JP2022501169A - ポータブルランチボックス - Google Patents

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Abstract

食品を保管、持ち運び、及び調理するためのポータブルランチボックス(1)であって、食品を受け入れるための食品用キャビティ(10);水を受け入れるためのための加熱用キャビティ(20);加熱用キャビティ(20)内で水を加熱するための加熱エレメント(80);第一状態から第二状態へ切り替えが可能な切り替え装置(50)を含み、ランチボックス(1)は、切り替え装置(50)の第一状態において、食品用キャビティ(10)内に配置された食品を加熱し、切り替え装置(50)の第二状態において、食品用キャビティ(10)内に配置された食品をスチームする。このランチボックスは、簡単な方法で多種多様なタイプの食品を調理することを可能にする。【選択図】図1

Description

本発明は、食品を保存、持ち運び、及び調理するためのポータブルランチボックスの分野に関するものである。
今日のビジネスライフだけでなく、就学期間中にあっても、日中の健康的な食事は困難になりつつある。レストランは混んでいて高価であることが多く、食堂でおいしいものを提供していることは稀で、ナスックスタンドでは不健康な食事を提供していることが多い。従って、自宅から持ってきた食品を使って食事を調理することが簡単にできることが求められる。この必要性は、雇用者がキッチンを提供せず、せいぜい電子レンジを提供するに過ぎない場合に、より求められる。
従って、従来、自宅から持ってきた食事を職場で温めることができるランチボックスが知られていた。
特許文献1は、折り畳み式で互いに閉じることができるトップシェルとボトムシェルから構成されているランチボックスを開示する。ボトムシェルには、付随する加熱エレメントを備えたトレーが配置され、トレーに搭載されている食品を温めることができる。トップシェルを閉じた状態では、トップシェルとトレーとの間にシールが配置されている。
特許文献2は、本体と、その上に配置して密封する蓋体とを備え、食品を持ち運んで加熱するための容器を開示する。容器の中には、本体に配置された加熱エレメントによって加熱することができる蓋付きの受け皿を備えている。
特許文献3は、加熱用キャビティを備えた外側ボディを有する調理用容器であって、加熱用キャビティ内に水と加熱用エレメントが導入される調理用容器を開示する。内側ボディが、外側ボディの中で加熱用キャビティ上に配置されている。加熱用キャビティ内の水が加熱され、それによって、加熱用キャビティ上に配置されている内側ボディとその中にある食品を加熱する。加熱用キャビティと内側ボディの内部は相互に接続されていない。
しかしながら、従来装置のほとんどは、食事を加熱することしかできない。更に、スチーマーが知られているが、設計が比較的複雑であり、それ故、重く、高価である。
WO 2015/177726 A1 CH 712870 A2 US 2016/0045054 A1
従って、本発明の目的は、選択的な食事の調理を可能とするランチボックスを提供することである。
本発明は請求項1の特徴によって、この問題を解決する。
食品を保存、持ち運び、及び調理するための本発明に係るポータブルランチボックスは、食品を受け入れるための食品用キャビティ、水を受け入れるための加熱用キャビティ、加熱用キャビティ内で水を加熱するための加熱エレメント、及び第一状態から第二状態へ切り替えることが可能な切り替え装置を含む。ランチボックスは、切り替え装置の第一状態において、食品用キャビティ内に配置された食品を加熱し、切り替え装置の第二状態において、食品用キャビティ内に配置された食品をスチームする(蒸す)ように設計されている。
好ましい実施形態において、切り替え装置の第一状態はまた、ランチボックス、及び特に、持ち運び用の食品容器を十分に密閉するように機能する。
このテキストにおいて、「調理(Zubereitung/preparation)」という用語は、基本的には、既に完成した食事の加熱を意味すると解される。原則として、純然たる熱伝動により、及び/又は例えば、水蒸気でスチームすることにより、熱を加えることで食事を加熱することができる。広義的には、「調理(Zubereitung/preparation)」という用語はここでは、例えば、ジャガイモや野菜の煮込みといった、食品を煮ること(Kochen/boiling)、料理すること(Garen/cooking)をも意味すると解される。本発明に係る実施形態のいくつかは、食事の加熱のみを可能とし、その他の実施形態は、それに加えて、食品を煮たり、料理したりすることをも可能にする。
スチームという調理方法は、健康的なだけでなく、最近では非常に一般的な調理方法である。スチーマーによって、食事を再加熱したり、より長いエネルギー供給によって料理もできる。この種の調理は通常、スチーム料理と呼ばれている。スチーマーを使っての加熱の長所は、特に、食事の水分が抜けて乾燥しないことである。
本発明に係るランチボックスのおかげで、ユーザーはランチボックスの内容に応じて調理方法を選ぶことができる。例えば、ある日には、調理済みの食事を持って来れば、温めるだけで済む。また、別の日に、料理が必要な食品を持って来れば、同じランチボックスを使って料理することもできる。更に、食品を予熱し、その後、スチームするか、その逆もできる。これを行うには、切り替え装置を操作するだけでよい。調理済みの食事が入っている購入した容器も、発明に係るランチボックスで使用できる。
従って、ユーザーは、摂食用の食品を持ち運び、保存、及び調理するために、同じランチボックスが使える。これらの状況のそれぞれにおいて、液体や匂いが外部に漏れることがないように、外部に対して密閉するシールがあるのが好ましい。これは特に、例えば、パーティションなどがない職場に、ランチボックスを置いておいて、その場で使用する場合に有利である。
加熱、そして必要であれば料理も、該当するキャビティに充填された水によって行われることが好ましい。これは持ち運びする前、又は食事を調理する直前に行うことができる。
好ましい実施形態において、ランチボックスには、加熱用キャビティと食品用キャビティとの間に流体接続があり、それは切り替え装置によって開閉される。これ以降、流体接続をガス接続とする。これは、少なくともスチーム(蒸気)が通り抜けることが可能な接続を含む。
ランチボックスは、特に、水蒸気が、加熱用キャビティから食品用キャビティに侵入しないように、切り替え装置が、ガス接続を第一状態で閉じるように設計されていることが好ましい。従って、加熱用キャビティ内にある水が加熱されると、食品用キャビティ内に配置された食品の加熱のみがなされるよう、食品用キャビティとは熱のみが交換される。好ましい実施形態では、この状態は、既にランチボックス内に、食事を加熱するための水が充填されていたとしても、つまり、ランチボックスの使用準備ができていたとしても、食品の入ったランチボックスを持ち運んだり、保存したりできる状態になっている。この状態では、外部に対してしっかりと密閉されていて、それによって内容物や匂いが外側に漏れるのを防いでいることが好ましい。
ランチボックスは、特に、水蒸気が、加熱用キャビティから食品用キャビティに通じるように、切り替え装置が、第二状態でガス接続を開くように設計されているのが好ましい。従って、加熱用キャビティ内にある水が加熱され、水蒸気が生成されると、この水蒸気は食品用キャビティに侵入し、食品用キャビティに配置されている食品がスチームされる。
加熱エレメントは、加熱用キャビティに配置されているのが好ましい。好ましい実施形態では、加熱用キャビティの底部が、少なくともランチボックスの意図される使用位置において、加熱用キャビティにある水が常に加熱エレメントに流れるように設計されている。加熱用キャビティには、傾斜した底部があることが好ましい。加熱エレメントが、加熱用キャビティの底部の中央に配置されている場合、食品の加熱もまんべんなく行われることが可能になる。加熱エレメントは、加熱用キャビティに向かって平面状になっているのが好ましい。
好ましい実施形態においては、加熱エレメントが電気的に操作可能であり、ランチボックスには、加熱エレメントに電力を供給するバッテリーがある。バッテリーを充電できる電源コネクターが設けられていることが好ましい。電源コネクターは、一般的な充電装置(例えば、USB-C、Lightning)と互換性があることが好ましい。その他の実施形態においては、主電源が、代替的に、又は付加的に設けられている。この主電源は、ランチボックスが食事の加熱だけでなく、食品の調理にも使用される場合、特に有利である。
ランチボックスには、ここではベースと呼ばれている底部から、完全に取り外し可能なカバーがあることが好ましい。これは食品用キャビティへのアクセスを可能にする。また、水が同じ開口部を通って、加熱用キャビティに侵入することが好ましい。その他の実施形態では、別の開口部がこのために設けられている。
匂いが外部に漏れることを防ぐためと、ランチボックスが持ち運び可能であることを保証するために、少なくとも一つのシールがあることが好ましい。更に、スチームを可能とし、又は妨げるために、食品用キャビティを加熱用キャビティに接続し、又は食品用キャビティを加熱用キャビティから閉じるための装置を備えている。この装置にも、シールがあることが好ましい。これらの二つのシールは、水が充填されて、すぐに使用できる状態にあるランチボックスを持ち運んだり、保存したりする際の安全性を高める。
好ましい実施形態において、ランチボックスが第一シールを含み、切り替え装置の第一状態において、第一シールが食品用キャビティを加熱用キャビティに対して気密に密閉し、切り替え装置の第二状態において、切り替え装置が、少なくとも部分的に第一シールをリリースし、それによって、食品用キャビティと加熱用キャビティとがお互いにガス接続される。
好ましい実施形態においては、ランチボックスには第二シールがあり、第二シールは、ランチボックスが閉じた状態において、外部に対して食品用キャビティを気密に密閉する。切り替え装置の第一及び第二状態において、同一のシールが、加熱用キャビティを、好ましくは、食品用キャビティとともに、外部に対してガス密に、よって、液密に密閉するように設計されているのが好ましい。
ランチボックスが閉じている時、両方のシールが、ランチボックスの外部に対して、食品用キャビティを密閉していることが好ましい。このようにして、食品用キャビティは、持ち運ぶ際の漏れに対して、少なくとも二重に保護されていることになる。
実施形態によっては、第一シールと第二シールは、二つの別のシールである。それらは円周状に形成されていることが好ましい。また、シリコーン製であることが好ましい。
但し、好ましい実施形態においては、これらの二つのシールが、一つの部品として一体に形成されている。それらは、閉じた周縁と中央に貫通する開口部とを備えた、自己完結型の部分(in sich geschlossenes Teil/self-contained part)を形成している。例えば、このシール部分は、例えば、シリコーンから簡単に製造できる。第一シールはシール部分の内側部分を形成し、第二シールはシール部分の外側部分を形成することが好ましい。
好ましい実施形態においては、電子機器、操作要素、ディスプレイエレメントの他に、ランチボックスが、基本的には、カバー、ベース、及びその間に配置されている容器からなる。また、外周は、カバーとベースによって規定されることが好ましい。
ランチボックスには、電気で作動する加熱エレメントがあることが好ましい。好ましい実施形態において、電子機器用キャビティがベースにあり、電子機器用キャビティには、ランチボックスの電子部分、例えば、加熱エレメントが配置されている。電子機器用キャビティ内のその他のエレメントには、例えば、バッテリー、回路基板、ケーブル、少なくとも一つのプッシュボタン、音響信号出力ユニット、少なくとも一つの圧力センサー、少なくとも一つの温度センサー、少なくとも一つの制御ユニット、及び主電源操作の場合、少なくとも一つの変圧器が含まれる。電源コネクター、及び/又は光信号出力ユニット(例えば、LED等)は、電子機器用キャビティの壁に配置されていることが好ましい。ベースは、このために、二つ以上の部分に形成されていることが好ましい。
好ましい実施形態においては、カバーが、少なくとも一つの留め具によってベースに装着されている。また、複数の留め具がある方が好ましい。デザインは異なるもので構わない。それらは、ベース、及び/又はカバーに、カチッと留められる(einklicken/click into)、スナップアクション要素であるのが好ましい。スナップアクション要素は、タブとしてデザインされることが好ましく、それらはカバーの上に配置されることが好ましい。例えば、それらは軸回りに回転できるように配置される。
切り替えエレメントは、多様な方法でデザインできる。それらは、カバー自身によって、カバーをスライドさせる要素によって、又はその他の手段によって、形成することができる。
好ましい実施形態においては、これらの留め具の少なくともいくつかは、上述の切り替え装置の切り替え要素として設計される。留め具、又はその少なくともいくつかは、二つの機能を満たす:一つは、ランチボックスを開き、そしてしっかりと閉じることを可能にし、もう一つは、加熱位置からスチーム位置に切り替えることを可能にする。これはシンプルな設計で、操作も簡単で製造コストも高くない。
例えば、留め具の一つが、他が閉じた位置に留まっているままで、開いた位置にすることができる。開いている留め具は、加熱用キャビティと食品用キャビティとの間のガス接続を可能にし、閉じた留め具は、ランチボックスが、依然として、外部に対して気密に密閉されることを保証する。
好ましい実施形態においては、ランチボックスが閉じた状態のとき、第二シールが、カバーとベースとの間に、例えば、クランプされた状態で配置され、及び/又は、容器が、カバーとベースとの間に配置され、クランプされている。
好ましい実施形態においては、ランチボックスが、圧力を感知するようにセットアップされた、少なくとも一つの圧力センサーを有していることが好ましい。圧力センサーは、ランチボックスの周囲の圧力を感知するために設計されていることが好ましい。圧力センサーは、例えば、食品用キャビティと加熱用キャビティとは別のキャビティであって、ランチボックスの周囲に対して圧力接続、例えば、ガス接続しているキャビティに配置される。このキャビティは、上述されている電子用キャビティであることが好ましい。例えば、圧力センサーは、その他の電子部品と共に共通の回路基板に配置される。または、圧力センサーは、ランチボックスの外側に配置される。
外部圧力を感知する圧力センサーは、一般的に、食品用キャビティ、又は加熱用キャビティにはないため、圧力センサーは、耐湿に設計される必要はなく、コストを削減できる。更に、圧力センサーは、食品との接触によって汚損されることはない。
好ましい実施形態においては、ランチボックスは、代替的に、又は付加的に、温度を感知する温度センサーを少なくとも一つ含む。温度センサーは、加熱用キャビティ内の温度を感知するように配置されていることが好ましい。温度センサーは、加熱用キャビティ内に配置されていることが好ましい。好ましい実施形態においては、温度センサーは水の中に配置されている。
好ましい実施形態においては、ランチボックスには、加熱エレメントの加熱出力を制御する制御装置が設けられている。例えば、制御装置は、決められた加熱時間の後に加熱エレメントをオフに切り替えるようにし、例えば、これにより、バッテリーの過放電を防ぐように設計できる。
好ましい実施形態においては、制御装置は、加熱エレメントの加熱出力を制御すること、また、圧力センサーと温度センサーによって感知されたデータによって当該加熱出力を制御するように設計されている。特に、加熱出力は、周囲圧力と加熱用キャビティ内の温度の関数として制御できる。このようにして、例えば、加熱温度は、エネルギー効率の良い方法で最適化することができる。特に、料理も可能とする実施形態において、高すぎたり、低すぎたりする温度で、食事が調理されることを予防することも可能である。
独立した発明としての切り替え装置を使用しなくても、この配置はここで請求される。本発明はランチボックスに限らず、その他のタイプの食品調理用装置にも適用できる。その上、装置は、食品の保存、又は持ち運びに、必ずしも適していなくても構わない。例えば、キッチンに内蔵されたスチーマー、又は家庭での使用を意図したスチーマー。対応する方法も、発明として請求される。
外部圧力測定と加熱用キャビティ温度測定の組み合わせに基づいた加熱出力の制御のおかげで、この装置には、エラーに脆弱なバルブと、高価な耐水圧力センサーの両方を、加熱用キャビティの中に配置しなくてもよいという長所がある。これによって、製造コストを下げながら、装置の信頼性を向上させる。
但し、この装置は、特にランチボックスに適している。圧力解放バルブを必要としないランチボックスを作ることができる。その種のバルブは、食品によって汚れることがあるので、不衛生である。汚れによって、必要な時に、バルブを開けることができなかったり、開けることができても十分でない虞もある。バルブを開ける場合でも、漏れるスチームによるエネルギーロスが比較的高いため、加熱するのにそれだけ時間とエネルギーを必要以上に消費する。これらの短所は、少なくとも一つの圧力センサーを使うことで排除される。
好ましい実施形態においては、ランチボックスは、加熱処理中に、周囲の圧力を考慮して決められた範囲内で、加熱用キャビティ内の温度を維持するように設計される。
周囲の圧力を感知する圧力センサー、加熱用キャビティ内の温度を感知する温度センサー、及び制御装置を含む好ましい実施形態においては、ランチボックスは以下のように設計される
周囲の圧力は、加熱処理の開始時、又は途中で、圧力センサーによって測定される;
最低温度は、測定された周囲の圧力から、例えば、内部データベース、例えば、水が蒸発する最低温度によって決められる、及び
加熱エレメントは、加熱中に温度センサーによる加熱用キャビティ内で測定された温度が、最低温度より高くなるように作動する。
ランチボックスは、周囲の圧力が1.033 barの時に、例えば、当該圧力における水蒸気の温度が100℃であるため、最低温度を100℃に設定することが好ましい。
周囲の圧力を感知する圧力センサー、加熱用キャビティ内の温度を感知する温度センサー、及び制御装置を含む好ましい実施形態においては、ランチボックスは以下のように設計される。
周囲の圧力は、加熱処理の開始時、又は途中で圧力センサーを介して測定される;
加熱用キャビティ内の最高温度は、測定された周囲の圧力から、例えば、内部データベースを介して決められる、及び
加熱エレメントは、加熱中に、温度センサーによる加熱用キャビティ内で測定された温度が、最高温度より低くなるように作動させ、例えば、加熱処理中に、加熱用キャビティ内の温度が温度センサーによって最高温度を超えたと測定された場合に、加熱エレメントがオフに切り替えられるように作動させる。
例えば、ランチボックスは、周囲の圧力が1.033 barの場合、例えば、当該圧力より0.3 bar高い圧力における水蒸気の温度が106℃であるため、最高温度を106℃に設定し、従って、温度が106℃より低い場合、加熱用キャビティ周囲との間の差圧が最高で0.3 barになる。
好ましい実施形態においては、ランチボックスには、安全性をより高めるために、加熱出力を制御する冗長センサーシステムがある。また、ランチボックスは、例えば、各々が外部圧力センサーと加熱用キャビティ温度センサーを含む二組のセンサーを有していることが好ましい。制御装置は、センサーシステムの少なくとも一部が、安全として分類されている値以外の値を感知した時に、加熱処理を中断するように配置されていることが好ましい。冗長センサーシステムは、これによってエラーへの脆弱性を減らす。
発明に係るランチボックスには、信号出力装置がある。信号出力装置は、音響信号、又は光信号を出力する。光信号出力装置は、例えば、一つ以上のLEDを含むライトユニットとすることができ、一色あるいは複数色で点灯するようにすることができる。
好ましい実施形態においては、信号出力装置は、例えば、以下のことを示す。
加熱エレメントが作動したかどうか、
加熱あるいはスチーム処理の進行状況(特に完了)、
バッテリーの充電状態、
加熱用キャビティ、及び/又は食品用キャビティ内の温度、
エラーメッセージ、及び/又は
加熱用キャビティの充填状態。
好ましい実施形態においては、ランチボックスには、加熱処理をユーザーが開始できるように、ユーザーインターフェースがあることが好ましい。ユーザーインターフェースには、例えば、スイッチがある。ユーザーインターフェースは、ユーザーが加熱処理をキャンセルできるように設定されていることが好ましい。
制御装置、加熱用キャビティ内の温度を感知する温度センサー、信号出力装置を備える好ましい実施形態においては、制御装置は、加熱エレメントが加熱された後、温度の上昇が素早く十分に感知できない場合に、信号を出力するように設計されている。そのようなケースは、例えば、加熱用キャビティ内に、水がないか、水が少な過ぎる場合に発生し、その場合、ユーザーは信号によってその旨を知らされる。ランチボックス内では、水だけでなく空気も加熱されるため、内部が、好ましくない高圧になり得る。好ましい実施形態においては、ランチボックスには、水を加熱している際に外側に動く壁があり、それによって、ランチボックスが外部に対して密閉されている場合、ランチボックス内の容積を増加させることを可能とする。例えば、ランチボックスのカバーが柔軟性を有することで、内部が加熱された場合に体積が変化できるようになる。例えば、カバーは、閉じられたときに自動的に、又は手で押圧されて、内側に向けて膨らみ、ランチボックスが加熱されるにつれて、外側に動くようにすることができる。別の実施形態では、加熱中の容積を増やすために、手動で、又は陽圧によって自動的に、カバー全体が上に動くようにすることができる。
外側シールは、あらかじめ決められた内部圧で開くか、リークすることが好ましい。外側シールがシーリングリングの場合、特定の内部圧からリークすることが好ましい。これは、ランチボックス内が過度の陽圧になることの超過圧力を防止する。好ましい実施形態においては、ランチボックスは、0.3 barまでの差圧には耐えられ、最低0.31 barと最高に遅くて0.49 barの内部圧と外部圧との間の圧力差が少なくとも0.31 bar、遅くとも0.49 baからリークするか、開く。
制御装置によって、ランチボックスから全ての、又は一部の空気が抜けたことをチェックできるようにすることが好ましい。食品と加熱用キャビティが冷めたら、陰圧が発生し、ランチボックスを開けることが難しくなる。実施形態によっては、制御システムによって避けることができる。実施形態によっては、陽圧、又は陰圧の場合に、ランチボックスのリークが判明すると、自動圧力補償がなされる。これらの全ての実施形態において、水の外で加熱用キャビティ内の温度を測定するように、第一温度センサーが設けられており、加熱用キャビティ内の水の中で水温測定するように、第二温度センサーが設けられている。その他の温度センサーが設けられている場合もある。圧力センサーは、この制御に必ずしも必要ではない。
この実施形態において、発明に係る装置は、食品を受け入れるための食品用キャビティ、水を保持するための水用キャビティを備える加熱用キャビティ、及び水用キャビティの中で水を加熱するための加熱エレメントを有していることが好ましい。さらに、水用キャビティの外側で、加熱用キャビティ内の温度を感知する第一温度センサーと、水用キャビティの温度を感知する第二温度センサーとが含まれる。制御装置は、第一及び第二温度センサーによって感知されたデータに応じて加熱エレメントの加熱出力を制御する。このようにして、陽圧が長時間持続することや、ランチボックスから全ての水が逃げてしまうことを防ぐことが可能になる。更に、内部が冷えすぎてしまうことや、それによる陰圧によってランチボックスを開けることができなくなることを防ぐことが可能になる。
水の沸騰温度は、水の中にある第一温度センサーを使って測定される。これは、支配的な絶対内部圧についての結論を引き出すことを可能にする。加熱処理の位置と進行具合に応じて、第二温度センサーは、加熱用キャビティ内の水蒸気、スチームと空気の共存系、又は空気の温度を測定することに使用できる。
二つの温度センサーがこのように配置されているランチボックスはまた、切り替え装置の機能を使わずに使用することができる。これはここで別の発明として追加請求されている。
発明は更に、前述した本ポータブルランチボックスの容器と、それに収容された食品とを含む食品ユニットに関連している。食品ユニットは、食品を封入する食品ユニットのカバーを含み、好ましくは、食品が、容器と食品ユニットのカバーの間に、気密又は液密に封入される。食品ユニットは、食品ユニットのカバーなどの包装を取り除いた後に、食品ユニットの容器をランチボックスの容器に置き換えて、ランチボックス内に配置される。食品ユニット内の食品は、前述したように加熱され、及び/又はスチームされることができる。特に、スチームすることに適している食品の場合、食品ユニットの容器は、水蒸気が通過できる開口部を備えることができる。かかる容器の底部は、例えば、格子状に設計されることもできる。
実施形態に応じて、容器には、一つのキャビティ、又は仕切られたキャビティが設けられている。例えば、ユニットの各部分に、異なる食品が配置されてもよい。個々の部分は、閉じられていてよく、開口部が設けられていてもよい。
例えば、食品ユニットは、スチームとの接触なしで加熱される食品が収容された第一の部分と、水蒸気によって加熱される、つまり、スチームされる食品が収容された第二の部分というように、二つの部分を備えてもよい。二つの部分は、それらを互いに独立して開封できるように包装される。調理に関しては、例えば、スチームする食品の部分だけ開封し、切り替え装置の第二状態で、ランチボックスを操作する。このようにして、開封された部分で食品がスチームされ、別の部分は熱的に遮られたまま、加熱のみされる。
更なる実施形態は、従属請求項に記載されている。請求項1に従属する請求項の特徴は、切り替え装置を使用せずに、請求項15の特徴と組み合わせることもできる。
本発明の第1の実施形態に係るランチボックスの斜視図である。 図1に示すランチボックスの分解図である。 図1に示すランチボックスの側面図である。 図1に示すランチボックスの断面図である。 図4に示すランチボックスの断面の部分拡大図である。 図1に示すランチボックスのスチームモードにおける側面図である。 図6に示すランチボックスの断面図である。 図7に示すランチボックスの断面の部分拡大図である。 図1に示すランチボックスのシールの斜視図である。 シールのない図1に示すカバーを下からみた図である。 図8に示すシールを備えた図9に示すランチボックスのカバーを下からみた図である。 容器が挿入された図1に示すランチボックスのベースの斜視図である。 図11に示す容器が挿入されたランチボックスのベースの側面図である。 容器のない図11に示すベースの斜視図である。 図13に示すベースを上からみた図である。 図1に示すランチボックスの回路基板の図である。 図1に示すランチボックスに使用される食品ユニットの斜視図である。 図1に示すランチボックスの操作のフローチャートである。 本発明の第二の実施形態に係るランチボックスの部分断面図であり、ガス接続が開いた状態を示している。 図18に示すランチボックスをガス接続が閉じられた状態で示す部分断面図である。 図18に示すランチボックスのカバーを下からみた図である。 本発明の第三の実施形態に係るランチボックスの部分断面図であり、ガス接続が開いた状態を示している。 図21に示すランチボックスをガス接続が閉じられた状態で示す部分断面図である。 図21に示すランチボックスの切り替えエレメントの斜視図である。 図21に示すランチボックスの切り替えエレメントの更なる斜視図である。 本発明の第四の実施形態に係るランチボックスの部分断面図であり、ガス接続が開いた状態を示している。 図25に示すランチボックスをガス接続が閉じられた状態で示す部分断面図である。 本発明の第五の実施形態に係るランチボックスの部分断面図であり、ガス接続が閉じた状態を示している。 図27に示すランチボックスをガス接続が開かれた状態で示す部分断面図である。 本発明の第六の実施形態に係るランチボックスの部分断面図であり、ガス接続が閉じた状態を示している。 図29に示すランチボックスをガス接続が開かれた状態で示す部分断面図である。
本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して以下に説明するが、実施形態は、説明のためにのみ提示され、限定的に解釈されるべきではない。
図1は、本発明に係るランチボックスの斜視図である。示されているランチボックス1には、ヒンジ付きタブの形態とされた留め具5によって、ベース3に取り付けられるカバー2がある。カバー2はベース3の開口部が完全に露出できるよう、ベース3から完全に取り外し可能であることが好ましい。タブ5,50は、カバー2に枢動可能に取り付けられていることが好ましい。
二つのタブは、加熱モードとスチームモードとの間を切り替えるのに使用される切り替え装置50としても設計されている。タブ5は、カバー2の各辺に配置されるのが好ましく、カバーの長辺側に互いに対向して配置されたより大きなタブ50は、切り替え装置として設計されることが好ましい。切り替え装置として設計されているタブ50は、おおよそ直角のアングル要素として設計されることが好ましい。それらは、カバー2の上側に部分的に延在し、ランチボックス1が閉じた状態において、カバー2の表面と面一になることが好ましい。
ランチボックス1は、ほぼ直方体の形状とすることが好ましい。但し、その他の形状でも構わない。ベース1は、テーブルの上に置くために、その下側が平らであるか、相応な脚があることが好ましい。ランチボックス1は閉じた時に、突出する要素がないことが好ましい。
例えば、加熱処理を開始するプッシュボタンからなるユーザーインターフェース86と、例えば、ステータスインジケーター又は警告灯として機能するLEDからなるの二つの信号出力装置84とが、ランチボックス1の前面のベース3に配置されている。
図2は、ランチボックス1の分解図である。食品を保持するための容器4が、カバー2とベース3との間に配置されている。カバー2、ベース3、容器4、及びタブ5,50は、プラスチック製であることが好ましい。その一部は、金属又はその他の材料で作製しても構わない。
容器4は、加熱すべき食事、又は場合によっては調理される食品を受け入れるための食品用キャビティ10を規定する。ベース3は、食品を加熱、又はスチームするための水を受け入れるための加熱用キャビティ20を規定する。第一シール40、及び第二シール30を含むシールは、一方のカバー2と、他方のベース3及び容器4との間に配置されている。第一及び第二シール40,30は、互いに分離された二つの要素から構成することができ、又はそれらは一つの部品として一体に形成してもよい。この例では、一つの部品として一体に形成されている。
図3は、ランチボックス1が閉じた状態での側面図である。この状態は、ランチボックスの持ち運び、食品の保存、そして、スチームに依らずに食品を加熱するためにも使用される。この状態は以下において、加熱モードと呼ばれる。
図4は、加熱モードのランチボックス1の断面を示す。切り替え装置50として形成されている二つのタブが、第一の押し下げ状態にあり、その結果、それらは、容器4の全周にわたるアッパーリム43に対して、第一シール40を押し付けている。このリムは図2にみることができる。結果的に、アッパーリム43は、全周にわたって密閉されており、加熱用キャビティ20と食品用キャビティ10との間のガス接続が閉じている。食品用キャビティ10には、水蒸気が侵入できない。その代わり、水蒸気が、容器4の外側を加熱し、よって、容器4の中に配置されている食品(図示せず)をも加熱する。従って、切り替え装置50のこの第一状態において、食品用キャビティに配置されている食品を加熱できる。水蒸気は、加熱用キャビティ20、より正確には、加熱用キャビティ20の一部である図13に示されている水用キャビティ21の中で生成される。
第二シール30は、カバー2の下部端によってベース3の上端33に対して押し付けられ、加熱用キャビティ20とともに、食品用キャビティ10も外部に対して気密に密閉することで、水蒸気、水、又は食品等の内容物がシステムから出ないようになっている。ベース3の上端33は、図2に明確に示されている。結果として、ランチボックスは、持ち運びのためにしっかりと密閉されている。更に、保管中や食品の調理中に、匂いが外に漏れないようになっている。二つのシール30,40は、漏れ防止が最適に保証されるよう、ランチボックスを二重に密閉している。
加熱エレメント80と、その他の電子部品、例えば、ユーザーインターフェース86と信号出力装置84が接続されている回路基板89は、ベース3の電子用キャビティ70に配置されている。ベース3は、少なくとも組み立て中に、電子用キャビティ70へのアクセスを可能にする下側カバーがあることが好ましい。
図5は、加熱モードにおけるランチボックス1の断面の要部を拡大して示す。見てのとおり、切り替え装置50として形成されたタブが押し下げられ、それによって、第一シール40を容器4の上端43に対して押し付けていて、加熱用キャビティ20と食品用キャビティ10との間のガス接続が閉じているのが分かる。
図6は、スチームモードにおけるランチボックス1の側面図である。切り替え装置50として設計された二つの留め具が、カバー2をベース3に固定しない第二の持ち上げられた状態にある。但し、二つのその他のタブ5が、依然としてランチボックスを閉じている。
図7は、スチームモードにおけるランチボックス1の断面図である。切り替え装置50として形成された二つの留め具5が、例えば、図示する機械的結合51を介して、第一シール40を持ち上げる、第二の持ち上げられた状態にあり、それによって、加熱用キャビティ20と食品用キャビティ10との間のガス接続が開かれる。これにより、水の蒸発によって加熱用キャビティ20内で生成された水蒸気が、食品用キャビティ10に侵入し、そこに配置されている食品をスチームすることができ。
切り替え装置50の第二状態においても、第二シール30が、カバー2の下部端によってベース3の上端33に対して押し付けられ、加熱用キャビティ20の全体とともに、食品用キャビティ10を外部に対して気密に密閉するため、システムから水蒸気が漏れることはない。
図7aは、タブを上げてガス接続を開いた状態を示している。シーリングウィング45が、フラップ又はタブ50と共に持ち上げられる。容器4の上端43が、シーリングウィング45の領域で露出し、加熱用キャビティ20と食品用キャビティ10と間のガス接続が開いている。但し、第二シール30の第二シーリングリング32は、依然としてベース3の上端33の上にあり、ベース3の全周にわたって外部に対して密閉する。
図8は、第一シール40と第二シール30を含む一体型のシールを示している。一体型のシールは、シリコーン製が好ましい。第二シール30は、第二シーリングリング32を有し、示されている方向は下向きに突出するが、使用時の状態は上向きであり、シーリング面は下向きである。第一シール40には、上向きに突出する第一シーリングリング42と、二つのシールリングウィング45とがある。二つのシールリングウィング45には、それぞれ機械的結合要素が取り付けられており、この機械的結合要素を介して、切り替え装置が、第一シール40の少なくとも一部、特に、シーリングウィング45を持ち上げることができる。この例では、機械的結合要素は、プラスチック製の剛性のある直方体スリーブ51で、剛性のあるピン52が両側に突出している。中央領域46は空いており、つまり、シールは、全周にわたる自己完結型の環状の構造のみによって形成されている。
図9は、カバー2を下からみている。下側面には、参照符号の25が記されている。第一構造41と第二構造31は、カバー2の下側面に配置されている。第一構造41は、第一シール40の第一シーリングリング42と相互作用するように、例えば、第一シーリングリング42を案内して、その正しい着座を促し、及び/又はシーリング特性を向上させるように設計される。例えば、第一構造41は、カバー2から突出して、第一シール40の第一シーリングリング42が、それに対して隣接する第一レッジ(Sims/ledge)を含むことができる。その構造は、カバー2から突出する二つの第二レッジを有し、その間に、第一シール40の第一シーリングリング42が係合されることが好ましい。この二つの第二レッジは、実質的に互いに並行であることが好ましく、第一シール40のシーリングリング42が、それらの間にクランプされるように互いに近接していることが好ましい。図10では、一体型シール30,40が挿入されている。
第二構造31は、第二シール30の第二シーリングリング32と相互に作用するように、例えば、第二シーリングリング32を案内して、その正しい着座を促し、及び/又はシーリング特性を向上させるように設計される。その構造は、例えば、カバー2の全周にわたって周回するショルダーを有し、このショルダーに対して、第二シール30の第二シーリングリング32を設置することができ、このショルダーが、ランチボックスが閉じているときに、第二シーリングリング32をベース3に対して押し付ける。別の実施形態では、第二構造31は、カバー2の全周にわたって周回するレッジを有し、このレッジに対して、第二シール30の第二のシーリングリング32が設置されていて、押し込まれる。この例では、二つの構造41,31が、二つの周溝である。
構造53は、切り替え装置50の二つの留め具5上に配置されており、第一シールの結合要素51,52が結合する。受け部53はこのために供されている。留め具5が持ち上げられると、結合要素51とともに、シール40の隣接部分も持ち上がる。これにより、加熱用キャビティと食品用キャビティとの間のガス接続を開く。留め具5が押し下げられると、結合要素51も押し下げられ、加熱用キャビティと食品用キャビティとの間のガス接続も閉じる。
図11及び図12は、容器4が挿入されたベース3を示す。容器4は、凹状トレーとして設計されている。容器4は、ベース3の上端の上方に突出し、好ましくは、ベース3の上端の上には載らない、側方に突出する平らな縁部を有している。ベース3と容器4との間のギャップは、容器4の下にある水用キャビティ21内で生成される水蒸気が、ベース3と容器4との間の加熱用キャビティ20を通って上昇することを可能にする。容器4がベース3を越えて突出しているため、ベース3から容器4をより簡単に取り外すこともできる。
図16は、使用前の好ましい食品ユニット60を示す。食品ユニット60は、容器4とカバー65を含む。カバー65は、容器4の上端縁に取り外し可能に接着される気密フィルムから形成されていることが好ましい。従って、容器4には、加熱するために、又はスチームするために、既に調理された食事を詰め合わせることができる。ユニットは、適切な販売店で消費者に提供することができる。提供される食事のタイプに応じて、カバー65は、容器4がランチボックスに挿入される前に、全部、又は一部が取り除かれ、水蒸気が食品に到達するようになる。但し、その他のタイプの調理用に、カバー65を容器4の上に残すこともできる。
図13は、ベース3の斜視図である。ベース3は、加熱用キャビティ20の下部を形成するために設計されている。加熱用キャビティ20の底部中央には、蒸発させる水を受け入れるように設計された、水用キャビティ21を形成する凹所がある。水用キャビティ21の縁は、円周状の堤、又は最大もしくは好ましい充填レベルのインジケーターの役割を果たすその他の機能があることが好ましい。加熱用キャビティ20の中に、水蒸気がベース3と容器との間を上昇できるよう、ベース3に挿入される容器を離間して保持するように構成されているリブ22が形成されている。示されているように、加熱用キャビティ20のベース3には傾斜があっても構わず、加熱用キャビティ20のベース3にある水や結露した水が、水用キャビティ21に戻れるようになっていることが好ましい。加熱エレメント80は、水用キャビティ21に、又はその下に配置されていることが好ましい。
図14は、ベース3を上から見た図である。凹所がベース3に形成されているのが好ましく、この凹所には、少なくとも一つの第一温度センサー95、及び/又は第一温度センサー95とベース3の中に配置されている回路基板89との間の接続ケーブルが配置される。この第一温度センサー95は、水用キャビティ21の中に配置することも可能である。但し、それは空気、及び/又は水蒸気と接触し、及び/又は空気/水蒸気の混合系と接触する加熱用キャビティのエリアにあることが好ましい。
実施形態によっては、第二温度センサー96があり、それは水用キャビティ21の中に配置されて、水中にあることが好ましい。両方の温度センサー95,96がある場合、実施形態によっては、圧力センサーがない。第二温度センサーは図13に示されている。
図15は、ランチボックスの回路基板89を示しており、回路基板89は、電子用キャビティ内に配置されていることが好ましい。例えば、上述したプッシュボタンからなるユーザーインターフェース86、制御装置85、少なくとも一つのLEDからなる信号出力装置84、電源コネクター82、及び少なくとも一つの圧力センサー90が、回路基板89に配置されている。回路基板89の中央には、ベース3の水用キャビティ21を挿通できる逃げ穴がある。回路基板89は、加熱エレメント80の制御、及び/又は加熱エレメント80への電力供給用のコネクター、及び/又は、バッテリー及び/又は主電源へのコネクターを有していることが好ましい。
回路基板89は、圧力センサー90が周囲の圧力を感知することができるように、ランチボックスの周囲と圧力的に接触するように配置されていることが好ましい。このためには、ランチボックスの下部は、気密でないように設計されていることで十分である。これにより、例えば、EEPROM(図示せず)内にデータベースが含まれる制御装置85が、加熱用キャビティの中に配置された第一温度センサー95によってモニターされる、加熱用キャビティ内の最低限必要温度、及び/又は最大許容温度を測定し、それに応じて加熱エレメント80の加熱出力を制御することを可能にする。
図17は、ランチボックス操作のための考えられるフローチャートを示す。ステップ100では、装置、つまり、ランチボックスは、エネルギー消費が最小限に抑えられるスタンバイモードにある。ステップ101では、例えば、ユーザーインターフェース86を押すことで、装置が作動し、ステップ102において、装置の準備が完了する。これは、例えば、信号出力装置84によって、例えば、緑色のインジケーターランプで、ユーザーに知らせることができる。
ステップ103では、予め決められた時間t内に、更なるコマンドがユーザーインターフェースを介して入力されない場合、装置は、エネルギー消費を最小限に抑えるために、自動的にスタンバイモードに戻る。但し、ステップ104で示されているように、ユーザーが加熱処理を開始した場合、ステップ105で、加熱処理が初期化され、実際の外気圧、つまり、周囲の圧力が測定され、最大目標内部圧が測定結果から計算される。次のステップ106では、加熱処理が開始され、加熱エレメントのスイッチがオンになり、加熱用キャビティ内に水がある場合、食品用キャビティ内の食品を加熱、又はスチームするために水蒸気が生成される。更に、加熱タイマーが始動する。加熱エレメントの作動は、例えば、信号出力装置84からの赤色のシグナルライトによってユーザーに知らせることができる。
加熱処理中、内部のパラメータ、つまり、ランチボックス内の水又は水蒸気の温度が、例えば、永続的、定期的又は一定の間隔ごとに、照会され、モニターされる(ステップ107)。実際の空気圧(Ist-Luftdruck/actual air pressure)は、測定された温度に基づき、例えば、水蒸気テーブルから推測することができ、これがステップ105で定義されている目標内部空気圧と比較される。
実際の内部空気圧が、最大目標内部圧より高い場合、ステップ108で、加熱エレメントのスイッチがオフになり、ステップ109で、例えば、赤色の点滅警告信号によって、ユーザーにメッセージが送られる。ユーザーが、一定時間内に応答しない場合、装置はステップ110におけるスタンバイモードに戻される。但し、ステップ111において、ユーザーが加熱チャンバーを開閉し、これによって、圧力を均等化したならば、装置は作動モードに戻り、ユーザーは、そこから装置を再始動することができる。
実際の内部空気圧が、最大目標内部圧より少ないか同等であり、加熱タイマーの設定時間が経過していない場合、装置は、例えば、定期的又は決められたインターバルで、再度初期化され、ステップ114では、実際の外部空気圧が再度測定され、加熱チャンバー内、つまり、加熱用キャビティ内の最大目標内部空気圧が計算される。加熱タイマーの設定時間が経過した場合、加熱エレメントはステップ113において、加熱エレメントのスイッチがオフになり、例えば、緑色の点滅信号によって、該当するメッセージがユーザーに与えられる。そして、装置は、自動的にスタンバイモードに戻るように構成できる。
第一温度センサー95が水の外にあり、温度センサー96が水中にある実施形態においては、制御装置は、変形例によっては、気密性をチェックし、制御するために使用できる。この実施形態は、内部圧力と外部圧力との間の一定の圧力差から、外側シールが漏れたり、開いたりする変形例と組み合わせることが好ましい。
第一の変形例において、加熱は最大電力で行われる。絶対的な内部圧力は、決められた相対圧力からはそれ以上増加せず、その理由は外側のシールに漏れがあり、加熱用キャビティが気密性を保っていないからである。平準化された絶対的な内部圧力は、第二温度センサー96によって測定された温度、つまり、それは測定された水温によって測定される。第一温度センサー95は、水の外の温度、つまり、空気と蒸気の混合系の温度を測定する。第一温度センサー95によって測定された温度、つまり、内部温度が、水温とほぼ同等になるまで、最大電力で加熱される。ここからは、空気がランチボックスから部分的、又は完全に抜けてしまったことを推測できる。ここで加熱出力は低下し、これによって、外側シールは再び閉じられ、加熱用キャビティが再び密閉される。
別の変形例では、加熱用キャビティの漏れにつながる絶対的内部圧に到達したすぐ後に、加熱出力が低下する。
加熱用キャビティと食品用キャビティとの間のガス接続を開閉する切り替え装置は、多様な方法で設計が可能である。従って、シール、カバーの形状、そして必要であれば、ベースの上部の形状も多種多様な方法で設計される。切り替え装置をどのように設計するかについての何例かを以下に示す。ここで、説明又は示されていない本発明に係るランチボックスのパーツは、上述されている第一の実施形態に係る構成要素に対応することが好ましい。
以下で説明されているこれらの実施形態は、ランチボックスの製造コストを最小化する利点を持っている。以下で説明されている実施形態には、ベース3を閉じるカバー2がある。カバー2は、ベース3から完全に取り外すことができてもよく、ヒンジで取り付けられていてもよい。各々の場合、カバー2は、ランチボックスが持ち運び可能なように、閉じた位置で固定できることが好ましい。これらのクロージャは以下に示されていない。例えば、第一の実施形態のように、フラップやタブが使用可能であるが、これらは、スチームと加熱との間の切り替えのための切り替え機能を持たない。
図18〜図20は、本発明に係るランチボックスの第二の実施形態を示す。カバー2には、切り替え装置としてのタブやフラップがないが、カバー2自体が切り替え装置を形成している。このため、カバー2は、左右非対称である。図20で示されているように、二つの全周にわたるシーリングリング32,42があり、インナーシーリングリング42は、カバー2の一方の辺側(好ましくは、長辺側)において、反対側の辺側に比して、アウターシーリングリング32から離れている。その他の二つの辺側に沿って、二つのシーリングリング32,42は、互いに一定の間隔で延在することが好ましい。カバー2は、長方形の基本形状であることが好ましい。但し、二つの異なる明確に区別される位置で、ベース3上にカバー2を配置することができる限り、その他の形状も可能である。
ベース3には、左右対称ではない全周にわたる上端33がある。図18及び図19からも分かるとおり、端33は、一方の辺側が他方の辺側よりも長くなっている。
カバー2は、第一の切り替え位置において、ベース3の上端33に配置できる。アウターシーリングリング32は、ベース3の突出しているフランジに対して密閉している。インナーシーリングリング42には、シーリング機能がない。容器4の上端43は、密閉されていない。食品用キャビティ10と加熱用キャビティとの間のガス接続が開いている。それはベース3と容器4の側壁の間を走っている。ランチボックスは、スチームの準備が整った。
図19においては、カバー2が180度回転され、つまり、第二の切り替え位置にある。アウターシーリングリング32は、依然として、ベース3の上端33と接触して全周にわたって密閉している。但し、ここでは、インナーシーリングリング43も容器4の上端43と接触して全周にわたって密閉している。食品用キャビティ10と加熱用キャビティとの間のガス接続は閉じている。ランチボックスでの加熱が可能になった。
図21〜図24は、本発明に係るランチボックスの更なる実施形態を示す。切り替え装置には、少なくとも一つ、好ましくは、二つ以上の切り替えレバー6がある。前述の例のように、カバー2には、下に向けられたアウターリングリング32があり、同様に下に向けられたインナーシーリングリング42もある。二つのシーリングリング32,42のそれぞれは、カバー2を完全に包囲し、お互いの距離や、好ましくはカバーの端からの距離も全周にわたって一定である。前の例とは対照的に、容器4には一定のリムがあることが好ましい。
カバー2は、少なくとも一つ、ここでは二つのシフトレバー6によって貫通されている。シフトレバー6は、図21及び22で明らかなように、インナーシーリングリング42とアウターシーリングリング32との間に走っている。
シフトレバー6の位置を変えることで、容器4は上端43がインナーシーリングリング42に対して寄りかかるまで持ち上げることができ、全周にわたって密閉されている。この持ち上げが、ガス接続を閉じる。開いた状態のスチーム位置は、図21に示されている。閉じた状態の加熱位置は、図22に示されている。
少なくとも一つのシフトレバー6は、異なる設計が可能である。垂直変位及び/又はロータリー動作で、スチーム位置から加熱位置に、及びその逆に動かせて、この動きによって容器4を上下に動かすことが好ましい。シフトレバー6の一例は、図23及び図24に示されている。それはアッパーヘッド67にハンドル66が配置されている。ヘッド67は、シャフト68に設置されており、シャフト68の自由端は下向きに傾斜するスロット付きリンク69で終端している。ハンドル66を回すことにより、容器4の上端43の下に配置されたリンクが回転する。上端43は、回転中にグリップされて、上向きに持ち上げら。
図25及び図26は、別の例を示している。ここでもカバー2には、インナーシーリングリング42とアウターシーリングリング32があり、両方とも下に向けられていて、容器4の上端43上、及びベース3のアッパーエッジ33上にそれぞれあり、これらを密封している。それらも完全に周りを取り囲んでおり、それらの全周にわたって互いに同じ距離を持っていることが好ましい。
この例では、カバー2は、アウターカバープレート26とインナーカバープレート27とを備えた二層設計である。アウターシーリングリング32は、アウターカバープレート26の上に配置され、インナーシーリングリング42は、インナーカバープレート27の上に配置されている。二つのプレート26,27は、垂直方向においてお互いに変位可能に配置されており、それによって、インナーカバープレート27とアウターカバープレート26との間の距離が変えられるようになっている。
上昇した切り替え位置においては、アウターシーリングリング32のみが、ベースの上端33に全周にわたって接触して密閉している。インナーカバープレート27が持ち上げられ、インナーシーリングリング42が容器4の上端43から一定の距離にある。ガス接続は開いており、ランチボックスでのスチーム調理が可能になる。これは図25で示されている。
図26においては、インナーカバープレート27が低められ、インナーシーリングリング42が容器4の上端43にあり、容器内部10をベース3に対して全周にわたって密閉している。ガス接続は閉じてあり、ランチボックスでの加熱調理が可能になる。
二つのカバープレート26,27をシフトするための切り替え装置は、別の形で設計できる。この例では、インナーカバープレート27を上下させるシフトノブ29がある。シフトノブは、直線状に又は回転運動を介して位置変更できることが好ましい。
図27及び図28に係る実施形態においては、容器4が別の容器カバー7によってしっかりと閉じられている。全周にわたる容器シーリングリング71が、このカバー7に配置され、それは上向きである。ソフトシーリングリング71の代わりに、シーリングシートを形成する周方向に高められた部位のみがあっても構わない。高められた部位の代わりに、容器カバー7は、シーリングシートを形成するのに十分な厚さがあるだけであっても構わない。このシールに対応するのは、カバー2に配置される下向きのインナーシーリング42である。容器カバー7にシーリングリングがある場合、カバー2は、インナーシーリングリング42の代わりに、適切なシーリングリングを形成することができる。
カバー2は、下向きのアウターシーリングリング32を有し、それは全周にわたって密閉されるようにベース3の上端33に載置されることによって、外部に対してランチボックスをしっかりと密閉する。
図27においては、容器4は、容器カバー7によって閉じられている。従って、内部10にはガス接続がない。ランチボックスでの加熱が可能になる。
図28においては、容器カバー7が取り除かれ、容器4が開いている。ガス接続が開いていて、ランチボックスでのスチーム調理が可能になる。
実施形態に応じて、容器カバー7は、再利用可能、又は使い捨て可能なパーツとして設計されている。容器カバー7は、特に、再利用可能に設計されている場合、切り替え装置を形成する。
図29及び図30は、更なる実施形態を示す。カバー2には、全周にわたる下向きのジャケット28がある。アウターシーリングリング32は、カバー2の上に配置されていない代わりに、容器3の側壁の該当する受け部上に保持されているか、モールドされている。ジャケット28は、ランチボックスが外部に対してしっかりと密閉されているように、アウターシーリングリング32を覆う。インナーシーリングリング42は、依然として、カバー2の上に配置され、下向きに突出している。閉じた状態では、インナーシーリングリング42は、容器4の上端43と接触して密閉する。ガス接続が遮られ、ランチボックスは加熱のみ可能である。これは図29に示されている。
カバー2が持ち上げられたら、インナーシーリングリング32は、容器4の上端43を解放し、ガス接続が開く。ランチボックスでのスチーム調理が可能になる。これは図30に示されている。カバー2のジャケット28が、アウターシーリングリング43に沿って移動しているが、接触したままなので、ランチボックスは、依然として、完全に外部に対して密閉されている。
カバー2の変位は、幾つかの方法で行うことができる。例えば、手動で行うことができる。但し、上向きの変位は、装置の中で生成されるスチームによっても可能である。いずれの場合においても、加熱機能のみが使用される時に、カバー2が持ち上がることを防ぐためのロック装置が供されることが好ましい。通常のクランプ手段又はその他の知られているエレメントが、ロック装置として使用できる。ここでも、切り替え装置は、カバー2それ自身である。
本発明に係るランチボックスは、簡単、頑丈、そして廉価で形成することができ、簡単な方法で多種多様なタイプの食品を調理することを可能にする。
1 ランチボックス
2 カバー
3 ベース
4 容器
5 留め具
6 スイッチレバー
7 容器カバー
10 食品用キャビティ
20 加熱用キャビティ
21 水用キャビティ
22 リブ
25 カバーの下側面
26 アウターカバープレート
27 インナーカバープレート
28 ジャケット
29 シフトノブ
30 第二シール
31 第二構造
32 第二シーリングリング
33 ベースの上端
40 第一シール
41 第一構造
42 第一シールリング
43 容器の上端
45 シーリングウィング
46 スペース
50 切り替え装置
51 スリーブ
52 ピン
53 受け部
60 食品ユニット
65 食品ユニット用カバー
66 ハンドル
67 ヘッド
68 シャフト
63 バッフル
70 電子用キャビティ
71 容器シーリングリング
80 加熱エレメント
82 電源コネクター
84 信号出力装置
85 制御装置
86 ユーザーインターフェース
89 回路基板
90 圧力センサー
95 第一温度センサー
96 第二温度センサー


Claims (24)

  1. 食品を保存、持ち運び、及び調理するためのポータブルランチボックス(1)であって、
    食品を受け入れるための食品用キャビティ(10);
    水を受け入れるための加熱用キャビティ(20);
    加熱用キャビティ(20)内で水を加熱するための加熱エレメント(80);及び
    第一状態から第二状態へ切り替えることができる切り替え装置(50);
    を含み、
    前記ランチボックス(1)は、
    前記切り替え装置(50)の前記第一状態において、前記食品用キャビティ(10)内に配置された食品を加熱し、
    前記切り替え装置(50)の前記第二状態において、前記食品用キャビティ(10)内に配置された食品をスチームするように設計されている、ポータブルランチボックス。
  2. 前記切り替え装置は、
    前記第一状態で、前記加熱用キャビティ(20)と前記食品用キャビティ(10)との間のガス接続を閉じ、
    前記第二状態で、前記加熱用キャビティ(20)と前記食品用キャビティ(10)との間のガス接続を開く、請求項1に記載のポータブルランチボックス。
  3. 第一シール(40)を含み、
    前記切り替え装置(50)の前記第一状態において、前記第一シール(40)が前記食品用キャビティ(10)を前記加熱用キャビティ(20)に対して気密に密閉し、
    前記切り替え装置(50)の前記第二状態において、前記切り替え装置(50)が、少なくとも部分的に前記第一シール(40)をリリースし、それによって、前記食品用キャビティ(10)と前記加熱用キャビティ(20)とがお互いにガス接続される、請求項1又は2に記載のポータブルランチボックス。
  4. 前記ランチボックス(1)が閉じている状態において、外部に対して前記食品用キャビティ(10)を気密に密閉する第二シール(30)を含み、
    前記第一シール(40)と前記第二シール(30)とが一つの部品として形成されている、請求項3に記載のポータブルランチボックス。
  5. 前記第一シール(40)が第一の自己完結型のシーリングリング(42)を備え、前記第二シール(30)が第二の自己完結型のシーリングリング(32)を備え、前記第一のシーリングリング(42)が前記第二のシーリングリング(32)によって囲われた表面内に延在する、請求項3及び4に記載のポータブルランチボックス。
  6. 前記第一のシーリングリング(42)が、少なくとも一つの部分において、その部分に隣接した前記2つのシーリングリング(32,42)の部分と間の距離より何倍も大きい距離を以て、前記第二のシーリングリング(32)の隣接部分から離れている、請求項5に記載のポータブルランチボックス。
  7. 増加したスペースのある部分において、シーリングウィング(45)が前記2つのシーリングリング(32,42)を相互に接続し、前記シーリングウィングが接続エレメント(51)によって前記切り替え装置(50)に堅固に接続されていて、前記切り替え装置(50)の前記第二状態において、前記シーリングウィングと前記第一のシーリングリング(42)の関連する部分とが持ち上げられている、請求項6に記載のポータブルランチボックス。
  8. 前記切り替え装置の前記第一状態において、前記第一のシーリングリング(42)が前記食品用キャビティ(10)の円周上端(43)の全長に沿って存在する、請求項7に記載のポータブルランチボックス。
  9. 前記食品用キャビティ(10)と前記加熱用キャビティ(20)とを取り囲むベース(3)を密閉するカバー(2)を備え、前記カバー(2)は前記ベース(3)の上で2つの異なる位置に配置することができ、前記カバー(2)が前記切り替え装置を形成し、前記ベース(3)の上の前記カバー(2)の第一の位置が前記第一状態を与え、そして前記ベース(3)上の前記カバー(2)の第二の位置が前記第二状態を与える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  10. 前記食品用キャビティ(10)と前記加熱用キャビティ(20)とを取り囲むベース(3)を密閉するカバー(2)を備え、前記切り替え装置が前記2つの状態を与えるために前記ベース(3)に対する前記カバー(2)の位置を変える、請求項1〜8のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  11. 前記切り替え装置を手動で操作できる、請求項10に記載のポータブルランチボックス。
  12. 前記切り替え装置が前記ランチボックス内での水の加熱中に発生する正圧によって操作ができる、請求項10に記載のポータブルランチボックス。
  13. 前記ベース(3)に対する前記カバー(2)の位置を固定する固定手段を少なくとも一つ備える、請求項12に記載のポータブルランチボックス。
  14. 水の加熱中に外側に動き、ランチボックスが外側に密閉されている時に、ランチボックスの中の体積の増加を許容する壁を有する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  15. 前記ランチボックス(1)が閉じた状態で、
    前記食品用キャビティ(10);
    前記加熱用キャビティ(20);及び
    前記切り替え装置(50)の前記第二状態における、前記食品用キャビティ(10)と前記加熱用キャビティ(20)との組み合わせ
    が外部に対して気密かつ液密に形成される、請求項1〜14のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  16. カバー(2);
    ベース(3);及び
    食品を保持するために形成されている容器(4)
    を含み、
    前記ランチボックス(1)が閉じた状態で、
    前記容器(4)は前記カバー(2)と前記ベース(3)との間に配置されている、請求項1〜15のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  17. 前記ベース(3)へ前記カバー(2)を固定するのに適切な留め具(5)を含み、前記留め具(5)は切り替え装置(50)として設計されている、請求項16に記載のポータブルランチボックス。
  18. 前記ランチボックス(1)を囲む圧力を感知するために設けられた圧力センサー(90);
    前記加熱用キャビティ(20)内の温度を感知するために設けられた第一温度センサー(95);及び
    前記圧力センサー(90)と前記第一温度センサー(95)とによって感知されたデータに応じて、加熱エレメント(80)の加熱出力を制御するよう設けられた制御装置(85)を含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  19. 水を保持するための水用キャビティ(21)を有する前記加熱用キャビティ(20);
    前記水用キャビティ(21)の中で水を加熱するための前記加熱エレメント(80);
    前記加熱用キャビティ(20)の内側であり、水用キャビティ(21)の外側の温度を感知するために設けられた第一温度センサー(95);
    前記水用キャビティ(21)の中で温度を感知するために設けられた第二温度センサー(96);及び
    前記第一及び第二温度センサー(95,96)によって感知されたデータに応じて、加熱エレメント(80)の加熱出力を制御するよう設けられた制御装置(85)を含む、請求項1〜18のいずれか一項に記載のポータブルランチボックス。
  20. 食品を受け入れるための食品用キャビティ(10);
    水を受け入れるための加熱用キャビティ(20);
    前記加熱用キャビティ(20)の中で水を加熱するための加熱エレメント(80);
    前記ランチボックス(1)を囲む圧力を感知するために設けられた少なくとも一つの圧力センサー(90);
    前記加熱用キャビティ(20)の中で温度を感知するために設けられた第一温度センサー(95);及び
    前記圧力センサー(90)と前記第一温度センサー(95)とによって感知されたデータに応じて、前記加熱エレメント(80)の加熱出力を制御するために設けられた制御装置(85)を含む、食品の調理のための装置。
  21. 少なくとも一つの圧力センサー(90)が前記食品用キャビティ(10)と前記加熱用キャビティ(20)とは流体的に分離して配置される、請求項20に記載の装置。
  22. 食品を受け入れるための食品用キャビティ(10);
    水を受け入れるための水用キャビティ(21)を有する加熱用キャビティ(20);
    前記水用キャビティ(21)の中で水を加熱するための加熱エレメント(80);
    前記加熱用キャビティ(20)の内側であり、前記水用キャビティ(21)の外側の温度を感知するために設けられた第一温度センサー(95);
    前記水用キャビティ(21)の中で温度を感知するために設けられた第二温度センサー(96);及び
    前記第一および第二温度センサー(95,96)によって感知されたデータに応じて、前記加熱エレメント(80)の加熱出力を制御するために設けられた制御装置(85)を含む、食品の調理のための装置。
  23. 少なくとも一つの前記加熱用キャビティ(20)がシール(32)によって外部に対して密閉されていて、前記シール(32)は前記加熱用キャビティ(20)の内部と外部との間の所定の差圧において、開くか、リークする、請求項22に記載の装置。
  24. 請求項16又は17に記載の容器(4)及びその中に配置された食品を含む、食品ユニット(60)。
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