JP2022174389A - 監視制御システムおよび訓練シナリオ作成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、監視制御システムおよび訓練シナリオ作成方法に関するものである。
広域監視制御システムでは、例えば、トンネル火災、大停電等の非常事態が発生した際の操作員の業務を円滑にするために、非常事態発生時の運用に近い形で作業手順を確認するための訓練が行われる。訓練では、「訓練シナリオ」に従い、監視対象設備など、外部から入ってくる情報を訓練のために模擬的に生成し、監視制御システムに提供する(例えば特許文献1参照)。
広域監視制御システムの訓練シナリオは、監視データと手動操作を含む制御データが相互依存していることから、訓練シナリオの作成が難しい。特許文献1の訓練シナリオの作成では、ユーザが操作部を介して指定する事故設備および事故様相を検出し、検出内容に基づき、想定される電気機器の動作を推定することで訓練シナリオを作成している。
また、特許文献2には、訓練シナリオを作成するにあたり、時間的または手順的に互いに依存関係をもつ複数の部分作業を動画による画像表示、またはシミュレーション表示することが開示されている。
しかし、訓練シナリオを作成するために、監視データおよび制御データの種類を考慮した訓練シナリオが作成されていないため、監視データに応じて実際に行われる可能性のある操作であったとしても、訓練開始からの時系列な流れとして、当初想定から外れた操作を許容できない課題があった。
本願は上記のような課題を解決するためになされたものであり、監視制御システムにおける監視データ、制御データの関連性を特定し、その関連性に応じた訓練シナリオを作成することにより、想定から外れた操作を削減することで、訓練シナリオ作成の精度を向上するとともに、訓練シナリオを作成するための時間を短縮することを目的とする。
本願に開示される監視制御システムは、
表示端末から出力される操作情報の履歴を作成する操作履歴作成部、
操作情報に基づき作成される制御情報を、操作情報と第1の関連情報で時間的な関連付けをして制御情報の履歴を作成する制御履歴作成部、
監視制御対象から出力される監視情報を、制御情報と第2の関連情報で時間的な関連付けをして監視情報の履歴を作成する監視履歴作成部、
操作履歴作成部、制御履歴作成部、監視履歴作成部の出力を保存する履歴保存部、
履歴保存部から保存された履歴を取得する履歴取得部、
履歴取得部で取得された履歴に基づいて、第1の関連情報および第2の関連情報に応じて制御情報および監視情報を時系列に配置した訓練シナリオを作成する訓練シナリオ作成支援部、を備える。
表示端末から出力される操作情報の履歴を作成する操作履歴作成部、
操作情報に基づき作成される制御情報を、操作情報と第1の関連情報で時間的な関連付けをして制御情報の履歴を作成する制御履歴作成部、
監視制御対象から出力される監視情報を、制御情報と第2の関連情報で時間的な関連付けをして監視情報の履歴を作成する監視履歴作成部、
操作履歴作成部、制御履歴作成部、監視履歴作成部の出力を保存する履歴保存部、
履歴保存部から保存された履歴を取得する履歴取得部、
履歴取得部で取得された履歴に基づいて、第1の関連情報および第2の関連情報に応じて制御情報および監視情報を時系列に配置した訓練シナリオを作成する訓練シナリオ作成支援部、を備える。
本願に開示される監視制御システムによれば、監視情報および制御情報の時間的関連付けを行うことにより、訓練開始からの時系列の流れの中で想定から外れた操作を削減でき、訓練シナリオ作成の精度が向上するとともに、訓練シナリオを作成するための時間を短縮できる。
以下、本願に係る監視制御システムの好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、同一内容および相当部については同一符号を配し、その詳しい説明は省略する。以降の実施形態も同様に、同一符号を付した構成について重複した説明は省略する。
実施の形態1.
この実施の形態に係る監視制御システムは、通常行われる監視制御の監視情報、制御情報の種類を特定し、その種類に応じた訓練シナリオを作成する。監視情報と制御情報の種類とは、例えば以下が考えられる。
まず監視情報としては、
(1)訓練開始時刻からの相対時間で発生するもの
(2)制御実行からの相対時間で発生するもの
(3)監視結果からの相対時間で発生するもの
この実施の形態に係る監視制御システムは、通常行われる監視制御の監視情報、制御情報の種類を特定し、その種類に応じた訓練シナリオを作成する。監視情報と制御情報の種類とは、例えば以下が考えられる。
まず監視情報としては、
(1)訓練開始時刻からの相対時間で発生するもの
(2)制御実行からの相対時間で発生するもの
(3)監視結果からの相対時間で発生するもの
上記(2)制御実行からの相対時間で発生するものの例として次の2種類が考えられる。
(ア)複数の制御実行からの相対時間で発生するもの、例えば、ポンプ起動後、水噴霧を制御し、鎮火信号を出力する場合が挙げられる。この場合、ポンプ起動制御と水噴霧制御という複数の制御からの相対時間により監視情報としての鎮火信号は発せられる。
(イ)制御実行からの相対時間で複数事象が発生するもの、例えば、火災を認知するという制御からの相対時間で、情報盤操作と、表示の照度を最大とする複数事象が発生する場合が挙げられる。
(ア)複数の制御実行からの相対時間で発生するもの、例えば、ポンプ起動後、水噴霧を制御し、鎮火信号を出力する場合が挙げられる。この場合、ポンプ起動制御と水噴霧制御という複数の制御からの相対時間により監視情報としての鎮火信号は発せられる。
(イ)制御実行からの相対時間で複数事象が発生するもの、例えば、火災を認知するという制御からの相対時間で、情報盤操作と、表示の照度を最大とする複数事象が発生する場合が挙げられる。
また、制御情報については、以下の2種類が存在する。
(1)操作員が手動制御するもの
(2)監視結果からシステムが自動制御するもの
(1)操作員が手動制御するもの
(2)監視結果からシステムが自動制御するもの
このような場合、制御情報と監視情報とを関連づけて訓練シナリオを作成することが必要となる。このため、制御待ちの相対時間など、制御情報と監視情報とを時系列に関連づけるための関連情報の付与を実際の監視制御の履歴作成の際に行う。
図1は、実施の形態1に係る監視制御システム1の例を示す全体構成図である。図1において、監視制御システム1は、表示端末11と、監視制御装置12と、監視制御対象13と、訓練シナリオ作成支援装置14で構成される。
監視制御装置12は、対表示端末インターフェース(I/F)部21と、対監視制御対象送信I/F部22と、対監視制御対象受信I/F部23と、操作履歴作成部24と、制御履歴作成部25と、監視履歴作成部26と、履歴保存部27と、から構成される。
まず、監視制御装置12が行っている監視制御の際の各情報履歴の保存について説明する。
対表示端末I/F部21は、表示端末11から取得した操作情報を、操作履歴作成部24へ送信する。また、操作情報から、制御情報を作成する。作成した制御情報と操作情報を、対監視制御対象送信I/F部22へ送信する。
対表示端末I/F部21は、表示端末11から取得した操作情報を、操作履歴作成部24へ送信する。また、操作情報から、制御情報を作成する。作成した制御情報と操作情報を、対監視制御対象送信I/F部22へ送信する。
対監視制御対象送信I/F部22は、対表示端末I/F部21から取得した操作情報と制御情報とを、制御履歴作成部25、および対監視制御対象受信I/F部23に送信する。また、制御情報を、監視制御対象13へ送信する。
対監視制御対象受信I/F部23は、対監視制御対象送信I/F部22から取得した制御情報に対応する監視制御対象13からの監視情報の受信を待つ。監視情報を受信したら、対監視制御対象送信I/F部22から取得した制御情報と操作情報とを、監視履歴作成部26へ送信する。また、監視情報を表示端末11へ送信する。
操作履歴作成部24は、対表示端末I/F部21から取得した操作情報から、操作履歴情報を作成し、履歴保存部27へ書き込む。
制御履歴作成部25は、対監視制御対象送信I/F部22から取得した制御情報から、制御履歴情報を作成する。また、対監視制御対象送信I/F部22から取得した操作情報を基に、履歴保存部27から操作履歴情報を検索し、操作履歴情報との時間的関連付けを加えた関連情報とともに、制御履歴情報を履歴保存部27へ書き込む。
監視履歴作成部26は、対監視制御対象受信I/F部23から取得した監視情報から、監視履歴情報を作成する。また、対監視制御対象受信I/F部23から取得した操作情報と制御情報を基に、履歴保存部27から制御履歴を検索し、制御履歴との時間的関連付けを加えた関連情報とともに、監視履歴情報を履歴保存部27へ書き込む。
ここで、関連情報とは、操作情報の履歴、制御情報の履歴、監視情報の履歴の間の時間的関係を示す情報をいう。関連情報を説明するために、例を挙げて上述の流れをより詳細に説明する。
例えば、監視制御対象13を「発電機A」、制御内容を「電源オン」とし、表示端末11から発電機Aに対し電源オンの制御操作をしたとする。
対表示端末I/F部21は、表示端末11から操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」を受信する。対表示端末I/F部21は、操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」を操作履歴作成部24に送信するとともに、対監視制御対象送信I/F部22に送信する。また、「発電機A、電源オン」という制御情報を作成する。
操作履歴作成部24で受信した操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」に操作履歴通番Nを取得し、操作履歴情報「操作履歴通番N、発電機A、電源オン、制御操作」を作成する。操作履歴情報は履歴保存部27に保存する。ここで、操作履歴通番は、操作履歴の時系列の順番を示すものである。なお、操作履歴情報には、これら情報以外にも履歴時刻など履歴に関する情報が含まれていることは言うまでもない。後述する制御履歴情報、監視履歴情報も同様である。
対監視制御対象送信I/F部22は、対表示端末I/F部21から送信された、制御情報「発電機A、電源オン」と操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」を受信する。受信した制御情報と操作情報を制御履歴作成部25に送信するとともに、制御情報「発電機A、電源オン」を監視制御対象13である「発電機A」に送信する。
制御履歴作成部25は、受信した制御情報「発電機A、電源オン」に制御履歴通番Mを取得し、制御履歴情報「制御履歴通番M、発電機A、電源オン」を作成する。ここで制御履歴通番は、制御履歴の時系列の順番を示すものである。
また、制御履歴作成部25は、受信した操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」を基に履歴保存部27から操作履歴情報「操作履歴通番N、発電機A、電源オン、制御操作」を抽出する。そして、関連情報「制御履歴通番Mは操作履歴通番Nと関連」を作成し、特定の操作履歴情報との時間的関連付けを加えた上で、上述した制御履歴情報と関連情報を履歴保存部27に保存する。
対監視制御対象受信I/F部23は、監視制御対象13の「発電機A」からの監視情報「発電機A、電源オン」を取得するとともに、対監視制御対象送信I/F部22より、制御情報「発電機A、電源オン」と操作情報「発電機A、電源オン、制御操作」を受信する。これら監視情報、制御情報および操作情報を監視履歴作成部26に送信する。
監視履歴作成部26は、受信した監視情報「発電機A、電源オン」に監視履歴通番Xを取得し、監視履歴情報「監視履歴通番X、発電機A、電源オン」を作成する。ここで、監視履歴通番は、監視履歴の時系列の順番を示すものである。
また、監視履歴作成部26は、受信した制御情報「発電機A、電源オン」を基に履歴保存部27から制御履歴情報「制御履歴通番M、発電機A、電源オン」を抽出する。そして、関連情報「監視履歴通番Xは制御履歴通番Mと関連」を作成し、特定の制御履歴情報との時間的関連付けを加えた上で監視履歴情報と関連情報を履歴保存部27に保存する。
なお、上述の例では、操作履歴通番N、制御履歴通番M、監視履歴通番Xは、それぞれ操作履歴作成部24、制御履歴作成部25、監視履歴作成部26で取得し、対表示端末I/F部21、対監視制御対象送信I/F部22、対監視制御対象受信I/F部23では、認識していない例を説明したが、対表示端末I/F部21、対監視制御対象送信I/F部22、対監視制御対象受信I/F部23で各履歴通番を予め認識している構成としてもよい。この場合、各履歴通番の取得は、各履歴作成部24、25、26よりもさらに上流で行われることとなる。
次に、訓練シナリオ作成支援装置14について説明する。訓練シナリオ作成支援装置14は、履歴取得部41と、関連付き履歴保存部43と、履歴関連表示部44と、訓練シナリオ自動作成部45と、訓練シナリオ保存部46と、訓練シナリオ表示部47と、から構成される。
履歴取得部41は、履歴保存部27から、上述した操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を取得し、関連付き履歴保存部43へ書き込む。
履歴関連表示部44は、関連付き履歴保存部43から操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を読み込み、表示端末11へ表示する。また、表示端末11から関連情報の修正要求を受信すると、修正した関連情報を、関連付き履歴保存部43へ書き込む。
訓練シナリオ自動作成部45は、関連付き履歴保存部43から操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を読み込み、これらに基づいて訓練シナリオを作成し、訓練シナリオ保存部46へ書き込む。
訓練シナリオ表示部47は、訓練シナリオ保存部46から訓練シナリオを読み込み、表示端末11へ表示する。表示端末11から訓練シナリオの修正要求を受信すると、訓練シナリオ表示部47は、訓練シナリオ保存部46へ訓練シナリオの修正内容を書き込む。
図2は、実施の形態1に係る監視制御装置12の全体の処理の流れの例を表すフローチャートである。
表示端末11から操作情報を受信し、操作履歴作成部24で操作履歴情報を作成し、履歴保存部27へ保存する(ステップS1)。
次に、対監視制御対象送信I/F部22は、対表示端末I/F部21から操作情報を取得する。取得した操作情報から制御情報を作成した後、制御履歴情報を制御履歴作成部25で作成し履歴保存部27に保存する(ステップS2)。
次に、対監視制御対象送信I/F部22は、制御情報が現在の監視情報と一致しているかを確認する(ステップS3)。例えば、監視制御対象13が「発電機A」で、監視情報が、「発電機A、電源オン」であるとき、制御情報が「発電機A、電源オン」で、既に一致している場合、発電機Aに制御情報を伝える必要がないため、処理を終了する。
監視情報が「発電機A、電源オフ」で、制御情報「発電機A、電源オン」と不一致の場合、対監視制御対象送信I/F部22は、制御情報と監視情報を対監視制御対象受信I/F部23内の制御応答待ちの領域に追加する。その後、監視制御対象13である「発電機A」に制御情報「発電機A、電源オン」を送信する(ステップS4)。
対監視制御対象受信I/F部23は、制御情報送信後の監視制御対象13(発電機A)からの監視情報を取得する(ステップS5)。
予め定められた時間に取得した監視情報に基づき、対監視制御対象受信I/F部23は、監視情報の状態変化が発生しているか確認する(ステップS6)。確認後、監視情報「電源オン」を受信したとき、監視情報の状態変化が発生していると判断する。状態変化が発生していない場合は、次の監視情報の受信を待つ(ステップS5)。
状態変化が発生した場合、対監視制御対象受信I/F部23は、当該監視情報が、制御応答待ちに含まれているかを確認する(ステップS7)。含まれていない場合は、監視履歴作成部26にて監視履歴情報を作成して保存し、次の監視情報の受信を待つ(ステップS5)。
監視情報が制御応答待ちに含まれている場合、制御応答待ちに格納されていた制御情報を基に、監視履歴作成部26において、履歴保存部27から制御履歴情報を抽出し、状態変化が発生した監視情報との関連付けを行った関連情報とともに履歴保存部27へ監視履歴情報を保存する。その後、制御応答待ちに格納されていた制御情報と監視情報を削除し、処理を終了する(ステップS8)。
上述した例では、監視情報として、監視対象機器と監視状態の組合せとしている。これは、広域監視制御システムを想定したものであり、大量(約1万点から3万点)の監視対象機器を制御しているため、情報の差別化を容易にするためである。ただし、限られた数の監視対象機器の場合、監視情報は、監視状態のみとしてもよい。
図3は、実施の形態1に係る訓練シナリオ作成支援装置14の全体の処理の流れの例を表すフローチャートである。
履歴取得部41は、履歴保存部27から、操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を取得し、関連付き履歴保存部43へ書き込む(ステップS11)。
履歴関連表示部44は、関連付き履歴保存部43から、操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を取得し、表示端末11へ表示する(ステップS12)。
表示端末11から関連情報の修正がある場合(ステップS13)、修正内容を関連付き履歴保存部43に書き込む(ステップS14)。
訓練シナリオ自動作成部45は、関連付き履歴保存部43から、操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報または修正後の関連情報を取得し、訓練シナリオを自動作成する(ステップS15)。制御履歴情報に関連づいた関連情報のある監視履歴情報については、制御実行からの相対時間での発生とし、制御履歴情報に関連づいていない監視履歴情報については、訓練開始からの相対時間での発生とする。訓練シナリオ作成後、訓練シナリオ保存部46へ訓練シナリオを格納する。なお、相対時間の計測は、履歴取得部41が各履歴情報の履歴時刻から算出する。
訓練シナリオ表示部47は、訓練シナリオ保存部46からの訓練シナリオ情報を取得し、表示端末11に画面表示する(ステップS16)。
訓練シナリオ表示部47は、画面から訓練シナリオの変更がある場合(ステップS17)、訓練シナリオ表示部47は、訓練シナリオの変更を訓練シナリオ保存部46へ書き込み、処理を終了する。訓練シナリオの変更がない場合は、そのまま処理を終了する。
訓練シナリオの一例を図4に表示する。横軸は、訓練開始からの時間を示す。
(1)監視制御対象中、地点1で火災が発生(火点1ON)した時点から訓練が始まる。
(2)火点1ONの監視情報を受けると、火災認知の操作を行う。操作情報から制御情報を作成し、監視制御対象13に制御情報を送信する。火災認知の監視情報が取得されるまで、制御待ちとなる。
(3)火災認知されてから、火災を消化するための水噴霧弁を選択したとの監視情報を火災認知から5秒後に受ける。
(4)その後、選択した水噴霧弁に水を供給するためのポンプの起動を操作する。ポンプ起動が監視情報として取得されるまで制御待ちとなる。
(5)ポンプ起動と同時に水が噴霧されるが、水噴霧の監視情報を取得するまで制御待ちとなる。
(6)その後火災が鎮火すると監視情報として鎮火信号を取得する。ポンプ起動から鎮火信号まで41秒、水噴霧から鎮火信号まで40秒とする。
(1)監視制御対象中、地点1で火災が発生(火点1ON)した時点から訓練が始まる。
(2)火点1ONの監視情報を受けると、火災認知の操作を行う。操作情報から制御情報を作成し、監視制御対象13に制御情報を送信する。火災認知の監視情報が取得されるまで、制御待ちとなる。
(3)火災認知されてから、火災を消化するための水噴霧弁を選択したとの監視情報を火災認知から5秒後に受ける。
(4)その後、選択した水噴霧弁に水を供給するためのポンプの起動を操作する。ポンプ起動が監視情報として取得されるまで制御待ちとなる。
(5)ポンプ起動と同時に水が噴霧されるが、水噴霧の監視情報を取得するまで制御待ちとなる。
(6)その後火災が鎮火すると監視情報として鎮火信号を取得する。ポンプ起動から鎮火信号まで41秒、水噴霧から鎮火信号まで40秒とする。
このように、図中、「制御待ち」と記載のある制御は、制御履歴情報に関連づいた関連情報に基づいてシナリオが作成されており、制御が実行されてからの相対時間により監視状態が変化したものである。なお、火点1ON、火点2ONは、制御履歴情報に関連づいた情報ではなく、訓練開始からの時間での発生を示している。
以上のように訓練シナリオ作成装置を構成することにより、制御実行からの相対時間で監視情報と関連付けがされているため、時間的想定から外れた操作を削減することで、訓練シナリオの精度を向上することが可能となる。
実施の形態2.
この実施の形態に係る監視制御システムは、過去の履歴関連の修正結果を踏まえて、より可能性の高い履歴の関連を利用者に提示し、訓練シナリオ作成の手間を軽減することを主な目的とする。
この実施の形態に係る監視制御システムは、過去の履歴関連の修正結果を踏まえて、より可能性の高い履歴の関連を利用者に提示し、訓練シナリオ作成の手間を軽減することを主な目的とする。
図5は、実施の形態2に係る監視制御システム1の例を示す全体構成図である。図1の構成に対して、履歴関連推定部42と、履歴関連判定部48と、履歴関連学習保存部49と、を追加した構成である。
履歴取得部41は、履歴保存部27から、操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を取得し、履歴関連推定部42へ送信する。
履歴関連推定部42は、履歴関連学習保存部49から、過去に保存した履歴を学習した履歴学習情報を取得する。履歴保存部27から取得した関連情報について、履歴学習情報を基に関連情報を修正する。操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、修正済関連情報を、関連付き履歴保存部43へ保存する。
履歴関連表示部44は、関連付き履歴保存部43から操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、修正済関連情報を読み込み、表示端末11へ表示する。表示端末11から修正済関連情報の修正要求を受信すると、履歴関連表示部44は、履歴関連判定部48へ送信する。
履歴関連判定部48は、履歴関連表示部44から受信した履歴修正情報を、関連付き履歴保存部43、および履歴関連学習保存部49へ書き込む。
図6は、実施の形態2に係る訓練シナリオ作成装置14の関連情報付き履歴生成の処理の流れの例を表すフローチャートである。これは、図2のフローチャート中のステップS11を以下の順序に置き換えるものである。
まず、履歴取得部41は、履歴保存部27から操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報を取得し、履歴関連推定部42へ送信する(ステップS11-1)。
履歴関連推定部42は、履歴関連学習保存部49から出現頻度情報を取得する(ステップS11-2)。
さらに、履歴関連推定部42は、履歴取得部41が履歴保存部27から取得した操作履歴情報、制御履歴情報、監視履歴情報、関連情報のうち、監視履歴情報を1レコード取り出す(ステップS11-3)。そして、取り出した監視履歴情報1レコードが、出現頻度情報の中に含まれているか否かを判定する(ステップS11-4)。
監視履歴情報1レコードが出現頻度情報に含まれている場合、履歴関連推定部42は、出現頻度情報の中に含まれている制御履歴情報が、履歴取得部41から取得した制御履歴情報の中に含まれるかを判定する(ステップS11-5)。
履歴取得部41から取得した制御履歴情報の中に出願頻度情報の制御履歴情報が含まれている場合、一番出現頻度が高い制御履歴情報を選択し、監視履歴情報との組み合わせを関連情報として追加し(ステップS11-6)、関連付き履歴保存部43に保存する。
ステップS11-4で監視履歴情報の1レコードが出現頻度情報の中に含まれていない場合、および、ステップS11-6で選択した情報を関連情報に追加した場合、次の監視履歴情報を1レコード取り出し、上述したステップによる操作を続けて行う。これを繰り返し、監視履歴情報の全レコードにおいて出現頻度情報が含まれているか否かをチェックする(ステップS11-7)。全ての監視履歴情報のレコードがチェックされた場合、ステップS12に進む。
以上のように、関連情報を出現頻度が高い履歴情報の組合せに変更することにより、操作後に、より発生しやすい制御と監視の関係を模擬できるシナリオを再現することが可能となる。
図7は、実施の形態2に係る訓練シナリオ作成装置14の出現頻度情報作成の処理の流れの例を表すフローチャートである。これは、図3のフローチャート中のステップS14を以下の順序に置き換えるものである。
図3において、表示端末11から関連情報の修正がある場合(ステップS13)、履歴関連表示部44は、関連情報の変更を履歴関連判定部48へ送信する(ステップS14-1)。
履歴関連判定部48は、関連付き履歴保存部43に変更される関連情報を書き込む(ステップS14-2)。そして、変更される関連情報から、関連情報を1つ取り出し(ステップS14-3)、取り出した関連情報が、履歴関連学習保存部49に既に存在しているかを履歴関連判定部48で確認する(ステップS14-4)。
取り出した関連情報が、履歴関連学習保存部49に既に存在している場合、履歴関連判定部48は、出現頻度情報の頻度回数を更新(+1)する(ステップS14-5)。
取り出した関連情報が、履歴関連学習保存部49に存在していない場合、履歴関連判定部48は、履歴関連学習保存部49に関連情報を追加し、出現頻度情報の頻度回数を1とする(ステップS14-6)。
履歴関連判定部48は、全関連情報を取り出したかを確認し(ステップS14-7)、取り出していない場合、ステップS14-3に戻り、全関連情報について操作を行う。全関連情報を取り出した場合、ステップS15の処理に移行する。
以上のように、履歴の学習を過去に保存した履歴情報との比較により行うことで、訓練シナリオの精度を向上することが可能となる。
なお、実施の形態1、2の説明において、「保存部」と称して説明しているものの実装方式は問わない。あるいは、「保存部」と称して説明しているものはメモリなどにデータを置くだけでもよい。
なお、実施の形態1、2の説明において、「部」と称して説明しているものは、「回路」、「装置」、「機器」であってもよく、また、「ステップ」、「手順」、「処理」であってもよい。すなわち、ソフトウェアのみ、あるいは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施しても構わない。
監視制御装置および訓練シナリオ作成装置内のマイコンのハードウェアが使用された場合の一例を図8に示す。プロセッサ100と記憶装置200から構成され、図示していないが、記憶装置はランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクの補助記憶装置を具備してもよい。プロセッサ100は、記憶装置200から入力されたプログラムを実行することにより、上述したフローチャートの処理を行う。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ100にプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果等のデータを記憶装置200の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1:監視制御システム、11:表示端末、12:監視制御装置、13:監視制御対象、14:訓練シナリオ作成装置、21:対表示端末I/F部、22:対監視制御対象送信I/F部、23:対監視制御対象受信I/F部、24:操作履歴作成部、25:制御履歴作成部、26:監視履歴作成部、27:履歴保存部、41:履歴取得部、42:履歴関連推定部、43:関連付き履歴保存部、44:履歴関連表示部、45:訓練シナリオ自動作成部、46:訓練シナリオ保存部、47:訓練シナリオ表示部、48:履歴関連判定部、49:履歴関連学習保存部
Claims (4)
- 表示端末から出力される操作情報の履歴を作成する操作履歴作成部、
前記操作情報に基づき作成される制御情報を、前記操作情報と第1の関連情報で時間的な関連付けをして前記制御情報の履歴を作成する制御履歴作成部、
監視制御対象から出力される監視情報を、前記制御情報と第2の関連情報で時間的な関連付けをして前記監視情報の履歴を作成する監視履歴作成部、
前記操作履歴作成部、前記制御履歴作成部、前記監視履歴作成部の出力を保存する履歴保存部、
前記履歴保存部から保存された履歴を取得する履歴取得部、
前記履歴取得部で取得された履歴に基づいて、前記第1の関連情報および前記第2の関連情報に応じて前記制御情報および前記監視情報を時系列に配置した訓練シナリオを作成する訓練シナリオ作成支援部、
を備えた監視制御システム。 - 過去の履歴および関連情報の出現頻度を学習し保存する履歴学習保存部、前記履歴取得部で取得された前記第1の関連情報または前記第2の関連情報に訓練シナリオ作成時に変更を加える場合、変更された前記第1の関連情報または前記第2の関連情報が前記履歴学習保存部に存在する場合、前記履歴学習保存部の出願頻度の回数を更新する履歴関連判定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視制御システム。
- 過去の履歴および関連情報の出現頻度を学習し保存する履歴学習保存部、前記履歴取得部で取得した前記第2の関連情報を、前記履歴学習保存部に保存された出現頻度の最も高い監視情報と制御情報との組み合わせからなる修正関連情報に書き換える履歴関連推定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視制御システム。
- 表示端末から操作情報を出力し、前記操作情報から制御情報を作成し、監視制御対象から出力された監視情報と前記制御情報の制御内容が異なる場合、前記制御情報が実行されて前記監視情報が変化し、前記制御情報の制御内容と一致するまで前記制御情報と前記監視情報とを保存し、一致した後、前記制御情報と前記監視情報とを時間的に関連付けした関連情報とともに履歴情報として保存し、前記履歴情報を訓練シナリオ作成時に使用することを特徴とする訓練シナリオ作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021080148A JP2022174389A (ja) | 2021-05-11 | 2021-05-11 | 監視制御システムおよび訓練シナリオ作成方法 |
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2021
- 2021-05-11 JP JP2021080148A patent/JP2022174389A/ja active Pending
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