JP2022185936A - 半導体装置 - Google Patents

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Hisashi Takasu
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Abstract

【課題】ブロック体が適切に配置された半導体装置を提供すること。【解決手段】半導体装置10は、一面11aにエミッタ電極12を有する半導体チップ11と、半導体チップの一面側に配置された第1ヒートシンク23と、基材19aを有し、半導体チップと第1ヒートシンクの間に介在する導電性のターミナル18とを備えている。エミッタ電極とターミナルは、第1はんだ17で接続されている。第1ヒートシンクとターミナルは、第2はんだ22で接続されている。ターミナルは、半導体チップと対向する第2対向面18bと、第1ヒートシンクと対向する第1対向面18aと、第1対向面と第2対向面につらなる側面18cとを有している。そして、側面は、第1対向面側の角部と第2対向面側の角部が角取りされた第2側面部18c2を有している。【選択図】図2

Description

本開示は、半導体装置に関する。
半導体装置の一例として、特許文献1に開示されたものがある。半導体装置は、半導体チップの上下両面に、それぞれヒートシンクが設けられている。また、半導体装置は、半導体チップと上側ヒートシンクとの間に、ブロック体が接合材を介して設けられている。
特開2005-116875号公報
ところで、ブロック体は、半導体チップと対向する一面と、ヒートシンクと対向する反対面の形状が異なることがある。例えば、ブロック体は、一面と反対面の一方が曲面形状で、他方が一部に突起が設けられた突起形状をなしている。また、このようなブロック体を備えた半導体装置は、曲面形状と突起形状側を半導体チップとヒートシンクのいずれかと対向させることになる。よって、このような半導体装置では、ブロック体の方向を管理する必要がある。
しかしながら、半導体装置は、製造過程でブロック体の方向が変わってしまうこともある。この場合、半導体装置は、ブロック体が適切に配置されない可能性がある。
開示されるひとつの目的は、ブロック体が適切に配置された半導体装置を提供することである。
ここに開示された半導体装置は、
一面(11a)に電極(12)を有する半導体チップ(11)と、
半導体チップの一面側に配置された導電部材(23)と、
金属材料を用いて形成された基材(19a)を有し、半導体チップと導電部材の間に介在する導電性のブロック体(18)と、
電極とブロック体との間に配置され、電極とブロック体とを接続する第1はんだ(17)と、
導電部材とブロック体との間に配置され、導電部材とブロック体とを接続する第2はんだ(22)と、を備え、
ブロック体は、半導体チップと導電部材の一方と対向する第1対向面(18a)と、半導体チップと導電部材の他方と対向する第2対向面(18b)と、第1対向面と第2対向面につらなる側面(18c)とを有し、
側面は、第1対向面側の角部と第2対向面側の角部が角取りされた角取部(18c2)を有している。
ここに開示された半導体装置によると、ブロック体の側面に、第1対向面側の角部と第2対向面側の角部が角取りされた角取部を備えている。このため、半導体装置は、半導体チップおよび導電部材に対して、ブロック体の第1対向面と第2対向面の方向を管理する必要がない。よって、半導体装置は、ブロック体を適切に配置することができる。
この明細書において開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
第1実施形態における半導体装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2の破線IIIで示す領域の拡大断面図である。 凹凸酸化膜の形成方法を示す平面図である。 図4の破線Vで示す領域の拡大平面図である。 凹凸酸化膜の形成方法を示す断面図である。 第1実施形態におけるターミナルの概略構成を示す断面図である。 第1実施形態における加工前のターミナルの概略構成を示す断面図である。 変形例1におけるターミナルの概略構成を示す断面図である。 変形例2におけるターミナルの概略構成を示す断面図である。 第2実施形態における半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第3実施形態における半導体装置の概略構成を示す断面図である。 第4実施形態における半導体装置の概略構成を示す断面図である。
以下において、図面を参照しながら、本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
以下、本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。以下に示す各実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。後述する半導体チップの厚み方向をZ方向、Z方向に直交する一方向をX方向と示す。また、Z方向およびX方向の両方向に直交する方向をY方向と示す。特に断わりのない限り、上記したX方向およびY方向により規定されるXY面に沿う形状を、平面形状とする。
(第1実施形態)
先ず、図1~図3に基づき、半導体装置の概略構成について説明する。
図1および図2に示すように、半導体装置10は、半導体チップ11と、封止樹脂体15と、ターミナル18と、第1ヒートシンク23と、第2ヒートシンク27と、を備えている。さらに、半導体装置10は、外部接続用の端子として、信号端子16と、主端子25,28と、を備えている。このような半導体装置10は、三相インバータを構成する6つのアームのうちのひとつを構成する所謂1in1パッケージとして知られており、たとえば車両のインバータ回路に組み入れられる。
半導体チップ11は、シリコンなどの半導体基板に、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワートランジスタが形成されてなる。本実施形態では、nチャネル型のIGBTが形成されるとともに、IGBTに逆並列に接続される転流ダイオード(FWD)が形成されてなる。すなわち、半導体チップ11に、RC(Reverse Conducting)-IGBTが形成されている。半導体チップ11は、平面略矩形状をなしている。
IGBTおよびFWDは、Z方向に電流が流れるように所謂縦型構造をなしており、半導体チップ11は、Z方向における一面11aおよび一面11aと反対の裏面11bに、電極をそれぞれ有している。一面11aには、エミッタ電極12が形成されている。エミッタ電極12は、FWDのアノード電極も兼ねている。エミッタ電極12は、IGBTやFWDを保護するために一面11aに配置された保護膜13から露出されている。保護膜13は、たとえばポリイミドを含んで構成されている。また、エミッタ電極12だけでなく、図示しないパッドも、保護膜13から露出されている。このパッドは、ゲート電極用のパッドなどを含む。なお、エミッタ電極12は、特許請求の範囲に記載の電極に相当する。
一方、裏面11bには、ほぼ全面にコレクタ電極14が形成されている。コレクタ電極14は、FWDのカソード電極も兼ねている。
封止樹脂体15は、たとえばエポキシ系樹脂からなる。封止樹脂体15は、平面略矩形状をなしており、Z方向に直交する一面15aと、一面15aと反対の裏面15bと、一面15aと裏面15bとをつなぐ側面15cと、を有している。一面15aおよび裏面15bは、たとえば平坦面となっている。
半導体チップ11のパッドには、図示しないボンディングワイヤを介して、信号端子16が電気的に接続されている。信号端子16は、図1に示すように、Y方向に延設されており、封止樹脂体15の側面15cのひとつから外部に突出している。
半導体チップ11のエミッタ電極12には、第1はんだ17を介してターミナル18が接続されている。本実施形態では、第1はんだ17の一例として、フラックスレスのはんだを用いている。ターミナル18は、特許請求の範囲に記載のブロック体に相当する。
ターミナル18は、導電性を有している。詳述すると、ターミナル18は、半導体チップ11と第1ヒートシンク23との間に介在する。ターミナル18は、半導体チップ11と第1ヒートシンク23との熱伝導、電気伝導経路の途中に位置する。このため、ターミナル18は、熱伝導性および電気伝導性を確保すべく、主に金属材料を用いて形成されている。
ターミナル18は、略角柱状、より詳しくは略四角柱状(換言すれば略直方体状)をなしている。ターミナル18は、その表面として、第1ヒートシンク23と対向する第1対向面18aと、半導体チップ11と対向する第2対向面18bと、両対向面18a,18bをつなぐ側面18cと、を有している。第1対向面18aおよび第2対向面18bは、略四角柱状の底面とも称される。ターミナル18の第1対向面18aおよび第2対向面18bに直交する方向、すなわち、ターミナル18の厚み方向は、Z方向に略平行となっている。
なお、本実施形態では、第1対向面18aが第1ヒートシンク23と対向し、第2対向面18bが半導体チップと対向する例を採用している。しかしながら、本開示は、これに限定されない。本開示は、第1対向面18aが半導体チップと対向し、第2対向面18bが第1ヒートシンク23と対向してもよい。
本実施形態では、ターミナル18の表面のうち、第2対向面18bのほぼ全面が、第1はんだ17が接続される第1接続領域18dとなっている。同じく、第1対向面18aのほぼ全面が、後述する第2はんだ22が接続される第2接続領域18eとなっている。そして、側面18cが、第1接続領域18dと第2接続領域18eとをつなぐつなぎ領域18fとなっている。
図2、図7に示すように、ターミナル18は、側面18cとして、第1対向面18a側の角部と第2対向面18b側の角部が角取りされた第2側面部18c2を有している。第2側面部18c2は、側面18cにおける第1対向面18a側の端部から所定範囲の部分と、側面18cにおける第2対向面18b側の端部から所定範囲の部分である。また、ターミナル18は、側面18cとして、第1対向面18a側の第2側面部18c2と、第2対向面18b側の第2側面部18c2との間の部分である第1側面部18c1を有している。
ターミナル18は、第2側面部18c2が、外側に凸の曲面形状(所謂R形状)をなしており、Z方向から見たときに、第2側面部18c2も半導体チップ11に対向している。第2側面部18c2は、特許請求の範囲に記載の角取部に相当する。
なお、本実施形態では、表面に金属薄膜20が設けられた基材19aを採用している。このため、第1対向面18a、第2対向面18b、側面18cは、金属薄膜20の表面である。しかしながら、本開示は、これに限定されない。金属薄膜20が設けられていない場合、第1対向面18a、第2対向面18b、側面18cは、基材19aの表面である。
ターミナル18は、図3に示すように、金属材料を用いて形成されてた基材19aと、基材19aの表面に形成された皮膜19bと、を有している。
本実施形態では、基材19aの材料として、熱伝導および電気伝導の良いCuを採用している。しかしながら、本開示は、これに限定されない。基材19aは、銅合金もしくはアルミ合金もしくは鉄合金を採用できる。また、基材19aは、金属材料を主成分として構成されたものであれば採用できる。
また、基材19aは、ヤング率が60GPa以上240GPa以下であると好ましい。これによると、基材19aは、第1はんだ17や後述する第2はんだ22に生じる歪みはほとんど影響が無いことが解析で明らかになった。
基材19aは、金属板をプレス加工することで形成される。図8に示すように、プレス加工によって金属板から打ち抜いた基材19aは、プレス型が当たる面に曲部(曲面)182が形成され、プレス型が抜ける面にバリ181が形成される。曲部182が形成された面はR面と称することができる。一方、バリ181が形成された面はバリ面と称することができる。このため、本実施形態では、第1対向面18aがR面であり第2対向面18bがバリ面である。
基材19aは、バレル処理などによって、バリ181が除去されている。本開示では、バリ181を除去するとともに、第2側面部18c2を形成している。つまり、本開示では、バリ181を除去する場合よりも長時間、バレル処理を行うことで、第2側面部18c2を形成している。これによって、図7に示すように、角取りされた第2側面部18c2を有する基材19aが得られる。なお、図7では、図面を簡略化するために金属薄膜20を省略している。
さらに、本実施形態では、第1対向面18a側の第2側面部18c2と、第2対向面18b側の第2側面部18c2とが同様の形状(寸法)となるようにバレル処理を行う。これによって、基材19aは、第1対向面18aと第2対向面18bとを区別する必要がない形状となる。つまり、基材19aは、第1対向面18aと第2対向面18bとが同様の形状となる。
なお、金属板を切削で小片化した場合であってもバリ181が形成される。この場合であっても、基材19aをバレル処理することでバリ181を除去するとともに、第2側面部18c2を形成することができる。
本実施形態では、一例として、以下に示す寸法の基材19aを採用している。基材19aの厚さtは、0.5mm以上1.5mm以下である。厚さtは、第1対向面18aと第2対向面18bとの間隔である。また、厚さtは、基材19aのZ方向に沿う方向の長さともいえる。厚さtを0.5mm以上1.5mm以下とした根拠については、特開2005-116875号公報を参照されたい。
また、第1対向面18a側の第2側面部18c2の幅W2と第2対向面18b側の第2側面部18c2の幅W1は、0.05mm以上である。また、幅W1=幅W2である。幅W1,W2は、第2側面部18c2のX方向に沿う方向の長さともいえる。
さらに、第1対向面18a側の第2側面部18c2の高さH2と第2対向面18b側の第2側面部18c2の高さH1は、0.01mm以上である。また、高さH1=高さH2である。高さH1,H2は、第2側面部18c2のZ方向に沿う方向の長さともいえる。なお、これらの寸法は、基材19aに金属薄膜20が形成された状態の寸法であってもよい。
皮膜19bは、基材19aの表面に形成された金属薄膜20と、金属薄膜20を構成する主成分の金属と同じ金属の酸化物であり、表面が連続して凹凸をなす凹凸酸化膜21と、を有している。
金属薄膜20は、金属を構成材料とする膜である。本実施形態の金属薄膜20は、Niを主成分としている。金属薄膜20は、たとえばめっき、蒸着により形成されたものである。金属薄膜20は、たとえば無電解Niめっきによって基材19aの表面に形成されている。金属薄膜20は、主成分であるNiに加えて、P(リン)を含んでいる。よって、金属薄膜20は、めっき膜や無電解めっき膜といえる。
金属薄膜20の有無、金属薄膜20の種類、および凹凸酸化膜21の有無と、はんだブリッジの発生しやすさとの関係について確認した。その結果、無電解Niめっきにより形成された金属薄膜20に対してレーザ光を照射し、凹凸酸化膜21を形成すると、ブリッジの発生抑制、すなわちはんだ17,22に対する濡れ性低下に効果的であることが明らかとなった。
金属薄膜20は、基材19aの表面全面に形成されている。金属薄膜20の表面のうち、ターミナル18の側面18cをなす部分には、図3に示すように凹部20aが形成されている。この凹部20aは、後述するように、パルス発振のレーザ光の照射により形成されている。たとえば1パルスごとにひとつの凹部20aが形成されている。凹部20aは、レーザ光のスポットに対応している。また、レーザ光の走査方向において、隣り合う凹部20aが連なっている。各凹部20aの幅は、5μm~300μmとなっている。また、凹部20aの深さは、0.5μm~5μmとなっている。
なお、凹部20aの深さが0.5μmより浅いと、レーザ光の照射による金属薄膜20の表面の溶融および蒸着が不十分となり、後述する凹凸酸化膜21が形成され難くなる。凹部20aの深さが5μmよりも深いと、金属薄膜20の表面が溶融飛散しやすくなり、蒸着よりも溶融飛散による表面形成が支配的となり、凹凸酸化膜21が形成され難くなる。
凹凸酸化膜21は、金属薄膜20上に形成されている。本実施形態では、金属薄膜20の表面のうち、ターミナル18の側面18cをなす部分上に形成されている。凹凸酸化膜21は、ターミナル18の4つの側面18cの全周にわたって形成されている。さらに凹凸酸化膜21は、側面18cの一部に設けられている。詳述すると、凹凸酸化膜21は、第1側面部18c1の全域と、第2側面部18c2の一部に設けられている。
凹凸酸化膜21は、金属薄膜20にレーザ光を照射することで、金属薄膜20を構成する金属を酸化して形成されている。すなわち、凹凸酸化膜21は、金属薄膜20の表層を酸化することで、金属薄膜20の表面に形成された酸化物の膜である。このため、金属薄膜20の一部分が、凹凸酸化膜21を提供しているともいえる。
本実施形態では、凹凸酸化膜21を構成する成分のうち、80%がNI、10%がNiO、10%がNiとなっている。このように、凹凸酸化膜21の主成分は、金属薄膜20の主成分であるNiの酸化物である。凹凸酸化膜21の平均膜厚は、10nm~数百nmとなっている。凹凸酸化膜21は、凹部20aを有する金属薄膜20の表面の凹凸に倣って形成されている。また、凹部20aの幅よりも細かいピッチで凹凸が形成されている。すなわち、非常に微細な凹凸が形成されている。換言すれば、複数の凸部21a(柱状体)が、細かいピッチで形成されている。たとえば凸部21aの平均幅が1nm~300nm、凸部21a間の平均間隔が1nm~300nmとなっている。
なお、凹凸酸化膜21の端部は、基材19aの厚さt方向における位置が基材19aの全周にわたって同じであると好ましい。つまり、凹凸酸化膜21の第1対向面18a側の端部は、基材19aの厚さt方向における位置が基材19aの全周にわたって同じである。同様に、凹凸酸化膜21の第2対向面18b側の端部は、基材19aの厚さt方向における位置が基材19aの全周にわたって同じである。以下においては、凹凸酸化膜21の端部における基材19aの厚さt方向の位置を、単に凹凸酸化膜21の端部の位置とも称する。
図2に示すように、第1対向面18aには、第2はんだ22を介して第1ヒートシンク23が接続されている。本実施形態では、第2はんだ22として、フラックスレスのはんだを用いている。第1ヒートシンク23は、特許請求の範囲に記載の導電部材に相当する。以下においては、第1はんだ17および第2はんだ22を、はんだ17,22とも称する。
第1ヒートシンク23は、半導体チップ11の生じた熱を半導体装置10の外部に放熱する放熱機能と、半導体チップ11と後述する主端子25とを電気的に中継する機能とを果たす。このような第1ヒートシンク23は、第2はんだ22よりも熱伝導性に優れる材料を用いて形成されている。たとえば、Cu、Cu合金、Al合金などの熱伝導性および電気伝導性に優れる金属材料を採用することができる。本実施形態では、Cuを用いて形成されている。
第1ヒートシンク23のうち、ターミナル18と対向する対向面23aは、封止樹脂体15により被覆されている。一方、対向面23aと反対の面は、封止樹脂体15の一面15aから露出された放熱面23bとなっている。この放熱面23bは、一面15aとほぼ面一となっている。なお、対向面23aおよび放熱面23bをつなぐ側面23cも、封止樹脂体15によって被覆されている。
第1ヒートシンク23の対向面23aには、Z方向からの投影視において、ターミナル18を取り囲むように、溝24が形成されている。環状の溝24は、リフロー時において第1ヒートシンク23とターミナル18との対向領域から溢れ出る余剰の第2はんだ22を吸収する(貯留する)ために設けられている。第2はんだ22は、Z方向からの投影視において、溝24内および該溝24に囲まれる領域に配置されている。
第1ヒートシンク23には、主端子25が連結されている。この主端子25は、ターミナル18および第1ヒートシンク23を介して、半導体チップ11のエミッタ電極12と電気的に接続されている。主端子25は、第1ヒートシンク23からY方向であって、信号端子16とは反対方向に延設されている。そして、主端子25は、封止樹脂体15の側面15cのうち、信号端子16が突出する面と反対の面から外部に突出している。主端子25は、リードフレームの一部として、第1ヒートシンク23と一体的に形成されてもよいし、別部材の主端子25が第1ヒートシンク23に接続されてもよい。
半導体チップ11のコレクタ電極14には、第3はんだ26を介して、第2ヒートシンク27が接続されている。第2ヒートシンク27も、第1ヒートシンク23同様、半導体チップ11の生じた熱を半導体装置10の外部に放熱する放熱機能と、半導体チップ11と後述する主端子28とを電気的に中継する機能とを果たす。本実施形態では、第2ヒートシンク27がCuを用いて形成されている。
第2ヒートシンク27のうち、半導体チップ11と対向する対向面27aは、封止樹脂体15により被覆されている。一方、対向面27aと反対の面は、封止樹脂体15の裏面15bから露出された放熱面27bとなっている。この放熱面27bは、裏面15bとほぼ面一となっている。なお、対向面27aおよび放熱面27bをつなぐ側面27cも、封止樹脂体15によって被覆されている。
第2ヒートシンク27には、主端子28が連結されている。この主端子28は、第2ヒートシンク27を介して、半導体チップ11のコレクタ電極14と電気的に接続されている。主端子28は、第2ヒートシンク27からY方向であって、主端子25と同一方向に延設されている。そして、主端子28は、封止樹脂体15の側面15cのうち、主端子25が突出する面と同じ面から、外部に突出している。主端子28は、リードフレームの一部として、第2ヒートシンク27と一体的に形成されてもよいし、別部材の主端子28が第2ヒートシンク27に接続されてもよい。
次に、図4、図5などを用いて、半導体装置10の製造方法の一例について説明する。先ず、半導体装置10を構成する各要素を準備する。すなわち、半導体チップ11、信号端子16、ターミナル18、第1ヒートシンク23、主端子25、第2ヒートシンク27、および主端子28をそれぞれ準備する。これらの準備工程のうち、ターミナル18の準備工程について説明する。以下に示すように、ターミナル18の準備工程は、レーザ光を照射するため、照射工程とも称される。また、皮膜19bを形成するため、皮膜形成工程とも称される。
ターミナル18の準備工程では、先ず、基材19aと、皮膜19bのうちの金属薄膜20と、を有するターミナル18を準備する。本実施形態では、基材19aの表面全面に、無電解Niめっきにより金属薄膜20を形成する。金属薄膜20の膜厚の狙い値は、たとえば10μm程度とする。
次いで、ターミナル18の側面18cにおける金属薄膜20の表面に、パルス発振のレーザ光を照射することにより、金属薄膜20の表面を溶融および蒸発させる。具体的には、レーザ光を照射することにより、金属薄膜20の表面の部分を溶融させるとともに、蒸発(気化)させて、外気中に浮遊させる。パルス発振のレーザ光は、エネルギー密度が0J/cmより大きく100J/cm以下で、パルス幅が1μ秒以下となるように調整される。この条件を満たすために、YAGレーザ、YVOレーザ、ファイバレーザなどを採用することができる。たとえばYAGレーザの場合、エネルギー密度が1J/cm以上であればよい。無電解Niめっきにより金属薄膜20の場合、後述するようにたとえば5J/cm程度でも金属薄膜20を加工することができる。なお、エネルギー密度は、パルスフルーエンスとも称される。
このとき、レーザ光の光源とターミナル18とを相対的に移動させることにより、図4に示すように、レーザ光を側面18cの複数の位置に順に照射する。なお、レーザ光の光源を移動させてもよいし、ターミナル18を移動させてもよい。さらには、ミラーの回転動作によって、レーザ光を走査してもよい。すなわち、レーザ光を走査することで、側面18cの複数の位置にレーザ光を順に照射してもよい。
照射面に対するレーザ光の照射角度は特に限定されない。たとえば第1側面部18c1には、該第1側面部18c1に直交する方向からレーザ光を照射する。また、X方向に直交する第1側面部18c1には、レーザ光をY方向に走査して、直線上の複数の位置にレーザ光を順に照射する。Y方向に直交する第1側面部18c1については、レーザ光をX方向に走査して、直線上の複数の位置にレーザ光を順に照射する。
X方向に直交する第1側面部18c1の場合、たとえばレーザ光をY方向に走査して第1側面部18c1の一端から他端までの照射が完了すると、Z方向においてレーザ光の照射領域をずらす。すなわち、Z方向にレーザ光を走査する。そして、同様にY方向に走査して、一端から他端までレーザ光を照射する。これを繰り返すことで、第1側面部18c1のほぼ全域にレーザ光を照射する。すなわち、YZ座標における所定ピッチの格子点に、レーザ光を照射する。
本実施形態では、隣り合うレーザ光のスポット(1パルスによる照射範囲)がY方向において一部重なるようにして、Y方向においてレーザ光を走査する。また、隣り合うレーザ光のスポットがZ方向において一部重なるようにして、Z方向においてレーザ光を走査する。Y方向に直交する側面18cについても同様に実施する。これにより、凹凸酸化膜21を側面18cのほぼ全面に形成することができる。なお、図4では、側面18cの途中までレーザ光を照射した状態を示している。
一方、第2側面部18c2には、図6に示すように、第1側面部18c1に対して複数の角度からレーザ光を照射する。たとえば、水平、垂直から2回または一方から1回、レーザ光を照射する。そして、45°から1回、レーザ光を照射する。さらに、第2側面部18c2の曲面に沿って1回、レーザ光を照射する。なお、水平とは、X方向やY方向(XY面)に沿う向きである。垂直とは、Z方向に沿う向きである。そして、45°とは、XY面に対するなす角度である。
このように、レーザ光を照射し、金属薄膜20の表面を溶融、気化させることで、金属薄膜20の表面には、複数の凹部20aが形成される。また、側面18cの金属薄膜20の平均厚みは、レーザ光を照射しない第1対向面18aおよび第2対向面18bの金属薄膜20の平均厚みよりも薄くなる。
次いで、溶融した金属薄膜20の部分を凝固させる。具体的には、溶融して気化した金属薄膜20を、レーザ光が照射された部分やその周辺部分に蒸着させる。このように、溶融して気化した金属薄膜20を蒸着させることにより、金属薄膜20の表面上に、凹凸が連続する凹凸酸化膜21が形成される。以上により、基材19a上に、金属薄膜20に加えて凹凸酸化膜21を含む皮膜19bが形成され、ターミナル18の準備が完了する。
上記したように、レーザ光のスポットがたとえばY方向において一部重なるように、Y方向にレーザ光を走査するとともに、スポットがZ方向において一部重なるように、Z方向にレーザ光を走査する。したがって、レーザ光のスポットに対応して形成される複数の凹部20aは、Y方向において連なるとともに、Z方向においても連なる。これにより、図5に示すように、側面18cのレーザ照射痕(凹部20a)は、鱗状となる。
なお、本発明者が鋭意検討したところ、レーザ光の照射において、エネルギー密度を100J/cmよりも大きい150J/cmや、300J/cmとした場合、凹凸酸化膜21が形成されなかった。また、パルス発振ではなく、連続発振のレーザ光を照射した場合にも、凹凸酸化膜21が形成されなかった。
次に、第1はんだ17および第2はんだ22による接続工程を実施する。本実施形態では、先ず第2ヒートシンク27の対向面27a上に、第3はんだ26(たとえばはんだ箔)を介して、半導体チップ11を配置する。次いで、半導体チップ11上に、たとえば予め両面にはんだ17,22が迎えはんだとして配置されたターミナル18を、第1はんだ17が半導体チップ11側となるように配置する。第2はんだ22は、半導体装置10における高さの公差ばらつきを吸収するために、余裕をもって多めに配置される。
そして、この積層状態で、はんだ17,22,26をリフロー(1stリフロー)させることにより、半導体チップ11と第2ヒートシンク27とを第3はんだ26を介して接続し、半導体チップ11とターミナル18とを第1はんだ17を介して接続する。第2はんだ22については、接続対象である第1ヒートシンク23がまだないので、表面張力により、ターミナル18の第1対向面18aの中心を頂点として盛り上がった形状となる。
次いで、信号端子16と半導体チップ11のパッドとを、ボンディングワイヤにより接続する。そして、対向面23aが上になるようにして第1ヒートシンク23を台座上に配置し、1stリフローにより一体化した接続体を、ターミナル18が下方となるように第1ヒートシンク23の対向面23a上に配置する。
次いで、第1ヒートシンク23を下にしてリフロー(2ndリフロー)を行う。このとき、構造体に荷重を加えて、半導体装置10の高さを所定の高さとなるようにする。本実施形態では、スペーサを、台座と第2ヒートシンク27の対向面27aの間に介在させ、両者に接触させることで、半導体装置10の高さが所定の高さとなるようにする。すなわち、台座とスペーサ30が、高さ調整部材として機能する。
上記したように、多めの第2はんだ22をターミナル18と第1ヒートシンク23の間に供給しているため、2ndリフローにおいて、ターミナル18と第1ヒートシンク23との間の第2はんだ22は不足せず、確実な接続を行うことができる。また、上記荷重の印加などにより、ターミナル18と第1ヒートシンク23との間から、余剰の第2はんだ22が押し出される。しかしながら、本実施形態では、ターミナル18の第1側面部18c1の全域と、第2側面部18c2に凹凸酸化膜21が形成されている。したがって、余剰の第2はんだ22が、ターミナル18の側面18cを濡れ拡がらず、第1ヒートシンク23の対向面23aを濡れ拡がって、溝24に収容される。
なお、1stリフローおよび2ndリフローは、水素雰囲気下の減圧リフローとされる。これにより、はんだ付けに不要な金属表面の自然酸化膜、たとえばターミナル18、第1ヒートシンク23、および第2ヒートシンク27の表面に形成される自然酸化膜を、還元により除去することができる。したがって、各はんだ17,22,26としてフラックスレスのはんだを用いることができる。また、減圧により、はんだ17,22,26にボイドが生じるのを抑制することができる。なお、凹凸酸化膜21も還元により厚みが薄くなるため、還元されても凹凸酸化膜21が残るように、レーザ光の照射により所望厚みの凹凸酸化膜21を形成しておく。
接続工程が終了すると、次いで、トランスファモールド法により封止樹脂体15の成形を行う。本実施形態では、各ヒートシンク23,27が完全に被覆されるように、封止樹脂体15を形成する。この場合、成形した封止樹脂体15をヒートシンク23,27の一部ごと切削することにより、各ヒートシンク23,27の放熱面23b,27bを露出させる。
なお、各ヒートシンク23,27の放熱面23b,27bを成形金型のキャビティ壁面に押し当て、密着させた状態で、封止樹脂体15を成形してもよい。この場合、封止樹脂体15を成形した時点で、放熱面23b,27bが封止樹脂体15から露出される。このため、成形後の切削が不要となる。
そして、リードフレームの不要部分を除去することで、半導体装置10を得ることができる。
<効果>
上記のように半導体装置10は、ターミナル18の側面18cに、第1対向面18a側の第2側面部18c2と、第2対向面18b側の第2側面部18c2を備えている。このため、半導体装置10は、半導体チップ11および第1ヒートシンク23に対して、ターミナル18の第1対向面18aと第2対向面18bの方向を管理する必要がない。よって、半導体装置10は、ターミナル18を適切に配置することができる。つまり、半導体装置10は、ターミナル18の第1対向面18aと第2対向面18bのいずれが、半導体チップ11と第1ヒートシンク23と対向していてもよい。
本実施形態では、ターミナル18の表面のうち、ターミナル18の第1側面部18c1の全域と、第2側面部18c2に凹凸酸化膜21が形成されている。このように凹凸酸化膜21を設けると、凹凸酸化膜21が設けられない構成に較べて、はんだ17,22に対する濡れ性を低下させることができる。よって、半導体装置10は、第1はんだ17および第2はんだ22のフィレット角度を制御できる。
また、凹凸酸化膜21を有することで、ターミナル18の表面に微細な凹凸が形成されている。このように粗化面では、凹にはんだ17,22が入り込み難い。このため、はんだ17,22の一部とターミナル18との接触面積が小さくなり、はんだ17,22の一部は表面張力によって球状になる。すなわち、接触角が大きくなる。したがって、凹凸酸化膜21が形成された部分において、はんだ17,22に対する濡れ性を低くすることができる。
以上により、第1はんだ17および第2はんだ22の一方がターミナル18の表面(側面18c)を濡れ拡がり、他方に流れ込むのを抑制することができる。本実施形態では、高さ吸収のために多めの第2はんだ22を用いるが、第2はんだ22の濡れ拡がりを、凹凸酸化膜21でくい止めることができる。これにより、第2はんだ22が第1はんだ17側に流れ込むのを抑制することができる。すなわち、第1はんだ17の量が増え、第1はんだ17とエミッタ電極12のZ方向に直交する一面とのなす角が鈍角となるのを抑制することができる。したがって、熱応力により、エミッタ電極12にクラックが生じるのを抑制することができる。
半導体装置10は、凹凸酸化膜21の端部の位置を基材19aの全周にわたって同じにすることで、はんだ17,22の這い上がりを制御できる。よって、半導体装置10は、ターミナル18の周辺において、はんだ17,22の這い上がり量を揃えることができる。このため、半導体装置10は、ターミナル18の傾きを抑制できる。これにともなって、半導体装置10は、半導体チップ11から第1ヒートシンク23までの熱抵抗を設計通りとしやすく、半導体チップ11から第1ヒートシンク23までの熱抵抗の均一化できる。
さらに、凹凸酸化膜21を設けると、封止樹脂体15との接触面積が増える。さらには、封止樹脂体15が凹凸酸化膜21の凸部21aに絡みついてアンカー効果が生じる。したがって、ターミナル18と封止樹脂体15との密着性を向上し、封止樹脂体15の剥離を抑制することができる。
なお、本実施形態では、第1対向面18aがR面であり第2対向面18bがバリ面である例を採用した。しかしながら、半導体装置10は、第1対向面18aがバリ面であり第2対向面18bがR面であってもよい。さらに、半導体装置10は、第1対向面18aと第2対向面18bの両面がバリ面であってもよい。この点は、他の変形例や実施形態でも同様である。
このような構成であっても、半導体装置10は、第1はんだ17および第2はんだ22のフィレット角度を制御できる。また、半導体装置10は、第1はんだ17および第2はんだ22がターミナル18の側面18cに濡れ拡がることを抑制することができる。基材19aは、のこぎりなどで切削した場合、両面にバリ面が形成されることもある。
(変形例1)
図9を用いて、変形例1に関して説明する。変形例1は、基材19a(第2側面部18c2)の寸法が第1実施形態と異なる。
変形例1の基材19aは、幅W2<幅W1、かつ、高さH2<高さH1である。そして、幅W1が0.1mm以上、高さH1が0.05mm以上0.50mm以下である。また、幅W2が0.05mm以上、H2が0.01mm以上である。なお、基材19aの厚さtは、0.5mm以上1.5mm以下である。半導体装置10は、変形例1の基材19aを備えていても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
図10を用いて、変形例2に関して説明する。変形例1は、基材19a(第2側面部18c2)の形状が第1実施形態と異なる。
図10に示すように、第2側面部18c2は、曲面形状ではなく面取形状をなしている。つまり、第2側面部18c2は、平面形状をなしているといえる。半導体装置10は、変形例1の基材19aを備えていても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本開示は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本開示のその他の形態として、第2~第4実施形態に関して説明する。上記実施形態および第2~第4実施形態は、それぞれ単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本開示は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(第2実施形態)
図11を用いて、第2実施形態の半導体装置10に関して説明する。本実施形態では、主に、上記実施形態と異なる点に関して説明する。本実施形態は、ターミナル18の構成が上記実施形態と異なる。
ターミナル18は、皮膜19bが設けられていない。つまり、半導体装置10は、ターミナル18として、基材19aを有している。基材19aは、上記実施形態の図7と同様である。よって、第1対向面18a、第2対向面18b、側面18cは、基材19aの表面である。このようなターミナル18を備えた半導体装置10は、上記実施形態と同様、ターミナル18を適切に配置することができる。
なお、本実施形態は、変形例1や変形例2と組み合わせて実施することもできる。つまり、本実施形態では、第2側面部18c2の寸法が変形例1と同様のターミナル19を採用できる。また、本実施形態では、第2側面部18c2の形状が変形例2と同様のターミナル19を採用できる。
(第3実施形態)
図12を用いて、第3実施形態の半導体装置10に関して説明する。本実施形態では、主に、上記実施形態と異なる点に関して説明する。本実施形態は、ターミナル18の構成が上記実施形態と異なる。
ターミナル18は、凹凸酸化膜21が形成されている領域が第1実施形態と異なる。凹凸酸化膜21は、側面18cのうちの第1側面部18c1のみに形成され、第2側面部18c2には形成されていない。
このようなターミナル18を備えた半導体装置10は、上記実施形態と同様、ターミナル18を適切に配置することができる。また、第1対向面18aと第2対向面18bは、上記実施形態と同様、バリ面であってもR面であってもよい。このような構成であっても、半導体装置10は、第1はんだ17および第2はんだ22がターミナル18の側面18cに濡れ拡がることを抑制することができる。
(第4実施形態)
図13を用いて、第4実施形態の半導体装置10に関して説明する。本実施形態では、主に、上記実施形態と異なる点に関して説明する。本実施形態は、ターミナル18の構成が上記実施形態と異なる。
ターミナル18は、凹凸酸化膜21が形成されている領域が第1実施形態と異なる。凹凸酸化膜21は、側面18cのうちの第1側面部18c1と第2対向面18b側の第2側面部18c2のみに形成されている。凹凸酸化膜21は、第1対向面18a側の第2側面部18c2には形成されていない。
このようなターミナル18を備えた半導体装置10は、上記実施形態と同様、ターミナル18を適切に配置することができる。また、第1対向面18aと第2対向面18bは、上記実施形態と同様、バリ面であってもR面であってもよい。このような構成であっても、半導体装置10は、第1はんだ17のフィレット角度を制御できる。また、半導体装置10は、第1はんだ17および第2はんだ22がターミナル18の側面18cに濡れ拡がることを抑制することができる。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態が本開示に示されているが、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
10…半導体装置、11…半導体チップ、11a…一面、11b…裏面、12…エミッタ電極、13…保護膜、14…コレクタ電極、15…封止樹脂体、15a…一面、15b…裏面、15c…側面、16…信号端子、17…第1はんだ、18…ターミナル、18a…第1対向面、18b…第2対向面、18c…側面、18c1…第1側面部、18c2…第2側面部、18d…第1接続領域、18e…第2接続領域、18f…つなぎ領域、181…バリ、182…曲部、19a…基材、19b…皮膜、20…金属薄膜、20a…凹部、21…凹凸酸化膜、21a…凸部、22…第2はんだ、23…第1ヒートシンク、23a…対向面、23b…放熱面、23c…側面、25…主端子、26…第3はんだ、27…第2ヒートシンク、27a…対向面、27b…放熱面、27c…側面、28…主端子

Claims (11)

  1. 一面(11a)に電極(12)を有する半導体チップ(11)と、
    前記半導体チップの一面側に配置された導電部材(23)と、
    金属材料を用いて形成された基材(19a)を有し、前記半導体チップと前記導電部材の間に介在する導電性のブロック体(18)と、
    前記電極と前記ブロック体との間に配置され、前記電極と前記ブロック体とを接続する第1はんだ(17)と、
    前記導電部材と前記ブロック体との間に配置され、前記導電部材と前記ブロック体とを接続する第2はんだ(22)と、を備え、
    前記ブロック体は、前記半導体チップと前記導電部材の一方と対向する第1対向面(18a)と、前記半導体チップと前記導電部材の他方と対向する第2対向面(18b)と、前記第1対向面と前記第2対向面につらなる側面(18c)とを有し、
    前記側面は、前記第1対向面側の角部と前記第2対向面側の角部が角取りされた角取部(18c2)を有している半導体装置。
  2. 前記ブロック体は、前記基材の表面に形成された皮膜(19b)を有し、
    前記皮膜は、前記基材の表面に形成された金属薄膜(20)と、前記金属薄膜の主成分の金属と同じ金属の酸化物であり、表面が連続して凹凸をなす凹凸酸化膜(21)と、を有し、
    前記凹凸酸化膜は、前記側面の一部に設けられている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記凹凸酸化膜は、前記金属薄膜の表面へのレーザ光の照射によって形成されている請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記金属薄膜は、Niが主成分である請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 前記金属薄膜は、めっき膜である請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記金属薄膜は、無電解めっき膜である請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記基材は、銅合金もしくはアルミ合金もしくは鉄合金である請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記基材は、ヤング率が60GPa以上240GPa以下である請求項1~7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記角取部は、曲面形状もしくは面取形状であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記角取部は、前記半導体チップ側の幅W1>前記導電部材側の幅W2、かつ、前記半導体チップ側の高さH1>前記導電部材側の高さH2の関係であり、
    前記半導体チップ側の幅W1が0.1mm以上、前記半導体チップ側の高さH1が0.05mm以上0.50mm以下であり、
    前記導電部材側の幅W2が0.05mm以上、前記導電部材側の高さH2が0.01mm以上である請求項1~9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. 前記基材は、厚さが、0.5mm以上1.5mm以下である請求項1~10のいずれか1項に記載の半導体装置。
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