JP2022162724A - 光電変換基板、放射線検出パネル及び半導体基板 - Google Patents

光電変換基板、放射線検出パネル及び半導体基板 Download PDF

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Abstract

【課題】 製品信頼性に優れた光電変換基板、放射線検出パネル及び半導体基板を提供する。【解決手段】 光電変換基板2は、基材2a、光電変換素子2b1、パッド2d、及び絶縁層24を備える。パッド2dは、上面Sbと、検出領域DAから最も離れて位置した側面Sd1と、を有している。上面Sbは、絶縁層24で覆われている。側面Sd1は、絶縁層24の外側に露出している。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、光電変換基板、放射線検出パネル及び半導体基板に関する。
放射線検出器として、例えばX線検出器(X線平面検出器)が知られている。X線検出器は、X線検出パネル、FPC(フレキシブルプリント基板)等を備えている。X線検出パネルは、ガラス基板を基材とする光電変換基板と、その光電変換基板の上に形成されたシンチレータ層と、を備えている。光電変換基板は、複数の薄膜トランジスタ、複数の光電変換素子、複数のパッド等を有している。シンチレータ層は、X線を蛍光に変換する。光電変換基板は、蛍光を電気信号に変換する。
各々のパッドは、光電変換基板のインターフェースであり、薄膜トランジスタ及び光電変換素子に電気的に接続されている。そのため、外部回路は、一のパッドを介して薄膜トランジスタに制御信号を与えることができ、別のパッドを介して光電変換素子で変換された電気信号を読取ることができる。
上記FPCは、圧着により光電変換基板に連結され、上記パッドに電気的に接続されている。
特開2009-128023号公報 特開2001-346788号公報 特開2007-278878号公報
本実施形態は、製品信頼性に優れた光電変換基板、放射線検出パネル及び半導体基板を提供する。
一実施形態に係る光電変換基板は、
検出領域及び前記検出領域を囲んだ非検出領域に位置した基材と、
前記基材の上方に設けられ前記検出領域に位置した光電変換素子と、
前記基材の上方に設けられ前記非検出領域に位置し前記光電変換素子に電気的に接続されたパッドと、
前記基材、前記光電変換素子、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を備え、
前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記検出領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している。
また、一実施形態に係る放射線検出パネルは、
光電変換基板と、
シンチレータ層と、を備え、
前記光電変換基板は、
検出領域及び前記検出領域を囲んだ非検出領域に位置した基材と、
前記基材の上方に設けられ前記検出領域に位置した光電変換素子と、
前記基材の上方に設けられ前記非検出領域に位置し前記光電変換素子に電気的に接続されたパッドと、
前記基材、前記光電変換素子、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を有し、
前記シンチレータ層は、前記絶縁層の上に設けられ前記検出領域に位置し、
前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記検出領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している。
また、一実施形態に係る半導体基板は、
第1領域及び前記第1領域を囲んだ第2領域に位置した基材と、
前記基材の上方に設けられ前記第1領域に位置した薄膜トランジスタと、
前記基材の上方に設けられ前記第2領域に位置し前記薄膜トランジスタに電気的に接続されたパッドと、
前記基材、前記薄膜トランジスタ、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を備え、
前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記第1領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している。
図1は、一実施形態に係るX線検出器を示す断面図である。 図2は、上記X線検出器の支持基板、X線検出パネル、複数のFPC、及び回路基板を示す斜視図であり、画像伝送部を併せて示す図である。 図3は、上記X線検出パネルの検出領域を示す拡大断面図である。 図4は、上記X線検出パネル、回路基板、及び複数のFPCを示す回路図である。 図5は、上記X線検出パネルを示す平面図である。 図6は、上記X線検出パネルの一部を線VI-VIに沿って示す断面図であり、FPCを併せて示す図である。 図7は、上記X線検出器の光電変換基板を示す斜視図であり、複数のパッドが上記光電変換基板の側面に露出している状態を示す図である。 図8は、上記実施形態の変形例に係るX線検出器の光電変換基板を示す斜視図であり、複数のパッドが上記光電変換基板の側面に露出している状態を示す図である。 図9は、上記変形例に係るX線検出器のX線検出パネルの一部を示す断面図であり、FPCを併せて示す図である。 図10は、比較例に係るX線検出パネルの製造方法を説明するための図であり、光電変換基板が製造ジグにセットされた状態を示す図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
始めに、本発明の実施形態の基本構想について説明する。
放射線検出器として、例えばX線検出器(X線平面検出器)が知られている。X線検出器は、X線検出パネル、FPC(フレキシブルプリント基板)等を備えている。X線検出パネルは、ガラス基板を基材とする光電変換基板と、その光電変換基板の上に形成されたシンチレータ層と、を備えている。光電変換基板は、複数の薄膜トランジスタ、複数の光電変換素子、複数のパッド等を有している。複数の薄膜トランジスタ、及び複数の光電変換素子はX線を検出する検出領域に位置し、複数のパッドは検出領域を囲んだ非検出領域に位置している。
ところで、X線検出パネルの製造時に、光電変換基板のパッドが製造ジグに接触する工程がある。上記工程は、例えば、光電変換基板の上にシンチレータ層を形成する工程である。図10は、比較例に係るX線検出パネルの製造方法を説明するための図であり、光電変換基板2が製造ジグ100にセットされた状態を示す図である。
図10に示すように、シンチレータ層を形成する工程において、まず、光電変換基板2を用意する。光電変換基板2は、基材2a、パッド2d等を備えている。パッド2dは、光電変換基板2のうちシンチレータ層を形成する側の面である蒸着面2s1側に露出している。パッドは、例えば金属で形成されている。又は、パッドは、金属で形成された金属層と、ITO(インジウム・ティン・オキサイド)等の透明な導電材料で形成された保護層と、の積層体で形成されてもよい。その場合、保護層は、基材2aとともに金属層を挟み、金属層を覆い、金属層を保護している。
続いて、光電変換基板2を製造ジグ100にセットする。その際、光電変換基板2の蒸着面2s1側の非検出領域NDAは、製造ジグ100の載置面101に接触した状態に固定される。光電変換基板2の側面は、製造ジグ100のガイド面102と対向した状態に固定される。製造ジグ100の開口OPは、光電変換基板2の少なくとも検出領域DAを露出させている。
上記のように、X線検出パネルの製造時に、パッド2dは、載置面101に接触することになる。例えば、パッド2dが載置面101に擦れることになる。これにより、シンチレータ層を形成する工程の前後で、パッド2dの金属部分(金属層)に傷が発生する恐れがある。パッド2dの金属部分の傷が、隣合う複数のパッド2dにわたって生じると、複数のパッド2d間でショートが発生したり、X線画像上でライン欠陥(X線検出が困難な筋状の領域)が発生したりし、X線検出パネルが不良品(NG)となる場合がある。
また、パッド2d積層体で形成されている場合、パッド2dに生じる傷としては、保護層が金属層から剥がれ、金属層が剥き出しとなる傷が挙げられる。その場合、パッド2dの金属層が腐食するリスクが高くなってしまう。
パッド2dに傷が発生する主な原因としては、パッド2dが、製造ジグ100及び光電変換基板2の少なくとも一方に付着した異物に擦れることである。なお、上記異物は、目視で確認できないような微小なサイズを有している。そのため、予め、製造ジグ100及び光電変換基板2から上記異物を除去することは困難である。
そこで、本発明の実施形態においては、かかる問題を改善するものであり、パッドに傷が生じ難い光電変換基板及び放射線検出パネルを得ることができるものである。又は、製品信頼性に優れた光電変換基板及び放射線検出パネルを得ることができるものである。又は、製造歩留まりの高い光電変換基板及び放射線検出パネルを得ることができるものである。次に、上記問題を改善するための手段及び手法について説明する。
(一実施形態)
まず、一実施形態について説明する。図1は、一実施形態に係るX線検出器1を示す断面図である。X線検出器1は、X線画像検出器であり、X線検出パネルを利用するX線平面検出器である。X線検出器1は、例えば、一般医療用途に用いられている。
図1に示すように、X線検出器1は、X線検出モジュール10、支持基板12、回路基板11、スペーサ9a,9b,9c,9d、筐体51、入射窓52等を備えている。X線検出モジュール10は、X線検出パネルPNL、FPC(Flexible Printed Circuit)2e1等を備えている。X線検出パネルPNLは、支持基板12と入射窓52との間に位置している。X線検出パネルPNLは、入射窓52と対向した防湿カバー7を備えている。
入射窓52は、筐体51の開口に取付けられている。入射窓52はX線を透過させる。そのため、X線は入射窓52を透過してX線検出パネルPNLに入射される。入射窓52は、板状に形成され、筐体51内部を保護する機能を有している。入射窓52は、X線吸収率の低い材料で薄く形成することが望ましい。これにより、入射窓52で生じる、X線の散乱と、X線量の減衰とを低減することができる。そして、薄くて軽いX線検出器1を実現することができる。
X線検出モジュール10、支持基板12、回路基板11等は、筐体51及び入射窓52で囲まれた空間の内部に収容されている。
X線検出パネルPNLは、薄い部材を積層して構成されているため、軽く機械的強度の低いものである。このため、X線検出パネルPNLは、粘着シートを介して支持基板12の平坦な一面に固定されている。支持基板12は、例えばアルミニウム合金で板状に形成され、X線検出パネルPNLを安定して保持するために必要な強度を有している。これにより、X線検出器1に外部から振動や衝撃が加わった際におけるX線検出パネルPNLの破損を抑制することができる。
支持基板12の他面には、スペーサ9a,9bを介して回路基板11が固定されている。スペーサ9a,9bを使用することで、主に金属から構成される支持基板12から回路基板11までの電気的絶縁距離を保持することができる。
筐体51の内面には、スペーサ9c,9dを介して回路基板11が固定されている。スペーサ9c,9dを使用することで、主に金属から構成される筐体51から回路基板11までの電気的絶縁距離を保持することができる。筐体51は、回路基板11及びスペーサ9a,9b,9c,9dを介して支持基板12等を支持している。
回路基板11にはFPC2e1に対応するコネクタが実装され、FPC2e1はコネクタを介して回路基板11に電気的に接続されている。FPC2e1とX線検出パネルPNLとの接続には、ACF(異方性導電フィルム)を利用した熱圧着法が用いられる。この方法により、X線検出パネルPNLの複数の微細なパッドと、FPC2e1の複数の微細なパッドとの電気的接続が確保され、FPC2e1がX線検出パネルPNLに物理的に固定される。なお、X線検出パネルPNLのパッドに関しては後述する。
上記のように、回路基板11は、上記コネクタ、FPC2e1等を介してX線検出パネルPNLに電気的に接続されている。回路基板11は、X線検出パネルPNLを電気的に駆動し、かつ、X線検出パネルPNLからの出力信号を電気的に処理するものである。
なお、FPC2e1とX線検出パネルPNLとの接続に、ACFの替わりにワイヤーボンディング(Wire Bonding)を利用してもよい。その場合、FPC2e1は、支持基板12に物理的に固定されてもよい。また、X線検出モジュール10は、FPC2eの替わりに、リジッド部及びフレキシブル部の両方を含むリジッドフレキシブル基板(rigid flexible printed wiring board)を用い、上記リジッド部とX線検出パネルPNLとをワイヤーボンディングにて接続してもよい。
図2は、X線検出器1の支持基板12、X線検出パネルPNL、複数のFPC 2e、及び回路基板11を示す斜視図であり、画像伝送部4を併せて示す図である。なお、図2には、X線検出器1の全ての部材を示していない。後述する接合体等、X線検出器1のいくつかの部材の図示は、図2において省略している。
図2に示すように、X線検出パネルPNLは、半導体基板である光電変換基板2、シンチレータ層5等を備えている。光電変換基板2は、基材2a、複数の光電変換部2b、複数の制御ライン(又はゲートライン)2c1、複数のデータライン(又はシグナルライン)2c2等を有している。なお、光電変換部2b、制御ライン2c1、及びデータライン2c2の数、配置等は図2の例に限定されるものではない。
複数の制御ライン2c1は、行方向Xに延在し、列方向Yに所定の間隔をあけて並べられている。複数のデータライン2c2は、列方向Yに延在し、複数の制御ライン2c1と交差し、行方向Xに所定の間隔をあけて並べられている。
複数の光電変換部2bは、基材2aの一方の主面側に設けられている。光電変換部2bは、制御ライン2c1とデータライン2c2とにより区画された四角形状の領域に設けられている。1つの光電変換部2bは、X線画像の1つの画素に対応する。複数の光電変換部2bは、行方向X及び列方向Yにマトリクス状に並べられている。上記のことから、光電変換部2bは、アレイ基板である。
各々の光電変換部2bは、光電変換素子2b1と、スイッチング素子としてのTFT(薄膜トランジスタ)2b2と、を有している。TFT2b2は、対応する一の制御ライン2c1と、対応する一のデータライン2c2とに接続されている。光電変換素子2b1はTFT2b2に電気的に接続されている。
制御ライン2c1は、FPC2e1を介して回路基板11に電気的に接続されている。回路基板11は、FPC2e1を介して複数の制御ライン2c1に制御信号S1を与える。データライン2c2は、FPC2e2を介して回路基板11に電気的に接続されている。光電変換素子2b1によって変換された画像データ信号S2(光電変換部2bに蓄積された電荷)は、TFT2b2、データライン2c2、及びFPC2e2を介して回路基板11に伝送される。なお、光電変換基板2とFPC2eとの連結に関しては後述する。
X線検出器1は、画像伝送部4を備えている。画像伝送部4は、配線4aを介して回路基板11に接続されている。なお、画像伝送部4は、回路基板11に組込まれてもよい。画像伝送部4は、図示しない複数のアナログ-デジタル変換器によりデジタル信号に変換された画像データの信号に基づいて、X線画像を生成する。生成されたX線画像のデータは、画像伝送部4から外部の機器に向けて出力される。
図3は、X線検出パネルPNLの検出領域DAを示す拡大断面図である。
図3に示すように、光電変換基板2は、基材2a、複数の光電変換部2b、絶縁層21,22,23,24,25を有している。複数の光電変換部2bは、基材2aの上方に設けられ、検出領域DAに位置している。各々の光電変換部2bは、光電変換素子2b1と、TFT2b2と、を備えている。
TFT2b2は、ゲート電極GE、半導体層SC、ソース電極SE、及びドレイン電極DEを有している。光電変換素子2b1は、フォトダイオードで構成されている。なお、光電変換素子2b1は、光を電荷に変換するように構成されていればよい。
基材2aは、板状の形状を有し、絶縁材料で形成されている。上記絶縁材料としては、無アルカリガラスなどのガラスを挙げることができる。本実施形態において、基材2aは、ガラスで形成されているが、樹脂等の有機絶縁材料で形成されてもよい。基材2aの平面形状は、例えば四角形である。基材2aの厚みは、例えば0.5乃至0.7mmである。絶縁層21は、基材2aの上に設けられている。
絶縁層21の上に、ゲート電極GEが形成されている。ゲート電極GEは、上記制御ライン2c1に電気的に接続されている。絶縁層22は、絶縁層21及びゲート電極GEの上に設けられている。半導体層SCは、絶縁層22の上に設けられ、ゲート電極GEに対向している。半導体層SCは、非晶質半導体としての非晶質シリコン、多結晶半導体としての多結晶シリコン等の半導体材料で形成されている。
絶縁層22及び半導体層SCの上に、ソース電極SE及びドレイン電極DEが設けられている。ゲート電極GE、ソース電極SE、ドレイン電極DE、上記制御ライン2c1、及び上記データライン2c2は、アルミニウムやクロムなどの低抵抗金属を用いて形成されている。
ソース電極SEは、半導体層SCのソース領域に電気的に接続されている。また、ソース電極SEは、上記データライン2c2に電気的に接続されている。ドレイン電極DEは、半導体層SCのドレイン領域に電気的に接続されている。
絶縁層23は、絶縁層22、半導体層SC、ソース電極SE、及びドレイン電極DEの上に設けられている。光電変換素子2b1は、ドレイン電極DEに電気的に接続されている。絶縁層24は、絶縁層23及び光電変換素子2b1の上に設けられている。バイアス線BLは、絶縁層24の上に設けられ、絶縁層24に形成されたコンタクトホールを通り光電変換素子2b1に接続されている。絶縁層25は、絶縁層24及びバイアス線BLの上に設けられている。絶縁層25は、光電変換基板2のうちシンチレータ層を形成する側の面である蒸着面2s1を有している。
絶縁層21,22,23,24,25は、無機絶縁材料、有機絶縁材料等の絶縁材料で形成されている。無機絶縁材料としては、酸化物絶縁材料、窒化物絶縁材料、及び酸窒化物絶縁材料を挙げることができる。有機絶縁材料としては樹脂を挙げることができる。本実施形態において、絶縁層21,22,23は、それぞれ無機絶縁材料で形成され、絶縁層24,25は、それぞれ有機絶縁材料で形成されている。
シンチレータ層5は、光電変換基板2(複数の光電変換部2b)の上に設けられている。詳しくは、シンチレータ層5は、絶縁層25の蒸着面2s1の上に設けられている。シンチレータ層5は、少なくとも検出領域DAに位置し、複数の光電変換部2bの上方を覆っている。シンチレータ層5は、入射されるX線を光(蛍光)に変換するように構成されている。
なお、光電変換素子2b1は、シンチレータ層5から入射される光を電荷に変換する。変換された電荷は光電変換素子2b1に蓄積される。TFT2b2は、光電変換素子2b1への蓄電及び光電変換素子2b1からの放電を切替えることができる。なお、光電変換素子2b1の自己容量が不十分である場合、光電変換基板2はコンデンサ(蓄積キャパシタ)をさらに有し、光電変換素子2b1で変換された電荷をコンデンサに蓄積してもよい。
シンチレータ層5は、タリウム賦活ヨウ化セシウム(CsI:Tl)で形成されている。真空蒸着法を用いてシンチレータ層5を形成すれば、複数の柱状結晶の集合体からなるシンチレータ層5が得られる。シンチレータ層5の厚みは、例えば、600μmである。シンチレータ層5の最表面において、シンチレータ層5の柱状結晶の太さは、8乃至12μmである。
シンチレータ層5を形成する材料は、CsI:Tlに限定されるものではない。シンチレータ層5は、タリウム賦活ヨウ化ナトリウム(NaI:Tl)、ナトリウム賦活ヨウ化セシウム(CsI:Na)、ユーロピウム賦活臭化セシウム(CsBr:Eu)、ヨウ化ナトリウム(NaI)等で形成されてもよい。
なお、真空蒸着法を用いてシンチレータ層5を形成する際には、開口を有するマスク(上述した製造ジグ100)が用いられる。この場合、光電変換基板2上の開口に対峙する領域にシンチレータ層5が形成される。また、蒸着によるシンチレータ材は、マスクの表面にも堆積する。そして、シンチレータ材は、マスクの開口の近傍にも堆積し、開口の内部に徐々に張り出すように結晶が成長する。マスクから開口の内部に結晶が張り出すと、開口の近傍において、光電変換基板2へのシンチレータ材の蒸着が抑制される。そのため、図2に示したように、シンチレータ層5の周縁近傍は、外側になるに従い厚みが漸減している。
本実施形態において、X線検出パネルPNLは、光反射層6をさらに備えている。光反射層6は、シンチレータ層5のX線の入射側に設けられている。光反射層6は、少なくとも検出領域DAに位置し、シンチレータ層5の上面を覆っている。光反射層6は、光(蛍光)の利用効率を高めて感度特性の向上を図るために設けられている。すなわち、光反射層6は、シンチレータ層5において生じた光のうち、光電変換部2bが設けられた側とは反対側に向かう光を反射させて、光電変換部2bに向かうようにする。ただし、光反射層6は、必ずしも必要ではなく、X線検出パネルPNLに求められる感度特性などに応じて設ければよい。
例えば、酸化チタン(TiO)等からなる光散乱性粒子と、樹脂と、溶媒とを混合した塗布材料をシンチレータ層5上に塗布し、続いて塗布材料を乾燥することで光反射層6を形成することができる。
なお、光反射層6の構造及び光反射層6の製造方法は、上記の例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例えば、銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属からなる層をシンチレータ層5上に成膜することで光反射層6を形成してもよい。又は、表面が銀合金やアルミニウムなどの光反射率の高い金属層を含むシートや、光散乱性粒子を含む樹脂シート等をシンチレータ層5の上に設けることで光反射層6を形成してもよい。
なお、ペースト状の塗布材料をシンチレータ層5の上に塗布し、上記塗布材料を乾燥する場合は、乾燥に伴い塗布材料が収縮するので、シンチレータ層5に引っ張り応力が加わり、シンチレータ層5が光電変換基板2から剥離する場合がある。そのため、シート状の光反射層6を、シンチレータ層5の上に設けることが好ましい。この場合、光反射層6を、例えば、両面テープなどを用いて、シンチレータ層5の上に接合することもできるが、光反射層6をシンチレータ層5の上に載置する方が好ましい。シート状の光反射層6をシンチレータ層5の上に載置すれば、光反射層6の膨張または収縮に起因した、光電変換基板2からシンチレータ層5の剥離を容易に抑制することができる。
防湿カバー(防湿体)7は、光電変換基板2、シンチレータ層5、及び光反射層6の上に設けられ、シンチレータ層5及び光反射層6を覆っている。防湿カバー7は、空気中に含まれる水分により、光反射層6の特性やシンチレータ層5の特性が劣化するのを抑制するために設けられている。防湿カバー7は、シンチレータ層5の露出部分を完全に覆っている。防湿カバー7は光反射層6等との間に隙間を空けてもよいし、防湿カバー7は光反射層6等と接触してもよい。
防湿カバー7は、金属を含むシートで形成されている。上記金属としては、アルミニウムを含む金属、銅を含む金属、マグネシウムを含む金属、タングステンを含む金属、ステンレス、コバール等を挙げることができる。防湿カバー7が金属を含んでいる場合、防湿カバー7は、水分の透過を、防止したり、大幅に抑制したりすることができる。
図4は、X線検出パネルPNL、回路基板11、及び複数のFPC2e1,2e2を示す回路図である。
図2乃至図4に示すように、回路基板11には、読み出し回路11aおよび信号検出回路11bが設けられている。なお、これらの回路を1つの基板に設けることもできるし、これらの回路を複数の基板に分けて設けることもできる。FPC2e1に設けられた複数の配線の他端は、読み出し回路11aとそれぞれ電気的に接続されている。FPC2e2に設けられた複数の配線の他端は、信号検出回路11bとそれぞれ電気的に接続されている。
読み出し回路11aは、TFT2b2のオン状態とオフ状態を切り替える。読み出し回路11aは、複数のゲートドライバ11aaと行選択回路11abとを有する。行選択回路11abには、X線検出器1の外部に設けられた図示しない画像処理部などから制御信号S1が入力される。行選択回路11abは、X線画像の走査方向に従って、対応するゲートドライバ11aaに制御信号S1を入力する。ゲートドライバ11aaは、対応する制御ライン2c1に制御信号S1を入力する。
例えば、読み出し回路11aは、FPC2e1を介して、制御信号S1を複数の制御ライン2c1に順に入力する。制御ライン2c1に入力された制御信号S1によりTFT2b2がオン又はオフされ、TFT2b2がオン状態となることで、光電変換素子2b1からの電荷(画像データ信号S2)がFPC2e2に出力される。
信号検出回路11bは、複数の積分回路11ba、複数の選択回路11bb、及び複数のADコンバータ11bcを有している。各々の積分回路11baは、オペアンプ(演算増幅器)及びコンデンサを有している。なお、図示しないが、積分回路11baは、コンデンサに並列に接続されたスイッチをさらに有している。そのスイッチにより、コンデンサの電荷をリセットすることができる。1つの積分回路11baは、1つのデータライン2c2と電気的に接続されている。積分回路11baは、複数の光電変換部2bからの画像データ信号S2を順に受信する。そして、積分回路11baは、一定時間内に流れる電流を積分し、その積分値に対応した電圧を選択回路11bbへ出力する。この様にすれば、所定の時間内にデータライン2c2を流れる電流の値(電荷量)を電圧値に変換することが可能となる。すなわち、積分回路11baは、シンチレータ層5において発生した蛍光の強弱分布に対応した画像データ情報を、電位情報へと変換する。
選択回路11bbは、読み出しを行う積分回路11baを選択し、電位情報へと変換された画像データ信号S2を順に読み出す。ADコンバータ11bcは、読み出された画像データ信号S2をデジタル信号に順に変換する。デジタル信号に変換された画像データ信号S2は、配線を介して画像処理部に入力される。なお、デジタル信号に変換された画像データ信号S2は、無線により画像処理部に送信されてもよい。画像処理部は、デジタル信号に変換された画像データ信号S2に基づいてX線画像を構成する。なお、画像処理部は、回路基板11と一体化することもできる。
図5は、X線検出パネルPNLを示す平面図である。図5において、シンチレータ層5には右上がりの斜線を付し、封止部8には右下がりの斜線を付している。
図5に示すように、光電変換基板2は、検出領域DAと、検出領域DAの外側の非検出領域NDAと、を有している。非検出領域NDAは、検出領域DAを囲んでいる。検出領域DAは、四角形の領域である。本実施形態において、非検出領域NDAは枠状の形状を有している。
基材2aは、検出領域DA及び非検出領域NDAに位置している。
光電変換基板2は、さらに複数のパッド2d1及び複数のパッド2d2を有している。パッド2d1及びパッド2d2は、非検出領域NDAに位置している。本実施形態において、複数のパッド2d1は基材2aの左辺に沿って並べられ、複数のパッド2d2は基材2aの下辺に沿って並べられている。なお、複数のパッドの個数、形状、サイズ、位置、及びピッチは、図5に示す例に限定されるものではない。
1つの制御ライン2c1は、検出領域DA及び非検出領域NDAを延在し、複数のパッド2d1のうちの1つと電気的に接続されている。1つのデータライン2c2は、検出領域DA及び非検出領域NDAを延在し、複数のパッド2d2のうちの1つと電気的に接続されている。
パッド2d1は、制御ライン2c1及びTFT2b2を介して光電変換素子2b1に電気的に接続されている。パッド2d2は、データライン2c2及びTFT2b2を介して光電変換素子2b1に電気的に接続されている。
1つのパッド2d1にはFPC2e1に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続され、1つのパッド2d2にはFPC2e2に設けられた複数の配線のうちの1つが電気的に接続されている(図2)。
シンチレータ層5は、少なくとも検出領域DAに位置している。
X線検出パネルPNLは、封止部8をさらに備えている。封止部8は、非検出領域NDAに位置し、シンチレータ層5を囲んでいる。封止部8は、枠状の形状を有し、シンチレータ層5の周囲を連続的に延在している。封止部8は、光電変換基板2(例えば、上記絶縁層25)に接着されている。
防湿カバー7は、検出領域DA及び非検出領域NDAに位置している。防湿カバー7は、平面図において、シンチレータ層5を完全に覆っている。シンチレータ層5のうち光電変換基板2及び封止部8で覆われていない部分は、防湿カバー7で完全に覆われている。言い換えると、防湿カバー7は、光電変換基板2及び封止部8とともにシンチレータ層5を覆っている。
平面図において、封止部8及び防湿カバー7は、パッド2d1,2d2に重なってもよい。非検出領域NDAの幅を低減することができるため、例えば、X線検出器1の狭額縁化に寄与することができる。
図6は、X線検出パネルPNLの一部を線VI-VIに沿って示す断面図であり、FPC2e1を併せて示す図である。
図6に示すように、パッド2d(例えば、パッド2d1)は、基材2aの上方に設けられている。本実施形態において、パッド2dは、絶縁層23の上に設けられている。パッド2dは、金属で形成されている。また、次に示すパッド2dの製造工程からも分かるように、パッド2dは、絶縁層23の上に設けられていなくともよい。パッド2dは、基材2aと絶縁層25との間に設けられていればよい。
光電変換基板2の検出領域DAの金属部分を形成する際、上記金属部分及びパッド2dを、同一の金属材料で同時に形成することができる。光電変換基板2の検出領域DAの金属部分とは、光電変換素子2b1の金属部分、TFT2b2の金属部分、制御ライン2c1、データライン2c2等が挙げられる。
又は、パッド2dは、光電変換基板2の検出領域DAの金属部分を形成する工程とは別の工程にて金属材料で形成されてもよい。
何れにおいても、パッド2dは、光電変換素子2b1、TFT2b2等の同様に、成膜及びパターニングを繰り返す積層プロセスにて形成されている。
パッド2dは、裏面Saと、上面Sbと、複数の側面Sdと、を有している。上面Sbは、パッド2dのうち基材2aと対向する側とは反対側に位置した面である。言い換えると、上面Sbは、パッド2dの裏面Saとは反対側の面である。複数の側面Sdは、上面Sbと裏面Saとの間の面である。複数の側面Sdのうち、第1側面としての側面Sd1は、検出領域DAから最も離れて位置している。
絶縁層24,25は、基材2a、光電変換素子2b1、及びパッド2dの上方に設けられている。パッド2dのうち、側面Sd1以外の複数の側面Sdと上面Sbとは、絶縁層24で覆われている。側面Sd1は、絶縁層24,25で覆われていない。側面Sd1は、絶縁層24,25の外側に露出している。そのため、パッド2dの上面Sbは光電変換基板2の蒸着面2s1側に露出していないが、パッド2dの側面Sd1は光電変換基板2の側面2s2に露出している。
なお、本実施形態と異なり、パッド2dは、金属で形成された金属層と、ITO等の透明な導電材料で形成された保護層と、の積層体で形成されてもよい。その場合、パッド2dの保護層が上面Sbを有している。パッド2dを覆う絶縁層24,25が有機絶縁材料で形成されても、パッド2dの金属層は、ITO等の無機材料で形成された保護層で覆われている。そのため、パッド2dを金属材料のみで形成した場合と比較し、パッド2dの金属部分の腐食を抑制することができる。
シンチレータ層5は、側面5a及び上面5bを有している。側面5aは、非検出領域NDAに位置している。側面5aは、順テーパ面である。シンチレータ層5の上面5bは、防湿カバー7と対向している。
防湿カバー7は、光電変換基板2とともにシンチレータ層5及び光反射層6を密封している。本実施形態において、防湿カバー7は、光電変換基板2及び封止部8とともにシンチレータ層5及び光反射層6を密封している。
防湿カバー7は、封止部8の外面8aに直に接着されている。防湿カバー7は、封止部8の少なくとも一部を覆っている。例えば、大気圧よりも減圧された環境において防湿カバー7と封止部8とを接合すれば、防湿カバー7を光反射層6等に接触させることができる。光反射層6無しにX線検出パネルPNLが構成される場合、防湿カバー7をシンチレータ層5の上面5b等に接触させることができる。
また、一般的に、シンチレータ層5には、その体積の10乃至40%程度の空隙が存在する。そのため、空隙にガスが含まれていると、X線検出器1を航空機などで輸送した場合や、X線検出器1を高地で使用した場合にガスが膨張して防湿カバー7が破損する恐れがある。大気圧よりも減圧された環境において防湿カバー7と封止部8とを接合すれば、X線検出器1が航空機などで輸送された場合であっても防湿カバー7の破損を抑制することができる。上記のことから、光電変換基板2、封止部8及び防湿カバー7により画された空間の圧力は、大気圧よりも低くした方が好ましい。
基材2aは、第2側面としての側面2asを有し、絶縁層24は、第3側面としての側面24sを有している。本実施形態において、パッド2dの側面Sd1、基材2aの側面2as、絶縁層24の側面24s、絶縁層21,22,23,25の側面は、同一の仮想の平面P上に位置している。
各々のパッド2dは、光電変換基板2のインターフェースであり、十分な厚みTを有している方が望ましい。例示的に挙げると、厚みTは実質的に1μmである。
FPC2eは、光電変換基板2の上面(蒸着面2s1)にではなく光電変換基板2の側面2s2にACF 30を利用して接続されている。ACF30は、パッド2dの側面Sd1だけではなく、基材2aの側面2as、及び複数の絶縁層の側面(側面24s等)にも接着されている。これにより、FPC2eを光電変換基板2に強固に固定することができる。
なお、光電変換基板2の側面2s2のうちパッド2dの側面Sd1以外の領域は、絶縁材料で形成されている。また、光電変換基板2の上面(蒸着面2s1)は絶縁層25の一部であり、光電変換基板2の裏面は電気絶縁性の基材2aの一部である。そのため、ACF30(FPC2e)が、光電変換基板2のうちパッド2d以外の導電部に電気的に接続されることは無い。
図7は、光電変換基板2を示す斜視図であり、複数のパッド2d1,2d2が光電変換基板2の側面2asに露出している状態を示す図である。
図7に示すように、光電変換基板2は、回路部CI、複数のパッド2d1,2d2等を備えている。回路部CIは、上述した光電変換素子2b1、TFT2b2、制御ライン2c1、データライン2c2等を含んでいる。
光電変換基板2の側面2asは、側面2as1、側面2as2等を含んでいる。複数のパッド2d1は光電変換基板2の側面2as1に露出している。複数のパッド2d2は光電変換基板2の側面2as2に露出している。
X線検出器1は、上記のように構成されている。
X線検出パネルPNLの製造工程において、図6,7等に示した光電変換基板2を図10に示した製造ジグ100にセットしても、パッド2dが製造ジグ100の載置面101に擦れることは無い。パッド2dの側面Sd1が製造ジグ100のガイド面102に接触するリスクは低い。なお、側面Sd1がガイド面102に当たる場合はあり得るが、側面Sd1がガイド面102に擦れることは実質的に無い。X線検出パネルPNLの製造工程において、光電変換基板2のパッド2dに傷を発生し難くすることができる。
上記のように構成された一実施形態に係るX線検出器1によれば、X線検出器1は、光電変換基板2、シンチレータ層5等を備えている。光電変換基板2は、基材2a、光電変換素子2b1、パッド2d、絶縁層24等を備えている。パッド2dの上面Sbは、絶縁層24で覆われている。パッド2dの側面Sd1は、絶縁層24の外側に露出している。X線検出パネルPNLの製造工程において、光電変換基板2のパッド2d(側面Sd1)が擦れることは実質的に無い。
そのため、パッド2dに傷が生じ難い光電変換基板2及びX線検出パネルPNLを得ることができる。さらに、製品信頼性に優れた光電変換基板2及びX線検出パネルPNLを得ることができる。さらに、製造歩留まりの高い光電変換基板2及びX線検出パネルPNLを得ることができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。図8は、本変形例に係るX線検出器1の光電変換基板2を示す斜視図であり、複数のパッド2d1,2d2が光電変換基板2の側面2asに露出している状態を示す図である。X線検出器1は、本変形例で説明する構成以外、上記実施形態と同様に構成されている。
図8に示すように、光電変換基板2の側面2asは、行方向X及び列方向Yのそれぞれに対して直交する方向から傾斜している。少なくとも、パッド2d1が露出する側面2as1と、パッド2d2が露出する側面2as2とは、傾斜している。但し、光電変換基板2のうち側面2as1,2as2以外の側面2asは、傾斜していなくともよい。
図9は、本変形例に係るX線検出器1のX線検出パネルPNLの一部を示す断面図であり、FPC2e1を併せて示す図である。
図9に示すように、仮想の平面Pは、テーパ面である。例えば、パッド2dの側面Sd1はテーパ面である。本実施形態において、基材2aを下側、絶縁層25を上側とした場合、平面Pは順テーパ面である。但し、平面Pは逆テーパ面であってもよい。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。パッド2dの側面Sd1はテーパ面であるため、側面Sd1とACF30とが接する面積を大きくすることができる。これにより、ACF30(FPC2e)と、パッド2dとを、一層、良好に電気的に接続することができる。また、光電変換基板2の側面2as1,2as2はテーパ面であるため、FPC2eを光電変換基板2に、一層、強固に固定することができる。
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記の実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、パッド2dの側面Sd1は、基材2aの側面2asと同一平面上に位置していなくともよい。パッド2dの側面Sd1は、基材2aの側面2asより検出領域DA側に位置してもよい。
上述した技術は、上記X線検出器1への適用に限定されるものではなく、他のX線検出器、各種の放射線検出器に適用することができる。放射線検出器は、X線検出パネルPNLの替わりに、放射線を検出する放射線検出パネルを備えていればよい。
また、上述した技術は、上記光電変換基板2への適用に限定されるものではなく、他の光電変換基板、光電変換基板以外の各種の半導体基板に適用することができる。上述した技術を半導体基板に適用する場合、半導体基板は、少なくとも基材2a、TFT2b2、パッド2d、及び絶縁層(例えば、絶縁層24,25)を備えていればよい。また、検出領域DAを第1領域に読み替え、非検出領域NDAを第2領域に読み替えればよい。次に、半導体基板に関する発明を付記する。
第1領域及び前記第1領域を囲んだ第2領域に位置した基材と、
前記基材の上方に設けられ前記第1領域に位置した薄膜トランジスタと、
前記基材の上方に設けられ前記第2領域に位置し前記薄膜トランジスタに電気的に接続されたパッドと、
前記基材、前記薄膜トランジスタ、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を備え、
前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記第1領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している、
半導体基板。
また、半導体基板において、パッドが接続される対象はTFTに限定されるものではなく、配線、電極、又は配線及び電極の両方であってもよい。
1…X線検出器、11…回路基板、12…支持基板、2e,2e1,2e2…FPC、
30…ACF、PNL…X線検出パネル、5…シンチレータ層、6…光反射層、
7…防湿カバー、8…封止部、2…光電変換基板、2a…基材、
2as,2as1,2as2…側面、21,22,23,24,25…絶縁層、
24s…側面、2b…光電変換部、2b1…光電変換素子、2b2…TFT、
2c1…制御ライン、2c2…データライン、2d,2d1,2d2…パッド、
Sa…裏面、Sb…上面、Sd,Sd1…側面、2s1…蒸着面、2s2…側面、
100…製造ジグ、101…載置面、102…ガイド面、DA…検出領域、
NDA…非検出領域、P…平面、X…行方向、Y…列方向。

Claims (11)

  1. 検出領域及び前記検出領域を囲んだ非検出領域に位置した基材と、
    前記基材の上方に設けられ前記検出領域に位置した光電変換素子と、
    前記基材の上方に設けられ前記非検出領域に位置し前記光電変換素子に電気的に接続されたパッドと、
    前記基材、前記光電変換素子、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を備え、
    前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記検出領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
    前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
    前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している、
    光電変換基板。
  2. 前記基材は、第2側面を有し、
    前記絶縁層は、第3側面を有し、
    前記第1側面、前記第2側面、及び前記第3側面は、同一の仮想の平面上に位置している、
    請求項1に記載の光電変換基板。
  3. 前記平面は、テーパ面である、
    請求項2に記載の光電変換基板。
  4. 前記パッドは、金属で形成されている、
    請求項1に記載の光電変換基板。
  5. 光電変換基板と、
    シンチレータ層と、を備え、
    前記光電変換基板は、
    検出領域及び前記検出領域を囲んだ非検出領域に位置した基材と、
    前記基材の上方に設けられ前記検出領域に位置した光電変換素子と、
    前記基材の上方に設けられ前記非検出領域に位置し前記光電変換素子に電気的に接続されたパッドと、
    前記基材、前記光電変換素子、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を有し、
    前記シンチレータ層は、前記絶縁層の上に設けられ前記検出領域に位置し、
    前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記検出領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
    前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
    前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している、
    放射線検出パネル。
  6. 前記基材は、第2側面を有し、
    前記絶縁層は、第3側面を有し、
    前記第1側面、前記第2側面、及び前記第3側面は、同一の仮想の平面上に位置している、
    請求項5に記載の放射線検出パネル。
  7. 前記平面は、テーパ面である、
    請求項6に記載の放射線検出パネル。
  8. 前記パッドは、金属で形成されている、
    請求項5に記載の放射線検出パネル。
  9. 前記シンチレータ層の上に設けられた光反射層をさらに備える、
    請求項5に記載の放射線検出パネル。
  10. 前記光電変換基板、前記シンチレータ層、及び前記光反射層の上に設けられ、前記検出領域及び前記非検出領域に位置し、前記光電変換基板とともに前記シンチレータ層及び前記光反射層を密封した防湿カバーをさらに備える、
    請求項9に記載の放射線検出パネル。
  11. 第1領域及び前記第1領域を囲んだ第2領域に位置した基材と、
    前記基材の上方に設けられ前記第1領域に位置した薄膜トランジスタと、
    前記基材の上方に設けられ前記第2領域に位置し前記薄膜トランジスタに電気的に接続されたパッドと、
    前記基材、前記薄膜トランジスタ、及び前記パッドの上方に設けられた絶縁層と、を備え、
    前記パッドは、前記基材と対向する側とは反対側に位置した上面と、前記第1領域から最も離れて位置した第1側面と、を有し、
    前記上面は、前記絶縁層で覆われ、
    前記第1側面は、前記絶縁層の外側に露出している、
    半導体基板。
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