JP2022500347A - 認知能又は認知機能を改善するためのウロリチンa及びbの相乗的組み合わせ - Google Patents
認知能又は認知機能を改善するためのウロリチンa及びbの相乗的組み合わせ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022500347A JP2022500347A JP2020542378A JP2020542378A JP2022500347A JP 2022500347 A JP2022500347 A JP 2022500347A JP 2020542378 A JP2020542378 A JP 2020542378A JP 2020542378 A JP2020542378 A JP 2020542378A JP 2022500347 A JP2022500347 A JP 2022500347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urolithin
- dbp
- scopolamine
- shilajit
- pharmaceutical composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
- A61K31/365—Lactones
- A61K31/366—Lactones having six-membered rings, e.g. delta-lactones
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
- A61K31/365—Lactones
- A61K31/366—Lactones having six-membered rings, e.g. delta-lactones
- A61K31/37—Coumarins, e.g. psoralen
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/22—Anxiolytics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P25/00—Drugs for disorders of the nervous system
- A61P25/28—Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Neurology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Psychiatry (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
Description
試験1:若齢及び高齢マウスにおけるミトコンドリアの生体エネルギー特性及び機能に対する実験薬の効果;
試験2:ラットにおけるスコポラミン誘発性認知症に対する実験薬の効果;
試験3:インビトロでのアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性に対する、3,8−ジヒドロキシ−ジベンゾ−α−ピロン(ウロリチンA)及び3−ヒドロキシ−ジベンゾ−α−ピロン(ウロリチンB)及び異なる比でのそれらの組み合わせの効果。
1.試験1の目的:若齢及び高齢マウスにおいてミトコンドリアの生体エネルギー特性及び機能に対して実験薬を試験すること。
2.1.化学物質
シラジット、ウロリチンB及びウロリチンAはNatreon,Inc.(New Brunswick,New Jersey,USA)により提供された。マンニトール、スクロース、ウシ血清アルブミン(BSA)は、HiMedia Pvt Ltd.(Mumbai,India)から入手可能である。EGTA、HEPESカリウム塩、リン酸カリウム一塩基性無水物(KH2PO4)、MgCl2、リンゴ酸塩、ピルビン酸塩、ADP、コハク酸塩、オリゴマイシン、カルボニルシアン化物4−(トリフルオロメトキシ)フェニルヒドラゾン(FCCP)及びロテノンはSigma−Aldrich(St.Louis,Missouri,USA)から調達した。
3.1.ミトコンドリアの単離
以前に記載の方法(Berman,S.B.,Hastings,T.G.,“Dopamine oxidation alters mitochondrial respiration and induces permeability transition in brain mitochondria.”J.Neurochem.(1999)73:1127−1137)に従い、一部僅かに改変して(Samaiya,P.K.,Krishnamurthy,S.,“Characterization of mitochondrial bioenergetics in neonatal anoxic model of rats.”J.Bioenerg.Biomembr.(2015)47:217−222)、標準的な分画遠心法によりマウス脳の皮質からのミトコンドリアの単離を行った。簡潔に述べると、脳を切開し、単離緩衝液(100ml蒸留水中、215mMマンニトール、75mMスクロース、0.1%w/vウシ血清アルブミン、20mM HEPES緩衝液及び1mM EGTAからなり、KOHでpHを7.2に調整)中でホモジナイズし、最初に1300gで3分間遠心分離した。上清をS1として保管し、S2を回収するためにペレットを再び上記のように遠心分離した。次にS1及びS2を混合し、次いで各上清の上にEGTA入りの単離緩衝液を置き、4℃にて14,000xgで10分間遠心分離して、より堅いミトコンドリアのペレットを得た。次に、EGTAなしの単離緩衝液中でペレットを懸濁することによって洗浄段階を行い、14,000xgで10分間再び遠心分離して、ペレットからEGTAを除去した。マイクロプレートリーダー(Biotek,USA)を用いて、ミトコンドリアタンパク質を熱量測定により推定した(Lowry,O.H.,et al.,“Protein measurement with the Folin phenol reagent.”J.Biol.Chem.(1951)193:265−275)。
37℃で密封サーモスタット制御チャンバーにおいて小型のClark型電極を用いて以前に記載のように(Samaiya and Krishnamurthy,2015)ミトコンドリアの呼吸を評価した(Hansatech,Norfolk,U.K.)。簡潔に述べると、ミトコンドリアをチャンバーに添加し、適切な基質及び阻害剤によって呼吸状態を評価した。250μLの最終体積で、呼吸緩衝液中で精製ミトコンドリアタンパク質を懸濁した。基底呼吸数でのピルビン酸塩/リンゴ酸塩(P/M)の添加によって、State II呼吸が開始された。ADPの添加によって、State III呼吸が開始され;酸素利用が高レベルであることは、ADPがATPに変換されていることを示す。オリゴマイシンの添加によってState IVを測定した。ATPシンターゼが遮断され、マトリクスに戻ることが可能な電子がないので、呼吸は基底速度に戻る。電子伝達系(ETC)は、マトリクスへ戻る陽子の喪失により、ミトコンドリア膜電位を維持することのみ継続する。FCCPの添加によってState Vを測定した。これは呼吸の最大速度を表し、それによりATP合成に対するETCの脱共役が起こり、陽子がマトリクスに駆け戻ることが可能になる。次に、複合体I−推進呼吸を遮断するためにロテノンを添加した。コハク酸塩の添加によりState V(コハク酸塩)を決定した。FCCPが系に存在するので、これは複合体IIを介した呼吸の最大速度である。State III呼吸(ADPの存在)に対する単離ミトコンドリアの応答の勾配をState rIV呼吸(1lMオリゴマイシンあり、ADPなし)に対する応答の勾配で除することによって、呼吸調節率(RCR)を計算した(Samaiya and Krishnamurthy,2015)。
A.若齢及び高齢マウスにおけるミトコンドリアの生体エネルギー特性(RCR)に対するシラジット、ウロリチンB及びウロリチンAの効果を図1で示す。二元配置ANOVAによる統計学的分析から、群内(行因子)[F(3,32)=13.16,P<0.05]及び群間(列因子)[F(1,32)=212.20,P<0.05]のRCRにおいて有意差があったことが明らかになった。ボンフェローニ事後検定から、年齢によるRCRの有意な低下があったことが示された。高齢ラットのRCRは、より若齢のラットと比較してより低かった。このことから、高齢ラットではミトコンドリアの生体エネルギー特性において顕著な支障があることが示される。シラジット、ウロリチンB及びウロリチンA(50mg/kg)によって、高齢マウスにおいてRCRが有意に上昇し、これにより、これらの化合物が高齢ラットにおいてミトコンドリア生体エネルギー特性の混乱を改善し得ることが示された。さらに、処置した若齢ラットの間でもRCRの有意な上昇があり、このことから、加齢に関連する障害において、それぞれ、栄養補助食品として、及びまた薬物としても、これらの化合物を使用し得ることが示されたが;21日の処置中に若齢及び高齢マウスの両方においてミトコンドリアの機能が改善された。
本試験に基づき、マウスにおける50mg/kg体重の用量のシラジット、ウロリチンB及びウロリチンAは、若齢及び高齢マウスの両方でミトコンドリアの生体エネルギー特性及び機能を改善した。
1.試験2の目的:ラットにおけるスコポラミン誘導性認知症に対する実験薬の効果を評価すること。
2.1.薬物。実験薬:3−OH−DBP(ウロリチンB)、3,8−(OH)2−DBP(ウロリチンA)及びシラジットはNatreon,Inc.(New Brunswick,New Jersey,USA)から調達した。
経口胃チューブを通じて0.3%カルボキシメチルセルロース(CMC)中で懸濁した実験薬(1日1回10、25及び50mg/kg)を7日間にわたり経口投与することによりラットを前処置した。実験手順終了まで処置を継続した(Singh,G.K.,Garabadu,D.,Muruganadam,A.V.,Joshi,V.K.,Krishnamurthy,S.,“Antidepressant activity of Asparagus racemosus in animal models of depression,”Pharmacol.Biochem.Behav.(2009)91(3):283−90)。注射用に水中でスコポラミンを溶解させ、第7日に、薬物処置を施してから1時間後に投与した。標準薬としてドネペジル(5mg/kg;i.p.)を使用した。第8日に行動試験を行った。動物を屠殺し、ラット脳アトラスの座標を使用して海馬を顕微解剖した。実験薬の体積に等しいビヒクル(0.3%CMC懸濁液)0.3mlで全対照群動物を処置した(Ohja,R.,et al.,“Asparagus recemosus enhances memory and protects against amnesia in rodent models,”Brain Cogn.(2010)Oct;74(1):1−9)。
Y迷路試験により空間認識記憶、一般探索行動及び不安様行動を評価した。Y迷路は、寸法50cm長、16cm幅及び32cm高さの3本の同様のアームからなる。1回目の試行で、新規アームを遮断し、動物が他の2本のアームで15分間動けるようにした。第1回の試行から4時間後、2回目の試行で、新規アームを開き、動物が3本全てのアームで5分間動けるようにした。全アームでの総進入数(試行−1及び試行−2の5分間)は一般探索姿勢(好奇心)を示す。試行2の5分間での既知及び新規アームにおける%進入を空間認識記憶の目安とみなした。試行2の間に全アーム及び装置中央部での滞在時間に対する、新規アーム滞在時間の比のパーセンテージにより、新規環境への対処ストラテジーを推定した。新規環境に対する対処行動の減少は、不安様行動の増加とみなした(Krishnamurthy,S.,et al.,“Risperidone ameliorates post−traumatic stress disorder−like symptoms in modified stress re−stress model,”Neuropharmacology(2013)75:62−77)。
A.Y迷路試験における好奇心行動に対する3−OH−DBP(ウロリチンB)及び3,8−(OH)2−DBP(ウロリチンA)の効果
図3及び4は、試行1及び試行2における総進入数、即ちY迷路試験に供したラットにおける好奇心行動を示す。統計学的分析から、それぞれ試行1及び試行2において群間で有意差があったことが示された[F(9,59)=10.63p<0.05]、[F(9,59)=7.984,p<0.05]。一元配置ANOVAとそれに続くStudent−Newman−Keuls検定。Student Newman−Keuls検定から、対照群ラットと比較した場合、スコポラミン投与により、好奇心行動が有意に減少したことが示唆される。しかし、50mg用量の3−OH−DBP及び50mg用量の3,8−(OH)2−DBPにより、試行1及び試行2において好奇心行動のスコポラミン誘導性減少が弱まった。
図5は、試行2中の、装置の新規アーム滞在時間のパーセンテージの観点での、ラットにおける対処行動を示す。統計学的分析から、群間で有意差があったことが明らかになった[F(9,59)=11.53,p<0.05]。一元配置ANOVAとそれに続くStudent−Newman−Keuls検定。Student Newman−Keuls検定から、対照群ラットと比較して、スコポラミン処置群動物において対処行動の有意な減少があったことが示唆される。50mg用量の3−OH−DBP及び50mg用量の3,8−(OH)2−DBPによって、新規環境への対処ストラテジーのスコポラミン誘導性の減少が弱まった。
Y迷路試験でのスコポラミン誘導7日後の空間記憶障害に対する効果を図6で示す。二元配置ANOVAによる統計学的分析から、群間で%既知及び新規アーム進入について有意差があったことが明らかになった[F(9,100)=0.072,p<0.05]。二元配置ANOVAとそれに続くボンフェローニ事後検定。事後分析から、スコポラミン処置ラットにおいて、それぞれ%既知及び新規アーム進入の有意な上昇及び低下があったことが明らかになった。50mg用量の3−OH−DBP及び50mg処置用量の3,8−(OH)2−DBPはそれぞれ、スコポラミン処置ラットと比較した場合、Y迷路試験パラダイムでの%既知及び新規アーム進入を用量依存的に逆転させた。
スコパラミン(Scopalamine)対照は、Y迷路で総アーム進入が減少するが、これは動物の探索行動における異常な変化を示すものであり、従って認知欠損の哺乳動物モデルをもたらす。探索行動は新規環境におけるげっ歯類の生存本能であると思われる。この動物は、潜在的な脅威及び物質的利益についてそれらの周囲に関する情報を収集しようとする。脅威と利益との間の均衡は探索行動に影響を与える。この動機付け行動は、体内の生理的変化により、又はストレスなどの外的な要因により変化し得る。この試験において、スコパラミン(Scopalamine)は、コリン作動性系を下方制御することによりこの行動を変化させた。ドネペジル、抗コリンエステラーゼ薬は、アセチルコリンのシナプス利用可能性をおそらく向上させることによりこの活性を逆転させた。本開示で理論により束縛されるものではないが、同様の機序によって、DBP’s(即ちウロリチンA及びB)及びシラジットの両方がスコポラミン誘導性探索行動の変化を弱めると考えられる。DBP’sでの処置は、Y迷路試験で既知アーム及び新規アーム進入を用量依存的に逆転させ、このことから、スコポラミン誘導性空間記憶障害の減弱が示される。さらに、スコポラミン処置により、新規環境滞在時間の観点での対処行動の有意な損失が起こり、このことから、不安様行動が示される。DBP’sは、新規環境への対処ストラテジーにおいてスコポラミン誘導性減少を弱めた。従って、DBP’sは、Y迷路パラダイムにおいて抗不安活性を明らかに示した(Krishnamurthy,S.,Garabadu,D.,Joy,K.P.“Risperidone ameliorates post−traumatic stress disorder−like symptoms in modified stress re−stress model,”Neuropharmacology(2013)75:62−77;及びTripathi,A.,Paliwal,P.,Krishnamurthy,S.“Piracetam Attenuates LPS−Induced Neuroinflammation and Cognitive Impairment in Rats,”Cellular and Molecular Neurobiology,(2017)1−14)。従って、DBP’sは、スコポラミン誘導性認知症モデルにおいて、認知欠損を改善し、抗不安活性を示す。DBP’sの効果は50mg/kg用量であり、シラジットは100mg/kg用量であったことに注目することは興味深い。従って、DBP’sは、上記で観察される薬理学的効果におけるシラジットの2倍の強さであると思われる。
1.試験3の目的:インビトロでのアセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性に対する、ウロリチンB(B)及びウロリチンA(A)及び異なる比のそれらの組み合わせの効果を評価すること。(Ellman,G.L.,et al.,“A new and rapid colorimetric determination of acetyl cholinesterase activity,”Biochemical Pharmacology(1961)7:88−95。AChE活性に対するDBP’sの相乗効果を決定すること。
パーセンテージ阻害=(対照−試験)/対照x100 式(1)
表2で示され、図7で示されるように、併用投与10:50、20:50及び30:50は、3,8(OH)2DBPよりも4倍効果が高いIC50値を示し、3−OH−DBPよりも3倍高い効果を示す。参照標準としてドネペジルを使用したが、このIC50値は10:50、20:50及び30:50とほぼ同等であった。シラジットの効果は、IC50値によると、10:50の20分の1であり、3−OH−DBPの8分の1であり、3,8(OH)2DBPの5分の1である。シラジットの効果は、IC50値によると、ドネペジルの25分の1であった。これらのデータから、10:50、20:50及び30:50濃度で3−OH−DBP及び3,8(OH)2DBPが相乗効果を示すことが明らかになった。
一実施形態では、この試験の目的は、Ellman(1961)法を使用することによって、アセチルコリンエステラーゼ活性に対して様々な組み合わせでのシラジットとDBP’sとのインビトロでの相乗効果を評価することである。AChE阻害アッセイの場合のように、実施例3のとおり化学試薬及び出発物質を使用した。
別の実施形態では、この試験の目的は、ThT(チオフラビン−T)法を使用することによって、ラットアセチルコリンエステラーゼ−誘導性β−アミロイド凝集に対する、様々な組み合わせでのシラジットとDBP’s(ウロリチンA及びB)とのインビトロ相乗効果を評価することである。化学試薬及び出発物質を上記のように使用した。
異常ペプチドであるAβ1−40は折り畳まれて規則的βシート構造になり、さらに自己集合して毒性のある原線維凝集体を形成する。これらの原線維凝集体は、ADで観察される症状の開始において重要な役割を果たす。原線維凝集体形成(即ち線維化)の阻害は、ADに対する有効な治療剤を開発するための最も卓越したアプローチの1つと考えられる。
式中、IFi及びIFoは、それぞれ阻害剤の存在下及び非存在下でAβ+AChEに対して得られた蛍光強度である(Shidore,M.,et al.,“Benzylpiperidine−linked diarylthiazoles as potential anti Alzheimer agents:Synthesis and biological Evaluation,”J.Med.Chem.(2016)59:5823−5846)。
別の実施形態では、この試験の目的は、Ellman(1961)法を使用することによる、組み換えヒトアセチルコリンエステラーゼに対する様々な組み合わせでのDBP’s(ウロリチンA及びB)及びシラジットとDBP’sとのインビトロ相乗効果を評価することである。
別の実施形態では、この試験の目的は、Amplex Red−蛍光キット法を使用することにより、組み換えヒトアセチルコリンエステラーゼに対する様々な組み合わせのDBP’s(ウロリチンA及びB)及びシラジットとDBP’sとのインビトロ相乗効果を評価することである。ヒト組み換えAChEはSigma Aldrich(St.Louis,Missouri,USA)から調達した。Amplex redキットはThermo−Fisher Scientific India,Ref no:A12217から調達した。全ての他の化学物質及び試薬は地元の供給業者から市販され(Merck Pvt.Ltd.,New Delhi及びHiMedia Laboratories Pvt Ltd.,New Delhi,India)、分析グレードであった。
別の実施形態では、本発明の目的は、ThT(チオフラビン−T)法を使用することにより、組み換えヒトアセチルコリンエステラーゼ誘導性β−アミロイド凝集に対する、様々な組み合わせでのシラジットとDBP’s(ウロリチンA及びB)とのインビトロ相乗効果を評価することである。化学試薬及び出発物質を上記のように使用した。
ヒト組み換えAChEを使用したことを除き、それぞれ表6及び7で示される比での試験化合物の濃度により、実施例5の手順を反復した。
スコポラミン誘導性健忘ラットモデルに対するDBP’s及びそれらの組み合わせのインビボ相乗効果
スコポラミン臭化水素酸塩はSigma(St.Louis,Missouri,USA)から調達し、ドネペジル塩酸塩は、Hetero Drugs Ltd,Hyderabad、Indiaにより寄付された寄贈試料として得た。
群1:ビヒクル群:0.3%CMCを投与;
群2:スコポラミン群(1mg/kg i.p.);
群3:ドネペジル(3mg/kg)+スコポラミン(1mg/kg i.p)群;
群4:シラジット(50mg/kg)+スコポラミン(1mg/kg i.p.)群;
群5:3−OH−DBP(ウロリチンB:B)(50mg/kg)+スコポラミン(1mg/kg i.p.)群;
群6:3,8−(OH)2−DBP(ウロリチンA:A)(50mg/kg)群+スコポラミン(1mg/kg i.p.)群;
群7 3−OH−DBP(B)(10mg/kg):3,8−(OH)2−DBP(A)(50mg/kg)+スコポラミン(1mg/kg i.p);
群8:3−OH−DBP(B)(50mg/kg):3,8−(OH)2−DBP(A)(50mg/kg)+スコポラミン(1mg/kg i.p)。
Y迷路試験パラダイムによる短期記憶の評価。標準的プロトコールに従うことによって、基本的に空間認識記憶、一般的探索行動及び不安様行動を評価するために、Y迷路試験を行った(Dellu,F.,Mayo,W.,Cherkaoui,J.,Le Moal,M.,Simon,H.,“A two−trial memory task with automated recording:study in young and aged rats,”Brain Res.(1992)588:132−139)。Y迷路装置は、中央の点から放射状に伸びる、互いに120°の角度をなす3本の同一アーム(50cm長、16cm幅及び32cm高)からなる。色画用紙及び実験用ガラス製品から作製される視覚的刺激を迷路の周囲長の周囲及び黒色のプレキシガラス側部上端の上に置き、動物にとっての目新しさを維持するために、各試験に対してこれらの刺激を反復しなかった。Y迷路の新規アームを遮断し、15分間にわたり迷路の他の2本のアームをラットが訪れられるようにした。第1相から4時間後、3本全てのアームに5分間、動物を自由に接近させた。各アームでの進入数を5分間記録した。全アームでの総進入数(試行1及び2の5分間)、試行2の5分間の既知及び新規アームの%進入及び試行2中の全アーム及び装置中央での滞在時間に対する新規アーム滞在時間の比率のパーセンテージなどの従属変数を測定した。全アームにおける総進入数(試行1及び2の5分間)は一般的探索態度(好奇心)を示し、試行2の5分間の既知対新規アームの%進入は、アーム弁別の目安と考えられる(空間認識記憶)。試行2中の全アーム及び装置中央での滞在時間に対する新規アーム滞在時間のパーセンテージにより、新規環境への対処ストラテジー又は行動を推定した。新規環境への対処行動の低下は、不安様行動の増加とみなした。頭部及び2本の前肢がアームの内側に入った場合にアーム進入として数え、頭部及び2本の前肢が再びアームの外側に出たときにアーム滞在の持続時間を終了した。
受動的回避(PA)試験:PAタスクは、CNS障害のげっ歯類モデルにおいて学習及び記憶を評価するために使用される不安悪化試験である。この試験において、対象は、嫌悪刺激(フットショックなど)が以前に送達された環境を回避することを学習する。動物は、チャンバーの明暗区画を自由に探索し得、区画の片側で穏やかなフットショックが与えられる。最終的に動物は、暗チャンバーに進入しないことによってフットショックを回避することを学習する。簡潔に述べると、ステップスルー型受動的回避装置は、透明プラスチック製の明チャンバー(20cmx20cmx30cm)及び壁が暗色の不透明プラスチック製であった暗チャンバー(20cmx20cmx30cm)からなった。両チャンバーの床は、1cm離して置かれたステンレス鋼の棒(3mm直径)からなった。暗チャンバーの床は、ショック発生器を使用して通電させ得た。四角形の開口部(6cmx8cm)が2つのチャンバー間にあり、不透明のギロチンドアにより閉じ得た。第7日のスコポラミン又はビヒクル投与の30分後、明区画に置くことによってラットをPA試験に供した。30秒の馴化期間後、ギロチンドアを開き、ラットが暗区画に進入した後自動的に閉じた。暗区画で対象に低強度のフットショック(0.5mA;10s)を与えた。一方の区画から別の区画への動物の移動を記録し、移動待ち時間(transfer latency time)(TLT)を秒単位で計算した。試行の持続時間は270秒であった。1回目の試行は獲得のためであり、第1の試行の24時間後に与えられた第2の試行で保持を試験した。再獲得を回避するために、保持試行においてショックを送達しなかった。学習に対する基準は、獲得試行と比較した場合の、保持試行に対するTLTの増加とみなした。
薬物治療計画の第7日の受動的回避タスクにおける保持及び想起でのスコポラミン誘導性変化に対する3−OH−DBP(B)(50mg/kg)及び3,8−(OH)2−DBP(A)(50mg/kg)の効果を図15で示す。二元配置ANOVAによる統計学的分析から、時間[F(1,80)=443,p<0.05]及び群と時間との間の交互作用([F(7,80)=18.8;P<0.05]とともに、処置群間での移動待ち時間(transfer latency time)[F(7,80)=13,p<0.05]に有意差があったことが明らかになった。事後分析から、8個の群間で獲得試行(TLa)中、移動待ち時間(transfer latency time)に有意差はなかったことが明らかになった。しかし、保持試行において、ビヒクル群と比較して、スコポラミン処置群で移動待ち時間(transfer latency time)(TLr)の有意な短縮が観察され、これにより学習及び記憶の障害が示される。獲得試行の30分前のスコポラミン投与は、獲得試行と比較したときに保持試行でのTLTの有意な延長がないことにより示されるように、記憶障害を引き起こした。7日間の50mg/kg用量の3−OH−DBP(B)及び3,8−(OH)2−DBP(A)での処置は、獲得試行と比較して保持試行でのTLTを有意に延長させた(しかし、ビヒクル処置群と比較すると効果はより低い)ことから明らかになるように、ラットにおいてスコポラミン誘導性認知症を防いだ。注目すべきこととして、組み合わせB:A(10:50mg/kg p.o)及びB:A(50:50mg/kg p.o)は、獲得試行と比較した場合に、保持試行でのTLTが延長していた(ビヒクル群と同等)ことにより、学習及び記憶のスコポラミン誘導性障害を有意に軽減した。さらに、B:A(10:50mg/kg p.o)及びB:A(50:50mg/kg p.o)は、3−OH−DBP(B)、3,8−(OH)2−DBP(A)及び標準ドネペジルと比較した場合、保持試行で移動待ち時間(transfer latency time)を有意に延長させ、従って相乗効果が示された。さらに、25mg/kg b.i.dの用量のシラジットは、獲得試行と比較した場合の保持試行のTLTの有意な延長がなかったことにより示されるように、記憶障害を引き起こしたが、スコポラミン処置群と比較した場合、保持試行のTLTが有意に延長した。
試料調製:断頭術により動物を屠殺し、氷冷条件で脳組織を切除し、使用するまで−80℃で保管した。Potter−Elvehjem型ホモジナイザーにより1.0mlの0.1M過塩素酸中で組織をホモジナイズ処理した。ホモジネートをポリプロピレンチューブ中で15分間維持し、その後、40μLの4M酢酸カリウムを添加してpHを4.0に調整し、その後、4000xgで15分間遠心分離した。アセチルコリン及びAChE活性を推定するために上清を使用した。
実施例9Cのように試料を調製した。Amplex redアッセイキット(Molecular Probes,Inc.,USA)を使用して、脳組織におけるアセチルコリンの量を測定した。アセチルコリン標準曲線を各実験において使用した。簡潔に述べると、0.1mlの対照(10μM H2O2)を添加することによって反応を開始させ、2本の個別のポリプロピレンチューブに組織ホモジネートを採取し、次いで、2U/mL HRP、0.2U/mLコリンオキシダーゼ及び1U/mLアセチルコリンエステラーゼを含有する400μM Amplex Red試薬の0.1ml作業溶液を各チューブに添加した。45分間の温置後、530nm励起及び590nm発光波長で分光蛍光光度計を使用して蛍光を記録した。標準プロトコール(Lowry,et al.,1951)を使用してタンパク質含量を決定した。
適切な剤型としては、錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、粉末、ガム及び菓子が挙げられる。舌下送達系としては、舌下及び舌上で溶けるタブ、液体ドロップ及び飲料が挙げられるが限定されない。可食フィルム、親水性ポリマー、経口可溶性フィルム又は経口可溶性ストリップを使用し得る。他の有用な送達系は、経口又は鼻腔スプレー又は吸入剤などを含む。
本組成物は、経口、舌下、頬側、眼、肺、直腸及び非経口投与を含むが限定されない何らかの適切な経路により、又は経口若しくは点鼻薬(例えば噴霧蒸気、液滴又は固体粒子の吸入)として投与され得る。非経口投与としては、例えば静脈内、筋肉内、動脈内、腹腔内、鼻腔内、膣内、膀胱内(例えば膀胱へ)、皮内、経皮、局所又は皮下投与が挙げられる。本発明の範囲内で、制御処方物での患者の身体における医薬組成物の滴下も企図され、遅れて薬物の全身又は局所放出が起こる。例えば、循環への制御放出のために又は局所部位への放出のために薬物をデポーで局在させ得る。
Claims (18)
- ウロリチンA及びウロリチンBを含む組成物において、ウロリチンBとウロリチンAとのwt./wt.比が約0.2:1〜約0.6:1であることを特徴とする組成物。
- 請求項1に記載の組成物において、ウロリチンBとウロリチンAとのwt./wt.比が約0.2:1であることを特徴とする、組成物。
- 請求項1に記載の医薬又は栄養補助組成物において、薬学的又は栄養補助的に許容可能な担体をさらに含むことを特徴とする医薬又は栄養補助組成物。
- 請求項1に記載の組成物において、治療的有効投与量が約100mg〜約1000mgであることを特徴とする組成物。
- 請求項1に記載の組成物において、治療的有効投与量が約100mg〜約500mgであることを特徴とする組成物。
- ヒト対象における認知症関連障害を処置又は予防するための方法における使用のための、請求項3に記載の医薬組成物。
- 請求項6に記載の医薬組成物において、前記認知症関連障害がアルツハイマー病であることを特徴とする医薬組成物。
- 請求項6に記載の医薬組成物において、約1.5mg/kg〜約8.0mg/kgの1日用量で投与されることを特徴とする医薬組成物。
- 請求項6に記載の医薬組成物において、アセチルコリンエステラーゼ活性の阻害に対して約0.05μg/ml〜約0.06μg/mlの阻害濃度(IC50)を有することを特徴とする医薬組成物。
- ヒト対象において不安障害を処置又は予防するための方法での使用のための、請求項3に記載の医薬組成物。
- 請求項10に記載の医薬組成物において、約1.5mg/kg〜約8.0mg/kgの1日用量で投与されることを特徴とする医薬組成物。
- 請求項10に記載の医薬組成物において、アセチルコリンエステラーゼ活性の阻害に対して約0.05μg/ml〜約0.06μg/mlの阻害濃度(IC50)を有することを特徴とする医薬組成物。
- 個体において認知障害を処置又は予防するための方法において、このような処置を必要とする前記個体にウロリチンA及びウロリチンBを含む組成物の治療的有効量を投与することを含み、ウロリチンBとウロリチンAとのwt./wt.比が約0.2:1〜約0.6:1であることを特徴とする方法。
- 請求項13に記載の方法において、前記認知障害が、認知症関連障害、ストレス誘発性認知症、不安症、うつ及びアルツハイマー病からなる群から選択されることを特徴とする方法。
- 請求項13に記載の方法において、前記組成物が、約0.2:1〜の、ウロリチンBとウロリチンAとのwt./wt.比を有し、ヒトアセチルコリンエステラーゼ活性の阻害に対して約40μg/ml〜約80μg/mlの阻害濃度(IC50)を有することを特徴とする方法。
- 請求項15に記載の方法において、ヒトアセチルコリンエステラーゼの前記阻害が、個別にウロリチンA又はウロリチンBにより示される阻害よりも少なくとも5倍高いことを特徴とする方法。
- 請求項16に記載の方法において、前記治療的有効量が、ヒトにおいて約100mg〜約1000mgの1日用量であることを特徴とする方法。
- 請求項16に記載の方法において、前記治療的有効量が、ヒトにおいて約1.5mg/kg〜約10.0mg/kgの1日用量であることを特徴とする方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IN201841006173 | 2018-02-19 | ||
IN20184100673 | 2018-02-19 | ||
PCT/US2018/055700 WO2019160588A1 (en) | 2018-02-19 | 2018-10-12 | Synergistic combinations of urolithins a and b for improving cognitive capacity or cognitive function |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022500347A true JP2022500347A (ja) | 2022-01-04 |
Family
ID=67615537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020542378A Pending JP2022500347A (ja) | 2018-02-19 | 2018-10-12 | 認知能又は認知機能を改善するためのウロリチンa及びbの相乗的組み合わせ |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20190255017A1 (ja) |
EP (1) | EP3755320A4 (ja) |
JP (1) | JP2022500347A (ja) |
CN (1) | CN111727040A (ja) |
AU (1) | AU2018408840A1 (ja) |
CA (1) | CA3089695A1 (ja) |
WO (1) | WO2019160588A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113387916A (zh) * | 2021-07-15 | 2021-09-14 | 常州大学 | 一种尿石素类pde2抑制剂化合物及其制备方法 |
CN115581689B (zh) * | 2022-10-17 | 2024-05-14 | 常州大学 | 尿石素b酰胺类衍生物的应用 |
CN115569131A (zh) * | 2022-11-03 | 2023-01-06 | 北京工商大学 | 尿石素a在抗抑郁药物及抗抑郁保健食品中的应用 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110028423A1 (en) * | 2007-11-22 | 2011-02-03 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Agent that modulates physiological condition of pests, involved in insect choline acetyltransferase activity |
US20120164243A1 (en) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Amazentis Sa | Compositions and Methods for Improving Mitochondrial Function and Treating Neurodegenerative Diseases and Cognitive Disorders |
US20140080860A1 (en) * | 2011-06-03 | 2014-03-20 | Centrum Medyczne Ksztalcenia Podyplomowego | Novel hybrid cholinesterase inhibitors |
US8894993B2 (en) * | 2006-08-04 | 2014-11-25 | Natreon Inc. | Mitochondria-targeted antioxidants |
WO2015097231A1 (en) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | Amazentis Sa | Prodrugs of urolitihns and uses thereof |
US20180015069A1 (en) * | 2012-06-27 | 2018-01-18 | Amazentis Sa | Enhancing autophagy or increasing longevity by administration of urolithins or precursors thereof |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6379666B1 (en) * | 1999-02-24 | 2002-04-30 | Edward L. Tobinick | TNF inhibitors for the treatment of neurological, retinal and muscular disorders |
US20050282781A1 (en) * | 2004-06-18 | 2005-12-22 | Shibnath Ghosal | Compositions of stable bioactive metabolites of docosahexaenoic (DHA) and eicosapentaenoic (EPA) acids |
CA2658959A1 (en) * | 2006-06-23 | 2007-12-27 | Laboratorios Del Dr. Esteve, S.A. | Combination of a cholinesterase inhibitor and a compound with 5-ht6 receptor affinity |
-
2018
- 2018-10-12 US US16/159,343 patent/US20190255017A1/en not_active Abandoned
- 2018-10-12 AU AU2018408840A patent/AU2018408840A1/en not_active Abandoned
- 2018-10-12 EP EP18906279.7A patent/EP3755320A4/en active Pending
- 2018-10-12 JP JP2020542378A patent/JP2022500347A/ja active Pending
- 2018-10-12 CA CA3089695A patent/CA3089695A1/en active Pending
- 2018-10-12 WO PCT/US2018/055700 patent/WO2019160588A1/en unknown
- 2018-10-12 CN CN201880089033.4A patent/CN111727040A/zh active Pending
-
2020
- 2020-04-23 US US16/856,624 patent/US20200246308A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8894993B2 (en) * | 2006-08-04 | 2014-11-25 | Natreon Inc. | Mitochondria-targeted antioxidants |
US20110028423A1 (en) * | 2007-11-22 | 2011-02-03 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Agent that modulates physiological condition of pests, involved in insect choline acetyltransferase activity |
US20120164243A1 (en) * | 2010-12-23 | 2012-06-28 | Amazentis Sa | Compositions and Methods for Improving Mitochondrial Function and Treating Neurodegenerative Diseases and Cognitive Disorders |
US20160213643A1 (en) * | 2010-12-23 | 2016-07-28 | Amazentis Sa | Compositions and Methods for Improving Mitochondrial Function and Treating Neurodegenerative Diseases and Cognitive Disorders |
US20140080860A1 (en) * | 2011-06-03 | 2014-03-20 | Centrum Medyczne Ksztalcenia Podyplomowego | Novel hybrid cholinesterase inhibitors |
US20180015069A1 (en) * | 2012-06-27 | 2018-01-18 | Amazentis Sa | Enhancing autophagy or increasing longevity by administration of urolithins or precursors thereof |
WO2015097231A1 (en) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | Amazentis Sa | Prodrugs of urolitihns and uses thereof |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Y. TAO, ET AL., ACS CHEMICAL NEUROSCIENCE, vol. 7, no. 1, JPN6022037336, 2016, pages 26 - 33, ISSN: 0004868037 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2018408840A1 (en) | 2020-09-10 |
CA3089695A1 (en) | 2019-08-22 |
US20190255017A1 (en) | 2019-08-22 |
US20200246308A1 (en) | 2020-08-06 |
WO2019160588A1 (en) | 2019-08-22 |
EP3755320A4 (en) | 2022-04-20 |
EP3755320A1 (en) | 2020-12-30 |
CN111727040A (zh) | 2020-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20200246308A1 (en) | Synergistic combinations of urolithins a and b for improving cognitive capacity or cognitive function | |
AU2016210622A1 (en) | Compositions and methods for improving mitochondrial function and treating neurodegenerative diseases and cognitive disorders | |
CN104995176B (zh) | 调节bace所介导的app加工的乙内酰脲 | |
KR20110011628A (ko) | 세포 스트레스 반응 조절을 통한 알츠하이머 질환 및 관련 장애의 치료를 위한 신규 치료학적 접근법 | |
PT2007429E (pt) | Formulação oral com efeitos cardiovasculares benéficos, compreendendo berberina | |
US20170258715A1 (en) | Composition and method of use of colchicine oral liquid | |
CN104270945A (zh) | App特异性bace抑制剂(asbi)及其用途 | |
JPH04226917A (ja) | 神経退化過程における予防及び治療用医薬 | |
US20050187204A1 (en) | Medicinal composition for lowering blood lipid level | |
WO2000061159A1 (de) | ARZNEIMITTEL ZUR HEMMUNG VON NF-λB | |
CZ2000611A3 (cs) | Farmaceutický prostředek | |
AU2020359291A1 (en) | Medicinal cognitive treatments | |
ES2395725T3 (es) | El uso de ésteres de derivados de succinato para el tratamiento de la demencia | |
US20130012483A1 (en) | Novel pharmaceutical composition for the treatment of neurodegenerative or neurovascular diseases | |
EP4180040A2 (en) | Pharmaceutical composition and application thereof | |
CN106456998A (zh) | 西格列汀丹宁酸盐复合物 | |
US20060084683A1 (en) | Method for preventing the onset of asthma | |
US20160354392A1 (en) | Mitochondria-targeted antioxidants for treatment of age-related brain disorders | |
WO2014087231A2 (ru) | Фармацевтическая композиция, обладающая нейропротекторным, ноотропным, антиамнестическим действием, и способ профилактики и/или лечения состояний, связанных с нарушением мозгового кровообращения, цереброваскулярных и нейродегенеративных заболеваний | |
KR102217972B1 (ko) | 자피르루카스트 또는 이의 약학적으로 허용되는 염을 포함하는 당뇨병 예방 또는 치료용 약학적 조성물 및 이의 용도 | |
RU2277096C2 (ru) | Средства против слабоумия, содержащие производное 2-арил-8-оксодигидропурина в качестве активного ингредиента | |
WO2005055997A1 (ja) | 炎症性疾患の治療及び予防用医薬組成物 | |
RU2684118C2 (ru) | Спрей для орального применения, содержащий холина альфосцерат | |
WO2013150771A1 (ja) | 哺乳類における安全で効果的な膵リパーゼの阻害のための組成物及び方法 | |
RU2632718C2 (ru) | Спрей для орального применения, содержащий холина альфосцерат. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211008 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211008 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220906 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20221206 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20230124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230425 |