JP2022188843A - プロテクタ及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】プロテクタ本体に蓋部材を組み付ける作業において、配索材の一部が本体側対向面と蓋側対向面との間に侵入することを防止するプロテクタ及びワイヤハーネスを提供する。【解決手段】プロテクタ1は、プロテクタ本体2が、本体側対向面14と、本体側凸部15を挟んで両側に設けられ、本体側対向面14より凹む一対の本体側凹部16とを有する。蓋部材3は、係止状態で本体側対向面14と対向する蓋側対向面24と、蓋側凹部25を挟んで両側に設けられ、係止状態で本体側凹部16に挿入される蓋側凸部26とを有する。蓋側凸部26は、突出方向と反対側の頂点から突出方向に向けて配索空間部5側に傾斜する蓋側傾斜面26aを有する。蓋側傾斜面26aは、係止状態で、配索材Wの配索方向から見た場合、本体側壁部11よりも配索空間部5側に少なくとも一部が位置している。【選択図】図5
Description
本発明は、プロテクタ及びワイヤハーネスに関する。
自動車等の車両には、車内の各種電装品を相互に接続するためのワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスには、ワイヤハーネスを構成する配索材を保護し、車体に取り付けることが可能なプロテクタを有するものがある。車両用のワイヤハーネス等に適用される従来のプロテクタとして、例えば、樋状に延びるプロテクタ本体と、プロテクタ本体の上方開口部を閉塞する蓋体と、プロテクタ本体と蓋体を固定的に保持するロック機構とを備えるプロテクタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。このようなプロテクタでは、プロテクタ本体の側壁の上面と、蓋体の面とが合わさることによって、当該プロテクタ本体の上方開口部が閉塞される構成となっている。
ところで、上記従来のプロテクタは、プロテクタ本体に蓋部材を組み付ける際に、プロテクタ本体に配索される配索材がプロテクタ本体の側壁の上面より上側に位置していた場合、プロテクタ本体の側壁の上面と蓋体の面との間に当該配索材が挟まれるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、プロテクタ本体に蓋部材を組み付ける作業において、配索材の一部が本体側対向面と蓋側対向面との間に侵入することを防止することができるプロテクタ及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、基部と、前記基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部と、前記基部と一対の前記対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部と、一対の前記対向壁部における前記基部側とは反対側の端部によって構成される開口部とを有するプロテクタ本体と、前記開口部を閉塞する蓋部材と、前記蓋部材が前記開口部を閉塞した閉塞状態で前記プロテクタ本体と前記蓋部材とを係止する係止機構と、を備え、前記プロテクタ本体は、各前記対向壁部における前記基部と反対側に設けられる本体側対向面と、前記本体側対向面より各前記対向壁部の突出方向に突出する本体側凸部と、前記本体側凸部を挟んで両側に設けられ、前記本体側対向面より前記突出方向と反対側に凹む一対の本体側凹部と、を有し、前記蓋部材は、前記係止機構により前記プロテクタ本体と前記蓋部材とが係止された係止状態で、前記本体側対向面と対向する蓋側対向面と、前記蓋側対向面より前記突出方向に凹み、前記係止状態で前記本体側凸部が挿入される蓋側凹部と、前記蓋側凹部を挟んで両側に設けられ、前記蓋側対向面より前記突出方向と反対側に突出し、かつ前記係止状態で前記本体側凹部に挿入される一対の蓋側凸部と、を有し、前記蓋側凸部は、前記突出方向と反対側の頂点から前記突出方向に向けて前記配索空間部側に傾斜する蓋側傾斜面を有し、前記蓋側傾斜面は、前記係止状態において、前記配索材の配索方向から見た場合に、各前記対向壁部よりも配索空間部側に少なくとも一部が位置している、ことを特徴とする。
本発明に係るプロテクタ及びワイヤハーネスによれば、プロテクタ本体に蓋部材を組み付ける作業において、配索材の一部が本体側対向面と蓋側対向面との間に侵入することを防止することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係るプロテクタ及びワイヤハーネスの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
ここで、図示のX方向は、本実施形態におけるプロテクタの配索方向である。Y方向は、本実施形態におけるプロテクタの幅方向であり、X方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態におけるプロテクタの上下方向であり、X方向及びY方向と直交する方向である。上下方向は、鉛直方向に沿うものとは限らない。Z方向のうち、Z1方向を上方向とし、Z2方向を下方向とする。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタの各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
[実施形態]
図1、図2に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性を有する配索材Wに外装され、配索材Wを保護するものである。なお、図1に示す配索材Wは二点鎖線で示しており、図2では配索材Wは省略されている。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
図1、図2に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性を有する配索材Wに外装され、配索材Wを保護するものである。なお、図1に示す配索材Wは二点鎖線で示しており、図2では配索材Wは省略されている。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各機器間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各機器に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性を有する棒状部材の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性を有する金属素線からなる導体部(芯線)の外側を、絶縁性を有する被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。以下、各図を参照してプロテクタ1の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
プロテクタ1は、絶縁性を有する樹脂材料によって略筒形状に形成される。本実施形態のプロテクタ1は、配索材Wが直線状に配索されるものであるが、これに限定されず、当該配索材Wが略L字状に屈曲されるものであってもよい。プロテクタ1は、プロテクタ本体2と、蓋部材3と、係止機構4とを備える。プロテクタ1は、プロテクタ本体2と、蓋部材3とが別体に形成され、係止機構4によって当該プロテクタ本体2と当該蓋部材3とが相互に組み付けられる。プロテクタ1は、プロテクタ本体2と蓋部材3とが相互に組み付けられることで、全体として筒形状に形成される。
プロテクタ本体2は、内部に配索材Wが挿通、配索されるものである。ここでは、プロテクタ本体2は、配索材Wが挿通、配索される配索方向(X方向)の両端、及び、上方向側の一端が開口した樋形状に形成される。プロテクタ本体2は、配索方向、及び、幅方向に沿って配索材Wが挿通される。
より詳細には、プロテクタ本体2は、基部10、及び、本体側壁部11を有する。プロテクタ本体2は、基部10、及び、本体側壁部11が一体となって直線状の樋形状に形成される。プロテクタ本体2は、基部10、及び、本体側壁部11によって形成される配索空間部5、開閉開口部13、及び、挿通開口部17を含んで構成される。
ここで、係止機構4は、図1、図2に示すように、蓋部材3が正規位置で開閉開口部13を閉塞した閉塞状態(以下、単に「閉塞状態」ともいう)でプロテクタ本体2と蓋部材3とを係止する機構である。ここで、正規位置とは、蓋部材3における蓋部20がプロテクタ本体2の開閉開口部13を塞ぎ、本体側壁部11と蓋部材3とが対向して重なる位置である。本実施形態では、係止機構4によりプロテクタ本体2と蓋部材3とが係止された係止状態(以下、単に「係止状態」ともいう)は、蓋部材3が正規位置でプロテクタ本体2の開閉開口部13を閉塞することと同義である。
基部10は、プロテクタ本体2の内部空間部として配索空間部5を形成する底体である。基部10は、配索方向に延在し、上下方向が板厚方向となる板状に形成される。
本体側壁部11は、配索空間部5を形成する壁体である。本体側壁部11は、基部10から突出方向に沿って突出して形成され、対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部11A,11Bを有する。ここで突出方向は、上方向(Z1方向)であり、対向方向は、幅方向(Y方向)である。本体側壁部11は、図2、図3、図5の(A)、図5の(B)に示すように、本体側対向面14と、本体側凸部15と、本体側凹部16と、係止孔部18とを有する。
一対の対向壁部11A,11Bは、共に幅方向が板厚方向となる板状に形成される。各対向壁部11A,11Bは、配索方向、及び、上下方向に沿って延在する。一対の対向壁部11A,11Bは、幅方向に対して基部10を挟んで両側に設けられ、幅方向に沿って間隔を開けて対向して位置する。ここでは、一対の対向壁部11A,11Bは、基部10の幅方向の両縁にそれぞれ設けられ、配索方向に沿って基部10の一方の端部から他方の端部まで延在する。言い換えれば、基部10は、幅方向において一対の対向壁部11A,11Bの間に位置し、幅方向の両端がそれぞれ各対向壁部11A,11Bと接続される。一対の対向壁部11A,11Bは、基部10において、上下方向に対して同じ側に立設される。一対の対向壁部11A,11Bにおいて、一方の対向壁部11Aと他方の対向壁部11Bとは、上下方向に沿った長さがそれぞれ同等であり、配索方向に沿った長さがそれぞれ同等である。
本体側対向面14は、各対向壁部11A,11Bにおける基部10と反対側の端部に設けられ、上方向側、すなわち係止状態で蓋部材3側に向けて形成される。本体側対向面14は、図2に示すように、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部に設けられており、開閉開口部13の一部を構成する。本体側対向面14は、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部において、配索方向に沿って延在する。本体側対向面14は、係止状態において、蓋部材3の蓋側対向面24と対向する。
本体側凸部15は、各対向壁部11A,11Bの本体側対向面14に設けられ、本体側対向面14より各対向壁部11A,11Bの突出方向に突出して形成される。本体側凸部15は、図2に示すように、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部に設けられており、開閉開口部13の一部を構成する。本体側凸部15は、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部において、配索方向に延在し、当該配索方向に沿って本体側対向面14上に間隔を開けて複数配置される。本体側凸部15は、各対向壁部11A,11Bから上方向に向けて突出して形成され、上下方向における頂点が、本体側対向面14より上方向側に位置する。本体側凸部15は、係止状態において、上下方向の長さが当該蓋部材3を超えないように設定されている。対向壁部11Aの本体側凸部15と、対向壁部11Bの本体側凸部15とは、プロテクタ本体2の幅方向において対向する位置に配置される。本体側凸部15は、配索方向の長さが幅方向の長さ(各対向壁部11A,11Bの板厚)より長い。本体側凸部15は、配索材Wの配索方向から見た場合に、突出方向と反対側から突出方向の頂点に向けて配索空間部5と反対側に傾斜する本体側傾斜面15aを有する。
本体側傾斜面15aは、各対向壁部11A,11Bと接続する本体側凸部15の下方向側の基点と上方向側の頂点との間において、当該頂点側に位置し、かつ配索空間部5側に向いている。本体側傾斜面15aは、本体側凸部15を幅方向から見た場合、本体側凸部15の頂点から途中までの間に形成される。プロテクタ本体2を幅方向から見た場合において、本体側傾斜面15aの上下方向における傾斜の開始位置は、本体側対向面14よりも上方向側に位置し、終了位置は、本体側対向面14と同じ位置にある。本体側傾斜面15aは、係止状態において、上方向から見た場合、幅方向において蓋部材3との間に隙間30を有する(図1)。
本体側凹部16は、各対向壁部11A,11Bにおいて、本体側凸部15を挟んで両側に設けられ、本体側対向面14より突出方向と反対側に凹むように形成される。本体側凹部16は、係止状態で蓋側凸部26が挿入される。本体側凹部16は、蓋側凸部26に対応した形状を有する。本体側凹部16は、図2に示すように、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部に設けられており、開閉開口部13の一部を構成する。本体側凹部16は、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部において、当該配索方向に沿って間隔を開けて複数配置される。
本実施形態におけるプロテクタ本体2は、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部において、1つの本体側凸部15、及び、当該本体側凸部15の配索方向両側に設けられた一対の本体側凹部16を一組とする本体側凸凹部を有する。この本体側凸凹部は、本体側対向面14を介して配索方向に沿って複数連結される。本実施形態における各対向壁部11A,11Bの本体側対向面14には、5つの本体側凸部15と、10の本体側凹部16とが設けられているが、このような組み合わせに限定されるものではない。
係止孔部18は、係止状態でプロテクタ本体2と蓋部材3とを係止する係止機構4を構成する。係止孔部18は、図2及び図3に示すように、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部に設けられており、開閉開口部13の一部を構成する。係止孔部18は、各対向壁部11A,11Bの上方向側の端部において、配索方向の両端に設けられている。係止孔部18は、各対向壁部11A,11Bの外側、すなわち配索空間部5側とは反対側に張り出して形成されており、上下方向に貫通する係止孔18aを有する。係止孔18aは、後述する蓋部材3の係止凸部28が挿入される。
上記のように構成されるプロテクタ本体2は、基部10と本体側壁部11とによって、配索空間部5、開閉開口部13、及び、挿通開口部17が形成される。配索空間部5は、配索方向に沿い、かつ、幅方向に沿って配索材Wが配索される空間部である。配索空間部5は、基部10と本体側壁部11とによって囲われた内部空間部として形成される。開閉開口部13は、図2に示すように、配索空間部5を外部に対して開放させる開口部であり、蓋部材3によって塞がれる開口部である。開閉開口部13は、例えば、配索空間部5に配索材Wを挿通させる際に開放され、配索空間部5に配索材Wを挿通させた後に蓋部材3によって閉塞される。開閉開口部13は、各対向壁部11A,11Bの基部10側とは反対側の端部によって形成される。開閉開口部13は、各対向壁部11A,11Bに対して上下方向に沿って一方側、すなわち、基部10側とは反対側に開口する。挿通開口部17は、配索空間部5に配索材Wを挿通させる開口部である。挿通開口部17は、一対の対向壁部11A,11Bによって配索方向の両端に形成される。挿通開口部17は、図1に示すように、幅方向、及び、上下方向に沿って開口する。
蓋部材3は、プロテクタ本体2に組み付けられ当該プロテクタ本体2に形成された開閉開口部13を塞ぐ(閉塞する)ものである。蓋部材3は、図2、図4、図5の(A)、図5の(B)に示すように、蓋部20と、蓋側対向面24と、蓋側凹部25と、蓋側凸部26と、係止凸部28とを有する。
蓋部20は、プロテクタ本体2の開閉開口部13を塞ぎ、配索空間部5を形成する蓋体である。蓋部20は、配索方向に延在し、上下方向が板厚方向となる板状に形成される。蓋部20は、幅方向の両端から突出方向と反対側に向けて屈曲して形成される端部20aを有する。端部20aは、係止状態において、各対向壁部11A,11Bと上下方向に対向する。
蓋側対向面24は、蓋部20の幅方向の両端にある端部20aに設けられ、板厚方向の一方側、すなわち係止状態でプロテクタ本体2側に向けて形成される。蓋部20の端部20aは、蓋部20の板厚方向の一方側に屈曲している。蓋側対向面24は、蓋部20の端部20aにおいて、配索方向に沿って延在する。蓋側対向面24は、係止状態において、プロテクタ本体2の本体側対向面14と対向する。
蓋側凹部25は、蓋側対向面24に設けられ、蓋側対向面24より突出方向に凹むように形成され、係止状態で本体側凸部15が挿入される。蓋側凹部25は、本体側凸部15に対応した形状を有する。蓋側凹部25の配索方向の両側には、蓋側凸部26が配置される。蓋側凹部25は、蓋部20の端部20aにおいて、配索方向に延在し、当該配索方向に沿って蓋側対向面24上に間隔を開けて複数配置される。
蓋側凸部26は、蓋部20の端部20aにおいて、蓋側凹部25を挟んで両側に設けられ、蓋側対向面24より突出方向と反対側に突出し、かつ係止状態で本体側凹部16に挿入される。蓋側凸部26は、蓋部20から板厚方向の一方、すなわち下方向に向けて突出して形成され、上下方向における頂点が、蓋側対向面24より下方向側に位置する。本実施形態における蓋側凸部26は、蓋部材3の幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて延在して形成され、かつ幅方向の長さが配索方向の長さより長い。蓋側凸部26は、蓋部20の端部20aにおいて、配索方向に沿って蓋側対向面24上に間隔を開けて複数配置される。蓋部20の幅方向の一方の端部20aにおける蓋側凸部26と、他方の端部20aにおける蓋側凸部26とは、蓋部材3の幅方向において対向する。蓋側凸部26は、突出方向と反対側の頂点から突出方向に向けて配索空間部5側に傾斜する蓋側傾斜面26aを有する。
蓋側傾斜面26aは、係止状態において、配索材Wの配索方向から見た場合に、各対向壁部11A,11Bよりも配索空間部5側に少なくとも一部が位置している。蓋側傾斜面26aは、配索方向から見た場合、蓋部材3の幅方向の一方から他方に向けて蓋部20側に傾斜する。蓋側傾斜面26aは、配索方向から見た場合、蓋側凸部26の頂点から蓋部20の内側面まで形成される。蓋部材3を下方向側から見た場合において、蓋側傾斜面26aの幅方向における傾斜の開始位置は、蓋側凸部26の幅方向の端に位置し、終了位置は、蓋側凹部25の幅方向の底面よりも内側に位置する。蓋側傾斜面26aは、係止状態において、幅方向の一方の端にある傾斜面が本体側凹部16の底面と対向する(図5の(B))。
本実施形態における蓋部材3は、蓋部20の端部20aにおいて、1つの蓋側凹部25、及び、当該蓋側凹部25の配索方向両側に設けられた一対の蓋側凸部26を一組とする蓋側凹凸部を有する。この蓋側凹凸部は、蓋側対向面24を介して配索方向に沿って複数連結される。蓋側凹凸部は、係止状態において、本体側凸凹部と噛み合うように構成される。つまり、複数の蓋側凹凸部と複数の本体側凸凹部とは、係止状態において、噛み合うように構成される。したがって、プロテクタ本体2に対して蓋部材3を配索方向に逆にしても、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付けることが可能となる。本実施形態における蓋部20の幅方向の各端部20aにおける蓋側対向面24には、5つの蓋側凹部25と、10の蓋側凸部26とが設けられているが、このような組み合わせに限定されるものではない。
係止凸部28は、係止状態でプロテクタ本体2と蓋部材3とを係止する係止機構4を構成する。係止凸部28は、図2及び図4に示すように、蓋部20の端部20aにおいて、配索方向の両端に設けられている。係止凸部28は、係止状態において、係止孔部18に対応する位置に設けられている。係止凸部28は、蓋部20の端部20aの外側、すなわち配索空間部5側とは反対側に張り出して形成されており、端部20aから下方向側に突出し延在している。係止凸部28の下方向側の高さは、蓋側凸部26の下方向側の高さよりも低く設定される。つまり、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける作業において、配索方向及び幅方向から見た場合、係止凸部28が最初にプロテクタ本体2に近づく。係止凸部28は、本体側壁部11の外側、すなわち配索空間部5側とは反対側の面に係止突起28aを有する。係止突起28aは、係止凸部28が係止孔18aに挿入された状態において、配索方向から見て係止孔部18の下方向側端部から露出することで当該係止孔部18に係止される。
本実施形態におけるプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHでは、プロテクタ本体2に対して蓋部材3を組み付ける作業において、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける前に、複数の配索材Wがプロテクタ本体2の配索空間部5に配索される。
プロテクタ本体2の配索空間部5に配索された複数本の配索材Wのうち、1本の配索材Wが本体側対向面14より突出方向側に位置している場合、当該配索材Wの一部が、本体側対向面14と蓋側対向面24との間に侵入する可能性がある(図6の(A))。
配索材Wの一部が本体側対向面14と蓋側対向面24との間に侵入した場合、係止凸部28の下方向側の先端が係止孔18aへの挿入を開始すると、蓋側凸部26の先端または蓋側傾斜面26aの外側端部が配索材Wの一部に当接して下方向側に押し下げる。このとき、配索材Wの一部は、下方向側に押し下げられることで、本体側凸部15の上方向側の先端、本体側傾斜面15aの順に接触していく(図6の(B))。つまり、蓋部材3がプロテクタ本体2の開閉開口部13を閉塞しつつある状態で、配索方向から見て本体側傾斜面15aと蓋側傾斜面26aとが交差する交点が配索空間部5側に移動することで、配索材Wの一部が本体側対向面14と蓋側対向面24との間から配索空間部5側に移動する。
係止状態になると、蓋部材3によりプロテクタ本体2の開閉開口部13が閉塞され、配索材Wの一部が配索空間部5側に移動する(図6の(C))。これにより、配索材Wの一部の挟み込みを防止することができ、係止状態での当該配索材Wの一部の噛み込みを抑制することができる。
以上で説明したプロテクタ1、及び、ワイヤハーネスWHは、以下の構成を有する。本実施形態等のプロテクタ1等は、プロテクタ本体2と、プロテクタ本体2の開閉開口部13を閉塞する蓋部材3と、閉塞状態でプロテクタ本体2と蓋部材3とを係止する係止機構4とを備える。プロテクタ本体2は、本体側壁部11における本体側対向面14と、本体側対向面14より本体側壁部11の突出方向に突出する本体側凸部15と、本体側凸部15を挟んで両側に設けられ、本体側対向面14より突出方向と反対側に凹む一対の本体側凹部16とを有する。蓋部材3は、係止状態で本体側対向面14と対向する蓋側対向面24と、蓋側対向面24より突出方向に凹み、係止状態で本体側凸部15が挿入される蓋側凹部25と、蓋側凹部25を挟んで両側に設けられ、蓋側対向面24より突出方向と反対側に突出し、かつ係止状態で本体側凹部16に挿入される一対の蓋側凸部26とを有する。蓋側凸部26は、突出方向と反対側の頂点から突出方向に向けて配索空間部5側に傾斜する蓋側傾斜面26aを有し、蓋側傾斜面26aは、係止状態において、配索材Wの配索方向から見た場合に、本体側壁部11よりも配索空間部5側に少なくとも一部が位置している。
上記構成により、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける作業において、プロテクタ本体2に配索される配索材Wが本体側対向面14より突出方向側に位置している場合であっても、蓋部材3がプロテクタ本体2の開閉開口部13を閉塞する瞬間に、蓋側傾斜面26aにより当該配索材Wの一部を配索空間部5側に移動させて本体側対向面14と蓋側対向面24との間に配索材Wの一部が侵入しないように規制することができる。この結果、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける作業において、配索材Wの一部の挟み込みを防止することができ、係止状態での当該配索材Wの一部の噛み込みを抑制することができる。
また、本実施形態のプロテクタ1は、本体側凸部15が、配索材Wの配索方向から見た場合に、突出方向と反対側から突出方向の頂点に向けて配索空間部5と反対側に傾斜する本体側傾斜面15aを有する。これにより、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける作業において、蓋部材3がプロテクタ本体2の開閉開口部13を閉塞しながら係止機構4により互いに係止状態となるまでに、配索方向から見て本体側傾斜面15aと蓋側傾斜面26aとが交差する交点が配索空間部5側に移動することにより配索材Wの一部が本体側対向面14と蓋側対向面24との間から配索空間部5側に移動する。これにより、本体側傾斜面15aのみの場合と比較して、プロテクタ本体2に蓋部材3を組み付ける際の配索材Wの挟み込みを確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では、本体側凸部15は、本体側傾斜面15aを有するが、これに限定されるものではなく、当該本体側傾斜面15aを有していなくともよい。本体側凸部15が本体側傾斜面15aを有していない場合でも、上述したように、蓋側傾斜面26aにより当該配索材Wの一部を配索空間部5側に移動させて本体側対向面14と蓋側対向面24との間に配索材Wの一部が侵入しないように規制することができる。
1 プロテクタ
2 プロテクタ本体
3 蓋部材
4 係止機構
5 配索空間部
10 基部
11 本体側壁部
11A,11B 対向壁部
13 開閉開口部
14 本体側対向面
15 本体側凸部
15a 本体側傾斜面
16 本体側凹部
17 挿通開口部
18 係止孔部
18a 係止孔
20 蓋部
24 蓋側対向面
25 蓋側凹部
26 蓋側凸部
26a 蓋側傾斜面
28 係止凸部
28a 係止突起
WH ワイヤハーネス
2 プロテクタ本体
3 蓋部材
4 係止機構
5 配索空間部
10 基部
11 本体側壁部
11A,11B 対向壁部
13 開閉開口部
14 本体側対向面
15 本体側凸部
15a 本体側傾斜面
16 本体側凹部
17 挿通開口部
18 係止孔部
18a 係止孔
20 蓋部
24 蓋側対向面
25 蓋側凹部
26 蓋側凸部
26a 蓋側傾斜面
28 係止凸部
28a 係止突起
WH ワイヤハーネス
Claims (3)
- 基部と、前記基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部と、前記基部と一対の前記対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部と、一対の前記対向壁部における前記基部側とは反対側の端部によって構成される開口部とを有するプロテクタ本体と、
前記開口部を閉塞する蓋部材と、
前記蓋部材が前記開口部を閉塞した閉塞状態で前記プロテクタ本体と前記蓋部材とを係止する係止機構と、を備え、
前記プロテクタ本体は、
前記対向壁部における前記基部と反対側に設けられる本体側対向面と、
前記本体側対向面より前記対向壁部の突出方向に突出する本体側凸部と、
前記本体側凸部を挟んで両側に設けられ、前記本体側対向面より前記突出方向と反対側に凹む一対の本体側凹部と、を有し、
前記蓋部材は、
前記係止機構により前記プロテクタ本体と前記蓋部材とが係止された係止状態で、前記本体側対向面と対向する蓋側対向面と、
前記蓋側対向面より前記突出方向に凹み、前記係止状態で前記本体側凸部が挿入される蓋側凹部と、
前記蓋側凹部を挟んで両側に設けられ、前記蓋側対向面より前記突出方向と反対側に突出し、かつ前記係止状態で前記本体側凹部に挿入される一対の蓋側凸部と、を有し、
前記蓋側凸部は、
前記突出方向と反対側の頂点から前記突出方向に向けて前記配索空間部側に傾斜する蓋側傾斜面を有し、
前記蓋側傾斜面は、
前記係止状態において、前記配索材の配索方向から見た場合に、前記対向壁部よりも配索空間部側に少なくとも一部が位置している、
ことを特徴とするプロテクタ。 - 前記本体側凸部は、
前記配索材の配索方向から見た場合に、前記突出方向と反対側から前記突出方向の頂点に向けて前記配索空間部と反対側に傾斜する本体側傾斜面を有する、
請求項1に記載のプロテクタ。 - 導電性を有する配索材と、
前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタと、を備え、
前記プロテクタは、
基部と、前記基部から突出して対向方向に沿って互いに対向する一対の対向壁部と、前記基部と一対の前記対向壁部とによって形成され、配索材が配索される配索空間部と、一対の前記対向壁部における前記基部側とは反対側の端部によって構成される開口部とを有するプロテクタ本体と、
前記開口部を閉塞する蓋部材と、
前記蓋部材が前記開口部を閉塞した閉塞状態で前記プロテクタ本体と前記蓋部材とを係止する係止機構と、を備え、
前記プロテクタ本体は、
前記対向壁部における前記基部と反対側に設けられる本体側対向面と、
前記本体側対向面より前記対向壁部の突出方向に突出する本体側凸部と、
前記本体側凸部を挟んで両側に設けられ、前記本体側対向面より前記突出方向と反対側に凹む一対の本体側凹部と、を有し、
前記蓋部材は、
前記係止機構により前記プロテクタ本体と前記蓋部材とが係止された係止状態で、前記本体側対向面と対向する蓋側対向面と、
前記蓋側対向面より前記突出方向に凹み、前記係止状態で前記本体側凸部が挿入される蓋側凹部と、
前記蓋側凹部を挟んで両側に設けられ、前記蓋側対向面より前記突出方向と反対側に突出し、かつ前記係止状態で前記本体側凹部に挿入される一対の蓋側凸部と、を有し、
前記蓋側凸部は、
前記突出方向と反対側の頂点から前記突出方向に向けて前記配索空間部側に傾斜する蓋側傾斜面を有し、
前記蓋側傾斜面は、
前記係止状態において、前記配索材の配索方向から見た場合に、前記対向壁部よりも配索空間部側に少なくとも一部が位置している、
ことを特徴とするワイヤハーネス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021097078A JP2022188843A (ja) | 2021-06-10 | 2021-06-10 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021097078A JP2022188843A (ja) | 2021-06-10 | 2021-06-10 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022188843A true JP2022188843A (ja) | 2022-12-22 |
Family
ID=84533238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021097078A Pending JP2022188843A (ja) | 2021-06-10 | 2021-06-10 | プロテクタ及びワイヤハーネス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022188843A (ja) |
-
2021
- 2021-06-10 JP JP2021097078A patent/JP2022188843A/ja active Pending
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