JP2022188450A - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパッタリングを行う成膜装置において、ゲッタ材料を用いてチャンバ内部の不純物をより効率的に取り除くための技術を提供する。【解決手段】チャンバ10と、成膜材料を含む第1のターゲット2を有し、前記チャンバ内部でスパッタリングにより基板6に成膜材料の膜を形成する第1のカソードユニット4と、ゲッタ材料を含む円筒形状の第2のターゲット12を有し、チャンバ内部で第2のターゲット12を回転させながらスパッタリングを行う第2のカソードユニット14を備え、第1のターゲット2の成膜材料が放出される領域A1から、第2のターゲット12の表面を直視可能である成膜装置1を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、成膜装置に関する。
基板上に金属などの成膜材料をスパッタリングして薄膜を形成する成膜装置が知られている。また、成膜材料からなるターゲットの基板と反対側の面に磁石を配置し、発生する磁場によって電子密度を高くしてスパッタリングを行うマグネトロンスパッタ法により効率を高める成膜装置が知られている。さらに、ターゲットを回転可能な円筒形状とし、円筒部の内側にマグネットを配置する方法も知られている。
スパッタリングを行う成膜装置は、例えば、有機ELディスプレイの製造装置において電極層を形成するのに好適である。このような成膜装置のチャンバ内部に酸素や水分子などの不純物が存在すると、製造された有機ELディスプレイの素子特性が低下するおそれがある。そこで、チタン等の反応性の高いゲッタ材料を用いてチャンバ内部から不純物を取り除くことが知られている。例えば特許文献1には、成膜用のターゲットの他にゲッタ用のターゲットを設けることにより、チャンバ内部にゲッタ材料の膜を形成して成膜時の不純物を取り除く技術が記載されている。また特許文献2にも、複数のスパッタ源のうち一つを、ゲッタ材料の装置内部への成膜に利用する技術が記載されている。
国際公開第14/122700号 特表2005-504172号公報
スパッタリングを行う成膜装置において、ゲッタ材料を用いてチャンバ内部の不純物をより効率的に取り除き、成膜の品質を向上させることが求められている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スパッタリングを行う成膜装置において、ゲッタ材料を用いてチャンバ内部の不純物をより効率的に取り除くための技術を提供することにある。
本発明は、以下の構成を採用する。すなわち、
チャンバと、
成膜材料を含む第1のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行うことにより、前記第1のターゲットから基板に向けて前記成膜材料を放出する第1のカソードユニットと、
ゲッタ材料を含む円筒形状の第2のターゲットを有し、前記チャンバの内部で前記第2のターゲットを回転させながらスパッタリングを行う第2のカソードユニットと、
を備える
ことを特徴とする成膜装置である。
本発明は、また、以下の構成を採用する。すなわち、
チャンバと、
成膜材料を含む第1のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行う
ことにより、前記第1のターゲットから基板に向けて前記成膜材料を放出する第1のカソードユニットと、
ゲッタ材料を含む第2のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行う第2のカソードユニットと、を備える成膜装置であって、
前記第1のターゲットの前記成膜材料が放出される領域から、前記第2のターゲットの表面を直視可能である
ことを特徴とする成膜装置である。
本発明は、また、以下の構成を採用する。すなわち、
成膜材料を含む第1のターゲットを有し、スパッタリングにより基板に前記成膜材料の膜を形成する第1のカソードユニットと、
ゲッタ材料を含む円筒形状の第2のターゲットを有し、前記チャンバ内部で前記第2のターゲットを回転させながら、前記基板でない位置へのスパッタリングが可能な第2のカソードユニットと、
を備える成膜装置であって、
前記第1のカソードユニットと前記第2のカソードユニットが、同時にスパッタリングを行う
ことを特徴とする成膜装置である。
本発明によれば、スパッタリングを行う成膜装置において、ゲッタ材料を用いてチャンバ内部の不純物をより効率的に取り除くための技術を提供することができる。
実施形態1の成膜装置の構成を示す断面図 実施形態1の成膜装置の構成を示す別方向の断面図 磁石ユニットの構成を示す斜視図 実施形態1における成膜の様子を説明する図 実施形態2における成膜の様子を説明する図 実施形態3における成膜の様子を説明する図 実施形態4の成膜装置の構成を示す断面図 実施形態5の成膜装置の構成を示す断面図 実施形態6の成膜装置の構成および成膜の様子を示す図 有機EL素子の一般的な層構成を示す図
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、以下の実施形態は本発明の好ましい構成を例示的に示すものにすぎず、本発明の範囲をそれらの構成に限定されない。また、以下の説明における、装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成、処理フロー、製造条件、寸法、材質、形状などは、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本発明は、スパッタリングにより基板等の成膜対象物に薄膜、特に金属や金属酸化物の薄膜を形成するために好適である。本発明は、スパッタ装置やその制御方法、成膜装置やその制御方法、スパッタ方法、または、成膜方法として捉えられる。本発明はまた、電子デバイスの製造装置や電子デバイスの製造方法、あるいはデバイス製造方法としても捉えられる。本発明はまた、制御方法をコンピュータに実行させるプログラムや、当該プログラムを格納した記憶媒体としても捉えられる。記憶媒体は、コンピュータにより読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。
[実施形態1]
本実施形態の成膜装置1の基本的な構成について説明する。成膜装置1は、半導体デバイス、磁気デバイス、電子部品などの各種電子デバイスや、光学部品などの製造において基板上に薄膜を堆積形成するために用いられる。以下の説明で、成膜対象物としての「基板」とは、基板上に積層体が形成されているものも含む。典型的には、成膜装置1は、有機EL素子が設けられた有機ELディスプレイ用のパネルの製造に好適であり、金属などの成膜材料により電極層を形成するときに特に好適である。
成膜装置1は、クラスタ型やインライン型などの成膜システムの一部を構成するものであってもよい。かかる成膜システムが備える複数の成膜装置はそれぞれ、基板上に多数積層される膜の一部を形成する。なお、成膜システムに含まれる全ての成膜装置がスパッタ装置である必要はなく、一部の成膜装置が本発明の実施形態に示すようにスパッタリングによる成膜を行い、別の一部の成膜装置は蒸着による成膜を行うようにしてもよい。
(装置の構成)
図1は、本実施形態の成膜装置1の構成を示す、簡略化された断面図である。成膜装置1は、チャンバ10を有する。チャンバ10には、成膜装置外部から成膜対象物である基板6が搬入される。基板6は、第1の側壁10aに設けられたゲートバルブ17から搬入される。成膜完了後の基板6は、第2の側壁10bに設けられたゲートバルブ18から搬出される。基板6がチャンバ内部に搬入された後、不図示のアライメント手段が基板6とマスク7と位置合わせする。支持手段8は、位置合わせされた基板6とマスク7を密着状態で、所定の成膜高さで支持する。支持手段8は、基板6の背面からマスク7を引き寄せるためのマグネット板を備えていてもよい。基板6としてはガラスなど所望の材料を利用でき、マスク7としてはメタルマスクなど所望の種類のマスクを利用できる。
チャンバ内部には、成膜材料からなるターゲット2と、ターゲット2を介して基板6と対向する磁石ユニット3が配置されている。本実施形態のターゲット2は円筒形状のロータリーカソードである。ターゲット2と、ターゲット内部に配置される磁石ユニット3は、ロータリーカソードユニット4を構成する。なお、ここで言う「円筒形」とは、数学的に厳密な円筒形のみを意味するのではなく、母線が直線ではなく曲線であるものや、中心軸に垂直な断面が数学的に厳密な「円」ではないものも含む。すなわち、本発明におけるターゲット2は、中心軸を軸に回転可能な略円筒形状であればよい。ロータリーカソードユニット4は、第1のカソードユニットに対応する。
成膜工程においては、ロータリーカソードユニット4のターゲット2が、回転中心軸を中心に回転する。一方、本実施形態の磁石ユニット3は、ターゲット2と異なり回転しない。ターゲット2の基板6と対向する表面側には磁場が形成され、ターゲット2の近傍の電子密度を高める。この領域が、スパッタ粒子が発生するスパッタリング領域A1である。ロータリーカソードユニット4の長手方向に沿って、スパッタ粒子の防着板として、ターゲット2の長手方向に沿って第1のサイド板261を設けてもよい。
本実施形態のチャンバ内部にはさらに、第2のターゲット12と、第2のターゲット12を介して第2のサイド板262に対向する第2の磁石ユニット13が配置されている。第2のターゲット12も円筒形状のロータリーカソードである。第2のターゲット2と第2の磁石ユニット13は、第2のロータリーカソードユニット14を構成する。第2のロータリーカソードユニット14において磁場が生成される領域が、ゲッタ材料のスパッタ粒子が発生する第2のスパッタリング領域A2である。第2のロータリーカソードユニット14は、第2のカソードユニットに相当する。
ここで、第2のロータリーカソードユニット14によるスパッタリングが行われると、
第2のターゲット12の長手方向に沿って設けられた第2のサイド板262の表面に、ゲッタ材料による膜が形成される。これによりゲッタ材料の表面積が増加し、不純物を除去する効果が高まる。本実施形態ではゲッタ膜の面積を広げるため、第2のサイド板262を第1のサイド板261よりも大きくしている。ただし、各サイド板の大きさ、形状、配置などは、この例に限定されない。第2のサイド板262はまた、ゲッタ材料のスパッタ粒子の防着板としても機能する。
第2のサイド板262は、ゲッタ材料の飛翔距離を鑑みて、ゲッタ膜が形成される程度に第2のターゲット12の近傍に設けることが好ましい。ただし、第2のスパッタリング領域A2からの距離が大きくなるとゲッタ膜の面積を広げることができる。一方で、第1のターゲット2からゲッタ膜までの距離が大きくなると、不純物を除去する効果が低くなる。そこで、第2のサイド板262と第2のターゲット12の距離は、以上の要素を鑑みて、装置構成や所望の不純物除去能力に応じて定めることが好ましい。
チャンバ10のいずれかの壁面には、ポンプ等の排気手段に接続された不図示の排気口が配置される。制御部51は、排気手段を制御してチャンバ内部の真空度を制御する。チャンバ10のいずれかの壁面には、スパッタガスを導入するための不図示の導入口を配置してもよい。スパッタガスとしては、例えばアルゴン等の不活性ガスが用いられる。ガス導入手段は、ガスボンベ等の供給源を有し、供給源と導入口を接続する配管系を介してスパッタガスを供給する。
図2は、成膜装置1を図1とは別方向から見たときの概略断面図であり、図1のA-A’視図に当たる。図2では、ロータリーカソードユニット4は、第2のロータリーカソードユニット14に隠れた状態である。また、便宜上サイド板は省略している。第2のロータリーカソードユニット14は、両端がベース230上に固定されたサポートブロック210とエンドブロック220によって支持されている。第2のロータリーカソードユニット14のターゲット12は回転軸Nを回転中心として回転可能である。一方、第2の磁石ユニット13は固定、支持されている。ロータリーカソードユニット4も同様の構成を有している。
ターゲット2および第2のターゲット12は、回転手段であるターゲット駆動装置53によって回転駆動される。ターゲット駆動装置53としては、モータ等の駆動源を有し、動力伝達機構を介してターゲット2および第2のターゲット12に動力を伝達する一般的な駆動機構を利用できる。ターゲット駆動装置53は、サポートブロック210またはエンドブロック220に搭載されていてもよい。
ターゲット2は、基板6に成膜を行う成膜材料の供給源となる。ターゲット2の材質として例えば、Cu、Al、Ti、Mo、Cr、Ag、Au、Niなどの金属、あるいは、それらの金属元素を主成分として含む合金が挙げられる。あるいは、ITO、IZO、IWO、AZO、GZO、IGZOなどの透明導電酸化物であってもよい。ただしターゲット2の材質はこれらに限定されない。
第2のターゲット12の材料は、チャンバ中から酸素や水分子などの不純物を取り除くために好適なゲッタ材料とする。ゲッタ材料としては反応性の高い物質が好ましく、例えば、Ti、Zr、V、Mg、Al、Ta、W、Mo、Hf、Nb、Fe、Ag、Ba、または、Ybを利用できる。またゲッタ材料として、前記の金属元素を主成分として含む合金または化合物を利用できる。ただし第2のターゲット12の材質はこれらに限定されない。
電源52は、ターゲット2および第2のターゲット12にバイアス電圧を印加する。な
お、ターゲット2や第2のターゲット12の内側に、不図示のバッキングチューブの層を形成してもよい。その場合は、バッキングチューブが、電源52からバイアス電圧が印加されるカソードとして機能する。チャンバ10は接地されている。
図3は、磁石ユニットの構成例を示す斜視図である。磁石ユニット3は、ロータリーカソードユニット4の回転軸と略平行な長手方向に延びる中心磁石31、中心磁石31を取り囲む中心磁石31とは異極の周辺磁石32、および、ヨーク板33を備えている。周辺磁石32は、中心磁石31と平行に延びる一対の直線部32aおよび32bと、直線部32aおよび32bの両端を連結する転回部32cおよび32dと、を含む。
磁石ユニット3は、ターゲット2の周囲に磁場を形成する。磁石ユニット3によって形成される磁場は、中心磁石31の磁極から、周辺磁石32の直線部32aおよび32bへ向けてループ状に戻る磁力線を有している。これにより、ターゲット2の表面近傍に、ターゲット2の長手方向に延びた磁場のトンネルが形成される。この磁場によって電子が捕捉され、ターゲット2の表面近傍にプラズマを集中するため、スパッタリングの効率が高められる。この磁石ユニットの磁場が漏れるターゲット2の表面の領域が、スパッタ粒子が発生するスパッタリング領域A1となる。
第2の磁石ユニット13も、磁石ユニット3と同様の構成を持ち、第2のスパッタリング領域A2にスパッタ粒子を発生させる機能を有する。
本実施形態の成膜装置1は、チャンバ外部に制御部51、電源52、および、ターゲット駆動装置53を備える。制御部51は所定のプログラムやユーザの指示に従って、成膜装置1の構成要素の動作を制禦する。制御部51は、プロセッサ、メモリ、記憶装置、通信手段などの資源を備える情報処理装置であり、コンピュータや制御回路などを利用できる。電源52は制御部51の制御に従い、スパッタリング時の電圧印加を制御する。ターゲット駆動装置53は制御部51の制御に従い、ロータリーカソードユニット4や第2のロータリーカソードユニット14に駆動力を伝達して、ターゲット2や第2のターゲット12を回転させる。
(装置の動作)
成膜装置1の動作について説明する。図4(a)~図4(d)は、チャンバ10の内部構造のうち、説明に必要な一部分を示したものである。まずターゲット駆動装置53は、図4(a)に示すように、第2のターゲット12を白抜き矢印の方向に回転させる。そして電源52は、第2のターゲット12に電圧を印加して、第2のサイド板262に対向する領域(領域12K)にプラズマを生成させて、第2のスパッタリング領域A2にスパッタ粒子を飛散させる。飛散したスパッタ粒子は、第2のサイド板262に堆積する(領域262K)。すなわち、第2のサイド板262が、ゲッタ材料の薄膜が付着する付着部材として機能する。
続いて図4(b)では、ターゲット駆動装置53がターゲット2を白抜き矢印の方向に回転させる。そして、電源52がターゲット2に電圧を印加する。その結果、ターゲット2の表面近傍のうち基板6に対向する領域がスパッタされて、スパッタリング領域A1にスパッタ粒子が飛散する。これにより成膜材料が上方の基板6に付着する。
図4(b)のとき、主に以下の二箇所に、活性のあるゲッタ材料が存在する。
(A)第2のターゲット12の表面(特に、スパッタリングにより表面が清浄になった領域)
(B)第2のサイド板262の領域262Kに付着したゲッタ膜
第2のターゲット12における領域12Lは、スパッタリングにより清浄になった部分を示す。なお、スパッタリングにより清浄になった部分とは、第2のターゲット12の回転により、第2のスパッタリング領域A2の範囲内から移動した直後のターゲット表面を指す。一例として、第2のターゲット12の断面において、第2のスパッタリング領域A2を形成するような扇形の中心角をθとしたときに、第2のターゲット12がθだけ回転する間に第2のスパッタリング領域の範囲内から範囲外に出てくるようなターゲット表面領域を、清浄部分と考えてもよい。
図4(c)に、ゲッタ材料によって雰囲気中から不純物が取り除かれる様子を模式的に示す。破線の矢印Ya1~Ya3は、(A)の第2のターゲット表面に捕捉される不純物を示し、破線の矢印Yb1~Yb4は、(B)のゲッタ膜に捕捉される不純物を示す。例えば矢印Ya1に示すように、ターゲット2のスパッタ粒子が放出される領域(A1)からゲッタ用の第2のターゲット12の表面が直視可能であることから、効率的に不純物が除去される。また、矢印Yb2に示すように、ターゲット2の領域A1からゲッタ膜のある領域262Kが直視可能であることから、ゲッタ膜により効率的に不純物が除去される。ここで、ある領域から所定の対象が直視可能であるとは、当該領域の少なくとも1点と当該対象との間が遮蔽体によって遮蔽されていないことを意味する。遮蔽体は、ターゲット自身、カソードユニットの構成要素、防着板、そのほかのチャンバ内の装置、部品等である。
ゲッタ材料による不純物の除去能力は、ゲッタ材料の表面積や、ターゲット2とゲッタ材料の距離や障害物の有無に応じても変わるが、上記説明のように、成膜用のターゲット2の表面(特に、成膜材料が放出される領域)からゲッタ用の第2のターゲット12の表面を直視可能であるため、第2のターゲット12による除去がより効率的に行われる。また、第2のターゲット12の領域12Kは、第2のサイド板262の領域262Kよりもターゲット2の近傍にあるため、たとえ表面積が小さくても、不純物を効率的に取り除くことができる。
図4(d)は、本実施形態の構成を用いた別の制御例を示す。ここでは、成膜用のターゲット2と、ゲッタ用の第2のターゲット12が、同時に回転しながら電圧を印加され、スパッタリングを行う。これにより、常に、第2のターゲット14の表面と、第2のサイド板の領域262Kとに活性の高いゲッタ材料が存在する状態となるため、成膜中の不純物を効率的に除去し、良質な薄膜を形成することができる。この薄膜をデバイスに適用することで、素子特性をより向上させることができる。
以上述べたように、本実施形態にかかる成膜装置によれば、成膜用とゲッタ膜形成用のロータリーカソードがそれぞれスパッタリングを行うことにより、チャンバ内部の不純物を効率的に取り除くことができ、良質な薄膜を形成することができる。この薄膜をデバイスに適用することで、素子特性の良いデバイスを実現できる。
[実施形態2]
実施形態2にかかる成膜装置1の構成と機能について説明する。実施形態1と同様の部分については同じ符号を付し、説明を簡略化する。
図5は、本実施形態に係る成膜装置1のチャンバ内部のうち、説明に必要な部分を示したものである。ロータリーカソードユニット4のターゲット2の材質はAgであり、第2のロータリーカソードユニット14の第2のターゲット12の材質はMgである。ただしこれらの材料は一例に過ぎない。後述するように、本実施形態の第2のロータリーカソードユニット14は、ゲッタ膜の形成に加えて、上部電極などの電極膜の形成にも用いられる。そのため、本実施形態における第2のサイド板262のサイズと位置は、第2のター
ゲット12から上方の基板6に飛翔するスパッタ粒子を遮らないように構成する。
図5(a)において、ターゲット駆動装置53は、第2のターゲット12を白抜き矢印の方向に回転させる。そして、電源52が第2のターゲット12に電圧を印加する。その結果、第2のターゲット12の表面近傍のうち、第2のサイド板262に対向する領域(領域12K)にプラズマが生成され、第2のスパッタリング領域A2にスパッタ粒子が飛散する。飛散したスパッタ粒子が第2のサイド板262に堆積する(領域262K)。すなわち、第2のサイド板262が、Mgを成分とするゲッタ材料の薄膜が形成されるゲッタ材料付着部材として機能する。
続いて制御部51は、図5(b)に黒色の矢印で示すように、スパッタリング領域が上方の基板6に対向するよう、第2のターゲット12の内部で第2の磁石ユニット13の方向を変化させる。
続いて制御部51は、二つのターゲットから同時にスパッタリングするコスパッタリング(co-sputtering)を行う。すなわち、図5(c)に示すように、ターゲット2および第2のターゲット12を白抜き矢印の方向に回転させるとともに、ターゲット2および第2のターゲット12に電圧を印加する。すると、スパッタリング領域A1にAgが飛散するともに、第2のスパッタリング領域A2にMgが飛散して、基板6にAg-Mg合金の電極膜が形成される。
上記のコスパッタリングによる成膜時に、ゲッタ材料としてのMgは、まず、第2のターゲット12の表面(特に、スパッタリングにより表面が清浄になった領域)に存在する。この第2のターゲット表面は、ターゲット2の放出面から直視可能な範囲に位置しており、かつ、ターゲット2の近傍にあるため、ターゲット2から放出された分子を含む不純物を効率的に除去できる。また、第2のサイド板262の領域262Kに付着したゲッタ膜においても不純物の除去が行われるため、さらに除去効果が高まる。また、これらのゲッタ材料は、第2のターゲット12自身から放出された不純物も取り除くことができる。
以上述べたように、本実施形態にかかる成膜装置によれば、ゲッタ材料を用いてチャンバ内部の不純物を効率的に取り除くことができる。さらに本実施例におけるゲッタ材料用のロータリーカソードユニット14は、成膜用のロータリーカソードユニットを兼用している。したがって成膜装置にゲッタ膜形成専用のロータリーカソードユニットを設ける必要がないため、コストの低減が可能になる。また、磁石ユニットの向きを変えることでスパッタリング時の材料の放出方向を変更する技術は既知であるため、本実施形態の構成は既存のロータリーカソードユニットを用いて実施可能である。
[実施形態3]
実施形態3にかかる成膜装置1の構成と機能について説明する。上記各実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、説明を簡略化する。
図6は、本実施形態に係る成膜装置1のチャンバ内部のうち、説明に必要な部分を示したものである。本実施形態のチャンバ内部には、成膜用のスパッタ源として、平板形状のプレーナターゲット102を使用したプレーナカソードユニット104が用いられている。プレーナカソードユニット104は、成膜対象物である基板6の被成膜面と略平行に配置されたプレーナターゲット102と、プレーナターゲット102に対して基板6と反対側に配置された磁場発生手段である磁石ユニット103と、を有している。プレーナターゲット102に電力が印加されることで、スパッタリング領域A1にスパッタ粒子が発生する。なお、プレーナターゲット102の基板6とは反対側の面にバッキングプレートを設けてもよく、その場合は電源52からバッキングプレートに電力が印加される。プレー
ナカソードユニット104は、第1のカソードユニットに対応する。
一方、本実施形態のゲッタ膜形成用のロータリーカソードユニット204は、ターゲット202および磁石ユニット203を有しており、上記各実施形態でゲッタ膜形成に用いた第2のロータリーカソードユニット14と同様の構成および機能を持つ。プレーナターゲット102や、ロータリーカソードユニット204のターゲット202は、実施形態1と同様に様々な材質から選択できる。ロータリーカソードユニット204は、第2のカソードに相当する。
成膜の際には、ターゲット駆動装置53がターゲット202を白抜き矢印の方向に回転させるとともに、電源52からターゲット202に電圧を印加する。これにより第2のスパッタリング領域A2にスパッタ粒子が飛散して、第2のサイド板262の領域262Kにゲッタ材料の薄膜が付着する。続いて制御部51は、電源52からプレーナカソードユニット104のプレーナターゲット102に電圧を印加する。その結果、スパッタリング領域A1にスパッタ粒子が飛散し、基板6に堆積する。
上記の構成によれば、プレーナカソードユニット104によるスパッタリングが行われているときの不純物は、ターゲット102の表面(特に、スパッタリングにより表面が清浄になった領域)のゲッタ材料や、第2のサイド板262に付着したゲッタ膜により捕捉されて雰囲気中から取り除かれるため、良好な成膜が可能になる。
なお、プレーナカソードユニット104を用いた基板6への成膜と並行して、ロータリーカソードユニット204を用いたスパッタリングを行ってもよい。これにより、第2のサイド板262に新たにゲッタ膜が生成されるともに、ターゲット202の表面に常に清浄な領域が形成されるので、不純物の除去効果を高めることができる。
[実施形態4]
実施形態4にかかる成膜装置1の構成と機能について説明する。上記各実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、説明を簡略化する。
図7は、本実施形態に係る成膜装置1の構成を示す概略断面図である。ロータリーカソードユニット4および第2のロータリーカソードユニット14の構成および機能は、実施形態1と同様とする。
チャンバ10の下部隔壁10cの近傍には、X軸方向に延伸する案内レール250が配置されている。案内レール250に沿って、移動台として機能するベース230ごと、ロータリーカソードユニット4および第2のロータリーカソードユニット14がX軸方向に移動する。移動台駆動装置54(駆動手段)は、回転モータの回転運動を駆動力に変換するボールねじ等を用いたねじ送り機構、リニアモータ等、公知の種々の運動機構を用いることができる。図示例の移動台駆動装置54は、ターゲット2の長手方向(Y軸方向)と交差する方向(X軸方向)にベース230を移動させる。
具体的構成の一例を以下に説明する。ベース230は、リニアベアリング等の搬送ガイドを介して、一対の案内レール250に沿って移動可能に支持されている。ロータリーカソードユニット4および第2のロータリーカソードユニット14は、回転軸NをY軸方向に延伸した状態で、回転軸を中心に回転しながら、基板6に略平行な平面である移動領域内を、案内レール250に沿って移動する。これにより、ロータリーカソードユニット4から飛翔するスパッタ粒子が基板6に付着する付着領域(A3)も移動するため、付着領域の大きさが基板6の面積に対して小さい場合でも基板全体に成膜を行うことができる。なお、成膜用のスパッタリングの最中に、成膜むらを低減して均一な成膜を実現する等の
目的で、ベース230を複数回往復させてもよい。
このように、ベース230に搭載されたロータリーカソードユニット4と第2のロータリーカソードユニット14がともに移動する構成であれば、ロータリーカソードユニット4の移動に追従して、第2のロータリーカソードユニット14が生成するゲッタ膜や、第2のターゲット12表面のゲッタ材料も移動するため、ターゲット2の近傍において雰囲気中の不純物を除去することができる。
[実施形態5]
実施形態5にかかる成膜装置1の構成と機能について説明する。上記各実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、説明を簡略化する。
図8は、本実施形態に係る成膜装置1の構成を示す概略断面図である。ロータリーカソードユニット4および第2のロータリーカソードユニット14の構成および機能は、実施形態1と同様とする。
本実施形態の成膜装置1は、被成膜面が縦方向となるように支持手段8に保持された基板6に対して側方から成膜を行う、サイドデポの構成である。ロータリーカソードユニット4は、成膜時のスパッタリング領域A1が基板6の被成膜面に対向するように、チャンバ内部に配置される。
本実施形態における第2のロータリーカソードユニット14は、第2のスパッタリング領域A2が紙面で下方を向き、スパッタ粒子が第2のサイド板262に付着するように配置されている。これによりゲッタ材料の膜が形成される。ロータリーカソードユニット4の成膜時には、形成されたゲッタ材料の膜と、第2のロータリーカソードユニット14の第2のターゲット12の表面(特に、スパッタリングにより表面が清浄になった領域)により不純物が取り除かれるため、チャンバ内部の雰囲気が良好になる。
以上説明したように、本実施形態の成膜装置であれば、略垂直に立てられた基板6に成膜がなされるサイドデポ方式の成膜であっても、雰囲気中の不純物を効率的に取り除くことができる。
(変形例)
本発明はさらに、基板6がチャンバ10の下部隔壁10cの側に配置され、チャンバ10の上方にロータリーカソードユニット4が配置され、スパッタ粒子が上方から下方に飛翔するデポダウンの構成にも適用できる。その他、基板6の設置角度がどのような場合でも、その角度に応じた成膜用のスパッタリングとゲッタ用のスパッタリングを行うことができる。
[実施形態6]
実施形態6にかかる成膜装置1の構成と機能について説明する。上記各実施形態と同様の部分については同じ符号を付し、説明を簡略化する。
図9(a)は、本実施形態に係る成膜装置1の構成を示す概略断面図である。ロータリーカソードユニット4と第2のロータリーカソードユニット14は、紙面において縦方向に並んで配置されている。すなわち、第2のロータリーカソードユニット14は、ロータリーカソードユニット4に関して基板6とは反対側に配置されている。
さらに本実施形態の第2のロータリーカソードユニット14は、第2の磁石ユニット13が形成する磁場の方向をスイング可能な構成となっており、第2のスパッタリング領域
A2が、図9(b)に示すような第1のサイド板261に対向する方向から、図9(c)に示すような第2のサイド板262に対向する方向まで移動可能となっている。
第2のロータリーカソードユニット14は、磁石ユニットの向きをスイングさせながら、ゲッタ材料をスパッタリングする。これにより、ベース230、第1のサイド板261、第2のサイド板262それぞれの領域230K、261K、262Kにゲッタ膜が形成される。これにより、ロータリーカソードユニット4による成膜が行われる際に、ガス分子等の不純物がゲッタ膜によって取り除かれる。なお、ロータリーカソードユニット4が基板6への成膜を行っている間にも、第2のロータリーカソードユニット14によるゲッタ材料のスパッタリングを行ってもよい。これにより、第2のターゲット12の表面に清浄な面が常に形成されるため、より効率的に不純物を除去することができる。
<電子デバイスの製造方法>
上記の成膜装置を用いて電子デバイスを製造する方法について説明する。ここでは、電子デバイスの一例として、有機EL表示装置などに用いられる有機EL素子を例にして説明する。なお、本発明に係る電子デバイスはこれに限定はされず、薄膜太陽電池や有機CMOSイメージセンサであってもよい。本実施形態においては、基板6上に有機膜を形成する工程と、有機膜を形成させた後に金属膜または金属酸化物膜を形成する工程を有する。このような工程により得られる有機EL素子600の構造について、以下に説明する。
図10は、有機EL素子600の一般的な層構成を模式的に示している。図示された有機EL素子600は、基板6に陽極601(下部電極)、正孔注入層602、正孔輸送層603、有機発光層604、電子輸送層605、電子注入層606、陰極607(上部電極)が、この順番に積層された構成である。必要に応じて、電極間が異物によりショートすることを防ぐための絶縁層や、劣化を抑制するための保護層を設けてもよい。実施形態に係る成膜装置1は、特に、スパッタリングによって、有機膜上に電子注入層や電極(陰極)に用いられる金属や金属酸化物等の膜を形成する際に好適である。成膜システムは、例えば、蒸着装置を備える成膜装置によって基板上に有機膜を形成し、スパッタ装置を備える成膜装置によって有機膜上に金属膜を形成してもよい。
また、有機膜上への成膜に限定されず、金属材料や酸化物材料等のスパッタで成膜可能な材料の組み合わせであれば、多様な面に積層成膜が可能である。成膜の際に所望のマスクパターンを有するマスクを用いることにより、成膜される各層を任意に構成できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施における様々なバリエーションを説明した。例えば、成膜用のロータリーカソードユニットとゲッタ膜形成用のロータリーカソードユニットの配置について、実施形態1に示すように、いずれのロータリーカソードユニットも基板の被成膜面に対して法線方向において略等距離にある構成も可能であり、実施形態6に示すように、ゲッタ膜形成用のロータリーカソードユニットを、成膜用のロータリーカソードユニットを介して基板と反対側に配置する構成も可能である。また、成膜用のスパッタ源として、ロータリーカソードユニットを用いることも可能であり、プレーナカソードユニットを用いることも可能である。また、カソードユニットをチャンバ内部で移動させて広い面積に成膜を行う構成も採用可能である。また、チャンバ内での基板の設置方法として、デポアップ、デポダウン、サイドデポなど様々な方式を採用可能である。また、成膜用のスパッタリングを行うときに、ゲッタ膜形成用のスパッタリングを停止してもよいし、並行して動作させてもよい。また、ゲッタ膜形成用のロータリーカソードユニットは、ゲッタ膜専用でもよいし、成膜用を兼ねていてもよい。これらの様々なバリエーションの組み合わせは、上記各実施形態の例に限定されず、矛盾を生じない限りにおいて互いに任意に組み合わせて構わない。
1:成膜装置、2:ターゲット、4、ロータリーカソードユニット、10:チャンバ、12:第2のターゲット、14:第2のロータリーカソードユニット

Claims (20)

  1. チャンバと、
    成膜材料を含む第1のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行うことにより、前記第1のターゲットから基板に向けて前記成膜材料を放出する第1のカソードユニットと、
    ゲッタ材料を含む円筒形状の第2のターゲットを有し、前記チャンバの内部で前記第2のターゲットを回転させながらスパッタリングを行う第2のカソードユニットと、を備える
    ことを特徴とする成膜装置。
  2. 前記第1のターゲットの前記成膜材料が放出される領域から、前記第2のターゲットの表面を直視可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
  3. チャンバと、
    成膜材料を含む第1のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行うことにより、前記第1のターゲットから基板に向けて前記成膜材料を放出する第1のカソードユニットと、
    ゲッタ材料を含む第2のターゲットを有し、前記チャンバの内部でスパッタリングを行う第2のカソードユニットと、を備える成膜装置であって、
    前記第1のターゲットの前記成膜材料が放出される領域から、前記第2のターゲットの表面を直視可能である
    ことを特徴とする成膜装置。
  4. 前記第1のターゲットの前記成膜材料が放出される領域から、前記第2のターゲットの表面における、前記ゲッタ材料が放出された直後の領域を直視可能である
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の成膜装置。
  5. 前記第2のターゲットから放出される前記ゲッタ材料が付着してゲッタ膜が形成される付着部材をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の成膜装置。
  6. 前記第1のターゲットの前記成膜材料が放出される領域から、前記付着部材に形成された前記ゲッタ膜を直視可能である
    ことを特徴とする請求項5に記載の成膜装置。
  7. 前記付着部材は、前記第2のターゲットの前記ゲッタ材料が放出される領域に対向して設けられる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の成膜装置。
  8. 前記第2のカソードユニットは、前記第1のカソードユニットによる前記成膜材料の前記基板へのスパッタリングと並行して、前記ゲッタ材料のスパッタリングを行う
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の成膜装置。
  9. 前記第1のカソードユニットが有する前記第1のターゲットは円筒形状である
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の成膜装置。
  10. 前記第1のカソードユニットが有する前記第1のターゲットは平板形状である
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の成膜装置。
  11. 前記第2のカソードユニットは、さらに、前記第1のカソードユニットとコスパッタリングを行うことにより、前記基板に成膜を行う
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の成膜装置。
  12. 前記第2のカソードユニットは、前記コスパッタリングを行うときは、前記ゲッタ材料が放出される方向が前記基板に向くようにする
    ことを特徴とする請求項11に記載の成膜装置。
  13. 前記成膜装置は、前記コスパッタリングにより有機EL素子の上部電極を、前記第1のターゲットの材料と前記第2のターゲットの材料の合金により形成する
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の成膜装置。
  14. 前記第1のターゲットの材料はAgであり、前記第2のターゲットの材料はMgであり、前記上部電極はAg-Mg合金で形成される
    ことを特徴とする請求項13に記載の成膜装置。
  15. 前記基板の被成膜面と略平行な移動領域において、前記第1のカソードユニットおよび前記第2のカソードユニットを移動させる駆動手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の成膜装置。
  16. 前記第1のカソードユニットと前記第2のカソードユニットは、前記基板の被成膜面に対して法線方向において略等距離に配置される
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の成膜装置。
  17. 前記第2のカソードユニットは、前記第1のカソードユニットを介して、前記基板と反対側に配置されており、前記第2のターゲットからの前記ゲッタ材料は、前記第1のカソードユニットとは反対側に放出される
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の成膜装置。
  18. 前記ゲッタ材料の材質は、Ti、Zr、V、Mg、Al、Ta、W、Mo、Hf、Nb、Fe、Ag、Ba、および、Ybを含む金属元素のいずれか、または、前記金属元素のいずれかを主成分とする合金である
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の成膜装置。
  19. 成膜材料を含む第1のターゲットを有し、スパッタリングにより基板に前記成膜材料の膜を形成する第1のカソードユニットと、
    ゲッタ材料を含む円筒形状の第2のターゲットを有し、チャンバの内部で前記第2のターゲットを回転させながら、前記基板でない位置へのスパッタリングが可能な第2のカソードユニットと、
    を備える成膜装置であって、
    前記第1のカソードユニットと前記第2のカソードユニットが、同時にスパッタリングを行う
    ことを特徴とする成膜装置。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の成膜装置を用いたデバイス製造方法であって、
    前記第1のターゲットから放出される前記成膜材料を前記基板に堆積する成膜工程を有する
    ことを特徴とするデバイス製造方法。
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