JP2022184233A - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Hiromasa Tabuchi
宣昭 田上
Nobuaki Tagami
清 笛木
Kiyoshi Fueki
壮志 中川
Soshi Nakagawa
貴行 新宅
Takayuki Shintaku
裕達 新井
Hirotatsu Arai
毅 中村
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Abstract

【課題】再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させること。【解決手段】情報処理装置100は、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得部132と、複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、エリア情報とに基づいて、複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定部137とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
従来、車両走行中のドライバに対して、警告情報、経路案内情報、道路交通情報、観光案内情報、広告情報等の情報を音声情報として出力する技術が知られている。
ところで、これらの音声情報は、再生出力されるタイミングが重なると聴き取りが困難になったり、運転の妨げになったりする恐れがある。したがって、これらの音声情報の再生出力が、相互に干渉しないよう再生出力のタイミングをスケジューリングして再生させる仕組みが提案されている。
特開2013-221837号公報
しかしながら、上記の従来技術では、再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させることができるとはいえない場合がある、という問題が一例として挙げられる。
例えば、上記の従来技術は、各音声情報における重要度、再生音声の長さ、事象の発生からの再生開始の遅れに対する許容限界時間のメタ情報に基づいて、再生されないことおよび再生が遅延することによる損失度を計算し、音声情報の組合せについて損失度が最小の組合せに係る再生順位を選択している。
このように、上記の従来技術では、各コンテンツ情報に再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている訳ではないため、各コンテンツ情報を地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させる概念が存在しない。
したがって、上記の従来技術では、再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させることができるとは限らない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に係る情報処理装置は、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得部と、前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定部とを有することを特徴とする。
請求項14に係る情報処理方法は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得工程と、前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定工程とを含むことを特徴とする。
請求項15に係る情報処理プログラムは、コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得手段と、前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定手段として機能させることを特徴とする。
図1は、実施形態に係るシステムの一例を示す図である。 図2は、情報整合処理の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るコンテンツデータベースの一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る走行情報データベースの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。 図7は、実施形態に係る情報処理のその他の一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る情報処理に対応する変形性を示す図である。 図9は、実施形態に係る情報処理手順の全体像を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る情報処理手順に含まれる決定処理手順を示すフローチャートである。 図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
また、以下の実施形態において、車両は移動体、走行状況は移動状況、走行速度は移動速度、と読み替えることができるものとする。また、車両において再生出力させる、といった表現は、車両とともに移動する端末装置に対して再生出力させる、という意味を含むものとする。また、車両がコンテンツ情報を再生出力するよう出力制御する、といった表現は、端末装置に対する出力制御、および、車両のユーザに対するコンテンツ情報の提供(出力)、といった意味を含むものとする。
〔1.はじめに〕
車両とともに移動する端末装置の一例として、車両に設置される端末装置(例えば、車載装置)や、ユーザ(例えば、ドライバをはじめとする車両の搭乗者)が所有するスマートフォン等の端末装置が挙げられるが、このような端末装置に向けて各種のコンテンツを提供するアプリケーションが知られている。
例えば、車両の走行状態や車両を運転しているユーザの状況に応じた内容のコンテンツ情報や、各種入力(例えば、文字入力や音声入力)に従って道案内するコンテンツ情報を提供することでユーザの運転をアシストするアプリケーションがある。また、車両の走行に合わせて観光案内、店舗案内、広告情報、あるいはその他のお役立ち情報等といった各種コンテンツ情報を提供することでより快適な運転をアシストするものも存在する。
ここで、アプリケーションは、どのようなカテゴリのコンテンツ情報を提供可能であるかに応じて、特定の種別に分類される場合がある。例えば、ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems;先進運転支援システム)に関するアプリケーションは、「警告」や「注意」にカテゴライズされるコンテンツ情報を提供することから、「ADAS」あるいは「安全支援」といった種別に分類される。一方、各種案内(例えば、道案内、観光案内等)に関するアプリケーションは、「案内」にカテゴライズされるコンテンツ情報を提供することから、「案内支援」といった種別に分類される。また、店舗情報(例えば、店舗に関する広告)に関するアプリケーションは、「広告」にカテゴライズされるコンテンツ情報を提供することから、「広告提供」といった種別に分類される。
また、アプリケーションは、ユーザに提供したいコンテンツ情報を後述する情報整合エンジン(具体的には、情報整合エンジンを搭載したコンピュータ)に渡すことで、情報整合エンジンを介してコンテンツ情報を再生出力させる。この際アプリケーションは、コンテンツ情報に対して、再生出力させるべき範囲を示す範囲情報、コンテンツ情報のカテゴリを示すカテゴリ情報、コンテンツ情報の長さ(再生時間)を含むメタ情報を付与する。
再生出力させるべき範囲を示す範囲情報とは、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲、時刻範囲、車両の走行距離範囲、車両の通過エリア範囲、車両の速度範囲等を指定することで、その範囲内であればコンテンツ情報の再生出力を許容することを条件付ける条件情報に相当する。以下の実施形態では、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報(範囲情報の一例)にフォーカスして説明するが、実施形態に係る情報処理は、地理的範囲以外、すなわち、時刻範囲、車両の走行距離範囲、車両の通過エリア範囲、車両の速度範囲であっても適用可能である。
また、このように各アプリケーションが地理的範囲を設定する場合、アプリケーション間で地理的範囲の一部または全てが重複してしまう場合がある。そうすると、重複関係にある各地理的範囲に対応するコンテンツ情報の間で再生出力が干渉してしまうという問題が生じる。また、コンテンツ情報は、提供先のユーザが車両の搭乗者であることを考慮して、音声メッセージとして構成されることから、再生出力が干渉してしまうと運転の妨げになってしまう恐れがある。このようなことから情報整合エンジンを備えたコンピュータは、情報整合エンジンの制御に従って、適切な出力順や、適切な出力タイミングを決定する。また、係るコンピュータは、走行中の車両は走行状況が逐一変化することに応じて、走行状況を先読みし、再生出力させるべきコンテンツ情報を最適化するための優先度(優先順位)付けを行う。
また、決定された優先度や出力順によっては、再生出力されずに棄却されてしまうコンテンツ情報が出てくる場合がある。このようなことから、アプリケーションは、自身のコンテンツ情報がなるべく効率的に再生出力されるような範囲を動的に制御(出力設定)しようとする場合があるが、情報整合エンジンを備えたコンピュータは、再生出力に関する実績情報に応じたフィードバックをアプリケーションに対して行うことで、アプリケーションによる出力設定を支援することもできる。
〔2.システムについて〕
続いて、図1を用いて、上記説明したアプリケーション、および、情報整合エンジンを備えたコンピュータを含むシステムについて説明する。図1は、実施形態に係るシステムの一例を示す図である。図1には、実施形態に係るシステムの一例として、情報処理システムSyが示される。後述する実施形態に係る情報処理は、情報処理システムSyにて実現される。
(端末装置10について)
端末装置10(エッジ端末)は、ユーザ(車両の搭乗者)によって利用される情報処理端末である。端末装置10は、例えば、車両に設置される据え置き型の車載装置であってもよいし、ユーザが所有する携帯型端末装置(例えば、スマートフォン、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、PDA等)であってよい。本実施形態では、端末装置10は、車載装置であるものとする。
また、図1の例では、端末装置10は、ユーザU1によって運転される車両VE1に設けられており、情報整合エンジンを備えたコンピュータによる出力制御に応じて、コンテンツ情報を再生出力する。例えば、端末装置10は、報知部(出力部)を有しており、この報知部からコンテンツ情報を出力させる。例えば、報知部は、スピーカや表示画面であってよく、端末装置10は、音声メッセージ形式のコンテンツ情報(音声コンテンツ)をスピーカを介して再生出力させる。また、報知部は、表示画面であってもよく、端末装置10は、音声コンテンツの内容をサポートするための情報を表示画面に表示させることができる。
また、端末装置10には、ADASアプリ、ナビアプリ、音楽アプリ、配送アプリ、保険アプリ等といった各種のアプリケーションがユーザの任意で導入されていてよく、係るアプリケーションは、例えば、アカウント情報やユーザにより設定された設定情報を含むユーザ情報を後述するクラウドコンピュータCCP2に送信することができる。
なお、端末装置10に導入されるアプリケーションは、範囲情報とともに音声メッセージ形式のコンテンツ情報を提供するアプリケーション(以下、「実施形態に係るアプリ」と表記する場合がある)に対応するエッジ端末向けのアプリであってもよいし、実施形態に係るアプリとは異なる任意のアプリケーションであってもよい。
(エッジコンピュータECP1について)
エッジコンピュータECP1は、端末装置10の付近でデータ処理(エッジ処理)を行うコンピュータであり、状況把握エンジンE30-1、および、情報整合エンジンE100-1が組み込まれている。また、図1の例によれば、エッジコンピュータECP1には、実施形態に係るアプリとして、アプリケーションAP1x(例えば、アプリAP11,アプリAP12,アプリAP13・・・)が備えられている。
図1の例では、アプリケーションAP1xは、エッジコンピュータECP1の内部に備えられているが、アプリケーションAP1xは、エッジコンピュータECP1からは独立されていてもよい。このような場合、例えば、情報処理システムSyには、アプリケーションAP1xに対応するサーバ装置(アプリサーバ)がさらに含まれてよい一方で、エッジコンピュータECP1は内部においてアプリケーションAP1xを有しなくともよい。
また、アプリケーションAP1xは、ユーザへの出力の緊急性がより高い内容のコンテンツ情報を提供するアプリであるために、端末装置10の付近に存在するエッジコンピュータECP1に組み込まれている。これにより、アプリケーションAP1xから提供されたコンテンツ情報は、車両VE1の走行状況に合わせてより短いタイムラグで再生出力され得る。また、このようなことから、アプリケーションAP1xは、例えば、ADASに関連するアプリであってよく、「警告」や「注意」にカテゴライズされるコンテンツ情報を提供する。
また、エッジコンピュータECP1は、図1に示すように、汎用プロキシアプリをさらに有してもよい。
(クラウドコンピュータCCP2について)
クラウドコンピュータCCP2は、クラウド側に存在し例えばプッシュ形式で各種の情報提供を行うコンピュータであり、状況把握エンジンE30-2、および、情報整合エンジンE100-2が組み込まれている。また、図1の例によれば、クラウドコンピュータCCP2には、実施形態に係るアプリとして、アプリケーションAP2x(例えば、アプリAP21,アプリAP22,アプリAP23・・・)が備えられている。
図1の例では、アプリケーションAP2xは、クラウドコンピュータCCP2の内部に備えられているが、アプリケーションAP2xは、クラウドコンピュータCCP2からは独立されていてもよい。このような場合、例えば、情報処理システムSyには、アプリケーションAP2xに対応するサーバ装置(アプリサーバ)がさらに含まれてよい一方で、クラウドコンピュータCCP2は内部においてアプリケーションAP2xを有しなくともよい。
また、アプリケーションAP2xは、ユーザへの出力の緊急性が低めのコンテンツ情報を提供するアプリであってよい。このため、アプリケーションAP2xは、端末装置10から離れたクラウド側のクラウドコンピュータCCP2に組み込まれている。また、このようなことから、アプリケーションAP2xは、例えば、案内支援や広告提供に関連するアプリであってよく、「案内」や「広告」にカテゴライズされるコンテンツ情報を提供する。
(情報処理の具体例)
続いて、実施形態に係るアプリケーション、状況把握エンジン、および、情報整合エンジンそれぞれによって行われる処理の具体例を説明する。また、以下では、コンテンツ情報を音声コンテンツとして説明する。なお、コンテンツ情報は、音声コンテンツに限らず例えば動画コンテンツであってもよい。
まず、実施形態に係るアプリケーションによる処理の具体例について説明する。アプリケーションAP1x、AP2xのいずれであっても処理の内容は同一であるため、ここではアプリケーションAP1xを例に説明する。
アプリケーションAP1xは、ユーザによる利用履歴に基づいて、ユーザごとに提供する音声コンテンツのパーソナライズ化を行う。また、アプリケーションAP1xは、ユーザとの対話を実現できるよう、ユーザに入力された音声が示す発話内容に基づき、どのような内容の音声メッセージで応答すべきかを判定する処理を行う。また、アプリケーションAP1xは、ユーザの状況に基づき、ユーザに提供する音声コンテンツや、ユーザに応答する音声メッセージの内容を決定することもできる。
また、アプリケーションAP1xは、音声コンテンツを生成する生成処理を行う。例えば、アプリケーションAP1xは、状況把握エンジンE30-1(アプリケーションAP2xの場合は、状況把握エンジンE30-2)から受け付けたデータに基づいて、どのようなカテゴリに属する音声コンテンツを再生出力させるべきかを決定し、決定したカテゴリに属する内容の音声コンテンツを生成する。
例えば、アプリケーションAP1xは、状況把握エンジンE30-1によって把握された車両の走行状況に応じた内容の音声コンテンツを生成する。なお、生成処理によって生成される音声コンテンツは、最終的にユーザに報知される音声メッセージの基となる例えばテキストデータであって、後に音声データに変換されて得られる音声メッセージの内容を定義するものであってよい。すなわち、アプリケーションAP1xは、音声コンテンツとして音声データを生成することに限定されず、音声コンテンツとして、音声メッセージの基となる他の形式のデータを生成してもよい。
また、アプリケーションAP1xは、音声コンテンツを再生出力させるタイミングも指定することができる。例えば、アプリケーションAP1xは、音声コンテンツを再生出力させるべき地理的範囲、時刻範囲、車両の走行距離範囲、車両の通過エリア範囲、あるいは車両の速度範囲等を用いて、音声コンテンツの再生出力を許容する範囲を示す範囲情報を生成することができる。また、係る場合、アプリケーションAP1xは、範囲情報を含むメタ情報が付与された音声コンテンツを情報整合エンジンE100-1(アプリケーションAP2xの場合は、情報整合エンジンE100-2)に送信することにより、範囲情報で示される条件下において端末装置10に音声コンテンツを再生出力させるようリクエスト(予約)する。
次に、状況把握エンジンによる処理の具体例について説明する。状況把握エンジンE30-1、E30-2のいずれであっても処理の内容は同一であるため、ここでは状況把握エンジンE30-1を例に説明する。
状況把握エンジンE30-1は、車両の走行状況を把握するための分析処理である状況把握処理を行う。例えば、状況把握エンジンE30-1は、各種センサから得られたセンサ情報に基づいて、車両の走行状況をセンシングする。なお、ここでいうセンサは、例えば、車両に備えられたセンサや端末装置10が有するセンサであってよく、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、GPS、カメラ、マイク等が一例として挙げられる。
例えば、状況把握エンジンE30-1は、次のような一連の分析処理を行うことができる。例えば、状況把握エンジンE30-1は、上記のセンサから取得したセンサ情報に基づき、センシングを行うとともに、センシング結果をコア要素として用いることで、ベース分析を行う。ベース分析では、状況把握エンジンE30-1は、コア要素を情報源として必要なデータを抽出し、抽出したデータの変換および加工を行う。続いて、状況把握エンジンE30-1は、変換および加工後のデータを用いて高次分析を行う。高次分析では、状況把握エンジンE30-1は、変換および加工後のデータに基づいて、具体的な走行状況の分析を行う。例えば、状況把握エンジンE30-1は、車両の走行状況として、直線道路を走行中であるのか否か、カーブ中であるのか否か、走行速度、進行方向、渋滞状況等を分析する。
なお、図1の例によれば、状況把エンジンE30-2は、走行状況やユーザ操作に関するログに対する統計処理により得られた統計情報を、状況把握処理に用いてもよい。
次に、情報整合エンジンによる処理の具体例について説明する。情報整合エンジンE100-1、E100-2のいずれであっても処理の内容は同一であるため、ここでは情報整合エンジンE100-1を例に説明する。図2や図3に示される通り、情報整合エンジンE100-1は、リクエストマネージャ機能や、レスポンスマネージャ機能を有する。
リクエストマネージャ機能は、アプリケーションAP1x(情報整合エンジンE100-2の場合は、アプリケーションAP2x)からリクエストを受け付けて、受け付けたリクエストに応じたキューイングを行う。なお、ここでいうリクエストとは、生成した音声コンテンツを再生出力するよう要求する出力要求であってよく、例えば音声コンテンツを含んだ状態で送信される。また、リクエストマネージャ機能は、受け付けた音声コンテンツをコンテンツバッファ内でキューイングする。
レスポンスマネージャ機能は、ルールに沿った出力判断処理を行う。例えば、レスポンスマネージャ機能は、出力判断アルゴリズムに従って、出力判断処理を行う。より具体的には、レスポンスマネージャ機能は、状況把握エンジンE30-1(情報整合エンジンE100-2の場合は、状況把握エンジンE30-2)によって把握された走行状況を示す走行情報や、リクエストに含まれる範囲情報に基づいて、出力予約された音声コンテンツを実際にどのような順で出力させるか優先度および出力順を決定する。そして、レスポンスマネージャ機能は、決定した優先度に応じた出力順で音声コンテンツを再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する。
〔3.情報処理の流れ〕
続いて、情報処理システムSyで実現される情報処理(実施形態に係る情報処理)の流れについて図1を用いて説明する。ここでは、車両VE1を運転するユーザU1に対して、車両VE1の車載装置に相当する端末装置10を介して音声コンテンツが再生出力される場面を想定する。係る場面では、端末装置10は、自装置が有するセンサにより検出されたセンサ情報を随時、エッジコンピュータECP1に送信している。
このような状態において、まず、エッジコンピュータECP1側を起点とする情報の流れを示す。エッジコンピュータECP1が有する状況把握エンジンE30-1は、端末装置10から送信されたセンサ情報が取得されると、車両VE1の走行状態を把握するための状況把握処理を行う。例えば、状況把握エンジンE30-1は、センサ情報を用いたセンシング、センシング結果をコア要素として用いたベース分析、ベース分析の結果得られたデータを用いた高次分析、といった一連の分析処理を行うことで詳細な状況把握処理を行う。
そして、状況把握エンジンE30-1は、状況把握処理によって把握された走行状況を示す走行情報を、走行情報を利用する利用先に対して送信する。例えば、状況把握エンジンE30-1は、情報整合エンジンE100-1、アプリケーションAP1x、状況把握エンジンE30-2に対して走行情報を送信する。なお、ここでいう走行状況とは、例えば、車両VE1の位置、走行速度、進行方向等であってよい。
アプリケーションAP1xは、状況把握エンジンE30-1から走行情報を取得すると、取得した走行情報に基づいて、音声コンテンツを生成する生成処理を行う。例えば、アプリケーションAP1xは、状況把握エンジンE30-1から取得した走行情報に基づいて、車両VE1の走行状況に応じた内容の音声コンテンツを生成する。また、アプリケーションAP1xは、音声コンテンツを再生出力させるべき地理的範囲、時刻範囲、車両VE1の走行距離範囲、車両VE1の通過エリア範囲、あるいは車両の速度範囲等を用いて、音声コンテンツの再生出力を許容する範囲を示す範囲情報を生成し、生成した範囲情報を含むメタ情報を音声コンテンツに付与する。そして、アプリケーションAP1xは、メタ情報が付与された音声コンテンツを情報整合エンジンE100-1に入力する。
状況把握エンジンE30-2は、状況把握エンジンE30-1から走行情報を取得すると、取得した走行情報に基づいて、車両VE1の走行状態を把握するための状況把握処理を行う。例えば、状況把握エンジンE30-1から取得された走行情報は、クラウドコンピュータCCP2が有する所定のデータベースに蓄積される。また、係るデータベースには、ユーザ操作に関するログも蓄積されてよく、状況把握エンジンE30-2は、これまでに蓄積されている走行情報や操作ログに対する統計処理を行うことで、統計処理の結果を示す統計情報と、外部から取得した外部データとを用いて、車両VE1の走行状態を把握するための状況把握処理を行う。
なお、ここでいう外部データは、クラウドに存在するからこそ取得可能なデータであって、走行状況の把握に有用なデータである。例えば、外部データは、天気の状況を示す天気情報、交通状況を示す交通情報、道路状態を示す道路情報が挙げられる。もちろん、外部データは、この例に限定されない。
そして、状況把握エンジンE30-2は、状況把握処理によって把握された走行状況を示す走行情報を、走行情報を利用する利用先に対して送信する。例えば、状況把握エンジンE30-2は、情報整合エンジンE100-2、アプリケーションAP2xに対して走行情報を送信する。なお、ここでいう走行状況とは、例えば、車両VE1の位置、走行速度、進行方向等であってよい。
また、状況把握エンジンE30-1およびE30-2の間で状況把握処理が行われ、アプリケーションAP1xおよびAP2xの間で生成処理が行われることに応じて、情報整合エンジンE100-2からE100-1にかけて、情報整合処理が行われる。例えば、情報整合エンジンE100-2からE100-1にかけて、生成処理によって生成された出力候補の音声コンテンツのうち、最適な組合せの音声コンテンツが最適な順で出力されるよう整合するための情報整合処理が行われる。
例えば、生成処理によって生成された各音声コンテンツには、再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報(範囲情報の一例)がメタ情報として対応付けられている。したがって、情報整合処理では、状況把握処理によって把握された走行状況を示す走行情報に基づき複数の音声コンテンツそれぞれに対して再生出力の優先度が算出される。また、情報整合処理では、複数の音声コンテンツそれぞれの再生時間、エリア情報および走行情報に基づき、優先度に応じた音声コンテンツの組合せでの出力順が決定される。そして、この組合せに含まれる音声コンテンツが、決定された出力順に応じて互いに干渉しないよう順に再生出力されるよう出力制御される。
また、音声コンテンツには、再生出力を終了させるべき地理的位置あるいは地理的範囲を示すエリア情報がメタ情報として対応付けられる場合もある。係る場合、情報整合処理では、複数の音声コンテンツそれぞれの再生時間と、エリア情報とに基づき、再生出力を開始させる出力開始タイミングが決定されてよい。
以下では、情報整合処理と、情報整合処理の結果に応じた出力制御処理の一例について図1の例を用いて説明する。
まず、情報整合エンジンE100-2は、アプリケーションAP2xから入力されてきた音声コンテンツそれぞれに対応するエリア情報であって、再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報(ルール)に沿った出力判断処理を行う。例えば、情報整合エンジンE100-2が有するレスポンスマネージャ機能は、出力判断アルゴリズムに従って、出力判断処理を行う。
より具体的には、レスポンスマネージャ機能は、状況把握エンジンE30-2によって把握された走行状況を示す走行情報や、各音声コンテンツの再生時間も考慮して、この出力予約された音声コンテンツを実際にどのような順で出力させるか優先度および出力順を決定する。例えば、レスポンスマネージャ機能は、優先度に応じた音声コンテンツの組合せでの出力順を決定する。なお、レスポンスマネージャ機能は、図1に示すように、端末装置10に挿入されているアプリケーションから送信されてきたユーザ情報をさらに用いて出力判断処理を行ってもよい。
そして、情報整合エンジンE100-2は、レスポンスマネージャ機能により決定された情報を出力判断結果に応じた情報として、エッジコンピュータECP1に出力する。エッジコンピュータECP1に出力された情報は、エッジコンピュータECP1の汎用プロキシアプリを介して、情報整合エンジンE100-1に入力される。
情報整合エンジンE100-2は、アプリケーションAP1xから入力されてきた音声コンテンツ、出力判断結果として情報整合エンジンE100-2側から入力されてきた組合せで示される音声コンテンツのそれぞれに対応するエリア情報(ルール)に沿った出力判断処理を行う。例えば、情報整合エンジンE100-1が有するレスポンスマネージャ機能は、出力判断アルゴリズムに従って、出力判断処理を行う。
より具体的には、レスポンスマネージャ機能は、状況把握エンジンE30-1によって把握された走行状況を示す走行情報、各音声コンテンツの再生時間、情報整合エンジンE100-2側で決定された情報(優先度、出力順)も考慮して、出力予約された音声コンテンツを実際にどのような順で出力させるか最終的な優先度および出力順を決定する。例えば、レスポンスマネージャ機能は、優先度に応じた音声コンテンツの組合せでの出力順を決定する。
そして、情報整合エンジンE100-2は、決定した優先度に応じた出力順で音声コンテンツを再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する。端末装置10は、係る出力制御に従って、優先度に応じた組合せに含まれる音声コンテンツを互いに干渉させないよう順に再生出力させる。
なお、図1の例によれば、情報整合エンジンE100-2は、現在再生出力されている音声コンテンツが例えばどのようなカテゴリに属するものであるかをユーザに認識させるためにカテゴリに応じたLED発行するよう端末装置10に対してLED制御することもできる。また、図1の例によれば、情報整合エンジンE100-2は、音声コンテンツの内容をサポートするための情報を表示画面に表示するよう端末装置10に対して表示制御することもできる。
〔4.情報整合処理の具体例〕
次に、情報整合エンジンによって行われる情報整合処理について、具体的な一例を用いてより詳細に説明する。図2は、情報整合処理の一例を示す図である。図2には、情報整合エンジンE100-1によって情報整合処理が行われる場面が示される。
図2には、エッジコンピュータECP1に存在するADAS関連のアプリケーションであるアプリケーションAP11が、「飛び出し注意です」というメッセージ内容の音声コンテンツC111(安全支援情報C111)を生成し、生成した音声コンテンツC111を再生出力するよう要求する出力要求を情報整合エンジンE100-1に送信することで再生出力を予約(リクエスト)している例が示される。
また、図2には、クラウドコンピュータCCP2に存在する案内支援関連のアプリケーションであるアプリケーションAP21が、「この先、右です」というメッセージ内容の音声コンテンツC211(観光案内情報C211)を生成し、生成した音声コンテンツC211を再生出力するよう要求する出力要求を情報整合エンジンE100-1に送信することで再生出力を予約(リクエスト)している例が示される。
また、図2には、クラウドコンピュータCCP2に存在する広告提供関連のアプリケーションであるアプリケーションAP22が、「この先、3つ星レストランの~」というメッセージ内容の音声コンテンツC221(店舗広告C221)を生成し、生成した音声コンテンツC221を再生出力するよう要求する出力要求を情報整合エンジンE100-1に送信することで再生出力を予約(リクエスト)している例が示される。
また、図2の例では、情報整合エンジンE100-1のリクエストマネージャ機能は、アプリケーションAP11、AP21およびAP22のそれぞれから受け付けた出力要求に応じたキューイングを行う。例えば、リクエストマネージャ機能は、出力要求とともに受け付けた音声コンテンツC111、C211およびC221について、コンテンツバッファ内でキューイングする。
また、情報整合エンジンE100-1のレスポンスマネージャ機能は、ルールに沿った出力判断処理を行う。例えば、レスポンスマネージャ機能は、出力判断アルゴリズムに従って、出力判断処理を行う。より具体的には、レスポンスマネージャ機能は、状況把握エンジンE30-1によって把握された走行状況を示す走行情報、出力要求に含まれるエリア情報、出力予約された各音声コンテンツの再生時間に基づいて、各音声コンテンツのうちどの音声コンテンツをどのような順で出力させるか優先度および出力順を決定する。そして、レスポンスマネージャ機能は、決定した優先度に応じた音声コンテンツの組合せについて、出力順を決定する。また、レスポンスマネージャ機能は、決定した出力順で組合せに対応する音声コンテンツを再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する。
〔5.実施形態に係る情報処理装置について〕
図1では、エッジコンピュータECP1、および、クラウドコンピュータCCP2の間で、実施形態に係る情報処理が行われる例を示した。ここからは、情報整合エンジンE100-1または情報整合エンジンE100-2を有するコンピュータを、実施形態に係る情報処理装置100として説明する。
情報処理装置100は、エッジコンピュータECP1に対応するサーバ装置であってもいし、クラウドコンピュータCCP2に対応するサーバ装置であってもよい。また、情報処理装置100は、エッジコンピュータECP1が有する機能と、クラウドコンピュータCCP2が有する機能とを統合して構成される1つのサーバ装置であってもよい。
例えば、情報処理装置100は、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報、複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間、さらには車両の走行状況に関する走行情報を用いて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した優先度に応じて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。
なお、情報処理装置100は、コンテンツ情報の再生出力に関する実績情報に基づいて、アプリケーションへのフィードバックも行ってよい。
〔6.情報処理装置の構成〕
まず、図3を用いて、情報処理装置100についてより詳細に説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、アプリケーションAPx、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、コンテンツデータベース121(コンテンツバッファ)と、走行情報データベース122とを有する。
(コンテンツデータベース121について)
コンテンツデータベース121は、コンテンツ情報に関する各種情報を記憶する。ここで、図4に実施形態に係るコンテンツデータベース121の一例を示す。図4の例では、コンテンツデータベース121は、「アプリID」、「コンテンツID」、「コンテンツデータ」、「カテゴリ」、「メタ情報」、「範囲情報」といった項目を有する。
「アプリID」は、実施形態に係るアプリケーション(コンテンツ情報を提供可能なアプリケーション)を識別する識別情報を示す。「コンテンツID」は、「アプリID」が示すアプリケーションによって生成されたコンテンツ情報(音声コンテンツ)を識別する識別情報を示す。
「コンテンツデータ」は、「アプリID」が示すアプリケーションによって生成されたコンテンツ情報である。「カテゴリ」は、「アプリID」が示すアプリケーションによって生成されたコンテンツ情報が属するカテゴリを示す。「カテゴリ」には、警告、注意、案内、広告、エンタメ等といったものがある。
「メタ情報」は、コンテンツ情報を再生出力させるべき範囲を示す範囲情報、コンテンツ情報のカテゴリを示すカテゴリ情報、コンテンツ情報の長さ(再生時間)等を含んだ状態で、このコンテンツ情報に付与される。
「範囲情報」は、コンテンツ情報を再生出力させるべき範囲(コンテンツ情報の再生出力を許容する許容範囲)を条件付ける条件情報に相当する。例えば、「範囲情報」の一例として、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報が挙げられる。また、これ以外にも「範囲情報」には、コンテンツ情報を再生出力させるべき時刻範囲、車両の走行距離範囲、車両の通過エリア範囲、車両の速度範囲等がある。なお、「範囲情報」は、実施形態に係るアプリケーションによって設定されてよい。
すなわち、図4の例では、アプリID「AP11」によって識別されるアプリケーション(アプリケーションAP11)が、コンテンツID「C111」によって識別されるコンテンツ情報(コンテンツ情報C111)であって、データ♯111で構成されるコンテンツ情報を生成した例が示される。
また、図4の例では、データ♯111が示す内容に基づき、コンテンツ情報C111がカテゴリ「警告」に分類されている例を示す。
また、図4の例では、コンテンツ情報C111にはメタ情報♯111が付与され、このメタ情報♯111には、コンテンツ情報C111を再生出力させるべき地理的範囲が地理的範囲♯111であることを示すエリア情報が含まれている例を示す。
なお、図4の例では、説明を簡単にするために「♯111」のような概念的な記号を用いているが、実際には、各項目に対応する正当な情報が入力される。
(走行情報データベース122について)
走行情報データベース122は、車両の走行状況に関する走行情報を記憶する。ここで、図5に実施形態に係る走行情報データベース122の一例を示す。図5の例では、走行情報データベース122は、「車両ID」、「搭乗者人数」、「端末ID」、「時刻」、「走行情報」といった項目を有する。
「車両ID」は、車両を識別する識別情報を示す。「搭乗者人数」は、「車両ID」で識別される車両に乗車している搭乗者の人数を示す。
「端末ID」は、「車両ID」で識別される車両に設置される端末装置10(車載装置)を識別する識別情報を示す。
「時刻」は、「走行情報」が取得された日時を示す。「走行情報」は、「車両ID」で識別される車両の走行状況であって、「時刻」が示す日時での走行状況を示す。また、走行状況とは、例えば、直線道路を走行中であるのか否か、カーブ中であるのか否か、走行速度、走行位置、進行方向、渋滞状況を示す。
(アプリケーションAPxについて)
図3に戻り、アプリケーションAPxは、図1で説明した実施形態に係るアプリケーションAP1xまたはAP2xに対応する。
(制御部130について)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る情報処理プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130には、情報整合エンジンE100が搭載される。情報整合エンジンE100は、図1で説明した情報整合エンジンE100-1あるいはE100-2に対応する。情報整合エンジンE100には、リクエストマネージャ機能E101と、レスポンスマネージャ機能E102とが含まれる。
なお、図3では不図示であるが、リクエストマネージャ機能E101は、リクエスト受付部や、キューイング部を有してよい。また、レスポンスマネージャ機能E102は、図3に示すように、第1取得部131と、第2取得部132と、特定部133と、予測部134と、検出部135と、算出部136と、決定部137と、出力制御部138と、情報制御部139とを有する。
(第1取得部131について)
第1取得部131は、車両の走行状況に関する走行情報を取得する。例えば、第1取得部131は、状況把握エンジンE30-1(E30-2)による状況把握処理によって把握された車両の走行状況を示す走行情報を取得する。
(第2取得部132について)
第2取得部132は、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、当該コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する。例えば、第2取得部132は、時間幅(再生時間)を有するコンテンツ情報を最初から最後まで再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する。例えば、エリア情報は、メタ情報に含まれた状態でコンテンツ情報とともにアプリケーションAPxによって送信される。したがって、第2取得部132は、アプリケーションAPxによって入力されたコンテンツ情報を取得することで、エリア情報も取得することができる。
(特定部133について)
特定部133は、車両の走行状況に関する走行情報に基づいて、コンテンツ情報が配信される配信先の車両を特定する。なお、コンテンツ情報が配信される配信先の車両とは、コンテンツ情報が配信される配信先の端末装置10を指し示す。また、ここでいう走行情報は、第1取得部131により取得された走行情報であってよい。
また、特定部133は、処理対象の道路を走行している各車両の走行情報に基づき、処理対象の道路を走行している車両の中から配信先の車両を特定してもよいし、処理対象の道路を過去に走行したことのある各車両に対応する走行情報から得られた統計情報(統計的な走行状況)に基づき、配信先の車両を特定してもよい。
例えば、特定部133は、走行情報に基づいて、コンテンツ情報に応じた目標地点(例えば、コンテンツ情報によって広告対象となっている施設)を進行方向とする車両を抽出し、抽出した車両を配信先の車両として特定する。この点について、例えば、特定部133は、走行情報に基づいて、将来、エリア情報が示す地理的範囲に到達すると予測される車両を特定し、特定した車両を目標地点を進行方向とする車両として抽出することができる。
また、例えば、特定部133は、走行情報に基づいて、コンテンツ情報に応じた目標地点が存在する側の車線を走行する車両を抽出し、抽出した車両を配信先の車両として特定してもよい。
(予測部134について)
予測部134は、走行情報に基づいて、地理的範囲での車両の走行状況を予測する。例えば、予測部134は、将来における所定のタイミングでの移動状況であって、地理的範囲での車両の走行状況の予測を時間経過に応じて繰り返すことで、予測結果を更新する。
走行情報は、車両の進行方向を示す方角情報を含んでよく、予測部134は、方角情報に基づいて、所定のタイミングでの車両の進行方向の予測を時間経過に応じて繰り返すことで、進行方向の予測結果を更新する。
また、走行情報は、車両の走行車線を示す車線情報を含んでよく、予測部134は、車線情報に基づいて、所定のタイミングでの車両の走行車線の予測を時間経過に応じて繰り返すことで、走行車線の予測結果を更新する。
また、走行情報は、車両の速度に関する速度情報を含んでよく、予測部134は、速度情報に基づいて、所定のタイミングでの車両の位置予測を時間経過に応じて繰り返すことで、位置の予測結果を更新する。
また、走行情報は、車両に関する渋滞情報を含んでよく、予測部134は、渋滞情報に基づいて、所定のタイミングでの車両の位置予測を時間経過に応じて繰り返すことで、位置の予測結果を更新する。
また、走行情報は、地理的範囲での車両の速度に関する速度情報を含んでよく、予測部134は、速度情報に基づいて、移動状況として、所定のタイミングでの車両の走行速度を予測する。また、例えば、予測部134は、渋滞情報に基づいて、所定のタイミングでの車両の走行速度を予測してもよい。
(検出部135について)
検出部135は、第2取得部により取得された各エリア情報が示す地理的範囲の間でエリアの重なりを検出する。例えば、検出部135は、各エリア情報が示す地理的範囲を比較することで、どのエリアとどのエリアとの間でどれだけの広さの重なりがあるかを検出する。
(算出部136について)
算出部136は、予測部134による予測結果に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。
例えば、算出部136は、時間経過に応じて予測された予測結果のうち、最新の予測結果に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。
例えば、算出部136は、時間経過に応じて進行方向の予測が繰り返され予測結果が更新されている状況では、最新の進行方向に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。また、例えば、算出部136は、時間経過に応じて走行車線の予測が繰り返され予測結果が更新されている状況では、最新の走行車線に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。
また、例えば、算出部136は、時間経過に応じて走行位置の予測が繰り返され予測結果が更新されている状況では、最新の走行位置に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。また、例えば、算出部136は、時間経過に応じて走行速度の予測が繰り返され予測結果が更新されている状況では、最新の走行速度に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。
なお、算出部136は、複数のコンテンツ情報のうち、予測部134による予測結果と関連性の高いコンテンツ情報ほど高い優先度を算出することができる。例えば、予測部134は、所定のタイミングにおいて車両が右折すると予測したとする。係る場合、算出部136は、右折先に存在する店舗を広告するコンテンツ情報に対してより高い優先度を算出することができる。
(決定部137について)
決定部137は、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。
ある一側面では、決定部137は、複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、エリア情報とに基づいて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。例えば、決定部137は、将来における所定のタイミングでの走行状況であって、地理的範囲での車両の走行状況に基づいて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する。
例えば、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりの関係性と、重なりを含む地理的範囲に対応するコンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づいて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する。
例えば、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲に存在する車両の走行状況に関する走行情報をさらに用いて、出力順を決定する。例えば、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲での車両の走行速度であって、速度情報から予測された所定のタイミングでの走行速度と、地理的範囲に対応するコンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づき、コンテンツ情報の再生時間に応じて車両が進む距離を算出し、算出した距離と重なりの関係性とに基づいて、出力順を決定する。また、例えば、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲での車両の走行速度であって、渋滞情報から予測された所定のタイミングでの走行速度と、地理的範囲に対応するコンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づき、コンテンツ情報の再生時間に応じて車両が進む距離を算出し、算出した距離と重なりの関係性とに基づいて、出力順を決定する。
より詳細には、決定部137は、距離および関係性に基づいて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを複数のコンテンツ情報の中から抽出し、抽出した組合せについて出力順を決定する。例えば、決定部137は、複数のコンテンツ情報それぞれに付与されるメタ情報から算出された優先度をさらに用いて、複数のコンテンツ情報の中から組合せを抽出し、抽出した組合せについて優先度に応じた出力順を決定する。
また、他の一側面では、決定部137は、走行情報と、エリア情報とに基づいて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。例えば、決定部137は、予測部134が走行情報に基づき予測した予測結果を用いて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する。例えば、決定部137は、予測部134が速度情報や渋滞情報に基づき予測した走行速度を用いて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する。
そして、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりの関係性と、予測部により予測された移動速度とに基づいて、出力順を決定する。例えば、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、予測部134により予測された走行速度のうち、検出された重なりを含む地理的範囲での車両の走行速度と、重なりの関係性とに基づいて、出力順を決定する。
より詳細には、決定部137は、検出部135によりエリアの重なりが検出された場合には、重なりを含む地理的範囲での走行速度と、地理的範囲に対応するコンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づいて、コンテンツ情報の再生時間に応じて車両が進む距離を算出し、算出した距離と重なりの関係性とに基づいて、出力順を決定する。
一例として、決定部137は、距離および関係性に基づいて、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを複数のコンテンツ情報の中から抽出し、抽出した組合せについて出力順を決定する。例えば、決定部137は、複数のコンテンツ情報それぞれに付与されるメタ情報から算出された優先度をさらに用いて、複数のコンテンツ情報の中から組合せを抽出し、抽出した組合せについて優先度に応じた出力順を決定する。
また、さらに他の一側面では、決定部137は、算出部136により算出された優先度に応じて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。例えば、決定部137は、所定のタイミングとなった場合において複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を優先度に応じて決定する。
(出力制御部138について)
出力制御部138は、決定部137により決定された優先度および出力順に応じて、出力対象のコンテンツ情報が車両において再生出力されるよう出力制御する。例えば、出力制御部138は、決定部137により決定された優先度に応じた出力順で、出力対象のコンテンツ情報を再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する。例えば、出力制御部138は、出力対象のコンテンツ情報を配信先の車両(具体的には、配信先の車両に備えられる端末装置10、あるいは、配信先の車両のユーザが所有する端末装置10)に配信する。
(情報制御部139について)
情報制御部139は、複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せが抽出されたことにより、組合せから除外されたコンテンツ情報が存在する場合に、組合せに含まれるコンテンツ情報の再生出力が終了した時点でも、除外されたコンテンツ情報に対応する地理的範囲に猶予の余白エリアが残されるか否かを推定し、残されると推定した場合には、余白エリアに応じた再生時間に制御されたコンテンツ情報を、余白エリアで再生出力させる追加のコンテンツ情報として取得する。
〔7.実施形態に係る情報処理の具体例〕
ここからは、図6および図7を用いて、実施形態に係る情報処理(決定処理)の具体的な一例を示す。図6は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図7は、実施形態に係る情報処理のその他の一例を示す図である。図6では、実施形態に係る情報処理(パターン1)を説明する。図7では、実施形態に係る情報処理(パターン2および3)を説明する。
また、図6および図7には、目標地点G1に向かって道路RD1を走行している車両VE1(図6のMAPより)に対して、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221を再生出力させる際の出力順が決定される決定処理が示される。
また、図6および図7の例によれば、車両VE1は道路RD1を時速60km/hで走行しており、道路RD1において地理的範囲が設定されていることによりコンテンツ情報C111、C121、C211、C221が出力候補のコンテンツ情報となっている。
また、図6および図7の例によれば、コンテンツ情報C111は再生時間15秒であるとともに、道路RD1上の地理的範囲♯111がメタ情報として付与されている。換言すると、コンテンツ情報C111を再生出力させるべき地理的範囲♯111は道路RD1上に存在する。また、コンテンツ情報C121は再生時間15秒であるとともに、道路RD1上の地理的範囲♯121がメタ情報として付与されている。換言すると、コンテンツ情報C121を再生出力させるべき地理的範囲♯121は道路RD1上に存在する。
また、コンテンツ情報C211は再生時間30秒であるとともに、道路RD1上の地理的範囲♯211がメタ情報として付与されている。換言すると、コンテンツ情報C211を再生出力させるべき地理的範囲♯211は道路RD1上に存在する。また、コンテンツ情報C221は再生時間30秒であるとともに、道路RD1上の地理的範囲♯221がメタ情報として付与されている。換言すると、コンテンツ情報C221を再生出力させるべき地理的範囲♯221は道路RD1上に存在する。
ここで、パターン1では、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の間で優先度を考慮せず、各コンテンツ情報の再生時間に応じて車両VE1が進む距離と、各地理的範囲の間でのエリアの重なりの関係性とに基づき、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する例を示す。
コンテンツ情報C111の再生時間は「15秒」であるため、「時速60km/h」で走行する車両VE1がこの間に進む距離は「250m」である。また、コンテンツ情報C121の再生時間は「15秒」であるため、「時速60km/h」で走行する車両VE1がこの間に進む距離は「250m」である。
また、コンテンツ情報C211の再生時間は「30秒」であるため、「時速60km/h」で走行する車両VE1がこの間に進む距離は「500m」である。また、コンテンツ情報C221の再生時間は「30秒」であるため、「時速60km/h」で走行する車両VE1がこの間に進む距離は「500m」である。
また、図6の例によれば、検出部135は、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221をそれぞれ比較することにより、エリアの重なりを検出する。この結果、検出部135は、図6の点線に示すように、地理的範囲♯121-♯221、地理的範囲♯121-♯211-♯221、地理的範囲♯211-♯221、地理的範囲♯111-♯211という4つの重なりを検出する。
このような状態において、決定部137は、車両VE1の走行状況に応じて、地理的範囲♯111内でコンテンツ情報C111を再生出力させ、地理的範囲♯121内でコンテンツ情報C121を再生出力させ、地理的範囲♯211内でコンテンツ情報C211を再生出力させ、地理的範囲♯221内でコンテンツ情報C221を再生出力させることを前提条件として、各コンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を距離および重なりの関係性に基づき決定する。
この結果、図6のパターン1の例によれば、決定部137は、コンテンツ情報C221(1番)→C121(2番)→C111(3番)→C211(4番)という出力順を決定することができる。
また、決定部137は、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221それぞれについて、対応する地理的範囲のうちどのような範囲で実際に再生出力させるかを決定することができる。
具体的には、決定部137は、地理的範囲♯111の中のどのような範囲においてコンテンツ情報C111を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する。図6のパターン1の例によれば、決定部137は、他のコンテンツ情報との範囲位置が重ならないような範囲位置♯11-1を、コンテンツ情報C111を実際に再生出力させる範囲位置として決定することができる。また、範囲位置♯11-1を示す距離幅は、再生時間「15秒」に応じて「時速60km/h」の車両VE1が進む距離「250m」に対応していてよい。
また、決定部137は、地理的範囲♯121の中のどのような範囲においてコンテンツ情報C121を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する。図6のパターン1の例によれば、決定部137は、他のコンテンツ情報との範囲位置が重ならないような範囲位置♯12-1を、コンテンツ情報C121を実際に再生出力させる範囲位置として決定することができる。また、範囲位置♯12-1を示す距離幅は、再生時間「15秒」に応じて「時速60km/h」の車両VE1が進む距離「250m」に対応していてよい。
また、決定部137は、地理的範囲♯211の中のどのような範囲においてコンテンツ情報C211を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する。図6のパターン1の例によれば、決定部137は、他のコンテンツ情報との範囲位置が重ならないような範囲位置♯21-1を、コンテンツ情報C211を実際に再生出力させる範囲位置として決定することができる。また、範囲位置♯21-1を示す距離幅は、再生時間「30秒」に応じて「時速60km/h」の車両VE1が進む距離「500m」に対応していてよい。
また、決定部137は、地理的範囲♯221の中のどのような範囲においてコンテンツ情報C221を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する。図6のパターン1の例によれば、決定部137は、他のコンテンツ情報との範囲位置が重ならないような範囲位置♯22-1を、コンテンツ情報C221を実際に再生出力させる範囲位置として決定することができる。また、範囲位置♯22-1を示す距離幅は、再生時間「30秒」に応じて「時速60km/h」の車両VE1が進む距離「500m」に対応していてよい。
次に、パターン2について図7を用いて説明する。パターン2では、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の間で優先度を考慮して、各コンテンツ情報の再生時間に応じて車両VE1が進む距離と、各地理的範囲の間でのエリアの重なりの関係性とに基づき、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する例を示す。なお、優先度を考慮する以外は、パターン1と同様の条件設定であるため重複する説明については省略する。
例えば、予測部134は、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221で構成される地理的範囲の中での走行状況であって、将来における所定のタイミングでの車両VE1の走行状況を、現在の走行状況を示す走行情報(走行状況の履歴から得られた統計的な走行情報でもよい)に基づき予測する。算出部136は、このような予測による予測結果に基づいて、各コンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。
ここで、図7のパターン2の例では、算出部136は、コンテンツ情報C121に対してコンテンツ情報C221より高い優先度を少なくとも算出したものとする。決定部137は、パターン1と同様に、車両VE1の走行に応じて、地理的範囲♯111内でコンテンツ情報C111を再生出力させ、地理的範囲♯121内でコンテンツ情報C121を再生出力させ、地理的範囲♯211内でコンテンツ情報C211を再生出力させ、地理的範囲♯221内でコンテンツ情報C221を再生出力させることを前提条件として、各コンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を距離および重なりの関係性に基づき決定する。
しかしながら、このとき決定部137は、パターン1の例とは異なり、図7に示すように、コンテンツ情報C121の方がコンテンツ情報C221のより出力順が早くなるよう全体の出力順を決定する。例えば、決定部137は、コンテンツ情報C121(1番)→C221(2番)→C111(3番)→C211(4番)という出力順を決定することができる。
次に、パターン3について図7を用いて説明する。パターン3でも、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の間で優先度を考慮して出力順を決定する例を示すが、パターン2の例とは優先度が異なる。
ここで、図7のパターン3の例では、算出部136は、コンテンツ情報C211に対してコンテンツ情報C111より高い優先度を少なくとも算出したものとする。決定部137は、パターン1と同様に、車両VE1の走行に応じて、地理的範囲♯111内でコンテンツ情報C111を再生出力させ、地理的範囲♯121内でコンテンツ情報C121を再生出力させ、地理的範囲♯211内でコンテンツ情報C211を再生出力させ、地理的範囲♯221内でコンテンツ情報C221を再生出力させることを前提条件として、各コンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を距離および重なりの関係性に基づき決定する。
しかしながら、このとき決定部137は、パターン1の例とは異なり、図7に示すように、コンテンツ情報C211の方がC111のより出力順が早くなるよう全体の出力順を決定する。例えば、決定部137は、コンテンツ情報C221(1番)→C121(2番)→C211(3番)→C111(4番)という出力順を決定することができる。
〔8.実施形態に係る情報処理の変形例〕
次に、情報制御部139によって行われる処理を、図6で説明した内容の変形例として図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係る情報処理に対応する変形性を示す図である。図8の例では、情報制御部139によって行われる処理を説明する便宜上、図6と比較して、コンテンツ情報C211に対応する地理的範囲♯211が狭くなっている。
例えば、決定部137は、地理的範囲間でのエリアの重なりの関係性と、各コンテンツ情報の再生時間に応じて車両VE1が進む距離とに基づいて、各コンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを抽出する。そして、決定部137は、抽出した組合せのうち、算出部136により算出された優先度に応じた並び順の組合せを、出力対象のコンテンツ情報として決定するとともに、当該組合せでの並び順を出力順として決定する。このような決定処理によれば、コンテンツ情報の中には、組合せから除外されてしまう、すなわち出力対象として抽出されないコンテンツ情報が出てくる場合がある。
ここで、図8には、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221のうち、コンテンツ情報C211が除外された例が示される。また、係る例では、コンテンツ情報C221、C121、C111の順に再生出力されるが、出力順が最後のコンテンツ情報C111の再生出力が終了した時点において、除外されたコンテンツ情報C211に対応する地理的範囲♯211に猶予の余白エリアMARが残ると推定される。このように余白エリアMARが残ると推定される場合、情報制御部139は、余白エリアMARに応じた再生時間に制御されたコンテンツ情報を、余白エリアMARで再生出力させる追加のコンテンツ情報として取得する。
例えば、除外されたコンテンツ情報C211と内容は同様であるが、再生時間がより短いショートバージョンが予め記憶部に登録されているとすると、情報制御部139は、このショートバージョンのコンテンツ情報C211を、余白エリアMARで再生出力させる追加のコンテンツ情報として取得することができる。また、係る場合には、出力制御部138は、コンテンツ情報C111の再生出力が終了し車両VE1が余白エリアMARに侵入した際に、ショートバージョンのコンテンツ情報C211を再生出力させることができる。
なお、情報制御部139は、余白エリアMARが残ると推定される場合、除外されたコンテンツ情報C211と内容は同様であるが、再生時間がより短いショートバージョンを動的に生成してもよい。また、情報制御部139は、余白エリアMARが残ると推定される場合、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の全てが再生出力されるよう、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の再生時間が現在の再生時間よりも短くなるよう制御してもよい。例えば、また、情報制御部139は、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221の全てについて再生時間を短縮させてもよしい、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221のうち少なくともいずれか1つの再生時間を短縮させてもよい。
〔9.全体の処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理手順の全体像を示すフローチャートである。
まず、第2取得部132は、数ある候補の道路の中から、処理対象の道路がどれであるかを認識する(ステップS101)。図6の例を用いて、第2取得部132は、処理対象の道路として道路RD1を認識したものとする。
次に、第2取得部132は、各アプリケーションによって入力されているエリア情報のうち、ステップS101で認識した道路RD1において地理的範囲が設定されているエリア情報を取得する(ステップS102)。同様に、図6の例を用いて、第2取得部132は、道路RD1において地理的範囲が設定されているエリア情報として、アプリケーションAP11がメタ情報として設定した地理的範囲♯111に対応するエリア情報、アプリケーションAP12がメタ情報として設定した地理的範囲♯121に対応するエリア情報、アプリケーションAP21がメタ情報として設定した地理的範囲♯211に対応するエリア情報、アプリケーションAP22がメタ情報として設定した地理的範囲♯221に対応するエリア情報を取得したものとする。
また、第2取得部132は、ステップS102で取得した各エリア情報に対応付けられるコンテンツ情報を出力候補のコンテンツ情報として取得する(ステップS103)。上記例によると、第2取得部132は、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221を出力候補のコンテンツ情報として取得する。
また、第1取得部131は、車両の走行状況に関する走行情報を取得する(ステップS104)。例えば、第1取得部131は、状況把握エンジンE30-1(E30-2)によって随時走行状況が把握されることに応じて、把握された走行状況を示す走行情報を取得する。例えば、第1取得部131は、道路RD1を走行中の車両、あるいは、道路RD1の近隣を走行中の車両、この先道路RD1に侵入すると予測される車両の走行状況を示す走行情報を取得してよい。
次に、特定部133は、ステップS104で取得された走行情報に基づいて、コンテンツ情報が配信される配信先の車両を特定する(ステップS105)。例えば、特定部133は、走行情報に基づいて、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221それぞれに応じた目標地点を進行方向とする車両を抽出し、抽出した車両を配信先の車両として特定することができる。また、特定部133は、走行情報に基づいて、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221それぞれに応じた目標地点が存在する側の車線を走行する車両を抽出し、抽出した車両を配信先の車両として特定することができる。図6の例では、特定部133は、目標地点G1であることに応じて、車両VE1を配信先の車両として特定している。もちろん特定部133は、配信先の車両を複数台特定してよいが、ここでは説明を簡単にするために、特定部133は、1台の車両VE1を特定したものとする。
このような状態において、予測部134は、ステップS102で取得されたエリア情報で示される地理的範囲に車両VE1が接近したか否かを判定する(ステップS106)。例えば、予測部134は、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221で構成される地理的範囲に車両VE1が接近したか否かを判定する。予測部134は、地理的範囲に車両VE1が接近していないと判定している間は(ステップS106;No)、地理的範囲に車両VE1が接近したと判定できるまで待機する。
一方、予測部134は、地理的範囲に車両VE1が接近したと判定できた場合には(ステップS106;Yes)、車両VE1について走行状況を予測する将来のタイミングを設定する(ステップS107)。換言すると、予測部134は、将来のどのようなタイミングでの車両VE1の走行状況を予測するかを決定する。一例を示すと、予測部134は、現時点から所定時間経過後のタイミング(例えば、今から30秒後の時刻)を将来のタイミングとして設定してよく、係る場合には、このタイミングでの車両VE1の走行状況を予測する予測処理を行う。以下、ステップS107で設定されたタイミングを「設定タイミング」と表記する。
次に、予測部134は、後述するループにより現時点での走行情報に基づいて、設定タイミングでの車両VE1の走行状況を予測する(ステップS108)。
ここで、予測部134は、後述するループにより、時間経過に応じて設定タイミングでの走行状況を予測する予測処理を繰り返している。したがって、予測部134は、現時点よりも前においてその時点での走行情報から設定タイミングでの走行状況を予測済みである場合には、これまでの予測結果を現時点での予測結果(ステップS108での予測による予測結果)へと更新する(ステップS109)。
次に、検出部135は、各エリア情報が示す地理的範囲の間でエリアの重なりを検出する(ステップS110)。具体的には、検出部135は、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221をそれぞれ比較することにより、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221のうち、どのエリアとどのエリアとの間でどれだけの広さの重なりがあるかを検出する。
ここからは、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221の間でエリアの重なりが検出された場合(ステップS110;Yes)での処理の流れについて説明する。
算出部136は、ステップS108で予測された現時点での予測結果(最新の予測結果)に基づいて、出力候補のコンテンツ情報(コンテンツ情報C111、C121、C211、C221)それぞれに対して再生出力の優先度を算出する(ステップS111)。
例えば、算出部136は、設定タイミングでの車両VE1の進行方向により即している方向の施設(例えば、店舗)を広告対象とするコンテンツ情報ほどより高い優先度を算出してよい。また、例えば、算出部136は、設定タイミングでの車両VE1の走行車線側に存在している施設を広告対象とするコンテンツ情報ほどより高い優先度を算出してよい。また、例えば、算出部136は、設定タイミングでの車両VE1の位置により近い施設を広告対象とするコンテンツ情報ほどより高い優先度を算出してよい。このようなことから、算出部136は、コンテンツ情報C111、C121、C211、C221のうち、予測部134による予測結果と関連性の高いコンテンツ情報ほど高い優先度を算出することができる。
次に、決定部137は、ステップS111で算出された優先度に応じて、出力候補のコンテンツ情報(コンテンツ情報C111、C121、C211、C221)の組合せのうち、どのような組合せのコンテンツ情報を、どのような順で車両において再生出力させるか出力順を決定する(ステップS112)。例えば、決定部137は、ステップS111で検出されたエリアの重なりについてその関係性と、各コンテンツ情報の再生時間に応じて車両VE1が進む距離とに基づいて、各コンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを抽出する。そして、決定部137は、抽出した組合せのうち、算出部136により算出された優先度に応じた並び順に応じた組合せを、出力対象のコンテンツ情報として決定するとともに、当該組合せでの並び順を出力順として決定する。
また、決定部137は、ステップS112において、出力対象のコンテンツ情報ごとに、当該コンテンツ情報に対応する地理的範囲の中のどのような範囲において当該コンテンツ情報を実際に再生出力させるか範囲位置も決定してよい。
次に、出力制御部138は、組合せに含まれるコンテンツ情報(出力対象のコンテンツ情報)が、設定タイミングになった場合においてステップS112での出力順で再生出力されるよう出力制御する(ステップS113)。例えば、出力制御部138は、決定部137により決定された優先度に応じた出力順で、かつ、範囲位置において、出力対象のコンテンツ情報を再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する。
ここで、予測部134は、ステップS107で設定した設定タイミングが経過したか否かを判定する(ステップS114)。予測部134は、設定タイミングが経過したと判定した場合には(ステップS114;Yes)、ステップS107に戻り、次の新たなタイミングを設定することでステップS107以降の処理を繰り返させる。
一方、予測部134は、設定タイミングが経過していないと判定した場合には(ステップS114;No)、ステップS108において予測を行った時点から所定時間経過したか否かを判定する(ステップS115)。例えば、予測部134は、ステップS108において予測を行った時点から5秒経過したか否かを判定する。
予測部134は、ステップS108において予測を行った時点から所定時間経過していないと判定している間は(ステップS115;No)、所定時間経過したと判定できるまで待機する。一方、予測部134は、所定時間経過したと判定した場合には(ステップS115;Yes)、ステップS108に戻る。
引き続いて、地理的範囲♯111、♯121、♯211、♯221の間でエリアの重なりが検出されなかった場合(ステップS110;No)での処理の流れについて説明する。
係る例では、決定部137は、出力候補のコンテンツ情報(コンテンツ情報C111、C121、C211、C221)ごとに、当該コンテンツ情報に対応する地理的範囲の中のどのような範囲において当該コンテンツ情報を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する(ステップS116)。
出力制御部138は、設定タイミングになった場合においてステップS116での範囲位置で各出力候補のコンテンツ情報を再生出力するよう端末装置10に対して出力制御する(ステップS117)。
〔10.決定処理手順〕
続いて、図9のステップS112で行われる決定処理にフォーカスして、その処理手順について図10を用いて説明する。図10は、実施形態に係る情報処理手順に含まれる決定処理手順を示すフローチャートである。
例えば、決定部137は、出力候補のコンテンツ情報(コンテンツ情報C111、C121、C211、C221)のうち、ステップS110で検出された重なりを含む地理的範囲に対応するコンテンツ情報を取得する(ステップS201)。
また、決定部137は、予測部134により予測されている走行速度(走行状況の一例)のうち、ステップS110で検出された重なりを含む地理的範囲での車両VE1の走行速度であって、設定タイミングでの走行速度を取得する(ステップS202)。
そして、決定部137は、出力候補のコンテンツ情報ごとに、当該コンテンツ情報の再生時間と、ステップS202で取得された走行速度とに基づいて、再生時間に応じて車両が進む距離を算出する(ステップS203)。
次に、決定部137は、ステップS110で検出された重なりについてその関係性と、距離とに基づいて、出力候補のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを抽出する(ステップS204)。
そして、決定部137は、抽出した組合せのうち、優先度に応じた並び順の組合せを、出力対象のコンテンツ情報として決定するとともに、当該組合せでの並び順を出力順として決定する(ステップS205)。
また、決定部137は、ステップS204で抽出した組合せに含まれる出力対象のコンテンツごとに、当該コンテンツ情報に対応する地理的範囲の中のどのような範囲において当該コンテンツ情報を実際に再生出力させるか範囲位置を決定する(ステップS206)。
〔11.まとめ〕
実施形態に係る情報処理装置100は、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する。そして、情報処理装置100は、複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、エリア情報とに基づいて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。このような情報処理装置100によれば、再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、車両の走行状況に関する走行情報を取得し、また、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する。そして、情報処理装置100は、走行情報と、エリア情報とに基づいて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。このような情報処理装置100によれば、再生出力させるべき地理的範囲が対応付けられている各コンテンツ情報を、地理的範囲内で互いに干渉させることなく順に車両から再生出力させることができる。
また、実施形態に係る情報処理装置100は、車両の走行状況に関する走行情報を取得し、また、複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する。そして、情報処理装置100は、走行情報に基づいて、地理的範囲での車両の走行状況を予測し、予測結果に基づいて、複数のコンテンツ情報それぞれに対して再生出力の優先度を算出する。そして、情報処理装置100は、算出した優先度に応じて、複数のコンテンツ情報を車両に再生出力させる際の出力順を決定する。このような情報処理装置100によれば、車両の走行状況を先読みすることで走行状況の変化に応じてコンテンツ情報の再生出力を最適化することができる。
〔12.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔13.その他〕
また、上記各実施形態において説明した処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、決定部は、決定手段や決定回路に読み替えることができる。
Sy 情報処理システム
100 情報処理装置
120 記憶部
121 コンテンツデータベース
122 走行情報データベース
130 制御部
131 第1取得部
132 第2取得部
133 特定部
134 予測部
135 検出部
136 算出部
137 決定部
138 出力制御部
139 情報制御部

Claims (15)

  1. 複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得部と、
    前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記取得部は、時間幅を有する前記コンテンツ情報を最初から最後まで再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定部は、将来における所定のタイミングでの移動状況であって、前記地理的範囲での前記移動体の移動状況に基づいて、前記所定のタイミングとなった場合において前記複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記取得部により取得された各エリア情報が示す地理的範囲の間でエリアの重なりを検出する検出部をさらに有し、
    前記決定部は、前記検出部によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりの関係性と、重なりを含む地理的範囲に対応する前記コンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づいて、前記所定のタイミングとなった場合において前記複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記決定部は、前記検出部によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲に存在する前記移動体の移動状況に関する移動情報をさらに用いて、前記出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記移動情報は、移動体の速度に関する速度情報を含み、
    前記決定部は、前記検出部によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲での前記移動体の移動速度であって、前記速度情報から予測された前記所定のタイミングでの移動速度と、当該地理的範囲に対応する前記コンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づき、当該コンテンツ情報の再生時間に応じて当該移動体が進む距離を算出し、算出した距離と前記関係性とに基づいて、前記出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記移動情報は、移動体の渋滞状況に関する渋滞情報を含み、
    前記決定部は、前記検出部によりエリアの重なりが検出された場合には、検出された重なりを含む地理的範囲での前記移動体の移動速度であって、前記渋滞情報から予測された前記所定のタイミングでの移動速度と、当該地理的範囲に対応する前記コンテンツ情報それぞれの再生時間とに基づき、当該コンテンツ情報の再生時間に応じて当該移動体が進む距離を算出し、算出した距離と前記関係性とに基づいて、前記出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の情報処理装置。
  8. 前記決定部は、前記距離および前記関係性に基づいて、前記所定のタイミングとなった場合において前記複数のコンテンツ情報を互いに干渉させないよう順に再生出力させることのできる組合せを前記複数のコンテンツ情報の中から抽出し、抽出した組合せについて前記出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の情報処理装置。
  9. 前記決定部は、前記複数のコンテンツ情報それぞれに付与されるメタ情報から算出された優先度をさらに用いて、前記複数のコンテンツ情報の中から前記組合せを抽出し、抽出した組合せについて前記優先度に応じた出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数のコンテンツ情報のうち、前記組合せから除外されたコンテンツ情報が存在する場合に、前記組合せに含まれるコンテンツ情報の再生出力が終了した時点でも、除外されたコンテンツ情報に対応する地理的範囲に猶予の余白エリアが残されるか否かを推定し、残されると推定した場合には、余白エリアに応じた再生時間に制御されたコンテンツ情報を、余白エリアで再生出力させる追加のコンテンツ情報として取得する情報制御部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 移動体の移動状況に関する移動情報に基づいて、前記複数のコンテンツ情報が配信される配信先の移動体を特定する特定部をさらに有し、
    前記決定部は、前記地理的範囲に存在する前記配信先の移動体から前記複数のコンテンツ情報を再生出力させる際の出力順を決定する
    ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  12. 前記特定部は、前記移動情報に基づいて、前記コンテンツ情報に応じた目標地点を進行方向とする移動体を抽出し、抽出した移動体を前記配信先の移動体として特定する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記特定部は、前記移動情報に基づいて、前記コンテンツ情報に応じた目標地点が存在する側の車線を走行する移動体を抽出し、抽出した移動体を前記配信先の移動体として特定する
    ことを特徴とする請求項11または12に記載の情報処理装置。
  14. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得工程と、
    前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  15. コンピュータを備える情報処理装置によって実行される情報処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    複数のコンテンツ情報それぞれに対応するエリア情報であって、前記コンテンツ情報を再生出力させるべき地理的範囲を示すエリア情報を取得する取得手段と、
    前記複数のコンテンツ情報それぞれの再生時間と、前記エリア情報とに基づいて、前記複数のコンテンツ情報を移動体に再生出力させる際の出力順を決定する決定手段と
    として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
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