JP2022174618A - 空調装置、空調システム、空調方法及び換気方法 - Google Patents

空調装置、空調システム、空調方法及び換気方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の部屋について急速に空調することを可能にする。【解決手段】空調装置10は、送風機111と、送風機111によって送り出された全空気が通過するチャンバー13と、チャンバー13に設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口131と、供給口131から第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変装置130と、供給口131の下流に設けられ、送風機111によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクト50が接続される分岐箱14と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、空調装置、空調システム、空調方法及び換気方法に関する。
近年、住宅の高断熱化、高気密化が進み、空調に要するエネルギーが減少傾向にあり、居住環境に対して、より快適に、そして、健康的に生活するための要望が高まっている。このような要望に応えるため、24時間連続で住宅内全体を自動的に空調する、いわゆる全館空調システムと呼ばれる空調システムが採用されるケースが増えており、かかる空調システムに関連する技術も種々提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、1つの空調ユニットと各部屋間をダクトで接続し、空調ユニットから供給される冷気又は暖気を各ダクトを介して各部屋に送ることで各部屋を空調するセントラル空調システムにおいて、各ダクトに設けた開閉弁の開度を調整することによって通常空調と急速空調を切り替えることが開示されている。
特開2011-257057号公報
しかしながら、上記の空調システムのように、各ダクトに設けられた開閉弁を調整する手法では、急速空調したい部屋に対して十分な風量の空気を送り出すことが困難であるという課題がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、特定の部屋について急速に空調することが可能な空調装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る空調装置は、
送風手段と、
前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備える。
本開示によれば、特定の部屋について急速に空調することが可能となる。
実施の形態における空調システムの全体構成を示す図 実施の形態における空調装置の平面図 実施の形態における空調装置の側面図 実施の形態における空調装置が備える制御回路の構成を示すブロック図 実施の形態における換気装置の平面図 実施の形態における換気装置が備える制御回路の構成を示すブロック図 実施の形態におけるサーバの構成を示すブロック図 実施の形態における通常運転時の屋内の空気の流れについて説明するための図 実施の形態における急速運転時の屋内の空気の流れについて説明するための図 実施の形態における急速運転処理の手順を示すフローチャート
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本開示の実施の形態における空調システム1の全体構成を示す図である。空調システム1は、例えば一戸建ての住宅Hの空調及び換気を行うシステムであり、空調装置10と、換気装置20と、第1の室外機30と、リモコン40と、ダクト50~51と、ルームエアコン60と、第2の室外機70と、ルータ80と、サーバ90とを備える。
<空調装置10>
空調装置10は、本開示に係る空調装置の一例であり、また、第1の空調装置の一例である。空調装置10は、第1の室外機30とともに一の空調ユニットを構成し、空気を複数のダクト50を介して住宅Hにおける各居室に分配供給することで、各居室の空調を行うとともに、換気装置20との協働により各居室の換気を行う。空調装置10と第1の室外機30は、相互に通信可能とするための通信線31と、冷媒を循環させるための冷媒配管32とを介して接続される。空調装置10は、非居室Aの天井裏に設置され、第1の室外機30は屋外に設置される。非居室Aは、本開示に係る第1の部屋の一例である。非居室Aは、例えば、玄関ホール、廊下、洗面所、浴室、トイレ、収納室等の非居室である。
図2は、空調装置10の平面図であり、図3は、空調装置10の側面図である。空調装置10は、送風箱11と、熱交箱12と、チャンバー13と、分岐箱14とで構成され、送風箱11内に、制御回路110と、送風機111とを備え、熱交箱12内に熱交換器120を備え、チャンバー13内に風量可変装置130を備える。チャンバー13は、本開示に係るチャンバーの一例であり、分岐箱14は、本開示に係る分岐手段の一例である。
また、送風箱11には、非居室Aの空気を吸い込むための吸込口112と、換気装置20からの空気をダクト51を介して吸い込むための吸込口113と、ダクト51を介して換気装置20に空気を供給するための供給口114とが設けられている。また、吸込口112内には、空清ユニット115が取り付けられている。吸込口112は、本開示に係る吸込口の一例である。
また、チャンバー13には、非居室Aに空気を供給するための供給口131が設けられ、分岐箱14には、各ダクト50に空気を供給するための複数の供給口140が設けられている。供給口131は、本開示に係る供給口の一例である。
制御回路110は、空調装置10を統括的に制御する回路である。制御回路110の詳細については後述する。送風機111は、本開示に係る送風手段の一例である。送風機111は、例えばシロッコファンであり、吸込口112から非居室Aの空気を吸い込むとともに、吸込口113から換気装置20からの空気を吸い込む。そして、送風機111は、吸い込んだ空気を、熱交箱12に送り出すとともに、供給口114から換気装置20に送り出す。空清ユニット115は、非居室Aから吸い込んだ空気を清浄化するための機構であり、例えば、各種フィルタ(粗じん用、HEPA、活性炭、光触媒等)、電気集塵機、紫外線照射機等で構成される。
熱交換器120は、送風機111から送り出された空気と第1の室外機30からの冷媒との熱交換を行う。暖房時において、熱交換器120の配管内には高温の冷媒が流れており空気は暖められる。一方、冷房時には低温の冷媒が流れており空気は冷やされる。
風量可変装置130は、本開示に係る風量可変手段の一例である。風量可変装置130は、制御回路110からの指令に従い開閉するVAV(Variable Air Volume)である。
図4に示すように、制御回路110は、ハードウェア構成として、第1通信インタフェース150と、第2通信インタフェース151と、第3通信インタフェース152と、入出力インタフェース153と、CPU(Central Processing Unit)154と、ROM(Read Only Memory)155と、RAM(Random Access Memory)156と、補助記憶装置157とを備える。これらの構成部は、バス158を介して相互に接続される。
第1通信インタフェース150は、通信線31を介して第1の室外機30と通信するためのハードウェアである。第2通信インタフェース151は、有線又は無線にてリモコン40と通信するためのハードウェアである。第3通信インタフェース152は、Wi-Fi(登録商標)等の無線LAN(Local Area Network)ルータであるルータ80と無線にて通信接続し、ルータ80を介してネットワークNに接続してサーバ90等の他の装置と通信するためのハードウェアである。なお、空調装置10は、第3通信インタフェース152に換えて、外付けの通信アダプタを使用してルータ80と通信接続し、ルータ80を介してサーバ90と通信するようにしてもよい。
入出力インタフェース153は、送風機111、風量可変装置130、各種の図示しないセンサ(空気温度センサ、湿度センサ等)等と通信するためのインタフェースである。
CPU154は、制御回路110を統括的に制御する。ROM155は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM156は、CPU154の作業領域として使用される。
補助記憶装置157は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置157には、空調動作用のプログラム(以下、空調プログラムという。)と、空調プログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
上記の空調プログラムは、サーバ90等の他の装置からネットワークNを介して空調装置10にダウンロードすることができる。また、空調プログラムは、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。空調装置10は、そのような記録媒体が当該空調装置10に装着されると、当該記録媒体から空調プログラムを読み出して取り込むことも可能である。
<換気装置20>
換気装置20は、本開示に係る換気装置の一例である。換気装置20は、住宅Hの換気を行う装置であり、空調装置10と同様、非居室Aの天井裏に設置され、空調装置10とダクト51を介して連結される。
図5は、換気装置20の平面図である。換気装置20は、対向送風箱21と、全熱交箱22とで構成され、対向送風箱21内に、制御回路210と、送風機211と、送風機212とを備え、全熱交箱22内に全熱交換器220を備える。
また、対向送風箱21には、ダクト52を介して外気を吸い込むための吸込口213と、屋内の空気をダクト52を介して屋外に排出するための排出口214とが設けられている。また、全熱交箱22には、ダクト51を介して空調装置10に空気を供給するための供給口221と、空調装置10からの空気をダクト51を介して吸い込むための吸込口222とが設けられている。
図6に示すように、制御回路210は、ハードウェア構成として、第1通信インタフェース250と、第2通信インタフェース251と、入出力インタフェース252と、CPU253と、ROM254と、RAM255と、補助記憶装置256とを備える。これらの構成部は、バス257を介して相互に接続される。
第1通信インタフェース250は、有線又は無線にてリモコン40と通信するためのハードウェアである。第2通信インタフェース251は、ルータ80と無線にて通信接続し、ルータ80を介してネットワークNに接続してサーバ90等の他の装置と通信するためのハードウェアである。なお、換気装置20は、第2通信インタフェース251に換えて、外付けの通信アダプタを使用してルータ80と通信接続し、ルータ80を介してサーバ90と通信するようにしてもよい。
入出力インタフェース252は、送風機211,212と通信するためのインタフェースである。
CPU253は、制御回路210を統括的に制御する。ROM254は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM255は、CPU253の作業領域として使用される。
補助記憶装置256は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置256には、換気動作用のプログラム(以下、換気プログラムという。)と、換気プログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
上記の換気プログラムは、サーバ90等の他の装置からネットワークNを介して換気装置20にダウンロードすることができる。また、換気プログラムは、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク、USBメモリ、HDD、SSD、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。換気装置20は、そのような記録媒体が当該換気装置20に装着されると、当該記録媒体から換気プログラムを読み出して取り込むことも可能である。
送風機211は、例えばシロッコファンであり、ダクト52を介して吸込口213から外気を吸い込み、吸い込んだ空気を全熱交箱22に送り出す。送風機212は、例えばシロッコファンであり、全熱交箱22から空気を吸い込み、吸い込んだ空気を排出口214からダクト52を介して屋外に送り出す。
全熱交換器220は、送風機211によって全熱交箱22に送り出された外気と、吸込口222から吸い込まれた屋内の空気との全熱交換(顕熱交換及び潜熱交換)を行う。
<リモコン40>
リモコン40は、非居室Aの壁に埋設して設置されたり、あるいは壁に掛けられた態様で設置され、ユーザから空調及び換気に係る操作を受け付けるためのリモートコントローラである。リモコン40は、空調装置10及び換気装置20の各々と有線又は無線にて通信接続される。ユーザは、リモコン40を操作することで、空調装置10に対して、運転開始/停止の指示、運転モード(冷房、暖房、除湿、換気等)、設定温度の設定、急速運転開始の指示を行うことができる。また、ユーザは、リモコン40を操作することで、換気装置20に対して、運転開始/停止の指示を行うことができる。
<ダクト50>
ダクト50は、本開示に係るダクトの一例である。各ダクト50は、住宅Hの天井裏に配設され、一方の末端が空調装置10における分岐箱14の供給口140に接続され、他方の末端(即ち、空気の供給口)が対応する居室のペリメータ側(扉から遠い側)に配置される。住宅Hにおける各居室は、本開示に係る第2の部屋の一例である。
<ルームエアコン60>
ルームエアコン60は、本開示に係る第2の空調装置の一例である。ルームエアコン60は、第2の室外機70とともに一の空調ユニットを構成し、当該ルームエアコン60が設置された居室(居間、台所、寝室等)の空調を行う。ルームエアコン60と第2の室外機70は、相互に通信可能とするための通信線71と、冷媒を循環させるための冷媒配管72とを介して接続される。ルームエアコン60は、専用の空調リモコン(図示せず)と有線又は無線にて通信し、当該空調リモコンを介したユーザの操作に従って、当該居室を空調する。
また、ルームエアコン60は、ルータ80と無線にて通信接続し、ルータ80を介してネットワークNに接続してサーバ90等の他の装置と通信する。ルームエアコン60は、通常時は、上記の空調リモコンを介したユーザの操作に従って動作するが、空調システム1による急速運転の実施時には、サーバ90からの指令に従って動作する。急速運転の詳細については後述する。
<サーバ90>
サーバ90は、空調装置10(第1の室外機30も含む)、換気装置20、ルームエアコン60(第2の室外機70も含む)のメーカ、販売会社等によって設置され、運用される、いわゆるクラウドサーバであり、インターネット等のネットワークNに接続される。サーバ90は、図7に示すように、通信インタフェース91と、CPU92と、ROM93と、RAM94と、補助記憶装置95とを備える。これらの構成部は、バス96を介して相互に接続される。
通信インタフェース91は、ネットワークNを介して他の装置と通信するためのハードウェアである。CPU92は、サーバ90を統括的に制御する。ROM93は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM94は、CPU92の作業領域として使用される。
補助記憶装置95は、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD等で構成される。読み書き可能な不揮発性の半導体メモリは、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ等である。補助記憶装置95には、クラウドコンピューティングサービスを実現するためのプログラムを含む各種のプログラムと、これらのプログラムの実行時に使用されるデータとが記憶される。
以上の構成のサーバ90は、定期的に空調装置10、換気装置20、各ルームエアコン60の運転状態を示すデータを収集し、収集したデータに基づいて、ユーザに省エネ、セキュリティに関する情報等、有意な情報を提示するサービスを提供する。また、サーバ90は、ユーザによって急速運転開始の操作が行われると、必要に応じて、各ルームエアコン60に対して空調装置10と同じ運転モードでの運転又は空調能力の増加を指令する制御データを送信し、あるいは、換気装置20に対して換気風量の増加を指令する制御データを送信する。
<通常運転>
続いて、図8を参照して、空調システム1の通常運転時における屋内の空気の流れについて説明する。通常運転時では、換気装置20で新鮮な外気を取り込み、空調装置10で外気と非居室Aからの空気を混合して冷媒により暖める(あるいは冷やす)。そして、温調した空気を各ダクト50で各居室へと送風し、各居室の室温を快適な温度に保つとともに、空気を清浄化する。各居室の空気は扉のアンダーカットを通過して、非居室Aへと流れ、空調装置10に戻り、その空気(即ち、還気)の一部は換気装置20を通して屋外へと排出され、残りは空調装置10で再び暖めて(あるいは冷やして)、各居室へと循環させる。この際、各居室のルームエアコン60は、当該居室を利用するユーザの操作に従って動作する。
<急速運転>
非居室Aは、通常運転時では空調を行わないため、居室よりも室温が冬季では低くなり、夏季では高くなる。通常、省エネ性の観点から居室のみが快適になっていればよいが、例えば、冬季における起床時あるいは入浴の前後、水回りの臭い、湿気を除去したい場合、ユーザは、非居室Aを快適にするために急速運転を利用することができる。
図9に、空調システム1の急速運転時における屋内の空気の流れを示す。急速運転時では、空調装置10の風量可変装置130が開き、空調装置10のチャンバー13に設けられた供給口131から非居室Aに空気が供給される。供給口131は、各ダクト50に空気が分配される分岐箱14より上流側に位置するため、各ダクト50を介して各居室に供給される空気の風量の総計よりも非居室Aに供給される空気の風量の方が多くなる。
換気装置20で取り込まれた新鮮な外気は、空調装置10で非居室Aからの還気と混合され、冷媒によって暖められる(あるいは冷やされる)。そして、温調された空気の一部は各居室へ送風され、大部分は供給口131から非居室Aへと送風される。非居室Aの空気は吸込口112から吸い込まれて空調装置10へと戻り、その還気の一部は換気装置20を通して屋外へと排出され、残りは空調装置10で再び暖めて(あるいは冷やして)、各居室と非居室Aへと循環される。供給口131は、空調装置10から供給される全空気が通過する位置にあり、また、供給口131と吸込口112とが空調装置10に設けられているため双方の位置が近く空気の流れの圧力損失が小さいことから、非居室Aへ大風量の空気を循環させることができ、急速な空調(暖房、冷房又は除湿)と換気(空気清浄)とが可能となる。
また、空調装置10の運転モードが換気以外の場合、各居室のルームエアコン60は、サーバ90からの指令に従って、当該運転モードでの運転を開始し、あるいは、空調能力を増加した運転を行う。空調能力の増加は、例えば、風量の増加、設定温度の変更(暖房の場合はより高い値、冷房の場合はより低い値に変更)によって実現される。また、空調装置10の運転モードが換気の場合、換気装置20は、サーバ90からの指令に従って換気風量を増加する。
図2、図3及び図5を参照して、急速運転時の空調装置10及び換気装置20における空気の流れについて説明する。換気装置20において、外気が吸込口213から取り込まれ、送風機211で送風され、全熱交換器220を通過しながら、吸込口222から取り込まれた空気と全熱交換し、供給口221からダクト51を介して空調装置10へと送られる。
空調装置10では、送風機111によって換気装置20からの空気が吸込口113から吸い込まれるとともに、吸込口112から非居室Aの空気が吸い込まれ、空清ユニット115により清浄化される。そして、換気装置20からの空気と空清ユニット115で清浄化された空気とが混合され、熱交箱12へと送風される。熱交箱12において、熱交換器120の配管内には暖房時に高温の冷媒が流れており空気は暖められる(冷房時には低温の冷媒が流れており空気は冷やされる)。熱交箱12で温調された空気は、チャンバー13へ送風される。チャンバー13において、風量可変装置130が開いているため、供給口131から非居室Aに供給される空気の流れと、各供給口140から各ダクト50に供給される空気の流れに分かれることになる。
また、破線で示すように、非居室Aから空調装置10の吸込口112に吸い込まれた還気のうち、一部は供給口114を通って換気装置20へと流れる。換気装置20において、吸込口222から吸い込まれた空気は、全熱交換器220を通過しながら外気と全熱交換し、送風機212で送風されて排出口214から屋外へと排出される。
図10は、空調システム1が実行する急速運転処理の手順を示すフローチャートである。ユーザがリモコン40を操作して急速運転開始を指示すると、急速運転処理が開始される。なお、ユーザによる急速運転開始の指示は、空調装置10を介してサーバ90にも通知される。
(ステップS101)
空調装置10は、風量可変装置130を開く。これにより、非居室Aに大風量の空気が送られ、非居室Aの空調又は換気が開始される。その後、空調システム1の処理は、ステップS102に遷移する。
(ステップS102)
サーバ90は、現在の空調装置10の運転モードが暖房、冷房又は除湿であるか否かを判定する。空調装置10の運転モードが暖房、冷房又は除湿である場合(ステップS102;YES)、空調システム1の処理は、ステップS103に遷移する。一方、空調装置10の運転モードが暖房、冷房及び除湿のいずれでもない場合(ステップS102;NO)、即ち、空調装置10の運転モードが換気の場合、空調システム1の処理は、ステップS104に遷移する。
(ステップS103)
サーバ90は、各居室のルームエアコン60について、空調装置10と同じ運転モードで運転を開始させ、又は、空調能力を増加させる。詳細には、サーバ90は、停止中又は他の運転モードで運転中のルームエアコン60については、空調装置10と同じ運転モードでの運転を指令する制御データを当該ルームエアコン60に送信する。また、サーバ90は、既に空調装置10と同じ運転モードで運転中のルームエアコン60については、空調能力の増加を指令する制御データを当該ルームエアコン60に送信する。これにより、当該ルームエアコン60は、空調装置10と同じ運転モードで運転を開始し、又は、空調能力を増加する。その後、空調システム1の処理は、ステップS105に遷移する。
(ステップS104)
サーバ90は、換気装置20の換気風量を増加させる。詳細には、サーバ90は、換気装置20に対し、換気風量の増加を指令する制御データを送信する。これにより、換気装置20は、換気風量を増加する。その後、空調システム1の処理は、ステップS105に遷移する。
(ステップS105)
空調装置10及びサーバ90は、それぞれ、急速運転処理を開始してから予め定めた時間Tが経過したか否かを判定する。時間Tは、例えば10分である。急速運転処理を開始してから時間Tが経過していない場合(ステップS105;NO)、引き続き、空調装置10及びサーバ90は、ステップS105を実行する。一方、急速運転処理を開始してから時間Tが経過した場合(ステップS105;YES)、空調システム1の処理は、ステップS106に遷移する。
(ステップS106)
空調装置10は、風量可変装置130を閉じる。これにより、非居室Aへの空気の流れはストップする。また、サーバ90は、各居室のルームエアコン60の運転状態又は換気装置20の運転状態を元に戻す。その後、空調システム1は、急速運転処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態の空調システム1によれば、特定の部屋である非居室Aの急速な空調(暖房、冷房又は除湿)と換気(空気清浄)とが可能となる。また、非居室Aを急速に空調すると、各居室への風量が減少して各居室の温湿度を快適に保てない可能性があるが、本実施の形態の空調システム1では、急速運転に連動して、各居室のルームエアコン60を制御して、少なくとも空調装置10と同じ運転モードで運転させるため、各居室の快適性を維持できる。
換気装置20は、シックハウス対策として換気回数0.5回/h以上で24時間運転することが必要だが、換気風量が多いほど空調装置10に入る空気温度は、冬季ではより低く、夏季ではより高くなり、空調時においては空調装置10の温度制御が遅れて部屋が温まりにくく(又は冷えにくく)なったり、消費電力が増加してしまうことになる。これに対し、本実施の形態の空調システム1では、空調の急速運転では換気風量を変更せず、換気の急速運転においてのみ一時的に換気風量を増加させることで、適切な換気と省エネを両立させることができる。
また、本実施の形態の空調システム1では、急速運転において非居室Aから吸い込んだ大量の空気が空清ユニット115を通過するため、換気で排出しきれていない非居室Aの塵埃、ウイルス、細菌等を迅速に処理できる。一般に非居室Aは家族全員が共同で使用するエリアでもあるため、快適性のみならず衛生面からも、非居室Aを対象とした急速運転のメリットは大きい。
本開示は、上記の実施の形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、空調装置10は、モバイル通信用の通信インタフェースを備えるようにして、あるいは、外付けのモバイル通信用の通信アダプタを使用して、ルータ80を介さずに、例えばLPWA(Low Power Wide Area)、LTE(Long Term Evolution)等の通信方式でサーバ90と通信してもよい。同様に、換気装置20及びルームエアコン60の各々も、LPWA、LTE等の通信方式でサーバ90と通信してもよい。
また、急速運転時において、サーバ90ではなく、空調装置10が、換気装置20とルームエアコン60とを制御してもよい。あるいは、サーバ90と同様のハードウェア構成(図7参照)を有する制御装置(図示せず)を住宅Hに設置して、当該制御装置が、急速運転時において、換気装置20とルームエアコン60とを制御してもよいし、さらに、空調装置10を制御してもよい。
また、本開示に係る空調システムは、一戸建ての住宅に限らず、集合住宅、オフィスビル等の建物に適用することができる。また、本開示に係る空調システムにおいて、急速運転の対象が居室であってもよい。
1 空調システム、10 空調装置、11 送風箱、12 熱交箱、13 チャンバー、14 分岐箱、20 換気装置、21 対向送風箱、22 全熱交箱、30 第1の室外機、31,71 通信線、32,72 冷媒配管、40 リモコン、50~52 ダクト、60 ルームエアコン、70 第2の室外機、80 ルータ、90 サーバ、91 通信インタフェース、110,210 制御回路、111,211,212 送風機、112,113,213,222 吸込口、114,131,140,221 供給口、115 空清ユニット、120 熱交換器、130 風量可変装置、150,250 第1通信インタフェース、151,251 第2通信インタフェース、152 第3通信インタフェース、153,252 入出力インタフェース、92,154,253 CPU、93,155,254 ROM、94,156,255 RAM、95,157,256 補助記憶装置、96,158,257 バス、214 排出口、220 全熱交換器

Claims (7)

  1. 送風手段と、
    前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
    前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
    前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
    前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備える、空調装置。
  2. 前記第1の部屋の空気を吸い込むための吸込口をさらに備える、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記風量可変手段は、通常運転時では閉じられ、急速運転時では開かれる、請求項1又は2に記載の空調装置。
  4. 第1の空調装置と、第2の空調装置と、を備え、
    前記第1の空調装置は、
    送風手段と、
    前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
    前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
    前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
    前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備え、
    前記風量可変手段は、通常運転時では閉じられ、急速運転時では開かれ、
    前記第2の空調装置は、前記複数の第2の部屋のいずれかに設置され、前記第1の空調装置の運転モードが空調に関する運転モードである場合、前記急速運転時では少なくとも前記第1の空調装置と同じ運転モードで当該第2の部屋の空調を行う、空調システム。
  5. 空調装置と、換気装置と、を備え、
    前記空調装置は、
    送風手段と、
    前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
    前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
    前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
    前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備え、
    前記風量可変手段は、通常運転時では閉じられ、急速運転時では開かれ、
    前記換気装置は、前記通常運転時では前記複数の第2の部屋の換気を行い、前記急速運転時では前記第1の部屋の換気を行い、前記空調装置の運転モードが換気に関する運転モードである場合、前記急速運転時では換気風量を増加する、空調システム。
  6. 送風手段と、
    前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
    前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
    前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
    前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備える、第1の空調装置が、前記風量可変手段を、通常運転時では閉じ、急速運転時では開き、
    前記複数の第2の部屋のいずれかに設置される第2の空調装置が、前記第1の空調装置の運転モードが空調に関する運転モードである場合、前記急速運転時では少なくとも前記第1の空調装置と同じ運転モードで当該第2の部屋の空調を行う、空調方法。
  7. 送風手段と、
    前記送風手段によって送り出された全空気が通過するチャンバーと、
    前記チャンバーに設けられた、第1の部屋に空気を供給するための供給口と、
    前記供給口から前記第1の部屋に供給される空気の風量を変更可能な風量可変手段と、
    前記供給口の下流に設けられ、前記送風手段によって送り出された空気を複数の第2の部屋に分配供給するための複数のダクトが接続される分岐手段と、を備える、空調装置が、前記風量可変手段を、通常運転時では閉じ、急速運転時では開き、
    換気装置が、前記通常運転時では前記複数の第2の部屋の換気を行い、前記急速運転時では前記第1の部屋の換気を行い、前記空調装置の運転モードが換気に関する運転モードである場合、前記急速運転時では換気風量を増加する、換気方法。
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