JP2022182805A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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優子 岡崎
Yuko Okazaki
将之 成田
Masayuki Narita
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Abstract

【課題】毛髪への塗布の均一性に優れ、所望の束感、つや感や自然な仕上がりを安定的に得られるとともに、仕上がりの持続性に優れ、たとえば毛髪の立ち上げ、浮き毛の収まり、白浮きのない仕上がり等の好ましい仕上がりを得ることもできる毛髪化粧料を提供する。【解決手段】以下の成分(A)~(C)を含有する液状の毛髪化粧料であって、毛髪化粧料が内部に収容された容器と、塗布軸の一端に塗布体を備え且つ他端に容器蓋部を備える蓋体と、を有する塗布具で塗布される、毛髪化粧料:(A)増粘多糖類、(B)皮膜形成ポリマー(成分(A)および(C)を除く。)、(C)ポリエーテル変性シリコーン。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
整髪用の化粧料に関する技術として、特許文献1~3に記載のものがある。
特許文献1(特開2014-5239号公報)には、カルボキシビニルポリマー、カチオン化セルロース、シリコーン、これら以外のセット樹脂、アルカリ剤、防腐剤および水が配合されてなり、シリコーンの配合量が20質量%以上である毛髪化粧料について記載されている。そして、同文献によれば、毛髪に良好な束感とやわらかさとを付与し得る毛髪化粧料を提供するとされている。
特許文献2(特開2009-191017号公報)には、高分子量シリコーンを配合した毛髪化粧料であって、セット力(整髪力)、安定性(特に低温安定性)に優れ、うるおい感、べたつき感がなく、さらに、整髪樹脂を配合した場合であっても、ごわつき感がなく、再整髪力に優れる毛髪化粧料を提供するための技術として、多価アルコール、親水性非イオン界面活性剤、両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤、高級脂肪酸、および高分子量シリコーンを含む、乳化型毛髪化粧料について記載されている。
また、特許文献3(特開2006-290837号公報)には、特定の構造を有するシリコーン化多糖化合物と、特定の構造を有するポリエーテル変性シリコーンと、液状油分と、を含む整髪化粧料について記載されている。同文献によれば、特定のポリエーテル変性シリコーンとシリコーン化多糖化合物と液状油分からなるゲルを配合することにより、くせづけがしやすく整髪力もありながら、べたつきがなく、また、水による再整髪も非常にしやすい整髪化粧料を得ることができるとされている。
特開2014-5239号公報 特開2009-191017号公報 特開2006-290837号公報
しかし、本発明者が検討したところ、上述の特許文献に記載の技術を用いても、毛髪への塗布の均一性に優れ、所望の束感、つや感や自然な仕上がりを安定的に得るとともに、仕上がりの持続性に優れ、たとえば毛髪の立ち上げ、浮き毛の収まり、白浮きのない仕上がり等の好ましい仕上がりを得るという点で改善の余地があった。
そこで、本発明は、毛髪への塗布の均一性に優れ、所望の束感、つや感や自然な仕上がりを安定的に得られるとともに、仕上がりの持続性に優れ、たとえば毛髪の立ち上げ、浮き毛の収まり、白浮きのない仕上がり等の好ましい仕上がりを得ることもできる毛髪化粧料を提供するものである。
本発明によれば、
以下の成分(A)~(C)を含有する液状の毛髪化粧料であって、
当該毛髪化粧料が内部に収容された容器と、塗布軸の一端に塗布体を備え且つ他端に容器蓋部を備える蓋体と、を有する塗布具で塗布される、毛髪化粧料が提供される。
(A)増粘多糖類
(B)皮膜形成ポリマー(前記成分(A)および(C)を除く。)
(C)ポリエーテル変性シリコーン
また、本発明によれば、前記本発明における毛髪化粧料を、前髪、顔周りまたは頭頂部に塗布することを含む、整髪方法が提供される。
本発明によれば、毛髪への塗布の均一性に優れ、所望の束感、つや感や自然な仕上がりを安定的に得られるとともに、仕上がりの持続性に優れ、たとえば毛髪の立ち上げ、浮き毛の収まり、白浮きのない仕上がり等の好ましい仕上がりを得ることもできる毛髪化粧料を提供することができる。
実施形態における塗布具の構成例を示す断面図である。 実施形態における塗布具の容器の構成例を示す断面図である。 実施形態における塗布具の蓋体の構成例を示す断面図である。 実施形態における塗布具の塗布体の構成例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、各成分の具体例を挙げて説明する。なお、本実施形態において、組成物は、各成分をいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて含むことができる。また、数値範囲を表す「~」は、以上、以下を表し、上限値および下限値をいずれも含む。また、以下の図面において、同様な構成要素には共通の符号を付し、適宜説明を省略する。
(毛髪化粧料)
本実施形態において、毛髪化粧料は、以下の成分(A)~(C)を含有する液状の組成物である。
(A)増粘多糖類
(B)皮膜形成ポリマー(成分(A)および(C)を除く。)
(C)ポリエーテル変性シリコーン
毛髪化粧料は、容器と、塗布軸の一端に塗布体を備え且つ他端に容器蓋部を備える蓋体と、を有する塗布具の容器の内部に収容されて、かかる塗布具で塗布される。塗布具のさらに具体的な構成については後述する。
毛髪化粧料の粘度は、塗布体を容器に戻した時の泡立ち抑制の観点から、30℃において、好ましくは80mPa・s以上であり、より好ましくは120mPa・s以上、さらに好ましくは130mPa・s以上であり、また、好ましくは3000mPa・s以下であり、より好ましくは2800mPa・s以下、さらに好ましくは2600mPa・s以下、さらにより好ましくは2400mPa・s以下である。
ここで、毛髪化粧料の粘度は、具体的には、東機産業製TVB-10型粘度計を用いて液温30℃にて測定される。このとき、液体の粘度に応じて適宜ローターと回転数を適切に調整して測定され、これらの具体例については実施例の項において後述する。
(成分(A))
成分(A)は増粘多糖類である。
成分(A)として、具体的には、キサンタンガム;ローカストビーンガム、グァーガム、タラガム等のガラクトマンナン;脱アシル型ジェランガム、ネイティブ型ジェランガム等のジェランガム;カッパカラギーナン、イオタカラギーナン、ラムダカラギーナン等のカラギーナン;タマリンドシードガム;グルコマンナン;サイリウムシードガム;マクロホモプシスガム;寒天;HMペクチン、LMペクチン等のペクチン;アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸カルシウム等のアルギン酸またはその塩;プルラン;カードラン;トラガントガム;ガティガム、;アラビアガム;アラビノガラクタン;カラヤガム;ファーセレラン;キチン;ウェランガム;デンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボキシメチルスターチ、ヒドロキシプロピルスターチ、α化デンプン、リン酸架橋デンプン、オクテニルコハク酸デンプン、酢酸デンプンなどの加工処理が施されていてもよいデンプン類;ポリデキストロース、難消化性デキストリン等のデキストリン類;ヒドロキシエチルセルロース(HEC)等のセルロース類;ならびに大豆多糖類からなる群から選択される1種または2種以上が挙げられる。
つや感により優れる毛束を作る観点から、成分(A)は、好ましくはカラギーナン、寒天、アルギン酸およびHECからなる群より選択される1種または2種以上であり、より好ましくはカラギーナンおよびHECの少なくとも1種であり、さらに好ましくはカラギーナンである。
また、カラギーナンにおける硫酸基の含有量は、つや感により優れる毛束を作る観点から、好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは40質量%以下である。さらに、カラギーナンと、ソルビトール、マンニトール、キシリトール等の糖アルコール類との混合物を使用することもできる。
カラギーナンおよびカラギーナンを含む混合物の市販品の具体例としては、GENUGEL(登録商標)シリーズ、GENUVISCO(登録商標)シリーズ、GENULACTA(登録商標)シリーズ(以上、三晶社製)、ソアギーナシリーズ(三菱ケミカル社製)が挙げられる。
毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛束により好ましいつや感を付与する観点、および、毛束の作りやすさを向上する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.3質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。
また、毛束により自然なつや感を付与する観点、および、毛束の外観をより自然なものとする観点から、毛髪化粧料中の成分(A)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
(成分(B))
成分(B)は皮膜形成ポリマーである。ここで、皮膜形成ポリマーとは、具体的にはポリマーを水や溶剤等に溶解させて乾燥させた後に、皮膜形成能を有するポリマー全般を指す。ただし、成分(B)は、成分(A)および(C)以外のものである。
成分(B)として、具体的には以下の成分(B-1)および(B-2)が挙げられ、いずれか一方または両方を用いることができる。
(B-1)アクリル酸、アクリル酸アルキル、メタクリル酸およびメタクリル酸アルキルからなる群から選ばれる1または2以上のモノマーの重合体が、ポリヒドロキシ化合物のアリルエーテルの1種または2種以上で架橋されてなる重合体
(B-2)成分(B-1)を除く皮膜形成ポリマー
成分(B-1)の具体例として、ペンタエリスチルアリルエーテル、スクロースアリルエーテルまたはプロピレンアリルエーテルで架橋されたアクリル酸の重合体であるカルボマー(たとえばカーボポール981、カーボポールUltrez10、カーボポールUltrez30;ルーブリゾール社製)、アクリル酸およびメタクリル酸から選ばれる1種以上と炭素数10~30のアクリル酸アルキルの共重合体を、ショ糖のアリルエーテル又はペンタエリスリトールのアリルエーテルで架橋したものであるアクリレーツ/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー(カーボポールUltrez20、カーボポールUltrez21、カーボポールETD2020;ルーブリゾール社製)、メタクリル酸をトリメチロールプロパンのトリアクリレート又はトリメチロールプロパンのジアリルエーテルで架橋したものであるアクリレートクロスポリマー3からなる群から選択される1種または2種以上が挙げられる。毛髪化粧料の塗布の均一性向上、および作った束の持続性向上の観点から、成分(B-1)は、好ましくはカルボマーである。
毛髪化粧料中の成分(B-1)の含有量は、毛髪化粧料の塗布の均一性向上の観点から、毛髪化粧料全体に対してたとえば0質量%超であり、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上である。
また、毛髪化粧料の増粘を抑制する観点から、毛髪化粧料中の成分(B-1)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下、さらに好ましくは1質量%以下である。
成分(B-2)は、成分(B-1)以外の皮膜形成ポリマーである。成分(B-2)の具体例として、シリコーン系グラフトポリマー、ウレタン系高分子化合物、ポリビニルピロリドン系高分子化合物、アニオン性ビニルエーテル系高分子化合物、アニオン性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物、アニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、両性(メタ)アクリル系高分子化合物、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、および、マレイミド系高分子化合物からなる群から選択される1種または2種以上が挙げられる。この中でも、作った束の持続性向上の観点から、アニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、両性(メタ)アクリル系高分子化合物、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、ポリビニルピロリドン系高分子化合物が好ましく、とりわけアニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物およびポリビニルピロリドン系高分子化合物がより好ましい。
ここで、(メタ)アクリルとはメタクリルまたはアクリルを意味する。
シリコーン系グラフトポリマーとして、ポリ(N-ホルミルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N-アセチルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン等のポリシリコーン-9;ポリシリコーン-28等の国際公開第2014/002707号に記載のオルガノポリシロキサングラフトポリマー;KP-545(信越化学工業社製)等のアクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル;シルソフトSpread TT(モメンティブ社製)等のポリシリコーン-17;ルビフレックスSilk(BASF社製)等のアクリル酸アルキル・メタクリル酸・シリコーン共重合体等が挙げられる。
毛髪化粧料塗布後の毛髪表面の感触を滑らかなものとする観点、および、よりバリバリしない自然な仕上がりの観点から、シリコーン系グラフトポリマーは、好ましくはポリ(N-ホルミルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N-アセチルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン、ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)オルガノポリシロキサン等のポリシリコーン-9;ポリシリコーン-28等の国際公開第2014/002707号に記載のオルガノポリシロキサングラフトポリマーおよびKP-545(信越化学工業社製)等のアクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステルからなる群から選択される1種または2種以上である。
ウレタン系高分子化合物として、ルビセットP.U.R.(BASFジャパン社製)等のポリウレタン;ダイナムX(アクゾノーベル社製)等のポリウレタン-14・AMP-アクリレーツコポリマーが挙げられる。
ポリビニルピロリドン系高分子化合物として、ルビスコールK12、ルビスコールK17、ルビスコールK30、ルビスコールL60、ルビスコールK80、ルビスコールK90(BASF社製);PVP K15、PVP K17、PVP K30、PVP K60、PVP K90、PVP K120(以上、アシュランド社製)等のポリビニルピロリドン;ルビスコールVA28、ルビスコールVA37、ルビスコールVA55、ルビスコールVA64P、ルビスコールVA73(以上、BASF社製);ルビスコールPlus(BASF社製)等のポリビニルカプロラクタム;PVP/VA E-735、PVP/VA E-635、PVP/VA E-535、PVP/VA E-335、PVP/VA S-630、PVP/VA W-735(以上、アシュランド社製)等の(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポリマー;ルビスコールVAP343(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体;ルビフレックス(BASF社製);コポリマー845、コポリマー937、コポリマー958(以上、アシュランド社製)等のポリビニルピロリドン/ジメチルアミノメチル/アクリル酸共重合体;コポリマーVC-713(アシュランド社製)等のポリビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体;ルビセットClear(BASF社製)等の(VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール)コポリマー;ルビカットHM552(BASF社製)等のビニルイミダゾリウムメタクロライド/ビニルピロリドン共重合体等が挙げられる。
毛髪化粧料塗布後の毛束の適度な硬さを保つこと、および、作った毛束の持続性向上の観点から、ポリビニルピロリドン系高分子化合物は、好ましくは(ビニルピロリドン/酢酸ビニル)コポリマーおよびポリビニルピロリドンの少なくとも1種である。
アニオン性ビニルエーテル系高分子化合物として、ガントレッツES-225(アシュランド社製)等の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸エチル)コポリマー;ガントレッツES-425(アシュランド社製)等の(ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル)コポリマー等が挙げられる。
毛髪化粧料塗布後の毛束の適度な硬さを保つこと、および、作った毛束の持続性向上の観点から、アニオン性ビニルエーテル系高分子化合物は、好ましくは(ビニルメチルエーテル/マレイン酸ブチル)コポリマーである。
アニオン性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物として、レジン28-1310(アクゾノーベル社製)、ルビセットCA66(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共重合体;レジン28-2930(アクゾノーベル社製)等の(酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル)コポリマー;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等が挙げられる。
アニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物として、プラスサイズL-53P、プラスサイズL-9540B(以上、互応化学工業社製)等の(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP等のアクリル樹脂アルカノールアミン液;ダイヤホールド(三菱ケミカル社製)等のアクリル酸/アクリル酸エステル共重合体;ウルトラホールド8、ウルトラホールドstrong(以上、BASF社製)や、アンフォーマーV-42、ダーマクリル79(以上、アクゾノーベル社製)等のアクリル酸/アクリル酸アミド/アクリル酸エチル共重合体;アニセットNF-1000、アニセットHS-3000(以上、大阪有機化学工業社製)等のアクリル酸アルキル共重合体等が挙げられる。
両性(メタ)アクリル系高分子化合物として、ユカフォーマーM-75、ユカフォーマーR205、ユカフォーマー301、ユカフォーマーSM(以上、三菱ケミカル社製)、RAMレジン(大阪有機化学社製)等の(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー;アンフォーマー28-4910、アンフォーマーLV-71(以上、アクゾノーベル社製)等の(オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル)コポリマー;アンフォーマーHC(アクゾノーベル社製)等の(アクリル酸アルキル/オクチルアクリルアミド)コポリマー;ダイヤフォーマーZ-651(三菱ケミカル社製)等の(アクリレーツ/アクリル酸ラウリル/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸エチルアミンオキシド)コポリマー等が挙げられる。
毛髪化粧料塗布後の毛束の適度な硬さを保つこと、および、作った毛束の持続性向上の観点から、両性(メタ)アクリル系高分子化合物は、好ましくは(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマーである。
ノニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物として、プラスサイズL-2700、プラスサイズL-2714(以上、互応化学工業社製)等の(ジメチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸メトキシエチル)コポリマー等が挙げられる。
カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物として、特開平2-180911号公報に記載のアルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体;特開平8-291206号公報に記載のアルキルアクリルアミド/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体;プラスサイズL-515(互応化学工業社製)等のポリクオタニウム-99;アクアフレックスSF-40(アシュランド社製)等の(PVP/ビニルカプロラクタム/アクリル酸DMAPA)コポリマー;スタイリーゼCC-10(アシュランド社製)等の(ビニルピロリドン/アクリル酸DMAPA)コポリマー;ルビカットPQ11(BASF社製)、ガフカット734、ガフカット755(以上、アシュランド社製)等のビニルピロリドン/ジメチルアミノメタクリレート共重合体の四級化物(ポリクオタニウム-11)等が挙げられる。
毛髪化粧料塗布後の毛束の適度な硬さを保つこと、および、作った毛束の持続性向上の観点から、カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物は、好ましくは特開平2-180911号公報に記載のアルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、特開平8-291206号公報に記載のアルキルアクリルアミド/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、および、ポリクオタニウム-11からなる群から選択される1種または2種以上である。
マレイミド系高分子化合物の具体例として、アクアフレックスFX-64(アイエスピー・ジャパン社製)等の(イソブチレン/エチルマレイミド/ヒドロキシエチルマレイミド)コポリマーが挙げられる。
成分(B-2)は、より好ましくはアニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物およびポリビニルピロリドン系高分子化合物の少なくとも1種であり、さらに好ましくはアクリル樹脂アルカノールアミン液およびポリビニルピロリドンの少なくとも1種である。
毛髪化粧料中の成分(B-2)の含有量は、毛束の持続性を向上する観点、および、浮き毛の収まり易さを向上する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上である。
また、毛髪の仕上がりをより自然なものとする観点から、毛髪化粧料中の成分(B-2)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、さらにより好ましくは8質量%以下、殊更好ましくは5質量%以下、殊更好ましくは3質量%以下である。
塗布の均一性やつやにより優れる毛束ができる観点から、成分(B)は成分(B-1)および(B-2)を含む方が好ましい。このとき、成分(B-1)および(B-2)の組み合わせの好ましい例として、成分(B-1)がカルボマー(たとえばカーボポール981、カーボポールUltrez10、カーボポールUltrez30;ルーブリゾール社製)、アクリレーツ/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー(カーボポールUltrez20、カーボポールUltrez21、カーボポールETD2020;ルーブリゾール社製)、アクリレートクロスポリマー3からなる群から選択される1種または2種以上であり、成分(B-2)がシリコーン系グラフトポリマー、ウレタン系高分子化合物、ポリビニルピロリドン系高分子化合物、アニオン性ビニルエーテル系高分子化合物、アニオン性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物、アニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、両性(メタ)アクリル系高分子化合物、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、および、マレイミド系高分子化合物からなる群から選択される1種または2種以上である組み合わせが挙げられ、より好ましくは成分(B-1)がカルボマーであり、成分(B-2)がアニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、両性(メタ)アクリル系高分子化合物、ノニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、カチオン性(メタ)アクリル系高分子化合物、ポリビニルピロリドン系高分子化合物からなる群から選択される1種または2種以上である組み合わせであり、さらに好ましくは成分(B-1)がカルボマーであり、成分(B-2)がアニオン性(メタ)アクリル系高分子化合物である組み合わせである。
一方、配合時の粘度調整をより容易なものとする観点では、成分(B)が成分(B-1)を含まず成分(B-2)を含むことが好ましい。
成分(B)の含有量は、作った毛束の持続性向上の観点から、毛髪化粧料全体に対してたとえば0.1質量%以上であってよく、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは1.5質量%以上、さらに好ましくは2質量%以上である。
よりバリバリしない自然な仕上がりを得る観点から、成分(B)の含有量は、毛髪化粧料全体に対してたとえば23質量%以下であってよく、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、さらにより好ましくは8質量%以下、殊更好ましくは5質量%以下、殊更好ましくは3質量%以下である。
(成分(C))
成分(C)はポリエーテル変性シリコーンである。
成分(C)は、たとえば水またはエタノールへの溶解性もしくは分散性を有するものが挙げられる。かかる成分の具体例として、ポリオキシエチレン変性シリコーン、ポリプロピレン変性シリコーン、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン変性シリコーンおよびポリグリセリン変性シリコーン等からなる群から選択される1種または2種以上が挙げられる。ここで、変性の形式としては、ペンダント型(側鎖変性型)、直鎖共重合型等が挙げられる。
成分(C)は、浮き毛の整髪性向上の観点から、オルガノシロキサン鎖とポリアルキレン鎖とのブロック鎖を有する共重合体が好ましく、かかる共重合体として、Silsoft A+(モメンティブ社製)等の(PEG-40/PPG-8メチルアミノプロピル/ヒドロプロピルジメチコン)コポリマー;
DOWSIL FZ-2222、DOWSIL FZ-2233、DOWSIL CB2250(ダウ・東レ社製)等のポリシリコーン-13;
Silwet L-8600(モメンティブ社製)、DOWSIL SS-2804(ダウ・東レ社製)等のPEG-12ジメチコン;
Silsoft 900(モメンティブ社製)等のPPG-12ジメチコン;
Silsoft 860(モメンティブ社製)、DOWSIL SS2802(ダウ・東レ社製)等のPEG-10ジメチコン;
SILSTYLE 104(ダウ・東レ社製)等の(ビスイソブチルPEG-14/アモジメチコン)コポリマー;
SILSTYLE 401(ダウ・東レ社製)等の(ビスイソブチルPEG/PPG-20/35/アモジメチコン)コポリマー;
DOWSIL CE-8411 Smooth Plus Emulsion(ダウ・東レ社製)等のビス-イソプロパノールアミノ-PG-プロピル ジメチコン/ビス-イソブチルPEG-14コポリマー;
DOWSIL SS-3588(ダウ・東レ社製)等の(ビスイソブチルPEG-15/アモジメチコン)コポリマー;
DOWSIL L-7001(ダウ・東レ社製)等のPEG/PPG-20/22メチルエーテルジメチコン等が挙げられる。
成分(C)は、より好ましくは、ポリシリコーン-13、PEG-12ジメチコン、PEG-10ジメチコンおよびPEG/PPG-20/22メチルエーテルジメチコンからなる群から選ばれる少なくとも1種である。
成分(C)の含有量は、浮き毛の整髪性向上の観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.15質量%以上である。
また、毛髪に過度のつやを与えることを抑制する観点から、成分(C)の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下、さらにより好ましくは1質量%以下である。
毛髪化粧料中の成分(C)の含有量に対する成分(B)の含有量の質量比((B)/(C))は、毛束の持続性を向上する観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.5以上、さらに好ましくは1以上、さらにより好ましくは2以上、殊更好ましくは3以上、殊更好ましくは4以上である。
また、狙った幅の毛束の作りやすさ、塗布均一性、前髪の立ち上げやすさの観点から、上記質量比((B)/(C))は、好ましくは40以下であり、より好ましくは30以下、さらに好ましくは20以下、さらにより好ましくは12以下、殊更好ましくは6以下である。
毛髪化粧料中の成分(B)および(C)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比((A)/((B)+(C)))は、毛束のつや感を向上する観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.02以上、さらに好ましくは0.1以上、さらにより好ましくは0.2以上である。
また、べたつきを抑制する観点から、上記質量比((A)/((B)+(C)))は、好ましくは3以下であり、より好ましくは1以下、さらに好ましくは0.8以下である。
毛髪化粧料は、成分(A)~(C)以外の成分をさらに含んでもよい。
(溶媒)
毛髪化粧料は、たとえば水および水以外の溶媒の少なくとも1種をさらに含む。
毛髪化粧料が水を含むとき、水の含有量は、毛髪化粧料中の水以外の成分を除いた残部とすることができる。
また、毛髪化粧料中の水の含有量は、塗布時のべたつき抑制の観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは30質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上であり、さらに好ましくは60質量%以上、さらにより好ましくは70質量%以上、殊更好ましくは80質量%以上である。
塗布時の操作性向上の観点から、毛髪化粧料中の水の含有量は、毛髪化粧料全体に対して100質量%未満であり、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下、さらに好ましくは85質量%以下である。
水以外の溶媒は、たとえば炭素数3以下のアルコールであり、塗布時の使用感向上の観点から、好ましくはエタノールである。
毛髪化粧料中の炭素数3以下のアルコールの含有量は、塗布時の乾燥性向上の観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上、さらにより好ましくは7質量%以上である。
また、塗布時の使用感向上の観点から、毛髪化粧料中の炭素数3以下のアルコールの含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは45質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下、さらに好ましくは20質量%以下、さらにより好ましくは18質量%以下、殊更好ましくは15質量%以下である。
また、毛髪化粧料の保存性を向上する観点から、毛髪化粧料は、好ましくは防腐剤をさらに含む。防腐剤として、たとえば、防腐または殺菌効果のある化合物を用いることができる。
防腐剤の具体例として、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸メチルナトリウム、メチルイソチアゾリノン等の有機酸およびその誘導体;
イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、グルコン酸クロルヘキシジン液、クロルチモール、クロルフェネシン、クロルキシレノール、クロルクレゾール、ジクロルキシレノール、ジクロロベンジルアルコール、チオビスクロロフェノール、チモール,6-イソプロピル-m-クレゾール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ナトリウムフェノキシド、パラクロルフェノール、ハロカルバン、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、フェノール、ヘキサクロロフェン等のフェノール類;
塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリニウム液、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ドミフェン、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等の4級アンモニウム塩;
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等の両性界面活性剤;
感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヨウ化パラジメチルアミノスチリルエプチルメチルチアゾリウム等の感光素;
チャエキス、ヒノキチオール等の植物抽出物;および
銀-銅ゼオライト、グルタラール、クロラミンT、クロルヘキシジン、ジイソチオン酸ジブロモプロパミジン、ピリチオン亜鉛、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテルピリチオンナトリウム、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン、ポリアミノプロピルビグアナイド等の他の防腐剤;ならびに上記以外の防腐または殺菌効果のある化合物からなる群から選択される1種または2種以上が挙げられる。上記以外の防腐または殺菌効果のある化合物の具体例として、EDTA-2Na、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピレングリコール、ベンジルアルコール、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。
毛髪化粧料中の防腐剤の含有量は、毛髪化粧料の保存性を向上する観点から、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上、さらに好ましくは0.5質量%以上である。
また、毛髪化粧料の感触を損なわずに保存性を担保する観点から、毛髪化粧料中の防腐剤の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは3質量%以下、さらに好ましくは2質量%以下である。
また、毛髪化粧料には、通常毛髪化粧料に配合される成分を適宜含有させることができる。
かかる成分として、たとえば、抗フケ剤;ビタミン剤;殺菌剤;抗炎症剤;防腐剤;キレート剤;ソルビトール等の保湿剤;染料、顔料等の着色剤;エキス類;パール化剤;香料;紫外線吸収剤;酸化防止剤;光触媒;シアバター;ローズ水;ヒマワリ油;オレンジ油;ユーカリ油;(C13-16)イソパラフィン等の炭化水素油;界面活性剤等が挙げられる。
光触媒としては、酸化チタン、酸化タングステン等の金属酸化物、8-ヒドロキシキノリン、7-シアノ-2-ナフトール、8-キノリノール-1-オキシド等の芳香族ヒドロキシ化合物、その他スルホン化ピレン化合物、オニウム塩、ジアゾメタン誘導体、ビススルホン誘導体、ジスルホノ誘導体、ニトロベンジルスルホネート誘導体、スルホン酸エステル誘導体、N-ヒドロキシイミドのスルホン酸エステルなどが挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれを使用することもでき、カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、アルキル第4級アンモニウム塩等が挙げられ、アニオン性界面活性剤としては、アルキルスルホン酸塩、アルキルカルボン酸塩、アルキルエーテルスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられ、両性界面活性剤としては、イミダゾリン、カルボベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン、アミドスルホベタイン等が挙げられ、ノニオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等のエステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテル等のエーテル類などが挙げられる。
一方、毛髪化粧料の着色を抑制する観点から、毛髪化粧料は着色成分を含まないことが好ましい。同様の観点から、毛髪化粧料中の着色成分の含有量は、毛髪化粧料全体に対して好ましくは0.1質量%以下であり、より好ましくは0.05質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下、さらにより好ましくは0質量%である。
同様の観点から、毛髪化粧料は好ましくは透明または白色乃至乳白色であり、より好ましくは無色透明である。
次に、毛髪化粧料の製造方法を説明する。
毛髪化粧料は、たとえば、成分(A)~(C)ならびに適宜その他の成分を所定の順序で配合することにより得ることができる。さらに具体的には、水および水以外の溶媒を配合した後、成分(A)~(C)ならびに適宜その他の成分を配合することが好ましい。また、必要に応じて加熱、攪拌することもできる。
本実施形態において得られる毛髪化粧料は、塗布具の容器に収容されて、塗布体で塗布される。以下、塗布具の構成を説明する。
(塗布具)
本実施形態において、塗布具は好ましくはマスカラタイプである。図1は、本実施形態における塗布具の構成の一例を示す断面図である。図2および図3は、それぞれ、図1に示した塗布具1における容器2および蓋体3の構成を示す断面図である。
図1~図3に示した塗布具1は、毛髪化粧料Cが内部に収容された容器2および蓋体3を有する。蓋体3は、塗布軸41と、塗布軸41の一端に設けられた塗布体42と、塗布軸41の他端に設けられた容器蓋部31とを備える。
図1に示した塗布具1においては、閉蓋時において、容器2中の毛髪化粧料Cに塗布体42の少なくとも一部が浸漬するよう構成されている。また、容器2の口部22の内周部には、塗布体42に付着した毛髪化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とすシゴキ部材5が設けられている。
容器2には、図2に示したように、毛髪化粧料Cの収容部21、その上部で開口した口部22、および、口部22から下方に延びる連結部23が設けられている。収容部21の形状は有底の筒状であり、たとえば略円筒状、角柱状であってもよい。
口部22は、括れた形状を有している。口部22の外周部には、蓋体3の内周部32の雌ネジ部34(図3)と螺合する雄ネジ部24が設けられている。
連結部23は、口部22と一体的に形成されており、シゴキ部材5のシゴキ本体53およびシゴキ嵌合部52を介して、収容部21の内周部の上部に嵌合する部位である。連結部23の外周部の下部は括れており、連結部23の外周部と収容部21の内周部との間に、シゴキ嵌合部52が嵌合される空隙が形成されている。
容器2の材料としては、たとえば、収容部21がアルミニウム合金であり、口部22および連結部23がポリプロピレン(PP)であってもよい。
シゴキ部材5(図2)は、塗布体42に付着した毛髪化粧料Cを蓋体3の着脱時にしごき落とす部材であり、シゴキ本体53、シゴキつば部51およびシゴキ嵌合部52を有する。
シゴキ本体53は、容器2の連結部23の内周部に内接する部位である。シゴキ本体53は、たとえば上部及び下部が開口した略円筒形状を有している。
シゴキつば部51は、塗布体42に接触してしごく、つば状の部位である。シゴキつば部51は、シゴキ本体53の上端縁から内側下方に延出した先細形状の略円錐筒状に形成されており、その先細部分にシゴキ孔51Aが形成されている。シゴキ孔51Aの径は、塗布体42および塗布軸41の外径より小さく設定されている。シゴキつば部51は、このように構成されることにより、シゴキ孔51Aにおける内周縁部分で塗布体42および塗布軸41の外周面と弾性的に密着する。
シゴキ孔51Aの断面形状および断面積(径)は、塗布体42および塗布軸41の断面形状、断面積、素材、剛性、要求されるシゴキ性能等に応じて適宜設定される。
シゴキ嵌合部52は、容器2の収容部21の内周部と連結部23の外周部との間に嵌合する部位であり、容器2の連結部23における内周部から下端縁を経由して外周部に亘る断面形状を有している。図2の例では、シゴキ嵌合部52は、連結部23の外周部の下部と収容部21の内周部との間の空隙に挟持されて嵌合されている。
その結果、シゴキ嵌合部52を介して、収容部21と連結部23とが固定されている。また、シゴキ嵌合部52を介して、シゴキ本体53は、連結部23の内周部に内接して固定され、シゴキつば部51は、シゴキ本体53の上端縁から内側下方に向けて先細形状を形成するように、換言すると、口部22の内周部の下端縁から内側下方に向けて先細形状を形成するように、口部22の内周部の下端縁に固定されている。
ここで、「容器2の口部22の内周部に、シゴキ部材5が設けられる」とは、シゴキつば部51を基準として判断し、本実施形態のように、シゴキつば部51以外の部位、具体的には、シゴキ本体53及びシゴキ嵌合部52が容器2の口部22の内周部に位置していない形態も含む。
シゴキ部材5の材料は、たとえば、ニトリルゴム(NBRゴム)、ソフトセグメントを共重合したポリブチレンテレフタレートとすることができる。
次に、蓋体3について説明する。蓋体3の本体である容器蓋部31は、図3に示したように、天面を備えるとともに下部が開口した略円筒形状との筒状の形状を有し、閉蓋時に容器2と一体的となるデザインを有している。容器蓋部31の内周部32の下部には、容器2の口部22の雄ネジ部24と螺合する雌ネジ部34が形成されている。容器蓋部31は、雌ネジ部34と雄ネジ部24との螺合により、閉蓋時に容器2の口部22と固定されるようになっている。容器蓋部31の材料として、たとえばPPが挙げられる。
毛髪化粧料塗布部材4は、図3に示すように、蓋体3の一部を構成しており、塗布軸41、塗布体42、押し拡げ部材6および固定部44を有する。
固定部44は、蓋体3の内周部32の上部に内嵌合されて固定される部位である。
塗布軸41は、塗布体42を支持する軸であり、固定部44を介して蓋体3の内周部32に固定されている。塗布軸41の材料はたとえばPPであってもよい。
塗布体42は、塗布軸41の先端(図中下端)に設けられており、塗布体42に付着した毛髪化粧料Cを、塗布対象物である毛髪に塗布できるようになっている。塗布体は好ましくはブラシである。
塗布体42の形状として、たとえば、円錐形状、円錐台形状、半球状、半長球状、円柱状、砲弾状およびこれらの2以上を組み合わせた形状が挙げられる。毛髪の所望の箇所に毛髪化粧料をより選択的に塗布する観点から、塗布体42は好ましくは先端部から後端部に向かって拡径する形状を有し、より好ましくは円錐形状、円錐台形状およびこれらのいずれかと円柱形状とを組み合わせた形状を有するブラシであり、さらに好ましくは円錐台形状のブラシである。
図4は、ブラシである塗布体42の構成例を示す断面図である。図4において、塗布体42は、芯線部71およびブリストル72を有する。塗布体42において、ブラシ部分の形状は円錐台形である。
芯線部71は、たとえば螺旋状に捻り合わせた一対の金属製の芯線材で構成される。
ブリストル72は、芯線部71の周方向に均等に放射状に延出し、芯線部71の軸方向に螺旋状に均一に分散する。
ブリストルの材料は、たとえばナイロン6、ナイロン66、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂繊維である。
塗布体42のブラシ径を、最も太い部分の径と定義したとき、ブラシ径は、塗布体42に担持する液量を適度に増加させる観点から、好ましくは1mm以上であり、より好ましくは3mm以上である。
また、塗布体42からの液だれを抑制する観点から、塗布体42のブラシ径は、好ましくは20mm以下であり、より好ましくは12mm以下である。
また、塗布体42が円錐台形等の先端面を有する形状である場合、塗布体42の先端におけるブラシ径は、塗布体を毛束へ付着させやすいものとする観点から、好ましくは2.5mm以上であり、より好ましくは3mm以上であり、また、好ましくは7mm以下であり、より好ましくは6mm以下である。
一方、塗布体42の後端におけるブラシ径は、ブラシの操作性の観点から、好ましくは8mm以上であり、より好ましくは9mm以上であり、また、好ましくは20mm以下であり、より好ましくは12mm以下であり、さらに好ましくは11mm以下である。
塗布体42のブラシ長さは、所望の毛束をより安定的に作製する観点から、好ましくは25mm以上であり、より好ましくは30mm以上であり、また、好ましくは45mm以下であり、より好ましくは40mm以下である。
また、塗布体42において、毛髪化粧料を毛束にしっかりと転写させる観点から、先端部Qと後端部Pでブリストル72の繊維断面の形状が異なることが好ましく、より好ましくは先端部Qにおいてはブリストル72が中空すなわちブリストル72の断面形状が円環等の環状であり、後端部Pにおいてはブリストル72の断面形状がクローバー状である。
ここで、塗布体42の先端部Qとは、塗布体42の先端から芯線部71の延伸方向にたとえば20mmまでの領域であり、好ましくは18mmまでの領域であり、より好ましくは16mmまでの領域であり、さらに好ましくは14mmまでの領域である。
図3に戻り、押し拡げ部材6は、塗布軸41に設けられており、閉蓋過程においてシゴキ孔51Aを押し拡げるとともに、閉蓋時にシゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持し得るように構成されている。
図3の例では、押し拡げ部材6は、塗布軸41における塗布体42と固定部44との間に設けられており、その上下方向に貫通する貫通孔を利用して、塗布軸41の細径部41Aに嵌合している。押し拡げ部材6は、塗布軸41に塗布体42を取り付ける前に、前記貫通孔を径方向に引き伸ばした状態で、塗布軸41の下端側から挿通させて細径部41Aに嵌合させることができる。押し拡げ部材6の材料は、たとえばシゴキ部材5と同じ材料とすることができる。
押し拡げ部材6は、下部に第1押し拡げ部61、上部に第2押し拡げ部62を備え、両押し拡げ部の間に両押し拡げ部よりも括れた括れ部63を有している。
第1押し拡げ部61は、押し拡げ部材6の下部に外側に延出するように設けられた、つば状の部位である。第1押し拡げ部61は、シゴキ部材5のシゴキつば部51のシゴキ孔51Aよりも若干大きい外周形状を有しており、そのため、閉蓋過程において、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキつば部51のシゴキ孔51Aを押し拡げることができるようになっている。本実施形態における第1押し拡げ部61は、その外端部が尖っている。
また、押し拡げ部材6は、膨出した第2押し拡げ部62の外周部によって、閉蓋時に、シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持し得るように構成されている。詳細には、第2押し拡げ部62は、押し拡げ部材6の上部に設けられた部位で、第2押し拡げ部62の外周部は、外側下方に向けて膨出しており、シゴキ部材5のシゴキつば部51の内周部の形状よりも若干大きい形状を有している。また、第2押し拡げ部62の外周部は、容器2の口部22の内周部の形状よりも若干大きい形状を有している。
そのため、膨出した第2押し拡げ部62の外周部は、閉蓋過程において、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキつば部51のシゴキ孔51Aを押し拡げることができると共に、閉蓋時(完全に閉蓋した状態)においても、シゴキつば部51を下方に押圧し、シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態を維持できるようになっている。ここで、「シゴキ孔51Aの押し拡げられた状態」とは、シゴキ孔51Aの周縁部が、毛髪化粧料塗布部材4(本実施形態においては押し拡げ部材6)から離間している状態をいう。
また、第2押し拡げ部62は、閉蓋過程において、その膨出した外周部がシゴキつば部51の内周部及び容器2の口部22の内周部に密着して、シゴキつば部51の内周部及び容器2の口部22の内周部に付着した毛髪化粧料を掻き落とすことができるようになっている。第2押し拡げ部62の外周部が、シゴキつば部51の内周部及び容器2の口部22の内周部に面状に接触するようになっていると、毛髪化粧料Cの掻き落とし効果にさらに優れる。
毛髪化粧料塗布部材4においては、塗布体42は、容器蓋部31の下部の開口部よりも下方に位置しており、これにより、図1に示したように、閉蓋時において塗布体42が、容器2に収容された毛髪化粧料Cに浸るようになっている。
図1に示すように、蓋体3における、閉蓋時に容器2の口部22の上端縁と当接する部分にはパッキン33が設けられている。パッキン33は、閉蓋時における容器2と蓋体3との間の気密性を向上させる。本実施形態においては、パッキン33は、たとえばニトリルゴム(NBRゴム)からなり、固定部44の下部の細径部に嵌合されている。
塗布具1を用いる際には、閉蓋状態から、蓋体3を容器2から上方に取り外すと、それに伴って毛髪化粧料塗布部材4も上方に移動する。その際、シゴキ部材5のシゴキつば部51によって、塗布軸41および塗布体42の順でそれらの外周面がしごかれる。その結果、塗布体42および塗布軸41に毛髪化粧料Cが過剰に付着している場合であっても、付着している毛髪化粧料Cがしごき落とされ、適量の毛髪化粧料Cが付着した状態となる。かかる塗布体42を用いて、毛髪に毛髪化粧料Cを塗布することができる。
本実施形態において、毛髪化粧料は、たとえば好ましくは前髪、顔周りまたは頭頂部に使用される。また、毛髪化粧料は、おくれ毛および浮き毛の1種以上に使用される。
また、本実施形態における整髪方法は、本実施形態における毛髪化粧料を毛髪に塗布することを含み、好ましくは前髪、顔周りまたは頭頂部に塗布することを含む。
たとえば前髪、顔周りまたは頭頂部のサイドに本実施形態の毛髪化粧料を塗布することにより、顔回りに所望の整髪効果を得ることができ、たとえば所望の束感、つや感や自然な仕上がりを付与することができる。
また、おくれ毛や浮き毛に本実施形態の毛髪化粧料を塗布することにより、ヘアスタイルの崩れが気になる箇所を簡便に整えることができ、たとえば毛髪を立ち上げたり、浮き毛を収めたりすることができる。
また、本実施形態の毛髪化粧料を用いることにより、たとえば、白浮きのない好ましい仕上がりを得ることも可能となる。また、たとえば、毛髪化粧料が塗布された毛髪、たとえば毛先のべたつきを抑制することも可能となる。
また、本実施形態の毛髪化粧料を用いることにより、仕上がりの持続性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、たとえば、塗布体を容器に戻した時の泡立ちが抑制された毛髪化粧料を得ることも可能となる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
(実施例1~10、比較例1~5)
表1および表2に示す組成の毛髪化粧料および塗布具を備える整髪用キットを準備し、評価した。
(毛髪化粧料の調製方法)
ビーカー中に予め水、およびエタノールを秤量しておき、スターラーで攪拌しながら65℃に加熱した。その後、表1および表2に記載の処方に従って、成分(A)、成分(B)、成分(C)の順番に添加し、攪拌した。室温まで冷却し、各例の毛髪化粧料を得た。
得られた毛髪化粧料の粘度を以下の方法で測定した。
(粘度の測定方法)
毛髪化粧料の粘度は、東機産業製TVB-10型粘度計を用いて測定した。予め液温を30℃に加温し、スクリュー管へサンプルを約80g入れたのち、表1および表2に記載のローターの種類と回転数により測定した。
各例における毛髪化粧料の粘度、ならびに、各例で用いたロータの種類および回転数を表1および表2に示す。
(塗布具:マスカラ)
比較例1および2以外の例では、図4に示したマスカラブラシ状の塗布体を有する塗布具を用いた。塗布体の形状およびサイズについては、表1および表2に示すものを使用した。円錐台形の塗布体においては、先端部Qと後端部Pで繊維断面の形状が異なり、先端部Q(先端から14mmまで)の断面形状は中空状であり、後端部Pにはクローバー状のものを使用した。一方、砲弾形状の塗布体の繊維の断面形状はクローバー状である。
(評価方法)
各例で得られた毛髪化粧料を塗布し、以下の評価項目および評価基準にて評価した。
以下の(1)~(6)および(10)では、幅6cm、長さ10cm、質量5gの毛髪トレスを用い、毛束を凡そ1cm間隔に分けた。トレスの根元から毛先にかけて塗布具を用いて毛束の表面、裏面に夫々1ストロークずつ毛髪化粧料を塗布して毛先を軽く整えた。この動作をトレスの幅の分だけ合計6回繰り返すことにより、毛髪化粧料を合計0.6グラム塗布した。
ここで、比較例1においては、塗布具を用いずに手で毛髪化粧料を塗布した。また、比較例2においては、塗布具としてポンプミスト容器(吉野工業社製、ポンプディスペンサー:YSR、チップ:0.3J)に毛髪化粧料を充填して用いた。いずれも、上記と同じ毛髪トレスを用い、毛束を上記と同様に分け、毛束の表面、裏面に毛髪化粧料を合計0.6グラム塗布し、指により塗り拡げた。
(1)束の作りやすさ
塗布後の毛束について束の作りやすさを目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「束がばらけていない」/3「部分的にやや束がばらけている」/2「全体的にやや束がばらけている」/1点「全体的にかなり束がばらけている」。
(2)作った束が持続する
作った束の持続性については、作った束を25℃、90%湿度下で30分放置した前後を目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「束がばらけていない」/3「部分的にやや束がばらけている」/2「全体的にやや束がばらけている」/1点「全体的にかなり束がばらけている」。
(3)バリバリしない
バリバリしない感触については、毛束の感触を、官能評価により評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「バリバリしない」/3「ほとんどバリバリしない」/2「ややバリバリする」/1「バリバリする」。
(4)塗布均一性
塗布の均一性は、剤(毛髪化粧料)を転写した塗布具で毛髪に剤を塗布した時の、操作性により評価した。比較例1および比較例2は、それぞれ手又は上記ポンプミスト容器から塗布後に指で剤を塗り拡げた時の操作性を同様に評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「よく均一に塗り広げられる」/3「均一に塗り広げられる」/2「ほぼ均一に塗り広げられる」/1「塗り広げられない」。
(5)つやのある毛束ができる
塗布後の毛束について、毛束のつや感の良さを目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「よくつやが出る」/3「つやが出る」/2「ややつやが出る」/1「つやが出ない」。
(6)浮き毛の収まりやすさ
塗布後の毛束について、浮き毛の収まりやすさを目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「よく浮き毛が抑えられている」/3「浮き毛が抑えられる」/2「やや浮き毛が出る」/1「浮き毛が収まらない」。
(7)前髪を立ち上げることができる
レジーナ社製、925N型ウィッグを用い、前髪を10cmにカットしたものを評価に使用した。前髪部分をウィッグの目と目の中心部分から凡そ半分に分け、分けた前髪に塗布具を用いて毛髪化粧料を0.5g塗布し、頭頂部方向に前髪を立ち上げた。比較例1および比較例2においては、それぞれ手又は前記ポンプミスト容器から毛髪化粧料を0.5g塗布し、塗布後に指で塗り拡げ、頭頂部方向に前髪を立ち上げた。塗布直後に、前髪を立ち上げることができるかを目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「よく前髪を立ち上げることができる」/3「前髪を立ち上げることができる」/2「やや前髪が立ち上がらない」/1「前髪が立ち上がらない」
(8)白浮きしにくい
上記(7)で前髪を立ち上げた後のウィッグを用い、白浮きのしにくさを目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「よく白浮きが抑えられている」/3「白浮きが抑えられている/2「やや白浮きが出る」/1「白浮きが出る」
(9)塗布体を容器に戻した時の泡立ち性
塗布体42を容器2より取り出したのち、容器2の収容部(口部22)に戻す操作を3回繰り返した後の、口部22における液の泡立ち性を目視で観察することにより評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。なお、本評価項目は、比較例1および比較例2では評価しなかった。
4「泡立たない」/3「ほとんど泡立たない」/2「やや泡立つ」/1「泡立つ」
(10)毛先を整えたあとの毛先のべたつき
塗布後の毛束の毛先を整えたあとの毛先のべたつきは、官能評価により評価した。評価はパネラー7名による以下の4段階の評価で行った。評価の合計点を表1および表2に示す。
4「気にならない」/3「ほとんど気にならない」/2「やや気になる」/1「気になる」
Figure 2022182805000001
Figure 2022182805000002
表1および表2中、各成分の量は、アクティブ量であり、含有量の「%」は「質量%」である。表1および表2に記載の成分の詳細は以下の通りである。
*1 カラギーナン、ソルビトール:ソアギーナLX22K、三菱ケミカル社製
*2 HEC:SE-550、ダイセル社製
*3 カルボマー:カーボポール981、ルーブリゾール社製
*4 (アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP(固形物):プラスサイズL-9540B 互応化学工業社製
*5 PVP:ルビスコール K-30、BASFジャパン社製
*6 ポリエーテル変性シリコーン1:PEG-12ジメチコン、DOWSIL SS2804、ダウ・東レ社製
*7 ポリエーテル変性シリコーン2:PEG-10ジメチコン、DOWSIL SS2802、ダウ・東レ社製
*8 ポリエーテル変性シリコーン3:PEG/PPG-20/22メチルエーテルジメチコン、DOWSIL L-7001、ダウ・東レ社製
*9 ポリエーテル変性シリコーン4、(C13-16)イソパラフィン:ポリシリコーン-13、DOWSIL CB2250、ダウ・東レ社製
表1および表2より、各実施例においては各比較例に比べて、「束の作りやすさ」、「作った束が持続する」、「バリバリしない」、「塗布均一性」、「つやのある毛束ができる」、「浮き毛の収まりやすさ」、「前髪を立ち上げることができる」、「白浮きしにくい」、「塗布体を容器に戻した時の泡立ち性」(泡立ちの抑制)および「毛先を整えたあとの毛先のべたつき」の各効果のバランスに優れていた。
(処方例1)
成分 含有量(質量%)
(A)増粘多糖類:カラギーナン *1 0.61%
(B-2)皮膜形成ポリマー:(アクリレーツ/ジアセトンアクリルアミド)
コポリマーAMP(固形物) *4 2%
(C)ポリエーテル変性シリコーン:ポリエーテル変性シリコーン1 *6 0.5%
ソルビトール *1 0.39%
エタノール 13%
防腐剤:フェノキシエタノール *10 1%
水 バランス
*10 フェノキシエタノール:フェノキシエタノールS、四日市化学工業社製
1 塗布具
2 容器
21 収容部
22 口部
23 連結部
24 雄ネジ部
3 蓋体
31 容器蓋部
32 内周部
33 パッキン
34 雌ネジ部
4 毛髪化粧料塗布部材
41 塗布軸
41A 細径部
42 塗布体
44 固定部
5 シゴキ部材
51 シゴキつば部
51A シゴキ孔
52 シゴキ嵌合部
53 シゴキ本体
6 押し拡げ部材
61 第1押し拡げ部
62 第2押し拡げ部
63 括れ部
71 芯線部
72 ブリストル
C 毛髪化粧料
P 後端部
Q 先端部

Claims (9)

  1. 以下の成分(A)~(C)を含有する液状の毛髪化粧料であって、
    当該毛髪化粧料が内部に収容された容器と、塗布軸の一端に塗布体を備え且つ他端に容器蓋部を備える蓋体と、を有する塗布具で塗布される、毛髪化粧料。
    (A)増粘多糖類
    (B)皮膜形成ポリマー(前記成分(A)および(C)を除く。)
    (C)ポリエーテル変性シリコーン
  2. 前記成分(B)の含有量が当該毛髪化粧料全体に対して1質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記成分(B)が、以下の成分(B-1)および(B-2)を含む、請求項1または2に記載の毛髪化粧料。
    (B-1)アクリル酸、アクリル酸アルキル、メタクリル酸およびメタクリル酸アルキルからなる群から選ばれる1または2以上のモノマーの重合体が、ポリヒドロキシ化合物のアリルエーテルの1種または2種以上で架橋されてなる重合体
    (B-2)前記成分(B-1)を除く皮膜形成ポリマー
  4. 防腐剤をさらに含む、請求項1乃至3いずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  5. 当該毛髪化粧料中の着色成分の含有量が、当該毛髪化粧料全体に対して0.1質量%以下である、請求項1乃至4いずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  6. 前記塗布具がマスカラタイプであり、前記塗布体が円錐台形状を有するブラシである、請求項1乃至5いずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  7. 前記塗布具がマスカラタイプであり、前記塗布体が、先端部と後端部で繊維断面の形状が異なるブラシである、請求項1乃至6いずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  8. 前髪、顔周りまたは頭頂部に使用される、請求項1乃至7いずれか1項に記載の毛髪化粧料。
  9. 請求項1乃至8いずれか1項に記載の毛髪化粧料を、前髪、顔周りまたは頭頂部に塗布することを含む、整髪方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023009210A (ja) * 2017-11-10 2023-01-19 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023009207A (ja) * 2017-11-10 2023-01-19 株式会社三洋物産 遊技機
JP2023009206A (ja) * 2017-11-10 2023-01-19 株式会社三洋物産 遊技機
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