JP2022163739A - ガス化溶融システムおよびその運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
一態様では、前記複数の燃焼用空気導入口は、室温の空気を供給するための第1燃焼用空気ラインに接続された第1燃焼用空気導入口と、室温よりも高い温度の空気を供給するための第2燃焼用空気ラインに接続された第2燃焼用空気導入口を含む。
一態様では、前記複数の燃焼用空気導入口は、2次空気を供給するための第3燃焼用空気ラインに接続された第3燃焼用空気導入口をさらに含む。
一態様では、前記燃焼用空気導入口の位置は、前記ガス化炉と前記溶融炉との中間にあり、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、前記燃焼用空気が前記生成ガスと前記生成ガスダクト内で撹拌され、前記溶融炉に入る時点で前記燃焼用空気と前記生成ガスとが均一に混合された混合ガスとなるような距離である。
一態様では、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの前記距離は、3000mm~6000mmの範囲内である。
一態様では、前記下段の旋回用空気導入口は、前記1次燃焼室内の前記燃焼ガスの旋回方向において前記上段の旋回用空気導入口よりも下流側に位置している。
一態様では、前記旋回用空気導入口の空気噴射方向は、前記1次燃焼室の中心から外れており、前記旋回流を助けるように、前記1次燃焼室の半径方向に対してずれている。
一態様では、前記旋回用空気導入口は、水平方向を向いて、または水平方向に対して斜め下方を向いている。
一態様では、前記ガス化溶融システムは、前記旋回用空気導入口から前記1次燃焼室内に導入される前記旋回用空気に酸素ガスを富化するための酸素ガス供給ラインをさらに備えている。
一態様では、前記集塵器を通過した空気は、300℃~400℃の空気を含む。
一態様では、前記燃焼用空気導入口の位置は、前記ガス化炉と前記溶融炉との中間にあり、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、前記燃焼用空気が前記生成ガスと前記生成ガスダクト内で撹拌され、前記溶融炉に入る時点で前記燃焼用空気と前記生成ガスとが均一に混合された混合ガスとなる距離である。
一態様では、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、3000mm~6000mmの範囲内である。
一態様では、前記燃焼用空気導入口は、複数の燃焼用空気導入口である。
一態様では、前記1次燃焼室内に導入される前記旋回用空気に酸素ガスを富化する。
まず、溶融炉に入る前に生成ガスダクト内部にて、生成ガスと燃焼用空気が十分に攪拌混合し、均一化されることによって、その混合ガスが溶融炉の1次燃焼室に入ると同時に燃焼開始できるため、溶融炉の1次燃焼室上部で安定した高温燃焼が行われる。その結果、溶融炉の内壁にクリンカの形成やダスト付着がなくなり、安定した溶融スラグ流を形成し、その結果スラグが溶融炉内に堆積することなく順調に排出され、スラグ化率の高い安定した運転が継続可能となる。
また溶融炉の1次燃焼室における旋回用空気導入口の適切な配置によって溶融炉内部には燃焼ガスの旋回流が適切に形成され、さらに溶融炉の1次燃焼室へ供給する旋回用空気に酸素ガスを富化することによって、より高温燃焼が可能になる。
また低温集塵空気や高温集塵空気にはダストが含まれており、ガス化溶融設備に投入されることにより溶融炉でスラグ化したり、最終的には溶融炉の後段にあるバグフィルターで捕集されるため、各集塵設備においては送風機を保護する程度のサイクロンのような簡単な集塵機で済む効果がある。
20 ガス化炉
20a 流動床
30 生成ガスダクト
30A 湾曲部
30-1 第1燃焼用空気導入口
30-2 第2燃焼用空気導入口
30-3 第3燃焼用空気導入口
31 空気調節弁
33-1 第1燃焼用空気ライン
33-2 第2燃焼用空気ライン
33-3 第3燃焼用空気ライン
34 第1集塵器
35 第2集塵器
36 送風機
40 溶融炉
40-1 混合ガス導入口
41 1次燃焼室
41-1 上段旋回用空気導入口
41-2 下段旋回用空気導入口
42 2次燃焼室
43 3次燃焼室
43-1 2次空気導入口
45 旋回用空気ライン
45-1 上段旋回用空気ライン
45-2 下段旋回用空気ライン
46 2次空気ライン
48 酸素ガス供給ライン
D1 生成ガス
D2 混合ガス
F 燃焼ガス
L 生成ガスダクトの燃焼用空気導入口から溶融炉の混合ガス導入口までの距離
Claims (18)
- 廃棄物を含む被処理物を熱分解して生成ガスを生成するガス化炉と、
前記生成ガスを燃焼させるとともに、前記生成ガスに含まれる灰分を高温で溶融スラグ化するための溶融炉と、
前記生成ガスを前記ガス化炉から前記溶融炉へと導入するための生成ガスダクトとを備え、
前記生成ガスダクトは、燃焼用空気ラインが接続された燃焼用空気導入口を有しており、前記ガス化炉から出た前記生成ガスと燃焼用空気との混合ガスが前記生成ガスダクト内に形成されるように構成されており、
前記生成ガスダクトは前記溶融炉に対して偏心して連結され、前記生成ガスダクトが前記溶融炉の円筒状側壁の接線に沿って延びるように配置され、前記混合ガスの燃焼により発生した燃焼ガスが前記溶融炉の1次燃焼室の内壁に沿って流れることによって旋回流を形成するように構成され、
前記溶融炉は、前記1次燃焼室内の前記旋回流および前記混合ガスの燃焼を促進させるための旋回用空気が導入される旋回用空気導入口を有しており、
前記生成ガスダクトへの前記燃焼用空気の流量は、前記1次燃焼室への前記旋回用空気の流量を上回るように設定されている、ガス化溶融システム。 - 前記燃焼用空気ラインが接続された前記燃焼用空気導入口は、異なる位置に配置された複数の燃焼用空気導入口である、請求項1に記載のガス化溶融システム。
- 前記複数の燃焼用空気導入口は、
室温の空気を供給するための第1燃焼用空気ラインに接続された第1燃焼用空気導入口と、
室温よりも高い温度の空気を供給するための第2燃焼用空気ラインに接続された第2燃焼用空気導入口を含む、請求項2に記載のガス化溶融システム。 - 前記複数の燃焼用空気導入口は、2次空気を供給するための第3燃焼用空気ラインに接続された第3燃焼用空気導入口をさらに含む、請求項3に記載のガス化溶融システム。
- 前記燃焼用空気導入口の位置は、前記ガス化炉と前記溶融炉との中間にあり、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、前記燃焼用空気が前記生成ガスと前記生成ガスダクト内で撹拌され、前記溶融炉に入る時点で前記燃焼用空気と前記生成ガスとが均一に混合された混合ガスとなるような距離である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガス化溶融システム。
- 前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの前記距離は、3000mm~6000mmの範囲内である、請求項5に記載のガス化溶融システム。
- 前記旋回用空気導入口は、上段の旋回用空気導入口と、下段の旋回用空気導入口を含み、
前記上段の旋回用空気導入口は、前記生成ガスダクトに接続された前記溶融炉の混合ガス導入口の中心と同じ高さ、または前記混合ガス導入口の上端部から600mm~900mmだけ下方に位置しており、
前記下段の旋回用空気導入口は、前記混合ガス導入口の下端と同じ高さ、または前記上段の旋回用空気導入口から600mm~900mmだけ下方に配置している、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のガス化溶融システム。 - 前記下段の旋回用空気導入口は、前記1次燃焼室内の前記燃焼ガスの旋回方向において前記上段の旋回用空気導入口よりも下流側に位置している、請求項7に記載のガス化溶融システム。
- 前記旋回用空気導入口の空気噴射方向は、前記1次燃焼室の中心から外れており、前記旋回流を助けるように、前記1次燃焼室の半径方向に対してずれている、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のガス化溶融システム。
- 前記旋回用空気導入口は、水平方向を向いて、または水平方向に対して斜め下方を向いている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のガス化溶融システム。
- 前記旋回用空気導入口から前記1次燃焼室内に導入される前記旋回用空気に酸素ガスを富化するための酸素ガス供給ラインをさらに備えている、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のガス化溶融システム。
- 廃棄物を含む被処理物をガス化炉内で熱分解して生成ガスを生成し、
前記生成ガスを前記ガス化炉から溶融炉へと導入するための生成ガスダクト内に燃焼用空気を燃焼用空気導入口から導入して、前記生成ガスと前記燃焼用空気とが均一に混合された混合ガスを前記生成ガスダクト内に形成し、
前記混合ガスを前記溶融炉に導入して、前記溶融炉の1次燃焼室内で前記混合ガスを燃焼させて燃焼ガスの旋回流を形成しながら、前記旋回流および前記混合ガスの燃焼を促進させるための旋回用空気を前記1次燃焼室内に導入し、
前記混合ガスに含まれる灰分を高温で溶融スラグ化し、
前記生成ガスダクトへの前記燃焼用空気の流量は、前記1次燃焼室への前記旋回用空気の流量を上回る、ガス化溶融システムの運転方法。 - 前記燃焼用空気は、集塵器を通過した空気を含む、請求項12に記載のガス化溶融システムの運転方法。
- 前記集塵器を通過した空気は、300℃~400℃の空気を含む、請求項13に記載のガス化溶融システムの運転方法。
- 前記燃焼用空気導入口の位置は、前記ガス化炉と前記溶融炉との中間にあり、前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、前記燃焼用空気が前記生成ガスと前記生成ガスダクト内で撹拌され、前記溶融炉に入る時点で前記燃焼用空気と前記生成ガスとが均一に混合された混合ガスとなる距離である、請求項12乃至14のいずれか一項に記載のガス化溶融システムの運転方法。
- 前記燃焼用空気導入口から前記溶融炉までの距離は、3000mm~6000mmの範囲内である、請求項15に記載のガス化溶融システムの運転方法。
- 前記燃焼用空気導入口は、複数の燃焼用空気導入口である、請求項12乃至16のいずれか一項に記載のガス化溶融システムの運転方法。
- 前記1次燃焼室内に導入される前記旋回用空気に酸素ガスを富化する、請求項12乃至17のいずれか一項に記載のガス化溶融システムの運転方法。
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JP2008224141A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Kurimoto Ltd | 廃棄物の焼却装置及び焼却方法 |
JP2009058216A (ja) * | 2007-08-06 | 2009-03-19 | Mhi Environment Engineering Co Ltd | ガス化溶融システムの燃焼制御方法及び該システム |
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