JP2022185362A - フォトマスクの製造方法及びフォトマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】描画装置の描画性能を上回る微細なパターンを形成することができるフォトマスクの製造方法及びフォトマスクを提供する。【解決手段】第1の発明は、ラインアンドスペースパターンを有するフォトマスクの製造方法であって、i)隣り合うラインが同一グループに含まれないように、ラインアンドスペースパターンをライン単位で複数のグループに分割し、ii)各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる複数種類の膜3A,3Bのそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする方法である。【選択図】図4

Description

本発明は、フォトマスクの製造方法及びフォトマスクに関する。
フォトマスクは、i)透明基板の表面に遮光膜が形成されたフォトマスクブランクスを準備する工程、ii)フォトマスクブランクスの表面にレジスト膜を形成する工程、iii)レジスト膜に所定のレジストパターンを描画し、不要なレジスト膜を現像により除去し、所定のレジストパターンを形成する工程、iv)レジストパターンをマスクとして、遮光膜の露出した部分をエッチングにより除去する工程、v)残存するレジスト膜を除去する工程、を経て製造される。これにより、フォトマスクは、遮光膜が残存する部分である所定のパターンの遮光部と、透明基板が露出する部分である透過部とを備える。
代表的なパターンとして、ラインアンドスペースパターンがある。ラインアンドスペースパターンとは、μm単位の幅のライン(遮光部)とμm単位の幅のスペース(隙間)(透過部)とが交互に繰り返されるパターンである(特許文献1参照)。また、ホールパターンもよく使用されるパターンである。ホールパターンとは、ホールが2次元配列されるパターンである(特許文献1参照)。
特開2017-68281号公報
ところで、近年は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイといったフラットパネルディスプレイの高画質化に伴い、これらの製造に用いる大型のフォトマスクにおいて、パターンの微細化が進んでいる。
しかし、パターンは、上記工程iii)における描画装置の描画性能、すなわち、描画装置の解像度に依存する。描画装置の解像限界を超えてパターンを微細化することはできない。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、描画装置の描画性能を上回る微細なパターンを形成することができるフォトマスクの製造方法及びフォトマスクを提供することを課題とする。
第1の発明に係るフォトマスクの製造方法は、
ラインアンドスペースパターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
隣り合うラインが同一グループに含まれないように、ラインアンドスペースパターンをライン単位で複数のグループに分割し、
各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる複数種類の膜のそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする
フォトマスクの製造方法である。
ここで、第1の発明に係るフォトマスクの製造方法の一態様として、
透明基板の表面に一のグループに対応する膜が形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
一のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、
別のグループに対応する膜を形成する膜形成工程と、
別のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
との構成を採用することができる。
また、第1の発明に係るフォトマスクの製造方法の別の態様として、
透明基板の表面に各グループに対応する膜が積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
一のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、
別のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
との構成を採用することができる。
第2の発明に係るフォトマスクの製造方法は、
多角形のホールパターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
隣り合う辺が同一グループに含まれないように、ホールパターンを辺単位で複数のグループに分割し、
各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる複数種類の膜のそれぞれを、対応するグループに係る辺を形成するようにパターニングする
フォトマスクの製造方法である。
ここで、第2の発明に係るフォトマスクの製造方法の一態様として、
透明基板の表面に一のグループに対応する膜が形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
一のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、
別のグループに対応する膜を形成する膜形成工程と、
別のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
との構成を採用することができる。
また、第2の発明に係るフォトマスクの製造方法の別の態様として、
透明基板の表面に各グループに対応する膜が積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
一のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、
別のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
との構成を採用することができる。
また、これらの場合、
各パターニング工程において各辺が描画の走査方向に沿って形成されるよう、フォトマスクブランクスの向きを変更する向き変更工程をさらに備える
との構成を採用することができる。
第1の発明に係るフォトマスクは、
ラインアンドスペースパターンを有するフォトマスクであって、
各ラインは、隣のラインとはエッチング特性が異なる膜により形成される
フォトマスクである。
第2の発明に係るフォトマスクは、
多角形のホールパターンを有するフォトマスクであって、
各辺は、隣の辺とはエッチング特性が異なる膜のエッジにより形成される
フォトマスクである。
本発明によれば、各膜のエッチング特性が異なることを利用して、描画装置の描画性能を上回る微細なパターンを形成することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態1に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図1(b)は、図1(a)のA-A線断面図である。 図2(a)~(d)は、実施形態1に係るフォトマスクの製造方法の説明図である。 図3(a)~(d)は、図2の続きの説明図である。 図4(a)~(d)は、図3の続きの説明図である。 図5(a)は、本発明の実施形態2に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図5(b)は、図5(a)のB-B線断面図である。 図6(a)~(d)は、実施形態2に係るフォトマスクの製造方法の説明図である。 図7(a)~(c)は、図6の続きの説明図である。 図8(a)~(d)は、図7の続きの説明図である。 図9(a)は、本発明の実施形態3に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図9(b)は、図9(a)のC-C線断面図である。 図10(a)~(d)は、実施形態3に係るフォトマスクの製造方法の説明図である。 図11(a)~(d)は、図10の続きの説明図である。 図12(a)~(d)は、図11の続きの説明図である。 図13(a)~(d)は、図12の続きの説明図である。 図14(a)~(b)は、図13の続きの説明図である。 図15(a)は、本発明の実施形態4に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図15(b)は、図15(a)のD-D線断面図である。 図16(a)~(d)は、実施形態4に係るフォトマスクの製造方法の説明図である。 図17(a)~(d)は、図16の続きの説明図である。 図18(a)~(d)は、図17の続きの説明図である。 図19(a)は、実施形態4の別例に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図19(b)は、図19(a)のE-E線断面図である。 図20(a)は、本発明の実施形態5に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図20(b)は、図20(a)のF-F線断面図である。 図21(a)は、実施形態5の別例に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図21(b)は、図21(a)のG-G線断面図である。 図22(a)は、本発明の実施形態6に係るフォトマスクの要部拡大平面図である。図22(b)は、図22(a)のH-H線断面図である。
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について、図1ないし図4を参酌して説明する。まず始めに、フォトマスク1の構成について説明する。
図1に示すように、フォトマスク1は、μm単位の幅のライン(遮光部)とμm単位の幅のスペース(透過部)とが交互に繰り返されるラインアンドスペースパターン(以下、「L/Sパターン」という。)を有するフォトマスクである。L/Sパターンは、ラインとスペースが同じ幅である等間隔L/Sパターンである。
フォトマスク1において、透明基板2の表面に遮光膜3が積層され、遮光膜3が積層される部分が遮光部となる。他方、遮光膜3が積層されていない透明基板2が露出する部分が透過部となる。
透明基板2は、合成石英ガラス等の基板である。透明基板2は、フォトマスク1を用いた露光工程で使用される露光光に含まれる代表波長(たとえば、i線、h線又はg線)に対して95%以上の透過率を有する。なお、露光光は、たとえば、i線、h線又はg線であってもよく、又はこれらの少なくとも2つの光を含む混合光であってもよい。ただし、露光光は、これらに限定されるものではない。
遮光膜3は、露光光に含まれる代表波長に対して1%以下の透過率を有する。あるいは、遮光膜3の透過率が1%より高くても、遮光部における積層透過率が1%以下であればよい。あるいは、遮光部における光学濃度(OD値)が2.7以上を満たせばよい。遮光膜3は、スパッタ法、蒸着法等により透明基板2の表面に成膜される。
遮光膜3は、第1遮光膜3Aと、第2遮光膜3Bとを備える。L/Sパターンは、第1遮光膜3Aにより形成されるラインと、第2遮光膜3Bにより形成されるラインとが間にスペースを挟んで交互に繰り返されるL/Sパターンである。
第1遮光膜3A又は第2遮光膜3Bの一方は、Cr又はCr系化合物、Ni又はNi系化合物、Ti又はTi系化合物、Si系化合物、金属シリサイド化合物等の公知の材質のうち、Cr系の材質が用いられる。第1遮光膜3A又は第2遮光膜3Bの他方は、非Cr系の材質が用いられる。このように、第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bは、材質が異なることにより、互いにエッチング特性が異なる。すなわち、第1遮光膜3Aは、第2遮光膜3Bに対してエッチング選択性を有し、第2遮光膜3Bは、第1遮光膜3Aに対してエッチング選択性を有する。
次に、フォトマスク1の製造方法について説明する。
フォトマスク1の製造方法は、i)フォトマスクブランクス準備工程(工程1)、ii)レジスト膜形成工程(工程2)、iii)描画工程(工程3)、iv)現像工程(工程4)、v)遮光膜エッチング工程(工程5)、vi)レジスト膜除去工程(工程6)、vii)遮光膜形成工程(工程7)、viii)レジスト膜形成工程(工程8)、ix)描画工程(工程9)、x)現像工程(工程10)、xi)遮光膜エッチング工程(工程11)、xii)レジスト膜除去工程(工程12)、を備える。なお、レジスト膜形成工程(工程2)からレジスト膜除去工程(工程6)まで、レジスト膜形成工程(工程8)からレジスト膜除去工程(工程12)まで、をそれぞれパターニング工程という。
フォトマスクブランクス準備工程(工程1)では、図2(a)に示すように、透明基板2の表面に第1遮光膜3Aが形成されたフォトマスクブランクスが準備される。第1遮光膜3Aは、スパッタ法、蒸着法等により成膜される。
1回目のレジスト膜形成工程(工程2)では、図2(b)に示すように、フォトマスクブランクスの表面にレジストが均一に塗布されて、レジスト膜4が形成される。レジストは、塗布法やスプレイ法により塗布される。
1回目の描画工程(工程3)では、図2(c)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅aと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅bとの比a:b=1:3となる不等間隔L/Sパターンを含む。なお、b=3というのは、b=ラインの幅(=a)+2×スペースの幅、において、ラインの幅=スペースの幅、とする場合の値である。
1回目の現像工程(工程4)では、図2(d)に示すように、不要なレジスト膜4(部分4a)が現像により除去され、レジストパターンが形成される。現像は、現像液に浸漬することにより行われる。なお、描画工程(工程3)及び現像工程(工程4)を合わせて、レジストパターン形成工程という。
1回目の遮光膜エッチング工程(工程5)では、図3(a)に示すように、レジストパターンをエッチング処理用マスクとして、第1遮光膜3Aの露出した部分がエッチングにより除去される。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでも構わないが、大型サイズのフォトマスクであれば、ウェットエッチングが好ましい。エッチャントは、エッチング液やエッチングガスが用いられる。いずれのエッチャントであっても、第1遮光膜3Aに対するエッチング選択性を有するエッチャントが用いられる。
1回目のレジスト膜除去工程(工程6)では、図3(b)に示すように、レジスト膜4が除去される。レジスト膜4の除去は、アッシング法やレジスト剥離液に浸漬することにより行われる。
遮光膜形成工程(工程7)では、図3(c)に示すように、透明基板2及び第1遮光膜3Aの表面全面に第2遮光膜3Bが形成される。第2遮光膜3Bは、スパッタ法、蒸着法等により成膜される。第2遮光膜3Bの膜厚は、第1遮光膜3Aの膜厚と同じである。あるいは、第2遮光膜3Bの膜厚は、第1遮光膜3Aの膜厚よりも大きい又は小さくてもよい。
2回目のレジスト膜形成工程(工程8)では、1回目のレジスト膜形成工程(工程2)と同様、図3(d)に示すように、フォトマスクブランクスの表面にレジストが塗布されて、レジスト膜4が形成される。レジストは、塗布法やスプレイ法により塗布される。
2回目の描画工程(工程9)では、1回目の描画工程(工程3)と同様、図4(a)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。描画装置は、1回目の描画工程(工程3)で使用された描画装置と同じ装置である。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅aと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅bとの比a:b=1:3となる不等間隔L/Sパターンであって、照射部が第1遮光膜3Aにより形成される隣り合うライン間の幅方向中心に位置しかつ非照射部の幅方向中心に第1遮光膜3Aにより形成されるラインが位置するように配置されるL/Sパターンを含む。
2回目の現像工程(工程10)では、1回目の現像工程(工程4)と同様、図4(b)に示すように、不要なレジスト膜4(部分4a)が現像により除去され、レジストパターンが形成される。現像は、現像液に浸漬することにより行われる。なお、描画工程(工程9)及び現像工程(工程10)を合わせて、レジストパターン形成工程という。
2回目の遮光膜エッチング工程(工程11)では、図4(c)に示すように、レジストパターンをエッチング処理用マスクとして、第2遮光膜3Bの露出した部分がエッチングにより除去される。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでも構わないが、大型サイズのフォトマスクであれば、ウェットエッチングが好ましい。エッチャントは、エッチング液やエッチングガスが用いられる。いずれのエッチャントであっても、第2遮光膜3Bに対するエッチング選択性を有するエッチャント(第1遮光膜3Aをエッチングしないエッチャント)が用いられるため、第2遮光膜3Bのみが選択的にエッチングされる。
2回目のレジスト膜除去工程(工程12)では、1回目のレジスト膜除去工程(工程6)と同様、図4(d)に示すように、レジスト膜4が除去される。レジスト膜4の除去は、アッシング法やレジスト剥離液に浸漬することにより行われる。
以上の工程1ないし工程12を経て、フォトマスク1が完成する。
このように、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、隣り合うラインが同一グループに含まれないように、L/Sパターンをライン単位で2つのグループに分割し、各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bのそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする方法である。
また、これを前提として、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に一のグループに対応する遮光膜3Aが形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Bを形成する遮光膜形成工程と、iv)別のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
そして、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法によれば、エッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bが用いられ、ダブルパターニングによりL/Sパターンが形成される。このため、たとえば、ライン幅0.7μm、ピッチ1.4μmの等間隔L/Sパターンが描画性能の限界である描画装置であっても、各遮光膜3A,3Bに対し、ラインの幅:スペースの幅=a:b=1:3=0.4μm:1.2μmのL/Sパターンでパターニングすることにより、ライン幅0.4μm、ピッチ0.8μmの微細な等間隔L/Sパターンを形成することができる。
ところで、パターンの微細化の効果を考えた上で最も望ましいのは、本例のように、ラインとスペースが同じ幅である等間隔L/Sパターンである。しかし、ライン同士が同じ幅で、スペース同士が同じ幅であるが、ラインとスペースが同じ幅でない不等間隔L/Sであっても、パターンの微細化が可能である。たとえば、各遮光膜3A,3Bに対し、ラインの幅:スペースの幅=0.3μm:1.3μmのL/Sパターンでパターニングすることにより、ライン幅0.3μm、ピッチ0.8μmの微細な不等間隔L/Sパターンを形成することができる。なお、不等間隔L/Sであっても、パターンの微細化が可能なことは、以下の各実施形態においても同様である。
また、ラインの幅:スペースの幅=1:3=0.4μm:1.2μmというのは、極めて高レベルなパターンの微細化を実現する場合の諸元である。これよりも緩い諸元であっても、描画装置の描画性能を上回るパターンの微細化が可能であることは言うまでもない。なお、このことは、以下の各実施形態においても同様である。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2について、図5ないし図8を参酌して説明する。なお、以下においては、実施形態1と異なる点について記載し、同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図5に示すように、フォトマスク1は、第1遮光膜3Aにより形成されるラインと、第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bの積層膜により形成されるラインとが間にスペースを挟んで交互に繰り返されるL/Sパターンを有するフォトマスクである。L/Sパターンは、ラインとスペースが同じ幅である等間隔L/Sパターンである。
図6ないし図8に示すように、フォトマスク1の製造方法は、i)フォトマスクブランクス準備工程(工程1)、ii)レジスト膜形成工程(工程2)、iii)描画工程(工程3)、iv)現像工程(工程4)、v)遮光膜エッチング工程(工程5)、vi)レジスト膜除去工程(工程6)、vii)レジスト膜形成工程(工程7)、viii)描画工程(工程8)、ix)現像工程(工程9)、x)遮光膜エッチング工程(工程10)、xi)レジスト膜除去工程(工程11)、を備える。なお、レジスト膜形成工程(工程2)からレジスト膜除去工程(工程6)まで、レジスト膜形成工程(工程7)からレジスト膜除去工程(工程11)まで、をそれぞれパターニング工程という。
フォトマスクブランクス準備工程(工程1)では、図6(a)に示すように、透明基板2の表面に第1遮光膜3Aが形成され、第1遮光膜3Aの表面に第2遮光膜3Bが形成され、これにより、透明基板2の表面に第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bが積層形成されたフォトマスクブランクスが準備される。
1回目の描画工程(工程3)では、図6(c)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅aと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅bとの比a:b=1:3となる不等間隔L/Sパターンを含む。
1回目の遮光膜エッチング工程(工程5)では、図7(a)に示すように、レジストパターンをエッチング処理用マスクとして、第2遮光膜3Bの露出した部分がエッチングにより除去される。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでも構わないが、大型サイズのフォトマスクであれば、ウェットエッチングが好ましい。エッチャントは、エッチング液やエッチングガスが用いられる。いずれのエッチャントであっても、第2遮光膜3Bに対するエッチング選択性を有するエッチャント(第1遮光膜3Aをエッチングしないエッチャント)が用いられるため、第2遮光膜3Bのみが選択的にエッチングされる。
2回目の描画工程(工程8)では、1回目の描画工程(工程3)と同様、図8(a)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。描画装置は、1回目の描画工程(工程3)で使用された描画装置と同じ装置である。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅aと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅bとの比a:b=1:3となる不等間隔L/Sパターンであって、照射部が第2遮光膜3Bにより形成される隣り合うライン間の幅方向中心に位置しかつ非照射部の幅方向中心に第2遮光膜3Bにより形成されるラインが位置するように配置されるL/Sパターンを含む。
2回目の遮光膜エッチング工程(工程10)では、図8(c)に示すように、レジストパターン及び第2遮光膜3Bをエッチング処理用マスクとして、第1遮光膜3Aの露出した部分がエッチングにより除去される。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでも構わないが、大型サイズのフォトマスクであれば、ウェットエッチングが好ましい。エッチャントは、エッチング液やエッチングガスが用いられる。いずれのエッチャントであっても、第1遮光膜3Aに対するエッチング選択性を有するエッチャント(第2遮光膜3Bをエッチングしないエッチャント)が用いられるため、第1遮光膜3Aのみが選択的にエッチングされる。
このように、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、隣り合うラインが同一グループに含まれないように、L/Sパターンをライン単位で2つのグループに分割し、各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bのそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする方法である。
また、これを前提として、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に各グループに対応する遮光膜3A,3Bが積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
そして、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法によっても、エッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bが用いられ、ダブルパターニングによりL/Sパターンが形成される。このため、たとえば、ライン幅0.7μm、ピッチ1.4μmの等間隔L/Sパターンが描画性能の限界である描画装置であっても、各遮光膜3A,3Bに対し、ラインの幅:スペースの幅=a:b=1:3=0.4μm:1.2μmのL/Sパターンでパターニングすることにより、ライン幅0.4μm、ピッチ0.8μmの微細な等間隔L/Sパターンを形成することができる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3について、図9ないし図14を参酌して説明する。なお、以下においては、実施形態1と異なる点について記載し、同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図9に示すように、遮光膜3は、第1遮光膜3Aと、第2遮光膜3Bと、第3遮光膜3Cとを備える。L/Sパターンは、第1遮光膜3Aにより形成されるラインと、第2遮光膜3Bにより形成されるラインと、第3遮光膜3Cにより形成されるラインとが間にスペースを挟んで繰り返されるL/Sパターンである。L/Sパターンは、ラインとスペースが同じ幅である等間隔L/Sパターンである。
第1遮光膜3A、第2遮光膜3B及び第3遮光膜3Cは、それぞれ、Cr又はCr系化合物、Ni又はNi系化合物、Ti又はTi系化合物、又はMo又はMo系化合物の中から異材質のものが選択される。このように、第1遮光膜3A、第2遮光膜3B及び第3遮光膜3Cは、材質が異なることにより、互いにエッチング特性が異なる。すなわち、第1遮光膜3Aは、第2遮光膜3B及び第3遮光膜3Cに対してエッチング選択性を有し、第2遮光膜3Bは、第1遮光膜3A及び第3遮光膜3Cに対してエッチング選択性を有し、第3遮光膜3Cは、第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bに対してエッチング選択性を有する。
図10ないし図14に示すように、フォトマスク1の製造方法は、i)フォトマスクブランクス準備工程(工程1)、ii)レジスト膜形成工程(工程2)、iii)描画工程(工程3)、iv)現像工程(工程4)、v)遮光膜エッチング工程(工程5)、vi)レジスト膜除去工程(工程6)、vii)遮光膜形成工程(工程7)、viii)レジスト膜形成工程(工程8)、ix)描画工程(工程9)、x)現像工程(工程10)、xi)遮光膜エッチング工程(工程11)、xii)レジスト膜除去工程(工程12)、xiii)遮光膜形成工程(工程13)、xiv)レジスト膜形成工程(工程14)、xv)描画工程(工程15)、xvi)現像工程(工程16)、xvii)遮光膜エッチング工程(工程17)、xviii)レジスト膜除去工程(工程18)、を備える。なお、レジスト膜形成工程(工程2)からレジスト膜除去工程(工程6)まで、レジスト膜形成工程(工程8)からレジスト膜除去工程(工程12)まで、レジスト膜形成工程(工程14)からレジスト膜除去工程(工程18)まで、をそれぞれパターニング工程という。
1回目の描画工程(工程3)では、図10(c)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅cと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅dとの比c:d=1:5となる不等間隔L/Sパターンを含む。なお、d=5というのは、d=2×ラインの幅(=c)+3×スペースの幅、において、ラインの幅=スペースの幅、とする場合の値である。
2回目及び3回目の描画工程(工程9、15)では、1回目の描画工程(工程3)と同様、図12(a)及び図13(c)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。描画装置は、1回目の描画工程(工程3)で使用された描画装置と同じ装置である。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅cと非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅dとの比c:d=1:5となる不等間隔L/Sパターンであって、照射部が第1遮光膜3Aにより形成される隣り合うライン間に位置しかつ非照射部に第1遮光膜3Aにより形成されるラインが位置するように配置されるL/Sパターンを含む。
2回目の遮光膜形成工程(工程13)では、図13(a)に示すように、透明基板2、第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bの表面全面に第3遮光膜3Cが形成される。第3遮光膜3Cは、スパッタ法、蒸着法等により成膜される。第3遮光膜3Cの膜厚は、第1遮光膜3Aの膜厚と同じである。あるいは、第3遮光膜3Cの膜厚は、第1遮光膜3Aの膜厚よりも大きい又は小さくてもよい。
3回目の遮光膜エッチング工程(工程17)では、図14(a)に示すように、レジストパターンをエッチング処理用マスクとして、第3遮光膜3Cの露出した部分がエッチングにより除去される。エッチングは、ドライエッチング、ウェットエッチングのいずれでも構わないが、大型サイズのフォトマスクであれば、ウェットエッチングが好ましい。エッチャントは、エッチング液やエッチングガスが用いられる。いずれのエッチャントであっても、第3遮光膜3Cに対するエッチング選択性を有するエッチャント(第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bをエッチングしないエッチャント)が用いられるため、第3遮光膜3Cのみが選択的にエッチングされる。
このように、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、隣り合うラインが同一グループに含まれないように、L/Sパターンをライン単位で3つのグループに分割し、各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる3種類の遮光膜3A,3B,3Cのそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする方法である。
また、これを前提として、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に一のグループに対応する遮光膜3Aが形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Bを形成する遮光膜形成工程と、iv)別のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、v)さらに別のグループに対応する遮光膜3Cを形成する遮光膜形成工程と、vi)さらに別のグループに対応する遮光膜3Cを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
あるいは、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、実施形態2に係るフォトマスク1の製造方法と同様の方法を採用することも可能である。この場合、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に各グループに対応する遮光膜3A,3B,3Cが積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Cを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、iv)さらに別のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
そして、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法によれば、エッチング特性が異なる3種類の遮光膜3A,3B,3Cが用いられ、トリプルパターニングによりL/Sパターンが形成される。このため、たとえば、ライン幅0.7μm、ピッチ1.4μmの等間隔L/Sパターンが描画性能の限界である描画装置であっても、各遮光膜3A,3B,3Cに対し、ラインの幅:スペースの幅=c:d=1:5=0.3μm:1.5μmのL/Sパターンでパターニングすることにより、ライン幅0.3μm、ピッチ0.6μmのさらに微細な等間隔L/Sパターンを形成することができる。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4について、図15ないし図18を参酌して説明する。なお、以下においては、実施形態1と異なる点について記載し、同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図15に示すように、フォトマスク1は、ホールパターンを有するフォトマスクである。ホールパターンは、4つの角がすべて等しい矩形(正方形ないし長方形)のホールが2次元配列されるホールパターンである。遮光膜3は、等間隔L/Sパターンの第1遮光膜3Aと、等間隔L/Sパターンでかつ第1遮光膜3Aと直交配置される第2遮光膜3Bとを備える。これにより、各ホールは、平行する対向2辺が第1遮光膜3Aの(ラインの)エッジにより形成され、もう1組の平行する対向2辺が第2遮光膜3Bの(ラインの)エッジにより形成される。
図16ないし図18に示すように、フォトマスク1の製造方法は、i)フォトマスクブランクス準備工程(工程1)、ii)レジスト膜形成工程(工程2)、iii)描画工程(工程3)、iv)現像工程(工程4)、v)遮光膜エッチング工程(工程5)、vi)レジスト膜除去工程(工程6)、vii)遮光膜形成工程(工程7)、viii)レジスト膜形成工程(工程8)、ix)描画工程(工程9)、x)現像工程(工程10)、xi)遮光膜エッチング工程(工程11)、xii)レジスト膜除去工程(工程12)、を備える。なお、レジスト膜形成工程(工程2)からレジスト膜除去工程(工程6)まで、レジスト膜形成工程(工程8)からレジスト膜除去工程(工程12)まで、をそれぞれパターニング工程という。
フォトマスク1の製造方法は、L/Sパターンのサイズが異なる点と、フォトマスクブランクスの向きを(方向X及び方向Yのいずれか一方から他方に)90度変えてから2回目の描画工程(工程9)を行う点を除けば、実施形態1に係るフォトマスク1の製造方法と同じである。
1回目及び2回目の描画工程(工程3、9)では、図16(c)及び図18(a)に示すように、描画装置の電子ビーム又はレーザを用いてレジスト膜4に露光光が照射され、所定のレジストパターンが描画される。レジストパターンは、L/Sパターンを含む。あるいは、レジストパターンは、L/Sパターンである。本例においては、レジストパターンは、照射部(ネガ型のレジストでなく、ポジ型のレジストであれば、非照射部)の幅と非照射部(ポジ型のレジストであれば、照射部)の幅との比=1:1となる等間隔L/Sパターンを含む。
1回目の描画工程(工程3)よりも後で2回目の描画工程(工程9)よりも前のいずれかの工程では、フォトマスクブランクスの垂直軸回りの向き(垂直軸回りの角度位置)が90度変更される。これにより、第1遮光膜3AのL/Sパターンと第2遮光膜3BのL/Sパターンとが直交し、矩形のホールが形成される。
このように、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、隣り合う辺が同一グループに含まれないように、ホールパターンを辺単位で複数のグループに分割し、各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bのそれぞれを、対応するグループに係る辺を形成するようにパターニングする方法である。
また、これを前提として、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に一のグループに対応する遮光膜3Aが形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Bを形成する遮光膜形成工程と、iv)別のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
あるいは、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、実施形態2に係るフォトマスク1の製造方法と同様の方法を採用することも可能である。この場合、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法は、i)透明基板2の表面に各グループに対応する遮光膜3A,3Bが積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、ii)一のグループに対応する遮光膜3Bを当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、iii)別のグループに対応する遮光膜3Aを当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える方法である。
そして、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法によれば、エッチング特性が異なる2種類の遮光膜3A,3Bが用いられ、ダブルパターニングによりホールパターンの隣り合う辺が別々に形成される。これにより、矩形のホールの角が丸みなく先鋭に形成される。このため、電子ビーム又はレーザのビーム径を原因として、たとえば、1.0μm角のホールパターンが描画性能の限界である描画装置であっても、各遮光膜3A,3Bに対し、ライン幅0.8μm、ピッチ1.6μmのL/Sパターンでパターニングすることにより、0.8μm角の微細なホールパターンを形成することができる。
また、本実施形態に係るフォトマスク1の製造方法によれば、第1遮光膜3Aの(ラインの)エッジは、電子ビーム又はレーザの走査方向に沿って形成され、また、フォトマスクブランクスの向きを90度変えてから2回目の描画工程(工程9)を行うことにより、第2遮光膜3Bの(ラインの)エッジも、電子ビーム又はレーザの走査方向に沿って形成される。このため、ホールパターンの各辺を同じ精度できれいな直線に形成することができる。
ただし、フォトマスクブランクスの向きを変えずにダブルパターニングするようにしてもよい。この場合、第1遮光膜3A又は第2遮光膜3Bの一方の(ラインの)エッジは、電子ビーム又はレーザの走査方向と直交する方向に沿って形成される。
なお、ホールパターンにおけるホールの密度、数、大きさは、適宜設定することができる。図19に示す例は、図15に示す例よりも、ホールの密度が小さい例である。
<実施形態5>
図20は、本発明の実施形態5を示す。実施形態4と異なる点は、第1遮光膜3AのL/Sパターンと第2遮光膜3BのL/Sパターンの交差角が直角ではなく、鋭角である点、そして、これにより、ホールの形状がひし形ないし平行四辺形となる点である。これ以外は、実施形態4と同じである。第1遮光膜3A及び第2遮光膜3Bの各(ラインの)エッジが電子ビーム又はレーザの走査方向に沿って形成されるように、フォトマスクブランクスの向きを(方向P及び方向Qのいずれか一方から他方に)変える点も同じである。同じ点については、実施形態1及び実施形態4についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
なお、ホールパターンにおけるホールの密度、数、大きさは、適宜設定することができる。図21に示す例は、図20に示す例よりも、ホールの密度が小さい例である。
<実施形態6>
図22は、本発明の実施形態6を示す。実施形態1と異なる点は、L/Sパターンが直線ではなく、曲線である点である。本例では、曲線は、円線ないし円弧線である。これ以外は、実施形態1と同じである。同じ点については、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
また、フォトマスク1の製造方法は、実施形態3ないし5と同様、実施形態2に係るフォトマスク1の製造方法と同様の方法を採用することも可能である。
<実施例>
上記各実施形態においては、膜は、遮光膜である。これ以外にも、下記表1に示す各種の膜の組み合わせを採用することができる。
Figure 2022185362000002
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態1ないし3及び6においては、フォトマスク1のL/Sパターンは、等間隔L/Sパターンである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。L/Sパターンは、ラインよりもスペースの幅が大きい又はこの逆である不等間隔L/Sパターンであってもよい。
また、上記実施形態4及び5においては、ホールパターンは、四角形のホールである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。多角形のホールパターンとしては、三角形又は六角形といった他の多角形であってもよい。
また、物理的に干渉するものでない限り、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に適用すること、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に係る技術要素と置換すること、以上に記載した技術要素同士を組み合わせること等は、当然に可能であり、これは、本発明が当然に意図するところである。
1…フォトマスク、2…透明基板、3…遮光膜、3A…第1遮光膜、3B…第2遮光膜、3C…第3遮光膜、4…レジスト膜、4a…不要な部分

Claims (9)

  1. ラインアンドスペースパターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
    隣り合うラインが同一グループに含まれないように、ラインアンドスペースパターンをライン単位で複数のグループに分割し、
    各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる複数種類の膜のそれぞれを、対応するグループに係るラインを形成するようにパターニングする
    フォトマスクの製造方法。
  2. 透明基板の表面に一のグループに対応する膜が形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
    一のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、
    別のグループに対応する膜を形成する膜形成工程と、
    別のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
    請求項1に記載のフォトマスクの製造方法。
  3. 透明基板の表面に各グループに対応する膜が積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
    一のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程と、
    別のグループに対応する膜を当該グループに係るラインを形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
    請求項1に記載のフォトマスクの製造方法。
  4. 多角形のホールパターンを有するフォトマスクの製造方法であって、
    隣り合う辺が同一グループに含まれないように、ホールパターンを辺単位で複数のグループに分割し、
    各グループに対応してそれぞれ形成されかつ互いにエッチング特性が異なる複数種類の膜のそれぞれを、対応するグループに係る辺を形成するようにパターニングする
    フォトマスクの製造方法。
  5. 透明基板の表面に一のグループに対応する膜が形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
    一のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、
    別のグループに対応する膜を形成する膜形成工程と、
    別のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
    請求項4に記載のフォトマスクの製造方法。
  6. 透明基板の表面に各グループに対応する膜が積層形成されたフォトマスクブランクスを準備するフォトマスクブランクス準備工程と、
    一のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程と、
    別のグループに対応する膜を当該グループに係る辺を形成するようにパターニングするパターニング工程とを備える
    請求項4に記載のフォトマスクの製造方法。
  7. 各パターニング工程において各辺が描画の走査方向に沿って形成されるよう、フォトマスクブランクスの向きを変更する向き変更工程をさらに備える
    請求項5又は請求項6に記載のフォトマスクの製造方法。
  8. ラインアンドスペースパターンを有するフォトマスクであって、
    各ラインは、隣のラインとはエッチング特性が異なる膜により形成される
    フォトマスク。
  9. 多角形のホールパターンを有するフォトマスクであって、
    各辺は、隣の辺とはエッチング特性が異なる膜のエッジにより形成される
    フォトマスク。
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