JP2021118350A - 電子装置及び電子装置の製造方法 - Google Patents

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直樹 瀧澤
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Abstract

【課題】電気的不良が生じることなく部品を基板に高密度に実装できる。【解決手段】電子装置は、半導体チップ20,21と、おもて面がめっき膜12aにより被膜され、当該おもて面の所定の部品領域に半導体チップ20,21が第1,第2はんだ16a,16bを介して配置される回路板12と、を有している。そして、電子装置は、回路板12の当該部品領域の側部に沿っておもて面に撥液部14が形成されている。このため、半導体チップ20,21の間隔を短くしつつ、その間に撥液部14を形成して第1,第2はんだ16a,16bの広がりを抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、部品を基板にはんだ接合した電子装置及び電子装置の製造方法に関する。
電子装置の一例である半導体装置は、パワーデバイスを含み、電力変換装置として利用されている。パワーデバイスは、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を含む半導体チップである。このような半導体装置は、当該半導体チップと、半導体チップがはんだを介して配置されるセラミック回路基板とを含んでいる。セラミック回路基板は、絶縁板と当該絶縁板上に形成される複数の回路板とを備えている。複数の回路板のいずれかの回路板に半導体チップがはんだを介して配置される。また、回路板には、半導体チップの部品領域の周囲にスリットが形成される場合がある。このようなスリットは、半導体チップの位置合わせ、はんだの広がりを抑制するといった機能を有する。
このような半導体装置では、セラミック回路基板の回路板にはんだを介して半導体チップを配置し、当該はんだを溶融し、固化させることで、半導体チップを回路板に固着させる。しかし、溶融したはんだは半導体チップの部品領域外に流出してしまう。さらには、流出したはんだは、スリットも乗り越えてしまう場合がある。そこで、はんだの流出を防止するために、様々な技術が提案されている。例えば、回路板上に当該半導体チップに沿って、線状の酸化物からなるはんだ流れ防止部が形成される(例えば、特許文献1参照)。また、回路板の表面にめっきを形成し、当該めっきの半導体チップの部品領域の周囲にはんだが濡れない部分が形成される(例えば、特許文献2参照)。また、絶縁性基板上の銅被膜において、半導体チップが配置されない箇所に酸化銅被膜が形成される(例えば、特許文献3参照)。また、実装部材のマウント面のはんだにより接合される半導体チップの周囲に第1の領域と第1の領域よりもはんだの濡れ性が低い第2の領域とがそれぞれ形成される(例えば、特許文献4参照)。また、セラミック回路基板をはんだを介して金属ベース板に配置する場合でも、セラミック回路基板の部品領域の周囲にダム材が形成される(例えば、特許文献5,6参照)。また、半導体チップがはんだを介して実装される実装部材の半導体チップの部品領域の周囲に隔壁層が形成される(例えば、特許文献7参照)。さらには、半導体チップが配置されたリードの半導体チップの周囲にレーザ照射を行って、当該周囲に溝部が形成されると共に、溝部の両側に酸化領域が生成される。溝部の壁面は酸化した母基板と酸化したメッキ材料の一部から構成される(例えば、特許文献8参照)。
このような半導体装置は、さらに、半導体チップ及びセラミック回路基板が封止部材により封止される。半導体装置では、封止部材とセラミック回路基板との密着性を高めるために、回路板の半導体チップの周囲に筋状の凹部により構成されるアンカー層が形成される(例えば、特許文献9参照)。
特開2013−247256号公報 特開2008−177383号公報 特開平8−031848号公報 特開2009−218280号公報 特開2010−212723号公報 特開2006−216729号公報 特開2016−174053号公報 特開2017−005149号公報 特開2016−029676号公報
近年、半導体装置の小型化、大容量化が要求されている。そして、半導体チップの実装密度の向上が進み、半導体チップ同士の間隔が狭まっている。このため、半導体チップ同士の間にはんだの流出を制限するための部材を形成することが難しくなっている。半導体チップの下のはんだが溶融すると、半導体チップ同士の間で結合してしまい、半導体チップの接触不良が発生してしまう可能性が高まる。このため、半導体装置の信頼性も低下してしまう。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、電気的不良が生じることなく部品を基板に高密度に実装できる電子装置及び電子装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、第1部品と、おもて面がめっき膜により被膜され、前記おもて面の第1部品領域に前記第1部品が第1はんだを介して配置される回路板と、を有し、前記回路板の前記第1部品領域の側部に沿って前記おもて面に前記めっき膜が酸化されて構成される酸化膜を含み前記酸化膜の下に前記めっき膜の一部が残存している撥液部が形成されている、電子装置及び電子装置の製造方法が提供される。
開示の技術によれば、電気的不良が生じることなく部品を基板に高密度に実装でき、信頼性の低下が抑制された電子装置及び電子装置の製造方法を提供することができる。
実施の形態の電子装置を示す側面図である。 実施の形態の電子装置を示す平面図である。 実施の形態の電子装置に含まれる回路板の平面図である。 実施の形態の電子装置に含まれる回路板の断面図である。 実施の形態の電子装置の製造方法のフローチャートを示す図である。 実施の形態の電子装置に含まれるセラミック回路基板の平面図である。 実施の形態の電子装置の製造方法のはんだを塗布する工程を示す平面図である。 実施の形態の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図(その1)である。 実施の形態の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図(その2)である。 実施の形態の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図(その3)である。 参考例の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図(その1)である。 参考例の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図(その2)である。 実施の形態の電子装置のセラミック回路基板に形成する撥液部の形成例の平面図(その1)である。 実施の形態の電子装置のセラミック回路基板に形成する撥液部の形成例の平面図(その2)である。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、「おもて面」及び「上面」とは、図1の電子装置50において、上側を向いた面を表す。同様に、「上」とは、図1の電子装置50において、上側の方向を表す。「裏面」及び「下面」とは、図1の電子装置50において、下側を向いた面を表す。同様に、「下」とは、図1の電子装置50において、下側の方向を表す。必要に応じて他の図面でも同様の方向性を意味する。「おもて面」、「上面」、「上」、「裏面」、「下面」、「下」、「側面」は、相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。
実施の形態の電子装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は、実施の形態の電子装置を示す側面図であり、図2は、実施の形態の電子装置を示す平面図である。なお、本実施の形態では、電子装置として半導体装置の場合を例に挙げて説明する。また、図1は、封止部材については破線で表し、図2では、封止部材の図示を省略している。また、電子装置50は、セラミック回路基板10等を収納するケースに関する記載を省略している。また、本実施の形態では、複数の回路板12、複数の半導体チップ20,21、複数のコンタクト部品30、複数のボンディングワイヤ15、複数の外部接続端子40に対して、それぞれ区別せずに、同じ符号を付して説明する。なお、これら以外の構成についても、複数あるものはそれぞれ区別せずに、同じ符号を付して同じ符号で説明する。
電子装置50は、図1及び図2に示されるように、セラミック回路基板10とセラミック回路基板10のおもて面に接合された半導体チップ20,21とを有している。電子装置50は、セラミック回路基板10のおもて面に接合されたコンタクト部品30を有している。半導体チップ20,21及びコンタクト部品30は、セラミック回路基板10のおもて面に接合部材であるはんだ(図示を省略)を介して接合されている。また、電子装置50は、セラミック回路基板10のおもて面と半導体チップ20,21の主電極とを電気的に接続するボンディングワイヤ15を有している。また、コンタクト部品30には外部接続端子40が圧入されて取り付けられている。さらに、電子装置50は、セラミック回路基板10のおもて面の半導体チップ20,21と共に、コンタクト部品30に取り付けられた外部接続端子40の先端部が突出するように封止部材45により封止されている。
セラミック回路基板10は、絶縁板11と絶縁板11のおもて面に形成された複数の回路板12と絶縁板11の裏面に形成された金属板13とを有している。絶縁板11は、熱伝導性に優れた材質により構成されている。このような材質は、熱伝導性が高いセラミックスである。セラミックスは、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素である。また、絶縁板11の厚さは、0.5mm以上、2.0mm以下である。複数の回路板12は、導電性に優れた材質の母材により構成されている。このような材質は、例えば、銅、または、銅合金等である。そして、回路板12の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理によりめっき膜12a(図4参照)が形成されている。めっき膜に用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、または、ニッケル合金である。ニッケル合金としては、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金が好ましい。金属板13は、熱伝導性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、アルミニウム、鉄、銀、銅、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。金属板13の厚さは、0.1mm以上、2.0mm以下である。金属板13の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理によりめっき膜を形成してもよい。めっき膜に用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。また、金属板13の裏面に冷却モジュール(図示を省略)を取り付けてもよい。なお、絶縁板11は平面視で、例えば、矩形状を成している。また、金属板13は平面視で、絶縁板11よりも面積が小さく、回路板12の総面積よりも広い矩形状を成している。したがって、セラミック回路基板10は、例えば、矩形状を成している。
回路板12には、撥液部14が適宜形成されている。撥液部14は、回路板12の半導体チップ20,21が配置される部品領域の間隙に形成されている。また、撥液部14は、半導体チップ20とコンタクト部品30(外部接続端子40)との間隙に形成されている。また、撥液部14は、半導体チップ21と回路板12の端部(ボンディングワイヤ15が接合される領域)との間隙に形成されている。このような撥液部14は、セラミック回路基板10の長手方向または短手方向に沿って形成されている。なお、撥液部14の形成場所並びに形成方向は一例であり、必要に応じた場所並びに方向に形成することができる。なお、撥液部14の詳細については後述する。
このような構成を有するセラミック回路基板10として、例えば、DCB(Direct Copper Bonding)基板、AMB(Active Metal Brazed)基板を用いることができる。また、セラミック回路基板10の金属板13の裏面に、熱伝導接合材を介して冷却モジュール(図示を省略)を取り付けてもよい。これにより、電子装置50の放熱性をさらに向上させることができる。なお、熱伝導接合材は、例えば、サーマルグリース、はんだ、銀ロウである。サーマルグリースは、例えば、金属酸化物のフィラーが混入されたシリコーンである。冷却モジュールは、熱伝導に優れた金属により構成されるものが適用される。このような金属は、例えば、アルミニウム、鉄、銀、銅、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。また、冷却モジュールは、例えば、1または複数のフィンを備えるヒートシンクを有し、液体冷媒による冷却装置である。
半導体チップ20は、シリコンまたは炭化シリコンから構成される、例えば、IGBT、パワーMOSFET等のスイッチング素子を含んでいる。このような半導体チップ20は、平面視で矩形状を成しており、例えば、裏面に主電極としてドレイン電極(または、コレクタ電極)を、おもて面に、制御電極及び主電極としてゲート電極及びソース電極(または、エミッタ電極)をそれぞれ備えている。なお、ゲート電極は、半導体チップ20のおもて面の短辺の中央部に設けられている。また、半導体チップ21は、ダイオードを含んでいる。ダイオードは、SBD(Schottky Barrier Diode)、PiN(P-intrinsic-N)ダイオード等のFWD(Free Wheeling Diode)である。このような半導体チップ21は、裏面に主電極としてカソード電極を、おもて面に主電極としてアノード電極をそれぞれ備えている。上記の半導体チップ20,21は、その裏面側が所定の回路板(図示を省略)上に接合されている。なお、半導体チップ20,21は、回路板12上にはんだ(図示を省略)を介して接合されている。はんだについては後述する。また、図示を省略するものの、半導体チップ20,21に代わって、IGBTとFWDとの機能を合わせ持つRC(Reverse-Conducting)−IGBTを用いてもよい。また、電子部品22が一対の回路板12に跨るように設けられる。電子部品22は、例えば、サーミスタ、電流センサである。なお、このような半導体チップ20,21の厚さは、例えば、180μm以上、220μm以下であって、平均は、200μm程度である。
ボンディングワイヤ15は、半導体チップ20,21と回路板12との間、または、複数の半導体チップ20,21間を適宜電気的に接続する。このようなボンディングワイヤ15は、導電性に優れた材質により構成されている。このような材質は、例えば、金、銀、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。また、制御用の電流が流れるボンディングワイヤ15の径は、例えば、110μm以上、200μm以下である。主電流が流れるボンディングワイヤ15の径は、例えば、350μm以上、600μm以下であってもよい。
コンタクト部品30は、内部に円筒状の貫通孔が形成された本体部と本体部の開口端部にそれぞれ設けられたフランジとを備えている。この貫通孔は、円筒形状や多角柱形状であってもよい。コンタクト部品30は、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銀、銅、ニッケル、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。コンタクト部品30の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理によりめっき膜を形成してもよい。めっき膜に用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。
外部接続端子40は、棒状の本体部と本体部の両端部にそれぞれ形成された、テーパ状の先端部とを有している。本体部は、角柱状を成す。外部接続端子40の断面の対角線の長さは、コンタクト部品30の本体部の径よりも数%長い。このため、外部接続端子40はコンタクト部品30に対して圧入できる。また、外部接続端子40も、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銀、銅、ニッケル、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。外部接続端子40の表面に対して、耐食性を向上させるために、めっき処理によりめっき膜を形成してもよい。めっき膜に用いられるめっき材は、ニッケルまたはニッケルを含む合金が望ましい。ニッケルを含む合金としては例えば、ニッケル−リン合金、ニッケル−ボロン合金である。
また、半導体チップ20,21並びにコンタクト部品30を回路板12に接合するはんだは、鉛フリーはんだを基体としている。鉛フリーはんだは、例えば、錫及び銀からなる合金、錫及びアンチモンからなる合金、錫及び亜鉛からなる合金、錫及び銅からなる合金のうち少なくともいずれかの合金を主成分とする。また、はんだには、添加物が含まれてもよい。添加物は、例えば、銅、ビスマス、インジウム、ニッケル、ゲルマニウム、コバルトまたはシリコンである。また、半導体チップ20,21を接合するはんだとコンタクト部品30を接合するはんだとは、はんだ組成が異なっていることが好ましい。この場合において、半導体チップ20,21を接合するはんだは、ボイドが発生しにくく、高温耐性を有する。例えば、このようなはんだは、錫及びアンチモンを主成分とする合金である。コンタクト部品30等の配線端子を接合するはんだは、半導体チップ20,21の下のはんだよりも低弾性率を有する。コンタクト部品30の下のはんだは、例えば、錫及び銀を主成分とする合金である。また、半導体チップ20,21を接合するはんだは、コンタクト部品30を接合するはんだより、薄くてよい。半導体チップ20,21の下のはんだの厚さは、0.05mm以上、0.25mm以下である。コンタクト部品30の下のはんだの厚さは、0.10mm以上、0.50mm以下である。半導体チップ20,21の下のはんだがコンタクト部品30の下のはんだよりも弾性率が高いために、半導体チップ20,21のはんだの厚さをコンタクト部品30のはんだより薄くすることができる。このため、電子装置50の稼働時の半導体チップ20,21の発熱を良好に放熱することができる。既述の通り、コンタクト部品30の下のはんだが厚い。このため、コンタクト部品30の下のはんだは外部接続端子40をコンタクト部品30の貫通孔に挿入する際の応力に耐えることができ、はんだにおけるクラック並びに剥離等の発生を抑止できる。したがって、電子装置50の破損を防止できる。
封止部材45は、例えば、シリコーンゲルであってよい。また、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、マレイミド樹脂等の熱硬化性樹脂と熱硬化性樹脂に含有される充填材とを含んでいる。このような封止部材45の一例として、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂にフィラーとして二酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化ホウ素または窒化アルミニウム等の充填材とを含んでいる。
次に、回路板12に形成された撥液部14について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、実施の形態の電子装置に含まれる回路板の平面図であり、図4は、実施の形態の電子装置に含まれる回路板の断面図である。なお、図3は、図2の回路板12における破線領域を拡大して表示している。また、図4は、図3の一点鎖線Y−Yにおける断面図である。なお、図3及び図4では、回路板12の表面に形成されているめっき膜12aを図示している。
図3に示される撥液部14は、一対の半導体チップ20,21の間のめっき膜12aに直線状に形成されている。なお、図3では、一対の半導体チップ20,21が3組設けられている。また、半導体チップ20は、その長辺が後述する撥液部14の形成方向に沿って配置されている。この際、半導体チップ20は、ゲート電極が設けられている短辺が撥液部14に対向しないように配置されている。半導体チップ20の長辺が撥液部14の形成方向に沿っている場合、短辺が撥液部14の形成方向に沿っている場合に比べてはんだの端がより長い距離で位置を制限されるため、半導体チップ20の位置が安定しやすい。なお、半導体チップ20は、ワイヤの配置位置に配慮して、ゲート電極が設けられている辺が撥液部14に対向しないように、配置されればよい。撥液部14は、はんだを弾くことができる。このような撥液部14は、レジスト部14aと熱影響領域14bとを含んでいる。レジスト部14aは、酸化膜である。酸化膜は、例えば、ニッケル酸化膜である。このようなレジスト部14aは、めっき膜12aに対してレーザ照射を行うことにより、めっき膜12aが酸化されることで形成される。なお、レーザ照射は、連続的にレーザ光を発射するシームレーザ、パルス状のレーザ光を照射するスポットレーザのいずれでもよい。図3では、シームレーザによるレーザ照射の場合を示している。このため、図3の撥液部14は平面視で、直線状(スポットレーザの場合には点線状)のレーザ痕である。また、後述するように、撥液部14はレーザ照射のレーザ走査により形成される。特に、レジスト部14aは、レーザ走査ごとに互いに沿って形成される複数のレーザ痕が接して、または、一部が重なって形成される。このようにして形成されたレジスト部14aは、はんだ接合前ではレジスト部14a(酸化膜)の厚さが40nm以上であることが好ましい。そしてはんだ接合後のレジスト部14a(酸化膜)の厚さは25nm以上であることが好ましい。はんだ接合前後でレジスト部14a(酸化膜)の厚さが減少する理由は、はんだに含まれるフラックスによって酸化膜が一部還元されたためと考えられる。また、レジスト部14aの幅は、最小、150μmとすることができる。
熱影響領域14bは、レジスト部14aに沿って形成されている酸化膜である。既述の通り、レジスト部14aを形成するためには、めっき膜12a上に対してレーザ照射によるレーザ走査を行う。この際、レジスト部14aの形成に伴って、当該レジスト部14aの両側のめっき膜12aがレーザの熱により影響を受けてしまう。このようにして熱影響領域14bがレジスト部14aの両側に形成される。また、熱影響領域14bの幅は、レジスト部14aを形成するためのレーザの出力が大きくなるほど、広がる。また、レジスト部14aの幅を広げるに連れて、熱影響領域14bの幅も広がる。但し、レジスト部14aの幅が所定値以上になると、熱影響領域14bの幅も一定となる。このような熱影響領域14bは、図4に示されるように、レジスト部14aから離れるに連れて、レーザによる熱の影響が低下する。
このような構成を有する撥液部14の撥液能力は、レジスト部14aの方が、熱影響領域14bよりも高い。さらに、熱影響領域14bの撥液能力は、レジスト部14a側の方が外側よりも高い。このため、撥液部14は、図4に示されるように、外側には第1,第2はんだ16a,16bが多少は及ぶものの、レジスト部14aを含む中心部には第1,第2はんだ16a,16bは及ぶことができない。また、このような撥液部14は、レーザ照射により形成されるために、撥液部14の下にはめっき膜12aの一部が残存する箇所も存在する。撥液部とめっき膜の一部の残存している部分の合計厚さは、6μm以上であることが好ましい。撥液部の下のめっき膜の一部の残存している部分の厚さは、5μm以上であることが好ましい。
なお、図3に示される撥液部14の半導体チップ20,21に対する形成は一例である。撥液部14のレジスト部14aは次のような条件によりめっき膜12aに形成される。まず、レジスト部14aは半導体チップ20,21から少なくとも0.3mm以上離れていることが好ましい。また、レジスト部14aは、回路板12の端部から0.5mm以上離れていることが好ましい。レジスト部14aの幅は、0.4mm以上、0.5mm以下であることが好ましい。但し、レジスト部14aは、半導体チップ20,21から0.3mm以上離れることが難しい場合、また、回路板12の端部から0.5mm以上離れることが難しい場合には、レジスト部14aの幅は、0.15mm以上とすることが好ましい。また、レジスト部14aは、その端部が回路板12の端部から0.5mm以上離れている場合には、その長さは、半導体チップ20,21の端面から最大1.0mmまで延伸することが好ましい。また、レジスト部14aは、コンタクト部品30から0.3mm以上離れていることが好ましい。0.3mm以上、距離が取れない場合には、レジスト部14aの幅を0.1mm以上、0.2mm以下にすることが好ましい。
次に、このような電子装置50の製造方法について、図5に示すフローチャートに沿って、各工程を示す図6〜図10を用いて説明する。図5は、実施の形態の電子装置の製造方法のフローチャートを示す図である。図6は、実施の形態の電子装置に含まれるセラミック回路基板の平面図である。図7は、実施の形態の電子装置の製造方法のはんだを塗布する工程を示す平面図である。図8〜図10は、実施の形態の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図であり、図3の箇所に対応する。
電子装置50は、以下に示す製造工程(フローチャート)に沿って製造される。以下の各製造工程は必要に応じて人為的または製造装置により実行される。
[ステップS10] 半導体チップ20,21とセラミック回路基板10とコンタクト部品30とを用意する。これらの部品に限らず、電子装置50の製造に必要な部品等を予め用意する。なお、セラミック回路基板10は、絶縁板11と絶縁板11のおもて面に形成された複数の回路板12(図6を参照)と絶縁板11の裏面に形成された金属板13とを有している。なお、図6中において複数の回路板12に付した矩形状の破線は後の半導体チップ20,21の部品領域20a,21aを表す。また、図6中では図示を省略しているものの、回路板12の表面にはめっき処理によりめっき膜が形成されている。
[ステップS11] セラミック回路基板10の回路板12に対して、レーザ照射により、図6に示されるように、撥液部14をそれぞれ形成する。レーザ照射は、例えば、YAGレーザ、YVOレーザによるものである。このようなレーザ装置により、所定の領域に対してシームレーザまたはスポットレーザによりレーザ走査を繰り返すことによりレジスト部14aが形成される。なお、所定の領域とは、例えば、半導体チップ20,21が配置される領域の間、半導体チップ20,21とコンタクト部品30とがそれぞれ配置される領域の間である(図2を参照)。必要に応じて、複数のコンタクト部品30が配置される領域の間でもよい。レジスト部14aの幅は、レーザ走査の走査回数に応じて適宜制御することができる。図3に示すレジスト部14aの幅は一例である。レジスト部14aの幅は、この場合よりもレーザ走査の走査回数を増やし、また、減らすことにより、図3に示すレジスト部14aの幅よりも広くし、または、狭くすることができる。レーザ照射の条件は、走査スピードを1000mm/秒、走査間隔を40μm、スポット可変を−10以上、10以下、パルス周波数を25kHz以上、60kHz以下の間で適宜設定することができる。この際、レーザ照射により回路板12の表面のめっき膜12aを酸化させ、回路板12の母材部分が露出しない程度のレーザ走査並びにレーザ出力とする。また、レジスト部14aが形成されるに伴って、レジスト部14aの両側にレジスト部14aに沿って熱影響領域14bが形成される。このようにして形成された、片側の熱影響領域14bの幅は、例えば、50μm以上である。
[ステップS12] セラミック回路基板10の回路板12上の半導体チップ20,21の部品領域20a,21a及びコンタクト部品30の設置領域に、図7に示されるように、はんだ板31をそれぞれ配置する。なお、はんだ板31に代わり、セラミック回路基板10の回路板12にはんだを、例えば、ディスペンスにより塗布してもよい。なお、図7に示すはんだ板31は、半導体チップ20,21に対するものが四角で、コンタクト部品30に対するものが丸で示されている。
なお、この場合のはんだ板31は同質のものが用いられるとする。このはんだ板31は、例えば、錫−銀−銅からなる合金、錫−亜鉛−ビスマスからなる合金、錫−銅からなる合金、錫−銀−インジウム−ビスマスからなる合金のうち少なくともいずれかの合金を主成分とする鉛フリーはんだにより構成されている。これに加えて、回路板12(めっき膜12a)上の酸化物を除去する働きがあるフラックスを含んでいる。フラックスは、例えば、エポキシ樹脂、カルボン酸、ロジン樹脂、活性剤、溶剤を含有し、さらに必要に応じてその他の成分を含有することができる。さらに、このようなはんだ板31は、ニッケル、ゲルマニウム、コバルトまたはシリコン等の添加物が含まれてもよい。
[ステップS13] ステップS12で配置したはんだ板31上に、実装装置(図示を省略)により半導体チップ20,21及びコンタクト部品30をそれぞれセットする。なお、この際、電子部品22も同様にセットする。
[ステップS14] ステップS12でセラミック回路基板10の回路板12にはんだ板31を介して半導体チップ20,21及びコンタクト部品30セットした状態でリフロー炉に搬入する。この際の回路板12(めっき膜12a)上の半導体チップ20,21は、例えば、図8に示されるように、はんだ板31上に搭載された状態である。この状態で、炉内を減圧してリフロー処理温度で加熱処理を行う(リフローはんだ付け工程)。リフロー処理温度は、例えば、250℃以上、300℃以下である。これにより、めっき膜12aと半導体チップ20,21の間のはんだ板31が溶融する。はんだ板31から溶融した第1,第2はんだ16a,16bは、図9に示されるように、半導体チップ20,21の外側に広がる。この際、広がった第1,第2はんだ16a,16bの上で半導体チップ20,21が動いてしまう場合がある。また、広がった第1,第2はんだ16a,16bは撥液部14上にも及ぶ。場合によっては、第1,第2はんだ16a,16bが撥液部14上で結合してしまう場合もある。その後、撥液部14上の第1,第2はんだ16a,16bは、撥液部14の撥液性により、撥液部14により弾かれて、所定の間隔を空ける。これに伴って、図10に示されるように、広がった第1,第2はんだ16a,16b上で位置ずれしていた半導体チップ20,21も所定の配置位置に戻る。そして、溶融した第1,第2はんだ16a,16bから凝固した第1,第2はんだ16a,16bにより回路板12(めっき膜12a)に半導体チップ20,21が接合される(図4を参照)。コンタクト部品30についても同様にしてはんだにより回路板12(めっき膜12a)に接合される。
[ステップS15] リフロー炉から、半導体チップ20,21及びコンタクト部品30が各回路板12に接合されたセラミック回路基板10を取り出す。そして、図示しない超音波ボンディングツールを用いて、セラミック回路基板10の各回路板12の所定領域と半導体チップ20,21とをボンディングワイヤ15により電気的に接続する。また、このようにしてボンディングワイヤ15を接続した後、各コンタクト部品30に、外部接続端子(図示を省略)を圧入する。
[ステップS16] 半導体チップ20,21及びコンタクト部品30が各回路板12に接合され、ボンディングワイヤ15で電気的に接続されたセラミック回路基板10をケースにセットし、封止部材45で封止する。これにより、図1及び図2に示した電子装置50が製造される。
ここで、回路板12に撥液部14を形成せずに、撥液部14が形成されている箇所にスリットを形成した場合の上記のステップS14のリフローはんだ付けについて図11及び図12を用いて説明する。図11及び図12は、参考例の電子装置の製造方法のリフローはんだ付け工程の平面図である。なお、参考例の電子装置は、撥液部14に代わって設けられたスリット140以外は電子装置50と同じ構成を成し、同一の符号を付して、それらの説明は省略する。また、図11及び図12は、図8及び図10の状態に対応する場合を示している。
セラミック回路基板10のスリット140が形成された回路板12(めっき膜12a)にはんだ板31を介して半導体チップ20,21が配置されて、リフロー炉に搬入される(図11を参照)。なお、スリット140は、回路板12(めっき膜12a)に形成された凹状の溝である。この状態で、炉内を減圧してリフロー処理温度で加熱処理を行うと、めっき膜12aと半導体チップ20,21の間のはんだ板31が溶融する。はんだ板31から溶融した第1,第2はんだ16a,16bは、半導体チップ20,21の外側に広がる。このため、例えば、回路板12の(図12の真ん中の)半導体チップ20は広がった第1はんだ16aによりその場で回転し、または、位置ずれしてしまう。回転した半導体チップ20の一部が第1はんだ16aを介してスリット140上に位置する。第1はんだ16aがスリット140内を充填する場合、スリット140内にボイドが生じるおそれがある。このようにボイドが生じてしまうと半導体チップ20に対する放熱性が低下してしまう。なお、これは半導体チップ21側でも生じることがある。
また、回路板12(図12の左側及び右側)では、第1,第2はんだ16a,16bが間隙で結合してしまっている。このような場合には、半導体チップ20,21が電気的に接続されてしまい、電子装置50の電気的不良の原因となってしまう。
そこで、上記電子装置50は、部品である半導体チップ20,21と、おもて面がめっき膜12aにより被膜され、当該おもて面の所定の部品領域に半導体チップ20,21が第1,第2はんだ16a,16bを介して配置される回路板12と、を有している。そして、電子装置50は、回路板12の当該部品領域の側部に沿っておもて面にめっき膜12aが酸化されて構成される酸化膜を含み当該酸化膜の下にめっき膜12aの一部が残存している撥液部14が形成されている。これにより、第1,第2はんだ16a,16bは撥液部14により弾かれるために撥液部14でそれらの広がりが抑制される。また、撥液部14はレーザ照射により形成されるため、狭い範囲でも撥液部14を形成することができる。このため、半導体チップ20,21の間隔を短くしつつ、その間に撥液部14を形成して第1,第2はんだ16a,16bの広がりを抑制することができる。また、このような第1,第2はんだ16a,16bの広がりを抑制するために、回路板12にスリットを形成することを要しない。このため、回路板12の抗折強度の低下を防止することができる。したがって、電気的不良が生じることなく半導体チップ20,21を高密度に実装でき、また、電子装置50の強度の低下を抑制でき、電子装置50の信頼性の低下を抑制することができる。
次に、半導体チップが配置された回路板(めっき膜)に対して形成される撥液部14の様々な形成例について図13及び図14に基づき説明する。図13及び図14は、実施の形態の電子装置のセラミック回路基板に形成する撥液部の形成例の平面図である。なお、図13及び図14では、回路板12の表面にめっき膜12aが形成されている。当該めっき膜12aに半導体チップ23a,23b,23c,23dがはんだ(図示を省略)により接合される場合を例示している。また、図13及び図14では、回路板12(めっき膜12a)に対して半導体チップ23a,23b,23c,23dが2行、2列で配置されている場合である。
図13(A)では、撥液部14は、半導体チップ23a,23b,23c,23dの間に連続的に(十字状に)形成されている。さらに、撥液部14は、半導体チップ23a,23b,23c,23dの周囲に形成されている。なお、撥液部14は、半導体チップ23a,23b,23c,23dの間にのみ連続的に(十字状に)形成してもよい。また、図13(B)では、図13(A)において撥液部14が断続的に形成されている。なお、図13(B)の断続的な撥液部14は一例である。間隔を狭くしてより多くの点線状に形成してもよい。図13(C)でも、図13(A)において撥液部14が断続的に形成されている。但し、図13(C)では、撥液部14が交差する部分を残して、残りの部分が断続的に形成されている。
図14(A)では、撥液部14が、図13(C)の場合に対して、さらに、半導体チップ23a,23b,23c,23dを取り囲む領域の角部にそれぞれ形成されている。図14(B)では、撥液部14が、図13(C)の場合に対して、半導体チップ23a,23b,23c,23dの境界で連続的に形成されている。図14(C)では、撥液部14が、図14(B)の場合に対して、さらに、半導体チップ23a,23b,23c,23dを取り囲む領域の角部にそれぞれ形成されている。
このように撥液部14を形成することで半導体チップ23a,23b,23c,23d下のはんだの広がりを防止することができ、半導体チップ23a,23b,23c,23dの配置位置を最大まで近づけることが可能となる。なお、図13及び図14の撥液部14の幅は必要に応じて適宜設定することができる。また、撥液部14は図13及び図14の場合に限らず、半導体チップ等に対し、めっき膜12a上に適宜形成することができる。
10 セラミック回路基板
11 絶縁板
12 回路板
12a めっき膜
13 金属板
14 撥液部
14a レジスト部
14b 熱影響領域
15 ボンディングワイヤ
16a 第1はんだ
16b 第2はんだ
20,21,23a,23b,23c,23d 半導体チップ
20a,21a 部品領域
22 電子部品
30 コンタクト部品
31 はんだ板
40 外部接続端子
45 封止部材
50 電子装置

Claims (20)

  1. 第1部品と、
    おもて面がめっき膜により被膜され、前記おもて面の第1部品領域に前記第1部品が第1はんだを介して配置される回路板と、
    を有し、
    前記回路板の前記第1部品領域の側部に沿って前記おもて面に前記めっき膜が酸化されて構成される酸化膜を含み前記酸化膜の下に前記めっき膜の一部が残存している撥液部が形成されている、
    電子装置。
  2. 前記撥液部は、前記酸化膜の両側に前記酸化膜に沿って形成された熱影響領域を含む、
    請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記熱影響領域の幅は、50μm以上である、
    請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記酸化膜の厚さは、25nm以上、である、
    請求項1に記載の電子装置。
  5. 前記酸化膜の幅は、100μm以上、500μm以下である、
    請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記第1部品と前記酸化膜との間の距離が300μm未満である、
    請求項1に記載の電子装置。
  7. 前記酸化膜の幅が、100μm以上、200μm以下である、
    請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記撥液部と前記めっき膜の一部の残存している部分の合計厚さは、6μm以上である、
    請求項1に記載の電子装置。
  9. 前記撥液部の下の前記めっき膜の一部の残存している部分の厚さは、5μm以上である、
    請求項1に記載の電子装置。
  10. 前記回路板は、銅または銅合金により構成され、
    前記めっき膜は、ニッケルまたはニッケルを含む合金である、
    請求項1に記載の電子装置。
  11. 前記撥液部は、平面視で、直線状または点線状である、
    請求項1に記載の電子装置。
  12. 前記撥液部に含まれる前記酸化膜は、前記めっき膜に対して照射されたレーザ光による第1レーザ痕を含む、
    請求項11に記載の電子装置。
  13. 前記酸化膜は、前記第1レーザ痕と前記第1レーザ痕に沿って、前記第1レーザ痕に接し、または、前記第1レーザ痕に一部が重複する第2レーザ痕とを含む、
    請求項12に記載の電子装置。
  14. 前記第1部品は、平面視で矩形状の半導体チップであり、
    前記半導体チップは、前記半導体チップの長辺が前記撥液部の形成方向に平行に、前記撥液部に隣接して配置されている、
    請求項13に記載の電子装置。
  15. 前記半導体チップは、前記半導体チップのおもて面の前記撥液部に対向する長辺以外の辺に寄って制御電極を備えている、
    請求項14に記載の電子装置。
  16. 第2部品をさらに有し、
    前記回路板は、前記おもて面に前記第1部品領域に隣接して、前記第2部品が第2はんだを介して配置される第2部品領域が設けられ、前記撥液部が前記第1部品領域及び前記第2部品領域の間隙に形成されている、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の電子装置。
  17. 前記第1部品領域は前記回路板の端部の近傍に設けられ、
    前記撥液部は前記第1部品領域の前記端部側の側部に沿って形成されている、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の電子装置。
  18. 導電性の第3部品をさらに有し、
    前記回路板は、前記おもて面に前記第1部品領域に隣接して、前記第3部品が配置される第3部品領域が設けられ、前記撥液部が前記第1部品領域及び前記第3部品領域の間隙に形成されている、
    請求項1乃至15のいずれか一項に記載の電子装置。
  19. 第1部品と第1部品領域が設定されたおもて面がめっき膜により被膜された回路板とを準備する工程と、
    前記めっき膜の前記第1部品領域に隣接して、レーザ光を照射して前記めっき膜の表面に酸化膜を有し前記酸化膜の下に前記めっき膜の一部が残存している撥液部を形成する工程と、
    前記めっき膜の前記第1部品領域に第1はんだを配置する工程と、
    前記第1はんだ上に前記第1部品を配置する工程と、
    前記第1はんだを溶融する工程と、
    を有する電子装置の製造方法。
  20. 前記撥液部を形成する工程で形成された前記酸化膜の厚さが40nm以上である、
    請求項19に記載の電子装置の製造方法。
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