JP2022501762A - 有機発光ダイオード用の高屈折率ナノ粒子を用いた光抽出構造 - Google Patents

有機発光ダイオード用の高屈折率ナノ粒子を用いた光抽出構造 Download PDF

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Abstract

カソード(140)、屈折率naを有するアノード(120)、及びカソード(140)とアノード(120)との間に挿入された有機発光半導体材料(160)を備えたダイオード上部構造(110);並びに、該ダイオード上部構造(110)からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造(150)を備えている、有機発光ダイオード(OLED)アセンブリ(100)。光回折下部構造(150)は、透明基板(156)、該基板(156)と接触し、かつ屈折率nsを有する複数のナノ粒子(154)、及びナノ粒子(154)の上にあり、かつ屈折率npを有する平坦化層(152)を含む。さらに、npはnaの25%以内であり、かつns>npである。さらにはns≧約1.9である。

Description

本開示は、概して、有機発光ダイオード(OLED)、OLEDをベースとした照明デバイス、及びOLEDをベースとしたディスプレイデバイスに関し、より詳細には、本開示は、OLEDで使用するための光抽出構造、アセンブリ、及び要素、並びにそれらを製造する方法に関する。
現在、OLED技術を採用した画像レンダリングデバイスが普及している。OLED技術の欠点の1つは、OLED活性材料(OAM)によって生成された光が、デバイスからの非効率的な光取り出しになりやすいことである。OLEDの有機層は、多くの場合、光の透過及び光の取り出しのための非効率的な平面導波路をもたらす。より具体的には、OLEDを透過した光は、個々の半導体層及び導電層の平面に垂直に放出される代わりに、平面導波路にトラップされる可能性がある。次に、このトラップされた光は、デバイスの損失の多い部分に吸収されるか、そうでなければ使用されていない方向に散乱されるか、あるいは、場合によっては、OLEDデバイスによってレンダリングされた画像を変位させる可能性がある。
OLEDをベースとした照明は、画像生成及び画像変位の問題には関係しないが、光の透過効率は依然として重要である。すなわち、効率は、注入された電気キャリアの数ごとに生成される有用な照明光子の数を意味しており、OLEDをベースとした照明用途では非常に重要である。電子と正孔を再結合する数あたりに生成される光子の数である、OLEDデバイスの内部量子効率は、ほぼ完全な数値に達することができ、多くの場合99%を超える。主な問題は、これらの光子を照明に有用な方向、すなわち、通常はOLEDスタックに垂直な方向に、いかにして抽出するかである。OLEDデバイスの有機領域にトラップされた光子のほとんどは、デバイスから出ることはなく、電荷キャリアを供給するために必要とされる導体の表面プラズモンポラリトン(SPP)との相互作用において消費される。
したがって、OLEDのOAMから空気への光抽出効率(すなわち、光抽出(OE))が改善されたOLEDデバイスが必要とされている。加えて、比較的低い処理関連コスト及び高収率で製造することができる高効率のOLEDデバイス構成が必要とされている。
本開示の幾つかの態様によれば、カソード、屈折率nを有するアノード、及びカソードとアノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造と、該ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造とを備えている、有機発光ダイオード(OLED)アセンブリが提供される。光回折下部構造は、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、及びナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含む。さらには、nはnの25%以内であり、かつn>nである。加えて、n≧約1.9である。
本開示の幾つかの態様によれば、カソード、屈折率nを有するアノード、及びカソードとアノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造と、ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造とを備えている、有機発光ダイオード(OLED)アセンブリが提供される。光回折下部構造は、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、及びナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含む。さらには、nはnの25%以内であり、n>nであり、かつn≧約1.9である。加えて、複数のナノ粒子は、約200nm〜約30μmのサイズ範囲であり、かつ基板上に単層で配置されている。
本開示の幾つかの態様によれば、カソード、屈折率nを有するアノード、及びカソードとアノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造と、ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造とを備えている、有機発光ダイオード(OLED)アセンブリが提供される。光回折下部構造は、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、及びナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含む。さらには、nはnの25%以内であり、n>nであり、かつn≧約1.9である。加えて、OLEDアセンブリは、基板への少なくとも40%の光抽出効率を含む。
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載され、その説明から当業者に容易に明らかとなり、あるいは、以下の詳細な説明、特許請求の範囲、並びに添付の図面を含めた本明細書に記載される実施形態を実施することによって認識されよう。
前述の概要及び以下の詳細な説明はいずれも、さまざまな実施形態を説明しており、特許請求される主題の性質及び特徴を理解するための概観又は枠組みを提供することを意図していることが理解されるべきである。
添付の図面は、さまざまな実施形態のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれて、その一部を構成する。図面は、本明細書に記載されるさまざまな実施形態を例証しており、その説明とともに、特許請求の範囲の主題の原理及び動作を説明する役割を担う。
以下は、添付図面内の図の説明である。図は必ずしも縮尺通りではなく、図面のある特定の特徴及びある特定の図は、明確さ及び簡潔さのために、縮尺おいて又は概略図において誇張して示される場合がある。
本開示の実施形態による、OLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板と接触しているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板に埋め込まれているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板に部分的に埋め込まれているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板と接触し、基板に埋め込まれ、又は基板に部分的に埋め込まれているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、さまざまな形状のナノ粒子が基板と接触し、基板に埋め込まれ、又は基板に部分的に埋め込まれているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板と接触して最密単層で配置されており、かつ基板とナノ粒子との間に空隙を有するOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、ナノ粒子が基板と接触して最密単層で配置されているOLEDアセンブリの概略図 本開示の実施形態による、OLEDアセンブリに適した複数のナノ粒子のサイズ分布のプロット 本開示の実施形態による、平坦化層の屈折率の関数としての異なるナノ粒子サイズを有する3つのOLEDアセンブリ構成の光増強(OE)のプロット 本開示の実施形態による、空気に対する基板なしのOLEDアセンブリの抽出効率と比較した、異なる基板屈折率を有するOLEDアセンブリ構成の光抽出効率(EQE)のプロット 本開示の実施形態による、ナノ粒子の屈折率の関数としての異なるナノ粒子密度を有する2つのOLEDアセンブリ構成の光増強(OE)のプロット 本開示の実施形態による、基板上に単層で分布したナノ粒子の走査電子顕微鏡(SEM)写真 本開示の実施形態による、OLEDアセンブリ構成の断面のSEM顕微鏡写真
前述の概要、並びにある特定の発明技術についての次の詳細な説明は図面と併せて読む場合によりよく理解されるであろう。特許請求の範囲は、図面に示されている配置及び手段に限定されないものと理解されたい。さらには、図面に示されている外観は、装置の述べられた機能を達成するために使用することができる多くの装飾的な外観の1つである。
追加の特徴及び利点は、以下の詳細な説明に記載されており、その説明から当業者には明らかであるか、あるいは特許請求の範囲及び添付の図面とともに以下の説明に記載される実施形態を実施することによって認識されるであろう。
本明細書で使用する「及び/又は」という用語は、2つ以上の項目の列挙において用いられる場合、列挙された項目のいずれか1つを単独で使用できること、若しくは、列挙された項目の2つ以上の任意の組合せを使用できることを意味する。例えば、組成物が成分A、B、及び/又はCを含むと記載されている場合、組成物は、Aのみ;Bのみ;Cのみ;AとBの組合せ;AとCの組合せ;BとCの組合せ;又はA、B、及びCの組合せを含むことができる。
本明細書では、第1と第2、上部と下部などの関係用語は、単に、ある存在又は動作を別の存在又は動作と区別するために用いられており、このような存在又は動作間の実際のこのような関係又は順序を必ずしも要求又は暗示するものではない。
本開示の変更は、当業者及び本開示を作成又は使用する者に想起されるであろう。したがって、図面に示され、上記説明された実施形態は、単に例示を目的とするものであり、均等論を含めて、特許法の原則に従って解釈されるように、以下の特許請求の範囲によって定められる本開示の範囲を限定することは意図されていないものと理解される。
本開示の目的では、「結合された」という用語(そのすべての形態:結合する、結合している、結合された等)は、概して、2つの構成要素(電気的又は機械的)の互いに対する直接的又は間接的な連結を意味する。このような連結は、本質的に固定されていても、本質的に移動可能であってもよい。このような連結は、2つの構成要素(電気的又は機械的)と、互いに又は2つの構成要素と単一の一体成形体として一体的に形成された追加の中間部材とによって達成されうる。このような連結は、特に明記しない限り、本質的に永続的であっても、本質的に取り外し可能又は解放可能であってもよい。
本明細書で用いられる場合、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータ、及び他の量及び特性が正確ではなく、かつ、正確である必要はなく、許容誤差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、並びに当業者に知られている他の要因を反映して、必要に応じて近似及び/又はより大きく又はより小さくてもよいことを意味する。範囲の値又は端点を説明する際に「約」という用語が用いられる場合、本開示は、言及される特定の値又は端点を含むと理解されるべきである。明細書の範囲の数値又は端点が「約」を記載しているかどうかにかかわらず、範囲の数値又は端点は、「約」によって修飾されたものと、修飾されていないものの2つの実施形態を含むことが意図されている。さらには、範囲の各々の端点は、他の端点に関連して、及び他の端点とは独立してのいずれにおいても重要であることが理解されよう。
本明細書で用いられる用語「実質的な」、「実質的に」、及びそれらの変形は、記載された特徴が値又は説明に等しい又はほぼ等しいことを示すことが意図されている。例えば、「実質的に平坦な」表面は、平坦な又はほぼ平坦な表面を示すことが意図されている。さらには、「実質的に」は、2つの値が等しいかほぼ等しいことを示すことが意図されている。幾つかの実施形態では、「実質的に」は、互いの約10%以内、例えば、互いの約5%以内、又は互いの約2%以内などの値を意味しうる。
本明細書で用いられる方向用語(例えば、上、下、右、左、前、後、上部、底部)は、描かれた図を参照してのみ作られており、絶対的な方向を意味することは意図していない。
本明細書で用いられる場合、「the」、「a」、又は「an」という用語は、「少なくとも1つ」を意味し、明示的に反対の指示がない限り、「1つのみ」に限定されるべきではない。よって、例えば、「ある1つの(a)構成要素」への言及は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、そのような構成要素を2つ以上有する実施形態を含む。
本明細書でも用いられるように、「ナノ粒子(nanoparticle;nanoparticles)」及び「粒子(particle;particles)」という用語は、本明細書に具体的に開示されるように、約200nm〜約30μm又はより狭い範囲のサイズ(例えば、それらの最大寸法又は直径に関して)を有する粒子を指すために交換可能に用いられる。したがって、本開示のナノ粒子は、μmスケール、ナノスケール、又はμmスケールとナノスケールの両方の粒子を含みうる。
本明細書でも用いられるように、「光抽出効率(EQE)」という用語は、それらの発光材料(例えば、それらのOLED活性材料)から空気又はそれを収容するデバイスの別の側面に光を伝達する際の本開示のOLED構造の効率を指す。
本明細書でも用いられるように、「光増強(OE)」という用語は、光回折下部構造を有していない同じOLED構造と比較して、それらの発光材料から光を伝達する際の本開示のOLED構造の増強因子を指す。
本明細書でも用いられるように、「屈折率(index of refraction;refractive index)」という用語は、(例えば、材料の組合せの屈折率の合計に基づくものとして)特定の光学屈折率又は有効屈折光学指数を有する層、要素、アセンブリ、構造、上部構造、又は下部構造を指すために交換可能に用いられる。
本明細書でも用いられるように、「高屈折率」という用語は、少なくとも1.8の屈折率を有する層、要素、アセンブリ、構造、上部構造、又は下部構造を指すために用いられる。
本明細書でも用いられるように、「低屈折率」という用語は、1.55未満の屈折率を有する層、要素、アセンブリ、構造、上部構造、又は下部構造を指すために用いられる。
一般的な図面、特に図1を参照すると、図は特定の実施形態を説明することを目的としており、それに添付される特許請求の範囲を限定することは意図していないことが理解されよう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、図面内のある特定の特徴及びある特定の図は、明快さ及び簡潔さのために、縮尺において又は概略図において誇張して示される場合がある。
有機発光ダイオード(OLED)、OLEDアセンブリ、OLEDをベースとした照明デバイス、及びOLEDをベースとしたディスプレイデバイスが、本開示に記載される。本開示は、OLEDと共に使用するための光抽出構造、アセンブリ、及び要素、並びにそれらを製造する方法をさらに詳述する。より具体的には、本明細書に開示されるOLED構造は、これらの構造のOAMを透過した光から空気への光増強(OE)の増加を提供する。これらのOLED構造は、光回折下部構造に結合されたOLED照明デバイスを備えており、光回折下部構造は、高屈折率平坦化層、ナノ粒子を含む散乱層、及び基板(例えば、ポリマー、ガラス、又はガラスセラミック基板)を含む。
本明細書に開示されるOLED構造及びアセンブリの実施形態は、OLEDをベースとした照明デバイス又はディスプレイなどの他の発光OLEDデバイス、より具体的には、下部又は上部発光OLEDデバイスの光取り出し効率を高める必要性に対処するものである。OLED構造及びアセンブリは、OAMによって生成された所与の量の光に対してOLEDをベースとしたデバイスのより大きい光出力を達成するために、剛性又は可撓性の低屈折率基板(例えば、ポリマー、ガラス、又はガラスセラミック基板)と高屈折率のOAMとの間に堆積した材料の層での散乱及び導波効果の最大利用を達成することができる。幾つかの実装形態では、この光増強(OE)は、OLEDに隣接して存在する高屈折率平坦化層、該平坦化層と接触した低屈折率基板、及び平坦化層内にあるか、そうでなければ平坦化層に結合され、基板と接触している高屈折率ナノ粒子(例えば、OAMによって生成された光の波長とほぼ同じ又はそれ以上の直径を有する)の導入によって達成することができる。
本開示のOLED構造及びアセンブリに関連して、さまざまな利点が存在する。1つの利点は、本開示のOLEDアセンブリが、従来のOLEDデバイスと比較して2.5倍を超える光取り出し効率の増加に達する光増強(OE)レベルを示すことである。さらには、信号損失レベルが低いOAMを有するOLEDデバイスを用いると、光取り出し効率の3倍の増加に近いOEレベルが実行可能である。本開示のOLEDアセンブリの別の重要な利点は、特に、従来のOLEDデバイス又はOEレベルを増加させるとされる構成を有する他のOLEDデバイスと比較して、比較的単純な製造プロセスで製造することができることである。
次に図1を参照すると、本開示の一実施形態によるOLEDアセンブリ100の概略図が提供されている。図示されるOLEDアセンブリ100は、ダイオード上部構造110及び光回折下部構造150を備えることができる。光回折下部構造150は、光回折のための独立した装置として(例えば、別の光透過デバイス又はアセンブリに設置されるようなダイオード上部構造なしで)使用することができる。ダイオード上部構造110は、アノード120、カソード140、及びアノード120とカソード140との間に挿入された有機発光半導体材料160を備えることができる。光回折下部構造150は、透明基板156と、該透明基板156の導波路表面158上に分布された光回折層151とを備えることができる。回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。複数のナノ粒子154は、透明基板156と平坦化層152との間に挿入されるか、若しくはそのいずれか又は両方の中にある。透明基板156は、ガラス、ガラスセラミック、ポリマー、又はこれらの材料の組合せを含みうる。
再び図1を参照すると、平坦化層152は、屈折率nを有しうる。透明基板156は、屈折率nを有しうる。アノード120は、屈折率nを有しうる。さらには、複数のナノ粒子154は、透明基板156の上又は内部に分布して、屈折率nを有しうる。図1にも示されるように、複数のナノ粒子154は、粒子間及び/又は粒子を取り囲む任意選択的な結合マトリクス157を有することができる。存在する場合には、結合マトリクス157は、平坦化層152、透明基板156、又は別の材料と同じ材料を含むことができ、該材料は、平坦化層152及び透明基板156、又はこれらの材料の組合せと同じ又は実質的に同じ屈折率を有する。さらには、幾つかの実施形態によれば、結合マトリクス157は、平坦化層152と透明基板156との間の屈折率を有していてもよい。
OLEDアセンブリ100の幾つかの実施形態によれば、平坦化層152の屈折率(n)は、アノード140の屈折率(n)と実質的に同様になるように構成される。幾つかの実装形態では、平坦化層の屈折率(n)は、アノード140の屈折率(n)の25%以内である。幾つかの実施形態によれば、平坦化層の屈折率(n)は、アノード140の屈折率(n)の25%以内、アノード140の屈折率(n)の20%以内、アノード140の屈折率(n)の15%以内、アノード140の屈折率(n)の10%以内、アノード140の屈折率(n)の5%以内、又はこれらの値の間のアノード140の屈折率(n)のパーセンテージ以内である。
図1に示されるOLEDアセンブリ100の幾つかの実装形態によれば、複数のナノ粒子154の屈折率(n)は、平坦化層152の屈折率(n)より大きくなるように構成される。幾つかの実装形態では、複数のナノ粒子の屈折率(n)は、平坦化層152の屈折率(n)より、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、又はこれらのパーセンテージ内の量だけ大きくなるように構成される。幾つかの実施形態では、複数のナノ粒子154の屈折率(n)は、≧1.9、≧2.0、≧2.1、≧2.2、≧2.3、≧2.4、≧2.5、≧2.6、≧2.7、≧2.8、≧2.9、≧3.0、又はこれらの値の間の屈折率である。幾つかの実装形態によれば、複数のナノ粒子154の屈折率(n)は約1.9〜約2.7であり、平坦化層152の屈折率(n)は、nとnとの差が少なくとも0.5である。
前述のように、図1に示されるOLEDアセンブリ100は、ダイオード上部構造110を含みうる。上部構造110のアノード120は、有機発光半導体材料160によって放出される光に対して透明又は実質的に透明であり、かつ光回折下部構造150のダイオード上部構造と係合する側125との適切な界面を提供する、酸化インジウムスズ(ITO)などの透明な導電性酸化物(TCO)でありうる。さらには、カソード140は、発光材料160と一致する適切な仕事関数を有する任意の導電性材料を含みうる。例えば、カソードは、Ag、Au、Al、Sm、Tm、Yb、又はCa:Al、Eu:Yb、又はTm:Ybなどの二金属材料を含みうる。カソード140の厚さは、約70nm〜約400nm、約70nm〜約300nm、又は約70nm〜約200nmでありうる。幾つかの実施形態では、カソード140の厚さが約70nm未満の場合、光がカソードからも逃げることができることから、デバイスは双方向になりうる。ある特定の状況下では、これは、ダイオード上部構造110内の追加の構成要素がカソード140から逃げる光を収集するために用いられる場合に有利でありうる。したがって、OLEDアセンブリ100の幾つかの実施形態は、約10nm〜約70nm、約70nm未満の厚さ、又はOLEDから放出される光の1%超がカソード140を通して放出されるような厚さを有するカソード140を含みうる。
再び図1に示されるOLEDアセンブリ100を参照すると、ダイオード上部構造110は、約2μm以下の厚さを有することができる。幾つかの実装形態では、ダイオード上部構造110は、2.0μm以下、1.5μm以下、1μm以下、若しくは、場合によっては0.5μm未満の厚さを有する。実施形態では、任意の結合マトリクス157と併せた、複数のナノ粒子154の厚さは、ダイオード上部構造110の厚さより大きい。他の実施形態では、任意の結合マトリクス157と併せた、複数のナノ粒子154の厚さは、ダイオード上部構造110の厚さと実質的に同じであるか、又はそれより小さい。OLEDアセンブリ100の幾つかの実装形態によれば、平坦化層152の厚さは、約1μm〜約30μm、約1μm〜約25μm、約1μm〜約20μm、約1μm〜約15μm、約1μm〜約10μm、約1μm〜約7.5μm、又は約1μm〜約5μmである。幾つかの実装形態では、平坦化層152の厚さは、1μm未満、約0.5μm未満、又はさらには約0.3μm未満に設定することもできる。
図1に示されるOLEDアセンブリ100をさらに参照すると、複数のナノ粒子154は、BaTiO、BaO、TiO、ZrO、Nb、HfO、ZnO、Ta、Al、それらのケイ酸塩、他の金属酸化物、又はそれらの組合せを含みうる。好ましい実施形態では、複数のナノ粒子154は、例えば、約1.9〜約3.0、約1.9〜約2.7、又は約1.9〜約2.5などの高屈折率を有する(一又は複数の)材料から製造される。
複数のナノ粒子154は、球形、立方体、ピラミッド形、不規則、及びそれらの組合せを含むがこれらに限定されないさまざまな形状を取ることができる。複数のナノ粒子154は、平坦化層152の厚さ未満の厚さを有する体積内に配置することができる。複数のナノ粒子154はまた、平坦化層152及び透明基板156のいずれか又は両方の中に単層で配置することができる。複数のナノ粒子はまた、基板156上に単層で配置されてもよい。さらには、複数のナノ粒子154は、(例えば、それらの最大寸法又は直径に関して)約200nm〜約30μmのサイズ範囲でありうる。幾つかの実装形態では、複数のナノ粒子154は、約200nm〜約30μm、約200nm〜約25μm、約200nm〜約20μm、約200nm〜約15μm、約200nm〜約10μm、約200nm〜約9μm、約200nm〜約8μm、約200nm〜約7μm、約200nm〜約6μm、約200nm〜約5μm、約200nm〜約4μm、約200nm〜約3μm、約200nm〜約2μm、約200nm〜約1μmのサイズ範囲、又はこれらの範囲内のサイズでありうる。実施形態では、複数のナノ粒子154は、これらの範囲の端点内、又はこれらの範囲の点の部分集合内で、同じ又は類似の平均及び中央値を有する単一のサイズ分布又は複数のサイズ分布を表すことができる。
任意選択的な結合マトリクス157に関しては、図1に示されるように、複数のナノ粒子154の間及び/又は周囲に存在することができる。結合マトリクス157は、平坦化層152、透明基板156、該平坦化層152及び透明基板156の屈折率と実質的に同様の屈折率又はそれらの間の屈折率を有する別の材料、若しくはこれらの材料の組合せと同じ材料を含むことができる。幾つかの実装形態では、結合マトリクス157及び複数のナノ粒子154は、集合的にナノ粒子凝集体を形成することができる。
再び図1に示されるOLEDアセンブリ100を参照すると、複数のナノ粒子154と結合マトリクス157との組合せは、幾つかの実施形態によれば、0.05μm未満の表面粗さ(RMS)を示しうる。幾つかの実施形態では、この組合せは、約0.03μm未満の表面粗さを有しうる。幾つかの実施形態では、この組合せは、約0.05μm〜約1μmの表面粗さを有しうる。
図1にも示されているように、OLEDアセンブリ100の平坦化層152は、ポリマー、ガラス、ガラスセラミック、及びセラミック材料、又はそれらの組合せのうちのいずれか1つ以上を含みうる。好ましい実施形態では、平坦化層152は、アノード120の屈折率と同様又は実質的に同様の屈折率をもたらすように選択された一又は複数の材料で構成される。幾つかの実施形態によれば、例えば、平坦化層152は、シリカ−、チタニア−又はシリカチタニア含有ゾルゲル、若しくは「スピンオングラス」(SOG)ポリマー材料、例えば、シルセスキオキサンとして提供されうる。平坦化層152の材料は、比較的高い耐亀裂性(例えば、硬化時の収縮が小さい)によって特徴付けることができ、ナノスケール及びマイクロスケールの間隙(例えば、複数のナノ粒子154と結合マトリクス157との組合せに関連する表面粗さ)を埋める能力を有していてよく、概して熱的に安定でありうる。例えば、平坦化層152の材料は、空気中で約450℃まで熱的に安定でありうる。この温度を超えると、平坦化層152の材料は、熱的に不安定になる、及び/又は分解する可能性がある。
平坦化層152の幾つかの実装形態によれば、それは、シリカ、チタニア、ジルコニア、及び他の金属酸化物のうちの1つ以上を含む次のポリマー材料:TiOナノ粒子を有するシロキサン系ポリマー(例えば、東レ株式会社のVF−1800シロキサンポリマー)、部分的に重合したポリメチルシルセスキオキサン(例えば、Honeywell,Inc.のT−II SOG)、ポリ−ジメチル−シロキサン、ポリ−ジフェニル−シロキサン、部分的に重合したポリシルセスキオキサン、ポリ−メチルシルセスキオキサン(Gelest Chemicals社のHardSil(商標)AM)、ポリ−フェニル−シルセスキオキサン、ポリメチルフェニルシルセスキオキサン(例えば、Gelest Chemicals社のHardSil(商標)AP)、SOGチタン酸塩(Desert Silicon社のTi−100、Ti−140、Ti−1000)、及びSOGシリカ−チタン酸塩混合物(例えば、Desert Silicon社のTi−452)のうちの1つ以上から形成することができる。幾つかの実施形態によれば、平坦化層152は、アナターゼ型のTiO、ZnO、及び他の金属酸化物などの比較的高屈折率を有する1つ以上の充填材を追加的に含むことができる。
前述のように、図1に示される透明基板156は、ガラス、ガラスセラミック、ポリマー、又はこれらの材料の組合せを含みうる。実装形態によれば、基板156の厚さは、約1μm〜約30μmでありうる。幾つかの実装形態では、基板156の厚さは、約1μm〜約30μm、約1μm〜約25μm、約1μm〜約20μm、約1μm〜約15μm、約1μm〜約10μm、約1μm〜約7.5μm、又は約1μm〜約5μmの範囲である。一実施形態によれば、透明基板156は、Corning(登録商標)Eagle XG(登録商標)ガラスを含みうる。OLEDアセンブリ100の幾つかの実装形態では、透明基板156は、本開示の当業者に理解されるように、ロール・ツー・ロール又はロール・ツー・デバイス処理によるアセンブリ100に用いることができる薄い可撓性のガラス基板を含む。さらには、ガラスを含むものとして、透明基板156のために選択された特定の材料は、同じ主題に関する従来及び将来の教示から収拾することができる。しかしながら、本開示の概念は、例として、例えばフュージョンドロープロセスを使用して大量に製造されるガラス、及び化学的に強化されるイオン交換ガラスを含めた、透明基板156のためのさまざまなタイプのガラスによく適していることに留意されたい。幾つかの実施形態によれば、透明基板156の屈折率は、約1.4〜約1.55の範囲でありうる。
再び図1に示されるOLEDアセンブリ100を参照すると、OLEDアセンブリの態様は、その発光材料(例えば、有機発光半導体材料160)からの光に関連して、少なくとも40%の光抽出効率(EQE)を示すことができる。OLEDアセンブリ100の幾つかの実装形態によれば、アセンブリは、その発光材料からの光に関連して、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%の光抽出効率(EQE)、及びそれらの閾値間のすべてのEQE値を示すことができる。好ましい実施形態では、OLEDアセンブリ100は、その発光材料からの光に関連して、少なくとも55%のEQEを示すことができる。
図1に示されるOLEDアセンブリ100をさらに参照すると、OLEDアセンブリの実施形態は、少なくとも1.5倍の光増強(OE)(すなわち、光回折下部構造又は同等のアセンブリを有していないダイオード上部構造110と比較して)を示すことができる。OLEDアセンブリの幾つかの実施形態によれば、アセンブリは、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2.0倍、少なくとも2.1倍、少なくとも2.2倍、少なくとも2.3倍、少なくとも2.4倍、少なくとも2.5倍、少なくとも2.6倍、少なくとも2.7倍、少なくとも2.8倍、少なくとも2.9倍、少なくとも3.0倍、少なくとも3.1倍、少なくとも3.2倍、少なくとも3.3倍、少なくとも3.4倍、少なくとも3.5倍の光増強(OE)、及びこれらの閾値の間のすべてのOEレベルを示しうる。好ましい実施形態では、OLEDアセンブリ100は、少なくとも1.9倍のOEを示しうる。
一実施形態によれば、カソード140、屈折率nを有するアノード120、及びカソード140とアノード120との間に挿入された有機発光半導体材料160を備えたダイオード上部構造110と、該ダイオード上部構造110からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造150とを備えた、図1に示される例示的な有機発光ダイオード(OLED)アセンブリ100が提供される。光回折下部構造150は、透明基板156、該基板156と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子154、及び該ナノ粒子154の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層152を備えている。さらには、nはnの25%以内であり、かつn>nである。加えて、n≧約1.9である。
別の実施形態によれば、カソード140、屈折率nを有するアノード120、及びカソード140とアノード120との間に挿入された有機発光半導体材料160を備えたダイオード上部構造110と、該ダイオード上部構造110からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造150とを備えた、図1に示される例示的な有機発光ダイオード(OLED)アセンブリ100が提供される。光回折下部構造150は、透明基板156、該基板156と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子154、及びナノ粒子154の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層152を備えている。さらには、nはnの25%以内であり、n>nであり、n≧約1.9である。加えて、複数のナノ粒子154は、約200nm〜約30μmのサイズ範囲であり、基板156上に単層で配置される。
さらなる実施形態によれば、カソード140、屈折率nを有するアノード120、及びカソード140とアノード120との間に挿入された有機発光半導体材料160を備えたダイオード上部構造110と、該ダイオード上部構造110からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造150とを備えた、図1に示される例示的な有機発光ダイオード(OLED)アセンブリ100が提供される。光回折下部構造150は、透明基板156、該基板156と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子154、及びナノ粒子154の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層152を備えている。さらには、nはnの25%以内であり、n>nであり、n≧約1.9である。加えて、図1に示されるOLEDアセンブリ100は、基板156への少なくとも40%の光抽出効率(EQE)を含む。
次に図2Aを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図2Aに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、単層で配置され、任意選択的な結合マトリクス157によって取り囲まれており、かつ基板156の導波路表面158上に位置している。幾つかの実施形態では、光回折層151は、基板156の導波路表面158上にナノ粒子154を配置し、続いて、ナノ粒子上に平坦化層152及び結合マトリクス157(存在する場合)の材料をコーティングし、硬化する工程を行うことによって形成することができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図2Aには示されていない)に連結させることができる。
次に図2Bを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図2Bに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、単層で配置され、任意選択的な結合マトリクス157によって取り囲まれており、かつ基板156内に(例えば、導波路表面158に近接して)埋め込まれている。幾つかの実施形態では、光回折下部構造150は、ナノ粒子154と任意選択的な結合マトリクス157との懸濁液でポリマー透明基板156をコーティングし、硬化させることによって形成することができる。例えば、ポリマー基板156をコーティングし、続いてナノ粒子154及び結合マトリクス157(存在する場合)をコーティングし、次いでこれらの要素のそれぞれを一緒に硬化させることができる。次に、平坦化層152の材料を、(ナノ粒子154を含むように)事前に形成された基板156上にコーティングし、次いで硬化することができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図2Bには示されていない)に連結させることができる。
次に図2Cを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図2Cに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、単層で配置され、任意選択的な結合マトリクス157及び/又は平坦化層152に由来する材料によって取り囲まれている。さらには、図2Cに示されるように、複数のナノ粒子154は、基板156内(例えば、導波路表面158に近接して)及び平坦化層152内に、部分的に埋め込まれている。幾つかの実施形態では、光回折下部構造150は、ナノ粒子154と任意選択的な結合マトリクス157との懸濁液でポリマー透明基板156をコーティングし、部分的に硬化し、続いて、(ナノ粒子154を含むように)部分的に硬化させた基板156の上に平坦化層152の材料をコーティングし、部分的に硬化させる工程を行うことによって形成することができる。最後に、(ナノ粒子154を単層で含むように)部分的に硬化させた平坦化層152及び透明基板156を硬化し、それらを連結させて、光回折下部構造150を形成する。あるいは、透明基板156は、熱可塑性ポリマーから形成することができ、その軟化点を超えて加熱することができ、複数のナノ粒子154は基板156内へと部分的に押し込まれる。この時点で、平坦化層152(及び任意選択的な結合マトリクス157)をナノ粒子154及び基板156の上にコーティングし、続いて硬化させることができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図2Cには示されていない)に連結させることができる。
次に図2Dを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図2Dに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、不規則な単層又は複数の層で配置され、結合マトリクス157及び平坦化層152に由来する材料によって取り囲まれ、基板156内(例えば、導波路表面158に近接して)及び平坦化層152内に部分的に埋め込まれている。幾つかの実施形態では、光回折下部構造150は、ナノ粒子154と任意選択的な結合マトリクス157との懸濁液でポリマー透明基板156をコーティングし、部分的に硬化し、続いて、(ナノ粒子154を含むように)部分的に硬化させた基板156の上に平坦化層152の材料をコーティングし、部分的に硬化させる工程を行うことによって形成することができる。最後に、(ナノ粒子154を不規則な単層又は複数の層で含むように)部分的に硬化させた平坦化層152及び透明基板156を硬化し、それらを連結させて、光回折下部構造150を形成する。あるいは、透明基板156は、熱可塑性ポリマーから形成することができ、その軟化点を超えて加熱することができ、複数のナノ粒子154は基板156内へと部分的に押し込まれる。この時点で、平坦化層152(及び任意選択的な結合マトリクス157)をナノ粒子154及び基板156の上にコーティングし、続いて硬化させることができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図2Dには示されていない)に連結させることができる。
次に図2Eを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図2Eに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数の形状及び/又はサイズを有する複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、単層で配置され、任意選択的な結合マトリクス157及び平坦化層152に由来する材料によって取り囲まれ、基板156内(例えば、導波路表面158に近接して)及び平坦化層152内に部分的に埋め込まれている。幾つかの実施形態では、光回折下部構造150は、ナノ粒子154(さまざまな形状及び/又はサイズを有する)と任意選択的な結合マトリクス157との懸濁液でポリマー透明基板156をコーティングし、部分的に硬化し、続いて、(ナノ粒子154を含むように)部分的に硬化させた基板156の上に平坦化層152の材料をコーティングし、部分的に硬化させる工程を行うことによって形成することができる。最後に、(単層で配置されたナノ粒子154を含むように)部分的に硬化させた平坦化層152及び透明基板156を硬化し、それらを連結させて、光回折下部構造150を形成する。あるいは、透明基板156は、熱可塑性ポリマーから形成することができ、その軟化点を超えて加熱することができ、複数のナノ粒子154は基板156内へと部分的に押し込まれる。この時点で、平坦化層152(及び任意選択的な結合マトリクス157)をナノ粒子154及び基板156の上にコーティングし、続いて硬化させることができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図2Eには示されていない)に連結させることができる。
次に図3Aを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図3Aに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、高密充填されて単層で配置され、基板156の導波路表面158上に位置している。さらには、ナノ粒子154のそれぞれの間に空隙159が配置されている。幾つかの実施形態では、光回折層151は、キャリア(図示せず)上にナノ粒子154の懸濁液を含む平坦化層152をコーティングし、硬化させることによって発達させることができる。キャリア上にナノ粒子154の高密充填された単層を伴って平坦化層152が形成された後、結果として得られた層は、キャリアから分離され、次に、硬化性接着剤又は他の結合剤(図示せず)で透明基板156に結合され、それによって、図3Aに示されるような空隙159が生じる。したがって、空隙159の形成は、それらの高屈折率の観点から有益であるが、これには、平坦化層152内の露出したナノ粒子154を基板156に結合するためのプロセスの注意深い制御が必要とされる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図3Aには示されていない)に連結させることができる。
次に図3Bを参照すると、基板156と接触した複数のナノ粒子154を含むものとしてOLEDアセンブリ100の概略図が示されている。図3Bに示されるように、ダイオード上部構造110は、光回折下部構造150の上に位置づけられる。光回折下部構造150は、透明基板156及び光回折層151を備えており、該回折層151は、複数のナノ粒子154と平坦化層152とを含む。より具体的には、複数のナノ粒子154は、高密充填されて単層で配置され、任意選択的な結合マトリクス157によって取り囲まれており、かつ基板156の導波路表面158上に位置している。幾つかの実施形態では、光回折層151は、基板156の導波路表面158上にナノ粒子154を配置し、続いて、ナノ粒子154上に平坦化層152及び結合マトリクス157の材料をコーティングし、硬化する工程を行うことによって形成することができる。次に、結果として得られる光回折下部構造150をダイオード上部構造110(例えば、上部構造のアノード120。図3Bには示されていない)に連結させることができる。図3Aに示されるOLEDアセンブリ100及び前述のOLEDアセンブリ100及びと比較して、図3Bに示されるOLEDアセンブリ100は、より少ない工程を有する、より単純かつより低コストの製造プロセスで、同じ又はより良好なOE及びEQE値を得ることができる。
次に図4を参照すると、本開示の実施形態による、図1〜3Bに示されるOLEDアセンブリ100に用いることができる複数のナノ粒子154のサイズ分布のプロットが提供されている。より具体的には、図4に示されるナノ粒子154は、約2.4の屈折率を有するBaTiOを含み、約0.6μmで中央値及び平均を示し、約0.05μm〜約1.5μmのサイズ範囲にある。
図5Aは、本開示の実施形態による、平坦化層の屈折率の関数としての異なるナノ粒子サイズを有する3つのOLEDアセンブリ構造(例えば、図2Aに示されるOLEDアセンブリ100)の光増強(OE)のプロットである。図5Aに示されるプロットは、約5μmの厚さを有する平坦化層、1.5の屈折率を有する透明基板、及び約1.83の屈折率を有するアノード(例えば、ITO)を備えたOLEDと仮定した、図2Aに示されるOLEDアセンブリと一致するOLEDアセンブリ構成のモデリングを通じて生成された推定OEデータを示している。図5Aから明らかなように、約1μmの平均サイズを有するナノ粒子を使用したOLEDアセンブリは、すべてが2.1倍を超えるOEを有する最良のOE値を示した;しかしながら、0.3μm及び2μmの平均サイズを有するナノ粒子を使用したOLEDアセンブリも同様に、すべてが1.9倍を超えるOEを有する、良好なOE性能を示した。図5Aからも明らかなように、OEレベルは、屈折率が約1.8〜約1.9の平坦化層を有するOLEDアセンブリのものが最適である。したがって、本開示による幾つかの好ましいOLEDアセンブリは、ダイオード上部構造内のOLEDのアノードの屈折率と実質的に一致する、約1.8〜約1.9の屈折率、若しくは1.8未満又は1.9超の屈折率を有する平坦化層を伴って構成される。
図5Bは、本開示の実施形態による、空気に対する、光回折下部構造を有していないOLEDアセンブリの抽出効率と比較した、さまざまな平坦化層屈折率を有するOLEDアセンブリ構成の光抽出効率(EQE)のプロットである。図5Bに示されるプロットは、さまざまな屈折率を有する約5μmの厚さを有する平坦化層、ナノ粒子の不存在、1.5の屈折率を有する透明基板、及び約1.83の屈折率を有するアノード(例えば、ITO)を備えたOLEDと仮定した、図2Aに示されるOLEDアセンブリと一致するOLEDアセンブリ構成に従う転送行列の計算によって生成された推定OEデータを示している。すなわち、散乱効果を排除するために、ナノ粒子はモデルOLEDアセンブリ構成には含まれず、したがって、平坦化層の屈折率の効果が強調されている。図5Bから明らかなように、約1.5の屈折率を有する平坦化層(例えば、ガラス層)を備えたOLEDアセンブリについては、約2.1倍のEQE値が計算される。対照的に、約1.75〜約1.9の屈折率を有する平坦化層を備えたOLEDアセンブリについては、約3.3〜3.4倍のEQE値が計算される。したがって、本開示による好ましいOLEDアセンブリは、ダイオード上部構造内のOLEDのアノードの屈折率と実質的に一致する、約1.75〜約1.9の屈折率、若しくは1.75未満又は1.9超の屈折率を有する平坦化層を伴って構成される。
図5Cは、本開示の実施形態による、ナノ粒子の屈折率の関数としての異なるナノ粒子密度を有する2つのOLEDアセンブリ構成の光増強(OE)のプロットである。図5Cに示されるプロットは、約600nmの厚さ及び2.1の屈折率を有する平坦化層、約400nmのサイズを有するナノ粒子、1.5の屈折率を有する透明基板、及び約1.83の屈折率を有するアノード(例えば、ITO)を備えたOLEDと仮定した、図2Aに示されるOLEDアセンブリと一致するOLEDアセンブリ構成のモデリングを通じて生成された推定OEデータを示している。さらには、2つのOLED構成を、基板上の単層内で46%及び12%のナノ粒子密度でモデル化した(例えば、それぞれ、図3A及び2Aに示されるOLEDアセンブリ100を参照のこと)。図5Cから明らかなように、屈折率が2.0より大きいナノ粒子を有するOLEDアセンブリ構成は、ナノ粒子の屈折率が増加するにつれて、光増強(OE)レベルの増加を示している。さらには、46%の密度を有するナノ粒子を使用するOLEDアセンブリ構成は、12%の密度を有するナノ粒子を使用するOLEDアセンブリ構成と比較して高いOEレベルを示した。したがって、本開示のOLEDアセンブリ構成で用いられるナノ粒子の屈折率を最大化することにより、OLEDアセンブリのOEレベルを有利に増加させることができる。
図1〜3Bに示されるOLEDアセンブリ100は、本開示の実施形態による、比較的低コストの製造工程に従って製造することができる。前述のように、複数のナノ粒子154は、さまざまな形状を示してよく、さまざまな既知のプロセスから作ることができる。これらのプロセスには、ミリング及び火炎加水分解が含まれるが、これらに限定されない。別の例として、複数のナノ粒子154は、本開示の分野の当業者によって理解されるように、ゾルゲル合成プロセスに従って生成されたコロイド溶液から調製されたチタニア球を含むことができる。例えば、水及びアルコールなどのさまざまな溶媒中のコロイド状チタニア及びチタン酸バリウム懸濁液は、直径が約200nm〜約30μmの粒子サイズを有する単分散にすることができる。
さらに、図1〜3Bに示されるOLEDアセンブリ100を作製する方法に関して、ナノ粒子の溶液、混合物、又は懸濁液を使用して、(例えば、ガラス組成物を含むような)透明基板156上にナノ粒子154の単層をコーティングすることができる。コーティング工程は、例えばスピンコーティング又はスロットダイコーティングなどの当技術分野で知られているさまざまな技術を使用して達成することができる。ほぼ完全に六方充填された単層を得る1つのプロセスは、ディップコーティング技術、流体成形技術、又はラングミュア−ブロジェット技術としてさまざまに知られている。ディップコーティングプロセスは、適切な液体の表面にナノ粒子の単層を形成し、次に液体に浸し、液体からゆっくりと引き出すことによって基板をコーティングする。複数のナノ粒子154を形成するための別の手法は、レイヤー・バイ・レイヤー(LbL)プロセスとして知られており、これは、導波路表面158が負電荷を被り、ナノ粒子が正電荷を被るように、基板156の導波路表面158を処理することを包含する。さらには、LbLプロセスを使用して、例えば、噴霧、浸漬、及びすすぎ、又はスロットダイ技術などのさまざまな手法を用いて、基板の荷電された導波路表面上に荷電粒子を堆積させることができる。
再び図1〜3Bに示されるOLEDアセンブリ100を作製する方法を参照すると、ひとたび複数のナノ粒子154が基板156の導波路表面158上に(例えば、単層で)形成されると、溶液をナノ粒子上に施すことができ、これが基板156の屈折率と同じ又はほぼ同じ屈折率を有する固体材料、例えば、シリカゾルゲル又はシルセスキオキサンなどのさまざまなスピンオングラス(SOG)高シリカポリマー材料などへと乾燥又は硬化される。液体は、ナノ粒子154に浸透し、したがってナノ粒子が部分的又は完全に沈漬される層を形成する。この材料は、乾燥及び/又は硬化の際に結合マトリクス157になり、粒子を基板156に結合させる役割を果たすことができる。該方法の変形として、複数のナノ粒子154及び結合マトリクス157を単一のコーティング工程で堆積させることができる。例えば、シリカゾルゲル又はシルセスキオキサン溶液中のナノ粒子(例えば、チタニア又はチタン酸バリウム)の懸濁液を最初に調製する。さらには、SOGポリマーが結合マトリクス157として用いられる場合、それらは、その後、コーティングから出る有機成分を酸化するのに十分な高温でアニーリングすることによって、完全に無機にすることができる。
結合マトリクス157及び複数のナノ粒子154が基板156上に形成され、硬化された後、OLEDアセンブリ100の平坦化層152(図1〜3Bを参照)が形成されうる。高屈折率平坦化層がナノ粒子154及び結合マトリクス157上にコーティングされると、それはこれらの要素の粗さを除去するのに役立ち、したがって平坦化コーティングとして機能する。前述のように、平坦化層152は、金属酸化物ナノ粒子(例えば、TiO及び/又はZrO)で満たされた有機−無機ハイブリッド材料(例えば、シロキサン)であるチタニアゾルゲルを含むことができる。平坦化層152がコーティングされると、次に、平坦化層152の特定の組成に合わせて調整されるように、本開示の分野の当業者によって容易に理解される条件に従って乾燥及び硬化される。最後に、ダイオード上部構造110が、従来の方法で光回折下部構造150の上に作製され、アノード120(例えば、ITO)で始まり、カソード140(例えば、アルミニウム)並びにOLED層を環境中の酸素及び水分から保護するために必要とされる任意のバリア層で終わる。
次に図6Aを参照すると、本開示の実施形態による、透明ガラス基板上に単層で分布したBaTiOナノ粒子の上面図の走査電子顕微鏡(SEM)写真が提供されている。図6Aから明らかなように、ナノ粒子はガラス基板上に適切に配置されており、約500nm〜約1μmの範囲のサイズ分布を有し、これは、波長に影響されない散乱強度をもたらすと予想される。さらには、図6Aに示されるナノ粒子は、実質的に単層の形態である。加えて、面密度及び粒子サイズは調整可能なパラメータであり、これらを使用するOLEDアセンブリがもたらす光散乱に影響を与えることができる。
次に図6Bを参照すると、例えば、本開示の実施形態による、図1〜3Bにも示されているようなOLEDアセンブリ構成の断面の走査型電子顕微鏡写真(SEM)が提供されている。本明細書では、ナノ粒子の単層上の平坦化層は、7回のコーティング及び硬化のサイクルを経て発達し、最終的な厚さは約6.4μmに達した。平坦化層の厚さは、特定の回数のコーティング及び硬化のサイクルを選択することによって注意深く制御することができることも明らかであるが、示していない。図6Bは、ナノ粒子が単層で十分に分散していることも示しており、AFM測定(図示せず)により、平坦化層の最終的な粗さが約20nm(Rpv)未満であることが確認されている。
例示的な実施形態及び実施例を例示の目的で説明してきたが、前述の説明は、本開示の範囲及び添付の特許請求の範囲を限定することを決して意図するものではない。したがって、本開示の精神及びさまざまな原理から実質的に逸脱することなく、上述の実施形態及び実施例に対して変形及び修正を行うことができる。このようなすべての修正及び変更は、本開示の範囲内に含まれ、以下の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
有機発光ダイオード(OLED)アセンブリであって、
カソード、屈折率nを有するアノード、及び前記カソードと前記アノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造;並びに
前記ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造
を備えており、
前記光回折下部構造が、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、並びに前記ナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含み、
がnの25%以内であり、かつn>nであり、
さらに、n≧約1.9である、
OLEDアセンブリ。
実施形態2
前記複数のナノ粒子が、チタン酸バリウム又は酸化バリウムを含む、実施形態1に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態3
前記平坦化層が約1μm〜約10μmの厚さを有する、実施形態1に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態4
前記透明基板が、約1.4〜約1.55の屈折率を有するガラス組成物を含む、実施形態1に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態5
が約1.9〜約2.7であり、nが約1.7〜約2.1であり、前記nとnとの差が少なくとも0.5である、実施形態1に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態6
有機発光ダイオード(OLED)アセンブリであって、
カソード、屈折率nを有するアノード、及び前記カソードと前記アノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造;並びに
前記ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造
を備えており、
前記光回折下部構造が、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、並びに前記ナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含み、
がnの25%以内であり、かつn>nであり、
≧約1.9であり、
さらに、前記複数のナノ粒子が、約200nm〜約30μmのサイズ範囲であり、前記基板上に単層で配置される、
OLEDアセンブリ。
実施形態7
前記複数のナノ粒子が、チタン酸バリウム又は酸化バリウムを含む、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態8
前記平坦化層が約1μm〜約10μmの厚さを有する、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態9
前記透明基板が、約1.4〜約1.55の屈折率を有するガラス組成物を含む、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態10
が約1.9〜約2.7であり、nが約1.7〜約2.1であり、前記nとnとの差が少なくとも0.5である、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態11
前記複数のナノ粒子が約200nm〜約2μmのサイズ範囲である、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態12
前記複数のナノ粒子が、前記基板の前記屈折率にほぼ等しい屈折率を有する副層内に埋め込まれている、実施形態6に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態13
有機発光ダイオード(OLED)アセンブリであって、
カソード、屈折率nを有するアノード、及び前記カソードと前記アノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造;並びに
前記ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造
を備えており、
前記光回折下部構造が、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、並びに前記ナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含み、
がnの25%以内であり、かつn>nであり、
≧約1.9であり、
さらに、前記OLEDアセンブリが、前記基板への少なくとも40%の光抽出効率を含む、
OLEDアセンブリ。
実施形態14
前記複数のナノ粒子が、チタン酸バリウム又は酸化バリウムを含む、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態15
前記平坦化層が約1μm〜約10μmの厚さを有する、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態16
前記透明基板が、約1.4〜約1.55の屈折率を有するガラス組成物を含む、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態17
が約1.9〜約2.7であり、nが約1.7〜約2.1であり、前記nとnとの差が少なくとも0.5である、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態18
前記複数のナノ粒子が約200nm〜約2μmのサイズ範囲である、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態19
前記複数のナノ粒子が、前記基板の前記屈折率にほぼ等しい屈折率を有する副層内に埋め込まれている、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
実施形態20
前記OLEDアセンブリが、前記基板への少なくとも55%の光抽出効率を含む、実施形態13に記載のOLEDアセンブリ。
100 有機発光ダイオード(OLED)アセンブリ
110 ダイオード上部構造
120 アノード
140 カソード
150 光回折下部構造
151 光回折層
152 平坦化層
154 ナノ粒子
156 透明基板
157 結合マトリクス
158 導波路表面
159 空隙
160 有機発光半導体材料

Claims (10)

  1. 有機発光ダイオード(OLED)アセンブリであって、
    カソード、屈折率nを有するアノード、及び前記カソードと前記アノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造;並びに
    前記ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造
    を備えており、
    前記光回折下部構造が、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、並びに前記ナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含み、
    がnの25%以内であり、かつn>nであり、
    さらに、n≧約1.9である、
    OLEDアセンブリ。
  2. 前記複数のナノ粒子が、チタン酸バリウム又は酸化バリウムを含む、請求項1に記載のOLEDアセンブリ。
  3. 前記平坦化層が約1μm〜約10μmの厚さを有する、請求項1又は2に記載のOLEDアセンブリ。
  4. 前記透明基板が、約1.4〜約1.55の屈折率を有するガラス組成物を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のOLEDアセンブリ。
  5. が約1.9〜約2.7であり、nが約1.7〜約2.1であり、前記nとnとの差が少なくとも0.5である、請求項1から4のいずれか一項に記載のOLEDアセンブリ。
  6. 有機発光ダイオード(OLED)アセンブリであって、
    カソード、屈折率nを有するアノード、及び前記カソードと前記アノードとの間に挿入された有機発光半導体材料を備えたダイオード上部構造;並びに
    前記ダイオード上部構造からの光の散乱断面を提供する光回折下部構造
    を備えており、
    前記光回折下部構造が、透明基板、該基板と接触し、かつ屈折率nを有する複数のナノ粒子、並びに前記ナノ粒子の上にあり、かつ屈折率nを有する平坦化層を含み、
    がnの25%以内であり、かつn>nであり、
    ≧約1.9であり、
    さらに、前記複数のナノ粒子が、約200nm〜約30μmのサイズ範囲であり、前記基板上に単層で配置される、
    OLEDアセンブリ。
  7. 前記複数のナノ粒子が、チタン酸バリウム又は酸化バリウムを含む、請求項6に記載のOLEDアセンブリ。
  8. 前記平坦化層が約1μm〜約10μmの厚さを有する、請求項6又は7に記載のOLEDアセンブリ。
  9. 前記透明基板が、約1.4〜約1.55の屈折率を有するガラス組成物を含む、請求項6から8のいずれか一項に記載のOLEDアセンブリ。
  10. が約1.9〜約2.7であり、nが約1.7〜約2.1であり、前記nとnとの差が少なくとも0.5である、請求項6から9のいずれか一項に記載のOLEDアセンブリ。
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