JP2022164235A - 光学特性測定方法および光学特性測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
純石英シングルコアファイバの光学特性を測定する光学特性測定方法であって、
互いのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、前記モードフィールド径、前記コア径、前記比屈折率差、前記実効断面積及び前記カットオフ波長が既知である第1の純石英シングルコアファイバと第2の純石英シングルコアファイバとを直列に接続し、前記第2の純石英シングルコアファイバの未接続の端に一又は複数の純石英シングルコアファイバを直列に接続し、光ファイバ伝送路を形成すること、
前記光ファイバ伝送路の一端から第1の試験光パルスを入力すること、
前記一端からの距離に関して、前記第1の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること、
前記光ファイバ伝送路の他端から第2の試験光パルスを入力すること、
前記一端からの距離に関して、前記第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること、
前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点、前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点及び前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の相加平均強度を算出すること、
3つの前記相加平均強度と、前記第1の純石英シングルコアファイバ及び前記第2の純石英シングルコアファイバのそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出すること、
を行う。
試験光パルスを生成する試験光パルス生成器と、
互いにモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、前記モードフィールド径、前記コア径、前記比屈折率差、前記実効断面積及び前記カットオフ波長が既知であって、直列に接続された第1の純石英シングルコアファイバ及び第2の純石英シングルコアファイバと、前記第2の純石英シングルコアファイバに直列に接続された一又は複数の純石英シングルコアファイバと、で構成される光ファイバ伝送路の一端に第1の試験光パルスを入力するとともに前記第1の試験光パルスによる後方散乱光を出力し、前記光ファイバ伝送路の他端に第2の試験光パルスを入力するとともに前記第2の試験光パルスによる後方散乱光を出力する入出力器と、
前記入出力器が出力した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度について、前記一端からの距離に関する分布を測定する測定器と、
前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点、前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点及び前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度の相加平均強度を算出し、3つの前記相加平均強度と、前記第1の純石英シングルコアファイバ及び前記第2の純石英シングルコアファイバのそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出する演算器と、を備える。
数C1を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
w(λ、z)は前記所望の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径である。
数C2を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの比屈折率差を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
Δ(λ、z)は前記所望の1点に関しての比屈折率差、Δ(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての比屈折率差、Δ(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての比屈折率差である。
数C3を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの実効断面積を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
Aeff(λ、z)は前記所望の1点に関しての実効断面積、Aeff(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての実効断面積、Aeff(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての実効断面積である。
数C4を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのコア半径を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
a(z)は前記所望の1点に関してのコア半径、a(z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのコア半径、a(z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのコア半径である。
数C5を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのカットオフ波長を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
λc(z)は前記所望の1点に関してのカットオフ波長、λc(z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのカットオフ波長、λc(z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのカットオフ波長である。
前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの波長分散を算出する際に、
数C6を用いて前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径を算出すること、
数C7を用いて前記純石英シングルコアファイバの材料分散を算出すること、
複数の波長λに関して取得した前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径から前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径の波長依存性を算出すること、
前記波長依存性から導波路分散を算出すること、
前記材料分散と前記導波路分散とを足して前記波長分散を算出すること、を行う。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
w(λ、z)は前記所望の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径であり、
Dm(λ)は前記材料分散である。
本実施形態に係る光学特性測定装置の概略構成の一例を図1及び2に示す。
本開示に係る光学特性測定装置101は、
試験光パルスを生成する試験光パルス生成器11と、
互いにモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、モードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が既知であって、直列に接続された第1の純石英シングルコアファイバ10-1及び第2の純石英シングルコアファイバ10-2と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2に直列に接続された一又は複数の純石英シングルコアファイバ20と、で構成される光ファイバ伝送路10の一端Aに第1の試験光パルスを入力するとともに第1の試験光パルスによる後方散乱光を出力し、光ファイバ伝送路10の他端Bに第2の試験光パルスを入力するとともに第2の試験光パルスによる後方散乱光を出力する入出力器12と、
入出力器12が出力した第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度について、一端Aからの距離に関する分布を測定する測定器13と、
第1の純石英シングルコアファイバ10-1の任意の1点、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点及び純石英シングルコアファイバ20の所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度の相加平均強度を算出し、3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1及び第2の純石英シングルコアファイバ10-2のそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出する演算器14と、を備える。なお、図1では、純石英シングルコアファイバ10-1、純石英シングルコアファイバ10-2、純石英シングルコアファイバ20の順で直列に接続したが、これに限定されず、任意の順番でもよい。
本実施形態に係る光学特性測定方法は、
純石英シングルコアファイバ20の光学特性を測定する光学特性測定方法であって、
互いのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、モードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が既知である第1の純石英シングルコアファイバ10-1と第2の純石英シングルコアファイバ10-2とを直列に接続し、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の未接続の端に一又は複数の純石英シングルコアファイバ20を直列に接続し、光ファイバ伝送路10を形成すること(ステップS00)、
光ファイバ伝送路10の一端Aから第1の試験光パルスを入力すること(ステップS01)、
一端Aからの距離に関して、第1の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること(ステップS02及びS03)、
光ファイバ伝送路10の他端Bから第2の試験光パルスを入力すること(ステップS04)、
一端Aからの距離に関して、第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること(ステップS05及びS06)、
第1の純石英シングルコアファイバ10-1の任意の1点、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点及び純石英シングルコアファイバ20の所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した第1の試験光パルスによる後方散乱光強度及び第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の相加平均強度を算出すること(サブステップS07-1)、
3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1及び第2の純石英シングルコアファイバ10-2のそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出すること(サブステップS07-2からS07-10)、を行う。
以下、ステップS00からステップS07まで詳細に説明する。
図1に示すように、互いのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、モードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が既知である第1の純石英シングルコアファイバ10-1と第2の純石英シングルコアファイバ10-2とを直列に接続し、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の未接続の端に一又は複数の純石英シングルコアファイバ20を直列に接続し、光ファイバ伝送路10を形成する。
試験光パルス生成器11は、前述したように、光源11-1から出力された連続光を試験光パルスに変え、入出力器12を介して第1の試験光パルスを光ファイバ伝送路10の一端Aから入力する。
測定器13は、ステップS01で入力した第1の試験光パルスにより光ファイバ伝送路10内で発生した後方散乱光を、前述したように、一端Aに接続された入出力器12を介して受光する。
測定器13は、ステップS02で受光した第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度について、光ファイバ伝送路10の一端Aからの距離に関する分布を測定する。
試験光パルス生成器11は、前述したように、光源11-1から出力された連続光を試験光パルスに変え、入出力器12を介して第2の試験光パルスを光ファイバ伝送路10の他端Bから入力する。
測定器13は、ステップS04で入力した第2の試験光パルスにより光ファイバ伝送路10内で発生した後方散乱光を、前述したように、他端Bに接続された入出力器12を介して受光する。
測定器13は、ステップS05で受光した第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度について、光ファイバ伝送路10の一端Aからの距離に関する分布を測定する。
演算器14は、ステップS03およびステップS06において、信号処理部13-3で測定した第1の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布及び第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を用いて、純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散を算出する。本ステップは、図6に示すサブステップS07-1からサブステップS07-10をさらに備えてもよい。以下、サブステップS07-1からS07-10について説明する。
演算器14は、ステップS03およびステップS06において、信号処理部13-3で測定した第1の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布及び第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布から、純石英シングルコアファイバ20の所望の1点における第1の試験光パルスによる後方散乱光強度及び第2の試験光パルスによる後方散乱光強度を抽出し、対数スケールで表示する。対数スケールで表示した第1の試験光パルスによる後方散乱光強度及び第2の試験光パルスによる後方散乱光強度を足して2で割ることで、相加平均強度を求める。同様に、第1の純石英シングルコアファイバ10-1の任意の1点及び第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点のそれぞれについても相加平均強度を求める。
サブステップS07-1で取得した3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1のモードフィールド径と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2のモードフィールド径とを、数5に用いて純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径を算出する。
λは波長であり、
In(λ、z)は純石英シングルコアファイバ20の所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
w(λ、z)は純石英シングルコアファイバ20の所望の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z0)は第1の純石英シングルコアファイバ10-1の任意の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z1)は第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点に関してのモードフィールド径である。数5は、付記の式(110)に対応する。
規格化後相加平均強度In(λ、z)は、数6に示すように、純石英シングルコアファイバ20の所望の1点に関しての相加平均強度I(λ、z)から第1の純石英シングルコアファイバ10-1の任意の1点に関しての相加平均強度I(λ、z0)を引いたものである。
規格化後相加平均強度In(λ、z1)は、数7に示すように、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の任意の1点に関しての相加平均強度I(λ、z1)から相加平均強度I(λ、z0)を引いたものである。
なお、数5は、数6及び数7を用いて導出することができる。
サブステップS07-1で取得した3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1の比屈折率差と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の比屈折率差とを、数8に用いて純石英シングルコアファイバ20の比屈折率差を算出する。
なお、数8は、数9及び数10を用いて数11を導出した上で、レイリー散乱係数αsが比屈折率差Δに比例して増加すること(非特許文献4)を数11に用いることで導出することができる。
サブステップS07-1で取得した3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1の実効断面積と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2の実効断面積とを、数12に用いて純石英シングルコアファイバ20の実効断面積を算出する。
なお、数12は、数13及び数14を用いて導出することができる。
サブステップS07-1で取得した3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1のコア半径と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2のコア半径とを、数15に用いて純石英シングルコアファイバ20のコア半径を算出する。
サブステップS07-1で取得した3つの相加平均強度と、第1の純石英シングルコアファイバ10-1のカットオフ波長と、第2の純石英シングルコアファイバ10-2のカットオフ波長とを、数16に用いて純石英シングルコアファイバ20のカットオフ波長を算出する。
なお、サブステップS07-2からサブステップS07-6は、任意の順番で行ってもよい。
試験光パルスの波長を変えてステップS01からステップ06を複数回行い、複数の波長についての後方散乱光強度の分布を測定し、サブステップS07-1及びサブステップS07-2により、複数波長についての純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径を算出する。
サブステップS07-7で算出した純石英シングルコアファイバ20のモードフィールド径の波長依存性を導波路分散の近似式である数19に用いて導波路分散を算出する。
純石英コアの場合の材料分散は、数22に示す純石英ガラスの材料分散で決まる。数22を用いて純石英シングルコアファイバ20の材料分散Dmを求める。cは光速を表す。
2.測定原理
2.1 構造パラメータの測定法
(a) モードフィールド径の測定法
測定系を図7に示す。
参照ファイバは、純石英コアファイバであり、被測定ファイバも純石英コアファイバである。また、参照ファイバのモードフィールド径(MFD)、比屈折率差Δ、コア径(2a)および実効断面積Aeffは既知であるとする。ファイバの全長をLとする。このとき、OTDR測定をA1から行った際の距離zからの後方散乱光は、式(101)で記述できる。
また、単一モード光ファイバの後方散乱光の捕獲率Bは、式(102)で記述できる。
式(101)の両辺の常用対数をとると
(b) 比屈折率差の測定
式(106)を用いると、zおよびz1における規格化構造不整損失寄与Inは式(112)及び式(113)で表すことができる。
(c) 実効断面積の評価法
実効断面積は、式(117)で定義されている。
式(117)と式(102)より後方散乱光の捕獲率Bは、式(118)で記述できる。
(d) コア半径の評価法
モードフィールド径は、コア半径aに比例するので、式(123)のようにおく。
式(123)を式(102)に代入すると後方散乱光の捕獲率Bは、式(124)で記述できる。
(d) カットオフ波長の評価法
光ファイバのカットオフ波長をλc、カットオフ周波数をvcとし、コア半径a、比屈折率差をΔとすると、規格化周波数をvは、式(129)で定義できる。
式(129)と式(102)より後方散乱光の捕獲率Bは、式(130)で記述できる。
したがって、z=z1における規格化構造不整損失In(λ,z0)は式(133)で記述できる。
2.2 波長分散の測定法
波長分散Dは、導波路分散Dwと材料分散Dmの和として近似的に求めることができる。導波路分散Dwは、LPlmモードに対して式(137)で評価できる(非特許文献5)。
したがって、式(140)を式(138)に代入すると導波路分散は式(142)となり、式(141)を式(138)に代入すると導波路分散は式(143)となる。
なお、式(140)および式(142)を用いるより、式(141)および式(143)を用いた方が、より高い精度で結果を得ることができるというメリットがある。但し、式(141)および式(143)を用いるためには、3波長以上での測定が必要になるため、少ない波長で測定する場合には、式(140)および式(142)を用いるとよい(これにより装置が安価で済む)。
10-1:第1の純石英シングルコアファイバ
10-2:第2の純石英シングルコアファイバ
11:試験光パルス生成器
11-1:光源
11-2:光強度変調器
11-3:パルス発生器
12:入出力器
13:測定器
13-1:受光器
13-2:A/D変換機
13-3:信号処理部
14:演算器
20:純石英シングルコアファイバ
101:光学特性測定装置
Claims (8)
- 純石英シングルコアファイバの光学特性を測定する光学特性測定方法であって、
互いのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、前記モードフィールド径、前記コア径、前記比屈折率差、前記実効断面積及び前記カットオフ波長が既知である第1の純石英シングルコアファイバと第2の純石英シングルコアファイバとを直列に接続し、前記第2の純石英シングルコアファイバの未接続の端に一又は複数の純石英シングルコアファイバを直列に接続し、光ファイバ伝送路を形成すること、
前記光ファイバ伝送路の一端から第1の試験光パルスを入力すること、
前記一端からの距離に関して、前記第1の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること、
前記光ファイバ伝送路の他端から第2の試験光パルスを入力すること、
前記一端からの距離に関して、前記第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の分布を測定すること、
前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点、前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点及び前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光強度の相加平均強度を算出すること、
3つの前記相加平均強度と、前記第1の純石英シングルコアファイバ及び前記第2の純石英シングルコアファイバのそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出すること、
を行う光学特性測定方法。 - 数C1を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
w(λ、z)は前記所望の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径である。 - 数C2を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの比屈折率差を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
Δ(λ、z)は前記所望の1点に関しての比屈折率差、Δ(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての比屈折率差、Δ(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての比屈折率差である。 - 数C3を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの実効断面積を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
Aeff(λ、z)は前記所望の1点に関しての実効断面積、Aeff(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての実効断面積、Aeff(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての実効断面積である。 - 数C4を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのコア半径を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
a(z)は前記所望の1点に関してのコア半径、a(z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのコア半径、a(z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのコア半径である。 - 数C5を用いて前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのカットオフ波長を算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
λc(z)は前記所望の1点に関してのカットオフ波長、λc(z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのカットオフ波長、λc(z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのカットオフ波長である。 - 前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの波長分散を算出する際に、
数C6を用いて前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径を算出すること、
数C7を用いて前記純石英シングルコアファイバの材料分散を算出すること、
複数の波長λに関して取得した前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径から前記純石英シングルコアファイバのモードフィールド径の波長依存性を算出すること、
前記波長依存性から導波路分散を算出すること、
前記材料分散と前記導波路分散とを足して前記波長分散を算出すること、
を行うことを特徴とする請求項1に記載の光学特性測定方法。
λは波長であり、
In(λ、z)は前記所望の1点に関しての規格化後相加平均強度、In(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関しての規格化後相加平均強度であり、
w(λ、z)は前記所望の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z0)は前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径、w(λ、z1)は前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点に関してのモードフィールド径であり、
Dm(λ)は前記材料分散である。 - 試験光パルスを生成する試験光パルス生成器と、
互いにモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積及びカットオフ波長が異なり、かつ、前記モードフィールド径、前記コア径、前記比屈折率差、前記実効断面積及び前記カットオフ波長が既知であって、直列に接続された第1の純石英シングルコアファイバ及び第2の純石英シングルコアファイバと、前記第2の純石英シングルコアファイバに直列に接続された一又は複数の純石英シングルコアファイバと、で構成される光ファイバ伝送路の一端に第1の試験光パルスを入力するとともに前記第1の試験光パルスによる後方散乱光を出力し、前記光ファイバ伝送路の他端に第2の試験光パルスを入力するとともに前記第2の試験光パルスによる後方散乱光を出力する入出力器と、
前記入出力器が出力した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度について、前記一端からの距離に関する分布を測定する測定器と、
前記第1の純石英シングルコアファイバの任意の1点、前記第2の純石英シングルコアファイバの任意の1点及び前記一又は複数の純石英シングルコアファイバの所望の1点のそれぞれについて、対数スケールで表示した前記第1の試験光パルスによる後方散乱光の強度及び前記第2の試験光パルスによる後方散乱光の強度の相加平均強度を算出し、3つの前記相加平均強度と、前記第1の純石英シングルコアファイバ及び前記第2の純石英シングルコアファイバのそれぞれのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積又はカットオフ波長とから、前記一又は複数の純石英シングルコアファイバのモードフィールド径、コア径、比屈折率差、実効断面積、カットオフ波長及び波長分散の少なくとも1つを算出する演算器と、
を備える光学特性測定装置。
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