JP2022175474A - 往復動切断工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復動切断工具に係るシューの位置決めにおいて、より耐久性に優れ、又、作業中に、より動き難く、あるいはより操作し易く、所定位置より前方に引き出した場合の抜け止めがより確実に行えるようにする。【解決手段】往復動切断工具としてのレシプロソーは、ブレードを保持するブレード保持部138を有する棒状のスライダ6と、ブレード保持部138に隣接し、スライダ6の延在方向(前後方向)にスライド可能であるシュー229と、シュー229に係止可能なシューロック機構254と、シュー229に干渉可能なピン240を備えている。シューロック機構254は、シュー229への係止により、シュー229のスライドを抑制し、シュー229への係止の解除により、シュー229のスライドを許容する。ピン240は、所定位置にスライドされたシュー229に干渉する。【選択図】図10

Description

本発明は、充電式レシプロソー等の往復動切断工具に関する。
米国特許第6272757号明細書(特許文献1)及び欧州特許第0669181号明細書(特許文献2)には、レシプロソーにおける位置調整可能なシューが開示されている。
米国特許第6272757号明細書 欧州特許第0669181号明細書
往復動切断工具に係るシューの位置決めにおいて、より耐久性に優れ、又、作業中に、より動き難く、あるいはより操作し易く、最大引き出し位置等の所定位置より前方に引き出した場合の抜け止めがより確実に行える技術が期待されている。
本明細書は、往復動切断工具を開示する。この往復動切断工具は、モータと、先端工具を保持する先端工具保持部が先端部に設けられた棒状のスライダと、スライダの延在方向を前後方向とし、モータの回転を前後方向の往復動に変換してスライダに伝達する往復動変換機構と、を備えていても良い。往復動切断工具は、先端工具保持部に隣接し、先端工具が作用する被加工材に接触可能であり、前後方向にスライド可能であるシューを備えていても良い。往復動切断工具は、シューに係止可能なシューロック機構を備えていても良い。往復動切断工具は、シューに干渉可能なピンを備えていても良い。シューロック機構は、シューへの係止により、シューのスライドを抑制しても良い。シューロック機構は、シューへの係止の解除により、シューのスライドを許容しても良い。ピンは、所定位置にスライドされたシューに干渉しても良い。
本開示の往復動切断工具によれば、シューの位置決めの機構が、より耐久性に優れる。
又、位置決め後のシューが、作業中に、より動き難い。
更に、シューの位置決めの操作がより行い易い。
又更に、最大引き出し位置等の所定位置より前方に引き出した場合の抜け止めがより確実に行われる。
本開示に係るレシプロソーの左上前方からみた斜視図である。 図1の中央縦断面図である。 図2の一部拡大図である。 図3のA-A線断面図である。 図2における往復動変換機構の一部及びその周辺の部材に係る上方側からみた一部分解斜視図である。 図2における往復動変換機構の一部及びその周辺の部材に係る下方側からみた一部分解斜視図である。 図2における往復動変換機構の一部及びその周辺の部材に係る中央縦断面図である。 図7の状態からオービタル切替レバーのツマミ部を前方へ倒した場合における中央縦断面図である。 図1のレシプロソーの前部における右上前方からみた斜視図である。 図2の前部の一部拡大図である。 図2におけるガイドシュー機構及びその周辺の部材に係る上方側からみた一部分解斜視図である。 図2におけるガイドシュー機構及びその周辺の部材に係る下方側からみた一部分解斜視図である。 図10のB-B線断面図である。 図10のC-C線断面図である。 図10のD-D線断面図である。 図10のE-E線断面図である。
本開示に係るレシプロソーは、モータと、ブレードを保持するブレード保持部が先端部に設けられた棒状のスライダと、スライダの延在方向を前後方向とし、モータの回転を前後方向の往復動に変換してスライダに伝達する往復動変換機構と、を備えていても良い。レシプロソーは、ブレード保持部に隣接し、ブレードが作用する被加工材に接触可能であり、前後方向にスライド可能であるシューを備えていても良い。レシプロソーは、シューに係止可能なシューロック機構を備えていても良い。レシプロソーは、シューに干渉可能なピンを備えていても良い。シューロック機構は、シューへの係止により、シューのスライドを抑制しても良い。シューロック機構は、シューへの係止の解除により、シューのスライドを許容しても良い。ピンは、所定位置にスライドされたシューに干渉しても良い。
この場合、最前方スライド位置等の所定位置より前方に引き出した場合におけるシューの抜け止めが、より確実になされる。
又、ピンは、押し上げ操作により、シューに干渉しない位置へ移動可能であっても良い。シューは、シューロック機構に係止されず、且つピンに干渉されない場合、前記シュー以外の部分から分離可能であっても良い。この場合、シューの抜け止めがなされつつ、シューを分離することができる。
更に、ピンは、シューに干渉する位置へ付勢されていても良い。この場合、シューの分離を可能としつつ、シューの抜け止めがより確実になされる。
又更に、ピンは、シューロック機構に隣接していても良い。この場合、シューのロック操作とピンの操作とが、より行い易い。
加えて、シューは、被加工材に接触するシュープレートと、シュープレートを支持するシューサポータと、を有していても良い。シューサポータは、前後に延びるスリットを有していても良い。ピンは、スリットに入っていても良い。この場合、シューとピンとがよりコンパクトに配置される。
又、スリットは、その幅を狭くするための凸部を有していても良い。ピンは、凸部に干渉しても良い。この場合、シューへの干渉のための構成が、より効率的に設けられる。
更に、シューサポータは、前後に延びていても良い。シューサポータは、底板部と、底板部の左辺から起立する左壁部と、底板部の右辺から起立する右壁部と、を有していても良い。この場合、シューサポータが、より強固に設けられる。
又更に、シューロック機構は、平面部と円筒面部とを有する円柱状であり中心軸周りで回転可能であるシューサポータ係止軸を有していても良い。左壁部及び右壁部の少なくとも一方は、シューサポータ係止軸の円筒面部に係止される被係止部を有していても良い。シューサポータ係止軸の回転により、被係止部に平面部が向かい合っても良く、被係止部から円筒面部が脱しても良く、シューサポータ係止軸によるシューの係止が解除されても良い。この場合、シューへの係止のための構成が、より効率的に設けられる。
加えて、左壁部及び右壁部の少なくとも一方に、シュープレートが支持されても良い。この場合、シューの構成が、より効率的になる。
又、シューサポータを案内するシューガイドプレートが設けられても良い。この場合、シューのスライド及びより強固な保持のための構成が、より効率的に設けられる。
更に、シューガイドプレートは、ピンが通る孔を有していても良い。この場合、ピンあるいはその操作のための構成が、より効率的になる。
又更に、往復動変換機構を保持する動力伝達ハウジングが設けられても良い。加えて、シューサポータは、動力伝達ハウジングとシューガイドプレートとの間に配置されていても良い。この場合、シュー及びその隣接部材が、よりコンパクトに設けられる。
又、シューガイドプレートは、動力伝達ハウジングに対し、ネジにより固定されていても良い。又、ネジは、スリットを通っていても良い。この場合、シュー及びその隣接部材が、よりコンパクトに設けられる。
更に、所定位置は、シューがシューロック機構に係止される最も前方の位置(最前方スライド位置)であっても良い。この場合、シューが、最前方スライド位置まで引き出された時点で、干渉により止められる。
以下、本発明の実施の形態及びその変更例が、適宜図面に基づいて説明される。
当該形態は、電動工具,往復動工具の一例としての往復動切断工具に係るものであり、より具体的には、レシプロソーに係るものである。
当該形態及び変更例における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況及び移動する部材の状態の少なくとも一方等により変化することがある。
尚、本発明は、当該形態及び変更例に限定されない。
図1は、本開示に係るレシプロソー1の左上前方からみた斜視図である。図2は、図1の中央縦断面図である。図3は、図2の一部拡大図である。図4は、図3のA-A線断面図である
図2及び図3において、図の右がレシプロソー1の前方であり、図の上がレシプロソー1の上方である。
レシプロソー1は、本体ハウジング2と、モータ3と、ファン4と、往復動変換機構5と、出力部としてのスライダ6と、ガイドシュー機構8と、カウンタウェイト機構9と、オービタル機構12と、オービタル切替機構14と、リリース機構201(図9,図13,図14等参照)と、を有する。
本体ハウジング2は、各種の部材を直接的に又は間接的に保持する支持枠である。
本体ハウジング2は、モータハウジング18と、動力伝達ハウジング20と、カバー22と、を含む。
モータハウジング18の前部は、筒状である。モータハウジング18の後部は、ループ状に形成されている。モータハウジング18は、プラスチック製である。
モータハウジング18は、モータ3を、前上部内において保持している。モータ3は、モータケース3aを有している。モータケース3aは、モータ3の外郭である。モータケース3aは、筒状である。モータケース3aの前部は、開口している。モータハウジング18は、モータケース3aを介して、動力伝達ハウジング20と連結されている。
モータハウジング18は、半割であり、左モータハウジング18aと、右モータハウジング18bとを有している。
左モータハウジング18aは、複数のネジボス24を有している。右モータハウジング18bは、複数のネジ孔(図示略)を有している。ネジ孔の配置は、ネジボス24の配置と対応している。右モータハウジング18bは、複数のネジ28のそれぞれが、ネジボス24及びネジ孔に、左右方向に延びるように入れられることにより、左モータハウジング18aに対して固定されている。
モータハウジング18における、上下方向に延びたループの後部は、第1グリップ部30である。第1グリップ部30は、ユーザにより把持される。
モータハウジング18の後部のループ状部における第1グリップ部30の前面に対向する部分には、複数の吸気孔31が開けられている。各吸気孔31は、左右方向に延びており、上下方向で並べられている。各吸気孔31の前側に、モータ3が配置される。
第1グリップ部30の上部には、トリガスイッチ32が保持されている。
トリガスイッチ32は、トリガ33と、トリガスイッチ本体部34とを有する。
トリガ33は、第1グリップ部30の上部の前側において露出している。ユーザは、トリガ33に対して、指先で引く(後方へと移動させる)操作を行える。トリガ33は、トリガスイッチ本体部34の前方に配置されている。トリガ33は、トリガスイッチ本体部34と接続されている。
トリガスイッチ本体部34は、第1グリップ部30の上部内に配置されている。トリガスイッチ本体部34は、トリガ33の操作によりオンオフが切り替わる。トリガスイッチ本体部34は、トリガ33の引き込み量が所定量以上となるとオンとなる。又、トリガスイッチ本体部34は、当該所定量以上の引き込み量に応じて変化する信号(例えば抵抗値)を発信する。この信号に応じ、モータ3の回転速度が変化する。
トリガ33は、トリガスイッチ本体部34を介して、モータ3のオンオフを切り替える。トリガ33は、モータ3のオンオフを操作するスイッチ操作部である。
トリガ33の上側には、ロックオフボタン35が設けられている。ロックオフボタン35は、左右方向に延びる板状である。
ロックオフボタン35の左部及び右部は、モータハウジング18から露出している。ロックオフボタン35は、その左部が押されることで、右方にスライド可能である。又、ロックオフボタン35は、その右部が押されることで、左方にスライド可能である。
ロックオフボタン35は、右方にスライドして右側に位置していると、トリガ33の引き操作を食い止める。このため、モータ3をオンにすることができない。ロックオフボタン35は、左方にスライドして左側に位置していると、トリガ33の引き操作を許容する。このため、モータ3をオンにすることができる。
ロックオフボタン35の前方には、速度設定ダイヤル36が設けられている。速度設定ダイヤル36は、上下左右に広がる円盤状であり、回転操作可能である。速度設定ダイヤル36の上部は、モータハウジング18から露出している。
速度設定ダイヤル36は、回転位置(角度)に応じた信号を発信する。この信号に応じ、モータ3の最高回転速度が設定される。
速度設定ダイヤル36は、本体ハウジング2(モータハウジング18)の上部に設けられた凹部2Pに配置されている。凹部2Pは、その周囲の部分に対して下方に凹んでいる。速度設定ダイヤル36は、図2において一点鎖線Gで示されるように、凹部2Pの前側及び後側に接する仮想的な平面より下方に配置される。よって、ユーザが速度設定ダイヤル36に意図せず触れてしまう事態が抑制され、速度設定ダイヤル36の誤操作が抑制される。又、本体ハウジング2の上方から物体が近づき本体ハウジング2の上部に物体が接触したとしても、その物体は凹部2P(一点鎖線Gより下方)に入り難い。よって、速度設定ダイヤル36は、物体の衝突から保護される。
モータハウジング18は、モータ3の下側において、コントローラ40を保持している。コントローラ40は、制御回路基板42と、コントローラケース44とを有する。
制御回路基板42は、モータ3を制御する。制御回路基板42には、少なくともマイコン及び複数(6個又は12個)のスイッチング素子が搭載されている。
コントローラケース44は、金属(アルミニウム)製であり、上方及び後方に開放した蓋なしの箱状である。コントローラケース44内に、制御回路基板42が入れられている。コントローラケース44内へのモールドの注入により、制御回路基板42を覆うモールド層46が形成されている。
コントローラ40は、モータ3の下方に配置されている。コントローラ40は、斜めの姿勢をとっており、より詳しくは前上がりの姿勢をとっている。
コントローラケース44の前面は、モータハウジング18の前下部18Fの前壁18Wに沿っている。
モータハウジング18の前下部18Fには、複数の後下排気孔48が開けられている。各後下排気孔48は、左右方向に延びており、前後左右に並べられている。
各後下排気孔48は、モータハウジング18におけるコントローラ40を保持する部分より下方の部分に配置されている。即ち、各後下排気孔48は、モータハウジング18における、コントローラ40に対してファン4と反対側の部分に配置されている。
コントローラケース44の前面と前壁18Wとの間は、ファン4からの冷却用の排気風WDが通る排気路となっている。排気風WDは、各後下排気孔48から外部に出る。
モータハウジング18の後下部18Eは、モータハウジング18の前下部18Fに対して上方に凹んでいる。
モータハウジング18の後下部18Eには、バッテリ装着部50が設けられている。
モータハウジング18の後下部18Eには、開口部が形成されている。
バッテリ装着部50は、端子台52を保持している。端子台52の前部は箱状であり、端子台52の後部は板状である。端子台52は、モータハウジング18の後下部18Eの開口部を塞ぎ、その開口部から露出している。端子台52は、複数の端子板(図示略)を保持する。
バッテリ装着部50には、バッテリ54が、後側から前方へスライドすることにより装着される。装着されたバッテリ54は、端子台52(端子板)と電気的に接続される。バッテリ54は、モータ3に電力を供給する。
動力伝達ハウジング20は、往復動変換機構5、スライダ6、カウンタウェイト機構9、オービタル機構12、及びオービタル切替機構14の各部を直接的にあるいは間接的に支持する。動力伝達ハウジング20は、金属製であり、アルミニウム合金製である。動力伝達ハウジング20は、モータハウジング18の前側に接続される。
動力伝達ハウジング20は、半割であり、前後に開口部を有する筒状である。動力伝達ハウジング20は、往復動変換機構5が配置されることから、変換機構ハウジングとして捉えることができる。
動力伝達ハウジング20は、上動力伝達ハウジング20aと、下動力伝達ハウジング20bと、ベアリングボックス114と、を備えている。
上動力伝達ハウジング20aは、下動力伝達ハウジング20bに対し、複数の上下方向のネジ55(図4,図16)によって固定されている。
下動力伝達ハウジング20bの後端部は、モータケース3aから前方に延びる複数の前後方向のネジ(図示略)によって、モータハウジング18の前端部に取り付けられる。
カバー22は、筒状である。カバー22は、動力伝達ハウジング20に外装される。カバー22は、動力伝達ハウジング20の外方に配置される。カバー22は、弾性体(ゴム)製であり、熱的又は電気的な絶縁カバーとして、動力伝達ハウジング20の外側に設けられている。尚、カバー22は、本体ハウジング2の構成要素に含められなくても良い。又、カバー22は、プラスチックで形成されても良い。
カバー22の後端部は、モータハウジング18の前端部を覆う。カバー22は、モータハウジング18と外表面で連続する。
カバー22の中央部の左右には、複数の本体部排気孔56が設けられている(図1,図9)。左の各本体部排気孔56は、前後方向に延び、上下方向に並べられている。同様に、右の各本体部排気孔56(図9)は、前後方向に延び、上下方向に並べられている。各本体部排気孔56は、ファン4より前方に配置されている。
更に、カバー22の後左部には、オービタル切替レバー用孔58が開けられている(図1)。オービタル切替レバー用孔58は、上下前後に広がっている。
他方、カバー22の下部、即ち本体ハウジング2の前部は、第2グリップ部60となっている。第2グリップ部60は、ユーザにより把持される。
尚、本体ハウジング2の区分の数、本体ハウジング2の区分毎の大きさ、及び本体ハウジング2の各区分の形状の少なくとも何れかは、様々に変更可能である。例えば、モータハウジング18の後部は、モータハウジング18と別体のハンドルハウジングとされても良い。又、バッテリ装着部50は、モータハウジング18と別体とされても良い。
更に、動力伝達ハウジング20の前上部とカバー22の前上部との間には、ライト62が配置されている。ライト62は、LED基板を有する。LED基板は、LEDを搭載している。
ライト62は、発光して前方に投光する。ライト62は、スライダ6の前方の切断位置付近を照射可能である。
モータ3、トリガスイッチ本体部34、速度設定ダイヤル36、端子台52(端子板)、及びライト62は、それぞれ、図示されない複数のリード線によって、制御回路基板42に電気的に接続されている。
モータハウジング18のうちモータ3を保持する部分(モータ3の外側の部分)と、動力伝達ハウジング20と、これらに保持される各種部材と、カバー22とにより、レシプロソー1の本体部69が形成される。
モータ3は、電動である。モータ3は、ブラシレスモータである。モータ3は、DC駆動される。
モータ3は、モータケース3aと、ステータ71と、ロータ72とを備えている。
モータケース3aは、モータハウジング18に保持されている。
ステータ71は、複数(6個)のコイル73を有する。ステータ71は、円筒状である。
ステータ71には、センサ基板75が固定されている。センサ基板75の後面には、複数(3個)の磁気センサが固定されている。各磁気センサは、ロータ72の回転位置を示す回転検出信号を得て、ロータ72の回転状態を取得する。又、センサ基板75と制御回路基板42とが、図示されない複数(6本)のリード線(信号線)により、電気的に接続されている。信号線は、モータハウジング18の前下部18F内を通過する。
更に、ステータ71には、各コイル73を所定の態様で電気的に接続する接点としてのコイル接続部77が設けられている。コイル接続部77には、図示されない複数(3本)のリード線(電源線)の第1端部が接続されている。3本の電源線は、三相に係る。各電源線は、モータハウジング18の前下部18F内を通過する。各電源線の第2端部は、制御回路基板42に接続されている。
ロータ72は、ステータ71の内側に配置される。モータ3は、インナーロータ型である。
ロータ72は、モータ軸80と、ロータコア82と、複数(4個)の永久磁石84と、スリーブ86と、を有する。
モータ軸80は、円柱状であり、前後に延びている。モータ軸80は、金属製である。モータ軸80は、自身の軸を中心として回転する。モータ軸80の前端部は、動力伝達ハウジング20の後端部内に達している。モータ軸80の前端部には、ピニオンギヤ部80aが形成されている。ピニオンギヤ部80aは、複数の歯を有する。
ロータコア82は、円筒状である。ロータコア82の軸方向は、前後方向である。ロータコア82は、前後方向に積層された、上下左右に広がる複数の鋼板により形成されている。ロータコア82は、モータ軸80の外側に固定されている。
各永久磁石84は、板状である。4個の永久磁石84は、ロータコア82内において、周方向に極性を交互に変えた状態で並べられる。4個の永久磁石84は、互いに接触していない。
スリーブ86は、金属(真鍮)製で、リング状である。スリーブ86は、ロータコア82及び各永久磁石84の前側において、ロータコア82及び各永久磁石84並びにモータ軸80に対し固定されている。スリーブ86は、永久磁石84を固定することで、永久磁石84のモータ軸80からの脱落防止を図っている。
又、スリーブ86の前方に、モータ前軸受88が設けられている。モータ前軸受88は、モータ軸80の前部の周りに配置されている。モータ前軸受88は、モータ軸80を、軸回りで回転可能に支持する。
モータ前軸受88は、下動力伝達ハウジング20bの後部に保持されている。
モータ軸80の後端部の周りには、モータ後軸受92が設けられている。モータ後軸受92は、モータ軸80を、軸回りで回転可能に支持する。モータ後軸受92は、モータケース3aに保持されている。
モータ軸80の中央部周辺であって、モータ前軸受88の後側であり、スリーブ86の前側には、ファン4が配置されている。ファン4は、複数枚の羽根を有する遠心ファンである。ファン4は、回転により、空気を径方向外方に押し出す。ファン4は、モータ軸80に一体に固定されており、モータ軸80と一体で回転可能である。ファン4は、モータ軸80に設けられる。ファン4は、ロータ72及び下動力伝達ハウジング20bを介して、モータハウジング18に保持されている。
ファン4の前側には、下動力伝達ハウジング20bが配置されている。
ファン4の下方には、コントローラケース44の前面とモータハウジング18の前下部18Fの前壁18Wとの間の風路(下風路)の上端部が配置されている。
尚、ファン4は、モータ3の構成要素とすることも可能である。
図5,図6は、往復動変換機構5の一部及びその周辺の部材に係る上方側,下方側からみた一部分解斜視図である。図7は、往復動変換機構5の一部及びその周辺の部材に係る中央縦断面図である。図8は、図7の状態からオービタル切替レバー170のツマミ部174を前方へ倒した場合(図1の二点鎖線参照)における中央縦断面図である。
往復動変換機構5は、スライダ6に対しモータ3の動力を伝達する動力伝達機構である。往復動変換機構5は、モータ3のモータ軸80の回転運動を、スライダ6の往復運動へと変換して伝達する。往復動変換機構5は、動力伝達ハウジング20に保持される。往復動変換機構5は、モータ3とスライダ6との間に介在している。
往復動変換機構5は、傘歯ギヤ100と、トルクリミット機構102と、中間軸104と、クランクベース106と、クランクカム108と、を備えている。
傘歯ギヤ100は、前後左右に延びる円盤状であり、上面の周縁に傘歯(図示略)を有する。傘歯ギヤ100は、ピニオンギヤ部80aと噛み合っている。
傘歯ギヤ100は、前後左右の中心を通る、上下方向の仮想的な回転軸の周りで回転する。
トルクリミット機構102は、傘歯ギヤ100と中間軸104との間に介装される。
トルクリミット機構102は、傘歯ギヤ100から中間軸104への動力伝達を行う。トルクリミット機構102は、弾性体の付勢により密着された上下の水平板が、傘歯ギヤ100側からの過大な負荷により付勢力に抗して互いに離れることで、当該負荷から傘歯ギヤ100及びモータ3を保護する。
中間軸104は、上下に延びる円筒状の部材である。
中間軸104は、上中間軸受110と、下中間軸受112とにより、傘歯ギヤ100と同じ仮想的な回転軸の周りで回転可能に支持されている(図2,図3)。
上中間軸受110は、下動力伝達ハウジング20bに保持されている。
下中間軸受112は、ニードルベアリングである。下中間軸受112は、皿状のベアリングボックス114(図2,図3)に保持されている。ベアリングボックス114は、下動力伝達ハウジング20bに対し、上下方向の複数のネジ116(1つのみ図2,図3に図示)により固定されている。
クランクベース106は、クランク状の部材である。
クランクベース106の下部は、円柱状の円柱状部106Aとなっており、中間軸104の上部に対しネジにより固定されている。
クランクベース106の中央部は、前後左右に延びる板状の板状部106Bとなっている。
クランクベース106の上部は、その中心がクランクベース106の下部の仮想的な中心軸とずれた、前後左右に延びる偏心円盤部106Cとして形成されている。
クランクカム108は、クランクカム本体120と、偏心ピン122と、樽形ローラ124と、軸受126と、を有する。
クランクカム本体120は、前後左右に延びる円盤状である。クランクカム本体120における上下方向の仮想的な中心軸は、傘歯ギヤ100と同じ仮想的な回転軸と合致している。クランクカム本体120の下部には、他の部分に対して下方に円筒状に突出する結合部127が形成されている。結合部127には、クランクベース106の偏心円盤部106Cが、ネジ128及び圧入により結合されている。又、クランクカム本体120の上面の周縁には、カム部130が形成されている。カム部130は、隣接部分に対して上方に突出している。カム部130は、上方から見てリング状である。カム部130の上下方向の高さは、周方向に沿って徐々に変化している(図7,図8等参照)。即ち、カム部130の上面は、カム面130aとなっている。カム面130aの高さは、最も低い最低点130a1から、最も高い最高点130a2にかけて、徐々に変化している。
偏心ピン122は、上下方向に延びる円柱状である。偏心ピン122の下部は、クランクカム本体120に設けられた上下方向の孔に入っている。その孔は、クランクカム本体120の仮想的な中心軸から、径方向においてずれている。
樽形ローラ124は、円筒状の部材である。樽形ローラ124の外面は、上下方向の中央へ行くほど大径となるように膨らんでいる。
樽形ローラ124は、軸受126を介して、偏心ピン122の上部に設けられている。樽形ローラ124は、上下方向の仮想的な回転軸の周りで回転可能に支持されている。軸受126は、ニードルベアリングである。
スライダ6は、スライダ本体136と、先端工具保持部としてのブレード保持部138と、を有する。スライダ6の前端部は、動力伝達ハウジング20の前端から突出する。
スライダ本体136は、前後に延びる円筒状である。スライダ本体136の後部には、樽形ローラ受け部140が設けられている。樽形ローラ受け部140は、左右に延びる有底の長円筒状である。樽形ローラ受け部140は、下方に開放されている。樽形ローラ受け部140は、樽形ローラ124を受け入れる。
クランクカム108が回転すると、樽形ローラ124が偏心回転する。樽形ローラ124の移動のうちの前後成分により、樽形ローラ受け部140を介してスライダ本体136が前後方向に往復動する。樽形ローラ124の移動のうちの左右成分は、樽形ローラ受け部140内での樽形ローラ124の相対的な移動となり、スライダ本体136には伝達されない。
ブレード保持部138は、先端工具としてのブレード(図示略)を保持する。ブレード保持部138は、ブレードの後端部を差し込むだけで、ブレードを自動的に保持する(ワンタッチ装着)。
ブレード保持部138は、スライダ本体136に対して、上下左右に膨らんでいる。スライダ6は、出力部である。ブレードは、先端工具である。ブレードは、長板状であり、装着時に前後に伸びている。ブレードは、1つの長辺において、刃を有している。刃は、鋸歯である。ブレードは、刃を下方に向けた状態で装着されている。尚、ブレードは、刃を上方に向けた状態で装着されても良い。又、ブレードは、2つの長辺において刃を有していても良い。先端工具は、ブレード以外のものとされても良い。
ブレード保持部138の外周部には、カムスリーブ141が設けられている。カムスリーブ141は、ブレード保持部138の他の部分に対して、ブレード保持部138における前後方向の中心軸周りで回転可能である。カムスリーブ141は、突起142を有する。突起142は、ブレード保持部138の他の部分に対して、径方向外方に突出している。ブレード保持部138がブレードを受け入れている際に、カムスリーブ141が前方から見て時計回りに回転されると、ブレードが取り外される。
ガイドシュー機構8は、ブレード保持部138に装着されたブレードに隣接して配置される。
カウンタウェイト機構9は、往復動変換機構5と組み合わせられる。
カウンタウェイト機構9は、金属製のバランサ144と、リング145と、を有している。
バランサ144は、前後左右に延びる板状であり、中央部に、左右方向に延びる長孔146を有している。バランサ144における長孔146より前方の部分は、長孔146より後方の部分に比べて重くなっている。
バランサ144の長孔146内には、リング145を介して、クランクカム108の結合部127が入っている。
バランサ144における長孔146より前方の部分には、前後に延びるスリット147が設けられている。スリット147内には、棒体148が通っている。棒体148は、上下に延びている。棒体148の下部は、下動力伝達ハウジング20bに保持される。
バランサ144における長孔146より後方の部分の下部には、その周囲の部分に対して上方に窪む窪み部149が設けられている。窪み部149は、下動力伝達ハウジング20bの後上部Xを避ける(図3参照)。
バランサ144は、クランクカム108の回転により、前後方向に往復動する。結合部127は、樽形ローラ124と、クランクカム本体120の中心を挟んで反対側に配置されている。より詳しくは、結合部127と樽形ローラ124とは、クランクカム本体120の前後左右の中心に対し175°程度の角度を有している。よって、バランサ144における長孔146より前方の部分は、前後方向において、基本的にスライダ6と逆方向に移動する。従って、スライダ6の往復動により発生する振動は、バランサ144により抑制される。即ち、バランサ144は、スライダ6の前後動と逆に動作されることで、カウンタウェイトの役割を担っている。尚、結合部127の移動のうち左右方向の成分は、長孔146内での結合部127の相対的な移動となり、バランサ144には伝達されない。又、結合部127と樽形ローラ124との角度は、180°であっても良いし、その他の角度であっても良い。
オービタル機構12は、スライダサポート本体150と、スライダ支持体としての複数(2個)のオイルレスベアリング151と、複数(2個)のプレート152と、スライダサポート軸153と、弾性体としての複数のスプリング154と、ベアリング156と、複数のネジ160と、を有する。
スライダサポート本体150、各オイルレスベアリング151、各プレート152、ベアリング156及び各ネジ160により、筒状のスライダサポート161が構成される。尚、スライダサポート161の構成要素から、ベアリング156等が外されても良い。又、スライダサポート161の構成要素に、スライダサポート軸153及び各スプリング154の少なくとも何れかが含められても良い。
スライダサポート本体150は、金属製であり、前後方向に延びる箱状である。
スライダサポート本体150内の前後には、オイルレスベアリング151が保持されている。オイルレスベアリング151の断面の外形は、正方形状である。
各オイルレスベアリング151には、スライダ6が、往復動可能に貫通されている。
スライダサポート本体150の下部の中央部であって、樽形ローラ124及び樽形ローラ受け部140が位置し得る部分を含む部分には、開口部が設けられている。各オイルレスベアリング151は、その開口部の前後に配置されている。
スライダサポート本体150の下部の後であって、後のオイルレスベアリング151の下側には、後のプレート152が、上下方向の複数(左右2個)のネジ160により固定されている。後のプレート152は、金属製であり、前後左右に延びる。スライダサポート本体150は、後のオイルレスベアリング151を上側から保持する。後のプレート152は、後のオイルレスベアリング151を下側から保持する。
スライダサポート本体150の下部の前であって、前のオイルレスベアリング151の下側には、前のプレート152が、上下方向の複数(左右2個)のネジ160により固定されている。前のプレート152は、金属製であり、前後左右に延びる。スライダサポート本体150は、前のオイルレスベアリング151を上側から保持する。前のプレート152は、前のオイルレスベアリング151を下側から保持する。
尚、プレート152及びネジ160は、省略されても良い。
スライダサポート本体150の前下部の左右には、左右方向に延びる軸孔162が設けられている。軸孔162の周囲部は、上動力伝達ハウジング20aに固定されている。
スライダサポート軸153は、左右の軸孔162を通る。スライダサポート161は、スライダサポート軸153の周りにおいて揺動可能である。
各スプリング154は、スライダサポート本体150の後上部の左右に設けられる。各スプリング154は、上下方向に延びている。各スプリング154の上端は、上動力伝達ハウジング20aの後部の内面に保持されている。
ベアリング156は、スライダサポート本体150における下部の開口部の後方であって、プレート152の前方に設けられる。ベアリング156は、ボールベアリングである。
ベアリング156の内輪は、オイルレスベアリング151の外面に保持される。ベアリング156の外輪は、クランクカム108のカム面130aに接触可能である。
オービタル切替機構14は、オービタル切替部材としてのオービタル切替レバー170を有している。
オービタル切替レバー170は、軸状部分としてのレバー本体172と、ツマミ部174と、を有する。
レバー本体172は、左右に延びる棒状であり、軸状である。
オービタル切替レバー170は、レバー本体172の仮想的な中心軸C(図7,図8参照)の周りにおいて回転可能な状態で、上動力伝達ハウジング20aに保持されている。レバー本体172の仮想的な中心軸Cは、接触するプレート152と平行である。
レバー本体172は、左右に延びる支持面としての第1平面176と、左右に延びる第2オービタル状態用面としての第2平面178と、を有する。第1平面176と第2平面178とは、所定の角度(ここでは約100°)をなしている。中心軸Cから第1平面176までの距離は、中心軸Cから第2平面178までの距離より大きい。
オービタルが第1の状態である図7の場合(第1オービタル状態)、オービタル切替レバー170は、第1平面176がスライダサポート161の後下部(後のプレート152)に接触し得る状態となっている。オービタル切替レバー170がプレート152に接触する場合、第1平面176は、中心軸Cを含み第1平面176に垂直である仮想的な垂直面V(鉛直面,図7参照)に対し、前後方向で両側にわたっている。即ち、第1平面176は、垂直面Vをまたいでいる。換言すれば、第1平面176は、中心軸C(垂直面V)より前方側の第1部分176aと、中心軸C(垂直面V)より後方側の第2部分176bと、を有している。尚、図4は、垂直面Vを断面とする図である。
他方、オービタルが第2の状態である図8の場合(第2オービタル状態)、オービタル切替レバー170は、第2平面178がスライダサポート161の後下部と間隔を置いて対向する状態となっている。この場合、オービタル機構12のベアリング156は、カム部130のカム面130aの全周に対して接触する。
第2オービタル状態である場合、各スプリング154の下方への付勢力により、ベアリング156がカム部130におけるカム面130aの最低点130a1にも接触する(図8参照)。レバー本体172の第2平面178は、このときであってもスライダサポート161の後下部から離れている。すると、スライダサポート161並びにスライダ6及びブレードが上向き(前上がり)となる。又、ベアリング156がカム面130aにおける最高点130a2にも接触する。すると、ベアリング156が、カム面130aにより、各スプリング154の付勢力に抗して上方に押され、スライダサポート161並びにスライダ6及びブレードが下向き(前下がり)となる。カム面130aにおける、最低点130a1と最高点130a2との周方向での間の部分の高さは、徐々に変化する。よって、クランクカム108の回転によりカム面130aを相対的に辿るベアリング156は上下動する。従って、スライダサポート161並びにスライダ6及びブレードは、前上がり状態、前後方向に沿う状態、前下がり状態及び前後方向に沿う状態を繰り返し、ブレード保持部138は、楕円状にオービタル運動する。
オービタル運動は、クランクカム108におけるカム面130aの高さの周方向での分布に応じ、スライダ6の往復動と関連付けられる。ここでは、スライダ6の前方への移動時に、スライダ6が前上がり状態となり、スライダ6の前方から後方への移動方向の切り替わり時(若しくはその切り替わり点の近傍通過時)に、スライダ6が前後方向に沿う状態となり、スライダ6の後方への移動時に、スライダ6が前下がり状態となり、スライダ6の後方から前方への移動方向の切り替わり時(若しくはその切り替わり点の近傍通過時)に、スライダ6が前後方向に沿う状態となるように、カム面130aの高さの分布が調整されている。
スライダサポート161及びスライダ6が上向きあるいは下向きに姿勢変化しても、樽形ローラ124により、スライダ6は十分に往復動される。
他方、第1オービタル状態である場合、スライダサポート161の後部がレバー本体172の第1平面176により持ち上げられているため、ベアリング156がカム面130aにおける最低点130a1及びその隣接部に接触しない。よって、第2オービタル状態である場合に比べ、スライダ6の前上がりが抑制される。これに対し、ベアリング156は、カム面130aにおける最高点130a2及びその隣接部に接触する。
そして、ベアリング156は、カム部130の約半分の部分において接触し、残りの部分においてレバー本体172の第1平面176により接触しない。よって、スライダ6の後方への移動時における、前後方向に沿う状態から前下がり状態を経て前後方向に沿う状態に戻る遷移(スライダ6後方移動時におけるブレード保持部138の半楕円弧状のオービタル運動)は、第2オービタル状態と同様に行われるものの、スライダ6の前方への移動時においては、スライダ6の概ね前後方向に沿う状態が維持される。従って、第1オービタル状態である場合、ブレード保持部138は、半楕円状にオービタル運動する。
第1オービタル状態では、ブレード保持部138は、約半周の範囲(第1範囲)においてオービタル運動する。これに対し、第2オービタル状態では、ブレード保持部138は、約半周の範囲(第1範囲)より広い全周の範囲(第2範囲)においてオービタル運動する。
尚、第1オービタル状態において、全範囲でオービタル運動がなされなくても良いし、例えば4分の1のみ楕円弧状にオービタル運動がなされて残りの4分の3の部分はオービタル運動がなされないようにする等、オービタル運動の範囲(有無の割合)が変えられても良い。同様に、第2オービタル状態である場合に、一部の範囲においてオービタル運動がなされなくても良い。即ち、第2オービタル状態の場合におけるオービタル運動の範囲(第2範囲)より、第1オービタル状態におけるオービタル運動の範囲(第1範囲)が小さければ、オービタル運動がなされる範囲は、様々に変更可能である。
ツマミ部174は、レバー本体172と交わり、ここでは直交する。
ツマミ部174は、動力伝達ハウジング20及びカバー22の左方に配置されており、外部に露出している。ツマミ部174は、カバー22のオービタル切替レバー用孔58内に配置されている。
ユーザは、ツマミ部174を操作して、オービタル切替レバー170を中心軸C周りで回転させ、オービタルの状態を切り替えることができる。
図9は、レシプロソー1の前部に係る右上前方からみた斜視図である。尚、図9において、ガイドシュー機構8のシュー229(後述)は、省略されている。
動力伝達ハウジング20の左部とカバー22の左部との間には、隙間が空けられており、その隙間を、ファン4からの冷却用の排気風WLが通る。排気風WLは、左の各本体部排気孔56から外部に出る(図1)。
同様に、動力伝達ハウジング20の右部とカバー22の右部との間には、隙間が空けられており、その隙間を、ファン4からの冷却用の排気風WRが通る。排気風WRは、右の各本体部排気孔56から外部に出る(図9)。
又、上動力伝達ハウジング20aの上部には、前後方向に延びる一対の突条を含む突条部180が形成されている。突条部180は、隣接する部分に対して上方に突出する一対の壁を含む。突条部180の前端部には、ライト62の収容部180aが形成されている。ライト62と制御回路基板42とをつなぐリード線は、突条部180を通る。突条部180は、ライト62のリード線を収容する。
突条部180の上端部は、カバー22の上部内面と接触している。上動力伝達ハウジング20aの上部とカバー22の上部との間であって、突条部180の左右の各側には、第1通路としての隙間181L,181Rが空けられている。隙間181L,181Rにおいて、ファン4からの排気風W1が通る。図2,図3では、便宜上、排気風W1が突条部180内に重なるように描かれているところ、実際には、排気風W1の殆どは、隙間181L,181Rを通る。
尚、排気のための第1通路は、左右に分かれていなくても良いし、3つ以上に分かれていても良い。
上動力伝達ハウジング20aの前部には、上下左右に延びる前壁184が設けられている。前壁184は、スライダサポート161の前側に配置されている。前壁184は、スライダ本体136を通すための孔を有している。
上動力伝達ハウジング20aは、前壁184の前方において、壁部186を有している。壁部186は、上動力伝達ハウジング20aの上部内面から、隣接する部分に対して下方に突出している。壁部186は、後方からみて半円弧帯状であり、スライダ6を取り囲んでいる。
上動力伝達ハウジング20aは、前壁184と壁部186との間において、左孔188L及び右孔188Rを有している。左孔188Lは、突条部180の左側に配置されている。右孔188Rは、突条部180の右側に配置されている。
隙間181Lを通った排気風W1は、上方から左孔188Lに入るところ、左孔188Lの手前までにおいて前方へ指向して流れているため、壁部186がない場合には、左孔188Lに入った後、ブレード保持部138側に指向する(排気風W2参照)。同様に、隙間181Rを通った排気風W1は、上方から右孔188Rに入るところ、右孔188Rの手前までにおいて前方へ指向して流れているため、壁部186がない場合には、右孔188Rに入った後、ブレード保持部138側に指向する。
レシプロソー1では、壁部186により、排気風W1は、ブレード保持部138側に指向する排気風W2と、ブレード保持部138側に指向しない排気風W3と、に分岐する。即ち、前壁184と壁部186との間において、第1通路としての隙間181L,181Rは、ブレード保持部138側に指向する壁部186とスライダ6との間の部分以前の第2通路192と、前壁184と壁部186との間以下の第3通路193とに分岐する。
尚、左孔188L及び右孔188Rは、左右に分かれていなくても良いし、3つ以上に分かれていても良い。
下動力伝達ハウジング20bは、壁部186に対して上下対称状となる下壁部196を有している。下壁部196は、下動力伝達ハウジング20bの下部内面から上方に、円弧帯状に突出している。下壁部196の上端部は、壁部186の下端部と一連状に接触している。
下動力伝達ハウジング20bの下部であって、下壁部196の後方には、下排気孔としての前下排気孔198(図10)が開けられている。前下排気孔198の後方に、上動力伝達ハウジング20aの前壁184の下部が配置される。
下壁部196とスライダ6との間は、壁部186とスライダ6との間と共に、第2通路192(図10)を構成する。
下壁部196の後側は、前壁184と壁部186との間と共に、第3通路193(図10)を構成する。第3通路193は、前下排気孔198まで延びる。排気風W3は、前下排気孔198から、ガイドシュー機構8の隙間を通過してカバー22の下部内面に当たり、前方へ向いて、ブレード保持部138の下方(ガイドシュー機構8の根元周辺)から外部に出る。
動力伝達ハウジング20の内部であって、壁部186及び下壁部196の前側には、リリース機構201が配置されている。
リリース機構201は、ブレード保持部138に作用し、ブレードを取り外すための機構である。
リリース機構201は、リリースドラム202と、テンションスプリング203とを有している。
リリースドラム202は、円筒状であり、動力伝達ハウジング20に収容されている。壁部186は、リリースドラム202の後方への移動を抑制する。リリースドラム202は、ブレード保持部138に隣接している。リリースドラム202は、カムスリーブ141の周囲に配置されている。リリースドラム202は、ユーザによって操作され、ブレード保持部138からのブレードの取り外し(リリース)を操作する操作ドラムである。
リリースドラム202は、内方隆起部204と、操作片206とを有する。
内方隆起部204は、リリースドラム202の内面に配置されており、リリースドラム202の内面における他の部分より径方向内方に隆起している。内方隆起部204は、リリースドラム202の右部に配置されている。
操作片206は、リリースドラム202の右部に配置されている。操作片206は、他の外面に対して径方向外方に突出している。操作片206は、実線で図示される状態において、左上から右下に延びており、前後に広がっている。操作片206は、リリースドラム202における他の部分(円筒形のリリースドラム本体部)と一体に形成されている。操作片206は、動力伝達ハウジング20に設けられた第1操作片用孔212及びカバー22の第2操作片用孔214から右方に出ている。
テンションスプリング203は、コイルバネである。テンションスプリング203は、リリースドラム202の周方向外側に配置されており、リリースドラム202の周方向に延びている。テンションスプリング203は、動力伝達ハウジング20内に配置されている。
テンションスプリング203の第1の端部は、フック形状を有しており、リリースドラム202に係止されている。テンションスプリング203の第2の端部は、フック形状を有しており、下動力伝達ハウジング20bに固定されている。
テンションスプリング203が自然長から少し伸びた状態である場合、リリースドラム202の内方隆起部204は、ブレード保持状態のカムスリーブ141の突起142に接触していない。このとき、リリースドラム202の操作片206は、第1操作片用孔212及び第2操作片用孔214の下端に接触している。尚、このときのテンションスプリング203は、自然長状態等の他の状態であっても良い。
ユーザは、下方に位置している操作片206を上方へ操作して、リリースドラム202を、テンションスプリング203の付勢力に抗して、リリースドラム202の前後方向の軸周りで回転させることができる。この場合、リリースドラム202の回転により、内方隆起部204は、カムスリーブ141の突起142に接触し、カムスリーブ141を前から見て時計回りに回転させる。このカムスリーブ141の回転により、ブレード保持部138におけるブレードの保持が解除される。保持を解除されたブレードは、ブレード保持部138により前方に押される。
従って、リリース機構201のリリースドラム202は、内方のブレード保持部138と連動し、操作片206の上方への操作により、ブレードがブレード保持部138から脱してリリースされる。
尚、操作ドラムは、ブレードのリリース操作に代えて、あるいはブレードのリリース操作と共に、ブレードの装着操作を行うものとされても良い。
ブレード保持部138側に指向する排気風W2は、リリースドラム202とスライダ6との間を通過して、外部前方へ出る。
図10は、図2の前部の一部拡大図である。図11は、図2におけるガイドシュー機構8及びその周辺の部材に係る上方側からみた一部分解斜視図である。図12は、図2におけるガイドシュー機構8及びその周辺の部材に係る下方側からみた一部分解斜視図である。図13は、図10のB-B線断面図である。図14は、図10のC-C線断面図である。図15は、図10のD-D線断面図である。図16は、図10のE-E線断面図である。
ガイドシュー機構8は、スライダ6の前方側及び下方側に配置されている。
ガイドシュー機構8は、シュープレート220と、シューガイドプレート222と、シューサポータ226と、複数(2個)の軸227と、ピン機構228と、ロックレバー249と、シューサポータ係止軸250と、を有する。
シュープレート220と、シューサポータ226と、各軸227とは、シュー229を構成する。
シュープレート220は、金属製であり、鉄製である。シュープレート220の前面は、被加工材に接触可能である。シュープレート220の左下部及び右下部には、それぞれ、左右方向の軸孔220Fが設けられる。
シューガイドプレート222は、金属製であり、鉄製である。シューガイドプレート222は、下動力伝達ハウジング20bの下部に対し、上下方向のネジ230及び左右方向のネジ232により固定される。ネジ230は、下動力伝達ハウジング20bに形成されたネジボス部234に入る。ネジ232は、下動力伝達ハウジング20bに形成された左右方向のネジ孔部236に入る。ネジ232は、左側において、ナット237と合わせられる。シューガイドプレート222は、下動力伝達ハウジング20bの前下部外面とカバー22の前下部内面の間に配置されている。
シューガイドプレート222の横断面は、“U”字状である。シューガイドプレート222は、底板部222Bと、その左右の各辺部から起立する、左壁部222L及び右壁部222Rと、を有する。
シューガイドプレート222は、ネジ孔222Fと、複数(2つ)のネジ孔222Gと、複数(4個)の孔222Hと、複数(2つ)の孔222Iと、を有している。ネジ孔222Fは、底板部222Bの後端部に配置される。ネジ孔222Fには、ネジ230が通る。各ネジ孔222Gは、左壁部222Lの前端部及び右壁部222Rの前端部に配置される。各ネジ孔222Gには、ネジ232が通る。ネジ232は、シューサポータ226の上方に配置される。各孔222Hは、底板部222Bに配置される。各孔222Hは、前後方向に並ぶ。各孔222Hは、互いに等間隔に並ぶ。各孔222Iは、左壁部222Lにおけるネジ孔222Gの後方、及び右壁部222Rにおけるネジ孔222Gの後方に配置される。
尚、本体ハウジング2には、シューガイドプレート222が含まれないところ、含まれるものと取り扱われても良い。
シューサポータ226は、金属製であり、鉄製である。シューサポータ226は、シューガイドプレート222の内側に配置される。シューサポータ226は、シューガイドプレート222の内側において、前後にスライド可能に配置されている。シューサポータ226は、下動力伝達ハウジング20bの前下部外面とシューガイドプレート222の前下部内面の間に配置されている。シューガイドプレート222は、シューサポータ226(のスライド)を案内する。
シューサポータ226の横断面は、“U”字状である。シューサポータ226は、底板部226Bと、その左右の各辺部から起立する、左壁部226L及び右壁部226Rと、を有する。
シューサポータ226は、複数(2つ)の軸孔226Fと、複数(6個)の左被係止部226Kと、複数(6個)の右被係止部226Qと、複数(2個)の孔226H1及び1つの孔226H2と、前後方向のスリット226Sと、を有している。各軸孔226Fは、左壁部226Lの前端部及び右壁部226Rの前端部に配置される。各左被係止部226Kは、左壁部226Lにおける上辺の中央部に設けられた円弧状の下方への凹みであり、前後方向に並んでいる。各右被係止部226Qは、右壁部226Rにおける上辺の中央部に設けられた円弧状の下方への凹みであり、前後方向に並んでいる。各孔226H1及び孔226H2は、底板部226Bに配置され、前後方向に並ぶ。各孔226H1及び孔226H2により、シューサポータ226が軽量化される。
スリット226Sは、底板部226Bの後端部から前方へ延びている。スリット226Sの後端縁の左には、左凸部226Jが設けられる。左凸部226Jは、スリット226Sの左辺から、左右方向の内方である右方に突出している。スリット226Sの後端縁の右には、右凸部226Pが設けられる。右凸部226Pは、スリット226Sの右辺から、左右方向の内方である左方に突出している。左凸部226Jと右凸部226Pとは、スリット226Sにおける他の部分の幅(左右方向の大きさ)であるスリット幅より小さい間隔を置いて、互いに向かい合っている。左凸部226Jと右凸部226Pとの間は、スリット226Sの幅が狭窄するスリット狭窄部となっている。尚、左凸部226J及び右凸部226Pの何れか一方が省略されても良い。
シューガイドプレート222は、カバー22の前端には達していない。よって、シューサポータ226は、カバー22の前端部の下部の内面である接触部22Tに対し、接触している。接触部22Tは、カバー22前部の内面における他の部分に対して、径方向内方(上方)に盛り上がっている。
カバー22の下部であって、シューガイドプレート222の中央部の下方には、その後側に対して下方へ膨出する膨出部22Pが形成されている。膨出部22Pとシューガイドプレート222とは離れており、膨出部22P内には空間が存在している。
又、下動力伝達ハウジング20bの前下部は、シューサポータ226の左壁部226L及び右壁部226R間と同様の幅を有している。下動力伝達ハウジング20bの前下部の底部は、他の部分に対して下方に突出するリブを複数有している。下動力伝達ハウジング20bの前下部の底部におけるこれらのリブの間は、それぞれ上方に凹む複数の凹部となっている。
シューサポータ226が最後方となっている(図示された最後方スライド位置の)場合、スリット226S内であって左凸部226J及び右凸部226Pの後方に、シューガイドプレート222を固定するためのネジ230及びネジボス部234が位置する。
各軸227は、シューサポータ226の前端部の左右に配置されている。各軸227は、シュープレート220を、左右方向の軸周りで揺動可能に支持する。各軸227は、シュープレート220の軸孔220F、及びその左右方向における内側に配置された、シューサポータ226の軸孔226Fを通る。
ピン機構228は、ピン240と、弾性体であるコンプレッションスプリング242と、弾性体であるリングスプリング244と、を有する。
ピン機構228は、下動力伝達ハウジング20bの前下部下面における上底付き円筒状の凹部238に入れられている。
ピン240は、上下方向に延びる。ピン240は、小径部240Aと、大径部240Bと、筒状部240Cと、を有する。
小径部240Aは、円柱状であり、下端部に配置されている。小径部240Aの直径は、左凸部226Jと右凸部226Pとの間隔より小さい。
大径部240Bは、円柱状である。大径部240Bは、小径部240Aより大径である。大径部240Bの直径は、左凸部226Jと右凸部226Pとの間隔より大きい。大径部240Bは、小径部240Aの上側に配置されている。大径部240Bは、小径部240Aと同心である。
筒状部240Cは、大径部240Bの上側に配置されている。筒状部240Cの外径は、大径部240Bの外径より大きい。筒状部240Cは、小径部240A及び大径部240Bと同心である。
コンプレッションスプリング242は、円筒状のつるまきバネである。コンプレッションスプリング242は、筒状部240Cに入っている。コンプレッションスプリング242は、小径部240A、大径部240B及び筒状部240Cと同心である。
コンプレッションスプリング242の下端は、筒状部240Cの下底に当たっている。コンプレッションスプリング242の上端は、凹部238の上底に当たっている。
コンプレッションスプリング242は、ピン240を、下方に付勢する。
コンプレッションスプリング242が自然長又は自然長により近い常態では、ピン240の下端は、膨出部22Pの上面に隣接している。又、小径部240Aは、シューガイドプレート222の孔222Hを通っている。更に、大径部240Bは、シューサポータ226のスリット226S内に入っている。シュー229が最後方スライド位置となっている場合、ピン240は、スリット226Sの前端部内に入っている。シュー229が最後方スライド位置となっている場合、シューサポータ226は、スライド可能範囲内において、最もレシプロソー1の本体部69内に入っている。シュー229のスライド可能範囲は、シュー229におけるロック可能な前後方向の移動範囲である。
リングスプリング244は、下動力伝達ハウジング20bにピン240を固定する。リングスプリング244は、ピン240の径方向外側に配置される。リングスプリング244は、ピン240における大径部240Bの上端に配置される。
リングスプリング244は、下動力伝達ハウジング20bの凹部238の内面に掛かる。よって、ピン機構228の凹部238からの離脱は、抑制される。
シューガイドプレート222の外側には、シュー229をロック又はアンロックするロックレバー249が配置されている。ロックレバー249は、閉じている際に上から見て前方に開いた“U”字状である。
ロックレバー249には、シューサポータ226の上側を通る左右方向のシューサポータ係止軸250が連結されている。ロックレバー249は、シューサポータ係止軸250と共に、シューサポータ係止軸250の周りで回転可能であって、カバー22に対して開閉可能である。
シューサポータ係止軸250は、下動力伝達ハウジング20bに形成された左右方向の孔251を通っている。孔251の後側に、ピン機構228及び凹部238が配置されている。
シューサポータ係止軸250は、シューガイドプレート222の各孔222Iを通っている。
シューサポータ係止軸250の左端部及び右端部の各断面は、“D”字状である。即ち、シューサポータ係止軸250は、左平面部250Fと、右平面部250Gと、左平面部250Fにつながる左円筒面部250Cと、右平面部250Gにつながる右円筒面部250Dと、を有する円柱状である。
ロックレバー249が閉じていると(図面に示されるようなカバー22に触れている状態)、シューサポータ係止軸250がシュー229を固定する。即ち、シューサポータ係止軸250における左円筒面部250Cが、シューサポータ226における左被係止部226Kの何れかに入り、右円筒面部250Dが、前後方向の位置において当該左被係止部226Kに対応する右被係止部226Qに入って、シューサポータ係止軸250がシューサポータ226に係止し、シュー229のスライドを抑制する。
他方、ロックレバー249が開いていると、シューサポータ係止軸250によるシュー229の固定が解除される。即ち、ロックレバー249と共に回転したシューサポータ係止軸250における左円筒面部250Cが、左被係止部226Kから脱し、又右円筒面部250Dが、右被係止部226Qから脱して、シューサポータ係止軸250がシューサポータ226から離れ、シューサポータ226の係止が解除されて、シュー229のスライドが許容される。よって、シュー229の前後方向におけるスライドが可能となり、シュー229の位置調整が可能となる。このとき、左被係止部226Kは、左平面部250Fに向かい合う。又、右被係止部226Qは、右平面部250Gと向かい合う。
シュー229の位置調整後に、ロックレバー249が閉じられると、シューサポータ係止軸250における左円筒面部250Cが、シューサポータ226における何れかの左被係止部226Kに入り、又右円筒面部250Dが、当該左被係止部226Kに対応する右被係止部226Qに入り、シュー229が調整された位置でロックされる。
ロックレバー249及びシューサポータ係止軸250は、シューロック機構254を構成する。
ロックレバー249が開いている状態で、シュー229が前方に移動すると、ピン機構228のピン240は、シューサポータ226のスリット226S内を、相対的に後方に移動する。そして、所定程度シュー229が前方に移動すると、常態において、ピン240の大径部240Bが、左凸部226J及び右凸部226Pに当たり、ピン240がシュー229に干渉する。よって、シュー229の所定程度(最前方スライド位置)を超える前方への移動が抑制され、シュー229が抜け止めされる。
シューサポータ226は、複数(2個)の印226Mを有している。各印226Mは、上述の最前方スライド位置を示す。尚、一部又は全部の印226Mは、省略されても良い。
シュー229が最前方スライド位置にある場合、シューサポータ226は、スライド可能範囲内において、最も大きくレシプロソー1の本体部69内から露出している。
他方、カバー22の膨出部22Pを介して、ピン240が、コンプレッションスプリング242の付勢力に抗して上方に押された場合、大径部240Bがスリット226Sの上方に位置してスリット226S内から脱し、小径部240Aがスリット226S内に位置する。
よって、この場合において、更にシュー229が前方に移動したとき、小径部240Aの左凸部226Jと右凸部226Pとの間の通過により、シュー229が、ピン240に引っ掛からずに抜け、レシプロソー1の他の部分から分離する。
抜けたシュー229は、抜く場合と逆の手順で、装着される。
尚、ピン240を移動させるためのピン操作部は、膨出部22Pに限られない。例えば、ピン操作部は、周囲に対して凹む凹み部であっても良い。
又、図16等に示されるように、シューサポータ226の後方には、プレート260が配置されている。プレート260は、アルミニウム合金製の下動力伝達ハウジング20bより硬い金属製であり、より詳しくは鉄製である。プレート260は、上下左右に延びている。プレート260は、前から見て、上方に開いた太い“U”字状である。
プレート260は、下動力伝達ハウジング20bにおける、棒体148下方の前後左右に広がる面20b1(図11)の前側に配置されている。プレート260は、下動力伝達ハウジング20bにおける棒体148の設置部の左右に位置しており、棒体148及びその設置部を避けている。プレート260は、ネジ230及びネジボス部234の後方に配置される。プレート260は、下動力伝達ハウジング20bと、シューガイドプレート222の後端部との間において収容されている。
シュー229が最後方スライド位置となっている場合でも、シューサポータ226の後端は、プレート260に接触しない。プレート260は、外力等により最後方スライド位置よりも後方に移動したシューサポータ226に接触する。
レシプロソー1と異なり、プレート260が設置されない場合、鉄製のシューサポータ226が、より柔らかい下動力伝達ハウジング20bに直接当たり、下動力伝達ハウジング20bを変形させる可能性がある。これに対し、レシプロソー1のようにプレート260が設置されれば、シューサポータ226の衝突力が緩和され、下動力伝達ハウジング20bの変形が抑制される。
又、レシプロソー1と異なり、シューサポータ226の後端部に起立部が折り曲げ形成される場合、起立部により衝突力が緩和されるものの、所定程度以上の衝突により折り曲げ部が折損する可能性がある。これに対し、レシプロソー1のようにプレート260がシューサポータ226と別体で設置されれば、より長期間、シューサポータ226の衝突力が抑制される。
このようなレシプロソー1の動作例が説明される。
ユーザは、停止状態のスライダ6のブレード保持部138に対して、ブレードをセットする。典型的には、被加工材に対してブレードを上から作用させるため、ブレードは、刃(作用部)が下となるようにセットされる。又、例えば被加工材に対してブレードを下から作用させる場合等において、ブレードが上となるようにセットされることがある。
ユーザは、適宜シュー229の長さを調節し、被加工材に対して、シュープレート220の前面を当てる。更に、ユーザは、充電されたバッテリ54を、バッテリ装着部50に装着する。加えて、ユーザは、速度を選択するため、速度設定ダイヤル36を操作する。
そして、ユーザにより、第1グリップ部30(及び第2グリップ部60)が把持され、トリガ33が所定量引き込まれると、トリガスイッチ本体部34がオンとなり、モータ3への給電がなされて、モータ軸80が回転する。モータ3への給電は、コントローラ40で整流された直流電源による。尚、トリガ33が特定量以上引き込まれると、ライト62が点灯する。この特定量は、モータ3への給電がなされる所定量より小さい。
コントローラ40のマイコンは、センサ基板75から、ロータ72の回転状態を取得する。又、コントローラ40のマイコンは、取得した回転状態に応じて各スイッチング素子のオンオフを制御して、ステータ71の各コイル73に対して順番に電流を流すことで、ロータ72を回転させる。一般に、ブラシレスモータであるモータ3のコントローラ40は、マイコンの駆動等により、発熱する可能性があるものとなっている。又、熱がコントローラ40に蓄積した場合、熱がコントローラ40の動作に影響を及ぼすことがある。
モータ軸80は、オンとなったトリガスイッチ本体部34の信号(トリガ33の引き込み量)に応じた回転速度で回転する。モータ軸80の回転速度は、トリガ33の引き込み量が多いほど高速となる。又、モータ軸80の最高回転速度は、コントローラ40により、速度設定ダイヤル36の回転状態に応じたものに制御される。
モータ軸80が回転すると、傘歯ギヤ100、トルクリミット機構102、中間軸104、及びクランクベース106を介してクランクカム108が回転し、スライダ6が前後動する。又、バランサ144が前後方向においてスライダ6と反対に移動し、スライダ6は、振動が抑制された状態で前後動する。
スライダ6は、前後のオイルレスベアリング151によって、スライダサポート本体150の方向以外の方向を向くことが抑制された状態で案内される。
ユーザがオービタル切替レバー170のツマミ部174を前方へ動かすと(図1の二点鎖線参照)、レバー本体172の第2平面178が前後左右に延びる状態となり(図8参照)、後のプレート152から離れる。オービタル機構12のベアリング156は、クランクカム108のカム面130aの全周を相対的に辿り、スライダ6の往復動に合わせてスライダサポート本体150を揺動する。よって、オービタル運動が、スライダ6の往復動全体でなされる(第2オービタル状態)。
又、ユーザがオービタル切替レバー170のツマミ部174を後方へ倒すと(図1の実線参照)、レバー本体172の第1平面176が前後左右に延びる状態となり(図7参照)、後のプレート152を持ち上げ得る状態となる。オービタル機構12のベアリング156は、クランクカム108のカム面130aの約半周のみを相対的に辿り、約半周のみスライダ6の往復動に合わせてスライダサポート本体150を揺動し、残りの約半周においてカム部130に接触せず、スライダサポート本体150の姿勢を維持する。よって、オービタル運動が、スライダ6の往復動の約半分においてなされる(第1オービタル状態)。
スライダ6ないしブレードの作動状態で、ユーザがブレードを被加工材に向けて下ろしていくと、前後動するブレードの刃が被加工材に当たり、被加工材が切断されていく。
第2オービタル状態は、例えば被加工材が木材である場合に適している。又、第1オービタル状態は、例えば被加工材が金属である場合に適している。
又、モータ軸80の回転に伴うファン4の回転により、ファン4の周囲の空気が、ファン4の径方向外方に押し出される。よって、空気の流れ(風)が、各吸気孔31から、モータハウジング18内を経て、ファン4に至り、更に本体部排気孔56及び各下排気孔48にそれぞれ達するように発生する。即ち、排気風WD,WL,WR,W1~W3等が発生する。
かような風により、本体ハウジング2内の各種の部材が冷却される。
特に、各吸気孔31からファン4までの吸気風により、モータ3が冷却される。吸気風は、ステータ71及びロータ72の間を通過し、ステータ71及びロータ72を冷却する。又、吸気風は、ステータ71の内部を通過し、ステータ71を冷却する。
又、ファン4から各本体部排気孔56までの排気風WL,WRは、動力伝達ハウジング20の外側を通過する。よって、排気風WL,WRにより、動力伝達ハウジング20及びその内部の部材が冷却される。
更に、ファン4から各下排気孔48までの排気風WDにより、コントローラ40が冷却される。排気風WDは、制御回路基板42を覆うコントローラケース44側を通過する。よって、排気風WDは、制御回路基板42を十分に冷却する。
又、排気風W1は、動力伝達ハウジング20の上方を通過し、排気風W2は、リリースドラム202の径方向内方を通過し、排気風W3は、動力伝達ハウジング20の前方を通過する。よって、排気風W1~W3により、動力伝達ハウジング20及びその内部の部材、並びにその前方の部材が冷却される。更に、排気風W1が排気風W2,W3に分岐するため、ブレード保持部138側へ指向する排気風W2の風量が、分岐しない場合に比べて抑制される。従って、被加工材において発生した粉塵が舞う事態の発生が抑制される。排気風W3は、最終的には前方に向かうものの、ブレード保持部138ではなくその下方のガイドシュー機構8周辺において前方に向かい、ブレード保持部138側に指向しないため、被加工材において発生した粉塵が舞う事態の発生が抑制される。
ユーザがトリガ33の操作によりトリガスイッチ本体部34をオフにすると、モータ3のモータ軸80が停止して、各種の前後動及び吸排気が停止する。又、所定時間経過後、ライト62が消灯する。
ユーザが、ロックレバー249を開いた際、カバー22の膨出部22Pを介したピン240の押し操作を行わず、シュー229を前方に大きく引き出したとしても、シュー229は、ピン240の大径部240Bが左凸部226J及び右凸部226Pに干渉することにより、最前方スライド位置で停止し、抜けない。シューサポータ226は、左凸部226J及び右凸部226Pより後方に突出する後端部を有するため、シュー229は、最前方スライド位置においても、十分に安定して支持される。ユーザは、最前方スライド位置で停止したシュー229について、ロックレバー249を閉じてロックすることで、シュー229を容易に最前方スライド位置にセットすることができる。最前方スライド位置のシュー229は、最後方の左被係止部226K及び右被係止部226Qにおいてロックされる。
他方、ユーザが、ロックレバー249を開いた際、カバー22の膨出部22Pを介したピン240の押し操作を行えば、ピン240の左凸部226J及び右凸部226Pへの干渉が回避され、シュー229が最前方スライド位置を超えて前方へ移動可能となり、抜き出し可能となる。ユーザは、開いたロックレバー249の隣接部(後側)に位置する膨出部22P(ピン240)を操作することでシュー229を分離することができ、シュー229の分離のための操作が行い易い。
尚、本発明の形態及び変更例は、上述のものに限定されない。例えば、本発明の形態及び変更例に対し、次のような変更が更に適宜施される。
ピン機構228において、ピン240の大径部240Bの下端部が丸くされたり、ピン240の形状がボール状とされたりしても良い。これらの場合、シュー229がピン240の操作なしに最前方スライド位置まで引き出されると、一旦引っ掛かりを生じ、更にシュー229が所定程度以上の引き出し力で前方へ引かれると、ピン240が左凸部226J及び右凸部226Pを乗り上げて、シュー229が最前方スライド位置以上に移動可能となり、抜き出し可能となる。又、逆の手順により、抜けたシュー229の装着が可能である。
ブレード保持部138等のオービタル運動(軌跡運動)は、楕円状及び半楕円状に限られない。例えば、オービタル運動は、仮想的な半楕円弧を往復するもの(スウィング状)であっても良い。
第1平面176は、第1部分176a及び第2部分176bを含む一連の平面でなくても良い。例えば、第1平面176は、平面である第1部分176aと、第1部分176aから離れた平面である第2部分176bとを有して、それら第1部分176aと第2部分176bとでスライダ6を直接的に又は間接的に支持しても良い。第1部分176a及び第2部分176bの少なくとも一方は、周囲の部分に対して突出する突起であっても良い。
カム部130は、上方から見て弧状であっても良いし、直線状あるいは曲線状であっても良い。カム部130は、クランクカム108の下面に設けられても良い。カム部130は、クランクカム108と別体であっても良い。
往復動変換機構5の一部又は全部、及びオービタル切替機構14(オービタル切替レバー170)のうちの少なくとも何れかは、スライダサポート161の上方に配置されても良い。
往復動変換機構5は、前後左右に延びるクランクカム108を用いるもの(横クランクタイプ)に代えて、クランク及びコンロッドを用いるもの(コンロッドタイプ)とされても良いし、傾斜円筒面を有する回転体及び当該傾斜円筒面に設けられたスワッシュベアリングを用いるもの(スワッシュタイプ)とされても良い。
本体部排気孔56は、カバー22における往復動変換機構5より前方の部分に配置されても良い。本体部排気孔56は、動力伝達ハウジング20に配置されても良い。下排気孔48は、コントローラ40の外側に配置されても良い。
カバー22は、カバー左部とカバー右部を有する半割のものであっても良い。
ボールベアリングに代えてニードルベアリングが用いられるようにしたり、ニードルベアリングに代えてボールベアリングが用いられるようにしたり、トルクリミット機構102及び中間軸104の少なくとも一方が省略されたり、吸気孔31並びに本体部排気孔56及び下排気孔48の少なくとも何れかの大きさ,配置,数が変えられたり、バッテリ54の着脱方向が前後方向から変えられたり、装着可能なバッテリ54の数が複数に変えられたりする等、各種部材の設置の有無、設置数、材質、形状、形式、配置等は様々に変更されて良い。
先端工具は、ブレード以外のものとされても良い。
バッテリ54による給電に代えて、コードによる給電がなされても良い。コードは、商用電源に接続されても良い。
本発明の形態及びその変更例は、レシプロソー1以外の往復動切断工具(例えばジグソー)に適用することができるし、往復動切断工具以外の往復動工具,電動工具,園芸工具,電動作業機に適用することもできる。
1・・レシプロソー(往復動切断工具)、3・・モータ、5・・往復動変換機構、6・・スライダ、20・・動力伝達ハウジング、20・・下動力伝達ハウジング、220・・シュープレート、222・・シューガイドプレート、222H・・孔、226・・シューサポータ、226B・・底板部、226J・・左凸部(凸部)、226K・・左被係止部、226L・・左壁部、226P・・右凸部(凸部)、226Q・・右被係止部、226R・・右壁部、226S・・スリット、229・・シュー、230・・ネジ、240・・ピン、250・・シューサポータ係止軸、250C・・左円筒面部(円筒面部)、250D・・右円筒面部(円筒面部)、250F・・左平面部(平面部)、250G・・右平面部(平面部)、254・・シューロック機構。

Claims (15)

  1. モータと、
    先端工具を保持する先端工具保持部が先端部に設けられた棒状のスライダと、
    前記スライダの延在方向を前後方向とし、前記モータの回転を前後方向の往復動に変換して前記スライダに伝達する往復動変換機構と、
    前記先端工具保持部に隣接し、前記先端工具が作用する被加工材に接触可能であり、前後方向にスライド可能であるシューと、
    前記シューに係止可能なシューロック機構と、
    前記シューに干渉可能なピンと、
    を備えており、
    前記シューロック機構は、前記シューへの係止により、前記シューのスライドを抑制すると共に、前記シューへの係止の解除により、前記シューのスライドを許容し、
    前記ピンは、所定位置にスライドされた前記シューに干渉する
    ことを特徴とする往復動切断工具。
  2. 前記ピンは、操作により、前記シューに干渉しない位置へ移動可能であり、
    前記シューは、前記シューロック機構に係止されず、且つ前記ピンに干渉されない場合、前記シュー以外の部分から分離可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の往復動切断工具。
  3. 前記ピンは、前記シューに干渉する位置へ付勢されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の往復動切断工具。
  4. 前記ピンは、前記シューロック機構に隣接している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の往復動切断工具。
  5. 前記シューは、前記被加工材に接触するシュープレートと、前記シュープレートを支持するシューサポータと、を有しており、
    前記シューサポータは、前後に延びるスリットを有しており、
    前記ピンは、前記スリットに入っている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の往復動切断工具。
  6. 前記スリットは、その幅を狭くするための凸部を有しており、
    前記ピンは、前記凸部に干渉する
    ことを特徴とする請求項5に記載の往復動切断工具。
  7. 前記シューサポータは、前後に延びており、底板部と、前記底板部の左辺から起立する左壁部と、前記底板部の右辺から起立する右壁部と、を有している
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の往復動切断工具。
  8. 前記シューロック機構は、平面部と円筒面部とを有する円柱状であり中心軸周りで回転可能であるシューサポータ係止軸を有しており、
    前記左壁部及び前記右壁部の少なくとも一方は、前記シューサポータ係止軸の前記円筒面部に係止される被係止部を有しており、
    前記シューサポータ係止軸の回転により、前記被係止部に前記平面部が向かい合って、前記被係止部から前記円筒面部が脱して、前記シューサポータ係止軸による前記シューの係止が解除される
    ことを特徴とする請求項7に記載の往復動切断工具。
  9. 前記左壁部及び前記右壁部の少なくとも一方に、前記シュープレートが支持される
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の往復動切断工具。
  10. 前記シューサポータを案内するシューガイドプレートが設けられる
    ことを特徴とする請求項5ないし請求項9の何れかに記載の往復動切断工具。
  11. 前記シューガイドプレートは、前記ピンが通る孔を有している
    ことを特徴とする請求項10に記載の往復動切断工具。
  12. 前記往復動変換機構を保持する動力伝達ハウジングが設けられる
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の往復動切断工具。
  13. 前記シューサポータは、前記動力伝達ハウジングと前記シューガイドプレートとの間に配置されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の往復動切断工具。
  14. 前記シューガイドプレートは、前記動力伝達ハウジングに対し、ネジにより固定されており、
    前記ネジは、前記スリットを通っている
    ことを特徴とする請求項13に記載の往復動切断工具。
  15. 前記所定位置は、前記シューが前記シューロック機構に係止される最も前方の位置である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項14の何れかに記載の往復動切断工具。
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