JP2022184273A - 表皮ブドウ球菌の増殖促進剤および微生物選択的増殖促進剤 - Google Patents

表皮ブドウ球菌の増殖促進剤および微生物選択的増殖促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 表皮ブドウ球菌の増殖を促進し、あるいは、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進せずに表皮ブドウ球菌の増殖を促進する技術を提供することを目的とする。【解決手段】 1-ケストースを有効成分とする、表皮ブドウ球菌の増殖促進剤。本発明によれば、皮膚の健康にとって無益あるいは有害な微生物の増殖は促進せずに、有益な微生物の増殖を促進することができる。よって、本発明によれば、皮膚の健康に好ましい菌数バランスの取得ないし維持に寄与することができる。【選択図】 図2

Description

本発明は、1-ケストースを有効成分とする、表皮ブドウ球菌の増殖促進剤および微生物選択的増殖促進剤に関する。
ヒトや動物の皮膚には多種多数の常在微生物が存在しており、それらのバランスが保たれることにより健康な状態を維持している。係る皮膚常在微生物として、例えば、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)や黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、マラセチア菌(Malassezia globosa)、アクネ菌(Cutibacterium acnes, Propionibacterium acnes)、カンジダ菌(Candida albicans)が挙げられる。
表皮ブドウ球菌は通性嫌気性菌であり、皮膚表面や毛穴に存在している。本菌は汗や皮脂を餌にして、グリセリンや脂肪酸を作り出す。脂肪酸は肌を弱酸性に保ち、他の有害な微生物の増殖を抑制する。また、グリセリンは皮膚のバリア機能を保つ役割がある。これらのことから、表皮ブドウ球菌は一般に有用菌と言われていて、皮膚の健康を保つためにはその数を減らさないようにすることが好ましい(非特許文献1)。
黄色ブドウ球菌も通性嫌気性菌であり、皮膚表面や毛穴に存在している。少数の存在は問題ないが、ブドウ球菌の中では病原性が高いため、増えすぎると皮膚炎や創傷部位の化膿を引き起こす(非特許文献1)。
マラセチア菌は、直径3~5μmのピーナッツ型の酵母様真菌であり、担子菌に分類される。本菌も少数の存在は問題ないが、過剰な場合は、癜風やフケ症、マラセチア毛包炎、マラセチア間擦疹、脂漏性皮膚炎などの皮膚疾患の発症ないし悪化に関与するため好ましくない(非特許文献2)。
また、アクネ菌は嫌気性菌であり、酸素を嫌い毛穴や皮脂腺に存在している。皮脂の分泌量が増えたり、何かの異常で毛穴がふさがれたりすると、本菌が過剰に増殖し炎症を引き起こしてニキビを発症する(非特許文献1)。
また、カンジダ菌は、酵母形と糸状形とのいずれの形態も取り得る二形性真菌である。皮膚の表面等に常在し、病原性は高くないものの、免疫抑制剤の使用や抗腫瘍療法などにより免疫が低下しているときに、内因性の日和見感染症を起こす。係る感染症としては、口腔カンジダ症のような軽度のものから、カンジダ血症・播種性カンジダ症のような重篤ないし致命的な感染症もある。
以上のことから、表皮ブドウ球菌のような有益菌についてはその存在数を維持あるいは増大させ、黄色ブドウ球菌やマラセチア菌、アクネ菌、カンジダ菌のような有害菌や日和見菌については増やさないことが健康な皮膚を保つ上では好ましいといえる。そこで、皮膚にとって好ましい菌数バランスを得るないし維持する技術が求められており、例えば、特許文献1には、表皮ブドウ球菌の生育には影響を与えず、黄色ブドウ球菌のみに抗菌効果を有する選択的抗菌組成物が開示されている。
特許第4011787号公報
吉田 理香、皮膚の常在細菌について、2016年9月1日、ヘルスケアコラム、研究活動・公開講座・社会人講座、東京医療保健大学、[online]、[令和3年4月8日検索]、インターネット<URL: https://www.thcu.ac.jp/research/column/detail.html?id=1101> 関東化学株式会社、マラセチア、真菌、細菌検査試薬、臨床検査薬、製品情報、[online]、[令和3年4月9日検索]、インターネット<URL: https://products.kanto.co.jp/web/index.cgi?c=t_product_table&pk=826>
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、黄色ブドウ球菌の菌数を抑制した結果、他の有害菌が増殖する懸念があり、好ましい菌数バランスを得るないし維持する技術として十分とはいえない。本発明は、係る課題を解決するためになされたものであって、表皮ブドウ球菌の増殖を促進し、あるいは、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進せずに表皮ブドウ球菌の増殖を促進する技術を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究の結果、1-ケストースが、表皮ブドウ球菌の増殖を促進できる一方で、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌の増殖を促進しないことを見出した。そこで、係る知見に基づいて、下記の各発明を完成した。
(1)本発明に係る表皮ブドウ球菌の増殖促進剤は、1-ケストースを有効成分とする。
(2)本発明に係る微生物選択的増殖促進剤は、微生物選択的増殖促進作用として、表皮ブドウ球菌に対しては増殖を促進し、かつ、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進しない物性を有するものであって、1-ケストースを有効成分とする。
(3)本発明に係る剤は、外用剤として用いられるものであってもよい。
本発明によれば、表皮ブドウ球菌の増殖を促進することができる。また、本発明によれば、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進せずに表皮ブドウ球菌の増殖を促進することができる。すなわち、本発明によれば、皮膚の健康にとって無益あるいは有害な微生物の増殖は促進せずに、有益な微生物の増殖を促進することができる。よって、本発明によれば、皮膚の健康に好ましい菌数バランスの取得ないし維持に寄与することができる。
また、本発明が有効成分とする1-ケストースは、野菜や穀物にも含まれているオリゴ糖の一種であり、古来より食品あるいは食品含有成分として摂取されてきた物質である。また、変異原性試験、急性毒性試験、亜慢性毒性試験および慢性毒性試験のいずれにおいても毒性は認められていないことから、安全性は極めて高い(食品と開発、Vol.49、No.12、第9頁、2014年)。したがって、本発明によれば、安全性や副作用への懸念を持つことなく、表皮ブドウ球菌の増殖を促進することができる。
実施例1の生育試験に用いた培地の組成を示す表である。 上図は、種々の濃度の被験物質の存在下で培養した表皮ブドウ球菌の生菌数を示す表である。下図は、当該生菌数を棒グラフに表したものである。 上図は、種々の濃度の被験物質の存在下で培養した黄色ブドウ球菌の生菌数を示す表である。下図は、当該生菌数を棒グラフに表したものである。 上図は、種々の濃度の被験物質の存在下で培養したマラセチア菌の生菌数を示す表である。下図は、当該生菌数を棒グラフに表したものである。 上図は、種々の濃度の被験物質の存在下で培養したアクネ菌の生菌数を示す表である。下図は、当該生菌数を棒グラフに表したものである。 上図は、種々の濃度の被験物質の存在下で培養したカンジダ菌の生菌数を示す表である。下図は、当該生菌数を棒グラフに表したものである。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明は、表皮ブドウ球菌の増殖促進剤および微生物選択的増殖促進剤を提供する。本明細書では、これらの剤をまとめて、あるいはいずれかの剤を指して「本発明の剤」あるいは「本剤」という場合がある。
本発明において「菌」は、細菌や真菌など、肉眼で確認できないほど小さな生物を包括的に含む概念として用いられる。すなわち、本発明における菌は微生物と同義である。
「増殖を促進する」とは、微生物の数(菌数)の増加の程度を大きくすることをいう。同様に、「増殖促進作用」とは、菌数の増加の程度を大きくする作用をいう。また、「増殖促進剤」とは、微生物の増殖を促進する用途で用いられる剤をいう。
本発明において、増殖促進作用を有するか否かは、後述する実施例に示すように、培養試験により判断することができる。係る培養試験においては、化粧品や医薬品に保湿剤・潤滑剤として広く用いられているグリセリンを添加した試料と、本剤もグリセリンも添加しない試料とを比較対照とする。すなわち、同種の培地において、(ア)本剤を添加したもの、(イ)グリセリンを添加したもの、および(ウ)本剤もグリセリンも添加しないものを調製する。これらの培地に同量の微生物を植菌して所定の期間培養した後、培地の菌量を測定する。菌量の測定は、コロニー計測法や濁度法、乾燥菌体重量法や湿重量法、リアルタイムPCR法などの公知の手法を適宜選択することができる。その結果、(イ)および(ウ)のいずれよりも(ア)の方が菌量が大きければ、本剤により当該微生物の増殖が促進されたと判断することができる。
一方、上記培養試験において、(イ)および(ウ)のいずれかよりも(ア)の方が菌量が小さければ、本剤は、当該微生物に対して増殖を促進しない(増殖促進作用を有さない)と判断することができる。すなわち、本発明において「増殖を促進しない」とは、本剤もグリセリンも添加しない場合のみと比較すれば菌数の増加の程度が大きい場合であっても、グリセリンを添加した場合と比較すれば菌数の増加の程度が小さい場合が含まれる。
「微生物選択的増殖促進剤」は、微生物に対して選択的な増殖促進作用を有する剤をいう。ここで、当該微生物選択的増殖促進作用とは、表皮ブドウ球菌に対しては増殖を促進し、かつ、黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進しない作用をいう。
表皮ブドウ球菌は、上述のとおり、皮膚の健康に有益な働きをする微生物である。本発明の効果を確認するなどの場合には、独立行政法人製品評価技術基盤機構(東京都渋谷区西原2-49-10)(NITE)バイオテクノロジーセンターなどの寄託機関に保存された菌株(例えばATCC12228, NBRC12993)を用いることができる。
黄色ブドウ球菌、マラセチア菌、アクネ菌およびカンジダ菌は、いずれも、上述のとおり、皮膚の健康に有害な働きをする場合がある微生物である。本発明の効果を確認するなどの場合には、NITEバイオテクノロジーセンターやアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションなどの保存機関に保存された以下の菌株を用いることができる;
黄色ブドウ球菌:例えばATCC6538, NBRC13276, ATCC6538P, NBRC12732, NBRC14462
マラセチア菌:例えばNBRC101597
アクネ菌:例えばNBRC107605
カンジダ菌:例えばNBRC1594, ATCC10231
1-ケストースは、1分子のグルコースと2分子のフルクトースからなる三糖類のオリゴ糖である。1-ケストースは、当業者に公知の方法に従って製造して用いてもよく、簡便には、市販されているものを用いてもよい。市販品には、1-ケストースを高い純度(糖の総量を100%とした場合の、1-ケストースの質量%)で含有する精製品や、30~70質量%程度の比較的低い純度で含有するフラクトオリゴ糖の混合物などがあるが、それらのいずれを用いてもよい。
本剤は、そのまま、化粧料や医薬品、医薬部外品等として用いても良く、化粧料や医薬品、医薬部外品等の原料として他の成分と併せてこれらに配合して用いてもよい。
本剤は、皮膚常在菌のうち、皮膚の健康に有益な働きをする表皮ブドウ球菌の増殖を促進し、あるいは、皮膚の健康に有害な働きをする黄色ブドウ球菌やマラセチア菌、アクネ菌、カンジダ菌の増殖を促進しないで表皮ブドウ球菌の増殖を促進して、好ましい皮膚環境にすることにより効果を発揮する。よって、本剤は、皮膚に作用する使用態様の製剤、すなわち外用剤として用いることができる。
本発明の外用剤としては、皮膚に直接塗布や貼付、噴霧等するもの(化粧品、医薬部外品、医薬品)の他、皮膚洗浄料や入浴料、消毒剤、殺菌剤などの衛生用品を例示することができる。製品の剤型としては、クリーム、シート剤、ローション、乳液、ジェル、エアゾール剤、ロールオン、スティック、粉剤、錠剤等の形態を例示することができる。本剤が配合された製品は、当該製品に通常用いられる原料(例えば、油、界面活性剤、アルコール、防腐剤、キレート剤、酸化防止剤、増粘剤、香料、殺菌剤等の成分)に1-ケストースを添加して、製造することができる。
1-ケストースの含有量は、製品の形態や用途に応じて適宜設定することができるが、例えば0.001~40質量%、0.01~40質量%、0.1~35質量%、0.1~30質量%、0.1~10質量%、0.1~5質量%を例示することができる。
以下、本発明について、実施例に基づいて説明する。なお、本発明の技術的範囲は、これらの実施例によって示される特徴に限定されない。
<実施例1>各種微生物に対する増殖活性
(1)試験材料
被験物質はグリセリンおよび1-ケストースとした。グリセリンは、濃度95質量%以上でグリセリンを含有する水溶液(市販品)を、1-ケストースは、純度95質量%以上で1-ケストースを含有する組成物(粉体;市販品)を、それぞれ用いた。なお、培地中の被験物質の濃度は、グリセリンおよび1-ケストースの各物質の終濃度である。
被験菌体および培地は、下記表1に示すものを用いた。培地の組成を図1に示す。被験菌体はNITEバイオテクノロジーセンターから入手した。被験菌体のうち、アクネ菌のみ、培養は嫌気ジャーにて嫌気性条件下で行った。
Figure 2022184273000002
(2)生育試験
被験菌体を寒天培地上で22~48時間培養した。出現したコロニーを釣菌し、滅菌生理食塩水に懸濁して菌懸濁液とした。試験管に液体培地を予め入れておき、ここに菌懸濁液を入れて菌液とした。一方、滅菌生理食塩水に被験物質を溶解して、希釈濃度系列の被験物質溶液を調製した。溶解した寒天培地、菌液および被験物質溶液を合わせてシャーレに入れて培養液とした。被験物質溶液は、希釈濃度系列を用いて、培養液における被験物質の終濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.050質量%、0.100質量%、0.500質量%、1.000質量%となるよう添加した。対照試料として、被験物質溶液を加えない培養液(被験物質の終濃度0質量%)も設定した。培養液を固化させた後、30℃で24時間培養した。その後、コロニーの数を数えて培養液あたりの濃度(cfu/mL)を算出し、これを生菌数とした。表皮ブドウ球菌の結果を図2に、黄色ブドウ球菌の結果を図3に、マラセチア菌の結果を図4に、アクネ菌の結果を図5に、カンジダ菌の結果を図6に、それぞれ示す。
図2に示すように、表皮ブドウ球菌は、1-ケストースの添加濃度が大きいほど、生菌数が大きかった。また、被験物質の濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.5質量%および1質量%のいずれにおいても、グリセリンよりも1-ケストースの方が顕著に生菌数が大きかった。この結果から、1-ケストースは、表皮ブドウ球菌の増殖を促進できることが明らかになった。
一方、図3に示すように、黄色ブドウ球菌は、1-ケストースの添加濃度にかかわらず、生菌数がほぼ一定であった。また、被験物質の濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.5質量%および1質量%のいずれにおいても、グリセリンの方が1-ケストースよりも生菌数が大きかった。この結果から、1-ケストースは、黄色ブドウ球菌の増殖をほとんど促進しないことが明らかになった。
また、図4に示すように、マラセチア菌も、1-ケストースの添加濃度と、生菌数との間に明確な正の相関関係は見られなかった。また、被験物質の濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.5質量%および1質量%のいずれにおいても、グリセリンの方が1-ケストースよりも生菌数が大きかった。この結果から、1-ケストースは、マラセチア菌の増殖をほとんど促進しないことが明らかになった。
また、図5に示すように、アクネ菌も、1-ケストースの添加濃度にかかわらず、生菌数がほぼ一定であった。また、被験物質の濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.5質量%および1質量%のいずれにおいても、グリセリンの方が1-ケストースよりも生菌数が大きかった。この結果から、1-ケストースは、アクネ菌の増殖をほとんど促進しないことが明らかになった。
また、図6に示すように、カンジダ菌も、1-ケストースの添加濃度にかかわらず、生菌数がほぼ一定であった。また、被験物質の濃度が0.005質量%、0.010質量%、0.05質量%、0.1質量%、0.5質量%および1質量%のいずれにおいても、グリセリンの方が1-ケストースよりも生菌数が大きかった。この結果から、1-ケストースは、カンジダ菌の増殖をほとんど促進しないことが明らかになった。

Claims (3)

  1. 1-ケストースを有効成分とする、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の増殖促進剤。
  2. 1-ケストースを有効成分とする微生物選択的増殖促進剤であって、前記微生物選択的増殖促進作用として、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)に対しては増殖を促進し、かつ、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、マラセチア菌(Malassezia globosa)、アクネ菌(Cutibacterium acnes)およびカンジダ菌(Candida albicans)から選択される1以上の微生物に対しては増殖を促進しない物性を有する前記剤。
  3. 外用剤として用いられることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の剤。
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