JP2022168602A - 格子フェンス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】横胴縁11,12と、横胴縁11,12に取付けられた縦格子13とを備える格子フェンス1であって、横胴縁11,12の一方または両方の端部に連結された端部横胴縁21,22と、端部横胴縁21,22に取付けられた端部縦格子23を備える。端部横胴縁21,22は、横胴縁11,12と同じ断面形状を有する。端部縦格子23は、横胴縁11,12に取付けられた縦格子13と同一寸法を有し、横胴縁11,12に連結された端部横胴縁21,22に、端部縦格子23を取付けることで、縦格子13と端部縦格子23の距離を十分に確保できるため、デザイン上連続性のある格子フェンスを構成でき、格子フェンスの見栄えが良くなる。また、端部縦格子23の取付け強度も高い。
【選択図】図1
Description
しかるに、従来の格子フェンスは、格子フェンス同士を連結できるようにするため、横胴縁の端部には縦格子が取付けられていない。そのため、フェンス設備両端の格子フェンスの端部は、横胴縁が飛び出して見えるため見栄えが悪かった。また、格子フェンスの端部に縦格子を取付けた場合、縦格子間の間隔が不揃いになり、見栄えが悪かった。
そこで、この問題を解決するため、特許文献1、2の従来技術が提案された。
第2発明の格子フェンスは、第1発明において、前記端部横胴縁は、前記横胴縁と同じ断面形状を有することを特徴とする。
第3発明の格子フェンスは、第1または第2発明において、前記端部縦格子は、前記横胴縁に取付けられた前記縦格子と同一寸法を有することを特徴とする。
第2発明によれば、端部横胴縁が、横胴縁と同じ断面形状を有するため、横胴縁と同じ押出形材から製造できる。また、端部横胴縁と横胴縁の連結に用いる連結部材を、格子フェンス同士を連結する際に用いる連結部材から製造できる。そのため、部品点数を少なくできるとともに、生産性も向上する。また、横胴縁と同じ断面形状の部材を端部横胴縁とするので、端部縦格子の取付け強度が高くなる。
第3発明によれば、端部縦格子が横胴縁に取付けられた縦格子と同一寸法であるため、デザインの統一性を表現でき見栄えが良くなる。また、部品点数を少なくできるとともに、生産性も向上する。
本明細書において、単に「フェンス」というときは、本発明に係る「格子フェンス」と本発明に含まれない一般的な格子フェンス(以下、「一般フェンス」という)を含む意味で使用する。「フェンス設備」とは、敷地の境界などに設置され、フェンスを複数個連設したものである。
また、単に「横胴縁」というときは、「上横胴縁11」と「下横胴縁12」を総称するものとする。さらに、単に「端部横胴縁」というときは、「上の端部横胴縁21」と「下の端部横胴縁22」を総称するものとする。
なお、本明細書において、正面図とはフェンス設備を敷地の外側から見た状態の図を意味し、背面図とは敷地の内側から見た状態の図を意味する。
図1~図3に基づき、格子フェンス1およびフェンス設備Aを説明する。
第1実施形態のフェンス設備Aは、格子フェンス1と、一般フェンス3とを備える。
なお、本発明(全実施形態)において、「横胴縁」とは、フェンスを構成する部材であり、複数本の縦格子を取付けた後に、設置面に対してほぼ水平になるように支柱に取付けられる。フェンスにおいて、横胴縁は、少なくとも上下に2つ使用され、フェンスの大きさに応じて3つ以上使用されることがある。
格子フェンス1の横胴縁である上横胴縁11と下横胴縁12の一端(図1(A)の右端)には、それぞれ端部横胴縁21,22が連結されており、端部横胴縁21,22には1本の端部縦格子23が縦向きに取付けられている。また、端部横胴縁21,22における横胴縁11、12が連結されていない側の端部には、樹脂キャップが取付けられている。なお、「端部横胴縁」は、横胴縁と同じ数だけ使用される。
また、端部横胴縁21,22および横胴縁11,12は、内部に空洞を有する構造であることがより好ましい。
端部横胴縁21,22および横胴縁11,12の材質としては、とくに限定されないが、アルミニウムやステンレスなどの金属や、樹脂などが挙げられる。加工性、耐候性、防食性など特性からは、アルミニウムの押出形材が好ましい。
端部縦格子23の端部横胴縁21,22への取付けは、縦格子13の横胴縁11,12への取付けと同様に、端部横胴縁21,22の背面側からネジで螺合することにより行われる。
また、横胴縁11,12と同じ断面形状の部材を端部横胴縁21,22とするので、端部縦格子23の取付け強度が高くなる。さらに、横胴縁11,12と同じ外観形状または断面形状とすることで、端部横胴縁21,22が、横胴縁11,12と同じ外観となり、デザインの統一性を表現でき、格子フェンスの見栄えが良くなる。
図4~図6に基づき、格子フェンス1およびフェンス設備Bを説明する。
第2実施形態のフェンス設備Bは、格子フェンス1と一般フェンス3とから構成されている。第2実施形態における、格子フェンス1と一般フェンス3は、縦格子13が上下の横胴縁11,12の間に取付けられた構成である点が、第1実施形態とは異なっている。なお、その余の構成は、第1実施形態と同一であるため、同一または対応する部材には同一符号を付して説明する。
図7~図9に基づきフェンス設備Cの構造を説明する。
第3実施形態のフェンス設備Cは、本発明の格子フェンス1と一般フェンス3、これに加えて連結材30とを備えている。
なお、図7(A)はフェンス設備Cの上方部分のみ示しており、下方部分は示していないが、上方部分と同様の構造である。
連結材30は、一方の連結子31と他方の連結子32からなり、連結子31と連結子32の連結角度、連結子31と端部横胴縁21,22の連結角度、連結子32と横胴縁11,12の連結角度をそれぞれ変更可能に構成されている。つまり、連結材30は、垂直面内と水平面内の連結角度を変更可能とする部材である。
図8は、フェンス設備Cを一直線に設置した例(実線図示)、および出隅に設置した例(点線図示)を示している。
格子フェンス1と一般フェンス3を、連結材30を用いて一直線に連結すれば、敷地の直線部分に設置できる。
格子フェンス1と一般フェンス3を連結する連結材30は、図7と同じであり、水平面内においても連結角度を変更できる。
一般フェンス3を実線位置から点線位置まで矢印方向Yに回動した位置で、格子フェンス1と連結させると、入隅形状の敷地にフェンス設備Cを設置できる。連結材30は水平面内の連結角度を変更できるので、格子フェンス1と一般フェンス3との連結角度はある程度自由に設定できる。
図10~図12に基づきフェンス設備Dの構造を説明する。
第4実施形態のフェンス設備Dは、隣接する本発明の格子フェンス1,2の端部横胴縁21,22同士を連結材30で連結した構成である。格子フェンス2は、格子フェンス1と同様に、横胴縁11,12の一端(図中左端)に端部横胴縁21,22が連結され、端部横胴縁21,22の正面側には1本の端部縦格子23が縦向きに取付けられている。その他の構成は第3実施形態と同様である。
なお、図10(A)はフェンス設備Dの上方部分のみ示しており、下方部分は示していないが、上方部分と同様の構造である。
また、図10に示すフェンス設備Dは、垂直面内で角度を変更したものであり、格子フェンス2を傾斜させて、格子フェンス1に連結したものである。つまり、図10は格子フェンス1を平坦地に設置し、格子フェンス2を傾斜地に設置した例である。
図11は、フェンス設備Dを一直線に設置した例(実線図示)、および出隅に設置した例(点線図示)を示している。
格子フェンス1と格子フェンス2を、連結材30を用いて一直線に連結すれば、敷地の直線部分に設置できる。
格子フェンス1と格子フェンス2を連結する連結材30は、図10と同じであり、水平面内においても連結角度を変更できる。
格子フェンス2を実線位置から点線位置まで矢印Y方向に回動した位置で、格子フェンス1と連結させると、入隅形状の敷地にフェンスDを設置できる。連結材30は水平面内の連結角度を変更できるので、格子フェンス1と格子フェンス2との連結角度をある程度自由に設定できる。
図13に基づきフェンス設備Eの構造を説明する。
フェンス設備Eは、格子フェンス1と一般フェンス3を連結材30で連結せずに、単に突き合せ状態で、出隅に設置したものである。
この場合でも出隅形状の敷地に合わせて、格子フェンス1と一般フェンス3を突き合せて設置すれば、出隅にフェンス設備Dを設置できる。
また、図示していないが、フェンス設備Eにおいて、一般フェンス3の代わりに本発明の格子フェンス2を使用してもよい。
さらに、突き合せて設置する角度を調整すれば、入隅形状の敷地にも対応することができる。
上記に第1~第5実施形態を説明したが、これら以外の実施態様であっても、本発明の必須要件を使うものは本発明に含まれる。
前記各実施形態のフェンスにおいて、横胴縁を上下に2本用いた例を示しているが、フェンスの大きさに応じてフェンス強度を高めるため、横胴縁を3本以上用いたものも本発明に含まれる。なお、フェンスの強度を高めるために横胴縁を3本以上用いる場合は、横胴縁と同じ数の端部横胴縁を用いる。
前記各実施形態のフェンス設備では、フェンスを2個用いたものを例示しているが、フェンスを3個以上連設したものも本発明に含まれる。
本発明における端部横胴縁21,22と端部縦格子23は、横胴縁11,12の一端に取付けたものに限られず、横胴縁11,12の両端に端部横胴縁21,22と端部縦格子23を取付けたものも本発明に含まれる。
本発明のフェンス設備は、敷地の境界以外にも、間仕切り、室外機の目隠しなどに利用できる。
2 格子フェンス
3 一般フェンス
11 上横胴縁
12 下横胴縁
13 縦格子
14 支柱
21 上の端部横胴縁
22 下の端部横胴縁
23 端部縦格子
24 連結部材
30 連結材
Claims (3)
- 横胴縁と、該横胴縁に取付けられた縦格子とを備える格子フェンスであって、
前記横胴縁の一方または両方の端部に連結された端部横胴縁と、
該端部横胴縁に取付けられた端部縦格子を備える
ことを特徴とする格子フェンス。 - 前記端部横胴縁は、前記横胴縁と同じ断面形状を有する
ことを特徴とする請求項1記載の格子フェンス。 - 前記端部縦格子は、前記横胴縁に取付けられた前記縦格子と同一寸法を有する
ことを特徴とする請求項1または2記載の格子フェンス。
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