JP2022174444A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
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Abstract

【課題】本開示は、インジェクションによる性能向上および吐出温度低減を高いレベルで実現するスクロール圧縮機を提供する。【解決手段】本開示のスクロール圧縮機100は、密閉容器110内を高圧空間230と低圧空間240に区画する仕切板120と、低圧空間240に配置された圧縮機構部130と供え、上記圧縮機構部130の固定スクロール150外周に、固定スクロール150とは別体で固定スクロール150に対し軸方向へ移動可能なインジェクションアダプタ190を設けて、固定スクロール150の軸方向への移動を抑制することなくアダプタ内インジェクション経路191を形成する。これにより、アダプタ内インジェクション経路191の断面積を大きくしてインジェクション流量を十分確保することができ、インジェクションによる性能向上および吐出温度低減効果を高いレベルで実現できる。【選択図】図2

Description

本開示は、スクロール圧縮機に関する。
特許文献1はスクロール圧縮機を開示する。このスクロール圧縮機は、固定スクロールが軸方向に移動可能で、固定スクロールと旋回スクロールを組み合わせて圧縮室を形成し、冷凍サイクル内の冷媒の一部を圧縮室に導入して圧縮する。そして、吐出温度低減のためインジェクション経路を備えており、そのインジェクション経路は一部が固定スクロールに追従して微小振動可能な配管で構成している。
特開平11-166489号公報
本開示は、インジェクション経路が固定スクロールに追従して微振動しないで、固定スクロールをインジェクション経路に対し軸方向に移動する。これにより、本開示は、インジェクションによる性能向上および吐出温度低減を実現したスクロール圧縮機を提供する。
本開示におけるスクロール圧縮機は、密閉容器と、密閉容器内を高圧空間と低圧空間に区画する仕切板と、低圧空間に配置された圧縮機構部と、低圧空間に配置され圧縮機構部を駆動するための電動機部と、圧縮機構部を構成し、仕切板に隣接し、軸方向に移動可能な固定スクロールと、圧縮機構部を構成し、固定スクロールと噛み合わされて圧縮室を形成する旋回スクロールと、圧縮機構部を構成し、旋回スクロールの自転を防止する自転抑制部材と、圧縮機構部を構成し、旋回スクロールを支持する主軸受と、固定スクロールの鏡板内に形成された鏡板内インジェクション経路と、圧縮室と鏡板内インジェクション経路を連通するインジェクションポートと、固定スクロールの外周に、固定スクロールとは別体で固定スクロールに対して軸方向に移動可能なように設けたインジェクションアダプタと、インジェクションアダプタに形成され、鏡板内インジェクション経路と連通するアダプタ内インジェクション経路と、一端をインジェクションアダプタに挿入し、他端側が密閉容器外の冷凍サイクルに接続されるインジェクション管と、を備える構成をしている。
本開示におけるスクロール圧縮機は、インジェクション経路となるインジェクションアダプタに対して固定スクロールが軸方向へ移動するので、インジェクション経路を構成するインジェクションアダプタを固定スクロールに追従させる必要がない。したがって、インジェクションアダプタに形成するアダプタ内インジェクション経路の断面積を拡大して、インジェクション流量を十分確保することができる。そのため、インジェクションによる性能向上および吐出温度低減効果を高いレベルで実現することができる。
本発明の一実施の形態におけるスクロール圧縮機の縦断面図 本実施の形態におけるスクロール圧縮機の要部断面図
(本開示の基礎となった知見等)
従来、密閉容器内低圧型のスクロール圧縮機では、起動時の液圧縮等により生じる圧縮室の異常な圧力上昇を逃がすために、固定スクロールを軸方向に移動可能な構成としている。そして、このようなスクロール圧縮機において吐出温度を低下させるため、冷凍サイクル中の液冷媒を圧縮室へインジェクションする技術が開示されている。しかし、固定スクロールに剛性の高いインジェクション管を直接挿入接続すると、固定スクロールの軸方向への移動が抑制される。
したがって、特許文献1では、固定スクロールとインジェクション管との間に固定スクロールに追従して微小振動可能な配管を配してインジェクション経路を構成することが開示されている。しかし、特許文献1の構成では、配管を微小振動可能とするため、当該配管として剛性の低い管、すなわち管径の細い配管を用いてインジェクション経路を構成している。そのため、インジェクション経路の断面積を大きくすることが出来ない。その結果、インジェクション流量が十分確保出来ず、性能向上および吐出温度低減といったインジェクション本来の効果が十分に得られないという課題があった。その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、固定スクロールの外周に、固定スクロールとは別体で固定スクロールに対して相対的に移動可能なインジェクションアダプタを設け、このインジェクションアダプタにインジェクション管を挿入接続することで、固定スクロールの軸方向への移動を抑制することなくインジェクション経路を形成し、インジェクション流量を確保したスクロール圧縮機を提供する。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
以下、図1~図2を用いて、本発明の一実施の形態を説明する。
[1-1.構成]
図1及び図2において、スクロール圧縮機100は、密閉容器110と、仕切板120と、圧縮機構部130と、電動機部140と、固定スクロール150と、旋回スクロール160と、自転抑制部材170と、主軸受180と、鏡板内インジェクション経路151と、インジェクションポート152と、インジェクションアダプタ190と、アダプタ内インジェクション経路191と、インジェクション管200と、シール部材210と、アダプタ押さえ部材220と、を備える。
仕切板120は、密閉容器110に固定され、密閉容器110内を高圧空間230と低圧空間240に区画する。
圧縮機構部130は、低圧空間240に配置され、低圧空間240内の圧縮される前の低圧冷媒を吸入し、圧縮した後の高圧冷媒を高圧空間230に吐出する。
電動機部140は、低圧空間240に配置され、主軸250を介して圧縮機構部130を駆動する。
固定スクロール150は、圧縮機構部130を構成し、円板状の固定スクロール鏡板153と固定スクロール鏡板153から立設された渦巻状の固定渦巻きラップ154を備えている。固定スクロール鏡板153の略中心部には吐出ポート155が形成される。吐出ポート155は高圧付与領域260を連通する。高圧付与領域260は、固定スクロール鏡板153の固定渦巻きラップ154側の面と、固定スクロール150の背面(固定渦巻きラップ154と反対側の面)156に設けられる。圧縮途中の圧縮室270には、背面156に形成された中圧付与領域280に連通する中圧ポート157が開口している。固定スクロール150の外周158には冷媒を圧縮室270に取り込むための吸入部159が形成されている。背面156は、仕切板120に隣接している。
旋回スクロール160は、圧縮機構部130を構成し、円板状の旋回スクロール鏡板161と、旋回スクロール鏡板161に立設された渦巻状の旋回渦巻きラップ162を備えている。また、旋回スクロール160の背面(旋回渦巻きラップ162と反対側の面)には、主軸250からの駆動力を受けるボス部163を備えている。旋回渦巻きラップ162は、固定渦巻きラップ154と噛み合わせることで圧縮室270が形成される。
自転抑制部材170は、圧縮機構部130を構成し、旋回スクロール160の自転を防止する。
主軸受180は、密閉容器110に固定され、圧縮機構部130を構成し、旋回スクロール160のスラスト負荷を支持する。また、主軸250をラジアル方向に支持している。上記主軸受180の外周端部にはガイドピン290が圧入される。固定スクロール150にガイドピン290が挿入されることで、固定スクロール150がラジアル方向および軸周りの回転方向に規制され軸方向に移動可能となる。
鏡板内インジェクション経路151は、固定スクロール鏡板153内に、略径方向に形成され、外周158に開口している。
インジェクションポート152は、圧縮室270と鏡板内インジェクション経路151を連通し、固定スクロール鏡板153内に形成される。インジェクションポート152は、1つまたは複数形成される。インジェクションポート152は、固定渦巻きラップ154と旋回渦巻きラップ162で閉じ込められた後の圧縮室270に、開口し、かつ、2つの圧縮室270に同時に開口しない範囲に形成される。
インジェクションアダプタ190は、固定スクロール150の外周158に、固定スクロール150とは別体で、固定スクロール150に対して軸方向に移動可能に備えられる。インジェクションアダプタ190は、固定スクロール150側の端面192と固定スクロール150の反対側の端面193を持つ円柱形状である。その端面192と端面193は、略平行である。
アダプタ内インジェクション経路191は、インジェクションアダプタ190内に形成され、端面192と端面193に開口する。アダプタ内インジェクション経路191は、鏡板内インジェクション経路151と連通する。
インジェクション管200は、密閉容器110の内部と外部を連通する配管である。インジェクション管200の一端がインジェクションアダプタ190に挿入接続され、インジェクション管200の他端が密閉容器110外の冷凍サイクルに接続される。インジェクション管200の内径断面積は、インジェクションポート152の合計断面積より大きい。
シール部材210は、固定スクロール150のインジェクションアダプタ190と対向する面に形成した環状の溝に備えられる。シール部材210は、インジェクションアダプタ190との摺動抵抗が小さい樹脂材で形成される。
アダプタ押さえ部材220は、インジェクションアダプタ190が固定スクロール150から離れる方向へ移動することを規制する。アダプタ押さえ部材220は、板状であり、固定スクロール150に固定されている。アダプタ押さえ部材220は、インジェクションアダプタ190と異なる摺動抵抗の少ない材料で形成される。
[1-2.動作]
以上のように構成されたスクロール圧縮機100について、以下その動作、作用を説明する。
電動機部140が付勢されると主軸250が回転し、自転抑制部材170により旋回スクロール160は自転することなく旋回運動する。低圧空間240の低圧冷媒は、固定スクロール150の吸入部159から圧縮室270へ吸入され、圧縮室270の容積が縮小し、冷媒は圧縮される。圧縮途中の中間圧力の冷媒は、中圧ポート157を通り背面156に設けられた中圧付与領域280に導入される。圧縮が終わった冷媒は、吐出ポート155を通り背面156に設けられた高圧付与領域260に導入され、その後、高圧空間230に吐出される。
次に、インジェクションについて説明する。冷凍サイクルから分岐されたインジェクション回路から冷媒が、インジェクション管200を通ってアダプタ内インジェクション経路191に導入される。アダプタ内インジェクション経路191に導入された冷媒は、シール部材210のシール作用により、低圧空間240に漏れ出すことなく鏡板内インジェクション経路151に導入される。鏡板内インジェクション経路151に導入された冷媒は、インジェクションポート152を通り圧縮途中の圧縮室270に導かれる。
ここで、シール部材210で囲まれた空間に掛かる圧力により、インジェクションアダプタ190に、固定スクロール150から離れる方向の力が作用する。しかしながら、アダプタ押さえ部材220により、インジェクションアダプタ190の移動が規制されるため、固定スクロール150とインジェクションアダプタ190の距離が一定以下に保持され、シール部材210のシール性が確保される。
また、インジェクションアダプタ190の端面192と端面193が略平行なので、インジェクションアダプタ190に作用する圧力の方向と、アダプタ押さえ部材220で押さえる方向が略同一直線上になる。これにより、インジェクションアダプタ190のずれ方向に作用する力が抑制でき、インジェクション管200に曲げ方向の力がかからない。また、インジェクションアダプタ190は、円柱形状で、方向性がないため、組み立てが容易である。
一方、上記のように冷媒がインジェクションされる固定スクロール150には、上記のように中圧付与領域280に導入された冷媒の中間圧力と、高圧付与領域260に導入された冷媒の吐出圧力が作用し、固定スクロール150が旋回スクロール160に押し付けられる。一方、圧縮室270内の冷媒の圧力により、固定スクロール150を旋回スクロール160から引き離す力も作用する。この押し付ける力と引き離す力のバランスにより固定スクロール150が軸方向へ移動し、旋回スクロール160に適正な力で押し付けられる。
また、起動時の液圧縮等により圧縮室270の圧力が異常に上昇する場合は、圧力を逃がすために、固定スクロール150が軸方向に移動し、旋回スクロール160から離れる。
ここで、固定スクロール150は上記のように軸方向に移動する。しかしながら、インジェクション管200と固定スクロール150の鏡板内インジェクション経路151とを連通させるインジェクションアダプタ190は、固定スクロール150とは別体に構成されるため、固定スクロール150に対し相対的に軸方向へ移動する。これにより、剛性の高いインジェクション管200が挿入されてインジェクションアダプタ190の移動が規制されていても、固定スクロール150の軸方向の移動は規制されない。つまり、インジェクションアダプタ190は固定スクロール150に追従して微振動することなく、固定スクロール150の軸方向移動を可能としている。
したがって、インジェクションアダプタ190に形成するアダプタ内インジェクション経路191の断面積をインジェクションポート152の断面積より十分大きくして、インジェクション流量を確保することができる。
また、剛性の高いインジェクション管200の内径断面積もインジェクションポート152の断面積より大きくして、インジェクション流量を最大限確保することができる。
また、上記固定スクロール150の軸方向の移動は、シール部材210とインジェクションアダプタ190との摺動抵抗が小さいので、スムーズに行える。更にまた、固定スクロール150が軸方向に移動すると、インジェクションアダプタ190とアダプタ押さえ部材220間で摺動が生じる。しかしながら、これらは異なる材料で構成されているため、摩耗が抑制される。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、スクロール圧縮機100は、密閉容器110と、仕切板120と、圧縮機構部130と、電動機部140と、固定スクロール150と、旋回スクロール160と、自転抑制部材170と、主軸受180と、鏡板内インジェクション経路151と、インジェクションポート152と、インジェクションアダプタ190と、アダプタ内インジェクション経路191と、インジェクション管200と、を備える。仕切板120は、密閉容器110内を高圧空間230と低圧空間240に区画する。圧縮機構部130は、低圧空間240に配置される。電動機部140は、低圧空間240に配置され、圧縮機構部130を駆動する。固定スクロール150は、圧縮機構部130を構成し、仕切板120に隣接し、軸方向に移動可能である。旋回スクロール160は、圧縮機構部130を構成し、固定スクロール150と噛み合されて圧縮室270を形成する。自転抑制部材170は、圧縮機構部130を構成し、旋回スクロール160の自転を防止する。主軸受180は、圧縮機構部130を構成し、旋回スクロール160を支持する。鏡板内インジェクション経路151は、固定スクロール鏡板153内に形成される。インジェクションポート152は、圧縮途中の圧縮室270と鏡板内インジェクション経路151を連通する。インジェクションアダプタ190は、固定スクロール150の外周158に、固定スクロール150とは別体で、固定スクロール150に対して移動可能に備えられる。アダプタ内インジェクション経路191は、インジェクションアダプタ190内に形成され、鏡板内インジェクション経路151と連通する。インジェクション管200は、一端がインジェクションアダプタ190に挿入され、他端側が密閉容器110外の冷凍サイクルに接続される。
このように、本開示のスクロール圧縮機100は、固定スクロール150が軸方向に移動できるように、別体のインジェクションアダプタ190を設けてインジェクション経路を形成している。これによりインジェクション経路を構成するインジェクションアダプタ190が固定スクロール150の軸方向の動きを規制することがない。したがって、インジェクション経路の断面積を大きくすることができ、インジェクション流量を十分確保することができる。その結果、インジェクションによる性能向上および吐出温度低減効果を高いレベルで実現することができる。
なお、本開示のスクロール圧縮機100は、本実施の形態のように、固定スクロール150とインジェクションアダプタ190の間にシール部材210を備えてもよい。
これにより、アダプタ内インジェクション経路191に導入された冷媒は、低圧空間240に漏れ出すことなく鏡板内インジェクション経路151に導入することができる。そのため、性能低下をより確実に抑制できる。
また、インジェクションアダプタ190が固定スクロール150から離れる方向へ移動することを規制するアダプタ押さえ部材220を備えてもよい。
これにより、固定スクロール150とインジェクションアダプタ190の距離を一定以下に保持することで、シール部材210のシール性が確保できる。
また、インジェクションアダプタ190の固定スクロール150側の面とアダプタ押さえ部材220側の面が略平行であってもよい。
これにより、インジェクションアダプタ190に作用する圧力の方向と、アダプタ押さえ部材220で押さえる方向を略一致させることができる。そのため、インジェクションアダプタ190のずれを抑制でき、シール部材210およびインジェクションアダプタ190の異常摩耗等も低減できる。
また、インジェクション管200の内径の断面積をインジェクションポート152の断面積より大きくしてもよい。
これにより、インジェクション流量を最大限確保できる。そのため、インジェクションによりさらに性能向上および吐出温度低減効果が確保できる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、本実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
本実施の形態では、シール部材210は、固定スクロール150のインジェクションアダプタ190と対向する面に形成した環状の溝に備えられると説明した。しかしながら、シール部材210は、インジェクションアダプタ190の固定スクロール150と対向する面に形成した環状の溝に備えてもよい。また、シール部材210の材質も、インジェクションアダプタ190との摺動抵抗が小さければ樹脂以外の材料でもよい。
本実施の形態では、アダプタ押さえ部材220は、インジェクションアダプタ190と異なる材料で形成されると説明した。しかしながら、アダプタ押さえ部材220もしくはインジェクションアダプタ190の少なくともどちらかの表面を表面処理等で異材質にしてもよい。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、インジェクション経路の断面積を大きくでき、インジェクション流量を十分確保して、インジェクションが持つ性能向上および吐出温度低減を高いレベルで実現することができる。よって、密閉容器内低圧型スクロール圧縮機にインジェクションを行うものに効果的に適用可能である。具体的には、給湯機、温水暖房装置、空気調和装置などの電気製品に利用できる冷凍サイクル装置の圧縮機に、本開示は適用可能である。
100 スクロール圧縮機
110 密閉容器
120 仕切板
130 圧縮機構部
140 電動機部
150 固定スクロール
151 鏡板内インジェクション経路
152 インジェクションポート
153 固定スクロール鏡板
154 固定渦巻きラップ
155 吐出ポート
156 背面
157 中圧ポート
158 外周
159 吸入部
160 旋回スクロール
161 旋回スクロール鏡板
162 旋回渦巻きラップ
163 ボス部
170 自転抑制部材
180 主軸受
190 インジェクションアダプタ
191 アダプタ内インジェクション経路
192 端面
193 端面
200 インジェクション管
210 シール部材
220 アダプタ押さえ部材
230 高圧空間
240 低圧空間
250 主軸
260 高圧付与領域
270 圧縮室
280 中圧付与領域
290 ガイドピン

Claims (5)

  1. 密閉容器と、
    前記密閉容器内を高圧空間と低圧空間に区画する仕切板と、
    前記低圧空間に配置された圧縮機構部と、
    前記低圧空間に配置され、前記圧縮機構部を駆動するための電動機部と、
    前記圧縮機構部を構成し、前記仕切板に隣接し、軸方向に移動可能な固定スクロールと、
    前記圧縮機構部を構成し、前記固定スクロールと噛み合わされて圧縮室を形成する旋回スクロールと、
    前記圧縮機構部を構成し、前記旋回スクロールの自転を防止する自転抑制部材と、
    前記圧縮機構部を構成し、前記旋回スクロールを支持する主軸受と、
    前記固定スクロールの鏡板内に形成された鏡板内インジェクション経路と、
    前記圧縮室と前記鏡板内インジェクション経路を連通するインジェクションポートと、
    前記固定スクロールの外周に、前記固定スクロールとは別体で前記固定スクロールに対して軸方向に移動可能なように設けたインジェクションアダプタと、
    前記インジェクションアダプタに形成され、前記鏡板内インジェクション経路と連通するアダプタ内インジェクション経路と、
    一端を前記インジェクションアダプタに挿入接続し、他端側が前記密閉容器外の冷凍サイクルに接続されるインジェクション管と、
    を備えたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 前記固定スクロールと前記インジェクションアダプタの間に、シール部材を備えたことを特徴とする、
    請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記インジェクションアダプタの前記固定スクロールから離れる方向への移動を規制する、アダプタ押さえ部材を備えたことを特徴とする、
    請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記インジェクションアダプタの前記固定スクロール側の面と前記アダプタ押さえ部材側の面が略平行であることを特徴とする、
    請求項3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記インジェクション管の内径の断面積が、前記インジェクションポートの断面積より大きいことを特徴とする、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
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