JP2022500184A - 適応可能な吸収性物品 - Google Patents

Abstract

長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品が提供される。本物品は、横方向軸線を中心に対称であるシャーシを一緒に形成するトップシートとバックシートとを有する。吸収性コアが、トップシートとバックシートとの間に配設され、シャーシの外周部はコアの表面エリアを超えて延在する。吸収性コアは、横方向軸線を中心に非対称である。一実施形態では、吸収性物品の表面エリアの５０％未満が機械的に圧縮される。別の実施形態では、吸収性物品は、１７０ｍＮ未満、好ましくは１３０ｍＮ未満の使用時可撓性を有する。更なる実施形態では、吸収性物品は、コアフリーエリアにおいて測定された０．４ｇ＊ｃｍ未満の剛性を有する。

Description

本発明は、横方向軸線を中心に対称なシャーシと、横方向軸線を中心に非対称な吸収性コアと、を有する吸収性物品に関する。

生理用ナプキンは、経血及び他の膣排泄物を受容及び収容して衣類を汚れから保護するために、女性によって主として月経期間中に使用される。失禁を抱えているときに使用するための同様の製品もまた存在する。

パンティライナーは、生理用ナプキンとほぼ同じ目的を果たすものであるが、その違いは主に、厚さを含む全体的なサイズにある。パンティライナーは一般に、より嵩が低く、ユーザーの衣類を比較的少量の膣排泄物から保護するように設計されている。

多くの女性は、少量の尿排泄物を含む任意の膣排泄物から、また時には肛門排泄物から自身の衣類を保護するために、月経期の間に吸収性装置を着用する習慣を発展させてきた。生理用ナプキンは一般的に、絶えず着用するために嵩高であることから、このようなユーザーは一般にパンティライナーを利用している。

パンティライナーはユーザーによって日常的に着用され得るため、ユーザーは、パンティライナーがユーザー自身のニーズに対する適当な保護を依然として提供しながらも、「わずかにそこに存在する」感触を有することを好む。更に、ユーザーによって着用される下着の形状及びスタイルは日常的に変化するので、毎日着用されることを意図されたパンティライナーが適切に適応可能である必要がある。

市販のパンティライナーは、より広い前側部分とより狭い後側部分とを備えた股部を有する傾向がある、いわゆるタンガ下着と共に使用するために利用可能である。タンガ下着は、その性質の故に、従来の下着よりもユーザーの身体の形状に適合する傾向もある。タンガ下着と共に使用する間の任意性を確実にするために、既存の市販のパンティライナーは、典型的には、フィットするように付形されている（すなわち、より幅広の前側とより幅狭の後側とを有する）か、あるいは、それらは適合可能であり、すなわち典型的には、より広い前側とより狭い後側とを有する非対称コアと、対称的なドッグボーン形状をなしてコアを越えて、またコアの周りに延在するトップシートとバックシートと、を有するものであってもよい。しかしながら、どちらの場合にも、このことは通常、吸収性コアの表面積をより小さくすることになる。したがって、タンガ下着と共に使用するためのパンティライナーを設計する際には、快適性と保護性との間にトレードオフが存在する。コアがより薄くされてもよいが、これによってライナーの剛性及び可撓性が低下しがちとなり、結果として全体的な快適性レベルが低下しがちとなるか、あるいは、パンティライナーが、必要とされるよりも低い吸収能力を有することになる。

更に、今日、通常の下着とタンガ下着のどちらとの使用にも、あるいはそれら２つの間の任意の形状若しくはサイズの下着との使用にも真に適切である、適応可能なパンティライナーは市場に存在しない。例えば、いくつかの市販の適応可能なパンティライナーが提供されている。しかしながら、これらのパンティライナーは、一般的には過度に固く、使用者のパンティの動きに順応しないことが見出されている。更に、特にコアフリーエリアにおける固さは、コアフリー縁部の上に折り曲げることが困難であることを意味する。これを考慮するために、現在市販されている適応可能なパンティライナーには、折り返し線が先細コアのいずれかの側に設けられており、したがって、ユーザーがこれらの特定のラインに沿ってのみパンティライナーをパンティの周りに折り返すことが可能となっている。

したがって、望まれる吸収性のレベルを有しながらも、依然として快適でありかつ必要な適合性を有するパンティライナーを提供する必要性が存在する。

本発明は、様々な股部寸法を有し、また多くの場合は非対称形状を有するパンティ、例えば、タンガパンティ、ハイカット及びローカットパンティと共に使用するための吸収性物品、例えば、パンティライナーに関するものである。

一態様では、本発明は、長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
トップシートと、
バックシートであって、トップシートとバックシートとが一緒になって吸収性物品のシャーシを形成し、シャーシは、横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
トップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアであって、シャーシの外周部が吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、吸収性コアは、横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
吸収性物品の表面エリアの５０％未満が機械的に圧縮される、吸収性物品に関するものである。

別の態様では、本発明は、長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
トップシートと、
バックシートであって、トップシートとバックシートとが一緒になって吸収性物品のシャーシを形成し、シャーシは、横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
トップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアであって、シャーシの外周部が吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、吸収性コアは、横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
１７０ｍＮ未満、好ましくは１３０ｍＮ未満の使用時可撓性を有する、吸収性物品に関するものである。

第３の態様では、本発明は、長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
不織布トップシートと、
バックシートであって、トップシートとバックシートとが一緒になって吸収性物品のシャーシを形成し、シャーシは、横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
トップシートとバックシートとの間に配設された吸収性コアであって、シャーシの外周部が吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、吸収性コアは、横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
コアフリーエリアにおいて測定された０．４ｇ^＊ｃｍ未満の剛性を有する、吸収性物品に関するものである。

以下の本発明の特定の形態の詳細な記載は、本明細書と共に同封されている図面と共に読まれると、より深く理解され得る。
本明細書に記載される吸収性物品の上方からの図である。 それぞれの層を示す、図１の吸収性物品の分解図である。 図２の層及び追加の接着剤層を示す、図１の吸収性物品の更なる分解図である。 図５Ａ、図５Ｂ、及び図５Ｃに示された層を通じた断面が示される領域を示す、図１に示される吸収性物品の単純な平面図である。 図４に示される吸収性物品の断面図である。 図４に示される吸収性物品の断面図である。 図４に示される吸収性物品の断面図である。 吸収性コアのエンボス加工領域を強調する吸収性物品の平面図である。 本明細書に記載される吸収性物品の適応可能な性質を示す。 本明細書に記載される吸収性物品の適応可能な性質を示す。 本明細書に記載される吸収性物品の適応可能な性質を示す。 本明細書に記載される吸収性物品の適応可能な性質を示す。 吸収性コアを切断する工程を概略的に示す。 吸収性コアを切断する工程を概略的に示す。 本明細書に記載される吸収性物品の製造プロセスを概略的に示す。 エンボス加工及び印刷のためのそれぞれのプロセスを概略的に示す。 エンボス加工及び印刷のためのそれぞれのプロセスを概略的に示す。 使用時可撓性を測定するための試験装置を概略的に示す。

本発明は概して、通常は膣排泄物及び／又は尿漏れを吸収するために女性によって外部に着用される吸収性物品であることが知られている、婦人用衛生物品に関するものである。婦人用衛生物品という用語は、一般にパッド、パンティライナー、ライナー、生理用ナプキン、生理用タオル、又は陰唇間装置と呼ばれる物品を包含する。これらの物品は、典型的には、ユーザーの下着によってユーザーの恥骨領域に隣接して適所に保持されるものであり、また接着剤又は他の接合手段によってそこに固着されてもよい。

本明細書で使用するとき、「不織布ウェブ」という用語は、個々の繊維又は糸が入り組んではいるものの、ランダムに配向された繊維を典型的には有しない織布又は編布におけるような繰り返しパターンとして入り組んではいない構造を有するウェブのことを指す。不織布の坪量は、通常、１平方メートル当たりのグラム数（ｇｓｍ）で表される。不織布ウェブ／積層体の坪量は、構成層、及び任意の他の添加コンポーネントを合わせた坪量である。繊維直径は、通常は、マイクロメートルで表されるが、繊維寸法はまた、繊維の長さ当たりの重量の単位である、デニールでも表すことができる。

本明細書で使用するとき、「スパンボンド繊維」は、通常は円形をした複数個の紡糸口金の毛管から、溶融した熱可塑性材料をフィラメントとして押し出すことによって形成される小径繊維を指す。スパンボンド繊維は、収集表面上に堆積するとき、概して粘着性ではない。スパンボンド繊維は概ね連続的であり、７マイクロメートルより大きい、より詳細には約８〜４０マイクロメートルの（少なくとも１０個の試料からの）平均直径を有する。

本明細書で使用するとき、「親和性」及び「非親和性」は、材料表面上の基準の液体の接触角に対して当該技術分野において確立された意味を有する。したがって、約７５度を超える液体接触角を有する材料は、非親和性と見なされ、約７５度未満の液体接触角を有する材料は、親和性と見なされる。

図１は、例示的な吸収性物品１０の身体対向表面の上面図を示す。図示された特定の実施形態は、パンティライナー（「ライナー」又は「ナプキン」とも呼ばれる）の一例であるが、本発明はこれによって限定されない。このような吸収性物品は、通常は、概ね平坦な身体対向表面を有するが、一般的には、ユーザーの解剖学的構造及び動きに適応するように可撓性を有している。これらはまた、例えば、個々の物品のより衛生的な輸送を容易にするため、及び／又はパッケージのサイズを低減するために、折り曲げられ、巻かれてもよい。

図１に示されるパンティライナーは、パンティライナーの中心点０で交差する長手方向軸線Ｙ−Ｙと横方向軸線Ｘ−Ｘとを有する。横方向軸線の一方の側に前側領域１２が設けられ、横方向軸線の他方の側に後側領域１４が設けられている。パンティライナーは、当該技術分野において既知の任意の形状を有してよいが、好ましい形状は、前側領域及び後側領域における比較的大きい横方向幅から中間領域における比較的小さい横方向幅へと内向きに先細となる、概ね「砂時計」の形状をなすものである。パンティライナーはまた、典型的には、ユーザーの下着の股部領域においてパンティ弾性部に被さって延在しそれを被覆するように意図される、「フラップ」又は「ウィング」（図示せず）として当該技術分野において一般的に知られている横方向延長部を備えられてもよい。

図２は、上部から下部に向かって次の層を、すなわち、第１のトップシート２２及び第２のトップシート２４を含んだ積層トップシート２０と、吸収性コア２６と、液体不透過性パッチ２８と、バックシート３０と、を示す分解図として、図１の物品を表している。バックシートの衣類対向表面上の接着剤を被覆するために使用され得る剥離式カバー３２が図３に示されている。物品の「頂面」４０は、本明細書において、ユーザーの身体に配向された物品の表面として定義され、「底面」４２は、本明細書では物品の反対側の表面、すなわち、女性の下着に概ね接触する表面として定義される。

トップシート（又は、当てはまる場合は積層トップシート）とバックシートとを備えたパンティライナーのシャーシ５０は、長手方向軸線及び横方向軸線を中心に対称である。吸収性コアは、長手方向軸線を中心に対称であるが、横方向軸線を中心に非対称であり、コアの５０％超がパンティライナーの前側領域に位置する。したがって、パンティライナーは、コア領域１６と１つ以上のコアフリー領域１８とを備えている。パンティライナーは、パンティライナーがいかなる方式でも折り曲げられておらず、パンティライナーがトップシート及びバックシートの形状を有する、すなわち、すなわち、長手方向軸線と横方向軸線との両方を中心に対称である第１の形態（図７Ａに概略的に示される）から、吸収性物品のコアフリー領域の少なくとも一部が折り曲げられ、下着の下面に接着され得る、種々の下着、例えばタンガパンティ（図７Ｂ、図７Ｃ及び図７Ｄに概略的に示される）と共に使用するための第２の形態へと、適応可能となるように意図されている。

トップシート
トップシート２０は、身体対向表面６０と、衣類対向表面６２と、を有している。典型的には、衣類対向表面６２は、吸収性コア２６、又は吸収性コア２６とトップシートとの間に設けられた任意の他の層に隣接して配置される。本明細書に記載の吸収性物品において使用され得るトップシートを形成するために、任意の従来の材料が使用され得る。トップシートは、典型的には、ヒトの皮膚に対して快適であり、尿などの流体又は月経液などの膣排泄物が通過し得る、柔軟でかつ平滑でかつ順応性のある多孔質材料から形成される。好適なトップシートが、織布材料及び不織布材料、有孔成形熱可塑性フィルム、有孔プラスチックフィルム、及び交絡繊維有孔フィルムを含む有孔フィルム材料、ハイドロフォーム熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム、熱可塑性スクリム、又はこれらの組み合わせなど、様々な材料から形成され得る。一次トップシートとして使用するのに好適な織布及び不織布材料の非限定例としては、天然繊維、改質天然繊維、合成繊維、又はそれらの組み合わせから作製された繊維状材料が挙げられる。

トップシートはまた、図２に示されるような積層トップシートであってもよい。このような積層トップシートは、互いに接着されて単層を形成する、上記に列挙された材料から選択された、異なるが相補的な材料の２つの層から形成されてもよい。

例えば、積層トップシートにおいて、パンティライナーの頂面に位置し、ユーザーの身体と接触する一次トップシートは、液体を迅速かつ容易に通過させる一方で、依然として快適な皮膚接触面を提供するように設計され得る。二次トップシートは、良好な流体捕捉特性を有し得る。例えば、一次トップシートは、疎水性の不織布材料、例えば、スパンボンドポリプロピレン又はマルチ／バイコンポーネントポリエチレン、並びに柔軟な特性及び迅速な裏抜けと良好な再湿潤特性を有するポリプロピレン不織布であってよく、二次トップシートは、均一な開放構造、良好な弾力性、迅速な流体裏抜け、及び流体分配性を有する、カーディングされた通気性結合ＰＥＴ材料などの親和性又は半親和性材料であってもよい。２つの材料の組み合わせは、トップシートの身体対向表面からコアへのより効果的でかつ迅速な流体獲得、及び最小限の再湿潤性を提供する一方で、依然としてユーザーにとって快適な接触表面を提供し得る。材料の最終的な選択は、容易に入手可能でかつ費用効果的である材料に依存し得るが、上記の利益は依然として提供される。

好ましくは、図２及び図３に最も良く示されるように、二次トップシートは、シャーシの縁部まで延在するように、トップシートと同じ形状及びサイズを有している。一次トップシートと二次トップシートは、成形のための切断に先立って一緒に積層されてもよい。このような実施形態では、一次トップシートと二次トップシートは、（図３に示される接着剤７０の層によって示されるように）それらのフットプリント全体にわたって互いに接着される。好ましくは、積層トップシートは、それ自体はエンボス加工されず、クリンプ加工されないか、あるいは任意の他の方式で機械的に圧縮される。理論に束縛されるものではないが、例えば、エンボス加工の形態における機械的圧縮は、結果として生じる積層トップシートの可撓性及び弾力性を低減すると考えられる。

好ましくは、トップシートは、１５ｇｓｍ〜６０ｇｓｍ、好ましくは２５ｇｓｍ〜５０ｇｓｍ、好ましくは３５ｇｓｍ〜４５ｇｓｍの坪量を有する。トップシートが積層トップシートである場合、一次トップシートは、５ｇｓｍ〜２５ｇｓｍ、１０ｇｓｍ〜２０ｇｓｍ、好ましくは１５ｇｓｍ〜１８ｇｓｍ、好ましくは１７ｇｓｍの坪量を有することが好ましく、二次トップシートは、１０ｇｓｍ〜４０ｇｓｍ、好ましくは２０ｇｓｍ〜３０ｇｓｍ、及び２２ｇｓｍ〜２６ｇｓｍ、好ましくは２４ｇｓｍの坪量を有する。

トップシートは、吸収性物品の身体対向表面からユーザーに視認可能となるように意図されたいくつかの形態の印刷パターンを備えてもよい。印刷パターンは、吸収性物品の機能エリアを消費者に通知するために使用されてもよい。具体的には、適応可能なパンティライナーの状況において、これは、消費者がパンティライナーを正しく配向させること（特に、パンティライナーがパッケージ内に交互の方向に保管されているとき）及びパンティライナーをユーザーのパンティ内に正確に位置付けることを助け、パンティライナーのうちの最大の吸収特性を有する部分が、パンティのうちの浸出物を受容する可能性が最も高いエリア内に位置付けられることを確実にし得る。本明細書でより詳細に記載されるように、印刷パターンは、消費者に適切に通知するために必要な強度を依然として有する一方で、ユーザーの身体にインクが転写されるリスクを回避するために一次トップシートの衣類対向表面に適用されることが好ましい。

積層トップシートに関する議論は、一次トップシートが二次トップシートに接合されることに限定されないことは注目に値する。例えば、一次トップシート２２は材料の層を備えてもよい。例えば、不織布及びフィルムが積層されて一次トップシートを形成してもよい。続いて、一次トップシートは二次トップシートに積層されてもよい。不織布は身体対向表面６０の一部分を形成してもよい。あるいは、フィルムは身体対向表面の一部分を形成してもよい。フィルムは、流体処理孔及びマイクロ孔を備えられてもよい。しかしながら、この特定のトップシートがパンティライナーの文脈で利用される場合、トップシートは、液体汚穢の速度が、その婦人用パッド又は成人用失禁パッド対応物と比較して小さくてもよい。

バックシート
バックシート３０は、吸収性物品の底面４２に位置し、吸収性物品の衣類対向表面４４を提供する。バックシートは、通気性があってもなくてもよい。バックシートは、液体（例えば尿）に対して不透過性、又は実質的に不透過性であってもよく、また薄いプラスチックフィルムから製造されてもよいが、他の可撓性の液体不透過性材料が使用されてもよい。本明細書で使用するとき、「可撓性」という用語は、順応性があり、人体の一般的な形状及び輪郭に容易に適合する材料を指す。バックシートは、吸収性コア中に吸収及び収容された浸出物が、下着又はパンティなど、パンティライナーに接触する衣類の物品を湿潤させることを防止するか、あるいは少なくとも抑制し得る。代替的に、バックシートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレン繊維から形成された薄い不織布材料（約３０ｇ／ｍ^２〜４０ｇ／ｍ^２の坪量を有する伸縮性のスパンレース不織布材料）から形成された液体透過性の可撓性層であってもよく、有孔プラスチックフィルム、ネット材料、液体透過性発泡材料などが使用されてもよい。バックシートが液体透過性である場合、好ましくは、漏出の可能性を最小限に抑えるために（以下に記載されるような）二次液体不透過性パッチが提供される。

バックシートは、身体対向表面又は衣類対向表面上に印刷されてもよい。更に、バックシートの衣類対向表面は、典型的には、吸収性物品をユーザーの下着に接着するために、接着剤を提供される。接着剤の配置及び体積は、吸収性物品のサイズ、形状、及び厚さに応じて、ユーザーの下着との接触を最適にするように選択され得る。好ましくは、接着剤は、パンティライナーが取り付けられる下着と共にそのパンティライナーが効果的に移動するように、バックシート（図示せず）の衣類対向表面４４の実質的に全表面積にわたって塗布される。

吸収性コア
吸収性コア２６は、トップシートとバックシートとの間に配設される。本明細書で使用するとき、「吸収性コア」という用語は、尿、血液、月経分泌物、及び他の身体浸出物などの流体を吸収、分配、及び収容するのに好適な材料又は材料の組み合わせを指す。

吸収性コアは、任意の好適な液体吸収性材料から作製され得る。吸収性コアとして使用するのに好適な液体吸収性材料の非限定的な例としては、一般にエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプ、クレープセルロースワッディング、ヒドロゲル形成ポリマーゲル化剤などの超吸収性ポリマーを含む吸収性ゲル化材料、共形態を含む化学的に剛化、改質、若しくは架橋されたセルロース繊維メルトブローンポリマー、捲縮ポリエステル繊維を含む合成繊維、薄紙の包装紙及び薄紙積層体を含む薄紙、毛管繊維、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、合成ステープルファイバー、ピートモス、又は任意の同等の材料、あるいは、これらの組み合わせが挙げられる。

吸収性コアは、トップシート及びバックシートの表面積よりも相対的に小さい表面積を有する。図１に示されるように、本明細書に記載される吸収性コアは、長手方向軸線を中心に対称であるが、横方向軸線を中心に非対称であり、吸収性コアのうちのより大きな割合が吸収性物品の前側領域に位置する。好ましくは、吸収性コアのうちの少なくとも５０％、５２％又は５４％が吸収性物品の前側領域に配置される。

好ましくは、吸収性コアは、１００ｇｓｍ〜１７０ｇｓｍ、好ましくは１２０ｇｓｍ〜１５０ｇｓｍ、好ましくは１３０ｇｓｍ〜１４０ｇｓｍの坪量を有する。

ＰＥパッチ
液体不透過性パッチ２８は、バックシート３０と吸収性コア２６の衣類対向表面４６との間に提供され得る不透過性材料の層である。液体不透過性パッチは、好ましくは、依然として吸収性コアの外周部の周りで空気を流動させる一方で、パンティライナーからの浸出物の潜在的な漏れに対する追加的なバリアを提供するために、バックシートが透過性である場合に使用され得る。液体不透過性パッチは、薄いプラスチックフィルム、例えばポリエチレン、及び、樹脂、ワックス、液密接着剤等のコーティングなどの材料から形成され得る。

吸収性物品
本明細書に記載されるものなどのパンティライナーは、トップシートとバックシートから構成される全体的なシャーシを有し、少なくとも吸収性コアがトップシートとバックシートとの間に配設される。シャーシは、パンティライナーの全体的な形状を有し、長手方向軸線と横方向軸線との両方を中心に概ね対称である。図１、図２及び図３に示されるように、シャーシはドッグボーン形状であってもよく、したがって、前側領域及び後側領域においてはより幅広であり、中央領域においてはより幅狭であるが、他の既知の形状が使用されてもよい。パンティライナーは、定期的に、恐らくは毎日、使用されることを意図され、また他の成人用失禁若しくは婦人用衛生デバイスへの軽やかな流動又はバックアップを意図されているため、これらは典型的には表面積の小さい、薄くかつ軽いものである。したがって、シャーシは、好ましくは２５０ｍｍ未満、好ましくは２３０ｍｍ未満、好ましくは２００ｍｍ未満の長さを有するが、異なるユーザー、身体形状、又は下着に対して、異なる長さが選ばれ得ることが理解されよう。

図３の分解図に示されるように、トップシート２０（この場合は積層されているが、単一の層であってもよい）は、ホットメルト接着剤７２を使用して、コアの身体対向表面４８及びバックシートのうちのコアを取り囲むエリアに接着される。好ましくは、接着剤は、コアの外周部全体の周りに提供され、シャーシの外周部に延在し、それにより、いかなる他の形態の固定（例えば、クリンプ加工）も必要とされない。したがって、好ましくは、本明細書に記載される吸収性物品は、クリンプ縁部を有さない。理論に束縛されるものではないが、接着剤がコアの縁部の周りに提供されると、接着剤が追加的なバリアを提供するので、コアの側部からパンティライナーの外へと漏出する可能性が最小限に抑えられると考えられる。更に、ライナーの縁部の周りのクリンプ加工が必要とされないため、全体的な使用中の快適性が改善され、パンティライナーの全体的な剛性及び伸張特性をより良好にすることが可能となる。

上述のように、吸収性コアが、また任意選択的に不透過性パッチが、トップシートとバックシートとの間に提供される。パンティライナーは、０．５ｍｍ〜２．０ｍｍ、好ましくは０．７５ｍｍ〜１．７５ｍｍ、好ましくは１．０ｍｍ〜１．５ｍｍのコアを通じた厚さを有する。パンティライナーは、コアフリー領域において、０．１ｍｍ〜０．７ｍｍ、好ましくは０．２５ｍｍ〜０．６５ｍｍ、好ましくは０．３５ｍｍ〜０．６ｍｍ、好ましくは０．４５ｍｍ〜０．５５ｍｍ、好ましくは約０．５ｍｍの厚さを更に有する。

本明細書に記載されるパンティライナーは、従来型の下着と非従来型の下着のどちらとも使用されように、また特に成人の失禁のために毎日使用されるように設計されている。吸収性のニーズと快適性及び可撓性との間には、絶えずトレードオフがある。したがって、パンティライナーの特定の市場では、本明細書に記載のパンティライナーは、少なくとも３ｇ、５ｇ、７ｇ、８ｇ又は９ｇであり、かつ好ましくは２０ｇ、１５ｇ、１３ｇ又は１２ｇ未満である全体的な吸収能力を有することが好ましい。

吸収性コアは、図４に示されるように、前側端部８０と後側端部８２とを有する。コアの前側端部は丸みを帯びており、シャーシの前側端部８６に対して実質的に平行である。好ましくは、コアの前側端部の外周部は、シャーシの外周部から７ｍｍ以下、好ましくは６．５ｍｍ以下である。コアの側部は、吸収性コアの前側丸形端部からコアの後側端部へと先細になっており、それらの側部は、３．５°〜９．５°、好ましくは５°〜８°、好ましくは６°〜７°の角度をなして合流している。好ましくは、コアの後側端部は、様々な異なる形状及びサイズのパンティの周りでパンティライナーを折り曲げることを可能にするために、付加的に丸みを帯びている。理論に束縛されるものではないが、図示のコアの形状は、下着の周りで容易に折り曲げられ得るコアの周りにおける吸収カバー率と面積とのバランスを提供すると考えられる。

コアは、シャーシの全表面積の少なくとも５０％、５１％又は５２％を占める。好ましくは、コアの少なくとも５０％、５３％、５５％、５７％又は６０％が、シャーシ／パンティライナーの前側領域に提供される。本明細書に記載される非対称コアは、既に知られている適合可能なパンティライナーと比べて、シャーシの表面積のうちのより多くを被覆するように設計されている。本明細書に記載される例では、最も必要とされるエリア（すなわち、パンティライナーの前側）に最大の吸収性が提供される。パンティライナーの後側では、種々のパンティに適応するための曲げにより好適なコアフリーエリアが最大化される。

したがって、吸収性物品の前側領域では、吸収性コアは、トップシートとバックシートとの間の表面積の少なくとも６０％、好ましくは少なくとも６５％を占めるのに対し、後側領域では、吸収性コアは、トップシートとバックシートとの間の表面積の５０％未満、好ましくは４５％未満を占める。前側領域及び後側領域の最も幅広である点を通り、かつ中心横方向軸線に沿った断面が、図５Ａ、図５Ｂ、及び図５Ｃに示されており、これらの図から、吸収性コアの幅がシャーシの幅に対して変化していることが確認され得る。シャーシの後側領域の最も幅広の点において、吸収性コアの幅はシャーシ幅の４０％未満である。例えば、図５Ａに示される例では、シャーシ幅は６０〜６５ｍｍであってもよく、同じ断面点でのコア幅は１９ｍｍ〜２１ｍｍである。この点においてコアの幅が減少することにより、パンティライナーのコアフリー領域をパンティの上に折り返すための相当な自由度がユーザーに提供される。

本明細書に記載される吸収性物品は、好ましくは、０．５ｇ^＊ｃｍ〜４ｇ^＊ｃｍ、好ましくは１．５ｇ^＊ｃｍ〜３．５ｇ^＊ｃｍ、好ましくは２．０ｇ^＊ｃｍ〜３．０ｇ^＊ｃｍ、好ましくは２．２５ｇ^＊ｃｍ〜２．７５ｇ^＊ｃｍのコア領域における剛性を有する。このコアの剛性は、使用中にパンティライナーの使用者にとってより良好な快適性を提供する。その点において、タンガパンティは、特に、標準的な下着と比べて、ユーザーの身体により適合する。したがって、コアエリア全体にわたって剛性が低減されたパンティライナーを提供することにより、ユーザーが経験する快適性レベルが向上する。更に、本例では、この付加的な快適性は、製品によって提供される全体的な吸収性を有意に低減することなく提供される。したがって、この製品は、他の既知の適応可能なパンティライナーに匹敵する方式で、ただし更なる快適性を伴って機能する。

好ましくは、本明細書に記載の吸収性物品は、８５ｍＮ〜１７０ｍＮ、好ましくは９０ｍＮ〜１５０ｍＮ、好ましくは１００ｍＮ〜１３０ｍＮ、好ましくは１０５ｍＮ〜１２０ｍＮである使用時の可撓性の測定値を有する。使用時の可撓性の試験（以下に記載される）は、適合された形態をなすとき、すなわち、コアフリー領域の少なくとも一部がユーザーのパンティの外周部の周りで折り返されるときの、吸収性物品の可撓性の指標を提供する。これにより、本明細書に記載されるような吸収性物品を使用するときにユーザーが経験し得る快適性の「実生活」指標が得られる。

理論に束縛されるものではないが、コアの剛性及び使用中の可撓性は少なくとも部分的に、コア層の厚さに起因し、またエンボス加工されるか若しくは機械的に圧縮されるコアの面積に起因すると考えられる。

更に、吸収性物品は、好ましくは、０．０１ｇ^＊ｃｍ〜０．４ｇ^＊ｃｍ、好ましくは０．０２５ｇ^＊ｃｍ〜０．３ｇ^＊ｃｍ、好ましくは０．０５ｇ^＊ｃｍ〜０．２ｇ^＊ｃｍ、好ましくは０．０７５ｇ^＊ｃｍ〜０．１５ｇ^＊ｃｍのコアフリーエリアにおける剛性を有する。コアエリアにおける剛性は、ユーザーがパンティの周りでパンティライナーのコアフリー領域の上に折り曲げることが可能となり得る容易性の大部分を決定する。このエリアにおいて剛性が低減されることにより、記載されたパンティライナーは、折り曲げることがより容易となり、そのため、いかなる形態又は形状の下着の周りにも純粋に適応可能となり、不快な折り曲げ点も有さない。理論に束縛されるものではないが、本発明の吸収性物品が製品全体にわたって、また特にコアフリーエリアにおいて、はるかに少ない機械的圧縮を受けるため、本明細書に記載の吸収性物品の剛性は、他の市販の適応可能なパンティライナーの剛性よりも低いと考えられる。本質的に機械的圧縮は、吸収性物品の剛性を増加させ得る繊維の密なエリアを形成する。

したがって、吸収性物品の全表面積のうちの好ましくは５０％未満、好ましくは４０％未満、好ましくは３０％未満、好ましくは２０％未満、好ましくは１５％未満（すなわち、シャーシの表面積）が機械的に圧縮される。本明細書で使用される「機械的に圧縮される」は、限定するものではないが、スコアリング、スティッチング、エンボス加工、クリンプ加工又は穿孔を含めて、任意の既知の圧縮方法を含む。コアの表面積の好ましくは、５０％未満、好ましくは４０％未満、好ましくは３０％未満が機械的に圧縮される。コアフリーエリアの好ましくは、５０％未満、好ましくは４０％未満、好ましくは３０％未満、好ましくは２０％未満、好ましくは１０％未満が機械的に圧縮される。コアフリーエリアは、いかなる種類の機械的圧縮も、例えば、クリンプ加工又はエンボス加工も実質的に含まなくてもよい。

吸収性物品をユーザーの下着に接着するために、接着剤がバックシートの衣類対向表面４４に塗布されてもよい。接着剤は、当該技術分野で知られている任意の接着剤であってよい。非限定的な例として、吸収性物品を適所に維持するのを助けるために、感圧性接着剤のストリップ、渦、又は波が適用されてもよい。本明細書で使用するとき、「感圧性接着剤」という用語は、任意の剥離可能な接着剤又は剥離可能な粘着性の手段を指す。好適な接着剤組成物としては、例えば、アクリレート接着剤などの水性の感圧性接着剤が挙げられる。それに代わって、接着剤組成物としては、速硬化性の熱可塑性「ホットメルト」、ゴム系接着剤、両面接着テープ等が挙げられ得る。

吸収性物品は、バックシートの衣類対向表面４４に適用される、一方の側をコーティングされた紙剥離ストリップ３２（図３に示される）を更に備えてもよい。紙剥離ストリップ上のコーティングは、シリコーンであってもよく、剥離紙のコーティングされた側の接着剤への接着性を低減する。剥離ストリップは、任意の好適なシート状材料から形成され得るが、そのシート状材料は、コーティングされているときは、使用前に適所に留まるのに十分な粘着性で接着剤に接着するが、吸収性物品が使用されるときには容易に除去され得るものである。

吸収性インジケータ
本明細書に記載されるパンティライナーには、１つ以上の吸収性インジケータが提供される。吸収性インジケータは、パンティライナーに関連する種々の機能を消費者に通知するのに役立つ。例えば、いくつかの実施形態では、吸収性インジケータは、パンティライナーの最大吸収能力が見出され得る場所をユーザーに通知する、パンティライナーのコア領域内に位置するエンボスパターン９０（図６に示される）である。追加的にかつ／又は代替的に、印刷パターンは、エンボスパターンと同じ方法で、例えば、コア領域２６内に印刷パターンを設けて使用されてもよい。印刷パターンはまた、例えば、コアが設けられるエリア内にはより高密度の印刷パターンを適用し、コアフリーエリアにはより低密度で適用することによって、パンティライナーの適合性の指標をユーザーに提供するために使用されてもよい。吸収性インジケータは、パンティライナーの機能性をユーザーに暗示し得る、当該技術分野において既知の任意の形態を取り得ることが理解されよう。

吸収性インジケータの一例が、パンティライナーのコア領域２６に設けられたエンボスパターン９０として図６に示されている。好ましくは、トップシート２０は、エンボスパターンが少なくともトップシート及び吸収性コアの全体にわたって延在するように、吸収性コアと一緒にエンボス加工される。図６に示されるように、エンボスパターンの形状は非対称吸収性コアと実質的に同じであり、エンボスパターン９２の外周部は、吸収性コアの外周部９４に対して実質的に平行である。好ましくは、エンボスパターンの外周部は、吸収性コアの外周部の内方に位置付けられる。

好ましくは、エンボスパターンは、吸収性コアの表面積の１０％〜５０％に設けられる。更に、吸収性コアと同様に、エンボスパターンの５０％〜９０％、５５％〜８５％、６０％〜８０％、６５％〜７５％が吸収性物品の前側領域に設けられることが好ましい。好ましくは、エンボスパターンの少なくとも９０％、９３％、９５％、９７％又は１００％は、シャーシのコアフリーエリア上にエンボス加工又は他の機械的圧縮を実質的に伴わずに、吸収性コア上に設けられる。

理論に束縛されるものではないが、エンボスパターンの位置決め及びサイズは、複数の目的、すなわち、吸収性物品のうちの最大吸収能力を有するエリアの機能的指標をユーザーに提供し、吸収性物品のうちの最大体積の吸収性コアを有するエリアにおいて、トップシートから吸収性コアへの液体移送による吸収性の向上を提供するように働くと考えられる。

更に、パンティライナーのうちの機能的通知又は有効性の理由により特に必要とされるエリアにエンボスパターンを限定することで、エンボス加工されるパンティライナーの全体的な面積が低減される。このことは、上記のように表面領域全体にわたってエンボス加工することを特徴とするパンティライナーと比較して、全体的により柔軟な感触があり、より伸縮性があり、かつより剛性が低い材料に寄与する。

図１に最良に示されるように、吸収性物品の身体対向表面から視認可能である印刷パターンが設けられてもよい。パターンは、ユーザーから視認可能であれば、吸収性物品の任意の層の任意の表面上に印刷されてよいが、しかしながら、好ましくはパターンは、トップシートの衣類対向表面上に印刷され、積層トップシートが、好ましくは、一次トップシートの衣類対向表面に設けられる。

図１の実施形態に見られるように、２つの印刷パターンが設けられる。第１の印刷パターン１１０はコア領域内に全体的に設けられ、エンボスパターンと吸収性コアの両方の外周部に実質的に同様な形状を有する。第２の印刷パターン１１２は吸収性物品の外周部に設けられ、吸収性コアと部分的に重なり合う。吸収性コアが存在しない吸収性物品の前側領域には、より高い割合の第２の印刷パターンが設けられる。好ましくは、第２の印刷パターンの５０％超、好ましくは５５％超が吸収性物品の前側領域に設けられる。理論に束縛されるものではないが、第１の印刷パターンは、吸収性物品の配向及び最大吸収エリアに関する視覚的キューをユーザーに提供し、それによって、ユーザーは吸収性物品を正しく位置付けることが可能となる。吸収性物品の前側部分に第２のパターンの大部分を集中させることによって、ユーザーが特にパンティライナーの後側領域においてコアフリーエリアを確認することが容易となり、したがってパンティライナーが折り曲げられ得る場所をより良好に認識することが可能となる。

製造方法
図８Ａ及び図８Ｂは、横方向に配向された吸収性コア１５０のネスト構成を示す。コア材料１２６の連続ウェブが、回転カッター１５２へと機械方向に送達され、また向かい合わせに配向された非対称コアがコア材料の連続ウェブから切断される。パンティライナーが不透過性パッチを備える実施形態では、吸収性コアと不透過性パッチとが同じ形状及びサイズを有するように、不透過性材料のウェブが、最初の切断の前に吸収性コア材料と組み合わされてもよい。ただし、不透過性パッチは、吸収性コアと異なる形状及びサイズであってもよいことが理解されよう。

個々の吸収性コアは、概ね同一の形状をなしかつ向かい合わせに配向された吸収性コアの反復的ネストパターンを形成する。図９に概略的に示されるように、吸収性コアの身体対向表面は（該当する場合は不透過性パッチと共に）、次いで、トップシート材料１２０の連続ウェブ上に、それらが切断された方向及び順番でそれらの間に空隙を持たせて載置される。トップシートが積層トップシートである場合、一次トップシート層と二次トップシート層は、最終的なアセンブリプロセスに進む前に積層トップシートの連続ウェブを形成するように一緒に組み合わされてもよく、一次トップシートはベルトに面し、二次トップシートは吸収性コアを受容する。次いで、バックシート材料１３０の連続ウェブが、吸収性コアの衣類対向表面上に（あるいは、不透過性パッチが存在する場合は、不透過性パッチの衣類対向表面上に）適用され、最終製品形態が切断される。

得られたパンティライナーは、横方向軸線を中心として互い違いの方向にシステムから出力され、したがって、交互に並ぶパンティライナーは、吸収性コアの位置付けによって判断して、対向する前側領域と後側領域を有する。

本製造システムは、材料の無駄を最小限に抑え、製造の速度及び効率を向上させる。この点に関して言えば、交互に並ぶ吸収性コアは、第１の工程で切断される際に境界壁を共有し、したがって、隣接する吸収性コア間の材料は失われない。非常に少量の吸収性コア材料のみが、各吸収性コアの頂部及び底部で浪費される。更に、隣接する吸収性コアのネスト化された切断を考慮すると、相当な材料を浪費することなく、完全に先細の吸収性コアを切断することが可能である。これは、先細の縁部の外側にある全ての材料が無駄になる、機械方向に平行に切断される吸収性コアとは対照的である。同様に、吸収性コアが、トップシート及びバックシートの連続ウェブ間で同じ方向に載置されるとき、隣接するパンティライナー間の浪費が隣接するパンティライナーの中央及び頂部及び底部に限定されるように、隣接するパンティライナーは、前側及び後側領域の最も幅広の部分において境界壁を共有する。更に、吸収性コアの前側領域の丸みを帯びた形状を考慮すると、パンティライナーの前側領域のより大きな表面積の全体を吸収性コア材料で被覆し、それによって、パンティライナーのうちの実際に必要とされているエリアにおいて吸収性カバー率を向上させることが可能である。

また、理論に束縛されるものではないが、製造方向の結果として、長手方向におけるパンティライナーの伸縮性が向上すると考えられる。この点では、ユーザーによって必要とされる最大可撓性のエリアは、特に座っているとき／立っているときの最大の変動として見られるとき、長手方向にある。上述したように、これは、積層トップシートのエンボス加工が存在しない場合に特に当てはまる。

好ましくは、トップシートの衣類対向表面は、吸収性コアの下に載置される前に印刷されるか、あるいは、積層トップシートが提供される場合、一次トップシートの衣類対向表面は、二次トップシートとの積層の前に印刷される。ユーザーの身体に対向しないトップシートの表面に印刷することにより、インクはユーザーの皮膚と直接接触しない。更に、（二次トップシートではなく）一次トップシートの衣類対向表面上に印刷することによって、トップシートの身体対向表面から見られるインクの強度は、より厚い単一のトップシート又は組み合わされた積層トップシートのいずれかを通して見られるインクの強度と比較してより高くなる。様々な種類の印刷プロセスが、本明細書に開示されるパターンを作成するために使用され得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、フレキソ印刷が使用されてもよい。具体的には、フレキソ印刷では、上にわずかに隆起した画像を備えた、ゴム又はプラスチックから作製された印刷プレートが利用され得る。画像をシートに転写するシリンダ上で、インク付きプレートが回転される。本明細書に記載されるパンティライナーに関して、図１０Ｂに見られるように、隣接する物品は反対方向に配向され、シリンダ上の交互に並ぶ印刷プレートは、横方向軸線に対して反対方向に配向される。これにより、印刷パターンの配向が非対称コアの配向と一致することが確実となる。フレキソ印刷は、高速乾燥インクを使用する比較的高速の印刷プロセスであってもよい。他の実施形態がグラビア印刷を利用してもよい。より具体的には、グラビア印刷は、金属プレートの表面上にエッチングされた画像を利用する。エッチングされたエリアはインクを充填され、プレートは、画像をシートに転写するシリンダ上で回転される。

パンティライナーのエンボス加工は好ましくは、コアがトップシート上に載置された後に、ただしバックシートの載置前にかつ個々のパンティライナーの切断前に行われる。エンボス加工は、熱結合、超音波結合、及び／又は圧力などの標準的な技術を用いて達成され得る。好適なプロセスの一例が熱結合であり、熱結合において各層は、一方が視覚的パターンで彫刻され、他方が平坦である２つのスチールロールに通される。特定の実施形態では、ロールの一方又は両方が、１つ以上の層を少なくとも部分的に溶融するのに好適な温度（典型的には９０〜１７０℃の範囲）に加温される。

エンボスロール１４０（図１０Ａに示される）は、大部分のエンボスパターンについては、工作機械などの従来技術を使用して彫刻されてもよいが、より微細な彫刻を設け、それによってより微細なエンボスパターンを設けるために、酸エッチング又はレーザー彫刻を使用することが望ましい場合もある。エンボスパターンは、国際公開第２００３／００６８１８号など、当該技術分野において既に開示されているエンボスチャネルよりもはるかに薄い、相対的に薄いエンボス加工特徴部を含むことが望ましい場合もある。薄いエンボス加工特徴部は、全体として女性的で繊細な外観を物品に与え得る。したがって、エンボス加工ツールは、特に約０．７５ｍｍ未満、具体的には限定するものではないが約０．３５ｍｍ〜約０．６０ｍｍの解像度（エンボスラインの最小厚さ）で高精細エンボス加工が可能であるべきである。図８Ｃに示されるように、本明細書に記載の隣接するパンティライナーが交互に並ぶ性質を考慮すると、エンボス加工ロールは好ましくは、成形型に事前に刻印された、交互に配向されたエンボス加工パターンを有する。

使用時
図７Ａ、図７Ｂ、図７Ｃ、及び図７Ｄは、いかにして、本明細書に記載されるパンティライナーがユーザーのニーズに応じて、種々の形状及びサイズのパンティと共に使用されるように適合され得るかを概略的に示す。図７Ａは、幅狭の中央領域とより幅広の前側及び後側領域とを有する従来の下着上のパンティライナーを示す。このようなパンティと共に用いられるとき、本明細書に記載されるパンティライナーは、予め折り曲げられた位置に保持されてもよい。この点において、本明細書に記載されるトップシートは、パンティライナーがこの位置で使用される場合でも、コアエリアの外側にある程度の吸収性を保有することをユーザーに保証する特定の物質及び不透明性を備えられる。

図７Ｂ及び図７Ｃは、本明細書に記載されるパンティライナーが、必要に応じて多数の異なる構成でユーザーのパンティの上に折り返され得ることを概略的に示す。専用の折り曲げ線が存在しないため、ユーザーは、コアフリー領域をどのように折り返すか、またどこへ折り返すかを選択する可撓性を有する。図７Ｄは、コア以外の全てがパンティの下側に接着される既知のタンガパンティと併せて使用されるパンティライナーを概略的に示す。本明細書に記載されるパンティライナーの構造から得られる厚さ、剛性、及び可撓性の種々のパラメータが、（以下に示すような）パンティライナーの適合性に寄与する。

試験方法
試料
比較試料１：スリップ及びタンガ用のＣａｒｅｆｒｅｅ（登録商標）Ｆｌｅｘｉｆｏｒｍ Ｆｒｅｓｈ（市販）ライナー。

本発明の試料１：
長さ：１５１ｍｍ
一次トップシート：不織布のスパンボンドポリプロピレン−坪量＝１７ｇｓｍ
二次トップシート：カーディングされた通気性不織布のポリエチレンとポリエチレンテレフタレートのバイコンポーネント繊維−坪量＝２４ｇｓｍ
吸収性コア：超吸収性粒子を含んだエアレイドコア−坪量＝１６０ｇｓｍ
液体不透過性パッチ：ポリプロピレンフィルム−坪量＝１９ｇｓｍ
バックシート：不織布のスパンボンドポリプロピレン−坪量＝１８ｇｓｍ

比較試料１と本発明の試料１は両方とも、横方向軸線を中心に非対称である中央に位置するコアと、長手方向軸線を中心に対称なシャーシと、を有する適合可能なパンティライナーとして使用することを意図したものである。

厚さ
試験試料の厚さは、試験試料が載置される基準プラットフォームと、特定の時間にわたって試験試料上に特定の量の圧力をかける押さえとの間の距離として測定される。全ての測定は、２３℃±２℃及び相対湿度５０％±２％で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間、この環境で調整される。

厚さは、３．５ｋＰａ±０．０１ｋＰａの一定圧力を試験試料にかけることが可能な押さえを備えた手動式マイクロメータで測定する。手動で操作されたマイクロメータは、０．０１ｍｍの単位で正確な読み取り値を有する自重型器具である。好適な器具は、ＶＷＲ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌから入手可能なＭｉｔｕｔｏｙｏ Ｓｅｒｉｅｓ ５４３ ＩＤ−Ｃ Ｄｉｇｉｍａｔｉｃ、又は同等物である。押さえは、測定されている試験試料の領域よりも小さい直径を有し、必要な圧力をかけることが可能な、平坦な接地した円形可動面である。好適な押さえは、６．８５ｍｍの直径を有するが、測定される領域の大きさに応じて、より小さい押さえ又はより大きい押さえが使用され得る。試験試料は、押さえの表面よりも大きく、かつ押さえの表面に平行な水平の平坦な基準プラットフォームによって支持される。システムは、製造元の指示に従って較正かつ操作される。

存在する任意の個々の包装材料から取り出すことによって試験試料を取得する。折り曲げられている場合には、静かに広げてしわを全て伸ばす。存在する場合、剥離紙を除去して、試験試料の衣類対向面上で接着剤を露出させる。タルカムパウダーをバックシート上の接着剤に軽く塗布して粘着性を軽減する。コア領域（図１に１６として示される）は、試験試料のうちの一次吸収性コアを含有するエリアである。コア領域の試験位置は、好ましくは、いかなる折り目も含まないエリアにある一次吸収性コアの長手方向及び横方向中心の交点付近である。試験試料のコアフリーエリア（図１に１８として示される）は、試験試料の後側領域にあり、一次吸収性コアを含まない。全ての場合において、測定される試験位置は、押さえよりも広くなければならず、またいかなる折り目も含んではならない。

コア領域の厚さを測定するために、最初に、水平の平坦な基準プラットフォームに対してマイクロメータをゼロにする。試験試料のトップシート側を押さえに向けて、試験試料をプラットフォーム上に置き、試験位置を押さえの下方で中心合わせする。全圧力が試験試料にかかるまで、１．０ｍｍ±０．１ｍｍ／秒の下降速度で押さえを静かに下げる。５秒間待ち、次いで試験試料のコア領域の厚さを０．０１ｍｍ単位で記録する。同様に、合計５つの複製試験試料について繰り返す。厚さの算術平均を計算し、コアエリア厚さとして０．０１ｍｍ単位で報告する。

同様に、合計５つの複製試験試料について、コアフリーエリアの厚さを測定する。厚さの算術平均を計算し、コアフリーエリア厚さとして０．０１ｍｍ単位で報告する。

表１から、本明細書に記載のパンティライナーは、比較用パンティライナーよりも全体的に薄いことがわかる（比較試料１は、同一／類似のユーザグループを標的とする適応可能なパンティライナーでもある）。薄いパンティライナー（好ましくは吸収能力又は他の快適性／有効性ベクトルを損なうことがない）は一般に、特に様々な異なるパンティと共に毎日使用されるように設計され、「わずかにそこに存在する」感触をユーザーに提供するように意図された、そのような適応可能なパンティライナーの消費者にとって、好ましいと考えられている。

剛性
吸収性物品のコアフリーエリアの剛性を、高感度アタッチメント（ＳＲ、感度範囲）及び１０のユニット補償器（いずれもＴａｂｅｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓから入手可能）を装備したＴａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ Ｔｅｓｔｅｒ（モデル１５０−Ｂ、Ｔａｂｅｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ（Ｎｏｒｔｈ Ｔｏｎａｗａｎｄａ，Ｎ．Ｙ．））を使用して測定する。この設定のために、右への１５度の偏向を使用して、各試験片を機械方向において測定する。システムは、製造元の指示に従って較正かつ操作される。全ての測定は、２３℃±２℃及び相対湿度５０％±２％で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間、この環境で調整される。

試験片を調製するために、まず試験試料を入手し、存在する任意の包装材からそれを取り出す。折り曲げられている場合には、静かに広げてしわを全て伸ばす。存在する場合、剥離紙を除去して、試験試料の衣類対向面上で接着剤を露出させる。タルクパウダーをバックシート上の接着剤に軽く塗布して粘着性を軽減する。試験試料のコアフリーエリア（図１に１８として示される）から、この場合は試験試料の後側領域において取り出すことによって、試験片を得る。試験片を試験試料から切除するとき、プロセス中に試験片にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。試験片を、折り目又はしわを含まないエリアから取得する。理想的な試験片は、３．８１ｃｍの幅（横方向軸線に平行）と３．８１ｃｍの長さ（試験試料の長手方向軸線に平行）を有する。小さいコアフリー領域を収容するために、より小さい試験片が使用され得るが、試験片は３．８１ｃｍの長さを有する必要がある。試験片は、試験試料の長手方向軸線に平行なエリアから切除される必要はないが、コアフリー領域が可能になる程度の長さの幅を有する矩形の形状（例えば、曲線状の縁部なし）をなさなければならない。試験片の面積を計算し、０．１平方センチメートル単位で記録する。理想的なサイズよりも小さい試験片についての試験結果は、試験された面積に基づいて正規化される。

トップシート側が上向きになるように試験片を配向する。左から２番目及び４番目のピンは試験片の上にあり、左から１番目及び３番目のピンは試験片の下にあり、試験片の長さがピンに対して垂直となるように、試験片を高感度アタッチメントに挿入する。ピンが試験片と接触するが、それに圧力を加えないことを確実にする。右への１５度の偏向を有する試験片を測定し、その結果を１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位で記録する。結果に０．０１（ＳＲ Ａｔｔａｃｈｍｅｎｔ＋１０ Ｕｎｉｔ Ｃｏｍｐｅｎｓａｔｏｒのスケーリングマルチプライヤ）を乗算し、その結果を０．０１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位で記録する。結果（Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位）を試験片の面積（平方センチメートル単位）で除算することによって、３．８１ｃｍ×３．８１ｃｍ未満であった任意の試験片についての結果を正規化し、次いで１４．５平方センチメートル（理想的な試料サイズの面積）を乗算する。１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位は１グラムセンチメートルに相当することに留意されたい。結果をコアフリーエリアの剛性として０．０１ｇ^＊ｃｍ単位で報告する。

同様の方式で、５つの実質的に同様の試験試料から得られた合計５つの複製試験片について繰り返す。コアフリーエリアの剛性について算術平均を計算し、０．０１ｇ^＊ｃｍ単位で報告する。

吸収性物品のコア含有領域の剛性を、１〜１０の試験範囲において試験片を測定するために装備した（Ｔａｂｅｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓから入手可能な１０のユニット補償器が必要）Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ Ｔｅｓｔｅｒ（モデル１５０−Ｂ、Ｔａｂｅｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ（Ｎｏｒｔｈ Ｔｏｎａｗａｎｄａ，Ｎ．Ｙ．））を使用して測定する。この設定のために、左及び右への１５度の偏向を使用して、各試験片を機械方向において測定する。システムは、製造元の指示に従って較正かつ操作される。全ての測定は、２３℃±２℃及び相対湿度５０％±２％で維持された実験室で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間、この環境で調整される。

試験片を調製するために、まず試験試料を入手し、存在する任意の包装材からそれを取り出す。折り曲げられている場合には、静かに広げてしわを全て伸ばす。存在する場合、剥離紙を除去して、試験試料の衣類対向面上で接着剤を露出させる。タルクパウダーをバックシート上の接着剤に軽く塗布して粘着性を軽減する。折り目又はしわを含まないエリアにおいて試験試料の試験領域から切除することによって試験片を得る。試験領域は、好ましくは、一次吸収性コアの長手方向及び横方向中心の交点であるが、試験片は、可能な限り一次吸収性コアの最大のサンプリングを含有しなければならない。試験片の縁部は、試験試料の長手方向軸線及び横方向軸線に平行でなければならない。試験片を試験試料から切除するとき、プロセス中に試験片にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。理想的な試験片は、３．８１ｃｍの幅（試験試料の横方向軸線に平行）と３．８１ｃｍの長さ（試験試料の長手方向軸線に平行）を有する。幅狭の試験領域を収容するために、より小さい試験片が使用され得るが、試験片は３．８１ｃｍの長さを有し、矩形の形状（例えば、曲線状の縁部なし）をなさなければならない。試験片が理想的なサイズより小さい場合、試験片の面積を計算し、０．１平方センチメートル単位で記録する。理想的なサイズよりも小さい試験片についての試験結果は、試験された面積に基づいて正規化される。

製造業者の指示に従い、Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ Ｔｅｓｔｅｒを設定して、０〜１０の範囲の測定値を得る。この設定では、ローラは、上の位置でユニット上に装着され、１０のユニット補償器が振り子上に装着される。試験片の長さを垂直に整列させた状態で、試験片をクランプジョーに挿入する。試験片の底縁部が、ローラの下に位置する底部ゲージ上に置かれることを確実にする。クランプねじを使用して、クランプジョーの間で試験片を締めることにより、試験片が固定具内で水平及び垂直に中心合わせされるようにする。ここでローラ調整ノブを使用して、ローラ間で試験片を中心合わせし、振り子がプロセスにおいて偏向されないことを確実にする。左への１５度の偏向を有する試験片、次いで右への１５度の偏向を有する試験片を測定し、それぞれの結果を１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位で記録する。左及び右の結果の平均を計算し、次いでその平均を０．１（１０のユニット補償器に対するスケーリング乗数）で乗算し、０．０１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位で記録する。結果（Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位）を試験片の面積（平方センチメートル単位）で除算することによって、３．８１ｃｍ×３．８１ｃｍ未満であった試験片についての結果を正規化し、次いで１４．５平方センチメートル（理想的な試料サイズの面積）を乗算する。１ Ｔａｂｅｒ Ｓｔｉｆｆｎｅｓｓ単位は１グラムセンチメートルに相当することに留意されたい。結果をコアエリアの剛性として０．０１ｇ^＊ｃｍ単位で報告する。

同様の方式で、５つの実質的に同様の試験試料から得られた合計５つの複製試験片について繰り返す。コアエリアの剛性について算術平均を計算し、０．０１ｇ^＊ｃｍ単位で報告する。

使用中の可撓性
適合された形態における吸収性物品の曲げ特性を、測定した力がセルの限界の１％〜９９％以内となるロードセルを使用した定速の延伸引張試験機（好適な計器は、ＭＴＳ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｃｏｒｐ．（Ｅｄｅｎ Ｐｒａｉｒｉｅ，ＭＮ）から入手可能な、Ｔｅｓｔｗｏｒｋｓ４．０ Ｓｏｆｔｗａｒｅを使用したＭＴＳ Ａｌｌｉａｎｃｅである）で測定する。全ての試験は、２３℃±３℃及び相対湿度５０％±２％で調整された室内で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間にわたってこの環境下で調整される。

この試験に使用される曲げ固定具が図１１に示されている。底部静止固定具３０００は、角形の縁部を有し、レール３００２上に装着される水平支持プラットフォーム３００１からなり、このレールは、水平支持プラットフォームを左から右へと水平に移動させ、定位置にロックすることを可能にする。底部固定具３０００は、試験中に試験試料と任意の下にある表面との間の接触を防止するために、プラットフォーム３００１の頂部表面と水平レール３００２との間に適切な垂直クリアランスが得られるように構成されている。支持プラットフォーム３００１は、厚さ約１０ｍｍであり、研磨されたステンレス鋼で作製されている。試験試料の幅よりも広い幅と、試験試料を支持するのに十分な長さとを有する。ブレード２００１に最も近接しかつ直接隣接して配置される支持プラットフォーム３００１の縁部は、前縁部３００３として知られている。頂部可動固定具２０００は、厚さ３．０ｍｍ、高さ少なくとも４０ｍｍのブレード２００１からなり、曲線状の底縁部２００２（１．５０ｍｍの曲率半径）を有している。ブレード２００１の幅は、試験試料の幅よりも大きくなければならない。ブレード２００１は、ロードセル容量を最大化することを可能にする軽量材料から作製されている。底部固定具３０００と頂部固定具２０００はいずれも、引張試験機上のそれぞれの位置に嵌合し、所定の位置に固定するのに適切な一体型のアダプター３００４、２００４を含み、その結果、ブレード２００１は引張試験機のクロスビームの動きと直交する。

試験前に、試験試料を、三角形の形状に切断された標準的な綿布地片に適用する。布地は、約１００ｇ／ｍ^２（Ｓｔｙｌｅ＃４２９Ｗ）の１００％漂白された綿織物であり、Ｔｅｓｔｆａｂｒｉｃｓ，Ｉｎｃ．（４１５ Ｄｅｌａｗａｒｅ Ａｖｅｎｕｅ，Ｗｅｓｔ Ｐｉｔｔｓｔｏｎ，ＰＡ １８６４３）から入手可能である。この布地の追加の販売業者は、Ｔｅｓｔｆａｂｒｉｃｓのウェブサイト、ｗｗｗ．ｔｅｓｔｆａｂｒｉｃｓ．ｃｏｍに見出され得る。綿布地片を、底辺６０．０ｍｍ、高さ２００．０ｍｍの三角形に切断する。底辺に平行な線を三角形の頂点から５０．０ｍｍ下方にマークして、サンプル縁部線を示す。別個の綿三角形がそれぞれの複製に必要である。

試験試料を調製するために、最初に、存在する任意の包装材からそれを取り出す。折り曲げられている場合、それを静かに広げ、しわを伸ばし、試験試料のどの端部が製品の後側となることを意図されているかを判断する（例えば、狭いコアエリアを包含し得る）。試験試料の吸収性コアが横方向中心に沿って対称である場合、単純に一方の端部を後側に割り当てる。試験試料を、トップシート側を下に向けて、水平方向に平坦な表面上に置く。存在する場合、剥離紙を除去して、試験試料の衣類対向面上で接着剤を露出させる。調製された綿三角形を、以下のように試験試料の接着剤側に取り付ける。試験試料の長手方向軸線と綿三角形が整列されることを確実にする。次いで、綿三角形上のサンプル縁部線が試験試料の後縁部と位置合わせされた状態で、綿三角形を試験試料上に静かに置く。ここで、折り曲げるときに試験試料を三角形の縁部に適合させて、コアフリー領域（図１に１８として示される）を試験試料の後側で綿三角形の上に折り曲げ、接着剤を使用して固定する。試験試料の後側に明白なコアフリー領域が存在しない場合、次に、折り曲げるときに試験試料を三角形の縁部に適合させて、単純に側縁部を試験試料の後側部分に沿って綿三角形の上に折り曲げる。試験試料が衣類対向側に接着剤を塗布されていない場合、エアゾール接着剤（任意の好都合な供給源から入手可能なＥｌｍｅｒ’ｓ Ｍｕｌｔｉｐｕｒｐｏｓｅ Ｓｐｒａｙ Ａｄｈｅｓｉｖｅ、又は同等物など）を使用して、試験試料の衣類対向側に接着剤の薄いコーティングを施す。次いで、上述のように、試験試料への綿三角形の取り付けに進む。試験試料が綿三角形の周囲に取り付けられ、折り曲げられると、試験試料の後縁部を越えて延在する綿布地を、試験試料の後縁部に沿ってトリミングする。調製された試験試料の衣類対向側に、試験試料の横方向軸線に平行であり、後縁部（狭い端部）から３０．０ｍｍにある線を引いて試験位置を示す。調製された試験試料を、硬質な表面上で水平方向に平らに置き、次いで試験試料上に５ポンド重（基部寸法約３８ｍｍ×１４９ｍｍ）を少なくとも５分間適用して、試験試料と綿三角形との間の付着を確実にする。調製された試験試料を取り扱うときは、試験前に曲げたり捻じったりしないように注意を払う。

以下のように引張試験機を準備する。プラットフォーム３００１がブレード２００１の下に位するように、プラットフォーム３００１をそのレール３００２上に位置付けする。ブレード２００１をプラットフォーム３００１と接触するまで下方に移動させる。ブレードの底部表面がプラットフォーム３００１の表面に平行となることを確実にするために必要な調整を行う。ここで、プラットフォーム３００１をブレード２００１の左に移動させる。次いで、ブレード２００１を下げ、プラットフォーム３００１の位置を、その前縁部３００３がブレード２００１と接触するように、そのレール上で調節する。ブレード２００１と前縁部３００３が平行であり、スキューなしで前後に整列されることを確実にするために必要な調整を行う。ここで、前縁部３００３とブレード２００１の曲線状の底縁部２００２の中心との間の距離が３０．０±０．５ｍｍになるようにプラットフォーム３００１の位置を調整し、それを定位置にロックする。ブレード２００１を約１５ｍｍ上昇させて、試験試料の装着に干渉しないようにする。ブレード２００１が１０ｍＮの力で試料に接触するまで、クロスヘッドを毎分５ｃｍの初期速度で下げるように、圧縮試験用に引張試験機をプログラムする。クロスヘッドをゼロにする。ブレード２００１を、２０．０ｍｍの変位で毎分５０．０ｃｍの速度で下げ、試験全体にわたって４００Ｈｚで力（ｍＮ）及び変位（ｍｍ）データを収集する。次いで、クロスヘッドをその元の位置に戻す。

試験試料を、トップシート側を下に向けて支持プラットフォーム３００１の頂部表面上に置く。試験位置が前縁部３００３に平行であり、ブレード２００１の下で横方向に中心合わせされるように、試験試料の後縁部を支持プラットフォーム３００１の前縁部３００３の上に延在させる。試験中に、試験試料のうちの支持プラットフォーム３００１の表面上に残っている部分の上に重りを置き、それを定位置に保持する。重りは、試験試料を固定するのに十分な重さであり、その前縁部が支持プラットフォーム３００１の前縁部３００３とぴったり重なるように配置される。ロードセルをゼロに合わせ、試験を開始する。力（ｍＮ）対変位（ｍｍ）のグラフを作成する。グラフから最大ピーク力（ｍＮ）を読み取り、パッド可撓性として０．１ｍＮ単位で記録する。

同様に、合計５つの実質的に同様の試験試料について試験全体を繰り返す。ピーク力の算術平均を計算し、全製品可撓性として０．１ｍＮ単位で報告する。

表２ａ及び２ｂでは、本明細書に記載されるパンティライナーは、同等の製品と比べて、コア領域においてより剛性が低く、全体的により可撓性がある一方で、（以下の表４に示すように）同一／同等か又はそれ以上の容量を依然として保有していることが確認され得る。より低い剛性レベルにより、パンティライナーは、コアの大部分が配置されているパンティライナーの前側領域においても、ユーザーの姿勢に順応及び適合することが可能となる。更に、本明細書に記載されるパンティライナーはまた、コアフリーエリアにおいて、同等の適合可能な製品（比較試料１）と比べて剛性が低い。これは、異なるパンティと共に使用するために適合可能となることが意図されるパンティライナーの領域である。この領域における剛性の低減は、本明細書に記載されるパンティライナーが、共に着用される特定のパンティの必要性に応じて、（図７Ａ〜図７Ｄに示されるように）様々な異なる構成で折り曲げられることを可能にする。比較すると、比較試料１は、このコアフリーエリアにおいて相当により剛性があるため、特定の折り曲げ線に沿ったコアフリーエリアの折り曲げを容易にするために、いわゆる折り曲げ線（欧州特許第１７５７２５７Ｂ１号に記載されている）が設けられる。したがって、本明細書に記載されているパンティライナーは、現在市販されているものよりも適合性がある。

シャーシの伸張性
吸収性物品のコアフリーエリアの引張特性を、測定した力がセルの限界の１％〜９９％以内となるロードセルを使用した定速の延伸引張試験機（好適な計器は、ＭＴＳ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｃｏｒｐ．（Ｅｄｅｎ Ｐｒａｉｒｉｅ，ＭＮ）から入手可能な、Ｔｅｓｔｗｏｒｋｓ４．０ Ｓｏｆｔｗａｒｅを使用したＭＴＳ Ａｌｌｉａｎｃｅである）で測定する。全ての試験は、２３℃±３℃及び相対湿度５０％±２％で調整された室内で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間にわたってこの環境下で調整される。

試験片を保持するために、同じ１組のグリップを、一方を底部固定具に取り付け、他方を引張試験機の上部固定具に取り付けた状態で使用する。グリップは、ロードセルの容量を最大化するために手動式でかつ軽量であり、また試験片よりも幅広でなければならない。バーグリップは、引張試験機の引張軸線に垂直な線に沿った単線の把持力が可能になるように構築される。頂部グリップ及び底部グリップは、水平方向及び垂直方向に整列されるような方式で装着される。

試験片を調製するために、まず試験試料を入手し、存在する任意の包装材からそれを取り出す。折り曲げられている場合には、静かに広げてしわを全て伸ばす。存在する場合、剥離紙を除去して、試験試料の衣類対向面上で接着剤を露出させる。タルクパウダーをバックシート上の接着剤に軽く塗布して粘着性を軽減する。その長さによって２５．０ｍｍ（吸収性物品の長手方向軸に平行）のゲージ長が１０．０ｍｍの幅（吸収性物品の横軸に平行）で可能となるように、少なくとも３１．０ｍｍ長の試験片を得る。折り目又はしわを含まないエリアにおいて試験試料のコアフリー領域から試験片を切除する。コアフリー領域（図１に１８として示される）は、一次吸収性コアを含まない試験試料の後側付近のエリアである。試験片を試験試料から切除するとき、プロセス中に試験片にいかなる汚染又は変形も付与しないように注意を払う。

引張試験機を定速伸長の一軸延伸のためにプログラムして、以下のように試験片を破断する。較正されたゲージブロックを使用してゲージ長を２５．０ｍｍ（Ｌ_{ｉｎｉｔｉａｌ}）に設定し、クロスヘッドをゼロにする。長辺が引張試験機の中心引張軸線を中心として平行になるように、試験片をグリップに挿入する。試験片が破断するまで１．００ｍｍ／ｓの速度でクロスヘッドを上昇させ、試験全体を通して１００Ｈｚで力（Ｎ）及び伸長（ｍｍ）データを収集する。クロスヘッドを元の位置に戻す。力（Ｎ）対伸張（ｍｍ）のグラフを作成する。グラフから最大ピーク力（Ｎ）を読み取り、ピーク力として０．１Ｎ単位で記録する。グラフから最大ピーク力における伸長（ｍｍ）を読み取り、Ｌ_ｐｅａｋとして０．１ｍｍ単位で記録する。ピーク時伸長を［（Ｌ_ｐｅａｋ／Ｌ_{ｉｎｉｔｉａｌ}）^＊１００］として計算し、０．１％単位で記録する。

同様の方式で、５つの実質的に同様の試験試料から得られた合計５つの複製試験片について試験を繰り返す。ピーク力の算術平均を計算し、０．１Ｎ単位で報告する。ピーク時伸長の算術平均を計算し、０．１％単位で報告する。

表３から、本明細書に記載されるパンティライナーの長手方向における破断前の伸張は、同等の適応可能なパンティライナーのほぼ２倍であることが確認され得る。したがって、使用中、本明細書に記載のパンティライナーは、ユーザーの通常の動きに、はるかに良好に適合する。更に、パンティライナーを長手方向に延伸させるのに必要な力はより小さく、したがって、パンティライナーは小さな動きにも応答する。

吸収能力−ダンク試験方法
ダンク試験によって、吸収性物品の理論的吸収能力を決定する。試験試料を試験流体中に所定の長さの時間にわたって浸漬した後、傾斜プラットフォーム上で静的重量をかける。試験試料によって保持される試験流体の量がその吸収能力である。全ての試験は、２３℃±３℃及び相対湿度５０％±２％で調整された室内で実施され、試験試料は、試験前に少なくとも２時間にわたってこの環境下で調整される。

この試験を実施するために必要な装置は、試験試料を浸漬するための液体リザーバと、過剰な試験流体を排出するための傾斜プラットフォーム及び重りアセンブリと、を含む。液体リザーバは、試験試料全体が内側で水平に平らになるように十分に大きく、試験試料を試験流体中に完全に沈めた状態に保つのに十分な深さの浅い皿である。傾斜プラットフォームは、プレキシガラス（又は同等物）で作製され、水平に対して１５度の角度を有する。傾斜プラットフォームは、試験試料及び重りアセンブリ全体を支持するのに十分な大きさである。試験試料の長さに応じて、２つの異なる重りアセンブリのうちの１つを使用する。１５．５ｃｍ以下の長手方向長さを有する試験試料に対しては、重りアセンブリは、１５．５ｃｍ×５ｃｍの基部寸法を有する１３２０ｇ±１５ｇの質量を有するものである。１５．５ｃｍを超える長手方向長さを有する試験試料に対しては、重りアセンブリは、２０．５ｃｍ×６．５ｃｍの基部寸法を有する２２６５ｇ±１５ｇの質量を有するものである。重りアセンブリは、発泡体パッド付であり、以下のように構成される。ポリエチレンフィルム片（任意の好都合な供給元）をベンチ表面上に平らに置く。ポリウレタン発泡体片（厚さ２５ｍｍ；前述のように試験試料長さによって決定される基部寸法、Ｃｏｎｃｏｒｄ−Ｒｅｎｎ Ｃｏ．（Ｃｉｎｃｉｎｎａｔｉ，ＯＨ）から入手可能、密度１．０ｌｂ／ｆｔ^３、ＩＤＬ ２４ｐｓｉ）をフィルムの頂部の中心に置く。プレキシガラス片（厚さ６．４ｍｍ；前述のように試験試料長さによって決定される基部寸法）を、次いでポリウレタン発泡体の頂部に積み重ねる。次に、ポリエチレンフィルムを使用してポリウレタン発泡体及びプレキシグラスプレートを包み、それを透明テープで固定する。ハンドルを有する金属重りを、プレキシガラスプレートの上に積み重ね、これに締め付ける。重りアセンブリが試験中に傾斜プラットフォームから滑り落ちるのを防止するために、滑り止め基部を有するリングスタンドに固定された支持アームを使用して、重りアセンブリを適所に保つ。

試験流体調製に必要な試薬グレード成分は、全てＶＷＲ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ（又は同等の供給源）から入手可能であり、尿素（ＮＨ_２ＣＯＮＨ_２、ＣＡＳ番号５７−１３−６）、塩化ナトリウム（ＮａＣｌ、ＣＡＳ番号７６４７−１４−５）、硫酸マグネシウム水和物（ＭｇＳＯ_４ ７Ｈ_２Ｏ、ＣＡＳ番号１００３４−９９−８）、塩化カルシウム無水物（ＣａＣｌ_２、ＣＡＳ番号１００４３−５２−４）及び脱イオン水を含む。試験流体を調製するために、十分な大きさのビーカー内で、２．０％ｗ／ｗの尿素、０．９０％ｗ／ｗの塩化ナトリウム、０．１１％ｗ／ｗの硫酸マグネシウム硫酸ナトリウム、０．０６％ｗ／ｗの塩化カルシウム無水物を９６．９３％ｗ／ｗの脱イオン水に添加し、十分に混合する。

試験試料を調製するために、最初に、存在する任意の包装材からそれを取り出す。折り曲げられている場合には、静かに広げてしわを全て伸ばす。存在する場合、剥離紙を適所に残す。試験試料の質量（該当する場合は剥離紙を含む）を取得し、乾燥質量として０．０１ｇ単位で記録する。

十分な量の試験流体で液体リザーバを充填して、試験試料を浸漬時間全体にわたって試験流体の表面から少なくとも５ｍｍ下に浸して保つ。試験試料のトップシート側が試験流体に面している状態で、試験試料を試験流体に浸し、２５．０分間にわたって浸漬させる。２５．０分が経過した後、試験試料を一方の長手方向縁部によって把持し、それを試験流体から取り出し、試験試料を立向姿勢で２．０秒間にわたって水切りする。試験試料を曲げたり捻じったりしないように注意して、トップシート側がプラットフォーム表面に面する状態で傾斜プラットフォームに移動させる。試験試料を一方の長手方向の端部において適所に保持しながら、重りアセンブリを試験試料上に静かに配置し、それが試験試料の吸収性コアの中心に置かれ、両方の長手方向軸線が整列されることを確実にする。支持アームを使用して、重りが傾斜面から滑り落ちないことを確実にする。重りアセンブリを試験試料に２．０分間にわたって適用する。２．０分後、重りアセンブリを静かに除去する。試験試料を一方の長手方向縁部によって把持し、試験試料を立向姿勢で２．０秒間にわたって水切りし、試験試料がプロセスにおいて曲げられたり捻じられたりしないようにする。湿潤した試験試料の質量を取得し、湿潤質量として０．０１ｇ単位で記録する。湿潤質量から乾燥質量を減じることにより、試験試料によって保持された液体の量を計算し、０．０１ｇ単位で吸収能力として記録する。

同様に、合計５つの実質的に同様の試験試料について試験を繰り返す。吸収能力の算術平均を計算し、０．０１ｇ単位で報告する。

表４において、本明細書に記載されたパンティライナーが、厚さ及び剛性を相当に減じられているにもかかわらず、比較試料１と同様の吸収能力を有していることが確認され得る。

本明細書に開示された寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「４０ｍｍ」と開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することが意図される。

相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献（単数又は複数）と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。

本発明の特定の形態について例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図されている。

Claims (19)

1. 長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
   トップシートと、
   バックシートであって、前記トップシートと前記バックシートとが一緒になって前記吸収性物品のシャーシを形成し、前記シャーシは、前記横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
   前記トップシートと前記バックシートとの間に配設された吸収性コアであって、前記シャーシの外周部が前記吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、前記吸収性コアは、前記横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
   前記吸収性物品の前記表面エリアの５０％未満が機械的に圧縮される、吸収性物品。
2. 前記吸収性物品は、（全パッド可撓性試験によって測定して）１７０ｍＮ未満、好ましくは１３０ｍＮ未満の使用時可撓性を有する、請求項１に記載の吸収性物品。
3. 前記吸収性物品は、コアエリアにおいて測定された４．０ｇ^＊ｃｍ未満、好ましくは３．０ｇ^＊ｃｍ未満の剛性を有する、請求項１又は２に記載の吸収性物品。
4. 前記吸収性物品は、コアフリーエリアにおいて測定された０．４ｇ^＊ｃｍ未満の剛性を有する、請求項１〜３のいずれか一項に記載の吸収性物品。
5. 前記コアフリーエリアは、前記長手方向に測定されたときに２５Ｎ未満のピーク伸長力を有する、請求項１〜４のいずれか一項に記載の吸収性物品。
6. 前記吸収性物品は、前記コアエリアにおいて測定された２ｍｍ未満の厚さを有する、請求項１〜５のいずれか一項に記載の吸収性物品。
7. 前記吸収性物品は、前記コアフリーエリアにおいて測定された０．７ｍｍ未満の厚さを有する、請求項１〜６のいずれか一項に記載の吸収性物品。
8. 前記吸収性物品の前記外周部の周りに実質的にクリンプ加工がない、請求項１〜７のいずれか一項に記載の吸収性物品。
9. 前記コアフリーエリアの１０％未満が機械的に圧縮される、請求項１〜８のいずれか一項に記載の吸収性物品。
10. 前記吸収性コアの前記表面エリアの１０％〜５０％がエンボス加工される、請求項１〜９のいずれか一項に記載の吸収性物品。
11. 前記エンボスパターンは、互いに交差する一連の微細線を含む、請求項９に記載の吸収性物品。
12. 前記吸収性コアの５０％超が、前記吸収性物品の前側領域に配設される、請求項１〜１１のいずれか一項に記載の吸収性物品。
13. 前記吸収性物品は、３ｇ〜２０ｇの吸収能力を有する、請求項１〜１２のいずれか一項に記載の吸収性物品。
14. 前記トップシートは、前記吸収性コアの前記外周部の周りで前記バックシートに接着剤のみを用いて固定される、請求項１〜１３のいずれか一項に記載の吸収性物品。
15. 前記トップシートは積層トップシートであり、一次トップシートと二次トップシートは接着剤のみを用いて一緒に固定される、請求項１〜１４のいずれか一項に記載の吸収性物品。
16. 前記積層トップシートは、前記吸収性物品の前記コア領域のみにおいて機械的に圧縮される、請求項１〜１５のいずれか一項に記載の吸収性物品。
17. 前記積層トップシートは、スパンボンド不織布の一次トップシートと、空気カーディング不織布の二次トップシートと、を含む、請求項１５又は１６に記載の吸収性物品。
18. 長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
    トップシートと、
    バックシートであって、前記トップシートと前記バックシートとが一緒になって前記吸収性物品のシャーシを形成し、前記シャーシは、前記横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配設された吸収性コアであって、前記シャーシの外周部が前記吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、前記吸収性コアは、前記横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
    １７０ｍＮ未満、好ましくは１３０ｍＮ未満の使用時可撓性を有する、吸収性物品。
19. 長手方向軸線と横方向軸線とを有する吸収性物品であって、
    不織布トップシートと、
    バックシートであって、前記トップシートと前記バックシートとが一緒になって前記吸収性物品のシャーシを形成し、前記シャーシは、前記横方向軸線を中心に対称である、バックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配設された吸収性コアであって、前記シャーシの外周部が前記吸収性コアの表面エリアを越えて延在し、前記吸収性コアは、前記横方向軸線を中心に非対称である、吸収性コアと、を備え、
    前記コアフリーエリアにおいて測定された０．４ｇ^＊ｃｍ未満の剛性を有する、吸収性物品。

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