JP2022183609A - 施設管理システム、利用者情報管理システム、施設管理方法、及び、利用者情報管理方法 - Google Patents

施設管理システム、利用者情報管理システム、施設管理方法、及び、利用者情報管理方法 Download PDF

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祥平 西林
Shohei Nishibayashi
利直 杉田
Toshinao Sugita
純子 川田
Junko Kawada
将司 中山
Shoji Nakayama
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Abstract

【課題】利用者がこれから利用する空間(客室)の環境を利用者に適した環境に近づけることができる施設管理システムを提供する。【解決手段】施設管理システム10は、宿泊施設20内の第一の客室を一時的に利用する利用者が第一の客室をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報を、利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶する記憶部53と、対象利用履歴情報に基づいて、宿泊施設20内または他の宿泊施設20内の第二の客室の環境を利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力部56とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、施設管理システム、利用者情報管理システム、施設管理方法、及び、利用者情報管理方法に関する。
従来、宿泊施設などの施設におけるサービスの向上を目的とした様々な技術が提案されている。特許文献1には、宿泊客のリクエストに応じて商品またはサービスをリコメンドする情報処理システムが開示されている。
国際公開第2019/244365号
本発明は、利用者がこれから利用する空間の環境を利用者に適した環境に近づけることができる施設管理システム等を提供する。
本発明の一態様に係る施設管理システムは、施設内の第一の空間を一時的に利用する利用者が前記第一の空間をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報を、前記利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶する記憶部と、前記対象利用履歴情報に基づいて、前記施設内または他の施設内の第二の空間の環境を前記利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力部とを備える。
本発明の一態様に係る利用者情報管理システムは、前記施設管理システムと連携する利用情報管理システムであって、前記利用者の識別情報を取得する取得部と、取得された前記識別情報に基づいて、前記第一の空間の識別情報、及び、前記利用者の前記第一の空間の利用日時を前記施設管理システムへ出力する情報出力部とを備える。
本発明の一態様に係る施設管理方法は、記憶部を備える施設管理システムによって実行される施設管理方法であって、前記記憶部には、施設内の第一の空間を一時的に利用する利用者が前記第一の空間をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報が、前記利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶され、前記施設管理方法は、前記対象利用履歴情報に基づいて、前記施設内または他の施設内の第二の空間の環境を前記利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力ステップを含む。
本発明の一態様に係る利用者情報管理方法は、前記施設管理システムと連携する利用者情報管理システムによって実行される利用者情報管理方法であって、前記利用者の識別情報を取得する取得ステップと、取得された前記識別情報に基づいて、前記第一の空間の識別情報、及び、前記利用者の前記第一の空間の利用日時を前記施設管理システムへ出力する情報出力ステップとを含む。
本発明の一態様に係る施設管理システム等は、利用者がこれから利用する空間の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
図1は、実施の形態に係る施設管理システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、利用者が第一通話装置に表示されるアバターからサービスの提供を受ける際の状況を示す図である。 図3は、利用者が携帯端末に表示されるアバターからサービスの提供を受ける際の状況を示す図である。 図4は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例1のシーケンス図である。 図5は、予約情報の一例を示す図である。 図6は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例2のシーケンス図である。 図7は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例3のシーケンス図である。 図8は、ID管理情報の一例を示す図である。 図9は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例4のシーケンス図である。 図10は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例5のシーケンス図である。 図11は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例6のシーケンス図である。 図12は、利用者情報の一例を示す図である。 図13は、設定履歴情報の一例を示す図である。 図14は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例7のシーケンス図である。 図15は、音声ログ情報の一例を示す図である。 図16は、実施の形態に係る施設管理システムの動作例8のシーケンス図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る施設管理システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る施設管理システムの機能構成を示すブロック図である。
施設管理システム10は、宿泊施設20を一時的に利用する利用者に当該利用者に適した環境を提供することができるシステムである。施設管理システム10は、具体的には、利用者が宿泊施設20内または他の宿泊施設内の客室を利用したときの利用状況に基づいて、これから利用する宿泊施設20内の客室22の環境をあらかじめ整備することができる。後述のように、利用者に適した環境は、例えば、客室22に設けられた機器27の事前の設定変更、及び、客室22への物品の事前準備などによって実現される。
また、宿泊施設20の利用者は、宿泊施設20のロビー21に設置された第一通話装置24、及び、利用者が保有する携帯端末40を介して、実在の人物ではなくアバターからサービスを受けることができる。図2は、利用者が第一通話装置24に表示されるアバターからサービスの提供を受ける際の状況を示す図であり、図3は、利用者が携帯端末40に表示されるアバターからサービスの提供を受ける際の状況を示す図である。
アバター90は、例えば、利用者が、通常、宿泊施設20の従業員とコミュニケーションを取ることにより取得する情報(宿泊施設20に設置された無線LANルータのパスワード、フロアマップ、または、食事の時間など)を、従業員に代えて利用者に提供することができる。また、後述のように、利用者は、客室22内の機器27の設定変更、及び、客室22への物品の貸与などをアバター90に依頼することもできる。このような施設管理システム10(宿泊施設20)は、アバター90をコンシェルジュとして、利用者にこれまでになかった新たな体験を提供することができる。
図1に示されるように、施設管理システム10は、具体的には、第一通話装置24と、複数の制御端末25と、複数のセンサ26と、複数の機器27と、情報端末28と、第二通話装置30と、携帯端末40と、通話管理サーバ50と、機器管理サーバ60とを備える。また、図1では、施設管理システム10と連携するシステムとして、利用者情報管理システム70、及び、予約管理システム80も合わせて図示されている。
宿泊施設20のロビー21(エントランス)には、第一通話装置24が設けられる。第一通話装置24は、利用者がチェックインのために遠隔のオペレータと通話するための装置である(図2参照)。第一通話装置24は、具体的には、利用者の映像を撮影するカメラと、利用者の音声を取得するマイクと、オペレータの音声(第二通話装置30のマイクによって取得された音声)を利用者へ向けて出力するスピーカと、アバター90が表示される表示部24aとを備える。表示部24aは、例えば、液晶パネルまたは有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。利用者は、実際にはオペレータと通話を行うが、表示部24aにはアバター90が表示され、アバター90のアニメーション処理により、アバター90と会話しているように感じる。
宿泊施設20の複数の客室22のそれぞれには、制御端末25、センサ26、及び、機器27が設けられる。制御端末25は、例えば、エネルギーマネジメント機能を有するEMS(Energy Management System)コントローラであり、同一の客室22内に設置された機器27の消費電力データを管理する。また、制御端末25は、同一の客室22内に設置されたセンサ26及び機器27のそれぞれと局所通信ネットワークを介して通信することにより、センサ26の計測値の取得、機器27の状態の取得、及び、機器27の制御などを行う。さらに、制御端末25は、同一の客室22内に設置された機器27の設定を管理する。制御端末25は、EMSコントローラに限定されず、エネルギーマネジメント機能を有しない他のコントローラ、または、ゲートウェイ装置であってもよい。
センサ26は、客室22内の空気質をセンシングする空気質センサまたは客室22内の人の存否をセンシングする人感センサなどである。空気質センサには、温度センサ、湿度センサ、二酸化炭素濃度センサ、及び、微粒子(PM:Particulate Matter)濃度センサなどが含まれる。客室22には、1つ以上のセンサ26が設けられればよく、複数種類のセンサ26が設けられてもよいし、同じセンサ26が複数設けられてもよい。
機器27は、照明機器、空気調和機、空気清浄機、または、換気機器などである。客室22には、1つ以上の機器27が設けられればよく、複数種類の機器27が設けられてもよいし、同じ機器27が複数設けられてもよい。
宿泊施設20の管理室23には、情報端末28が設けられる。情報端末28は、管理者(宿泊施設20の従業員)が使用する情報端末であり、具体的には、パーソナルコンピュータなどである。
第二通話装置30は、宿泊施設20から離れて位置する遠隔のオペレータが第一通話装置24の前に位置する利用者と通話するための装置である。第二通話装置30は、具体的には、オペレータの音声を取得するマイクと、利用者の音声(第一通話装置24のマイクによって取得された音声)をオペレータへ向けて出力するスピーカと、利用者の映像(第一通話装置24のカメラによって撮影された映像)が表示される表示部とを備える。なお、第二通話装置30は、宿泊施設20外に設けられるが、宿泊施設20内のロビー21及び客室22以外の場所に設けられていてもよい。
携帯端末40は、利用者が保有する携帯型の情報端末であり、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などである。利用者は、客室22を予約するとき、及び、客室22内でアバター90を介してサービスの提供を受けるとき(図3参照)などに携帯端末40を操作する。携帯端末40は、利用者の手動入力(操作)及び音声入力を受け付け、かつ、映像の表示及び音声コンテンツの再生を行うUI(User Interface)部41を備える。UI部41は、例えば、表示パネル、タッチパネル、マイク、及び、スピーカなどによって実現される。
通話管理サーバ50は、第一通話装置24と第二通話装置30との通信(利用者とオペレータとの通話)に関する情報処理を行うクラウドサーバであり、宿泊施設20外に設けられる。第一通話装置24と第二通話装置30との通信に関する情報処理には、通話における音声データ及び映像データの中継処理、及び、通話における利用者の音声データの記録処理(後述の音声ログ情報の記憶処理)などが含まれる。また、通話管理サーバ50は、第一通話装置24及び携帯端末40へのアバター90の表示に関連する情報処理を行う。通話管理サーバ50は、例えば、第一通話装置24を提供する事業者によって使用される。通話管理サーバ50は、具体的には、通信部51と、情報処理部52と、記憶部53とを備える。
通信部51は、通話管理サーバ50が、広域通信ネットワークを通じて、第一通話装置24、情報端末28、第二通話装置30、携帯端末40、機器管理サーバ60、及び、利用者情報管理システム70などの装置と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部51によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部52は、第一通話装置24と第二通話装置30との通信に関する情報処理、及び、第一通話装置24及び携帯端末40へのアバター90の表示に関連する情報処理などを行う。情報処理部52は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部52は、具体的には、第一取得部54、第二取得部55、及び、出力部56を備える。第一取得部54、第二取得部55、及び、出力部56の機能は、例えば、情報処理部52を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部53に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。第一取得部54、第二取得部55、及び、出力部56の機能の詳細については後述する。
記憶部53は、上記のような情報処理に必要な情報、及び、情報処理部52が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部53は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
機器管理サーバ60は、制御端末25に関する情報処理を行うサーバであり、宿泊施設20外に設けられる。機器管理サーバ60は、RMS(Room Management System)などと言い換えることができる。制御端末25に関する情報処理には、制御端末25を介したセンサ26及び機器27からの情報の取得処理などが含まれる。機器管理サーバ60は、例えば、制御端末25、センサ26、及び、機器27を提供する事業者によって使用される。機器管理サーバ60は、具体的には、通信部61と、情報処理部62と、記憶部63とを備える。
通信部61は、機器管理サーバ60が、広域通信ネットワークを通じて、複数の制御端末25、通話管理サーバ50、及び、利用者情報管理システム70などの装置と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部61によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部62は、制御端末25に関する情報処理などを行う。情報処理部62は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部62は、具体的には、第一取得部64、第二取得部65、及び、出力部66を備える。第一取得部64、第二取得部65、及び、出力部66の機能は、例えば、情報処理部62を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部63に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。第一取得部64、第二取得部65、及び、出力部66の機能の詳細については後述する。
記憶部63は、上記のような情報処理に必要な情報、及び、情報処理部62が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部63は、例えば、HDDによって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
利用者情報管理システム70は、宿泊施設20の利用者の情報を管理するシステムであり、宿泊施設20外に設けられるクラウドサーバ等によって実現される。利用者情報管理システム70は、PMS(Property Management System)などと言い換えることができる。利用者情報管理システム70は、例えば、宿泊施設20を運営する事業者によって使用される。利用者情報管理システム70は、具体的には、通信部71と、情報処理部72と、記憶部73とを備える。
通信部71は、利用者情報管理システム70が、広域通信ネットワークを通じて、通話管理サーバ50、機器管理サーバ60、及び、予約管理システム80などの装置と通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部71によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部72は、宿泊施設20の利用者の情報を管理するための情報処理などを行う。情報処理部72は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部72は、具体的には、取得部74、及び、情報出力部75を備える。取得部74、及び、情報出力部75の機能は、例えば、情報処理部72を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部73に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。取得部74、及び、情報出力部75の機能の詳細については後述する。
記憶部73は、上記のような情報処理に必要な情報、及び、情報処理部72が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部73は、例えば、HDDによって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
予約管理システム80は、宿泊施設20の客室の予約を管理するシステムであり、宿泊施設外に設けられるクラウドサーバ等によって実現される。予約管理システム80は、例えば、宿泊施設20を含む複数の宿泊施設を予約するためのWEBサイトを提供する事業者によって使用される。
[動作例1:客室を予約するときの動作]
次に、施設管理システム10の動作について説明する。まず、利用者が客室22を予約するときの動作(動作例1)について説明する。図4は、このような施設管理システム10の動作例1のシーケンス図である。
利用者は、携帯端末40のUI部41へ操作を行うことにより、予約管理システム80(予約管理システム80が提供するWEBサイト)へアクセスする。この結果、携帯端末40及び予約管理システム80によって予約処理が行われる(S11)。利用者は、例えば、携帯端末40のUI部41へ操作を行うことにより、当該利用者の氏名、住所、予約日時を入力し、入力されたこれらの情報が携帯端末40から予約管理システム80へ送信される。予約管理システム80は、予約番号を携帯端末40(利用者)へ通知する。
また、予約管理システム80は、利用者の氏名、住所、予約日時、及び、客室22の部屋番号、及び、予約番号を含む予約情報を利用者情報管理システム70へ送信する(S12)。利用者情報管理システム70の通信部71は予約情報を受信し、情報処理部72は、受信された予約情報を記憶部73に記憶する(S13)。図5は、予約情報の一例を示す図である。
[動作例2:チェックインするときの動作]
次に、利用者が宿泊施設20にチェックインするときの動作(動作例2)について説明する。図6は、このような施設管理システム10の動作例2のシーケンス図である。
利用者は、宿泊施設20のロビー21へ赴き、ロビー21に設置された第一通話装置24を介して遠隔のオペレータと通話する。つまり、第一通話装置24、通話管理サーバ50、及び、第二通話装置30によって通話処理が行われる(S21)。このとき、図2に示されるように、第一通話装置24の表示部24aには、アバター90が表示され、利用者は、アバター90と会話しているように感じる。
第一通話装置24は、表示部24aにチェックイン用の二次元コードを表示する(S22)。この二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)であり、通話管理サーバ50へアクセスするためのURLを示す。アバター90(実際には、遠隔のオペレータ)は、利用者に専用のアプリケーションプログラム(以下、専用アプリとも記載される)を実行中の携帯端末40を用いて二次元コードを撮影することを促す。
利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40を用いて二次元コードを撮影し(S23)、さらに、携帯端末40のUI部41を操作することにより予約番号を入力する。携帯端末40は、予約番号の入力を受け付け(S24)、入力された予約番号を含むチェックイン要求を通話管理サーバ50へ送信する(S25)。
通話管理サーバ50の通信部51は、チェックイン要求を受信し、チェックイン要求を利用者情報管理システム70へ送信する(S26)。
利用者情報管理システム70の通信部71は、チェックイン要求を受信する。情報処理部72は、受信されたチェックイン要求に基づいて、チェックイン処理を行う(S27)。チェックイン処理において、情報処理部72は、受信されたチェックイン要求に含まれる予約番号が、ステップS13において記憶部73に記憶された予約情報(図5)に含まれる予約番号と一致することを確認する。情報処理部72は、予約番号が一致することを確認すると、予約情報に含まれる客室22の部屋番号を含むチェックイン応答を通話管理サーバ50へ送信する(S28)。チェックイン応答は、より詳細には、通信部71によって通話管理サーバ50へ送信される。
通話管理サーバ50の通信部51は、チェックイン応答を受信し、チェックイン応答を携帯端末40へ送信する(S29)。
携帯端末40は、チェックイン応答を受信すると、受信されたチェックイン応答に含まれる客室22の部屋番号を記憶し(S30)、かつ、UI部41に表示する(S31)。この結果、利用者は、自身がこれから利用する客室22の部屋番号を把握し、当該客室22へ向かうことができる。
[動作例3:機器の設定変更を行うときの動作]
上記図3に示されるように、利用者は、客室22へ入った後、専用アプリを実行中の携帯端末40のUI部41に表示されるアバター90と会話を行うことで様々なサービスを受けることができる。例えば、利用者は、客室22内の機器27の設定変更を行うことができる。利用者が機器27の設定変更を行うときの動作(動作例3)について説明する。図7は、このような施設管理システム10の動作例3のシーケンス図である。
利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40のUI部41に表示されるアバター90に、例えば、「エアコンの温度を下げて」と話しかける。UI部41は、このような利用者の音声入力を受け付ける(S41)。携帯端末40は、入力された音声の音声データと、上述のステップS30において記憶された部屋番号とを含む設定変更要求を通話管理サーバ50へ送信する(S42)。
通話管理サーバ50の通信部51は、設定変更要求を受信する。情報処理部52は、受信された設定変更要求に含まれる音声データを対象として音声認識処理を行い、コマンド情報を生成する(S43)。音声データが「エアコンの温度を下げて」という音声を示す場合、コマンド情報は、空気調和機の温度を現在の設定温度よりも下げることを指示する情報である。また、情報処理部52は、上記音声認識処理において得られるテキストデータ(「エアコンの温度を下げて」というテキストデータ)を設定変更要求に含まれる部屋番号及び現在の日時と紐付けて音声ログ情報として記憶部53に記憶する(S44)。
そして、情報処理部52は、部屋番号とステップS43において生成したコマンド情報とを含む設定変更要求を機器管理サーバ60へ送信する(S45)。設定変更要求は、より詳細には、通信部51によって機器管理サーバ60へ送信される。
機器管理サーバ60の通信部61は、設定変更要求を受信し、第二取得部65は、設定変更要求を取得する(S46)。ここでの設定変更要求は、客室22の環境の整備(ここでは機器27の設定変更に基づく客室22の環境の整備)に関する利用者の要求を示す要求情報の一例である。
ここで、機器管理サーバ60の記憶部63には、客室22の部屋番号と当該客室22に設けられた制御端末25のIDとの対応関係を示すID管理情報が記憶されている。図8は、ID管理情報の一例を示す図である。ID管理情報は、客室22に制御端末25を設置するときに生成され、あらかじめ記憶部63に記憶される。制御端末25のIDは、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスであるが、その他のIDであってもよい。
情報処理部62は、ID管理情報に基づいて、取得された設定変更要求に含まれる部屋番号を制御端末25のIDに変換する(S47)。情報処理部62は、制御端末25のIDが宛先として指定された設定変更要求(コマンド情報を含む)を通信部61に送信させる(S48)。
制御端末25は、設定変更要求を受信し、受信した設定変更要求に含まれるコマンド情報に基づいて機器27の設定変更を行う(S49)。制御端末25は、具体的には、空気調和機の温度を現在の設定温度よりも下げる。
このように、利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40のUI部41に表示されるアバター90と会話を行うことで機器27の設定変更を行うことができる。なお、動作例3では、通話管理サーバ50が音声認識処理を行うと説明されたが、音声認識処理は携帯端末40または図示されない他のサーバによって行われてもよい。この場合の他のサーバは、例えば、携帯端末40またはスマートスピーカなどを通じて利用者に音声認識サービスを提供する事業者が使用するサーバである。
なお、機器27の設定変更は、利用者が制御端末25を直接操作することによっても可能である。上記ステップS46では、第二取得部65は、利用者が保有する携帯端末40から通話管理サーバ50を介して設定変更要求(要求情報の一例)を取得したが、利用者が制御端末25を直接操作することによって設定変更が行われる場合には、第二取得部65は、制御端末25から設定変更要求を取得する。
[動作例4:サービスを受けるときの動作]
また、利用者は、アバター90と会話を行うことで毛布またはタオルなどの貸出サービス、または、ルームサービスを受けることもできる。以下、利用者がサービスを受けるときの動作(動作例4)について説明する。図9は、施設管理システム10の動作例4のシーケンス図である。
利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40のUI部41に表示されるアバター90に、例えば、「毛布を貸して」と話しかける。UI部41は、このような利用者の音声入力を受け付ける(S51)。携帯端末40は、入力された音声の音声データと、上述のステップS30において記憶された部屋番号とを含むサービス要求を通話管理サーバ50へ送信する(S52)。
通話管理サーバ50の通信部51は、サービス要求を受信し、第二取得部55は、サービス要求を取得する(S53)。ここでのサービス要求は、客室22の環境の整備(ここでは物品の貸出等に基づく客室22の環境の整備)に関する利用者の要求を示す要求情報の一例である。
情報処理部52は、取得されたサービス要求に含まれる音声データを対象として音声認識処理を行い、音声データをテキストデータに変換する(S54)。情報処理部52は、上記音声認識処理において得られるテキストデータ(「毛布を貸して」というテキストデータ)をサービス要求に含まれる部屋番号及び現在の日時と紐付けて音声ログ情報として記憶部53に記憶する(S55)。
そして、情報処理部52は、部屋番号とステップS54において得られるテキストデータとを含むサービス要求を情報端末28へ送信する(S56)。サービス要求は、より詳細には、通信部51によって情報端末28へ送信される。
情報端末28は、サービス要求を受信すると、受信したサービス要求に含まれるテキストデータと部屋番号とを情報端末28が備える表示部に表示する(S57)。管理室23に待機している宿泊施設20の従業員は、当該表示部を確認した上で利用者の客室22へ毛布を運ぶ。
このように、利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40のUI部41に表示されるアバター90と会話を行うことで物品の提供(貸出)などのサービスを受けることができる。なお、動作例4では、通話管理サーバ50が音声認識処理を行うと説明されたが、音声認識処理は携帯端末40または図示されない他のサーバによって行われてもよい。
[動作例5:機器の設定変更を提案するときの動作]
また、施設管理システム10は、利用者が客室22にいるときにアバター90を通じて利用者に機器27の設定変更を提案することもできる。以下、利用者へ機器27の設定変更を提案するときの動作(動作例5)について説明する。図10は、施設管理システム10の動作例5のシーケンス図である。
制御端末25は、機器27の状態を監視し、機器27が所定状態で動作していることを検知する(S61)例えば、制御端末25は、空気調和機が、設定温度が所定値よりも低い状態で冷房運転動作している(つまり、冷房時の設定温度が低すぎる)ことを検知する。制御端末25は、このような検知を契機に、提案依頼情報を機器管理サーバ60へ送信する(S62)。提案依頼情報には、機器27の機器状態情報(例えば、空気調和機の設定温度が低すぎる状態を示す情報)、及び、制御端末25のIDが含まれる。
機器管理サーバ60の通信部61は、提案依頼情報を受信する。情報処理部62は、記憶部63に記憶されたID管理情報に基づいて、受信された提案依頼情報に含まれる制御端末25のIDを部屋番号に変換する(S63)。情報処理部52は、機器状態情報、及び、部屋番号を含む提案依頼情報を通話管理サーバ50へ送信する(S64)。提案依頼情報は、より詳細には、通信部61によって通話管理サーバ50へ送信される。
通話管理サーバ50の通信部51は、提案依頼情報を受信する。情報処理部52は、受信された提案依頼情報に含まれる機器状態情報に基づいて、あらかじめ記憶部53に記憶された音声コンテンツリストの中から音声コンテンツ(具体的には、設定温度を上げることを提案するための音声コンテンツ)を選択し(S65)、選択した音声コンテンツ、及び、部屋番号を含む提案依頼情報を携帯端末40へ送信する(S66)。提案依頼情報は、より詳細には、通信部51によって携帯端末40へ送信される。
携帯端末40は、提案依頼情報を受信する。携帯端末40のUI部41は、アバター90を表示しつつ、受信した提案依頼情報に含まれる音声コンテンツをアバター90の発話音声として再生する。アバター90は、具体的には、「ちょっと寒くないですか?」といった発話を行う。つまり、携帯端末40は、機器27の設定変更を提案する(S67)。
このように、施設管理システム10は、利用者が客室22にいるときにアバター90を通じて利用者に機器27の設定変更を提案することができる。施設管理システム10は、例えば、冷房時の設定温度が低すぎるときに利用者へ設定温度を上げることを促すことで、省エネルギー化を図ることができる。なお、利用者が機器27の設定変更に同意するときには、動作例3と同様のシーケンスに基づいて機器27の設定変更が行われる。
[動作例6:チェックアウトするときの動作]
次に、利用者が宿泊施設20からチェックアウトするときの動作(動作例6)について説明する。図11は、施設管理システム10の動作例6のシーケンス図である。
制御端末25は、利用者の制御端末25への操作等に基づいて、制御端末25の表示部(図示せず)にチェックアウト用の二次元コードを表示する(S71)。なお、制御端末25にチェックアウト用の二次元コードが表示されることは必須ではなく、例えば、客室22内にチェックアウト用の二次元コードが記載された紙面が準備されていてもよい。
利用者は、専用アプリを実行中の携帯端末40を用いてチェックアウト用の二次元コードを撮影する(S72)。携帯端末40は、上述のステップS30において記憶された部屋番号を含むチェックアウト要求を通話管理サーバ50へ送信する(S73)。
通話管理サーバ50の通信部51は、チェックアウト要求を受信し、チェックアウト要求を利用者情報管理システム70へ送信する(S74)。
利用者情報管理システム70の通信部71は、チェックアウト要求を受信する。情報処理部72は、受信されたチェックアウト要求に基づいて、チェックアウト処理を行う(S75)。チェックアウト処理において、情報処理部72は、受信されたチェックアウト要求に含まれる部屋番号を有する客室22の利用者がチェックアウトしたことなどを記録する。情報処理部72は、チェックアウト処理が完了すると、チェックアウト応答を通話管理サーバ50へ送信する(S76)。チェックアウト応答は、より詳細には、通信部71によって通話管理サーバ50へ送信される。
通話管理サーバ50の通信部51は、チェックアウト応答を受信し、チェックアウト応答を携帯端末40へ送信する(S77)。
携帯端末40は、チェックアウト応答を受信すると、受信されたチェックアウト応答に基づいて、アバター90を介して退去時の注意事項の説明、及び、見送りの挨拶等を行う(S78)。この結果、宿泊施設20の従業員による、ロビー21におけるチェックアウト業務の削減が実現される。
[動作例7:事前設定動作]
ところで、図3のステップS27のチェックイン処理、及び、ステップS75のチェックアウト処理が行われると、利用者情報管理システム70の情報処理部72は、予約情報の予約日時を利用日時に置き換えることにより、利用者情報として記憶部73に記憶する。図12は、利用者情報の一例を示す図である。図12に示されるように、記憶部73には、不特定多数の利用者の利用者情報が蓄積される。なお、利用日時は、例えば、情報処理部72がチェックイン処理を行ったチェックイン時刻からチェックアウト処理を行ったチェックアウト時刻までの期間となる。
また、機器管理サーバ60の情報処理部62は、宿泊施設20内に設けられた複数の制御端末25と定期的に通信を行うことなどにより、複数の客室22における機器27の設定履歴情報を記憶部63に記憶する。図13は、設定履歴情報の一例を示す図である。図13の例では、設定履歴情報は、空気調和機の目標温度の設定、空気調和機の目標湿度の設定、空気調和機の風量の設定、照明機器の明るさの設定、及び、照明機器の色温度の設定を示すが、これらの設定の少なくとも1つを示せばよい。設定履歴情報は、言い換えれば、機器27の動作ログ情報である。なお、図13の設定履歴情報においては、制御端末25のIDに代えて、または、制御端末25のIDに加えて客室22の部屋番号が紐づけられていてもよい。
施設管理システム10は、利用者が後日、再び宿泊施設20を利用するときに、上記利用者情報、及び、上記設定履歴情報を用いて、あらかじめ客室22内の機器27の設定を、利用者向けの設定にすることができる。以下、このような事前設定動作(動作例7)について説明する。図14は、施設管理システム10の動作例7のシーケンス図である。
なお、以下の動作例7の説明においては、利用者が過去に利用した客室22は第一の客室(第一の空間の一例)と記載され、利用者がこれから利用する客室22は第二の客室(第二の空間の一例)と記載される。第一の客室に設けられた機器27は、第一機器と記載され、第二の客室に設けられた機器27は、第二機器と記載される。第一の客室と第二の客室とは、互いに異なる客室22であるが、同一の客室である場合もある。
利用者情報管理システム70の情報出力部75は、チェックイン処理を行う(S81)。チェックイン処理の前後の処理のシーケンスについては既出のため(図6参照)、図14においては図示が省略されている。チェックイン処理において、取得部74は、チェックイン要求に含まれる予約番号に基づいて予約情報から利用者の識別情報(氏名、住所等)を取得し、情報出力部75は、利用者がこれから利用する第二の客室の部屋番号を特定する。第二の客室の部屋番号は、第二の客室の識別情報の一例である。
次に、情報出力部75は、チェックイン処理において取得された利用者の識別情報と、利用者情報とを照合することにより、上記利用者が過去に利用した第一の客室の部屋番号と、利用者の第一の客室の利用日時とを特定する(S82)。第一の客室の部屋番号は、第一の客室の識別情報の一例である。
次に、情報出力部75は、第一の客室の部屋番号、利用者の第一の客室の利用日時、及び、第二の客室の部屋番号を含む、事前設定用情報を出力し(S83)、通信部71は、出力された事前設定用情報を機器管理サーバ60へ送信する(S84)。つまり、情報出力部75は、事前設定用情報を機器管理サーバ60(第一取得部64)へ出力する。
機器管理サーバ60の通信部61は、事前設定用情報を受信し、第一取得部64は、受信された事前設定用情報を取得する(S85)。つまり、第一取得部64は、利用者情報管理システム70から事前設定用情報を取得する。
出力部66は、取得された事前設定用情報に基づき、設定履歴情報(図13)の中から、第一の客室の部屋番号、及び、利用者の第一の客室の利用日時に相当する部分を対象設定履歴情報として特定する(S86)。つまり、対象設定履歴情報は、利用者が以前に第一の客室を利用したときの第一の客室に設けられた第一機器の設定を示す情報である。対象設定履歴情報は、利用者が第一の客室をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報の一例である。
なお、出力部66は、図13の設定履歴情報における制御端末25のIDをID管理情報に基づいて部屋番号に変換するか、あるいは事前設定用情報に含まれる部屋番号をID管理情報に基づいて制御端末25のIDに変換することで、対象設定履歴情報を特定することができる。また、対象設定履歴情報には、第二取得部65が携帯端末40または制御端末25から取得した設定変更要求(動作例3参照)による設定変更が反映されている。つまり、対象設定履歴情報は、取得された設定変更要求(要求情報の一例)に基づいて記憶部63に記憶されるといえる。
次に、出力部66は、特定された対象設定履歴情報に基づいて、設定依頼情報を出力する(S87)。設定依頼情報は、対象設定履歴情報が示す設定を第二の客室に設けられた第二機器に適用するための情報であり、第二の客室の環境を利用者向けに整備するための整備依頼情報の一例である。出力部66は、事前設定用情報に含まれる第二の客室の部屋番号を、ID管理情報に基づいて第二の客室に設けられた制御端末25のIDに変換することで、設定依頼情報を第二の客室に設けられた制御端末25に宛てて出力する。
通信部61は、出力された設定依頼情報を第二の客室に設けられた制御端末25へ送信する(S88)。
第二の客室に設けられた制御端末25は、設定依頼情報を受信し、受信した設定依頼情報に基づいて第二の客室に設けられた第二機器に対象設定履歴情報が示す第一機器の設定を適用する(S89)。
このように、施設管理システム10は、利用者が後日、再び宿泊施設20を利用するときに、あらかじめ客室22内の機器27の設定を、利用者向けの設定にすることができる。つまり、施設管理システム10は、第二の客室の環境をあらかじめ利用者向けに整備することができる。
機器管理サーバ60の記憶部63に記憶される対象設定履歴情報には部屋番号に置き換え可能な制御端末25のIDが含まれており、一方で利用者情報には、部屋番号が含まれている。よって、対象設定履歴情報は、部屋番号を用いて利用者の識別情報(氏名、住所などの個人情報)に紐づけることが可能である。つまり、対象設定履歴情報は、利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶部63に記憶されているといえる。
したがって、機器27の事前設定に際しては、利用者情報管理システム70から機器管理サーバ60へは部屋番号と利用日時が提供されればよく、利用者の識別情報(個人情報)が提供される必要はない。つまり、利用者情報管理システム70を使用する事業者(宿泊施設20の運営事業者)は、機器管理サーバ60を使用する事業者(制御端末25等を提供する事業者)へ利用者の個人情報を提供しなくても、利用者向けの機器27の事前設定を実現することができる。なお、利用者情報管理システム70から機器管理サーバ60へ利用者の識別情報が提供されてもよい。
また、利用者が頻繁に宿泊施設20を利用している場合などには、ステップS86において複数の対象設定履歴情報を特定できる場合がある。この場合、出力部66は、例えば、最も複数の対象設定履歴情報のうち最新の対象設定履歴情報を採用する。また、空気調和機の設定には季節が関係するため、出力部66は、最も複数の対象設定履歴情報のうち、現時点に季節が近く、かつ、最新の対象設定履歴情報を採用してもよい。
また、第一の客室と第二の客室とはいずれも同一の宿泊施設20内の客室22であったが、互いに異なる宿泊施設の客室であってもよい。例えば、宿泊施設20の運営事業者が宿泊施設20だけでなく他の宿泊施設も運営しているような場合、第一の客室が宿泊施設20内の客室22であり、第二の客室が他の宿泊施設内の客室22であってもよい。
また、事前設定動作は、チェックイン処理を契機に行われたが、チェックイン処理よりも前に、予約情報に基づいて利用者がチェックインする当日にあらかじめ行われてもよい。
[動作例8:事前準備動作]
通話管理サーバ50の記憶部53には、音声ログ情報が記憶されている。図15は、音声ログ情報の一例を示す図である。図15に示されるように、音声ログ情報においては、テキストデータに客室22の部屋番号及び現在の日時が紐付けられている。
施設管理システム10は、利用者が後日、再び宿泊施設20を利用するときに、上記利用者情報、及び、上記音声ログ情報を用いて、あらかじめ客室22内に利用者が以前貸与を希望した物品(タオルまたは毛布など)の準備を宿泊施設20の従業員に指示することができる。以下、このような事前準備動作(動作例8)について説明する。図16は、施設管理システム10の動作例8のシーケンス図である。
なお、以下の動作例8の説明においては、利用者が過去に利用した客室22は第一の客室と記載され、利用者がこれから利用する客室22は第二の客室と記載される。第一の客室と第二の客室とは、互いに異なる客室22であるが、同一の客室である場合もある。
利用者情報管理システム70の情報出力部75は、チェックイン処理を行う(S91)。チェックイン処理において、取得部74は、チェックイン要求に含まれる予約番号に基づいて予約情報から利用者の識別情報(氏名、住所等)を取得し、情報出力部75は、利用者がこれから利用する第二の客室の部屋番号を特定する。
次に、情報出力部75は、チェックイン処理において取得された利用者の識別情報と、利用者情報とを照合することにより、上記利用者が過去に利用した第一の客室の部屋番号と、利用者の第一の客室の利用日時とを特定する(S92)。
次に、情報出力部75は、第一の客室の部屋番号、利用者の第一の客室の利用日時、及び、第二の客室の部屋番号を含む、事前準備用情報を出力し(S93)、通信部71は、出力された事前準備用情報を通話管理サーバ50へ送信する(S94)。つまり、情報出力部75は、事前準備用情報を通話管理サーバ50(第一取得部54)へ出力する。
通話管理サーバ50の通信部51は、事前準備用情報を受信し、第一取得部54は、受信された事前準備用情報を取得する(S95)。つまり、第一取得部54は、利用者情報管理システム70から事前設定用情報を取得する。
出力部56は、取得された事前準備用情報に基づき、音声ログ情報(図15)の中から、第一の客室の部屋番号、及び、利用者の第一の客室の利用日時に相当する部分のテキストデータをサービス履歴情報として特定する(S96)。サービス履歴情報は、利用者が第一の客室において過去に提供を受けたサービスを示す情報である。サービス履歴情報は、利用者が第一の客室をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報の一例である。
なお、サービス履歴情報は、第二取得部55が携帯端末40から取得したサービス要求(動作例4参照)に含まれる音声データをテキスト化したテキストデータであるといえる。つまり、サービス履歴情報は、取得されたサービス要求(要求情報の一例)に基づいて記憶部53に記憶されるといえる。
次に、出力部56は、特定されたサービス履歴情報(テキストデータ)に基づいて、サービス依頼情報を出力する(S97)。サービス依頼情報には、サービス履歴情報に相当するテキストデータと、第二の客室の部屋番号が含まれる。サービス依頼情報は、サービス履歴情報が示す、利用者が第一の客室において貸与を受けた物品を第二の客室に準備するための情報であり、第二の客室の環境を利用者向けに整備するための整備依頼情報の一例である。
出力部56は、サービス依頼情報を情報端末28に宛てて出力する。通信部51は、出力されたサービス依頼情報を情報端末28へ送信する(S98)。
情報端末28は、サービス依頼情報を受信すると、受信したサービス依頼情報に含まれるテキストデータと部屋番号とを情報端末28が備える表示部に表示する(S99)。管理室23に待機している宿泊施設20の従業員は、当該表示部を確認した上で利用者の客室22へ物品を運ぶ。
このように、施設管理システム10は、利用者が後日、再び宿泊施設20を利用するときに、利用者が以前貸与を希望した物品をあらかじめ第二の客室内に準備することを宿泊施設20の従業員に指示することができる。つまり、施設管理システム10は、第二の客室の環境をあらかじめ利用者向けに整備することができる。
通話管理サーバ50の記憶部53に記憶される音声ログ情報には部屋番号が含まれており、一方で、利用者情報にも部屋番号が含まれている。よって、音声ログ情報の一部であるサービス履歴情報は、部屋番号を用いて利用者の識別情報(氏名、住所などの個人情報)に紐づけることが可能である。つまり、サービス履歴情報は、利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶部53に記憶されているといえる。
したがって、物品の事前準備に際しては、利用者情報管理システム70から通話管理サーバ50へは部屋番号と利用日時が提供されればよく、利用者の識別情報(個人情報)が提供される必要はない。つまり、利用者情報管理システム70を使用する事業者(宿泊施設20の運営事業者)は、通話管理サーバ50を使用する事業者(第一通話装置24等を提供する事業者)へ利用者の個人情報を提供しなくても、利用者向けの物品の事前準備を実現することができる。なお、利用者情報管理システム70から通話管理サーバ50へ利用者の識別情報が提供されてもよい。
また、利用者が頻繁に宿泊施設20を利用している場合などには、ステップS96において複数のサービス履歴情報を特定できる場合がある。この場合、出力部66は、複数のサービス履歴情報の全てを採用してもよいし、複数のサービス履歴情報のうち最新のサービス履歴情報を採用してもよい。
また、第一の客室と第二の客室とはいずれも同一の宿泊施設20内の客室22であったが、互いに異なる宿泊施設の客室であってもよい。例えば、宿泊施設20の運営事業者が宿泊施設20だけでなく他の宿泊施設も運営しているような場合、第一の客室が宿泊施設20内の客室22であり、第二の客室が他の宿泊施設内の客室22であってもよい。
また、事前準備動作は、チェックイン処理を契機に行われたが、チェックイン処理よりも前に、予約情報に基づいて利用者がチェックインする当日にあらかじめ行われてもよい。
[効果等]
以上説明したように、施設管理システム10は、宿泊施設20内の第一の客室を一時的に利用する利用者が第一の客室をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報を、利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶する記憶部(具体的には、記憶部53または記憶部63)と、対象利用履歴情報に基づいて、宿泊施設20内または他の宿泊施設20内の第二の客室の環境を利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力部(具体的には、出力部56または出力部66)とを備える。第一の客室は、第一の空間の一例であり、第二の客室は、第二の空間の一例である。なお、空間は、宿泊施設20がホテルであるような場合には、客室(部屋)のように宿泊施設内の一部の区切られた領域を指すが、宿泊施設20が一戸建てのような場合には、宿泊施設内の全体を指す場合もある。
このような施設管理システム10は、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、記憶部には、宿泊施設20内の複数の客室22の利用履歴情報が記憶される。施設管理システム10は、さらに、第一の客室の識別情報、及び、利用者の第一の客室の利用日時を取得する第一取得部(具体的には、第一取得部54または第一取得部64)を備える。出力部は、取得された識別情報及び利用日時により利用履歴情報の中から特定される対象利用履歴情報に基づいて、整備依頼情報を出力する。第一の客室の識別情報は、例えば、第一の客室の部屋番号であるが、第一の客室に設けられた制御端末25のIDであってもよい。第一の客室の識別情報は、第一の客室を直接または間接に識別できる情報であればよい。
このような施設管理システム10は、利用者が以前利用した客室22の識別情報に基づいて、当該利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、第一取得部は、識別情報及び利用日時を利用者の識別情報と紐づけて管理する利用者情報管理システム70から、識別情報及び利用日時を取得する。
このような施設管理システム10は、利用者が以前利用した客室22の識別情報及び利用日時を利用者情報管理システム70から取得することにより、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、施設管理システム10は、さらに、第一の客室の環境の整備に関する利用者の要求を示す要求情報を取得する第二取得部(具体的には、第二取得部55または第二取得部65)を備える。対象利用履歴情報は、取得された要求情報に基づいて記憶部に記憶される。
このような施設管理システム10は、利用者の要求に応じて記憶される対象利用履歴情報に基づいて、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、第二取得部55は、利用者が保有する携帯端末40から要求情報を取得する。
このような施設管理システム10は、利用者の携帯端末40を通じた要求に応じて記憶される対象利用履歴情報に基づいて、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、上記要求情報は、携帯端末40に表示されたアバターに対して利用者が話しかけることにより携帯端末40から送信される。
このような施設管理システム10は、利用者がアバターへ話しかけた結果として記憶される対象利用履歴情報に基づいて、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、第二取得部は、第一の客室に設けられた第一機器を制御する、第一の客室に設けられた制御端末25から要求情報を取得する。
このような施設管理システム10は、利用者の制御端末25を通じた要求に応じて記憶される対象利用履歴情報に基づいて、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、対象利用履歴情報には、利用者が第一の客室を利用したときの、第一の客室に設けられた第一機器の設定を示す設定履歴情報が含まれる。整備依頼情報は、第二の客室に設けられた第二機器に設定履歴情報が示す設定を適用するための情報である。
このような施設管理システム10は、利用者が以前に利用した客室22に設けられた機器27の設定を、これから利用する客室22に設けられた機器27に適用することで、これから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、第一機器及び第二機器は、空気調和機であり、設定履歴情報は、温度の設定、湿度の設定、及び、風量の設定の少なくとも1つを示す。
このような施設管理システム10は、利用者が以前に利用した客室22に設けられた空気調和機の設定を、これから利用する客室22に設けられた空気調和機に適用することで、これから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、第一機器及び第二機器は、照明機器であり、設定履歴情報は、照明機器の明るさの設定、及び、色温度の設定の少なくとも1つを示す。
このような施設管理システム10は、利用者が以前に利用した客室22に設けられた照明機器の設定を、これから利用する客室22に設けられた照明機器に適用することで、これから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、例えば、対象利用履歴情報には、利用者が第一の客室を利用したときに第一の客室において提供を受けたサービスを示すサービス履歴情報が含まれる。整備依頼情報は、サービス履歴情報が示す利用者が第一の客室において貸与を受けた物品を第二の客室に準備するための情報である。
このような施設管理システム10は、利用者が以前に利用した客室22において貸与を受けた物品を、これから利用する客室22にあらかじめ準備しておくことで、これから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、利用者情報管理システム70は、施設管理システム10と連携するシステムである。利用者情報管理システム70は、利用者の識別情報を取得する取得部74と、取得された識別情報に基づいて、第一の客室の識別情報、及び、利用者の第一の客室の利用日時を施設管理システム10へ出力する情報出力部75とを備える。
このような利用者情報管理システム70は、利用者の識別情報(氏名、住所などの個人情報)を提供しなくても、利用者に適した環境の実現を支援することができる。
また、施設管理システム10によって実行される施設管理方法は、対象利用履歴情報に基づいて、宿泊施設20内または他の宿泊施設内の第二の客室の環境を利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力ステップ(具体的には、ステップS87またはステップS97)を含む。
このような施設管理方法は、利用者がこれから利用する客室22の環境を利用者に適した環境に近づけることができる。
また、利用者情報管理システム70によって実行される利用者情報管理方法は、利用者の識別情報を取得する取得ステップ(具体的には、ステップS81またはステップS91)と、取得された識別情報に基づいて、第一の客室の識別情報、及び、利用者の第一の客室の利用日時を施設管理システム10へ出力する情報出力ステップ(具体的には、ステップS83またはステップS93)とを含む。
このような利用者情報管理方法は、利用者の識別情報を提供しなくても、利用者に適した環境の実現を支援することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、施設管理システムは、宿泊施設に適用されたが、利用者が一時的に利用する他の施設に適用されてもよい。例えば、施設管理システムは、レンタルオフィス、または、レンタル会議室などにも適用できる。また、施設管理システムは、銀行、商業施設、医療施設、行政機関などの受付(エントランスなど)にも適用できる。
また、上記実施の形態において携帯端末が専用アプリを実行することによって実現された処理の一部または全部は、携帯端末がブラウザを実行することによって実現されてもよい。例えば、上記チェックインするときの動作において、ブラウザを実行中の携帯端末を通じて予約番号が入力されてもよい。
例えば、上記実施の形態では、施設管理システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、施設管理システムは、機器管理サーバ、または、通話管理サーバに相当する単一の装置として実現されてもよい。
また、施設管理システムが複数の装置によって実現される場合、施設管理システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、上記実施の形態において、機器管理サーバまたは通話管理サーバが実行すると説明された処理の一部または全部は、制御端末によって実行されてもよい。つまり、本発明は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよいし、エッジコンピューティングによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、施設管理システムなどのコンピュータが実行する施設管理方法として実現されてもよいし、コンピュータに施設管理方法を実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、利用者情報管理システムなどのコンピュータが実行する利用者情報管理方法として実現されてもよいし、コンピュータに利用者情報管理方法を実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
10 施設管理システム
20 宿泊施設(施設)
22 客室(第一の客室、第二の客室)
25 制御端末
27 機器(第一機器、第二機器)
40 携帯端末
53、63 記憶部
54、64 第一取得部
55、65 第二取得部
56、66 出力部
70 利用者情報管理システム
74 取得部
75 情報出力部

Claims (16)

  1. 施設内の第一の空間を一時的に利用する利用者が前記第一の空間をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報を、前記利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶する記憶部と、
    前記対象利用履歴情報に基づいて、前記施設内または他の施設内の第二の空間の環境を前記利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力部とを備える
    施設管理システム。
  2. 前記記憶部には、前記施設内の複数の空間の利用履歴情報が記憶され、
    さらに、前記第一の空間の識別情報、及び、前記利用者の前記第一の空間の利用日時を取得する第一取得部を備え、
    前記出力部は、取得された前記識別情報及び前記利用日時により前記利用履歴情報の中から特定される前記対象利用履歴情報に基づいて、前記整備依頼情報を出力する
    請求項1に記載の施設管理システム。
  3. 前記第一取得部は、前記識別情報及び前記利用日時を前記利用者の識別情報と紐づけて管理する利用者情報管理システムから、前記識別情報及び前記利用日時を取得する
    請求項2に記載の施設管理システム。
  4. さらに、前記第一の空間の環境の整備に関する前記利用者の要求を示す要求情報を取得する第二取得部を備え、
    前記対象利用履歴情報は、取得された前記要求情報に基づいて前記記憶部に記憶される
    請求項1~3のいずれか1項に記載の施設管理システム。
  5. 前記第二取得部は、前記利用者が保有する携帯端末から前記要求情報を取得する
    請求項4に記載の施設管理システム。
  6. 前記要求情報は、前記携帯端末に表示されたアバターに対して前記利用者が話しかけることにより前記携帯端末から送信される
    請求項5に記載の施設管理システム。
  7. 前記第二取得部は、前記第一の空間に設けられた第一機器を制御する、前記第一の空間に設けられた制御端末から前記要求情報を取得する
    請求項4に記載の施設管理システム。
  8. 前記対象利用履歴情報には、前記利用者が前記第一の空間を利用したときの、前記第一の空間に設けられた第一機器の設定を示す設定履歴情報が含まれ、
    前記整備依頼情報は、前記第二の空間に設けられた第二機器に前記設定履歴情報が示す設定を適用するための情報である
    請求項1~7のいずれか1項に記載の施設管理システム。
  9. 前記第一機器及び前記第二機器は、空気調和機であり、
    前記設定履歴情報は、温度の設定、湿度の設定、及び、風量の設定の少なくとも1つを示す
    請求項8に記載の施設管理システム。
  10. 前記第一機器及び前記第二機器は、照明機器であり、
    前記設定履歴情報は、照明機器の明るさの設定、及び、色温度の設定の少なくとも1つを示す
    請求項8に記載の施設管理システム。
  11. 前記対象利用履歴情報には、前記利用者が前記第一の空間を利用したときに前記第一の空間において提供を受けたサービスを示すサービス履歴情報が含まれ、
    前記整備依頼情報は、前記サービス履歴情報が示す前記利用者が前記第一の空間において貸与を受けた物品を前記第二の空間に準備するための情報である
    請求項1~7のいずれか1項に記載の施設管理システム。
  12. 請求項1~11のいずれか1項に記載の施設管理システムと連携する利用者情報管理システムであって、
    前記利用者の識別情報を取得する取得部と、
    取得された前記識別情報に基づいて、前記第一の空間の識別情報、及び、前記利用者の前記第一の空間の利用日時を前記施設管理システムへ出力する情報出力部とを備える
    利用者情報管理システム。
  13. 記憶部を備える施設管理システムによって実行される施設管理方法であって、
    前記記憶部には、施設内の第一の空間を一時的に利用する利用者が前記第一の空間をどのように利用したかを示す対象利用履歴情報が、前記利用者の識別情報と紐づけることができる態様で記憶され、
    前記施設管理方法は、前記対象利用履歴情報に基づいて、前記施設内または他の施設内の第二の空間の環境を前記利用者向けに整備するための整備依頼情報を出力する出力ステップを含む
    施設管理方法。
  14. 請求項13に記載の施設管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 請求項13に記載の施設管理システムと連携する利用者情報管理システムによって実行される利用者情報管理方法であって、
    前記利用者の識別情報を取得する取得ステップと、
    取得された前記識別情報に基づいて、前記第一の空間の識別情報、及び、前記利用者の前記第一の空間の利用日時を前記施設管理システムへ出力する情報出力ステップとを含む
    利用者情報管理方法。
  16. 請求項15に記載の利用者情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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