JP2022178654A - マスクの製造方法及びマスク - Google Patents

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文夫 神野
Fumio Jinno
暁師 徐
Xiao Shi Xu
ゆき恵 大塚
Yukie Otsuka
萌 水上
Moe MIZUKAMI
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Abstract

Figure 2022178654000001
【課題】本発明は、袋詰めにされたマスクを耳紐の剥離を抑制しつつ容易に取り出し可能にする技術を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の一側面に係るマスクの製造方法は、耳掛け部の端部をマスク本体に接着させる第1接着工程と、第1接着工程において端部がマスク本体に接着された耳掛け部の中央部をマスク本体に重ねて静止させる静止工程と、を含む。
【選択図】図7

Description

本開示は、マスクの製造方法及びマスクに関する。
近年、不織布等を積層したマスク本体に耳紐を取り付けた使い捨てマスクが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2020-2483号公報
耳紐の中央部がマスク本体に対して自由に動くことができる複数のマスクが袋詰めにされる場合、異なるマスクの耳紐同士が絡まることが考えられる。よって、マスクを袋から取り出す時に手間取ることが考えられる。また、マスク本体に対して自由に動くことができる耳紐はマスク本体と比較して指で摘まみやすい。よって、袋からマスクを取り出す際に耳紐がマスク本体よりも優先的に摘まれることが考えられる。よって、耳紐がマスク本体から剥離する可能性が考えられる。
本開示は、一側面ではこのような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は袋詰めにされたマスクを耳紐の剥離を抑制しつつ容易に取り出し可能にする技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明では、耳紐の中央部をマスク本体に重ねて静止させることとした。
詳細には、本発明の一側面に係るマスクの製造方法は、耳掛け部の端部をマスク本体に接着させる第1接着工程と、前記第1接着工程において前記端部が前記マスク本体に接着された前記耳掛け部の中央部を前記マスク本体に重ねて静止させる静止工程と、を含む。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記第1接着工程では、前記耳掛け部を前記マスク本体の幅方向の外側に凸となるように配置して前記端部を前記マスク本体に接着させ、前記静止工程は、前記耳掛け部のうち、前記マスク本体の幅方向の外側にはみ出た部分の少なくとも一部が前記マスク本体に重なるように前記耳掛け部を折る折り工程を含んでもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記折り工程では、前記耳掛け部の前記はみ出た部分の少なくとも一部を前記マスク本体側に折り返し、前記耳掛け部の折り返し部分を前記マスク本体の方向に押圧することで前記折り返し部分に折り目を付けてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記折り工程では、前記第1接着工程において前記耳掛け部の前記端部が接着された側の前記マスク本体の面に前記耳掛け部が重なるように前記耳掛け部を折ってもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記静止工程は、前記折り工程において折られることで前記マスク本体に重ねられた前記耳掛け部と前記マスク本体とを所定の接着強度で接着させる第2接着工程を含んでもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記第2接着工程において、前記マスク本体の幅方向の第2端部と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着されてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記第2接着工程において前記耳掛け部と前記所定の接着強度で接着可能な接着領域が前記第2端部において製造流れ方向に沿って設けられてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記第2端部には、テープ状部材が設けられ、
前記第2接着工程において、前記テープ状部材と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着されてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記折り工程では、前記マスク本体の幅方向の中央と前記第2端部との間に製造流れ方向に沿って延在する棒の上に重なるように前記耳掛け部が折られ、前記第2接着工程では、前記棒状部材に前記耳掛け部が重なった状態で前記第2端部と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着されてもよい。
また、上記一側面に係るマスクの製造方法において、前記第2接着工程における前記耳掛け部と前記マスク本体との接着は、熱溶着、超音波溶着、およびホットメルト接着剤を介した接着のうちの何れか一つであってもよい。
また、本発明の一側面に係るマスクは、マスク本体と、前記マスク本体の幅方向の両端に、前記幅方向において外側に凸となるように端部が固定される耳掛け部と、を備え、前記耳掛け部は、前記マスク本体の幅方向の外側にはみ出た部分の少なくとも一部が前記マスク本体と重なるように前記幅方向において折り返し可能な折り目を有してもよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、前記折り目は、前記端部が固定された前記マスク本体の面に前記耳掛け部が重なるように折り返し可能であってもよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、前記マスク本体と、前記折り目で折り返されて前記マスク本体と重なる前記耳掛け部とは、所定の接着強度で接着されてもよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、前記接着は、前記マスク本体の幅方向の第2端部と該耳掛け部と間でなされてもよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、前記マスク本体は、前記第2端部において上下方向に沿うように前記接着が可能な領域を有してもよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、テープ状部材を更に備え、前記テープ状部材は、前記第2端部に設けられ、前記接着は、前記テープ状部材と前記耳掛け部との間でなされてもよい。
また、本発明の一側面に係るマスクは、マスク本体と、前記マスク本体の幅方向の両端に、前記幅方向において内側に凸となるように端部が固定される耳掛け部と、を備え、前記マスク本体と、該マスク本体と重なる前記耳掛け部とは、所定の接着強度で接着されて
もよい。
また、上記一側面に係るマスクにおいて、前記接着は、熱溶着、超音波溶着、およびホットメルト接着剤を介した接着のうちの何れか一つであってもよい。
本発明によれば、袋詰めにされたマスクを耳紐の剥離を抑制しつつ容易に取り出し可能にすることができる。
図1は、マスクを非肌面側から見た外観斜視図の一例である。 図2は、マスクを肌面側から見た外観図の一例である。 図3は、マスクを製造するマスク製造装置の概要を例示する。 図4は、マスクの製造工程のフローチャートの概要を例示する。 図5は、マスク製造装置の動作例の一例を例示する。 図6は、マスク製造装置の動作例の一例を例示する。 図7は、耳紐とマスク本体とが仮溶着された状態のマスクの概要を例示する。 図8は、第2実施形態に係るマスクの概要を例示する。
[第1実施形態]
以下に、図面を参照して本発明の第1実施形態に係るマスク及びマスクの製造方法について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
図1および図2は、第1実施形態に係るマスク1の外観図の概要を例示する。図1は、マスク1を非肌面側から見た外観斜視図の一例である。図2は、マスク1を肌面側から見た外観図の一例である。なお、本実施形態においてマスク1の上下方向とは、装着状態での着用者の上下に一致する方向である。
図1および図2に示されるように、マスク1は、マスク本体2、耳紐3,4(本開示の「耳掛け部」の一例)、エッジテープ5,6(本開示の「テープ状部材」および「接着領域」の一例)、およびノーズフィッター7を有する。より詳細には、マスク本体2は、シート状の通気性素材が数層積層された状態で形成されており、着用者の口と鼻を覆うことが可能な大きさを有する。また、耳紐3,4は、紐状の伸縮性素材で形成されている。また、図1および図2に示されるようにマスク本体2の肌面側および非肌面側の幅方向の両端には、エッジテープ5,6が貼り付けられている。そして、肌面側のマスク本体2に貼り付けられたエッジテープ5,6と耳紐3,4の夫々の端部が熱溶着されることにより、耳紐3,4はマスク本体2の左右両側に環状の輪をそれぞれ形成する。なお、図2に示されるように、耳紐3,4の端部が熱溶着されるエッジテープ5,6の溶着領域15、16は、他のエッジテープ5,6の領域よりも幅広に設計されている。
なお、耳紐3,4を構成する紐状の伸縮性素材は、例えば、ゴム糸と綿の交織帯や、樹脂フィラメントの交編ネット、伸縮性の不織布等で形成される。このような紐状の素材の両端部が、図2に示されるようにそれぞれマスク本体2の肌面側の左右両側のエッジテープ5,6の溶着領域15,16に熱溶着されることで、当該素材の一端が始点となり、当該素材の他端が終点となるループ状の形態の耳紐3,4がマスク本体2の左右両側に形成される。
マスク本体2は、通気性を有する不織布等の各種シートから構成されるものであり、複数枚のシートの積層体である。そして複数のシートは、図2中の上下左右の縁近傍の熱溶着部(9U、9D、9L、9R)において互いにエンボスロールによって熱溶着される。なお、熱溶着の代替として超音波溶着されてもよい。または、例えばミシン糸等による縫合、ホットメルト接着剤等による接着、ヒートシール、その他の各種接合技術を適用し得る。
マスク本体2は、幅方向に延在する折り目8で折り込まれることでプリーツ形状を形成する(図1および図2参照)。また、このようなプリーツ形状は、左右両側の端部のエッジテープ5,6で折り目8の展開が阻止されることで維持される。よって、マスク1の非装着時にはマスク本体2をかさばらない平面状とすることができる。一方、マスク1の装着時には、マスク本体2を縦方向に伸ばすことで折り目8が展開される。よって、プリーツが広げられることでマスク本体2は非肌面側に膨らむドーム状の立体形状となる。これにより、マスク本体2と着用者の口との間に空間が形成され、着用者は呼吸を楽に行うことができるようになる。
ノーズフィッター7は、マスク本体2の上部において、長手方向がマスク本体2の左右方向に延在する状態でマスク本体2に固定される部材である。ノーズフィッター7は、マスク本体2を構成するシート状の通気性素材同士の間に挟み込まれる状態でマスク本体2に固定される。或いは、ノーズフィッター7はマスク本体2の表面に固定されていてもよい。ノーズフィッター7は、着用者が指で押圧することにより適宜の形状へ変形可能な程度の強度を有すると共に、当該押圧から解放されても形状を維持する塑性変形可能な素材である。このようなノーズフィッター7がマスク本体2の図1でいう上部に設けられていることにより、着用者は、鼻とマスク本体2との間にできる隙間を塞ぐことができる。
次に、マスク1の製造方法について説明する。図3は、マスク1を製造するマスク製造装置50の概要を例示する。図3に示されるように、マスク製造装置50は、マスク本体2を搬送するベルトコンベア51を備える。また、マスク製造装置50は、マスク本体2が載置されるベルトコンベア51の載置面の上方(図3における)に、搬送方向に延在する棒52を備える。なお、ベルトコンベア51の載置面と、棒52との間にはマスク1の厚み程度の隙間が設けられている。また、棒52は、マスク本体2の中央部から幅方向の両端に寄った位置に配置される。
また、マスク製造装置50は、ベルトコンベア51の搬送方向に対する側方にプレート53を備える。プレート53は、ベルトコンベア51の載置面と平行に設けられる。また、プレート53が配置される高さは、ベルトコンベア51の載置面よりもやや上方であり、プレート53をベルトコンベア51の方向にスライドさせた場合にベルトコンベア51の載置面に載置されたマスク1の上方(図3における)を通過可能な高さである。
また、マスク製造装置50は、プレス器具54を備える。プレス器具54は、ベルトコンベア51の載置面の上方(図3における)かつ搬送方向に対して側方に設けられる。また、プレス器具54の形状はベルトコンベア51の搬送方向に沿って延在するような直方体状である。また、プレス器具54の内部にはヒータが設けられており(図示略)、ベルトコンベア51の載置面と対向するプレス器具54の面を加熱することができる。なお、プレート53には、プレス器具54が通過可能な孔55が設けられている。
また、図3では、ベルトコンベア51の搬送方向に対する一方の側方のみにプレート53およびプレス器具54が記載されているが、ベルトコンベア51の搬送方向に対する他方の側方にも同様のプレート53およびプレス器具54が設けられている(図示略)。
図4は、図3に示されるようなマスク製造装置50によってマスク1が製造されて袋詰めにされるフローチャートの概要を例示する。なお、以降の説明において特に断り書きがない場合、溶着は熱溶着を指すものとする。
(S1)
ステップS1では、マスク本体2に耳紐3,4の端部を溶着する。より詳細には、図2に示されるようにマスク本体2の肌面側に設けられたエッジテープ5,6の溶着領域15、16に、肌面側から耳紐3,4の端部を溶着させる。なお、このように耳紐3,4の端部が溶着される溶着領域15、16の領域は、前述したように幅広となっている。よって、耳紐3,4の端部をエッジテープ5,6に溶着させることは容易となる。よって、溶着不良は抑制される。
また、耳紐3,4の端部をエッジテープ5,6の溶着領域15、16に溶着させる際、耳紐3,4の中央部をマスク本体2の外側にくるように配置する。よって、エッジテープ5,6に溶着された耳紐3,4は、図2に示されるようにマスク本体2の外側にはみ出ることになる。そして、耳紐3,4が溶着されたマスク本体2が図3に示されるようにマスク製造装置50のベルトコンベア51の載置面に並べられる。なお、マスク本体2は、載置面と棒52との間に挟まれるように並べられる。また、マスク本体2は、ノーズフィッター7が搬送方向と反対方向を向くようにベルトコンベア51の載置面に並べられる。なお、ステップS1は、本開示の「第1接着工程」の一例である。
(S2)
ステップS2では、ステップS1においてマスク本体2に溶着され、マスク本体2からはみ出た状態となっている耳紐3,4の中央部をマスク本体2の内側方向に折り返す。図5は、耳紐3をマスク本体2の内側方向に折り返すマスク製造装置50の動作例の概要を例示する。なお、図5では、耳紐3を折り返す例が示されているが、耳紐4の折り返しも同様に実行される。
図5に示されるように、マスク製造装置50のプレート53がベルトコンベア51の載置面に載置されているマスク本体2の方向に移動する。すると、プレート53は、マスク本体2の外側にはみ出た状態の耳紐3に接触する。そして、プレート53は、接触した耳紐3をマスク本体2の中央方向へ向かって押しながら孔55がマスク本体2の幅方向端部と重なる位置にくるまで移動した後、移動を停止する。このようにプレート53が移動することで、耳紐3の中央部はマスク本体2に重なることになる。また、耳紐3の中央部は、棒52の上に重なることになる。なお、ステップS2は、本開示の「折り工程」の一例である。
(S3)
ステップS3では、ステップS2においてマスク本体2の中央部に重ねられた耳紐3,4をマスク本体2に対して仮溶着する。なお、仮溶着とは、マスク本体2に対して溶着された耳紐3の剥離強度が、例えばマスク本体2に仮溶着された耳紐3が指で摘ままれるとマスク本体2から剥離する程度の強度である。なお、溶着の代替としてホットメルト接着剤による接着、あるいは超音波による溶着がなされてもよい。
図6は、耳紐3の中央部をマスク本体2に対して仮溶着するマスク製造装置50の動作例の概要を例示する。なお、図6では、耳紐3をマスク本体2に対して仮溶着する例が示されているが、耳紐4のマスク本体2に対する仮溶着も同様に実行される。
図6に示されるように、プレス器具54がマスク本体2の方向に移動してくる。そして、プレス器具54は、プレート53に設けられた孔55をそのまま貫通し、マスク本体2
に重なっている耳紐3に接触する。そして、プレス器具54は耳紐3をマスク本体2に対して所定時間押圧する。
ここで、耳紐3と接触するプレス器具54はヒータにより加熱されている。そして、プレス器具54は、エッジテープ5に重なる耳紐3に接触して押圧する。よって、耳紐3にヒータの熱が伝熱され、その熱は耳紐3とエッジテープ5との接触部分に伝熱される。よって、当該接触部分に存在する耳紐3の不織布の繊維と、エッジテープ5の部分とは夫々融解される。そして所定時間経過後、プレス器具54はマスク本体2から離れる。よって、当該接触部分に存在し、熱により融解された耳紐3の不織布の繊維およびエッジテープ5の部分とは融解された状態で固化することになる。このようにして耳紐3とマスク本体2(エッジテープ5)とは仮溶着される。
なお、耳紐3とマスク本体2との仮溶着の強度を所望の強度とするために、プレス器具54が耳紐3をマスク本体2に対して押圧する所定時間が調整されてもよい。または、プレス器具54を加熱するヒータの温度が調整されてもよい。
又は、熱溶着の代替として耳紐3とマスク本体2との仮溶着がホットメルト接着剤により実現される場合、耳紐3とマスク本体2との仮溶着の強度を所望の強度とするためにホットメルト接着剤の塗布面積又は塗布量が調整される。
また、耳紐3とマスク本体2との仮溶着の前に耳紐3がマスク本体2に重なりやすいようにマスク本体2の中央方向に折り返された耳紐3の折り返し部に折り目がつけられてもよい。このような場合、耳紐3とマスク本体2との仮溶着の強度を低下させても耳紐3を静止させることができる。
図7は、上記のステップS3の工程が実行されることで耳紐3,4とマスク本体2(エッジテープ5,6)とが仮溶着された状態のマスク1の概要を例示する。なお、耳紐3,4とマスク本体2とが仮溶着された領域は仮溶着領域17として斜線で表示されている。なお、図7では仮溶着領域17を斜線部分として表示しているが、斜線は単に領域を示しているのであり、仮溶着領域17が耳紐3,4の他の領域と形態が異なるわけではない。また、仮溶着領域17は、図7において耳紐3,4の裏面部分を指している。
図7に示されるように、仮溶着領域17は、耳紐3,4の基端部18(ステップS1においてエッジテープ5,6と溶着)の近傍であって、エッジテープ5,6と重なる部分に位置することになる。このようにマスク1では、耳紐3,4の基端部18の近傍がマスク本体2(エッジテープ5,6)に仮溶着される。一方、耳紐3,4の中央部であって、マスク本体2の中央部と重なる部分は、マスク本体2に仮溶着されない。なお、ステップS3は、本開示の「第2接着工程」および「静止工程」の一例である。
(S4)
ステップS4では、図7に示されるようなマスク1を複数枚積層させる。そして、積層された複数枚のマスク1を袋(箱等であってもよい)に梱包する。
[作用・効果]
上記のようなマスク1の製造方法によれば、マスク本体2の中央部に耳紐3,4が重なり、さらにマスク本体2(エッジテープ5,6)に対して耳紐3,4の端部が仮溶着された状態(図7参照)のマスク1を袋に梱包する。よって、マスク1の梱包時に耳紐3,4が他のマスクの耳紐と絡まることは抑制される。よって、袋に梱包されたマスク1を容易に取り出すことが可能となる。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、マスク本体2に耳紐3,4が重なり、さらにマスク本体2(エッジテープ5,6)に対して耳紐3,4が仮溶着された状態でマスク1が袋に梱包されている。よって、着床者が袋に梱包されたマスク1を取り出す場合、耳紐3,4を摘むことは抑制され、マスク本体2を指で摘まんで袋から取り出すことになる。よって、取出し時に耳紐3,4がマスク本体2から剥離することは抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、耳紐3,4の基端部18の近傍の仮溶着領域17とマスク本体2とが仮溶着されている(図7参照)。ここで、耳紐3,4の基端部18は、ステップS1においてエッジテープ5,6と溶着されているため、位置の変化が抑制される。よって、耳紐3,4の仮溶着領域17とマスク本体2(エッジテープ5,6)との仮溶着のために、耳紐3,4の位置の変化を監視または抑制する工程を省略することができる。よって、製造工数の削減が実現される。
ところで、マスク本体2の中央部と耳紐3,4とを仮溶着する場合、耳紐3,4をマスク本体2から剥離させた場合にマスク本体2の中央部に剥離痕が残る場合が考えられる。このような場合、マスク1を装着した着用者の肌に剥離痕が当接する。よって、着用者に違和感を感じさせる可能性がある。
一方、上記のようなマスク1の製造方法によれば、耳紐3,4の基端部18の近傍の仮溶着領域17とマスク本体2の幅方向端部に位置するエッジテープ5,6とが仮溶着されている。よって、耳紐3,4の剥離痕がエッジテープ5,6に残った場合であっても、剥離痕はマスク本体2の幅方向端部に位置することになる。このようなマスク本体2の幅方向端部では、耳紐3,4がマスク本体2の中央部の方向に折り返されている。つまり、マスク本体2の幅方向端部には、着用者の肌側に凸となる部分が存在するため、耳紐3,4の仮溶着を剥離させた剥離痕が着用者の肌に当接することは抑制される。よって、剥離痕により着用者に違和感を感じさせることは抑制される。
また、上記のようなマスク1によれば、エッジテープ5,6の表面は平坦性が確保されている。よって、このようなエッジテープ5,6と耳紐3,4との接触が不安定となることは抑制される。よって、仮溶着が不良となることは抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS1において耳紐3,4が溶着されたエッジテープ5,6が設けられている側のマスク本体2の面(肌側)に耳紐3,4が重ねられている(ステップS2)。よって、耳紐3,4が溶着されたエッジテープ5,6が設けられている側とは反対側のマスク本体2の面(非肌側)に耳紐3,4を重ねる場合と比較して、耳紐3,4を折るための抵抗を小さくすることができる。よって、耳紐3,4をマスク本体2の中央部に重ねる作業工程(ステップS2)は容易となる。よって、マスク1の製造不良が発生することは抑制される。
また、上記のようなマスク1の製造方法によれば、ステップS2において耳紐3,4がマスク本体2の中央部に重ねられた場合に、耳紐3,4の中央部は、棒52に重なることになる。そして、耳紐3,4の中央部が棒52に重なった状態で、耳紐3,4の仮溶着領域17はマスク本体2と仮溶着される(ステップS3)。よって、耳紐3,4の全体がマスク本体2に密着することは抑制される。よって、着用者が袋から取り出された状態のマスク1を着用するために耳紐3,4の中央部を摘むことは容易となる。よって、着用者の利便性は向上する。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係るマスク1Aの概要を例示する。第2実施形態に係るマスク1Aは、第1実施形態に係るマスク1と同様の部品を有する。そして、マスク1Aの製造
は、マスク1と同様にまずマスク本体2Aのエッジテープ5A,6Aの溶着領域15A,16Aに耳紐3A,4Aの基端部18Aを夫々溶着する。しかしながら、溶着領域15A,16Aに耳紐3A,4Aの基端部18Aを溶着する時、図8に示されるように耳紐3A,4Aの全体をマスク本体2Aに重なるように配置する(本開示の「第1接着工程」の一例)。その後、耳紐3A、4Aの基端部18Aの近傍の仮溶着領域17Aをマスク本体2Aに対して仮溶着させる(本開示の「静止工程」の一例)。そして、このようなマスク1Aを複数枚積層させた状態で袋詰めにする。このようなマスク1Aの製造方法によっても第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
<その他変形例>
第1実施形態におけるマスクの製造工程において、耳紐3,4をエッジテープ5,6に押圧しつつ加熱することで仮溶着を実現しているが(ステップS3)、加熱せずに押圧することで耳紐3,4の折り返し部分に折り目をつけるだけであってもよい。このようなマスクであってもマスク1と同様の効果を奏することができる。また、マスク本体2からはみ出た耳紐3,4の全てをマスク本体2の中央方向へ折り返しているが(ステップS2)、マスク本体2からはみ出た耳紐3,4の一部をマスク本体2の中央方向へ折り返してもよい。また、耳紐3,4は、非肌面側のマスク本体2に重ねられて仮溶着されてもよい。また、エッジテープ5,6は設けられていなくともよい。また、耳紐3,4とマスク本体2との仮溶着は、幅方向端部ではなく幅方向中央部で行われてもよい。また、マスク製造装置50において棒52は配置されていなくともよい。
以上で開示した実施形態や変形例は、それぞれ組み合わせることができる。
1 :マスク
2 :マスク本体
3、4 :耳紐
5 :エッジテープ
6 :エッジテープ
7 :ノーズフィッター
8 :折り目
15 :溶着領域
16 :溶着領域
17 :仮溶着領域
18 :基端部
50 :マスク製造装置
51 :ベルトコンベア
52 :棒
53 :プレート
54 :プレス器具
55 :孔

Claims (18)

  1. 耳掛け部の端部をマスク本体に接着させる第1接着工程と、
    前記第1接着工程において前記端部が前記マスク本体に接着された前記耳掛け部の中央部を前記マスク本体に重ねて静止させる静止工程と、を含む、
    マスクの製造方法。
  2. 前記第1接着工程では、前記耳掛け部を前記マスク本体の幅方向の外側に凸となるように配置して前記端部を前記マスク本体に接着させ、
    前記静止工程は、前記耳掛け部のうち、前記マスク本体の幅方向の外側にはみ出た部分の少なくとも一部が前記マスク本体に重なるように前記耳掛け部を折る折り工程を含む、
    請求項1に記載のマスクの製造方法。
  3. 前記折り工程では、前記耳掛け部の前記はみ出た部分の少なくとも一部を前記マスク本体側に折り返し、前記耳掛け部の折り返し部分を前記マスク本体の方向に押圧することで前記折り返し部分に折り目を付ける、
    請求項2に記載のマスクの製造方法。
  4. 前記折り工程では、前記第1接着工程において前記耳掛け部の前記端部が接着された側の前記マスク本体の面に前記耳掛け部が重なるように前記耳掛け部を折る、
    請求項2又は3に記載のマスクの製造方法。
  5. 前記静止工程は、前記折り工程において折られることで前記マスク本体に重ねられた前記耳掛け部と前記マスク本体とを所定の接着強度で接着させる第2接着工程を含む、
    請求項2から4のうち何れか一項に記載のマスクの製造方法。
  6. 前記第2接着工程において、前記マスク本体の幅方向の第2端部と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着される、
    請求項5に記載のマスクの製造方法。
  7. 前記第2接着工程において前記耳掛け部と前記所定の接着強度で接着可能な接着領域が前記第2端部において製造流れ方向に沿って設けられる、
    請求項6に記載のマスクの製造方法。
  8. 前記第2端部には、テープ状部材が設けられ、
    前記第2接着工程において、前記テープ状部材と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着される、
    請求項6又は7に記載のマスクの製造方法。
  9. 前記折り工程では、前記マスク本体の幅方向の中央と前記第2端部との間に製造流れ方向に沿って延在する棒の上に重なるように前記耳掛け部が折られ、
    前記第2接着工程では、前記棒に前記耳掛け部が重なった状態で前記第2端部と前記耳掛け部とが前記所定の接着強度で接着される、
    請求項6から8のうち何れか一項に記載のマスクの製造方法。
  10. 前記第2接着工程における前記耳掛け部と前記マスク本体との接着は、熱溶着、超音波溶着、およびホットメルト接着剤を介した接着のうちの何れか一つである、
    請求項5から9のうち何れか一項に記載のマスクの製造方法。
  11. マスク本体と、
    前記マスク本体の幅方向の両端に、前記幅方向において外側に凸となるように端部が固定される耳掛け部と、を備え、
    前記耳掛け部は、前記マスク本体の幅方向の外側にはみ出た部分の少なくとも一部が前記マスク本体と重なるように前記幅方向において折り返し可能な折り目を有する、
    マスク。
  12. 前記折り目は、前記端部が固定された前記マスク本体の面に前記耳掛け部が重なるように折り返し可能である、
    請求項11に記載のマスク。
  13. 前記マスク本体と、前記折り目で折り返されて前記マスク本体と重なる前記耳掛け部とは、所定の接着強度で接着される、
    請求項11又は12に記載のマスク。
  14. 前記接着は、前記マスク本体の幅方向の第2端部と該耳掛け部と間でなされる、
    請求項13に記載のマスク。
  15. 前記マスク本体は、前記第2端部において上下方向に沿うように前記接着が可能な領域を有する、
    請求項14に記載のマスク。
  16. テープ状部材を更に備え、
    前記テープ状部材は、前記第2端部に設けられ、
    前記接着は、前記テープ状部材と前記耳掛け部との間でなされる、
    請求項14又は15に記載のマスク。
  17. マスク本体と、
    前記マスク本体の幅方向の両端に、前記幅方向において内側に凸となるように端部が固定される耳掛け部と、を備え、
    前記マスク本体と、該マスク本体と重なる前記耳掛け部とは、所定の接着強度で接着される、
    マスク。
  18. 前記接着は、熱溶着、超音波溶着、およびホットメルト接着剤を介した接着のうちの何れか一つである、
    請求項13から17のうちの何れか一項に記載のマスク。
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