JP2022166459A - 挟持部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚さが異なる板状部材を、厚み方向に揺動しないように安定して保持可能な挟持部材を提供する。【解決手段】挟持部材1は、板状部材Mを挿入可能なように一方向に延びるスリット2aを有する本体部2と、スリット2a内でスリット2aの幅方向に弾性変形可能であり、スリット2a内に挿入された板状部材Mに厚み方向に接触する弾性支持部3と、を有する。本体部2は、スリット2aの内面を構成する一対の内壁面22aを有する。弾性支持部3は、一対の内壁面22aのうち一方の内壁面に対し、スリット2aの長手方向の複数箇所で、板状部材Mを弾性支持する。【選択図】 図3

Description

本発明は、挟持部材に関する。
厚さが異なる板状部材を厚み方向に挟持可能な挟持部材が知られている。例えば、特許文献1には、一対の挟持壁によって板状体を支持するボードスタンドが開示されている。前記ボードスタンドでは、前記一対の挟持壁に連なっている弾性壁が、一方の挟持壁を他方の挟持壁に向かって押し付けるように弾性変形している。これにより、前記ボードスタンドでは、一方と他方の挟持壁の間隔を、間に挿入される板状体の厚さに従って変化させることができる。
特許第6742058号
前記特許文献1に開示されるボードスタンドでは、弾性壁は、一対の挟持壁の上端部にそれぞれ接続されている。したがって、前記ボードスタンドでは、前記一対の挟持壁の間に挿入される板状体は、前記上端部で押されている。すなわち、特許文献1の構成では、前記一対の挟持壁の間に挿入される板状体は、該板状体が挿入される挿入方向において1箇所の接触位置で弾性支持されている。このように、挟持する板状部材を、前記挿入方向に1箇所の接触位置で支持する構成では、前記板状部材が、前記接触位置を支点として、前記一対の挟持壁に対して前記板状部材の厚み方向に揺動可能である。そのため、前記一対の挟持壁によって、前記板状部材を安定して保持できない可能性がある。したがって、厚さが異なる板状部材を挟持可能であるとともに、前記板状部材を厚み方向に揺動しないように安定して保持可能な挟持部材が求められている。
本発明の目的は、厚さが異なる板状部材を、厚み方向に揺動しないように安定して保持可能な挟持部材を提供することである。
本発明に係る一実施形態に係る挟持部材は、板状部材を厚み方向に挟持する挟持部材である。前記挟持部材は、前記板状部材を挿入可能なように一方向に延びるスリットを有する本体部と、前記スリット内で前記スリットの幅方向に弾性変形可能であり、前記スリット内に挿入された前記板状部材に厚み方向に接触する弾性支持部と、を有する。前記本体部は、前記スリットの内面を構成する一対の内壁面を有し、前記弾性支持部は、前記一対の内壁面のうち一方の内壁面に対し、前記スリットの長手方向の複数箇所で、前記板状部材を弾性支持する(第1の構成)。
上述の構成では、弾性支持部をスリット内で幅方向に弾性変形させることにより、前記スリット内に板状部材を挿入することができる。すなわち、前記板状部材が前記スリット内に挿入された状態で、前記板状部材は、前記弾性支持部の弾性復元力によって、厚み方向に押されている。これにより、挟持部材によって、前記板状部材を挟持することができる。また、前記弾性支持部が前記スリットの幅方向に変形するため、前記スリット内に厚さが異なる板状部材を挿入することができる。
また、上述の構成では、弾性支持部は、前記スリット内に挿入される板状部材を前記板状部材が挿入される挿入方向に複数個所で弾性支持することができる。よって、上述の構成により、前記挟持部材は、前記板状部材を厚み方向に揺動しないように挟持することができる。したがって、厚さが異なる板状部材を、厚み方向に揺動しないように安定して保持可能な挟持部材を提供することができる。
前記第1の構成において、前記弾性支持部は、前記一方の内壁面に接続され、前記スリットの幅方向に弾性変形する複数の弾性変形部と、前記複数の弾性変形部によって前記スリットの幅方向に変位可能に弾性支持され、前記板状部材に厚み方向に接触する保持部と、を有する(第2の構成)。
これにより、板状部材に対して、保持部を、前記板状部材が挿入される挿入方向に沿って接触させることができる。したがって、前記板状部材を、前記スリット内でより安定して保持することができる。
前記第2の構成において、前記保持部は、前記スリットの幅方向において、前記一方の内壁面に近づく方向に傾斜している複数の第1傾斜部と、前記複数の第1傾斜部に対して前記長手方向に交互に並んで位置し、前記スリットの幅方向において、前記第1傾斜部とは反対方向に傾斜している複数の第2傾斜部と、前記複数の第1傾斜部と前記複数の第2傾斜部とを、前記スリットの幅方向において前記内壁面側で接続する複数の第1接続部と、前記複数の第1傾斜部と前記複数の第2傾斜部とを、前記スリットの幅方向において前記内壁面側とは反対側で接続する複数の第2接続部と、を有し、前記複数の第2接続部のうち少なくとも一つで前記板状部材に厚み方向に接触する(第3の構成)。
この構成により、板状部材には、保持部の第2接続部のみが接触する。これにより、保持部全体が板状部材に接触する構成に比べて、保持部が板状部材に接触する面積を小さくすることができる。したがって、スリット内に板状部材を挿入する際に生じる摩擦力を小さくすることができる。よって、前記板状部材を前記スリット内に容易に挿入することができる。
前記第2の構成または前記第3の構成において、前記複数の弾性変形部は、前記一方の内壁面に接続されている第1弾性接続部と、前記長手方向において前記第1弾性接続部とは異なる位置で前記保持部に接続されている第2弾性接続部と、を有する(第4の構成)。
保持部が、該保持部が支持されている内壁面に近づく方向に変位すると、複数の弾性変形部は、スリットの幅方向に弾性変形する。上述の構成では、スリットの長手方向において、各弾性変形部の第1弾性接続部が前記内壁面に接続される位置と、各弾性変形部の第2弾性接続部が前記保持部に接続される位置とが異なる。よって、前記保持部を、前記スリットの幅方向に変位させたときに、前記第1弾性接続部と前記第2弾性接続部とが干渉しない。これにより、前記弾性変形部をスリットの幅方向に大きく変位させることができる。よって、挟持部材によって挟持可能な板状部材の厚みの範囲を大きくすることができる。
前記第2から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記保持部は、前記スリットの開口側に、前記開口に向かうほど前記保持部が支持される前記一方の内壁面に近づく開口側傾斜部を有する(第5の構成)。
これにより、板状部材が挿入されるスリット開口側に、挿入される板状部材の厚み寸法よりも大きい幅寸法の挿入口を形成することができる。よって、前記スリット内に前記板状部材を容易に挿入することができる。
前記第1から第5の構成のうちいずれか一つの構成において、前記弾性支持部は、前記一対の内壁面にそれぞれ設けられている(第6の構成)。
一方の内壁面に設けられた弾性支持部を前記一方の内壁面に向かってスリットの幅方向に弾性変形させることができるとともに、他方の内壁面に設けられた弾性支持部を前記他方の内壁面に向かってスリットの幅方向に弾性変形させることができる。これにより、一対の内壁面にそれぞれ設けられた弾性支持部によって、スリット内に挿入された板状部材を厚み方向に挟持することができる。しかも、一方の内壁面に設けられた弾性支持部及び他方の内壁面に設けられた弾性支持部を、それぞれ、スリットの幅方向に弾性変形させることができるため、弾性支持部を一方の内壁面のみに設ける場合に比べて、挟持部材によって挟持可能な板状部材の厚みの範囲を大きくすることができる。
前記第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成において、前記本体部及び前記弾性支持部は、樹脂によって一体成形されている(第7の構成)。
これにより、容易且つ低コストで製造可能な挟持部材を得ることができる。
本発明の挟持部材は、前記板状部材を挿入可能なように一方向に延びるスリットを有する本体部と、前記スリット内で前記スリットの幅方向に弾性変形可能であり、前記スリット内に挿入された前記板状部材に厚み方向に接触する弾性支持部と、を有する。前記本体部は、前記スリットの内面を構成する一対の内壁面を有し、前記弾性支持部は、前記一対の内壁面のうち一方の内壁面に対し、前記スリットの長手方向の複数箇所で、前記板状部材を弾性支持する。このように前記弾性支持部によって前記スリットの長手方向の複数箇所で前記スリット内に挿入される板状部材を弾性支持することにより、厚さが異なる板状部材を、厚み方向に揺動しないように安定して保持することができる。
図1は、実施形態に係る挟持部材の使用例を示す斜視図である。 図2は、挟持部材の斜視図である。 図3は、挟持部材の正面図である。 図4は、図3の部分拡大図である。 図5は、挟持部材のスリット開口部周辺の部分拡大図である。 図6は、挟持部材のスリット内に板状部材を挿入した状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
なお、以下の説明では、挟持部材1のスリット2aが延びる方向を「上下方向」、上下方向及び板状の挟持部材1の厚み方向と直交する方向を「左右方向」という。ただし、この方向の定義により、挟持部材1の使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下の説明において、スリット2aの「幅方向」とは、スリット2aの内面のうち、一方向に延びる内面が対向する方向をいう。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(実施形態1)
図1から図6を参照して、実施形態1に係る挟持部材1について説明する。図1は、挟持部材1の使用例を示す斜視図である。図1に示すように、挟持部材1は、板状部材Mを、該板状部材Mの厚み方向に挟持する部材である。板状部材Mは、板状の部材である。板状部材Mには、例えば、パーティション、パネル、樹脂製の板、レストラン等のメニューボード等が含まれる。
図2は、挟持部材1の斜視図である。図3は、挟持部材1の正面図である。挟持部材1は、本体部2と、一対の弾性支持部3とを有する。本実施形態では、本体部2及び一対の弾性支持部3は、樹脂によって一体成形されている。
図2及び図3に示すように、本体部2は、板状の平面部21と、平面部21の外縁に沿って設けられた周壁部22とを有する。平面部21は、平面部21を厚み方向に見て、略二等辺三角形状である。
周壁部22は、平面部21の厚み方向の一方及び他方に均等に延びるとともに、平面部21の外縁全体に設けられている。すなわち、周壁部22は、平面部21の厚み方向に延びる帯状に形成されている。平面部21の厚み方向における周壁部22の幅寸法は、平面部21の外縁全体で等しい。これにより、本体部2を厚み方向に見た本体部2の外形は、平面部21と同様の略二等辺三角形である。
本体部2は、頂角を二等分する線である対称軸線Lに沿う位置にスリット2aを有する。すなわち、略二等辺三角形状の本体部2の底辺が下に位置するように本体部2を配置した状態で、本体部2は、上下方向に延びるスリット2aを有する。スリット2aは、上述のように本体部2を配置した状態で、上側にスリット開口部2bを有する。
スリット2aの内面は、周壁部22の一部によって構成されている。以下では、周壁部22のうち、スリット2aの長手方向に延びる内面を構成する周壁部22の面を、内壁面22aと呼ぶ。
このように、本体部2が平面部21の外縁に沿う周壁部22を有することにより、本体部2の厚み方向の剛性を高くすることができる。なお、本体部は、周壁部を有さなくてもよい。この場合、本体部の厚み方向におけるスリットの内壁面の寸法は、平面部の厚さと同じであってもよい。
また、本実施形態における本体部2の形状は、一例である。本体部は、他の形状であってもよい。本体部は、厚み方向に延びていてもよい。また、スリットは、本体部を厚み方向に見て、一方向に延びるとともに、板状部材Mを挿入可能な開口を有していればよく、本体部の対称軸線Lに沿って設けられていなくてもよい。
図2及び図3に示すように、一対の弾性支持部3は、スリット2a内に設けられている。本実施形態では、一対の弾性支持部3の一方は、スリット2aの長手方向に延びる内面を構成する一対の内壁面22aの一方に接続され、一対の弾性支持部3の他方は、一対の内壁面22aの他方に接続されている。一対の弾性支持部3は、それぞれ、スリット2aの幅方向に弾性変形可能である。スリット2a内に板状部材Mが挿入された状態で、各弾性支持部3は、前記幅方向において、該弾性支持部3が接続されている内壁面22aとは反対側で、板状部材Mに厚み方向に接触する。すなわち、スリット2a内に挿入された板状部材Mは、一対の弾性支持部3によって板状部材Mの厚み方向に挟持される。
具体的には、各弾性支持部3は、内壁面22aに接続され、前記幅方向に弾性変形する弾性変形部4と、弾性変形部4に弾性支持され、板状部材Mに厚み方向に接触する保持部5とを有する。一対の弾性支持部3は、同様の形状を有しているため、以下では、一方の弾性支持部3のみについて説明し、他方の弾性支持部3についての説明を省略する。
図4は、図3において破線で囲まれた部分を拡大して示す図である。図4に示すように、弾性変形部4は、一方の端部が内壁面22aに接続され、他方の端部が保持部5に接続されている。本実施形態では、本体部2を厚み方向に見て、弾性変形部4の形状は、クランク状である。すなわち、挟持部材1の上下方向において、弾性変形部4が内壁面22aに接続される内壁面接続位置P1の上下方向位置と、弾性変形部4が保持部5に接続される保持部接続位置P2の上下方向位置とは、異なる。
詳細には、弾性変形部4は、内壁面22aに接続されている第1弾性接続部41と、保持部5に接続されている第2弾性接続部42と、第1弾性接続部41及び第2弾性接続部42の間でそれらを連結する中間部43、第1湾曲部44及び第2湾曲部45とを有する。
より詳細には、第1弾性接続部41は、内壁面接続位置P1で内壁面22aに接続され、内壁面22aからスリット2aの幅方向に延びている。第2弾性接続部42は、保持部接続位置P2で保持部5に接続されるとともに、保持部5からスリット2aの幅方向に延びている。中間部43は、内壁面接続位置P1と保持部接続位置P2との間を上下方向に延びている。第1湾曲部44は、湾曲形状を有し、第1弾性接続部41と中間部43との間を接続している。第2湾曲部45は、湾曲形状を有し、第2弾性接続部42と中間部43との間を接続している。
このような形状を有する弾性変形部4は、第1湾曲部44及び第2湾曲部45を湾曲させることによって、スリット2aの幅方向に弾性変形可能である。弾性変形部4がスリット2aの幅方向に弾性変形することにより、保持部5を内壁面22aに近づけることができる。弾性変形部4は、スリット2aの幅方向に弾性変形した状態で、元の位置に戻ろうとする弾性復元力を生じる。すなわち、弾性変形部4は、保持部5に対して、内壁面22aから離隔する方向に弾性復元力を付与することができる。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、各弾性支持部3は、挟持部材1の上下方向に間隔をあけて並んだ同一の形状の3つの弾性変形部4を有する。弾性変形部4は、内壁面22aの上部、中間部及び下部に接続されている。保持部5を内壁面22aに近づけることにより、3つの弾性変形部4は、それぞれ、スリット2aの幅方向に弾性変形する。弾性変形した3つの弾性変形部4は、それぞれの位置で、保持部5に対して、内壁面22aから離隔する方向に弾性復元力を付与する。
図2及び図3に示すように、保持部5は、挟持部材1の上下方向線に対して一方に傾斜する傾斜部と他方に傾斜する傾斜部とを有し、全体として上下方向に延びている。保持部5の上端は、スリット開口部2bよりも下方に位置している。保持部5は、上下方向の3箇所で、弾性変形部4によって支持されている。
詳細には、図4に示すように、保持部5は、スリット2aの幅方向において、上側が内壁面22a側に近づく方向に傾斜している複数の第1傾斜部51と、複数の第1傾斜部51に対して上下方向に交互に並んで位置し、前記幅方向において、第1傾斜部51とは反対方向に傾斜している複数の第2傾斜部52とを有する。上下方向に隣り合う第1傾斜部51と第2傾斜部52は、幅方向において内壁面22a側では、第1接続部53によって接続されている。上下方向に隣り合う第1傾斜部51と第2傾斜部52は、幅方向において内壁面22a側とは反対側では、第2接続部54によって接続されている。
図2及び図3に示すように、保持部5は、スリット開口部2b側に、スリット開口部2bに向かうほど保持部5が接続されている内壁面22aに近づく開口側傾斜部55を有する。
図3に示すように、一対の弾性支持部3がそれぞれ3つずつ有する弾性変形部4は、対称軸線Lに対して対称に位置する。すなわち、一対の弾性支持部3がそれぞれ3つずつ有する弾性変形部4は、上下方向に同じ位置に設けられている。また、上下方向に同じ位置に設けられている一対の弾性変形部4において、内壁面接続位置P1及び保持部接続位置P2の上下方向位置は同じである。したがって、一対の弾性支持部3がそれぞれ3つずつ有する弾性変形部4は、上下方向の同じ位置で、保持部5を支持している。
一対の弾性支持部3がそれぞれ有する保持部5は、スリット2aの幅方向において、対称軸線Lよりも、一方及び他方に位置している。2つの保持部5の上端の上下方向位置は同じである。これにより、2つの保持部5の間には、上下方向に延びる空間Sが形成される。
本実施形態では、2つの保持部5の間に位置する空間Sの幅寸法は、開口側傾斜部55同士の間を除いて、上下方向に一定である。すなわち、本体部2を厚み方向に見て、一方の保持部5と他方の保持部5とは、開口側傾斜部55同士の間を除いて、対称軸線Lに対して同じ方向に傾斜している。
具体的には、上下方向において、一方の保持部5の第1傾斜部51と、他方の保持部5の第2傾斜部52とは同じ高さ位置に位置する。一方の保持部5の第2傾斜部52と、他方の保持部5の第1傾斜部51とは同じ高さ位置に位置する。
すなわち、本実施形態では、スリット2aの幅方向において、一方の保持部5の第1傾斜部51と他方の保持部5の第2傾斜部52とが対向している。前記幅方向において、前記一方の保持部5の第2傾斜部52と前記他方の保持部5の第1傾斜部51とが対向している。これにより、2つの保持部5の間を、一定の幅寸法を有する空間Sが上下方向に延びる。
空間Sの幅は、弾性変形部4をスリット2aの幅方向に弾性変形させて保持部5を内壁面22aに近づけることにより、大きくすることができる。これにより、厚さが異なる板状部材Mを2つの保持部5の間の空間S内に挿入することができる。
また、一方の保持部5の開口側傾斜部55及び他方の保持部5の開口側傾斜部55は、スリット開口部2bに向かうほど、それぞれが接続されている内壁面22aに近づく方向に傾斜している。すなわち、2つの保持部5の上端部では、スリット開口部2bに向かうほど、空間Sの幅は大きくなっている。
次に、空間S内に挿入された板状部材Mが弾性支持部3によって弾性支持される様子について、図5及び図6を参照して詳細に説明する。空間Sは、スリット2a内に設けられた一対の弾性支持部3の間に形成される。したがって、本明細書では、空間S内に板状部材Mが挿入されることを、「スリット2a内に板状部材Mが挿入される」とも称す。
図5は、挟持部材1のスリット開口部2b周辺の部分拡大図である。図5に示すように、空間S内に板状部材Mが挿入される前において、空間Sの幅寸法W1は、挿入される板状部材Mの厚さDよりも小さい。一方、2つの保持部5における開口側傾斜部55は、それぞれ、スリット開口部2bに向かうほど、各保持部5が接続されている内壁面22aに近づくように傾斜している。したがって、スリット開口部2b側における空間Sの幅寸法W2は、板状部材Mの厚さDよりも大きい。これにより、板状部材Mを空間S内に容易に挿入することができる。
空間S内に板状部材Mを挿入することにより、弾性変形部4はスリット2aの幅方向に弾性変形する。したがって、板状部材Mは、弾性変形部4の弾性復元力によって厚み方向に挟み込まれる(図6参照)。本実施形態では、板状部材Mは、保持部5の第2接続部54でのみ保持部5に接触する。よって、保持部全体が板状部材に接触する構成に比べて、板状部材Mが弾性変形部4の弾性復元力を受ける部分の面積が小さい。これにより、板状部材Mを空間S内において最も下の位置まで移動させる際に生じる摩擦力を小さくすることができる。したがって、板状部材Mを、スリット2a内に容易に挿入することができる。
図6は、挟持部材1の空間S内に板状部材Mが挿入された状態を示す図である。空間S内に板状部材Mを挿入すると、スリット2aの幅方向において、対称軸線Lよりも一方に位置する保持部5は、前記一方に位置する内壁面22aに向かって押される。スリット2aの幅方向において、対称軸線Lよりも他方に位置する保持部5は、前記他方に位置する内壁面22aに向かって押される。よって、各弾性変形部4は、それぞれ、スリット2aの幅方向に弾性変形する。
図6に示すように、板状部材Mは、空間S内に挿入された状態で、保持部5における複数の第2接続部54に接触する。また、保持部5は、上下方向の3箇所で、弾性変形部4によってスリット2aの幅方向に弾性支持されている。したがって、板状部材Mは、上下方向に複数の箇所で弾性支持部3によってスリット2aの幅方向に弾性支持される。これにより、挟持部材1は、厚み方向に揺動しないように安定して板状部材Mを支持することができる。
空間Sの幅寸法W1は、弾性変形部4の弾性変形量に応じて変化する。これにより、空間S内には、厚さが異なる板状部材Mを挿入可能である。すなわち、挟持部材1は、厚さが異なる板状部材Mを挟持することができる。
本実施形態では、挟持部材1の上下方向において、弾性変形部4が内壁面22aに接続される内壁面接続位置P1の上下方向位置と、弾性変形部4が保持部5に接続される保持部接続位置P2の上下方向位置とが、異なっている。
これにより、保持部5が内壁面22aに近づく方向に弾性変形部4が弾性変形した際に、第1弾性接続部41と第2弾性接続部42とが干渉するのを抑制できる。よって、保持部5は、スリット2aの幅方向に大きく変位できる。したがって、スリット2a内に厚みが異なる板状部材Mを容易に挿入することができるとともに、挟持部材1によって挟持可能な板状部材Mの厚みの範囲を大きくすることができる。
以上説明したように、上述のように構成された挟持部材1は、板状部材Mを挿入可能なように一方向に延びるスリット2aを有する本体部2と、スリット2a内でスリット2aの幅方向に弾性変形可能であり、スリット2a内に挿入された板状部材Mに厚み方向に接触する弾性支持部3と、を有する。本体部2は、スリット2aの内面を構成する一対の内壁面22aを有し、弾性支持部3は、一対の内壁面22aのうち一方の内壁面に対し、スリット2aの長手方向の複数箇所で、板状部材Mを弾性支持することができる。
弾性支持部3をスリット2a内で幅方向に弾性変形させることにより、スリット2a内に板状部材Mを挿入することができる。すなわち、板状部材Mがスリット2a内に挿入された状態で、板状部材Mは、弾性支持部3の弾性復元力によって、厚み方向に押されている。これにより、挟持部材1によって、板状部材Mを挟持することができる。また、弾性支持部3がスリット2aの幅方向に変形するため、スリット2a内に厚さが異なる板状部材Mを挿入することができる。
なお、上述の構成では、スリット2a内に挿入された板状部材Mを厚み方向の両側から挟持可能なように、一対の内壁面22aにそれぞれ弾性支持部3が設けられている。この構成により、一方の内壁面22aに接続された弾性支持部3を、前記一方の内壁面22aに向かって弾性変形させることができるとともに、他方の内壁面22aに接続された弾性支持部3を前記他方の内壁面22aに向かって弾性変形させることができる。これにより、挟持部材1によって挟持可能な板状部材Mの厚みの範囲を大きくすることができる。
弾性支持部と板状部材とが接触する接触箇所が、上下方向に1箇所の場合には、前記板状部材が、前記接触箇所を支点として、前記板状部材の厚み方向に揺動する可能性がある。
これに対して、上述の構成を有する挟持部材1では、弾性支持部3は、スリット2a内に挿入される板状部材Mを上下方向に複数個所で弾性支持することができる。よって、板状部材Mを、厚み方向に揺動しないように安定して保持することができる。したがって、厚さが異なる板状部材Mを、厚み方向に揺動しないように安定して保持可能な挟持部材1を提供することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、挟持部材1は、一対の内壁面22aのそれぞれに設けられる一対の弾性支持部3を有する。しかしながら、挟持部材は、一対の内壁面の一方にのみ設けられる1つの弾性支持部を有してもよい。この場合、板状部材は、前記弾性支持部と、該弾性支持部が設けられていない内壁面とによって挟持される。
前記実施形態では、各弾性支持部3は、1つの上下方向に延びる保持部5と、1つの保持部5を弾性支持する3つの弾性変形部4を有する。しかしながら、弾性支持部は、上下方向に3つに分割された保持部と、前記3つの保持部をそれぞれ弾性支持する弾性変形部を有する構成であってもよい。
前記実施形態では、各弾性支持部3は、3つの弾性変形部4を有する。しかしながら、弾性支持部は、2つ、または、4つ以上の弾性変形部を有してもよい。
前記実施形態では、一対の弾性支持部3がそれぞれ3つずつ有する弾性変形部4は、対称軸線Lに対して対称に位置する。しかしながら、一対の弾性支持部がそれぞれ有する複数の弾性変形部は、対称軸線に対して対称に位置していなくてもよい。
前記実施形態では、弾性変形部4の形状は、挟持部材1を厚み方向に見て、第1湾曲部44及び第2湾曲部45を有するクランク状である。しかしながら、弾性変形部は、スリットの幅方向に弾性変形可能な形状であればよく、例えば、湾曲した部分を有さないZ字状であってもよい。
前記実施形態では、弾性変形部4は、第1弾性接続部41が内壁面22aに接続される内壁面接続位置P1と、第2弾性接続部42が保持部5に接続される保持部接続位置P2とを上下方向に異なる位置に位置させるために、スリット2aの幅方向に延びる第1弾性接続部41及び前記幅方向に延びる第2弾性接続部42の間を上下方向に延びる中間部43を有する。しかしながら、弾性変形部は、保持部接続位置P2に向かって延びる第1弾性接続部及び内壁面接続位置P1に向かって延びる第2弾性接続部が直接連結されている構成であってもよい。
前記実施形態では、弾性変形部4は、第1弾性接続部41が内壁面22aに接続される内壁面接続位置P1と、第2弾性接続部42が保持部5に接続される保持部接続位置P2とは、上下方向に異なる。しかしながら、内壁面接続位置P1と保持部接続位置P2とは、上下方向に同じ位置であってもよい。弾性変形部は、内壁面と保持部との間を、例えば、直線状、U字状またはV字状に接続する構成であってもよい。
前記実施形態では、弾性変形部4は、樹脂によって構成されている。しかしながら、弾性変形部は、樹脂以外の部材によって構成されてもよい。例えば、弾性変形部は、スリットの幅方向に伸縮する圧縮コイルバネ、板バネなどの弾性部材によって構成されてもよい。
前記実施形態では、保持部5は、開口側傾斜部55を有する。しかしながら、保持部は、開口側傾斜部を有さなくてもよい。
前記実施形態では、保持部5は、上下方向線に対して一方または他方に傾斜する傾斜部が上下方向に交互に並んで構成されている。しかしながら、保持部は、上下方向に直線状に延びる直線部で構成されてもよい。保持部は、前記傾斜部と上下方向または左右方向に延びる直線部とが組み合わされて構成されてもよい。
前記実施形態では、2つの保持部5の間に位置する空間Sの幅寸法は、開口側傾斜部55同士の間を除いて、上下方向に一定である。しかしながら、開口側傾斜部同士の間を除いて、2つの保持部の間に位置する空間の幅寸法は、挟持部材のスリット開口部に近づくほど狭くなっていてもよい。前記幅寸法は、スリット開口部に近づくほど広くなっていてもよい。
前記実施形態では、本体部2及び一対の弾性支持部3は、樹脂によって一体成形されている。しかしながら、本体部及び一対の弾性支持部のうち少なくとも一つは、樹脂以外の部材によって構成されてもよい。また、本体部及び一対の弾性支持部は、別体であってもよい。なお、本体部及び一対の弾性支持部を樹脂によって一体で成形することにより、容易且つ低コストで製造可能な挟持部材を得ることができる。
前記実施形態では、挟持部材1に挟持される部材として板状部材Mを用いて説明したが、挟持部材は、例えば、複数の紙を厚み方向に重ねたものを挟持してもよい。
本発明は、厚さが異なる部材を挟持する挟持部材に利用可能である。
1 挟持部材
2 本体部
2a スリット
2b スリット開口部
3 弾性支持部
4 弾性変形部
5 保持部
21 平面部
22 周壁部
22a 内壁面
41 第1弾性接続部
42 第2弾性接続部
43 中間部
44 第1湾曲部
45 第2湾曲部
51 第1傾斜部
52 第2傾斜部
53 第1接続部
54 第2接続部
55 開口側傾斜部
M 板状部材
P1 内壁面接続位置
P2 保持部接続位置
S 一対の保持部の間の空間
D 板状部材の厚さ寸法
W1 開口傾斜部以外における空間Sの幅寸法
W2 スリット開口部側の端部における空間Sの幅寸法

Claims (7)

  1. 板状部材を厚み方向に挟持する挟持部材であって、
    前記板状部材を挿入可能なように一方向に延びるスリットを有する本体部と、
    前記スリット内で前記スリットの幅方向に弾性変形可能であり、前記スリット内に挿入された前記板状部材に厚み方向に接触する弾性支持部と、
    を有し、
    前記本体部は、
    前記スリットの内面を構成する一対の内壁面を有し、
    前記弾性支持部は、
    前記一対の内壁面のうち一方の内壁面に対し、前記スリットの長手方向の複数箇所で、前記板状部材を弾性支持する、
    挟持部材。
  2. 請求項1に記載の挟持部材において、
    前記弾性支持部は、
    前記一方の内壁面に接続され、前記スリットの幅方向に弾性変形する複数の弾性変形部と、
    前記複数の弾性変形部によって前記スリットの幅方向に変位可能に弾性支持され、前記板状部材に厚み方向に接触する保持部と、
    を有する、
    挟持部材。
  3. 請求項2に記載の挟持部材において、
    前記保持部は、
    前記スリットの幅方向において、前記一方の内壁面に近づく方向に傾斜している複数の第1傾斜部と、
    前記複数の第1傾斜部に対して前記長手方向に交互に並んで位置し、前記スリットの幅方向において、前記第1傾斜部とは反対方向に傾斜している複数の第2傾斜部と、
    前記複数の第1傾斜部と前記複数の第2傾斜部とを、前記スリットの幅方向において前記内壁面側で接続する複数の第1接続部と、前記複数の第1傾斜部と前記複数の第2傾斜部とを、前記スリットの幅方向において前記内壁面側とは反対側で接続する複数の第2接続部と、
    を有し、前記複数の第2接続部のうち少なくとも一つで前記板状部材に厚み方向に接触する、
    挟持部材。
  4. 請求項2または請求項3に記載の挟持部材において、
    前記複数の弾性変形部は、
    前記一方の内壁面に接続されている第1弾性接続部と、
    前記長手方向において前記第1弾性接続部とは異なる位置で前記保持部に接続されている第2弾性接続部と、
    を有する、
    挟持部材。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一つに記載の挟持部材において、
    前記保持部は、前記スリットの開口側に、前記開口に向かうほど前記保持部が支持される前記一方の内壁面に近づく開口側傾斜部を有する、
    挟持部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の挟持部材において、
    前記弾性支持部は、前記一対の内壁面にそれぞれ設けられている、
    挟持部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の挟持部材において、
    前記本体部及び前記弾性支持部は、樹脂によって一体成形されている、
    挟持部材。
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