JP2022167719A - 溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
また、浸漬ヒータ102から酸化物OXを取り除く作業は、熱間作業となるため危険であり、しかも作業中に浸漬ヒータ102などを破損させるリスクも高い。
これによれば、溶湯Mの加熱時に酸化を防ぐことができる。
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータ(20)が挿入され、前記溶解保持炉(10)に対して上下炉内外方向に延びるとともに炉内下端側には上方から下方に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部(37)が設けられた貫通孔(35)が形成され、前記貫通孔(35)の炉内下端側が前記溶湯(M)内に浸漬されたヒータ支持部材(30)と、
前記ヒータ支持部材(30)のテーパー部(37)に上方から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータ(20)が貫通する中空円筒部(41)が形成され外形が前記テーパー部(37)に沿ったテーパー形状のスリーブ(40)を備え、
前記スリーブ(40)は前記テーパー部(37)に差し込まれた状態では、前記テーパー部(37)及び前記浸漬ヒータ(20)に対して密着され、前記スリーブ(40)は前記テーパー部(37)に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする。
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータ(20)が挿入され、前記溶解保持炉(10)に対して左右炉内外方向に延びるとともに炉内側には炉外側から炉内側に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部(57)が設けられた貫通孔(55)が形成され、前記貫通孔(55)の炉内側が前記溶湯(M)内に浸漬されたヒータ支持部材(50)と、
前記ヒータ支持部材(50)のテーパー部(57)に炉外側から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータ(20)が貫通する中空円筒部(41)が形成され外形が前記テーパー部(57)に沿ったテーパー形状のスリーブ(40)を備え、
前記スリーブ(40)は前記テーパー部(57)に差し込まれた状態では、前記テーパー部(57)及び前記浸漬ヒータ(20)に対して密着され、前記スリーブ(40)は前記テーパー部(57)に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする。
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータ(20)が挿入され、前記溶解保持炉(10)に対して上方から下方に斜めに炉内外方向に延びるとともに炉内側には炉外側から炉内側に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部(37)が設けられた貫通孔(35)が形成され、前記貫通孔(35)の炉内側が前記溶湯(M)内に浸漬されたヒータ支持部材(30)と、
前記ヒータ支持部材(30)のテーパー部(37)に炉外側から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータ(20)が貫通する中空円筒部(41)が形成され外形が前記テーパー部(37)に沿ったテーパー形状のスリーブ(40)を備え、
前記スリーブ(40)は前記テーパー部(37)に差し込まれた状態では、前記テーパー部(37)及び前記浸漬ヒータ(20)に対して密着され、前記スリーブ(40)は前記テーパー部(37)に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする。
前記円筒部(36,56)には、前記スリーブ(40)を炉外側から炉内側に向けて押圧する脱着可能なカラー(60)が挿入されていることを特徴とする。
これによって、ヒータ支持部材から露出した浸漬ヒータに酸化物が付着することが防止される。
また、ヒータ支持部材に対して浸漬ヒータは、テーパー形状のスリーブを介して取付けられ、スリーブは、ヒータ支持部材に形成された貫通孔のテーパー部に上方から差し込まれ、その状態では、スリーブはテーパー部及び浸漬ヒータに対して密着されるので、溶湯が貫通孔から入り込んでくることが防止される。スリーブを、例えばセラミックファイバーで成形された圧縮成形品で構成するとより一層密着性を高めることができる。
しかも、スリーブはテーパー部に対して脱着可能で接着されていないので、例えば浸漬ヒータの故障時などに浸漬ヒータを簡単にヒータ支持部材から外して交換することができる。
浸漬ヒータが垂直に取付けられる場合には、ヒータ支持部材は溶解保持炉の例えば天井壁に取付けられ、貫通孔の炉内下端側が溶湯内に浸漬されるように突出するようにされる。また、浸漬ヒータが水平に取付けられる場合には、ヒータ支持部材は溶解保持炉の例えば側壁に取付けられ、貫通孔の炉内側が溶湯内に浸漬されるようにされる。この場合、ヒータ支持部材の炉内側は、溶湯内に側壁の炉内側面より突出するようにされてもよいし、側壁の炉内側面と面一になるようにされてもよい。また、浸漬ヒータが傾斜して取付けられる場合には、ヒータ支持部材は溶解保持炉の例えば傾斜した壁面に取付けられ、貫通孔の炉内側が溶湯内に浸漬されるようにされる。
しかも、カラーは脱着可能であるので、例えば浸漬ヒータの故障時などに浸漬ヒータをスリーブとともに簡単にヒータ支持部材から外して交換することができる。
また、本発明によれば、カラーについても円筒部に加えて浸漬ヒータに対しても接着されていないので、カラーから浸漬ヒータを外した状態で交換することができる。
これらによれば、浸漬ヒータの部分だけを交換することができ、スリーブやカラーを再利用することも可能となる。
溶解保持炉10は、側壁11と底壁12と天井壁13からなり、天井壁13に浸漬ヒータ20を支持するヒータ支持部材30が設けられている。天井壁13は溶解保持炉10の上部を覆うものであればよく、全体又は一部が蓋(例えば清掃用の蓋)になっていてもよい。浸漬ヒータ20は、一般的に使用されるもので、底部が閉塞した長尺チューブ状の保護管21の中に発熱体(図示省略)と、配線端子から発熱体に電流を流す導電体(図示省略)が内蔵されている。また、ここでは1本の浸漬ヒータ20を取付ける例を示しているが、例えば間隔をあけて3本など複数本の浸漬ヒータ20を取付けるようにしてもよい。
下部材31は、全体が耐火材で構成され、上部材32は断熱材で構成されている。
貫通孔35は、中空円筒形状の円筒部36とテーパー部37が連通して上下に延びている。テーパー部37は、下部材31の脚31bの上部から下端まで、上方から下方に向かって径が徐々に小さくなる断面円形である。円筒部36はその径が、テーパー部37の最大径(上端の径)と同一であり、上部材32と下部材31の脚31bの一部まで延びている。
また、スリーブ40はセラミックファイバーで成形された圧縮成形品であり、貫通孔35のテーパー部37に上方から差し込まれた状態では、テーパー部37及び浸漬ヒータ20に対して隙間なく密着していて、溶湯Mが入り込むことがないようにされている。
さらに、スリーブ40はテーパー部37に対しても浸漬ヒータ20に対しても接着剤などによる接着は一切されていない。
なお、スリーブ40は交換作業が容易になるということで半割形状のものとしてもよい。
下部円盤62の径は、スリーブ40の上面の径より少し小さい径であり、またカラー60は、貫通孔35の円筒部36に上方から差し込まれた状態では、既に貫通孔35のテーパー部37に差し込まれたスリーブ40を上側(炉外側)から下側(炉内側)に向けて押圧するようになっている。
カラー60は円筒部36に嵌め込まれる時には、その上部円盤61が受け台34によって下から支持されるようになっている。
カラー60は、円筒部36に対しても浸漬ヒータ20に対しても接着剤などによる接着は一切されていない。
これによって、ヒータ支持部材30から露出した浸漬ヒータ20に酸化物が付着することが防止される。
また、ヒータ支持部材30に対して浸漬ヒータ20は、テーパー形状のスリーブ40を介して取付けられ、スリーブ40は、ヒータ支持部材30に形成された貫通孔35のテーパー部37に上方から差し込まれ、その状態では、スリーブ40はテーパー部37及び浸漬ヒータ20に対して密着されるので、溶湯Mが貫通孔35から入り込んでくることが防止される。
しかも、スリーブ40はテーパー部37に対して脱着可能で接着されていないので、例えば浸漬ヒータ20の故障時などに浸漬ヒータ20を簡単にヒータ支持部材30から外して交換することができる。
しかも、カラー60は脱着可能であるので、例えば浸漬ヒータ20の故障時などに浸漬ヒータ20をスリーブ40とともに簡単にヒータ支持部材30から外して交換することができる。
また、カラー60についても円筒部36に加えて浸漬ヒータ20に対しても接着されていないので、カラー60から浸漬ヒータ20を外した状態で交換することができる。
これらによれば、浸漬ヒータ20の部分だけを交換することができ、スリーブ40やカラー60を再利用することも可能となる。
また、カラー60についても浸漬ヒータ20に対しては接着するようにしてもよい。
11 側壁
12 底壁
13 天井壁
14 傾斜壁
15 加熱室
20 浸漬ヒータ
21 保護管
30 ヒータ支持部材
31 下部材
31a 頭部
31b 脚部
32 上部材
33 金属板
34 受け台
35 貫通孔
36 円筒部
37 テーパー部
40 スリーブ
41 中空円筒部
50 ヒータ支持部材
51 内部材
51a 頭部
51b 脚部
52 外部材
53 金属板
54 受け台
55 貫通孔
56 円筒部
57 テーパー部
60 カラー
61 上部円盤
62 下部円盤
63 柱部
64 中空円筒部
65 断熱材
100 溶解保持炉
101 溶解室
102 浸漬ヒータ
103 上部蓋
105 溶解室蓋
AR 空気
OX 酸化物
M 溶湯
Claims (7)
- 溶解保持炉において、溶解または温度保持に使用される溶湯に浸漬して前記溶湯を加熱する溶解金属加熱用の浸漬ヒータの取付構造であって、
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータが挿入され、前記溶解保持炉に対して上下炉内外方向に延びるとともに炉内下端側には上方から下方に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部が設けられた貫通孔が形成され、前記貫通孔の炉内下端側が前記溶湯内に浸漬されたヒータ支持部材と、
前記ヒータ支持部材のテーパー部に上方から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータが貫通する中空円筒部が形成され外形が前記テーパー部に沿ったテーパー形状のスリーブを備え、
前記スリーブは前記テーパー部に差し込まれた状態では、前記テーパー部及び前記浸漬ヒータに対して密着され、前記スリーブは前記テーパー部に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。 - 溶解保持炉において、溶解または温度保持に使用される溶湯に浸漬して前記溶湯を加熱する溶解金属加熱用の浸漬ヒータの取付構造であって、
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータが挿入され、前記溶解保持炉に対して左右炉内外方向に延びるとともに炉内側には炉外側から炉内側に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部が設けられた貫通孔が形成され、前記貫通孔の炉内側が前記溶湯内に浸漬されたヒータ支持部材と、
前記ヒータ支持部材のテーパー部に炉外側から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータが貫通する中空円筒部が形成され外形が前記テーパー部に沿ったテーパー形状のスリーブを備え、
前記スリーブは前記テーパー部に差し込まれた状態では、前記テーパー部及び前記浸漬ヒータに対して密着され、前記スリーブは前記テーパー部に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。 - 溶解保持炉において、溶解または温度保持に使用される溶湯に浸漬して前記溶湯を加熱する溶解金属加熱用の浸漬ヒータの取付構造であって、
耐火材で構成され内部に前記浸漬ヒータが挿入され、前記溶解保持炉に対して上方から下方に斜めに炉内外方向に延びるとともに炉内側には炉外側から炉内側に向かって径が徐々に小さくなる断面円形のテーパー部が設けられた貫通孔が形成され、前記貫通孔の炉内側が前記溶湯内に浸漬されたヒータ支持部材と、
前記ヒータ支持部材のテーパー部に炉外側から差し込まれ、内部には前記浸漬ヒータが貫通する中空円筒部が形成され外形が前記テーパー部に沿ったテーパー形状のスリーブを備え、
前記スリーブは前記テーパー部に差し込まれた状態では、前記テーパー部及び前記浸漬ヒータに対して密着され、前記スリーブは前記テーパー部に対して脱着可能で接着されていないことを特徴とする溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。 - 前記ヒータ支持部材に形成された貫通孔において、前記テーパー部の炉外側には前記テーパー部に連設して中空円筒形状の円筒部が設けられ、
前記円筒部には、前記スリーブを炉外側から炉内側に向けて押圧する脱着可能なカラーが挿入されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。 - 前記スリーブは前記浸漬ヒータに対しても接着されていないことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載の溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。
- 前記カラーは前記浸漬ヒータに対しても接着されていないことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載の溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。
- 前記スリーブはセラミックファイバーで成形された圧縮成形品であることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一つに記載の溶解金属加熱用浸漬ヒータの取付構造。
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JP2002357387A (ja) * | 2001-06-04 | 2002-12-13 | Meichuu:Kk | 浸漬型金属溶湯保持炉の構造 |
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- 2021-04-24 JP JP2021073708A patent/JP7428312B2/ja active Active
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