JP2022178306A - 耐熱部材、および、発電システム - Google Patents

耐熱部材、および、発電システム Download PDF

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Satoru Kubotani
義明 酒井
Yoshiaki Sakai
和弘 北山
Kazuhiro Kitayama
昭博 坂本
Akihiro Sakamoto
哲志 蔵前
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Abstract

【課題】遮熱性と耐久性との両者を十分に向上可能な耐熱部材等を提供する。【解決手段】実施形態の耐熱部材は、基材に遮熱コーティング層が形成されている。遮熱コーティング層は、基材の表面に設けられた結合層と、基材の表面に前記結合層を介して設けられ、球状気孔および層状気孔が内部に形成されているセラミックス層とを有する。セラミックス層は、セラミックス層において球状気孔と層状気孔との両者が占める割合である全気孔率RTに対する、前記セラミックス層において層状気孔が占める割合である層状気孔率RLの百分率の値Rが、下記の関係式(A)を満たすと共に、結合層から離れるに伴って値Rが大きくなるように、球状気孔および層状気孔が厚み方向において分布している。100(RL/RT)=R≦50 ・・・式(A)【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、耐熱部材、および、発電システムに関する。
発電システムにおいて、タービンを構成する部品(動翼、静翼など)や燃焼器を構成する部品(燃焼器ライナ、トランジションピースなど)は、高温に耐える耐熱部材であって、金属材料で構成される基材に遮熱コーティング(遮熱コーティング層(TBC):Thermal Barrier Coating)が施されている。
基材に設けられる遮熱コーティング層は、一般に、結合層とセラミックス層とを含む。結合層は、基材よりも耐酸化性が高い金属を用いて、基材の表面を被覆するように形成される。セラミックス層は、結合層を介して基材の表面に形成されており、熱伝導率が低い多孔質のセラミックス材料で構成されている。遮熱コーティングは、高温ガスから基材を保護することによって、基材において機械的劣化および化学的劣化が生ずることを抑制するために施される。
耐熱部材の長寿命化を実現するために、遮熱コーティング層は、遮熱性の向上および耐久性の向上が要求されている。遮熱性の向上は、セラミックス層を厚くすることによって実現可能である。しかし、セラミックス層の厚みが増加するに伴って、基材の表面からセラミックス層が剥離しやすくなる。たとえば、タービンの起動および停止を行う際に、厚み方向において熱膨張の差が生じ、熱応力が発生することによって、剥離が生ずる。このため、セラミックス層の厚みは、通常、0.5~0.6mmであり、遮熱コーティング層について遮熱性と耐久性との両者を向上させることは困難である。また、セラミックス層は、球状気孔と層状気孔とを内部に含み、主に膜内を平行に分布する層状気孔が亀裂の経路となって、遮熱コーティング層の耐剥離性が低下する場合がある。
特開2012-172610号公報 再公表公報2016-147282号公報 特開2015-54522号公報
小林義宏,他,"遮熱コーティングの組織と熱伝導率",熱物性,29[1](2015) P.13-18.,2021年4月22検索,インターネット<URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjtp/29/1/29_13/_pdf/-char/ja>
遮熱コーティング層について遮熱性および耐久性の向上のために、さまざまな技術が提案されている。しかしながら、従来においては、遮熱性と耐久性との両者を十分に向上させることは、容易ではない。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、遮熱性と耐久性との両者を十分に向上可能な、耐熱部材および発電システムを提供することである。
実施形態の耐熱部材は、基材に遮熱コーティング層が形成されている。遮熱コーティング層は、基材の表面に設けられた結合層と、基材の表面に前記結合層を介して設けられ、球状気孔および層状気孔が内部に形成されているセラミックス層とを有する。セラミックス層は、セラミックス層において球状気孔と層状気孔との両者が占める割合である全気孔率RTに対する、前記セラミックス層において層状気孔が占める割合である層状気孔率RLの百分率の値Rが、下記の関係式(A)を満たすと共に、結合層から離れるに伴って値Rが大きくなるように、球状気孔および層状気孔が厚み方向において分布している。
100(RL/RT)=R≦50 ・・・式(A)
図1は、実施形態に係る耐熱部材1の一部の断面図である。 図2は、実施形態の変形例1に係る耐熱部材1bの一部の断面図である。 図3は、実施形態の変形例2に係る耐熱部材1cの一部の断面図である。 図4は、第2実施形態に係るタービンについて要部を模式的に示す断面図である。 図5Aは、表1および表2中の層Aの断面組織画像を示している。 図5Bは、表1および表2中の層Bの断面組織画像を示している。 図5Cは、表1および表2中の層Cの断面組織画像を示している。 図5Dは、表1および表2中の層Dの断面組織画像を示している。 図5Eは、表1および表2中の層Eの断面組織画像を示している。
<第1実施形態>
[A]耐熱部材1の構成
図1は、実施形態に係る耐熱部材1の一部の断面図である。
図1に示すように、耐熱部材1は、基材10と遮熱コーティング層20とを備える。耐熱部材1を構成する各部について順次説明する。
[A-1]基材10
基材10は、例えば、Ni基超合金やCo基超合金などのように、耐熱性が高い金属材料を用いて形成されている。例えば、耐熱部材1がタービンの構成部品である場合には、タービンの運転時の高温に耐える材料で形成された基材10を用いる。
[A-2]遮熱コーティング層20
遮熱コーティング層20は、基材10に形成されている。遮熱コーティング層20は、結合層30とセラミックス層40とを有する。
[A-2-1]結合層30
遮熱コーティング層20において、結合層30は、基材10の表面に設けられている。結合層30は、基材10とセラミックス層40との間の密着性の向上と共に、高温環境下において基材10の表面が腐食および酸化することを防止するために形成されている。
結合層30は、例えば、クロムまたはアルミニウムの濃度が比較的高い金属材料を用いて形成されている。例えば、MCrAlY合金(Mは、Ni、Co、および、Feなどの遷移金属から選ばれる少なくとも1つの元素)のように、高温での耐食耐性および酸化耐性に優れる金属材料を用いて、結合層30を形成することが好ましい。
結合層30の厚みは、通常、0.1~0.3mm程度であって、最大で0.5mm程度である。結合層30の厚みは、耐熱部材1が使用される温度等の条件に応じて、任意に設定可能である。
[A-2-2]セラミックス層40
遮熱コーティング層20において、セラミックス層40は、基材10の表面に結合層30を介して設けられている。
図1では図示していないが、セラミックス層40は、球状気孔(globular pore)および層状気孔(lamellar pore)が内部に形成されている。
球状気孔および層状気孔は、非特許文献1に記載されているように、円形度CIに基づいて分類される。円形度CI(Circularity)は、下記の式(1)で示されるように、気孔の面積Aと気孔の周囲の長さLとを用いて算出される。円形度CIは、断面写真について画像解析を実施することによって求めることができる。
CI=4π(A/L) ・・・式(1)
円形度CIは、0から1までの範囲の数値であって、1である場合は真円形状であることを示し、ゼロに近づくほどに線状に近づくことを示す。本実施形態では、気孔の面積Aが500μm以下(A≦500μm)であって、円形度CIが0.4以下(CI≦0.4)である気孔を層状気孔とし、層状気孔以外の気孔を球状気孔としている。
本実施形態において、セラミックス層40は、全気孔率RT(%)に対する層状気孔率RL(%)の百分率の値R(%)が下記の関係式(A)を満たす。
100(RL/RT)=R≦50 ・・・式(A)
式(A)において、全気孔率RT(total porosity)は、セラミックス層40において全ての気孔(球状気孔と層状気孔との両者)が占める割合であって、セラミックス層40の断面写真において、球状気孔の断面積と層状気孔の断面積との合計値をセラミックス層40の全体の断面積で割った値に100を積算した値に相当する。層状気孔率RL(lamellar porosity)は、セラミックス層40において層状気孔が占める割合であって、セラミックス層40の断面写真において層状気孔の断面積をセラミックス層40の全体の断面積で割った値に100を積算した値に相当する。
なお、式(A)で示す値Rは、下記の式(A1)を満たすことが更に好ましい。この場合には、セラミックス層中の層状気孔の減少に伴う熱伝導率の上昇による遮熱特性低下の問題が生ずることを効果的に防止可能である。
2≦R≦50 ・・・式(A1)
また、本実施形態において、セラミックス層40は、結合層30から離れるに伴って上記の値Rが大きくなるように、球状気孔および層状気孔が厚み方向において分布している。
具体的には、セラミックス層40は、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを含み、第1セラミックス層41において結合層30の側に位置する面に対して反対側に位置する面に第2セラミックス層42が積層されている。そして、セラミックス層40は、上記式(A)で算出される値Rが、第1セラミックス層41よりも第2セラミックス層42の方が大きくなるように構成されている。
[A-2-3]セラミックス層40の材料
セラミックス層40において、第1セラミックス層41および第2セラミックス層42は、例えば、ジルコニア(二酸化ジルコニウム)を用いて形成されている。ジルコニアは、セラミックス材料の中でも熱伝導率が低いため、遮熱コーティング層20の遮熱性を高めることができる。
上記のジルコニアは、1000℃付近で単斜晶から正方晶へ相変態が起きて、大きな体積変化が生ずる。このため、この相変態を抑制するために、ジルコニアに希土類元素の酸化物を安定化材として添加することが好ましい。ジルコニアの安定化剤としては、カルシア、マグネシアなどが知られているが、本実施形態では、特に、イットリアを安定化材として用いることが好ましい。イットリアを安定化材として用いた場合には、安定化材がジルコニア中から脱離する脱安定化現象の発生が抑制されるため、皮膜の耐久性を向上させることができる。また、ハフニア、セリア、ジスプロシアなどを安定化材として用いた場合には、セラミックス層40の熱伝導率をより低減させることができる。
[A-2-4]セラミックス層40の厚み
第1セラミックス層41の厚みと第2セラミックス層42の厚みとを合計したセラミックス層40の全体の厚みは、通常、0.5~0.6mmであるのに対して、本実施形態では1mm以上であることが好ましい。厚みが厚くなるに伴い、基材10の温度上昇を抑制することができるので、耐熱部材1の耐久性を高めることができる。
セラミックス層40において、第1セラミックス層41の厚みは、0.1mm以上、0.3mm以下の範囲であることが好ましい。また、第2セラミックス層42の厚みは、0.6mm以上、1.5mm以下の範囲であることが好ましい。遮熱コーティング層20においてセラミックス層40が剥離する際には、熱応力が大きく働く基材10との近傍や、結合層30の表面から数十~百μm程度の部位に亀裂が進展するので、第1セラミックス層41を基材10周辺に設けることで、剥離耐久性を向上させることができる。第1セラミックス層41が厚い場合、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを合計したセラミックス層40の熱伝導率が上昇し、TBCの遮熱性が低下するので、過度に厚くしない事が望ましい。前述のように亀裂は、結合層30の表面付近に進展するので、通常0.3mm程度設ければ十分である。第2セラミックス層42の厚さは、耐熱部材が曝される温度環境により施工できるが、本実施形態のセラミックス層40は、耐剥離性に優れるため、通常の厚さ以上に施工される事で、部材の耐久性を向上させる事ができる。極端に厚すぎる場合、耐剥離性が低下するため、一定以下の厚さとすることが望ましい。本実施形態のセラミックス層40では、1.5mm程度の厚さであれば、耐剥離性を維持したTBCを形成可能である。
[A-2-5]セラミックス層40の全気孔率
セラミックス層40において、第1セラミックス層41の全気孔率および第2セラミックス層42の全気孔率は、10%以上であることが好ましく、20%程度がより好ましい。全気孔率が低い場合には、セラミックス層40の弾性率が大きく上昇し、熱応力が高くなって,剥離が生じやすくなるため、耐久性の低下が生ずる場合がある。また、全気孔率の低下に伴って熱伝導率が上昇するので、遮熱コーティング層20の遮熱性が低下する場合がある。これに対して、全気孔率が高すぎる場合には、皮膜の強度や密着強度が低下する。
[B]耐熱部材1の作製方法
以下より、上記の耐熱部材1の作製方法の一例を説明する。
[B-1]基材10の準備
耐熱部材1を作製する際には、まず、基材10を準備する。ここでは、耐熱部材1の用途に応じた特性を有する金属材料で形成された基材10を準備する。
[B-2]遮熱コーティング層20の形成
つぎに、基材10に遮熱コーティング層20を形成する。
[B-2-1]結合層30の形成
遮熱コーティング層20の形成では、最初に、結合層30を基材10の表面に形成する。ここでは、例えば、溶射法や電子ビーム蒸着法などの方法で、金属材料を基材10の表面に被覆させることによって、結合層30の形成が実行される。
[B-2-2]セラミックス層40の形成
その後、結合層30を介して基材10の表面を被覆するようにセラミックス層40を形成する。セラミックス層40の形成は、結合層30の形成と同様に、例えば、溶射法や電子ビーム蒸着法などの方法で、金属材料を結合層30の表面に被覆させることによって実行される。
本実施形態では、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを積層することによって、セラミックス層40を形成する。このとき、上記した関係式(A)で求められる値R(全ての気孔に対する層状気孔の割合)について、第1セラミックス層41よりも第2セラミックス層42の方が大きくなるように、セラミックス層40の形成を実行する。
関係式(A)で求められる値R(全ての気孔に対する層状気孔の割合)は、溶射条件によって、適宜、調整することができる。
たとえば、プラズマ溶射法によってセラミックス層40の形成を行う際には、プラズマを形成するための作動ガス(ArもしくはHなど)の流量、ならびに、プラズマを形成するために投入する投入電力を制御し、溶射粉末の溶融状態および移動速度を調整する。これにより、セラミックス層40に含まれる球状気孔および層状気孔の状態を所望の状態にすることができる。具体的には、作動ガス中のHの割合および投入電力を増加させると、プラズマの温度が上昇し、溶射粉末がより溶融するので、層状気孔の量を減少させることができる。また、プラズマの温度が上昇し過ぎると皮膜内に亀裂が発生するため、作動ガス中のArの割合を増加させることで、プラズマの温度を低下させ、粉末材料の溶融状態を適正な状態にすることができる。
また、溶射ガンと施工対象物との間の距離、および溶射ガンの走査速度を制御することによって、セラミックス層40の組織を調整することができる。具体的には、溶射ガンと施工対象物との間の距離を短くすることによって、投射された粉末材料の溶融がより進行した状態になるので、層状気孔の量を減少させることができる。溶射ガンの走査速度を低下させたときには、溶射ガンから噴出される高温のプラズマジェットによる加熱によって施工対象物の表面の温度が上昇し、投射された粉末材料が皮膜へ凝固するまでに要する時間が変化するため、層状気孔の割合を変化させることができる。
[C]まとめ
既に述べたように、耐熱部材1は、セラミックス層40を厚くすることによって遮熱性が向上するが、セラミックス層40の厚みが増加するに伴って基材10の表面にから遮熱コーティング層20が剥離しやすくなる。しかしながら、本実施形態では、セラミックス層40は、上記式(A)の関係を満たすと共に、結合層30から離れるに伴って上記式(A)で算出される値Rが大きくなっている。つまり、本実施形態では、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rは、基材10に近い第1セラミックス層41の方が、基材10から離れた第2セラミックス層42よりも小さい。これにより、本実施形態の耐熱部材1は、耐久性と遮熱性との両者を十分に向上可能である。
具体的には、本実施形態のセラミックス層40において、基材10に近い第1セラミックス層41は、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値R(全ての気孔に対する層状気孔の割合)が第2セラミックス層42より小さいので、セラミックス層40で生ずる亀裂の経路が少ない。その結果、本実施形態では、遮熱性の向上のためにセラミックス層40の厚みを、たとえば、1mm以上にした場合であっても、遮熱コーティング層20において結合層30側に位置する第1セラミックス層41で亀裂が生じにくい。これにより、本実施形態では、遮熱コーティング層20が基材10の表面から剥離することを防止することが可能であるので、遮熱コーティング層20の耐久性を向上可能である。
また、本実施形態では、基材10から離れた第2セラミックス層42は、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値R(全ての気孔に対する層状気孔の割合)が、第1セラミックス層41より大きい。層状気孔は、皮膜と平行方向に広がる扁平した形状を有するため、遮熱コーティング層20の表面から入る入熱に対して、熱抵抗として作用する。このため、本実施形態では、遮熱コーティング層20において表面側に位置する第2セラミックス層42が、熱伝導率の上昇を効果的に抑制するので、遮熱コーティング層20の遮熱性を向上可能である。
したがって、本実施形態の耐熱部材1は、耐久性と遮熱性との両者を十分に向上可能である。
[D]変形例
[D-1]変形例1
図2は、実施形態の変形例1に係る耐熱部材1bの一部の断面図である。
図2に示すように、本変形例の耐熱部材1bは、遮熱コーティング層20が難焼結層50を更に含む。
難焼結層50は、セラミックス層40において結合層30の側に位置する面に対して反対側に位置する最表面に積層されている。
難焼結層50は、セラミックス層40よりも焼結されにくいセラミックス材料で形成されている。ここでは、難焼結層50は、不純物含有率が、セラミックス層40を構成する材料よりも少ない材料を用いて形成される。たとえば、ジルコニアよりも融点が低い不純物(酸化ケイ素や酸化アルミニウムなど)に関する不純物含有率が、セラミックス層40の作成で用いたジルコニアよりも少ないジルコニアを用いて、難焼結層50の形成が行われる。具体的には、セラミックス層40の材料の不純物含有率は、一般に、1.0~3.0質量%であるのに対して、難焼結層50の材料の不純物含有率は、0.5質量%以下であることが好ましい。
本変形例の耐熱部材1bは、難焼結層50が最表面に形成されているので、高温ガスに曝される遮熱コーティング層20のセラミックス層40において焼結が進行し、遮熱コーティング層20の特性が劣化することを抑制可能である。その結果、本変形例では、遮熱コーティング層20の特性を長期に渡って安定的に保持することができる。
[D-2]変形例2
図3は、実施形態の変形例2に係る耐熱部材1cの一部の断面図である。
図3に示すように、本変形例の耐熱部材1cは、遮熱コーティング層20が亀裂層50cを更に含む。つまり、本変形例の耐熱部材1cは、いわゆる、DVC-TBC(dense vertically cracked thermal barrier coating)が施されている。
本変形例の耐熱部材1cでは、亀裂層50cは、セラミックス層40において結合層30の側に位置する面に対して反対側に位置する最表面に積層されている。
亀裂層50cは、セラミックス層40によりも緻密であって、セラミックス層40によりも全気孔率RTが小さい。
しかし、亀裂層50cは、厚み方向に割れた縦割れ亀裂を含む。本変形例では、亀裂層50cが縦割れ亀裂を含むため、熱膨張が緩和されるので、熱応力を低減させることができる。その結果、本変形例では、遮熱コーティング層20を厚くした場合でも、剥離の発生を抑制可能であるため、耐久性を高めることができる。また、亀裂層50cは、緻密であるため、高温ガス中に含まれる粒子等による、遮熱コーティングのエロージョン損傷を抑制する事ができる。
なお、たとえば、溶射法で亀裂層50cを形成する場合、溶射温度や粉末の粒径を調整すると共に、冷却などの実行によって、縦割れ亀裂を形成することができる。また、電子ビーム物理蒸着法で亀裂層50cを形成する場合には、成膜時の基材の回転や角度を調整することによって、縦割れ亀裂を形成可能である。
[D-3]その他の変形例
上記の実施形態の耐熱部材1では、セラミックス層40が第1セラミックス層41と第2セラミックス層42との積層体である場合について説明したが、これに限らない。セラミックス層40が単層であって、関係式(A)を満たすと共に、関係式(A)で求められる値Rが結合層30から離れるに伴って大きくなるように、球状気孔および層状気孔が厚み方向において分布していてもよい。つまり、単層のセラミックス層40において全ての気孔に対する層状気孔の割合(値R)は、結合層30が位置する側の一方の界面から、結合層30に対して反対側に位置する他方の界面へ向かって、たとえば、比例して大きくなるように変化していてもよい。この場合においても、上記の実施形態と同様な効果を奏することができる。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態に係るタービンについて要部を模式的に示す断面図である。
タービン100は、図4に示すように、タービンケーシング110とタービンロータ120とを含む。ここでは、タービン100は、たとえば、多段式の軸流タービンであって、複数のタービン段落130がタービンロータ120の軸方向に沿って設けられている。
タービンケーシング110は、内周面に静翼131が設置されている。静翼131は、タービンロータ120の回転方向(周方向)に複数が配置されることによって、静翼翼列を構成している。静翼翼列は、複数段であって、複数段の静翼翼列がタービンロータ120の軸方向に並んでいる。
タービンロータ120は、タービンケーシング110の内部に収容されており、軸方向を回転中心として回転するように支持されている。タービンロータ120は、外周面に動翼132が設置されている。動翼132は、タービンロータ120の回転方向に複数が配置されており、複数の動翼132が動翼翼列を構成している。動翼翼列は、静翼翼列と同様に、複数段であって、複数段の動翼翼列がタービンロータ120の軸方向に沿って並んでいる。つまり、静翼翼列と動翼翼列とで構成されたタービン段落130は、複数段落であって、複数段落のタービン段落130が軸方向に並ぶように設けられている。
タービン100は、タービンケーシング110の内部に作動媒体が導入され、軸方向に並ぶ複数のタービン段落130のそれぞれにおいて作動媒体が膨張して仕事を行うことで、タービンロータ120が回転する。そして、タービンロータ120の回転によって、タービンロータ120に連結された発電機140が駆動し、発電が行われる。
タービン100は、たとえば、COタービンであって、超臨界状態のCOガスを含む燃焼ガスが作動媒体として供給されることによって駆動するように構成されている。
本実施形態のタービン100において、タービン段落130を構成する静翼131および動翼132は、第1実施形態の耐熱部材1と同様に構成されている。つまり、第1実施形態において図1を用いて説明したように、静翼131および動翼132は、基材10に遮熱コーティング層20が形成された耐熱部材1であって、遮熱コーティング層20は、基材10の表面に結合層30を介して設けられ、球状気孔および層状気孔が内部に形成されているセラミックス層40を有する。そして、セラミックス層40は、上述したように、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、上記した関係式(A)を満たすと共に、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなるように、球状気孔および層状気孔が厚み方向において分布している。それゆえ、本実施形態のタービン100は、耐久性と遮熱性との両者が十分に向上し、長期間、使用可能な耐熱部材1で構成されているので、運転寿命を伸ばすことができる。
なお、図示を省略しているが、静翼131および動翼132の他に、シュラウドセグメントなどのタービン構成部品を、第1実施形態の耐熱部材1と同様に構成してもよい。また、燃焼器を構成する構成部品(燃焼器ライナおよびトランジションピースなど)について、第1実施形態の耐熱部材1と同様に構成してもよい。
その他、蒸気タービンや、COタービン以外のガスタービンなどのタービンにおいて、高温ガスなどに曝される部品に関して、第1実施形態の耐熱部材1と同様に構成してもよい。
以下より、実施例等について、表1、表2、および、図5Aから図5Eを用いて説明する。
Figure 2022178306000002
Figure 2022178306000003
表1において、例1から例3は、実施例であり、例C1~例C3は、比較例である。表1においては、各例における耐熱部材1の試験サンプルが有するセラミックス層40の構成と、試験結果とを示している。表1において、例C1と例C2は、セラミックス層40が単層であるが、都合により、第2セラミックス層42の欄に構成の内容を示している。
表2では、セラミックス層40として形成した層Aから層Eについて、全気孔率RTと、層状気孔率RLと、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rとを示している。
図5Aから図5Eのそれぞれは、表1および表2中の層Aから層Eのそれぞれの断面組織画像を示している。図5Aから図5Eの断面画像のそれぞれは、電子顕微鏡で断面を撮影した画像について2値化処理を実行することによって気孔部分が抽出された画像であり、気孔部分が黒色で示され、その他の母材部分が白色で示されている。そして、既に述べたように、図5Aから図5Eのように2値化処理された断面画像を用いて、気孔について球状気孔と層状気孔に分類し、全気孔率RT(%)と、層状気孔率RL(%)と、全気孔率RT(%)に対する層状気孔率RL(%)の百分率の値R(%)とのそれぞれを求めて、表2に示した。
なお、図5Aにおいては、球状気孔GPと層状気孔LPについて符号を用いて示している。
[1]試験サンプルの作製
各例における耐熱部材1の試験サンプルを作製する際には、基材10として、直径が25mmであるNi基の超合金基材を準備し、その基材10に遮熱コーティング層20を形成した。
遮熱コーティング層20の形成では、最初に、結合層30を基材10の表面に形成した。ここでは、NiCrAlY合金を用いて、厚みが0.2mmから0.3mmである結合層30を形成した。
その後、結合層30を介して基材10の表面を被覆するようにセラミックス層40を形成した。ここでは、ジルコニアの溶射粉末を用いた大気圧プラズマ溶射によって、セラミックス層40の形成を行った。
セラミックス層40を構成する層Aから層Dの形成では、粒子径の範囲が10μmから180μm程度までの範囲であって、粒子径が10μmから30μmmまでの範囲である粒子が粒子全体の14%を占め、かつ、粒子径が10μmから60μmまでの範囲である粒子が粒子全体の65%含まれる粒度分布を有する溶射粉末を用いた。層Eの形成では、粒子径の範囲が45μmから140μm程度までの範囲である溶射粉末を用いた。
各例において溶射条件(溶射時の作動ガス、投入電力、施工時の走査速度など)を適宜変更することによって、表1および表2に示すように、各例の試験サンプルについてセラミックス層40を形成した。
具体的には、例1から例3では、表1に示すように、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを積層することによって、セラミックス層40を形成した。例C1および例C2では、表1に示すように、単層のセラミックス層40を形成した。例C3では、表1に示すように、例C1および例C2と異なり、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを積層することによって、セラミックス層40を形成した。各例においては、表1に示す厚みで各層の形成を行った。
[2]試験
上記のように作製した各例の試験サンプルについて、表1に示すように、剥離特性(耐久性)に関する試験と、遮熱特性に関する試験とを行った。
[2-1]剥離特性に関する試験
剥離特性に関する試験として、熱サイクル試験を行った。熱サイクル試験では、電気炉において試験サンプルに加熱と冷却とを交互に実行するサイクルを繰り返した。熱サイクル試験の試験条件は、上限温度が1100℃であって、下限温度が150℃であり、熱サイクル回数を最大で350回とした。表1においては、各例の試験サンプルで剥離が生じた熱サイクル回数について示しており、「≧350」は、剥離の発生がなかったことを意味する。
表1に示すように、例1から例3は、熱サイクル回数が350回以上であって、剥離が生じなかった。これに対して、例C1から例C3は、熱サイクル回数が350回未満の条件で剥離が生じた。
[2-2]遮熱特性に関する試験
遮熱特性に関する試験として、各例のセラミックス層40について熱伝導率比を求めた。
ここでは、レーザーフラッシュ法(JISR1611準拠)によって、各例の試験サンプルについて、室温における熱拡散率を求めた。そして、各例の試験サンプルについて、DSC法で比熱を測定すると共に、室温における密度を求めた。そして、熱拡散率と比熱と密度を用いて、各例のセラミックス層40に関して熱伝導率を求めた。表1においては、例C2の熱伝導率に対する、他の例の熱伝導率の割合である熱伝導率比を示している。
表1に示すように、例1から例3は、例C2よりも、熱伝導率比が小さい。
[2-3]試験結果まとめ
例C1のセラミックス層40は、単層であって、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、関係式(A)に示す関係(100(RL/RT)=R≦50)を満たしているが、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなっていない。このため、例C1は、熱伝導率比が例1から例3と同等であって遮熱特性が同様であるが、熱サイクル回数が例1から例3よりも少なく、剥離特性(耐久性)が劣る。
例C2のセラミックス層40は、単層であって、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、関係式(A)に示す関係(100(RL/RT)=R≦50)を満たしていないと共に、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなっていない。このため、例C2は、熱伝導率比が例1から例3よりも高く、遮熱特性が劣る。また、例C2は、熱サイクル回数が、例1から例3よりも少なく、剥離特性(耐久性)が劣る。
例C3のセラミックス層40は、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを有し、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、関係式(A)に示す関係(100(RL/RT)=R≦50)を満たしているが、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなっていない。このため、例C3は、熱伝導率比が例1から例3と同等であって遮熱特性が同様であるが、熱サイクル回数が例1から例3よりも少なく、剥離特性(耐久性)が劣る。
これに対して、例1から例3のセラミックス層40は、第1セラミックス層41と第2セラミックス層42とを有し、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、関係式(A)に示す関係(100(RL/RT)=R≦50)を満たすと共に、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなっている。これにより、例1から例3は、熱伝導率比が例C2よりも小さく、優れた遮熱特性を有すると共に、熱サイクル回数が例C1から例C3よりも多く、優れた剥離特性(耐久性)を有することが確認できた。
なお、全気孔率RTは、例1では、第1セラミックス層41よりも第2セラミックス層42の方が大きい。例3では、全気孔率RTは、例1と異なり、第1セラミックス層41の方が第2セラミックス層42よりも大きい(表2参照)。このような場合であっても、全気孔率RTに対する層状気孔率RLの百分率の値Rが、関係式(A)に示す関係(100(RL/RT)=R≦50)を満たすと共に、結合層30から離れるに伴って値Rが大きくなっていれば、遮熱特性および剥離特性(耐久性)を向上することが確認できた。
<その他>
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:耐熱部材、1b:耐熱部材、1c:耐熱部材、10:基材、20:遮熱コーティング層、30:結合層、40:セラミックス層、41:第1セラミックス層、42:第2セラミックス層、50:難焼結層、50c:亀裂層、100:タービン、110:タービンケーシング、120:タービンロータ、130:タービン段落、131:静翼、132:動翼、140:発電機、GP:球状気孔、LP:層状気孔

Claims (8)

  1. 基材に遮熱コーティング層が形成された耐熱部材であって、
    前記遮熱コーティング層は、
    前記基材の表面に設けられた結合層と、
    前記基材の表面に前記結合層を介して設けられ、球状気孔および層状気孔が内部に形成されているセラミックス層と
    を有し、
    前記セラミックス層は、
    前記セラミックス層において前記球状気孔と前記層状気孔との両者が占める割合である全気孔率RTに対する、前記セラミックス層において前記層状気孔が占める割合である層状気孔率RLの百分率の値Rが、下記の関係式(A)を満たすと共に、
    前記結合層から離れるに伴って前記値Rが大きくなるように、前記球状気孔および前記層状気孔が厚み方向において分布している、
    耐熱部材。
    100(RL/RT)=R≦50 ・・・式(A)
  2. 前記セラミックス層は、
    第1セラミックス層と、
    前記第1セラミックス層において前記結合層の側に位置する面に対して反対側に位置する面に積層された第2セラミックス層と
    を少なくとも有し、
    前記値Rは、前記第1セラミックス層よりも前記第2セラミックス層の方が大きい
    請求項1に記載の耐熱部材。
  3. 前記セラミックス層は、厚みが1mm以上である、
    請求項1または2に記載の耐熱部材。
  4. 前記セラミックス層は、
    希土類元素の酸化物を安定化材として含有するジルコニアを用いて形成されている、
    請求項1から3のいずれかに記載の耐熱部材。
  5. 前記遮熱コーティング層は、
    前記セラミックス層において前記結合層の側に位置する面に対して反対側に位置する最表面に積層され、前記セラミックス層よりも焼結されにくいセラミックス材料で形成された難焼結層
    を含む、
    請求項1から4のいずれかに記載の耐熱部材。
  6. 前記遮熱コーティング層は、
    前記セラミックス層において前記結合層の側に位置する面に対して反対側に位置する最表面に積層され、前記セラミックス層によりも緻密であって、厚み方向に割れた縦割れ亀裂を含む亀裂層
    を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載の耐熱部材。
  7. タービン構成部材を用いて構成されたタービン
    を備える発電システムであって、
    前記タービン構成部材は、
    請求項1から6のいずれかに記載の耐熱部材を含む、
    発電システム。
  8. 前記タービンは、超臨界状態のCOガスを含む燃焼ガスが作動媒体として供給されることによって駆動するように構成されたCOタービンである、
    請求項7に記載の発電システム。
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