的に別個の単位を指し、各単位は、必要とされる医薬担体と共に所望の治療効果をもたらすように算出された、所定量の活性化合物を含有する。本発明の投薬単位形態の仕様は、活性化合物の固有の特徴及び達成されるべき特定の治療効果、ならびに個体の治療のためにこのような活性化合物を調合する当技術分野の本質的な制限によって決まり、またそれに直接依存している。
医薬組成物は、投与のための使用説明書とともに、容器、パック、またはディスペンサー内に含めることができる。
薬物粒子製剤
いくつかの実施形態では、トリフルオロ酢酸塩、酢酸塩または塩酸塩として製剤化された開示されたポリペプチドのいずれかを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、トリフルオロ酢酸塩として製剤化された開示されたポリペプチドのいずれかを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、酢酸塩として製剤化された開示されたポリペプチドのいずれかを含む医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、塩酸塩として製剤化された開示されたポリペプチドのいずれかを含む医薬組成物を提供する。
本発明の実施に使用するための化合物、すなわち、単離ポリペプチドまたはその薬学的に許容される塩を、典型的には、粒子製剤に加え、これを使用して、懸濁ビヒクル中に均一に懸濁、溶解または分散するポリペプチド含有粒子を作製して、懸濁製剤を形成する。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドを、粒子製剤に製剤化して、粒子に変換する(例えば、噴霧乾燥させる)。いくつかの実施形態では、アミリンアナログポリペプチドを含む粒子を、ビヒクル製剤中に懸濁させ、その結果、ビヒクル及びアミリンアナログポリペプチドを含む懸濁粒子の懸濁製剤が得られる。
好ましくは、粒子製剤は、噴霧乾燥、凍結乾燥、乾燥、フリーズドライ、粉砕、造粒、超音波液滴生成、結晶化、沈殿、または成分の混合物から粒子を形成するための当技術分野で利用可能な他の技術などのプロセスを使用して粒子に形成可能である。本発明の一実施形態では、粒子を噴霧乾燥させる。粒子は、好ましくは、形状及び粒径が実質的に均一である。
いくつかの実施形態では、本発明は、医薬使用のための薬物粒子製剤を提供する。粒子製剤は、典型的には薬物を含み、1つまたは複数の安定化成分(本明細書では「賦形剤」とも呼ばれる)を含む。安定化成分の例としては、炭水化物、抗酸化剤、アミノ酸、緩衝液、無機化合物、及び界面活性剤が挙げられるが、これらに限定されない。粒子製剤中の安定剤の量は、本明細書の教示を考慮して、安定剤の活性及び製剤の所望の特性に基づいて、実験的に決定することができる。
実施形態のいずれにおいても、粒子製剤は、約50重量%~約90重量%の薬物、約50重量%~約85重量%の薬物、約55重量%~約90重量%の薬物、約60重量%~約90重量%の薬物、約65重量%~約85重量%の薬物、約65重量%~約90重量%の薬物、約70重量%~約90重量%の薬物、約70重量%~約85重量%の薬物、約70重量%~約80重量%の薬物、または約70重量%~約75重量%の薬物を含み得る。
典型的には、粒子製剤中の炭水化物の量は、凝集の懸念によって決定される。一般に、炭水化物の量は、薬物に結合していない過剰な炭水化物による水の存在下での結晶成長の促進を回避するために、高すぎてはならない。
典型的には、粒子製剤中の抗酸化剤の量は、酸化の懸念によって決定され、一方、製剤中のアミノ酸の量は、酸化の懸念及び/または噴霧乾燥中の粒子の成形性によって決定される。
典型的には、粒子製剤中の緩衝液の量は、前処理の懸念、安定性の懸念、及び噴霧乾燥中の粒子の成形性によって決定される。すべての安定剤が可溶化されている場合、例えば、溶液調製及び噴霧乾燥などの処理中に薬物を安定化させるために緩衝液が必要になる場合がある。
粒子製剤に含まれ得る炭水化物の例としては、単糖(例えば、フルクトース、マルトース、ガラクトース、グルコース、D-マンノース、及びソルビトール)、二糖(例えば、ラクトース、スクロース、トレハロース、及びセロビオース)、多糖(例えば、ラフィノース、メレジトース、マルトデキストリン、デキトラン、及びデンプン)、及びアルジトール(非環式ポリオール;例えば、マンニトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、キシリトール、ソルビトール、ピラノシルソルビトール、及びミオイノシトール(myoinsitol))が挙げられるが、これらに限定されない。好適な炭水化物には、二糖及び/または非還元糖、例としてスクロース、トレハロース、及びラフィノースが含まれる。
粒子製剤に含まれ得る抗酸化剤の例としては、メチオニン、アスコルビン酸、チオ硫酸ナトリウム、カタラーゼ、白金、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸、システイン、チオグリセロール、チオグリコール酸、チオソルビトール、ブチル化ヒドロキシアニソール(butylated hydroxanisol)、ブチル化ヒドロキシルトルエン、及び没食子酸プロピル、が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、容易に酸化するアミノ酸、例えば、システイン、メチオニン、及びトリプトファンを抗酸化剤として使用することができる。
粒子製剤に含まれ得るアミノ酸の例としては、アルギニン、メチオニン、グリシン、ヒスチジン、アラニン、ロイシン、グルタミン酸、イソロイシン、L-スレオニン、2-フェニルアミン、バリン、ノルバリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、セリン、アスパラギン、システイン、チロシン、リジン、及びノルロイシン、が挙げられるが、これらに限定されない。好適なアミノ酸としては、容易に酸化するもの、例えば、システイン、メチオニン、及びトリプトファンが挙げられる。
粒子製剤に含まれ得る緩衝液の例としては、クエン酸塩、ヒスチジン、コハク酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、トリス、酢酸塩、炭水化物、及びグリシルグリシンが挙げられるが、これらに限定されない。好適な緩衝液としては、クエン酸塩、ヒスチジン、コハク酸塩、及びトリスが挙げられる。
粒子製剤に含まれ得る無機化合物の例としては、NaCl、Na2SO4、NaHCO3、KCl、KH2PO4、CaCl2、及びMgCl2が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、粒子製剤は、界面活性剤及び塩などの他の安定剤/賦形剤を含み得る。界面活性剤の例としては、ポリソルベート20、ポリソルベート80、PLURONIC(登録商標)(BASF Corporation、Mount Olive、N.J.)F68、及びドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が挙げられるが、これらに限定されない。塩の例としては、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが挙げられるが、これらに限定されない。
粒子は、典型的には、植込み型浸透圧送達デバイスを介して送達できるようにサイズ設定される。粒子の均一な形状及びサイズは、典型的には、そのような送達デバイスからの一貫した均一な放出速度を提供するのに役立つ;しかし、非正規(non-normal)粒径分布プロファイルを有する粒子調製物を使用することもできる。例えば、送達オリフィスを有する典型的な植込み型浸透圧送達デバイスにおいて、粒径は、送達オリフィスの直径の約30%未満、より好ましくは約20%未満、より好ましくは約10%未満である。植込み体の送達オリフィス直径が約0.5mmである、浸透圧送達システムと共に使用するための粒子製剤の一実施形態では、粒径は、例えば、約150ミクロン未満~約50ミクロンであり得る。植込み体の送達オリフィス直径が約0.1mmである、浸透圧送達システムと共に使用するための粒子製剤の一実施形態では、粒径は、例えば、約30ミクロン未満から約10ミクロンであり得る。一実施形態では、オリフィスは約0.25mm(250ミクロン)であり、粒径は約2ミクロン~約5ミクロンである。
当業者は、粒子の集団が粒径分布の原理に従うことを理解するであろう。粒径分布を記述するために広く使用されている、当技術分野で認められている方法には、例えば、平均直径及びD50値などのD値が含まれ、これは、所与の試料の粒径の範囲の平均直径を表すために一般的に使用される。
粒子製剤の粒子は、約2ミクロン~約150ミクロンの間の直径を有し、例えば、直径150ミクロン未満、直径100ミクロン未満、直径50ミクロン未満、直径30ミクロン未満、直径10ミクロン未満、直径5ミクロン未満、及び直径約2ミクロンである。好ましくは、粒子は、約2ミクロン~約50ミクロンの間の直径を有する。
単離アミリンアナログポリペプチドを含む粒子製剤の粒子は、約0.3ミクロン~約150ミクロンの間の平均直径を有する。単離アミリンアナログポリペプチドを含む粒子製剤の粒子は、約2ミクロン~約150ミクロンの間の平均直径を有し、例えば、平均直径が150ミクロン未満、平均直径が100ミクロン未満、平均直径が50ミクロン未満、平均直径が30ミクロン未満、平均直径が10ミクロン未満、平均直径が5ミクロン未満、及び平均直径が約2ミクロンである。いくつかの実施形態では、粒子は、約0.3ミクロン~50ミクロンの間、例えば、約2ミクロン~約50ミクロンの間の平均直径を有する。いくつかの実施形態では、粒子は、0.3ミクロン~50ミクロンの間、例えば、約2ミクロン~約50ミクロンの間の平均直径を有し、各粒子は、直径が約50ミクロン未満である。
典型的には、粒子製剤の粒子は、懸濁ビヒクルに組み込まれた場合、送達温度で約3か月未満では沈降せず、好ましくは約6か月未満では沈降せず、より好ましくは約12か月未満では沈降せず、より好ましくは、送達温度で約24か月未満では沈降せず、最も好ましくは、送達温度で約36か月未満では沈降しない。懸濁ビヒクルは、典型的には、約5000~約30,000ポアズの間、好ましくは約8000~約25,000ポアズの間、より好ましくは約10,000~約20,000ポアズの間の粘度を有する。一実施形態では、懸濁ビヒクルは、約15,000ポアズプラスまたはマイナス約3000ポアズの粘度を有する。一般的に言えば、小さい粒子ほど、大きめの粒子よりも粘性懸濁ビヒクルにおける沈降速度が遅い傾向がある。したがって、ミクロン~ナノサイズの粒子が典型的には望ましい。粘性懸濁製剤では、本発明の約2ミクロン~約7ミクロンの粒子は、シミュレーションモデリング研究に基づいて、室温で少なくとも20年間沈降しないであろう。本発明の粒子製剤の一実施形態では、植込み型浸透圧送達デバイスにおいて使用するために、約50ミクロン未満、より好ましくは約10ミクロン未満、より好ましくは約2ミクロン~約7ミクロンの範囲のサイズの粒子を含む。
要約すると、開示されたポリペプチド、またはその薬学的に許容される塩は、固体状態粒子の乾燥粉末に製剤化され、これは、薬物の最大の化学的及び生物学的安定性を維持する。粒子は、高温での長期貯蔵安定性を提供し、したがって、長期間にわたって安定で生物学的に有効な薬物を対象へ送達することが可能になる。粒子は、懸濁ビヒクルに中に懸濁させて患者に投与する。
ビヒクル中の粒子懸濁液
一態様では、懸濁ビヒクルは、薬物粒子製剤が分散している安定な環境を提供する。薬物粒子製剤は、懸濁ビヒクル中で(上記のように)化学的及び物理的に安定である。懸濁ビヒクルは、典型的には、薬物を含む粒子を均一に懸濁させるのに十分な粘度の溶液を形成する1種または複数のポリマー及び1種または複数の溶媒を含む。懸濁ビヒクルは、界面活性剤、抗酸化剤、及び/またはビヒクルに可溶性である他の化合物を含むがこれらに限定されないさらなる成分を含み得る。
懸濁ビヒクルの粘度は、典型的には、貯蔵中に薬物粒子製剤が沈降するのを防ぐのに十分であり、かつ、送達方法において、例えば、植込み型浸透圧送達デバイスにおいて使用するのに十分である。懸濁ビヒクルは、懸濁ビヒクルが生物学的環境に応答してある期間にわたって崩壊または分解するという点で生分解性であり、一方、薬物粒子は生物学的環境で溶解し、粒子中の活性医薬成分(すなわち、薬物)が吸収される。
実施形態では、懸濁ビヒクルは「単相」懸濁ビヒクルであり、これは、全体にわたって物理的及び化学的に均一である固体、半固体、または液体の均質な系である。
ポリマーが溶解している溶媒は、貯蔵中の薬物粒子製剤の挙動など、懸濁製剤の特性に影響を与える場合がある。溶媒を、得られる懸濁ビヒクルが水性環境との接触時に相分離を呈するように、ポリマーと組み合わせて選択することができる。本発明のいくつかの実施形態では、溶媒を、得られる懸濁ビヒクルが、およそ10%未満の水を有する水性環境と接触した際に相分離を呈するように、ポリマーと組み合わせて選択することができる。
溶媒は、水と混和しない許容される溶媒であり得る。溶媒はまた、ポリマーが約30%より高いポリマー濃度などの高濃度で溶媒に可溶性であるように選択することができる。本発明の実施に有用な溶媒の例としては、ラウリルアルコール、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコール、乳酸ラウリル、デカノール(デシルアルコールとも呼ばれる)、乳酸エチルヘキシル、及び長鎖(C8~C24)脂肪族アルコール、エステル、またはそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。懸濁ビヒクルに使用される溶媒は、含水量が低いという点で「乾燥」していてもよい。懸濁ビヒクルの製剤に使用するための好ましい溶媒としては、乳酸ラウリル、ラウリルアルコール、安息香酸ベンジル、及びそれらの混合物が挙げられる。
本発明の懸濁ビヒクルの製剤のためのポリマーの例としては、ポリエステル(例えば、ポリ乳酸及びポリ乳酸ポリグリコール酸)、ピロリドンを含むポリマー(例えば、およそ2,000~およそ1,000,000の範囲の分子量を有するポリビニルピロリドン)、不飽和アルコールのエステルまたはエーテル(例えば、酢酸ビニル)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、またはそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。ポリビニルピロリドンは、粘度指数であるそのK値(例えば、K-17)によって特徴付けることができる。一実施形態では、ポリマーは、分子量が2000~1,000,000のポリビニルピロリドンである。好ましい実施形態では、ポリマーは、ポリビニルピロリドンK-17(典型的には、約7,900~10,800のおよその平均分子量範囲を有する)である。懸濁ビヒクルで使用されるポリマーは、1つまたは複数の異なるポリマーを含み得るか、または異なるグレードの単一のポリマーを含み得る。懸濁ビヒクルに使用されるポリマーはまた、乾燥していてもよく、または含水量が低くてもよい。
一般的に言えば、本発明で使用するための懸濁ビヒクルは、所望の性能特性に基づいて組成が変化し得る。一実施形態では、懸濁ビヒクルは、約40重量%~約80重量%のポリマー(複数可)及び約20重量%~約60重量%の溶媒(複数可)を含み得る。懸濁ビヒクルの好ましい実施形態は、以下の比率:約25重量%の溶媒及び約75重量%のポリマー;約50重量%の溶媒及び約50重量%のポリマー;約75重量%の溶媒及び約25重量%のポリマー、で混合したポリマー(複数可)及び溶媒(複数可)から形成されたビヒクルを含む。したがって、いくつかの実施形態では、懸濁ビヒクルは、選択された成分を含むことができ、他の実施形態では、選択された成分から本質的になる。
懸濁ビヒクルは、ニュートン挙動を呈するす場合がある。懸濁ビヒクルは、典型的には、所定の期間、粒子製剤の均一な分散を維持する粘度を提供するように製剤化される。これは、薬物粒子製剤に含まれる薬物の制御送達を提供するように調整された懸濁製剤の製造を容易にするのに役立つ。懸濁ビヒクルの粘度は、所望の用途、粒子製剤のサイズ及びタイプ、ならびに懸濁ビヒクル中の粒子製剤の充填量に応じて変化し得る。懸濁ビヒクルの粘度は、使用される溶媒またはポリマーのタイプまたは相対量を変えることによって変化し得る。
懸濁ビヒクルは、約100ポアズ~約100,000ポアズ、好ましくは約1,000ポアズ~約100,000ポアズの範囲の粘度を有し得る。好ましい実施形態では、懸濁ビヒクルは、典型的には、33℃で、約5000~約30,000ポアズの間、好ましくは約8000~約25,000ポアズの間、より好ましくは約10,000~約20,000ポアズの間の粘度を有する。一実施形態では、懸濁ビヒクルは、33℃で約15,000ポアズプラスマイナス約3000ポアズの粘度を有する。粘度は、平行平板型レオメーターを使用して、33℃で、10-4/秒の剪断速度で測定することができる。
懸濁ビヒクルは、水性環境と接触すると相分離を呈する場合がある;しかし、典型的には、懸濁ビヒクルは、温度に応じて実質的に相分離を示さない。例えば、およそ0℃~およそ70℃の範囲の温度で、及び4℃~37℃~4℃のサイクルなどの温度サイクル時に、懸濁ビヒクルは、典型的には、相分離を呈さない。
懸濁ビヒクルは、ドライボックス内などの乾燥条件下でポリマーと溶媒とを組み合わせることによって調製することができる。ポリマーと溶媒を、およそ40℃~およそ70℃などの昇温で合わせ、液化させて単相を形成することができる。乾燥成分から生成された気泡を除去するために、成分を減圧下でブレンドしてもよい。成分は、約40rpmの速度に設定された、二重螺旋刃または同様のミキサーなどの従来のミキサーを使用して合わせることができる。ただし、より高速を使用して成分を混合することもできる。成分の溶液が得られたら、懸濁ビヒクルを室温まで冷却することができる。示差走査熱量測定(DSC)を使用して、懸濁ビヒクルが単相であることを確認することができる。さらに、ビヒクルの成分(例えば、溶媒及び/またはポリマー)は、過酸化物を実質的に低減するかまたは実質的に除去するように処理され得る(例えば、メチオニンを用いる処理によって;例えば、米国特許出願公開第2007-0027105号を参照のこと)。
薬物粒子製剤を、懸濁ビヒクルに加えて、懸濁製剤を形成する。いくつかの実施形態では、懸濁製剤は、薬物粒子製剤及び懸濁ビヒクルを含んでもよく、他の実施形態では、薬物粒子製剤及び懸濁ビヒクルから本質的になる。
懸濁製剤は、粒子製剤を懸濁ビヒクル中に分散させることによって調製することができる。懸濁ビヒクルを加熱し、粒子製剤を、乾燥条件下で懸濁ビヒクルに加えてもよい。成分は、約40℃~約70℃などの昇温にて減圧下で混合することができる。成分は、約40rpm~約120rpmなどの十分な速度で、及び約15分などの十分な時間で混合して、懸濁ビヒクル中の粒子製剤の均一な分散を達成することができる。ミキサーは、二重螺旋刃であっても他の好適なミキサーであってもよい。得られた混合物を、ミキサーから取り出し、水が懸濁製剤を汚染するのを防ぐために乾燥容器に密閉し、さらに使用する前に、例えば、植込み型薬物送達デバイス、単位用量容器、または複数回用量容器に充填する前に、室温まで冷却することができる。
懸濁製剤は、典型的には、約10重量%未満、好ましくは約5重量%未満、より好ましくは約4重量%未満の全含水量を有する。
好ましい実施形態では、本発明の懸濁製剤は、実質的に均質かつ流動性であり、浸透圧送達デバイスから対象への薬物粒子製剤の送達を提供する。
要約すると、懸濁ビヒクルの成分は、生体適合性を提供する。懸濁ビヒクルの成分は、薬物粒子製剤の安定な懸濁液を形成するための好適な化学的物理的特性を提供する。これらの特性としては、以下のもの、すなわち、懸濁液の粘度;ビヒクルの純度;ビヒクルの残留水分;ビヒクルの密度;乾燥粉末との適合性;植込み型デバイスとの適合性、ポリマーの分子量;ビヒクルの安定性;ならびにビヒクルの疎水性及び親水性、が挙げられるが、これらに限定されない。これらの特性は、例えば、ビヒクル組成の変化及び懸濁ビヒクルにおいて使用される成分の比率を操作することによって、操作及び制御することができる。
本明細書に記載の懸濁製剤を、植込み型浸透圧送達デバイスにおいて使用して、長期間にわたって、例として数週間、数か月、または最大約1年以上にわたって、化合物のゼロ次、連続、制御、及び持続送達を提供することができる。そのような植込み型浸透圧送達デバイスは、典型的には、薬物を含む懸濁製剤を、所望の期間にわたって所望の流量で送達することができる。懸濁製剤を、従来の技術によって、植込み型浸透圧送達デバイスに充填することができる。
植込み型送達
用量及び送達速度は、デバイスを植え込んだ後、一般に対象内の薬物の半減期の約6倍未満のうちに薬物の所望の血中濃度を達成するように選択することができる。薬物の血中濃度は、薬物の過剰濃度によって誘発される場合がある望ましくない副作用を回避しながら、同時に、薬物のピークまたはトラフ血漿濃度に関連する副作用を誘発する可能性のあるピーク及びトラフを回避しながら、薬物の最適な治療効果を与えるように選択される。
植込み型浸透圧送達デバイスは、典型的には、それを通って懸濁製剤が送達される少なくとも1つのオリフィスを有するリザーバを含む。懸濁製剤は、リザーバ内に貯蔵することができる。好ましい実施形態では、植込み型薬物送達デバイスは浸透圧送達デバイスであり、薬物の送達は浸透圧的に駆動される。いくつかの浸透圧送達デバイス及びそれらの構成部品、例えば、DUROS(登録商標)送達バイスまたは類似のデバイスが記載されている(例えば、米国特許第5,609,885号;同第5,728,396号;同第5,985,305号;同第5,997,527号;同第6,113,938号;同第6,132,420号;同第6,156,331号;同第6,217,906号;同第6,261,584号;同第6,270,787号;同第6,287,295号;同第6,375,978号;同第6,395,292号;同第6,508,808号;同第6,544,252号;同第6,635,268号;同第6,682,522号;同第6,923,800号;同第6,939,556号;同第6,976,981号;同第6,997,922号;同第7,014,636号;同第7,207,982号;及び同第7,112,335号;同第7,163,688号;米国特許出願公開第2005/0175701号、同第2007/0281024号、同第2008/0091176、及び同第2009/0202608号を参照のこと)。
浸透圧送達デバイスは、典型的には、浸透圧エンジン、ピストン、及び薬物製剤を含有する円筒形のリザーバからなる。リザーバは、一方の端部が制御された速度の半透膜によって覆われ、他方の端部が拡散モデレータによって覆われ、それを通って薬物を含む懸濁製剤が薬物リザーバから放出される。ピストンは、薬物製剤を浸透圧エンジンから分離し、シールを利用して、浸透圧エンジン区分内の水が薬物リザーバに入るのを防ぐ。拡散モデレータは、薬物製剤と合わせて、体液がオリフィスを通って薬剤リザーバに入るのを防ぐように設計されている。
浸透デバイスは、浸透の原理に基づいて所定の速度で薬物を放出する。細胞外液は、半透膜を通って浸透圧送達デバイスの塩エンジン内に直接入り、この塩エンジンが拡張して、緩徐かつ均一な送達速度でピストンを駆動する。ピストンの動きにより、薬物製剤は、所定の剪断速度でオリフィスまたは出口ポートを通って強制的に放出される。本発明の一実施形態では、浸透圧デバイスのリザーバには、懸濁製剤が充填され、デバイスは、長期間にわたって(例えば、約1、約3、約6、約9、約10、及び約12か月)、所定の、治療上有効な送達速度で懸濁製剤を対象に送達することができる。
浸透圧送達デバイスからの薬物の放出速度は、典型的には、薬物の所定の目標用量、例えば、1日の間に送達される治療上有効な1日用量を対象に提供する;すなわち、デバイスからの薬物の放出速度により、治療濃度での薬物の実質的な定常状態送達が対象に提供される。
典型的には、浸透圧送達デバイスの場合、有益な薬剤製剤を含む有益な薬剤チャンバーの容積は、約100μl~約1000μlの間、より好ましくは約120μl~約500μlの間、より好ましくは約150μl~約200μlの間である。
典型的には、浸透圧送達デバイスは、皮下薬物送達を提供するために、対象内の例えば、真皮下または皮下に植え込まれる。デバイス(複数可)は、片方の腕もしくは両腕(例えば、上腕の内側、外側、または後ろ)または腹部の真皮下もしくは皮下に植え込むことができる。腹部領域における好ましい部位は、肋骨から下及びベルトラインから上に広がっている領域における腹部皮膚の下である。腹部内に1つまたは複数の浸透圧送達デバイスを植え込むための複数の部位を提供するために、腹壁を以下のように4つの象限、すなわち、右肋骨から下に少なくとも2~3センチメートル、例えば、右肋骨から下に少なくとも約5~8センチメートル、及び正中線の右側に少なくとも2~3センチメートル、例えば、正中線の右側に少なくとも約5~8センチメートル広がっている、右上象限;ベルトラインから上に少なくとも2~3センチメートル、例えば、ベルトラインから上に少なくとも約5~8センチメートル、及び正中線の右側に少なくとも2~3センチメートル、例えば、正中線の右側に少なくとも約5~8センチメートル広がっている、右下象限;左肋骨から下に少なくとも2~3センチメートル、例えば、左肋骨から下に少なくとも約5~8センチメートル、及び正中線の左側に少なくとも2~3センチメートル、例えば、正中線の左側に少なくとも約5~8センチメートル広がっている、左上象限;ベルトラインから上に少なくとも2~3センチメートル、例えば、ベルトラインから上に少なくとも約5~8センチメートル、及び正中線の左側に少なくとも2~3センチメートル、例えば、正中線の左側に少なくとも約5~8センチメートル広がっている、左下象限、に分割することができる。これにより、1回または複数回の機会に1つまたは複数のデバイスを植え込むための複数の利用可能な部位が提供される。浸透圧送達デバイスの植込み及び除去は、一般に、局所麻酔(例えば、リドカイン)を使用して医療専門家によって行われる。
対象からの浸透圧送達デバイスの除去による治療の終了は簡単であり、このことは対象への薬物の送達を即時停止する重要な利点をもたらす。
好ましくは、浸透圧送達デバイスは、それを通って薬物製剤が送達される出口(拡散モデレータ)の閉塞または詰まりなどの理論的状況において、偶発性の薬物の過剰またはボーラス送達を防ぐためのフェイルセーフ機構を有する。偶発性の薬物の過剰またはボーラス送達を防止するために、浸透圧送達デバイスは、拡散モデレータをリザーバから部分的または完全に取り除くまたは排出するのに必要な圧力が、リザーバを減圧するのに必要な程度まで半透膜を部分的または完全に取り除くまたは排出するのに必要な圧力を超えるように設計及び構築されている。このようなシナリオでは、デバイスが他方の端部で半透膜を外側に押し、それによって浸透圧を解放するまで、デバイス内に圧力が高まるであろう。その後、浸透圧送達デバイスは静的になり、ピストンがリザーバと密閉関係にある場合、もはや薬物製剤を送達しない。
懸濁製剤はまた、注入ポンプ、例えば、実験動物(例えば、マウス及びラット)の連続投薬用の微小の注入ポンプであるALZET(登録商標)(DURECT Corporation、Cupertino、Calif.)浸透圧ポンプで使用することができる。
以下の実施例は、当業者に、本発明を実施する方法の完全な開示及び説明を提供するために記載されるものであり、本発明者が発明とみなすものの範囲を限定することを意図しない。使用される数値(例えば、量、濃度、及びパーセント変化)に対する正確さを確保する努力がなされているが、いくつかの実験誤差及び偏差が考慮されるべきである。別段に指定されない限り、温度は摂氏温度であり、圧力は、大気圧また大気圧に近い。
実施例1:アミリンアナログポリペプチドの生成
表3に提供される本発明のアミリンアナログポリペプチドは、Preludeペプチド合成装置(Protein Technologies Inc.、Tucson、AZ))において、Ν,Ν-ジメチルホルムアミド(DMF)中のN-[((ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN-オキシド(HATU)または2-(6-クロロ-1-H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート(HCTU)活性化(アミノ酸に対して5倍モル過剰)によるFmoc戦略を使用した固相法によって合成され、N’N-ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)を塩基として使用した。20%ピペリジン/DMF溶液を、Fmoc脱保護に使用した。使用した樹脂は、(20~400)μmolスケールで(0.30~0.40)mmol/gの担持量のRink Amide MBHA LL(Novabiochem)であった。
固体支持体からのペプチドの最終的な脱保護及び切断は、樹脂を(92.5%TFA、2.5%フェノール、2.5%水及び2.5%トリイソプロピルシラン)で2~3時間処理することによって行った。切断されたペプチドは、冷ジエチルエーテルを使用して沈殿させた。ジエチルエーテルをデカントし、固体を再び冷ジエチルエーテルで粉砕し、遠心分離によりペレット化した。次に、粗固体を、0.01%TFAを含むACN/水の1:1溶液中に溶解した。ジスルフィド架橋形成は、溶液が一貫して琥珀色になるまで、粗生成物の溶液にヨウ素/酢酸(35mg/ml)の溶液を加えることによって得られた。LC/MSによる分析が反応の完了を示すまで、反応溶液を撹拌した。溶液が透明になるまで、HO中のアスコルビン酸の2%溶液を加えた。最終精製の準備として、最終粗生成物溶液を凍結乾燥した。
凍結乾燥した固体を、0.1%TFA(10~15mL)を含むアセトニトリル/水の1:1溶液中に再溶解し、WatersXBridg(商標)BEH 130、CIS、10pm、130Å、30×250mm IDカラムにおいて、30~45分間にわたって、流量30mL/分、λ-215nmで、0.1%TFAを含むアセトニトリル/水5~75%の範囲内の30勾配を使用して、逆相HPLCにより精製した。
実施例2:親油性置換基及び任意選択のスペーサーを含まないアミリンアナログポリペプチド、すなわち直鎖状ポリペプチドの精製及び特性評価
精製された生成物を凍結乾燥し、ESI-LC/MS及び分析用HPLCによって分析して、純粋であることを実証した(>98%)。質量結果はすべて計算値と一致した。
ペプチドアナログの特性評価を、方法A、方法B、方法C、または方法Dのいずれかを使用して、C18 HPLC及びLC/MS分析(Acquity SQD Waters Corp、Milford、MA)、ならびに215nmと280nmの二重吸光度シグナルによって得られるUV検出によって行った。
方法A、LC/MS条件:Phenomenex UPLC Aeris(商標)Peptide XB Cl8 35カラム、1.7pm、2.1×100mm、またはACQUiTY BEH300もしくはBEH130 CT8カラム、1.77pm、2.1×100mmを使用し、30分間にわたって、流量0.5mL/分、λ-215nm、280nmで、0.05%のTFAを含む5~65%のアセトニトリル/水を使用して行った。
方法B、C18 HPLC条件:Acquity BEH130、C18カラム、1.7μm、100×2.10mmカラム上で、25℃で、30分間にわたって、流量0.5mL/分、1215nm、1280nmで、0.05%のTFAを含む5~65%のアセトニトリル/水にてUPLC分析を実施した。
方法C、UPLC条件:Acquity BEH130、C18カラム、1.7μm、100×2.10mmカラム上で、25℃で、20分間にわたって、流量0.5mL/分、1215nm、1280nmで、0.05%のTFAを含む5~65%のアセトニトリル/水にてUPLC分析を実施した。
方法D、UPLC条件:Acquity BEH130、C18カラム、1.7μm、100×2.10mmカラム上で、25℃で、10分間にわたって、流量0.5mL/分、1215nm、1280nmで、0.05%のTFAを含む5~65%のアセトニトリル/水にてUPLC分析を実施した。PLNO(ニードルオーバーフィルをともなう部分ループ)注入モードを使用して、5.0μLの試料を注入した。
表3は、本開示の例示的なアミリンアナログポリペプチドを提供する。
親油性置換基及び任意選択のスペーサーを有していないポリペプチドアナログは、本明細書では「直鎖状ポリペプチド」と呼ばれることがある。少なくとも1つの共有結合した親油性置換基及び任意選択のスペーサーを有するポリペプチドアナログは、本明細書では「コンジュゲートポリペプチド」と呼ばれることがある。
実施例3:アミリンアナログポリペプチド中間体の合成
D-Lys16またはL-Lys16の位置に修飾があるポリペプチドの合成 例えば(化合物B2、A129、B4、及びB8)
実施例1に記載されるように、直鎖状ポリペプチドの合成が完了したら、樹脂をジクロロメタン(DCM)で洗浄し、減圧下で30分間乾燥させた。Alloc保護基を含有するアナログの場合、その除去を、(クロロホルム/酢酸/n-メチルモルホリン、37:2:1)中のPd(PPhの溶液を介して促進させた。得られた脱保護樹脂を、2%ジエチルジチオジカルバミン酸ナトリウム三水和物/DMF(6×30秒)、2%DIEA/DMF(6×30秒)、及び最後にDMF(6×30秒)で洗浄した。スペーサー領域の伸長を、事前活性化条件下において各ビルディングブロックを手動で加えることにより段階的に実行した。DMF中のFmoc-γGlu-(OH)-OtBuの200mmol溶液1mlに、0.5mlのDIEA(800mmol)、続いて0.5mlのHCTU(400mmol)を加え、得られた反応溶液を5分間撹拌し、これを直鎖状配列上の脱保護された残基に加えた。反応混合物を、窒素下で約30分間撹拌した。樹脂を排出し、DMFで洗浄した(6×30秒)。20%ピペリジン/DMFを使用してその後のFmoc保護基の除去を促進し、続いてDMFで最終洗浄を行った(6×30秒)。固体支持体からのペプチドの最終的な脱保護及び切断は、樹脂を(95%TFA、2%水、2%チオアニソール、及び1%トリイソプロピルシラン)で2~3時間処理することによって行った。上記の方法を使用して各ビルディングブロックを組み込んだため、各中間体を単離し、HPLC/MSにより特性評価した。
N末端が修飾されたポリペプチドの合成 例えば(A130、B22、及びB23)
直鎖状配列の合成を、実施例1に記載のように実施した。アルブミン結合部分の付加を、ピペリジ/DMFの20%溶液を介してN末端Fmoc保護基を除去することによって促進させた。樹脂をDMFで洗浄し、側鎖ビルディングブロックの組み込みを事前活性化条件下において段階的に実施した。DMF中のFmoc-γGlu-(OH)-OtBuの200mmol溶液1mlに、0.5mlのDIEA(800mmol)、続いて0.5mlのHCTU(400mmol)を加えた。得られた反応溶液を5分間撹拌し、それを脱保護された直鎖状配列に加えた。反応混合物を窒素下で30分間撹拌した。樹脂を排出し、DMFで洗浄した(6×30秒)。固体支持体からのペプチドの最終的な脱保護及び切断は、樹脂を(95%TFA、2%水、2%チオアニソール、及び1%トリイソプロピルシラン)で2~3時間処理することによって行った。各中間体を単離し、HPLC/MSにより特性評価した。内部修飾ポリペプチドとN末端修飾ポリペプチド中間体の両方の化学データを、以下の表5に記録する。
Figure 2022504596000018
実施例4:アミリンアナログポリペプチドへの親油性置換基及び任意選択のスペーサーの共有結合、すなわち、直鎖状ポリペプチドのコンジュゲートポリペプチドへの変換
1つまたは複数のアルブミン結合親油性置換基及び任意選択のスペーサーとコンジュゲートしたアミリンアナログポリペプチドの合成を、実施例1に記載の合成方法に修正を加えて実施した。
実施例1に記載されるように、直鎖状ポリペプチドの合成が完了したら、樹脂をジクロロメタン(DCM)で洗浄し、減圧下で30分間乾燥させた。alloc保護基を含有するアナログの場合、その除去を、(クロロホルム/酢酸/n-メチルモルホリン、37:2:1)中のPd(PPhの溶液を介して行った。BOC-Lys(Fmoc)-OHを含有するアナログの場合、20%ピペリジン/DMFを使用してFmoc保護基を除去した。得られた脱保護樹脂を、DMFで洗浄した(6×30秒)。次に、スペーサー領域の伸長を、事前活性化条件下において各ビルディングブロックを手動で加えることにより段階的に実施した。親油性置換基(「アシル鎖」とも呼ばれる)の添加を、事前活性化ステップなしで通常のSPPS条件下において実施した。固体支持体からのペプチドの最終的な脱保護及び切断は、樹脂を(95%TFA、2%水、2%チオアニソール、及び1%トリイソプロピルシラン)で2~3時間処理することによって行った。切断されたペプチドは、冷ジエチルエーテルを使用して沈殿させた。ジエチルエーテルをデカントし、固体を再び冷ジエチルエーテルで粉砕し、遠心分離によりペレット化した。
次に、粗生成物を、ACN/H2O、0.1%TFAの溶液中に溶解した。ヨウ素/酢酸(35mg/ml)の溶液を、溶液が一貫して琥珀色になるまで、粗ペプチド生成物の各溶液に加えた。LC/MSによる分析が、所望のジスルフィド架橋が形成されたことを示すまで、反応溶液を撹拌した。反応溶液に、HO中のアスコルビン酸の2%溶液を、溶液が透明になるまで加えた。溶液を凍結し、凍結乾燥させた。精製は、実施例1に記載の方法により得られた。
コンジュゲートペプチドの例示的な合成が記載されている。A109の合成:直鎖状配列の合成を、実施例1に記載のように実施した。アルブミン結合部分の付加を、ピペリジ/DMFの20%溶液によりN末端Fmoc保護基を除去することによって促進させた。次に、樹脂をDMFで洗浄し、側鎖ビルディングブロックの組み込みを事前活性化条件下で段階的に実施した。DMF中のFmoc-γGlu-(OH)-OtBuの200mmol溶液1mlに、0.5mlのDIEA(800mmol)、続いて0.5mlのHCTU(400mmol)を加えた。得られた反応溶液を5分間撹拌し、それを脱保護された直鎖状配列に加えた。反応混合物を窒素下で30分間撹拌した。次に、樹脂を排出し、DMFで洗浄した(6×30秒)。γGluのFmoc保護基を、20%ピペリジン/DMFによって除去した。続いて、通常の固相条件下でHATU(400mmol)及びDIEA(800mmol)を使用して、DMF中のオクタデカン二酸(C18)(200mmol)とカップリングさせた。
切断は、95%TFA/2%水/2%チオアニソール/1%TIPSの溶液を使用して得られた。次に、粗生成物を、ACN/HO、0.1%TFAの溶液中に溶解した。ヨウ素/酢酸(35mg/ml)の溶液を、溶液が一貫して琥珀色になるまで、粗ペプチド生成物の溶液に加えた。LC/MSによる分析が所望のジスルフィド架橋が形成されたことを示すまで、反応溶液を撹拌した。反応溶液に、HO中のアスコルビン酸の2%溶液を、溶液が透明になるまで加えた。
粗生成物の凍結乾燥によりオフホワイトの固体が得られ、これを実施例2に記載の方法により精製した。
実施例5:アミリンアナログポリペプチドの安定性
本明細書に記載のいくつかのアミリンアナログポリペプチドを、トリフルオロ酢酸塩として、DMSO(すなわち、有機硫黄溶媒)または水中(すなわち、DI水中)における1mg/mlの溶液での安定性について試験した。これらのアナログポリペプチドを37℃でインキュベートし、試料を種々の時間間隔で取り出し、LC/MS及びHPLCにより分析して、親ペプチドの純度及び質量、ならびに分解生成物の程度を測定した。これらの分析の純度結果を表6A及び6Bに示し、これは、安定性を示していると考えられる。
Figure 2022504596000019
Figure 2022504596000020
Figure 2022504596000021
実施例6:アミリンアナログポリペプチドの溶解度
本明細書に記載のアナログポリペプチドを、室温で、水中20%DMSOを含む生理食塩水、(すなわちバイオアッセイバッファー)中または水中(DI水中)の溶解度について試験した。試料の透明性、混濁または曇りの任意の出現について、試料を視覚的に検査した。この分析の結果を、表7に示す。
Figure 2022504596000022
実施例7:機能アッセイ:ヒトカルシトニン受容体及びアミリン3受容体
ヒトカルシトニン受容体(hCTR)またはヒトアミリン3受容体(hAMY3R)の活性化によって、細胞の環状アデノシン一リン酸(cAMP)の増加がもたらされる。非特異的cAMP/cGMPホスホジエステラーゼ阻害剤3-イソブチル-1-メチルキサンチン(IBMX)の存在下で、一般的な検出方法を使用して、蓄積したcAMPをインビトロで測定することができる。したがって、cAMP蓄積の適合用量反応曲線を使用して、これらの受容体のそれぞれを活性化するペプチドのインビトロ効力(pEC50)を推定することが可能である。
細胞、培養、及びcAMPアッセイ
ヒトカルシトニン受容体(hCTR)または共発現ヒトカルシトニン受容体及びヒト受容体活性修飾タンパク質3(hAMY3R)(それぞれCodex Biosolutions#CB-80200-258及び#CB-80-200-271)を安定して発現するHEK293-CNG細胞を、90%DMEM、10%FBS、250μg/ml G418、及び1μg/ml ピューロマイシン中(hCTR細胞)、または90%DMEM、10%FBS、250μg/ml G418、1μg/mlピューロマイシン、150μg/mlハイグロマイシンB中(hAMY3R細胞)で増殖させた。試験前に、細胞を10継代以下で増殖培地に移した。
アッセイの日に、hCTRまたはhAMY3Rを発現する細胞を計数し、1×HBSS、5mM HEPES、0.5mM IBMX、及び0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)または0%、0.1%もしくは4%ヒト血清アルブミン(HSA)を含む1×HBSS、5mM HEPES、0.5mM IBMX、及び0.1%カゼインからなる5mcLの刺激緩衝液中ウェルあたり500細胞で白色384ウェルOptiPlates(PerkinElmer#6007299)に分注した。
所与の各アッセイ条件について、上記と同じ緩衝液でペプチドを段階希釈した。50mcMフォルスコリン(cAMPシステム最大)またはアッセイバッファーのみ(cAMPシステム最小)からなる2つのアッセイ対照溶液も、適切な刺激緩衝液で調製した。5マイクロリットルの各ペプチド濃度、またはアッセイ対照を3連のウェルに加え、室温で30分間インキュベートした。このインキュベーションステップ中に、4×ユーロピウム標識cAMPトレーサー溶液及び4×Ulight(登録商標)-抗cAMP溶液(Ulight(商標)色素で標識された抗cAMPモノクローナル抗体からなる)を、製造元のプロトコル(PerkinElmer LANCE Ultra cAMPキット)に従って調製した。このインキュベーションに続いて、5mcLのユーロピウム標識cAMP及び5mcLのUlight抗cAMP抗体を、ウェルに加えた。蒸発を防ぐためにプレートを粘着カバーで覆い、暗所で室温にて60分間インキュベートした。Envision蛍光プレートリーダーでプレートを読み取った。
データ分析
試験値を、最初に、式:(試験値-システム最小平均)/(システム最大平均-システム最小平均)*100、を使用して、Excelでフォルスコリン誘発cAMPシステム最大平均値及びシステム最小平均値に正規化した。正規化された試験値は、フォルスコリンによって誘発されたシステム最大cAMP応答のベースライン補正百分率を表す。3回の試験から正規化されたデータを分析して、このデータを使用して各受容体上の各ペプチドのEC50を推定した。GraphPad Prismソフトウェア(v7.04)において4パラメーターロジスティック曲線モデル:Y=底部+(上部-底部)/(1+10^((LogEC50-X)))を使用して、データを適合させた。ヒル勾配を1.0に制限した。式:pEC50=-Log(EC50)を使用して、EC50値をpEC50値に変換した。
データ解釈
所与の受容体について、HSAの非存在下でのインビトロ効力推定値(pEC50)は、アルブミン非依存性結合(遊離ペプチド)値(0%HSA、表8)を反映しているため、すべてのペプチドにおいて同程度である。しかし、アルブミン(BSAまたはHSA)の存在下では、アシル化ペプチド全体にわたる効力測定値は、容易に比較可能ではない(表8)。これは、アルブミン-アシルペプチド結合効率の変動によるものであり、結合効率は、アミノ酸配列、アシル結合モチーフ、結合部位、及び各ペプチドにおいて操作されたリンカー長さに、合わせて依存する。しかしながら、所与のコンジュゲートポリペプチドについて、HSAの非存在下に対し存在下での効力の低下(pEC50値の低下)は、アルブミン-ペプチド相互作用を定性的に示している(表8、図2A及び2B)。対照的に、直鎖状ポリペプチド(プラムリンチド、hカルシトニン)は、HSAの存在による影響を受けず(表8、図2C及び2D)、それらのアルブミン結合効率が低いことを反映している。
Figure 2022504596000023
実施例8:「直鎖状」(すなわち、非アシル化)アミリンアナログポリペプチドの静脈内注入:直鎖状アミリンアナログポリペプチドの腎臓(CL)からのクリアランスを評価するための薬物動態研究
ペプチドを滅菌生理食塩水中に溶解し、非絶食雄型Sprague-Dawleyラット(群あたりn=3)に、最終用量0.100mg/kgで大腿静脈カニューレを介して3時間の静脈内注入として投与した。製剤を、1.67mL/kg/時間の速度で投与した。血液試料(約250μL)を、注入開始後0.25、0.5、1、2、3、3.17、3.33、3.5、4、4.5、5、及び6時間(長い方法)で、または注入開始後1、1.5、2、2.5、及び3時間(定常状態スクリーニング法)で、頸静脈カニューレを介して薬物動態分析用に収集した。すべての試料を、抗凝固剤としてのK2EDTA及び25μLのプロテアーゼ阻害剤カクテルを含有するマイクロティナチューブに収集した。遠心分離によって血漿を調製し、分析するまで-80℃で貯蔵した。この分析の結果を表9に示し、図3a~3bにいくつかの例示を示す。
実施例9:コンジュゲート(すなわち、アシル化)アミリンアナログポリペプチドの静脈内注入:コンジュゲートアミリンアナログポリペプチドの腎臓(CL)からのクリアランスを評価するための薬物動態研究
ペプチドを滅菌生理食塩水中に溶解し、非絶食雄型Sprague-Dawleyラット(群あたりn=3)に、最終用量0.033mg/kgで大腿静脈カニューレを介して1時間の静脈内注入として投与した。製剤を、1.67mL/kg/時間の速度で投与した。血液試料(およそ250μL)を、注入開始後0.25、0.5、0.75、1、1.17、1.33、1.5、2、4、6、8、24、30、及び48時間で、頸静脈カニューレを介して抗凝固剤としてのK2EDTA及び25μLのプロテアーゼ阻害剤カクテルを含有するマイクロティナチューブに、薬物動態分析用に収集した。遠心分離によって血漿を調製し、分析するまで-80℃で貯蔵した。この分析の結果を表9に示し、図3a~3bにいくつかの例示を示す。
Figure 2022504596000024
Figure 2022504596000025
Figure 2022504596000026
実施例10:皮下注入:アミリンアナログポリペプチドの腎臓(CL)からのクリアランスを評価するための薬物動態研究
ペプチドを滅菌生理食塩水に溶解し、非絶食雄型Sprague-Dawleyラット(群あたりn=3)に、最終用量0.033mg/kgで肩甲骨の間の皮下スペースに配置されたカニューレを介して1時間の皮下注入として投与した。製剤を、0.145mL/時間/kg/時間の速度で投与した。血液試料(およそ250μL)を、注入開始後0.25、0.5、1、1.5、2、4、6、8、24、30及び48時間で、頸静脈カニューレを介して抗凝固剤としてのK2EDTA及び25μLのプロテアーゼ阻害剤カクテルを含有するマイクロティナチューブ中に、薬物動態分析用に収集した。遠心分離によって血漿を調製し、分析するまで-80℃で貯蔵した。その分析の結果を、表9に示す。
実施例11:皮下ボーラス注射:アミリンアナログポリペプチドの腎臓(CL)からのクリアランスを評価するための薬物動態研究
ペプチドを滅菌生理食塩水に溶解し、非絶食雄型Sprague-Dawleyラット(群あたりn=3)に、0.3mg/kgの用量で肩甲骨の間の皮下スペースへの単回ボーラス注射を介して投与した。血液試料(およそ250μL)を、投与後0.083、0.167、0.25、0.5、1、2、4、8、24、30及び48時間で、頸静脈カニューレを介して抗凝固剤としてのK2EDTA及び25μLのプロテアーゼ阻害剤カクテルを含有するマイクロティナチューブ中に、薬物動態分析用に収集した。遠心分離によって血漿を調製し、分析するまで-80℃で貯蔵した。この分析の結果を、表9に示す。
実施例12:薬物動態研究のための血漿試料調製の方法
タンパク質沈殿
各血漿試料の60μLアリコートを、96ウェルプレートに入れた。各ウェルに、6μLの0.5%Tween-20を加えた。次に、プレートを、1200rpmで10分間ボルテックスして混合した後、適切な内部標準を含む2:1エタノール:アセトニトリル中の180μLの0.1%TFAを、各ウェルに加えた。プレートを、1300rpmで5分間ボルテックスして混合し、次に2844×gで10分間遠心分離した。上清(180μL)をきれいな96ウェルプレートに入れ、45℃の窒素流下で蒸発させた。残留物を、0.1%ギ酸を含有する80μLの20%アセトニトリル(水溶液)中で再構成した。
固相抽出
各血漿試料の60mLアリコートを、適切な内部標準を含む180mLの10mM酢酸アンモニウム(pH6.8)で希釈し、200mLのメタノール及び200mLの脱イオン水で前処理されたOasis WCX microElutionプレート(Waters Corporation、Milford、MA)に充填した。試料を200mLの5%水酸化アンモニウム(水溶液)で洗浄した後、水中の20%アセトニトリル200mLで洗浄した。分析対象物を、75:25アセトニトリル:水中の5%ギ酸200mLで溶出した。溶出液を、窒素流下で乾燥させた。残留物を、0.1%ギ酸を含有する80μLの20%アセトニトリル(水溶液)中で再構成した。
実施例13:血漿中のアミリンアナログポリペプチドのLC/MS定量化
K2EDTA及びプロテアーゼ阻害剤カクテルを含む対照ラット血漿中で、すべての較正標準を調製した。
CTC HTS PAL自動インジェクター(LeapCarrboro, NC)、カラムオーブンを備えるAgilent Infinity 1290システム(Palo Alto、CA)、Valcoスイッチング弁(Houston、TX)及びAB Sciex API 5600 TripleTOF(商標)またはSciex API 4000QTrap質量分析計 (Framingham、MA)のいずれかから成るシステムを使用して、TurboIonSpray(商標)UPLC-MS/MSによって、試料及び標準を分析した。2.1×50mmの逆相C18分析カラム、典型的には、Waters CORTECS UPLC C18+、1.6μm(Waters Corporation、Milford、MA)または同様のものに、試料を注入した。移動相として0.1%ギ酸を含有する水(A)及び0.1%ギ酸を含有するアセトニトリル(B)を使用する勾配方法を用いて、クロマトグラフィー分離を行った。初期条件は、90%A及び10%Bで構成されていた。ペプチドに応じて、3~4分かけて、有機成分を95%Bまで増加させた。典型的な流量は、600μL/分であった。カラム温度を、40または50℃で一定に保った。多価親イオンから生成された1つまたは複数の生成物を監視することによって、ペプチドを定量化した。
実施例14:ラットにおける食物摂取阻害を伴うアミリンアナログポリペプチドのインビボ有効性
短期食物摂取量を、BioDAQ食物監視システム(Research Diets、New Brunswick、NJ)を使用して72時間継続的に測定し、これらのアミリンアナログポリペプチドによって示される食物摂取阻害の量を決定した。Long Evansラットは、およそ8週齢で得られた。ラットを単独で飼育し、投薬前に少なくとも2週間45%高脂肪食に馴化させた。馴化の1週間後、すべてのラットを、BioDAQケージ(Research Diets、New Brunswick、NJ)内で単独で飼育し、一定の温度(およそ22°C)及び30~70%の相対湿度にて、12時間の明/暗サイクル(午前7:00~午後7:00に点灯)で維持した。ラットは、水及びペレット固形飼料に自由にアクセスできるようにした(Research Diets D12451i、45kcal%脂肪、Research Diets、New Brunswick、NJ)。すべての手順は、USDAの規則である動物福祉法に準拠して行われ、MisproのInstitutional Animal Care and Use Committeeによって承認された。動物を、体重に応じて治療群に無作為抽出した (n=8ラット/群)。動物に、特定の濃度のアミリンアナログポリペプチドまたはビヒクル対照(生理食塩水)のいずれかを投与し(SCボーラス注射)、動物が投与を受けている間ホッパーをゲートして消灯前6:00~6:30の間に投与した。投薬が完了した直後にホッパーゲートを開き、継続的なデータ収集を開始した。BioDAQ Viewerソフトウェア(バージョン2.3.07)を使用してデータを分析し、必要に応じて、非摂食行動に関連するデータのノイズを低減するために期間フィルターを設定した。すべてのデータを、ビヒクル対照からの阻害%として表し、平均として要約している。データを、Microsoft Excel(Redmond、WA)を使用して、2標本t検定によって統計的有意性について分析した。P値<0.05は、治療群間の有意差を示すと考えられた。アミリンアナログポリペプチドのビヒクル対照結果からの短期食物摂取阻害%を表10に示す。
Figure 2022504596000027
実施例15:13日後のLE DIOラットにおける体重変化を伴うインビボ有効性
長期(13日間)インビボ用量反応有効性研究を、肥満げっ歯類モデル(Long Evans(LE)食餌誘発性肥満(DIO)ラット)において実施し、体重減少に対するアミリンアナログポリペプチドの有効性及び持続性を調査した。雄型LE DIOラットを使用し(Envigo Laboratories, Inc.、Indianapolis、IN)、離乳初期にラットに高脂肪固形飼料(Teklad TD 95217、脂肪由来40%kcal、Harlan Laboratories、Madison、WI)を与えた。ラットは研究開始時に15~17週齢であった。ラットをケージごとに1匹飼育し、高脂肪食(Harlan TD.95217、4.3kcal/g)及び水に自由にアクセスさせ、午前5時~午後5時、12時間の明暗サイクルで21°C及び50%の相対湿度にて維持し、手術前に少なくとも10日間馴化させた。すべての手順は、USDAの規則である動物福祉法に準拠して実行され、Mispro Institutional Animal Care and Use Committeeによって承認された。体重測定を、手術の3日前から開始して2回/週行った。ベースラインの脂肪量及び非脂肪量の測定を、QMR機器(Echo Medical Systems, Houston, TX)を使用してペプチド注入開始の3日前に行った。ラットを、それらの体脂肪量及び/または体重パーセントに応じて、種々の治療群に無作為抽出した(n=4~6ラット/群)。手術の1日前に、Alzetミニ浸透圧ポンプ(2週;モデル2002、Durect Corporation、Cupertino、CA)に、ビヒクルまたはペプチドのいずれかを無菌状態下で充填した。手術当日、ラットをイソフルラン下で麻酔にかけ、背部皮膚表面を剃毛し、清潔にした。ラットにフルネキシンをSC注射した(2.5mg/kg)。肩甲骨の間に1~2cmの外科的切開を行った。鈍的切開を使用して、2~3cmの皮下トンネルを作成し、そこに減菌の充填済みミニ浸透圧ポンプを導入した。皮膚開口部を、皮膚ステープルで閉じた。各ラットには、治療群に応じて、ビヒクルまたはペプチドを含有する1つまたは2つの浸透圧ポンプを植え込んだ。一元配置ANOVAを使用して、Excel及び/またはPrism(GraphPad Software,Inc.、La Jolla、CA)でデータを分析して、各群を適切な対照群と比較した。P値<0.05は、治療群間の有意差を示すと考えられた。13日間の研究からのベースライン及びビヒクル対照からの平均体重減少(%)(ΔΔ)を表9に示す。
実施例16:LE DIOラットにおけるエキセナチドと組み合わせたアミリンアナログポリペプチドの体重減少効果
LE DIOラットにおける27日間治療後の、体重に対するエキセナチド(GLP-1受容体アゴニスト)と組み合わせたアミリンアナログポリペプチドの連続投与の効果及び持続性を決定するために、長期研究を実施した。18週齢(高脂肪食で14週)の雄型LE DIOラットに、特定の用量のアミリンアナログポリペプチド及び/またはエキセナチド(10mcg/kg/d=体重減少の場合のED50)またはビヒクル(水中20%DMSO)のいずれかを含有する2つ(2)のAlzet浸透圧ミニポンプを皮下(SC)に植え込んだ(n=8動物/治療群)。PKが1日おき投薬(eod)を支持するアミリンアナログポリペプチドを、ミニポンプ投与の代わりにSC注射eodによって投与した。他のすべての手順は、前の実施例で説明したものと同じであった。エキセナチドとの長期組み合わせ研究からのベースライン及びビヒクル対照からの平均体重減少(%)(ΔΔ)の結果を、表11に示す。
実施例17:ZDFラットにおけるエキセナチドと組み合わせたアミリンアナログポリペプチドの抗糖尿病有効性
Zucker Diabetic Fatty(ZDF)ラットにおける27日間治療後の、HbA1c(主要な抗糖尿病パラメーター)に対するエキセナチドと組み合わせたアミリンアナログポリペプチドの連続投与の抗糖尿病効果を決定するために、長期研究を実施した。雄型ZDFラットを、6(6)週齢で入手し (Charles River、Raleigh、NC) 、8(8)週齢で研究に使用した。受領後、ラットをケージごとに1動物飼育し、Purina 5008固形飼料(Lab Diet、St. Louis、MO)に自由にアクセスさせ、午前5時~午後5時、12時間の明暗サイクルで21°C及び50%の相対湿度にて維持し、研究開始前に9(9)日間馴化させた。グルコースレベル及びHbA1cを測定するために、尾静脈から採血前(3日目)として血液試料を採取した。ZDFラットを、同様の平均HbA1c及びグルコースを有する治療群に無作為抽出した(n=10匹/群)それらのラットに、特定の用量のアミリンアナログポリペプチド及び/またはエキセナチド(10mcg/kg/d)またはビヒクル(水中20%DMSO)のいずれかを含有するAlzet浸透圧ミニポンプ(2つのポンプ/動物)を皮下(SC)に植え込んだ(n=10動物/治療群)。PKが1日おき投薬(eod)を支持するアミリンアナログポリペプチドを、ミニポンプ投与の代わりにSC注射eodによって投与した。他のすべての手順は、前の実施例で説明したものと同じであった。グルコースレベル及びHbA1cを測定するために、14日目と27日目(研究の終わり)に血液試料を再度採取した。最終全血試料を、イソフルラン麻酔下での心臓穿刺によって収集した(27日目)。HbA1c分析は、Carolina Chemistries CLC720i Clinical Chemistryアナライザー(Mindray Inc.、Mahwah、NY)を使用して、製造元が記載したプロトコル及び方法パラメーターを使用して行った。エキセナチドとの長期組み合わせ研究からの、ベースライン及びビヒクル対照からの平均%変化(ΔΔ)として表されるHbA1cの結果を、表11に示す。
本発明について、その詳細な説明と併せて説明してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を説明することを意図しており、限定するものではない。その他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内にある。
Figure 2022504596000028
他の実施形態
本発明について、その詳細な説明と併せて説明してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲を説明することを意図しており、限定するものではない。他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内にある。

Claims (37)

  1. 配列番号199:
    CXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TX37-(OH/NH)(配列番号199)、(式中、
    はS、K、k、HまたはIであり;
    はNまたはSであり;
    はSまたはAであり;
    はTまたはSであり;
    はAまたはKであり;
    10はQまたはSであり;
    12はLまたはKであり;
    13はA、S、EまたはKであり;
    14はN、n、d、YまたはQであり;
    15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;
    16はk、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;
    17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
    18はK、H、またはRであり;
    19はSまたはAibであり;
    20はSまたはAibであり;
    22はNまたはEであり;
    29はP、R、またはKであり;
    31はk、K、N、またはHであり;
    35はe、E、N、K、G、A、Y、またはPであり;
    37はYまたはPであり;
    各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
    各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
    ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
    31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 配列番号204:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号204)、(式中、
    はS、k、またはKであり、
    10はQまたはSであり;
    15はEまたはFであり;
    16はL、K、またはkであり;
    17はH、V、またはQであり;
    35はEまたはNであり;
    各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
    各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
    ここで、XCNTSTC(配列番号309)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド、またはその薬学的に許容される塩。
  3. 配列番号206:SCNTSTCATQRLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSX35TY-(OH/NH)(配列番号206)、(式中、
    15はEまたはFであり;
    16はL、K、またはkであり;
    17はH、V、またはQであり;
    35はEまたはNであり;
    各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
    各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
    ここで、SCNTSTC(配列番号310)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド、またはその薬学的に許容される塩。
  4. SC*NTSTC*ATQRLANFkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号127);
    SC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号57);
    SC*NTSTC*ATQRLANEKHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号128);
    SC*NTSTC*ATQRLANEkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号129);及び
    SC*NTSTC*ATQRLANFLVKSSNEFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号43)、からなる群から選択される、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  5. アミノ酸配列:
    SC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号57)、を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  6. アミノ酸配列:
    SC*NTSTC*ATQRLANFkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH2)(配列番号127)、を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  7. アミノ酸配列:
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*((γGlu)CO(CH14CH)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号27)、を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  8. 配列番号209:XCNTSTCATX10RLANX151617KSSNNFGPILPPTKVGSETY-(OH/NH)(配列番号209)、(式中、
    はKまたはkであり、
    10はQまたはSであり;
    15はEまたはFであり;
    16はL、K、またはkであり;
    17はH、V、またはQであり;
    各Kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したL-リジンを表し;
    各kは独立して、任意選択でスペーサーを介して、親油性置換基に任意選択で共有結合したD-リジンを表し;
    ここで、XCNTSTC(配列番号318)の2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合している)のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド、またはその薬学的に許容される塩。
  9. KC*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号130)、のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  10. K*((γGlu)(CO(CH18COH))C*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号64)、のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  11. K*((γGlu)(CO(CH16COH))C*NTSTC*ATQRLANELHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号65)、のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  12. KC*NTSTC*ATQRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-(NH)(配列番号131)、からなる群から選択される、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  13. K*(γGluCO(CH16COH)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号109)、からなる群から選択される、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  14. 配列番号1~143のいずれかからなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  15. 親油性置換基をさらに含み、任意選択でスペーサーを含む、請求項1に記載の単離ポリペプチド。
  16. 親油性置換基及び式VI:
    -(Y1)n1-(V)-(Y2)n2-CO-(CH-Z
    式VI
    (式中、
    Zは-CHまたは-COHであり;
    mは、4~24であり;
    Y1は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
    Y2は、γGlu、Asp、及びGlyからなる群から選択され;
    Vは、-[COCH(O(CHOCHNH]-であり、tは、1~8であり;
    rは、1~8であり;
    n1は、0~10であり;
    n2は、0~10である)のスペーサーをさらに含む、請求項15に記載の単離ポリペプチド。
  17. 親油性置換基及び式III:
    -(γGlu)-CO-(CH-Z(「(γGlu)」は、配列番号311として開示される)
    式III
    (式中、
    Zは-CHまたは-COHであり;
    mは、4~24であり;
    nは、1~10である)のスペーサーをさらに含む、請求項15に記載の単離ポリペプチド。
  18. 前記親油性置換基、すなわち-CO-(CH-Zが、スペーサー、すなわち-(Y1)n1-(V)-(Y2)n2-を介して前記単離ポリペプチドのリジンのε-アミノ基に連結されており、このスペーサーは、前記開示されたポリペプチドの前記アミノ基と前記親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する、請求項16に記載の単離ポリペプチド。
  19. 前記親油性置換基、すなわち-CO-(CH-Zが、スペーサー、すなわち-(γGlu)-(「(γGlu)」は配列番号311として開示される)を介して前記単離ポリペプチドのリジンのε-アミノ基に連結されており、このスペーサーは、前記開示されたポリペプチドの前記アミノ基と前記親油性置換基のCO-基との間の架橋を形成する、請求項17に記載の単離ポリペプチド。
  20. 前記親油性置換基が、-CO-(CH-COHである、請求項18または19に記載の単離ポリペプチド。
  21. mが14~20である、請求項20に記載の単離ポリペプチド。
  22. 前記スペーサーがγGluまたは2(γGlu)である、請求項19に記載の単離ポリペプチド。
  23. 請求項1~22のいずれか1項に記載の単離ポリペプチドを含む医薬組成物。
  24. 前記組成物が、インスリン分泌性ポリペプチドをさらに含む、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 請求項1~22のいずれか1項に記載の単離ポリペプチド、もしくは請求項23または24に記載の医薬組成物を含む浸透圧送達デバイス。
  26. 内面及び外面ならびに第1及び第2の開口端を含む不浸透性リザーバと、
    前記リザーバの前記第1の開口端と密閉関係にある半透膜と、
    前記リザーバ内にあり前記半透膜に隣接する浸透圧エンジンと、
    前記浸透圧エンジンに隣接するピストンであって、前記ピストンは、前記リザーバの前記内面と可動シールを形成し、前記ピストンは前記リザーバを第1チャンバーと第2チャンバーとに分割し、前記第1のチャンバーは前記浸透圧エンジンを含む、前記ピストンと、
    懸濁製剤であって、前記第2のチャンバーは前記懸濁製剤を含み、前記懸濁製剤は流動性であり、前記単離ポリペプチドを含む、前記懸濁製剤と
    前記リザーバの前記第2の開口端に挿入された拡散モデレータであって、前記懸濁製剤に隣接する、前記拡散モデレータと、を含む、請求項25に記載の浸透圧送達デバイス。
  27. ヒト対象における肥満を治療する、前記ヒト対象に体重減少をもたらす、または前記ヒト対象における食欲を抑制する方法であって、請求項1~22のいずれか1項に記載の単離ポリペプチドを含む医薬組成物、請求項23もしくは24に記載の医薬組成物、または請求項25もしくは26に記載の浸透圧デバイスを、前記対象に投与することを含む、前記方法。
  28. ヒト対象における1型または2型糖尿病を治療する方法であって、請求項1~22のいずれか1項に記載の単離ポリペプチドを含む医薬組成物、請求項23もしくは24に記載の医薬組成物、または請求項25もしくは26に記載の浸透圧デバイスを、前記対象に投与することを含む、前記方法。
  29. 前記単離ポリペプチドを含む前記医薬組成物が、インスリン投与の補助薬として投与される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記単離ポリペプチドを含む前記医薬組成物が、植込みまたは注射を介して前記対象に投与される、請求項27~29のいずれか1項に記載の方法。
  31. 配列番号210:XCXTXCXTX10RX121314151617181920NX22FGPILPX29TX31VGSX35TY-(OH/NH)(配列番号210)、(式中:
    はS、K、k、HまたはIであり;
    はNまたはSであり;
    はSまたはAであり;
    はTまたはSであり;
    はAまたはKであり;
    10はQまたはSであり;
    12はLまたはKであり;
    13はA、S、EまたはKであり;
    14はN、n、d、YまたはQであり;
    15はE、F、f、Y、I、k、Kまたはα-アミノイソ酪酸(Aib)であり;
    16はk、K、L、Aib、N-メチルロイシン(N-MeL)、またはlであり;
    17はH、V、Q、R、k、K、またはAibであり;
    18はK、H、またはRであり;
    19はSまたはAibであり;
    20はSまたはAibであり;
    22はNまたはEであり;
    29はP、R、またはKであり;
    31はk、K、またはNであり;
    35はe、E、またはNであり;
    各Kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したL-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
    各kは、独立して、保護基に任意選択で共有結合したD-リジン、または保護基に任意選択で結合したスペーサーを表し;
    ここで、XCXTXCの2つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋によって任意選択でさらに結合しており;
    31がNである場合、X35はEであり、またはX35がNである場合、X31はKであることを条件とする)のアミノ酸配列を含む単離ポリペプチド。
  32. SC*NTSTC*ATQRLANEkHKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号129);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(アセチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号144);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(アリルオキシカルボニル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号145);及び
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*((ジメチル-2,6-ジオキソシクロヘキサ-1-イリデン)エチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号146)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
  33. SC*NTSTC*ATQRLANEk*HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH2(配列番号129);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH2(配列番号147);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-アセチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH2(配列番号148);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-トリチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH2(配列番号149);及び
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-tert-ブチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH2(配列番号150)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
  34. SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-γGlu)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号151);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-γGlu-アセチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号152);
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-γGlu-トリチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号153);及び
    SC*NTSTC*ATQRLANEk*(γGlu-γGlu-tert-ブチル)HKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号154)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
  35. KC*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号155);及び
    K*(Fmoc)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号156)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
  36. K*(γGlu)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号157);
    K*(γGlu-アセチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号158);
    K*(γGlu-トリチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH (配列番号159);及び
    K*(γGlu-tert-ブチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号160)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
  37. K*(γGlu-γGlu)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号161);
    K*(γGlu-γGlu-アセチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号162);
    K*(γGlu-γGlu-トリチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号163);及び
    K*(γGlu-γGlu-tert-ブチル)C*NTSTC*ATSRLANFLQKSSNNFGPILPPTKVGSETY-NH(配列番号164)、からなる群から選択される、請求項31に記載の単離ペプチド。
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