JP2022162340A - ピッキング装置 - Google Patents

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豊 小西
Yutaka Konishi
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Tetsushi Hayashi
陵介 山本
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Abstract

【課題】単一の検出手段を用い且つ解析用コンピュータを省略した簡単な構成で、正確かつ迅速にワークを摘まみ上げることが可能なピッキング装置を提供する。【解決手段】ピッキング装置1は、ロボットハンド13を有する6軸多関節ロボット10と、ロボット制御盤20と、ロボットハンド13に取り付けられた光切断レーザー測定器30と、を備えている。ロボット制御盤20には、基準ワークの位置・姿勢と6軸多関節ロボット10の姿勢との関係を規定する基準座標系UFと、基準ワークを摘まみ上げるための教示データと、が記憶されている。ロボット制御盤20は、光切断レーザー測定器30の検出結果に基づいて、ワークWの位置・姿勢と6軸多関節ロボット10の姿勢との関係を規定する目標座標系UF’を算出・記憶し、ワークWを摘まみ上げる際、目標座標系UF’と基準座標系UFとの差分に基づいて教示データを修正する。【選択図】図1

Description

本発明は、乱雑に置かれたワークを自動的に一つずつ摘まみ上げるピッキング装置に関するものである。
従来、乱雑に置かれたワークを拾い上げるピッキング作業は、人(作業者)が行うことが多かったが、最近では、ロボットを利用して自動的にワークを摘まみ上げるピッキング装置を用いて行うのが主流になりつつある。このような、ロボットを利用するピッキング装置では、ティーチングによって記憶された動作をロボットが再生するティーチングプレイバック方式を採用するのが一般的である。
もっとも、乱雑に置かれたワークはその位置や姿勢が区々であることから、単純なティーチングプレイバック方式では、ロボットハンド等にてワークをしっかりと把持することが困難であるという問題がある。このため、ロボットを利用してワークを摘まみ上げるピッキング装置では、事前に何らかの計測を行うことで、ワークの位置や姿勢を把握しておく必要がある。
そこで例えば特許文献1には、物体をピッキングするためのハンド機構を有するロボットと、ピッキング対象の物体を撮影するカメラと、物体との間の距離を計測する距離センサと、カメラによって撮影された物体における一以上の点の座標を計測する第1計測部と、距離センサによる測定結果に基づき、物体における一以上の点について、奥行き方向の距離を計測する第2計測部と、を備えるピッキングシステムが開示されている。
特開2020-001127号公報
上記特許文献1のものによれば、カメラと距離センサとを併用することから、奥行き方向の距離を高精度で推定することが困難な2次元ビジョンセンサを用いる場合とは異なり、距離センサをピッキング対象の物体に繰り返し接近させる必要がないので、高速で動作するピッキングシステムを提供することができるとされている。
しかしながら、特許文献1のものでは、複数の検出手段(カメラおよび距離センサ)を用いなければならないことから、装置構成が複雑になったり、設備コストが上昇したりするおそれがある上、ロボットを制御するためのロボット制御盤等の他に、第1および第2計測部を構成する解析用コンピュータが必要になることから、解析用コンピュータの設置スペースを確保しなければならないという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、単一の検出手段を用い且つ解析用コンピュータを省略した簡単な構成で、正確かつ迅速にワークを摘まみ上げることが可能なピッキング装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るピッキング装置では、主として品質検査に活用される光切断レーザー測定器の位置検出機能を利用して、ワークの位置情報を検出すると
ともに、ワークをロボットハンドで摘まみ上げるための教示データに、かかるワークの位置情報を反映させるようにしている。
具体的には、本発明は、乱雑に置かれた複数の同一形状のワークを自動的に一つずつ摘まみ上げるピッキング装置を対象にしている。
そして、このピッキング装置は、上記各ワークを摘まみ上げるためのロボットハンドを有するロボットと、上記ロボットを制御するためのロボット制御装置と、上記ロボットハンドに取り付けられた、走査によって対象物の表面形状を検出することが可能な光切断レーザー測定器と、を備え、上記ロボット制御装置には、上記ワークと同一形状の基準ワークの位置および姿勢と上記ロボットの姿勢との関係を規定する基準座標系と、当該基準ワークを上記ロボットハンドで摘まみ上げるための教示データと、が記憶されており、上記ロボット制御装置は、上記ロボットハンドを上記各ワークの近傍で動かすことで上記光切断レーザー測定器によって検出された、当該各ワークにおける3つ以上の特徴部分の位置情報に基づいて、当該各ワークの位置および姿勢と上記ロボットの姿勢との関係を規定する目標座標系を算出して記憶するとともに、当該各ワークを摘まみ上げる際に、当該各ワークの目標座標系と上記基準座標系との差分に基づいて上記教示データを修正するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成では、基準ワークをロボットハンドで摘まみ上げるための教示データがロボット制御装置に記憶されていることから、仮に各ワークの位置・姿勢が基準ワークの位置・姿勢と同じであれば、教示データに従ってロボットを駆動させるだけで、各ワークをロボットハンドで正確に摘まみ上げることが可能となる。もっとも、各ワークの位置・姿勢は区々であることから、教示データを修正する必要がある。
この点、本発明では、走査検出型の光切断レーザー測定器が取り付けられたロボットハンドを、ワークの近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器によってワークの表面形状を検出することができ、これにより、光切断レーザー測定器の内部処理にてワークにおける3つ以上の特徴部分の位置情報(座標)を検出することができる。このように、ワークにおける3つ以上の特徴部分の位置情報を検出することで、ワークの位置のみならず、ワークの姿勢をも取得することが可能となる。
そうして、ロボット制御装置は、かかる3つ以上の特徴部分の位置情報に基づいて算出された、各ワークの位置・姿勢とロボットの姿勢との関係を規定する目標座標系と、基準ワークの位置・姿勢とロボットの姿勢との関係を規定する基準座標系との差分に基づいて、各ワークを摘まみ上げる際に教示データを修正する。これにより、基準座標系におけるロボットの姿勢と、目標座標系におけるロボットの姿勢とのズレを教示データに反映させるとともに、基準ワークの位置・姿勢に対する各ワークの位置・姿勢のズレを教示データに反映させることができる。したがって、ズレが修正された教示データに従ってロボットを駆動させるという簡単な操作によって、各ワークをロボットハンドで正確に摘まみ上げることが可能となる。
しかも、本発明では、解析用コンピュータを必要とせず、単一の検出手段(光切断レーザー測定器)を用いてピッキング作業を行うことから、解析用コンピュータの設置スペースを確保する必要がない上、装置構成が複雑になったり、設備コストが上昇したりするのを抑えることができる。
以上説明したように、本発明に係るピッキング装置によれば、単一の検出手段を用い且つ解析用コンピュータを省略した簡単な構成で、正確かつ迅速にワークを摘まみ上げるこ
とができる。
本発明の実施形態に係るピッキング装置を模式的に示す図である。 光切断レーザー測定器を模式的に説明する図である。 升目に置かれたワークを模式的に示す図である。 ワークに関する処理手順を模式的に説明する図であり、同図(a)は基準ワークに関するものであり、同図(b)はピッキングの対象となるワークに関するものである。 教示データの修正手法を模式的に説明する図である。 ピッキング装置による処理手順の一例を模式的に示すフローチャートである。 従来のピッキング装置の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るピッキング装置1を模式的に示す図である。このピッキング装置1は、図1に示すように、ロボット制御盤20によって制御される6軸多関節ロボット10と、6軸多関節ロボット10に取り付けられた光切断レーザー測定器30とを用いて、乱雑に置かれた複数の同一形状のワークWを自動的に一つずつ摘まみ上げるように構成されている。
一方、図7は、従来のピッキング装置101の一例を模式的に示す図である。従来のピッキング装置101では、図7に示すように、縞投影用のパターン光投影カメラを含む複数のカメラ130A,130Bを用いてワークWを撮像し、撮像した点群を解析用コンピュータ140で処理することでワークWの位置および姿勢を特定し、かかる解析用コンピュータ140の指令に基づいてロボット制御盤120が6軸多関節ロボット110を操作して、位置および姿勢が特定されたワークWをロボットハンド113で摘まみ上げるといった手法が取られている。
このため、従来のピッキング装置101では、6軸多関節ロボット110およびロボット制御盤120に加えて、複数のカメラ130A,130Bおよび解析用コンピュータ140が必要となることから、装置構成が複雑になったり、設備コストが上昇したりするおそれがある上、解析用コンピュータ140の設置スペースを確保しなければならないという問題がある。
これに対し、本実施形態のピッキング装置1では、解析用コンピュータ140を必要とせず、上述の如く、ロボット制御盤20によって制御される6軸多関節ロボット10と、単一の検出手段(光切断レーザー測定器30)とを用いて、ピッキング作業を行うことから、解析用コンピュータ140の設置スペースを確保する必要がない上、装置構成が複雑になったり、設備コストが上昇したりするのを抑えることが可能となっている。以下、このような簡単な構成で、正確かつ迅速にワークWを摘まみ上げることが可能なピッキング装置1を実現する手法について詳細に説明する。
-ピッキング装置の構成-
ピッキング装置1は、図1に示すように、6軸多関節ロボット10と、ロボット制御盤20と、光切断レーザー測定器30と、を備えている。
6軸多関節ロボット10は、図1では簡略化しているが、複数のリンク11aとこれら
複数のリンク11aを接続する6つの回転関節11bとで構成されるロボットアーム11を有していて、ロボットアーム11の先端には、ワークWを摘まみ上げるためのロボットハンド(エンドエフェクタ)13が取り付けられている。各回転関節11bには、サーボモータ(図示せず)が設けられていて、各サーボモータが個別に角変位することによって、ロボットアーム11が駆動し、ロボットハンド13の位置および姿勢を3次元的に変更することが可能になっている。
ロボット制御盤(ロボット制御装置)20は、サーボモータを駆動させるサーボドライバ(図示せず)や、各種の演算処理を実行するロボットCPU(図示せず)や、プログラムやデータが記憶されたROM(図示せず)や、CPUによる演算処理の実行中に生成されたデータや情報を一時的に保持するRAM(図示せず)等を備えている。このロボット制御盤20は、ROMに記憶された教示データを、ロボットCPUが演算処理し、サーボドライバ等に動作指令を出力することで、6軸多関節ロボット10およびロボットハンド13の動作を制御するように構成されている。
図2は、光切断レーザー測定器30を模式的に説明する図である。光切断レーザー測定器30は、光切断法を用いて、対象物の表面形状を検出するように構成されている。具体的には、光切断レーザー測定器30は、帯状のレーザー光30aを対象物の表面に照射し、その反射光を結像して、対象物の断面輪郭を検出する測定器であり、走査(スキャン)によって、対象物の断面輪郭を連続的に取得することで、対象物の表面形状を検出することが可能になっている。
この光切断レーザー測定器30は、本来、図2に示すように、コンベア50の上方に固定されて、コンベア50上を流れてくる対象物Oにおける、孔の位置や孔径などが要求精度を満たしているかどうかを判断するための品質検査ツールとして活用されている。より詳しくは、図2の白抜き矢印で示すようにコンベア50上で移動する対象物Oが、コンベア50の上方に固定された光切断レーザー測定器30から照射される帯状のレーザー光30aを通過することで、対象物Oのスキャンが行われ、光切断レーザー測定器30が対象物Oの断面輪郭を連続的に取得して、孔の位置や孔径などを含む、対象物Oの表面形状が検出される。このとき、光切断レーザー測定器30の内部処理にて、孔の位置座標や孔径など(位置情報)が検出される。このようにして検出された位置情報は、表示用コンピュータ40に送信され、対象物Oが要求精度を満たしているか否かが表示用コンピュータ40に表示され、これにより、作業者が品質検査を容易に行えるようになっている。
そして、本実施形態のピッキング装置1では、図1に示すように、この光切断レーザー測定器30をロボットハンド13に取り付けるとともに、イーサネットケーブル60を介して、光切断レーザー測定器30とロボット制御盤20とを通信可能に接続している。これにより、光切断レーザー測定器30から帯状のレーザー光30aを照射しながら、図1の黒塗り矢印で示すように、ロボットハンド13をワークWの近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器30によってワークWの表面形状が検出され、かかる検出結果がロボット制御盤20に送信されて、ROM等に記憶されるようになっている。
-ピッキング手法-
次に、以上のように構成されたピッキング装置1を用いたピッキング手法について、図3~図5を参照しながら説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、図3に示すように、横方向に(ア)~(オ)の5つに区切られ、縦方向に(1)~(4)の4つに区切られた20個の升目に、20個の同一形状のワークWが乱雑に置かれていると仮定する。各ワークWには、2つの丸孔H1,H2および長孔H3が形成されている。20個のワークWのうち、(ア)の(1)に置かれた
ワークWを「基準ワークBW」と称する。
〈基準座標系の記憶〉
先ず、ロボット制御盤20に基準座標系UFを記憶させる。具体的には、ロボットハンド13を基準ワークBWの近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器30によって基準ワークBWをスキャンする。この際、光切断レーザー測定器30の内部処理により、図4(a)に示すように、丸孔H1の中心位置座標A(x1,y1,z1)、丸孔H2の中心位置座標B(x2,y2,z2)、および、長孔H3の中心位置座標C(x3,y3,z3)が検出される。なお、これらの中心位置座標A,B,Cは、光切断レーザー測定器30(ロボットハンド13)から見た、換言すると、光切断レーザー測定器30(ロボットハンド13)を基準とする、丸孔H1、丸孔H2および長孔H3の中心の座標を表している。
このように、基準ワークBWにおける3つ孔の中心位置座標A,B,Cを検出することで、光切断レーザー測定器30(ロボットハンド13)を基準とする、基準ワークBWの位置のみならず、基準ワークBWの姿勢をも取得することが可能となる。これらの中心位置座標A,B,Cに関する情報は、イーサネットケーブル60を介して、ロボット制御盤20に送信され、ROMに記憶される。
ロボット制御盤20のロボットCPUは、ROMに記憶された3つの中心位置座標A,B,Cに基づいて、基準ワークBWの位置および姿勢と6軸多関節ロボット10の姿勢との関係を規定する基準座標系UF(x,y,z,Rx,Ry,Rz)を算出してROMに記憶する。換言すると、ロボットCPUは、基準ワークBWの位置および姿勢を、6軸多関節ロボット10の姿勢と関連付けて記憶するように構成されている。
〈教示データの記憶〉
次いで、ロボット制御盤20に教示データを記憶させる。具体的には、6軸多関節ロボット10に対し、ロボットハンド13で基準ワークBWを摘まみ上げる動作をティーチングし、これを教示データとして、ROMに記憶させる。このように、基準座標系UFおよび教示データをROMに記憶させることで、6軸多関節ロボット10が基準座標系UFに対応する姿勢をとった状態から、ロボットCPUがサーボドライバ等に教示データ通りの動作指令を出力することで、ロボットハンド13にて基準ワークBWをしっかりと把持して摘まみ上げることが可能になる。
〈目標座標系の算出・記憶〉
次いで、ロボット制御盤20に目標座標系UF’を算出・記憶させる。具体的には、ロボットハンド13をワークW(基準ワークBW以外)の近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器30によってワークWをスキャンする。この際、光切断レーザー測定器30の内部処理により、図4(b)に示すように、丸孔H1の中心位置座標A’(x1’,y1’,z1’)、丸孔H2の中心位置座標B’(x2’,y2’,z2’)、および、長孔H3の中心位置座標C’(x3’,y3’,z3’)が検出され、これらの中心位置座標A’,B’,C’に関する情報がロボット制御盤20に送信され、ROMに記憶される。
なお、請求項との関係では、これら丸孔H1の中心位置座標A’、丸孔H2の中心位置座標B’、および、長孔H3の中心位置座標C’が、本発明でいうところの「ワークにおける3つ以上の特徴部分の位置情報」に相当する。
ロボット制御盤20のロボットCPUは、ROMに記憶された3つの中心位置座標A’,B’,C’に基づいて、ワークWの位置および姿勢と6軸多関節ロボット10の姿勢との関係を規定する目標座標系UF’(x’,y’,z’,Rx’,Ry’,Rz’)を算
出してROMに記憶する。換言すると、ロボットCPUは、ワークWの位置および姿勢を、6軸多関節ロボット10の姿勢と関連付けて記憶するように構成されている。
〈教示データの修正〉
そうして、本実施形態のピッキング装置1では、ワークWを摘まみ上げる際に、当該ワークWの目標座標系UF’と基準座標系UFとの差分に基づいて教示データを修正するように、ロボット制御盤20を構成している。具体的には、ロボットCPUは、ワークWの目標座標系UF’と基準座標系UFとの差分を教示データに合算し、修正された教示データに基づいてサーボドライバ等に動作指令を出力することで、ロボットハンド13にてワークWを摘まみ上げるように構成されている。
このように、ワークWの目標座標系UF’と基準座標系UFとの差分に基づいて教示データを修正することから、基準座標系UFにおける6軸多関節ロボット10の姿勢と、目標座標系UF’における6軸多関節ロボット10の姿勢とのズレを教示データに反映させるとともに、基準ワークBWの位置・姿勢に対するワークWの位置・姿勢のズレを教示データに反映させることができる。これにより、解析用コンピュータ140を必要とせず、単一の光切断レーザー測定器30を用いた簡単な構成、且つ、修正された教示データに従って6軸多関節ロボット10を駆動させるという簡単な操作によって、ワークWをロボットハンド13で正確に摘まみ上げることが可能となる。
-制御手順-
次に、図6に示すフローチャートを用いて、n個(nは正の整数)のワークWを摘まみ上げるピッキング作業における、ピッキング装置1による処理手順の一例を説明する。
先ず、ステップS1では、ロボットハンド13を基準ワークBWの近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器30によって基準ワークBW上の3点の中心位置座標A,B,Cを検出した後、ステップS2に進む。
次のステップS2では、ロボット制御盤20のロボットCPUが、ステップS1で検出された3つの中心位置座標A,B,Cに基づいて、基準座標系UFを算出し、基準座標系UFをROMに記憶した後、ステップS3に進む。
次のステップS3では、6軸多関節ロボット10に対し、ロボットハンド13で基準ワークBWを摘まみ上げる動作をティーチングし、次のステップS4では、ステップS3でティーチングされた動作を教示データとして、ロボット制御盤20のROMに記憶した後、ステップS5に進む。
次のステップS5では、目標座標系UF’の算出回数jとして、j=0を読み込むとともに、ピッキング回数kとして、k=0を読み込んだ後、ステップS6に進む。次のステップS6では、算出回数j=j+1として、目標座標系UF’の算出回数jに1を加算した後、ステップS7に進む。
次のステップS7では、ロボットハンド13をj番目のワークWの近傍で動かすことで、光切断レーザー測定器30によってj番目のワークW上の3点の中心位置座標A’,B’,C’を検出した後、ステップS8に進む。
次のステップS8では、ロボット制御盤20のロボットCPUが、ステップS7で検出された3つの中心位置座標A’,B’,C’に基づいて、j番目のワークWの目標座標系UF’を算出し、目標座標系UF’をROMに記憶した後、ステップS9に進む。
次のステップS9では、ロボット制御盤20のロボットCPUが、目標座標系UF’の算出回数jが、ピッキング対象であるワークWの数(n)に達したか否かを判定する。このステップS9での判定がNOの場合、すなわち、目標座標系UF’の算出回数jが未だnに達していない場合には、ステップS6に戻り、目標座標系UF’の算出回数jに1を加算した後、ステップS7→ステップS8→ステップS9と進み、目標座標系UF’の算出回数jがnに達するまで、目標座標系UF’の算出・記憶を繰り返す。
これに対し、ステップS9での判定がYESの場合、すなわち、n個のワークWすべてについて目標座標系UF’の算出が完了した場合には、ステップS10に進む。次のステップS10では、ピッキング回数k=k+1として、ピッキング回数kに1を加算した後、ステップS11に進む。
次のステップS11では、ロボット制御盤20のロボットCPUが、k番目のワークWの目標座標系UF’と基準座標系UFとの差分を教示データに合算した後、ステップS12に進む。次のステップS12では、ロボットCPUが、ステップS11で修正された教示データに基づいて、サーボドライバ等に動作指令を出力することで、ロボットハンド13にてk番目のワークWを摘まみ上げた後、ステップS13に進む。
次のステップS13では、ロボット制御盤20のロボットCPUが、ピッキング回数kが、ピッキング対象であるワークWの数(n)に達したか否かを判定する。このステップS13での判定がNOの場合、すなわち、ピッキング回数kが未だnに達していない場合には、ステップS10に戻り、ピッキング回数kに1を加算した後、ステップS11→ステップS12→ステップS13と進み、ピッキング回数kがnに達するまで、ワークWの摘まみ上げを繰り返す。
これに対し、ステップS13での判定がYESの場合、すなわち、n個のワークWすべての摘まみ上げが完了した場合には、そのままENDする。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、6軸多関節ロボット10に対し、ロボットハンド13で基準ワークBWを摘まみ上げる動作をティーチングし、これを教示データとしてROMに記憶させるようにしたが、これに限らず、ティーチングを省略するべく、予め用意していた教示データをROMに記憶させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ワークWの位置および姿勢を検出するための特徴部分として2つの丸孔H1,H2および長孔H3の中心位置座標A’,B’,C’を検出するようにしたが、これに限らず、4つ以上の特徴部分の位置座標を検出するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、ワークWの位置および姿勢を検出するための特徴部分として2つの丸孔H1,H2および長孔H3をワークWに形成したが、3つ以上の特徴部分が設けられるのであれば、これに限らず、特徴部分として凸部や凹部等をワークWに形成してもよい。
また、上記実施形態では、ワークWの目標座標系UF’の算出・記憶を連続してn回行った後、ワークWの摘まみ上げを連続してn回行うようにしたが、例えばワークWが乱雑に積み重なっているような場合、換言すると、n個のワークWのスキャンを連続して行えないような場合には、これに限らず、ワークWの目標座標系UF’を算出・記憶する度に
ワークWを摘まみ上げるという一連の作業を、n回行うようにしてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、単一の検出手段を用い且つ解析用コンピュータを省略した簡単な構成で、正確かつ迅速にワークを摘まみ上げることができるので、乱雑に置かれたワークを自動的に一つずつ摘まみ上げるピッキング装置に適用して極めて有益である。
1 ピッキング装置
10 6軸多関節ロボット
13 ロボットハンド
20 ロボット制御盤(ロボット制御装置)
30 光切断レーザー測定器
BW 基準ワーク
UF 基準座標系
UF’ 目標座標系
W ワーク

Claims (1)

  1. 乱雑に置かれた複数の同一形状のワークを自動的に一つずつ摘まみ上げるピッキング装置であって、
    上記各ワークを摘まみ上げるためのロボットハンドを有するロボットと、
    上記ロボットを制御するためのロボット制御装置と、
    上記ロボットハンドに取り付けられた、走査によって対象物の表面形状を検出することが可能な光切断レーザー測定器と、を備え、
    上記ロボット制御装置には、上記ワークと同一形状の基準ワークの位置および姿勢と上記ロボットの姿勢との関係を規定する基準座標系と、当該基準ワークを上記ロボットハンドで摘まみ上げるための教示データと、が記憶されており、
    上記ロボット制御装置は、上記ロボットハンドを上記各ワークの近傍で動かすことで上記光切断レーザー測定器によって検出された、当該各ワークにおける3つ以上の特徴部分の位置情報に基づいて、当該各ワークの位置および姿勢と上記ロボットの姿勢との関係を規定する目標座標系を算出して記憶するとともに、当該各ワークを摘まみ上げる際に、当該各ワークの目標座標系と上記基準座標系との差分に基づいて上記教示データを修正するように構成されていることを特徴とするピッキング装置。
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