JP2022191064A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】配策スペースの利用効率が優れたワイヤハーネスを得る。【解決手段】ワイヤハーネスシステムは、第一電線と、第二電線と、前記第一電線及び前記第二電線を収容するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記第一電線の一部を収容する第一個別空間を内部に有する第一分離部と、前記第二電線の一部を収容すると共に、前記第一個別空間と別である第二個別空間を内部に有し、かつ前記第一分離部とワイヤハーネス長手方向に直交する方向に並んで設けられる第二分離部と、前記第一分離部及び前記第二分離部とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている共に、前記第一電線の他部と前記第二電線の他部とを包括して収容する共通空間を内部に有する合流部と、を有する。【選択図】 図1

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関する。
例えば自動車において、バッテリから車載装置に電力を供給するためにワイヤハーネスが用いられる。特許文献1に開示のワイヤハーネスは、電線の他に、その電線を収容するプロテクタを備える。プロテクタは、電線を車体パネルなどの固定部材に沿って所望の経路に配索するために、電線の長手方向の所定箇所に設けられる。
特開2011-91904号公報
特許文献1に開示のワイヤハーネスは、二本の電線を収容するプロテクタを有する。そのプロテクタは相互で連結可能な分割体を有し、各分割体に一本の電線が固定される。このプロテクタが電線の長手方向の複数箇所に設置され、所望の配策経路が得られる。
近年、自動車の小型化が進み、ワイヤハーネスの配策スペースが狭くなっており、このため電線の位置が制限されることがある。例えば、ある領域で、複数本の電線が並ぶ方向を、それ以前の領域と異ならせることが必要となる場合がある。また、プロテクタによって複数の電線の位置規制を行うと共に、その位置規制した領域と異なる領域では、余長を得るために、それら電線を、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策する必要が生じる場合がある。このように配策スペースが狭くなると、そのスペースを効率よく利用する必要が生じる。
そこで、本開示では、配策スペースの利用効率が優れたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るワイヤハーネスシステムは、第一電線と、第二電線と、前記第一電線及び前記第二電線を収容するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記第一電線の一部を収容する第一個別空間を内部に有する第一分離部と、前記第二電線の一部を収容すると共に、前記第一個別空間と別である第二個別空間を内部に有し、かつ前記第一分離部とワイヤハーネス長手方向に直交する方向に並んで設けられる第二分離部と、前記第一分離部及び前記第二分離部とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている共に、前記第一電線の他部と前記第二電線の他部とを包括して収容する共通空間を内部に有する合流部と、を有する。
本開示によれば、配策スペースの利用効率が優れたワイヤハーネスを得ることが可能となる。
図1は、本実施形態のワイヤハーネスの斜視図である。 図2は、図1における矢視II-II矢視の断面図である。 図3は、図1における矢視III-III矢視の断面図である。 図4は、プロテクタ及び第二外装部材の分解斜視図である。 図5は、プロテクタを第一分割体側から見た図である。 図6は、プロテクタ及びその周囲を示す斜視図である。 図7は、第二分離部に第二外装部材が装着された状態を示す斜視図である。 図8は、第二分離部から第二外装部材が外された状態を示す分解斜視図である。 図9は、図8のIX-IX矢視における断面図である。
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本実施形態のワイヤハーネスは、第一電線と、第二電線と、前記第一電線及び前記第二電線を収容するプロテクタと、を備え、前記プロテクタは、前記第一電線の一部を収容する第一個別空間を内部に有する第一分離部と、前記第二電線の一部を収容すると共に、前記第一個別空間と別である第二個別空間を内部に有し、かつ前記第一分離部とワイヤハーネス長手方向に直交する方向に並んで設けられる第二分離部と、前記第一分離部及び前記第二分離部とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている共に、前記第一電線の他部と前記第二電線の他部とを包括して収容する共通空間を内部に有する合流部と、を有する。
本実施形態のワイヤハーネスによれば、配策スペースが狭くても、第一分離部と第二分離部とが並んで設けられることで、その配策スペースにあわせてワイヤハーネスを設けることが可能となる。しかも、合流部では、第一電線の他部と第二電線の他部とが包括して収容されるので、第一電線の他部と第二電線の他部とを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することができ、例えば第一電線と第二電線とが並ぶ方向を、合流部において変更することが可能となる。以上より、配策スペースの利用効率が優れたワイヤハーネスを得ることが可能となる。
(2)また、好ましくは、前記ワイヤハーネスは、前記第二電線を囲うと共に前記第二個別空間に沿って設けられる第二外装部材を更に備え、前記第二外装部材は、前記第二分離部の一部に位置決めされていると共に、前記合流部側で変位自在となって設けられている。
この構成によれば、第二電線を囲う第二外装部材は、第二分離部では位置決めされるが、合流部側で位置決めされない。このため、合流部側で、第二電線の他部を、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となる。
(3)また、好ましくは、前記プロテクタは、ワイヤハーネス長手方向の直交方向に合体している第一分割体、第二分割体及び第三分割体を有し、前記第一個別空間は、前記第一分割体の第一部分と前記第三分割体とによって囲まれて成る空間であり、前記第二個別空間は、前記第二分割体の第一部分と前記第三分割体とによって囲まれて成る空間であり、前記共通空間は、前記第一分割体の第二部分と前記第二分割体の第二部分とによって囲まれて成る空間である。
この構成によれば、第一分離部及び第二分離部では、第三分割体が隔壁となって、第一個別空間と第二個別空間とが区画される。合流部では、第三分割体が省略されており、第一電線の他部と第二電線の他部とを包括して収容する一つの共通空間が得られる。
(4)また、前記(3)のワイヤハーネスにおいて、好ましくは、前記第一分離部と前記第二分離部とが並ぶ方向を第一方向と定義した場合に、前記第一分割体の前記第二部分は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を、前記第一方向の一方から覆う第一壁と、前記第一方向に直交する方向の両側から覆う一対の第一側壁と、を有し、前記第二分割体の前記第二部分は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を、前記第一方向の他方から覆う第二壁と、前記第一方向に直交する方向の両側から覆う一対の第二側壁と、を有し、前記第一壁、前記一対の第一側壁、前記第二壁、及び前記一対の第二側壁によって囲まれる領域が、前記共通空間である。
この構成によれば、第一分割体の第二部分と第二分割体の第二部分とを組み合わせることで、合流部が得られる。
(5)また、好ましくは、前記合流部は、前記第一分離部と前記第二分離部とが並ぶ方向と交差する方向に、前記共通空間を拡大させる拡大形状を有する。
この構成によれば、プロテクタの範囲で、第一電線と第二電線とが並ぶ方向を、合流部において、第一分離部と第二分離部とが並ぶ方向と交差する方向に変更し易くなる。例えば、第一分離部と第二分離部とでは、第一電線と第二電線とを上下方向に並ばせるが、合流部で左右方向に並ばせることが容易となる。
(6)また、好ましくは、前記合流部は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を拘束することなくワイヤハーネス長手方向に開口している。この構成によれば、合流部側で、第一電線の他部及び第二電線の他部それぞれを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となる。
(7)また、前記(2)のワイヤハーネスにおいて、好ましくは、前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出する第一リブと、前記筒状部から径方向に突出すると共に前記第一リブよりも厚さ寸法の大きい第二リブと、を有し、前記第二分離部は、前記第一リブを収容可能であって前記第二リブを収容不能とするスリット幅を有する第一スリットと、前記第二リブを収容可能とするスリット幅を有する第二スリットと、を有する。
この構成によれば、第二分離部に対して第二外装部材を長手方向について誤って反対に取り付けようとしても、取り付け不能となる。つまり、第二外装部材の誤取り付けの防止が可能となる。
(8)また、前記(2)のワイヤハーネスにおいて、好ましくは、前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出するリブと、を有し、前記第二分離部は、前記リブを収容可能とするスリットと、を有し、前記リブは、第一外周面部と、前記第一外周面部と連続して設けられ当該第一外周面部と輪郭形状が異なる第二外周面部と、を有し、前記スリットは、前記第一外周面部と輪郭形状が同じ第一内周面部と、前記第一内周面部と連続して設けられ前記第二外周面部と輪郭形状が同じ第二内周面部と、を有する。
この構成によれば、第二分離部に対して第二外装部材を長手方向について誤って反対に取り付けようとしても、取り付け不能となる。つまり、第二外装部材の誤取り付けの防止が可能となる。
(9)また、前記(2)のワイヤハーネスにおいて、好ましくは、前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出するリブと、前記筒状部から径方向に突出する突起部と、を有し、前記第二分離部は、前記リブを収容可能とするスリットと、前記リブが前記スリットに収容された状態で前記筒状部を貫通させると共に前記突起部を露出させる終端壁と、を有する。
この構成によれば、リブがスリットに収容された状態で突起部は露出し、組み立て作業者は、突起部を目視によって確認することが可能である。第二分離部に対して第二外装部が長手方向について誤って反対に取り付けられると、突起部が確認されない。つまり、第二外装部材の誤取り付けの防止が可能となる。
(10)また、好ましくは、前記プロテクタのうち、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側において、前記第二分離部が有し前記第二電線が貫通する第二終端壁と、前記第一分離部が有し前記第一電線が貫通する第一終端壁とは、ワイヤハーネス長手方向に沿って異なる位置に設けられている。
この構成によれば、例えば、第二終端壁は第一終端壁よりもワイヤハーネス長手方向に沿って合流部側に位置する場合、プロテクタのうち、合流部の反対側では、第二電線はプロテクタに拘束されないで、配策方向を第一電線と異ならせることが可能となる。
(11)また、好ましくは、前記ワイヤハーネスは、前記第二電線を囲うと共に前記第二個別空間に沿って設けられる第二外装部材を更に備え、前記第二外装部材は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第二電線を囲う第三外装部材を接続する第一接続部を有し、前記合流部側の端部に、前記第二電線を囲う第四外装部材を接続する第二接続部を有し、前記第二分離部は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第二外装部材の一部と嵌合する取り付け部を有する。
この構成によれば、第二電線は、第二外装部材、第三外装部材、及び第四外装部材によって囲われ、第二電線に対する防水性能が得られる。また、第二外装部材は、第二分離部の端部(取り付け部)に嵌合することで、プロテクタ内への水の浸入が抑制される。
(12)また、好ましくは、前記ワイヤハーネスは、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側において、前記プロテクタ外で前記第一電線を囲うと共に、前記第一分離部に位置決めされている第一外装部材を、更に備え、前記第一分離部は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第一外装部材の一部と嵌合する取り付け部を有する。
この構成によれば、第一電線は、プロテクタ外において第一外装部材によって囲われ、第一電線に対する防水性能が得られる。また、第一外装部材は、第一分離部の端部(取り付け部)に嵌合することで、プロテクタ内への水の浸入が抑制される。
<本開示の実施形態の詳細>
以下、図面を参照して、本開示の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
〔ワイヤハーネスについて〕
図1は、本実施形態のワイヤハーネス10の斜視図である。ワイヤハーネス10は、様々な装置に搭載可能であるが、本実施形態では自動車に搭載される。ワイヤハーネス10は、第一電線11と、第二電線12と、これら第一電線11及び第二電線12を収容するプロテクタ13とを備える。第一電線11及び第二電線12それぞれは、バッテリの電力を各車載装置に供給するために用いられる。本実施形態では、第一電線11は低電圧用の電線であり、図示しないが、第一バッテリ(例えば12ボルトのバッテリ)と第一車載装置とを繋ぐ。第二電線12は高電圧用の電線であり、図示しないが、第二バッテリ(例えば24ボルトのバッテリ)と第二車載装置とを繋ぐ。
図2は、図1におけるII-II矢視の断面図である。図3は、図1におけるIII-III矢視の断面図である。第一電線11は、一本であってもよいが、本実施形態では二本であり、その数に制限はない。第二電線12は、一本であってもよいが、本実施形態では二本であり、その数に制限はない。
図1に示すように、ワイヤハーネス10は、更に、第一電線11を囲う筒状の第一外装部材14を備える。本実施形態では、第一外装部材14は樹脂製のコルゲートチューブであり、可撓性を有する。第一外装部材14の端部14aは、プロテクタ13の第一端部13aに取り付けられ、第一外装部材14はプロテクタ13に位置決めされている。第一外装部材14は、プロテクタ13の外側に延びて取り付けられている。プロテクタ13の内側で第一電線11は露出する。
ワイヤハーネス10は、更に、第二電線12を囲う筒状の第二外装部材15を備える。本実施形態では、第二外装部材15はゴム製であるブーツ(ジョイントブーツ)であり、可撓性を有する。第二外装部材15の長手方向の途中部15aは、プロテクタ13の第二端部13bに取り付けられ、第二外装部材15はプロテクタ13に位置決めされている。第二外装部材15の長手方向の一方側(図1では右側)は、プロテクタ13内に設けられていて、第二外装部材15の長手方向の他方側(図1では左側)は、プロテクタ13外に設けられている。プロテクタ13の内及び外で第二電線12は第二外装部材15により囲われている。
第二外装部材15では、第二電線12を囲う後述の第三外装部材53または第四外装部材54よりも、第二電線12との間に形成される隙間が大きい。つまり、第二外装部材15は、第二電線12を収容する空間が広い。そこで、第二外装部材15内に、図示しないが、第二電線12を保護する耐衝撃部材が設けられる。前記耐衝撃部材は、例えばアラミド繊維などによる織物で構成されている。
プロテクタ13は、第一電線11及び第二電線12の長手方向に沿って設けられている。第一電線11と第二電線12とはプロテクタ13の範囲で並んで設けられている。第一電線11及び第二電線12の長手方向を「ワイヤハーネス長手方向」と称する。プロテクタ13は、ワイヤハーネス長手方向に沿って長く構成されている。
プロテクタ13は、ワイヤハーネス長手方向の一方側(図1では右側)に合流部19を有する。プロテクタ13は、合流部19以外の部分として分離部を有する。その分離部として、プロテクタ13は第一分離部17と第二分離部18とを有する。第一分離部17は、第一電線11の一部11aを収容する第一個別空間17aを内部に有する。第二分離部18は、第二外装部材15に囲われる第二電線12の一部12aを収容する第二個別空間18aを内部に有する。図2に示すように、第一個別空間17aと第二個別空間18aとは別の空間である。これに対して、図3に示すように、合流部19は、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとを包括して収容する一つの共通空間19aを内部に有する。
図1に示すように、第一分離部17と第二分離部18とは、ワイヤハーネス長手方向に直交する方向に並んで設けられている。合流部19は、第一分離部17及び第二分離部18とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている。第一分離部17と第二分離部18とが並ぶ方向を「第一方向」と定義する。本実施形態では、前記第一方向は「上下方向」と一致する。なお、図1は、ワイヤハーネス10を下から見た場合の斜視図である。このワイヤハーネス10は、車体パネル46(図6参照)の下面に沿って設けられる。図6に示すように、ワイヤハーネス10が車体パネル46に設置された状態で、第一分離部17が下に位置し、第二分離部18が上に位置する。
図2に示すように、プロテクタ13の第一分離部17及び第二分離部18では、第一電線11と第二電線12とは上下方向に並んで設けられる。図3に示すように、プロテクタ13の合流部19では、第一電線11と第二電線12とは上下方向及びワイヤハーネス長手方向の双方に直交する左右方向に並んで設けられる。このように、第一電線11と第二電線12とが並ぶ方向は合流部19において変更される。
第一分離部17及び第二分離部18では(図2参照)、後述する第三分割体23の一部である中間蓋部28が隔壁となって、第一個別空間17aと第二個別空間18aとが区画される。第一電線11の一部11a及び第二電線12の一部12aは、第一個別空間17a及び第二個別空間18aに個別に収容される。これに対して、合流部19では(図3参照)、第三分割体23の前記中間蓋部28が省略されており、一つの共通空間19aが構成されている。その共通空間19aにおいて、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとが合流し、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとが包括して合流部19に収容される。
〔プロテクタ13の具体的構成〕
図4は、プロテクタ13及び第二外装部材15の分解斜視図である。プロテクタ13は、その途中に湾曲形状を有する。第二外装部材15は、図4に示すように直線の筒形状を有するが、前記のとおり可撓性を有することから、プロテクタ13の湾曲形状に沿って弾性変形して、プロテクタ13内に収容された状態となる。
プロテクタ13は、上下方向に分離可能となって合体している第一分割体21、第二分割体22、及び第三分割体23を有する。第一分割体21、第二分割体22、及び第三分割体23それぞれは、樹脂製である。プロテクタ13が車体パネル46(図6参照)に設置された状態で、第二分割体22が上に位置し、第一分割体21が下に位置し、第三分割体23が上下方向について中間に位置する。図4では、プロテクタ13が上下方向に反対で示されている。プロテクタ13の具体的構成の説明では、プロテクタ13が車体パネル46に設置された状態を想定して説明する。
プロテクタ13における方向に関して、ワイヤハーネス長手方向に直交する方向であって、第一分離部17と第二分離部18とが並ぶ上下方向に直交する方向を「幅方向」と呼ぶ。第二分割体22は、ワイヤハーネス長手方向に沿って幅方向の寸法がほぼ一定である収容部24と、その収容部24から幅方向の寸法が拡大している第二拡大部25とを有する。第二分割体22は、途中で幅方向の寸法が変化する断面U字形状を有し、上下方向のうち下方に向かって開口する。
第三分割体23は、図2に示すように、断面U字形状を有する本体部27と、平板形状を有する中間蓋部28とを有する。本体部27は、ワイヤハーネス長手方向の全体にわたって、幅方向の寸法がほぼ一定である。本実施形態では、第一分離部17と第二分離部18とが幅方向に位置ずれして設けられていることから、中間蓋部28は、本体部27の一部と兼用されていると共に、本体部27から突出している。なお、第一分離部17と第二分離部18とは幅方向に位置ずれしていなくてもよく、この場合、中間蓋部28は不要である。第三分割体23(本体部27)は、上下方向のうち下方に向かって開口する。
第一分割体21は(図4参照)、第三分割体23に沿って設けられ平板形状を有する外蓋部31と、その外蓋部31と連続して設けられている第一拡大部32とを有する。第一拡大部32は、外蓋部31から幅方向の寸法が拡大している。第一拡大部32は、断面U字形状を有し、上下方向のうち上方に向かって開口する。
第一分割体21の外蓋部31が有する係合部33と、第三分割体23が有する被係合部34とが係合することで、第一分割体21と第三分割体23とは連結され一体となる。第三分割体23の係合部35と第二分割体22の収容部24が有する被係合部36とが係合することで、第三分割体23と第二分割体22とは連結され一体となる。第一分割体21の第一拡大部32が有する係合部37と、第二分割体22の第二拡大部25が有する被係合部38とが係合することで、第一分割体21の第一拡大部32と第二分割体22の第二拡大部25とは連結され一体となる。前記の各係合が解かれることで、第一分割体21、第二分割体22及び第三分割体23は分離可能となる。
第二分割体22は、プロテクタ13を車体パネル46(図6参照)に取り付けるためのブラケット39a,39bを有する。ブラケット39a,39bは、車体パネル46に例えばボルトによって固定される。本実施形態では、ブラケット39a,39bは、プロテクタ13の周囲の他の機器との干渉を避けるために、プロテクタ13(第二分割体22)のうち、幅方向の一方側にのみ設けられている。
第一分離部17の第一個別空間17aは(図2参照)、第一分割体21の外蓋部31(第一部分)と第三分割体23とによって囲まれて成る空間である。第二分離部18の第二個別空間18aは、第二分割体22の収容部24(第一部分)と第三分割体23とによって囲まれて成る空間である。第一分離部17及び第二分離部18では、第三分割体23の一部である中間蓋部28が隔壁となって、第一個別空間17aと第二個別空間18aとが区画される。
共通空間19aは(図3参照)、第一分割体21の第一拡大部32(第二部分)と第二分割体22の第二拡大部25(第二部分)とによって囲まれて成る空間である。合流部19では、第三分割体23が省略されており、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとを包括して収容する一つの共通空間19aが得られる。
合流部19及び共通空間19aについて更に説明する。図3において、第一分割体21の第一拡大部32(第二部分)は、第一壁41と、第一壁41と連続して設けられている一対の第一側壁42,42とを有する。第一壁41は、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを上下方向の一方(下方)から覆う。一対の第一側壁42,42は、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを、上下方向に直交する幅方向の両側から覆う。
第二分割体22の第二拡大部25(第二部分)は、第二壁43と、第二壁43と連続して設けられている一対の第二側壁44,44とを有する。第二壁43は、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを上下方向の他方(上方)から覆う。一対の第二側壁44,44は、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを、上下方向に直交する幅方向の両側から覆う。
第一壁41、一対の第一側壁42,42、第二壁43、及び一対の第二側壁44,44によって囲まれる領域が、共通空間19aである。第一分割体21の第一拡大部32と第二分割体22の第二拡大部25とを組み合わせることで、合流部19が得られる。
図5は、プロテクタ13を第一分割体21側から見た図である。前記のとおり、第一分割体21が有する第一拡大部32、及び、第二分割体22が有する第二拡大部25は、プロテクタ13の幅方向に寸法が拡大している。第一拡大部32と第二拡大部25とが連結され一体となり、これら第一拡大部32と第二拡大部25とによって合流部19が構成される。合流部19の内側の空間が共通空間19aである。以上より、合流部19は、プロテクタ13の幅方向に、共通空間19aを拡大させる拡大形状を有する。
この構成により、プロテクタ13の範囲で、第一電線11と第二電線12とが並ぶ方向は、第一分離部17及び第二分離部18では上下方向であるが(図2参照)、合流部19において(図3参照)上下方向に直交する方向であるプロテクタ13の幅方向に変更される。これは、図6に示すように、プロテクタ13の合流部19からワイヤハーネス長手方向に沿って更に先の領域A1(図6では右の領域)では、第一電線11と第二電線12とが、上下方向ではなく、プロテクタ13の幅方向(左右方向)に並んだ姿勢でグロメット45によって保持され、その姿勢のまま車体パネル46を貫通して配策されるためである。このように、プロテクタ13の合流部19では、第一電線11と第二電線12との並ぶ方向が変更される。
図6に示すように、プロテクタ13のうち、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側(図6では左側)において、第一分離部17は、第一電線11を貫通させる第一終端壁47を有する。本実施形態では、第一外装部材14が第一電線11を囲うことから、第一外装部材14が第一終端壁47を貫通する。プロテクタ13のうち、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側(図6では左側)において、第二分離部18は、第二電線12を貫通させる第二終端壁48を有する。本実施形態では、第二外装部材15が第二電線12を囲うことから、第二外装部材15が第二終端壁48を貫通する。
第一終端壁47と第二終端壁48とは、ワイヤハーネス長手方向に沿って異なる位置に設けられている。本実施形態では、第二終端壁48は第一終端壁47よりもワイヤハーネス長手方向に沿って合流部19側に位置する。この構成により、プロテクタ13のうち、合流部19の反対側では、第二外装部材15に囲われている第二電線12はプロテクタ13に拘束されないで、配策方向を第一電線11と異ならせることが可能となる。第二外装部材15は、ゴム製のブーツであることから、弾性変形が容易であり、例えば、図6において、二点鎖線で示すように第二外装部材15に囲われている第二電線12を、プロテクタ13の外で大きく湾曲させて配策することが可能となる。
〔第一外装部材14及び第二外装部材15について〕
図1に示すように、第一外装部材14は、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側において、プロテクタ13外で第一電線11を囲う。第一分離部17は、第一外装部材14を接続するための第一取り付け部49を有する。第一取り付け部49は、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側の第一端部13aに設けられ、第一外装部材14の端部14aと嵌合する。この嵌合により、第一外装部材14は第一分離部17に位置決めされる。本実施形態では、第一外装部材14はコルゲートチューブであることから、第一取り付け部49は、コルゲートチューブの外周形状と一致する凹凸形状の穴を有する。第一取り付け部49は、第一分割体21の端部と第三分割体23の端部とにより構成される。
第一外装部材14により、第一電線11はプロテクタ13外で囲われ、第一電線11に対する防水性能が得られる。また、第一外装部材14は、第一分離部17の第一端部13aに嵌合する。これにより、第一外装部材14側からプロテクタ13内への水の浸入が抑制される。
第二外装部材15は、プロテクタ13の内部空間のうち、第二分離部18内の第二個別空間18aに沿って設けられる。第二分離部18は、その途中に湾曲形状を有するが、その形状に沿って第二外装部材15は弾性変形する。なお、弾性変形しない状態の第二外装部材15は直線の筒形状を有する(図4参照)。
第二分離部18は、第二外装部材15を接続するための第二取り付け部50を有する。第二取り付け部50は、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側の第二端部13bに設けられ、第二外装部材15の途中部15aと嵌合する。この嵌合により、第二外装部材15は第二分離部18に位置決めされる。第二取り付け部50の具体的な構成については後に説明する。
図4に示すように、第二外装部材15の両端部15b,15cに、第二電線12を囲う第三外装部材53及び第四外装部材54が接続される。そのために、第二外装部材15は、その両端部15b,15cに、第三外装部材53及び第四外装部材54を接続するための第一接続部51及び第二接続部52を有する。本実施形態では、第三外装部材53及び第四外装部材54それぞれは、コルゲートチューブである。第一接続部51及び第二接続部52は、コルゲートチューブの外周形状と一致する凹凸形状の穴を有する。第三外装部材53と第四外装部材54とは口径が異なっていてもよく、この場合、第一接続部51及び第二接続部52が有する前記孔の径が異なる。第三外装部材53及び第四外装部材54は、第二電線12を囲うと共に可撓性を有する筒状の部材であればよく、コルゲートチューブ以外であってもよい。
第二外装部材15、第三外装部材53、及び第四外装部材54により、第二電線12は囲われ、第二電線12に対する防水性能が得られる。また、第二外装部材15は、第二分離部18の第二端部13bに嵌合することで、第二外装部材15側からプロテクタ13内への水の浸入が抑制される。
前記のとおり、第二外装部材15のほぼ半分は、プロテクタ13の外側に設けられ、残りのほぼ半分は、プロテクタ13の内側に設けられる。第二外装部材15は、その途中部15aにおいて、第二分離部18の一部である第二取り付け部50に取り付けられ、しかも、変位不能となって位置決めされている。これに対して、第二外装部材15のうち、合流部19側の部分は、プロテクタ13(第二分離部18及び合流部19)に非連結であり、変位自在となって設けられている。
つまり、第二外装部材15は、第二分離部18の第二端部13bでは位置決めされるが、合流部19側では位置決めされない。このため、合流部19側では、第二外装部材15が囲う第二電線12の他部12bを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となる。特に、本実施形態では、図6に示すように、プロテクタ13とグロメット45との間隔は狭くなっている。更に、グロメット45において、第一電線11及び第二電線12は拘束されていて、電線の配策の際に位置調整が困難である。そこで、第二電線12の配策の際、プロテクタ13とグロメット45との間で余長を与えるために、第二電線12を合流部19において湾曲させればよい。合流部19で、第二外装部材15は拘束されないため、第二外装部材15が囲う第二電線12を湾曲させ余長を与えることが容易である。
また、合流部19では、第二電線12に余長を与えるのみではなく、第二電線12の他部12bと並んで配策される第一電線11の他部11bにおいても、余長を与えるために、その第一電線11の他部11bはプロテクタ13に非連結であり、拘束されない。合流部19で、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bそれぞれを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となるように、合流部19は、ワイヤハーネス長手方向に開口している。
〔第二外装部材15のプロテクタ13への取り付け構造〕
図7は、第二分離部18が有する第二取り付け部50に第二外装部材15が装着された状態を示す斜視図である。図7では、第三分割体23(図4参照)が第二分割体22から分離された状態を示す。図8は、第二取り付け部50から第二外装部材15が外された状態を示す分解斜視図である。第二外装部材15のプロテクタ13への取り付け構造として、第二取り付け部50について説明する。
<<第二取り付け部50の第一構成>>
第二外装部材15は、第二電線12を囲う筒状部56と、第一リブ57と、第二リブ58とを有する。第一リブ57及び第二リブ58は、筒状部56の長手方向に沿って並んで設けられている。第一リブ57及び第二リブ58は、筒状部56から径方向に突出している。本実施形態では、第一リブ57及び第二リブ58は環状である。第二リブ58の厚さ寸法t2は、第一リブ57の厚さ寸法t1よりも大きい(t2>t1)。
第二分離部18を構成する第二分割体22は、第二取り付け部50として、第一スリット59と第二スリット60とを有する。第二スリット60が有する第二スリット幅W2は、第二リブ58の厚さ寸法t2と同じである(W2=t2)。つまり、第二スリット60は、第二リブ58を収容可能とする第二スリット幅W2を有する。第一スリット59の第一スリット幅W1は、第一リブ57の厚さ寸法t1と同じである(W1=t1)。第一スリット幅W1は、第二スリット幅W2よりも小さく(W1<W2)、第二リブ58の厚さ寸法t2よりも小さい(W1<t2)。つまり、第一スリット59は、第一リブ57を収容可能であって第二リブ58を収容不能とする第一スリット幅W1を有する。
このような第二取り付け部50の第一構成によれば、第二分割体22に対して第二外装部材15を長手方向について誤って反対に取り付けようとしても、第二リブ58が第一スリット59に入らないことから、第二外装部材15は第二分割体22に取り付け不能となる。つまり、第二外装部材15の誤取り付けの防止が可能となる。
第二分離部18を構成する第三分割体23(図4参照)においても、第一リブ57及び第二リブ58の形状と一致する二つの凹溝が形成されている。前記二つの凹溝と第一スリット59及び第二スリット60とが合わさり、第一リブ57及び第二リブ58が第二分離部18の第二端部13bに嵌合した状態が得られる。
<<第二取り付け部50の第二構成>>
図9は、図8のIX-IX矢視における断面図であり、第一リブ57、及び第一スリット59における第二分割体22の断面を示す。第二分離部18を構成する第二分割体22は、第一リブ57を収容可能とする第一スリット59を有する。第一スリット59は、第二外装部材15が有する筒状部56の中心C0と一致するスリット中心C1を有する。なお、第一スリット59に第一リブ57が嵌った状態の筒状部56を、図9では仮想線(二点鎖線)により示している。筒状部56は長円形状を有する。第一リブ57の外周輪郭形状は長円に沿った形状ではない。第一スリット59の内周輪郭形状は、第一リブ57の外周形状と一致する。これらの形状について説明する。
第一リブ57は、第一スリット59の奥部59aに嵌る部分において、筒状部56の長手方向に直交する幅方向の一方側(図9では左側)に第一外周面部61を有し、前記幅方向の他方側(図9では右側)に第二外周面部62を有する。第一外周面部61は、筒状部56の中心C0からの距離が第一距離L1となる部分を有する。具体的には、第一外周面部61は、断面において円弧形状を有し、その円弧形状に沿った中央の一点P1と中心C0との距離が第一距離L1である。第二外周面部62は、筒状部56の中心C0からの距離が第二距離L2となる部分を有する。第二距離L2は第一距離L1よりも大きい(L2>L1)。具体的には、第二外周面部62は、断面において凸となる角形状を有し、その角の一点P2と中心C0との距離が第二距離L2である。しかし、第二外周面部62は、第一外周面部61と輪郭形状が異なる。
このように、第一リブ57は、第一外周面部61と、第一外周面部61と連続して設けられ第一外周面部61と輪郭形状が異なる第二外周面部62とを有する。
第一スリット59は、その奥部59a側において、第二分割体22の長手方向に直交する幅方向の一方側(図9では左側)に第一内周面部63を有し、前記幅方向の他方側(図9では右側)に第二内周面部64を有する。第一内周面部63は、第一外周面部61と同じ輪郭形状を有し、スリット中心C1からの距離が第一距離L1と同一距離となる部分を有する。具体的には、第一内周面部63は、断面において円弧形状を有し、その円弧形状に沿った中央の一点P3とスリット中心C1との距離が第一距離L1と同一である。第二内周面部64は、第二外周面部62と同じ輪郭形状を有し、スリット中心C1からの距離が第二距離L2と同一距離となる部分を有する。具体的には、第二内周面部64は、断面において凹となる隅形状を有し、その隅の一点P4と中心C1との距離が第二距離L2と同じである。しかし、第二内周面部64は、第一内周面部63と輪郭形状が異なる。
このように、第一スリット59は、第一リブ57の第一外周面部61と輪郭形状が同じ第一内周面部63と、第一内周面部63と連続して設けられ第一リブ57の第二外周面部62と輪郭形状が同じ第二内周面部64とを有する。
以上のような第二取り付け部50の第二構成によれば、第二分割体22に対して第二外装部材15を長手方向について誤って反対に取り付けようとしても、第一リブ57が左右方向について反対となるため、第二外装部材15は第二分割体22に取り付け不能となる。
なお、第一リブ57は、中心C0を基準として点対称の輪郭形状を有し、第一スリット59は、スリット中心C1を基準として点対称の輪郭形状を有する。このため、第二外装部材15を第二分割体22に対して上下反対に取り付けることは可能である。
第一リブ57の外周輪郭形状と第二リブ58の外周輪郭形状とは同じである。第一スリット59の内周輪郭形状と第二スリット60の内周輪郭形状とは同じである。このため、第一リブ57及び第一スリット59に関する前記第二構成と同様に、第二リブ58及び第二スリット60の輪郭形状によって、第二分割体22に対して第二外装部材15を長手方向について誤って反対に取り付けようとしても、取り付け不能となる。
以上より、第二取り付け部50の第二構成によれば、第二外装部材15の誤取り付けの防止が可能となる。
なお、第二外装部材15は、ゴム製であり弾性変形が容易である。このため、第二取り付け部50において、前記第一構成(図8参照)が採用されていても、第二外装部材15を長手方向について誤って反対とした場合に、厚さ寸法t2の大きい第二リブ58が、スリット寸法(W1)の小さい第一スリット59に、無理に押し込まれて嵌る可能性がある。しかし、本実施形態では、前記第二構成が前記第一構成に併せて採用されているため、誤取り付けの防止が強化される。
<<第二取り付け部50の第三構成>>
図8に示すように、第二外装部材15は、第一リブ57及び第二リブ58を有すると共に、筒状部56から径方向に突出する突起部65を有する。本実施形態では、筒状部56の幅方向の両側の二箇所に突起部65,65が設けられている。
第二分離部18を構成する第二分割体22は、前記のとおり、第一リブ57及び第二リブ58を収容可能とする第一スリット59及び第二スリット60を有する。更に、第二分割体22は、その端部に、第二終端壁48を有する。リブ57,58がスリット59,60に収容された状態で(図7参照)、第二終端壁48は、筒状部56を貫通させると共に、突起部65を露出させる。つまり、突起部65はプロテクタ13の外に位置する。
このような第二外装部材15が突起部65を有する第三構成によれば、リブ57,58がスリット59,60に収容された状態で、突起部65,65は露出し、ワイヤハーネス10の組み立て作業者は、突起部65を目視によって確認することが可能である。つまり、第二分割体22に対して第二外装部材15が長手方向について誤って反対に取り付けられると、突起部65は、第二分割体22内に収容されてしまい、確認されない。よって、第二外装部材15の誤取り付けの防止が可能となる。
前記のとおり、第二外装部材15はゴム製であり、弾性変形が容易であることから、第二取り付け部50に無理に押し込まれて嵌る可能性がある。しかし、本実施形態では、前記第一構成及び前記第二構成に併せて、前記第三構成が採用されているため、誤取り付けの防止が強化される。
〔本実施形態のワイヤハーネス10について〕
本実施形態のワイヤハーネス10は(図1参照)、第一電線11と、第二電線12と、第一電線11及び第二電線12を収容するプロテクタ13とを備える。プロテクタ13は、第一分離部17と、第一分離部17とワイヤハーネス長手方向に直交する上下方向に並んで設けられる第二分離部18と、第一分離部17及び第二分離部18とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている合流部19とを有する。第一分離部17は、第一電線11の一部11aを収容する第一個別空間17aを内部に有する。第二分離部18は、第二電線12の一部12aを収容すると共に、第一個別空間17aと別である第二個別空間18aを内部に有する。合流部19は、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとを包括して収容する共通空間19aを内部に有する。
本実施形態のワイヤハーネス10によれば、車体パネル46(図6参照)に沿って設定される配策スペースが狭くても、第一分離部17と第二分離部18とが、車体パネル46の面に直交する上下方向に並んで設けられることで、その配策スペースにあわせてワイヤハーネス10を設けることが可能となる。このようにワイヤハーネス10が省スペースで設けられるが、第一電線11の一部11a及び第二電線12の一部12aはそれぞれ個別空間に収容されることで、第二電線12の電力によって第一電線11に与えるノイズなどの影響をできるだけ抑えることが可能となる。
しかも、合流部19では、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとが包括して収容されるので、第一電線11の他部11bと第二電線12の他部12bとを、ある程度、自由に配策することができる。このため、第一電線11と第二電線12とが並ぶ方向を、合流部19において、プロテクタ13の幅方向(左右方向)に変更することが可能となる。以上より、配策スペースの利用効率が優れたワイヤハーネス10を得ることが可能となる。
ワイヤハーネス10は、更に、第二電線12を囲うと共に第二個別空間18aに沿って設けられる第二外装部材15を更に備える。第二外装部材15は、第二分離部18の第二端部13bに位置決めされているのに対して、合流部19側で変位自在となって設けられている。このため、第二電線12を囲う第二外装部材15は、第二端部13bで位置決めされるが、合流部19側で位置決めされない。このため、合流部19側で、第二電線12の他部12bを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となる。
合流部19は、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを拘束することなくワイヤハーネス長手方向に開口している。このため、合流部19側で、第一電線11の他部11b及び第二電線12の他部12bを、ある程度、自由に湾曲させるなどして配策することが容易となる。
図5に示すように、合流部19は、第一分離部17と第二分離部18とが並ぶ方向と直交する方向に、共通空間19aを拡大させる拡大形状を有する。このため、プロテクタ13の範囲で、第一電線11と第二電線12とが並ぶ方向を、合流部19において変更し易くなる。具体的には、第一分離部17と第二分離部18とでは、第一電線11と第二電線12とを上下方向に並ばせるが、合流部19でプロテクタ13の幅方向となる左右方向に並ばせることが容易となる。
図6に示すように、第二分離部18が第一分離部17よりもワイヤハーネス長手方向に沿って短い。つまり、プロテクタ13のうち、合流部19とワイヤハーネス長手方向の反対側において、第二分離部18が有する第二終端壁48と、第一分離部17が有する第一終端壁47とは、ワイヤハーネス長手方向に沿って異なる位置に設けられている。具体的には、第二終端壁48が第一終端壁47よりも合流部19側に設けられている。この構成により、図6の二点鎖線で示すように、第二外装部材15に囲われる第二電線12はプロテクタ13に拘束されないで、配策方向を第一電線11と異ならせることが可能となる。
〔その他について〕
ワイヤハーネス10の配策経路は、図示する形態以外であってもよい。その配策経路に応じてプロテクタ13の形状が設定される。
第二外装部材15など、第一電線11または第二電線12を囲う外装部材は、適宜省略されていてもよい。
前記実施形態では、第二外装部材15を第二分離部18に取り付けるための構成として、第二外装部材15は、二つのリブ57,58を有する場合について説明したが、第一リブ57と第二リブ58とのうちの一方が省略されていてもよい。また、第二外装部材15の誤取り付けの防止のための構成として、前記第一構成、前記第二構成、及び前記第三構成の全てが採用される場合について説明したが、少なくとも一つが採用されていてもよい。
前記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、前記実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更を含む。
10 ワイヤハーネス
11 第一電線
11a 一部
11b 他部
12 第二電線
12a 一部
12b 他部
13 プロテクタ
13a 第一端部
13b 第二端部
14 第一外装部材
14a 端部
15 第二外装部材
15a 途中部
15b,15c 端部
17 第一分離部
17a 第一個別空間
18 第二分離部
18a 第二個別空間
19 合流部
19a 共通空間
21 第一分割体
22 第二分割体
23 第三分割体
24 収容部
25 第二拡大部
27 本体部
28 中間蓋部
31 外蓋部
32 第一拡大部
33 係合部
34 被係合部
35 係合部
36 被係合部
37 係合部
38 被係合部
39a,39b ブラケット
41 第一壁
42 第一側壁
43 第二壁
44 第二側壁
45 グロメット
46 車体パネル
47 第一終端壁
48 第二終端壁
49 第一取り付け部
50 第二取り付け部
51 第一接続部
52 第二接続部
53 第三外装部材
54 第四外装部材
56 筒状部
57 第一リブ
58 第二リブ
59 第一スリット
59a 奥部
60 第二スリット
61 第一外周面部
62 第二外周面部
63 第一内周面部
64 第二内周面部
65 突起部
A1 領域
C0 筒状部の中心
C1 スリット中心
L1 距離
L2 距離
P1 一点
P2 一点
P3 一点
P4 一点
t1 厚さ寸法
t2 厚さ寸法
W2 スリット幅
W1 スリット幅

Claims (12)

  1. 第一電線と、第二電線と、前記第一電線及び前記第二電線を収容するプロテクタと、を備え、
    前記プロテクタは、
    前記第一電線の一部を収容する第一個別空間を内部に有する第一分離部と、
    前記第二電線の一部を収容すると共に、前記第一個別空間と別である第二個別空間を内部に有し、かつ前記第一分離部とワイヤハーネス長手方向に直交する方向に並んで設けられる第二分離部と、
    前記第一分離部及び前記第二分離部とワイヤハーネス長手方向に連続して設けられている共に、前記第一電線の他部と前記第二電線の他部とを包括して収容する共通空間を内部に有する合流部と、
    を有する、ワイヤハーネス。
  2. 前記第二電線を囲うと共に前記第二個別空間に沿って設けられる第二外装部材を更に備え、
    前記第二外装部材は、前記第二分離部の一部に位置決めされていると共に、前記合流部側で変位自在となって設けられている、請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記プロテクタは、ワイヤハーネス長手方向の直交方向に合体している第一分割体、第二分割体及び第三分割体を有し、
    前記第一個別空間は、前記第一分割体の第一部分と前記第三分割体とによって囲まれて成る空間であり、
    前記第二個別空間は、前記第二分割体の第一部分と前記第三分割体とによって囲まれて成る空間であり、
    前記共通空間は、前記第一分割体の第二部分と前記第二分割体の第二部分とによって囲まれて成る空間である、請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記第一分離部と前記第二分離部とが並ぶ方向を第一方向と定義した場合に、
    前記第一分割体の前記第二部分は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を、前記第一方向の一方から覆う第一壁と、前記第一方向に直交する方向の両側から覆う一対の第一側壁と、を有し、
    前記第二分割体の前記第二部分は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を、前記第一方向の他方から覆う第二壁と、前記第一方向に直交する方向の両側から覆う一対の第二側壁と、を有し、
    前記第一壁、前記一対の第一側壁、前記第二壁、及び前記一対の第二側壁によって囲まれる領域が、前記共通空間である、請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記合流部は、前記第一分離部と前記第二分離部とが並ぶ方向と交差する方向に、前記共通空間を拡大させる拡大形状を有する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記合流部は、前記第一電線の他部及び前記第二電線の他部を拘束することなくワイヤハーネス長手方向に開口している、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出する第一リブと、前記筒状部から径方向に突出すると共に前記第一リブよりも厚さ寸法の大きい第二リブと、を有し、
    前記第二分離部は、前記第一リブを収容可能であって前記第二リブを収容不能とするスリット幅を有する第一スリットと、前記第二リブを収容可能とするスリット幅を有する第二スリットと、を有する、請求項2に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出するリブと、を有し、
    前記第二分離部は、前記リブを収容可能とするスリットと、を有し、
    前記リブは、
    第一外周面部と、
    前記第一外周面部と連続して設けられ当該第一外周面部と輪郭形状が異なる第二外周面部と、を有し、
    前記スリットは、
    前記第一外周面部と輪郭形状が同じ第一内周面部と、
    前記第一内周面部と連続して設けられ前記第二外周面部と輪郭形状が同じ第二内周面部と、を有する、請求項2に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記第二外装部材は、前記第二電線を囲う筒状部と、前記筒状部から径方向に突出するリブと、前記筒状部から径方向に突出する突起部と、を有し、
    前記第二分離部は、前記リブを収容可能とするスリットと、前記リブが前記スリットに収容された状態で前記筒状部を貫通させると共に前記突起部を露出させる終端壁と、を有する、請求項2に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記プロテクタのうち、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側において、前記第二分離部が有し前記第二電線が貫通する第二終端壁と、前記第一分離部が有し前記第一電線が貫通する第一終端壁とは、ワイヤハーネス長手方向に沿って異なる位置に設けられている、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  11. 前記第二電線を囲うと共に前記第二個別空間に沿って設けられる第二外装部材を更に備え、
    前記第二外装部材は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第二電線を囲う第三外装部材を接続する第一接続部を有し、前記合流部側の端部に、前記第二電線を囲う第四外装部材を接続する第二接続部を有し、
    前記第二分離部は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第二外装部材の一部と嵌合する取り付け部を有する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
  12. 前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側において、前記プロテクタ外で前記第一電線を囲うと共に、前記第一分離部に位置決めされている第一外装部材を、更に備え、
    前記第一分離部は、前記合流部とワイヤハーネス長手方向の反対側の端部に、前記第一外装部材の一部と嵌合する取り付け部を有する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のワイヤハーネス。
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