JP2022502576A - 湿潤性材料で作られた完全カバー型のヘッドカバー - Google Patents

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ハウエル、マーガレット・エー
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Abstract

医療従事者が着用できるヘッドカバーが提供される。ヘッドカバーは、高さhを有する前部と、高さh2を有する後部と、ヘッドカバーの全部とヘッドカバーの後部とを接続するような形状及びサイズを有する少なくとも1つの側部またはサイドパネルと、を含み、少なくとも1つの側部は輪郭部tを有する。輪郭部tは、側部の下端部のすべてまたは一部を形成し、かつ、AORNガイドラインで要求されているように、ユーザの両耳、頭皮、もみあげを覆うが、ユーザの目及び視野から離れた状態を保つような形状及びサイズを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、湿潤性材料で作られた完全カバー型のヘッドカバーに関する。
医療従事者は、血液またはその他の体液を含む危険物との接触を防ぐために、医療処置中に外科医用キャップ、ブーファントキャップ(ヘアネットなど)、またはその両方をしばしば着用する。さらに、医療従事者は、無菌環境を保護するために、外科医用キャップまたはブーファントキャップ(ヘアネットなど)を着用して髪を覆うことがしばしば必要とされる。さらに、the Association of Registered Nurses(AORN)ガイドラインが改訂され、医療従事者を保護するだけでなく、無菌環境を同様に維持するために、ヘッドカバーによって頭部、毛髪、両耳、顔の毛(ひげ)、うなじを覆うことが推奨されている。しかしながら、従来の外科医用キャップは耳またはうなじを覆わないので、医療従事者はこれらの領域を覆うためにブーファントキャップまたはヘアネットも着用する必要がある。ブーファントキャップにはさらなるPPEの層が追加され、PPEの層によって熱が閉じ込められ、嵩が大きくなる。さらに、ブーファントキャップは、頭の周囲にブーファントキャップを固定するためにゴムバンドを使用することに起因して、使用後に、額に赤い跡や凹みを残す傾向がある。
1つの解決策は、ブーファントキャップ及び外科医用キャップの代わりに、ブーファントキャップのみを着用することである。しかしながら、ブーファントキャップは、一般に、ヘッドランプまたは医療従事者が使用し得る他の機器の使用には対応できない。したがって、ヘッドランプ及び他の機器を支持するのに十分な嵩及び構造を有する外科医用キャップが必要であるため、ブーファントキャップ及び外科医用キャップの両方を着用する必要がある。しかし、外科医用キャップの使用にも問題がある。すなわち、典型的な外科医用キャップは、いくつかのサイズしかなく、多くの医療従事者にとって十分に確実なフィット感を提供していない。さらに、外科医用キャップは紐で装着されるが、長時間にわたってそのフィット感を確保するために外科医用キャップを紐で結ぶことを繰り返すと、肩の痛みや他の問題がもたらされる可能性がある。
さらに、処置中に使用される多くのヘッドカバーは、非湿潤性の材料で作られている。特に、スパンボンドまたはメルトスパンによるポリオレフィン材料などの材料は、通気性及び湿潤性に欠け、ストレス、温度、及び/または発汗に対する個人的な体質に起因して、頭部の様々な領域で発汗をもたらし得る。したがって、そのようなヘッドカバーは材料によって目及び無菌表面に汗が滴下するので、不衛生かつ不快な状況を引き起こし得る。
したがって、既存の外科医用キャップ及びブーファントキャップの前述の欠点を克服するヘッドカバーが必要である。特に、外科医用キャップや完全なブーファントキャップを着用することなく医療従事者の毛髪を覆うヘッドカバーも有用である。さらに、調整を必要とせずに潜在的なユーザの大部分に適合するヘッドカバーを提供することが有益であろう。さらに、通気性及び/または湿潤性が向上したヘッドカバーを提供することが有益である。
本開示は、概して、ヘッドカバーに向けられる。ヘッドカバーは、第1の高さを有する前部と、第2の高さを有する後部と、少なくとも1つの側部と、を含む。少なくとも1つの側部は、後部と前部との間に延在し、下端部を有し、少なくとも1つの側部の下端部は、非直線の輪郭を有する。
さらなる実施形態では、下端部は、第1の傾斜と第2の傾斜とを有し、第1の傾斜は、第2の傾斜と等しくない。さらに、一実施形態では、第1の傾斜は前部と後部との間の点の傾斜であり、第2の傾斜は前部または後部のいずれかに隣接する点の傾斜であり、第1の傾斜の絶対値は、第2の傾斜の絶対値よりも大きい。さらに、一実施形態では、下端部は、第1の傾斜または第2の傾斜と等しくない第3の傾斜をさらに有する。
追加的に、または代替的に、ヘッドカバーは、少なくとも1つの弾性ストリップをさらに含む。さらなる実施形態では、第2の高さは、第1の高さの約1.1〜約3.3倍である。さらに、一実施形態では、ヘッドカバーは、約18cm〜約28cmの内側線に沿って折りたたまれたときに、弛緩した長さを有する。さらなる実施形態では、ヘッドカバーが、弛緩した長さの約1.25〜約2倍の、内側線に沿って伸ばされた長さを有するように、少なくとも1つの弾性ストリップ、または、ヘッドカバー及び少なくとも1つの弾性ストリップの両方を伸ばすことができる。
本開示は、概して、第1の高さを有する前部と、第2の高さを有する後部と、少なくとも1つのサイドパネルと、を含み、第2の高さは、第1の高さの約1.1〜約3.3倍であるヘッドカバーに向けられる。
追加的に、または代替的に、第1の高さは、約7cm〜約17cmである。さらなる実施形態では、第2の高さは、約11cm〜約23cmである。さらに、一実施形態では、側部は、ヘッドカバーが着用されたときに、ユーザの片耳を覆うのに十分な形状、サイズ、または、形状及びサイズの両方を有する。追加的に、または代替的に、前部、後部、及び少なくとも1つの側部は、ユーザの少なくとも約80%の頭部、毛髪、両耳及びうなじを覆うような形状、サイズ、または、形状及びサイズの両方を有している。
さらなる実施形態では、ヘッドカバーは、上部をさらに含む。さらに別の実施形態では、少なくとも1つのサイドパネルは、着用構成においてユーザの頭部を取り囲むように構成された連続的なサイドパネルである。追加的に、または代替的に、ヘッドカバーは、約55cm〜約76cmの円周を有する。
本開示はまた、概して、第1の高さを有する前部と、第2の高さを有する後部と、少なくとも1つのサイドパネルと、を含み、ヘッドカバーの少なくとも一部は、湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料を含むヘッドカバーを企図している。
追加的に、または代替的に、湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料は、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤によって処理された湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料を含む。さらなる実施形態では、湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料の少なくとも一部は、ポリプロピレン及びランダムコポリマー樹脂を含む。さらに、一実施形態では、ヘッドカバーは、スパンボンド材料を含む上部をさらに含む。
本発明のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を参照することによって、よりよく理解されるであろう。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、説明とともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
当業者に向けられた、その最良の形態を含む本発明の完全かつ可能な開示は、以下の添付の図面を参照して本明細書に記載されている。
本開示によるヘッドカバーの一実施形態の側面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の前面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の背面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の上面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の底面斜視図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の側面斜視図。 図10の後部継ぎ目122で分離され、平らに広げられた、本開示によるヘッドカバーの一実施形態の側面図。 弾性を有する図7のヘッドカバーの側面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の底面図。 本開示によるヘッドカバーの一実施形態の背面図。 本開示による積層体の図。 本開示による界面活性剤を含む、図11Aの積層体の図。
ここで、本発明の実施形態を詳細に参照し、その1以上の例を図面に示す。各実施例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明として提供される。事実、本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本発明において様々な修正及び変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または説明された特徴を別の実施形態とともに使用して、さらに別の実施形態を生み出すことができる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内に入るような修正及び変形を包含することが意図されている。
一般に、本発明は、医療従事者によって着用され得るヘッドカバーに関する。特に、本開示によるヘッドカバーは、ユーザの額などのユーザの頭部の前部を覆うのに十分なヘッドカバーの前部における高さhと、ユーザのうなじなどのユーザの頭部の後部を覆うのに十分なヘッドカバーの後部における高さhと、ヘッドカバーの前部とヘッドカバーの後部とを接続するような形状及びサイズを有する少なくとも1つの側部またはサイドパネルと、を有する。少なくとも1つの側部は、側部の下端部のすべてまたは一部を形成する輪郭部tを有する。側部の下端部は、前部の下端部から後部の下端部まで延在し、AORNガイドラインによって要求されるように、ユーザの量耳、頭皮、及びもみあげを覆うような形状及びサイズを有するが、ヘッドカバーの前部に隣接するユーザの目及び視野から離れた状態を保つ。
さらに、本開示によるヘッドカバーは、ヘッドカバーのすべてまたは一部に沿って弾性を有し、ほとんどのユーザに確実にフィットするのに十分であるが、それは、ヘッドカバーの周囲全体にわたる完全なバンドではない。さらに、本開示によるヘッドカバーは、ユーザによって着用されると、本開示による高さh、高さh、輪郭部t、及び/または弾性バンドを有することなどによって、ユーザの少なくとも約60%(例えば、少なくとも約80%など)に適切な頭部の保護をもたらすように構成され、本開示は、ユーザまたは潜在的なユーザの大部分にヘッドカバーが適合することを可能にする。同様に、本開示によるヘッドカバーは、例えば本開示による高さh、高さh、及び/または輪郭部t、及び/または、本明細書で説明されるべき他の要因を有することによって、ユーザまたは潜在的なユーザの少なくとも約60%(例えば、少なくとも約80%)に、適切または許容可能な適合をもたらすように構成され得る。適切または許容可能な適合は、「1つのサイズが最も適合(フィット)する」(例えば、開示された高さ及び円周(伸ばされた円周及び弛緩した円周を含む)は、ヘッドカバーを頭部の周囲に適切に配置すると人口の約80%以上にフィットし、例えば、円周は、伸ばされた状態で頭部の周囲の80%以上を取り囲むのに十分大きく、着用後の頭部上での適切な配置を維持する(例えば、弛緩した円周は、配置された場所に十分な接触または圧力を維持することができ、前後の高さは、関連基準を満たすためにユーザの頭部の十分な部分をカバーするが、可動性及び/または視界/視線に影響を与えない))ことに基づいて決定される。本発明のヘッドカバーの特定の特徴は、図1〜図11を参照することによって、よりよく理解され得る。
ここで図1を参照すると、着用者の頭部の周囲に着用及び固定される前の、本開示によって企図されるヘッドカバー100の一実施形態が示されている。本開示によるヘッドカバー100は、着用者の額の周りに配置される前部102と、着用者の頭部の後部または首の周りに固定される後部104とを有する。ヘッドカバー100はまた、上部106と、側部108とを含む。一実施形態では、上部106及び側部108は、上部106の円周(図4により明確に示されている)を取り囲む継ぎ目110において共に接合することができる。側部108は、前部102と後部104との間に延在する。当然のことながら、図7〜10に示し、かつ以下でより詳細に説明するように、側部108は、着用時にユーザの頭部を完全に取り囲むサイドパネル126などの連続した材料片で形成され、サイドパネル126は、側部108、前部102、及び後部104を含むことに留意されたい。
さらに、本開示の一実施形態では、ヘッドカバー100は、ヘッドカバー100の後部104における高さhよりも小さい、ヘッドカバー100の前部102における高さhを有する。例えば、一実施形態では、高さhは、ユーザの目または眉を覆い隠したり、ユーザの視界または視線を侵害したりすることなく、ユーザの額を覆うのに十分な高さである。そのような実施形態では、ヘッドカバー100の前部102における高さhは、約7cm〜約17cm(例えば、約8cm〜約16cm、約9cm〜約15cm、約10cm〜約14cmなど)である。
さらに、本開示による一実施形態では、ヘッドカバー100の後部104における高さhは、ヘッドカバー100の前部102における高さhよりも大きい。例えば、一実施形態では、ヘッドカバー100の後部104における高さhはユーザの首の後部を覆うのに十分であり、例えば、完全ではないにしても少なくとも部分的にユーザのうなじを覆う。そのような実施形態では、ヘッドカバー100の後部104における高さhは、約11cm〜約23cm(例えば、約12cm〜約22cm、約13cm〜約21cm、約14.5cm〜約20cmなど)である。一実施形態では、ヘッドカバー100の後部104は、AORN規格によって要求されるように、十分な首の保護を提供するべく、ユーザのうなじを完全に覆うことができることに留意されたい。
一実施形態では、ヘッドカバー100の後部104における高さhは、前部102における高さhの約1.1〜約3.3倍(例えば、約1.2〜約2.9倍、約1.3〜約2.35倍、約1.3〜約2倍など)の高さを有する。したがって、その反対も当てはまる。特に、代わりに、後部104における高さhが既知である場合、高さhを上記の乗数で割ることによって、ヘッドカバー100の前部102の高さhが得られる。
図1の説明を続けると、本開示によるヘッドカバー100は、ヘッドカバー100の前部102からヘッドカバー100の後部104まで延在する、連続的なサイドパネル126の一部であるような側部108を有していてもよい。側部108は、側部108の下端116を画定する輪郭部tを有していてもよい。しかしながら、側部108がユーザの頭部を完全に包囲する連続的なサイドパネル126の一部である実施形態では、輪郭部tは側部108のみの下端116(例えば、側部108の前部下端112と後部下端114との間に延在する部分のように)を画定してもよく、前部102及び後部104は、輪郭部tによって画定されないそれぞれの下端(112、114)を有する。そのような実施形態では、前部下端112及び後部下端114は、側部108から前部102または後部104への遷移を示す継ぎ目または他のマーカー(図5、6、9及び10でより明確に示されている)などのように区切られる、及び/またはマークされていてもよく、あるいは、区切りのないサイドパネル126上の単なる点(図7及び図9でより明確に示されている)であってもよい(例えば、高さ(hまたはh)が輪郭部tに沿って増加または減少していない点、及び/または、下端116が、勾配を有していないかまたは無視できる程度の勾配しか有していない点(図7、8及び10に関してより明確に示され、説明されている))ことに留意されたい。特に、前部下端112及び/または後部下端114は、それぞれの第1端部(111、113)と第2端部(115、117)との間にいくらかの勾配を有していてもよいが、一実施形態では、前部下端112及び後部下端114は、実質的に水平であるか、勾配を有していないか、または無視できる程度の勾配しか有していない。
さらに、一実施形態では、前部下端112は、前部下端112の第1端部111と前部下端112の第2端部113との間に延びており、後部下端114は、後部下端114の第1端部115と後部下端114の第2端部117との間に延びている。したがって、一実施形態では、側部108の下端116は、前部下端112の第1端部111と後部下端114の第1端部115との間に延びていてもよく、及び/または、側部108の下端116は、前部下端112の第2端部113と後部下端114の第2端部117との間に延びていてもよい。
それでも、輪郭部tは、前部102から後部104に移動するときにヘッドカバー100の側部108の高さを増加させ、後部104から前部102に移動するときに側部108の高さを減少させる側部108の下端116を画定し得る。特に、側部108の下端116は、高さhがより小さい前部下端112と、高さhがより大きい後部下端114とを、滑らかで連続的であるが直線的ではない方法で接続するために、水平でない、及び/または、下端116に沿って後部104から前部102に移動するときに少なくともいくらかの正の勾配を有するかもしくは下端116に沿って前部102から後部104に移動するときに少なくともいくらかの負の勾配を有する、側部108の下端116によって、前部下端112と後部下端114とを接続している。例えば、側部の下端116は、一実施形態では、前部下端112の第1端部111と後部下端114及び/または下端116の第1端部115との間に延びることによって、前部102と後部104とを接続する。
一実施形態では、下端116は、直線的または非直線的に高さの変化を示す。例えば、図7及び8の実施形態では、下端116に沿ったヘッドカバー100の高さの変化は、ほぼ直線的であってよい。あるいは、図1に示す実施形態のように、下端116は、高さの変化を非直線的に示してもよく、例えば平均勾配の少なくとも2つの変化、平均勾配の少なくとも3つの変化のように平均勾配の少なくとも1つの変化を有していてもよく、下端116の非線形の平均勾配は、始点と変曲点との間、変曲点及び終点、または、単純に始点及び終点とそれらの間の1以上の所定の位置とで計測されてもよい。
例えば、概して図1に示すように、輪郭部tは、前部下端112の第1端部111及び/または第2端部113から始まり、後部下端114の第1端部115及び/または第2端部117に向かって移動する下端116を画定し、下端116は、最初は非常に緩やかな比率でヘッドカバー100の側部108の高さを増加させる負の勾配を有する。図1において点mと付番された点のような、下端116に沿った点に到達する場合、点mは物理的な区切りを持たず、ヘッドカバー100の側部108の高さの増加率の変化を示す勾配の変化の点などの下端116に沿った点を単に指してもよく、勾配はさらに負となって下端116の一部に沿った側部108の高さの大幅な増加の増加率を示してもよいことに注意されたい。同様に、点mから後部下端114の第1端部115及び/または第2端部117に向かって連続的に、下端116は、勾配の負の度合いが小さくなり、後部下端114の勾配のように水平な線に向かって傾斜を開始する点(例えば、点118)に達するが、これはヘッドカバー100の側部108の高さの増加率を減少させることを示している。したがって、前部から後部に向かって移動する実施形態では、点mと点118との間の勾配は最も負であるが、実際には、高さの変化率に関して勾配は最大である。したがって、最大またはより大きな勾配について言及する場合、いくつかの実施形態では、最も負である勾配が最大またはより大きな勾配であるように、勾配の絶対値について言及がなされてもよい。当然のことながら、図7及び8に示し、上述したように、下端116はまた、前部102と後部104との間の高さの略直線的な変化を示してもよい。
輪郭部tにかかわらず、ヘッドカバー100はまた、ヘッドカバー100の全部または一部に沿って弾性ストリップ120または弾性部を含んでいてもよい。例えば、再び図1を参照すると、一実施形態では、ヘッドカバー100は、後部104に沿ってのみ弾性ストリップ120を含んでいてもよい。特に、図1は、点118で始まり、後部下端114の少なくとも第1端部115まで延びる弾性ストリップ120を示している。弾性ストリップ120は、ある程度の弾性を有する材料から後部104が形成される生地に一体化されてもよく、または、弾性ストリップ120は、ヘッドカバー100の形成の前か後のいずれかに、弾性ストリップ120の取り付けが所望される部分を形成する材料に弾性ストリップ120を取り付けることによって、ヘッドカバー100に一体化されてもよい。分離した弾性ストリップ120が、材料自体の特性ではなく、例えばヘッドカバー100を形成する材料に弾性ストリップ120を取り付けることでヘッドカバーと一体化される実施形態では、弾性ストリップ120は、ヘッドカバー100の外面に配置されるように、またはヘッドカバー100の内面に配置されるように(例えば、着用時にヘッドカバーとユーザとの間に位置するように)、ヘッドカバー100に取り付けられてもよい。しかしながら、ある実施形態では、以下でより詳細に議論されるように、弾性ストリップ120は後部下端114に沿って配置されてもよく、更なる実施形態では、弾性ストリップ120は後部下端114の内部に配置されていてもよい。このような実施形態では、ヘッドカバー100のフィット感は、例えばヘッドカバーの一部にのみ取り付けられる軟らかい弾性ストリップを設けることによって前述のように改善され、弾性バンド(例えば、ユーザの頭部を取り囲む)からの挟み込み及びマーキングを最小限にするが、より多くのユーザに快適かつ確実なフィット感をもたらす。
したがって、一実施形態では、弾性ストリップ120は高さhを有する点118に取り付けられていてもよい。高さhは後部104の高さhと比べてわずかに低いが、ヘッドカバー100の前部102の高さhと比べるとわずかに高くてもよい。例えば、一実施形態では、弾性ストリップ120が側部108の下端116に取り付けられてもよいヘッドカバー100の側部108の高さhは、約10cm〜約20cm、例えば、約11cm〜約19cm、例えば、約12cm〜約18cm、例えば、約13cm〜約17cmであってもよい。
さらに、弛緩状態では、弾性ストリップ120は、ヘッドカバー100に組み込まれる前に、約7cm〜約17cm、例えば約8cm〜約16cm、例えば約9cm〜約15cm等の長さlを有していてもよい。もちろん、図9及び10に示されるように、一実施形態では、上記の範囲は、後部下端114の第1端部115から後部継ぎ目122まで延びる弾性ストリップ120に関するものである。特に、そのような実施形態では、弾性ストリップ120は、2つの部分を含んでいてもよく、第1の部分は、後部下端114の第1端部115から後部継ぎ目122に向かって延び、第2の部分は、後部下端114の第2端部117から後部継ぎ目122に向かって延びている。あるいは、弾性ストリップ120は、後部下端114の第1端部115から後部下端の第2端部117へ後部104全体に沿って延びている弾性ストリップ120であってもよいし、または点118としてマークされている点からヘッドカバー100における反対側の対応する点118へ延びる弾性ストリップ120であってもよい。そのような場合、弾性ストリップ120は(半分ずつでも全てでも)、ヘッドカバー100に組み込まれる前、または伸びる前/弛緩状態において、約14cm〜約34cm、例えば約16cm〜約32cm、例えば約18cm〜約30cmの長さlを有していてもよい。
それにもかかわらず、弾性ストリップ120は、もともと開示されている弛緩した長さlを有する単一の部分のみを含んでいても、互いに長さlを有する2つの部分を含んでいても、または長さlを有する単一の部分を含んでいても、弾性ストリップ120は、伸ばされたとき、弛緩状態における弾性ストリップ120の弛緩した長さの約1.5〜3倍、例えば、約2〜3倍の長さ(lまたはl)の伸長した長さ(図示せず)を有し得る(図10により明確に示されているように)。そのような実施形態では、弾性ストリップ120の長さlは、ヘッドカバー100に組み込まれる前に伸ばされたとき、及び/または伸ばされる前の弛緩状態において、約21cm〜約31cmまで、例えば約22cm〜約30cm、例えば約23cm〜約29cm、例えば約24cm〜約28cmであってもよい。
当然のことながら、上記の長さが弾性ストリップ120にもたらされてもよいが、ヘッドカバー100の伸長量は、ヘッドカバー100を形成する材料の伸長量、またはそこに設けられた任意のプリーツ124もしくはガセット(まち)の伸長量に依存または制限されることがある。一実施形態では、図5、6、9及び10により明確に示すように、ヘッドカバー100は、1以上のガセット及び/またはプリーツ124を有していてもよい。したがって、図1に示すような実施形態では、ヘッドカバー100が、後部104の中心及び前部102の中心を通って延びる線などの、その中間線に沿って半分に折り畳まれるかまたは分離される場合、ヘッドカバー100は、約18cm〜約28cm、例えば約19cm〜約27cm、例えば約20cm〜約26cm、例えば約21cm〜約25の長さlを有していてもよい。そのような実施形態では、線Aに沿って伸ばされると(図1を参照)、ヘッドカバー100は、約26cm〜約36cm、例えば約27cm〜約35cm、例えば約28cm〜約34cm、例えば約29cm〜約33cmの長さ(図示せず)を有していてもよく、あるいは、伸長されていない、すなわち弛緩した長さ(この場合はl)の約1.25〜約2倍の長さに伸ばされてもよい。
次に、図2は、本開示の一実施形態を正面から示している。ヘッドカバー100は、上部106と、側部108(または、前述の部分)とを有する。上部106及び側部108は、上部106の円周(図4に、より明確に示されている)を取り囲む継ぎ目110で共に接合され得る。ヘッドカバー100は、前部下端112、前部下端112の第1端部111及び第2端部113、後部下端114、並びに後部下端114の第1端部115及び第2端部117を有する。前述のように、一実施形態では、側部108は、連続的なサイドパネル126の一部である。したがって、側部108と前部102及び/または後部104との間には、マークまたは描写が存在しない。代わりに、前部下端112の第1端部111及び/または第2端部113は、輪郭部tと前部102とが交わる点をマークしてもよく、及び/または、前部下端112が実質的に水平であるか、もしくは、傾斜がないか無視できる程度である場合、ヘッドカバー100の前部102に配置されてもよい。同様に、後部下端114の第1端部115及び/または第2端部117は、輪郭部tと後部104とが交わる点をマークしてもよく、あるいは、後部下端114が実質的に水平であるか、もしくは、傾斜がないか無視できる程度である場合、ヘッドカバー100の後部104に配置されてもよい。
図3は、本開示の一実施形態を背面から示している。ヘッドカバー100は、上部106と、側部108(または、前述の部分である側部108)とを有する。上部106及び側部108は、上部106の円周(図4に、より明確に示されている)を取り囲む継ぎ目110で共に接合され得る。ヘッドカバー100は、前部下端112と後部下端114とを有するが、後部下端114の第1端部115と第2端部117とを含む後部下端114のみが背面から見える。後部下端114の第1端部115の左側及び後部下端114の第2端部117の右側に延在している輪郭部tの一部が見える。上述のように、側部108は、連続的なサイドパネル126の一部であり得る。したがって、側部108と後部104との間には、マークまたは描写が存在しない。代わりに、後部下端114の第1端部115及び/または第2端部117は、輪郭部tと後部104とが交わる点をマークしてもよく、あるいは、後部下端114が実質的に水平であるか、もしくは、傾斜がないか無視できる程度である場合、ヘッドカバー100の後部104に配置されてもよい。
図4は、本開示の一実施形態を上面から示している。ヘッドカバー100は、上部106と、側部108(または、前述の部分である側部108)とを有する。上部106及び側部108は、上部106の円周(図4に、より明確に示されている)を取り囲む継ぎ目110で共に接合され得る。図4の上面図に示すように、一実施形態では、ヘッドカバー100は、例えばサイドパネル126の円周などの、ヘッドカバーの外側部分の周囲で測定された円周Cを有し得る。さらに、この実施形態では、上部106または継ぎ目110に隣接するサイドパネル126の部分の周囲の円周Cは、下端116(図4には示されていない)に隣接するサイドパネル126の円周と同一または類似である。しかしながら、当業者に理解され、図9に概して示されるように、本開示は、上部106に隣接する部分が下端116に隣接する部分よりも小さい円周を有する実施形態も企図している。
例えば、一実施形態では、ヘッドカバー100の円周Cは、約55cm〜約76cm(例えば、約57cm〜約74cm、約59cm〜約72cm、約57cm〜約72cm、約61cm〜約70cm、約63cm〜約68cmなど)であり得る。あるいは、下端116における円周が上部106に隣接する円周と異なる実施形態では、2つの円周Cのうち大きい方が上記の円周に基づき、小さい方の円周は約54cm〜約75cm(例えば、約56cm〜約73cm、約58cm〜約71cm、約60cm〜約69cm、約62cm〜約67cmなど)であり得る。
次に、図5は、本開示による一実施形態の底面斜視図である。図5に示すように、本開示のヘッドカバー100は、前部102、後部104、上部106、後部継ぎ目122、下端116、及び、下端116をサイドパネル126(または側部108)に接合する下端継ぎ目128を有する。そのような実施形態では、ヘッドカバー100はまた、ガセットまたはプリーツ124を有する。ヘッドカバー100は、伸縮性または弾力性を本質的に有する材料から形成され得るが、一実施形態では、上記のように、様々な頭部の形状及びサイズを有する多種多様なユーザにフィットするように、折り畳まれて包含される余分な材料を提供することによってヘッドカバー100が所定の量だけ伸縮することを可能にすべく、ガセット、またはプリーツ124を使用してもよい。ガセット、またはプリーツ124はまた、この実施形態では側部108と前部102との間にある前部下端112の第1端部111及び第2端部113の一方または両方、または、側部108と後部104との間にある後部下端114の第1端部115及び第2端部117の一方または両方におけるマークまたは描写として機能する。当然のことながら、さらなる実施形態では、ガセット、またはプリーツは不要であり、その代わりに、材料は、弾性ストリップ120の周囲などのヘッドカバー100の全部または一部において縮められるか、または、ヘッドカバー100を上記のように完全に伸ばされた位置まで伸ばすことができるように、材料が十分に本質的な伸縮性を有する。
図6は、本開示による一実施形態の側面斜視図である。図5に示されるように、本開示のヘッドカバー100は、前部102、上部106、継ぎ目110、下端116、及び、下端116をサイドパネル126(または側部108)に接合する下端継ぎ目128を有する。例えば、一実施形態では、1以上の継ぎ目110を使用して上部106をサイドパネル126に接合することにより、例えば、サイドパネル126から上部106までのテーパ状の継ぎ目または線を形成するか、または上部106をサイドパネル126に十分に固定する。そのような実施形態では、ヘッドカバー100はまた、ガセット、またはプリーツ124を有する。上記のように、ヘッドカバー100は、伸縮性または弾力性を本質的に有する材料から形成され得るが、一実施形態では、上記のように、様々な頭部の形状及びサイズを有する多種多様なユーザにフィットするように、きちんと折り畳まれて包含される余分な材料を提供することによってヘッドカバー100が所定の量だけ伸縮することを可能にすべく、ガセット、またはプリーツ124を使用してもよい。ガセット、またはプリーツ124はまた、この実施形態では、前部下端112の第1端部111におけるマークまたは描写として機能し、側部108が前部102と交わる点をマークする。
図7は、後部継ぎ目122に沿って分離された、本開示によるヘッドカバー100を示す。例えば、図7は、上述したいずれかの円周Cと、長さがセンチメートル単位で同様である長さlを示す。さらに、図7はヘッドカバー100の両側部を形成する単一のサイドパネル126を示しており、ヘッドカバー100の両側部は、後部継ぎ目122において共に縫い合わされるか、または、他の固定方法を使用して後部継ぎ目122においてユーザの頭部を取り囲むヘッドカバー100を形成する。図7はさらに、輪郭部tが略直線状の輪郭を有する実施形態を示している。上述のように、輪郭部tは直線状または非直線状であり得るが、そのような輪郭は、上記で開示された高さに対応するように選択されるべきであり、かつ、ヘッドカバー100の前部下端112と後部下端114とを接続する輪郭部tを有するとともに、ユーザの両目及びユーザの視界を妨げることなくユーザの両耳、頭皮、毛髪、及びうなじを覆うように選択されるべきである。
例えば、一実施形態では、輪郭部tは、前部下端112の第1端部111及び/または第2端部113の周囲で始端し、ヘッドカバー100の高さが前部102から後部104へ徐々に増加するように、かなり浅い負の勾配を有する。このようにして、前部102の近傍であって、かつユーザの顔及び/または目に隣接した輪郭部tの高さは、着用構成の場合、前部102と略同一であるか、またはわずかに高くてもよい。ただし、遷移が下端116に沿って続くと、輪郭部はより急な負の勾配を有し、ユーザの両耳、及び、望ましくは必要に応じてイヤリングを覆うように、ヘッドカバー100の高さを急速に増加させる。次に、輪郭部tは、後部下端114の第1端部115及び/または第2端部117に近づくと、より緩やかな勾配となって勾配ゼロに近づくように、テーパ状になり始める。このようにして、輪郭部tは、ユーザの目または眉毛を覆ったり、及び/またはユーザの視界または視線を阻害したりすることなくユーザの両耳、髪、頭皮、及びうなじを覆うために、ヘッドカバー100の側部108の高さが変化する下端116を画定する。
同様に、上記のように、弾性ストリップ120は、図8に示す本開示のヘッドカバー100の適合を改善するために使用され得る。特に、図8は、1以上の弾性ストリップ120をさらに備えた図7の実施形態を示す。弾性ストリップ120は、当該技術分野において一般的に使用されているか、または知られている弾性などの弾性特性を有する任意の材料であってもよく、ヘッドカバー100の一部として使用されるか、または、ヘッドカバー100に取り付けられるか、もしくは一体化された弾性ストリップであってもよい。特に、上記のように、弾性ストリップ120は、点118において終端するか、またはヘッドカバー100に取り付けられる。そのような点は、側部108の下端116上の輪郭部tに沿って位置し、側部108の高さは後部104の高さhよりも約1cm〜約4.5cm低いか、または側部108の高さは高さhに関して上述した任意の高さと等しい。
一実施形態では、点118は、点118は側部108の下端116に沿って位置していてもよく、後部継ぎ目122から前部に向かって計測すると、弛緩状態時において、後部継ぎ目122から前部102に向かって約7cm〜約17cm、例えば約8cm〜約16cm、例えば約9cm〜15cmの距離である。
このようにして、側部108の輪郭部tの少なくとも1つと、弾性ストリップ120のサイズ及び位置、またはそれらの組み合わせが本開示にしたがって選択される場合、大部分のユーザに適合し、かつ、カバレッジについてのAORNガイドラインを満たすヘッドカバー100が提供される。特に、輪郭部t、第1の高さh、第2の高さh、弾性ストリップ120またはそれらの組み合わせが本開示にしたがって選択される場合、本開示によるヘッドカバー100は、ユーザによって着用されたときに、ヘッドカバー100を着用するユーザの少なくとも約60%(例えば、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%など)に対して適切または許容可能に適合するが、適切または許容可能な適合は、上述のように定義される。
追加的または代替的に、本開示によるヘッドカバー100は、ユーザによって着用されたときに、ヘッドカバー100を着用するユーザの少なくとも約60%(例えば、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%など)に対して、頭部、及び/または首を適切に覆う。特に、本開示によるヘッドカバー100は、ヘッドカバーを着用するユーザの少なくとも約90%(例えば、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%など)において、AORN被覆ガイドラインに準拠することが見出された。
選択されたヘッドカバー100の特定の構成とは関係なく、ヘッドカバー100を形成するために使用される材料は、着用者にとっての快適さを最大化するように選択され得る。例えば、上部106、及び、側部108またはサイドパネル126は、以下に限定しないが、例えばエアレイプロセス、湿式プロセス、水流交絡プロセス、スパンボンディング、メルトブロー、ステープルファイバのカーディング及びボンディング、並びに溶液紡糸などの任意の数のプロセスによって形成された様々な不織布材料から作製され得る。不織布材料自体の繊維は、以下に限定しないが、例えばセルロース、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリプロピレン及びランダムコポリマー樹脂を含む)、並びに他の多くの材料などの、様々な天然材料及び合成材料の両方から作製され得る。繊維は、比較的短く、ステープル長の繊維であり、典型的には3インチ未満、または、スパンボンディング及びメルトブロープロセスによって生産されるような、より長く実質的により連続的な繊維であってもよい。
1つの特定の実施形態では、ヘッドカバー100の上部106は、空気の流れを促進し、ヘッドカバー100内に閉じ込められる熱の量を最小限にするために、スパンボンド材料から形成され得る。一方で、側部108またはサイドパネル126は、医療専門家が頭頂部に着用する可能性のあるヘッドランプまたは任意の他の付属品を支持するのに十分な構造を提供するために、互いに積層された3つの別個の層から作製されたスパンボンドメルトブロースパンボンド材料などの積層材料から形成され得る。前述の材料を作製する方法は既知であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBrockらの米国特許第4,041,203号に記載されている。ブロックらの材料は、スパンボンドメルトブロースパンボンド層である3層積層体であり、一般に、頭字語で「SMS」とも呼ばれる。SMSの2つの外層(例えば、最内層及び最外層)は、押出ポリオレフィン繊維、またはポリプロピレン及びランダムコポリマー樹脂を含むフィラメントから作成されたスパンボンド材料であり、ランダムパターンで配置された後、互いに結合される。内層(すなわち、2つの外側スパンボンド層の間に位置する中間層)は、一般に、スパンボンド層の繊維よりも直径が小さい押出ポリオレフィン繊維からも作成されるメルトブロー層である。結果として、メルトブロー層は、その細かい繊維構造に起因してバリア性が向上し、滅菌剤は生地を通過できるが、細菌及びその他の汚染物質の通過を防ぐ。反対に、2つの外側のスパンボンド層は、積層体全体の強度因子の大部分を提供する。積層体は、好ましくは積層体の表面上で実質的に規則的に繰り返されるパターンで使用される、断続的な結合パターンを使用して調製され得る。パターンは、結合が積層体の表面積の約5%から約50%を占めるように、選択される。望ましくは、結合は、積層体の表面積の約10%から約30%を占める。
例えば、図11Aは、本開示の一実施形態によるSMS積層体200を示している。SMS積層体200は、第1スパンボンド層148、メルトブロー層150、及び第2スパンボンド層152を含む。一実施形態では、第1スパンボンド層148及び第2スパンボンド層152は、上記のポリマー組成物の1つなどの、同一または類似のポリマー組成物から形成される。追加または代替の実施形態では、第1スパンボンド層148及び第2スパンボンド層152は、異なるポリマー組成物から形成されてもよく、または、組成物中に、第1スパンボンド層148と第2スパンボンド層152とで異なる1以上の添加剤を含んでいてもよい。さらに、第1スパンボンド層148は「第1の層」として説明されているが、第1スパンボンド層148は、積層体の内面または外面として機能してもよい。同様に、第2スパンボンド層152は第2の層として説明されているが、積層体の内面または外面のいずれかとして機能してもよい。
さらに、ヘッドカバー100は、スパンボンド材料とSMS材料との組み合わせから形成されるものとして上述されているが、ヘッドカバー100の異なる部分は、熱の閉じ込めを最小限に抑え、必要に応じて十分な構造を提供する任意の他の適切な材料から作製されてもよく、SMS材料及び/またはスパンボンド材料のみから形成されてもよいことを理解されたい。例えば、上記のスパンボンド材料またはSMS材料に加えて、ヘッドカバー100の任意またはすべての部分を、綿織物材料から形成することができる。
しかしながら、一実施形態では、ヘッドカバー100の少なくとも一部は、SMS生地に流体を吸収させる界面活性剤によって処理されたSMS積層体200から形成された生地などの湿潤性SMS材料から形成される。特に、上記で簡単に説明したように、SMS生地は一般に疎水性かつ撥水性を有する。臨床医の顔や頭に汗が滴り落ち、臨床医の気を散らし、手術部位や手術部位の感染のリスクが高くなる可能性があるため、これは手術中に不快かつ不衛生な状態を引き起こし得る。したがって、その望ましい通気性と軽量品質のためにSMS生地を利用することは有益であるが、SMS生地は液体を吸収することもできる。したがって、本発明者らは、SMS生地を界面活性剤で処理することにより、耐久性を含むSMS生地の望ましい品質を保持するが、良好な吸液性及び乾燥特性も示す湿潤性SMS生地を形成することができることを見出した。例えば、本開示にしたがって選択された界面活性剤は、SMS生地がその耐久性、通気性及び快適性を保持することを可能にし、また、SMS生地に接触する液体の表面張力の低減を助けることに加えて、生地に湿潤特性及び吸収特性を提供する。
特に、一実施形態では、界面活性剤は、カチオン性またはアニオン性の界面活性剤であり得る。選択された界面活性剤の種類とは無関係に、不織布に使用される帯電防止処理に対応した界面活性剤を選択することが望ましい。特に、選択された界面活性剤にかかわらず、例えばSMS生地に浸透するような量の界面活性剤を塗布することによって、界面活性剤がSMS生地の片面または両面に噴霧されてもよい。このような場合、界面活性剤が浸透したSMS生地は、浸透した生地をロール及び乾燥機に通して液体を除去すること、生地上または生地内に界面活性剤を含浸させたままにすることなどを含む、SMS生地の標準処理にかけられる。例えば、本開示による界面活性剤を含浸させたSMS生地は、生地の片面または両面に界面活性剤を有し、及び/または、3層すべてを通して生地を形成する繊維もしくは3層のそれぞれからの繊維の一部をコーティングするか、または本開示によるSMS積層体200から形成された生地の1以上の層の繊維のみをコーティングする。したがって、界面活性剤は組み込み後にSMS生地とともに処理されるので、帯電防止処理などのSMS生地を製造するためのプロセスに対応した界面活性剤を選択することが望ましいであろう。
したがって、一実施形態では、界面活性剤は、1以上のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、またはそれらの組み合わせを含んでいてもよい。アニオン性界面活性剤としては、モノ及びジアルキルスルホコハク酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル、アリール、ベンゼン、アルキルエーテル、オレフィンスルホン酸塩等のスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルコール及びアルコールエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩及びリン酸エステル等のリン酸塩、アルキル及びアルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪カルボン酸塩、アルキル及びエトキシル化アルキルリン酸エステル、タウリン酸塩、及びそれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、カチオン性界面活性剤は、単独または組み合わせて塗布され、スルホコハク酸ジアルキルまたはその塩、例えばDOSS−70Dの商品名で販売されているスルホコハク酸ジアルキルであってもよい。
本開示による界面活性剤はまた、第4級アンモニウム化合物、脂肪アルコールエトキシレート、アルキレングリコール界面活性剤、またはそれらの組み合わせなどのカチオン性界面活性剤を含んでいてもよい。さらに、界面活性剤は、担体または溶媒を含む界面活性剤組成物の一部として塗布されてもよい。一実施形態では、担体または溶媒は水であってもよく、あるいは、本開示によるSMS生地と互換性のある当該技術分野で一般に知られている別の担体または溶媒であってもよい。さらに、不可欠ではないが、いくつかの実施形態では、界面活性剤組成物はまた、例えば、担体または溶媒に添加されたときの界面活性剤の発泡を最小限にするための消泡添加剤など、当該技術分野で知られている様々な添加剤を含んでいてもよい。
特に、当該技術分野で一般的に知られているように、界面活性剤は、液体の表面張力を低下させるために使用され、液体の広がり特性及び湿潤特性を高める。本発明者らは、SMS生地に界面活性剤組成物を、例えば生地に浸透させるのに十分な量で塗布した後に乾燥させると、界面活性剤の塗布前のもとの生地が疎水性であったり、または疎水の特性を有していたりする場合でも、生地が湿潤性及び吸水性を示し得ることを見出した。例えば、界面活性剤は、親水性端と疎水性端とを有する極性分子である。本開示によるSMS生地に導入されると、疎水性端は、SMS生地の繊維上に自らを配向し、SMS生地の繊維の全部または一部をコーティングし、親水性端を、生地と接触する流体を受け入れるために利用可能にしておくことができる。また、親水性端は、それ自体への流体の付着(例えば、表面張力)に打ち勝って、生地と接触する流体の表面張力を低下させ、液滴の広がりと生地の表面上での流体の分散とを引き起こし得る。
例えば、SMS生地または積層体に界面活性剤が浸透した後、乾燥されると、担体または溶媒は蒸発するが、界面活性剤は生地または積層体上に保持され、上述したように、SMS生地または積層体の繊維が界面活性剤でコーティングされる。例えば、図11Bを参照すると、本開示による湿潤性SMS生地の全部または一部を形成し得る上述のSMS積層体200は、第1スパンボンド層148、メルトブロー層150、及び第2スパンボンド層152を有し、界面活性剤154をさらに含む。界面活性剤154は、SMS積層体200をコーティングし(例えば、一実施形態ではその繊維をコーティングする)、SMS積層体200の3つの層すべてをコーティングするのに十分な方法で塗布された。そのような実施形態では、各層の全部または一部の繊維は、図11Bに示すように第1スパンボンド層148、メルトブロー層150、及び第2スパンボンド層152の間に、コーティングされた繊維の連続した経路(例えば、ある層のコーティングされた繊維または繊維の部分が、隣接する層のコーティングされた繊維または繊維の分に隣接しているか、または接触している)が形成されるように界面活性剤でコーティングされ、例えば、積層体全体を通して液体を吸い上げるのに役立つ。図11Bは、SMS積層体200全体にわたってコーティングされた繊維の連続した経路を有するSMS積層体200を示しているが、これは、上で議論したように、第1スパンボンド層148からメルトブロー層150を通って第2スパンボンド層152までのコーティングされた繊維の連続した経路を形成する隣接した層の繊維または繊維の一部であってもよい。または逆に、一実施形態では、本開示によるSMS生地は、連続的にコーティングされた繊維部分を有する生地の一部のみを有してもよく、他の部分は、部分的にのみコーティングされていてもよく、またはコーティングされていないものであってもよい。このように、乾燥後、界面活性剤は、約0.1wt%〜約20wt%の量、例えば約0.5wt%〜約18wt%の量、例えば約1wt%〜約15wt%の量でSMS生地上に、またはSMS生地中に存在してもよい。
選択された界面活性剤または界面活性剤の組み合わせ、及び/または湿潤性SMS生地を形成するために使用される材料に関係なく、本発明者らは、界面活性剤で処理した後、湿潤性SMS生地が優れた吸収特性を示すことを予期せず発見した。例えば、一実施形態では、本開示による湿潤性SMS生地は、SMS生地の総重量に基づいて、SMS生地の重量の約1.5倍〜約4.5倍、例えば、SMS生地の重量の約2倍〜約4倍、例えば、SMS生地の重量の約3倍〜約3.9倍である量の液体を吸収することができる。さらに、本開示による湿潤性SMS生地は、湿潤性SMS生地の1グラム当たりの吸収能力が高いものであってもよい。例えば、湿潤性SMS生地は、SMS生地1グラムあたり約1.25グラム〜約7.25グラムまで、例えばSMS生地1グラムあたり約2.75グラム〜約6.5グラムまで、例えばSMS生地1グラムあたり約3.5グラム〜約5グラムまでの液体を吸収してもよい。さらに、湿潤性SMS生地は、そのグラム単位の吸収容量までの量の液体を、約1秒〜約9秒、例えば約3秒〜約7秒、例えば約3秒〜約6秒等の速度で吸収することが可能であってもよい。
そのような実施形態では、湿潤性SMS生地は、約10gsm〜約60gsm、例えば、約15gsm〜約55gsm、例えば、約20gsm〜約20gsm、例えば、約25gsm〜約45gsm、例えば、約30gsm〜約40gsmなどの1平方メートルあたりのグラム数(gsm)の生地の重量を有していてもよい。
さらに、湿潤性SMS生地は、吸収された液体が生地から蒸発したり、乾燥したりして湿気を体から遠ざけるように、優れた吸湿特性を示す場合がある。特に、本開示の湿潤性SMS生地は、毛細管現象、特に、いくつかのセルロース系繊維よりも高い毛細管現象及び/または乾燥速度を示すように多孔質かつ湿潤性を有し、湿潤性SMS生地が表面から水分を吸い上げ、液体を吸収した後に乾燥することができることを示す。例えば、本開示による湿潤性SMS生地(AATCC201を使用し、37℃で、0.2mLの水を使用した試験)は、約2.5mL/時〜約4mL/時、例えば約2.75mL/時〜約3.75mL/時、例えば約3mL/時〜約3.5mL/時の乾燥速度を有する。
さらに、本開示による湿潤性SMS生地はまた、空気通路に対する高い透過性を有することによって示されるように、優れた通気性を示す。例えば、一実施形態では、本開示によるSMS生地(4インチ×4インチ(10cm×10cm)のサンプルを使用してASTM D737−18にしたがって試験した)は、SMS生地を通過する空気の1分間当たりの立方フィートで測定される、約40CFM〜約62CFM、例えば約42CFM〜約60CFM、例えば約44CFM〜約58CFM、例えば約46CFM〜約56CFM、例えば約48CFM〜約54CFMの空気に対する透過性を有していてもよい。加えて、本開示の湿潤性SMS生地はポリオレフィン系の組成物で構成されているため、本開示の湿潤性SMS生地は、特にセルロース系生地と比較して、1年及び5年の加速劣化後でも低いリンティング特性を示す。
さらに、本開示の特定の実施形態は、本質的に非限定的かつ例示的であることが意図される以下の実施例によって、よりよく理解され得る。
特に、本開示による湿潤性SMS生地を、それらの吸収能力(及び吸収率)並びに吸収速度について試験し、その結果を表1に示す。吸収速度は、4インチ×4インチ(10cm×10cm)のサンプルを使用してTAPPI T 432にしたがって測定し、試験した90サンプルの平均である。吸収能力及び吸収率は、34gsmの坪量を有する4インチ×4インチ(10cm×10cm)のサンプルサイズの、90サンプルのSMS生地を使用して試験した。湿潤性SMS生地のサンプルは、ロットのばらつきを考慮して3つの異なるロットから作成した。
Figure 2022502576
特に、SMS生地は、平均して、1.39グラムというグラム単位の吸収能力、または、376.6%である吸収能力(吸収率として測定)すなわち生地の重量の約3.75倍の液体というおよその吸収能力を有することがわかった。さらに、表1は、サンプルの吸収能力までの量の液体が4.35秒で吸収されたという秒単位での吸収率を示しており、湿潤性SMS生地が液体を迅速に吸収できたことを示している。
表2では、本開示による3つの湿潤性SMSサンプル(SMS1、SMS2、SMS3)の乾燥速度を、AATCC 201を使用し、15cm×15cmのサンプル及び0.2mLの水を用いて、37oC、サンプル上を流れる1.25m/秒の空気の流れで、より伝統的なセルロース系の生地と比較して試験した。
Figure 2022502576
表2に示すように、湿潤性SMSサンプルの平均乾燥速度は3.22mL/時であったが、セルロース系サンプルの平均乾燥速度は1.67mL/時であった。したがって、SMSサンプルは、液体吸収後の液体の乾燥において、セルロース系サンプルのほぼ2倍の速さで乾燥した。したがって、本開示によるSMS生地は、セルロース系の生地よりも迅速に、ユーザの体から汗を逃がすことができる。さらに、表1及び2は、表面から液体(例えば、一実施形態ではユーザからの汗である)を吸収した後、液体の吸収後に乾燥するSMS生地の能力を示している。
表3は、本開示による湿潤性SMS生地サンプルと、通気性を与えるためのスパンボンド生地と、に分割された合計90サンプルの試験から得られたデータを示している。例えば、スパンボンド生地は、ポリオレフィンから形成された上記のスパンボンド生地であってもよく、本開示によるSMS生地とあわせて個人用保護具である物品において使用され得る。特に、以下でより詳細に説明するように、スパンボンド生地を使用して、高い通気性が必要とされる物品の部分を形成してもよいが、例えば、器具による支持が必要とされないヘッドカバーの上部には、高い支持は提供されない。したがって、スパンボンド生地を、本開示によるSMS生地とともに使用することによって、通気性を有する、軽いPPE衣服を形成し得る。より詳細に説明するように、本開示による物品は、SMS生地のみから形成されてもよく、または、SMS生地から形成されたクラウン及び側部などの部分と、スパンボンド生地から形成された上部などの他の部分と、を有していてもよい。
したがって、10cm×10cm(4インチ×4インチ)のサンプルを使用し、ASTM試験D737−18にしたがって、透気性についてサンプルを試験した。このような試験では、値が高いほど、空気の通過に対する透気性が高いことが示される。特に、結果は、1分あたりの立方フィート(CFM)単位で提供され、空気が媒体から流出する速度または媒体を通過する速度を反映している。したがって、CFMの値がより高いと、CFMによって表される媒体を通過する速度がより大きいので、透気性がより高い材料であることを示す。
Figure 2022502576
したがって、表3から、本開示によるヘッドカバー100に使用される生地は両方とも、透気性及び通気性を示すと結論付けることができる。
したがって、本開示は、湿潤性SMS生地が、それを個人用保護具で使用するための理想的な生地にする特性を示し得ることを見出した。
この書面による説明は、実施例を用いて本発明を開示し、任意のデバイスまたはシステムの作成及び使用、並びに任意の組み込まれた方法の実行を含む本発明を、当業者が実施することを可能にする。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者に想起される他の実施例を含み得る。そのような他の例は、特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内にあることが意図される。

Claims (20)

  1. ヘッドカバーであって、
    第1の高さを有する前部と、
    第2の高さを有する後部と、
    前記後部と前記前部との間に延在し、下端部を有する少なくとも1つの側部と、を含み、
    前記少なくとも1つの側部の前記下端部は、非直線の輪郭を有することを特徴とするヘッドカバー。
  2. 請求項1に記載のヘッドカバーであって、
    少なくとも1つの弾性ストリップをさらに含むことを特徴とするヘッドカバー。
  3. 請求項1または2に記載のヘッドカバーであって、
    前記下端部は、少なくとも第1の傾斜と第2の傾斜とを有し、
    前記第1の傾斜は、前記第2の傾斜と等しくないことを特徴とするヘッドカバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    第1の傾斜は前記前部と前記後部との間の点の傾斜であり、
    第2の傾斜は前記前部または前記後部のいずれかに隣接する点の傾斜であり、
    前記第1の傾斜の絶対値は、前記第2の傾斜の絶対値よりも大きいことを特徴とするヘッドカバー。
  5. 請求項3または4に記載のヘッドカバーであって、
    前記下端部は、前記第1の傾斜または前記第2の傾斜と等しくない第3の傾斜をさらに有することを特徴とするヘッドカバー。
  6. 請求項1に記載のヘッドカバーであって、
    前記第2の高さは、前記第1の高さの約1.1〜約3.3倍であることを特徴とするヘッドカバー。
  7. 請求項2に記載のヘッドカバーであって、
    前記ヘッドカバーは、約18cm〜約28cmの内側線に沿って折りたたまれたときに、弛緩した長さを有することを特徴とするヘッドカバー。
  8. 請求項7に記載のヘッドカバーであって、
    前記ヘッドカバーが、前記弛緩した長さの約1.25〜約2倍の、前記内側線に沿って伸ばされた長さを有するように、前記少なくとも1つの弾性ストリップ、または、前記ヘッドカバー及び前記少なくとも1つの弾性ストリップの両方を伸ばすことができることを特徴とするヘッドカバー。
  9. ヘッドカバーであって、
    第1の高さを有する前部と、
    第2の高さを有する後部と、
    少なくとも1つのサイドパネルと、を含み、
    前記第2の高さは、前記第1の高さの約1.1〜約3.3倍であることを特徴とするヘッドカバー。
  10. 請求項9に記載のヘッドカバーであって、
    前記第1の高さは、約7cm〜約17cmであることを特徴とするヘッドカバー。
  11. 請求項9または10に記載のヘッドカバーであって、
    前記第2の高さは、約11cm〜約23cmであることを特徴とするヘッドカバー。
  12. 請求項9〜11のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記サイドパネルは、前記ヘッドカバーが着用されたときに、ユーザの片耳を覆うのに十分な形状、サイズ、または、形状及びサイズの両方を有することを特徴とするヘッドカバー。
  13. 請求項9〜12のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記前部、前記後部、及び少なくとも1つの前記サイドパネルは、ユーザの少なくとも約80%の頭部、毛髪、両耳及びうなじを覆うような形状、サイズ、または、形状及びサイズの両方を有していることを特徴とするヘッドカバー。
  14. 請求項9〜13のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記ヘッドカバーは、上部をさらに含むことを特徴とするヘッドカバー。
  15. 請求項9〜14のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記少なくとも1つのサイドパネルは、着用構成においてユーザの頭部を取り囲むように構成された連続的なサイドパネルであることを特徴とするヘッドカバー。
  16. 請求項9〜15のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記ヘッドカバーは、約55cm〜約76cmの円周を有することを特徴とするヘッドカバー。
  17. ヘッドカバーであって、
    第1の高さを有する前部と、
    第2の高さを有する後部と、
    少なくとも1つのサイドパネルと、を含み、
    前記ヘッドカバーの少なくとも一部は、湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料を含むことを特徴とするヘッドカバー。
  18. 請求項17に記載のヘッドカバーであって、
    前記湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料は、アニオン性またはカチオン性の界面活性剤によって処理された前記湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料を含むことを特徴とするヘッドカバー。
  19. 請求項17または18に記載のヘッドカバーであって、
    前記湿潤性スパンボンドメルトブロースパンボンド材料の少なくとも一部は、ポリプロピレン及びランダムコポリマー樹脂を含むことを特徴とするヘッドカバー。
  20. 請求項17〜19のいずれか1項に記載のヘッドカバーであって、
    前記ヘッドカバーは、スパンボンド材料を含む上部をさらに含むことを特徴とするヘッドカバー。
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