JP2002515950A

JP2002515950A - クリーンルーム環境内で使用するための無微粒子および少微粒子使い捨て製品

Info

Publication number: JP2002515950A
Application number: JP53309398A
Authority: JP
Inventors: ケヴィンケイブランソン; マークイーピーニー
Original assignee: キンバリークラークワールドワイドインコーポレイテッド
Priority date: 1997-01-31
Filing date: 1998-01-30
Publication date: 2002-05-28
Also published as: WO1998033403A1; SK103599A3; BR9807125A; KR100478167B1; KR20000070678A; AU736161B2; EP1058505A1; US6117515A; AU6318198A; CN1251025A

Abstract

(57)【要約】クリーンルーム環境および同様な作業環境内で使用するための、孔穿きプラスチック膜または処理された不織材料から形成された使い捨て衣服、保護布およびアクセサリ類を提供する。無微粒子または少微粒子の孔穿きプラスチック膜および処理された不織材料の使用により、クリーンルーム環境内での関連衣服の着用またはアクセサリ類の使用により生じる微粒子汚染が低減される。使い捨てクリーンルーム用製品の試料は、それぞれの使い捨てクリーンルーム用製品の意図した用途に厳格に近似する方法で試験され、実際の着用すなわち使用中の微粒子放出量のより実際的な手段を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】クリーンルーム環境内で使用するための無微粒子および少微粒子使い捨て製品関連出願本願は、米国仮特許出願第60/037,037号（該特許出願は、本願の全ての目的に関し本願に援用する）の優先権主張に基づく継続出願である。本願は、「強力流体バリヤを備えた使い捨て顔面マスク(Disposable Face Mas k with Enhanced Fluid Barrier)」という名称に係る１９９５年７月６日付米国特許出願第08/499,063号、「顔面遮蔽体を備えた使い捨てエーロゾルマスク（Di sposable Aerosol Mask with Face Shield）」という名称に係る１９９５年７月７日付米国特許出願第08/491,137号、「靴カバー（Shoe Cover）」という名称に係る１９９６年７月２５日付米国特許出願第08/686,348号、および「強力顔面シールを備えた顔面マスク（Face Mask with Enhanced Facial Seal」という名称に係る米国特許第5,699,792号に関連を有している。発明の技術的分野本発明は、広くは、クリーンルーム環境内で働く従業者が着用すなわち使用する使い捨て製品に関し、より詳しくは（但しこれに限定するものではないが）、着用者と着用者の作業環境との間にバリヤを形成して、各クリーンルーム環境に要求される低汚染レベルを維持できるようにする無微粒子および少微粒子の使い捨て製品に関する。発明の背景マイクロプロセッサおよび超大規模集積（ＶＬＳＩ）回路等の最新電子機器の製造に付随する多くの厳格な製造手順は、クリーンルーム環境内で行なわれる。複雑な遺伝子工学ＤＮＡシーケンスも、しばしばクリーンルーム環境内で作られる。広範囲の半導体材料からのＶＬＳＩ回路の製造技術の継続的進歩および遺伝子工学の顕著な進歩は、つい１０年前には許容された、空気１ｍ³当たり約1,000 個の微粒子(1,000個／ｍ³)の清浄度基準を、今日では許容できないものとしている。例えば、多くのＶＬＳＩ回路は、約１〜１０個／ｍ³の範囲内の汚染レベルのクリーンルーム環境内での製造を必要としている。クリーンルーム環境内の微粒子汚染に対する許容できる基準はより厳格になっているので、このような環境内で働く従業者が着用する保護衣服および衣類はより手の込んだもので、しばしばより高価なものとなっている。一般に、クリーンルーム用衣類およびアクセサリ類は、適当な洗濯または浄化処置の後に再使用できる材料で作られている。特に、許容できる非常に低い微粒子汚染レベルの作業環境で使用するための再使用可能な衣類およびアクセサリ類の最初の購入、洗浄および保管に付随する合計コストは、クリーンルーム環境内での最終製品の全製造コストにおいて大きな割合を占める。幾つかの産業において、従業者の衛生およびクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類の潜在的な危険性のある汚染に対する関心は増大している。１９７０年の一般的なクリーンルーム用衣類は、高品質の木綿で作られた白衣またはジャケットであった。１９９６年では、これと同じクリーンルーム用衣類が、密織ポリエステルまたは織布形材料の２つ以上の層間にサンドイッチされた発泡ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）の１つ以上の層で作られている。再使用可能なクリーンルーム用衣類は、しばしば、このような材料を裁断および縫製することにより作られる。クリーンルーム環境の潜在的な微粒子汚染を最小にすべく、縫合部を覆うのに種々のテープおよび他の接着剤が使用されている。このような用途に使用される１つの種類の材料として、W.L．Gore & Associates ，Inc．(555 Paper Mill Road，P.O．Box，Newark，DE 19714)から市販されている最近まで、殆どのクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類は再使用可能でありかつ使用の度毎に洗浄する必要があった。このようなクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類の有効性は、しばしば、Helmkeドラム試験を用いて決定されてきた。幾つかの製造業者は、このようなクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類の販売に関し、新しいクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類のHelmkeドラム試験により定められた微粒子レベルを参考にしている。しかしながら、Helmke ドラム試験は、何回かの再使用および洗浄サイクル後のクリーンルーム用衣類およびアクセサリ類については、めったに行なわれない。この数年来、より多くの使い捨て製品がクリーンルーム用として使用されている。これらの使い捨て製品の多くは、本質的に、医療および保健産業で使用され（該織物は少なくとも一部がポリエチレン繊維で作られかつE．I．DuPont Nemo- urs and Companyから入手できる）が多く使用されるようになっている。クリーンルーム用製品には、ポリオレフィンベース材料の使用も増大している。最近、料を提供している。発明の要約本発明の教示によれば、クリーンルーム環境内で使用される使い捨て衣類およびアクセサリ類は、クリーンルーム環境と関連して従来使用されている衣類およびアクセサリ類の欠点を解消する無微粒子および少微粒子材料から製造される。本発明の１つの態様は、微粒子放出量が非常に少ない孔穿きプラスチック膜(fra ctured plastic film)および／または処理された不織材料からなる１つ以上の層から使い捨てクリーンルーム用衣服またはアクセサリ類を製造することにある。或る用途では、各衣服またはアクセサリ類は、これら自体のクリーンルーム環境内で製造され、微粒子汚染を最小にする。他の用途では、使い捨てクリーンルーム用製品の製造の前に、１つ以上の材料層が洗浄される。或いは、製造が完了した後に、製造された使い捨てクリーンルーム用製品を洗浄して微粒子汚染を最小にすることもできる。本発明の技術的長所として、クリーンルーム環境内で使用する使い捨て衣服および／またはアクセサリ類における不織材料の使用を最小にすることがある。或る使い捨てクリーンルーム用製品では、不織材料は、孔穿きプラスチック膜により有効に置換される。他の用途では、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品内に不織材料が組み込まれ、不織材料から周囲のクリーンルーム環境内に微粒子汚染物質が逃散する機会を大幅に低減させるか、無くすことができる。本発明の教示による無微粒子材料および少微粒子材料から製造される使い捨てクリーンルーム用製品は、クリーンルーム環境内で使用される間に、ほぼ一定の低レベルの微粒子放出量を維持する。一般に、再使用可能な材料から製造されるクリーンルーム用製品は、いつでも高い微粒子放出量を有する。再使用可能材料の摩耗および摩擦により高い微粒子放出が引き起こされ、および／またはそれぞれの再使用可能なクリーンルーム用製品内に多量の微粒子汚染物質が蓄積される。本発明の他の技術的長所は、それぞれのクリーンルーム用製品により発生される微粒子汚染物質に関し、意図する作業環境内でのクリーンルーム用製品の実性能をより厳格に近似するより正確な試験方法および手順に従って高い性能が得られることである。或る用途では、本発明の教示に従って製造される使い捨てクリーンルーム用製品により得られる微粒子汚染レベルは、関連クリーンルームに空気を供給するのに使用される一般的なＨＥＰＡフィルタシステムを使用するときの微粒子汚染レベルより低い。本発明の教示による微粒子放出量試験の遂行により、伝統的なHelmkeドラム試験結果に比べ、クリーンルーム環境内の実性能をより正確に表すことができる。本発明の他の態様は、無微粒子孔穿きプラスチック膜または少微粒子孔穿きプラスチック膜からなる複数層の使い捨てクリーンルーム用製品に関する。或る用途では、不織材料からなる１つ以上のストリップが、使い捨てクリーンルーム用製品の、着用者の顔面のような敏感領域に隣接する部分に配置され、これにより、関連する使い捨てクリーンルーム用製品を長時間使用するときに高い快適性を与えることができる。潜在的に危険性のある液体および／またはエーロゾルを含む他の用途では、使い捨てクリーンルーム用製品は、それぞれの製品の外部からの液体の侵入を防止する孔穿きプラスチック膜材料の１つ以上の層から製造できる。この特徴は、着用者の頭部および顔面に隣接して配置される顔面マスク、顔面ベール、ひげカバー、ヘッドカバーおよび他の種類の使い捨て衣服にとって特に重要である。本発明の他の技術的長所は、クリーンルーム環境内の微粒子汚染には殆ど影響を与えず、従って許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境内で使用できる軽量で低コストの使い捨てクリーンルーム用製品を提供できることである。本発明の教示による無微粒子材料および少微粒子材料からの使い捨てクリーンルーム用製品の製造は、各製品の意図する用途に基づいて、着用者の所望レベルの呼吸可能性および保護を与えると同時に、それぞれの製品からの微粒子放出量を大幅に低減させるか、無くすことができる。本発明の教示による孔穿きプラスチック膜の使用により、着用者すなわち使用者からの水蒸気および水分の透過は許容するが、周囲のクリーンルーム環境内への微粒子汚染物質の逃散は阻止することができる。本発明は、関連するクリーンルーム環境内の許容できる微粒子汚染レベルに匹敵する微粒子放出量をもつ使い捨てクリーンルーム用製品の製造を可能にすると同時に、関連するクリーンルーム環境内で長時間に亘って快適に着用すなわち使用できるコスト有効性に優れた製品を提供できる。図面の簡単な説明本発明およびその長所のより完全な理解のため、添付図面に関連して述べる以下の説明を参照されたい。第１図は、クリーンルーム環境内で使用するため本発明の教示に従って無微粒子または少微粒子材料から製造された、着用者の頭部に付けられるギャップガードを備えた使い捨て顔面マスクすなわち使い捨て呼吸マスクを示す概略斜視図である。第２図は、着用者の首からの微粒子汚染物質が関連クリーンルーム環境内に飛散するのを防止するための、使い捨て顔面マスクから延びたギャップガードを備えた第１図の使い捨て顔面マスクすなわち使い捨て呼吸マスクを示す概略側断面図である。第３図は、クリーンルーム環境内で使用するため本発明の教示に従って無微粒子または少微粒子材料から製造された、着用者の頭部に付けられる他の形式の使い捨て顔面マスクすなわち使い捨て呼吸マスクを示す概略斜視図である。第４図は、第３図の顔面マスクの一部を破断した概略正面図である。第５図は、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に満足のいく使用ができる３つの材料層の隣接縁部上に延びたバインダを備えた無微粒子または少微粒子材料の３つの層を示す一部を破断した拡大概略図である。第６図は、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用するための、第５図の無微粒子または少微粒子材料からなる３つの層およびエッジバインダと、これに隣接して配置された柔軟な不織材料のストリップを示す一部を破断した拡大概略図である。第７図は、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用するための、無微粒子または少微粒子材料からなる３つの層と、これに隣接して配置された柔軟な不織材料の層とを示す一部を破断した拡大概略図である。第８図は、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用できる、柔軟な無微粒子または少微粒子材料からなる３つの層を示す概略斜視図である。第９図は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の使い捨て材料から製造された、着用者の頭部に着用された顔面ベールを示す概略斜視図である。第１０図は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の使い捨て材料から製造されたひげカバーが着用者の頭部に着用されたところを示す概略斜視図である。第１１図は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の使い捨て材料から製造されたヘッドカバーが着用者の頭部に着用されたところを示す概略斜視図である。第１２図は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の使い捨て材料から製造された袖プロテクタが着用者の腕に着用されたところを示す概略斜視図である。第１３図は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の使い捨て材料から製造された靴カバーが着用者の足に着用されたところを示す概略斜視図である。発明の詳細な説明第１図〜第１３図を参照することにより、本発明の好ましい実施形態およびその長所が最も良く理解されよう。尚、図面において同類の部品には同じ参照番号が使用されている。本願の目的から、用語「使い捨てクリーンルーム用製品」（単数および複数）は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の１つ以上の層から製造された顔面ベール、顔面マスク、ひげカバー、ヘッドカバー、靴カバー、呼吸マスク、ガウン、ズボン、袖プロテクタ、フード（肩カバー付きおよび肩カバー無しの両者を含む）、脚プロテクタ、白衣(labco ats)およびつなぎ（カバーロール）を含む使い捨て衣類および保護衣服を含むものであるが、これらに限定されるものではない。また、用語「使い捨てクリーンルーム用製品」（単数および複数）は、クリーンルーム環境内で使用するための本発明の教示による無微粒子または少微粒子の１つ以上の層から製造されたタオル、払拭布、吸収パッド、機器カバーおよびバッグを含む（但しこれらに限定されるものではない）アクセサリ類を含むものである。特に言及しない限り、用語「使い捨てクリーンルーム用製品」（単数および複数）は、微粒子汚染を低減させるべくクリーンルーム環境内で使用される使い捨て衣類、保護衣服およびアクセサリ類を表すために請求の範囲の記載においても使用される。これらの使い捨てクリーンルーム用製品の幾つかの代表例が第９図〜第１３図に示されており、これらについては後でより詳細に説明する。用語「使い捨て顔面マスク」（単数および複数）は、全ての使い捨て手術用顔面マスクまたは使い捨て工業用呼吸マスクを含むものである。或る用途では、このような顔面マスクは、それぞれの顔面マスクまたは呼吸マスクの周囲と着用者の顔面の隣接部分との間の実質的な流体気密シールを形成するのが好ましい。本発明の教示に従って満足できる製造が可能な他の形式の使い捨て呼吸マスクとして、「使い捨て顔面マスクおよびその製造方法(Disposable Face Mask Respirat or and method of Making Same)」という名称に係る米国特許第3,688,768号に開示された改良コーン形顔面マスクがある。この特許は、本願のあらゆる目的で本願に援用する。用語「実質的な流体気密シール」は、それぞれの顔面マスクまたは呼吸マスクの周囲と着用者の顔面の隣接部分との間の許容できる量の漏洩または迂回流体流が、意図するクリーンルーム環境に基づいて定まるものであることを表すのに使用される。危険な空気浮遊性病原体等の微粒子汚染および／または危険条件の非常に低い許容レベルをもつ幾つかのクリーンルーム環境については、ゼロ漏洩だけが許容できるものであるといえる。厳格さが低い他の条件については、それぞれの顔面マスクまたは呼吸マスクの周囲と着用者の顔面の隣接部分との間の幾分高い漏洩量を許容できる。用語「エーロゾル」は、頻繁に微生物溶液と接触する不溶性液体または微粒子状物質を意味する。用語「流体」は、あらゆるガス、液体またはあらゆるガスと液体との混合物、およびこれらの流体に捕捉され得る種々の微粒子状物質を意味する。用語「呼吸可能な」および「呼吸可能性」は、広範囲の使い捨てクリーンルーム用製品を製造する材料の評価に関して使用される。従って、呼吸可能性の許容レベルは、各製品およびその意図する用途に基づいてかなり変化するであろう。顔面マスクまたは呼吸マスクの製造を行なう上での満足できる呼吸可能性に対する条件は、白衣、ヘッドカバー、袖プロテクタおよび他の衣服等の衣類の製造に使用される材料に対する条件によって大きく異なり、「呼吸可能な」として記載されることもあるが、顔面マスクおよび呼吸マスクに比べて比較的小さい空気透過量が要求される。例えば、顔面マスクは、しばしば、２mm水柱の差圧で１分間当たり空気約３２リットル（３２ｌ／分）の範囲内で測定される呼吸可能性をもつ材料から形成されたフィルタ本体を有し、ヘッドカバーは空気１ｌ／分よりかなり小さい空気交換速度で呼吸可能であると考えられる。用語「孔穿きプラスチック膜（fractured plastic film）」（単数または複数）は、それぞれの重合合成プラスチック配合物から薄い可撓性シートまたは連続ロールとして形成される広範囲の重合合成プラスチック配合物を含むものとする。慣用的なプラスチック膜は、空気、水蒸気、酸素および他の流体の分子に対する効率的バリヤを形成するため、孔またはクラックがない0.011cm〜0.033cmの範囲内の厚さを有する。このような慣用的なプラスチック膜とは異なり、孔穿きプラスチック膜は、制限された量および／または種類の流体が透過できるように選択的に設計された多数の孔またはクラックを有している。本発明で満足のいく使用ができる孔穿きプラスチック膜の例が、「熱可塑性材料の不織オープンワーク網構造（Nonwoven Open Work Net Structure of Thermoplastic Material）」という名称に係る米国特許第3,616,154号、「テーパ状毛細管を備えた吸収性構造体（Absorbative Structure Having Tapered Capillaries）」という名称に係る米国特許第3,929,135号、「多孔質製品の製造方法（Process for Producing Por -ous Products）」という名称に係る米国特許第3,953,566号、および「多孔質製品およびその製造方法（Porous Products and Process Therefor）」という名称に係る米国特許第4,187,390号に開示されている。これらの米国特許は、本願におけるあらゆる目的のため本願に援用する。本願の目的から、用語「無微粒子(non-particulating)」および「少微粒子(lo w particulating)」は、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用すべく選択される材料の微粒子放出特性を説明するのに使用される。或る適用例では、選択された材料は、ゼロの微粒子放出量または現在入手できる微粒子検出機器では検出できないほど充分に少ない最少の微粒子放出量を有する。より過酷な作業環境すなわち多量の摩擦および摩耗を含む他の用途では、同じ材料が、関連するクリーンルーム環境内での微粒子汚染の許容レベルに匹敵する少微粒子放出量を有することになる。従って、孔穿きプラスチック膜の層は、或る用途に使用されるときには「無微粒子」として説明され、他のより過酷な用途に使用されるときには「少微粒子」として説明されることになる。本願の目的から、用語「処理不織材料」は、不織材料からの微粒子汚染物質の放出を大幅に低減させるか、無くするための化学的処理または機械的処理を行なったあらゆる不織材料を含むものとする。このような機械的処理の例として、関連不織材料のシアリング(searing)および／または不織材料の強いカレンダ掛けがあるが、これらに限定されるものではない。化学的処理の例として、不織繊維のプラスチックコーティングまたは接着剤接合があるが、これらに限定されるものではない。本発明の種々の特徴を取り入れた使い捨て顔面マスク２０、６０が、それぞれ、第１図、第２図および第３図、第４図に示されている。顔面マスク２０、６０は、着用者の通常の呼吸からのおよび／または着用者の顔面の覆われた部分からの液体および微粒子が、周囲の環境を汚染するのを防止するのに使用される。或る用途では、顔面マスク２０、６０に、潜在的に危険性のあるバクテリア、液体、エーロゾル、薬品および／またはそれぞれの顔面マスクの外部からの他の危険要素が、着用者２２の鼻および口に流入することを防止する材料の１つ以上の層を設けることもできる。使い捨て顔面マスク２０は、ときどき、「使い捨て呼吸マスク」とも呼ばれる。本発明は、着用者の顔面部分との流体気密シールおよび予想するクリーンルーム環境に基づく必要度合いの濾過保護性能を有すると同時に、顔面マスクまたは呼吸マスクの長時間着用中の快適性を高めることができる顔面マスクまたは呼吸マスクを、無微粒子使い捨て材料から製造することを可能にする。「使い捨てエーロゾルマスク(Disposable Aerosol Mask)」という名称に係る米国特許第5,322 ,061号には、使い捨て顔面マスク２０に関する他の情報が開示されている。「高流体シール性をもつ顔面マスクおよびその製造方法(Face Mask with Enhanced F luid Seal and Method)」という名称に係る米国特許第5,553,608号には、使い捨て顔面マスク６０に関する他の情報が開示されている。これらの両特許は、本願における全ての目的について本願に援用する。第１図には、着用者２２の顔面（仮想線で示す）に取り付けられた顔面マスク２０が示されている。顔面マスク２０は、弾性固定部材すなわちヘッドバンド２６、２８により着用者２２に固定されるフィルタ本体２４を有している。フィルタ本体２４は上方部分３０および下方部分３２を有し、これらはほぼ台形を形成している。上方部分３０および下方部分３２は、一致する外寸法および形状を有するのが好ましい。上下の部分３０、３２は、フィルタ本体２４の縁部５０、５２、５４を熱シールおよび／または超音波シールすることにより一体接合することができる。ヘッドバンド２６、２８は、フィルタ本体２４の縁部５０、５２、５４の超音波融着中に上縁部３４および下縁部３８の隣接端部間に取り付けることができる。この方法での接合は、顔面マスク２０に重要な構造的一体性を付与しかつ微粒子放出を低減させる。フィルタ本体２４は、上縁部３４に隣接して配置された細長い従順部材３６により上縁部３４に形成される開口を有する。従順部材３６は、顔面マスク２０の上縁部３４を、着用者２２の鼻および頬の輪郭にぴったり適合する形状にするように設けられる。従順部材３６は、しばしば、矩形断面をもつアルミニウムストリップから構成できるが、成形可能鋼、従順鋼またはプラスチック部材で構成することもできる。着用者２２の通常の呼吸により生じる空気漏れ(blow-by)は、上縁部３４に対する従順部材３６の寸法および位置を適正に選択することにより実質的に無くすことができる。上方部分３０の上縁部３４および下方部分３２の下縁部３８は互いに協働してフィルタ本体２４の開口と、着用者２２の顔面と接触する顔面マスク２０の周囲とを形成する。本発明は、顔面マスク２０の周囲と着用者２２の顔面との間に形成されるバリヤと、顔面マスク２０を着用しているときの着用者２２の通常の呼吸に対する抵抗を最小にすると同時に、液体、微粒子状物質および／またはエーロゾルがフィルタ本体２４を透過することを顔面マスク２０が防止する能力とを最適化することができる。本発明はまた、無微粒子材料の１つ以上の層をフィルタ本体２４内に設けて、顔面マスク２０から周囲の環境への微粒子放出を低減させることができる。或る用途では、固定部材２６、２８は、弾性ポリウレタン、弾性ゴムまたは他の弾性材料で構成できる。固定部材２６、２８は、ポリウレタンまたはポリイソプレンのような無微粒子弾性材料で形成するのが好ましい。或る用途では、ライクラの単一ストランドの回りに巻回された糸の２本の単一フィラメントから作られた編成弾性体は、固定部材２６、２８を形成するのに満足して使用できるものである。固定部材２６、２８の使用は、顔面マスク２０と着用者２２の顔面との間に形成される流体バリヤを大幅に改善する。ヘッドバンド２６は、第１図に示すように、顔面マスク２０の下縁部３８と整合するようにして着用者２２の頭頂部上に配置され、これにより、下縁部３８を着用者２２の顎先とシール係合させるように下縁部３８を押圧する線に沿って、直接力が作用する。同様に、ヘッドバンド２８は、顔面マスク２０の上縁部３４と直接整合するように着用者２２の頭蓋骨の下底部の周囲に配置され、これにより、上縁部３４を着用者２２の鼻および頬とより密着したシールをなすように移動させる力を顔面マスク２０に付与できる。密着した周囲シールに加え、顔面マスク２０は良好な呼吸可能性をもつものでなくてはならない。すなわち、顔面マスク２０は、層４０、４２、４４が１ミクロン以下の微粒子を濾過する材料から形成されるという事実にも係わらず、空気がフィルタ本体２４を通って容易に流れ得るようにするため、小さい差圧で済むものにする必要がある。空気流に対する差圧が小さいことは、顔面マスク２０を通る良好な呼吸可能性を与えかつ顔面マスク２０の周囲と着用者２２の顔面との間の所望の流体シールを維持する補助をする。第２図に示すように、上方部分３０および下方部分３２の各々は外側層４０を有し、該外側層４０は、スパンボンド形(spun-bonded)ポリプロピレン、複合材料又はコンジュゲート材料（bicomponent material）および／またはポリエチレンまたはポリプロピレンのようなサーマルボンド形材料、セルロース組織またはスパンボンド形ポリエステルで製造できる。或る用途では、外側層４０は、0.5 〜1.0オンス／ヤードの坪量を有し、外側層４０の坪量としては0.9オンス／ヤードが好ましい。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用のものは、外側層４０は、「熱可塑性材料の不織オープンワーク網構造(Nonwove n Open W-ork Net Structure of Thermoplastic Material)」という名称に係る米国特許第3,616,154号に開示されているような孔穿きプラスチック膜で製造 Extrusion T-echnologies(P.O.Box 582，Middletown，Delaware 19709)から市販されている。フィルタ本体２４の上下の各部分３０、３２は、コンジュゲートポリエチレンおよび／またはポリプロピレンのような種々の不織材料から製造できる内側層４２を有している。或る用途では、内側層４２は、約0.5オンス／ヤードの坪量を有する。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用のものは、内側層４２は、Tredagar Industriesの一部門であるTredagar Film Product s(110 Boulders Parkway，Richmond，Virginia 23225)から市販されているVISIQ UEENプラスチック膜および／またはVISIPORプラスチック膜等の孔穿きプラスチック膜で製造できる。孔穿きプラスチック膜には、しばしば、小さな孔が形成され、これらの孔は、ガスの透過を許容するが、液体の比較的高い表面張力および孔の寸法／形状比のため、液体の透過は防止する。一般に、このような孔穿きプラスチック膜の一方の側面は全体的に滑らかな表面を有し、他方の側面は全体的に粗い表面を有する。このため、液体は、円滑面をもつ側面から小さい孔を通って粗面をもつ側面へと透過する。このような孔穿きプラスチック膜は、しばしば、液体が粗面をもつ側面から孔を通って円滑面をもつ側面へと流れることを制限し、液体が逆方向に流れることを許容する。顔面マスク２０または他の使い捨てクリーンルーム用製品が、このような孔穿きプラスチック膜で形成された材料の内側層を有する場合には、円滑面は、好ましくは、着用者に隣接するように配置して水蒸気または水分が着用者から逃散しかつ円滑面が着用者の皮膚の任意の露出部分と接触できるように配置する。このような孔穿きプラスチック膜の粗面が着用者の顔面とは反対側を向くように配向することにより、潜在的に危険性のある液体が、使い捨てクリーンルーム用製品の外部から該製品を通って着用者すなわち使用者と接触することも防止される。このような孔穿きプラスチック膜の構造および作用についてのより完全な説明が、「テーパ状毛細管を備えた吸収性構造体(Absorbative Structure Having Tape red Capillaries)」という名称に係るHugh A．Thompsonの１９７５年１２月１０日付米国特許第3,929,135号に開示されている。第１図および第２図に示す本発明の実施形態では、内側層４２の一部が、下縁部３８に隣接してフィルタ本体２４から延びている。内側層４２のこの部分は、着用者２２の首上のあらゆる微粒子状物質が周囲のクリーンルーム環境内に逃散することを防止するギャップガード４３を形成する。或る用途では、ギャップガード４３は、外側層４０からの延長部として形成することもできる。或いは、ギャップガード４３は、層４０、４２、４４の形成に使用される材料とは異なる無微粒子使い捨て材料で形成することもできる。外側層４０と内側層４２との間には、濾材からなる１つ以上の中間層４４が配置される。本発明は、意図するクリーンルーム環境用の顔面マスク２０に基づいて、中間層４４の数および各中間層４４の形成に使用される材料の種類を選択できる。第２図では、顔面マスク２０用濾材として機能する１つの中間層４４のみを備えたフィルタ本体２４が示されている。中間層４４は、溶融吹込ポリプロピレン、押出ポリカーボネート、溶融吹込ポリエステルまたは溶融吹込ウレタンで形成できる。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用のものでは、中間層４４は、発泡ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）膜のような孔穿きプラスチック膜で形成できる。発泡ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）膜のような孔穿きプラスチック膜は、しばしば濾材として使用される。なぜならば、それぞれの孔穿きプラスチック膜内に設けられる開口の数およびサイズを変えて、所望の濾過保護および顔面マスク２０に適した高度の呼吸可能性または第１１図に示すヘッドカバー２３０に適した比較的低い呼吸可能性を与えることができるからである。このような材料の例は、W.L．Gore & Associatesにより製造されかおよび作用についてのより完全な説明が、「多孔質製品の製造方法（Process fo r Producing Porous Products）」という名称に係るRobert W．Goreの１９７６年４月２７日付米国特許第3,953,566号および「多孔質製品およびその製造方法（Porous Products and Process Therefor）」という名称に係るRobert W．Gore の１９８０年２月５日付米国特許第4,187,390号に開示されている。第２図に示すように、顔面マスク２０の上縁部３４には、顔面マスク２０の開端部を横切って延びかつ従順部材３６を覆う縁取り部又は縁バインダ４６を設けるのが好ましい。同様に、顔面マスク２０の下縁部３８にも、縁バインダ４８を設けるのが好ましい。縁バインダ４６、４８は、スパンレース形（spun-laced）ポリエステルまたはサーマルボンド形コンジュゲート材料で形成できる。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用のものでは、縁バインダ４６、４８は、ポリプロピレン、ポリエチレンおよび／またはポリオレフィンからなるプラスチック膜のような無孔質材料で形成される。満足できる低微粒子放出量が得られるものであれば、多孔質材料を用いてこのような縁バインダを形成することもできる。同様に、顔面マスク２０からの微粒子汚染物質を一層低減させるため、縁部５０、５２、５４に沿って縁バインダ（図示せず）を配置することもできる。或る用途では、中間層４４は、ガス透過性を有しかつガス（空気）がフィルタ本体２４を両方向に透過することは許容するが、液体がフィルタ本体２４の外部から顔面マスク２０を通ることは防止するバリヤ材料で形成することができる。中間層４４の形成にこのようなバリヤ材料を使用することは、着用者２２が、潜在的に危険性のある薬品および／または高伝染性の細菌およびウイルスを含有する血液、尿および唾液等の体液を含む流体に曝されるようなクリーンルーム環境内で顔面マスク２０が使用される場合に特に重要である。ＡＩＤＳ汚染された体液が、目、鼻および口等の他人の体液源と接触すると、病気が伝染することがある。従って、体液が着用者２２の鼻および口と接触しないようにするため、液体がフィルタ本体２４を通ることを妨げる材料で層４４を作ることがしばしば望まれる。また、所望レベルの液体透過抵抗性を付与するため、１つ以上の中間層４４を使用することができる。このような材料の例として、前述のVISIPORおよびV ISIQUEENがある。本発明には、液体の比較的高い表面張力により液体の透過を防止する小さな孔を備えた他の種類の微孔質プラスチック膜または孔穿きプラスチック膜、溶融吹込ポリエチレンおよびポリエチレン不織材料を満足して使用できる。「ギラギラ感を低下させる底ノッチを備えた手術用マスクの液体遮蔽バイザー（Liquid Shi eld Visov for a Suvgical Mask with a Bottom Notch to Reduce Glare）」という名称に係るHubbard等の１９９２年９月２９日付米国特許第5,150,703号および「体液バリヤマスク（Body Fluids Barrier Mask）」という名称に係るHubbar d等の１９９０年５月１日付米国特許第4,920,960号には、層４０、４２、４４に使用できる材料およびこのような材料で構成される顔面マスクに関する他の情報が開示されている。これらの特許は、本願における全ての目的のために本願に援用する。本発明の他の実施形態を導入した顔面マスク６０が第３図および第４図に示されている。顔面マスク６０はフィルタ本体６４を有し、該フィルタ本体６４は、それぞれこの両側から延びているフラップ６６、６８を備えている。或る用途では、フィルタ本体６４は、「優れた湿気バリヤを備えた手術用顔面マスク（Surgical Fac e Mask with Improved Moisture Barrier）」という名称に係る米国特許第4,635 ,628号および「体液バリヤマスク（Body Fluids Barrier Mask）」という名称に係る米国特許第4,969,457号に開示されているようにして全体的に構成できる。これらの特許は、本願における全ての目的のために本願に援用する。フラップ６６、６８は、流体不透過性材料で形成しかつほぼＵ形の断面形状に折り畳むことができる。他の用途では、フィルタ本体６４およびフラップ６６、６８の両者の形成に同じ種類の呼吸可能な無微粒子材料を使用できる。更に別の用途では、フラップ６６、６８を弾性材料および／または伸縮性材料で形成することもできる。このような弾性材料として、ストリップまたはシートとして押出成形または射出成形できる熱可塑性ゴム配合物がある。このような熱可塑性ゴムものがある。フィルタ本体６４およびフラップ６６、６８は、顔面マスク６０から着用者２２の顔面への液体の透過を防止または低減させると同時に、フィルタ本体６４を通って両方向に空気が流れ得るように設計できる。個々の着用者の顔面に特別に適合するように構成することなく、全ての着用者の顔面形状に適合する顔面マスクを構成することは極めて困難である。一般に、フラップ６６、６８を使用すると、顔面マスク６０により有効に保護できる顔面の大きさおよび形状の範囲が増大される。適当な弾性材料または伸縮性材料からフラップ６６、６８を形成することにより、多数の着用者との顔面適合性が一層改善される。フィルタ本体６４には、着用者２２の口および鼻を覆うためフィルタ本体６４の拡大を可能にする複数のひだを設けることができる。フィルタ本体６４に形成されるひだの数は、着用者２２の顔面との所望の適合性を与えるため変えることができる。或る用途では、フィルタ本体６４はひだを設けることなく形成できる。他の用途では、フィルタ本体６４は、「非収縮性手術用顔面マスク（Non-Collapsible Surgical F ace Mask）」という名称に係る米国特許第4,606,341号に開示されているような非収縮性顔面パネルで形成できる。この米国特許は、本願の全ての目的のために本願に援用する。更に別の用途では、フィルタ本体６４は、単一層のみの無微粒子材料または多層の無微粒子材料で形成することができる。フラップ６６、６８には、所望の呼吸可能性および着用者２２の保護を与えると同時に、着用する顔面マスク６０からクリーンルーム環境内への微粒子汚染を殆どまたは全く引き起こさない広範囲の材料を選択できる。例えば、第４図の破断部分に示すように、フィルタ本体６４は、外側層７０と、内側層７２と、少なくとも１つの中間層７４とを有している。外側層７０は、顔面マスク２０の外側層４０に関して前述したのと同じ材料で製造される。内側層７２は、顔面マスク２０の内側層４２に関して前述したのと同じ材料で製造される。中間層７４は、顔面マスク２０の中間層４４に関して前述したのと同じ材料で製造される。顔面マスク６０が使用される特別なクリーンルーム環境に基づいて、外側層７０、内側層７２および／または中間層７４は、ガスと液体とを区別できる孔穿きプラスチック膜のような無微粒子材料で作ることができる。このような孔穿きプラスチック膜は、しばしば、比較的高い表面張力のために液体の透過は防止するが、表面張力が比較的小さいためにガスの透過は許容する。孔は、呼吸を容易にするためできる限り大きくする一方で、微粒子汚染物質の逃散および液体の透過を低減または防止するように充分小さくするのが好ましい。外側層４０および／または外側層７０は、或る場合にはカバーストックと呼ばれる。或る用途では、層４０および／または層７０は、外側層４０、７０の外面を液体透過を妨げるようにするため、例えば、液体防水剤を噴霧することにより処理できる。フィルタ本体６４は、層７０、７２、７４を、ほぼ矩形の形状に接合することにより形成できる。このような接合は、それぞれ、上縁部７６、下縁部７８および側縁部８０、８２に沿って行なうのが好ましい。対応する接合領域は、縫合、接着、熱シール、融着、超音波接合および／または他の任意の適当な接合方法で形成できる。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用のものでは、ギャップガード４３と同様なギャップガード（図示せず）をフィルタ本体６４の下縁部７８に取り付けることができる。フラップ６６、６８は、それぞれの接合領域８４、８６の一部としてフィルタ本体６４に一体に取り付けるのが好ましい。フラップ６６、６８は、好ましくは無微粒子プラスチック膜のような流体不透過性材料で形成されかつストリップ８８、９０を通す開口を形成すべくＵ形に折り畳まれる。接合領域９２、９４は、ストリップ８８、９０のほぼ中央部を、フラップ６６、６８の対応する中央部に固定するのに使用するのが好ましい。フィルタ本体６４の上縁部７６には、フィルタ本体６４の上縁部７６の形状を、着用者２２の鼻および頬の輪郭にぴったり適合させるための細長い従順部材３６を設けるのが好ましい。上縁部７６、下縁部７８およびフラップ６６、６８は互いに協働して、着用者２２の顔面と接触する顔面マスク６０の周囲を形成する。フラップ６６、６８は、着用者２２の顔面と接触する上縁部７６、下縁部７８および側方部８０、８２のみを備えた顔面マスクと比較して、着用者２２の顔面との接触面積を大幅に増大させる。ストリップ８８、９０を第３図に示すように位置決めすることにより、着用者２２の顔面の隣接部分との平らなフランジ形流体バリヤを形成するようにそれぞれのフラップ６６、６８を圧縮すなわちギャザ付けが行なえる。また、タイストリップ８８、９０をこのように固定すると、上縁部７６および下縁部７８を、着用者２２の顔面の輪郭と流体気密係合するように押し付ける。手術用タイストリップ８８、９０は、最適全角（optimum full angle）および最適な大きさの力を与えて、顔面マスク６０と着用者２２の顔面との間に所望の流体バリヤを形成するように配置できる。下縁部７８と着用者２２の顎先、および上縁部７６と着用者２２の鼻および頬は非常にぴったり適合することが重要である。なぜならば、着用者２２による使用中に、あらゆる漏洩が、顔面マスク６０に流入する流体、または顔面マスク６０から放出される流体の迂回または空気漏れを引き起こすからである。本発明の技術を取り入れた顔面マスクを着用者２２の顔面に取り付けるのに、種々の形式の固定手段を使用できる。第１図に示すヘッドバンド２６、２８および第４図に示すタイストリップ８８、９０は、これらの固定手段のうちの２つのみを示すに過ぎない。「耳ループを備えた顔面マスク(Face Mask with Ear Loop s)」という名称に係る米国特許第4,802,473号に開示されているような弾性耳ループも、本発明に満足のいく使用ができる。この米国特許は、本発明の全ての目的のために本願に援用する。タイストリップ８８、９０は、フラップ６６、６８内に配置される弾性材料の連続ループ（図示せず）で置換できる。無微粒子使い捨て材料からタイストリップ８８、９０を形成することにより、顔面マスク６０の周囲は、比較的長時間に亘って着用者２２の顔面に対する所望の流体バリヤを維持するであろう。着用者２２による会話その他の活動によって、関連する流体バリヤの一体性が損なわれることはない。第５図〜第８図には、無微粒子または少微粒子の孔穿きプラスチック膜からなる１つ以上の層が、本発明の教示による使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用すべく互いに接合されるところが示されている。それぞれ第５図〜第８図に示すように、積層材料の素材１１０、１３０、１５０、１７０は、１つ以上の無微粒子または少微粒子の孔穿きプラスチック膜から使い捨てクリーンルーム用製品を製造する中間工程および本発明の教示による処理不織材料を示す。第５図に示すように、積層材料素材１１０は、第１孔穿きプラスチック膜から形成された層１１２と、第２孔穿きプラスチック膜から形成された層１１４と、第３孔穿きプラスチック膜から形成された層１１６とを有している。層１１２、１１４、１１６は、製造される使い捨てクリーンルーム用製品に適した長方形、正方形、円形、楕円形または他の幾何学的形状のような種々の幾何学的形状にすることができる。層１１２、１１４、１１６の各々が、互いに隣接して配置されるそれぞれの縁部１１３、１１５、１１７を有している。別の構成として、別体の材料ストリップから形成される別の縁バインダ１１８を使用する代わりに、層１１２または層１１６を延長して他の層の上に巻き返すこともできる。縁バインダ１１８は、縁部１１３、１１５、１１７上に配置されかつこれらの縁部に沿って延びている。縁バインダ１１８の部分は、それぞれの縁部１１３、１１７に隣接する層１１２、１１６の部分に取り付けられる。それぞれの縁部１１３、１１５、１１７に隣接する層１１２、１１４、１１６の部分は、ホットまたはコールド接着剤接合、レーザ接合、高周波接合、超音波接合、熱および圧力接合および衝撃接合等（但しこれらに限定されるものではない）を含む種々の接合技術を用いて互いに接合される。微粒子汚染にそれほど厳格さを要しない用途では、縫合（より詳しくは、無フィラメント糸を用いた縫合）を使用できる。多くの用途では、層１１２、１１４、１１６の隣接部分と縁バインダ１１８との本質的に無微粒子接合すべく、縁バインダ１１８の部分と、層１１２、１１４、１１６の隣接部分とを固定するのに超音波接合技術を満足して使用できる。商業的に入手できる幾つかのプラスチック膜は、長時間の摩耗および／または使用中に微粒子状物質を剥ぎ落とすか、放出する傾向を有している。層１１２、１１４、１１６は、無微粒子または少微粒子の孔穿きプラスチック膜から形成するのが好ましい。所望の無微粒子または少微粒子材料は、それぞれの孔穿きプラスチック膜を形成するのに使用される適当なプラスチック配合物を選択することにより得られる。例えば、高密度ポリエチレンは、しばしば、低密度ポリエチレンに比べて微粒子汚染物質を剥離しまたは放出する傾向が小さい。或いは、積層材料素材１１０を形成する前に、孔穿きプラスチック膜のシートまたはロールを適当な流体で洗浄することもできる。例えば、孔穿きプラスチック膜のシートを、層１１４、１１６を形成するのに使用される他の孔穿きプラスチック膜と接合する直前に、濾過空気または窒素のような他のガス源に露出させ、緩んだ微粒子汚染物質を除去しておくことができる。孔穿きプラスチック膜の特定種類によっては、純水または化学溶剤等の他の洗浄流体を使用して、積層材料素材１１０を製造する前に孔穿きプラスチック膜の各シートから微粒子汚染物質を除去することができる。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境では、積層材料素材１１０の形成に使用される各孔穿きプラスチック膜は、それぞれのクリーンルーム環境内で形成される。積層材料素材１１０およびこれから得られる使い捨てクリーンルーム用製品の製造もクリーンルーム環境内で行なわれる。積層材料素材１３０は、該素材１３０の一部として中間層１１４が含まれていないことを除き、積層材料素材１１０と同じである。また、材料１４０からなるストリップ１４０が、層１１６とは反対側の縁バインダ１１８の側面に沿って配置されている。ストリップ１４０は、積層材料素材１３０が着用者の皮膚の露出部分と接触する使い捨てクリーンルーム用製品の製造に使用される用途では、柔軟不織材料から形成される。或いは、ストリップ１４０は、曇らない顔面マスク（fog free face mask）に使用される発泡形材料のストリップから形成できる。着用者の皮膚の露出部分との着脱可能な接合を形成するため、ストリップ１４０には接着剤の薄層（図示せず）を設けることもできる。「優れた水分バリヤを備えた手術用顔面マスク(Surgical Face Mask With Improved Moisture B-arrier) 」という名称に係る米国特許第4,635,628号には、本発明に満足できる使用ができる一形式の発泡ストリップが開示されている。積層材料素材１５０は、以前に説明した層１１２、１１４、１１６を有している。また、中間層１１４とは反対側の層１１６の側面には、不織材料からなる層６０が配置されている。積層材料素材１５０は、使い捨てクリーンルーム用製品の大きな部分が着用者すなわち使用者の皮膚の露出部分と接触するような用途に満足のいく使用ができる。柔軟不織材料のストリップ１４０および柔軟不織材料の層１６０は、孔穿きプラスチック膜の関連層１１２、１１４、１１６がストリップ１４０および／または層１６０から周囲のクリーンルーム環境内への微粒子汚染物質の逃散を防止するように、着用者すなわち使用者に隣接して配置されることが好ましい。両積層材料素材１５０、１７０には、縁バインダ１１８への接合境界部を設けるのが好ましい。或る用途では、ストリップ１４０および／または層１６０は、無微粒子または少微粒子の処理不織材料から形成できる。不織材料の製造工程中、不織材料には、緩んだ繊維の放出を防止または大幅に低減させるための種々の化学的処理を施すことができる。このような化学的処理の例として、プラスチックコーティングおよび／または不織材料のアクリル樹脂コーティングがある。また、不織材料の製造中に緩んだ繊維に、強力カレンダ加工および／または加熱のような種々の機械加工処理を施して、完成処理不織材料の微粒子放出量を低減させることができる。製造される不織材料の意図した用途に基づいて、化学的処理および機械的処理の両者を組み合わせて無微粒子または少微粒子の処理不織材料を製造できる。積層材料素材１７０は、層１１２、１１６と、これらの両層の間に配置される層１６０とを有している。層１６０は、得られるクリーンルーム用製品の意図する用途に基づいて、種々の不織材料から形成できる。層１１２、１１６は、孔穿きプラスチック膜から形成され、かつ不織材料層１６０から出ることがあるいかなる微粒子汚染物質も隣接クリーンルーム環境内に逃散することがないように防止すべく協働する。積層材料素材１７０は、使い捨てクリーンルーム用払拭布の形成に満足できる使用が可能である。「クリーンルーム用払拭布(Wipers for Cl ean Room Use)」という名称に係る米国特許第4,888,229号には、このような払拭布の一例が開示されている。この米国特許は、本願のあらゆる目的のために本願に援用する。或る用途では、積層材料素材１７０は、クリーンルーム環境内で使用する液体吸収払拭布の製造に特に有効である。例えば、両層１１２、１１６は、液体が、関連層１１２、１１６の外部から層１６０へと流れることは許容するが、層160 から層１１２、１１６を通って外方に流れることは制限する無微粒子孔穿きプラスチック膜で作ることができる。或る用途では、層１６０は、吸収材料または超吸収材料で作ることもできる。他の用途では、層１１２および／または層１１６の一部を、層１６０からの流体の逃散を可能にする無微粒子孔穿きプラスチック膜で作ることもできる。この結果として、洗浄流体は、得られる使い捨てクリーンルーム用払拭布の一部から放出されかつ同じ使い捨てクリーンルーム用製品の他の部分により吸収されるであろう。第９図には、着用者２２の頭部に着用された状態が示されている。顔面ベール１９０は、本発明の教示による積層材料素材１１０、１３０、150 、または１７０で形成できる。或る用途では、顔面ベール１９０は積層材料素材１３０で形成するのが好ましい。或いは、顔面ベール１９０は、孔穿きプラスチック膜の単一層で形成することもできる。顔面ベール１９０は全体として長方形の形状を有している。ヘッドバンド194 は、顔面ベール１９０の上縁部１９２が着用者２２の鼻および頬を横切って配置されるようにして、顔面ベール１９０を着用者２２の頭部に固定するために設けられている。上縁部１９２は、その一部が縁バインダ１１８により形成されている。所望ならば、上縁部１９２に隣接して、縁バインダ１１８内に従順部材３６を配置することもできる。顔面ベール１９０は、該ベールの長時間着用時の快適性を向上させるため、柔軟不織材料からなる層１１６およびストリップ１４０が着用者２２の顔面に隣接するように配置される。不織材料のストリップ１４０を顔面ベール１９０に内側に配置することにより、微粒子汚染物質が周囲のクリーンルーム環境内に逃散する可能性を大幅に低減させるか、無くすことができる。一般に顔面ベール１９０は、顔面マスク２０および／または６０の濾過能力の５０％程度に過ぎない。第１０図には、ひげカバー２１０が着用者２２の頭部に着用された状態が示されている。ひげカバー２１０は、着用者２２の顎先および下顎上に適合しかつひげを中に収めることができるサイズをもつ開口２１２を備えた、全体としてポーチの形状をなしている。開口２１２は、その一部を縁バインダ１１８で形成するのが好ましい。ひげカバー２１０は、本発明の教示による孔穿きプラスチック膜の１つ以上の層で形成することができる。或る用途では、ひげカバー２１０は積層材料素材１３０で形成できる。第１１図には、ヘッドカバー２３０が着用者２２の頭部に着用された状態が示されている。ヘッドカバー２３０は、しばしば、ふっくら形ヘッドカバーまたはキャップとも呼ばれている。縁バインダ１１８内には、弾性材料からなるストリップ（図示せず）を組み込むことができる。積層材料素材１１０、１３０、150 、１７０は、「衛生ヘッドカバーおよびその製造方法(Sanitary Head Covering and Method of Manufacture)」という名称に係る米国特許第5,008,961号に開示されているような他の形式のヘッドカバーの製造にも使用できる。この米国特許は、本願のあらゆる目的のために本願に援用する。第１２図には、着用者２２の腕に着用された状態の袖プロテクタ２５０が示されている。袖プロテクタ２５０は、その両端部に開口２５２、２５４が設けられた全体として円筒状の形状を有している。開口２５２、２５４は、その一部をそれぞれの縁バインダ１１８で形成するのが好ましい。各開口２５２、２５４には、袖プロテクタ２５０を着用者２２の腕に固定するための弾性材料（図示せず）を設けるのが好ましい。袖プロテクタ２５０と同様に、本発明の教示による孔穿きプラスチック膜から脚プロテクタ（図示せず）を形成することもできる。袖プロテクタ２５０と脚プロテクタとの主要な差異は、脚プロテクタが、人の脚に適した大きな寸法および形状を有していることである。第１３図には、着用者２２の足に着用された状態の靴カバー２７０が示されている。靴カバー２７０は、積層材料素材１１０、１３０、１５０または１７０で形成てきる。他の形式の孔穿きプラスチック膜を使用して靴カバー２７０を形成することもできる。靴カバー２７０は、好ましくは、着用者２２の足の上に靴カバー２７０を取り付けることを可能にする開口２７２を有している。開口２７２は、その一部が縁バインダ１１８で形成される。開口２７２には、着用者２２の足上に靴カバー２７０を保持しておくための弾性材料からなるストリップ（図示せず）を設けるのが好ましい。多くのクリーンルーム環境は、複雑で繊細な電子部品の製造および組立てと関連している。環境の種類によっては、幾つかの孔穿きプラスチック膜は静電気を発生する傾向を有する。このような静電気が無秩序に放電されると、ＶＬＳＩ回路および同様な電子部品に重大な損傷を与えまたは破壊してしまう。従って、１つ以上の孔穿きプラスチック膜層１１２、１１４、１１６を、製造される使い捨てクリーンルーム用製品内の静電気の発生を防止する適当な帯電防止コーティングで処理することができる。積層材料素材１３０、１５０、１７０に関連して前述したように、使い捨てクリーンルーム用製品の一部として組み込まれる適当な不織材料からなるストリップ１４０および／または層１６０は、関連する孔穿きプラスチック膜層内の静電気の発生の防止に使用することもできる。他の不織材料を適当な帯電防止コーティングで処理することもできる。また、関連する孔穿きプラスチック膜内の好ましくない静電気の発生防止を更に補助するため、不織材料ストリップ１４０または不織材料層１６０に、１本以上のチャコール糸（図示せず）を組み込むこともできる。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境では、本発明に従って製造された使い捨てクリーンルーム用製品は、加圧濾過空気洗浄または他の適当な洗浄液により洗浄できる。或る用途では、製造されたクリーンルーム用製品の洗浄前に、一連のＨＥＰＡフィルタを用いて空気を洗浄する。製造された使い捨てクリーンルーム用製品は、末端ユーザに出荷するため、クリーンルーム環境内で包装およびシールするのが好ましい。使い捨てクリーンルーム用製品からの微粒子汚染物質は、着用者の摩擦、クリーンルーム環境内の作業面の摩擦使い捨てクリーンルーム用製品同士の摩擦から生じる摩耗によって作られる。このような摩耗は、それぞれの使い捨てクリーンルーム用製品により運ばれるあらゆる緩んだ微粒子状異物を放出する傾向を有しかつ関連する材料層を摩耗させて微粒子汚染物質を放出する。クリーンルーム環境内内の空気流によっても、使い捨てクリーンルーム用製品からのあらゆる緩んだ微粒子状物質が放出される。着用者による呼吸または使い捨てクリーンルーム用製品の加熱によっても、ゆるんが微粒子状物質がクリーンルーム環境内に放出される。使い捨てクリーンルーム用製品は、それぞれの使い捨てクリーンルーム用製品により発生される微粒子汚染物質に関する実性能をより厳格に近似させるべく試験されることが好ましい。本発明の教示に従って製造されたクリーンルーム用製品の試料は、閉空気循環システム内に置かれるのが好ましい。密封チャンバに供給される空気は、好ましくは一連のＨＥＰＡフィルタを通って流れ、微粒子汚染を、１〜１０個／ｍ³という非常に低いレベルに低下させる。密封チャンバからの排出空気は、選択された周期ベースで排出空気をサンプリングする微粒子カウンタに通すのが好ましい。サンプリング周波数は、試験される使い捨てクリーンルーム用製品の種類およびクリーンルーム用製品が密封チャンバ内に留まる時間の長さに基づいて選択される。例えば、約８時間続けられる試験では、微粒子カウントは、排出空気中で１５分毎に行なわれる。１時間のみ続けられる試験では、排出空気の微粒子試料は５分毎に採取される。密封チャンバ内で、各使い捨てクリーンルーム用製品が、その意図する用途に厳格に近似する方法で試験される。例えば靴カバー２７０を試験する場合には、密封チャンバには、クリーンルーム環境内での歩行を模擬化するための機械的な足を設けるのが好ましい。この場合、靴カバー２７０は機械的な足に取り付けられ、試験は代表的な時間（例えば、作業者がクリーンルーム環境内で使い捨て靴カバーを連続的に着用するであろう８時間）続けられる。同様な方法で、クリーンルーム環境内での作業者の通常の腕の運動から生じる摩耗を模擬化するため、密封チャンバ内に固定して、袖プロテクタ２５０の部分を互いに摩擦する。顔面マスク２０、６０は、密封チャンバ内のマネキンの頭部に適当な形態で置かれ、着用者２２の通常の呼吸および／またはクリーンルーム環境内で働いているときの着用者２２の顔面との摩擦に厳格に近似する条件下で同様に試験される。許容できる微粒子汚染レベルが非常に低いクリーンルーム環境用の顔面マスクな第２孔穿きプラスチック膜と、前述のVISIPORおよび／またはVISIQUEENプラスチック膜のような第３孔穿きプラスチック膜とで製造される。製造される使い捨てクリーンルーム用製品は、良好な呼吸可能性を有すると同時に、使い捨てクリーンルーム用製品からの微粒子放出を大幅に低減させるか、実質的に無くすことができる。許容できる微粒子汚染レベルおよび危険な浮遊性病原体または有害な化学配合物のような潜在的に危険性のある状態が非常に低いクリーンルーム環スチック膜で形成された外側層と、VISIPORおよび／またはVISIQUEEN膜のような第２孔穿きプラスチック膜材料で形成された内側層とで製造される。クリーンルーム環境内に存在する潜在的に危険性のある状態の種類によっては、孔穿きプラスチック膜の内側層と外側層との間に、溶融吹込ポリプロピレンおよび／または溶融吹込ポリエチレンからなる中間層を配置することができる。或る腐食性薬品環境の場合には、一部が封入ガラス繊維で形成された中間層を使用できる。かくして、本発明は、着用者すなわち使用者のための所望レベルの呼吸可能性および保護ができると同時に、製造される使い捨てクリーンルーム用製品からの微粒子放出量を大幅に低減するか無くすことができる使い捨てクリーンルーム用製品を製造できる。前述の材料に加え、使い捨てクリーンルーム用製品は、広範囲の不織材料および／または微孔質プラスチック膜でも製造できる。本発明の教示は、使い捨てクリーンルーム用製品の製造に、最新の材料の導入を可能にする。以上、本発明を種々の実施形態に関して詳細に説明したが、当業者ならば、請求の範囲に記載の本発明の精神および範囲から逸脱することなく種々の変更が可能であろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者ピーニーマークイーアメリカ合衆国テキサス州 76051 グレープヴァインイーストウォールストリート 714―＃112

Claims

【特許請求の範囲】１．無微粒子孔穿きプラスチック膜からなる少なくとも１つの第１層を有し、該第１層は無微粒子孔穿きプラスチック膜からなる第２層に隣接して配置され、無微粒子孔穿きプラスチック膜からなる各層が、第２層の１つの縁部に隣接して配置される第１層の少なくとも１つの縁部とほぼ一致する形状を有し、無微粒子孔穿きプラスチック膜層の隣接縁部上に配置される無微粒子縁バインダを更に有することを特徴とする使い捨てクリーンルーム用製品。２．前記縁バインダ上に配置されかつ取り付けられる不織材料のストリップを更に有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。３．顔面マスク、呼吸マスク、顔面ベール、ひげカバー、ヘッドカバー、袖プロテクタまたは靴カバーからなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。４．前記無微粒子孔穿きプラスチック膜からなる層のうちの少なくとも一方の層は、使い捨てクリーンルーム用製品を製造する前に、所定の流体で予め洗浄された材料から形成されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。５．前記無微粒子孔穿き膜の第１層と、無微粒子孔穿き膜の第２層との間に配置される不織材料の層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。６．前記不織材料層は帯電防止コーティングを有することを特徴とする請求の範囲第５項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。７．前記不織材料層内に配置されかつ該不織材料層の一部を形成する少なくとも１つの小径導電性糸を更に有することを特徴とする請求の範囲第５項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。８．前記無微粒子孔穿き膜の第１層と、無微粒子孔穿き膜の第２層との間に配置される無微粒子孔穿き膜の第３層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。９．前記無微粒子孔穿きプラスチック膜の第３層とは反対側で、無微粒子孔穿き膜の第２層上に配置される柔軟な不織材料の層を更に有することを特徴とする請求の範囲第８項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 10．前記無微粒子孔穿きプラスチック膜層のうちの少なくとも１つの層が、円滑表面を備えた一方の側面と、粗面を備えた反対側の側面と、円滑表面の側面から粗面の側面への液体の流れは許容するが粗面の側面から円滑表面の側面への液体の流れは制限する複数の貫通孔とを有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 11．孔穿きプラスチック膜からなる第１層を有し、該第１層は孔穿きプラスチック膜からなる第２層に隣接して配置され、孔穿きプラスチック膜からなる各層が、第２層の対応する縁部に隣接して配置される第１層の各縁部とほぼ一致する形状を有し、第１層と第２層との隣接縁部間に形成される無微粒子接合を更に有することを特徴とする孔穿きプラスチック膜の複数の層から製造される使い捨てクリーンルーム用製品。 12.前記孔穿きプラスチック膜の各層が、他の孔穿きプラスチック膜との接合前に、濾過空気で洗浄されることを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 13．顔面マスク、呼吸マスク、顔面ベール、ひげカバー、ヘッドカバー、袖プロテクタまたは靴カバーからなる群から選択されることを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 14．前記孔穿きプラスチック膜の少なくとも１つの層は帯電防止コーティングを有することを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 15．前記孔穿きプラスチック膜の第１層と孔穿きプラスチック膜の第２層との間に配置されるガラス繊維材料の層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 16．前記各層の隣接縁部上に配置されかつ該隣接縁部に接合される無微粒子縁バインダを更に有することを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 17．不織材料の層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 18．前記孔穿きプラスチック膜の第１層と孔穿きプラスチック膜の第２層との間に配置される孔穿きプラスチック膜の第３層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 19．前記孔穿きプラスチック膜の第３層とは反対側で、孔穿き膜の第２層上に配置される柔軟な不織材料の層を更に有することを特徴とする請求の範囲第１８項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 20．前記無微粒子孔穿きプラスチック膜層のうちの少なくとも１つの層が、円滑表面を備えた一方の側面と、粗面を備えた反対側の側面と、円滑表面の側面から粗面の側面への液体の流れは許容するが粗面の側面から円滑表面の側面への液体の流れは制限する複数の貫通孔とを有し、円滑表面を備えた孔穿きプラスチック膜の層は、円滑表面が着用者に接触するように、使い捨てクリーンルーム用製品の内側に配置されることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の使い捨てクリーンルーム用製品。 21．少微粒子孔穿きプラスチック膜からなる少なくとも１つの第１層を有し、該第１層は少微粒子孔穿きプラスチック膜からなる層に隣接して配置され、処理された少微粒子不織材料および少微粒子孔穿きプラスチック膜からなる各層が、少微粒子孔穿きプラスチック膜の１つの縁部に隣接して配置される少微粒子不織材料の少なくとも１つの縁部とほぼ一致する形状を有し、処理された少微粒子不織材料および少微粒子孔穿きプラスチック膜の隣接縁部間に形成される少微粒子接合を更に有することを特徴とする使い捨てクリーンルーム用製品。 22．使い捨てクリーンルーム用払拭布において、孔穿きプラスチック膜層からなる第１層が円滑表面と粗面とを有し、円滑表面と粗面との間を貫通する複数の孔が設けられ、該孔は、孔穿きプラスチック膜を通る両方向の空気流は許容するが、粗面から孔を通って円滑表面に液体が流れることは阻止し、孔穿きプラスチック膜層からなる第１層が円滑表面と粗面とを有し、円滑表面と粗面との間を貫通する複数の孔が設けられ、該孔は、孔穿きプラスチック膜を通る両方向の空気流は許容するが、粗面から円滑表面への孔を通る液体の流れは阻止し、孔穿きプラスチック膜層からなる第２層が円滑表面と粗面とを有し、円滑表面と粗面との間を貫通する複数の孔が設けられ、該孔は、孔穿きプラスチック膜を通る両方向の空気流は許容するが、粗面から円滑表面への孔を通る液体の流れは阻止し、孔穿きプラスチック膜の第１層と孔穿きプラスチック膜の第２層との間に配置される不織吸収材料からなる層を有し、吸収材料の層からの微粒子汚染物質の逃散を防止するため、孔穿きプラスチック膜の第１層と孔穿きプラスチック膜の第２層との隣接縁部が互いに接合されており、孔穿きプラスチック膜の第１層および孔穿きプラスチック膜の第２層は、液体が使い捨てクリーンルーム用払拭布の外部から吸収材料中に流れることはできるが、吸収材料の層から外部に流れることは制限するように、吸収材料の層に対して配向されていることを特徴とする使い捨てクリーンルーム用払拭布。