JP2022179130A - 折り処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】下流側ロール対が記録媒体の折り目に対し上流側ロール対で挟まれていない側の部分に搬送力を付与する構成と比して、記録媒体が複数回折られる場合であっても記録媒体のよれを抑制する折り処理装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】記録媒体を当該記録媒体の搬送方向の中間部分で折る折り部と、前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置され、折られた状態の記録媒体を折り目を先頭に前記折り部の側に搬送する上流側ロール対と、前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、前記上流側ロール対に狭まれている記録媒体を挟んで搬送する下流側ロール対であって、前記記録媒体における前記上流側ロール対に狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与する下流側ロール対と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、折り処理装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、折り処理する折り機構の前段に設けられた折り目付け手段により用紙に対して1枚ずつ折り目を付ける折り目付け装置が記載されている。この折り目付け装置は、用紙の位置を検出する検出手段と、前記折り目付け手段の用紙搬送方向上流側と下流側とに配置され、用紙を把持する把持手段と、前記両把持手段間で用紙に張力を与え、撓みを矯正する撓み矯正手段と、を備え、前記折り目付け手段によって折り目を付ける前に、前記撓み矯正手段によって撓みを矯正させることを特徴としている。
ところで、複数回折られる記録媒体に対して、折った記録媒体がよれる場合がある。
本発明は、下流側ロール対が記録媒体の折り目に対し上流側ロール対で挟まれていない側の部分に搬送力を付与する構成と比して、記録媒体が複数回折られる場合であっても記録媒体のよれを抑制することが可能な折り処理装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の態様の折り処理装置は、記録媒体を当該記録媒体の搬送方向の中間部分で折る折り部と、前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置され、折られた状態の記録媒体を折り目を先頭に前記折り部の側に搬送する上流側ロール対と、前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、前記上流側ロール対に狭まれている記録媒体を挟んで搬送する下流側ロール対であって、前記記録媒体における前記上流側ロール対に狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与する下流側ロール対と、を備えている。
第2の態様の折り処理装置は、第1の態様の折り処理装置において、前記下流側ロール対は、前記上流側ロール対にて搬送される記録媒体の折り態様に応じて、搬送経路に対する一方側のロールを駆動する状態と、前記搬送経路に対する他方側のロールを駆動する状態とを切り替える。
第3の態様の折り処理装置は、第1の態様の折り処理装置において、前記下流側ロール対は、搬送経路に対する一方側に駆動ロールが配置された第1ロール対と、搬送経路に対する他方側に駆動ロールが配置された第2ロール対とを含み、前記上流側ロール対にて搬送される記録媒体の折り態様に応じて、当該記録媒体の搬送先を前記第1ロール対と前記第2ロール対の何れかに切り替える切替部をさらに備えている。
第4の態様の折り処理装置は、第1~第3の態様の何れか1の態様の折り処理装置において、前記上流側ロール対によって搬送される記録媒体に折りを形成する上流側折り部と、前記上流側折り部への記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記上流側折り部が折る前の記録媒体が突き当たる突き当て部と、をさらに備えている。
第5の態様の折り処理装置は、第4の態様の折り処理装置において、前記上流側折り部及び前記突き当て部へ向けて上下方向に沿って記録媒体を搬送する搬送部をさらに備えている。
第6の態様の折り処理装置は、第5の態様の折り処理装置において、前記突き当て部は、搬送部による搬送方向に沿って移動可能に設けられている。
第7の態様の折り処理装置は、第4~第6の態様の何れか1の態様の折り処理装置において、前記上流側折り部は、前記上流側ロール対を兼ねる。
第8の態様の折り処理装置は、第1~第7の態様の何れか1の態様の折り処理装置において、前記記録媒体を折って搬送する第1折り部と、前記第1折り部による前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記記録媒体を折って搬送する前記折り部としての第2折り部と、前記第2折り部による前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記記録媒体を折って搬送する前記折り部としての第3折り部と、を含んで構成されている。
第9の態様の折り処理装置は、第8の態様の折り処理装置において、前記第1折り部は、前記第2折り部の前記上流側ロール対を兼ね、前記第2折り部は、前記第3折り部の前記上流側ロール対を兼ねている。
第10の態様の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する形成部と、第1~第9の態様の何れか1の態様の折り処理装置を備えている。
第1の態様の折り処理装置によれば、下流側ロール対が記録媒体の折り目に対し上流側ロール対で挟まれていない側の部分に搬送力を付与する構成と比して、記録媒体が複数回折られる場合であっても記録媒体のよれが抑制される。
第2の態様の折り処理装置によれば、複数のロール対への搬送先を切り替える構成と比較して、装置を小型化できる。
第3の態様の折り処理装置によれば、一ロール対で駆動と従動とを切り替える構成と比して、切り替え制御が容易である。
第4の態様の折り処理装置によれば、上流側折り部に対する記録媒体の搬送方向の下流側にロール対がある構成と比して、上流側折り部による折り位置のばらつきが抑制される。
第5の態様の折り処理装置によれば、搬送部が水平方向に沿って記録媒体を搬送する構成と比較して、折り処理装置が水平方向に大型化することが抑制される。
第6の態様の折り処理装置によれば、記録媒体のサイズや上流側折り部による折り位置に応じて突き当て位置を変更することができる。
第7の態様の折り処理装置によれば、上流側折り部と上流側ロール対とが別に構成される構成と比して、部品点数が削減される。
第8の態様の折り処理装置によれば、記録媒体を折る折り部を3カ所設けることによって、折り部が2か所以下の場合と比して、折り態様が増える。
第9の態様の折り処理装置によれば、第2折り部、第3折り部に専用の上流側ロール対が設けられる構成と比して、部品点数が削減される。
第10の態様の画像形成装置によれば、折り処理装置の下流側ロール対が記録媒体の折り目に対し上流側ロール対で挟まれていない側の部分に搬送力を付与する構成と比して、画像が形成された記録媒体が複数回折られる場合であっても記録媒体のよれが抑制される。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の一例について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る折り処理装置14を備えた画像形成装置10の一例を示しており、当該画像形成装置10を正面側から見た正面断面図である。
図1は、第1の実施形態に係る折り処理装置14を備えた画像形成装置10の一例を示しており、当該画像形成装置10を正面側から見た正面断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、記録媒体としてのシート部材Pに画像を形成する画像形成装置本体(形成部)12と、シート部材Pに折り目を付ける(シート部材Pを折る)折り処理装置14と、を備えている。
なお、本実施形態では、装置幅方向(水平方向)をX方向とし、装置上下方向(鉛直方向)をY方向とし、装置奥行方向(水平方向)をZ方向とする。本実施形態においては、X方向、Y方向、及びZ方向は互いに直交するものとする。
図2は、画像形成装置本体12の一例を示しており、当該画像形成装置本体12を正面側から見た正面断面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置本体12には、供給部16と、搬送部18と、画像形成部20と、画像読取部22と、がこの順で備えられている。供給部16は、Y方向の下方から上方へ向けて、シート部材Pを供給する。搬送部18は、供給部16によって供給されるシート部材Pを搬送する。画像形成部20は、搬送部18によって搬送されるシート部材Pにトナー画像を形成する。画像読取部22は、原稿Gの画像を読み取る。なお、画像読取部22は、読取部の一例である。さらに、画像形成装置10には、トナー画像が形成されたシート部材Pを加熱、加圧してトナー画像を記録媒体に定着する定着部24が備えられている。
供給部16には、画像形成装置本体12からZ方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が複数備えられており、これらの収容部材26にシート部材Pがそれぞれ積載されている。さらに、各収容部材26には、当該収容部材26に積載されたシート部材Pを、搬送部18を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。搬送部18には、搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール対32が備えられている。
画像読取部22には、原稿Gが載せられるプラテンガラス34と、プラテンガラス34に載せられた原稿Gの画像を読み取る読取ユニット36と、が備えられている。読取ユニット36には、CCD(Charge Coupled Device)36Aと、レンズ36Bと、ランプ36Cと、が備えられている。ランプ36Cから原稿Gに照射された光の反射光がレンズ36Bを介してCCD36Aで受光される。これにより原稿Gの画像が読み取られ画像データを得る。
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4つの画像形成ユニット38Y、38M、38C、38Kが備えられている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略して記載することがある。また、画像形成部20には、読取ユニット36によって読み取られた画像データに基づいて、画像形成ユニット38に備えられた像保持体40(像保持体40Yのみ図示)に露光光を照射する各色の露光装置42が備えられている。
各色の画像形成ユニット38は、画像形成装置本体12に対してそれぞれ着脱可能とされている。そして、各色の画像形成ユニット38には、像保持体40と、像保持体40の表面を帯電する帯電部材44(帯電部材44Yのみ図示)とが備えられている。さらに、各色の画像形成ユニット38には、帯電した像保持体40に露光装置42が露光光を照射することで形成された静電潜像を現像してトナー画像として可視化する現像装置46(現像装置46Yのみ図示)が備えられている。
また、画像形成部20には、図中矢印A方向に周回する無端状の転写ベルト48と、各色の画像形成ユニット38によって形成されたトナー画像を転写ベルト48に転写する一次転写ロール50(一次転写ロール50Yのみ図示)とが備えられている。さらに、画像形成部20には、転写ベルト48に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール52が備えられている。
本実施形態に係る画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
先ず、電圧が印加された各色の帯電部材44(帯電部材44Yのみ図示)は、各色の像保持体40の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、読取ユニット36によって読み取られた画像データに基づいて露光装置42は、帯電した各色の像保持体40の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。
これにより、画像データに対応した静電潜像が各色の像保持体40の表面に形成される。さらに、各色の現像装置46は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、各色の像保持体40の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ロール50によって転写ベルト48に転写される。
そこで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出されたシート部材Pは、転写ベルト48と二次転写ロール52とが接触する転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、シート部材Pが転写ベルト48と二次転写ロール52との間で搬送されることで、転写ベルト48の表面のトナー画像は、シート部材Pに転写される。
シート部材Pに転写されたトナー画像は、定着部24によってシート部材Pに定着される。定着部24は、シート部材Pの搬送方向において、二次転写ロール52の下流側に配置されており、ステッピングモータ(図示省略)から回転力が伝達されて回転駆動する加熱ロール54を備えている。加熱ロール54の内部にはハロゲンヒータ54Aが配置されている。
また、定着部24は、搬送されるシート部材Pを加熱ロール54側に加圧すると共に回転可能に支持される加圧ロール56を備えており、トナー画像が転写されたシート部材Pを加熱ロール54と加圧ロール56とで挟み込んで搬送することで、シート部材Pを加熱、加圧してトナー画像をシート部材Pに定着させる。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、排出口57を通じて画像形成装置本体12の外部へ排出される。
(折り処理装置)
次に、本実施形態に係る折り処理装置14について説明する。
次に、本実施形態に係る折り処理装置14について説明する。
図3は、折り処理装置14を正面側から見た正面断面図である。折り処理装置14には、図1、図3に示すように、画像形成装置本体12に設けられた排出口57と繋がる入口部15が設けられている。折り処理装置14は、入口部15を通じて画像形成装置本体12から排出されたシート部材Pを搬送する搬送部60と、搬送部60によって搬送されるシート部材Pに折り処理を行う(シート部材Pを折る)折り部62と、を備えている。
搬送部60は、シート部材Pが搬送される搬送路59に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール対66を備えている。搬送路59には、複数のセンサ67が設けられており、搬送されるシート部材Pの先端、後端を検知する。センサ67によるシート部材Pの検知により、後述する折りロール対74等を含むロール対において駆動タイミングが調整される。
また、搬送路59は、シート部材Pに対して折り処理を行わずにシート部材Pを折り処理装置14の外部に排出するための搬送路61(搬送経路63)と、シート部材Pに折り処理を行うための搬送路64(搬送経路65)と、を含んで構成されている。
搬送経路63は、画像形成装置本体12から排出されたシート部材PをX方向(水平方向)に搬送する経路である。搬送経路65は、当該画像形成装置本体12から排出されたシート部材Pに折って当該シート部材Pを搬送する経路であり、搬送経路65には、シート部材Pの折り仕様に対応して複数の搬送経路65A、65B、65C等がある(後述する)。
一方、搬送路64には、折り部62が設けられ、折り部62は、第1折り部68と、第2折り部70と、第3折り部72と、を含んで構成されている。なお、請求項1に記載する折り部には、第2折り部70又は第3折り部72が適用される。
図4は、折り部62が拡大して示された拡大図である。図4に示されるように、第1折り部68は、一対で構成されたロール状の折りロール対74と、押込部材76と、を含んで構成されている。
折りロール対74は、折りロール74Aと折りロール74Bとで構成されており、折りロール74A、74Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差(直交、以下同じ)する方向を長手方向として当該シート部材Pの搬送方向に沿って配置され、シート部材Pに搬送力を付与する。
一方、押込部材76は、搬送路64を間において、折りロール対74の反対側に配置されており、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられている。また、押込部材76は、先端部76Aが尖鋭に形成されており、搬送されるシート部材Pの一部(折り対象位置)を折りロール74Aと折りロール74Bの間に押し込み可能としている。
当該押込部材76を介して、シート部材Pの一部が折りロール74Aと折りロール74Bの間に押し込まれることによって、シート部材Pは、当該シート部材Pの一部を起点として折り曲げられ、折りロール74Aと折りロール74Bの間を通過すると、シート部材Pに折り目Q1(図8(B)参照)が付けられる。
当該折りロール74Aと折りロール74Bの間には、搬送路64に対して交差する方向に沿って搬送路64Aが設けられている。搬送路64から分岐された搬送路64Aによってシート部材Pが搬送される経路が搬送経路65Aであり、第1折り部68の折りロール対74によって1回折られたシート部材Pが搬送される。
なお、搬送路64Aは、シート部材Pの搬送方向の下流側において、図3に示す複数のロール対71で構成され後述する排出口75、77へシート部材Pを搬送する搬送路73と繋がっている。このため、例えば、二つ折り等、シート部材Pを1回しか折らない場合、当該シート部材Pは、搬送路64A及び搬送路73によって折り処理装置14の外部まで搬送される。
ここで、本実施形態では、折り処理装置14に二つの排出口75、77が設けられている。排出口75は搬送経路65に設けられ、折り処理装置14の上面14A側に形成されている。一方、排出口77は搬送経路63、65に設けられ、図中折り処理装置14の右側面14Bに形成されている。排出口75、77には、それぞれ排出トレイ79、81が設けられており、排出トレイ79、81上には、折られたシート部材Pがそれぞれ排出される。
なお、本実施形態では、図1に示されるように、画像形成装置10は、シート部材Pに画像を形成する画像形成装置本体12と、シート部材Pを折る折り処理装置14とで構成されているが、綴じ処理等の製本を行う後処理装置がさらに設けられてもよい。この場合、当該排出口77は、シート部材Pを後処理装置側へ排出することになる。
図4に示されるように、第1折り部68に対するシート部材Pの搬送方向の上流側には、上流側ロール対78が設けられている。上流側ロール対78は、上流側ロール78Aと上流側ロール78Bとで構成されており、上流側ロール78A、78Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられている。上流側ロール78Aと上流側ロール78Bとは、搬送路64を間において配置されており、上流側ロール78Aと上流側ロール78Bとでシート部材Pを挟持しシート部材Pに搬送力を付与する。
また、図3に示されるように、第1折り部68に対するシート部材Pの搬送方向の下流側にはガイド80が設けられており、ガイド80は、折り処理装置14の略上下方向に沿って設けられている。なお、厳密に説明すると、ガイド80は、画像形成装置本体12側へ向かうにつれて折り処理装置14の下方側へ向かって傾斜している。
また、当該ガイド80の先端には、突き当て部80Aが設けられている。突き当て部80Aは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向に沿って形成されており、ガイド80の搬送面80Bに対して起立している。このため、シート部材Pがガイド80に搬送されると、当該シート部材Pはガイド80の突き当て部80Aに当たり、その移動が制限される。
ここで、ガイド80は、シート部材Pの搬送方向に沿って伸縮可能としている。例えば、ガイド80は、本体部に対してシート部材Pの搬送方向に沿ってスライドするスライド部材を備え、スライド部材の先端に突き当て部80Aが形成され、シート部材Pの折り位置、サイズに応じて突き当て部80Aの位置が調整される
また、図4に示されるように、第2折り部70は、第1折り部68と同様に、一対で構成されたロール状の折りロール対82と、押込部材84と、を含んで構成されている。
折りロール対82は、折りロール82Aと折りロール82Bとで構成されており、折りロール82A、82Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として当該シート部材Pの搬送方向に沿って配置され、シート部材Pに搬送力を付与する。
一方、押込部材84は、搬送路64Aを間において、折りロール対82の反対側に配置されており、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられている。そして、押込部材84は、先端部76Aが尖鋭に形成されており、搬送路64Aに対して接離可能とされ、搬送されるシート部材Pの他の一部(折り対象位置)を折りロール82Aと折りロール82Bの間に押し込み可能としている。
当該押込部材84を介して、シート部材Pの他の一部が折りロール82Aと折りロール82Bの間に押し込まれることによって、1回折られたシート部材Pは、当該シート部材Pの他の一部を起点として折り曲げられ、折りロール82Aと折りロール82Bの間を通過すると、シート部材Pに折り目Q2(図9参照)が付けられる。
当該折りロール82Aと折りロール82Bの間には、搬送路64Aに対して交差する方向に沿って搬送路64Bが設けられている。搬送路64Aから分岐された搬送路64Bによってシート部材Pが搬送される経路が搬送経路65Bであり、第1折り部68の折りロール対74及び第2折り部70の折りロール対82によって2回折られたシート部材Pが搬送される。
なお、搬送路64Bは、シート部材Pの搬送方向の下流側において、搬送路64Aと繋がる搬送路73と繋がっている。このため、例えば、Z折り、三つ折り等、シート部材Pを2回しか折らない場合、当該シート部材Pは、搬送路64B及び搬送路73によって折り処理装置14の外部まで搬送される。
一方、第2折り部70に対するシート部材Pの搬送方向の上流側には、第1折り部68の折りロール対74が設けられている。第2折り部70では、第1折り部68の折りロール対74が上流側ロール対を兼ねており、折りロール74Aと折りロール74Bとは、搬送路64Aを間において配置され、折りロール74Aと折りロール74Bとでシート部材Pを挟持しシート部材Pに搬送力を付与する。
また、第2折り部70に対するシート部材Pの搬送方向の下流側には、下流側ロール対86が設けられている。下流側ロール対86は、下流側ロール86Aと下流側ロール86Bとで構成されている。下流側ロール86A、86Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられている。下流側ロール86Aと下流側ロール86Bとは、搬送路64Aを間において配置されており、下流側ロール86Aと下流側ロール86Bとでシート部材Pを挟持しシート部材Pに搬送力を付与する。
なお、下流側ロール86A、86Bは、図示はしないが、それぞれクラッチを介してモータと接続可能とされており、モータに対して接続又は接続解除の切り替えがなされる。このため、一方の下流側ロール側がクラッチを介してモータと接続されると、当該一方の下流側ロール側には駆動力が伝達される。この際、他方の下流側ロール側はクラッチを介してモータとの接続が解除された状態となっている。
本実施形態では、下流側ロール86B側がいわゆる駆動ロールとなっており、下流側ロール86Bの駆動によってシート部材Pに搬送力が付与される。以下で説明する下流側ロール対92においても、下流側ロール対86と略同じである。なお、説明上、ロール対において必要とされる場合、駆動ロールは黒丸で示す。
ところで、シート部材Pは、折り態様に応じて、シート部材Pの折られた側P2がシート部材Pの一面側へ折られる場合と他面側へ折られる場合がある。一方、本実施形態では、下流側ロール対86のように、ロール対を構成する一方のロール及び他方のロールは、それぞれクラッチを介してモータと接続可能とされ、一方のロール又は他方のロールを駆動ロールとすることができる。このため、本実施形態では、シート部材Pの折り態様に応じて、ロール対を構成する一対のロールのうち、何れを駆動側にするか適宜対応可能とされる。
第3折り部72は、第1折り部68、第2折り部70と同様に、一対で構成されたロール状の折りロール対88と、押込部材90と、を含んで構成されている。
折りロール対88は、折りロール88Aと折りロール88Bとで構成されており、折りロール88A、88Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として当該シート部材Pの搬送方向に沿って配置され、シート部材Pに搬送力を付与する。
一方、押込部材90は、搬送路64Bを間において、折りロール対88の反対側に配置されており、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられている。そして、押込部材90は、先端部90Aが尖鋭に形成されており、搬送路64Bに対して接離可能とされ、搬送されるシート部材Pのさらに他の一部(折り対象位置)を折りロール88Aと折りロール88Bの間に押し込み可能としている。
当該押込部材90を介して、シート部材Pの一部が折りロール88Aと折りロール88Bの間に押し込まれることによって、2回折られたシート部材Pは、当該シート部材Pのさらに他の一部を起点として折り曲げられ、折りロール88Aと折りロール88Bの間を通過すると、シート部材Pに折り目Q3(図10(A)参照)が付けられる。
当該折りロール88Aと折りロール88Bの間には、搬送路64Bに対して交差する方向に沿って搬送路64Cが設けられている。搬送路64Bから分岐された搬送路64Cによってシート部材Pが搬送される経路が搬送経路65Cであり、第1折り部68の折りロール対74、第2折り部70の折りロール対82及び第3折り部72の折りロール対88によって3回折られたシート部材Pが搬送される。
なお、搬送路64Cは、シート部材Pの搬送方向の下流側において、搬送路64A及び搬送路64Bと繋がる搬送路73と繋がっている。すなわち、当該搬送路73は、搬送路64A、搬送路64B及び搬送路64Cがそれぞれ合流する搬送路となっている。そして、蛇腹折り、観音折り等、シート部材Pを3回折る場合、当該シート部材Pは、搬送路64C及び搬送路73によって折り処理装置14の外部まで搬送される。
一方、第3折り部72に対するシート部材Pの搬送方向の上流側には、第2折り部70の折りロール対82が設けられている。第3折り部72では、第2折り部70の折りロール対82が上流側ロール対を兼ねており、折りロール82Aと折りロール82Bとは、搬送路64Bを間において配置され、折りロール82Aと折りロール82Bとでシート部材Pを挟持しシート部材Pに搬送力を付与する。
また、第3折り部72に対するシート部材Pの搬送方向の下流側には、下流側ロール対92が設けられている。下流側ロール対92は、下流側ロール92Aと下流側ロール92Bとで構成されている。下流側ロール92A、92Bは、シート部材Pの搬送方向に対して交差する方向を長手方向として設けられており、下流側ロール92Aと下流側ロール92Bとは、搬送路64Bを間において配置され、下流側ロール92Aと下流側ロール92Bとでシート部材Pを挟持しシート部材Pに搬送力を付与する。なお、下流側ロール対92では、下流側ロール92B側が駆動ロールとなっており、下流側ロール92Bの駆動によってシート部材Pに搬送力を付与する。
(折り処理装置の作用)
第1の実施形態に係る折り処理装置14の作用について説明する。
第1の実施形態に係る折り処理装置14の作用について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係る折り処理装置14を備えた画像形成装置10では、ユーザによって折り処理を行わない選択がなされていると、折り処理装置14内において搬送経路63が選択され、画像が形成され画像形成装置本体12から排出されたシート部材Pは折り処理装置14の外部に排出される。
一方、ユーザによって折り処理を行う選択がなされていると折り処理装置14内において搬送経路65が選択され、画像形成装置本体12から排出されたシート部材Pに対して折り処理が行われる。
例えば、一例として、図10(A)に示されるように、シート部材Pを蛇腹折りする(3回折る)場合について図3、図5~図9を参照して説明する。なお、図8(A)、(B)、図9に示すシート部材Pは、当該シート部材Pの折れ状態が分かるように、折り返られた部分との間に隙間を設ける等、誇張して示されている。
図3に示されるように、搬送経路65を構成する搬送路64によって搬送されたシート部材Pは、第1折り部68よりもシート部材Pの搬送方向の下流側に設けられたガイド80へ向かって案内され、シート部材Pの先端がガイド80の突き当て部80Aに当たる。これにより、シート部材Pはその先端が揃えられる。
この状態で、図5に示されるように、シート部材Pは、第1折り部68において1回目の折り処理が行われる(シート部材Pが折られる)。第1折り部68では、押込部材76が搬送路64に近接し、押込部材76の先端部76Aによってシート部材Pが折りロール74Aと折りロール74Bの間に押し込まれる。
このとき、折りロール対74では、折りロール74Aが駆動しており、当該折りロール74Aの駆動によりシート部材Pには搬送力が付与され、シート部材Pは、シート部材Pの一部(折れ対象位置)を起点として折り曲げられた状態で折りロール74Aと折りロール74Bの間を通過する。これにより、シート部材Pには、折り目Q1(図8(B)参照)が付けられ、折り目Q1を先頭にしてシート部材Pは搬送路64Aに搬送される。
次に、折り目Q1が付けられたシート部材Pは、図6に示されるように、第2折り部70において2回目の折り処理が行われる。第2折り部70では、シート部材Pは、第2折り部70による搬送方向の上流側に上流側ロール対としての折りロール対74が設けられ、第2折り部70による搬送方向の下流側には下流側ロール対86が設けられている。
そして、シート部材Pは、折りロール対74及び下流側ロール対86によって挟持された状態となっており、この状態で、押込部材84が搬送路64Aに近接し、押込部材84の先端部84Aがシート部材Pを介して折りロール82Aと折りロール82Bの間に押し込まれる。
ここで、比較例について説明する。図8(A)に示されるように、シート部材Pは、上流側ロール対200で挟持されたシート部材Pと連続する側P1において、上流側ロール対200及び下流側ロール対202で当該シート部材Pが挟持されている。一方、当該シート部材Pの折られた側P2は、上流側ロール対200では挟持されないため、下流側ロール対202のみの挟持となっている。
この状態で、シート部材Pの折られた側P2と接触する側のロール202Aが駆動し当該シート部材Pに搬送力が付与される。つまり、下流側ロール対202がシート部材Pの折り目Rに対し上流側ロール対200で挟まれていない側の部分に搬送力を付与すると、シート部材Pの折られた側P2の後端部は自由状態となっているため、シート部材Pの折られた側P2は搬送され、シート部材Pの折り目Rがずれてしまい、折ったシート部材Pがよれてしまう。
これに対して、本実施形態では、図8(B)に示されるように、下流側ロール対86において、下流側ロール86Bが駆動側となっており、当該下流側ロール86Bによってシート部材Pに搬送力が付与される。そして、本実施形態では、この下流側ロール86Bが上流側ロール対としての折りロール対74で挟持されたシート部材Pと連続する側P1に接触している。つまり、本実施形態では、下流側ロール対86は、シート部材Pにおける上流側ロール対としての折りロール対74に狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与する。
このため、当該下流側ロール86Bが駆動し当該シート部材Pに搬送力が付与されても、シート部材Pは上流側ロール対としての折りロール対74で挟持されているので、シート部材Pの折り目Q1のずれは抑制され、折ったシート部材Pのよれを抑制することができる。なお、図8(B)では、折りロール対82の図示を省略している。
一方、図6に示されるように、折り目Q1が付けられたシート部材Pは、押込部材84の先端部84Aによって折りロール82Aと折りロール82Bの間に押し込まれた状態で折りロール82Aの駆動によりシート部材Pには搬送力が付与される。
シート部材Pは、シート部材Pの他の一部(折れ対象位置)を起点として折り曲げられた状態で折りロール82Aと折りロール82Bの間を通過する。これにより、シート部材Pには、折り目Q1に加え、折り目Q2(図9参照)が付けられ、折り目Q2を先頭にしてシート部材Pは搬送路64Bに搬送される。なお、図9では、折りロール対88の図示を省略している。
さらに、折り目Q1、Q2が付けられたシート部材Pは、図7に示されるように、第3折り部72において3回目の折り処理が行われる。第3折り部72では、シート部材Pは、第3折り部72による搬送方向の上流側に上流側ロール対としての折りロール対82が設けられ、第3折り部72による搬送方向の下流側には下流側ロール対92が設けられている。
そして、シート部材Pは、折りロール対82及び下流側ロール対92によって挟持された状態となっており、この状態で、押込部材90が搬送路64Bに近接し、押込部材90の先端部90Aがシート部材Pを介して折りロール88Aと折りロール88Bの間に押し込まれる。
ここで、本実施形態では、図9に示されるように、下流側ロール対92において、下流側ロール92Bが駆動側となっており、当該下流側ロール92Bによってシート部材Pに搬送力が付与される。そして、本実施形態では、この下流側ロール92Bが上流側ロール対としての折りロール対82で挟持されたシート部材Pと連続する側P1に接触している。つまり、本実施形態では、下流側ロール対92は、シート部材Pにおける上流側ロール対としての折りロール対82に狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与する。
このため、当該下流側ロール92Bが駆動し当該シート部材Pに搬送力が付与されても、シート部材Pは上流側ロール対としての折りロール対82で挟持されているので、シート部材Pの折り目Q1、Q2のずれは抑制され、折ったシート部材Pのよれを抑制することができる。
一方、図7に示されるように、折り目Q1、Q2が付けられたシート部材Pは、押込部材90の先端部90Aによって折りロール88Aと折りロール88Bの間に押し込まれた状態で折りロール88Bの駆動により搬送力が付与される。
シート部材Pは、シート部材Pのさらに他の一部(折れ対象位置)を起点として折り曲げられた状態で折りロール88Aと折りロール88Bの間を通過する。これにより、シート部材Pには、折り目Q1、Q2に加え、さらに折り目Q3(図9参照)が付けられ、折り目Q3を先頭にしてシート部材Pは搬送路64Cに搬送される。このようにして、シート部材Pは蛇腹折りされる(図10(A)参照)。
以上のように、本実施形態では、例えば、図8(B)に示されるように、下流側ロール対86において、駆動側とされる下流側ロール86Bが上流側ロール対としての折りロール対74で挟持されたシート部材Pと繋がる側P1に接触し、搬送力を付与する構成とされている。
このため、比較例として説明した図8(A)に示されるように、駆動側のロール202Aが折られた側P2に接触し搬送力を付与する構成と比して、シート部材Pが複数回折られる場合であってもシート部材Pのよれが抑制される。
また、本実施形態では、下流側ロール対86、92のように、ロール対を構成する一方のロール及び他方のロールにおいて、それぞれクラッチを介してモータと接続可能とされ、一方のロール又は他方のロールを駆動ロールとする。これにより、シート部材Pの折り態様に応じて、ロール対を構成する一対のロールのうち、何れを駆動側にするか適宜対応することができる。
したがって、本実施形態では、下流側ロール対86、92においては、折り態様に関係なく、シート部材Pにおける上流側ロール対としての折りロール対74、82にそれぞれ狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与することができる。
このように、本実施形態では、シート部材Pの折り態様に応じて、ロール対を構成する一対のロールのうち、何れを駆動側にするか適宜対応することによって、折り態様の異なるシート部材Pであっても同じ搬送路を利用することが可能となる。これにより、シート部材Pの折り態様に応じて搬送路が設けられた構成と比して、折り処理装置14の小型化が実現される。
また、本実施形態では、図3に示されるように、第1折り部68に対するシート部材Pの搬送方向の下流側にはガイド80が設けられ、ガイド80の先端には突き当て部80Aが設けられている。シート部材Pに対して第1折り部68による折り処理が行われる前に、シート部材Pは、ガイド80の突き当て部80Aに当たる。
このように、第1折り部68による折り処理が行われる前にシート部材Pがガイド80の突き当て部80Aに当たることによって、シート部材Pはその先端が位置決めされる。したがって、シート部材Pが斜めに搬送されたとしても、シート部材Pは、先端が突き当て部80Aに当たりシート部材Pの先端が位置決めされることによって、第1折り部68に対するシート部材Pの搬送方向の下流側にロール対がある構成と比して、第1折り部68による折り位置のばらつきが抑制される。
ここで、ガイド80は、折り処理装置14の略上下方向に沿って設けられており、シート部材Pの搬送方向に沿って伸縮可能とされ、突き当て部80Aの位置が移動可能とされている。すなわち、本実施形態では、シート部材Pのサイズや第1折り部68によるシート部材Pの折り位置に応じて突き当て部80Aの位置を変更することができる。
また、ガイド80を折り処理装置14の略上下方向に沿って設けることによって、例えば、ガイド80が水平方向に沿って設けられた構成と比して、折り処理装置14の設置面積を小さくすることができ、折り処理装置14の小型化を図ることが可能となる。
本実施形態では、シート部材Pを折る折り部62を3カ所(第1折り部68、第2折り部70、第3折り部72)設けている。これにより、本実施形態では、シート部材Pを3回折ることができ、折り部が2か所以下の場合と比して、折り態様が増える。
ここで、折り態様として、例えば、シート部材Pを2回折った場合、図11(A)に示されるZ折り、図11(B)に示される内三つ折り、図11(C)に示される外三つ折り、図11(D)に示される四つ折りが挙げられる。一方、シート部材Pを3回折った場合、図10(A)に示される蛇腹折り以外に、図10(B)に示される観音折りが挙げられる。言い換えると、本実施形態では、折り部が2か所以下の場合にはできなかった、シート部材Pの観音折り、蛇腹折り等を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、図4に示される第1折り部68の折りロール対74が第2折り部70の上流側ロール対を兼ねている。また、第2折り部70の折りロール対82が第3折り部72の上流側ロール対を兼ねている。このため、例えば、第2折り部70、第3折り部72に専用の上流側ロール対が設けられる構成と比して、本実施形態では、部品点数が削減される。なお、第2折り部70、第3折り部72に専用の上流側ロール対が設けられてもよいのは勿論のことである。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態に係る折り処理装置100を正面側から見た正面断面図である。なお、第1の実施形態に係る折り処理装置14と略同一の内容については説明を割愛する。
図12は、第2の実施形態に係る折り処理装置100を正面側から見た正面断面図である。なお、第1の実施形態に係る折り処理装置14と略同一の内容については説明を割愛する。
図3、図4に示される第1の実施形態に係る折り処理装置14では、例えば、第2折り部70の下流側ロール対86において、モータとの接続の有無により下流側ロール86A側と下流側ロール86B側とで駆動側ロールの切り替えを行っている。そして、図8(B)に示されるように、シート部材Pの折り態様に応じて、上流側ロール対としての折りロール対74で挟持されたシート部材Pと繋がる側P1に接触する側の下流側ロール86Bを駆動側として、シート部材Pに対して搬送力を付与する構成としている。
しかしながら、折り部の下流側ロール対において、上流側ロール対で挟持されたシート部材Pと繋がる側P1に接触する下流側ロールを駆動側とする構成であればよいため、これに限るものではない。
第2の実施形態に係る折り処理装置100では、シート部材Pの折り態様に応じて、当該シート部材Pの搬送先を変え、例えば、上流側ロール対としての折りロール対74で挟持されたシート部材Pと繋がる側P1に接触する側が下流側ロール対86の駆動側となるようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態では、例えば、図12、図13に示されるように、折りロール対74によって1回折られたシート部材Pが搬送される搬送路64Aに対して分岐する分岐路64A1が設けられている。分岐路64A1の分岐点には切替部102が設けられており、ユーザによる折り態様の選択によって、1回折られたシート部材Pの搬送先が、当該切替部102を介して搬送路64A又は分岐路64A1に切り替えられる。
図14(A)は、搬送路64A側が示されており、図14(B)は、分岐路64A1側が示されている。
図14(A)に示されるように、搬送路64Aでは、下流側ロール対86において、下流側ロール86A側が駆動ロールとなっており、下流側ロール86Aの駆動によってシート部材Pに搬送力が付与される。
一方、図14(B)に示されるように、分岐路64A1では、下流側ロール対86が、下流側ロール86Cと下流側ロール86Dとで構成され、下流側ロール86D側が駆動ロールとなっており、下流側ロール86Dの駆動によってシート部材Pに搬送力が付与される。
ここで、シート部材Pは、折り態様によって、図14(A)に示されるように、折られた側P2がシート部材Pの上側となる場合と、図14(B)に示されるように、折られた側P2がシート部材Pの下側となる場合がある。
このため、本実施形態では、1回折られたシート部材Pが搬送される搬送路64Aから分岐する分岐路64A1が設けられている。そして、折り態様に応じて、当該シート部材Pの搬送先を下流側ロール86Aが駆動側となる下流側ロール対86が設けられた搬送路64A側又は下流側ロール86Dが駆動側となる下流側ロール対86が設けられた分岐路64A1側の何れかに切り替えることができる。
このように、本実施形態では、折り態様に応じて、当該シート部材Pの搬送先を切り替え、上流側ロール対で挟持されたシート部材Pと繋がる側P1に駆動側のロールを接触させるようにすることで、一ロール対で駆動と従動とを切り替える構成と比して、切り替え制御が容易である。
以上、本発明を実施するための一形態として一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び折り処理装置として折り部が2つしか設けられていないものでもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体(形成部)
14 折り処理装置
62 折り部
65A 搬送経路
64A1 分岐路(搬送経路)
68 第1折り部(上流側折り部)
70 第2折り部(折り部)
72 第3折り部(折り部)
74 折りロール対(上流側ロール対)
80 搬送部
80A 突き当て部
82 折りロール対(上流側ロール対)
86 下流側ロール対
86A 下流側ロール(駆動ロール、第1ロール対)
86B 下流側ロール(第1ロール対)
86C 下流側ロール(第2ロール対)
86D 下流側ロール(駆動ロール、第2ロール対)
92 下流側ロール対
100 折り処理装置
102 切替部
P シート部材(記録媒体)
Q1 折り目
Q2 折り目
12 画像形成装置本体(形成部)
14 折り処理装置
62 折り部
65A 搬送経路
64A1 分岐路(搬送経路)
68 第1折り部(上流側折り部)
70 第2折り部(折り部)
72 第3折り部(折り部)
74 折りロール対(上流側ロール対)
80 搬送部
80A 突き当て部
82 折りロール対(上流側ロール対)
86 下流側ロール対
86A 下流側ロール(駆動ロール、第1ロール対)
86B 下流側ロール(第1ロール対)
86C 下流側ロール(第2ロール対)
86D 下流側ロール(駆動ロール、第2ロール対)
92 下流側ロール対
100 折り処理装置
102 切替部
P シート部材(記録媒体)
Q1 折り目
Q2 折り目
Claims (10)
- 記録媒体を当該記録媒体の搬送方向の中間部分で折る折り部と、
前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の上流側に配置され、折られた状態の記録媒体を折り目を先頭に前記折り部の側に搬送する上流側ロール対と、
前記折り部に対する前記記録媒体の搬送方向の下流側に配置され、前記上流側ロール対に狭まれている記録媒体を挟んで搬送する下流側ロール対であって、前記記録媒体における前記上流側ロール対に狭まれている部分と繋がっている部分に搬送力を付与する下流側ロール対と、
を備える折り処理装置。 - 前記下流側ロール対は、前記上流側ロール対にて搬送される記録媒体の折り態様に応じて、搬送経路に対する一方側のロールを駆動する状態と、前記搬送経路に対する他方側のロールを駆動する状態とを切り替える請求項1記載の折り処理装置。
- 前記下流側ロール対は、搬送経路に対する一方側に駆動ロールが配置された第1ロール対と、搬送経路に対する他方側に駆動ロールが配置された第2ロール対とを含み、
前記上流側ロール対にて搬送される記録媒体の折り態様に応じて、当該記録媒体の搬送先を前記第1ロール対と前記第2ロール対の何れかに切り替える切替部をさらに備える請求項1記載の折り処理装置。 - 前記上流側ロール対によって搬送される記録媒体に折りを形成する上流側折り部と、
前記上流側折り部への記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記上流側折り部が折る前の記録媒体が突き当たる突き当て部と、
をさらに備える請求項1~請求項3の何れか1項記載の折り処理装置。 - 前記上流側折り部及び前記突き当て部へ向けて上下方向に沿って記録媒体を搬送する搬送部をさらに備える請求項4記載の折り処理装置。
- 前記突き当て部は、搬送部による搬送方向に沿って移動可能に設けられている請求項5に記載の折り処理装置。
- 前記上流側折り部は、前記上流側ロール対を兼ねる請求項4~請求項6の何れか1項記載の折り処理装置。
- 前記記録媒体を折って搬送する第1折り部と、
前記第1折り部による前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記記録媒体を折って搬送する前記折り部としての第2折り部と、
前記第2折り部による前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられ、前記記録媒体を折って搬送する前記折り部としての第3折り部と、
を含んで構成されている請求項1~請求項3の何れか1項に記載の折り処理装置。 - 前記第1折り部は、前記第2折り部の前記上流側ロール対を兼ね、
前記第2折り部は、前記第3折り部の前記上流側ロール対を兼ねる請求項8に記載の折り処理装置。 - 記録媒体に画像を形成する形成部と、
請求項1~請求項9の何れか1項に記載の折り処理装置を備えた画像形成装置。
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