JP2022188536A - バイポーラ型蓄電装置の製造方法 - Google Patents

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厚志 南形
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Kazuo Katayama
裕樹 吉川
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Abstract

【課題】電極の電解液含浸不良を抑制できるバイポーラ型蓄電装置の製造方法を提供する。【解決手段】バイポーラ型蓄電装置の製造方法は、アタッチメントを通じて、内部空間を第1圧力まで減圧する第1減圧工程S20と、予め設定された所定量の電解液を保持する保持部から注液口を通じて、第1減圧工程S20で減圧された内部空間に所定量の電解液を注液する第1注液工程S40と、保持部及び注液口を通じ、所定量の電解液が注液された内部空間を第2圧力まで減圧して、内部空間から保持部に電解液の一部を逆流させる第2減圧工程S50と、逆流した電解液を保持する保持部の内部を第2圧力よりも高い圧力にして、保持部から注液口を通じて、内部空間に電解液を注液する第2注液工程S70と、を含む。第2減圧工程S50は、内部空間を第1減圧工程S20よりも低い減圧速度で減圧する初期減圧工程S51を含む。【選択図】図4

Description

本開示は、バイポーラ型蓄電装置の製造方法に関する。
従来のバイポーラ型蓄電装置の製造方法として、セパレータを挟んで対向配置された電極間の空間に電解液を注液する工程を含む製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。バイポーラ型蓄電装置では、電解液が活物質層及びセパレータに十分含浸されていないと、抵抗値が高くなり、電池性能に不良が生じる。
特許文献1に記載の製造方法では、電解液が電池ケース内に注液される。また、ポンプにより電池ケース内の加圧減圧と注液とを繰り返すことで、電極群に電解液を含浸させる。
特開2013-191450号公報
バイポーラ電極を使用したバイポーラ型蓄電装置では、電極の金属板間の空間がセルの内部空間となる。バイポーラ型蓄電装置では、一般的な角形セルよりもセルの内部空間が狭いので、充放電反応等によってガスが発生すると容易に内圧が上昇する。内圧の上昇を抑制するには、このセルの内部空間に注液する電解液量を少なくし、ガスを収容する余剰空間を設ける必要がある。一方で、セルの内部空間内に注入される電解液量が少なくなると、含浸工程の中でセル内に空気がとりこまれてしまい、電極の電解液含浸不良が発生するおそれがある。
本開示は、電極の電解液含浸不良を抑制できるバイポーラ型蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係るバイポーラ型蓄電装置の製造方法は、集電体と、集電体の一方面に設けられた正極活物質層と、集電体の他方面に設けられた負極活物質層と、を含むバイポーラ電極が積層されてなる電極積層体と、隣り合う集電体間に電解液が収容される内部空間を形成すると共に当該内部空間を封止する封止体と、封止体に形成され、内部空間と外部とを連通する注液口と、を備えるバイポーラ型蓄電装置の製造方法であって、注液口に取り付けられたアタッチメントを通じて、内部空間を大気圧よりも低い第1圧力まで減圧する第1減圧工程と、第1減圧工程後に、予め設定された所定量の電解液を保持する保持部の内部を第1圧力よりも高い圧力にして、保持部から注液口を通じて、第1減圧工程で減圧された内部空間に所定量の電解液を注液する第1注液工程と、第1注液工程後に、保持部及び注液口を通じ、所定量の電解液が注液された内部空間を大気圧より低い第2圧力まで減圧して、内部空間から保持部に電解液の一部を逆流させる第2減圧工程と、第2減圧工程後に、第2減圧工程で逆流した電解液を保持する保持部の内部を第2圧力よりも高い圧力にして、保持部から注液口を通じて、内部空間に電解液を注液する第2注液工程と、を含み、第2減圧工程は、内部空間を第1減圧工程よりも低い減圧速度で減圧する初期減圧工程を含む。
上記バイポーラ型蓄電装置の製造方法では、第1減圧工程により、隣り合う金属板間の内部空間を減圧した後、第1注液工程により電解液を注液するので、電解液を差圧により容易に注液することができる。また、第2減圧工程では、この内部空間を第1減圧工程よりも低い減圧速度で減圧する。このように、第2減圧工程は、減圧速度を制御して行われるので、電極への電解液の含浸が促進され、電解液の電極への含浸不良が抑制される。また、保持部に逆流する電解液の飛散を抑制することができる。
初期減圧工程では、内部空間を一定の減圧速度で減圧してもよい。この場合、電極への電解液の含浸をより確実に促進することができる。
第2圧力は、第1圧力よりも高くてもよい。この場合、例えば、第2圧力を電解液の飽和蒸気圧以上とすることにより、電解液の揮発を抑制することができる。
第2圧力は、電解液の飽和蒸気圧以上であってもよい。この場合、電解液の揮発を抑制することができる。
第2注液工程では、保持部内に酸素ガスを供給することにより、保持部から内部空間に酸素ガスを注入してもよい。
上記バイポーラ型蓄電装置の製造方法は、第2減圧工程及び第2注液工程を繰り返し実施する繰り返し工程を更に含んでもよい。この場合、電解液を活物質層及びセパレータに更に十分含浸させることができる。
最後に実施される第2注液工程では、保持部内に酸素ガスを供給することにより、保持部から内部空間に酸素ガスを注入してもよい。
上記バイポーラ型蓄電装置の製造方法は、第2減圧工程後に内部空間を第2圧力で維持する維持工程を更に含み、維持工程において内部空間を第2圧力で維持する時間は、第2減圧工程が実施された回数に応じて長くなってもよい。この場合、維持工程により上記内部空間が減圧された状態に維持されるので、活物質層及びセパレータの未含浸部からガスが排気され易くなる。また、未含浸部は第2減圧工程が実施されるほど減少するものの、維持工程により上記内部空間が減圧された状態に維持される時間は、第2減圧工程が実施された回数に応じて長くなるので、未含浸部からガスが更に排気され易くなる。
上記バイポーラ型蓄電装置の製造方法は、第2減圧工程後に内部空間を第2圧力で維持する維持工程を更に含んでもよい。この場合、維持工程により上記内部空間が減圧された状態に維持されるので、活物質層及びセパレータの未含浸部からガスが排気され易くなる。
第1減圧工程及び第2減圧工程のうち少なくとも一方の工程は、電極積層体の積層方向で隣り合う一対の内部空間のうちの一方の内部空間に対し、他方の内部空間が減圧されていない状態で行われてもよい。この場合、一方の内部空間には、圧力差により他方の内部空間から押圧力が加わるので、容易に減圧を行うことができる。
第2減圧工程は、初期減圧工程の後に内部空間を初期減圧工程よりも高い減圧速度で減圧する追加減圧工程を含んでもよい。この場合、初期減圧工程と同じ減圧速度で減圧し続ける場合に比べて、製造時間を短縮し、生産性を向上させることができる。
上記バイポーラ型蓄電装置の製造方法は、アタッチメントを介して、電解液を保持可能な保持部を注液口に取り付ける設置工程を更に含んでもよい。この場合、注液口に取り付けられたアタッチメントを介して、内部空間の減圧や注液等の一連の工程を行うことができる。
第1注液工程では、保持部の内部を大気圧よりも高い圧力にして、内部空間に電解液を注液してもよい。この場合、注液が加速され、短時間で注液を行うことができる。
第2注液工程では、保持部の内部を大気圧よりも高い圧力にして、内部空間に電解液を注液してもよい。この場合、再注液が加速され、短時間で再注液を行うことができる。
本開示によれば、電極の電解液含浸不良を抑制できるバイポーラ型蓄電装置の製造方法を提供できる。
図1は、一実施形態に係るバイポーラ型蓄電装置の構成を示す概略的な断面図である。 図2は、図1に示される蓄電モジュールの内部構成を示す概略的な断面図である。 図3は、図2に示される蓄電モジュールの積層方向に直交する断面図である。 図4は、一実施形態に係るバイポーラ型蓄電装置の製造方法を示すフローチャートである。 図5は、第1注液工程について説明するための図である。 図6は、第2減圧工程について説明するための図である。 図7は、第2注液工程について説明するための図である。 図8は、第2注液工程について説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、一実施形態に係るバイポーラ型蓄電装置の構成を示す概略的な断面図である。図1に示すバイポーラ型蓄電装置1(以下、単に「蓄電装置1」とも言う)は、例えば、フォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリに用いられる装置である。蓄電装置1は、例えばニッケル水素二次電池又はリチウムイオン二次電池等の二次電池である。本実施形態では、蓄電装置1がニッケル水素二次電池である場合を例示する。蓄電装置1は、モジュール積層体2と、モジュール積層体2に対してモジュール積層体2の積層方向に拘束荷重を付加する拘束部材3とを備えている。
モジュール積層体2は、蓄電モジュール4と、蓄電モジュール4に積層配置された導電板5と、を備える。モジュール積層体2は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール4と、複数(ここでは4つ)の導電板5とを含む。蓄電モジュール4は、バイポーラ電池であり、積層方向から見て矩形状をなしている。
積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール4間と、積層端に位置する蓄電モジュール4の外側とにそれぞれ配置されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された一方の導電板5には、正極端子6が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された他方の導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。流路5aは、例えば積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向と、にそれぞれ交差(直交)する方向に沿って延在している。導電板5は、蓄電モジュール4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、これらの流路5aに冷媒を流通させることにより、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持っている。なお、図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さくなっているが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくなっていてもよい。
拘束部材3は、モジュール積層体2を積層方向に挟む一対のエンドプレート8と、エンドプレート8同士を締結する締結ボルト9及びナット10とによって構成されている。エンドプレート8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。エンドプレート8におけるモジュール積層体2側の面には、電気絶縁性を有するフィルムFが設けられている。フィルムFにより、エンドプレート8と導電板5との間が絶縁されている。
エンドプレート8の縁部には、モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方のエンドプレート8の挿通孔8aから他方のエンドプレート8の挿通孔8aに向かって通され、他方のエンドプレート8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5がエンドプレート8によって挟持されてモジュール積層体2としてユニット化されると共に、モジュール積層体2に対して積層方向に拘束荷重が付加される。
次に、蓄電モジュール4の構成について詳細に説明する。図2は、図1に示された蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。図2に示されるように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する樹脂製の封止体12とを備えている。蓄電モジュール4は、例えば、直方体形状に形成されている。
電極積層体11は、セパレータ13を介して積層方向Dに沿って積層された複数の電極と、電極積層体11の積層端に位置する集電体(金属板20A,20B)と、を含んでいる。複数の電極は、負極終端電極18と、正極終端電極19と、負極終端電極18及び正極終端電極19の間に積層された複数の複数のバイポーラ電極14と、を有する。複数のバイポーラ電極14の積層体は、負極終端電極18及び正極終端電極19の間に設けられている。
バイポーラ電極14は、一方面15a及び一方面15aの反対側に設けられた他方面15bを含む集電体(金属板15)と、一方面15aに設けられた正極16と、他方面15bに設けられた負極17とを有している。一方面15aは、積層方向Dの一方を向く面である。一方面15aは、例えば、重力方向の上方を向いている。他方面15bは、積層方向Dの他方を向く面である。他方面15bは、例えば、重力方向の下方を向いている。正極16は、正極活物質が金属板15に塗工されることにより形成される正極活物質層である。負極17は、負極活物質が金属板15に塗工されることにより形成される負極活物質層である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの一方に隣り合う別のバイポーラ電極14の負極17と対向している。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向Dの他方に隣り合う別のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
負極終端電極18は、金属板15と、金属板15の他方面15bに設けられた負極17とを有している。負極終端電極18は、他方面15bが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの一端側に配置されている。負極終端電極18の金属板15の一方面15aには、金属板20Aが更に積層され、この金属板20Aを介して蓄電モジュール4に隣接する一方の導電板5と電気的に接続されている。負極終端電極18の金属板15の他方面15bに設けられた負極17は、セパレータ13を介して、積層方向Dの一端のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
正極終端電極19は、金属板15と、金属板15の一方面15aに設けられた正極16とを有している。正極終端電極19は、一方面15aが電極積層体11における積層方向Dの中央側を向くように、積層方向Dの他端側に配置されている。正極終端電極19の金属板15の他方面15bには、金属板20Bが更に積層され、この金属板20Bを介して蓄電モジュール4に隣接する他方の導電板5と電気的に接続されている。正極終端電極19の金属板15の一方面15aに設けられた正極16は、セパレータ13を介して、積層方向Dの他端のバイポーラ電極14の負極17と対向している。
金属板15は、例えば、ニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。一例として、金属板15は、ニッケルからなる矩形の金属箔である。各金属板15は、いずれも電極積層体11に含まれる金属板の一つである。金属板15の縁部15cは、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域15d(図3参照)の一部となっている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、金属板15の他方面15bにおける負極17の形成領域は、金属板15の一方面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。電極積層体11は、積層された複数の金属板15,20A,20Bを有している。
セパレータ13は、金属板15同士の短絡を防止するための部材であり、例えばシート状に形成されている。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ13は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
金属板20A,20Bは、金属板15と実質的に同一の部材であり、例えばニッケル又はニッケルメッキ鋼板といった金属からなる。金属板20A,20Bは、いずれも電極積層体11に含まれる金属板の一つである。一例として、金属板20A,20Bは、ニッケルからなる矩形の金属箔である。金属板20A,20Bは、一方面20a及び他方面20bに正極活物質層及び負極活物質層のいずれもが塗工されていない未塗工電極となっている。すなわち、金属板20A,20Bは、両面に活物質層が設けられていない未塗工電極である。
金属板20Aは、電極積層体11の一方の積層端に位置している。金属板20Aにより、負極終端電極18は、積層方向Dに沿って金属板20Aとバイポーラ電極14との間に配置された状態となっている。金属板20Aの他方面20bと負極終端電極18の金属板15の一方面15aとは、間に何も介さずに直接接触している。これにより、金属板20Aと負極終端電極18とは、電気的に接続されている。金属板20Bは、電極積層体11の他方の積層端に位置している。金属板20Bにより、正極終端電極19は、積層方向Dに沿って金属板20Bとバイポーラ電極14との間に配置された状態となっている。金属板20Bの一方面20aと正極終端電極19の金属板15の他方面15bとは、間に何も介さずに直接接触している。これにより、金属板20Bと正極終端電極19とは、電気的に接続されている。
電極積層体11では、電極積層体11の中央領域(バイポーラ電極14、負極終端電極18、及び正極終端電極19において活物質層が配置されている領域)が、その周りの領域に比べて積層方向Dに膨らんでいる。このため、金属板20A,20Bは、金属板20A,20Bの中央領域が互いに離間する方向に屈曲している。金属板20Aの一方面20a及び金属板20Bの他方面20bの中央領域は、導電板5と当接(接触)している。すなわち、導電板5は、電極積層体11の積層端の金属板20A,20Bに接触して配置されている。
封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって、全体として矩形の筒状に形成されている。封止体12は、例えば、一対の短辺部分12aと、一対の長辺部分12b(図3参照)とを有する長方形の筒状に形成されている。封止体12は、電極積層体11の側面11aを囲むように設けられている。封止体12は、側面11aにおいて縁部15cを保持している。
封止体12は、電極積層体11に含まれる金属板の縁部(すなわち、金属板15の縁部15c及び金属板20A,20Bの縁部20c)にそれぞれ設けられた枠状の複数の第1封止部21(樹脂部)と、側面11aに沿って第1封止部21を外側から包囲し、第1封止部21のそれぞれに結合された第2封止部22とを有している。第1封止部21及び第2封止部22は、例えば、耐アルカリ性を有する絶縁性の樹脂である。第1封止部21及び第2封止部22の構成材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。
第1封止部21は、金属板15の縁部15c及び金属板20A,20Bの縁部20cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向Dから見て矩形枠状をなしている。第1封止部21は、例えば超音波溶着や熱板溶着等によって、金属板15の縁部15c及び金属板20A,20Bの縁部20cにそれぞれ溶着されている。これにより、第1封止部21と金属板15、及び、第1封止部21と金属板20A,20Bは、それぞれ、気密に接合されている。第1封止部21は、積層方向Dから見て、金属板15の縁部15c又は金属板20A,20Bの縁部20cよりも外側にまで延びている。第1封止部21は、金属板15又は金属板20A,20Bの縁よりも外側に張り出した外側部分21aと、金属板15又は金属板20A,20Bの縁よりも内側に位置する内側部分21bと、を含む。第1封止部21の外側部分21aの先端部(外縁部)には、溶着層23が形成されている。溶着層23は、例えば熱板溶着により溶融された第1封止部21の先端部同士が互いに結合して形成される。
複数の第1封止部21は、バイポーラ電極14及び正極終端電極19に設けられた複数の第1封止部21Aと、負極終端電極18に設けられた第1封止部21Bと、金属板20Aに設けられた第1封止部21Cと、金属板20Bに設けられた第1封止部21D,21Eと、を有している。
第1封止部21Aは、バイポーラ電極14及び正極終端電極19の金属板15の一方面15aに接合されている。第1封止部21Aの内側部分21bは、積層方向Dに互いに隣り合う金属板15の縁部15c同士の間に位置している。金属板15の一方面15aにおける縁部15cと、第1封止部21Aとが重なる領域は、金属板15と第1封止部21Aとの結合領域となっている。
本実施形態では、第1封止部21Aは、1枚のフィルムが二つに折りたたまれることによって、二層構造で形成されている。第2封止部22に埋設されている第1封止部21Aの外縁部は、フィルムの折り返し部(屈曲部)である。第1封止部21Aを構成する一層目のフィルムは、一方面15aに接合されている。二層目のフィルムの内縁は、一層目のフィルムの内縁よりも外側に位置し、セパレータ13が載置される段差部を形成している。二層目のフィルムの内縁は、金属板15の縁よりも内側に位置している。
第1封止部21Bは、負極終端電極18の金属板15の一方面15aに接合されている。第1封止部21Bの内側部分21bは、積層方向Dに互いに隣り合う負極終端電極18の金属板15の縁部15cと、金属板20Aの縁部20cとの間に位置している。金属板15の一方面15aにおける縁部15cと第1封止部21Bの内側部分21bとが重なる領域は、金属板15と第1封止部21Bとの結合領域となっている。第1封止部21Bは、金属板20Aの他方面20bにも接合されている。金属板20Aの他方面20bにおける縁部20cと、第1封止部21Bとが重なる領域は、金属板20Aと第1封止部21Bとの結合領域となっている。本実施形態では、第1封止部21Bは、金属板20Aの他方面20bにおける縁部20cにも接合されている。第1封止部21Bは、負極終端電極18だけでなく、金属板20Aにも設けられていると言える。
第1封止部21Cは、金属板20Aの一方面20a(外面)に接合されている。本実施形態では、第1封止部21Cは、複数の第1封止部21のうち、積層方向Dの最も一端側に位置する。金属板20Aの一方面20aにおける縁部20cと、第1封止部21Cとが重なる領域は、金属板20Aと第1封止部21Cとの結合領域となっている。金属板20Aの一方面20aは、第1封止部21Cから露出する露出面20dを有している。導電板5は、露出面20dに当接(接触)して配置されている。
本実施形態では、第2封止部22に埋設されている第1封止部21B,21Cの外縁部同士は連続している。すなわち、第1封止部21B,21Cは、1枚のフィルムが金属板20Aの縁部20cを挟んで二つに折りたたまれることによって形成されている。第1封止部21B,21Cの外縁部は、フィルムの折り返し部(屈曲部)である。第1封止部21B,21Cを構成するフィルムは、金属板20Aの一方面20a及び他方面20bの両方において縁部20cと接合されている。このように、金属板20Aの両面を第1封止部21B,21Cと接合することで、いわゆるアルカリクリープ現象による電解液の滲み出しを抑制することができる。
第1封止部21Dは、金属板20Bの一方面20aに接合されている。第1封止部21Dの内側部分21bは、積層方向Dに互いに隣り合う正極終端電極19の金属板15の縁部15cと、金属板20Bの縁部20cとの間に位置している。金属板20Bの一方面20aにおける縁部20cと、第1封止部21Dとが重なる領域は、金属板20Bと第1封止部21Dとの結合領域となっている。
第1封止部21Eは、金属板20Bの他方面20b(外面)における縁部20cに配置されている。本実施形態では、第1封止部21Eは、複数の第1封止部21のうち、積層方向Dの最も他端側に位置する。また、本実施形態では、第1封止部21Eは、金属板20Bに接合されていない。金属板20Bの他方面20bは、第1封止部21Eから露出する露出面20dを有している。導電板5は、露出面20dに当接(接触)して配置されている。
本実施形態では、第2封止部22に埋設されている第1封止部21D,21Eの外縁部同士は連続している。すなわち、第1封止部21D,21Eは、1枚のフィルムが金属板20Bの縁部20cを挟んで二つに折りたたまれることにより形成されている。第1封止部21D,21Eの外縁部は、フィルムの折り返し部(屈曲部)である。第1封止部21D,21Eを構成するフィルムは、金属板20Bの一方面20aにおいて縁部20cと接合されている。
結合領域において、金属板15,20A,20Bの表面は、粗面化されている。粗面化された領域は、結合領域のみでもよいが、本実施形態では金属板15の一方面15aの全体が粗面化されている。また、金属板20Aの一方面20a及び他方面20bの全体が粗面化されている。また、金属板20Bの一方面20aの全体が粗面化されている。
粗面化は、例えば電解メッキによる複数の突起の形成により実現し得る。結合領域に複数の突起が形成されることにより、結合領域における第1封止部21との接合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、金属板15,20A,20Bと第1封止部21との間の結合強度を向上させることができる。粗面化の際に形成される突起は、例えば基端側から先端側に向かって先太りとなる形状を有している。これにより、隣り合う突起の間の断面形状がアンダーカット形状となり、アンカー効果を高めることが可能となる。
電極積層体11内には複数の内部空間Vが設けられている。各内部空間Vは、隣り合う金属板間に設けられる。内部空間Vは、積層方向Dで隣り合う金属板間において、当該金属板と封止体12とにより気密及び液密に仕切られた空間である。この内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極16及び負極17内に含浸されている。電解液は強アルカリ性なので、封止体12は、耐強アルカリ性を有する樹脂材料により構成されている。
図3は、図2に示される蓄電モジュールの積層方向に直交する断面図である。図3に示すように、封止体12の一方の短辺部分12aには、注液口Pが設けられている。注液口Pは、封止体12の長辺方向に封止体12を貫通している。注液口Pは、内部空間Vと外部空間とに連通している。注液口Pが、封止体12の一方の短辺部分12aにおいて設けられる位置は、対応する内部空間Vの積層方向D(図2参照)における位置によって異なる。注液口Pは、積層方向D(図2参照)で隣り合う注液口P同士が重ならないように、封止体12の短辺方向にずらして設けられている。図3の例では、注液口Pは封止体12の一方の短辺部分12aの一端部に設けられている。
正極16は、一方面15a上において溝16bにより分割された複数の分割領域16aを含んでいる。溝16bは、一方面15aの長辺方向に沿って延在している。溝16bの底面は、一方面15aにより構成されている。
複数の分割領域16aは、一方面15aの短辺方向において互いに離間して配置されている。本実施形態では、正極16は、4本の溝16bにより5つの分割領域16aに分割されている。複数の分割領域16aは、一方面15aの長辺方向を長辺方向とし、一方面15aの短辺方向を短辺方向とする矩形状を有している。複数の溝16bは、例えば、互いに等しい形状を有している。
図示を省略するが、負極17も正極16と同様に溝により分割された複数の分割領域を含んでいる。負極17の溝は、積層方向D(図2参照)から見て、正極16の溝16bと重なるように設けられている。内部空間Vへの電解液の注液の際、正極16の溝と負極17の溝とが組み合わされてなる空隙は、一方面15aの未塗工領域15dと他方面15bの未塗工領域15dの間の空隙と同様に、電解液の流路として機能する。
図4は、一実施形態に係るバイポーラ型蓄電装置の製造方法を示すフローチャートである。図4に示すように、蓄電装置1の製造方法は、設置工程S10と、第1減圧工程S20と、第1維持工程S30と、第1注液工程S40と、第2減圧工程S50と、第2維持工程S60と、第2注液工程S70と、繰り返し工程S80と、を含む。以下、各工程について説明する。
設置工程S10は、図5に示される供給装置30を注液口Pに取り付ける工程である。供給装置30は、シリンジCと、アタッチメント31と、配管L1,L2と、弁32~34と、減圧ポンプ(真空ポンプ)35と、電空レギュレータ(精密レギュレータ)36とを備える。シリンジCは、電解液を保持可能な保持部である。シリンジCは、アタッチメント31を介して注液口Pに取り付けられる。アタッチメント31には、シリンジC及び配管L1が接続されている。アタッチメント31は、注液口PとシリンジCとが接続される経路と、注液口Pと配管L1とが接続される経路とを切り替え可能に構成されている。例えば、アタッチメント31は切替弁を備えており、切替弁の操作によって注液口Pの接続先の経路が切り替えられる。また、アタッチメント31は、注液口Pに対して液密及び気密に取り付けられており、その取付状態においては、アタッチメント31と注液口Pの接続部はシールされた状態となっている。
配管L1は、内部空間Vを減圧するための配管である。配管L1は、アタッチメント31と減圧ポンプ35とを接続している。配管L1には、弁32が配置されている。配管L2は、シリンジCの内部を大気開放するための配管である。配管L2は、シリンジCと外部とを接続している。配管L2には、弁33が配置されている。配管L3は、シリンジCを通じて内部空間Vを減圧するための配管である。配管L3は、シリンジCと減圧ポンプ35とを接続している。配管L3には、弁34及び電空レギュレータ36が配置されている。電空レギュレータ36は、弁34と減圧ポンプ35との間に配置されている。設置工程S10では、アタッチメント31を介してシリンジCが注液口Pに取り付けられる。
第1減圧工程S20は、注液口P及びアタッチメント31を通じて、内部空間Vを大気圧よりも低い第1圧力まで減圧する工程である。本実施形態では、第1減圧工程S20は、シリンジCを介さずに、注液口Pとアタッチメント31と配管L1を通じて内部空間Vの減圧を行っている。第1圧力は、例えば、0.01kPa以上2kPa以下である。第1減圧工程S20では、アタッチメント31は、注液口Pの接続先を配管L1に切り替え、注液口Pと配管L1とを連通可能に接続する。更に、弁32を開放することにより、減圧ポンプ35が注液口Pに接続される。減圧ポンプ35は、注液口Pを介して内部空間V内の気体を外部に排出する。第1減圧工程S20は、例えば、0.1秒以上20秒以下で内部空間Vを大気圧(101.3kPa)から第1圧力まで減圧する。よって、第1減圧工程S20の減圧速度は、例えば、5kPa/秒以上1000kPa/秒以下である。
第1維持工程S30は、第1減圧工程S20後に、内部空間Vを第1圧力に維持する工程である。第1維持工程S30は、第1減圧工程S20の直後に行われる。第1維持工程S30において、内部空間Vを第1圧力に維持する時間は、例えば、10秒以上30分以下である。
第1注液工程S40は、第1減圧工程S20で減圧された内部空間Vに電解液を注液する工程である。蓄電モジュール4では、充放電反応等によりガスが発生するので、発生したガスを収容するための余剰空間を内部空間Vに設ける必要がある。したがって、電解液の電極への含侵が完了した状態で内部空間に余剰空間が形成されるように、予め設定された所定量の電解液を内部空間Vに注液する。
図5は、第1注液工程について説明するための図である。第1注液工程S40では、予め設定された所定量の電解液を保持する保持部として、図5に示すシリンジCが用いられる。電解液は、第1注液工程S40においてシリンジCに供給されてもよいが、第1注液工程S40よりも前にシリンジCに供給されていてもよい。第1注液工程S40では、アタッチメント31は、注液口Pの接続先をシリンジCに切り替え、注液口PとシリンジCとを連通可能に接続する。更に、弁33を開放することにより、シリンジCを外部と接続する。これにより、シリンジCの内部が大気圧となり、大気圧と大気圧よりも低い第1圧力に減圧された内部空間Vの圧力との差圧により電解液がシリンジCから注液口Pを通じて内部空間Vに注液される。電解液は、内部空間Vにおいて、正極16、負極17、及びセパレータ13に含浸される。
シリンジCは、少なくとも第1注液工程S40で注液口Pに接続されればよい。設置工程S10でアタッチメント31を介して注液口PにシリンジCが取り付けられるので、第1減圧工程S20において、電解液が供給される前のシリンジCを注液口Pに接続して、注液口Pおよびアタッチメント31およびシリンジCを通じて、内部空間Vを第1圧力まで減圧してもよい。
注液口Pから内部空間Vに注液された電解液は、正極16、負極17、及びセパレータ13を注液口Pに近い部分から順に濡れひろがっていく。上述のように、一方面15aの未塗工領域15dと他方面15bの未塗工領域15dの間の空隙、及び、正極16の溝と負極17の溝とが組み合わされてなる空隙は、それぞれ電解液の流路として機能する。したがって、正極16、負極17、及びセパレータ13のうち、流路に近い部分には電解液が到達し易く、流路から遠い部分には電解液が到達し難い。また、正極16、負極17、及びセパレータ13のうち、注液口Pに近い部分には電解液が到達し易く、注液口Pから遠い部分には電解液が到達し難い。
第1注液工程S40では、電解液を保持するシリンジCの内部を気体で加圧することで注液を行う。内部空間Vの圧力とシリンジCの内部の圧力との差圧がなくなるまで、シリンジCから内部空間Vに電解液が注入されるとともにシリンジCに気体が注入される。本実施例で使用する気体は、大気(空気)である。注液開始前にシリンジCに保持されていた電解液が全て内部空間Vに注液されると、内部空間Vの圧力が大気圧と等しくなる。このとき、内部空間Vにも空気が入り込み、電解液の含浸の進行が止まる。正極16、負極17、及びセパレータ13において、電解液よりも先に大気が入り込んだ部分は、電解液が含浸されていない未含浸部Nとなる。一方面15aの未塗工領域15dと他方面15bの未塗工領域15dの間の空隙は、正極16の溝と負極17の溝とが組み合わされてなる空隙よりも幅が広いので、電解液が通り易い。このため、注液口Pから遠く、かつ、未塗工領域15dからも遠い部分が電解液に濡れ難く、未含浸部Nとなり易い。
図6は、第2減圧工程について説明するための図である。第2減圧工程S50は、注液口P、シリンジC、配管L3及び電空レギュレータ36を通じて、所定量の電解液が注液された内部空間Vを大気圧よりも低い第2圧力まで減圧する工程である。第2減圧工程S50では、アタッチメント31は、注液口Pの接続先をシリンジCに切り替え、注液口PとシリンジCとを連通可能に接続する。更に、弁34が開放されることにより、電空レギュレータ36を介して減圧ポンプ35が注液口Pに接続される。第2減圧工程S50では、減圧ポンプ35が用いられる。減圧ポンプ35は、シリンジCに接続され、注液口Pを通じて内部空間V内の気体を排出すると共に、電解液の一部を内部空間VからシリンジCに逆流させる。
第2圧力は、第1圧力よりも高い。第2圧力は、電解液の飽和蒸気圧以上である。これにより、電解液の揮発が抑制される。電解液の飽和蒸気圧は、電解液を構成する成分によって異なる。第2圧力は、例えば、2kPa以上20kPa以下である。第2圧力を20kPa以下、より好ましくは10kPa以下とすることにより、続く第2注液工程S70において、減圧された内部空間Vの圧力とシリンジCの内部の圧力(例えば、大気圧)との差圧を大きくすることができる。よって、第2注液工程S70での正極16、負極17及びセパレータ13への電解液の含浸が促進される。
第2減圧工程S50は、初期減圧工程S51及び追加減圧工程S52を含む。初期減圧工程S51は、第2減圧工程S50の最初に行われる工程であり、大気圧から第3圧力まで内部空間Vを減圧する。第3圧力は、大気圧よりも低く、かつ、第2圧力よりも高い圧力である。第3圧力は、例えば、10kPa以上50kPa以下である。初期減圧工程S51では、内部空間Vを第1減圧工程S20よりも低い減圧速度で減圧する。初期減圧工程S51では、内部空間Vを一定の減圧速度で減圧する。初期減圧工程S51の減圧速度は、例えば、電空レギュレータにより調整される。初期減圧工程S51は、例えば、5秒以上100秒以下で内部空間Vを大気圧から第3圧力まで減圧する。よって、初期減圧工程S51の減圧速度は、例えば、0.2kPa/秒以上18kPa/秒以下である。
追加減圧工程S52は、初期減圧工程S51に続いて行われる工程であり、第3圧力から第2圧力まで内部空間Vを減圧する。追加減圧工程S52は、初期減圧工程S51よりも高い減圧速度で減圧を行う。追加減圧工程S52は、第1減圧工程S20と同じ減圧速度で減圧を行ってもよい。第1減圧工程S20及び追加減圧工程S52は、例えば、電空レギュレータを用いずに行われる。追加減圧工程S52は、例えば、0.1秒以上20秒以下で内部空間Vを第3圧力から第2圧力まで減圧する。よって、追加減圧工程S52の減圧速度は、例えば、2kPa/秒以上500kPa/秒以下である。
第2維持工程S60は、第2減圧工程S50後に、内部空間Vを第2圧力に維持する工程である。第2維持工程S60は、第2減圧工程S50の直後に行われる。第2維持工程S60において、内部空間Vを第2圧力に維持する時間は、例えば、10分以下である。このような維持時間を設けることで、正極16、負極17及びセパレータ13に含浸されずに、内部空間Vに残留する電解液を確実にシリンジCに吸い戻す(逆流させる)ことができる。
図7及び図8は、第2注液工程について説明するための図である。図7は、第2注液工程S70中の様子を示し、図8は、第2注液工程S70後の様子を示す。第2注液工程S70は、第2減圧工程S50で内部空間VからシリンジCに逆流させた電解液の一部を、注液口Pを通じ内部空間Vに再注液する工程である。第2注液工程S70では、アタッチメント31は、注液口Pの接続先をシリンジCに切り替え、注液口PとシリンジCとを連通可能に接続する。更に、弁33を開放することにより、シリンジCが外部と接続される。
第2注液工程S70では、シリンジCの内部を第2圧力以上にすることで、内部空間Vの圧力とシリンジCの内部の圧力との差を利用して再注液が行われる。第2注液工程S70では、例えば、直前の工程で第2圧力に減圧されたシリンジCの内部を大気開放することで、シリンジCの内部に大気(空気)を流入させて、シリンジCの内部の圧力を大気圧にする。シリンジCの内部の圧力が大気圧になると、シリンジCと第2圧力に減圧された内部空間Vとの間で圧力差が発生する。この差圧を利用して、第2減圧工程S50でシリンジCの内部に逆流させた電解液が注液口Pを通じて内部空間Vに再注液される。再注液により、未含浸部Nが縮小する。
繰り返し工程S80は、第2減圧工程S50及び第2注液工程S70を繰り返し実施する工程である。本実施形態では、繰り返し工程S80は、第2減圧工程S50、第2維持工程S60、及び第2注液工程S70を繰り返す。繰り返し回数は、例えば、2回である。繰り返し工程S80によれば、未含浸部Nが更に縮小する。第2維持工程S60において、内部空間Vを第2圧力で維持する時間は、第2減圧工程S50が実施された回数に応じて長くなる。例えば、繰り返し回数が3回の場合、第2維持工程S60における維持時間は、1回目の第2減圧工程S50後よりも、2回目の第2減圧工程S50後が長く、3回目の第2減圧工程S50後が更に長い。
最後に実施される第2注液工程S70では、シリンジC内に酸素ガスを供給することにより、シリンジCから内部空間Vに酸素ガスを注入してもよい。シリンジCの内部を酸素パージして、第2圧力よりも高い圧力(例えば大気圧)にすることにより、酸素ガスが、シリンジCに保持された電解液の一部と共に内部空間Vに注入される。例えば、本実施形態のように、電池がニッケル水素二次電池である場合には、内部空間Vに注入された酸素ガスを、負極17の活物質である水素吸蔵合金に取り込まれている水素と反応させることにより、内部空間V内の余剰空間を広げることができる。シリンジC内に酸素を供給する場合、シリンジCの内部を酸素により加圧して、大気圧よりも高圧としてもよい。このような状態にすることで再注液が加速され、短時間で再注液を行うことができる。
蓄電装置1の製造方法では、各内部空間Vに対して、上記工程S10から上記工程S80までが行われる。このとき、第1減圧工程S20及び第2減圧工程S50のうち少なくとも一方の工程は、積層方向D(図2参照)で隣り合う一対の内部空間Vのうちの一方の内部空間Vに対し、他方の内部空間Vが減圧されていない状態で行われる。減圧されていない状態とは、例えば、大気圧の状態である。
金属板15は薄く変形し易いので、隣り合う内部空間Vの間に圧力差があると、圧力の低い内部空間V側に凹むように変形する。このため、圧力の低い内部空間Vには積層方向Dから金属板15の変形による押圧力が加わる。つまり、隣り合う内部空間Vのうちの一方の内部空間Vを減圧する際、他方の内部空間Vが減圧されていない状態の方が、容易に減圧を行うことができる。
本実施形態では、第1減圧工程S20及び第2減圧工程S50の両工程が、隣り合う一対の内部空間Vのうちの一方の内部空間Vに対し、他方の内部空間Vが減圧されていない状態で行われる。これにより、両工程において、容易に減圧を行うことができる。また、減圧対象となる内部空間Vの積層方向の両側に内部空間Vが配置されている場合は、両側の内部空間Vが減圧されていない状態で、減圧対象となる内部空間Vを減圧する。これにより、減圧対象の内部空間Vには、積層方向の両側から押圧力が加わるので、更に容易に減圧を行うことができる。
例えば、上記工程S20から上記工程S80までを、積層方向の並び順で奇数番目に位置する内部空間Vに対して行った後、偶数番目に位置する内部空間Vに対して行ってもよい。また、例えば、上記工程S20から上記工程S40までと、上記工程S50から上記工程S80までとを分けて、奇数番目に位置する内部空間Vと、偶数番目に位置する内部空間Vとに順に行ってもよい。
以上説明したように、蓄電装置1の製造方法は、注液口Pを通じ、内部空間Vを第1圧力まで減圧する第1減圧工程S20と、予め設定された所定量の電解液を保持するシリンジCから注液口Pを通じ、第1減圧工程S20で減圧された内部空間Vに所定量の電解液を注液する第1注液工程S40と、を含む。このように、第1減圧工程S20により、内部空間Vを第1圧力まで減圧した後、第1注液工程S40により電解液を注液するので、電解液を差圧により容易に内部空間Vに注液することができる。
蓄電装置1の製造方法は、注液口Pを通じ、所定量の電解液が注液された内部空間Vを第2圧力まで減圧し、シリンジCに電解液の一部を逆流させる第2減圧工程S50と、第2減圧工程S50で内部空間VからシリンジCに逆流した電解液を、注液口Pを通じ空間に再注液する第2注液工程S70と、を含む。このように、第2減圧工程S50により、所定量の電解液が注液された内部空間Vを減圧し、シリンジCに電解液の一部を逆流させた後、第2注液工程S70により、電解液を内部空間Vに再注液するので、電解液を正極16、負極17及びセパレータ13に十分含浸させることができる。
第2減圧工程S50は、内部空間Vを第1減圧工程S20よりも低い減圧速度で減圧する初期減圧工程S51を含む。内部空間Vに電解液が注液された状態で減圧速度を制御せずに減圧を行うと、電解液の正極16、負極17及びセパレータ13への含浸不良が生じるおそれがある。また、シリンジCに逆流する電解液が飛散するおそれがある。電解液の飛散によりシリンジCの内壁に付着した電解液は、内部空間Vに再注液されないおそれがある。この結果、内部空間Vの電解液量が所定量を下回るおそれがある。電解液量は、内部空間Vに余剰空間を形成するために、正極16、負極17及びセパレータ13を含浸させ得る最低限の量に設定されている。電解液量が所定量を下回ると、正極16、負極17及びセパレータ13に未含浸部Nが生じ、電池性能が低下するおそれがある。本実施形態では、第2減圧工程S50は、減圧速度を制御して行われるので、正極16、負極17及びセパレータ13への電解液の含浸が促進され、電解液の正極16、負極17及びセパレータ13への含浸不良が抑制される。また、シリンジCに逆流する電解液の飛散を抑制し、電池性能の低下を抑制することができる。
初期減圧工程S51では、内部空間Vを一定の減圧速度で減圧する。このため、電解液の飛散をより確実に抑制することができる。
第2圧力は、第1圧力よりも高く、電解液の飽和蒸気圧以上である。このため、第2減圧工程S50において、電解液の揮発を抑制することができる。第1減圧工程S20では、電解液が内部空間Vに注液されていないので、第1圧力は電解液の飽和蒸気圧によらず、減圧ポンプ35の減圧能力の範囲で設定できる。第1圧力が低いほど、大気圧との差圧が大きくなるので、第1注液工程S40において、電解液を正極16、負極17、及びセパレータ13に含浸させ易い。
第2注液工程S70では、シリンジCに内に酸素ガスを供給することにより、シリンジCから内部空間Vに酸素ガスを注入する。このため、負極17に酸素ガスが取り込まれることにより、内部空間V内の余剰空間を広げることができる。
蓄電装置1の製造方法は、第2減圧工程S50及び第2注液工程S70を繰り返し実施する繰り返し工程S80を更に含む。このため、電解液を正極16、負極17、及びセパレータ13に更に十分含浸させることができる。
最後に実施される第2注液工程S70では、シリンジCに内に酸素ガスを供給することにより、シリンジCから内部空間Vに酸素ガスを注入する。これにより、負極17に酸素ガスが取り込まれる。この結果、内部空間V内の余剰空間を広げることができる。
蓄電装置1の製造方法は、第2減圧工程40後に内部空間Vを第2圧力で維持する第2維持工程S60を更に含む、このため、第2維持工程S60により上記空間が減圧された状態に維持されるので、正極16、負極17及びセパレータ13の未含浸部Nからガスが排気され易くなる。また、第2維持工程S60において内部空間Vを第2圧力で維持する時間は、第2減圧工程S50が実施された回数に応じて長くなる。未含浸部Nは第2減圧工程S50が実施されるほど減少するものの、第2維持工程S60により内部空間Vが減圧された状態に維持される時間は、第2減圧工程S50が実施された回数に応じて長くなるので、未含浸部Nからガスが更に排気され易くなる。
第1減圧工程S20及び第2減圧工程S50のうち少なくとも一方の工程は、積層方向Dで隣り合う一対の内部空間Vのうちの一方の内部空間Vに対し、他方の内部空間Vが減圧されていない状態で行われる。このため、一方の内部空間Vには、圧力差により他方の内部空間Vから押圧力が加わるので、容易に減圧を行うことができる。
第2減圧工程S50は、内部空間Vを初期減圧工程S51よりも高い減圧速度で減圧する追加減圧工程S52を含んでいる。よって、初期減圧工程S51と同じ減圧速度で減圧し続ける場合に比べて、製造時間を短縮し、生産性を向上させることができる。
本開示は上記実施形態に限定されない。
蓄電装置1の製造方法は、繰り返し工程S80を含まなくてもよい。第1圧力は、減圧ポンプ35の減圧能力によっては、第2圧力と同等でもよい。蓄電装置1の製造方法は、第2維持工程S60を含まなくてもよい。
第1注液工程S40では、シリンジCの内部を大気圧より高い圧力にして、内部空間Vに電解液を注液してもよい。この場合、シリンジCの内部の圧力と内部空間Vの圧力との差圧により、電解液がシリンジCから注液口Pを通じて内部空間Vに注液される。このようにシリンジCの内部を加圧によって大気圧より高い圧力とすると、注液が加速され、短時間で注液を行うことができる。第1注液工程S40と同様に、第2注液工程S70においても、シリンジCの内部を大気圧より高い圧力にして、内部空間Vに電解液を再注液してもよい。この場合、再注液が加速され、短時間で再注液を行うことができる。
1…バイポーラ型蓄電装置、11…電極積層体、12…封止体、14…バイポーラ電極、15…金属板(集電体)、15a…一方面、15b…他方面、16…正極、17…負極、31…アタッチメント、C…シリンジ(保持部)、D…積層方向、P…注液口、V…内部空間。

Claims (14)

  1. 集電体と、前記集電体の一方面に設けられた正極活物質層と、前記集電体の他方面に設けられた負極活物質層と、を含むバイポーラ電極が積層されてなる電極積層体と、隣り合う前記集電体間に電解液が収容される内部空間を形成すると共に当該内部空間を封止する封止体と、前記封止体に形成され、前記内部空間と外部とを連通する注液口と、を備えるバイポーラ型蓄電装置の製造方法であって、
    前記注液口に取り付けられたアタッチメントを通じて、前記内部空間を大気圧よりも低い第1圧力まで減圧する第1減圧工程と、
    前記第1減圧工程後に、予め設定された所定量の前記電解液を保持する保持部の内部を前記第1圧力よりも高い圧力にして、前記保持部から前記注液口を通じて、前記第1減圧工程で減圧された前記内部空間に前記所定量の電解液を注液する第1注液工程と、
    前記第1注液工程後に、前記保持部及び前記注液口を通じ、前記所定量の電解液が注液された前記内部空間を大気圧より低い第2圧力まで減圧して、前記内部空間から前記保持部に前記電解液の一部を逆流させる第2減圧工程と、
    前記第2減圧工程後に、前記第2減圧工程で逆流した前記電解液を保持する前記保持部の内部を前記第2圧力よりも高い圧力にして、前記保持部から前記注液口を通じて、前記内部空間に前記電解液を注液する第2注液工程と、を含み、
    前記第2減圧工程は、前記内部空間を前記第1減圧工程よりも低い減圧速度で減圧する初期減圧工程を含む、バイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  2. 前記初期減圧工程では、前記内部空間を一定の減圧速度で減圧する、
    請求項1に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  3. 前記第2圧力は、前記第1圧力よりも高い、
    請求項1又は2に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  4. 前記第2圧力は、前記電解液の飽和蒸気圧以上である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  5. 前記第2注液工程では、前記保持部内に酸素ガスを供給することにより、前記保持部から前記内部空間に前記酸素ガスを注入する、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  6. 前記第2減圧工程及び前記第2注液工程を繰り返し実施する繰り返し工程を更に含む、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  7. 最後に実施される前記第2注液工程では、前記保持部内に酸素ガスを供給することにより、前記保持部から前記内部空間に前記酸素ガスを注入する、
    請求項6に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  8. 前記第2減圧工程後に前記内部空間を前記第2圧力で維持する維持工程を更に含み、
    前記維持工程において前記内部空間を前記第2圧力で維持する時間は、前記第2減圧工程が実施された回数に応じて長くなる、
    請求項6又は7に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  9. 前記第2減圧工程後に前記内部空間を前記第2圧力で維持する維持工程を更に含む、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  10. 前記第1減圧工程及び前記第2減圧工程のうち少なくとも一方の工程は、前記電極積層体の積層方向で隣り合う一対の前記内部空間のうちの一方の内部空間に対し、他方の内部空間が減圧されていない状態で行われる、
    請求項1~9のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  11. 前記第2減圧工程は、初期減圧工程の後に前記内部空間を前記初期減圧工程よりも高い減圧速度で減圧する追加減圧工程を含む、
    請求項1~10のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  12. 前記アタッチメントを介して、前記電解液を保持可能な前記保持部を前記注液口に取り付ける設置工程を更に含む、
    請求項1~11のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  13. 前記第1注液工程では、前記保持部の内部を大気圧よりも高い圧力にして、前記内部空間に前記電解液を注液する、
    請求項1~12のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
  14. 前記第2注液工程では、前記保持部の内部を大気圧よりも高い圧力にして、前記内部空間に前記電解液を注液する、
    請求項1~13のいずれか一項に記載のバイポーラ型蓄電装置の製造方法。
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