JP2022180753A - ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ - Google Patents

ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチ Download PDF

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Abstract

【課題】ポリプロピレン系樹脂を主成分として用い、Tダイ成形などのフィルム成形性に優れ、無延伸で面内全方向の易引裂き性に優れ、耐低温衝撃性を有し、耐ブロッキング性に優れるフィルムおよび包装材を提供することを目的とする。【解決手段】ポリプロピレン系樹脂を主成分とするフィルムであって、JIS K 7128-2(1998)におけるエルメンドルフ法でのフィルム1枚当たりの引裂き強度が、面内全方向で30N/mm以下であることを特徴とするポリプロピレン系シーラントフィルム。【選択図】なし

Description

本発明は包装袋のシーラントとして使用されるポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチに関する。
従来、120℃~135℃の高温でレトルト殺菌されるハイレトルト包装用のシーラントフィルムとしては、プロピレン・エチレンブロック共重合体を主成分とする無延伸フィルム(以下CPPと称する)が使用されてきた。その主たる使用方法は、ポリエチレンテレフタレート延伸フィルム(以下PETと称する)、ナイロン延伸フィルム(以下ONyと称する)、アルミニウム箔(以下ALと称する)等のラミネート基材層と貼合わせ、PET/ONy/AL/CPP、PET/AL/ONy/CPP、またはPET/AL/CPP構成の積層体とした後、製袋して使用されるというものである。
しかしながら、特許文献1、特許文献2のプロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂や、プロピレン・エチレンブロック共重合体にエチレン系エラストマーなどを配合した樹脂を溶融押出して製膜した無延伸フィルムをレトルトパウチに用いた場合、ノッチ部(端部に設けられた切り口)からの開封時に、直線カット性が乏しく、内容物が変形したり、こぼれてしまうことが問題となっていた。
そこで、レトルトパウチに用いられるシーラントフィルムには、刃物を用いること無くノッチ部から容易に引裂くことで開封し得るものであること(易引裂き性)が求められている。
易引裂き性を有するポリプロピレン系フィルムとして、縦方向に高倍率の延伸を施してなる一軸延伸フィルム(特許文献3)があるが、特許文献3のフィルムは、延伸方向への引裂き性は改良されるが、面内全方向への引裂き性には劣り、また耐低温衝撃性がレトルト用途として不十分であった。また、フィルムの結晶化度を上げて引裂き性を付与する目的で、ソルビトール誘導体を配合してなるフィルム(特許文献4)やロジン金属塩化合物を配合してなるフィルム(特許文献5)があるが、レトルト処理後の臭気や抽出物が多くハイレトルト用途には適していない。さらに、結晶性ポリエチレン樹脂を配合してなるフィルム(特許文献6)や、ポリブテン-1を結晶核剤として配合してなるフィルム(特許文献7)もあるが、いずれも耐低温衝撃性に劣ることから、ハイレトルト用途として不十分であった。
以上述べたように従来技術では、面内全方向への易引裂き性を有し、且つ耐低温衝撃性、ヒートシール性、耐ブロッキング性を兼備し、ハイレトルト用途(125~135℃殺菌)に広く使用できるポリプロピレン系未延伸フィルムはなかった。
近年は業務用等パウチの大型化が進み、耐低温衝撃性の要求レベルがますます高くなってきた。また、パウチ外観の要求レベルも高くなってきており、レトルト殺菌後、積層体表面に生じる微細な凹凸状外観、いわゆるユズ肌の発生を極力抑えることが望まれている。
また、積層体のCPPとラミネート基材層との滑り性が悪いため、フィルム成形工程、スリット工程、製袋工程、内容物充填工程等において、積層体のCPPとラミネート基材層とが粘着する、いわゆるブロッキング現象が起こり、長期保存や高温状態で保存すると、積層フィルムを使用する際、フィルムが巻き出し難くなり、製袋作業性、充填作業性が著しく低下する問題があった。
上記問題を解決するために、ブロッキング防止剤、例えば耐水表面処理をしたデンプン等の粉をシーラントにふりかけてブロッキングを防止する方法、いわゆるパウダリング法によりブロッキングを回避する方法が採用されてきた。しかし、パウダリング法は、製袋の外観が損なわれたり、パウダーが充填する食品に混入し、味覚に悪影響を及ぼしたりする等、商品価値を落とす要因となっており、パウダリングの必要のない、いわゆるノンパウダーで使用でき、かつ包装袋または包装袋のシーラントとしてハイレトルト用途にも好適に使用できるポリプロピレン系フィルムの開発が強く望まれていた。
特開2003-105164号公報 特開2000-186159号公報 特開平7-138423号公報 特開平1-299831号公報 特開平11-255910号公報 特開平10-316772号公報 特許第3813263号公報
本発明の課題は、包装袋のシーラントとしてフィルムの面内全方向への優れた易引裂き性を持ち、ヒートシール性と耐低温衝撃性に優れ、耐ブロッキング性に優れるためにノンパウダーで使用でき、耐ユズ肌性に優れることでハイレトルト用途にも好適に使用できるポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体、パウチを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下のとおりである。
(1)ポリプロピレン系樹脂を主成分とするフィルムであって、JIS K 7128-2(1998)におけるエルメンドルフ法でのフィルム1枚当たりの引裂き強度が、面内全方向で30N/mm以下であることを特徴とするポリプロピレン系シーラントフィルム。
(2)JIS K 7161(2014)における降伏点応力測定法において、降伏点応力が、面内全方向で25Mpa以上50Mpa以下である(1)に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(3)赤外分光法における結晶化度が、60%以上である(1)または(2)に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(4)前記ポリプロピレン系シーラントフィルムのヒートシール面同士の80℃・24時間後のブロッキング剪断力が5N/12cm以下である(1)~(3)のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(5)少なくとも片面の少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が0.25μm以上である(1)~(4)のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(6)ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、結晶核剤を1500~10000ppm含有する樹脂組成物からなる(1)~(5)のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(7)前記樹脂組成物からなるベース層と、その少なくとも片面にエチレン・プロピレンブロック共重合体を主成分とする層が積層された(6)に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
(8)(1)~(7)のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルムが、単層または2層以上のフィルムが積層されてなるラミネート基材層の片面に積層された積層体。
(9)(8)に記載の積層体の、ポリプロピレン系シーラントフィルム同士を熱融着させて製袋させてなるパウチ。
(10)縦方向及び横方向に引裂き、開裂して内容物を取り出すことができる(9)に記載のパウチ。
ポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体を包装袋のシーラントとして用いたときに、フィルム面内全方向での優れた易引裂き性を持ち、ヒートシール性と耐低温衝撃性に優れ、耐ブロッキング性に優れるためにノンパウダーで使用でき、耐ユズ肌性に優れたハイレトルト用包装材に使用することができる。
本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムは、ポリプロピレン系樹脂を主成分とするフィルムであって、JIS K 7128-2(1998)におけるエルメンドルフ法でのフィルム1枚当たりの引裂き強度が、面内全方向で30N/mm以下であることが好ましく、さらに好ましくは25N/mm以下である。30N/mmを超えると易引裂き性が悪くなる。
ここで、面内全方向というのは、ポリプロピレン系シーラントフィルムとして押出機から押出される樹脂の引き取り方向(以下、MDと略称する)に対して、MDを含み、MDに平行なフィルム面の360度全方向のことをいい、特に、面内MD方向、面内でMDに垂直な90度のフィルム幅方向(以下、TDと略称する)、面内でMDに対して左右45度方向を主に用いる。
JIS K 7161(2014)における降伏点応力測定法において、降伏点応力が、面内全方向で25Mpa以上50Mpa以下が好ましく、さらに好ましくは30Mpa以上45Mpa以下である。25Mpa未満では易引裂き性が悪くなることがあり、50Mpaを超えると耐低温衝撃性が弱くなることがある。
赤外分光法(infrared spectroscopy、以下IRと略称する)における結晶化度が60%以上であることが好ましく、60%未満の場合、面内全方向での易引裂き性や耐ユズ肌性が悪くなることがある。
フィルムのヒートシール層面同士の80℃・24時間後のブロッキング剪断力が5N/12cm以下であることが好ましい。ブロッキング剪断力が5N/12cmを超えるとノンパウダーで製袋した際、開口性不良が発生する可能性がある。
フィルムの少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が0.25μm以上であることが好ましく、0.25μm未満の場合、ノンパウダーで製袋した際にフィルムどうしが密着して開口性不良が発生する可能性がある。
上記(1)~(5)は、ポリプロピレン系樹脂と結晶核剤マスターバッチの組み合わせで、例えば達成することが出来る。
ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体であるホモポリプロピレン(a)、エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)、少量のエチレンや1-ブテン、1-ヘキセン等のα-オレフィン、その他のコモノマーとのプロピレン-α-オレフィンランダム共重合体などのプロピレン系重合体が好ましく、さらに好ましくは、プロピレン単独重合体のホモポリプロピレン(a)とエチレン・プロピレンブロック共重合体(b)を混合させたものが、上述の種々の特性を満足するフィルムになるので好ましい。
ホモポリプロピレン(a)
上記ホモポリプロピレン(a)の230℃(荷重21.18N)でのメルトフローレート(MFR)は、樹脂どうしの分散性の観点と安定溶融製膜性の観点から1~20g/10分の範囲が好ましく、好ましくは1~10g/10分の範囲、より好ましくは5~8g/10分の範囲である。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)
エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)は、20℃キシレン不溶部の割合が75~85質量%、該不溶部の極限粘度([η]H)が1.7~2.0dl/gが好ましく、可溶部の極限粘度([η]EP)が2.8~3.4dl/gであることが好ましい。
20℃キシレン不溶部、及び該可溶部とは、上記エチレン・プロピレンブロック共重合体ペレットを沸騰キシレンに完全に溶解させた後20℃に降温し、4時間以上放置し、その後これを析出物と溶液とに濾別した際、析出物を20℃キシレン不溶部と称し、溶液部分(濾液)を乾固して減圧下70℃で乾燥して得られる部分を該可溶部と称す。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)の該不溶部の極限粘度([η]H)が1.7dl/gより小さいと、海成分のポリプロピレンの分子量が小さいことで耐低温衝撃性が不十分となることがあり、2.0dl/gより大きければ、逆にポリプロピレンの分子量が大きくなり、キャスト成形が困難になることがある。また、キシレン可溶部の極限粘度([η]EP)が2.8dl/gより小さければフィルムがベタつくなど耐ブロッキング性が悪化することがあり、3.4dl/gより大きければ、エチレンおよびエチレン・プロピレン共重合ゴム成分からなる島成分の分散粒子径が大きくなり、油性食品を包装した場合、ユズ肌現象が生じ易くなることがある。
本発明に用いるエチレン・プロピレンブロック共重合体(b)の製造方法としては、触媒を用いて原料であるプロピレンやエチレンなどを重合させる方法が挙げられる。ここで、触媒としてはチーグラー・ナッタ型やメタロセン触媒などを用いることができ、例えば、特開平07-216017号公報に挙げられるものを好適に用いることができる。
具体的には(1)Si-O結合を有する有機ケイ素化合物及びエステル化合物の存在下、一般式Ti(OR)4-a(式中、Rは炭素数が1~20の炭化水素基、Xはハロゲン原子、aは0<a≦4を表し、好ましくは2≦a≦4、特に好ましくはa=4である。)で表されるチタン化合物を有機マグネシウム化合物で還元して得られる固体生成物を、エステル化合物で処理した後、エステル化合物と四塩化チタンの混合物もしくはエーテル化合物と四塩化チタンとの混合物で処理することにより、得られる3価のチタン化合物含有固体触媒、(2)有機アルミニウム化合物、(3)電子供与性化合物(ジアルキルジメトキシシラン等が好ましく用いられる)よりなる触媒系が挙げられる。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)の製造方法として、生産性及び耐低温衝撃性の観点から、第1工程でプロピレンを主体とした重合体部分を重合し、次いで第2工程で気相中にてエチレン・プロピレン共重合体を重合する方法を用いるのが好ましい。
結晶核剤マスターバッチ(c)
結晶核剤マスターバッチ(c)とは、リン酸金属塩を含む結晶核剤を3~10質量%含有したものであり、マスターバッチのキャリアレジンとしては、オレフィン系樹脂が望ましく、例えば、プロピレンにエチレンまたはブテンをランダム共重合したプロピレン系ランダム共重合体や、ホモポリプロピレン、プロピレン系ブロック共重合体やポリエチレン系樹脂が挙げられる。
本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムの樹脂組成に含有する上記リン酸金属塩を含む結晶核剤を1500ppm以上10000ppm以下含有することにより、面内全方向への易引裂き性を良好とすることができる。該結晶核剤が1500ppm未満の場合では易引裂き性が満足出来ず、10000ppmより多い場合は、易引裂き性の更なる向上は認められないことがあり、ヒートシール性が悪化することがある。
また、リン酸金属塩単独でも易引裂き性を満足させることができるが、ジカルボン酸金属塩と併用することにより更に易引裂き性が良くなることから、これらの結晶核剤を併用して用いても良い。
本発明におけるリン酸金属塩としては、リン酸エステル系化合物等を挙げることができ、なかでも芳香族リン酸エステル金属塩が本発明の目的のため好ましい。具体的には、ナトリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-エチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-i-プロピルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-ビス(4-t-オクチルフェニル)フォスフェート、カリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、マグネシウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、アルミニウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-エチリデン-ビス(4-i-プロピル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2’-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、リチウム-2,2’-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス[2,2’-チオビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2’-チオビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、カルシウム-ビス[2,2’-チオビス-(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2’-チオビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2’-チオビス-(4-t-オクチルフェニル)フォスフェート]、ナトリウム-2,2’-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-ブチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-t-オクチルメチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス[2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、バリウム-ビス[2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、ナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-(4,4’-ジメチル-5,6’-ジ-t-ブチル-2,2’-ビフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス[(4,4-’ジメチル-6,6’-ジ-t-ブチル-2,2’-ビフェニル)フォスフェート]、ナトリウム-2,2’-エチリデン-ビス(4-m-ブチル-6-t-ブチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-メチルフェニル)フォスフェート、ナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-エチルフェニル)フォスフェート、カリウム-2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート、カルシウム-ビス[2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、マグネシウム-ビス[2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、バリウム-ビス[2,2-’エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]、アルミニウム-トリス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェル)フォスフェート]およびアルミニウム-トリス[2,2’-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート]およびこれらの2種以上の混合物を例示することができる。特にナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェートが好ましい。
本発明におけるジカルボン酸金属塩は、特開2015-212078号公報に開示されている下記の構造式(i)で表される化合物である。
Figure 2022180753000001
(式(i)中、M1およびM2は、ナトリウム、水素、カルシウム、ストロンチウムまたはリチウムであり、同じものであっても異なるものであっても良い。R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~9のアルキル基、水酸基、炭素数1~9のアルコキシ基、炭素数1~9のアルキレンオキシ基、アミノ基、炭素数1~9のアルキルアミノ基、またはフェニル基であり、同じものであっても異なるものであっても良い。R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10およびR11のうちの任意の2つが結合して、それらが結合している式(i)に描かれたシクロヘキサン環炭素原子と一緒に、炭素数3~6の飽和炭化水素環を形成していても良い。R2およびR3は、トランス配置であっても、シス配置であっても良い。)
ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。炭素数1~9のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。炭素数1~9のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基等が挙げられる。炭素数1~9のアルキルアミノ基としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。炭素数1~9のアルキレンオキシ基としては、例えば、下記の式で表される基等が挙げられる。
R(R’O)n-
(式中、Rは、水素原子または炭素数1~3のアルキル基を表し、R’は、炭素数2または3個のアルキレン基を表し、nは、2~4の整数を表す。ただし、RおよびR’の合計の炭素数は、9個以下である。)
炭素数1~9のアルキレンオキシ基が、上式で表される基である場合に、好ましくは、H(CHCHO)-、H(CHCHO)-、H(CHCHO)-、CH(CHCHO)-、CH(CHCHO)-、CH(CHCHO)-、CHCH(CHCHO)-、CHCH(CHCHO)-、(CHCH(CHCHO)-、(CHCH(CHCHO)-、H((CH)CHCHO)-、H((CH)CHCHO)-、CH((CH)CHCHO)-、またはCHCH((CH)CHCHO)-である。
なお、本発明は、さらに糖類系核剤も0~5000ppm含有しても良い。ただし、含有量が多いとレトルト後のフィルムの臭気が悪くなることがあるため、好ましくは2000~3000ppmである。その際、より優れた易引裂き性を満足することが出来る。糖類系核剤には、ソルビトール系、ノニトール系、キシリトール系等があり、具体的には、ビス-1,3:2,4-(3’-メチル-4’-フルオロ-ベンジリデン)1-プロピルソルビトール、ビス-1,3:2,4-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)1’-メチル-2’-プロペニルソルビトール、ビス-1,3,2,4-ジベンジリデン2’,3’-ジブロモプロピルソルビトール、ビス-1,3,2,4-ジベンジリデン2’-ブロモ-3’-ヒドロキシプロピルソルビトール、ビス-1,3:2,4-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、モノ2,4-(3’-ブロモ-4’-エチルベンジリデン)-1-アリルソルビトール、ビス-1,3:2,4-(4’-エチルベンジリデン)1-アリルソルビトール、ビス-1,3:2,4-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)1-メチルソルビトール、1,2,3-トリデオキシ-4,6:5,7-ビス-[(4-プロピルフェニル)メチレン]-ノニトール、ビス-1,3:2,4-(4’-エチルベンジリデン)1-アリルソルビトール、ビス-1,3:2,4-(5’,6’,7’,8’-テトラヒドロ-2-ナフトアルデヒドベンジリデン)1-アリルキシリトール、ビス-1,3:2,4-(3’,4’-ジメチルベンジリデン)1-プロピルキシリトール等が挙げられる。
また、ポリプロピレン系重合体(d)や高溶融張力ポリプロピレン(e)をポリプロピレン系シーラントフィルムの樹脂組成に5~20質量部加えることによって、より面内全方向での易引裂き性が良くなる。
ポリプロピレン系重合体(d)や高溶融張力ポリプロピレン(e)の含有量が5質量部未満の場合、易引裂き性の効果が無い場合があり、20質量部より多いとメルトフラクチャーが発生し、外観が著しく悪くなることがある。
ポリプロピレン系重合体(d)
ポリプロピレン系重合体(d)とは、分子量が異なる2つ以上のプロピレン系重合体からなり、分子量の最も高い成分(d1成分)の極限粘度([η]d1)が5dl/g以上、10dl/g未満であり、ポリプロピレン系重合体(d)全体の極限粘度([η]d)の2倍以上であるプロピレン系重合体である。このポリプロピレン系重合体(d)の分子量の最も高い成分であるd1成分の極限粘度([η]d1)は5dl/g以上、10dl/g未満である必要であり、5dl/g未満では易引裂き性の改善が十分でなく、10dl/g以上ではフィルム中に異物が発生する場合があり好ましくない。d1成分の極限粘度([η]d1)が、ポリプロピレン系重合体(d)全体の極限粘度([η]d)の2倍未満の場合には混練性が悪くなり、メルトフラクチャーが発生し易くなる。ポリプロピレン系重合体(d)のd1成分の割合は3~25質量%(ただし、ポリプロピレン系重合体(d)全体を100質量%とする)が好ましく用いられる。
高溶融張力ポリプロピレン(e)
高溶融張力ポリプロピレン(e)とは、電子線照射して長鎖分岐を付与したり、パーオキサイドと架橋モノマーの存在下に押出機内で変性することによって長鎖分岐を付与したり、多段重合により高分子量の成分を付与して溶融張力を向上させるといった公知の方法で製造可能である。組成は、プロピレン単独重合体、プロピレン-エチレンランダム共重合体、或いはプロピレン-エチレンブロック共重合体(b)のいずれでも良いが、耐熱性の点で、プロピレン単独重合体のタイプが好ましい。
上記高溶融張力ポリプロピレン(e)の230℃(荷重21.18N)のMFRは、0.1~18g/10分の範囲が好ましく、0.5~9g/10分の範囲であることが、好適な製膜性やプロピレン系ブロック共重合体との良好な相溶性を得やすくなるので好ましい。
上記高溶融張力ポリプロピレン(e)の溶融張力(230℃)は3~26gの範囲であることが、フィルムの結晶性を高めて、易引裂き性が更に向上するので好ましい。
また、ポリプロピレン系シーラントフィルムの樹脂組成に低密度ポリエチレン系重合体(f)を1~20質量%加えることによって、耐低温衝撃性や耐ユズ肌性がより向上する。
低密度ポリエチレン系重合体(f)の含有量が1質量%未満の場合、耐低温衝撃性および耐ユズ肌性の改善効果は得られないことがあり、逆に20質量%を超える場合は、易引裂き性が悪化することがある。
上記低密度ポリエチレン系重合体(f)の密度は、0.910~0.940g/cmの範囲であると、上記ポリプロピレン系樹脂への分散性が良く好ましい。かかる低密度ポリエチレン系重合体(f)の密度が0.910g/cm未満では耐ブロッキング性が低下することがあり、0.940g/cmより高い場合は耐低温衝撃性が低下するおそれがある。また、メタロセン系触媒により製造されるものを用いる方がヒートシール性の観点から好ましい。
上記低密度ポリエチレン系重合体(f)としては、エチレン単独またはエチレンと炭素数3以上のα-オレフィン、例えばプロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン等との共重合体が例示され、一般的に知られている方法によって製造されているものが使用できる。具体的には、高圧法低密度ポリエチレンや、直鎖状低密度ポリエチレンが使用でき、中でも直鎖状低密度ポリエチレンは、高圧法低密度ポリエチレンより衝撃強度が高く、ヒートシール性が高いため、好ましい。
さらに高密度ポリエチレン系重合体(g)を1~5質量部含有させると易引裂き性を低下させず、耐低温衝撃性が良化するので好ましい。高密度ポリエチレン系重合体(g)は5質量部より多く含有させると耐低温衝撃性は向上せず、ヒートシール性が著しく低下することがある。
上記高密度ポリエチレン系重合体(g)は、密度が0.92~0.97g/cm、かつ190℃、荷重21.18NでのMFRが1~20g/10分のエチレン系重合体であり、好ましくは密度が0.92~0.97g/cm、より好ましくは0.92~0.97g/cmのエチレン単独重合体である。高密度ポリエチレン系重合体(g)の密度が0.92g/cmを下回る場合は、耐ブロッキング性が悪化する場合があり、0.97g/cmを超える場合は、ヒートシール性が悪化する場合がある。
上記高密度ポリエチレン系重合体(g)の190℃、荷重21.18NでのMFRは、1g/10分未満では透明性が悪化することがある。一方、MFRが20g/10分を超えると、耐低温衝撃性が悪くなることがある。
さらにまた、ポリプロピレン系シーラントフィルムの樹脂組成に熱可塑性エラストマー(h)を加えることによって、耐低温衝撃性やヒートシール性がより向上する。
上記の熱可塑性エラストマー(h)とは、ハードセグメント相とソフトセグメント相を有することにより、25℃でゴム弾性を有する一方で、一般的な熱可塑性の成形温度領域である100℃~300℃の温度領域ではハードセグメント相に流動性が発現することにより、一般の熱可塑性樹脂と同様の成形加工が可能となる高分子量体のことを指す。熱可塑性エラストマー(h)としては、例えば、ポリエステル系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマー、およびポリアクリル系エラストマーなどを単独で又は複数組み合わせて用いることができる。中でも、得られるフィルムのヒートシール性の観点から、ポリオレフィン系エラストマー、水添スチレン系エラストマーを用いることが好ましい。
上記ポリオレフィン系エラストマーとしては、プロピレン系エラストマー、エチレン系エラストマーが好ましい。
また、上述の種々の特性を満足することができれば本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムは単層フィルムでも良いが、易引裂き性、ヒートシール性、耐ブロッキング性、耐低温衝撃性全てを満足させるために、上記樹脂組成をベース層(B層)として、その少なくとも片面にシール層(A層)および表層(C層)を積層した、A層/B層の2層やA層/B層/C層の3層からなる複合フィルムとしてもよい。
その場合、上記A層およびC層は上記エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)を主成分とすることが好ましい。ここで主成分とは50質量%以上からなることをいう。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)が50質量%未満の場合、耐低温衝撃性やヒートシール性が悪くなることがある。
また、上記A層およびC層のエチレン・プロピレンブロック共重合体(b)に、上記低密度ポリエチレン系重合体(f)、高密度ポリエチレン系重合体(g)、熱可塑性エラストマー(h)を併用することにより、耐低温衝撃性、ヒートシール性及び耐ユズ肌性が良化するので好ましい。
但し、低密度ポリエチレン系重合体(f)の添加により、上記A層の極限粘度[η]EP)が2.8dl/g以上でなければ、ヒートシール性が著しく低下することがある。極限粘度[η]が3.4dl/gを上回るとユズ肌現象が発生し易くなることがある。なお、キシレン可溶部のエチレン含有量は20~50質量%の範囲が好ましい。該含有率が20質量%より小さければ低温での耐低温衝撃性が低下することがあり、逆に、50質量%より大きければ、易引裂き性や耐ブロッキング性が不十分となることがある。
A層およびC層を構成する樹脂組成物における上記低密度ポリエチレン系重合体(f)の割合として、1~20質量%を含有することが好ましい。低密度ポリエチレン系重合体(f)の含有量が1質量%未満の場合、耐低温衝撃性および耐ユズ肌性の改善効果は得られないことがあり、逆に20質量%を超える場合は、易引裂き性が悪化することがある。
本発明の目的を損なわない範囲で、各層に酸化防止剤、耐熱安定剤、中和剤、帯電防止剤、塩酸吸収剤、アンチブロッキング剤、滑剤等を含むことができる。これらの添加剤は1種用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで酸化防止剤の具体例としては、ヒンダードフェノール系として、4-メチル-2,6-ジ-t-ブチルフェノール(BHT)、オクタデシル-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート(“イルガノックス”1076、“Sumilizer”BP-76)、テトラキス[メチレン-3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン(“イルガノックス”1010、“Sumilizer”BP-101)、トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート(“イルガノックス”3114、“アデカスタブ”AO-20)等を、また、ホスファイト系(リン系)酸化防止剤として、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト(“Irgafos”168、“アデカスタブ”2112)、テトラキス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)-4-4’-ビフェニレン-ジホスホナイト(“Sandstab”P-EPQ)、ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト(“Ultranox”626,“アデカスタブ”PEP-24G)、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト(“アデカスタブ”PEP-8)等が挙げられるが、中でもこれらのヒンダードフェノール系とホスファイト系の両機能を合わせ持つ2,4,8,10-テトラ-t-ブチル-6-[3-(3-メチル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンズ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(“Sumilizer”GP)、及び、アクリル酸2[1-[2-ヒドロキシ-3,5-ジ-t-ペンチルフェニル]エチル]-4,6-ジ-t-ペンチルフェニル(“Sumilizer”GS)が好ましく、特に、この両者の併用は、フィルム製膜に際し、特に20℃キシレン可溶部の分解抑制に効果を発揮し、耐低温衝撃性と耐ブロッキング性の両立に大きく寄与することから好ましい。かかるキシレン可溶部の分解が促進されると耐ブロッキング性が悪化することがある。
なお、酸化防止剤の添加量としては、用いる酸化防止剤の種類にもよるが、0.05~0.3質量%の範囲で適宜設定すればよい。
また、中和剤としては、ハイドロタルサイト類化合物、水酸化などがフィルム製膜時の発煙低下に好ましい。
次に、本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムは、Tダイ法、チューブラー法などの公知のフィルム製膜方法で製造することが可能であるが、特にTダイ法による未延伸フィルムの製膜方法が、フィルムの複屈折率や結晶性をコントロールすることが容易であることから好ましい。本発明のフィルムのTダイ法による製膜方法を下記するが、本方法に限られるものではない。
例えば、一軸または二軸の溶融押出機でホモポリプロピレン(a)、エチレン・プロピレンブロック共重合体(b)、結晶核剤マスターバッチ(c)、ポリプロピレン系重合体(d)、高溶融張力ポリプロピレン(e)低密度ポリエチレン系重合体(f)、高密度ポリエチレン(g)、熱可塑性エラストマー(h)から選ばれた原料を、所定の配合割合で混合して溶融混練したのち、得られた混練物をフィルターで濾過して、フラットダイ(例えばTダイ)からフィルム状に押出すことによって製造できる。各層の厚み比率は、易引裂き性、ヒートシール性、耐低温衝撃性、耐ユズ肌性を好適に調整しやすいことから、シーラントフィルムが、シール層(A層)及びベース層(B層)からなる場合には、シール層(A層)/ベース層(B層)で表される厚み比率が、50/50~5/95であることが好ましく、40/60~10/90であることがより好ましく、30/70~20/80であることがさらに好ましい。溶融押出機から押出す溶融ポリマーの温度は通常180~300℃が適用できるが、ポリマーの分解を防ぎ良好な品質のフィルムを得るためには、200~270℃が好ましい。Tダイから押出されたフィルムは20~90℃の一定温度に設定した冷却ロールに接触させて、冷却・固化させた後巻き取る。
本発明のフィルムは、例えば多層積層口金を用いてシール層(A層)/ベース層(B層)の2層構成、および表C層(C層)を積層したシール層(A層)/ベース層(B層)/表層(C層)の3層構成としてもよい。各層の厚み比率は、易引裂き性、ヒートシール性、耐低温衝撃性を好適に調整しやすいことから、シール層(A層):ベース層(B層):表層(C層)=1:2:1から1:8:1であることが好ましく、さらに好ましくは、1:4:1~1:6:1である。
本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムは冷却固化の後に延伸を行うこともできるが、好ましくは実質的に延伸を行わない無延伸フィルムであることが好ましい。実質的に延伸を行わない無延伸フィルムの方が、面内全方向に引裂き性が得られ、ヒートシール性から好ましい。また、本発明において、無延伸フィルムとは、押出キャストフィルムのことを指すが、実際の製膜工程においては、フィルムMD方向またはTD方向に若干配向したフィルムとなる場合もあるため、本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムの複屈折率(フィルムのMD方向とTD方向の屈折率の差、Δn)は3.5×10-3~8.0×10-3の範囲であることが、ヒートシール性、熱寸法安定性、易引裂き性の点で好ましい。尚、複屈折率(Δn)は、コンペンセータ法を用い、サンプルのリターデーションR(nm)を測定し、該測定部のフィルムの厚さd(nm)より、Δn=R/dとして求めることができる。
このようにして得られた本発明のフィルムの厚さは20~300μmが好ましく、より好ましくは30~100μmである。
ここで、本発明において複屈折率を制御する方法としては例えば、上記混合樹脂を180℃~270℃の範囲、好ましくは200℃~250℃の低温で溶融し、温度を50~90℃、好ましくは50~70℃の高温に保たれたキャスティングドラム上で冷却し、10~100m/minの速度で巻き取る方法が挙げられる。
上記のようにして得られた本発明のポリプロピレン系シーラントフィルムは、単独で包装用のフィルムとして使用することもできるが、一般のALを含むレトルト食品包装袋用のシーラントフィルムとして好ましく使用できる。積層体の構成フィルムは、接着剤を用いて貼合わせる通常のドライラミネート法が好適に採用できるが、必要に応じて本発明のフィルムと他基材層の貼合わせには、直接ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂を押出してラミネートする方法も採用できる。これら積層体は本ポリプロピレン系未延伸フィルムをシール層(袋の内面)として、平袋、スタンディングパウチなどに製袋加工され使用される。例えば、上記のポリプロピレン系シーラントフィルムを、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)と厚さ15μmの二軸延伸ポリアミドフィルム(ONy)と厚み9μmのアルミニウム箔(AL)からなるラミネート基材層と、前記シーラントフィルムとをウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法で貼合わせ、PET/接着剤/ONy/接着剤/AL/前記シーラントフィルムの構成の積層体を作成し、この積層体2枚を前記シーラントフィルムが袋の内面になるようにして、富士インパルス社製CA-450-10型ヒートシーラーを使用し、加熱時間0.8秒(シール温度:約180℃)、冷却時間3.0秒で、製袋サイズ50mm×150mmの3方パウチを作成することができる。
また、これら該積層体の積層構造は、包装袋の要求特性(例えば包装する食品の品質保持期間を満たすためのバリア性能、内容物の質量に対応できるサイズ・耐低温衝撃性、内容物の視認性など)に応じて適宜選択される。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。また、本発明の詳細な説明および実施例中の各評価項目の測定値は、下記の方法で測定した。
(1)20℃キシレン可溶部の含有量
ポリプロピレンペレット5gを沸騰キシレン(関東化学(株)1級)500mLに完全に溶解させた後に、20℃に降温し、4時間以上放置する。その後、これを析出物と溶液とに濾過して、可溶部と不溶部に分離した。可溶部は濾液を減圧下で固化した後、70℃で乾燥し、その質量を測定して含有量(質量%)を求めた。
(2)20℃キシレン不溶部および可溶部の極限粘度
上記方法で分離したサンプルを用い、ウベローデ型粘度計を用いて、135℃テトラリン中で測定を行った。
(3)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210:1999に準拠し、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b)は温度230℃、ポリエチレン系重合体は温度190℃で、それぞれ荷重21.18Nにて測定した。
(4)溶融張力(MS)
230℃における溶融張力(MS)は、(株)東洋精機製作所製メルトテンションテスター2型を用いて、装置内にてポリプロピレンを230℃に加熱し、溶融ポリプロピレンを直径2.095mmのノズルから20mm/分の速度で23℃の大気中に押し出してストランドとし、このストランドを3.14m/分の速度で引き取る際の糸状ポリプロピレンの張力を測定し、溶融張力(MS)とした。
(5)密度
JIS K7112:1999に基づき、密度勾配管による測定方法で測定した。
(6)耐低温衝撃性
厚さ12μmのPETと厚さ15μmのONyと厚さ9μmのALと厚さ70μmの本発明のフィルムとをウレタン系接着剤を用いて通常のドライラミネート法で貼合わせ、次の構成の厚さ115μmの積層体を作成した。
積層体構成:PET/接着剤/ONy/接着剤/AL/接着剤/本発明のフィルム
この積層体2枚を本発明のフィルムが袋の内面になるようにして、富士インパルス社製CA-450-10型ヒートシーラーを使用し、加熱時間1.4秒(シール温度:約220℃)、冷却時間3.0秒で、製袋サイズ150mm×285mmのスタンディングパウチを作成した。この袋に濃度0.1%の食塩水1000cmを充填した後、135℃で30分レトルト処理する。レトルト処理後の袋を0℃の冷蔵庫で保管した後、55cmの高さから平らな床面に落下させ(n数20個)、破袋に至るまでの回数を記録する。本評価法ではn数20個の平均値で5回以上であれば、耐低温衝撃性が良好で〇とし、5回未満を×とした。
(7)ヒートシール性
(6)項と同じ積層体2枚のシール層どうしを、平板ヒートシーラーを使用し、シール温度180℃、シール圧力10N/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールしたサンプルを、130℃×30分レトルト処理した後、オリエンテック社製テンシロンを使用して300mm/分の引張速度でヒートシールの強度を測定した。本測定法で強度が45N/15mm 以上であれば、レトルト食品用とし良好に使用出来るため、ヒートシール性が良好で〇とし、45N/15mm未満をヒートシール性が×とした。
(8)耐ユズ肌性
厚さ12μmのPETと厚さ15μmのONyと厚さ9μmのALと本発明のフィルムとをウレタン系接着剤を用いて通常のドライラミネート法で貼合わせ、次の構成の厚さ115μmの積層体を作成した。
積層体構成:PET/接着剤/ONy/接着剤/AL/接着剤/本発明のフィルム
この積層体2枚を本発明のフィルムが袋の内面になるようにして、平板ヒートシーラーを使用し、シール温度180℃、シール圧力10N/cm、シール時間1秒の条件でヒートシールし、160mm×210mm(内部の寸法)の大きさの3方袋(平袋、シール幅5mm)を作成した。この袋に市販のレトルトカレー(ハウス食品工業社製のレトルトカレー「ククレカレー・辛口」)を充填した後、135℃で30分レトルト処理をした直後の積層体表面の凹凸発生状況を目視判定した。全く発生しないものをランク1、僅かに発生するものをランク2、軽度に発生するものをランク3、明確に発生するものをランク4、重度に発生するものをランク5として評価した。本評価法でランク1、2、3を耐ユズ肌性良好で〇とし、4以上を耐ユズ肌性が×とした。
(9)ブロッキング剪断力(N/12cm
幅30mmで長さ100mmのフィルムサンプルを準備し、フィルムどうしを30mm×40mmの範囲で重ね合わせて、5N/12cmの荷重をかけ、80℃のオーブン内で2.0時間加熱処理した後、23℃、湿度65%の雰囲気下に30分以上放置した後、オリエンテック社製テンシロンを使用して300mm/分の引張速度で剪断剥離力を測定した。 本測定法で剪断剥離力が10N/12cm 以下であれば耐ブロッキング性が良好でノンパウダーレトルトして使用できるため〇とし、10N/12cmよりも高いものを耐ブロッキング性が×とした。
(10)エルメンドルフ法による引裂き強度(N/mm)
JIS K7128-2:1998(エレメンドルフ法引裂き法)に準拠し、23℃の恒温室内で、フィルムの長手方向(MD方向)、フィルムの幅方向(TD方向)、MD方向の左右45度の方向への引裂き強度(N)を測定し、フィルムの厚さ(mm)で割って引裂き強度を算出した。ポリプロピレン系シーラントフィルム単体では面内全方向でフィルム1枚当たり30N/mm以下であれば易引裂き性を有すると判断した。
実施例および比較例で用いた各成分は、以下のとおりである。
[ホモポリプロピレン(a)/PP1]
230℃でのMFRが4.0g/10分であり、酸化防止剤として、“イルガノックス”1010を0.0015質量%含有したホモポリプロピレンを使用した。上記、ホモポリプロピレン(a)を、以下、PP1とする。
[プロピレン・エチレンブロック共重合体(b)/B-PP1]
20℃キシレン不溶部の含有量が80質量%、その極限粘度([η]H)が1.90dl/g、20℃キシレン可溶部の含有量が15質量%、その極限粘度([η]EP)が3.00dl/g、230℃でのMFRが2.5g/10分であり、酸化防止剤として“Sumilizer”GP0.0002質量%及び“Sumilizer”GS0.00080質量%を含有したプロピレン・エチレンブロック共重合体(b)ペレットを使用した。上記、プロピレン・エチレンブロック共重合体(b)を、以下、B-P1とする。
[リン酸金属塩の結晶核剤を含むマスターバッチ(c)/MB1]
リン酸エステル金属塩であるナトリウム-2,2’-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フォスフェート(ADEKA製“アデカスタブ”NA-11)の結晶核剤を6質量%含有するマスターバッチ(東京インキ製PPMST-0024、キャリアレジン:ホモポリプロピレン(a)、MFR:7g/10分)を使用した。以下、リン酸エステル金属塩の結晶核剤マスターバッチをMB1(c)とする
[ポリプロピレン系重合体(d)/PP2]
特開平11-228629号公報の実施例1に記載されている重合触媒を用いて、同例 に記載されている重合方法および重合条件に準拠して、第1工程でプロピレンを重合して第一の成分を生成させた後、触媒を失活させずに、触媒と第一の成分を第2工程へ移し、第2工程でプロピレンを重合して第一の成分と分子量が異なる成分を生成させる方法によって、極限粘度が7.6dl/gであるプロピレン重合体成分を11質量%と、極限粘度が1.2dl/gである成分89質量%からなり、全体の極限粘度2.0dl/gであるポリプロピレン系重合体(d)を得た。このポリプロピレン系重合体(d)100質量部に対し、酸化防止剤IRGANOX1010(商品名、チバ・スペシャリティ-ケミカルズ社製)0.2質量部、酸化防止剤IRGAFOS168(商品名、チバ・スペシャリティ-ケミカルズ社製)0.25質量部、ステアリン酸カルシウム0.05質量部を混合し、二軸押出機TEM75(商品名、東芝機械製)で吐出量300kg/時、スクリュー回転数250rpmで、200℃で溶融混合を行い、ペレットを得た。このペレットの230℃、荷重21.18NでのMFRは10g/10分であった。上記、ポリプロピレン系重合体(d)を、以下、PP2とする。
[高溶融張力ポリプロピレン(e)/HMS-PP]
密度0.90g/cmで、230℃、荷重21.18NでのMFRが2.9g/10分、230℃での溶融張力(MS)が9gである日本ポリプロ(株)製EX6000を使用した。以下、HMS-PP(e)とする。
[低密度ポリエチレン系重合体(f)/低密度PE]
密度0.925g/cmで、MFR1.9g/10分、共重合成分が1-ヘキセンである直鎖状低密度ポリエチレン(住友化学(株)製FV201)を使用した。上記、低密度ポリエチレン系重合体(f)を、以下、低密度PE1とする。
[低密度ポリエチレン系重合体(f)/低密度PE2]
密度0.910g/cmで、MFR10.0g/10分、共重合成分が1-ヘキセンである直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製SP1071C)を使用した。上記、低密度ポリエチレン系重合体(f)を、以下、低密度PE2とする。
[高密度ポリエチレン系重合体(g)/高密度PE1]
密度0.950g/cmで190℃、荷重21.18NでのMFRが16.0g/10分の市販の高密度エチレンペレットを使用した。以下、高密度エチレンペレットをHDPE1とする。
[実施例1~25]
表1、2の樹脂構成で、ペレット状態の樹脂をブレンダーにより混合して、温度260℃に温調された2台または3台の押出機に供給し、溶融混練してフィルターで濾過した後、共押出し用のマルチマニフォールド口金で、単層または、2層、3層に積層してフィルム状に押出し、温度が50℃で速度が60m/分の冷却ロールに接触させて冷却・固化させた後、冷却ロール接触面側をコロナ放電処理して厚さ70μmのフィルムを得た。単層のフィルムの場合はB層100%、2層フィルムの場合のA層およびB層の厚さ比率は、A層30%、B層70%にした。3層フィルムの場合のA層およびB層及びC層の厚さ比率は、A層20%、B層60%、C層20%とした。
フィルム特性を評価した結果、表1、2の通り、面内全方向での引裂き強度、耐低温衝撃性、耐ブロッキング剪断性、耐ユズ肌性、ヒートシール性、すべてにおいてバランス良く満足するフィルムが得られ、特に積層体として包装袋のシーラントとして面内全方向での優れた易引裂き性、耐ブロッキング性に優れ、ノンパウダーで使用できることを確認した。
[比較例1~3、5、6]
表3、4の樹脂構成で、ペレット状態の樹脂をブレンダーにより混合して、温度260℃に温調された2台または3台の押出機に供給し、溶融混練してフィルターで濾過した後、共押出し用のマルチマニフォールド口金で、単層または、2層、3層に積層してフィルム状に押出し、温度が50℃で速度が60m/分の冷却ロールに接触させて冷却・固化させた後、冷却ロール接触面側をコロナ放電処理して厚さ350μmのフィルムを得た。単層のフィルムの場合はB層100%、2層フィルムの場合のA層およびB層の厚さ比率は、A層30%、B層70%にした。3層フィルムの場合のA層およびB層及びC層の厚さ比率は、A層20%、B層60%、C層20%とした。
フィルム特性を評価した結果、表3、4の通りであり、面内全方向における引裂き強度が満足するものでなかった。
[比較例4]
表3の樹脂構成で、ペレット状態の樹脂をブレンダーにより混合して、温度260℃に温調された2台または3台の押出機に供給し、溶融混練してフィルターで濾過した後、共押出し用のマルチマニフォールド口金で、単層フィルム状に押出し、温度が50℃で速度が20m/分の冷却ロールに接触させて冷却・固化させた後、冷却ロール接触面側をコロナ放電処理して厚さ350μmのフィルムを得た。得たフィルムを縦延伸機にて5倍に延伸し、厚み70μmのフィルムにした。
フィルム特性を評価した結果、表3の通りであり、面内全方向における引裂き強度が満足するものでなく、また、耐低温衝撃性、ヒートシール性が劣るものであった。
Figure 2022180753000002
Figure 2022180753000003
Figure 2022180753000004
Figure 2022180753000005
フィルム面内全方向への優れた易引裂き性を持ち、ヒートシール性と耐低温衝撃性、耐ブロッキング性、耐ユズ肌性に優れるポリプロピレン系シーラントフィルムおよびそれを用いた積層体を提供する。

Claims (10)

  1. ポリプロピレン系樹脂を主成分とするフィルムであって、JIS K 7128-2(1998)におけるエルメンドルフ法でのフィルム1枚当たりの引裂き強度が、面内全方向で30N/mm以下であることを特徴とするポリプロピレン系シーラントフィルム。
  2. JIS K 7161(2014)における降伏点応力測定法において、降伏点応力が、面内全方向で25Mpa以上50Mpa以下である請求項1に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  3. 赤外分光法における結晶化度が、60%以上である請求項1または2に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  4. 前記ポリプロピレン系シーラントフィルムのヒートシール面同士の80℃・24時間後のブロッキング剪断力が5N/12cm以下である請求項1~3のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  5. 少なくとも片面の中心線平均粗さ(Ra)が0.25μm以上である請求項1~4のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  6. ポリプロピレン系樹脂を主成分とし、結晶核剤を1500~10000ppm含有する樹脂組成物からなる請求項1~5のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  7. 前記樹脂組成物からなるベース層と、その少なくとも片面にエチレン・プロピレンブロック共重合体を主成分とする層が積層された請求項6に記載のポリプロピレン系シーラントフィルム。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載のポリプロピレン系シーラントフィルムが、単層または2層以上のフィルムが積層されてなるラミネート基材層の片面に積層された積層体。
  9. 請求項8に記載の積層体の、ポリプロピレン系シーラントフィルム同士を熱融着させて製袋させてなるパウチ。
  10. 縦方向及び横方向に引裂き、開裂して内容物を取り出すことができる請求項9に記載のパウチ。
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