JP2022182803A - 運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地上支援装置による作業を円滑に遂行できるようにする。【解決手段】空港に配備されている複数の地上支援装置13の運行を管理する運行管理システム22であって、空港のフライトスケジュールに基づいて、複数の地上支援装置13による作業スケジュールを作成するスケジュール作成部32と、作業スケジュールに基づいて、各地上支援装置13の作業位置までの走行経路を設定する走行経路設定部33と、作業スケジュール及び走行経路に従って複数の地上支援装置13を稼働させた場合のシミュレーションを実行するシミュレーション部34と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、空港に配備されている複数の地上支援装置の運行を管理する運行管理システムに関する。
従来より、空港には種々の地上支援作業を行うための複数の地上支援装置が配備されている。このような地上支援装置は一般的にGSE(Ground Support Equipment)と呼ばれており、GSEにはハイリフトローダ、ベルトローダ、トーイングトラクタ、パッセンジャーステップ等の様々な種類がある。例えば、特許文献1には、GSEの一例として、電動式のベルトローダが開示されている。現状、各GSEをいつ、どこで使うかといった作業スケジュールは人手によって組まれている。
特開2012-240812号公報
GSEによる地上支援作業に遅れが生じた場合や、フライトスケジュールに変更が生じた場合等は、再度作業スケジュールを組み直す必要がある。また、作業スケジュールにそもそも不備があれば、作業スケジュール通りに作業を行っていても、作業に支障が生じることがある。これらの場合に、作業スケジュールを人手によって組み直すのは非常に手間であり、時間もかかるため、GSEによる地上支援作業にさらなる遅れや混乱をもたらすことが問題となっていた。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、地上支援装置による作業を円滑に遂行できるようにすることを目的とする。
本発明は、空港に配備されている複数の地上支援装置の運行を管理する運行管理システムであって、前記空港のフライトスケジュールに基づいて、前記複数の地上支援装置による作業スケジュールを作成するスケジュール作成部と、前記作業スケジュールに基づいて、前記各地上支援装置の作業位置までの走行経路を設定する走行経路設定部と、前記作業スケジュール及び前記走行経路に従って前記複数の地上支援装置を稼働させた場合のシミュレーションを実行するシミュレーション部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る運行管理システムは、スケジュール作成部によって作成された作業スケジュール、及び、走行経路設定部によって設定された各地上支援装置の走行経路に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション部を備えている。シミュレーションを実行することによって、作業スケジュール及び走行経路の問題点を事前に発見することができる。したがって、作業スケジュール及び走行経路の見直しを早期に行うことができ、地上支援装置による作業を円滑に遂行できるようになる。
本発明において、前記シミュレーションの一種として、前記複数の地上支援装置による作業を開始する前に、前記作業スケジュール及び前記走行経路に問題があるか否かを確認する事前シミュレーションを実行可能であり、前記事前シミュレーションによって問題が見つかると、前記スケジュール作成部が前記作業スケジュールを再作成するとともに、前記走行経路設定部が前記走行経路を再設定することが好ましい。
事前シミュレーションを実行することによって、作業スケジュール及び走行経路にそもそも不備がある場合でも、各地上支援装置の稼働前に作業スケジュール及び走行経路の見直しを行うことができる。
本発明において、前記シミュレーション部は、前記複数の地上支援装置の現在位置に関する情報、及び、前記複数の地上支援装置による作業進捗に関する情報のうち少なくとも何れかの情報を受け取ると、前記シミュレーションの一種として、前記少なくとも何れかの情報に基づいて遅延が見込まれる作業があるか否かを確認する進捗シミュレーションを実行可能であることが好ましい。
このように、現在の作業の進捗状況を考慮したうえで、遅延が見込まれる作業を見つけ出すことによって、作業スケジュールの見直しが早期に可能となり、地上支援装置による作業を継続的に円滑に行うことができる。
本発明において、前記シミュレーション部は、前記進捗シミュレーションによって遅延が見込まれる作業が見つかると、当該作業を応援可能な作業者及び/又は当該作業の応援に利用できる前記地上支援装置を探索することが好ましい。
このような構成によれば、進捗シミュレーションによって今後遅れそうな作業が見つかった場合でも、応援可能な作業者や地上支援装置に応援を要請すれば、作業の遅れを抑制することができる。
本発明において、前記シミュレーション部は、前記シミュレーションの一種として、前記フライトスケジュールに変更が発生した場合に、前記作業スケジュールのうち前記フライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定する影響シミュレーションを実行可能であり、前記シミュレーション部は、前記影響シミュレーションによって特定された前記範囲に関する情報を前記スケジュール作成部に送信し、前記スケジュール作成部は、前記範囲において前記作業スケジュールを再作成することが好ましい。
このように、フライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定することで、作業スケジュールを再作成すべき範囲を限定することができ、迅速に作業スケジュールを再作成することができる。
地上支援作業の作業スケジュール及び地上支援装置の走行経路の見直しを早期に行うことができ、地上支援装置による作業を円滑に遂行できるようになる。
空港の設備を簡易的に示す平面図である。 本実施形態の空港システムを示すブロック図である。 (a)フライトスケジュールに含まれる情報の一例を示す表、及び、(b)積載物のリストの一例を示す表である。 (a)作業者関連情報の一例を示す表、及び、(b)GSE関連情報の一例を示す表である。 作業スケジュールに含まれる情報の一例を示す表である。 作業者端末に送信される情報の一例を示す表である。 GSEに送信される情報の一例を示す表である。 作業エリアに設定した平面グリッドを示す平面図である。 GSEの作業位置の一例を示す平面図である。 GSEの走行経路の一例を示す平面図である。 GSEの予約領域の一例を示す平面図である。 事前シミュレーションを含む一連の処理を示すフローチャートである。 進捗シミュレーションを含む一連の処理を示すフローチャートである。 影響シミュレーションを含む一連の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る運行管理システムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、空港1の設備を簡易的に示す平面図である。図1に示すように、空港1にはターミナルビル2が設けられている。ターミナルビル2には、複数のゲート3が設けられており、着陸した航空機100は所定のゲート3まで移動して停止する。複数のゲート3には、ボーディングブリッジ4が接続されている。ボーディングブリッジ4は、ゲート3から航空機100に乗客及び乗員を乗降させるための設備である。ボーディングブリッジ4が利用できない場合には、後述のパッセンジャーステップ13eを利用することもある。空港1において航空機100が駐機している間、乗客及び乗員の乗降、貨物及び手荷物の搬出入、燃料の補充、機内外の清掃、機体設備の点検、除氷作業、電源の供給等、各種作業(地上支援作業)が行われる。そして、地上支援作業が完了して準備が整うと、航空機100は空港1に設けられた滑走路(不図示)から離陸する。
地上支援作業では、複数のGSE13が使用される。GSEとは、Ground Support Equipmentの略であり、地上支援装置を意味する。GSE13には様々な種類があるが、一例を挙げると、航空機100に給油するための給油車13a、乗客の手荷物を機内に搬出入するベルトローダ13b、航空機100を牽引するトーイングトラクタ13c、貨物を機内に搬出入するハイリフトローダ13d、乗員及び乗客を機内に直接乗降させるためのパッセンジャーステップ13e等がある。給油車13a、ベルトローダ13b、トーイングトラクタ13c、ハイリフトローダ13d、パッセンジャーステップ13eは、空港1内を走行する作業車両である。なお、図1に示すように、空港1内において、複数のGSE13によって地上支援作業が行われるエリアを作業エリア102と呼ぶ。
現状、GSE13による作業スケジュールは人手によって組まれている。GSE13による地上支援作業に遅れが生じた場合や、フライトスケジュールに変更が生じた場合等は、再度作業スケジュールを組み直す必要がある。また、作業スケジュールにそもそも不備があれば、作業スケジュール通りに作業を行っていても、作業に支障が生じることがある。これらの場合に、作業スケジュールを人手によって組み直すのは非常に手間であり、時間もかかるため、GSE13による地上支援作業にさらなる遅れや混乱をもたらすことが問題となっていた。そこで、本願発明者らは、これらの課題を解決すべく、空港1におけるGSE13の運行管理システムを考案した。以下、この運行管理システムについて詳細に説明する。
(空港システム)
図2は、本実施形態の空港システム10を示すブロック図である。本実施形態の空港システム10は、航空管制21と、GSE管制22(本発明の運行管理システムに相当)と、複数のGSE13と、複数の作業者端末15とを含む。
(GSE)
各GSE13は、通信部41、位置情報取得部42、走行制御部43、ID取得部44を有する。GSE13は、通信部41を介して、GSE管制22と通信可能であり、GSE管制22との間で情報の送受信が可能に構成されている。また、GSE13は、通信部41を介して、他のGSE13や作業者端末15と通信可能に構成されてもよい。位置情報取得部42は、例えば、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)信号を受信して自車の位置情報を取得する。自車の位置情報は、GPS以外の測位方式を用いて取得してもよい。位置情報取得部42で取得された位置情報は、GSE13の現在位置に関する情報として、通信部41を介してGSE管制22に送信される。
走行制御部43は、GSE管制22から送信される後述の作業スケジュール及び各GSE13の走行経路、位置情報取得部42によって取得した自車の位置情報等に基づいて、自車の走行制御を行う。つまり、GSE13は自動運転可能に構成されている。ID取得部44は、作業者端末15に表示される作業者IDや作業者が有するIDカードに付与されている作業者IDを読み取ることができるように構成されている。作業者IDはバーコードやICタグでもよいし、その他の構成でもよい。なお、作業者がID取得部44に作業者IDを手入力するようにしてもよい。
GSE13のエンジンのON/OFF(電動式のGSE13の場合は電源のON/OFF)に関する情報や、GSE13が有する荷役装置やアウトリガー等の動作状況に関する情報は、作業進捗に関する情報として、通信部41を介してGSE管制22に送信される。また、例えば、ハイリフトローダやベルトローダ、貨物搬送用のトーイングトラクタやドーリー等の貨物を取り扱うGSE13には、貨物に付与された貨物IDを読み取る不図示の貨物ID読取装置が設けられていてもよい。この場合、貨物ID読取装置によって読み取られた貨物IDは、作業進捗に関する情報として、GSE管制22に送信される。貨物IDはバーコードやICタグでもよいし、その他の構成でもよい。さらに、GSE13が電動式の場合は、GSE13のバッテリー残量に関する情報が作業進捗に関する情報として、GSE管制22に送信されてもよい。
(作業者端末)
作業者端末15は、GSE13を用いて地上支援作業を行う作業者が携帯する端末である。例えば、作業者端末15は、GPSで現在地を特定可能であり、GSE管制22と通信可能なスマートフォンである。ただし、作業者端末15は、作業者の現在地が確認可能であり、GSE管制22と通信可能であれば、どのような端末を用いてもよい(ガラパゴス携帯と称される携帯電話機、無線通信機、タブレット端末、スマートグラス又はスマートウォッチ等のウェアラブル端末等)。作業者端末15で取得された位置情報は、作業者の現在位置に関する情報としてGSE管制22に送信される。また、作業者端末15は、GSE13や他の作業者端末15と通信可能に構成されてもよい。作業者端末15には、作業者が作業の進捗状況(作業の開始、完了、問題発生等)を入力することができ、入力された進捗状況は作業進捗に関する情報としてGSE管制22に送信される。
(GSE管制)
GSE管制22は、通信部31、スケジュール作成部32、走行経路設定部33、シミュレーション部34を有する。GSE管制22は、通信部31を介して、航空管制21、複数のGSE13、及び、複数の作業者端末15と通信可能である。例えば、GSE管制22は、通信部31を介して、航空管制21から空港1のフライトスケジュールを受信したり、各GSE13の現在位置及び作業進捗に関する情報を受信したり、各作業者端末15(作業者)の現在位置及び作業進捗に関する情報を受信したりすることが可能である。なお、フライトスケジュールに関しては、飛行機を運行するエアライン各社から受信するようにしてもよい。
GSE管制22は、地上支援作業を行う作業者に関する情報(作業者関連情報)、GSE13に関する情報(GSE関連情報)、空港1の地図情報、航空機100の機種情報等を有している。GSE管制22が有する各種情報は、スケジュール作成部32、走行経路設定部33及びシミュレーション部34によって適宜利用される。
(スケジュール作成部)
スケジュール作成部32は、空港1のフライトスケジュールと、作業者関連情報と、GSE関連情報とに基づいて、複数のGSE13による作業スケジュールを作成する。
GSE管制22は、通信部31を介して、フライトスケジュールを航空管制21から受信する。受信したフライトスケジュールには、例えば、図3(a)に示すような各種情報が含まれている。また、フライトスケジュールには、図3(b)のような積載物リストが添付されていることが望ましい。積載物リストは、図3(a)のフライト番号ごとに生成され、それぞれの航空機100に積載されている貨物の情報が含まれている。
図4(a)に作業者関連情報の一例を示す。作業者関連情報には、作業者が担当可能な作業内容、運転・使用が可能なGSE13の種類、その日の勤務状況(出勤状況)等が含まれる。また、各作業者には個別に作業者IDが割り振られている。図4(b)にGSE関連情報の一例を示す。GSE関連情報には、それぞれのGSE13に割り振られたGSE ID、GSE13の種類(車種や機種等)、対応可能な航空機100の機種、GSE13に付属の補助器具、稼働状況(正常稼働中、メンテナンス中、異常発生中、有人運転中・無人運転中等の情報)、待機場所(稼働中の場合は作業中のゲート番号等)が含まれている。
スケジュール作成部32は、上述したようなフライトスケジュール、作業者関連情報及びGSE関連情報に基づいて、作業スケジュールを作成する。その際、スケジュール作成部32は、GSE13及び作業者の現在位置も考慮して、作業スケジュールを作成するのが好ましい。スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュールは、GSE管制22の通信部31を介して各GSE13及び各作業者の有する作業者端末15に送信される。
図5に、スケジュール作成部32によって作成される作業スケジュールの一例を示す。作業スケジュールには、航空機100の離発着時刻、離発着時の滑走路、地上支援作業を行うゲート番号、航空機100の機種、作業内容ごとの担当作業者、使用するGSE13のID等が含まれる。例えば、フライト番号1に関しては、作業者IDが001の作業者が、GSE IDがHL-01のハイリフトローダを使って、貨物搬出の作業を担当することを示している。なお、図5において、PSはパッセンジャーステップ、TTはトーイングトラクタ、BLはベルトローダを示す。GSE管制22が作成する作業スケジュールに含まれる情報の種類は、図5に示したものに限定されず適宜変更が可能である。
スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュールは、通信部31を介して、各GSE13及び各作業者端末15に送信される。作業者端末15へ送信される作業スケジュールの一例を図6に示す。本実施形態では、それぞれの作業者が有する作業者端末15へ送信される作業スケジュールの内容は、その作業者が担当する作業に関する情報のみである。図6は、作業者IDが001の作業者が有する作業者端末15に送信される内容である。図5及び図6には記載していないが、各作業の開始時刻及び終了予定時刻を決めておくとより円滑に作業を進めることが可能である。
GSE13へ送信される作業スケジュールの一例を図7に示す。本実施形態では、それぞれのGSE13へ送信される作業スケジュールの内容は、そのGSE13が担当する作業に関する情報のみである。図7は、GSE IDがHL-01のハイリフトローダに送信される内容である。図7の作業スケジュールには作業者IDが含まれているため、GSE13のID取得部44に、乗車した作業者が作業者IDを入力することで、スケジュール通りの作業者が乗車しているかを確認することが可能である。GSE13の作業スケジュールに関しても、各作業の開始時刻及び終了予定時刻を決めておくとより円滑に作業を進めることが可能である。
(走行経路設定部)
走行経路設定部33は、スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュールで使用されることになっている各GSE13について、各GSE13の現在位置及び作業位置に基づいて、各GSE13の現在位置から作業位置までの走行経路を設定する。
走行経路設定部33は、航空機100の停止位置及び機種情報等に基づいて、作業エリア102内における各GSE13の作業位置を決定する。作業エリア102には、予め図8のような平面グリッドGが割り当てられている。航空機100の停止位置は、平面グリッドG上にて、GSE管制22が有する空港1の地図情報や機種情報等から決められる。平面グリッドGの大きさやマスの細かさは、航空機100の大きさに応じて変更するようにしてもよい。また、平面グリッドGは予め固定的に設定されていてもよい。
走行経路設定部33は、まず、各GSE13の作業位置を決定する。図9には、作業位置の一例として、給油車13aの作業位置P1及びハイリフトローダ13dの作業位置P2を図示している。作業位置P1、P2は、航空機100の停止位置及び機種情報等に基づいて、平面グリッドGのマス単位で設定される。また、走行経路設定部33は、GSE管制22が有している各GSE13の現在位置に関する情報を取得する。
次に、走行経路設定部33は、地上支援作業を行う各GSE13の現在位置から作業位置までの走行経路を設定する。図10には、走行経路の一例として、給油車13aの走行経路R1及びハイリフトローダ13dの走行経路R2を図示している。走行経路R1、R2は、平面グリッドGの設定エリアの外側においては、基本的に、作業エリア102の周りに設定されている通行路103を通るように設定される。また、平面グリッドGの設定エリア内では、走行経路R1、R2はマス単位(図10のハッチング参照)で設定される。
走行経路設定部33によって設定された走行経路は、GSE管制22の通信部31を介して各GSE13に送信される。各GSE13の走行制御部43は、受信した走行経路に従って現在位置から作業位置までの走行制御を行う。このとき、一斉に各GSE13が移動を開始すると、GSE13同士が干渉することがあるので、走行経路設定部33は、各GSE13の走行経路の設定時に各GSE13を移動させる順番も決定するのが好ましい。例えば、最初に給油車13aを移動させ、給油車13aが平面グリッドG内に進入したタイミングで、ハイリフトローダ13dの移動を開始させるようにすれば、給油車13aとハイリフトローダ13dの干渉を防止できる。
各GSE13の走行制御部43は、通行路103を走行している間は、走行レーンを示す白線等を認識することによって、一般的な手法で自動運転を実現することができる。しかしながら、作業エリア102には走行レーンを示す白線やマーカーはないし、航空機100の停止位置や機種によって走行経路は毎回変わるため、一般的な自動運転の手法を採用することは難しい。そこで、各GSE13は作業エリア102内、すなわち、平面グリッドGの設定エリア内に入ると、次のようにして自動運転を行う。
各GSE13は、GSE管制22から走行経路に関する情報を受け取る際に、平面グリッドGの座標情報も一緒に受け取る。各GSE13の走行制御部43は、平面グリッドGの設定エリア内を走行する際には、随時、自車の現在位置を取得し、平面グリッドGのどのマスにいるかを把握する。そして、次に進むべきマスを確認しながら走行経路に沿った走行を行う。
平面グリッドGの設定エリア内でのGSE13同士の衝突を避けるため、走行経路設定部33は、各GSE13の少なくとも進行方向前方に他のGSE13が進入できない予約領域をマス単位で設定する。設定された予約領域は、GSE管制22の通信部31を介して、全てのGSE13に送信される。図11には、予約領域の一例として、給油車13aの予約領域S1及びハイリフトローダ13dの予約領域S2をハッチングで図示している。予約領域S1、S2は、進行方向の側方及び後方にも設定されているが、予約領域は少なくとも各GSE13の進行方向の前方に設定されていればよい。走行経路設定部33は、各GSE13の走行に応じて予約領域を随時更新する。更新された予約領域は、その都度、通信部31を介して、全てのGSE13に送信される。
各GSE13の走行制御部43は、平面グリッドGの設定エリア内の走行時に、自車の予約領域が他のGSE13の予約領域と重複していないかを確認する。予約領域が重複していない場合は、走行経路に沿って走行を継続する。一方、予約領域が重複している場合は、一時停止し、他のGSE13との予約領域の重複が解消されるまで待機する。ここで、予約領域が重複した場合にどちらのGSE13を優先的に走行させるかは事前に決めておくことが好ましい。例えば、予め優先順位を決めておくようにしてもよいし、走行速度が速いほうを先に走行させるようにしてもよい。なお、予約領域が重複した場合に、一時停止するのではなく、走行経路設定部33が走行経路を再設定するようにしてもよい。各GSE13が作業位置に到着したら、走行を停止して地上支援作業を開始する。地上支援作業は、各GSE13が自動で行ってもよいし、作業者が各GSE13を操作して行ってもよい。なお、地上支援作業を行うために停止しているGSE13に対して、その周囲に予約領域を設定するようにしてもよい。
各GSE13の優先順位について補足説明する。走行経路設定部33は、各GSE13に優先順位をつけることで、各GSE13を作業位置に移動させる順番を決定してもよい。例えば、次の作業エリア102まですぐに移動する必要があるGSE13の優先順位を高く設定してもよい。あるいは、道幅、車両の大きさ、他のGSE13の配置、作業手順の関係等から、先に作業位置へ向かう必要があるGSE13の優先順位を高く設定してもよい。また、複数種類のGSE13による共同作業(例えばハイリフトローダやコンテナローダと、貨物ドーリーを牽引しているトーイングトラクタとを用いた、航空機への貨物搬出入等)を行う場合は、先にどちらか一方のGSE13が作業位置に到着していたとしても、共同で作業を行うGSE13が到着しない限り、作業を開始できない場合がある。そのため、共同で作業を行うGSE13は優先順位を高く設定しておくことが好ましい。
さらに、先に作業位置で作業していたGSE13が作業位置から退場しない限り、次に作業予定のGSE13が作業位置に到着できない場合(例えば、次に作業予定のパッセンジャーステップが、コンテナローダが作業位置から退場しないと航空機の乗客乗降口に接近できない場合)、先に作業位置にいたGSE13の優先順位を高く設定し、速やかに退場できるようにしておくとよい。この他にも、次の作業エリア102までの移動距離が長いGSE13の優先順位を高く設定しておいてもよい。また、GSE13に乗車する予定の作業者または乗車中の作業者に応じて、優先順位を設定してもよい。例えば、航空機への貨物の積み込み等の監督を行う作業者のように、その作業者が作業位置にいないと作業が始められない人物が乗車中のGSE13は、優先順位を高く設定してもよい。
なお、ここでは、各GSE13を現在位置から作業位置まで移動させる場合について説明した。しかしながら、各GSE13が地上支援作業を終了した後、作業位置から所定の位置へ戻るまでの走行経路を設定することも可能である。
また、本実施形態では、航空機100の周囲の作業エリア102に平面グリッドGを設定し、各GSE13の走行経路をマス単位で管理するものとした。しかしながら、平面グリッドGを利用することは必須ではなく、例えば、マス単位ではなく、平面座標系を作業エリア102に設定し、ダイクストラ法や行列式を用いたグラフ理論を利用して走行経路を設定するようにしてもよい。
また、平面グリッドG内でエリアごとにGSE13の速度制限を決めておくようにしてもよい。こうすれば、航空機100からの距離に応じてGSE13に速度制限を設けている安全規格、例えばIATA(国際航空運送協会)が定めるISAGO(IATA's Safety Audit for Ground Operations)などに容易に対応することができる。
また、走行経路設定部33がGSE13の現在地と走行経路を監視し、GSE13の現在地が走行経路を逸脱した場合は、その旨をGSE管制22がGSE13や作業者端末15に報知するようにしてもよい。
(シミュレーション部)
シミュレーション部34は、スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュール、及び、走行経路設定部33によって設定された走行経路に従って、複数のGSE13を稼働させた場合のシミュレーションを行う。シミュレーションでは、作業スケジュール及び走行経路に基づいたGSE13及び作業者の動きが再現される。このため、一見、作業スケジュール上では問題なさそうでも、あるGSE13又は作業者が非効率的な移動を強いられている場合に、それを発見することができる。また、シミュレーションで複数のGSE13の移動を同時に再現することで、GSE13が集中して混雑する場所及び時間の特定が可能となる。
また、シミュレーション部34は、作業者の作業負荷を演算するようにしてもよい。例えば、作業者の性別、外気温や天候、地上支援作業で予測される運動量等を考慮してシミュレーションを行い、作業負荷が過剰な作業者を抽出するようにしてもよい。また、GSE13が電動式の場合、外気温やGSE13の稼働状況等を考慮して、バッテリーの発熱量をシミュレーションすることで、バッテリー残量を予測するようにしてもよい。以下では、シミュレーション部34で行われるシミュレーションの一例として、事前シミュレーション、進捗シミュレーション、及び、影響シミュレーションの3種類のシミュレーションについて図12~図14のフローチャートを参照しつつ説明する。
(事前シミュレーション)
図12を参照しつつ事前シミュレーションについて説明する。事前シミュレーションは、各GSE13による地上支援作業を開始する前に、スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュール、及び、走行経路設定部33によって設定された走行経路に問題があるか否かを確認するためのシミュレーションである。
GSE管制22が、通信部31を介して航空管制21からフライトスケジュールを受信すると(ステップS101)、スケジュール作成部32にフライトスケジュールが送信される。スケジュール作成部32は、受信したフライトスケジュールと、上述した作業者関連情報及びGSE関連情報とに基づいて、複数のGSE13による作業スケジュールを作成する(ステップS102)。スケジュール作成部32は、作業スケジュールを作成し終えると、作業スケジュールを走行経路設定部33に送信する(ステップS103)。
走行経路設定部33は、作業スケジュールを受信すると、作業スケジュールで使用されることになっている各GSE13について走行経路を設定する(ステップS104)。このとき、既述のように、各GSE13を走行させる順番や優先順位についても設定しておくことが好ましい。走行経路設定部33は、各GSE13の走行経路を設定し終えると、作業スケジュール及び走行経路をシミュレーション部34に送信する(ステップS105)。なお、作業スケジュールについては、スケジュール作成部32がシミュレーション部34に送信してもよい。
シミュレーション部34は、作業スケジュール及び走行経路を受信すると、その作業スケジュール及び走行経路に従って複数のGSE13を稼働させた場合の事前シミュレーションを行う(ステップS106)。事前シミュレーションでは、複数のGSE13による地上支援作業を開始する前に、作業スケジュール及び走行経路に問題があるか否かを確認する。
事前シミュレーションによって問題が見つかれば(ステップS107でYES)、その問題点に関する情報をスケジュール作成部32に送信する。そして、その問題点を解消すべく、ステップS102~S107が繰り返される。すなわち、スケジュール作成部32は、事前シミュレーションによって見つかった問題点を解消すべく作業スケジュールを再作成し(ステップS102)、再作成した作業スケジュールを走行経路設定部33に送信する(ステップS103)。走行経路設定部33は、再作成された作業スケジュールに基づいて、各GSE13の走行経路を再設定し(ステップS104)、再設定された走行経路を作業スケジュールとともにシミュレーション部34に送信する(ステップS105)。そして、シミュレーション部34は、再作成された作業スケジュール及び再設定された走行経路に基づいて、事前シミュレーションを再度実行する(ステップS106)。なお、各GSE13の走行経路の再設定のみで問題点を解消できる場合は、ステップS102及びS103を省略してもよい。
なお、事前シミュレーションによって抽出される問題点の一例としては、GSE13同士の干渉、GSE13の混雑、作業者の過剰な作業負荷、電動式のGSE13のバッテリー切れ等が挙げられる。GSE13同士の干渉やGSE13の混雑が予測される場合は、例えば走行経路を設定し直すことで問題点を解消できる。また、作業者の過剰な作業負荷が問題となる場合や、作業の途中でGSE13のバッテリー切れが予測される場合は、例えば作業スケジュールを見直すことで問題点を解消できる。ただし、事前シミュレーションによって何を問題点として抽出するか、及び、どのようにしてその問題点を解消するかは、適宜変更が可能である。
事前シミュレーションによって問題が発見されなければ(ステップS107でNO)、GSE管制22は通信部31を介して、問題がなかった作業スケジュール及び走行経路を各GSE13及び各作業者が有する作業者端末15に送信する(ステップS108)。そして、各GSE13及び各作業者は、受信した作業スケジュール及び走行経路に従って、地上支援作業を開始する。
(進捗シミュレーション)
図13を参照しつつ進捗シミュレーションについて説明する。進捗シミュレーションは、各GSE13の現在位置に関する情報、及び、各GSE13による作業進捗に関する情報のうち少なくとも何れかの情報を受け取ると、その情報に基づいて遅延が見込まれる作業があるか否かを確認するためのシミュレーションである。
GSE管制22が、通信部31を介して、各GSE13から各GSE13の現在位置及び作業進捗に関する情報を受信するとともに、各作業者が有する作業者端末15から作業者の現在位置及び作業進捗に関する情報を受信すると(ステップS201)、シミュレーション部34にそれらの情報が送信される。なお、GSE管制22は、これらの情報を常時受信可能である。
シミュレーション部34は、各GSE13の現在位置及び作業進捗に関する情報、及び、作業者の現在位置及び作業進捗に関する情報を受信すると、それらの情報を考慮した進捗シミュレーションを行う(ステップS202)。進捗シミュレーションは、予め決められた所定時間間隔で実行するようにしてもよいし、最新の現在位置又は作業進捗を受け取った時点で随時実行するようにしてもよい。進捗シミュレーションを実行することで、現状の作業スケジュール及び走行経路に従って作業を続けた場合に、各作業が作業スケジュール通りに完了しそうか、作業スケジュールよりも早く完了しそうか、それとも、作業スケジュールよりも遅れそうかが予測できる。
進捗シミュレーションによって、遅延が見込まれる作業が見つかると(ステップS203でYES)、シミュレーション部34は、その遅延が見込まれる作業の応援が可能な作業者及び/又は応援に利用できるGSE13を探索する(ステップS204)。そして、GSE管制22は、通信部31を介して、応援可能な作業者が有する作業者端末15や応援に利用可能なGSE13に応援要請を送信する(ステップS205)。応援要請を受けた作業者やGSE13が、遅延が見込まれる作業の応援に回ることで、作業の遅れを抑制することができる。進捗シミュレーションによって、遅延が見込まれる作業が見つからなかった場合(ステップS203でNO)、進捗シミュレーションを終了し、次の進捗シミュレーション実行時まで待機する。
(影響シミュレーション)
図14を参照しつつ影響シミュレーションについて説明する。影響シミュレーションは、地上支援作業の遂行中にフライトスケジュールに遅れ等の変更が発生した場合に、スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュールのうちフライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定するためのシミュレーションである。なお、フライトスケジュールに限らず、上記で説明した進捗シミュレーションで把握しきれず、突発的に遅れやトラブルが発生した場合に、影響シミュレーションを実施してもよい。
GSE管制22が、通信部31を介して航空管制21からフライトスケジュールの変更に関する情報を受信すると(ステップS301)、シミュレーション部34に変更後のフライトスケジュールが送信される。シミュレーション部34は、変更後のフライトスケジュールを受信すると、現状の作業スケジュールのうちフライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定すべく影響シミュレーションを行う(ステップS302)。
影響シミュレーションによってフライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲が見つかれば(ステップS303でYES)、その範囲に関する情報をスケジュール作成部32に送信する。スケジュール作成部32は、上記範囲において作業スケジュールを再作成し(ステップS304)、再作成した作業スケジュールを走行経路設定部33に送信する(ステップS305)。走行経路設定部33は、再作成された作業スケジュールに基づいて、各GSE13の走行経路を再設定し(ステップS306)、再設定された走行経路を作業スケジュールとともにシミュレーション部34に送信する(ステップS307)。そして、シミュレーション部34は、再作成された作業スケジュール及び再設定された走行経路に基づいて、事前シミュレーションを実行する(ステップS308)。事前シミュレーションについては、すでに説明したとおりであるので、ここでの説明は省略する。
事前シミュレーションによって問題が発見されれば(ステップS309でYES)、その問題点に関する情報をスケジュール作成部32に送信する。そして、その問題点を解消すべく、ステップS304~S309が繰り返される。すなわち、スケジュール作成部32は、事前シミュレーションによって見つかった問題点を解消すべく作業スケジュールを再作成し(ステップS304)、再作成した作業スケジュールを走行経路設定部33に送信する(ステップS305)。走行経路設定部33は、再作成された作業スケジュールに基づいて、各GSE13の走行経路を再設定し(ステップS306)、再設定された走行経路を作業スケジュールとともにシミュレーション部34に送信する(ステップS307)。そして、シミュレーション部34は、事前シミュレーションを再度実行する(ステップS308)。
事前シミュレーションによって問題が発見されなければ(ステップS309でNO)、GSE管制22は通信部31を介して、問題がなかった作業スケジュール及び走行経路を各GSE13及び各作業者が有する作業者端末15に送信する(ステップS310)。そして、各GSE13及び各作業者は、受信した作業スケジュール及び走行経路に従って、地上支援作業を開始する。
(効果)
本実施形態に係るGSE管制22(運行管理システム)は、スケジュール作成部32によって作成された作業スケジュール、及び、走行経路設定部33によって設定された各GSE13の走行経路に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション部34を備えている。シミュレーションを実行することによって、作業スケジュール及び走行経路の問題点を事前に発見することができる。したがって、作業スケジュール及び走行経路の見直しを早期に行うことができ、GSE13による作業を円滑に遂行できるようになる。
本実施形態では、シミュレーション部34は、上記シミュレーションの一種として、複数のGSE13による作業を開始する前に、作業スケジュール及び走行経路に問題があるか否かを確認する事前シミュレーションを実行可能であり、事前シミュレーションによって問題が見つかると、スケジュール作成部32が作業スケジュールを再作成するとともに、走行経路設定部33が走行経路を再設定する。事前シミュレーションを実行することによって、作業スケジュール及び走行経路にそもそも不備がある場合でも、各GSE13の稼働前に作業スケジュール及び走行経路の見直しを行うことができる。
本実施形態では、シミュレーション部34は、複数のGSE13の現在位置に関する情報、及び、複数のGSE13による作業進捗に関する情報のうち少なくとも何れかの情報を受け取ると、上記シミュレーションの一種として、少なくとも何れかの情報に基づいて遅延が見込まれる作業があるか否かを確認する進捗シミュレーションを実行可能である。このように、現在の作業の進捗状況を考慮したうえで、遅延が見込まれる作業を見つけ出すことによって、作業スケジュールの見直しが早期に可能となり、地上支援装置による作業を継続的に円滑に行うことができる。
本実施形態では、シミュレーション部34は、進捗シミュレーションによって遅延が見込まれる作業が見つかると、当該作業を応援可能な作業者及び/又は当該作業の応援に利用できるGSE13を探索する。このような構成によれば、進捗シミュレーションによって今後遅れそうな作業が見つかった場合でも、応援可能な作業者やGSE13に応援を要請すれば、作業の遅れを抑制することができる。
本実施形態では、シミュレーション部34は、上記シミュレーションの一種として、フライトスケジュールに変更が発生した場合に、作業スケジュールのうちフライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定する影響シミュレーションを実行可能であり、シミュレーション部34は、影響シミュレーションによって特定された上記範囲に関する情報をスケジュール作成部32に送信し、スケジュール作成部32は、当該範囲において作業スケジュールを再作成する。このように、フライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定することで、作業スケジュールを再作成すべき範囲を限定することができ、迅速に作業スケジュールを再作成することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態では、GSE管制22がスケジュール作成部32、走行経路設定部33及びシミュレーション部34を有しており、GSE管制22が本発明の運行管理システムに相当するものとした。しかしながら、スケジュール作成部32、走行経路設定部33及びシミュレーション部34が物理的にどこに設けられているかについて制限はなく、各部32~34の一部又は全部がGSE管制22以外に設けられていてもよい。
上記実施形態では、GSE13が自動運転可能に構成されているものとしたが、GSE13が自動運転可能であることは必須ではない。作業者がGSE13を運転する場合には、走行経路設定部33が設定した走行経路に基づいて、GSE13に設けられた不図示のナビゲーション装置が作業者にナビゲーションを行うようにすればよい。あるいは、走行経路設定部33が設定した走行経路を作業者端末15へ送信し、作業者端末15をナビゲーション装置として活用してもよい。
上記実施形態では、GSE管制22は、航空管制21、GSE13及び作業者端末15と通信可能であるものとしたが、これに加えて空港1の他の設備と通信可能に構成されてもよい。例えば、GSE管制22が、チェックインゲートや搭乗ゲートの端末から乗客に関する情報を受信できるように構成し、作業スケジュールの作成に反映するようにしてもよい。あるいは、GSE管制22が、キャビンアテンダントが有する携帯端末から乗客の異常(例えば急病人の発生)に関する情報等を受信できるようにしてもよい。また、GSE管制22と接続可能な端末やGSE13については、GSE管制22を介してソフトウェアのバージョン等の管理を行うことも可能である。
上記実施形態において、GSE管制22はGSE関連情報に含まれる付属器具や作業者関連情報を活用してもよい。例えば、作業者のニーズに合わせてパワースーツを配備したり、荷物の搬送を補助する機構が付属器具として搭載されたGSE13を配備したりしてもよい。
上記実施形態において、空港内に複数のグランドハンドリング会社が設置されている場合、複数のグランドハンドリング会社が持つそれぞれのGSE管制22が連携して作業を行ってもよい。例えば、グランドハンドリング会社Aの作業中、トラブルが発生し、GSE13の台数が不足してしまった場合や作業者の欠員で作業が困難になった場合、グランドハンドリング会社AのGSE管制22Aが、別のグランドハンドリング会社BのGSE管制22BにGSE13の不足や作業者補填の要請を送信してもよい。この場合、GSE管制22Bは現在作業を行っていないGSE13や作業者をグランドハンドリング会社Aへ応援として配備することも可能である。また、GSE管制22は、近くの空港の別のGSE管制にGSEや作業者の応援を要請してもよい。あるいは、1つのGSE管制22が複数のグランドハンドリング会社の運行管理を一括して行うようにしてもよい。
上記実施形態において、シミュレーション部33に機械学習やディープラーニング等の学習手段を用いてもよい。例えば、作業進捗の遅れを予測するために、学習手段に複数のGSE13の現在位置に関する情報、及び、複数のGSE13による作業進捗に関する情報のうち少なくとも何れかの情報を入力し、学習済みの過去の作業進捗状況と遅れの関係性とを比較及び検討することで、作業の遅れにつながる前兆を発見することができる。
1:空港
13:GSE(地上支援装置)
22:GSE管制(運行管理システム)
32:スケジュール作成部
33:走行経路設定部
33:シミュレーション部

Claims (5)

  1. 空港に配備されている複数の地上支援装置の運行を管理する運行管理システムであって、
    前記空港のフライトスケジュールに基づいて、前記複数の地上支援装置による作業スケジュールを作成するスケジュール作成部と、
    前記作業スケジュールに基づいて、前記各地上支援装置の作業位置までの走行経路を設定する走行経路設定部と、
    前記作業スケジュール及び前記走行経路に従って前記複数の地上支援装置を稼働させた場合のシミュレーションを実行するシミュレーション部と、
    を備えることを特徴とする運行管理システム。
  2. 前記シミュレーション部は、前記シミュレーションの一種として、前記複数の地上支援装置による作業を開始する前に、前記作業スケジュール及び前記走行経路に問題があるか否かを確認する事前シミュレーションを実行可能であり、
    前記事前シミュレーションによって問題が見つかると、前記スケジュール作成部が前記作業スケジュールを再作成するとともに、前記走行経路設定部が前記走行経路を再設定することを特徴とする請求項1に記載の運行管理システム。
  3. 前記シミュレーション部は、前記複数の地上支援装置の現在位置に関する情報、及び、前記複数の地上支援装置による作業進捗に関する情報のうち少なくとも何れかの情報を受け取ると、前記シミュレーションの一種として、前記少なくとも何れかの情報に基づいて遅延が見込まれる作業があるか否かを確認する進捗シミュレーションを実行可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の運行管理システム。
  4. 前記シミュレーション部は、前記進捗シミュレーションによって遅延が見込まれる作業が見つかると、当該作業を応援可能な作業者及び/又は当該作業の応援に利用できる前記地上支援装置を探索することを特徴とする請求項3に記載の運行管理システム。
  5. 前記シミュレーション部は、前記シミュレーションの一種として、前記フライトスケジュールに変更が発生した場合に、前記作業スケジュールのうち前記フライトスケジュールの変更の影響が及ぶ範囲を特定する影響シミュレーションを実行可能であり、
    前記シミュレーション部は、前記影響シミュレーションによって特定された前記範囲に関する情報を前記スケジュール作成部に送信し、
    前記スケジュール作成部は、前記範囲において前記作業スケジュールを再作成することを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の運行管理システム。
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