JP2022181490A - 放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、プログラム - Google Patents

放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立できる仕組みを提供する。【解決手段】単位時間当たりの放射線画像の撮影枚数を算出する算出部233と、算出部233で算出された撮影枚数が基準枚数よりも多い場合には、放射線撮影の終了後に放射線撮影装置100の状態を放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、算出部233で算出された撮影枚数が基準枚数よりも少ない場合には、放射線撮影の終了後に放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部210を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、放射線撮影を行う放射線撮影装置及びその制御方法、並びに、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。放射線撮影としては、例えば、医療画像診断における一般撮影等の静止画撮影や透視撮影等の動画撮影が好適である。
近年、X線等の放射線による医療画像診断や非破壊検査に用いる撮影装置として、半導体材料によって形成された平面検出器(Flat Panel Detector、以下「FPD」と略す)を用いた放射線撮影装置が用いられている。このFPDは、入射した放射線を電気信号に変換する画素が2次元マトリクス状に複数配置された画素アレイを有し、画素アレイからの電気信号をデジタルデータに変換して1画像(フレーム)分のデジタル放射線画像を出力する。このような放射線撮影装置は、例えば医療画像診断においては、一般撮影のような静止画撮影や透視撮影のような動画撮影のデジタル放射線撮像装置として用いられる。
さらに、近年、無線の放射線撮影装置が開発され、取り回しが容易になった。このような無線の射線撮影装置は、バッテリで動作するため、一回の充電による撮影可能枚数が使いやすさにつながる。また、デジタル放射線撮像装置では、待機状態を解除してから撮影可能状態に遷移するために一定の待ち時間が必要であるため、撮影回数が多い場面では、放射線撮影装置の状態として撮影可能状態を維持する方が好ましい。しかしながら、撮影可能状態ではバッテリの電池容量の消耗が大きく、バッテリの充電回数の削減を考えると、撮影しない場面では、放射線撮影装置の状態を待機状態にすることが好ましい。
上述した放射線撮影装置の状態に関して、特許文献1には、操作者が指定した撮影オーダの数と、取得した放射線画像の数とが一致すると、放射線撮影装置の状態を自動的に待機状態(スリープ状態)に遷移させる技術が記載されている。また、特許文献2には、撮影終了から一定時間経過した後に放射線撮影装置の状態を自動的に待機状態に遷移させる技術が記載されている。
特開2012-95832号公報 特開平9-294229号公報
単位時間(例えば1時間)当たりの撮影回数が多い場合(被検者と被検者の撮影間隔が短い場面を想定する)には、撮影終了毎に待機状態に遷移すると撮影毎に撮影可能状態に遷移させる必要がある。この場合、撮影実施者である操作者の待ち時間の発生回数が多くなり、複数回の放射線撮影における時間の効率化が図れないという課題がある。
また、単位時間当たりの撮影回数が少ない場合(被検者と被検者の撮影間隔が長い場面を想定する)には、撮影終了後に撮影可能状態に遷移すると、撮影可能状態の時間が長くなってしまう。この場合、バッテリの消費電力が大きくなり、バッテリの充電回数が増加するという課題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立できる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の放射線撮影装置は、入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、単位時間当たりの前記放射線画像の撮影枚数を算出する算出部と、前記撮影枚数が基準枚数よりも多い場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記撮影枚数が前記基準枚数よりも少ない場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、を有する。
本発明の放射線撮影装置における他の態様は、入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、前記放射線検出部を用いた放射線撮影を複数の被検者に行う際に、単位時間当たりの前記被検者の入替時間を算出する算出部と、前記入替時間が基準時間よりも短い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記入替時間が前記基準時間よりも長い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、を有する。
また、本発明の放射線撮影装置におけるその他の態様は、入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、当該放射線撮影装置の接続先が回診車であるか否かを判定する第1の判定部と、当該放射線撮影装置に対して外部給電があるか否かを判定する第2の判定部と、前記第2の判定部において前記外部給電があると判定された場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記第1の判定部において前記接続先が前記回診車であると判定された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、を有する。
また、本発明は、上述した放射線撮影装置の制御方法、及び、当該制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
本発明によれば、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立することができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の主要な制御における機能構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の内部構成の一例を示す図である。 図2に示す電力モードA及び電力モードBを説明するためのタイミングチャートである。 図2及び図4に示す電力モードA及び電力モードBの特徴を記載した図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6のステップS602で取得する放射線撮影のオーダ情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態を示し、図9のステップS901の処理を説明するための図である。 本発明の第4の実施形態に係る放射線撮影装置の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、以下の説明及び図面において、複数の図面に渡って共通の構成については共通の符号を付している。そのため、複数の図面を相互に参照して共通する構成を説明し、共通の符号を付した構成については、適宜説明を省略する。また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影システム10の概略構成の一例を示す図である。具体的に、図1には、3種類の放射線撮影システム10を図示している。図1では、図1(a)の放射線撮影システム10を「放射線撮影システム10-1」、図1(b)の放射線撮影システム10を「放射線撮影システム10-2」、図1(c)の放射線撮影システム10を「放射線撮影システム10-3」としている。
図1(a)に示す放射線撮影システム10-1は、放射線撮影室110に構成されている。この放射線撮影システム10-1は、図1(a)に示すように、放射線撮影装置100-1、放射線撮影装置100-2、放射線発生装置101-1、放射線照射スイッチ102-1、中継器103-1、及び、コンソール104-1を有して構成されている。この放射線撮影システム10-1では、例えば、放射線撮影装置100-1が被検者を立位で放射線撮影するための放射線撮影装置として用いられ、放射線撮影装置100-2が被検者を臥位で放射線撮影するための放射線撮影装置として用いられうる。
図1(b)に示す放射線撮影システム10-2は、検診バス120に構成されている。この放射線撮影システム10-2は、図1(b)に示すように、放射線撮影装置100-3、放射線発生装置101-2、放射線照射スイッチ102-2、中継器103-2、及び、コンソール104-2を有して構成されている。
図1(c)に示す放射線撮影システム10-3は、回診車130に構成されている。この放射線撮影システム10-3は、図1(c)に示すように、放射線撮影装置100-4、放射線発生装置101-3、放射線照射スイッチ102-3、中継器103-3、及び、コンソール104-3を有して構成されている。
本実施形態においては、放射線撮影装置100は、被検者を放射線撮影するための放射線撮影装置であって移動可能であり、必要に応じて、放射線撮影室110内や検診バス120内、回診車130で使用されうる。また、放射線撮影装置100-1~100-4は、バッテリによる動作または外部給電による動作が可能である。
放射線発生装置101-1~101-3は、それぞれ、属する放射線撮影システム10の放射線照射スイッチ102-1~101-3が操作されることに応じて、不図示の被検者(患者等)に向けて放射線を照射する。
放射線照射スイッチ102-1~101-3は、操作されることによって、それぞれ、属する放射線撮影システム10の放射線発生装置101-1~101-3に対して放射線照射要求を行うためのスイッチである。
図1(a)に示す中継器103-1は、放射線撮影装置100-1及び放射線撮影装置100-2と、放射線発生装置101-1との駆動タイミングを調整するための機器である。図1(b)に示す中継器103-2は、放射線撮影装置100-3と放射線発生装置101-2との駆動タイミングを調整するための機器である。図1(c)に示す中継器103-3は、放射線撮影装置100-4と放射線発生装置101-3との駆動タイミングを調整するための機器である。
図1(a)に示すコンソール104-1は、放射線撮影装置100-1及び放射線撮影装置100-2の動作を制御するための制御装置である。図1(b)に示すコンソール104-2は、放射線撮影装置100-3の動作を制御するための制御装置である。図1(c)に示すコンソール104-3は、放射線撮影装置100-4の動作を制御するための制御装置である。
コンソール104と、当該コンソール104が属する放射線撮影システム10の放射線撮影装置100との通信接続は、例えば、IEEE802.11規格の無線LAN通信やEthernet等の有線通信により確立されうる。ここでの無線LAN通信は、不図示の無線LANアクセスポイント、または当該放射線撮影装置100若しくは当該コンソール104のいずれかがアクセスポイント動作を行って通信するいわゆるインフラストラクチャモードの通信でもよい。また、当該放射線撮影装置100と当該コンソール104が直接通信するアドホックモードによる通信でもよい。また、通信接続は、無線通信による接続に限定されるものではなく、Ethernet等の有線通信による接続でもよい。また、それぞれのコンソール104-1~104-3には、表示部が備えられており、接続可能な放射線撮影装置100の状態(例えば、待機状態中であるか否か、撮影準備完了済であるか否かなど)が表示されうる。
コンソール104は、例えば、放射線撮影室110等に設置されうるデスクトップPCのような据置型の端末装置でもよいし、回診車130等に内蔵されうる組込み型の端末装置でもよい。さらに、コンソール104は、例えば、放射線技師が各自所有するタブレットPCやスマートフォンのような携帯型の端末装置でもよい。特に、携帯型のコンソール104の場合には、持ち運びが容易であり、フィルムやCRに用いていた放射線発生装置をそのまま流用してDR(デジタルラジオグラフィ)へアップグレードすれば初期投資を抑制することが可能である。また、携帯型のコンソール104は、持ち運びが容易な携帯型の放射線発生装置101と組み合わせることで、災害現場の救急医療に活用できる等の点で有用である。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の主要な制御における機能構成の一例を示す図である。ここで、図2に示す放射線撮影装置100は、図1に示す放射線撮影装置100-1~100-4のうち、いずれの放射線撮影装置にも適用可能である。
図2に示すように、放射線撮影装置100は、状態遷移制御部210、電力制御部220、及び、計測部230の機能構成を含み構成されている。また、電力制御部220は、電力モード選択部221、及び、電力モード群222を含み構成されている。また、計測部230は、稼働時間測定部231、時刻測定部232、及び、撮影枚数算出部233を含み構成されている。
状態遷移制御部210は、放射線撮影の終了後における放射線撮影装置100の状態を、放射線撮影が可能な撮影可能状態と、撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態との間で切り替える。具体的に、本実施形態においては、状態遷移制御部210は、電力モード選択部221で選択された電力モードに応じて、放射線撮影の終了後における放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態と待機状態との間で切り替える。
電力制御部220は、放射線撮影装置100の電力制御を行う。電力モード選択部221は、電力モードA(222A)及び電力モードB(222B)を含む複数の電力モードからなる電力モード群222の中から、適切な電力モードを選択する。具体的に、電力モード選択部221は、計測部230による計測結果に応じて、電力モード群222の中から適切な電力モードを選択する。
計測部230は、状態遷移制御部210による放射線撮影装置100の状態遷移に係る各種の計測を行う。時刻測定部232は、現在時刻を含む各種の時刻の測定が可能である。稼働時間測定部231は、時刻測定部232で測定された時刻の情報を用いて、放射線撮影装置100の稼働時間を測定することが可能である。撮影枚数算出部233は、放射線撮影装置100が撮影した又は撮影する放射線画像の撮影枚数を算出することが可能である。本実施形態においては、撮影枚数算出部233は、例えば、単位時間当たり(例えば1時間当たり)の放射線画像の撮影枚数を算出することができる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の内部構成の一例を示す図である。図3において、図2に示す構成と同様の構成については同じ符号を付している。ここで、図3に示す放射線撮影装置100は、図1に示す放射線撮影装置100-1~100-4のうち、いずれの放射線撮影装置にも適用可能である。
放射線撮影装置100は、制御部310、放射線検出部320、駆動回路330、読出回路340、記憶部351、無線通信部352、アンテナ353、電源制御部361、2次電池362、外部接続I/F371、表示部372、及び操作部373を有する。
制御部310は、放射線撮影装置100の動作を統括的に制御する構成部であり、図2に示す状態遷移制御部210、電力制御部220及び計測部230に加えて、駆動制御部311及び画像情報処理部312を有して構成されている。駆動制御部311は、駆動回路330を制御して、放射線検出部320に配置されたスイッチ素子3212を選択(駆動)するための機能を有する。画像情報処理部312は、読出回路340から出力された放射線画像の情報である放射線画像データに対して各種の処理を行う。
放射線検出部320は、放射線発生装置101から照射され、入射した放射線(例えば被検者を透過した放射線を含む)を放射線画像に係る電気信号として検出する検出部である。この放射線検出部320は、半導体材料で形成された変換素子3211及びスイッチ素子3212を有する画素321が2次元マトリクス状(行列状)に配置された構造となっている。ここで、変換素子3211は、入射した放射線を電気信号に変換する素子であり、スイッチ素子3212は、変換素子3211で得られた電気信号を信号配線323に出力する素子である。本実施形態においては、変換素子3211は、例えば、不図示のシンチレータと光電変換素子を備えて構成された間接型の変換素子である。この間接型の変換素子の場合、シンチレータは、入射した放射線に基づいて励起されて可視光を発し、光電変換素子は、シンチレータで発生した可視光を電気信号に変換する。なお、変換素子3211は、ここで説明した間接型の変換素子に限定されるものではなく、例えば、シンチレータを設けずに、入射した放射線を電気信号に直接変換する直接型の変換素子であってもよい。また、放射線検出部320には、行列状に複数配置された画素321を行方向(横方向)に接続する駆動配線322が複数設けられており、この複数の駆動配線322は、駆動回路330に接続されている。さらに、放射線検出部320には、行列状に複数配置された画素321を列方向(縦方向)に接続する信号配線323が複数設けられており、この複数の信号配線323は、読出回路340に接続されている。
駆動回路330は、放射線検出部320を駆動させるための回路である。この駆動回路330は、駆動制御部311からの制御信号に従って、放射線検出部320に行列状に複数配置された画素321のうち、どの行の画素321を駆動するかの選択を行う。例えば、駆動回路330は、或る行の画素321を駆動する選択を行う場合、当該或る行の画素321を接続する駆動配線322を介して駆動信号を出力することによって選択する。そして、この場合、選択された行の画素321におけるスイッチ素子3212が順次オンとなり、当該選択された行の画素321における変換素子3211に蓄積されている電気信号(電荷)が各画素321に接続されている信号配線323に出力される。信号配線323は、読出回路340を介して画像情報処理部312に接続されている。
読出回路340は、アンプIC及びADCを有して構成されている。アンプICは、信号配線323に出力された電気信号を順次読み出して、増幅する機能を有している。ADCは、アンプICによって読み出されたアナログの電気信号をデジタルの電気信号に変換し、これを放射線画像の情報である放射線画像データとして画像情報処理部312に出力する。
画像情報処理部312は、上述したように、読出回路340から出力された放射線画像データに対して各種の処理を行う。ここで行われる処理としては、例えば、放射線画像の欠陥を補正する欠陥補正や、放射線画像のオフセットデータを補正するオフセット補正、ゲイン補正、様々なノイズを低減するためのノイズ低減処理を含みうる。なお、画像情報処理部312は、診断用画像を作成するための処理の全てを実施しなくてもよく、一部の処理を制御装置であるコンソール104で行うようにすることもできる。上述したオフセット補正は、放射線画像に係る電気信号の蓄積中に生じる暗電流成分等の不要なデータを差し引くための処理である。具体的に、オフセット補正は、放射線を照射しながら取得した放射線画像データから、放射線を照射しない状態で取得したオフセット補正用画像データを減算することで行われる。また、上述したゲイン補正は、行列状に複数配置された画素321の個々の特性差に起因する画像不具合を補正するための処理の1種である。具体的に、ゲイン補正は、被検者が存在し無い状態で均一の線量の放射線を照射して得たゲイン補正情報データに基づいて、画素321ごとのゲイン差を補正する。
例えば、画像情報処理部312は、撮影された放射線画像が所定の基準を満たしているか否かを判定する。ここで、所定の基準を満たしているか否かは、例えば、診断等の目的に対して十分に使用可能な水準にある放射線画像であるか否かに基づいて判定される。画像情報処理部312が行う判定は、複数の判定項目を含む。以下、画像情報処理部312が行いうる各判定項目について説明する。
画像情報処理部312は、放射線画像の良否判定を行うが、この放射線画像の良否判定には、撮影したい被検者の部位が含まれているか否かを判定するポジショニング判定を含む。画像情報処理部312は、このポジショニング判定によって、撮影された放射線画像に基づいて撮影したい被検者の部位と放射線撮影装置100との相対的な位置関係が適切か否かを判定する。また、放射線画像の良否判定には、放射線画像の画素値の大小から線量の過剰/過少の判定、撮影中の被検者の動きを検出する体動検知、グリッドのミスアライメントの検出、放射線撮影装置100の表裏誤認の判定、不適切なタイミングでの撮影の判定を含む。画像情報処理部312は、これらの複数の判定項目の中から必要に応じて判定項目を選択し実行する。
また、画像情報処理部312は、放射線画像の画素値の大小から線量の過剰/過少を判定するためのレベル判定も行う。このレベル判定は、放射線画像全体の輝度データに対する統計処理を行い、輝度の最大値と最小値をそれぞれの閾値と比較することで行う処理である。このレベル判定では、閾値を超えた画素の数が設定された一定の範囲を超えた場合に、放射線画像の不良の可能性があると判定される。また、画像情報処理部312が行いうる上述した体動検知(またはブレ検知)は、放射線画像データのある方向のシフト量(エッジ成分)を検知することで行う処理である。具体的には、画像情報処理部312は、放射線画像内の線上の構造が特定の方向に強い成分を持っていないかを確認して、体動の有無を判定する。体動の有無は、ほとんどの放射線撮影が非常に短い照射時間(例えば、数ミリ秒から1秒以内)で行われることから、その間に発生するシフト量を1方向と仮定することができるために判定が可能となる。このとき、放射線画像内のエッジ成分は、特定方向の線分情報として結果に影響を与えるため、画像情報処理部312は、放射線画像内のエッジ検出等を行い、体動検出用の領域を選択する必要がある。画像情報処理部312は、検出された領域については、体動の方向が1方向であるという仮定を補強するために小さな領域に分割し、分割された小領域ごとに判定を行う。なお、体動検出については、ここで説明した方法の他、放射線画像に対して周波数解析を行うことによって得られた信号成分の解析することで、体動に伴う特徴量を検出する方法等、撮影する被検者の部位や手技に応じて様々な手法を適用することができる。また、処理時間を短縮するために、縮小した放射線画像データに対して処理を行ってもよい。
記憶部351は、制御部310が制御や処理を行う際に必要な情報やデータやプログラム等を記憶しているとともに、制御部310が制御や処理を行うことで得られた情報やデータ等を記憶する。例えば、記憶部351は、画像情報処理部312で処理された放射線画像データと撮影情報(撮影部情報も含む)を対応づけて記憶する。この記憶部351は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリが用いられうる。ここで、撮影情報は、撮影した被検者(患者)に関する情報、撮影実施者に関する情報、撮影した被検者の部位に関する情報、撮影した日時に関する情報、放射線画像の識別を行うための固有のID等の情報、撮影部情報等を含む。さらに、撮影情報は、放射線撮影装置100が放射線の照射開始を検知して撮影を開始する撮影モードで放射線撮影を行う場合には、放射線の検知判定に用いた情報等も含む。ここで、上述した撮影部情報は、放射線検出部320を含む撮影部自身の名称や、センササイズ、接続方法(無線、有線など)等の情報を含む。そして、記憶部351は、撮影情報のうちの1つまたは複数の情報を放射線画像データと対応づけて記憶することが可能である。記憶部351は、更に、画像補正に用いるための欠陥情報、ゲイン補正を行うためのゲイン情報を記憶しておいてもよいし、放射線撮影装置100の操作履歴を記憶してもよい。
無線通信部352は、記憶部351に記憶された放射線画像データ及び撮影情報を、制御装置であるコンソール104に対して送信を行う。この無線通信部352は、アンテナ353に接続されており、アンテナ353を介して電波信号を送受信する回路を含む。また、無線通信部352は、画像情報処理部312において処理された放射線画像データを制御装置であるコンソール104に送信してもよい。この際、無線通信部352は、放射線画像データをコンソール104に送信するとともに記憶部351への記憶を行ってもよい。また、コンソール104への送信は、外部接続I/F(外部接続インターフェース)371を介して有線通信によって行ってもよい。
電源制御部361は、放射線撮影装置100の駆動用電源の給電制御を行うための構成部である。この電源制御部361は、2次電池362からの電力及び/又は外部接続I/F371からの電力の供給を受けて、放射線撮影装置100の駆動に必要な電力を、各構成部に供給する。さらに、電源制御部361は、2次電池362の充電制御も行う。
表示部372は、制御部310の制御に基づいて、各種の情報や各種のデータを表示する。操作部373は、撮影実施者である操作者が操作する構成部である。この操作部373には、撮影可能状態への遷移のトリガとなる撮影可能状態遷移スイッチ3731を含む複数のスイッチ等が設けられている。
次に、図2に示す電力モード選択部221で選択されうる電力モードA(222A)及び電力モードB(222B)の違いについて説明する。
図4は、図2に示す電力モードA(222A)及び電力モードB(222B)を説明するためのタイミングチャートである。具体的に、図4(a)は、図2に示す電力モードA(222A)を説明するためのタイミングチャートであり、図4(b)は、図2に示す電力モードB(222B)を説明するためのタイミングチャートである。概略を説明すると、図4(a)に示す電力モードA(222A)と図4(b)に示す電力モードB(222B)との違いは、主に、放射線撮影終了後に遷移する放射線撮影装置100の状態である。また、電力モード選択部221によって図4(a)の電力モードAまたは図4(b)の電力モードBが選択された場合に、それぞれ、図4(a)または図4(b)に示す放射線撮影装置の状態に遷移する制御を行うのは、図2の状態遷移制御部210である。
図4(a)に示す電力モードAの場合、とある放射線撮影終了後(画像取得404の完了後)に、状態遷移制御部210は、放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態403よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態401に遷移する。その後、操作部373に設けられている撮影可能状態遷移スイッチ3731が操作されてONになると、状態遷移制御部210は、放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態403への遷移動作である撮影可能状態遷移402の状態とする。なお、ここでは、撮影可能状態遷移402のトリガとして、撮影可能状態遷移スイッチ3731がONになる例を説明したが、本実施形態においてはこれに限定されるものではない。例えば、コンソール104からの要求またはコンソール104以外の外部装置からの要求をトリガとして、撮影可能状態遷移402としてもよい。その後、状態遷移制御部210は、放射線撮影装置100の状態を撮影可能状態403とし、放射線照射スイッチ102の操作が可能となる。その後、放射線照射スイッチ102が操作されてONになると、放射線発生装置101から放射線が照射され、状態遷移制御部210は、放射線撮影装置100の状態を画像取得404の状態とする。そして、放射線撮影装置100の状態が画像取得404の状態では、駆動制御部311が駆動回路330を介して放射線検出部320を駆動させ、画像情報処理部312が読出回路340から放射線画像データの取得を行う。その後、状態遷移制御部210は、画像取得404が完了すると撮影終了とし、放射線撮影装置100の状態を待機状態401に遷移する。なお、本実施形態における1回の「撮影終了」とは、1人の被検者(患者等)に対して必要数の放射線撮影が完了することであり、撮影終了とするトリガは、コンソール104からの指示や放射線撮影装置100に搭載のスイッチの操作等、如何なる手段でもよい。そして、次回の放射線撮影を行うとき、放射線撮影装置100の状態は待機状態401となっているため、撮影可能状態403への遷移動作である撮影可能状態遷移402の期間が必要となる。このように、図4(a)に示す電力モードA(222A)の場合には、1回の撮影の度に撮影可能状態403への遷移動作である撮影可能状態遷移402の期間が発生し、その分の時間が必要となる。
図4(b)に示す電力モードB(222B)の場合、とある放射線撮影終了後(画像取得404の完了後)に、状態遷移制御部210によって放射線撮影装置100の状態が撮影可能状態403に遷移されている。このため、図4(b)に示す電力モードB(222B)の場合には、放射線照射スイッチ102を操作する必要がなく、さらに、撮影可能状態403への遷移動作である撮影可能状態遷移402の期間もないため、その動作分の時間を短縮することができる。そのため、図4(b)に示す電力モードB(222B)では、被検者(患者等)のポジショニング等が完了した後すぐに、放射線照射スイッチ102の操作が可能である。即ち、図4(b)に示す電力モードB(222B)では、放射線撮影終了後(画像取得404の完了後)は、放射線撮影ができない待機状態401には遷移せずに撮影可能状態403に遷移し、放射線の照射が可能な状態が維持される。したがって、図4(b)に示す電力モードB(222B)は、図4(a)に示す電力モードA(222A)と比べて、1回の撮影毎に撮影可能状態403への遷移動作である撮影可能状態遷移402の期間(時間)を削減することが可能である。
図4(a)に示す撮影可能状態遷移402の期間(時間)は、放射線撮影装置100の機種によって様々であるが長いもので十数秒かかるものもあり、撮影実施者である操作者の待ち時間となってしまう。そのため、前回の撮影と次回の撮影との間の時間が短い場合には、図4(b)に示すように、放射線撮影終了後に、待機状態401へ遷移せずに撮影可能状態403に遷移することで、撮影可能状態遷移402の期間(時間)を無くすことが望ましい。
一方、放射線撮影装置100の消費電力という観点から考えると、撮影可能状態403では、放射線撮影装置100の内部の電気基板全体で電力が消費されており、電力消費が大きい。そのため、前回の撮影と次回の撮影との間の時間が長い場合には、図4(a)に示すように、放射線撮影終了後に、待機状態401に遷移することで、電力消費を抑えてバッテリである2次電池362の充電回数の削減を図ることが望ましい。
図5は、図2及び図4に示す電力モードA(222A)及び電力モードB(222B)の特徴を記載した図である。
図5に示すように、電力モードA(222A)は、放射線撮影終了後の放射線撮影装置100の状態が待機状態401であり、放射線撮影装置100の消費電力が電力モードB(222B)よりも小さく、撮影可能状態遷移402の期間(時間)がある。そして、この電力モードA(222A)は、電力モードB(222B)と比較した場合、撮影実施者である操作者のメリットとしては、消費電力が電力モードB(222B)よりも小さいため、省電力である点が挙げられる。
一方、図5に示すように、電力モードBは、放射線撮影終了後の放射線撮影装置100の状態が撮影可能状態403であり、放射線撮影装置100の消費電力が電力モードAよりも大きく、撮影可能状態遷移402の期間(時間)がない。そして、この電力モードB(222B)は、電力モードA(222A)と比較した場合、撮影実施者である操作者のメリットとしては、撮影可能状態遷移402の期間(時間)がないため、時間の効率化が図れる点が挙げられる。
例えば、単位時間当たりの撮影回数が少ない場合には、電力モードA(222A)のようなバッテリの消費を抑える稼働、つまり放射線撮影終了後に待機状態401へ遷移させることが好適である。一方、単位時間当たりの撮影回数が多い場合には、電力モードB(222B)のような撮影可能状態遷移402の期間(時間)を限りなく減らす稼働、つまり放射線撮影終了後に撮影可能状態403へ遷移させることが好適である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
放射線撮影装置100の操作部373に設けられている電源スイッチが操作されてONになると、ステップS601において、制御部310は、放射線撮影装置100の起動を開始する。
放射線撮影装置100の起動が開始されると、続いて、ステップS602において、制御部310は、無線または有線の通信によって、外部装置であるコンソールから放射線撮影のオーダ情報を取得する。図7は、図6のステップS602で取得する放射線撮影のオーダ情報の一例を示す図である。図6のステップS602で取得する放射線撮影のオーダ情報には、図7に示すように、オーダID、予定時刻、患者ID、患者氏名、性別、年齢、撮影部位、撮影方向の情報が含まれている。なお、本実施形態においては、図6のステップS602で取得する放射線撮影のオーダ情報は、この図7に示す情報に限定されるものではない。
続いて、ステップS603において、時刻測定部232は、現在時刻T0と、現在時刻T0から1時間が経過した後の時刻T2を取得する。なお、ここでは、時刻T2の一例として、基準時刻である現在時刻T0から1時間(単位時間)が経過した後の時刻としているが、本実施形態においてはこれに限定されるものではない。即ち、単位時間は、1時間に限定されるものではなく、他の時間であってもよい。
続いて、ステップS604において、撮影枚数算出部233は、ステップS601で取得されたオーダ情報から、基準時刻である現在時刻T0から1時間(単位時間)が経過した後の時刻T2までに予定されている放射線画像の撮影枚数を算出して取得する。具体的に、撮影枚数算出部233は、ステップS601で取得されたオーダ情報(図7)のうちの予定時刻の情報(撮影予定時刻情報)を用いて、現在時刻T0から1時間が経過した後の時刻T2までに予定されている放射線画像の撮影枚数を算出する。このステップS604では、撮影枚数算出部233は、今後の未来の1時間当たり(単位時間当たり)の放射線画像の撮影枚数を算出して取得する。
続いて、ステップSS605において、電力モード選択部221は、ステップS604で取得された撮影枚数が基準枚数以下であるか否かを判定する。ここでの基準枚数は、例えば、撮影実施者である操作者が外部装置であるコンソール104等を介して設定可能なものである。
ステップS605の判定の結果、ステップS604で取得された撮影枚数が基準枚数以下である場合には(S605/YES)、ステップS606に進む。ステップS606に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードA(222A)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS606において電力モード選択部221で電力モードA(222A)が選択された場合には、図4(a)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を待機状態401に遷移させる制御を行う。
一方、ステップS605の判定の結果、ステップS604で取得された撮影枚数が基準枚数以下でない(基準枚数を超えている)場合には(S605/NO)、ステップS607に進む。ステップS607に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードB(222B)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS607において電力モード選択部221で電力モードB(222B)が選択された場合には、図4(b)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を撮影可能状態403に遷移させる制御を行う。
ステップS606の処理が終了した場合、或いは、ステップS607の処理が終了した場合には、ステップS608に進む。ステップS608に進むと、制御部310は、ステップS606またはステップS607で選択された電力モードを設定し、放射線撮影装置100の起動を完了する。そして、ステップS608の処理が終了すると、図6に示すフローチャートの処理が終了する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る放射線撮影装置100では、撮影枚数算出部233は、単位時間当たりの放射線画像の撮影枚数を算出するようにしている(図6のS604)。そして、撮影枚数算出部233で算出した撮影枚数が基準枚数よりも多い場合(図6のS605/NO)、電力モード選択部221は、電力モードB(第1の電力モード)を選択するようにしている(図6のS607)。そして、電力モードBが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を放射線撮影が可能な撮影可能状態403に遷移させる制御を行うようにしている。また、撮影枚数算出部233で算出した撮影枚数が基準枚数よりも少ない場合(図6のS605/YES)、電力モード選択部221は、電力モードBよりも消費電力が小さい電力モードA(第2の電力モード)を選択するようにしている(図6のS606)。そして、電力モードAが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態403よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態401に遷移させる制御を行うようにしている。かかる構成によれば、放射線撮影終了後における放射線撮影装置100の状態を、単位時間当たりの放射線画像の撮影枚数に応じて切り替えることができる。これにより、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立することができ、使い勝手が向上した放射線撮影システム10を提供することが可能となる。
なお、本実施形態では、電力モードA及び電力モードBの2つの電力モードを例示したが、本発明においては、電力モードの数は2つに限定されるものではなく、3つ以上の電力モードが存在していてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
上述した第1の実施形態で説明した図1~図5は、第2の実施形態においても適用することができる。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。この図8に示す第2の実施形態では、図6に示す第1の実施形態に対して、電力モード選択部221によって選択する電力モードの決定のタイミングが異なる。より具体的に、電力モード選択部221は、撮影枚数算出部233で算出された1時間当たり(単位時間当たり)の放射線画像の撮影枚数を用いて電力モードの選択を行うが、第1の実施形態と第2の実施形態とでは、この撮影枚数を算出するタイミングが異なる。この点を概説すると、撮影枚数算出部233は、図6に示す第1の実施形態では、未来の1時間当たりの放射線画像の撮影枚数を算出するが、図8に示す第2の実施形態では、実際の撮影実績情報に基づき過去の1時間当たりの放射線画像の撮影枚数を算出する。
まず、ステップS801において、制御部310は、放射線撮影装置100を起動させ、その後、時刻測定部232は、稼働時間を測定のための基準時刻T0を取得する。なお、基準時刻T0を取得する方法としては、コンソール104と通信を行って現在時刻を取得する方法であってもよい。
続いて、ステップS802において、時刻測定部232は、被検者である患者の撮影開始のトリガに合わせて撮影開始時刻T1を取得する。なお、患者毎の撮影開始時刻T1は、患者と紐付けて記憶部351に記憶することも可能である。
続いて、ステップS803において、放射線撮影を実施して放射線画像を取得した場合には、撮影枚数算出部233は、撮影枚数をカウントして算出し、時刻測定部232は、画像取得完了と同時に撮影時刻T2を取得する。なお、このとき取得した撮影時刻T2は、撮影の度に上書きされてもよいし、撮影タイミングを示す情報として撮影毎の撮影時刻T2が残るように保存されてもよい。また、撮影した放射線画像と対応する撮影時刻T2は、放射線画像と紐付けられて記憶されてもよい。
続いて、ステップS804において、制御部310は、例えば操作部373から入力された情報に基づいて、1人の患者の放射線撮影が終了したか否かを判定する。この判定の結果、1人の患者の放射線撮影が終了していない場合には(S804/NO)、ステップS803に戻り、ステップS803の処理を再度行う。
一方、ステップS804の判定の結果、1人の患者の放射線撮影が終了した場合には(S804/YES)、ステップS805に進む。ステップS805に進むと、稼働時間測定部231は、撮影時刻T2と基準時刻T0との差(T2-T0)が1時間以上であるか否かを判定する。なお、ステップS803で取得された撮影時刻T2が複数ある場合には、最後に撮影されたタイミングでの撮影時刻T2を使用するものとする。このステップS805の判定の結果、撮影時刻T2と基準時刻T0との差(T2-T0)が1時間以上でない(1時間未満である)場合には(S805/NO)、ステップS803に戻り、ステップS803以降の処理を再度行う。
一方、ステップS805の判定の結果、撮影時刻T2と基準時刻T0との差(T2-T0)が1時間以上である場合には(S805/YES)、ステップS806に進む。ステップS806に進むと、撮影枚数算出部233は、基準時刻T0~撮影時刻T2の間の1時間当たり(単位時間当たり)の放射線画像の撮影枚数Nを算出して取得する。
続いて、ステップS807において、電力モード選択部221は、ステップS806で取得された撮影枚数Nが基準枚数以下であるか否かを判定する。ここでの基準枚数は、例えば、撮影実施者である操作者が外部装置であるコンソール104等を介して設定可能なものである。
ステップS807の判定の結果、ステップS806で取得された撮影枚数Nが基準枚数以下である場合には(S807/YES)、ステップS808に進む。ステップS808に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードA(222A)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS808において電力モード選択部221で電力モードA(222A)が選択された場合には、図4(a)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を待機状態401に遷移させる制御を行う。
一方、ステップS807の判定の結果、ステップS806で取得された撮影枚数Nが基準枚数以下でない(基準枚数を超えている)場合には(S807/NO)、ステップS809に進む。ステップS809に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードB(222B)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS809において電力モード選択部221で電力モードB(222B)が選択された場合には、図4(b)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を撮影可能状態403に遷移させる制御を行う。
ステップS808の処理が終了した場合、或いは、ステップS809の処理が終了した場合には、ステップS810に進む。ステップS810に進むと、撮影枚数算出部233は、ステップS806で取得した撮影枚数Nに係る撮影枚数情報を削除する(電力モード選択部221においても同様に、撮影枚数Nに係る撮影枚数情報を削除する)。
続いて、ステップS811において、制御部310は、操作部373に設けられている電源スイッチが操作されてOFFになったか否かを判定する。
ステップS811の判定の結果、電源スイッチがOFFになっていない場合には(S811/NO)、ステップS812に進む。ステップS812に進むと、時刻測定部232は、基準時刻T0を取得し直す。その後、ステップS802に戻り、ステップS802以降の処理を再度行う。
一方、ステップS811の判定の結果、電源スイッチがOFFになった場合には(S811/YES)、ステップS813に進む。ステップS813に進むと、制御部310は、放射線撮影装置100の動作を停止する。そして、ステップS813の処理が終了すると、図8に示すフローチャートの処理が終了する。
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、放射線撮影終了後における放射線撮影装置100の状態を、単位時間当たりの放射線画像の撮影枚数に応じて切り替えることができる。これにより、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立することができ、使い勝手が向上した放射線撮影システム10を提供することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第3の実施形態の説明では、上述した第1及び第2の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1及び第2の実施形態と異なる事項について説明を行う。
上述した第1の実施形態で説明した図1~図5は、第3の実施形態においても適用することができる。第3の実施形態は、上述した第2の実施形態とは異なる判定基準で電力モードを決定する形態である。具体的に、上述した第2の実施形態では、1時間当たり(単位時間当たり)の放射線画像の撮影枚数を基準に電力モードを決定していたが、第3の実施形態では、1時間当たり(単位時間当たり)の患者(被検者)の入替時間を基準に電力モードを決定する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。この図9において、図8に示す処理ステップと同様の処理ステップについては、同じステップ番号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図9に示すフローチャートの処理では、まず、図8に示すステップS801~S805の処理を行う。
ステップS805の処理が終了すると、ステップS901に進む。ステップS901に進むと、稼働時間測定部231は、放射線撮影を複数の患者(被検者)に行う際に、1時間当たり(単位時間当たり)の患者の入替時間を算出して取得する。この入替時間の算出を行う稼働時間測定部231は、「入替時間算出部」に相当する構成となる。この際、入替時間は、前の患者(被検者)の放射線撮影における撮影終了から、次の患者(被検者)の放射線撮影における撮影開始までの時間である。また、1時間当たり(単位時間当たり)に放射線撮影を3人以上の患者(被検者)に行う場合には、上述した入替時間は、前の患者の撮影終了から次の患者の撮影開始までの時間における平均の時間とする。このステップS901の処理について、図10を用いて詳しく説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態を示し、図9のステップS901の処理を説明するための図である。この図10では、放射線撮影を3人の患者である患者A,患者B及び患者Cに行う場合を示している。
具体的に、図10は、患者A,患者B,患者Cの順番に放射線撮影を行う場合を示している。そして、図10に示すように、患者Aの撮影開始時刻をT1aとし、患者Aの撮影終了時刻をT2aとする。同様に、患者Bの撮影開始時刻をT1bとし、患者Bの撮影終了時刻をT2bとする。さらに、患者Cの撮影開始時刻をT1cとし、患者Cの撮影終了時刻をT2cとする。これらの各患者における撮影開始時刻T1a~T1c及び撮影終了時刻T2a~T2cは、記憶部351に記録されうる。この図10に示す例の場合、患者Aと患者Bとの間の入替時間は、T1b-T2aとなる。同様に、患者Bと患者Cとの間の入替時間は、T1c-T2bとなる。そして、1時間当たり(単位時間当たり)に放射線撮影を患者A~Cに行う場合には、稼働時間測定部231は、入替時間T1b-T2aと入替時間T1c-T2bとを合計したものを平均化して、平均の入替時間Tzを算出して取得する。
続いて、ステップS902において、電力モード選択部221は、ステップS901で取得された入替時間Tzが基準時間よりも長いか否かを判定する。ここでの基準時間は、例えば、撮影実施者である操作者が外部装置であるコンソール104等を介して設定可能なものである。
ステップS902の判定の結果、ステップS901で取得された入替時間Tzが基準時間よりも長い場合には(S902/YES)、ステップS808に進む。ステップS808に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードA(222A)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS808において電力モード選択部221で電力モードA(222A)が選択された場合には、図4(a)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を待機状態401に遷移させる制御を行う。
一方、ステップS902の判定の結果、ステップS901で取得された入替時間Tzが基準時間よりも長くない(基準時間よりも短い又は基準時間と等しい)場合には(S902/NO)、ステップS809に進む。ステップS809に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードB(222B)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS809において電力モード選択部221で電力モードB(222B)が選択された場合には、図4(b)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を撮影可能状態403に遷移させる制御を行う。
図9のステップS808の処理が終了した場合、或いは、ステップS809の処理が終了した場合には、ステップS810に進む。このステップS810以降のステップS810~S813は、上述した図8と同様の処理であるため、その説明は省略する。
以上説明したように、第3の実施形態に係る放射線撮影装置100では、稼働時間測定部231は、単位時間当たりの患者(被検者)の入替時間Tzを算出するようにしている(図9のS902)。そして、稼働時間測定部231で算出した入替時間Tzが基準時間よりも短い場合(図9のS902/NO)、電力モード選択部221は、電力モードB(第1の電力モード)を選択するようにしている(図9のS809)。そして、電力モードBが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を放射線撮影が可能な撮影可能状態403に遷移させる制御を行うようにしている。また、稼働時間測定部231で算出した入替時間Tzが基準時間よりも長い場合(図9のS902/YES)、電力モード選択部221は、電力モードBよりも消費電力が小さい電力モードA(第2の電力モード)を選択するようにしている(図9のS808)。そして、電力モードAが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態403よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態401に遷移させる制御を行うようにしている。かかる構成によれば、放射線撮影終了後における放射線撮影装置100の状態を、単位時間当たりの患者(被検者)の入替時間Tzに応じて切り替えることができる。これにより、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立することができ、使い勝手が向上した放射線撮影システム10を提供することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第4の実施形態の説明では、上述した第1~第3の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1~第3の実施形態と異なる事項について説明を行う。
上述した第1の実施形態で説明した図1~図5は、第4の実施形態においても適用することができる。第4の実施形態は、上述した第1の実施形態に対して電力モードを決定するパターンを増加させた形態である。
図11は、本発明の第4の実施形態に係る放射線撮影装置100の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。この図11において、図6に示す処理ステップと同様の処理ステップについては、同じステップ番号を付しており、その詳細な説明は省略する。
図11に示すフローチャートの処理では、まず、図6に示すステップS601~S602の処理を行う。
ステップS602の処理が終了すると、ステップS1101に進む。ステップS1101に進むと、制御部310は、放射線撮影装置100の起動時に、例えば外部装置であるコンソール104と通信を行って、通信接続先の放射線撮影システム10に係る接続先情報を取得する。
続いて、ステップS1102において、電力モード選択部221は、ステップS1101で取得された接続先情報に基づいて、通信接続先の放射線撮影システム10が回診車130に構成されている放射線撮影システム10-3であるか否かを判定する。このステップS1102の判定を行う電力モード選択部221は、「第1の判定部」に相当する構成となる。
ステップS1102の判定の結果、通信接続先の放射線撮影システム10が回診車130に構成されている放射線撮影システム10-3である場合には(S1102/YES)、ステップS1103に進む。ステップS1103に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードA(222A)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS1103において電力モード選択部221で電力モードA(222A)が選択された場合には、図4(a)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を待機状態401に遷移させる制御を行う。ここで、回診車130に構成されている放射線撮影システム10-3の場合、前の患者(被検者)と次の患者(被検者)との撮影間隔が長くなるため、省電力が求められ、放射線撮影終了後には待機状態401に遷移する制御が有効である。そして、ステップS1103の処理が終了すると、ステップS608の処理が行われ、その後、図11に示すフローチャートの処理が終了する。
一方、ステップS1102の判定の結果、通信接続先の放射線撮影システム10が回診車130に構成されている放射線撮影システム10-3でない場合には(S1102/NO)、ステップS1104に進む。ステップS1104に進むと、電力モード選択部221は、例えば外部接続I/F371を介して外部給電があるか否かを判定する。このステップS1104の判定を行う電力モード選択部221は、「第2の判定部」に相当する構成となる。
ステップS1104の判定の結果、外部給電がある場合には(ステップS1104/YES)、ステップS1105に進む。ステップS1105に進むと、電力モード選択部221は、電力モード群222の中から、電力モードB(222B)を選択する。そして、状態遷移制御部210は、ステップS1105において電力モード選択部221で電力モードB(222B)が選択された場合には、図4(b)に示すように放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を撮影可能状態403に遷移させる制御を行う。ここで、外部給電がある場合には、バッテリである2次電池362の電池残量を気にせずに使用することができるため、省電力は求められず、放射線撮影終了後でも撮影可能状態403に遷移する制御が有効である。そして、ステップS1105の処理が終了すると、ステップS608の処理が行われ、その後、図11に示すフローチャートの処理が終了する。
一方、ステップS1104の判定の結果、外部給電がない場合には(ステップS1104/NO)、ステップS603に進む。このステップS603以降のステップS603~S608は、上述した図6と同様の処理であるため、その説明は省略する。
以上説明したように、第4の実施形態に係る放射線撮影装置100では、上述した第1の実施形態による処理に加えて、電力モード選択部221は、放射線撮影装置100の接続先が回診車であるか否かを判定するようにしている(図11のS1102)。さらに、電力モード選択部221は、放射線撮影装置100に対して外部給電があるか否かを判定するようにしている(図11のS1104)。そして、放射線撮影装置100に対して外部給電がある場合(図11のS1104/YES)、電力モード選択部221は、電力モードB(第1の電力モード)を選択するようにしている(図11のS1105)。そして、電力モードBが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を放射線撮影が可能な撮影可能状態403に遷移させる制御を行うようにしている。また、放射線撮影装置100の接続先が回診車である場合(図11のS1102/YES)、電力モード選択部221は、電力モードBよりも消費電力が小さい電力モードA(第2の電力モード)を選択するようにしている(図11のS1103)。そして、電力モードAが選択された場合、状態遷移制御部210は、放射線撮影終了後に放射線撮影装置100の状態を、撮影可能状態403よりも消費電力が小さく且つ放射線撮影ができない待機状態401に遷移させる制御を行うようにしている。かかる構成によれば、放射線撮影終了後における放射線撮影装置100の状態を、状況に応じて切り替えることができる。これにより、複数回の放射線撮影を行う際に、時間の効率化とバッテリの充電回数の削減とを両立することができ、使い勝手が向上した放射線撮影システム10を提供することが可能となる。
(その他の実施形態)
上述した第1~第4の実施形態は、それぞれが独立した別個の実施形態として記載したが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、第1~第4の実施形態のうちの複数の実施形態を組み合わせることで得られる形態も、本発明に含まれる。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:放射線撮影システム、100:放射線撮影装置、101:放射線発生装置、102:放射線照射スイッチ、103:中継器、104:コンソール、110:放射線撮影室、120:検診バス、130:回診車、210:状態遷移制御部、220:電力制御部、221:電力モード選択部、222:電力モード群、222A:電力モードA、222B:電力モードB、230:計測部、231:稼働時間測定部、232:時刻測定部、233:撮影枚数算出部、310:制御部、311:駆動制御部、312:画像情報処理部、320:放射線検出部、321:画素、3211:変換素子、3212:スイッチ素子、322:駆動配線、323:信号配線、330:駆動回路、340:読出回路、351:記憶部、352:無線通信部、353:アンテナ、361:電源制御部、362:2次電池、371:外部接続I/F、372:表示部、373:操作部、3731:撮影可能状態遷移スイッチ、401:待機状態、402:撮影可能状態遷移、403:撮影可能状態、404:画像取得

Claims (19)

  1. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、
    単位時間当たりの前記放射線画像の撮影枚数を算出する算出部と、
    前記撮影枚数が基準枚数よりも多い場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記撮影枚数が前記基準枚数よりも少ない場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 第1の電力モードおよび前記第1の電力モードよりも当該放射線撮影装置の消費電力が小さい第2の電力モードのうちのいずれか1つの電力モードを選択する選択部を更に有し、
    前記選択部は、前記撮影枚数が前記基準枚数よりも多い場合には、前記第1の電力モードを選択し、前記撮影枚数が前記基準枚数よりも少ない場合には、前記第2の電力モードを選択し、
    前記制御部は、前記選択部において前記第1の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態に遷移させ、前記選択部において前記第2の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記待機状態に遷移させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  3. 前記算出部は、外部装置から入力された撮影予定時刻情報に基づいて、基準時刻および前記基準時刻から前記単位時間が経過した後の時刻を用いて、前記撮影枚数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記基準時刻は、現在時刻であり、
    前記撮影枚数は、未来の前記単位時間当たりの前記放射線画像の撮影枚数であることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮影装置。
  5. 前記算出部は、過去の前記単位時間当たりの前記放射線画像の前記撮影枚数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の放射線撮影装置。
  6. 前記基準枚数は、操作者が外部装置を介して設定可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  7. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、
    前記放射線検出部を用いた放射線撮影を複数の被検者に行う際に、単位時間当たりの前記被検者の入替時間を算出する算出部と、
    前記入替時間が基準時間よりも短い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記入替時間が前記基準時間よりも長い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  8. 第1の電力モードおよび前記第1の電力モードよりも当該放射線撮影装置の消費電力が小さい第2の電力モードのうちのいずれか1つの電力モードを選択する選択部を更に有し、
    前記選択部は、前記入替時間が前記基準時間よりも短い場合には、前記第1の電力モードを選択し、前記入替時間が前記基準時間よりも長い場合には、前記第2の電力モードを選択し、
    前記制御部は、前記選択部において前記第1の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態に遷移させ、前記選択部において前記第2の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記待機状態に遷移させる制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の放射線撮影装置。
  9. 前記入替時間は、前の前記被検者の前記放射線撮影における撮影終了から、次の前記被検者の前記放射線撮影における撮影開始までの時間であることを特徴とする請求項7または8に記載の放射線撮影装置。
  10. 前記単位時間当たりに前記放射線撮影を3人以上の前記被検者に行う場合、前記入替時間は、前記前の被検者の前記撮影終了から前記次の被検者の前記撮影開始までの時間における平均の時間であることを特徴とする請求項9に記載の放射線撮影装置。
  11. 前記被検者における前記撮影開始の時刻および前記撮影終了の時刻を記憶する記憶部を更に有し、
    前記算出部は、前記記憶部に記憶された前記被検者における前記撮影開始の時刻および前記撮影終了の時刻を用いて、前記入替時間を算出することを特徴とする請求項9または10に記載の放射線撮影装置。
  12. 前記基準時間は、操作者が外部装置を介して設定可能であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の放射線撮影装置。
  13. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置であって、
    当該放射線撮影装置の接続先が回診車であるか否かを判定する第1の判定部と、
    当該放射線撮影装置に対して外部給電があるか否かを判定する第2の判定部と、
    前記第2の判定部において前記外部給電があると判定された場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記第1の判定部において前記接続先が前記回診車であると判定された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御部と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置。
  14. 第1の電力モードおよび前記第1の電力モードよりも当該放射線撮影装置の消費電力が小さい第2の電力モードのうちのいずれか1つの電力モードを選択する選択部を更に有し、
    前記選択部は、前記第2の判定部において前記外部給電があると判定された場合には、前記第1の電力モードを選択し、前記第1の判定部において前記接続先が前記回診車であると判定された場合には、前記第2の電力モードを選択し、
    前記制御部は、前記選択部において前記第1の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態に遷移させ、前記選択部において前記第2の電力モードが選択された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記待機状態に遷移させる制御を行うことを特徴とする請求項13に記載の放射線撮影装置。
  15. 前記第1の判定部は、外部装置から当該放射線撮影装置が接続されている接続先情報を取得し、前記接続先情報に基づいて前記接続先が前記回診車であるか否かを判定することを特徴とする請求項13または14に記載の放射線撮影装置。
  16. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置の制御方法であって、
    単位時間当たりの前記放射線画像の撮影枚数を算出する算出ステップと、
    前記撮影枚数が基準枚数よりも多い場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記撮影枚数が前記基準枚数よりも少ない場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  17. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記放射線検出部を用いた放射線撮影を複数の被検者に行う際に、単位時間当たりの前記被検者の入替時間を算出する算出ステップと、
    前記入替時間が基準時間よりも短い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記入替時間が前記基準時間よりも長い場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  18. 入射した放射線を放射線画像に係る電気信号として検出する放射線検出部を備える放射線撮影装置の制御方法であって、
    当該放射線撮影装置の接続先が回診車であるか否かを判定する第1の判定ステップと、
    当該放射線撮影装置に対して外部給電があるか否かを判定する第2の判定ステップと、
    前記第2の判定ステップにおいて前記外部給電があると判定された場合には、前記放射線検出部を用いた放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記放射線撮影が可能な撮影可能状態に遷移させ、前記第1の判定ステップにおいて前記接続先が前記回診車であると判定された場合には、前記放射線撮影の終了後に当該放射線撮影装置の状態を前記撮影可能状態よりも消費電力が小さく且つ前記放射線撮影ができない待機状態に遷移させる制御を行う制御ステップと、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  19. コンピュータに、請求項16乃至18のいずれか1項に記載の放射線撮影装置の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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