JP2022166874A - 工作機械の主軸装置の着脱方法 - Google Patents

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Shohei Yamashita
玄 大西
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Abstract

【課題】高所作業を行うことなく、作業工数を低減できる工作機械の主軸装置の着脱方法を提供する。【解決手段】主軸装置5を保持する保持部120を有する着脱用治具100を、テーブル6に設置する治具設置工程S3と、着脱用治具100の保持部120により主軸装置5を保持した状態とする保持工程S6と、水平方向において保持部120をサドル4から離間する方向へ移動することにより、主軸装置5をサドル4から離脱させる離脱工程S8,S10と、保持部120を鉛直軸線回りに旋回させて、主軸装置5を工作機械1の外部との搬入出姿勢で位置決めする旋回位置決め工程S12とを備える。【選択図】図10

Description

本発明は、工作機械の主軸装置の着脱方法に関する。
工作機械の主軸装置は、ハウジングと、軸部材と、軸部材を回転可能に支持する軸受とを備える。また、主軸装置の種類によっては、モータを内蔵するものもある。主軸装置は、軸受などの良好な状態を保つためにメンテナンスを行う必要がある。そこで、主軸装置は、サドルから取り外され、メンテナンス後にサドルに取り付けられる。
一般に、主軸装置は、重量物であるため、主軸装置を、サドルから取り外したり、サドルへ取り付けたりすることは、容易ではない。主軸装置の取り外し作業は、例えば、次のように行われる。まず、工作機械の機内スペースを確保するために、テーブル上の治具付きパレットを外部に払い出す。そして、工作機械の天井メンテナンスカバーを取り外して、主軸装置に吊り下げ用チェーンのフックに取り付けられたワイヤを取り付ける。
続いて、吊り下げ用チェーンのフックの位置や高さを操作しながら、工作機械の機内にて主軸装置をサドルから取り外し、主軸装置の姿勢を変更しながら工作機械の天井メンテナンスカバーを取り外した窓から機外へ出す。また、主軸装置の取り付け作業は、取り外し作業の逆順にて行う。このように、天井メンテナンスカバーの取り外し、取り付けは高所作業であり、主軸装置の着脱作業(取り外し作業および取り付け作業)は、多大な工数を要する。
そこで、特許文献1~6には、主軸装置の一部分をサドルに残した状態で、主軸装置の残りの部分をサドルから取り外すことが可能な構成が記載されている。
特開2003-15922号公報 特開2007-1010号公報 特開2007-245344号公報 特開2006-7328号公報 特開2006-7329号公報 特開2011-167775号公報
主軸装置を分解して取り外す場合にも、吊り下げ用チェーンなどを用いる場合には、やはり高所作業となり、多大な作業工数を要する。さらに、主軸装置を、機内にて一部分を分解して、外部に取り出す場合には、却って作業時間を要することもある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、高所作業を行うことなく、作業工数を低減できる工作機械の主軸装置の着脱方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
工作機械の主軸装置の着脱方法であって、
前記工作機械は、
サドルと、
前記サドルに着脱可能に設けられ、工具を回転可能に支持する前記主軸装置と、
工作物を支持するテーブルと、
を備え、
前記着脱方法は、
前記主軸装置を保持するための保持部を有する着脱用治具を、前記テーブルに設置する治具設置工程と、
前記着脱用治具の前記保持部により前記主軸装置を保持した状態とする保持工程と、
水平方向において前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動することにより、前記主軸装置を前記サドルから離脱させる離脱工程と、
前記保持部を鉛直軸線回りに旋回させて、前記主軸装置を前記工作機械の外部との搬入出姿勢で位置決めする旋回位置決め工程と、
を備える、工作機械の主軸装置の着脱方法にある。
工作機械の主軸装置の着脱方法は、テーブルに設置した着脱用治具を用いる。着脱用治具は、主軸装置を保持するように構成された保持部を有する。着脱用治具の保持部によって主軸装置を保持した状態として、水平方向において保持部をサドルから離間する方向へ移動する。この移動によって、主軸装置をサドルから水平方向に離脱させている。さらに、テーブルに設置された着脱用治具の保持部を鉛直軸線回りに旋回させることにより、保持部によって保持された主軸装置を鉛直軸線回りに旋回することができる。従って、軸方向に長さを有する主軸装置を、水平面上において旋回させることができる。作業者は、工作機械においてサドルに正対する加工領域の側方から、主軸装置を外部に取り出すことができる。
つまり、テーブルに設置した着脱用治具を用いて、着脱用治具の保持部を水平方向へスライドさせる動作と、着脱用治具の保持部を水平面上において旋回させる動作とにより、主軸装置を外部に取り出すことができる。このように、主軸装置の着脱において、高所作業を行うことはない。また、着脱用治具は、テーブルに設置するため、特別な設置場所を確保する必要はない。従って、主軸装置の着脱に要する作業工数を低減できる。
工作機械の側面図(X軸方向から見た図)である。 側面カバーを取り除いた状態の工作機械の側面から見た部分断面図(X軸方向から見た図)である。 天井カバーを取り除いた状態の工作機械の上面から見た部分断面図(Y軸方向から見た図)である。 工作機械の制御装置および駆動装置を示す機能ブロック図である。 主軸装置の軸方向断面図である。 着脱用治具の正面図である。 着脱用治具の側面図である。 図7のVIII-VIII断面図であって、保持部が第一位置に位置する状態を示す。 図7のVIII-VIII断面図であって、保持部が第二位置に位置する状態を示す。 主軸装置の着脱方法のうち取り外し方法を示すフローチャートである。 図10のS1の状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS2~S7の状態を示す工作機械の側面から見た部分断面図である。 図10のS2~S7の状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS8の状態を示す工作機械の側面から見た部分断面図である。 図10のS8の状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS9~S11の状態を示す工作機械の側面から見た部分断面図である。 図10のS9~S11の状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS12の途中状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS12の完了状態を示す工作機械の側面から見た部分断面図である。 図10のS12の完了状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 図10のS14の状態を示す工作機械の上面から見た部分断面図である。 主軸装置の着脱方法のうち取り外し方法を示すフローチャートである。
(1.工作機械1の構成)
工作機械1の構成について図1~図5を参照して説明する。工作機械1は、着脱対象である主軸装置5の中心軸が水平方向となる構成を対象とする。ここで、工作機械1は、主軸装置5の中心軸が水平方向に固定された構成としても良いし、主軸装置5の中心軸の角度を変更可能であって、水平方向の一致する状態を取り得る構成としても良い。前者の工作機械1は、主軸装置5の姿勢が変化しない構成であり、後者の工作機械1は、主軸装置5の姿勢を変化できる構成である。
図1には、工作機械1は、主軸装置5の中心軸が水平方向に固定された構成として、横型マシニングセンタを例にあげる。さらに、工作機械1は、一対のパレット7a,7bを鉛直軸線回りの180度旋回で交換可能なパレット交換装置8を備える。
図1に示すように、工作機械1は、ベッド2、コラム3、サドル4(サドルの一部に主軸装置5の主軸本体ハウジングが一体形成されていることもある)、主軸装置5、テーブル6、一対のパレット7a,7b、パレット交換装置8、全体カバー9、作業用扉10、加工領域区画カバー11,12を備える。
ベッド2は、工作機械1の設置面上に設置される。本形態においては、ベッド2は、例えば、長方形状の上面を有する。ただし、ベッド2の形状は、任意に決定される。ベッド2の上面には、X軸方向に延在するレール21、および、Z軸方向に延在するレール22が設けられている。詳細には、レール21は、T字状の上辺部を構成し、レール22は、T字状の縦線部を構成するように配置されている。
コラム3は、ベッド2におけるX軸方向に延在するレール21に支持され、ベッド2に対してX軸方向に移動可能に設けられている。コラム3は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、ボールねじ装置やリニアモータなどのX軸駆動装置81により直動駆動される。コラム3は、図1~図3に示すように、Z軸方向を法線とする面に、Y軸方向に延在するレール31を備える。
サドル4は、コラム3におけるY軸方向に延在するレール31に支持され、コラム3に対してY軸方向に移動可能に設けられている。サドル4は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、ボールねじ装置やリニアモータなどのY軸駆動装置82により直動駆動される。サドル4は、中央にZ軸方向に貫通する孔4aを備える。本形態においては、孔4aは、水平方向に貫通する孔である。
主軸装置5は、サドル4の孔4aに着脱可能に設けられている。主軸装置5は、交換可能なカートリッジを構成する。主軸装置5は、工作物Wa,Wbを加工するための工具Tを回転可能に支持する。主軸装置5は、回転中心軸方向に長さを有する長尺部材、例えば、略円柱形状を有する。主軸装置5は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、主軸駆動装置85により工具Tを回転駆動する。
本形態においては、主軸装置5は、図5に示すように、主軸本体ハウジング91、回転主軸92、複数の軸受93を備える。ただし、カートリッジとして着脱可能な主軸装置は、サドル4に主軸本体ハウジング91が一体形成されている場合において、回転主軸92及び複数の軸受93となり、サドル4に主軸本体ハウジング91が一体形成されていない場合において、主軸装置5そのものとなる。なお、サドル4に主軸本体ハウジング91の少なくとも一部が一体形成されている場合には、サドル4の部位と主軸本体ハウジング91の部位とが明確に区画される必要はない。
主軸本体ハウジング91は、筒状に形成されており、サドル4の孔4aに嵌合され、かつ、サドル4にボルト(図示せず)などにより固定される。主軸本体ハウジング91は、1つの部品要素により構成しても良いし、複数の部品要素により構成しても良い。例えば、主軸本体ハウジング91は、分割可能な前側ハウジングと後側ハウジングとにより構成しても良い。また、主軸本体ハウジング91は、サドル4にボルトなどにより固定するために、径方向外側に突出するフランジ(図示せず)を備える構成としても良い。
回転主軸92は、主軸本体ハウジング91の内周面に対して、径方向隙間を介して配置されている。回転主軸92の外周面と主軸本体ハウジング91の内周面との間に、複数の軸受93が配置されている。従って、回転主軸92は、主軸本体ハウジング91に回転可能に支持されている。回転主軸92は、一端でコレットチャックを使って工具Tを保持する。
また、本形態において、主軸装置5は、主軸駆動装置85(図4に示す)としてのモータを構成するステータ94及びロータ95を備える。そして、ステータ94およびロータ95は、主軸装置5の軸方向の中央部に内蔵されている。ただし、主軸装置5は、主軸駆動装置85を内蔵する構成に限られず、外部に配置される構成としても良い。
テーブル6は、工作物Wa,Wbの一方を支持する。ただし、本形態においては、テーブル6は、後述するパレット7a,7bの一方を介して、工作物Wa,Wbの一方を支持する。
テーブル6は、図2または図3に示すように、ベッド2におけるZ軸方向に延在するレール22に支持され、ベッド2に対してZ軸方向に移動可能に設けられている。従って、テーブル6は、コラム3およびサドル4に対して、水平方向において相対的に接近したり離間したりする。テーブル6は、テーブル本体41と、回転テーブル42とを備える。テーブル本体41は、レール22に支持され、ベッド2に対してZ軸方向に移動する。回転テーブル42は、テーブル本体41の上面に、鉛直軸線回り(B軸)に回転可能に支持されている。
テーブル本体41は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、ボールねじ装置やリニアモータなどのZ軸駆動装置83(水平駆動装置)により直動駆動される。回転テーブル42は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、モータなどのB軸駆動装置84(旋回駆動装置)により回転駆動される。
パレット7a,7bは、図2または図3に示すように、工作物Wa,Wbを支持する。パレット7a,7bは、工作物取付用治具(図示せず)を介して、工作物Wa,Wbを支持するようにしても良い。さらに、パレット7a,7bは、テーブル6の上面に対して着脱可能に設けられている。本形態においては、パレット7a,7bは、回転テーブル42の上面に対して着脱可能である。
パレット交換装置8は、鉛直軸線回りに旋回可能であり、一対のパレット7a,7bを保持可能である。パレット交換装置8は、鉛直軸線回りの180度の旋回動作によって、テーブル6への設置位置P1と段取位置P2との間で、一対のパレット7a,7bを交換する。テーブル6への設置位置P1と段取位置P2とは、パレット交換装置8の旋回軸線を中心として180度ずれた位置に位置する。さらに、テーブル6への設置位置P1、段取位置P2、パレット交換装置8の旋回軸線は、Z軸方向に一直線上に位置する。そして、Z軸方向において、テーブル6への設置位置P1が、コラム3およびサドル4寄りに位置し、段取位置P2が、コラム3およびサドル4から遠い側に位置する。
パレット交換装置8は、旋回軸部材51、第一パレット保持部材52、第一区画カバー53、第二パレット保持部材54、第二区画カバー55を備える。旋回軸部材51は、ベッド2の上面から鉛直方向に延在し、ベッド2に対して鉛直軸線回りに旋回可能に設けられている。旋回軸部材51は、図4に示すように、制御装置70の指令に基づいて、モータなどの旋回駆動装置86により回転駆動される。
第一パレット保持部材52および第二パレット保持部材54は、パレット7a,7bを支持可能であって、テーブル6との間でパレット7a,7bの受け渡しを行う。第一パレット保持部材52および第二パレット保持部材54は、例えば、旋回軸部材51から、旋回軸線の径方向外側に延在するフォーク形状に形成されている。なお、第一パレット保持部材52および第二パレット保持部材54の形状は、種々の形状を採用できる。
第一区画カバー53および第二区画カバー55は、平面的に見てU字状に形成されている。ここで、U字状とは、図3に示すような角を有するU字状としても良いし、角を有さない湾曲したU字状としても良い。第一区画カバー53は、第一パレット保持部材52により保持されるパレット7aの領域を区画する。具体的には、第一区画カバー53は、パレット7aの水平方向の一部を囲み、かつ、パレット交換装置8の旋回軸線を中心に径方向外側に開口する。図3においては、第一区画カバー53は、パレット7aの水平方向の周囲のうち、コラム3およびサドル4の側(図3の右側)に開口し、残りの部分を区画する。
第二区画カバー55は、第二パレット保持部材54により保持されるパレット7bの領域を区画する。具体的には、第二区画カバー55は、パレット7bの水平方向の一部を囲み、かつ、パレット交換装置8の旋回軸線を中心に径方向外側に開口する。図3においては、第二区画カバー55は、パレット7bの水平方向の周囲のうち、コラム3およびサドル4とは反対側(図3の左側)に開口し、残りの部分を区画する。
全体カバー9は、ベッド2に取り付けられており、工作機械1のベッド2上の要素を囲むカバーである。特に、全体カバー9は、加工領域MAを囲む。本形態においては、全体カバー9は、左前面カバー61、右前面カバー62、第一左側面カバー63、第二左側面カバー64、第一右側面カバー65、第二右側面カバー66、背面カバー67、天井カバー68を備える。
左前面カバー61および右前面カバー62は、工作機械1の前面(図1~図3の左側)の一部に設けられている。左前面カバー61と右前面カバー62との間は、段取位置P2に位置するパレット7bを交換する作業場所となる。なお、左前面カバー61と右前面カバー62とが、工作機械1の前面全体を覆い、例えば、前面扉を設けても良い。
第一左側面カバー63および第一右側面カバー65は、加工領域MAおよびパレット7a,7bの段取領域の側方を覆う。ここで、加工領域MAは、第一左側面カバー63および第一右側面カバー65に加えて、パレット交換装置8を構成する第一区画カバー53または第二区画カバー55により区画される。そこで、図3に示すように、第一左側面カバー63および第一右側面カバー65は、第一区画カバー53または第二区画カバー55におけるU字状の両端との隙間を小さくするように形成されている。
第一右側面カバー65は、加工領域MAの側方箇所に作業用開口65aを有する。つまり、作業用開口65aは、主軸装置5をサドル4から離脱させる方向(Z軸方向)に対して側方に開口する。作業用開口65aは、後述するが、主軸装置5を工作機械1の機内と外部との間で搬入出する場所である。
第二左側面カバー64および第二右側面カバー66は、コラム3およびサドル4が配置されている非加工領域の側方を覆う。背面カバー67は、コラム3が配置されている非加工領域の背面を覆う。天井カバー68は、ベッド2の上方を全面に亘って覆う。
作業用扉10は、全体カバー9の第一右側面カバー65に設けられており、第一右側面カバー65の作業用開口65aを開閉可能とする扉である。作業用扉10は、作業者が加工領域MA内の作業を行う場合に開口させる。さらに、作業用扉10は、主軸装置5の着脱に際して作業者が作業する場合にも開口させる。
加工領域区画カバー11,12は、例えば、テレスコカバーなどにより構成されている。加工領域区画カバー11,12は、加工領域MAと、コラム3およびサドル4が配置されている非加工領域とを区画する。さらに、加工領域区画カバー11,12は、主軸装置5のX軸方向およびY軸方向の移動に追従する。
なお、例えば、第一左側面カバー63の外部には、工具マガジンなどを設置することもできる。この場合、第一左側面カバー63には、工具交換装置の動作を行うための開口が形成される。
(2.着脱用治具100の構成)
主軸装置5の着脱に用いる着脱用治具100の構成について図6~図9を参照して説明する。主軸装置5の着脱とは、サドル4に取り付けられた状態の主軸装置5を、サドル4から取り外して、工作機械1の外部へ取り出すことと、外部に取り出した主軸装置5をサドル4に取り付けることを意味する。
着脱用治具100は、図6~図9に示すように、治具本体110、および、保持部120を備える。治具本体110は、上述した工作機械1のテーブル6に取り付けられる。詳細には、治具本体110は、回転テーブル42に取り付けられる。
治具本体110は、枠部材111、および、レール部材112を備える。ただし、枠部材111とレール部材112とを特段区別する必要はない。枠部材111は、例えば、矩形の枠形状に形成されており、少なくとも一方向(図7の前後方向、図8、図9の左右方向)に貫通している。レール部材112は、枠部材111の上面要素の内周面側に、枠部材111の貫通方向に延在するように設けられている。
保持部120は、治具本体110がテーブル6に取り付けられた状態において、治具本体110に対して水平方向に移動可能である。保持部120は、手動にて、治具本体110に対して移動させることができる。保持部120は、主軸装置5を着脱する際に、主軸装置5を保持するように構成されている。
保持部120は、第一保持部材121、第二保持部材122、連結部材123により構成される。第一保持部材121と第二保持部材122とにより、主軸装置5が挟まれる。第一保持部材121は、例えば、板形状に形成されており、レール部材112にスライド可能に支持されている。第一保持部材121の下面は、例えば、主軸装置5の保持部位の形状に対応した円弧凹状に形成されている。さらに、第一保持部材121は、ロック機構121aを有する。ロック機構121aは、第一保持部材121をレール部材112に対してロック状態と、ロック解除状態とを切り替えることができる。
第二保持部材122は、板形状に形成されており、第一保持部材121の下面に対して、鉛直方向(上下方向)に対向する。第二保持部材122の上面は、例えば、主軸装置5の保持部位の形状に対応した円弧凹状に形成されている。
連結部材123は、例えば、ボルトなどを用いることができ、第一保持部材121と第二保持部材122とを連結する。特に、連結部材123により、第一保持部材121と第二保持部材122との離間距離を調整することができるため、第一保持部材121および第二保持部材122とにより主軸装置5を強固に挟持することができる。
つまり、保持部120は、治具本体110に対して水平方向にスライド可能となる。そして、図8には、保持部120が治具本体110における第一位置、すなわち、スライド方向の一方端に位置する状態を示している。図9には、保持部120が治具本体110における第二位置、すなわち、スライド方向の他方端に位置する状態を示している。
(3.着脱方法)
次に、上述した着脱用治具100を用いて、主軸装置5の着脱方法について説明する。主軸装置5の着脱は、上述したように、取り外しと取り付けとを含む。そこで、以下には、まず、主軸装置5の取り外し方法を説明し、その後に、主軸装置5の取り付け方法について説明する。
(3-1.取り外し方法)
主軸装置5の取り外し方法について、図10~図21を参照して説明する。図10および図11に示すように、パレット交換装置8が一対のパレット7a,7bを保持した状態で旋回駆動装置86を駆動して、パレット交換装置8を90度旋回させる。つまり、第一区画カバー53および第二区画カバー55が、X軸方向(側方)に開口する状態とする。ここで、基本状態は、第一区画カバー53および第二区画カバー55の一方が、サドル4の側を向く状態となる。従って、当該基本状態に対して、パレット交換装置8が90度旋回した状態とする。つまり、保持された一対のパレット7a,7bを、テーブル6への設置位置P1および段取位置P2から90度ずれた位置に位置決めする(パレット位置決め工程S1)。
続いて、図12および図13に示すように、Z軸駆動装置83を駆動して、テーブル6をサドル4に接近させる(テーブル接近工程S2)。図12および図13に示すように、テーブル6は、サドル4に最も接近した位置に位置決めされる。
続いて、作業者は、作業用扉10を開口して、着脱用治具100をテーブル6に設置する(治具設置工程S3)。詳細には、治具本体110を回転テーブル42の上面に、例えばボルトなどにより取り付ける。このとき、着脱用治具100の向きは、治具本体110の貫通方向が、主軸装置5の中心軸方向、すなわちZ軸方向に一致する状態とする。このとき、主軸装置5の先端部分は、着脱用治具100の内側に挿入された状態となる。
続いて、主軸装置5の高さが、着脱用治具100の保持部120の高さに高精度に一致しているかを確認する。高さ調整の目的は、主軸装置5をサドル4から低負荷で取り外すためである。高さ調整が必要な場合には(S4:Y)、例えば、Y軸駆動装置82を駆動して、主軸装置5の高さを調整する(高さ調整工程S5)。着脱用治具100が高さ調整機能を有する場合には、作業者は、手動で着脱用治具100の調整を行うこともできる。
続いて(S4:N)、作業者は、着脱用治具100の保持部120により、主軸装置5を保持した状態とする(保持工程S6)。詳細には、作業者は、保持部120を第一位置、すなわち、サドル4に最も接近した位置にスライドさせる。このとき、作業者は、保持部120の第一保持部材121と第二保持部材122との対向空間に、主軸装置5の先端部分を挿入した状態とする。そして、作業者は、連結部材123を締結することで、第一保持部材121と第二保持部材122とにより主軸装置5の先端部分を挟持させる。続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120の位置をロック状態にする(ロック工程S7)。
続いて、図14および図15に示すように、Z軸駆動装置83を駆動することによって、テーブル6を、水平方向においてサドル4から離間する方向へ移動する。そうすると、テーブル6に取り付けられている着脱用治具100が、水平方向においてサドル4から離間する方向へ移動する。従って、この動作によって、保持部120を、水平方向においてサドル4から離間する方向へ移動することができる。この結果、主軸装置5の一部が、サドル4から離脱される(第一離脱工程S8)。
ここで、テーブル6は、パレット交換装置8の第一区画カバー53および第二区画カバー55に接触しない位置まで移動する。第一区画カバー53および第二区画カバー55がU字状に形成され、パレット交換装置8が基本状態に対して90度旋回した位置に位置決めされているため、着脱用治具100がパレット交換装置8に接触しない。
続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120をロック解除状態にする(ロック解除工程S9)。続いて、図16および図17に示すように、作業者は、手動で保持部120を水平方向にスライドさせることにより、保持部120を、第二位置、すなわちサドル4から遠い側の位置に移動させる。そうすると、保持部120に保持されている主軸装置5は、サドル4から完全に離脱する(第二離脱工程S10)。続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120の位置をロック状態にする(ロック工程S11)。
続いて、図18に示すように、B軸駆動装置84を駆動することによって、着脱用治具100の保持部120を鉛直軸線回りに旋回させ(図18の右旋回)、かつ、Z軸駆動装置83を駆動することによって、保持部120をサドル4に接近させる。そして、図19および図20に示すように、主軸装置5を工作機械1の外部との搬入出姿勢で位置決めする(旋回位置決め工程S12)。
工作機械1の外部との搬入出姿勢は、主軸装置5の後端部分が作業用開口65a側に向くような主軸装置5の姿勢である。つまり、作業用開口65aは、搬入出姿勢で位置決めされた主軸装置5を取出可能に形成されている。本形態においては、工作機械1の外部との搬入出姿勢は、主軸装置5の中心軸が、X軸方向に向く状態、すなわち、サドル4に装着された状態に対して水平面上で90度旋回した状態である。
ここで、上記においては、B軸駆動装置84の駆動に加えて、Z軸駆動装置83の駆動を行った。ただし、加工領域MAに十分なスペースが存在する場合には、B軸駆動装置84のみの駆動によって、主軸装置5を工作機械1の外部との搬入出姿勢で位置決めするようにしても良い。
続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120をロック解除状態にする(ロック解除工程S13)。続いて、図21に示すように、作業者は、主軸装置5を搬入出姿勢で維持したまま、保持部120を第一位置、すなわち、保持部120を作業用開口65a側へスライドさせる(保持部スライド工程S14)。そうすると、保持部120に保持されている主軸装置5の後端部分は、作業用開口65aから飛び出した状態となる。
続いて、作業者は、台車(図示せず)などを準備して、保持部120の連結部材123を外し、主軸装置5を着脱用治具100から台車に移動する(主軸装置搬出工程S15)。このようにして、サドル4に取り付けられた状態の主軸装置5を、サドル4から取り外して、工作機械1の外部へ取り出すことができる。
(3-2.取り付け方法)
メンテナンスされた主軸装置5の取り付け方法について、図22を参照し、適宜図11~図21を参照して説明する。ここで、主軸装置5の取り付けに際して、前提として、工作機械1の各部の位置および姿勢、および、着脱用治具100の位置および姿勢は、主軸装置5の取り外しを行った最後の状態から始める。
図21に示すように、メンテナンスされた主軸装置5を搬入する(主軸装置搬入工程S21)。続いて、主軸装置5の先端部分を、第一位置に位置する保持部120により保持した状態とする(保持工程S22)。詳細には、作業者は、保持部120の第一保持部材121と第二保持部材122との対向空間に、主軸装置5の先端部分を挿入した状態とする。そして、作業者は、連結部材123を締結することで、第一保持部材121と第二保持部材122とにより主軸装置5の先端部分を挟持させる。
続いて、図19および図20に示すように、作業者は、手動で保持部120を水平方向にスライドさせることにより、保持部120を、第二位置、すなわち作業用開口65aよりも加工領域MA側の位置に移動させる(保持部スライド工程S23)。続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120の位置をロック状態にする(ロック工程S24)。
続いて、図18に示すように、B軸駆動装置84を駆動することによって、着脱用治具100の保持部120を鉛直軸線回りに旋回させ(図18の左旋回)、かつ、Z軸駆動装置83を駆動することによって、保持部120をサドル4から離間させる。そして、図16および図17に示すように、主軸装置5の中心軸がZ軸方向に一致する姿勢に位置決めする(旋回位置決め工程S25)。
ここで、主軸装置5の取り付けの際と同様に、加工領域MAに十分なスペースが存在する場合には、B軸駆動装置84のみの駆動によって、主軸装置5の中心軸がZ軸方向に一致する姿勢に位置決めするようにしても良い。
続いて、主軸装置5の高さが、サドル4の孔4aの高さに高精度に一致しているかを確認する。高さ調整の目的は、主軸装置5をサドル4の孔4aに低負荷で取り付けるためである。高さ調整が必要な場合には(S26:Y)、例えば、Y軸駆動装置82を駆動して、主軸装置5の高さを調整する(高さ調整工程S27)。着脱用治具100が高さ調整機能を有する場合には、作業者は、手動で着脱用治具100の調整を行うこともできる。
続いて(S26:N)、図14および図15に示すように、Z軸駆動装置83を駆動することによって、テーブル6を、水平方向においてサドル4に接近する方向へ移動する。そうすると、保持部120に保持されている主軸装置5を、水平方向においてサドル4に接近する方向へ移動することができる。この結果、主軸装置5の一部が、サドル4の孔4aに挿入される(第一装着工程S28)。
続いて、作業者は、着脱用治具100のロック機構121aにより、保持部120をロック解除状態にする(ロック解除工程S29)。続いて、図12および図13に示すように、作業者は、手動で保持部120を水平方向にスライドさせることにより、保持部120を、第一位置、すなわちサドル4に近い側の位置に移動させる。そうすると、保持部120に保持されている主軸装置5は、サドル4に完全に装着する(第二装着工程S30)。
続いて、作業者は、保持部120の連結部材123を外し、着脱用治具100から主軸装置5を取り外す。さらに、作業者は、着脱用治具100をテーブル6から取り外す(治具取り外し工程S31)。
続いて、旋回駆動装置86を駆動して、パレット交換装置8を90度旋回させる。つまり、第一区画カバー53または第二区画カバー55の一方が、サドル4の側を向く基本状態にする(パレット位置決め工程S33)。
(4.効果)
上述したように、主軸装置5の着脱方法においては、テーブル6に設置した着脱用治具100を用いる。着脱用治具100は、主軸装置5を保持する保持部120を有する。着脱用治具100の保持部120によって主軸装置5を保持した状態として、水平方向において保持部120をサドル4から離間する方向へ移動する。この移動によって、主軸装置5をサドル4から水平方向に離脱させている。さらに、テーブル6に設置された着脱用治具100の保持部120を鉛直軸線回りに旋回させることにより、保持部120によって保持された主軸装置5を鉛直軸線回りに旋回することができる。従って、軸方向に長さを有する主軸装置5を、水平面上において旋回させることができる。作業者は、工作機械1においてサドル4に正対する加工領域MAの側方から、主軸装置5を外部に取り出すことができる。
つまり、テーブル6に設置した着脱用治具100を用いて、着脱用治具100の保持部120を水平方向へスライドさせる動作と、着脱用治具100の保持部120を水平面上において旋回させる動作とにより、主軸装置5を外部に取り出すことができる。このように、主軸装置5の着脱において、高所作業を行うことはない。また、着脱用治具100は、テーブル6に設置するため、特別な設置場所を確保する必要はない。従って、主軸装置5の着脱に要する作業工数を低減できる。
また、本形態においては、主軸装置5をサドル4から離脱させるために、テーブル6の移動を利用した。これにより、主軸装置5をサドル4から離脱させる際に負荷が大きい場合であっても、Z軸駆動装置83により容易にできる。さらに、本形態においては、主軸装置5をサドル4から離脱するために、テーブル6の移動に加えて、着脱用治具100における保持部120のスライドを利用した。従って、テーブル6のみの場合に比べて、Z軸方向のストローク量を大きくすることができる。そのため、主軸装置5をサドル4から確実に離脱させることができる。
本形態においては、テーブル6の移動と保持部120のスライドの両者を利用したが、テーブル6のみで十分である場合には、テーブル6のみの移動としても良い。また、保持部120のスライドのみで十分である場合には、保持部120のスライドのみでも良い。
また、主軸装置5をサドル4から離脱させた後に、主軸装置5を旋回させた。この旋回動作を、回転テーブル42を駆動するB軸駆動装置84により行った。これにより、重量物である主軸装置5を、旋回させることが容易となる。
また、主軸装置5の着脱の際に、最初に、パレット交換装置8に保持しているパレット7a,7bを、テーブル6への設置位置P1および段取位置P2からずれた位置、特に基本状態から90度旋回した位置に位置決めした。これにより、パレット7a,7bをパレット交換装置8から取り外すことなく、主軸装置5の着脱を行うことができる。
ただし、パレット交換装置8を基本状態から90度旋回させた状態において、主軸装置5を着脱するための領域を確保する必要がある。そこで、パレット交換装置8において、加工領域MAと段取領域とを区画するためのカバーとしての第一区画カバー53および第二区画カバー55を、平面的に見てU字状に形成した。従って、パレット交換装置8を基本状態から90度旋回した状態において、第一区画カバー53および第二区画カバー55が、サドル4側に飛び出す部分が小さくなる。このように、第一区画カバー53および第二区画カバー55をU字状とすることで、パレット7a,7bをパレット交換装置8から取り外すことなく、主軸装置5の着脱を行うことができる。
また、上記のように、工作機械1の外部との間での主軸装置5の搬入出は、工作機械1の側方にて行うようにした。そこで、工作機械1の側方に作業用開口65aおよび作業用扉10を設けることにより、容易に主軸装置5の着脱を行うことができる。
また、主軸装置5の取り付けは、主要な部分としては、主軸装置5の取り外しの逆順で行うものである。従って、主軸装置5の取り付けにおいても、主軸装置5の取り外しによる効果と同様の効果を奏する。
1 工作機械
4 サドル
5 主軸装置
6 テーブル
100 着脱用治具
120 保持部
T 工具
Wa,Wb 工作物
S3 治具設置工程
S6 保持工程
S8,S10離脱工程
S12旋回位置決め工程

Claims (9)

  1. 工作機械の主軸装置の着脱方法であって、
    前記工作機械は、
    サドルと、
    前記サドルに着脱可能に設けられ、工具を回転可能に支持する前記主軸装置と、
    工作物を支持するテーブルと、
    を備え、
    前記着脱方法は、
    前記主軸装置を保持するための保持部を有する着脱用治具を、前記テーブルに設置する治具設置工程と、
    前記着脱用治具の前記保持部により前記主軸装置を保持した状態とする保持工程と、
    水平方向において前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動することにより、前記主軸装置を前記サドルから離脱させる離脱工程と、
    前記保持部を鉛直軸線回りに旋回させて、前記主軸装置を前記工作機械の外部との搬入出姿勢で位置決めする旋回位置決め工程と、
    を備える、工作機械の主軸装置の着脱方法。
  2. 前記工作機械は、さらに、
    水平方向において前記サドルと前記テーブルとを相対的に接近離間させる水平駆動装置を備え、
    前記離脱工程は、前記水平駆動装置によって前記テーブルを前記サドルから離間する方向へ移動することによって、前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動する、請求項1に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  3. 前記着脱用治具は、
    前記テーブルに取り付けられる治具本体と、
    前記治具本体が前記テーブルに取り付けられた状態において、前記治具本体に対して水平方向に移動可能な前記保持部と、
    を備え、
    前記離脱工程は、前記治具本体に対して前記保持部を水平方向へ移動させることによって、前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動する、請求項1に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  4. 前記工作機械は、さらに、
    水平方向において前記サドルと前記テーブルとを相対的に接近離間させる水平駆動装置を備え、
    前記着脱用治具は、
    前記テーブルに取り付けられる治具本体と、
    前記治具本体が前記テーブルに取り付けられた状態において、前記治具本体に対して水平方向に移動可能な前記保持部と、
    を備え、
    前記離脱工程は、前記水平駆動装置によって前記テーブルを前記サドルから離間する方向へ移動することによって、かつ、前記治具本体に対して前記保持部を水平方向へ移動させることによって、前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動する、請求項1に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  5. 前記工作機械は、さらに、前記テーブルを鉛直軸線回りに旋回させる旋回駆動装置を備え、
    前記旋回位置決め工程は、前記旋回駆動装置によって前記テーブルを鉛直軸線回りに旋回させることによって、前記保持部を鉛直軸線回りに旋回させる、請求項1~4のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  6. 前記工作機械は、さらに、
    前記テーブルの上面に対して着脱可能であって前記工作物を支持するパレットと、
    鉛直軸線回りに旋回可能であり、複数の前記パレットを保持可能であり、旋回動作によって前記テーブルへの設置位置と段取位置との間で前記パレットを交換するパレット交換装置と、
    を備え、
    前記着脱方法は、さらに、前記パレット交換装置が複数の前記パレットを保持した状態で、複数の前記パレットを前記テーブルへの設置位置からずれた位置に位置決めするパレット位置決め工程を備え、
    前記離脱工程は、前記パレット位置決め工程の後に、水平方向において前記保持部を前記サドルから離間する方向へ移動することにより、前記主軸装置を前記サドルから離脱させる、請求項1~5のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  7. 前記パレット交換装置は、さらに、
    保持する複数の前記パレットの領域を区画し、平面的に見てU字状に形成され、複数の前記パレットの水平方向の一部を囲み、かつ、前記パレット交換装置の旋回軸線を中心に径方向外側に開口する複数の区画カバーを備える、請求項6に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  8. 前記テーブルへの設置位置と前記段取位置とは、前記パレット交換装置の旋回軸線を中心として180度ずれた位置に位置し、
    前記パレット位置決め工程は、複数の前記パレットを前記テーブルへの設置位置から90度ずれた位置に位置決めする、請求項6または7に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
  9. 前記工作機械は、さらに、
    加工領域を囲み、かつ、前記主軸装置を前記サドルから離脱させる方向に対して側方に作業用開口を有する全体カバーと、
    前記作業用開口を開閉可能に前記全体カバーに設けられた作業用扉と、
    を備え、
    前記作業用開口は、前記搬入出姿勢で位置決めされた前記主軸装置を取出可能に形成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の工作機械の主軸装置の着脱方法。
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