JP2022180860A - 給電制御装置及び給電制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信の途絶が発生した場合であっても、スイッチをオン又はオフに切替えることができる給電制御装置及び給電制御方法を提供する。【解決手段】給電制御装置10は給電スイッチ30を介した給電を制御する。バックアップ回路22は、給電スイッチ30のオン又はオフへの切替えを指示する指示信号に基づいて、IPD20に給電スイッチ30のオン又はオフへの切替えを指示する。マイコン21は、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示するオン信号と、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線Lcを介してIPD20に送信する。マイコン21は、通信線Lcを介した通信の途絶が発生しているか否かを判定する。マイコン21は、通信の途絶が発生していると判定した場合、バックアップ回路22に、オン又はオフへの切替えの指示を開始させる。【選択図】図1

Description

本開示は給電制御装置及び給電制御方法に関する。
特許文献1には、電源から負荷への給電を制御する給電制御装置が開示されている。電源から負荷への給電経路にスイッチが配置されている。マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)は、スイッチのオン又はオフを指示する制御信号を送信する。マイコンが送信した制御信号に従って、スイッチがオン又はオフに切替えられる。これにより、給電が制御される。
特開2009-23421号公報
特許文献1では、マイコンは、通信線を介して制御信号を送信する。しかしながら、通信線を介した通信の途絶について考慮されていない。通信の途絶が発生した場合、スイッチをオン又はオフに切替えることができない。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通信の途絶が発生した場合であっても、スイッチをオン又はオフに切替えることができる給電制御装置及び給電制御方法を提供することにある。
本開示の一態様に係る給電制御装置は、給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部と、処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示し、前記通信線を介した通信の途絶が発生しているか否かを判定し、前記途絶が発生していると判定した場合、前記指示回路に、オン又はオフへの切替えの指示を開始させる。
本開示の一態様に係る給電制御方法は、給電の制御に用いられる給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部とを備え、前記給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置の給電制御方法であって、前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示するステップと、前記通信線を介した通信の途絶が発生したか否かを判定するステップと、前記途絶が発生したと判定した場合、前記指示回路に前記切替えの指示を開始させるステップとをコンピュータが実行する。
なお、本開示を、このような特徴的な処理部を備える給電制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする給電制御方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本開示を、給電制御装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、給電制御装置を含む電源システムとして実現したりすることができる。
上記の態様によれば、通信の途絶が発生した場合であっても、スイッチをオン又はオフに切替えることができる。
実施形態1における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 給電制御装置の平面図である。 IPDの要部構成を示すブロック図である。 フラグ変更処理の手順を示すフローチャートである。 切替え処理の手順を示すフローチャートである。 マイコンの要部構成を示すブロック図である。 送信処理の手順を示すフローチャートである。 途絶検知処理の手順を示すフローチャートである。 バックアップ回路の回路図である。 バックアップ回路の動作を示す図表である。 給電制御装置が行う動作の第1例を示すタイミングチャートである。 給電制御装置が行う動作の第2例を示すタイミングチャートである。 実施形態2における給電制御装置の要部構成を示すブロック図である。 マイコンの要部構成を示すブロック図である。 第2の途絶検知処理の手順を示すフローチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る給電制御装置は、給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、前記給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部と、処理を実行する処理部とを備え、前記処理部は、前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示し、前記通信線を介した通信の途絶が発生しているか否かを判定し、前記途絶が発生していると判定した場合、前記指示回路に、オン又はオフへの切替えの指示を開始させる。
(2)本開示の一態様に係る給電制御装置は、前記処理部が動作を停止したか否かを判定する動作判定部を備え、前記動作判定部は、前記処理部が動作を停止したと判定した場合、前記指示回路に前記切替えの指示を開始させる。
(3)本開示の一態様に係る給電制御装置では、前記処理部は、前記給電スイッチを介して流れるスイッチ電流を取得し、前記通信部に前記オン信号の送信を指示したにも関わらず、取得したスイッチ電流が所定電流未満である場合、前記途絶が発生したと判定する。
(4)本開示の一態様に係る給電制御方法では、前記処理部は、前記給電スイッチを介して流れる電流のスイッチ電流を取得し、前記通信部に前記オフ信号の送信を指示したにも関わらず、取得したスイッチ電流が第2の所定電流以上である場合、前記途絶が発生したと判定する。
(5)本開示の一態様に係る給電制御装置は、前記通信線の電圧を検出する電圧検出部を備え、前記通信部は、第1基板上に配置され、前記切替え器と前記通信線の一部とは、第2基板上に配置され、前記電圧検出部は、第2基板上に配置されている前記通信線の電圧を検出し、前記処理部は、前記電圧検出部が検出した前記通信線の電圧に基づいて、前記途絶が発生したか否かを判定する。
(6)本開示の一態様に係る給電制御方法は、給電の制御に用いられる給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部とを備え、前記給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置の給電制御方法であって、前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示するステップと、前記通信線を介した通信の途絶が発生したか否かを判定するステップと、前記途絶が発生したと判定した場合、前記指示回路に前記切替えの指示を開始させるステップとをコンピュータが実行する。
上記の態様に係る給電制御装置及び給電制御方法にあっては、オンへの切替えを指示する指示信号が入力された場合、通信部は通信線を介してオン信号を切替え器に送信する。これにより、切替え器は給電スイッチをオンに切替える。オフへの切替えを指示する指示信号が入力された場合、通信部は通信線を介してオフ信号を切替え器に送信する。これにより、切替え器は給電スイッチをオフに切替える。通信の途絶が発生したと処理部が判定した場合、指示回路は、指示信号に基づいて、切替え器に、給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する。従って、通信の途絶が発生した場合であっても、指示信号に基づいて、給電スイッチはオン又はオフに切替わる。
上記の態様に係る給電制御装置にあっては、処理部が動作を停止した場合、指示回路は、指示信号に基づいて、切替え器に、給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する。従って、処理部の動作が停止した場合であっても、指示信号に基づいて、給電スイッチをオン又はオフに切替えることができる。
上記の態様に係る給電制御装置にあっては、処理部が通信部にオン信号の送信を指示したにも関わらず、スイッチ電流が小さい場合、処理部は通信の途絶の発生を検知する。
(請求項4の効果)
上記の態様に係る給電制御装置にあっては、処理部が通信部にオフ信号の送信を指示したにも関わらず、スイッチ電流が大きい場合、処理部は通信の途絶の発生を検知する。
上記の態様に係る給電制御装置にあっては、通信線の電圧が、通信部によって送信された信号の電圧と整合していない場合、処理部は通信の途絶の発生を検知する。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る電源システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
<電源システムの構成>
図1は、実施形態1における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。電源システム1は車両Cに搭載されている。電源システム1は、給電制御装置10、直流電源11及び負荷12を備える。直流電源11は例えばバッテリである。負荷12は電気機器である。負荷12に電力が供給された場合、負荷12は作動する。負荷12への給電が停止した場合、負荷12は動作を停止する。
給電制御装置10は給電スイッチ30を有する。給電スイッチ30は、Nチャネル型のFET(Field Effect Transistor)である。給電スイッチ30がオンである場合、給電スイッチ30のドレイン及びソース間の抵抗値は十分に小さい。このため、給電スイッチ30のドレイン及びソースを介して電流が流れることが可能である。給電スイッチ30がオフである場合、給電スイッチ30のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に大きい。このため、給電スイッチ30のドレイン及びソースを介して電流が流れることはない。
給電スイッチ30のドレインは直流電源11の正極に接続されている。給電スイッチ30のソースは負荷12の一端に接続されている。直流電源11の負極と、負荷12の他端とは接地されている。接地は、例えば、車両Cのボディへの接続によって実現される。
給電制御装置10には、操作スイッチ13の一端が接続されている。操作スイッチ13の他端は接地されている。操作スイッチ13は車両Cの乗員によって操作される。給電制御装置10には、車両Cに関する車両情報が入力される。車両情報は、車両Cの速度、車両Cの加速度又は車両C周辺の明るさ等を示す。給電制御装置10は、操作スイッチ13の状態と、入力された車両情報とに基づいて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
給電スイッチ30がオンに切替わった場合、電流は、直流電源11の正極から給電スイッチ30及び負荷12の順に流れ、負荷12に電力が供給される。結果、負荷12は作動する。給電スイッチ30がオフに切替わった場合、給電スイッチ30を介した負荷12への給電が停止する。結果、負荷12は動作を停止する。給電制御装置10は、給電スイッチ30をオン又はオフに切替えることによって、給電スイッチ30を介した給電を制御する。給電スイッチ30は、直流電源11から負荷12への給電の制御に用いられる。
<給電制御装置10の構成>
給電制御装置10は、IPD(Intelligent Power Device)20、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)21、バックアップ回路22、ウォッチドッグタイマ(以下、WDTという)23及び装置抵抗24を有する。IPD20は給電スイッチ30を有する。IPD20は、通信線Lcと、通信線Lcとは異なる接続線とによってマイコン21に接続されている。IPD20は、更にバックアップ回路22に接続されている。マイコン21は、更に、バックアップ回路22及びWDT23に各別に接続されている。WDT23は更にバックアップ回路22に接続されている。
装置抵抗24の一端には、一定電圧Vcが印加されている。一定電圧Vcは、例えば、図示しないレギュレータが直流電源11の両端間の電圧を降圧することによって生成される。装置抵抗24の他端は、操作スイッチ13の一端に接続されている。前述したように、操作スイッチ13の他端は接地されている。操作スイッチ13及び装置抵抗24間の接続ノードは、マイコン21及びバックアップ回路22に接続されている。
マイコン21は、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示するオン信号と、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示するオフ信号とをIPD20に送信する。IPD20には、通信フラグの値が記憶されている。IPD20は、オン信号を受信した場合、通信フラグの値を1に変更する。IPD20は、オフ信号を受信した場合、通信フラグの値をゼロに変更する。
バックアップ回路22は、ハイレベル電圧又はローレベル電圧をIPD20に出力する。ハイレベル電圧は、一定の電圧閾値以上である電圧である。ローレベル電圧は、電圧閾値未満である電圧である。
IPD20は、通信フラグの値がゼロから1に変更されるか、又は、バックアップ回路22の出力電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、給電スイッチ30をオンに切替える。IPD20は、バックアップ回路22の出力電圧がローレベル電圧である状態で通信フラグの値が1からゼロに変更された場合、給電スイッチ30をオフに切替える。IPD20は、更に、通信フラグの値がゼロである状態でバックアップ回路22の出力電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、給電スイッチ30をオフに切替える。
IPD20は、マイコン21から信号を受信していない未受信時間が一定の所定時間以上となった場合、通信フラグの値をゼロに変更する。IPD20がマイコン21から信号を受信した場合、未受信時間はゼロにリセットされる。IPD20は、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流を示すアナログの電流情報をマイコン21に出力する。電流情報は、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流に比例する電圧である。
操作スイッチ13及び装置抵抗24間の接続ノードから、マイコン21及びバックアップ回路22に、給電スイッチ30のオン又はオフへの切替えを指示する指示信号が入力される。指示信号はハイレベル電圧又はローレベル電圧を示す。一定電圧Vcはハイレベル電圧である。ゼロVはローレベル電圧である。
車両Cの乗員は、操作スイッチ13をオンに切替えることによって、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示する。操作スイッチ13がオンである場合、指示信号として、ゼロV、即ち、ローレベル電圧がマイコン21及びバックアップ回路22に出力される。車両Cの乗員は、操作スイッチ13をオフに切替えることによって、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示する。操作スイッチ13がオフである場合、指示信号として、一定電圧Vc、即ち、ハイレベル電圧がマイコン21及びバックアップ回路22に出力される。
マイコン21は、指示信号及び車両情報に基づいて、オン信号又はオフ信号を、通信線Lcを介してIPD20に送信する。マイコン21は、入力された電流情報に基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶が発生したか否かを判定する。マイコン21は、バックアップ回路22にハイレベル電圧又はローレベル電圧に出力している。マイコン21は、通常、バックアップ回路22にローレベル電圧を出力している。マイコン21は、通信の途絶が発生したと判定した場合、バックアップ回路22に出力している出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替える。
マイコン21は、マイコン21が作動していることを示す作動信号を周期的にWDT23に出力する。WDT23は、作動信号が入力されていない未入力時間を計測している。WDT23に作動信号が入力された場合、未入力時間はゼロにリセットされる。WDT23は、ハイレベル電圧又はローレベル電圧をバックアップ回路22に出力する。WDT23は、通常、ハイレベル電圧を出力している。WDT23は、未入力時間が一定の時間閾値以上となった場合、バックアップ回路22に出力している出力電圧をローレベル電圧に切替える。
以上のように、WDT23は、未入力時間が時間閾値以上であるか否かに基づいて、マイコン21が動作を停止したか否かを判定する。WDT23は、未入力時間が時間以上となった場合、マイコン21が動作を停止したと判定する。
マイコン21及びWDT23それぞれがバックアップ回路22にローレベル電圧及びハイレベル電圧を出力している場合、バックアップ回路22は、指示信号が示す電圧に無関係にローレベル電圧をIPD20に出力する。マイコン21がバックアップ回路22にハイレベル電圧を出力しているか、又は、WDT23がバックアップ回路22にローレベル電圧を出力している場合において、指示信号が給電スイッチ30のオンへの切替えを指示しているとき、バックアップ回路22はハイレベル電圧を出力する。同様の場合において、指示信号が給電スイッチ30のオフへの切替えを指示しているとき、バックアップ回路22はローレベル電圧を出力する。
以上のことから、通信の途絶が発生しておらず、かつ、マイコン21が動作を停止していない場合、バックアップ回路22はローレベル電圧をIPD20に出力している。このため、IPD20は、マイコン21から入力される信号に応じて給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
通信の途絶が発生するか、又は、マイコン21が動作を停止した場合、IPD20に関して未受信時間が所定時間以上となり、IPD20は通信フラグの値をゼロに変更する。通信の途絶が発生するか、又は、マイコン21が動作を停止した場合、バックアップ回路22は、指示信号の指示に応じた電圧をIPD20に出力する。IPD20は、バックアップ回路22の出力電圧に応じて給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
以下では、IPD20、マイコン21及びバックアップ回路22の動作を詳細に説明する。
<給電制御装置10の外観>
図2は給電制御装置10の平面図である。給電制御装置10は、更に、制御基板Bc及びスイッチ基板Bsを有する。制御基板Bc及びスイッチ基板Bsそれぞれは矩形状をなす。スイッチ基板Bsの主面にはIPD20が配置されている。板に関して、主面は、幅が広い面であり、端面とは異なる。制御基板Bcの主面には、マイコン21、バックアップ回路22及びWDT23が配置されている。スイッチ基板Bs及び制御基板Bcは、通信線Lc及び接続線等によって連結されている。スイッチ基板Bs及び制御基板Bcそれぞれの主面には、通信線Lcの一部が配置されている。
<IPD20の構成>
図3はIPD20の要部構成を示すブロック図である。IPD20は、給電スイッチ30に加えて、電流出力回路31、検出抵抗32及び切替え器33を有する。従って、切替え器33はスイッチ基板Bs上に配置されており、スイッチ基板Bsは第2基板として機能する。切替え器33は駆動回路40及び制御IC41を有する。ICはIntegrated Circuitの略語である。制御IC41は、IC出力部50、IC入力部51、IC通信部52、IC記憶部53及びIC制御部54を有する。
給電スイッチ30のドレインは、更に、電流出力回路31に接続されている。電流出力回路31は、更に、検出抵抗32の一端に接続されている。検出抵抗32の他端は接地されている。電流出力回路31及び検出抵抗32間の接続ノードはマイコン21に接続されている。
給電スイッチ30のゲートは、切替え器33の駆動回路40に接続されている。駆動回路40は、更に、制御IC41のIC出力部50に接続されている。IC出力部50、IC入力部51、IC通信部52、IC記憶部53及びIC制御部54はICバス55に接続されている。IC入力部51は、更にバックアップ回路22に接続されている。IC通信部52は、更にマイコン21に接続されている。
電流出力回路31は、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流に比例する電流を引き込み、引き込んだ電流を検出抵抗32に出力する。電流出力回路31が検出抵抗32に出力する電流は(スイッチ電流)/(所定数)で表される。所定数は例えば1000である。検出抵抗32の両端間の電圧がアナログの電流情報としてマイコン21に出力される。アナログの電流情報は、(スイッチ電流)・(検出抵抗32の抵抗値)/(所定数)で表される。「・」は積を表す。検出抵抗32の抵抗値及び所定数は一定であるため、電流情報はスイッチ電流を示す。
給電スイッチ30に関して、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定のオン閾値以上である場合、給電スイッチ30はオンである。基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定のオフ閾値未満である場合、給電スイッチ30はオフである。オン閾値はオフ閾値以上である。
IC出力部50は、ハイレベル電圧又はローレベル電圧を駆動回路40に出力している。IC出力部50は、IC制御部54の指示に従って、駆動回路40に出力している出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。IC出力部50が出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えた場合、駆動回路40は、基準電位が接地電位であるゲートの電圧を上昇させる。これにより、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧がオン閾値以上の電圧に上昇し、給電スイッチ30はオンに切替わる。
IC出力部50が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、駆動回路40は、基準電位が接地電位であるゲートの電圧を低下させる。これにより、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧がオフ閾値未満の電圧に低下し、給電スイッチ30はオフに切替わる。以上のように、切替え器33の駆動回路40は、IC出力部50の出力電圧に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
バックアップ回路22はIC入力部51にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。IC通信部52は、マイコン21からオン信号及びオフ信号を受信する。IC記憶部53は、例えば不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有する。IC記憶部53には、通信フラグの値が記憶されている。通信フラグの値はIC制御部54によって変更される。
IC記憶部53には、コンピュータプログラムが記憶されている。IC制御部54は、処理を実行する処理素子、例えばCPU(Central Processing Unit)を有する。IC制御部54の処理素子は、コンピュータプログラムを実行することによって、フラグ変更処理及び切替え処理等を実行する。フラグ変更処理は、通信フラグの値を変更する処理である。切替え処理は、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える処理である。IC制御部54が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子が協同してフラグ変更処理及び切替え処理等を実行してもよい。
図4は、フラグ変更処理の手順を示すフローチャートである。マイコン21は、オン信号及びオフ信号に限定されず、オン信号及びオフ信号以外の信号も、制御IC41のIC通信部52に送信する。通信線Lcを介した通信の途絶が発生するか、又は、マイコン21が動作を停止しない限り、マイコン21は、IC通信部52に信号してから、所定時間が経過する前に次の信号を送信するように構成されている。
フラグ変更処理では、IC制御部54は、IC通信部52から信号を受信したか否かを判定する(ステップS1)。IC制御部54は、IC通信部52が信号を受信していないと判定した場合(S1:NO)、未受信時間が所定時間以上であるか否かを判定する(ステップS2)。前述したように、未受信時間は、IC通信部52がマイコン21から信号を受信していない期間である。IC制御部54は、未受信時間が所定時間未満であると判定した場合(S2:NO)、ステップS1を実行する。IC制御部54は、IC通信部52がマイコン21から信号を受信するか、又は、未受信時間が所定時間以上となるまで待機する。
IC制御部54は、未受信時間が所定時間以上であると判定した場合(S2:YES)、通信フラグの値をゼロに変更する(ステップS3)。IC制御部54は、ステップS3を実行した後、再び、フラグ変更処理を実行する。
IC制御部54は、IC通信部52がマイコン21から信号を受信したと判定した場合(S1:YES)、IC通信部52が受信した受信信号がオン信号であるか否かを判定する(ステップS4)。IC制御部54は、受信信号がオン信号ではないと判定した場合(S4:NO)、受信信号がオフ信号であるか否かを判定する(ステップS5)。IC制御部54は、受信信号がオフ信号ではないと判定した場合(S5:NO)、ステップS1を実行する。IC制御部54は、再び、IC通信部52がマイコン21から信号を受信するか、又は、未受信時間が所定時間以上となるまで待機する。
IC制御部54は、受信信号がオン信号であると判定した場合(S4:YES)、通信フラグの値を1に変更する(ステップS6)。IC制御部54は、受信信号がオフ信号であると判定した場合(S5:YES)、通信フラグの値をゼロに変更する(ステップS7)。IC制御部54は、ステップS6,S7の一方を実行した後、フラグ変更処理を終了する。IC制御部54は、フラグ変更処理を終了した後、フラグ変更処理を再び実行する。
以上のように、制御IC41のIC制御部54は、IC通信部52がオン信号を受信した場合、通信フラグの値を1に変更する。IC制御部54は、IC通信部52がオフ信号を受信した場合、通信フラグの値をゼロに変更する。未受信時間が所定時間以上となった場合、IC制御部54は通信フラグの値をゼロに変更する。
図5は切替え処理の手順を示すフローチャートである。切替え処理では、IC制御部54は、通信フラグの値が1であるか否かを判定する(ステップS11)。通信フラグの値が1ではない場合、通信フラグの値はゼロである。IC制御部54は、通信フラグの値が1ではないと判定した場合(S11:NO)、バックアップ回路22がIC入力部51に出力している出力電圧がハイレベル電圧であるか否かを判定する(ステップS12)。バックアップ回路22の出力電圧がハイレベル電圧ではない場合、バックアップ回路22の出力電圧はローレベル電圧である。
IC制御部54は、通信フラグの値が1であると判定した場合(S11:YES)、又は、バックアップ回路22が出力している出力電圧がハイレベル電圧であると判定した場合(S12:YES)、IC出力部50に、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示する(ステップS13)。これにより、IC出力部50は、駆動回路40に出力している出力電圧をハイレベル電圧に切替える。駆動回路40は給電スイッチ30をオンに切替える。
IC制御部54は、バックアップ回路22が出力している出力電圧がハイレベル電圧ではないと判定した場合(S12:NO)、IC出力部50に、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示する(ステップS14)。これにより、IC出力部50は、駆動回路40に出力している出力電圧をローレベル電圧に切替える。駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。IC制御部54は、ステップS13,S14の一方を実行した後、切替え処理を終了する。IC制御部54は、切替え処理を終了した後、再び切替え処理を実行する。
以上のように、通信フラグの値がゼロから1に変更されるか、又は、バックアップ回路22の出力電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、駆動回路40は給電スイッチ30をオンに切替える。バックアップ回路22の出力電圧がローレベル電圧である状態で通信フラグの値の値が1からゼロに変更された場合、駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。通信フラグの値がゼロである状態でバックアップ回路22の出力電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。
<マイコン21の構成>
図6はマイコン21の要部構成を示すブロック図である。マイコン21は、装置通信部60、情報入力部61、A/D変換部62、電圧出力部63、信号出力部64、信号入力部65、装置記憶部66及び装置制御部67を有する。これらは、装置バス68に接続されている。装置通信部60は、更に、通信線Lcに接続されている。A/D変換部62は、更に、IPD20が有する電流出力回路31及び検出抵抗32間の接続ノードに接続されている。電圧出力部63は、更に、バックアップ回路22に接続されている。信号出力部64は、更に、WDT23に接続されている。信号入力部65は、装置抵抗24及び操作スイッチ13間の接続ノードに接続されている。
前述したように、マイコン21は制御基板Bcの主面に配置されている。このため、装置通信部60は制御基板Bcの主面に配置されている。制御基板Bcは第1基板として機能する。
装置通信部60は、装置制御部67の指示に従って、オン信号及びオフ信号等を、通信線Lcを介して、IPD20が有する切替え器33のIC通信部52に送信する。情報入力部61には車両情報が入力される。A/D変換部62には、IPD20からアナログの電流情報が入力される。A/D変換部62は、入力されたアナログの電流情報をデジタルの電流情報に変換する。A/D変換部62が変換したデジタルの電流情報は装置制御部67によって取得される。
電圧出力部63は、ハイレベル電圧又はローレベル電圧をバックアップ回路22に出力している。電圧出力部63は、装置制御部67の指示に従って、出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。信号出力部64は、装置制御部67の指示に従って、作動信号を周期的にWDT23に出力する。信号入力部65には、指示信号が入力される。
装置記憶部66は、例えば不揮発性メモリ及び揮発性メモリを有する。装置記憶部66には、コンピュータプログラムPが記憶されている。装置制御部67は、処理を実行する処理素子、例えばCPUを有する。装置制御部67は処理部として機能する。装置制御部67の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムPを実行することによって、出力処理、送信処理及び途絶検知処理を実行する。出力処理は、作動信号を周期的にWDT23に出力する処理である。送信処理は、オン信号又はオフ信号をIPD20のIC通信部52に送信する処理である。途絶検知処理は、通信線Lcを介した通信の途絶を検知する処理である。
装置制御部67が動作を停止した場合、マイコン21は動作を停止する。装置制御部67の動作の停止はマイコン21の動作の停止に相当する。前述したように、WDT23はマイコン21が動作を停止したか否かを判定する。WDT23は動作判定部として機能する。
なお、コンピュータプログラムPは、コンピュータプログラムPを読み取り可能に記憶した非一時的な記憶媒体Aを用いて、マイコン21に提供されてもよい。記憶媒体Aは、例えば可搬型メモリである。記憶媒体Aが可搬型メモリである場合、装置制御部67の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体AからコンピュータプログラムPを読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムPは装置記憶部66に書き込まれる。更に、コンピュータプログラムPは、マイコン21の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、マイコン21に提供されてもよい。この場合、装置制御部67の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムPを取得する。取得したコンピュータプログラムPは装置記憶部66に書き込まれる。装置制御部67が有する処理素子の数は2以上であってもよい。この場合、複数の処理素子が協同して出力処理、送信処理及び途絶検知処理等を実行してもよい。
出力処理では、装置制御部67は、1周期が経過する都度、信号出力部64に指示して、作動信号をWDT23に出力させる。
図7は送信処理の手順を示すフローチャートである。装置記憶部66には、状態フラグの値が記憶されている。装置制御部67は、状態フラグの値をゼロ又は1に変更する。送信処理の説明で述べるように、装置通信部60がオン信号を送信した場合、状態フラグの値は1に変更される。装置通信部60がオフ信号を送信した場合、状態フラグの値はゼロに変更される。装置制御部67は、バックアップ回路22がローレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力している状態で送信処理を実行する。
送信処理部では、装置制御部67は、まず、状態フラグの値がゼロであるか否かを判定する(ステップS21)。状態フラグの値がゼロではない場合、状態フラグの値は1である。装置制御部67は、状態フラグの値がゼロであると判定した場合(S21:YES)、指示信号によって、給電スイッチ30のオンへの切替えが指示されているか否かを判定する(ステップS22)。指示信号がローレベル電圧を示す場合、指示信号は、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示している。装置制御部67は、給電スイッチ30のオンへの切替えが指示されていないと判定した場合(S22:NO)、ステップS22を再び実行する。装置制御部67は、指示信号が示す電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わるまで待機する。
装置制御部67は、指示信号によって給電スイッチ30のオンへの切替えが指示されていると判定した場合(S22:YES)、情報入力部61に入力されている車両情報に基づいて、給電スイッチ30をオンに切替えてよいか否かを判定する(ステップS23)。負荷12が車両Cのドアを解錠するモータであり、かつ、車両情報が車両Cの速度を示していると仮定する。この場合において、例えば、車両情報が示す速度がゼロであるとき、装置制御部67は、給電スイッチ30をオンに切替えてよいと判定する。同様の場合において、例えば、車両情報を示す速度がゼロを超えているとき、装置制御部67は、給電スイッチ30をオンに切替えてはいけないと判定する。
装置制御部67は、給電スイッチ30をオンに切替えてよいと判定した場合(S23:YES)、オン信号の送信を装置通信部60に指示する(ステップS24)。これにより、装置通信部60はオン信号をIPD20のIC通信部52に送信し、IPD20の駆動回路40は給電スイッチ30をオンに切替える。装置制御部67は、ステップS24を実行した後、状態フラグの値を1に変更する(ステップS25)。装置制御部67は、給電スイッチ30をオンに切替えてはいけないと判定した場合(S23:NO)、又は、ステップS25を実行した後、送信処理を終了する。装置制御部67は、送信処理を終了した後、再び送信処理を実行する。
装置制御部67は、状態フラグの値がゼロではないと判定した場合(S21:NO)、指示信号によって、給電スイッチ30のオフへの切替えが指示されているか否かを判定する(ステップS26)。指示信号がハイレベル電圧を示す場合、指示信号は、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示している。装置制御部67は、給電スイッチ30のオフへの切替えが指示されていないと判定した場合(S26:NO)、ステップS26を再び実行する。装置制御部67は、指示信号が示す電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わるまで待機する。
装置制御部67は、指示信号によって給電スイッチ30のオフへの切替えが指示されていると判定した場合(S26:YES)、情報入力部61に入力されている車両情報に基づいて、給電スイッチ30をオフに切替えてよいか否かを判定する(ステップS27)。負荷12が車両Cのヘッドライトであり、かつ、車両情報が車両Cの速度と車両C周辺の明るさとを示していると仮定する。この場合において、例えば、車両情報が示す明るさが大きいとき、装置制御部67は、車両Cの速度に無関係に、給電スイッチ30をオフに切替えてよいと判定する。同様の場合において、例えば、車両Cの速度がゼロを超えており、かつ、車両情報を示す明るさが小さいとき、装置制御部67は、給電スイッチ30をオフに切替えてはいけないと判定する。
装置制御部67は、給電スイッチ30をオフに切替えてよいと判定した場合(S27:YES)、オフ信号の送信を装置通信部60に指示する(ステップS28)。これにより、装置通信部60はオフ信号をIPD20のIC通信部52に送信し、IPD20の駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。装置制御部67は、ステップS28を実行した後、状態フラグの値をゼロに変更する(ステップS29)。装置制御部67は、給電スイッチ30をオフに切替えてはいけないと判定した場合(S27:NO)、又は、ステップS29を実行した後、送信処理を終了する。装置制御部67は、送信処理を終了した後、再び送信処理を実行する。
以上のように、指示信号が給電スイッチ30のオンへの切替えを指示する場合、装置通信部60はオン信号をIPD20のIC通信部52に送信する。これにより、駆動回路40は給電スイッチ30がオンに切替える。指示信号が給電スイッチ30のオフへの切替えを指示する場合、装置通信部60はオフ信号をIPD20のIC通信部52に送信する。これにより、駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。
図8は途絶検知処理の手順を示すフローチャートである。装置制御部67は、バックアップ回路22がローレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力している状態で途絶検知処理を実行する。途絶検知処理では、装置制御部67は、まず、状態フラグの値を読み取り(ステップS31)、A/D変換部62から電流情報を取得する(ステップS32)。電流情報の取得は、スイッチ電流の取得に相当する。次に、装置制御部67は、ステップS31で読み取った状態フラグの値と、ステップS32で取得した電流情報が示すスイッチ電流とに基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶が発生しているか否かを判定する(ステップS33)。
ステップS31で読み取られた状態フラグの値がゼロである場合におけるステップS33の判定を説明する。前述したように、送信処理では、装置制御部67は、装置通信部60にオフ信号の送信を指示した場合、状態フラグの値をゼロに変更する。通信線Lcを介した通信の途絶が発生していない場合においては、状態フラグの値がゼロであるとき、給電スイッチ30はオフである。給電スイッチ30がオフである場合、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流はゼロAである。
ステップS33では、装置制御部67は、ステップS32で取得した電流情報が示すスイッチ電流が一定の第1電流閾値未満である場合、通信の途絶は発生していないと判定する。第1電流閾値は、ゼロA近傍の正値である。装置制御部67は、状態フラグの値がゼロであるにも関わらず、ステップS32で取得した電流情報が示すスイッチ電流が第1電流閾値以上である場合、通信の途絶が発生していると判定する。オフ信号がIPD20のIC通信部52によって受信されていないとみなされる。第1電流閾値は第2の所定電流に相当する。
ステップS31で読み取られた状態フラグの値が1である場合におけるステップS33の判定を説明する。前述したように、送信処理では、装置制御部67は、装置通信部60にオン信号の送信を指示した場合、状態フラグの値を1に変更する。通信線Lcを介した通信の途絶が発生していない場合においては、状態フラグの値が1であるとき、給電スイッチ30はオンである。給電スイッチ30がオンである場合、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流は比較的に大きい。
ステップS33では、装置制御部67は、ステップS32で取得した電流情報が示すスイッチ電流が一定の第2電流閾値以上である場合、通信の途絶は発生していないと判定する。第2電流閾値は、ゼロA近傍の正値である。第2電流閾値は、第1電流閾値と同じであってもよいし、異なっていてもよい。装置制御部67は、状態フラグの値が1であるにも関わらず、ステップS32で取得した電流情報が示すスイッチ電流が第2電流閾値未満である場合、通信の途絶が発生していると判定する。オン信号がIPD20のIC通信部52によって受信されていないとみなされる。
以上のように、装置制御部67は、状態フラグの値とスイッチ電流とに基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶の発生を検知する。
装置制御部67は、通信の途絶が発生していないと判定した場合(S33:NO)、途絶検知処理を終了する。この場合、装置制御部67は、再び途絶検知処理を実行する。装置制御部67は、通信の途絶が発生していると判定した場合(S33:YES)、電圧出力部63に指示して、電圧出力部63がバックアップ回路22に出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えさせる(ステップS34)。
装置制御部67は、ステップS34を実行した後、途絶検知処理を終了する。この場合、装置制御部67は途絶検知処理を再び実行することはない。更に、装置制御部67は送信処理の実行を停止する。
通信線Lcを介した通信の途絶が発生した場合、IPD20のIC通信部52は信号を受信しないので、IPD20のIC制御部54は、通信フラグの値をゼロに変更する。マイコン21の電圧出力部63がハイレベル電圧をバックアップ回路22に出力している場合において、指示信号が給電スイッチ30のオンへの切替えを指示しているとき、バックアップ回路22はハイレベル電圧を出力する。同様の場合において、指示信号が給電スイッチ30のオフを指示しているとき、バックアップ回路22はローレベル電圧を出力する。
IPD20の駆動回路40は、バックアップ回路22の出力電圧がローレベル電圧からハイレベル電圧に切替わった場合、給電スイッチ30をオンに切替える。IPD20の駆動回路40は、バックアップ回路22の出力電圧がハイレベル電圧からローレベル電圧に切替わった場合、給電スイッチ30をオフに切替える。
以上のように、バックアップ回路22は、指示信号に基づいて、出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。バックアップ回路22は、出力電圧をハイレベル電圧に切替えることによって給電スイッチ30のオフへの切替えを駆動回路40に指示し、出力電圧をローレベル電圧に切替えることによって給電スイッチ30にオンへの切替えを駆動回路40に指示する。装置制御部67がステップS34を実行した場合、バックアップ回路22は、給電スイッチ30のオン又はオフへの切替えの指示を開始する。バックアップ回路22は指示回路として機能する。
装置制御部67は、出力処理、送信処理及び途絶検知処理とは異なる処理を実行する。例えば、装置制御部67は、フラグ変更処理に関する所定時間よりも短い一定期間、装置通信部60が通信線Lcを介して送信しなかった場合、装置通信部60に指示して、ダミー信号をIPD20のIC通信部52に送信させる。この場合、通信線Lcを介した通信の途絶が発生するか、又は、マイコン21が動作を停止するまで、IPD20のIC通信部52は、所定時間よりも短い時間間隔で信号を受信する。IC通信部52がダミー信号を受信した場合、受信したダミー信号に基づく処理は実行されない。受信したダミー信号はIC制御部54によって破棄される。
<バックアップ回路22の構成>
図9はバックアップ回路22の回路図である。バックアップ回路22は、AND回路70、OR回路71、第1反転器72及び第2反転器73を有する。AND回路70及びOR回路71それぞれは、2つの入力端と、1つの出力端とを有する。第1反転器72及び第2反転器73それぞれは、1つの入力端と、1つの出力端とを有する。
AND回路70の出力端は、IPD20のIC入力部51に接続されている。AND回路70の一方の入力端は、OR回路71の出力端に接続されている。OR回路71の一方の入力端は、第1反転器72の出力端に接続されている。第1反転器72の入力端はWDT23に接続されている。OR回路71の他方の入力端は、マイコン21の電圧出力部63に接続されている。AND回路70の他方の入力端は、第2反転器73の出力端に接続されている。第2反転器73の入力端は、装置抵抗24及び操作スイッチ13間の接続ノードに接続されている。
第1反転器72は、WDT23の出力電圧がハイレベル電圧である場合、ローレベル電圧をOR回路71に出力する。第1反転器72は、WDT23の出力電圧がローレベル電圧である場合、ハイレベル電圧をOR回路71に出力する。OR回路71は、第1反転器72及び電圧出力部63の両方がローレベル電圧を出力している場合、ローレベル電圧をAND回路70に出力する。OR回路71は、第1反転器72及び電圧出力部63の少なくとも一方がハイレベル電圧を出力している場合、ハイレベル電圧をAND回路70に出力する。
第2反転器73は、指示信号の電圧がローレベル電圧である場合、ハイレベル電圧をAND回路70に出力する。第2反転器73は、指示信号の電圧がハイレベル電圧である場合、ローレベル電圧を出力する。AND回路70は、OR回路71及び第2反転器73の両方がハイレベル電圧を出力している場合、ハイレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力する。AND回路70は、OR回路71及び第2反転器73の少なくとも一方がローレベル電圧を出力している場合、ローレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力する。
図10はバックアップ回路22の動作を示す図表である。WDT23及びマイコン21の電圧出力部63それぞれがハイレベル電圧及びローレベル電圧を出力している場合、OR回路71はローレベル電圧をAND回路70に出力する。このため、操作スイッチ13の状態、即ち、指示信号の電圧に無関係に、AND回路70はローレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力する。
WDT23がローレベル電圧を出力している場合、OR回路71は、マイコン21の電圧出力部63の出力電圧に無関係にハイレベル電圧をAND回路70に出力する。この場合、AND回路70は、第2反転器73の出力電圧をそのままIPD20のIC入力部51に出力する。従って、操作スイッチ13がオンである場合、AND回路70はハイレベル電圧を出力する。操作スイッチ13がオフである場合、AND回路70はローレベル電圧を出力する。前述したように、操作スイッチ13がオンである場合、指示信号はローレベル電圧を示す。操作スイッチ13がオフである場合、指示信号はハイレベル電圧を示す。
マイコン21の電圧出力部63がハイレベル電圧を出力している場合、OR回路71は、WDT23の出力電圧に無関係にハイレベル電圧をAND回路70に出力する。この場合、AND回路70は、第2反転器73の出力電圧をそのままIPD20のIC入力部51に出力する。従って、操作スイッチ13がオンである場合、AND回路70はハイレベル電圧を出力する。操作スイッチ13がオフである場合、AND回路70はローレベル電圧を出力する。
図11は、給電制御装置10が行う動作の第1例を示すタイミングチャートである。図11には、マイコン21の電圧出力部63の出力電圧、WDT23の出力電圧、操作スイッチ13の状態、指示信号の電圧、バックアップ回路22の出力電圧及び給電スイッチ30の状態の推移が示されている。これらの推移の横軸には時間が示されている。説明を簡単にするため、車両情報に基づいて、給電スイッチ30のオン又はオフの切替えは禁止されていないと仮定する。Hはハイレベル電圧を示す。Lはローレベル電圧を示す。
前述したように、操作スイッチ13がオンである場合、指示信号は、ローレベル電圧を示し、給電スイッチ30のオンへの切替えを指示する。操作スイッチ13がオフである場合、指示信号は、ハイレベル電圧を示し、給電スイッチ30のオフへの切替えを指示する。
前述したように、マイコン21が作動しており、かつ、通信線Lcを介した通信が途絶していない場合、マイコン21の電圧出力部63及びWDT23それぞれは、ローレベル電圧及びローレベル電圧を出力する。このため、バックアップ回路22はIPD20のIC入力部51にローレベル電圧を出力する。従って、操作スイッチ13がオンに切替わった場合、マイコン21の装置通信部60はオン信号を出力し、IPD20の駆動回路40は給電スイッチ30をオンに切替える。操作スイッチ13がオフに切替わった場合、マイコン21の装置通信部60はオフ信号を出力し、IPD20の駆動回路40は給電スイッチ30をオフに切替える。
マイコン21では、IC制御部54が通信の途絶の発生を検知した場合、電圧出力部63は、出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替える。電圧出力部63がハイレベル電圧を出力している場合、バックアップ回路22のAND回路70は、指示信号の電圧に応じた電圧を出力する。指示信号の電圧がローレベル電圧である場合、AND回路70はハイレベル電圧を出力する。指示信号の電圧がハイレベル電圧である場合、AND回路70はローレベル電圧を出力する。
通信線Lcを介した通信の途絶が発生した場合、信号が所定時間以上、IC通信部52によって受信されないため、IC制御部54は通信フラグの値はゼロに変更する。このため、IPD20の駆動回路40は、バックアップ回路22の出力電圧に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。以上のように、通信線Lcを介した通信の途絶が発生した場合であっても、IPD20の駆動回路40は、指示信号の指示内容に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
図12は、給電制御装置10が行う動作の第2例を示すタイミングチャートである。図12には、図11と同様に、マイコン21の電圧出力部63の出力電圧、WDT23の出力電圧、操作スイッチ13の状態、指示信号の電圧、バックアップ回路22の出力電圧及び給電スイッチ30の状態の推移が示されている。これらの推移の横軸には時間が示されている。第2例の説明では、車両情報に基づいて、給電スイッチ30のオン又はオフの切替えは禁止されていないと仮定する。Hはハイレベル電圧を示す。Lはローレベル電圧を示す。
前述したように、マイコン21が作動しており、かつ、通信線Lcを介した通信が途絶していない場合、前述したように、マイコン21の装置通信部60が送信した信号に応じて、IPD20の駆動回路40は、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
WDT23は、マイコン21(装置制御部67)が動作を停止したと判定した場合、出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替える。WDT23が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、バックアップ回路22のAND回路70は、指示信号の電圧に応じた電圧を出力する。指示信号の電圧がローレベル電圧である場合、AND回路70はハイレベル電圧を出力する。指示信号の電圧がハイレベル電圧である場合、AND回路70はローレベル電圧を出力する。
マイコン21(装置制御部67)が動作を停止した場合、信号が所定時間以上、IC通信部52によって受信されないため、IC制御部54は通信フラグの値はゼロに変更する。このため、IPD20の駆動回路40は、バックアップ回路22の出力電圧に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
以上のように、WDT23が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、バックアップ回路22は、給電スイッチ30のオン又はオフへの切替えの指示を開始する。従って、マイコン21が動作を停止した場合であっても、IPD20の駆動回路40は、指示信号の指示内容に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
(実施形態2)
実施形態1において、マイコン21の装置制御部67は、状態フラグの値と、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流とに基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶の発生を検知する。装置制御部67は、更に、他の方法で通信の途絶の発生を検知してもよい。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
<給電制御装置10の構成>
図13は実施形態2における給電制御装置10の要部構成を示すブロック図である。実施形態2における給電制御装置10では、スイッチ基板Bs上に配置されている通信線Lc上の接続ノードがマイコン21に接続されている。通信線Lcの電圧を検出する。マイコン21は、実施形態1と同様に、状態フラグの値と、スイッチ電流とに基づいて、通信の途絶の発生を検知する。更に、マイコン21は、通信線Lcの電圧が、送信した信号の電圧と整合しているか否かに基づいて、通信の途絶の発生を検知する。
通信線Lcに関して、マイコン21及び接続ノード間で断線が発生した場合、通信の途絶が発生する。マイコン21は、通信線Lcの電圧に基づいて、この断線によって生じた通信の途絶の発生を検知する。マイコン21は、通信の途絶の発生を検知した場合、実施形態1と同様に、バックアップ回路22に出力している出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替える。
<マイコン21の構成>
図14はマイコン21の要部構成を示すブロック図である。実施形態2におけるマイコン21は、実施形態1におけるマイコン21が有する構成部に加えて、電圧検出部80を更に有する。電圧検出部80は、装置バス68と、通信線Lc上の接続ノードとに接続されている。
電圧検出部80は、スイッチ基板Bs上に配置されている通信線Lcの電圧を検出する。電圧検出部80は、検出したアナログの電圧をデジタルの電圧に変換する。変換されたデジタルの電圧は装置制御部67によって取得される。
装置制御部67の処理素子(コンピュータ)は、コンピュータプログラムPを実行することによって、第2の途絶検知処理を更に実行する。第2の途絶検知処理は、電圧検出部80が検出した電圧に基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶を検知する処理である。
図15は第2の途絶検知処理の手順を示すフローチャートである。装置制御部67は、バックアップ回路22がローレベル電圧をIPD20のIC入力部51に出力している状態で第2の途絶検知処理を実行する。第2の途絶検知処理では、装置制御部67は、まず、装置通信部60が信号の送信を開始したか否かを判定する(ステップS41)。装置制御部67は、装置通信部60が信号の送信を開始していないと判定した場合(S41:NO)、再びステップS41を実行する。装置制御部67は、装置通信部60が信号の送信を開始まで待機する。
装置制御部67は、装置通信部60が信号の送信を開始したと判定した場合(S41:YES)、装置通信部60が信号を送信している間に電圧検出部80が検出した複数の通信線Lcの電圧を取得する(ステップS42)。次に、装置制御部67は、ステップS42で取得した複数の通信線Lcの電圧と、装置通信部60が送信した信号の電圧とに基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶が発生したか否かを判定する(ステップS43)。
ステップS43では、装置制御部67は、ステップS42で取得した複数の通信線Lcの電圧が、装置通信部60が送信した信号の電圧と整合していない場合、通信線Lcを介した通信の途絶が発生したと判定する。装置制御部67は通信の途絶の発生を検知する。装置制御部67は、ステップS42で取得した複数の通信線Lcの電圧が、装置通信部60が送信した信号の電圧と整合している場合、通信線Lcを介した通信の途絶が発生していないと判定する。
装置制御部67は、通信の途絶が発生していないと判定した場合(S43:NO)、第2の途絶検知処理を終了する。この場合、装置制御部67は、再び、第2の途絶検知処理を実行する。装置制御部67は、通信の途絶が発生していると判定した場合(S43:YES)、電圧出力部63に指示して、電圧出力部63がバックアップ回路22に出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えさせる(ステップS44)。
装置制御部67は、ステップS44を実行した後、第2の途絶検知処理を終了する。この場合、装置制御部67は第2の途絶検知処理を再び実行することはない。更に、装置制御部67は送信処理及び途絶検知処理の実行も停止する。
通信線Lcを介した通信の途絶が発生した場合、IPD20のIC制御部54は、通信フラグの値をゼロに変更する。電圧出力部63がバックアップ回路22に出力している電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えた場合、バックアップ回路22は、実施形態1と同様に、指示信号に基づいて、出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。IPD20の駆動回路40は、バックアップ回路22の出力電圧に応じて、給電スイッチ30をオン又はオフに切替える。
実施形態2における給電制御装置10は、実施形態1における給電制御装置10が奏する効果を同様に奏する。
<実施形態1,2の変形例>
実施形態1,2において、装置制御部67は、状態フラグの値と、給電スイッチ30を介して流れるスイッチ電流とに基づいて、通信線Lcを介した通信の途絶の発生を検知する。装置制御部67が通信の途絶の発生を検知する場合に、スイッチ電流とは異なる値が用いられてもよい。装置制御部67は、例えば、スイッチ電流の代わりに、給電スイッチ30のソースの電圧に基づいて通信の途絶の発生を検知してもよい。ソースの電圧の基準電位は接地電位である。
給電スイッチ30がオフである場合、給電スイッチ30のソースの電圧はゼロVである。給電スイッチ30がオンである場合、給電スイッチ30のソースの電圧は、直流電源11の両端間の電圧である。装置制御部67は、状態フラグの値がゼロであるにも関わらず、給電スイッチ30のソースの電圧が一定の第1電圧以上である場合、通信の途絶の発生を検知する。装置制御部67は、状態フラグの値が1であるにも関わらず、給電スイッチ30のソースの電圧が一定の第2電圧未満である場合、通信の途絶の発生を検知する。第1電圧及び第2電圧それぞれは、ゼロV近傍の正値である。第1電圧は第2電圧と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
給電スイッチ30はスイッチとして機能すれば問題はない。このため、給電スイッチ30は、Nチャネル型のFETに限定されず、Pチャネル型のFET又はバイポーラトランジスタ等であってもよい。指示信号は、装置抵抗24及び操作スイッチ13間の接続ノードから出力される信号に限定されず、例えば、車両Cに搭載されている図示しない電気機器が出力する信号であってもよい。
開示された実施形態1,2はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム
10 給電制御装置
11 直流電源
12 負荷
13 操作スイッチ
20 IPD
21 マイコン
22 バックアップ回路(指示回路)
23 WDT(動作判定部)
24 装置抵抗
30 給電スイッチ
31 電流出力回路
32 検出抵抗
33 切替え器
40 駆動回路
41 制御IC
50 IC出力部
51 IC入力部
52 IC通信部
53 IC記憶部
54 IC制御部
55 ICバス
60 装置通信部(通信部)
61 情報入力部
62 A/D変換部
63 電圧出力部
64 信号出力部
65 信号入力部
66 装置記憶部
67 装置制御部(処理部)
68 装置バス
70 AND回路
71 OR回路
72 第1反転器
73 第2反転器
80 電圧検出部
A 記憶媒体
Bc 制御基板(第1基板)
Bs スイッチ基板(第2基板)
C 車両
Lc 通信線
P コンピュータプログラム

Claims (6)

  1. 給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置であって、
    前記給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、
    前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、
    前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部と、
    処理を実行する処理部と
    を備え、
    前記処理部は、
    前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示し、
    前記通信線を介した通信の途絶が発生しているか否かを判定し、
    前記途絶が発生していると判定した場合、前記指示回路に、オン又はオフへの切替えの指示を開始させる
    給電制御装置。
  2. 前記処理部が動作を停止したか否かを判定する動作判定部を備え、
    前記動作判定部は、前記処理部が動作を停止したと判定した場合、前記指示回路に前記切替えの指示を開始させる
    請求項1に記載の給電制御装置。
  3. 前記処理部は、
    前記給電スイッチを介して流れるスイッチ電流を取得し、
    前記通信部に前記オン信号の送信を指示したにも関わらず、取得したスイッチ電流が所定電流未満である場合、前記途絶が発生したと判定する
    請求項1又は請求項2に記載の給電制御装置。
  4. 前記処理部は、
    前記給電スイッチを介して流れる電流のスイッチ電流を取得し、
    前記通信部に前記オフ信号の送信を指示したにも関わらず、取得したスイッチ電流が第2の所定電流以上である場合、前記途絶が発生したと判定する
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給電制御装置。
  5. 前記通信線の電圧を検出する電圧検出部を備え、
    前記通信部は、第1基板上に配置され、
    前記切替え器と前記通信線の一部とは、第2基板上に配置され、
    前記電圧検出部は、第2基板上に配置されている前記通信線の電圧を検出し、
    前記処理部は、前記電圧検出部が検出した前記通信線の電圧に基づいて、前記途絶が発生したか否かを判定する
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の給電制御装置。
  6. 給電の制御に用いられる給電スイッチをオン又はオフに切替える切替え器と、前記給電スイッチのオン又はオフの切替えを指示する指示信号に基づいて、前記切替え器に前記給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示する指示回路と、前記給電スイッチのオンへの切替えを指示するオン信号、及び、前記給電スイッチのオフへの切替えを指示するオフ信号を、通信線を介して前記切替え器に送信する通信部とを備え、前記給電スイッチを介した給電を制御する給電制御装置の給電制御方法であって、
    前記指示信号に基づいて、前記通信部に前記オン信号又はオフ信号の送信を指示するステップと、
    前記通信線を介した通信の途絶が発生したか否かを判定するステップと、
    前記途絶が発生したと判定した場合、前記指示回路に前記切替えの指示を開始させるステップと
    をコンピュータが実行する給電制御方法。
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